説明

岐阜市により出願された特許

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【課題】アルカリ源の添加量をアルミニウムが溶解しているアルカリ性反応液に対しても適切に管理し、過剰添加による費用の無駄や、添加不足によるリン抽出不良を防止できる下水汚泥焼却灰からのリン回収方法を提供する。
【解決手段】下水汚泥焼却灰とアルカリ性反応液とを反応槽内で混合して下水汚泥焼却灰に含まれるリンを液中に抽出したうえ、リン抽出液と処理灰とを固液分離し、このリン抽出液にカルシウム成分を加えてリン酸カルシウム結晶を取り出す下水汚泥焼却灰からのリン回収方法である。アルミニウムが溶解しているとpHによる管理が不能となるが、本発明ではバッチ操作においては供給反応液のPアルカリ度を、連続操作においては反応槽内液のPアルカリ度を測定し、Pアルカリ度が所定範囲に維持されるようにアルカリ源の添加量を制御しつつリン抽出を行う。 (もっと読む)


【課題】設備コストや運転コストが低く、処理灰が系内に蓄積することもない実用性に優れた焼却灰の処理方法を提供する。
【解決手段】汚泥焼却灰とアルカリ性反応液とを混合して汚泥焼却灰に含まれるリンを液中に抽出したうえ、処理灰とリン抽出液とに固液分離して処理灰を回収する。本発明では、この固液分離を重力沈降により行い、分離された処理灰に対して、加温水による水洗浄と、重力沈降による固液分離とを複数回繰り返した後、水と混合しながら混合物pHが4〜9、より好ましくは4〜6になるように酸を加えることによる酸添加洗浄と、脱水とを行うことにより清浄な処理灰を得る。加温またはpH調整により処理灰の沈降性が改善され、速やかな固液分離が可能である。 (もっと読む)


【課題】汚泥焼却灰からリン酸カルシウムを高い回収率で回収することができる汚泥焼却灰からのリン回収方法を提供すること。
【解決手段】汚泥焼却灰とアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物を含む反応液を、汚泥焼却灰/反応液=0.02〜0.2kg/Lの割合で混合して混合スラリーとし、液中にリン酸成分を抽出してリン酸成分を含む抽出液と脱リン灰ケーキとに固液分離する。次いで、分離した脱リン灰ケーキを洗浄・固液分離して含水率60%以下の脱リン灰を得る。一方、前記抽出液にCa(OH)2を加えて反応させ、リン酸カルシウムケーキと水酸化物イオンを含む再生液とに固液分離し、このリン酸カルシウムケーキを洗浄・固液分離して含水率60%以下のリン酸カルシウムを得る。また、前記再生液は反応液として循環使用する。 (もっと読む)


【課題】下水汚泥焼却灰中に多量に含まれているリンを工業的に利用可能なコストで回収し、肥料取締法の基準を満たす液状複合肥料、副産リン酸塩肥料、配合肥料などの肥料を得る方法を提供する。
【解決手段】下水汚泥焼却灰1にKOHまたはNaOHを含む反応液2を添加して加温することによりリンを溶出させ、この溶出液を固液分離して得られたリン酸溶液4を濃縮して液状複合肥料とする。このリン酸溶液4は濃縮して液状複合肥料とすることができるが、更に消石灰5を添加し、固液分離して固形分として副産リン酸塩肥料を得ることができる。副産リン酸塩を取り出した後の分離液は、KOHまたはNaOHを含む反応液2として再利用する。また窒素質肥料、カリ質肥料を配合して配合肥料を得ることができる。 (もっと読む)


【課題】 リン酸成分の含有率が大きく変動する下水汚泥焼却灰から、リン酸肥料を安定的に製造することができる方法を提供する。
【解決手段】 下水汚泥焼却灰を50℃以上のアルカリ性溶液(NaOHまたはKOH)と接触させてリン酸を抽出する。接触時間を、1〜5分とし、リン酸抽出工程における液固比を10mL/g以上とする。これを固液分離して脱リン灰とリン酸溶液とし、このリン酸溶液中のリン酸成分1モルに対して1.5モル未満のカルシウム源(生石灰、消石灰、ドロマイト)を添加し、生成されたリン酸カルシウムを回収して肥料を得る。回収した固形物中に未反応の消石灰が残存しないので、リン酸成分の含有率が安定した肥料となる。 (もっと読む)


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