Ｚ折りハガキ圧着装置
【課題】 Ｚ折りハガキ圧着機に於いて、複雑な加圧コントロール装置を削除し、かつ加圧ローラー同士の衝突のくり返しによる機械的ダメージとぶつかり音を減少させる装置を提供する。
【解決手段】 凹設することによって形成される隙間３を設けた上加圧ロール１と下加圧ロール２の上加圧軸４と下加圧軸５を左右両側でボルト４と５で締め付け固定することを特徴とする。
【解決手段】 凹設することによって形成される隙間３を設けた上加圧ロール１と下加圧ロール２の上加圧軸４と下加圧軸５を左右両側でボルト４と５で締め付け固定することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、加圧によってのみ圧着され、また圧着後に剥離可能なＺ折りハガキを作成する圧着装置に関する物である
【背景技術】
【０００２】
すでに情報秘匿のための圧着ハガキはその利便性や封書に比べての経済性のため、広く普及しよりその用途は広がりつつある。それらに用いられるハガキは加圧によってのみ接着可能な、また接着後剥離できる接着剤があらかじめ塗布された後、パソコン等でも印字可能な用紙が用いられる。
【０００３】
従来のＺ折りハガキ圧着機では、加圧ロールによるハガキ圧着に必要な加圧を得るには固定された下加圧ロールに対峙する上加圧ロールの移動が必要である。この上加圧ロールの機械的移動が必要であると言うことは、同時にそのコントロール機構を必要とする。（特許文献１・特許文献２）
【０００４】
【特許文献１】特許平９−２１８２９９４
【特許文献２】特開２００７−９０３９６
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述したこれら圧着装置は次のような問題点がある。
（イ）適正加圧を得るために加圧コントロール装置が必要であり、その装置付設はコスト高となり、操作も一定の習熟が必要ある。したがって少量の例えば月１０〜１０００通程度の圧着ハガキ加工ですむ小企業や商店には不向きである。
（ロ）また加圧コントロール装置による調節が適正値より小さいと剥がれを起こし、大きすぎるとＺ折りハガキを開く時に破ける。
（ハ）また従来の加圧ロールではハガキ挿入時にハガキ厚み分ロールを押し上げ、排出時にその厚み分が解放され上下のロールがぶつかり合い、そのくり返しによって機械にダメージを与える。
（ニ）さらに上記くり返しの度に大きな衝突音を発生させる。それらを抑えるには別途その抑制装置を必要とし一層のコスト高を招く。（特許文献２）
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するための方策を検討した結果、本発明のＺ折りハガキ圧着装置を発明するに至った。
図１に示すように、ロールの両側を上加圧ロールが連動するように下加圧ロール２を摺接させたに時に、ハガキが加圧のため通過する部分に隙間３を形成するよう凹設されたロールを使うことを特徴とする。上記ロールを上加圧軸４と下加圧軸５の左右両側の軸中心を貫く左加圧ボルト６と右加圧ボルト７で締め付けた後、左ロックナット８及び右ロックナット９で固定し、ロールを回転することによって圧着させることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
凹設したロールによって対峙するロール間に隙間３を設けた加圧ロールの２軸をボルトで締め付ける事によって、複雑な加圧コントロール装置を削除でき、過不足が懸念される面倒な加圧調節が省ける。加圧コントロールの削除による、部品点数の削減によって製品コストを大幅に低減できる。図１は本発明による一実施形態による圧着装置の正面図の概略であるが、図に示される少数の部品によって基本構成がなされ商品化出来る。
商品出荷時に、すでに隙間３と加圧ボルトの締め付け度合いによって生じる軸のたわみ量によって適正加圧を得る本発明では、電源を入れると同時に手差しするだけでだれでも簡単に圧着出来る。しかも加圧不足によるハガキ圧着部の剥がれや、開封時に過圧着によるハガキの破れが避けられる。またハガキ圧着加工時にハガキがロールを押し上げる、また閉じる時の衝撃がその隙間３の分減勢し、機械のダメージと衝突音を減少できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】 本発明の正面図である。
【図２】 本発明のＡ−Ａ線切断部端面図である。
【図３】 本発明の斜視図である。
【図４】 本発明のＢ−Ｂ線切断部端面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図３は本発明の一実施態様を示すＺ折りハガキ圧着装置の斜視図の概略である。
凹設した上加圧ロール１及び下加圧ロール２によってその対峙したロールの中間に隙間３を形成し、上加圧軸４及び下加圧軸５の左右両側の中心を貫く左加圧ボルト６と右加圧ボルト７を一定値までトルクレンチで締め付けた後固定する。
本発明は、以上のような構造である。これを実施するに当たっては、その隙間３を加圧時のＺ折りハガキ厚み１０より小さくすることによってのみ成り立ち、適正なトルクレンチの値は試圧着により簡単に求められる。
【符号の説明】
【００１０】
１ 上加圧ロール
２ 下加圧ロール
３ 隙間
４ 上加圧軸
５ 下加圧軸
６ 左加圧ボルト
７ 右加圧ボルト
８ 左ロックナット
９ 右ロックナット
１０ 加圧時ハガキ厚み
１１ Ｚ折りハガキ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、加圧によってのみ圧着され、また圧着後に剥離可能なＺ折りハガキを作成する圧着装置に関する物である
【背景技術】
【０００２】
すでに情報秘匿のための圧着ハガキはその利便性や封書に比べての経済性のため、広く普及しよりその用途は広がりつつある。それらに用いられるハガキは加圧によってのみ接着可能な、また接着後剥離できる接着剤があらかじめ塗布された後、パソコン等でも印字可能な用紙が用いられる。
【０００３】
従来のＺ折りハガキ圧着機では、加圧ロールによるハガキ圧着に必要な加圧を得るには固定された下加圧ロールに対峙する上加圧ロールの移動が必要である。この上加圧ロールの機械的移動が必要であると言うことは、同時にそのコントロール機構を必要とする。（特許文献１・特許文献２）
【０００４】
【特許文献１】特許平９−２１８２９９４
【特許文献２】特開２００７−９０３９６
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述したこれら圧着装置は次のような問題点がある。
（イ）適正加圧を得るために加圧コントロール装置が必要であり、その装置付設はコスト高となり、操作も一定の習熟が必要ある。したがって少量の例えば月１０〜１０００通程度の圧着ハガキ加工ですむ小企業や商店には不向きである。
（ロ）また加圧コントロール装置による調節が適正値より小さいと剥がれを起こし、大きすぎるとＺ折りハガキを開く時に破ける。
（ハ）また従来の加圧ロールではハガキ挿入時にハガキ厚み分ロールを押し上げ、排出時にその厚み分が解放され上下のロールがぶつかり合い、そのくり返しによって機械にダメージを与える。
（ニ）さらに上記くり返しの度に大きな衝突音を発生させる。それらを抑えるには別途その抑制装置を必要とし一層のコスト高を招く。（特許文献２）
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するための方策を検討した結果、本発明のＺ折りハガキ圧着装置を発明するに至った。
図１に示すように、ロールの両側を上加圧ロールが連動するように下加圧ロール２を摺接させたに時に、ハガキが加圧のため通過する部分に隙間３を形成するよう凹設されたロールを使うことを特徴とする。上記ロールを上加圧軸４と下加圧軸５の左右両側の軸中心を貫く左加圧ボルト６と右加圧ボルト７で締め付けた後、左ロックナット８及び右ロックナット９で固定し、ロールを回転することによって圧着させることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
凹設したロールによって対峙するロール間に隙間３を設けた加圧ロールの２軸をボルトで締め付ける事によって、複雑な加圧コントロール装置を削除でき、過不足が懸念される面倒な加圧調節が省ける。加圧コントロールの削除による、部品点数の削減によって製品コストを大幅に低減できる。図１は本発明による一実施形態による圧着装置の正面図の概略であるが、図に示される少数の部品によって基本構成がなされ商品化出来る。
商品出荷時に、すでに隙間３と加圧ボルトの締め付け度合いによって生じる軸のたわみ量によって適正加圧を得る本発明では、電源を入れると同時に手差しするだけでだれでも簡単に圧着出来る。しかも加圧不足によるハガキ圧着部の剥がれや、開封時に過圧着によるハガキの破れが避けられる。またハガキ圧着加工時にハガキがロールを押し上げる、また閉じる時の衝撃がその隙間３の分減勢し、機械のダメージと衝突音を減少できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】 本発明の正面図である。
【図２】 本発明のＡ−Ａ線切断部端面図である。
【図３】 本発明の斜視図である。
【図４】 本発明のＢ−Ｂ線切断部端面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図３は本発明の一実施態様を示すＺ折りハガキ圧着装置の斜視図の概略である。
凹設した上加圧ロール１及び下加圧ロール２によってその対峙したロールの中間に隙間３を形成し、上加圧軸４及び下加圧軸５の左右両側の中心を貫く左加圧ボルト６と右加圧ボルト７を一定値までトルクレンチで締め付けた後固定する。
本発明は、以上のような構造である。これを実施するに当たっては、その隙間３を加圧時のＺ折りハガキ厚み１０より小さくすることによってのみ成り立ち、適正なトルクレンチの値は試圧着により簡単に求められる。
【符号の説明】
【００１０】
１ 上加圧ロール
２ 下加圧ロール
３ 隙間
４ 上加圧軸
５ 下加圧軸
６ 左加圧ボルト
７ 右加圧ボルト
８ 左ロックナット
９ 右ロックナット
１０ 加圧時ハガキ厚み
１１ Ｚ折りハガキ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
凹設した上加圧ロール１と下加圧ロール２の間に隙間３を形成し、上加圧軸４と下加軸５の両端を締め付け回転させ加工することを特徴とする、Ｚ折りハガキ圧着装置。
【請求項１】
凹設した上加圧ロール１と下加圧ロール２の間に隙間３を形成し、上加圧軸４と下加軸５の両端を締め付け回転させ加工することを特徴とする、Ｚ折りハガキ圧着装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２０１１−１３１２７２（Ｐ２０１１−１３１２７２Ａ）
【公開日】平成２３年７月７日（２０１１．７．７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−２９９５３５（Ｐ２００９−２９９５３５）
【出願日】平成２１年１２月２２日（２００９．１２．２２）
【出願人】（５１００１７０６６）アイテム株式会社 (1)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年７月７日（２０１１．７．７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年１２月２２日（２００９．１２．２２）
【出願人】（５１００１７０６６）アイテム株式会社 (1)
【Ｆターム（参考）】
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