c−METキナーゼ結合タンパク質
c−METに結合する単量体ドメイン又はその一部を含むポリペプチドを提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
c−Metに結合する単量体ドメインを含むポリペプチドであって、
前記単量体ドメインは、30〜50個のアミノ酸を含む非天然型の単量体ドメインでありおよび少なくとも1個のジスルフィド結合を含む、前記ポリペプチド。
【請求項2】
前記単量体ドメインがLDL受容体クラスA単量体ドメインである、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
前記単量体ドメインが以下の配列:
EFXCXNGXCIPXXWXCDGXDDCGDXSDE
(式中、Xは任意のアミノ酸である。)
を含むLDL受容体クラスA単量体ドメインである、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項4】
前記ポリペプチドがc−METと結合する少なくとも1個の、及び6個以下の単量体ドメインを含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項5】
前記ポリペプチドがc−METと結合する少なくとも2個の単量体ドメインを含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項6】
前記ポリペプチドがさらに第2の単量体ドメインを含み、第2の単量体が血中因子への結合特異性を有し、それによって動物へのポリペプチド注入時に、血中因子に結合する単量体ドメインを欠くポリペプチドの血中半減期と比較して、ポリペプチドの血中半減期が延長される、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項7】
前記血中因子が血清アルブミン、免疫グロブリン又は赤血球である、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項8】
第2の単量体ドメインが免疫グロブリン(IgG)に結合し、第2の単量体ドメインが以下:
CXSSGRCIPXXWVCDGXXDCRDXSDE 及び
CXSSGRCIPXXWLCDGXXDCRDXSDE
(式中、Xは任意のアミノ酸である。)
から選択される配列を含むLDL受容体クラスA単量体ドメインである、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項9】
第2の単量体ドメインが免疫グロブリン(IgG)に結合し、第2の単量体ドメインが以下の配列:
[EQ]FXCRX[ST]XRC[IV]XXXW[ILV]CDGXXDCXD[DN]SDE
(式中、Xは任意のアミノ酸であり、かつ括弧内のアミノ酸が単一位置での代替アミノ酸である。)
を含むLDL受容体クラスAの単量体ドメインである、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項10】
第2の単量体ドメインがCHPTGQFRCRSSGRCVSPTWVCDGDNDCGDNSDEENCを含む、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項11】
各単量体ドメインが35〜45個のアミノ酸である、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項12】
各単量体ドメインが3個のジスルフィド結合を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項13】
前記単量体ドメインが非天然型のLDL受容体クラスAドメインである、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項14】
前記単量体が、
配列中のアミノ酸の少なくとも10%がシステインである、および/または
アミノ酸の少なくとも25%が非天然型のアミノ酸である、
アミノ酸配列を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項15】
c−METに結合するポリペプチドを特定する方法であって、
c−METへの親和性についてポリペプチドライブラリーをスクリーニングすること及び
c−METに結合する少なくとも1個の単量体ドメインを含むポリペプチドを選択すること、
を含み、前記単量体ドメインは、
30〜100個のアミノ酸を有し、
非天然型の単量体ドメインであり、
少なくとも1個のジスルフィド結合を含む、
前記方法。
【請求項16】
前記選択段階が、HGFが介在する細胞の増殖および/または移動を低減するポリペプチドの選択を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
動物において腫瘍増殖を阻害するポリペプチドの選択を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記単量体が、
配列中のアミノ酸の少なくとも10%がシステインである、および/または
アミノ酸の少なくとも25%が非天然型のアミノ酸である、
アミノ酸配列を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
選択されたポリペプチド中の単量体ドメインを第2の単量体ドメインに結合させて、各多量体が少なくとも2個の単量体ドメインを含む多量体のライブラリーを形成すること、
c−METへの結合能について多量体ライブラリーをスクリーニングすること、及び
c−METと結合する多量体を選択すること、
を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
選択されたポリペプチド中の単量体ドメインを第2の単量体ドメインに結合させて、各多量体が少なくとも2個の単量体ドメインを含む多量体のライブラリーを形成すること、
c−MET以外の標的分子への結合能について多量体ライブラリーをスクリーニングすること、及び
標的分子に結合する多量体を選択すること、
を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1個の単量体ドメインを変異させ、それによって変異単量体ドメインを含むライブラリーを提供する段階を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
単量体ドメインライブラリーを、ファージディスプレイ、リボソームディスプレイ又は細胞表面ディスプレイとして発現させる、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記ポリペプチドが少なくとも2個の単量体ドメインを含み、前記単量体ドメインがリンカーによって連結されている、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
各単量体ドメインが35〜45個のアミノ酸である、請求項15に記載の方法。
【請求項25】
各単量体ドメインが3個のジスルフィド結合を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記単量体ドメインのうちの少なくとも1個がLDL受容体クラスAドメインである、請求項15に記載の方法。
【請求項27】
前記単量体ドメインが、
配列中のアミノ酸の少なくとも10%がシステインであり、および/または
アミノ酸の少なくとも25%が非天然型のアミノ酸である、
アミノ酸配列を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項28】
請求項1に記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
【請求項29】
免疫グロブリンG(IgG)に結合する単量体ドメインを含むポリペプチドであって、前記単量体ドメインは以下
CXSSGRCIPXXWVCDGXXDCRDXSDE、
CXSSGRCIPXXWLCDGXXDCRDXSDE、及び
[EQ]FXCRX[ST]XRC[IV]XXXW[ILV]CDGXXDCXD[DN]SDE、
(式中、Xは任意のアミノ酸であり、および括弧内のアミノ酸は単一位置での代替アミノ酸である。)
から選択される配列を含むLDL受容体クラスA単量体ドメインであり、動物への前記ポリペプチドの注入時に、IgGに結合する単量体ドメインを欠くポリペプチドの血中半減期と比較して、増加した血中半減期を有する、前記ポリペプチド。
【請求項30】
前記単量体ドメインがCHPTGQFRCRSSGRCVSPTWVCDGDNDCGDNSDEENCSAPASEPPGSLを含む、請求項29に記載のポリペプチド。
【請求項31】
第2の単量体ドメインが、
30〜100個のアミノ酸を有し、
非天然型の単量体ドメインであり、
少なくとも1個のジスルフィド結合を含む、
IgG以外の分子に対する結合特異性を有する第2単量体ドメインを更に含む、請求項29に記載のポリペプチド。
【請求項32】
第2の単量体ドメインが非天然型のLDL受容体クラスAドメインである、請求項31に記載のポリペプチド。
【請求項33】
請求項29に記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
【請求項1】
c−Metに結合する単量体ドメインを含むポリペプチドであって、
前記単量体ドメインは、30〜50個のアミノ酸を含む非天然型の単量体ドメインでありおよび少なくとも1個のジスルフィド結合を含む、前記ポリペプチド。
【請求項2】
前記単量体ドメインがLDL受容体クラスA単量体ドメインである、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
前記単量体ドメインが以下の配列:
EFXCXNGXCIPXXWXCDGXDDCGDXSDE
(式中、Xは任意のアミノ酸である。)
を含むLDL受容体クラスA単量体ドメインである、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項4】
前記ポリペプチドがc−METと結合する少なくとも1個の、及び6個以下の単量体ドメインを含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項5】
前記ポリペプチドがc−METと結合する少なくとも2個の単量体ドメインを含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項6】
前記ポリペプチドがさらに第2の単量体ドメインを含み、第2の単量体が血中因子への結合特異性を有し、それによって動物へのポリペプチド注入時に、血中因子に結合する単量体ドメインを欠くポリペプチドの血中半減期と比較して、ポリペプチドの血中半減期が延長される、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項7】
前記血中因子が血清アルブミン、免疫グロブリン又は赤血球である、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項8】
第2の単量体ドメインが免疫グロブリン(IgG)に結合し、第2の単量体ドメインが以下:
CXSSGRCIPXXWVCDGXXDCRDXSDE 及び
CXSSGRCIPXXWLCDGXXDCRDXSDE
(式中、Xは任意のアミノ酸である。)
から選択される配列を含むLDL受容体クラスA単量体ドメインである、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項9】
第2の単量体ドメインが免疫グロブリン(IgG)に結合し、第2の単量体ドメインが以下の配列:
[EQ]FXCRX[ST]XRC[IV]XXXW[ILV]CDGXXDCXD[DN]SDE
(式中、Xは任意のアミノ酸であり、かつ括弧内のアミノ酸が単一位置での代替アミノ酸である。)
を含むLDL受容体クラスAの単量体ドメインである、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項10】
第2の単量体ドメインがCHPTGQFRCRSSGRCVSPTWVCDGDNDCGDNSDEENCを含む、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項11】
各単量体ドメインが35〜45個のアミノ酸である、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項12】
各単量体ドメインが3個のジスルフィド結合を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項13】
前記単量体ドメインが非天然型のLDL受容体クラスAドメインである、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項14】
前記単量体が、
配列中のアミノ酸の少なくとも10%がシステインである、および/または
アミノ酸の少なくとも25%が非天然型のアミノ酸である、
アミノ酸配列を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項15】
c−METに結合するポリペプチドを特定する方法であって、
c−METへの親和性についてポリペプチドライブラリーをスクリーニングすること及び
c−METに結合する少なくとも1個の単量体ドメインを含むポリペプチドを選択すること、
を含み、前記単量体ドメインは、
30〜100個のアミノ酸を有し、
非天然型の単量体ドメインであり、
少なくとも1個のジスルフィド結合を含む、
前記方法。
【請求項16】
前記選択段階が、HGFが介在する細胞の増殖および/または移動を低減するポリペプチドの選択を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
動物において腫瘍増殖を阻害するポリペプチドの選択を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記単量体が、
配列中のアミノ酸の少なくとも10%がシステインである、および/または
アミノ酸の少なくとも25%が非天然型のアミノ酸である、
アミノ酸配列を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
選択されたポリペプチド中の単量体ドメインを第2の単量体ドメインに結合させて、各多量体が少なくとも2個の単量体ドメインを含む多量体のライブラリーを形成すること、
c−METへの結合能について多量体ライブラリーをスクリーニングすること、及び
c−METと結合する多量体を選択すること、
を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
選択されたポリペプチド中の単量体ドメインを第2の単量体ドメインに結合させて、各多量体が少なくとも2個の単量体ドメインを含む多量体のライブラリーを形成すること、
c−MET以外の標的分子への結合能について多量体ライブラリーをスクリーニングすること、及び
標的分子に結合する多量体を選択すること、
を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1個の単量体ドメインを変異させ、それによって変異単量体ドメインを含むライブラリーを提供する段階を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
単量体ドメインライブラリーを、ファージディスプレイ、リボソームディスプレイ又は細胞表面ディスプレイとして発現させる、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記ポリペプチドが少なくとも2個の単量体ドメインを含み、前記単量体ドメインがリンカーによって連結されている、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
各単量体ドメインが35〜45個のアミノ酸である、請求項15に記載の方法。
【請求項25】
各単量体ドメインが3個のジスルフィド結合を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記単量体ドメインのうちの少なくとも1個がLDL受容体クラスAドメインである、請求項15に記載の方法。
【請求項27】
前記単量体ドメインが、
配列中のアミノ酸の少なくとも10%がシステインであり、および/または
アミノ酸の少なくとも25%が非天然型のアミノ酸である、
アミノ酸配列を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項28】
請求項1に記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
【請求項29】
免疫グロブリンG(IgG)に結合する単量体ドメインを含むポリペプチドであって、前記単量体ドメインは以下
CXSSGRCIPXXWVCDGXXDCRDXSDE、
CXSSGRCIPXXWLCDGXXDCRDXSDE、及び
[EQ]FXCRX[ST]XRC[IV]XXXW[ILV]CDGXXDCXD[DN]SDE、
(式中、Xは任意のアミノ酸であり、および括弧内のアミノ酸は単一位置での代替アミノ酸である。)
から選択される配列を含むLDL受容体クラスA単量体ドメインであり、動物への前記ポリペプチドの注入時に、IgGに結合する単量体ドメインを欠くポリペプチドの血中半減期と比較して、増加した血中半減期を有する、前記ポリペプチド。
【請求項30】
前記単量体ドメインがCHPTGQFRCRSSGRCVSPTWVCDGDNDCGDNSDEENCSAPASEPPGSLを含む、請求項29に記載のポリペプチド。
【請求項31】
第2の単量体ドメインが、
30〜100個のアミノ酸を有し、
非天然型の単量体ドメインであり、
少なくとも1個のジスルフィド結合を含む、
IgG以外の分子に対する結合特異性を有する第2単量体ドメインを更に含む、請求項29に記載のポリペプチド。
【請求項32】
第2の単量体ドメインが非天然型のLDL受容体クラスAドメインである、請求項31に記載のポリペプチド。
【請求項33】
請求項29に記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図6G】
【図6H】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図6G】
【図6H】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2008−503216(P2008−503216A)
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−516800(P2007−516800)
【出願日】平成17年6月17日(2005.6.17)
【国際出願番号】PCT/US2005/021558
【国際公開番号】WO2006/009888
【国際公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(506417094)アムジエン・マウンテン・ビユー・インコーポレイテツド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月17日(2005.6.17)
【国際出願番号】PCT/US2005/021558
【国際公開番号】WO2006/009888
【国際公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(506417094)アムジエン・マウンテン・ビユー・インコーポレイテツド (1)
【Fターム(参考)】
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