説明

X線画像検出器

【課題】ゲートドライバや積分増幅器等の集積回路の位置ずれ・こすれを防止して信頼性を向上できるX線画像検出器を提供する。
【解決手段】X線検出パネル1と、X線検出パネル1のX線入射面とは反対側の面に設けられる回路基板23と、X線検出パネル1と回路基板23とを両端部で接続し集積回路27を中間部で搭載するフレキシブル基板24と、フレキシブル基板24の集積回路27の搭載面とは反対面側に固定されフレキシブル基板24と回路基板23との接続部を補強する補強板29と、少なくとも回路基板23及び集積回路27をX線から遮蔽するX線遮蔽板21と、を有するX線画像検出器10において、補強板29が、フレキシブル基板24の回路基板23側の端部からX線検出パネル1との接続方向へ向けて延在して集積回路27の少なくとも一部を支持している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、X線を電気信号に変換するX線検出パネルを含むX線画像検出器に係り、特に、X線検出パネルと接続され集積回路(ゲートドライバや積分増幅器等)を搭載するフレキシブル基板を備えるX線画像検出器に関する。
【背景技術】
【0002】
新世代のX線診断用検出器としてアクティブマトリックスを用いたX線画像検出器が大きな注目を集めている。このX線画像検出器にX線を照射することにより、X線撮影像又はリアルタイムのX線画像がデジタル信号とし出力される。また、平面状の固体検出器であることから、画質性能や安定性の面でも極めて期待が大きい。この為、多くの大学やメーカーが研究開発に取り組んでいる。
【0003】
X線画像検出器は、直接方式と間接方式の2方式に大別される。
【0004】
直接方式は、X線をa−Se等の光電変換膜により直接電荷信号に変換し、電荷蓄積用のキャパシターに導く方式である。
【0005】
一方、間接方式は、シンチレータ層によりX線を受けて一旦可視光に変換し、可視光をa−SiフォトダイオードやCCDにより信号電荷に変換して電荷蓄積用キャパシターに導く方式である。
【0006】
現在実用化されているX線画像検出器の多くが間接方式を採用している。
【0007】
図7に、従来のX線画像検出器の側面図を示す。
【0008】
このX線画像検出器50は、X線検出パネル1の裏面(X線が入射する面の反対側)にX線遮蔽板21が配置され、その裏面にはX線検出パネル1やX線遮蔽板21を保持する保持基板22が配置されている。また、その裏面には、電子部品28を搭載した回路基板23が配置されている。更に、X線検出パネル1にはフレキシブル基板24が接続されており、フレキシブル基板24の他端はコネクタ25を介して回路基板23に接続されている。フレキシブル基板24のコネクタ25との接続部には、厚さと機械的強度を増すために補強板26が固定されており、この部分をコネクタ25に挿入することで接続されている。
【0009】
また、X線遮蔽板21はX線の透過を防ぐという目的により、他の部品を取り付けるための穴をあけることが出来ない。このため、X線遮蔽板21は保持基板22に接着剤や両面テープなどで固定し、保持基板22に回路基板23を取り付けるという方法が取られる。この際、X線検出パネル1の外径寸法を出来るだけ小さくするという要求があるため、回路基板23と保持基板22との距離は、回路基板23が接しない程度のごく小さな距離とされる。
【0010】
更に、フレキシブル基板24上にはゲートドライバや積分増幅器、A/D変換器等の集積回路27が配置される。
【0011】
これらのゲートドライバや積分増幅器、A/D変換器等は、主に半導体による回路にて構成される。これら半導体回路は、X線の入射により半導体内部に多数の電荷を発生させ、それら電荷が半導体内部の電気信号に混入することで誤作動を引き起こしてしまうことが知られている。この現象によりX線画像に多数のノイズが混入し、画像品質を大きく劣化させてしまうことになる。
【0012】
このような半導体回路へのX線の入射を防ぐため、上記のように、集積回路27を回路基板23に近い位置に配置すると共に、重金属で比重の高い金属によるX線遮蔽材により半導体回路を含む基板を覆う手法が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2001−305224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
液晶表示装置用ドライバのパッケージとして、これまでTCP(Tape Carrier Package)が広く使用されているが、より薄いフィルム上に直接電極を形成し、ゲートドライバや積分増幅器、周辺回路などの集積回路を実装するCOF(Chip On Film)は、TCPタイプに比べてファインピッチ対応が可能な点やコストダウンが可能などのメリットがあり、近年急速に普及している。
【0015】
しかしながら、上述したように、ゲートドライバや積分増幅器等をX線の入射から防ぐためにX線遮蔽材で覆うことを考えた場合、COFタイプには以下に述べるようなデメリットが生じる。
【0016】
即ち、基材厚の厚く折り曲げ用のスリットを設ける必要があるTCPに対し、COFは基材の厚さが薄く可動性が高い反面、フィルム自体が振動しやすい。
【0017】
また、TCPはスリットで折り曲げた部分以外は直線性が保たれるのに対し、COFでは折り曲げ部は丸みを帯びることとなる。
【0018】
このため、回路基板23の近くに配置されたゲートドライバや積分増幅器等の集積回路27は、動作中や輸送中の振動や衝撃によりフレキシブル基板24が振動することに伴ってその位置が変動し、回路基板23端部やそこから近い位置にある保持基板22との接触・こすれにより故障してしまうという課題があった。
【0019】
本発明は、X線検出パネルと接続されたフレキシブル基板に搭載されるゲートドライバや積分増幅器等の集積回路の位置ずれ・こすれを防止して信頼性を向上できるX線画像検出器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上述の目的を達成するため、本発明のX線画像検出器は、外部から入射したX線を電気信号に変換するX線検出パネルと、前記X線検出パネルの前記X線入射面とは反対側の面に設けられる回路基板と、前記X線検出パネルと前記回路基板とを両端部で接続し集積回路を中間部で搭載するフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に固定され前記フレキシブル基板と前記回路基板との接続部を補強する補強板と、前記X線検出パネルの前記X線入射面とは反対側の面に設けられ少なくとも前記回路基板及び前記集積回路をX線から遮蔽するX線遮蔽板と、を有するX線画像検出器において、前記補強板が、前記フレキシブル基板の前記回路基板側の端部から前記X線検出パネルとの接続方向へ向けて延在して前記集積回路の少なくとも一部を支持していることを特徴とする。
【0021】
また、本発明のX線画像検出器は、外部から入射したX線を電気信号に変換するX線検出パネルと、前記X線検出パネルの前記X線入射面とは反対側の面に設けられる回路基板と、前記X線検出パネルと前記回路基板とを両端部で接続し集積回路を中間部で搭載するフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に固定され前記フレキシブル基板と前記回路基板との接続部を補強する補強板と、前記X線検出パネルの前記X線入射面とは反対側の面に設けられ少なくとも前記回路基板及び前記集積回路をX線から遮蔽するX線遮蔽板と、を有するX線画像検出器において、前記補強板が、前記集積回路を挟み込むようにコの字状に形成されていることを特徴とする。
【0022】
また、本発明のX線画像検出器は、外部から入射したX線を電気信号に変換するX線検出パネルと、前記X線検出パネルの前記X線入射面とは反対側の面に設けられる回路基板と、前記X線検出パネルと前記回路基板とを両端部で接続し集積回路を中間部で搭載するフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に固定され前記フレキシブル基板と前記回路基板との接続部を補強する補強板と、前記X線検出パネルの前記X線入射面とは反対側の面に設けられ少なくとも前記回路基板及び前記集積回路をX線から遮蔽するX線遮蔽板と、を有するX線画像検出器において、前記補強板が、前記集積回路の周囲を囲み込むようにロの字状に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、動作中や輸送中の振動衝撃による集積回路の位置の変動を小さくでき、集積回路が他の部材とこすれることによる故障を防止することができ、信頼性の高いX線画像検出器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係るX線画像検出器に用いられるX線検出パネルの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るX線画像検出器に用いられるX線検出パネルの周辺部の一例を示す平面図である。
【図3】本発明に係るX線画像検出器の第1の実施の形態を示す側面図である。
【図4】本発明に係るX線画像検出器の第2の実施の形態を示す側面図である。
【図5】本発明に係るX線画像検出器の第3の実施の形態を示す平面図である。
【図6】本発明に係るX線画像検出器の第4の実施の形態を示す平面図である。
【図7】従来のX線画像検出器を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係るX線画像検出器の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0026】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係るX線画像検出器に用いられるX線検出パネルを示すものである。
【0027】
このX線検出パネル1は、入射X線2を蛍光に変換する蛍光体膜部3と、この蛍光を電気信号による画像情報へと変換する光電変換素子部5とを備えている。
【0028】
光電変換素子部5には、主にガラス基板により構成されている保持基板7上に、フォトダイオード及び薄膜トランジスタ(TFT)を含む画素8が多数配列された回路層9が設けられている。回路層9には図示しないゲート線と信号線が格子状に配置され、同様に格子状に配置されている各画素8に接続される。
【0029】
図2は、X線検出パネル1の周辺部の構成を示すものである。
【0030】
X線検出パネル1の周囲には、ゲートドライバ11及び積分増幅器13が多数接続されている。
【0031】
ゲートドライバ11は、外部からの信号を受信すると、X線検出パネル1に接続されている多数の信号線の電圧を順番に変更していく機能を有している。また、このゲートドライバ11には行選択回路15が接続される。
【0032】
行選択回路15は、X線画像の走査方向に従って対応するゲートドライバ11へと信号を送る機能を有している。
【0033】
更に、積分増幅器13は、A/D(アナログ・デジタル)変換器17を介して画像合成回路19に接続されている。
【0034】
X線検出パネル1において、図1に示す入射X線2が蛍光体膜部3に入射すると、蛍光体膜部3内部において、高エネルギーのX線が低エネルギーの多数の可視光に変換される。蛍光体膜部3内部にて発生した可視光は、光電変換素子部5の表面に配置されているフォトダイオードへと到達する。
【0035】
フォトダイオードに入射した可視光は電荷に変換され、フォトダイオード内部もしくは並列接続されている容量素子内部に蓄積される。この蓄積された電荷信号は、フォトダイオードに接続されているスイッチング素子(TFTトランジスタ)を通して各信号線により保持基板7外部へと伝達される。
【0036】
保持基板7外部に伝達された電荷信号は、各信号線に接続された図2に示す積分増幅器13へと入力される。積分増幅器13に入力された電荷情報は増幅され、電位信号に変換されて出力される。積分増幅器13から出力された電位信号はA/D変換器17にてデジタル値に変換される。デジタル値となった信号は、画像合成回路19内部にて回路層9に配置された画素の行と列に従って順次整理され、画像信号として外部へと出力される。
【0037】
図3は、本発明に係るX線画像検出器の第1の実施の形態を示す側面図である。
【0038】
このX線画像検出器10は、X線検出パネル1の裏面側(X線が入射する面の反対側)に、順に、X線遮蔽板21、保持基板22、及び回路基板23が配置されている点は従来例のX線画像検出器50と同様である。また、X線検出パネル1には集積回路27が搭載されたフレキシブル基板24が接続され、フレキシブル基板24の他端はコネクタ25を介して回路基板23に接続されている点も従来例のX線画像検出器50と同様である。
【0039】
しかし、本実施の形態のX線画像検出器10では、フレキシブル基板24の集積回路27の搭載面の反対面側に設けられている補強板29が、フレキシブル基板24の回路基板23側の端部から図中左方向のX線検出パネル1との接続方向に向けて延在して集積回路27の一部を支持するように形成されている。
【0040】
これにより集積回路27が配置されている部分の機械的強度が向上すると共に保持基板22との距離が一定となり、動作中や輸送中の振動衝撃が起きた場合でも、集積回路27の位置の変動による回路基板23の端部や保持基板22とこすれを防止することができる。
【0041】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明に係るX線画像検出器の第2の実施の形態を示す側面図である。
【0042】
このX線画像検出器20では、フレキシブル基板24の集積回路27の搭載面の反対面側に設けられている補強板31が、フレキシブル基板24の回路基板23側の端部から図中左方向のX線検出パネル1との接続方向に向けて延在して集積回路27の全部を支持するように形成されている以外は第1の実施の形態と同様に構成されている。
【0043】
これにより集積回路27が配置されている部分の機械的強度が更に向上すると共に保持基板22との距離が一定となり、動作中や輸送中の振動衝撃が起きた場合でも、集積回路27の位置の変動による回路基板23の端部や保持基板22とこすれを防止する効果を更に高めることができる。
【0044】
(第3の実施の形態)
図5は、本発明に係るX線画像検出器の第3の実施の形態を示す平面図である。なお、図5では、第1の実施の形態と異なる、フレキシブル基板24と補強板との接続部分のみを拡大して示し、それ以外の部分は、第1の実施の形態と同様に形成されている。
【0045】
このX線画像検出器30では、フレキシブル基板24に集積回路27が搭載されている面と反対面側に補強板33が設けられ、この補強板33が集積回路27を挟み込むようにコの字状に形成されている。
【0046】
このような構造とすることにより、モジュールの製造工程の一つである補強板33をフレキシブル基板24に貼り付ける工程において、集積回路27に力をかけずに補強板33をフレキシブル基板24に貼り付けることができる。このため、集積回路27を物理的または電気的な破壊から守ることができ、かつ貼りつけのための充分な圧力を印加することにより接着強度の低下を招くことを防止することができる。
【0047】
更に、補強板33の端面33aを集積回路27の外側面27aよりもX線検出パネル1方向に配置することにより、第2の実施の形態で記載したように、集積回路27が配置されている部分の機械的強度を向上させる効果を得ることができる。
【0048】
また、補強板33の端面33aの位置を集積回路27の内側面27bと外側面27aとの中間に配置させることによっても、第1の実施の形態で記載したように、集積回路27が配置されている部分の機械的強度を向上させ、集積回路27の位置の変動による回路基板23の端部や保持基板22とこすれを防止することができる。
【0049】
(第4の実施の形態)
図6は、本発明に係るX線画像検出器の第4の実施の形態を示す平面図である。なお、図6では、第1の実施の形態と異なる、フレキシブル基板24と補強板との接続部分のみを拡大して示し、それ以外の部分は、第1の実施の形態と同様に形成されている。
【0050】
このX線画像検出器40では、フレキシブル基板24に集積回路27が搭載されている面と反対面側に補強板35が設けられ、この補強板35が集積回路27の周囲を囲み込むようにロの字状に形成されている。
【0051】
このような構造においても第3の実施の形態と同様に、集積回路27を物理的または電気的な破壊から守り、補強板の接着強度の低下を防止することができると共に、集積回路27が配置されている部分の機械的強度を向上させ、集積回路27の位置の変動による回路基板23の端部や保持基板22とこすれを防止することができる。
【0052】
(その他の実施の形態)
上記実施の形態では、X線検出パネルとして間接方式の例を示したが、X線をa−Se等の光電変換膜により直接電荷信号に変換し、電荷蓄積用のキャパシターに導く直接方式のX線検出パネルを用いることもできる。
【符号の説明】
【0053】
1 :X線検出パネル
2 :入射X線
3 :蛍光体膜部
5 :光電変換素子部
7 :保持基板
8 :画素
9 :回路層
10:X線画像検出器
11:ゲートドライバ
13:積分増幅器
15:行選択回路
17:A/D変換器
19:画像合成回路
20:X線画像検出器
21:X線遮蔽板
22:保持基板
23:回路基板
24:フレキシブル基板
25:コネクタ
26:補強板
27:集積回路
27a:外側面
27b:内側面
28:電子部品
29:補強板
30:X線画像検出器
31:補強板
33:補強板
33a:端面
35:補強板
40:X線画像検出器
50:X線画像検出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から入射したX線を電気信号に変換するX線検出パネルと、前記X線検出パネルの前記X線入射面とは反対側の面に設けられる回路基板と、前記X線検出パネルと前記回路基板とを両端部で接続し集積回路を中間部で搭載するフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に固定され前記フレキシブル基板と前記回路基板との接続部を補強する補強板と、前記X線検出パネルの前記X線入射面とは反対側の面に設けられ少なくとも前記回路基板及び前記集積回路をX線から遮蔽するX線遮蔽板と、を有するX線画像検出器において、
前記補強板が、前記フレキシブル基板の前記回路基板側の端部から前記X線検出パネルとの接続方向へ向けて延在して前記集積回路の少なくとも一部を支持していることを特徴とするX線画像検出器。
【請求項2】
前記補強板が、前記フレキシブル基板の前記回路基板側の端部から前記X線検出パネルとの接続方向へ向けて延在して前記集積回路の全部を支持していることを特徴とする請求項1記載のX線画像検出器。
【請求項3】
外部から入射したX線を電気信号に変換するX線検出パネルと、前記X線検出パネルの前記X線入射面とは反対側の面に設けられる回路基板と、前記X線検出パネルと前記回路基板とを両端部で接続し集積回路を中間部で搭載するフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に固定され前記フレキシブル基板と前記回路基板との接続部を補強する補強板と、前記X線検出パネルの前記X線入射面とは反対側の面に設けられ少なくとも前記回路基板及び前記集積回路をX線から遮蔽するX線遮蔽板と、を有するX線画像検出器において、
前記補強板が、前記集積回路を挟み込むようにコの字状に形成されていることを特徴とするX線画像検出器。
【請求項4】
外部から入射したX線を電気信号に変換するX線検出パネルと、前記X線検出パネルの前記X線入射面とは反対側の面に設けられる回路基板と、前記X線検出パネルと前記回路基板とを両端部で接続し集積回路を中間部で搭載するフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に固定され前記フレキシブル基板と前記回路基板との接続部を補強する補強板と、前記X線検出パネルの前記X線入射面とは反対側の面に設けられ少なくとも前記回路基板及び前記集積回路をX線から遮蔽するX線遮蔽板と、を有するX線画像検出器において、
前記補強板が、前記集積回路の周囲を囲み込むようにロの字状に形成されていることを特徴とするX線画像検出器。
【請求項5】
前記X線検出パネルは、蛍光を電気信号に変換する光電変換素子を設けた光電変換基板の前記光電変換素子上にX線を前記蛍光に変換する蛍光体膜を形成したものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のX線画像検出器。
【請求項6】
前記X線検出パネルは、基板上に、外部から入射したX線を直接電気信号に変換する光電変換膜を設けたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のX線画像検出器。
【請求項7】
前記集積回路は、チップ・オン・フィルム(COF)形式で前記フレキシブル基板に実装されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のX線画像検出器。
【請求項8】
前記フレキシブル基板と前記回路基板はコネクタにより接続されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載のX線画像検出器。
【請求項9】
前記補強板は、前記フレキシブル基板の前記集積回路の搭載面と反対面側に固定されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載のX線画像検出器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−128000(P2011−128000A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−286472(P2009−286472)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(503382542)東芝電子管デバイス株式会社 (369)
【Fターム(参考)】