説明

TVメールシステム

【課題】一般家庭用テレビジョンの利用用途を電子メールを送受信する分野にまで広げること。
【解決手段】複数のテレビジョン受像機10とテレビジョン受像機10が通信回線を介して回線接続されるメールサーバ30とにより構築されるTVメールシステムであり、テレビジョン受像機10にメール送信データを作成してメールサーバへ送信するメール送信機能、受信メールを表示するメール受信機能とを備え、メールサーバ30に利用者の認証データベース33と、メール送信データを保存する受信ボックス36と、受信者のメールボックス37と、メール送信データを認証データベース33を参照して受信者のメールボックス37へ分配する分配手段34と、メールボックス37に配信されたメール情報からメール受信データを作成して受信者のテレビジョン受像機10に送信する転送手段33とを備える。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、番組放送受信機能を持つテレビジョン受像機と、これら受像機が通信回線を介して回線接続される応答サーバとにより構築される双方向テレビジョンシステムの関連技術に係り、特にテレビジョン受像機にて電子メールを送受信するTVメールシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、一般家庭用テレビジョンの高機能化に伴い、マルチメディアの一環として一般家庭用テレビジョンの利用技術が注目されている。現状では文字多重放送が実働している。文字多重放送は、多数の番組を放送波に多重して伝送し、受信側で必要な番組を選択受信してテレビジョン映像信号に変換して表示させるものである。
【0003】このような文字多重放送の技術を使用することにより、通常のテレビジョン放送に加えて任意に多数の文字番組、静止画または動画による番組を視聴者に提供できる。例えば、テレビ番組でコマーシャル放送されている商品及びその購買方法の説明を同テレビ番組に多重化させた文字多重番組で行うことができる。
【0004】ところが、現在のテレビジョン放送は放送局からテレビジョン受像機を介して視聴者に対し一方的に情報を提供するので、例えば番組内で紹介された複数の商品の中から視聴者が希望する商品の補足情報を選択的に表示したり、番組の中で視聴者に呼び掛けを行い、それに対する視聴者からの応答をリアルタイムで集計して番組に反映させるといった運用を行うことはできなかった。
【0005】番組提供者から視聴者に対して一方的に情報を提供するだけでなく、視聴者が番組に対して応答を返せるような双方向性を持った番組(以下、このような番組を「双方向テレビ番組」と呼ぶ)にするためには、テレビ番組を放映しているテレビジョン受像機において応答データを受け付けて集計センタ(応答サーバ)へ伝送する機能を持った双方向性のテレビジョン受像機(以下、「双方向テレビ」と呼ぶ)を利用することが考えられる。
【0006】しかしながら、文字多重放送に対応させたテレビジョンは、放送局から送信された番組を視聴者に表示する一方向の情報伝達のみであり、その利用用途は狭い範囲に限られていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、一般家庭用テレビジョンは放送番組を視聴者に提供する一方向の情報伝達のみであるので、その利用用途は狭い範囲に限られていた。
【0008】本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもので、パーソナルコンピュータ等の計算機を利用すること無く、一般家庭用テレビジョンの利用用途を電子メールを送受信する分野にまで広げることのできるTVメールシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために以下のような手段を講じた。
【0010】放送波を受信して番組を表示する受信機能を持つ複数のテレビジョン受像機と、これらテレビジョン受像機が通信回線を介して回線接続されるメールサーバとにより構築されるTVメールシステムである。前記テレビジョン受像機は、宛先及びメール本文とからメール送信データを作成して前記メールサーバへ送信するメール送信機能と、前記メールサーバから受信したメール受信データの内容を元に受信メールを表示するメール受信機能とを備える。前記メールサーバは、利用者の認証情報が登録された認証データベースと、受信したメール送信データを保存する受信ボックスと、受信者のメールボックスと、前記受信ボックスに保存されたメール送信データを前記認証データベースを参照して受信者のメールボックスへ分配する分配手段と、前記メールボックスに配信されたメール情報からメール受信データを作成して受信者のテレビジョン受像機に送信する転送手段とを備える。
【0011】本発明によれば、テレビジョン受像機のメール送信機能によって、宛先及びメール本文とからメール送信データが作成されてメールサーバへ送信される。メールサーバでは、受信したメール送信データが受信ボックスに格納される。受信ボックスに保存されたメール送信データが分配手段によって認証データベースを参照して受信者のメールボックスへ分配される。
【0012】メールサーバは、転送手段がメールボックスに配信されたメール情報からメール受信データを作成して受信者のテレビジョン受像機に送信する。テレビジョン受像機では、メール受信機能によってメールサーバから受信したメール受信データの内容を元に受信メールが表示される。
【0013】上記したTVメールシステムは、具体的には、以下のように構成することができる。すなわち、前記テレビジョン受像機に、メール送信画面を表示して宛先電話番号及びメール本文を受け付けることによりメール送信データを作成して前記メールサーバへ送信するメール送信機能と、前記メールサーバからメール受信要求に応じて送られてきたメール受信データを受信し当該メール受信データの内容を元にメール受信画面を表示するメール受信機能とを備え、前記メールサーバに、前記各テレビジョン受像機の利用者に関して利用者識別子を含んだ認証情報が登録された認証データベースと、受信したメール送信データを保存する受信ボックスと、受信者のメールボックスと、前記受信ボックスに保存されたメール送信データの宛先電話番号を元に前記認証データベースを検索して宛先となる受信者のメールボックスを特定する情報を取得する名前解析手段と、前記受信ボックスに保存されたメール送信データを前記メールボックス特定情報に基づいて該当するメールボックスへ格納するメール分配手段と、前記テレビジョン受像機からのメール受信要求に応じて該当するメールボックスからメール情報を取り出しメール受信データを作成して要求元の受信者のテレビジョン受像機に送信するメール転送手段とを備える。
【0014】また、前記認証データベースに着信情報を書き込む領域を設け、メール送信データを受信したとき前記認証データベースの該当する着信情報を着信状態とし、メール受信要求を受けたとき前記認証データベースの該当する着信情報を非着信状態に変更するようにする。
【0015】このようにすれば、認証データベースによって全ての利用者の電子メールの着信状態を管理することができる。着信状態が所定期間以上継続する利用者には受信を促すことができる。
【0016】また、放送波を受信して番組を表示する受信機能を持つ複数のテレビジョン受像機と、所定エリア毎にこれらテレビジョン受像機が通信回線を介して回線接続されると共に互いにネットワーク上で接続される複数のローカルメールサーバと、これらローカルメールサーバが通信回線を介して回線接続されるセンタメールサーバとによりTVメールシステムを構築することができる。
【0017】前記テレビジョン受像機に、宛先及びメール本文とからメール送信データを作成して前記メールサーバへ送信するメール送信機能と、前記メールサーバから受信したメール受信データの内容を元に受信メールを表示するメール受信機能とを備える。前記センタメールサーバに、利用者の認証情報が登録された認証データベースと、前記ローカルメールサーバから解析依頼された受信者の認証情報を前記認証データベースから取得して依頼元のローカルメールサーバへ送信する名前解析手段とを備える。さらに、前記ローカルメールサーバに、受信したメール送信データを保存する受信ボックスと、受信者のメールボックスと、前記センタメールサーバから応答のあった解析依頼に対する認証情報について当該認証情報を付加したメール中継データを作成し受信側ローカルメールサーバへ中継する中継手段と、送信側ローカルメールサーバから中継されたメール中継データを認証情報を元に受信者のメールボックスに格納する分配手段と、前記メールボックスに配信されたメール情報からメール受信データを作成して受信者のテレビジョン受像機に送信する転送手段とを備える。
【0018】このように構成することにより、TVメール機能がセンタメールサーバとローカルメールサーバとに分散配置することができ、センタメールサーバの付加を軽減できる利点がある。
【0019】ネットワークを介して互いに回線接続されるローカルメールサーバのネットワーク上のアドレスを管理するためにセンタメールサーバにノード管理情報を配置して、解析依頼があったときに同時にアドレスを通知してやることにより送信側ローカルメールサーバから簡単に受信側ローカルメールサーバへ中継データを転送できることになる。
【0020】ローカルメールサーバに配置した受信者のメールボックスに着信情報を書き込む領域を設け、送信側ローカルメールサーバからメール中継データを受信したとき前記メールボックスの着信情報を着信状態とし、メール受信要求を受けたとき前記メールボックスの着信情報を非着信状態に変更するようにする。
【0021】このように構成すれば、着信フラグをOFFにする処理がローカルメールサーバで閉じるため、センタメールサーバとの間の通信を削減できる。
【0022】テレビジョン受像機に、受信メールを表示しているとき当該受信メールに対する返信メールを受け付け、返信メールの作成要求があれば前記受信メールに設定されている送信者の電話番号を宛先電話番号に自動設定した返信用のメール送信データを作成する返信メール作成手段を備える。
【0023】このようなTVメールシステムによれば、返信用のメールの宛先の設定が自動化されるため利用者の入力操作を軽減できることになる。
【0024】また、前記テレビジョン受像機に、受信メールを表示しているとき当該受信メールの転送要求を受け付け、受信メールに対する転送要求があれば前記受信メールに設定されている送信者のアドレスを元の送信者のアドレスとして自動設定した転送用のメール送信データを作成する転送メール作成手段を備える。
【0025】このようなTVメールシステムによれば、転送用のメールに元の送信者のアドレスを自動設定できるので転送用のメールを作成する利用者の入力操作を軽減できることになる。
【0026】前記メールサーバ、前記センタメールサーバ、又は前記ローカルメールサーバのいずれかに、利用者毎に準備される送信履歴ボックスと、当該サーバがメール送信データを受信したとき前記受信ボックスに格納すると共に当該利用者の送信履歴ボックスに格納する手段と、送信履歴要求を受信したとき当該利用者の送信履歴ボックスから過去の送信履歴を取り出して送信履歴データを作成して要求元のテレビジョン受像機に送信する手段とを備える。また、前記テレビジョン受像機に、メールサービス画面上で送信履歴要求を受け付けて前記送信履歴ボックスが配置されたサーバヘ送信履歴要求データを送信する手段と、前記サーバから前記送信履歴要求に対応して送信されてきた送信履歴データに基づいて利用者の送信履歴一覧を表示する手段とを備える。
【0027】このようなTVメールシステムによれば、自己の送信履歴を表示させることができるので、過去に作成した送信メールを利用して新たなメールを作成することができるようになる。
【0028】前記テレビジョン受像機に、定型文の分類一覧を表示させて利用者に分類一覧の中から定型文の分類を選択させる分類選択手段と、この分類選択手段で選択された定型文の分類に属する定型文の一覧を表示させて利用者に定型文を選択させる定型文選択手段と、この定型文選択手段で選択された一つ又は複数の定型文を作成中のメール本文に挿入してメール作成を支援する入力支援手段とを備える。このようなTVメールシステムによれば、文字入力が比較的困難であるテレビジョン受像機において定型的な文章についてはボタン選択で入力することができ、利用者の入力操作を軽減できることになる。
【0029】前記テレビジョン受像機に、現在画面に表示されている画面データの内容を読み取って、その内容を印字する印字手段と、利用者から指示された印字命令を認識して前記印字手段に印字を依頼する手段とを備える。
【0030】このようなTVメールシステムによれば、現在画面に表示されている画面データの内容を印字出力することができる。
【0031】前記テレビジョン受像機においてメール送信データにそのメールを印刷できるか否かを示す印刷許可フラグを付加し、前記テレビジョン受像機において受信したメール受信データに付加されている印刷許可フラグをみて印刷の可否を判断する用にした。
【0032】このようなTVメールシステムによれば、印刷することが好ましくないと思われるメールに対して送信元でプロテクトを掛けることができる。
【0033】前記テレビジョン受像機において表示するメールサービスに関する画面データを前記メールサーバ、前記センタメールサーバ、又は前記ローカルメールサーバのいずれかに配置した画面データベースに保存し、前記テレビジョン受像機からの要求に応じて画面データベースから画面データを取り出して要求元のテレビジョン受像機へ送信するこのようなTVメールシステムによれば、メールサービスの内容がバージョンアップされたような場合に、全てのテレビのプログラムを変更するのは事実上不可能であるが、この発明であればサーバの画面データベースを書き替えるだけで変更後のメールサービスを全ての利用者に対して提供することができる。
【0034】前記テレビジョン受像機に、メールの送信及び受信に係る手続き、メールサービスの内容に応じた必要な種々の画面データ、及び画面表示の制御内容をそれぞれ記述したスクリプトを、放送局から送信された受信放送波から抽出する手段と、この手段で抽出されたスクリプトを格納するメモリとを備え、前記メモリからスクリプトをロードしてメールサービスを提供するようにした。
【0035】このようなTVメールシステムによれば、放送局から最新のスクリプトを埋め込んだ放送波を送信するだけで全てのテレビジョン受像機のスクリプトを更新することができる。
【0036】前記テレビジョン受像機に、利用者から入力されたスクリプト更新要求を受け付ける手段と、この手段に入力されたスクリプト更新要求が有効なときに受信放送波からスクリプトが抽出されたならば当該スクリプトを前記メモリに格納してスクリプトを更新するスクリプト更新手段とを備える。
【0037】このようなTVメールシステムによれば、利用者がスクリプトの更新を要求したときだけ更新することができる。
【0038】放送局から放送波に埋め込むスクリプトにバージョン番号を付けてやることにより、テレビジョン受像機で受信したスクリプトが最新のものかどうかを判断することができる。
【0039】なお、テレビジョン受像機に前述した双方向テレビを使用することにより、メールサーバ、センタメールサーバ、又はローカルメールサーバに後述する実施の形態で説明している応答サーバを使用することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)図1は第1の実施の形態に係るTVメールシステムのシステム構成図である。このTVメールシステムは、一般家庭等に設置され認証登録の行われている複数の双方向テレビ10、地域毎に散在し地域内の双方向テレビ10と通信するローカル応答サーバ20、全てのローカル応答サーバ20と通信可能に接続されたセンタ応答サーバ30から構成されている。
【0041】双方向テレビ10は、放送局から送信された放送電波をデータ受信部11において受信する。この双方向テレビ10は、放送電波から本来の放送番組の情報と双方向テレビ番組の情報(プログラム、画像、文字等)とを分離し、双方向テレビ番組のプログラム等はプログラム制御部12へ渡し、本来の放送番組の情報はデータ表示部13へ渡すように機能する。プログラム制御部12は、双方向テレビ番組の番組プログラムを実行し、双方向テレビ番組に対してリモコン操作部16を介して利用者から返される応答を受け付ける。さらに、プログラム制御部12は、利用者からの要求に応じて電子メールサービスを提供する。双方向テレビ10においてTVメールサービスを提供する上で必要な固定情報は情報格納部15に予め格納されている。
【0042】双方向テレビ10とローカル応答サーバ20との間は両者の通信制御部14、21により回線接続される。本例では電話回線を利用しているが、他の通信回線を利用することもできる。また、ローカル応答サーバ20とセンタ応答サーバ30との間も両者の通信制御部21,34により回線接続される。
【0043】ローカル応答サーバ20に、送信/受信データ、要求データ等に設定したヘッダの内容を解釈する機能を持ったクライアントプログラム22を配置している。クライアントプログラム22は、双方向テレビ10から送られてくるメール送信データをセンタ応答サーバ30へ転送し、またセンタ応答サーバ30から送られてくるメール受信データをメール受信要求に応じて中継する。
【0044】センタ応答サーバ30は、予め登録している利用者の認証情報が記憶された認証データベース35、ローカル応答サーバ20から送られてくるメール送信データを保存する受信ボックス36、各利用者のメールボックス37を備えている。メールボックス37は利用者の認識番号(ID=0001,ID=1111,ID=1234…)で管理されている。
【0045】図2は認証データベース35のデータ構造を示している。認証データベース35は、予め登録している全ての利用者を利用者毎に付与した利用者IDにより管理し、氏名、住所、電話番号等の認証情報と、TVメールの着信情報と、その他の情報とが記憶されている。図3は受信ボックス36のデータ構造を示している。受信ボックス36のデータ構造は、TVメール毎に送信元、宛先、本文に分けられている。宛先には電話番号を使用する。図4はメールボックス37のデータ構造を示している。メールボックス37は、TVメールが届いている利用者に対して準備され、利用者IDにより管理されている。データ構造は送信元と本文からなる。
【0046】また、センタ応答サーバ30は、メールボックス37に入っているTVメールをローカル応答サーバ20からの要求に応じて転送するメール転送プログラム33、受信ボックス36に保存したTVメールを宛先解析結果に基づいて該当するメールボックス37に格納するメール分配プログラム34、受信ボックス36に保存したTVメールの宛先を解析する名前解析サーバプログラム38を備えている。
【0047】以上のように構成された実施の形態の動作について図5〜図12を参照しながら説明する。
【0048】図5は双方向テレビ10におけるTVメールの送信及び受信の処理の流れを示している。最初に、TVメールを送信する場合について説明する。
【0049】双方向テレビ10では、リモコン操作部16からサービスメニューの表示要求が入力されると、図6R>6(a)に示すサービスメニューの画面情報をプログラム制御部12が情報格納部15から取り出してデータ表示部13に与えることによりテレビ画面上に表示する。サービスメニュー画面には、提供可能なサービス名を列挙している。
【0050】図6(a)に示すサービスメニュー画面においてリモコン操作によって「TVメール」が選択されたならば、図6(b)に示すテレビメールサービス画面をテレビ画面に表示させる。今は送信の場合であるので、テレビメールサービス画面においてリモコン操作で「送信」が選択される。プログラム制御部12は、「送信」が選択されると、図6(c)に示すTVメール送信画面のフォーマットを情報格納部15から取り出してデータ表示部13に与えて表示させる。
【0051】利用者は、TVメール送信画面のフォーマットの宛先欄、本文欄に必要な情報をリモコン操作等によって書き込むことによりTVメール文書を作成する。宛先欄に送信先の利用者の電話番号を入力し、本文欄にメッセージを入力する。
【0052】TVメール送信画面において「送信」が選択されると、図7に示す送信フォーマットでプログラム制御部12がメール送信データを作成する。すなわち、送信ヘッダにはメール送信であることを示す情報を設定し、送信元には当該双方向TV10の利用者IDを設定し、宛先には相手電話番号を画面の宛先情報からコピーして設定し、その後に続けて画面の本文欄に書き込まれたメッセージをコピーして書き込む。このようにして作成したメール送信データを通信制御部14に渡し、通信制御部14がローカル応答サーバ20に回線接続してメール送信データを送信する。
【0053】図8はローカル応答サーバ20でのメール送信及びメール受信の処理の流れを示している。ローカル応答サーバ20では、双方向テレビ10から受信したメール送信データをクライアントプログラム22へ渡す。クライアントプログラム22はメール送信データのヘッダの内容を見て送信メールであることが分かると、当該メール送信データを通信制御部21に渡してセンタ応答サーバ30のメール転送プログラム33に転送する。ローカル応答サーバ20とセンタ応答サーバ30との間のメール転送は両者の通信制御部21,34を介して行われる。
【0054】図9はセンタ応答サーバ30での送信および受信要求の処理の流れを示している。センタ応答サーバ30では、ローカル応答サーバ20から送られてきたメール送信データをメール転送プログラム33に渡す。メール転送プログラム33は、この受信したメール送信データのヘッの内容を見て送信メールであると判断すると、当該メール送信データを受信ボックス36に格納する。
【0055】メール分配プログラム34は、定期的に受信ボックス36の内容を確認しており、メール送信データが格納されているとそれを取り出して、宛先展開、送信元展開、受信者メールボックスへの格納をそれぞれ実施する。宛先展開では、名前解析サーバプログラム38に宛先の電話番号を指示して名前解析を依頼する。
【0056】名前解析サーバプログラム38は、メール分配プログラム34から宛先展開のためのデータ検索が依頼されると、宛先の電話番号をキーにして認証データベース35から受信者の個人情報を取り出して利用者IDをメール分配プログラム34へ渡すと共に、その個人情報の中の「着信フラグ」をONにする。着信フラグを操作した個人情報は認証データベース35へ反映させる。
【0057】また、名前解析サーバプログラム38は、メール分配プログラム34から送信者の利用者IDを指示して依頼された送信元展開に応じ、送信者の利用者IDをキーにして認証データベース35から送信者の氏名、住所を取り出してメール分配プログラム34へ渡す。
【0058】メール分配プログラム34は、送信元展開で取得した送信者の氏名・住所とメール送信データの本文とから受信メールを作成し、宛先展開で取得した受信者の利用者IDのメールボックス37に当該受信メールを格納する。図4は利用者ID=1111の受信者に、羽村市の三浦さんからTVメールが着信したことを示している。
【0059】メールボックス37に受信メールを格納すると、当該メールボックス37の受信メールの受信者の電話番号にローカル応答サーバを介して回線接続してTVメールの受信を知らせる。
【0060】次に、TVメールを受信するための処理について説明する。図5に示すように、TVメールの着信通知を受けている利用者が双方向テレビ10においてTVメールサービス画面を開いて「受信」を選択することにより処理が開始される。TVメールサービス画面を開くところまでは「送信」のときと同様である。図10(a)は双方方向テレビ10に表示させたTVメールサービス画面で「受信」を選択したところを示している。
【0061】双方向テレビ10のプログラム制御部12は、TVメールサービス画面で「受信」が選択されると、所定フォーマットのメール受信要求データを通信制御部14を介してローカル応答サーバ20のクライアントプログラム22へ送る。図11はメール受信要求データのデータ構造を示している。ヘッダにはメール受信要求である旨の情報が設定され、その後に当該受信者の双方向テレビ10に付与されている利用者ID(ID=1111)が付けられている。
【0062】図8に示すように、ローカル応答サーバ20では、双方向テレビ10からメール受信要求データを受信すると、クライアントプログラム22がメール受信要求データのヘッダの内容を見てメール受信要求であることを判断する。クライアントプログラム22はメール受信要求であることがわかると、センタ応答サーバ30のメール転送プログラム33に対してメール受信要求データを転送する。
【0063】図9に示すように、センタ応答サーバ30では、メール受信要求データを受信したメール転送プログラム33がメール受信要求データのヘッダの内容を見て受信要求であることがわかると、メール受信要求データに設定されている利用者IDの番号を名前解析サーバプログラム38に通知し、名前解析サーバプログラム38のデータベースの操作機能を使って認証データベース35から当該受信要求者の個人情報に設定されている「着信フラグ」をONからOFFに直す。
【0064】また、メール転送プログラム33はメール受信要求データに設定されている利用者IDのメールボックス37から受信メールを取り出してメール受信データを作成する。図12はメール受信データのデータフオーマットを示している。ヘッダにはメール受信であることを示す情報を設定し、宛先には当該メールボックスの利用者IDを設定し、送信元及び本文にメールボックスの内容を載せている。このようにして作成したメール受信データを受信者の双方向テレビをカバーしているローカル応答サーバ20へ返し、ローカル応答サーバ20から宛先に設定されている電話番号に回線接続してその双方向テレビ10にメール受信データを中継する。
【0065】双方向テレビ10では、受信したメール受信データの内容を元にメール受信画面を表示する。図10R>0(b)はメール受信画面の表示例を示している。
【0066】このように本実施の形態によれば、一般家庭等に設置されている双方向テレビ10を電話回線を介して応答サーバ20,30に接続可能にし、双方向テレビ10から応答データとして入力されたTVメールを応答サーバ20,30で受けて保存すると共に、双方向テレビ10からの受信要求に応じて宛先の双方向テレビ10へメールを配信するようにしたので、家庭にある双方向テレビ10を使用して気軽に電子メールを送ったり、または受信したりすることができる。また、センタ応答サーバ30に受信者のメールボックス37を配置したので、双方向テレビ10の電源が落ちているときであっても受信者に配信することができる。
【0067】(第2の実施の形態)上記した第1の実施の形態において、センタ応答サーバ30に双方向テレビから送信されて来たメール送信データの配信を制限する機能を持たせる。メール送信データの配信を制限するための第1の手段は、図13に示すように認証データベース35に各利用者毎に電子メールを受け付けても良い者の識別番号によるリストを予め登録した「受信許可者リスト」を設ける。
【0068】「受信許可者リスト」の登録は双方向テレビ10から行う。双方向テレビ10に「受信許可者リスト」の登録受付け画面を表示して受信許可者の利用者ID、電話番号、又は名前等を入力して「受信許可者リスト」の登録要求をセンタ応答サーバ30に対して出す。センタ応答サーバ30には、図14に示すデータフォーマットでリスト登録要求データを送る。
【0069】センタ応答サーバ30で、通信制御部34からヘッダ内容を判断する機能を持ったプログラムを介してサーバプログラムに渡し、サーバプログラムが送信元の利用者IDの受信可能者リストに、今回のリスト登録要求データに設定されている受信可能者リスト(利用者ID)を追加形式で登録する。なお、リスト登録要求データの受信可能者リストが利用者ID以外の情報(氏名、電話番号等)で設定されている場合は、名前解析サーバプログラム38に依頼して利用者IDを取得する。
【0070】メール分配プログラム34は、メール送信データを受信したときに名前解析サーバプログラム38に依頼して宛先となる受信者の個人情報を取り出し、受信可能者リストに送信元の利用者IDが登録されているか否か判断する。登録されていれば、第1の実施の形態と同様にしてメール分配を実行する。また、、受信可能者リストに送信元の利用者IDが登録されていない場合は、当該メール送信データを破棄して、その旨を送信元に通知する。
【0071】メール送信データの配信を制限するための第2の手段は、図15に示すように認証データベース35に各利用者毎に電子メールの受け付けを拒否する者の識別番号によるリストを予め登録した「受信拒否者リスト」を設ける。
【0072】認証データベース35に「受信拒否者リスト」を登録するための処理は上記した第1の手段と同様であり、図16に示すリスト登録要求データをセンタ応答サーバ30に送り認証データベース35の該当箇所に設定する。
【0073】メール分配プログラム34は、メール送信データを受信したときに名前解析サーバプログラム38に依頼して宛先となる受信者の個人情報を取り出し、受信拒否者リストに送信元の利用者IDが登録されているか否か判断する。登録されていれば、当該メール送信データを破棄して、その旨を送信元に通知する。また、受信拒否者リストに送信元の利用者IDが登録されていない場合は、第1の実施の形態と同様にしてメール分配を実行する。
【0074】このような第2の実施の形態によれば、受信者にとってノイズとなる電子メールを自己のメールボックスに取り込んでしまう不具合を防止でき、必要な電子メールのみを受信できることから通信費用の削減を図ることができ、さらにメールボックスの容量を有効活用できる利点がある。
【0075】(第3の実施の形態)図17は第3の実施の形態に係るTVメールシステムの構成図である。第3の実施の形態は、TVメール機能をローカル応答サーバに分散配置したことによりメールをローカル応答サーバ間で中継する必要があるのでローカル応答サーバ同士が通信制御部によって接続されるネットワーク構成となっている。
【0076】第2の実施の形態に係るTVメールシステムは、第1の実施の形態と同様に双方向テレビ10、ローカル応答サーバ20(20A、20B)、センタ応答サーバ30から構成されている。ローカル応答サーバ20に、メール転送、中継及び分配に係わる機能を配置し、センタ応答サーバ30にローカル応答サーバのノード管理機能及び認証機能を配置している。
【0077】図17に示すシステム構成図では、ローカル応答サーバ20Aが送信側となり、ローカル応答サーバ20Bが受信側となる場合に各サーバで必要な機能を示しているが、送受信が逆のケースもあり得るので両方のサーバとも同一の機能を装備している。
【0078】送信側のローカル応答サーバ20Aは、通信制御部21、メール転送プログラム22、メール中継プログラム23、名前解折クライアントプログラム24、受信ボックス25の各機能を使用する。受信側のローカル応答サーバ20Bは、通信制御部21、メール転送プログラム22、メール中継プログラム23、名前解折クライアントプログラム24の他に、中継ボックス26、メール分配プログラム27、メールボックス28の各機能を使用する。
【0079】センタ応答サーバ30は、通信制御部31、名前解析サーバプログラム32、認証データベース33及びノード管理情報格納部34を備えている。図18R>8は認証データベースのデータ構造を示している。認証データベース33に利用者の個人情報及びメール着信情報に加えて、利用者の双方向テレビをカバーしているローカル応答サーバのIDが追加されている。図19はノード管理情報格納部34が保持するノード管理情報のデータ構造を示している。ノード管理情報は各ローカル応答サーバのIDとネットワークアドレスから構成されている。
【0080】図20は受信側のローカル応答サーバ20が使用するメール中継ボックスの構造を示している。メール中継ボックス26は宛先、送信元及び本文が保存されるが、送信元については送信元展開で取得されることとなる送信者の住所、氏名が登録される。
【0081】次に、以上のように構成されたTVメールシステムの動作について説明する。この実施の形態は、第1の実施の形態でセンタ応答サーバに持たせていた機能をローカル応答サーバに分散配置したものであるので、双方向テレビ10は第1の実施の形態と全く同様にしてTVメールの送信及び受信を行うことになる。すなわち、双方向テレビ10は図5に示すフローチャートに基づいて送信/受信の処理を行うことになる。
【0082】先ず、「送信」から説明する。図5に示すフローチャートに基づいて双方向テレビ10から図7に示すデータフォーマットのメール送信データが送信側のローカル応答サーバ20Aに送信される。
【0083】送信側の口一カル応答サーバ20Aでは、通信制御部21が受信したデータのヘッダ領域をみて、その内容によってメール転送プログラム、メール中継プログラム、名前解析クライアントプログラムのいずれかに受信したデータを渡す。メール送信データ、メール受信データであればメール転送プログラム22に渡し、メール中継デー夕であればメール中継プログラム23に渡し、名前解析結果デー夕であれば名前解折クライアントプログラム24に渡す。
【0084】今は、メール送信データであるのでメール転送プログラム22に渡される。メール送信データを受け取ったメール転送プログラム22は、図21のフローチャートに示すようにメール送信データのヘッダの内容を見て、送信メールであることがわかると、受信したメール送信データを受信ボックス25に格納する。
【0085】メール中継プログラム23は、受信ボックス25の内容を定期的に確認している。メール中継プログラム23が受信ボックス25にメール送信データが格納されていることを確認すると、メール中継プログラム23は図22に示すフローチャートに基づいて(a)〜(c)の処理を開始する。
【0086】(a)宛先展開、宛先の双方向テレビが属するローカル応答サーバIDの取得(b)送信元展開(c)ローカル応答サ一バへの中継(a)(b)の処理はセンタ応答サーバ30の名前解析サーバプログラム32を利用する。名前解析サーバプログラム32とのデータ授受は名前解析クライアントプログラム24と通信制御部21,31を使用する。
【0087】宛先展開では、メール中継プログラム23が名前解析クライアントプログラム24に名前解析を依頼する。名前解析の依頼があった名前解析クライアントプログラム24は、図23に示すフローチャートにしたがって名前解析要求データを作成する。図26は名前解析要求データのデータフォーマットを示す。名前解析要求データにはメール送信データの宛先電話番号を設定する。名前解析要求データは通信制御部21と通信制御部31との間で回線確立後にセンタ応答サーバ30へ送信する。
【0088】センタ応答サーバ30では、通信制御部31で解析したデータのヘッダが名前解析要求を示していれば名前解析サーバプログラム32に渡される。図24は名前解析サーバプログラム32の処理内容を示している。名前解析サーバプログラム32は、名前解析要求データに設定されている宛先電話番号をキーにして認証データベース33から受信者の利用者ID、受信側のローカル応答サーバ20BのIDを取得する。送信元展開においては、送信元の利用者IDをキーにして認証データベース33から送信元の氏名、住所を取得する。さらに、受信側のローカル応答サーバ20BのIDをキーにしてノード管理情報格納部34から受信側のローカル応答サーバ20Bのネットワークアドレスを取得する。また、認証データベース33上の受信者の「着信フラグ」をONにする。
【0089】名前解析サーバプログラム32は、認証データベース33から取得した受信者の利用者ID、送信元の氏名、住所、受信側のローカル応答サーバ20BのID、及び受信側のローカル応答サーバ20Bのネットワークアドレスを、図27に示すデータフォーマットに組み立てた名前解析結果データにして送信側のローカル応答サーバ20Aへ送信する。
【0090】送信側のローカル応答サーバ20Aでは、通信制御部21でヘッダを解釈して名前解析結果データを名前解析クライアントプログラム24に渡す。名前解析クライアントプログラム24は、受け取った名前解析結果データをメール中継プログラム23に渡す。
【0091】メール中継プログラム23は、図22に示すように名前解析結果データを受けとると、図28に示すデータフォーマットのメール中継データを作成する。メール中継データには名前解析結果データに設定された中継先のローカル応答サーバのIDなどの情報が設定される。このメール中継データを宛先ローカル応答サーバに中継する。この中継には(a)で取得したネットワークアドレスが使用される。
【0092】一方、メール中継データを受信した受信側のローカル応答サーバ20Bでは、通信制御部21がメール中継データをメール中継プログラム23へ渡す。メール中継プログラム23はメール中継データのヘッダの内容を見て、メール中継データであることがわかると、受信したメール中継データを中継ボックス26に格納する。
【0093】メール分配プログラム27は定期的に中継ボックス26の内容を確認しており、メール中継データが格納されているとそれを取り出し、宛先の利用者ΙDが示すメールボックス28に格納する。
【0094】次に、メール受信の処理について説明する。双方向テレビ10のプログラム制御部12は、「メール受信」の画面が呼び出されるとメール受信要求データを、通信制御部14を介して受信側ローカル応答サーバ20Bのメール転送プログラム22に送る。メール受信要求データのデータ構造は図11の通りものである。ここまでの処理は第1の実施の形態と同様である。
【0095】受信側のローカル応答サーバ20Bでは、メール転送プログラム22がメール受信要求データのヘッダの内容を見て、メール受信要求であることがわかると、メール受信要求データの受信者ΙDが示す利用者の認証データベースの着信フラグをオフにするために、名前解析クライアントプログラム24を介して名前解析サーバプログラム32に着信フラグオフの処理を依頼する。
【0096】そして、メール転送プログラム22は受信者ΙDが示すメールボックス28から受信メールを取り出し、メール受信データを作成する。メール受信データは双方向テレビ10のプログラム制御部12にメール受信データを転送する。データの送受信には通信制御部21,14を使用する。
【0097】一方、着信フラグオフの依頼を受けた名前解析クライアントプログラム24は図29に示すフォーマットで着信フラグOFF要求データを作成し、センタ応答サーバ30へ送信する。
【0098】着信フラグOFF要求データを受信したセンタ応答サーバ30では、名前解析サーバプログラム32が着信フラグOFF要求データのヘッダの内容を解釈して宛先電話番号をキーにして受信者の着信フラグを特定し、そこを着信OFFにする処理を実行する。
【0099】このように本実施の形態によれば、受信者のメールボックス28をローカル応答サーバ20に分散配置させることによって、センタ応答サーバ30の負荷分散を図ることができる。また、メール中継プログラム23に通信プロトコル変換の機能をもたせて、他メールへのプロトコル変換を施すことによって、他メールとの相互接続が可能になる。
【0100】(第4の実施の形態)第4の実施の形態に係るTVメールシステムは、着信フラグをローカル応答サーバのメールボックスに置き、認証データベースから削除するようにした例である。
【0101】図30は第4の実施の形態に係るTVメールシステムのシステム構成を示している。このTVメールシステムは、基本的には上記した第3の実施形態と同様に双方向テレビ10、ローカル応答サーバ20(20A、20B)、センタ応答サーバ30からなり、ローカル応答サーバ同士が通信制御部によって接続されるネットワーク構成となっている。
【0102】この実施の形態では、受信側のローカル応答サーバ20Bが使用するメールボックスス28′に着信フラグ情報が設定され、受信側のローカル応答サーバ20Bの名前解析クライアントプログラムは動作しない。
【0103】図31にセンタ応答サーバ30に配置される認証データベース33′のデータ構造を示している。認証データベース33′は、第3の実施形態で使用した図8に示すものに比べて着信フラグが削除されている。
【0104】図32にローカル応答サーバ20に配置される受信者のメールボックス28′のデータ構造が示されている。受信者のメールボックス28′には着信フラグが追加される。
【0105】以上のように構成された実施の形態では、メール送信は上記した第3の実施形態とほぼ同様である。すなわち、双方向テレビ10からメール送信データを受信した送信側ローカル応答サーバ20Aでは、図23R>3に示すようにメール転送プログラム22が受信したメール送信データを受信ボックス25に格納して、名前解析クライアントプログラム24に名前解析の依頼をする。名前解析クライアントプログラム24は、図34に示すフローチャートに基づいて動作し、名前解析要求データを作成してセンタ応答サーバ30に送信元展開等の依頼をする。
【0106】送信側のローカル応答サーバ20Aから名前解析要求データを受信したセンタ応答サーバ30では、着信フラグの処理を除いては(着信フラグの処理はなし)第3の実施形態と同様の処理を実行して名前解析結果を送信側のローカル応答サーバ20Aへ返す。
【0107】名前解析結果を受信した送信側のローカル応答サーバ20Aでは、名前解析クライアントプログラム24が名前解析結果をメール中継プログラム23に渡すことにより図28に示すメール中継データがネットワークアドレスを使って受信側のローカル応答サーバ20Bへ転送される。
【0108】受信側のローカル応答サーバ20Bでは、図35に示すようにメール分配プログラム27はメール中継データをメールボックス28′に格納するとともにメールボックス28′にある着信フラグを0Νにする。メール転送プログラム22は名前解析クライアントプログラム24に着信フラグのOFFの処理を依頼する代わりに、メールボックス28′の着信フラグをOFFにする。よって、名前解析クライアントプログラム24は着信フラグOFF要求データを作成する機能が不要となる。
【0109】そして、受信側のローカル応答サーバ20Bが受信者の双方向テレビ10からメール受信要求データを受信すると、図33に示すようにメール転送プログラム22が受信者のメールボックスの着信フラグをOFFにすると共に、メールボックスからメールを取り出し、メール受信データを作成して受信者へ送信する。
【0110】このように本実施の形態によれば、着信フラグの操作を受信側ローカル応答サーバ20Bのメールボックスに対して実行するようにしたので、着信フラグをOFFにする処理がローカル応答サーバに閉じるため、センタ応答サーバとの通信が軽減される。また、着信の確認もローカル応答サーバのメールボックスを見るだけでよい利点がある。
【0111】(第5の実施の形態)第5の実施の形態は、TVメールのサービス画面情報を応答サーバ側に保持し、サービスが要求されたときにTV側に転送するサービス画面の提示方法に関するものである。TVメールシステムの構成は、図1,17,30のいずれのシステム構成であっても良い。
【0112】この実施の形態では、メール転送プログラム22が配置された応答サーバに図36に示すような画面データベース29を保持させる。なお、この実施の形態においてはメール転送プログラム22はローカル応答サーバ20またはセンタ応答サーバ30のいずれに配置されていても良いので、ここでは特に区別せず単に応答サーバと呼ぶこととする。
【0113】図37は画面データベースのデータ構造を示している。画面種別は図6(a)(b)に示すようなサービス画面、図6(c)に示すような送信画面、図10R>0(b)に示すような受信画面等が設定でき、各画面に対して画面データが格納されている。画面データベース29の内容は、TVメールシステムによって提供するメールサービスに応じて種々のものが考えられる。
【0114】この実施の形態では、双方向テレビ10のプログラム制御部12が、視聴者からリモコン操作によってTVメールのサービス画面の表示を要求されると、図38に示す画面情報要求データを作成する。図38は画面情報要求データのフォーマットを示している。ヘッダには画面要求であることを示す情報が設定され、要求元には視聴者の利用者ΙDが格納され、視聴者がリモコン操作で指定した画面種別が設定される。このような画面情報要求データを応答サーバのメール転送プログラム22に転送する。
【0115】応答サーバでは、通信制御部21(31)からメール転送プログラム22に画面情報要求データが渡される。メール転送プログラム22は、受信したデータのヘッダに「画面要求」という値が入った画面情報要求データを受信したら、画面種別が示す画面データを画面データベース29より検索し、その検索結果をもとに図39に示す画面情報データを作成する。このような画面情報データを要求もとの双方向テレビ10に送信する。
【0116】双方向テレビ10では、プログラム制御部12が画面情報データを受信すると、そこに格納されている画面データをデータ表示部13に表示する。
【0117】このような実施の形態によれば、TVメールシステムで提供されるメールサービスにTVメールのサービス画面等に変更を与えるようなサービス内容の変更が生じた場合には、応答サーバの画面データベース29を更新するだけで良く、サービス画面等の内容の変更はテレビごとに行う必要がないため、変更処理が容易になる。TVメールのサービス画面をテレビの記憶領域に格納する方法では、サービスの改善に伴いメニューを更新する必要性が発生すると、事実上更新は不可能である。
【0118】(第6の実施の形態)第6の実施の形態は、メール本文の入力操作を簡略化するために、あらかじめ定型文を用意しておいて利用者のメール本文の文章作成を支援する例である。TVメールシステムの構成は、図1,17,30のいずれのシステム構成であっても良い。
【0119】図40に双方向テレビ10のデータ表示部13に表示させる定型文の分類画面の一例を示している。定型文の分類として、「あいさつ文」「礼状」「祝賀・見舞状」「通知状」などを準備する。また、図41に双方向テレビ10のデータ表示部13に定型文の一覧を表示する画面の一例を示している。該当する分類において予想される文章が表示される。
【0120】図40及び図41に示す定型文の分類情報、定型文の情報は双方向テレビ10の記憶領域に格納しておく。図42は双方向テレビ10の定型文の分類情報、定型文の情報に関する記憶領域の構造を示している。予め準備できている定型文を分類情報で管理し、それぞれの分類状に分類に属している定型文が格納されている領域の情報が設定されている。
【0121】双方向テレビ10における送信処理は、図4343に示すフローチャートに基づいて実行される。すなわち、プログラム制御部12は、サービスメニュー画面において送信が選択されると、図6(c)に示すようなメール送信の画面を表示して宛先電話番号とメール本文の入力を受け付ける。このとき、メール本文の作成支援の要求があれば定型文を分類情報を読出してきて図40に示す分類選択画面を表示させる。分類選択画面において特定の分類が選択されたならば、その分類に属する定型文を読出してきて図41に示すように表示する。利用者は、リモコン操作によって定型文のー覧の中から任意の文書を選択する。プログラム制御部12は、視聴者が選んだ定型文をメールの本文としてメール送信データを作成し、ローカル応答サーバに転送する。
【0122】このような実施の形態によれば、あらかじめ定型文を用意しておいて利用者が選択することによりメール本文の文章作成を支援するようにしたので、通常テレビはキーボードを持たないためメール本文の入力は画面に表示された50音表を使って入力することになるが、メール本文の入力操作を簡略化することができる。
【0123】尚、上記した第6の実施の形態では双方向テレビ10の記憶領域に定型文などの情報を持たせているが、第5の実施形態と同様に応答サーバ側に配置することもできる。
【0124】(第7の実施の形態)第7の実施の形態は、双方向テレビのデータ表示部に表示している画面を印字できるようにした例である。第7の実施の形態においての双方向テレビ10は、図44に示すように印字機能を有する印字部17を備えている。双方向テレビ10では、視聴者のリモコンの操作などで指示された印刷命令をデータ受信部11で受け取り、プログラム制御部12が印字部17に印刷を依頼する。印字部17は現在画面に表示されている画面データの内容を読みとって印字する。
【0125】ここで、メールの内容によっては印字することが望ましくないものもある。このようなメールに対して送信元で受信先での印刷にプロテクトをかけることのできる印刷抑止機構を備えている。
【0126】図45(a)(b)を参照して印刷抑止機構について説明する。図45(a)に示すメール送信データのように、送信元の双方向テレビ10から発信するメール送信データに印刷許可フラグを設けておき、そこに印刷不可を設定する。このメール送信データを前述した各実施形態のメール機能を使って受信者の属するローカル応答サーバまで転送する。受信側のローカル応答サーバから受信者の双方向テレビ10に送信するメール受信データに印刷許可フラグを設けておき、そこに上記メール送信データの印刷許可フラグの値を設定する。このような仕組みによりテレビ画面に表示された内容の印刷抑止が可能となる。
【0127】送信者が印刷を許可しないばあい、そのフラグを印刷不可としてメールを送信し、受信者がメールの内容を印刷しようとした場合,ブログラム制御部12で現在表示している内容が印刷不可であるならばその印字を中止すればよい。
【0128】このような実施の形態によれば、双方向テレビにおいてテレビ画面に表示しているメールを印刷出力できると共に、著作権があるコンテンツ等のように印刷が望ましくないメールに対しては印刷抑止機能により印刷を抑止させることができる。
【0129】(第8の実施の形態)以下、第8の実施の形態について図1に示すTVメールシステムのシステム構成を例にして説明する。第8の実施の形態は、受信したメールに対する返信メールを作成する機能を持つ例である。返信メールを作成するときは、受信メールの送信者のアドレスを返信メールの宛先に自動的に設定することによりメール作成の負担を軽減する。
【0130】双方向テレビ10のテレビ画面に図46(a)に示すメール受信画面を表示させるようにする。画面には返信のボタンがあり、表示している(返信対象の)受信メールに対して返信を行うときはこの返信ボタンを押す。
【0131】メール受信画面で返信ボタンを押されたときは、図46(b)に示すメール返信画面を表示させる。メール返信画面において「宛先」には返信対象である受信メールの送信者の名前が自動的に設定されるようにする。
【0132】なお、メール受信画面及びメール返信画面等の画面データは、第5の実施の形態と同様にサーバ側に保存しておき、双方向テレビからの要求に応じてダウンロードする。
【0133】図49は返信対象の受信メールが格納されているメールボックス37′のデ一夕構造を示す。図4のメールボックス37に対して送信元を示す送信元IDとそのメールの種別が追加されている。図50は返信メールが格納されているメールボックス37′のデータ構造を示す。メール種別の欄には「返信」が設定されている。
【0134】以上のように構成された実施の形態では、センタ応答サーバ30においてメール分配プログラム34が受信ボックス36から受信メールを取り出して受信者のメールボックス37′に分配するときには、送信元である送信者の名前とともに送信者の送信者ΙDもメールボックス37′に書き出す。また、受信メールが返信メールでない場合は種別を「オリジナル」とする。
【0135】一方、図51に示すフローチャートにおける受信処理において、双方向テレビ10のプログラム制御部12がメール受信要求データをセンタ応答サーバ30に対して送信すると、センタ応答サーバ30ではメール転送プログラム33が受信者のメールボックス37′から受信メールを取り出して図47に示すデータフォーマットでメール受信データを作成する。この送信元IDが追加設定されたメール受信データを受信者の双方向テレビ10へ送信する。
【0136】受信者の双方向テレビ10では、センタ応答サーバ30から図47に示すフォーマットのメール受信データを受信すると、図51に示すようにメール受信データの内容を元にして図46(a)に示すメール受信画面を作成する。
【0137】利用者は、テレビ画面に表示している受信メールに対して返信メールを作成する場合には「返信」ボタンをリモコン操作で選択することになる。
【0138】プログラム制御部12は、図46(a)に示すメール受信画面において「返信」ボタンが押されたことをデータ受信部11から通知されると、受信メールの送信元の名前を宛先としてメール返信画面を表示するため,データ表示部13を呼び出す。また、利用者が本文の入力を完了するとメール送信データを作成する。このとき,宛先は受信メールの送信元IDを、種別は「返信」を設定する。図48は返信メールのデータ構造を示す。ヘッダの内容は「メール送信」となっており、これはふつうの送信メールと同じ処理がこのメールに対して行われることを示している。そして、このデータ構造には種別フィールドが追加されており、そこには返信という値が格納されている。返信メールの作成を終えた利用者からリモコン操作によって「送信」ボタンが選択さされると、当該返信メールとなるメール送信データをセンタ応答サーバ30に対して送信する。
【0139】センタ応答サーバ30では、この返信メールとなるメール送信データを図50に示すメールボックスに保存することとなる。
【0140】このような実施の形態によれば、メール受信データには送信元ΙDが格納されているため,返信メールを作成するときに宛先を入力する手間が省ける。また、返信メールには「返信」を示す種別データが格納されているため、受信したときにそのメールが返信メールであることが利用者にわかる。
【0141】(第9の実施の形態)以下、第9の実施の形態について図1に示すTVメールシステムのシステム構成を例にして説明する。第9の実施の形態は、受信したメールを他の利用者に転送する機能を備えたTVメールシステムの例である。
【0142】双方向テレビ10において利用者に提示するメールメ受信画面の構成から説明する。図52はメール受信画面を示している。このメール受信画面は、転送ボタンが設けられており、表示している(転送対象の)受信メールに対して転送を行うときはこの転送ボタンを押すことになる。図53はメール受信画面で転送ボタンを押されたときに表示するメール転送画面の構成を示している。メール転送画面には元の送信者の欄が設けられている。元の送信者の欄には転送対象である受信メールの送信者の名前が自動的に設定されるようにする。これらの画像データは第5の実施形態と同様にサーバ側に配置しておき、双方向テレビからの要求に応じてダウンロードする。
【0143】図54は転送メールのデータ構造を示す。このデータ構造には種別フィールドを元の送信者フィールドが追加されており、種別には転送という値が格納されている。図55は転送メールが格納されているメールボックスのデータ構造を示す。このメールボックスは、送信元ID、種別に追加して元の送信者の情報が格納される領域が確保されている。
【0144】この実施の形態でのメール転送処理について、図56に示す双方向テレビのフローチャートを参照して説明する。双方向テレビ10においてセンタ応答サーバ30から受信メールを取得してデータ表示部13に図52に示すメール受信画面を表示させたところから説明を始める。それ以前の処理は図56のフローチャートに示されているように第1の実施形態と同様である。
【0145】利用者は、テレビ画面に読み出した受信メールを他の利用者へ転送したい場合にはメール受信画面に設けられている転送ボタンをリモコン操作によって押すことになる。
【0146】プログラム制御部12は、メール受信画面上で「転送」ボタンが押されたことをデータ受信部11から通知されると、メール転送処理を開始する。すなわち、受信メールの送信元の名前を「元の送信者」として図53に示すようなメール転送画面を表示する。このとき,本文には受信メールの本文の内容を表示するとともに,転送メールの送信者が本文にコメントを追加できるようにする。
【0147】利用者が宛先と本文の入力を完了したことを「送信」ボタンが押されたことから判断すると、図54R>4に示すフォーマットで転送メールを作成する。このとき、種別の欄には「転送」、元の送信者の欄には受信メールの送信元を設定する。この転送メールをメール送信データの形にしてセンタ応答サーバ30へ送信する。センタ応答サーバ30では、宛先の利用者のメールボックスに当該転送メールを格納する。メールボックスに格納された転送メールは図55のとおりとなり,種別は「転送」なっている。また、種別が「転送」の時は、元の送信者フィールドに転送されたメールの送信者の名前が格納されている。
【0148】このような実施の形態によれば、受信したメールを他の利用者に転送する機能を備えたので、受信メールを転送でき、転送されたメールには「元の送信者」の情報も付加されてメールボックスに格納されるので,転送されたメールの本来の送信者を知ることもできる。
【0149】(第10の実施の形態)第10の実施の形態は、メール送信者の送信履歴を保持する機能を備えたTVメールシステムの例である。第10の実施の形態は、センタ応答サーバを除いて図1に示すTVメールシステムと基本的に同様のシステム構成を有している。
【0150】図57は第10の実施の形態におけるセンタ応答サーバの構成を示している。このセンタ応答サーバは、図1のセンタ応答サーバ30に対して送信履歴ボックス39が追加されている。メール転送プログラムは、送信履歴要求に応じて送信履歴データを返送する機能を備えている。送信履歴ボックス39のデータ構造を図58に示している。送信履歴ボックス39は、利用者毎に設けられており、宛先及び本文から構成されている。
【0151】双方向テレビ10で提供するTVメールサービス画面及びTVメール送信履歴画面を、図60(a)(b)に示す画面構成とする。TVメールサービス画面には送信履歴を選択する「送信履歴」ボタンを設ける。TVメール送信履歴一覧画面には利用者本人が過去に送信したメールの宛先及び本文の一覧を表示する。図60(a)で送信履歴ボタンを押すと図60(b)の送信履歴一覧画面が表示されるようにプログラム制御部12に機能を持たせておく。
【0152】センタ応答サーバの送信、及び受信、及び送信履歴処理に関する処理内容を図61に示している。センタ応答サーバでは、メール転送プログラム32が通信制御部31から渡された送信メールを図59に示すように受信ボックス36に書き出した後、その内容を元に送信者の送信者の送信履歴ボックス39に只今の送信メールに対する履歴を書き出す。送信履歴ボックス39は利用者ごとに存在するのでメール送信データの送信元から書き出すべき送信履歴ボックス39を特定する。書くべき内容は宛先と本文である。
【0153】又、センタ応答サーバは、双方向テレビ10から送信履歴要求を受信すると、メール転送プログラム33が、図63の送信履歴要求データの送信元から送信履歴ボックス39を特定して、その中に格納されているデータから送信履歴データを作成し、双方向テレビに向けて送信する。送信履歴が複数ある場合はその都度送信履歴データを作成する。図64は送信履歴データのデータ構造を示している。ヘッダに送信履歴であることを示す値が設定される。
【0154】双方向テレビ10は、図62に示すフローチャートに基づいて動作する。すなわち、利用者からリモコン操作により履歴要求をデータ受信部11が受けると、プログラム制御部12がセンタ応答サーバに画面データを要求し、センタ応答サーバから受け取ったTVメールサービス画面を表示させる。このTVメールサービス画面において「送信履歴」ボタンが選択されると、プログラム制御部12で図63に示す送信履歴要求データが生成され、センタ応答サーバに向けて送信される。
【0155】そして、送信履歴要求を出した双方向テレビ10にセンタ応答サーバから送信履歴データが送信されてくると、プログラム制御部12が送信履歴データに基づいて送信履歴一覧画面をデータ表示部に表示させる。
【0156】このように本実施の形態によれば、センタ応答サーバに利用者毎の送信履歴ボックス39を配置し、双方向テレビ10から履歴要求を受けると送信履歴データを返送するようにしたので、利用者は自分の過去の送信履歴を確認することができる。送信履歴に送信日時データを追加することで,さらにきめ細かい履歴をとることができる。
【0157】(第11の実施の形態)第11の実施の形態は、メール送信者の送信履歴を保持する機能を備え、さらに受信者がメールを受信したか否かを示す機能を備えたTVメールシステムの例である。第11の実施の形態は、センタ応答サーバを除いて図1に示すTVメールシステムと基本的に同様のシステム構成を有している。
【0158】この実施の形態では、全てのメールに対してはユニークな番号であるメッセージΙDを付与している。したがって、送信履歴ボックス39にはメッセージΙDを格納する領域が設けられ、受信状態を示すデータが追加される。受信者によってメールが受信された場合の受信状態はYesとなり,そうでない場合はNoとなる。図65は送信履歴ボックス39の具体的なデータ構造を示している。
【0159】また、図66に示すように受信ボックス36にもメッセージΙDを格納する領域が設けられ、さらに送信元を示す利用者ΙDが格納されるようにしている。また、受信者のメールボックス37についても図67R>7に示すようにメッセージIDと送信元IDが追加されている。
【0160】次に、図68に示すフローチャートを参照してセンタ応答サーバでの処理について送信履歴ボックスに受信状態を書き込む処理を中心に説明する。センタ応答サーバでは、双方向テレビ10からメール送信データを受信すると、メール転送プログラム33が受信メールを受信ボックス36に格納する。このとき、そのメールにメッセージΙDを付与し、送信元の利用者ΙDとともに格納する。メッセージΙDはユニークなΙDを付与する。また、送信履歴ボックス39に送信履歴を書き込むときにも同じメッセージIDを使用し、受信状態はNoとする。
【0161】また、メール分配プログラム34が受信者のメールボックス37にメールを分配するときにメッセージIDと送信元ΙDを追加してメールを格納する。双方向テレビ10から受信要求データを受信したときは、メール転送プログラム33は受信者の要求に従ってメール受信データを作成するが、このときそのメールのメッセージIDと送信元ΙDを読みとり,送信元ΙDから送信履歴ボックス39を特定し、さらにメッセージΙDから送信履歴を特定して、その送信履歴の受信状態をYesに変更する。
【0162】また、センタ応答サーバが双方向テレビ10から送信履歴要求を受信したときは、図69に示すように送信履歴データには受信状態を示すデータを追加して送信する。したがって、図69に示す送信履歴データを受信した双方向テレビ10では、図70に示すように受信状態を送信履歴に追加表示することができる。
【0163】このような実施の形態によれば、送信履歴機能を持ったTVメールシステムに受信者がメールを受信したか否かを示す機能を加えたので、受信者がメールを受信するとその旨を示す受信状態が送信履歴に書き込まれるため,送信者は相手がそのメールを読んだかどうかを知ることができる。
【0164】(第12の実施の形態)第12の実施の形態は、双方向テレビにて視聴者に提供されるTVメールサービスの内容を放送局からの放送電波によって更新できるようにした例である。図71は双方向テレビ10の機能ブロックを示している。放送局20が法送電波に重畳させたスクリプトを、当該放送電波を受信した双方向テレビ10で分離してメモリ17に格納する。プログラム制御部12は、メモリ17に格納したスクリプトとして記述されたプログラムを実行することにより、双方向テレビサービスや、TVメールサービスを提供することができる。
【0165】ここで、TVメールサービスを視聴者に提供する為には双方向テレビ内のプログラム制御部が(1)画面表示、(2)手続きを制御しなければならない。例えば、図72に示すサービス画面であれば、(1)の画面表示機能は、画面上の文字、図形、ボタンの表示内容、配置等を制御し、(2)手続き機能は、利用者が指定した内容を元にローカル/センタ応答サーバに送るデータの組み立てや、受信データの解析等を制御する。プログラム制御部12は、TVメールサービスを実行する際に、上記スクリプトをメモリ17からロードし、そのスクリプトにしたがってテレビの制御を行う。
【0166】放送局20は、図74に示すフローチャートにしたがってスクリプト更新を実行する。すなわち、TVメールサービスのサービス内容が変更された場合、その変更後のサービス内容に応じたスクリプトが作成される。図73はスクリプトのデータ構造を示している。スクリプトの内容を示すプログラム名、スクリプトのバージョンを示すバージョン番号、各画面の画面表示に関するスクリプト手続きに関するスクリプトなどからなる。放送局において、このようなスクリプトを放送電波の所定領域を使って送信する。このようにして最新のスクリプトが放送局20が流す放送波によって搬送される。
【0167】一方、双方向テレビ10では、スクリプトを搬送する放送波を受信すると、デーコーダ16が受信放送波からスクリプトを抽出し、その旨をプログラム制御部12へ通知する。プログラム制御部12は、現在メモリ17に保持しているスクリプトのバージョン番号と受信したスクリプトのバージョン番号とを比較して、後者の方が新しい場合だけ受信したスクリプトをメモリ17に書き込む。
【0168】プログラム制御部12は、TVメールサービスを実行する際に、スクリプトをメモリ17からロードし、そのスクリプトにしたがってテレビの制御を行うことになる。
【0169】このような実施の形態によれば、利用者は双方向テレビの買い替えを行うこと無く、常に最新のスクリプトによって最新のTVメールサービスを提供できる。
(第13の実施の形態)第13の実施の形態は、スクリプトの更新を利用者の知らないうちに自動的に実行するのではなく、利用者からの要求を待って更新するようにした例である。この実施の形態では、図76に示すようなサービスメニュー画面を表示させて利用者からスクリプトの更新の必要性の有無を受け付ける。このサービスメニュー画面では「更新する」「更新しない」の2種類を利用者がリモコン操作によって選択できるようになっている。
【0170】図77、78は双方向テレビの動作フローである。以下、このフローチャートを利用して実施の形態の動作について説明する。なお、放送局20は、上記した第12の実施形態と同様にして最新のスクリプとを放送波に載せて搬送しているものとする。
【0171】図77に示すように、双方向テレビ10のプログラム制御部12は、図76に示すサービスメニュー画面において「更新する」ボタンが押されたことを認識すると、更新されたスクリプトの受信をデコーダ16へ依頼しておく。
【0172】一方、双方向テレビ10のデコーダ16は、スクリプトの更新が依頼されているときに更新されたスクリプトを放送波から抽出すると、そのことを受信したスクリプトのバージョン番号と共にプログラム制御部12に通知する。プログラム制御部12は、バージョン番号の新旧を比較し、受信したスクリプトのバージョン番号の方が新しければ当該受信したスクリプトをメモリ17にダウンロードする。
【0173】このような実施の形態によれば、利用者の意思に応じてスクリプトの更新をすることができ、利用者が必要としないスクリプトの更新を避けることができる。本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態を任意に組み合わせてTVメールシステムを構築することができる。
【0174】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、パーソナルコンピュータ等の計算機を利用すること無く、一般家庭用テレビジョンの利用用途を電子メールを送受信する分野にまで広げることのできるTVメールシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るTVメールシステムのシステム構成図
【図2】第1の実施の形態に備えた認証データベースのデータ構造図
【図3】第1の実施の形態に備えた受信ボックスのデータ構造図
【図4】第1の実施の形態に備えたメールボックスのデータ構造図
【図5】第1の実施の形態における双方向テレビのフローチャート
【図6】第1の実施の形態におけるメールサービスの送信に係る画面構成図
【図7】第1の実施の形態におけるメール送信データのデータフォーマット図
【図8】第1の実施の形態におけるローカル応答サーバのフローチャート
【図9】第1の実施の形態におけるセンタ応答サーバのフローチャート
【図10】第1の実施の形態におけるメールサービスの受信に係る画面構成図
【図11】メール受信要求データのデータフォーマット図
【図12】メール受信データのデータフォーマット図
【図13】第2の実施の形態における認証データベースのデータ構造図
【図14】第2の実施の形態における受信許可者リストの送信データのデータフォーマット図
【図15】第2の実施の形態における他の認証データベースのデータ構造図
【図16】第2の実施の形態における受信許可者リストの他の送信データのデータフォーマット図
【図17】第3の実施の形態に係るTVメールシステムのシステム構成図
【図18】第3の実施の形態に備えた認証データベースのデータ構造図
【図19】第3の実施の形態に備えたノード管理情報のデータ構造図
【図20】第3の実施の形態に備えた中継ボックスのデータ構造図
【図21】第3の実施の形態におけるメール転送プログラムのフローチャート
【図22】第3の実施の形態におけるメール中継プログラムのフローチャート
【図23】第3の実施の形態における名前解析クライアントプログラムのフローチャート
【図24】第3の実施の形態における名前解析サーバプログラムのフローチャート
【図25】第3の実施の形態におけるメール分配プログラムのフローチャート
【図26】名前解析要求データのデータフォーマット図
【図27】名前解析結果データのデータフォーマット図
【図28】メール中継データのデータフォーマット図
【図29】着信フラグOFF要求データのデータフォーマット図
【図30】第4の実施の形態に係るTVメールシステムのシステム構成図
【図31】第4の実施の形態に備えた認証データベースのデータ構造図
【図32】第4の実施の形態に備えたメールボックスのデータ構造図
【図33】第4の実施の形態におけるメール転送プログラムのフローチャート
【図34】第4の実施の形態における名前解析クライアントプログラムのフローチャート
【図35】第4の実施の形態におけるメール分配プログラムのフローチャート
【図36】第5の実施の形態に備えた応答サーバの構成図
【図37】第5の実施の形態に備えた画面データベースのデータ構造図
【図38】第5の実施の形態における画面情報要求データのデータフォーマット図
【図39】第5の実施の形態における画面情報データのデータフォーマット図
【図40】第6の実施の形態における定型文分類画面の表示例を示す図
【図41】第6の実施の形態における定型文一覧の表示例を示す図
【図42】第6の実施の形態における記憶領域の構成図
【図43】第6の実施の形態における双方向テレビのフローチャート
【図44】第7の実施の形態に備えた双方向テレビの構成図
【図45】第7の実施の形態におけるメール送信データ及びメール受信データのデータフォーマット図
【図46】第8の実施の形態において表示されるメール受信/返信のための画面の構成図
【図47】第8の実施の形態におけるメール受信データのデータフォーマット図
【図48】第8の実施の形態におけるメール送信データのデータフォーマット図
【図49】第8の実施の形態における返信対象の受信メールが格納されたメールボックスのデータ構造図
【図50】第8の実施の形態における返信メールが格納されたメールボックスのデータ構造図
【図51】第8の実施の形態における双方向テレビのフローチャート
【図52】第9の実施の形態において表示されるメール受信のための画面の構成図
【図53】第9の実施の形態において表示されるメール転送のための画面の構成図
【図54】第9の実施の形態におけるメール転送データのデータフォーマット図
【図55】第9の実施の形態におけるメールボックスのデータ構造図
【図56】第9の実施の形態における双方向テレビのフローチャート
【図57】第10の実施の形態に係るセンタ応答サーバの構成図
【図58】第10の実施の形態に備えた送信履歴ボックスのデータ構造図
【図59】第10の実施の形態に備えた受信ボックスのデータ構造図
【図60】第10の実施の形態において表示する送信履歴のサービス画面の構成図
【図61】第10の実施の形態におけるセンタ応答サーバのフローチャート
【図62】第10の実施の形態における双方向テレビのフローチャート
【図63】第10の実施の形態における送信履歴要求データのデータフォーマット図
【図64】第10の実施の形態における送信履歴データのデータフォーマット図
【図65】第11の実施の形態における送信履歴ボックスのデータ構造図
【図66】第11の実施の形態における受信ボックスのデータ構造図
【図67】第11の実施の形態におけるメールボックスのデータ構造図
【図68】第11の実施の形態におけるセンタ応答サーバのフローチャート
【図69】第11の実施の形態における送信履歴データのデータフォーマット図
【図70】第11の実施の形態において表示される送信履歴画面の構成図
【図71】第12の実施の形態における双方向テレビと放送局との関係を示す図
【図72】双方向テレビにおけるサービスメニュー画面の構成図
【図73】第12の実施の形態におけるスクリプトの構成図
【図74】第12の実施の形態における放送局のフローチャート
【図75】第12の実施の形態における双方向テレビのフローチャート
【図76】第13の実施の形態における双方向テレビの更新受付け画面の構成図
【図77】第13の実施の形態における双方向テレビの更新受付けのフローチャート
【図78】第13の実施の形態における双方向テレビのスクリプト更新のためのフローチャート
【符号の説明】
10…双方向テレビ
11…データ受信部
12…プログラム制御部
13…データ表示部
14,22,34…通信制御部
16…リモコン操作部
20…ローカル応答サーバ
22,33…メール転送プログラム
23…メール中継プログラム
24…名前解析クライアントプログラム
25,36…受信ボックス
26…中継ボックス
27,34…メール分配プログラム
28,37…メールボックス
33…認証データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】 放送波を受信して番組を表示する受信機能を持つ複数のテレビジョン受像機と、これらテレビジョン受像機が通信回線を介して回線接続されるメールサーバとにより構築されるTVメールシステムであり、前記テレビジョン受像機に、宛先及びメール本文とからメール送信データを作成して前記メールサーバへ送信するメール送信機能と、前記メールサーバから受信したメール受信データの内容を元に受信メールを表示するメール受信機能とを備え、前記メールサーバに、利用者の認証情報が登録された認証データベースと、受信したメール送信データを保存する受信ボックスと、受信者のメールボックスと、前記受信ボックスに保存されたメール送信データを前記認証データベースを参照して受信者のメールボックスへ分配する分配手段と、前記メールボックスに配信されたメール情報からメール受信データを作成して受信者のテレビジョン受像機に送信する転送手段とを備えたことを特徴とするTVメールシステム。
【請求項2】 放送波を受信して番組を表示する受信機能を持つ複数のテレビジョン受像機と、これらテレビジョン受像機が通信回線を介して回線接続されるメールサーバとにより構築されるTVメールシステムであり、前記テレビジョン受像機に、メール送信画面を表示して宛先電話番号及びメール本文を受け付けることによりメール送信データを作成して前記メールサーバへ送信するメール送信機能と、前記メールサーバからメール受信要求に応じて送られてきたメール受信データを受信し当該メール受信データの内容を元にメール受信画面を表示するメール受信機能とを備え、前記メールサーバに、前記各テレビジョン受像機の利用者に関して利用者識別子を含んだ認証情報が登録された認証データベースと、受信したメール送信データを保存する受信ボックスと、受信者のメールボックスと、前記受信ボックスに保存されたメール送信データの宛先電話番号を元に前記認証データベースを検索して宛先となる受信者のメールボックスを特定する情報を取得する名前解析手段と、前記受信ボックスに保存されたメール送信データを前記メールボックス特定情報に基づいて該当するメールボックスへ格納するメール分配手段と、前記テレビジョン受像機からのメール受信要求に応じて該当するメールボックスからメール情報を取り出しメール受信データを作成して要求元の受信者のテレビジョン受像機に送信するメール転送手段とを備えてなることを特徴とするTVメールシステム。
【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のTVメールシステムにおいて、前記認証データベースに着信情報を書き込む領域を設け、メール送信データを受信したとき前記認証データベースの該当する着信情報を着信状態とし、メール受信要求を受けたとき前記認証データベースの該当する着信情報を非着信状態に変更することを特徴とするTVメールシステム。
【請求項4】 放送波を受信して番組を表示する受信機能を持つ複数のテレビジョン受像機と、所定エリア毎にこれらテレビジョン受像機が通信回線を介して回線接続されると共に互いにネットワーク上で接続される複数のローカルメールサーバと、これらローカルメールサーバが通信回線を介して回線接続されるセンタメールサーバとにより構築されるTVメールシステムであり、前記テレビジョン受像機に、宛先及びメール本文とからメール送信データを作成して前記メールサーバへ送信するメール送信機能と、前記メールサーバから受信したメール受信データの内容を元に受信メールを表示するメール受信機能とを備え、前記センタメールサーバに、利用者の認証情報が登録された認証データベースと、前記ローカルメールサーバから解析依頼された受信者の認証情報を前記認証データベースから取得して依頼元のローカルメールサーバへ送信する名前解析手段とを備え、前記ローカルメールサーバに、受信したメール送信データを保存する受信ボックスと、受信者のメールボックスと、前記センタメールサーバから応答のあった解析依頼に対する認証情報について当該認証情報を付加したメール中継データを作成し受信側ローカルメールサーバへ中継する中継手段と、送信側ローカルメールサーバから中継されたメール中継データを認証情報を元に受信者のメールボックスに格納する分配手段と、前記メールボックスに配信されたメール情報からメール受信データを作成して受信者のテレビジョン受像機に送信する転送手段とを備えたことを特徴とするTVメールシステム。
【請求項5】 請求項4記載のTVメールシステムにおいて、受信者のメールボックスに着信情報を書き込む領域を設け、送信側ローカルメールサーバからメール中継データを受信したとき前記メールボックスの着信情報を着信状態とし、メール受信要求を受けたとき前記メールボックスの着信情報を非着信状態に変更することを特徴とするTVメールシステム。
【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のTVメールシステムにおいて、前記テレビジョン受像機に、受信メールを表示しているとき当該受信メールに対する返信メールを受け付け、返信メールの作成要求があれば前記受信メールに設定されている送信者の電話番号を宛先電話番号に自動設定した返信用のメール送信データを作成する返信メール作成手段を備えたことを特徴とするTVメールシステム。
【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のTVメールシステムにおいて、前記テレビジョン受像機に、受信メールを表示しているとき当該受信メールの転送要求を受け付け、受信メールに対する転送要求があれば前記受信メールに設定されている送信者のアドレスを元の送信者のアドレスとして自動設定した転送用のメール送信データを作成する転送メール作成手段を備えたことを特徴とするTVメールシステム。
【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のTVメールシステムにおいて、前記メールサーバ、前記センタメールサーバ、又は前記ローカルメールサーバのいずれかに、利用者毎に準備される送信履歴ボックスと、当該サーバがメール送信データを受信したとき前記受信ボックスに格納すると共に当該利用者の送信履歴ボックスに格納する手段と、送信履歴要求を受信したとき当該利用者の送信履歴ボックスから過去の送信履歴を取り出して送信履歴データを作成して要求元のテレビジョン受像機に送信する手段とを備え、前記テレビジョン受像機に、メールサービス画面上で送信履歴要求を受け付けて前記送信履歴ボックスが配置されたサーバヘ送信履歴要求データを送信する手段と、前記サーバから前記送信履歴要求に対応して送信されてきた送信履歴データに基づいて利用者の送信履歴一覧を表示する手段とを備えたことを特徴とするTVメールシステム。
【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のTVメールシステムにおいて、前記テレビジョン受像機に、定型文の分類一覧を表示させて利用者に分類一覧の中から定型文の分類を選択させる分類選択手段と、この分類選択手段で選択された定型文の分類に属する定型文の一覧を表示させて利用者に定型文を選択させる定型文選択手段と、この定型文選択手段で選択された一つ又は複数の定型文を作成中のメール本文に挿入してメール作成を支援する入力支援手段とを備えたことを特徴とするTVメールシステム。
【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のTVメールシステムにおいて、前記テレビジョン受像機に、現在画面に表示されている画面データの内容を読み取って、その内容を印字する印字手段と、利用者から指示された印字命令を認識して前記印字手段に印字を依頼する手段とを具備したことを特徴とするTVメールシステム。
【請求項11】 請求項10記載のTVメールシステムにおいて、前記テレビジョン受像機においてメール送信データにそのメールを印刷できるか否かを示す印刷許可フラグを付加し、前記テレビジョン受像機において受信したメール受信データに付加されている印刷許可フラグをみて印刷の可否を判断する用にしたことを特徴とするTVメールシステム。
【請求項12】 請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のTVメールシステムにおいて、前記テレビジョン受像機において表示するメールサービスに関する画面データを前記メールサーバ、前記センタメールサーバ、又は前記ローカルメールサーバのいずれかに配置した画面データベースに保存し、前記テレビジョン受像機からの要求に応じて画面データベースから画面データを取り出して要求元のテレビジョン受像機へ送信することを特徴とするTVメールシステム。
【請求項13】 請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のTVメールシステムにおいて、前記テレビジョン受像機に、メールの送信及び受信に係る手続き、メールサービスの内容に応じた必要な種々の画面データ、及び画面表示の制御内容をそれぞれ記述したスクリプトを、放送局から送信された受信放送波から抽出する手段と、この手段で抽出されたスクリプトを格納するメモリとを備え、前記メモリからスクリプトをロードしてメールサービスを提供するようにしたことを特徴とするTVメールシステム。
【請求項14】 請求項13記載のTVメールシステムにおいて、前記テレビジョン受像機に、利用者から入力されたスクリプト更新要求を受け付ける手段と、この手段に入力されたスクリプト更新要求が有効なときに受信放送波からスクリプトが抽出されたならば当該スクリプトを前記メモリに格納してスクリプトを更新するスクリプト更新手段とを備えたことを特徴とするTVメールシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図11】
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【図12】
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【図14】
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【図16】
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【図19】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図13】
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【図15】
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【図20】
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【図26】
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【図27】
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【図29】
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【図10】
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【図18】
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【図21】
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【図22】
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【図25】
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【図32】
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【図37】
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【図17】
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【図23】
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【図24】
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【図28】
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【図31】
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【図35】
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【図36】
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【図30】
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【図33】
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【図34】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図52】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図54】
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【図63】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図53】
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【図55】
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【図57】
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【図58】
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【図64】
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【図56】
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【図59】
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【図60】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図69】
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【図70】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図76】
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【図61】
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【図62】
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【図68】
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【図71】
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【図75】
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【図77】
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【図78】
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