説明

Vリブドベルト

【課題】自動車補機駆動用Vリブドベルトであって、固定された軸間にオートテンショナ無しで用いられ、大きな負荷の補機を駆動できる低弾性率タイプのVリブドベルトを提供する。
【解決手段】少なくとも本体ゴムと心線4とを有するVリブドベルト1であって、ベルト弾性率が15000〜45000N/mm/mm、心線4の材質がポリアミドであり、心線4が低弾性率材質のポリアミドと高弾性率材質のポリエステルを組み合わせたものであるVリブドベルト1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
自動車補機駆動用Vリブドベルトであって、固定された軸間にオートテンショナ無しで用いられるタイプのVリブドベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(US6832968号公報(特開2004−532959号公報))にベルト弾性率7000〜10000N/mm/mmのVリブドベルトが提案されている。これでは弾性率が低すぎてウオーターポンプ等の小さな負荷の補機は駆動できるが、オルタネータやコンプレッサー等の大きな負荷の補機を駆動しようとすると早期に心線の飛び出しが発生し、ベルト分解に至る可能性があった。
【0003】
【特許文献1】USP6832968号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大きな負荷の補機を駆動できる低弾性率タイプのVリブドベルトを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のVリブドベルトは、少なくとも本体ゴムと心線とを有しており、主な構成は次のとおりである。
(1)少なくとも本体ゴムと心線とを有するVリブドベルトであって、ベルト弾性率が15000〜45000N/mm/mmであることを特徴とするVリブドベルト。
(2)ベルト弾性率が24000〜39000N/mm/mmであることを特徴とする(1)記載のVリブドベルト。
(3)ベルト弾性率が32000〜39000N/mm/mmであることを特徴とする(2)記載のVリブドベルト。
(4)心線材質がポリアミドであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のVリブドベルト。
(5)心線が低弾性率材質と高弾性率材質を組み合わせたものであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のVリブドベルト。
(6)低弾性率材質がポリアミドであることを特徴とする(5)記載のVリブドベルト。
(7)高弾性率材質がポリエステルであることを特徴とする(5)又は(6)記載のVリブドベルト。
(8)組み合わせが低弾性率心線と高弾性率心線を交互に配列したものであることを特徴とする(5)〜(7)のいずれかに記載のVリブドベルト。
(9)組み合わせが下撚りした低弾性率糸と下撚りした高弾性率糸を交撚りした心線を配列したものであることを特徴とする(5)〜(8)のいずれかに記載のVリブドベルト。
(10)組み合わせが無撚りの低弾性率糸と高弾性率糸を引き揃えて下撚りした後、それらを複数本引き揃えて上撚りした心線を配列したものであることを特徴とする(5)〜(9)のいずれかに記載のVリブドベルト。
(11)心線がポリエステルであり、1リブ当たりのトータルdtex数が10000〜22000dtexであることを特徴とする(1)〜(10)のいずれかに記載のVリブドベルト。
(12)心線がイソシアネートでプレディップ処理した後、クロロスルホン化ポリエチレンで処理されたものであり、本体ゴムがエチレン−α−オレフィンゴムであることを特徴とする(1)〜(11)のいずれかに記載のVリブドベルト。
【発明の効果】
【0006】
本発明のVリブドベルトは、心線の飛び出しやベルト分解が抑制され、低弾性率タイプのVリブドベルトであっても、自動車の補機であるオルタネータ、コンプレッサー等の高負荷補機を伝動できる。固定された軸間にオートテンショナー無しで用いられる自動車補機駆動用Vリブドベルトとして適している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
<基本構成>
本発明のVリブドベルト1は無端状ベルトであって、カバー層2、心線4が埋設されている接着層4、圧縮ゴム層6から構成され、複数のリブ6が圧縮ゴム層に形成されている。本発明のVリブドベルトの概略を示す。
圧縮ゴム層5は、ゴム組成物からなり、伝動面となるベルトの内面側に配置され、外面側が平坦に形成されている複数のリブ6が、幅方向に間隔を設けて周方向に形成されている。このVリブドベルト1には、圧縮ゴム層5の外側に、圧縮ゴム層5と同幅の接着層3とカバー層2とが積層されて形成されている。最外層となる前記カバー層2は、引っ張りゴム層からなり、該カバー層2と前記圧縮ゴム層5との間に、ゴム組成物からなる前記接着層3が配されている。また、この接着層3には、Vリブドベルトの幅方向に一定の間隔を設けて複数本の心線4が周方向に埋設されている。
さらに、この圧縮ゴム層のゴム組成物には、通常、短繊維14などとともに加硫剤が配合されている。
【0008】
上記心線4は実施例1ではポリアミド46繊維からなるPHP社製Stanylenka(46)470デシテックスを3本引き揃えS方向に6.8回/10cmで下撚りし、その下撚り糸を3本引き揃えてZ方向に11.9回/10cmで上撚り下心線を、イソシアネートのトルエン溶液(イソシアネート固形分16重量%)に浸漬した後、245℃で40秒間加熱乾燥して前処理を施した。次に、上記ポリアミド心線をクロロスルホン化ポリエチレンのオーバーコート剤に浸漬し、60℃で40秒間加熱乾燥させて、接着処理を施した。
さらに、低弾性率材質であるポリアミドと高弾性率材質であるポリエステルを組み合わせることにより弾性率30000〜45000を実現することが可能である。この組み合わせ方法は、一つは低弾性率心線と高弾性率心線を交互の配列、他には下撚りした低弾性率糸と下撚りした高弾性率糸を交撚りした心線を配列する。更に、他には、無撚りの低弾性率糸と高弾性率糸を引き揃えて下撚りした後、それらを複数本引き揃えて上撚りして心線を配列することができる。さらには、組み合わせが無撚りの低弾性率糸と高弾性率糸を引き揃えて下撚りした後、それらを複数本引き揃えて上撚りした心線を配列することができる。
ポリエステル製心線は、1リブ当たりのトータルdtex数が10000〜19000dtexに設定することが好ましい。
心線は、イソシアネートでプレディップ処理した後、クロロスルホン化ポリエチレンで処理することが適している。本体ゴムは、エチレン−α−オレフィンゴムが適している。
【0009】
<製法>
本発明による伝動ベルトは、従来知られている通常の方法によって製造することができる。例えば、表面が平滑な円筒状の成形ドラムの周面に1枚のゴム層と接着ゴム層のための未加硫シートを巻き付けた後、この上にポリアミド心線を螺旋状にスピニングし、更に、その上に接着ゴム層のための未加硫シートを巻き付けた後、圧縮ゴム層のための未加硫シートを巻き付けて積層体とし、これを加硫缶中にて加熱加圧し、加硫して、環状物を得る。ゴム素材として、エチレン−α−オレフィンゴムが適している。次に、この環状物を駆動ロールと従動ロールとの間に掛け渡して、所定の張力の下で走行させながら、これに研削ホイールにて表面に複数のリブを形成する。この後、この環状物を更に別の駆動ロールと従動ロールとの間に掛け渡して走行させながら、所定の幅に裁断すれば、製品としてのVリブドベルトを得ることができる。
【0010】
<作用>
ベルト弾性率を15000〜45000N/mm/mmとする。
15000より小さいと走行時の負荷により早期にコード飛び出しからベルト分解に至る。
45000より大きいと固定された軸間にベルトを取り付けるのが困難である。好ましくは、ベルト弾性率を24000〜39000N/mm/mmとする。更に好ましくは、ベルト弾性率を32000〜39000N/mm/mmとする。
心線材質は、ポリアミドとする。ポリアミドを太径にして密ピッチでベルト本体に埋設させることによりベルト弾性率を高くする。
更にベルト弾性率を高くするために心線を低弾性率材質と高弾性率材質を組み合わせた物とする。ポリアミド単体では30000N/mm/mmが限界であるが、組み合わせることにより30000N/mm/mm以上の弾性率とすることが出来る。
【0011】
低弾性率材質は、ポリアミドとする。高弾性率材質はポリエステルとする。この組み合わせにより弾性率30000〜45000N/mm/mmが可能である。この組み合わせ方として、一つは低弾性率心線と高弾性率心線を交互に配列する。他の組み合わせ方として、下撚りした低弾性率糸と下撚りした高弾性率糸を交撚りした心線を配列する。更に、他の組み合わせ方として無撚りの低弾性率糸と高弾性率糸を引き揃えて下撚りした後、それらを複数本引き揃えて上撚りした心線を配列する。
いずれの組み合わせ方でも、低弾性率材料と高弾性率材料が荷重を分担してベルト弾性率が適度に高くなり、30000〜45000N/mm/mmとすることが出来る。
【0012】
また、心線がポリエステルとして、1リブ当たりのトータルdtex数が10000〜22000が適し、14000〜19000が好ましい。
10000〜22000dtexとすれば、ベルト弾性率を15000〜45000N/mm/mmとすることが可能であり、14000〜19000dtexでは32000〜39000N/mm/mmが実現でき、耐久性及び組み付け性能も優れたVリブドベルトが得られる。
【0013】
また、本体ゴムはEPDM等のエチレン−α−オレフィンゴムが用いられる。エチレン−α−オレフィンゴムを用いることにより、優れた耐熱・耐寒寿命が得られる。
【0014】
また、これらの心線の接着処理は、イソシアネートでプレディップ処理した後、クロロスルホン化ポリエチレンで処理されたものを用いる。エチレン−α−オレフィンゴムは接着が困難であり、特にエラスチックタイプのVリブドベルトの場合、早期に心線の飛び出しが発生しやすいが、クロロスルホン化ポリエチレンで処理することにより、心線とゴムの接着が強固となり、心線の飛び出しが発生しにくく高負荷条件で用いることが出来る。
【実施例】
【0015】
表1に示す心線を用い、表2に示すゴム組成を用いて、上記製法により実施例1〜実施例9および比較例1、2のベルトを製作した。
実施例、比較例のVリブドベルトの構成及び耐久試験結果を表1に、引っ張り試験の結果を図3に示す。
【0016】
<弾性率試験>
次にそれぞれのベルトの弾性率を以下に示す方法で測定した。
弾性率の測定は、試験室の温度23±2℃、相対湿度50±5%条件下で行い、試験ベルトは同条件で24h以上放置したものを用いた。
まず、引っ張り試験機の上下のチャックのそれぞれにφ75mmの平プーリを取付け、3リブのベルトを裏返して背面で2つの平プーリに掛けて、初荷重10Nを与えた。その後引っ張りスピード50mm/minで引っ張り、MAX荷重1000NまでのS−S線図(荷重−伸び線図)を書かせた。なお、ベルトの有効長は1121.78mmである。試験例3の変化を図3に示す。
また、弾性率の計算に用いるベルト有効長さUeの測定はISO9981に準じて行った。
次に上記S−S線図より荷重300Nの伸び通過点と荷重100Nの伸び通過点の2点を結ぶ直線を引いて荷重0Nと直線が接する伸び量X0(仮想の伸び0点)を求め、仮想の伸びδ300(mm)を求めた。(δ300=X300-X0)次に次式により、荷重300N時の仮想の歪みε300(mm/mm)を求めた。ε300=2×δ300/(Ue−2×δ300)
次に次式よりベルト弾性率E(N/mm/mm)を求めた。E=300/2/ε300
測定結果を表1弾性率の欄に示す。
【0017】
<走行試験(耐久試験)>
次に図2に示す3軸レイアウトでベルトの走行試験を行った。ベルトは3PK1117で試験した。原動プーリはφ120で回転数4900min-1、従動プーリはφ120で負荷8.83kWを与えた。張り側にはφ45のアイドラプーリを接触角度90°で配置した。ベルト張力はセットウエイトで588Nを与えた。
試験結果を表1ベルト寿命の欄に示す。ベルトが分解に至った時間を寿命として示している。なお、この試験方法は、自動車用Vリブドベルトの性能を評価するために業界にて設定した試験方法(社団法人自動車技術会 自動車用Vリブドベルト規格 JASO E109−94)に準拠している。この規格では、8kW負荷にて50時間寿命以上が基準として設定されている。
【0018】
<組み付け性試験>
次に以下に示す方法でベルトの組み付け性確認を行った。
φ120−φ120の2軸の原動/従動プーリに6PK1117のベルトを張力588Nで張った後、軸間を固定してベルトを取り外した上で、再度そのベルトが2軸の軸間に手で組み付けられるかどうかの確認を行った。
試験結果を表1ベルトの組み付け性の欄に示す。
【0019】
総合評価を次のようにした。
◎ :組み付け可能、且つ、200時間以上破損せず
○ :組み付け可能、且つ、100〜200時間寿命
△ :組み付け可能、且つ、40〜100時間寿命
▲ :組み付け可能、且つ、1〜40時間寿命
× :組み付け不能、又は、1時間以下の寿命
【0020】
【表1】

【0021】
【表2】

【0022】
<考察>
以上の結果一覧を表1に示す。
試験例10がベルト組み付け不可であるのに対して試験例1〜9,11は容易または可能であった。
また、ベルトが分解したベルト寿命(時間表記)では、試験例11が走行試験で0.1時間に対して、試験例1では9.1時間、試験例2では47.6時間、試験例3では114.3時間、試験例8では137.5時間、試験例4では163.2時間で分解となっており、更に試験例5〜7および9では200時間欠点であり、試験例2〜9は、は高いパフォーマンスを示していることが確認された。
この耐久性試験を用いた寿命評価方法は、加速度試験であって、40時間をクリアできることは、実用においてリブゴムにクラックが入る程度の故障で済む範囲である。40時間に満たない低い数値では、心線がリブゴムから飛び出してしまうなど、ベルトの基本構造が分解してしまうような故障の原因につながるリスクがある。したがって、最低限、40時間以上の寿命があることが重要である。
【0023】
実用的なベルト寿命は、本試験の結果からベルト弾性率を15000N/mm/mm(試験例2)以上確保すること必要であることがわかる。ベルト寿命の観点からは、50000N/mm/mm(試験例10)でも十分な耐久性を発揮するが、これでは、伸びが小さくベルトの組み付けが困難であるので、採用することができない。本試験では、39000N/mm/mm(試験例6)では、組み付け性も耐久性もとても良い結果が得られているので、その中間の45000N/mm/mm程度を上限とすることができると推定できる。
この試験結果から、ベルト弾性率は、15000〜45000N/mm/mmが適切であり、好ましくは24000〜39000N/mm/mm、さらに好ましくは32000〜39000N/mm/mmである。
【0024】
心線の材質は、ポリアミド(PA)、ポリアミドとポリエチレンテレフタレート(PET)の組み合わせ、ポリエチレンテレフタレート(PET)が適していることが分かる。
さらに、同じポリアミド66(PA66)を用いた試験例1と試験例2では、1リブ当たりのトータルdtex数が弾性率に影響を与えていることがわかり、13000dtex以上が好ましいことを示している。1リブ当たりのトータルdtex数を増加させることが弾性率及び寿命の向上に寄与していることは、試験例8と試験例9の比較からも検証できる。1リブ当たりのトータルdtex数は、13000〜22000dtexが適切である。心線がポリエステルの場合、1リブ当たりのトータルdtex数は10000〜19000dtexが適切である。
その他、心線の撚り、上撚りと下撚りの組み合わせ等の影響を与えていることが示されている。
【0025】
心線はイソシアネートでプレディップ処理した後、クロロスルホン化ポリエチレンで処理されたものであり、本体ゴムがエチレン−α−オレフィンゴムであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のVリブドベル
この試験では、試験例5,6,7及び9がベルト寿命試験、ベルトの組み付け性の双方においてとても良い結果を示した。
これより高負荷条件で高寿命を維持するためには、ポリアミド単体よりも、ポリアミドとポリエチレンテレフタレートの組み合わせが有効である。また、ポリエチレンテレフタレートの細径(試験例9)も有効である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】Vリブドベルトの概略を示す。
【図2】ベルトの走行試験の概略を示す。
【図3】試験例3を用いた引っ張り試験の結果示す。
【符号の説明】
【0027】
1 Vリブドベルト
2 背面ゴム層
3 接着層
4 心線
5 圧縮ゴム層
6 リブ
10Vリブドベルト本体
14短繊維
15熱可塑性樹脂



【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも本体ゴムと心線とを有するVリブドベルトであって、ベルト弾性率が15000〜45000N/mm/mmであることを特徴とするVリブドベルト。
【請求項2】
ベルト弾性率が24000〜39000N/mm/mmであることを特徴とする請求項1記載のVリブドベルト。
【請求項3】
ベルト弾性率が32000〜39000N/mm/mmであることを特徴とする請求項2記載のVリブドベルト。
【請求項4】
心線材質がポリアミドであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のVリブドベルト。
【請求項5】
心線が低弾性率材質と高弾性率材質を組み合わせたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のVリブドベルト。
【請求項6】
低弾性率材質がポリアミドであることを特徴とする請求項5記載のVリブドベルト。
【請求項7】
高弾性率材質がポリエステルであることを特徴とする請求項5又は6記載のVリブドベルト。
【請求項8】
組み合わせが低弾性率心線と高弾性率心線を交互に配列したものであることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のVリブドベルト。
【請求項9】
組み合わせが下撚りした低弾性率糸と下撚りした高弾性率糸を交撚りした心線を配列したものであることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のVリブドベルト。
【請求項10】
組み合わせが無撚りの低弾性率糸と高弾性率糸を引き揃えて下撚りした後、それらを複数本引き揃えて上撚りした心線を配列したものであることを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載のVリブドベルト。
【請求項11】
心線がポリエステルであり、1リブ当たりのトータルdtex数が10000〜22000dtexであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のVリブドベルト。
【請求項12】
心線がイソシアネートでプレディップ処理した後、クロロスルホン化ポリエチレンで処理されたものであり、本体ゴムがエチレン−α−オレフィンゴムであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のVリブドベルト。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−106898(P2010−106898A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−277529(P2008−277529)
【出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【出願人】(000005061)バンドー化学株式会社 (429)