説明

イルミネーション構造、および電子機器

【課題】 イルミネーション効果を向上させることができるようにすることを目的とする。
【解決手段】 発光部が有する各色(R系、G系、B系)のLEDからの入射光をイルミレンズ15の受光部15aにおける受光面で受けると、入射光の入射角や、光を受けた受光面の角度の違いによって、各入射光がそれぞれ様々な方向に屈折する。多面体にレンズカットされたイルミレンズ15に入光した光は、イルミレンズ15内部を透過し、発光部15bの表面で再度屈折して筐体外部に出射され、多方向に拡散していく。よって、イルミレンズ15を介して出射された光を筐体外部から見ると、複数の色の光が任意に混色しながら発光部15bが発光することとなるため、宝石に光を当てたときのように輝いて見えるようになり、イルミネーション効果を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着信時や通話時等にエンブレム等を多彩な色彩で発光表示させる例えば携帯通信機機などの電子機器に適用されるイルミネーション構造、および該イルミネーション構造を備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機の普及が進む中、本来の電話機としての機能に加え、ファッションとして認識が高まりつつあり、優れたデザイン性が求められてきている。
【0003】
一方、携帯電話機は、その性質上、小型軽量化が求められているため、大掛かりな加飾を行うことは困難な状況にある。
【0004】
従来から、例えば携帯電話機などの携帯型の電子機器には、着信時に点滅してその旨を通知したり、通話時にエンブレムを多彩な色彩で発光表示させるための表示用発光部が設けられているものがあった。
【0005】
なお、特許文献1には、ダイヤモンドカット様のガラス玉によって形成された押釦を備えた携帯電話機が記載されている。
【0006】
【特許文献1】登録実用新案第3074287号公報(段落0010、図1−3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、従来の携帯電話機においても、着信時などに表示用発光部を発光させるようにしていたが、単に発光させるだけでは十分なイルミネーション効果を得ることができないという課題があった。
【0008】
また、特許文献1に記載された技術は、主として指頭で押釦を操作する際に指先が滑らないようにするためのものであり、イルミネーション効果を有効に得ることはできないと考えられる。
【0009】
本発明は、上述した問題を解消し、イルミネーション効果を向上させることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のイルミネーション構造は、所定の色光を出射する発光素子(例えばLED13a)を有する光源(例えば発光部13)と、光源からの入射光を透過させるイルミネーションレンズ(例えばイルミネーションレンズ15)と、を備え、イルミネーションレンズは、光源からの入射光を複数の異なる方向に屈折させる形状(例えば図5参照)に形成され、発光素子からの入射光が、イルミネーションレンズを透過する際に複数方向に屈折して拡散して出射される(例えば図8参照)ことを特徴とする。
【0011】
上記の構成としたことで、発光素子からの入射光を複数方向に屈折して拡散して出射させることができ、イルミネーションレンズから放出される光を、様々な混色状態の光がそれぞれ混色状態を変化させていくような光とすることができるため、宝石が輝いているかのようなイルミネーションを実現することができ、イルミネーション効果を向上させることができる。
【0012】
イルミネーションレンズは、光源からの入射光が受光される受光部(例えば受光部15a)と、入射光が出射される出射部(例えば出射部15b)とを備え、例えば、出射部の表面に、イルミネーションレンズの透明度を低下させるための加飾処理(例えば表面加飾処理:図6参照)が施されていることが好ましい。
【0013】
上記の構成とすれば、イルミネーションレンズを介して部品などが視認されてしまうことを防止することができるとともに、イルミネーションを用いた意外性のある演出を行うことができるようになる。
【0014】
イルミネーションレンズは、光源からの入射光が受光される受光部(例えば受光部15a)と、入射光が出射される出射部(例えば出射部15b)とを備え、例えば、受光部の表面に、イルミネーションレンズの透明度を低下させるための加飾処理(例えば図13参照)が施されていることが好ましい。
【0015】
上記の構成とすれば、イルミネーションレンズを介して部品などが視認されてしまうことを防止することができるとともに、イルミネーションを用いた意外性のある演出を行うことができるようになる。
【0016】
加飾処理は、例えば、ダイクロイック蒸着、またはハーフミラー蒸着によって施され、出射部の表面に入射してくる光の少なくとも一部を、イルミネーションレンズを透過させることなく加飾処理が施された部分で反射させる(例えば図10、図14参照)。
【0017】
加飾処理は、例えば、透過性塗装によって施され、透過性塗装によって付された塗装色によりイルミネーションレンズの透明度を低下させる。
【0018】
イルミネーションレンズは、例えば、受光部の表面が非平面形状となるように形成される(例えば図5、図11参照)。具体的には、イルミネーションレンズは、例えば、受光部が多面体にカットされた形状(例えば図5参照)に形成される。
【0019】
また、例えば、イルミネーションレンズは、出射部の表面が非平面形状となるように形成される(例えば図12参照)。
【0020】
光源は、互いに異なる色光を出射する複数の発光素子を有するように構成されていてもよい。
【0021】
光源が有する発光素子を移動させる発光素子移動制御手段を備えていてもよい。また、イルミネーションレンズを動作させるレンズ動作制御手段を備えていてもよい。
【0022】
本発明の電子機器は、電気部品(例えば電子機器によって制御される部品)を備える電子機器(例えば携帯電話機、PDA、カラオケ装置、玩具)であって、電子機器の筐体(例えば筐体30)内部に設置され、所定の色光を出射する発光素子(例えばLED13a)を有する光源(例えば発光部13)と、光源からの入射光を筐体の外部に向けて透過させるイルミネーションレンズ(例えばイルミネーションレンズ15)と、を備え、イルミネーションレンズは、光源からの入射光を複数の異なる方向に屈折させる形状(例えば図5参照)に形成され、発光素子からの入射光が、イルミネーションレンズを透過する際に複数方向に屈折して拡散して出射される(例えば図8参照)ことを特徴とする。
【0023】
上記の構成としたことで、発光素子からの入射光を複数方向に屈折して拡散して出射させることができ、筐体からイルミネーションレンズを介して放出される光を、様々な混色状態の光がそれぞれ混色状態を変化させていくような光とすることができるため、宝石が輝いているかのようなイルミネーションを実現することができ、イルミネーション効果を向上させることができる。
【0024】
イルミネーションレンズは、光源からの入射光が受光される受光部(例えば受光部15a)と、入射光が出射される出射部(例えば出射部15b)とを備え、例えば、出射部の表面に、イルミネーションレンズの透明度を低下させるための加飾処理(例えば表面加飾処理:図6参照)が施されていることが好ましい。
【0025】
上記の構成とすれば、イルミネーションレンズを介して部品などが視認されてしまうことを防止することができるとともに、イルミネーションを用いた意外性のある演出を行うことができるようになる。
【0026】
イルミネーションレンズは、光源からの入射光が受光される受光部(例えば受光部15a)と、入射光が出射される出射部(例えば出射部15b)とを備え、受光部の表面には、イルミネーションレンズの透明度を低下させるための加飾処理が施されている(例えば図3参照)ことが好ましい。
【0027】
上記の構成とすれば、イルミネーションレンズを介して部品などが視認されてしまうことを防止することができるとともに、イルミネーションを用いた意外性のある演出を行うことができるようになる。
【0028】
加飾処理は、例えば、ダイクロイック蒸着、またはハーフミラー蒸着によって施され、出射部の表面に入射してくる光の少なくとも一部を、イルミネーションレンズを透過させることなく加飾処理が施された部分で反射させる(例えば図10、図14参照)。
【0029】
加飾処理は、例えば、透過性塗装によって施され、透過性塗装によって付された塗装色によりイルミネーションレンズの透明度を低下させる。
【0030】
イルミネーションレンズは、例えば、受光部の表面が非平面形状となるように形成される(例えば図5、図11参照)。具体的には、イルミネーションレンズは、例えば、受光部が多面体にカットされた形状(例えば図5参照)に形成される。
【0031】
また、例えば、イルミネーションレンズは、出射部の表面が非平面形状となるように形成される(例えば図12参照)。
【0032】
光源は、赤色光を出射する赤色発光素子(例えば赤色LED)と、緑色光を出射する緑色発光素子(例えば緑色LED)と、青色光を出射する青色発光素子(例えば青色LED)とを有するマルチカラー光源であり、あらかじめ定められた発光条件が成立したとき(例えば、誕生月であったとき)に、あらかじめ定められた色選択情報(例えば、1月から12月までの各月と、発光色とが対応付けされている情報)に応じて発光色を決定(例えば誕生石と同じ色に決定)する発光色決定手段(例えば制御部11)を備え、マルチカラー光源は、発光色決定手段によって決定された発光色の色光を出射するように構成されていてもよい。
【0033】
光源が有する発光素子を移動させる発光素子移動制御手段を備えていてもよい。また、イルミネーションレンズを動作させるレンズ動作制御手段を備えていてもよい。
【0034】
電子機器が、無線通信によってデータを送受信する携帯通信機器(例えば、携帯電話機、PDA等)として構成されていてもよい。
【0035】
電子機器が、無線通信によって通話を行うための通話機能を備えた携帯電話機(例えば、携帯電話機10)として構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、発光素子からの入射光が、イルミネーションレンズを透過する際に複数方向に屈折して拡散して出射される構成としたので、イルミネーション効果を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における携帯電話機10の外観構成の例を示す外観図である。
【0038】
図1(A)は、開いた状態の折畳式携帯電話機10を正面から見た正面図である。図1(B)は、開いた状態の折畳式携帯電話機10を背面側から見た背面図である。図1(C)は、開いた状態の折畳式携帯電話機10を左側面から見た左側面図である。図1(D)は、開いた状態の折畳式携帯電話機10を右側面から見た右側面図である。図1(E)は、開いた状態の折畳式携帯電話機10を上方から見た上面図である。図1(F)は、開いた状態の折畳式携帯電話機10を下方から見た下面図である。
【0039】
図2は、閉じた状態の折畳式携帯電話機10における上側筐体の背面側を示す背面図である。図3は、開いた状態の折畳式携帯電話機10を正面から見た正面図である。図4は、携帯電話機10の構成の例を示すブロック図である。
【0040】
図1〜図4に示すように、本例の携帯電話機10は、折畳可能な筐体30を備えるとともに、本来の通話機能やデータ通信機能に加えて、内蔵されたカメラ21による撮影機能を有する。
【0041】
図3に示すように、筐体30は、ヒンジ部33で相互に結合された上側筐体31と下側筐体32とで構成される。ヒンジ部33は、上側筐体31と下側筐体32とを回転自在に結合して携帯電話機10に折畳可能な構成を付与している。
【0042】
図4に示すように、携帯電話機10は、制御部11と、記憶部12と、発光部13と、LED駆動部14と、イルミネーションレンズ15と、電波の送受信を行うアンテナ16と、無線通信部17と、操作部18と、主表示部19と、補助表示部20と、カメラユニット(以下、「カメラ」という。)21と、リンガー発生器22と、リンガー駆動部23と、音声出力用のスピーカ24と、音声入力用のマイクロフォン25とを備えている。
【0043】
制御部11は、例えば、CPU(中央処理装置)と、図示しない各種の周辺回路とで構成され、携帯電話機10が備える各部の制御を行う機能を有する。
【0044】
記憶部12は、例えばRAMなどの記憶媒体によって構成され、制御部11が実行する制御プログラムなどの各種のデータが格納される。なお、記憶部12の一部がROMによって構成されていてもよく、ROM部分に制御プログラムが格納されていてもよい。
【0045】
LED駆動部14は、制御部11の制御に従って、発光部13を構成するLED(発光ダイオード)に対して駆動信号を出力する機能を有する。
【0046】
発光部13は、LEDを有し、LED駆動部14からの駆動進行に従って、例えば着信時や通話時などの所定のタイミングで発光する機能を有する。この例では、発光部13は、色光が異なる複数種類のLED、例えば赤色の色光を出射する赤色LEDと、緑色の色光を出射する緑色LEDと、青色の色光を出射する青色LEDとによるマルチカラー光源を有する。発光部13からの出射光は、LED駆動部14からの駆動進行に従って、RGB信号の出力が変更されることで、様々な色に変化する。すなわち、発光部13は、マルチカラーで発光する機能を有する。
【0047】
イルミネーションレンズ15は、図1および図2に示すように、上側筐体31の背面側に設置され、色光が出射される面が上側筐体31の外部に露出した状態に取り付けられる。イルミネーションレンズ15は、光源である発光部13からの入射光を透過し、携帯電話機10の外部に出射させる構造を成す。
【0048】
イルミネーションレンズ15は、詳細は後述するが、発光部13からの入射光が複数の異なる方向に屈折され、拡散して出射されるような形状に形成される。
【0049】
上記のイルミネーションレンズ15と、発光部13とによって、イルミネーション構造が実現されている。
【0050】
無線通信部17は、所定の通信プロトコルに従って信号の変復調を行う機能を有する。具体的には、無線通信部17は、無線信号を、アンテナ16を介して受信して復調する処理を行う。また、無線通信部17は、制御部11から出力された信号を変調し、アンテナ16を介して無線信号を送信する機能を有する。
【0051】
操作部18は、例えば電話番号の入力などを行うためのボタンやカメラ20での撮像を指示するためのシャッタなどの入力装置によって構成され、ユーザの操作に応じた入力信号を制御部11に出力する機能を有する。
【0052】
主表示部19は、例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)によって構成され、携帯電話機10の折畳時に筐体30の内側となる位置に配設される。主表示部19には、例えば待ち受け画面や機能設定画面等が表示される。
【0053】
補助表示部20は、例えばLCDによって構成され、携帯電話機10の折畳時に筐体30の外側となる位置に配設される。
【0054】
カメラ21は、例えばディジタルカメラが備える各種の機能を有し、被写体を撮像するCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子や、撮像によった得た画像データを制御部41に出力する回路などを備えている。
【0055】
リンガー駆動部23は、制御部11の制御に従って、リンガー発生器21に駆動信号を出力する機能を有する。
【0056】
リンガー発生器22は、リンガー駆動部23からの駆動信号に従って、着信音を出力する機能を有する。
【0057】
図5は、携帯電話機10における上側筐体31の内部構造の例を示す分解斜視図である。図5に示すように、上側筐体31は、リアカバー31aと、フロントケース31bとによって構成される。
【0058】
また、上側筐体31の内部には、発光部13が有するLED13aや各種の素子などが搭載されたパネル34と、イルミネーションレンズ15とが配設されている。
【0059】
なお、発光部13が有するLED13aは、上側筐体31が組み立てられたときに、出射光が、リアカバー31aに設けられている穴からイルミネーションレンズ15を介して筐体31外部に出射される位置に配設される。
【0060】
図5に示すように、イルミネーションレンズ15は、光源であるLED13aからの光を受ける受光部15aと、LED13aからの入射光を筐体30外部に出射する出射部15bと、イルミネーションレンズ15をリアカバー31aに取り付けるための取付構造を有する取付部15cとによって形成される。
【0061】
イルミネーションレンズ15は、例えばLED13aからの光を透過させる透明または半透明の合成樹脂によって、一体形成される。
【0062】
イルミネーションレンズ15は、上側筐体31が組み立てられたときに、リアカバー31aに設けられている穴から出射部15bの上面が露出した状態となるように、リアカバー31aに取付けられる。
【0063】
イルミネーションレンズ15のリアカバー31aへの取付けは、本例では、例えば組み立て作業を行う作業員によって、取付部15cに形成されている2つの凹部(図5参照)にリアカバー31aに形成されている2つの突起部(図示せず)が挿入され、加熱処理により熱圧着されることにより行われる。
【0064】
図6は、イルミネーションレンズ15の外観構成の例を示す外観斜視図である。本例では、イルミネーションレンズ15における出射部15bの表面に、例えば、ハーフミラー蒸着、ダイクロイック蒸着、透過性塗装、印刷などによる表面加飾処理が施されている。「ハーフミラー蒸着」が施された場合には、一方向からの光(例えば筐体30外部からの光)は反射するが他方向からの光(例えばLED13aからの光)はそのまま透過される。また、「ダイクロイック蒸着」が施された場合には、一定の波長域の光を反射し、残りの光が透過される。そして、「透過性塗装」が施された場合には、光はそのまま透過されるが、塗装によって加飾されているため、その塗装によって付された塗装色により、イルミネーションレンズの透明度が低下される。この「透過性塗装」は、例えばプロセスインキと呼ばれる染料等によって透過性を有する色が塗付されることによって行われる。なお、表面加飾処理は、光源からの光を透過することができ(例えばあらかじめ定められた透過率(例えば30%、50%、70%)以上の透過率が確保されていればよい)、筐体30内部が視認され難くなる程度に施される。
【0065】
上記のような表面加飾を施すことで、非照光時における携帯電話機10の装飾性を向上させることができる。また、表面加飾処理によって透過率が低下されるので、非照光時に、携帯電話機10の筐体30外部から、イルミネーションレンズ15を介して筐体30内部が視認されることを防止することができる。
【0066】
また、図6に示すように、本例のイルミネーションレンズ15における受光部15aは、LED13aからの入射光を複数の角度の面で受けるように、受光面が多面体となるようにレンズカットされた形状を成している。すなわち、受光部15aは、多面体カットされた形状となっている。
【0067】
図7は、LED13aからの入射光がイルミネーションレンズ15を透過して出射する様子の例を示す説明図である。図8は、LED13aからの入射光がイルミネーションレンズ15を透過して出射する様子の詳細の例を示す説明図である。
【0068】
図8に示すように、発光部13が有する各色(R系、G系、B系)のLED13aからの入射光をイルミネーションレンズ15の受光部15aにおける受光面で受けると、入射光の入射角や、光を受けた受光面の角度の違いによって、各入射光がそれぞれ様々な方向に屈折する。
【0069】
多面体にレンズカットされたイルミネーションレンズ15に入光した光は、図8に示すように、イルミネーションレンズ15内部を透過し、出射部15bの表面で再度屈折して筐体30外部に出射され、多方向に拡散していく。
【0070】
よって、イルミネーションレンズ15を介して出射された光を筐体30外部から見ると、複数の色の光が任意に混色しながら出射部15bが発光することとなるため、例えば図7に示すように、宝石に光を当てたときのように輝いて見えるようになる。
【0071】
図9は、イルミネーションレンズ15における加飾処理が施される位置の詳細を示す説明図である。図9に示すように、この例では、イルミネーションレンズ15における出射部15bの表面に加飾処理が施されている。
【0072】
図10は、筐体30の外部からの光が、イルミネーションレンズ15の加飾処理部分で反射する様子の例を示す説明図である。図10に示す例では、イルミネーションレンズ15の出射部15bに、ハーフミラー蒸着が施されているものとする。このハーフミラー蒸着による加飾処理が施されているため、筐体30の外部からイルミネーションレンズ15における出射部15bの表面に到達した光は、その一部の光が図10に示すようにして加飾処理部分で反射され、他の一部の光がイルミネーションレンズ15内部に透過していく。このように、筐体30の外部からイルミネーションレンズ15に到達した光の一部が加飾処理を施した出射部15bの表面で反射されるので、加飾処理が施されていない場合と比較すると、筐体30内部が視認され難くなるのである。
【0073】
なお、ダイクロイック蒸着による加飾処理を施した場合には、筐体30の外部からイルミネーションレンズ15における出射部15bの表面に到達した光は、一定の波長域の光が加飾処理部分で反射され、一定の波長域でない残りの光がイルミネーションレンズ15内部に透過していく。このように、筐体30の外部からイルミネーションレンズ15に到達した光のうち一定の波長域の光が加飾処理を施した出射部15bの表面で反射されるので、加飾処理が施されていない場合と比較すると、筐体30内部が視認され難くなる。また、ダイクロイック蒸着による加飾処理が施されている場合には、特定の光(一定の波長域の光)が加飾処理が施された部分(出射部15bの表面)で反射されるため、あたかもルビー(赤)やサファイヤ(青)を筐体30に埋め込んだかのようなイルミネーション効果を得ることができる。
【0074】
以上説明したように、上述した実施の形態では、発光素子(LED13a)からの入射光がイルミネーションレンズ15に入射する際、およびイルミネーションレンズ15を透過した光が出射する際に、複数方向に屈折され、イルミネーションレンズ15から出射される光が拡散されるように構成したので、イルミネーション効果を向上させることができる。
【0075】
すなわち、発光素子からの入射光を複数方向に屈折して拡散して出射させることができ、イルミネーションレンズ15から放出される光を、様々な混色状態の光がそれぞれ混色状態を変化させていくような光とすることができるため、宝石が輝いているかのようなイルミネーションを実現することができ、イルミネーション効果を向上させることができる。
【0076】
また、光源を発光させることによって着信などを報知する構成とされていた携帯電話端末であれば、発光部13によって出射された光を複数の方向に屈折させて拡散して出射するように形成された多面体レンズカットのイルミネーションレンズ15を備えるだけの簡単な構成で、イルミネーション効果を向上させることができる。
【0077】
すなわち、従来から搭載されていた光源を使用し、多面体レンズカットされたイルミネーションレンズ15を備えるだけの簡単な構成で、イルミネーション効果を向上させることができる。
【0078】
また、上述した実施の形態では、イルミネーションレンズ15の出射部15bの表面に表面加飾処理を施す構成としたので、イルミネーションレンズ15から光が出射されていなくても、イルミネーションレンズ15が携帯電話機10に設置されているだけで装飾効果を向上させることができる。そして、装飾効果を有するイルミネーションレンズ15が、様々な混色状態の光を変化させながら放出することで、意外性のある装飾演出を行うことが可能となる。すなわち、単に装飾として用いられているように見えるイルミネーションレンズ15が、さらに特徴的に発光することで、意外性のある装飾演出を行うことができるのである。
【0079】
また、上述した実施の形態では、イルミネーションレンズ15を、上側筐体31のリアカバー31aに設けられた穴から出射部15bの表面が露出するように、筐体30に取り付けられる構成としたので、携帯電話機10の未使用状態(例えば折り畳んだ状態)であっても、見えやすい位置で発光させることができ、装飾効果が高頻度で得られるようにすることができる。
【0080】
なお、本例の発光部13は、赤色、緑色、および青色の3原色の色光をそれぞれ出射する3つのLEDによって構成されるマルチカラー光源を有する構成とされている。この発光部13によって出力される複数種類の色光を用いて、イルミネーションレンズ15を介して出射される光を様々な色にすることができ、多様なイルミネーション表現を行うことができる。
【0081】
具体的には、例えば、複数種類の色光によって複数種類のイルミネーション表現を行うようにする場合に、着信時に、相手側(発信側)に応じて異なる色光を用いたイルミネーション表現を行うようにすればよい。この場合、相手側の電話番号と、イルミネーション表現を行う色光の種類とを対応付けした色光決定用データを、あらかじめ作成して記憶部12に記憶させておくようにすればよい。そして、着信があったときに、制御部11が、色光決定用データにもとづいて、イルミネーション表現を行う色光の種類を決定するようにすればよい。
【0082】
また、例えば、複数種類の色光によって複数種類のイルミネーション表現を行うようにする場合に、携帯電話機のユーザの誕生月に合わせて、誕生月である月の間は、その月の誕生石と同じ色の色光を用いたイルミネーション表現を行うようにしてもよい。この場合、あらかじめ記憶部12に記憶されている1月から12月までの各月と、イルミネーション表現を行う色光の種類とを対応付けした色光決定用データを用いるようにすればよい。また、ユーザが、自分の誕生日を記憶部12に設定しておくようにすればよい。そして、着信があったときに、制御部11が、記憶部12の設定情報にもとづいてユーザの誕生月であるか否か判定し、誕生月であれば、色光決定用データを用いてユーザの誕生月の誕生石と同じ色の色光をイルミネーション表現に用いることに決定するようにすればよい。
【0083】
なお、上述した実施の形態では、イルミネーションレンズ15が多面体カットされた形状に形成されるようにしていたが、発光部13によって出射された光を複数の方向に屈折させて拡散して出射するような形状であれば、どのように形成されていてもよい。
【0084】
図11は、イルミネーションレンズの外観構成の他の例を示す外観図である。図11に示すイルミネーションレンズは、受光部の表面に複数のドーム状の凸部が形成された形状となっている。このように形成した場合であっても、発光部13によって出射された光を複数の方向に屈折させて拡散して出射することができ、同様のイルミネーション効果を得ることができる。
【0085】
図12は、イルミネーションレンズの外観構成のさらに他の例を示す外観図である。図12に示すイルミネーションレンズは、発光部の表面に複数の凸部(例えば、ピラミッド状、山状の凸部)が形成された形状となっている。このように形成した場合であっても、発光部13によって出射された光を複数の方向に屈折させて拡散して出射することができ、同様のイルミネーション効果を得ることができる。
【0086】
図11や図12に例示した形状の他、例えば、イルミネーションレンズの受光部の表面に複数の切り欠きを入れた形状など、イルミネーションレンズの受光部または発光部に凹凸を有する形状であれば、他のどのような形状であってもよい。なお、イルミネーションレンズの受光部および発光部の双方に凹凸を有する形状であってもよい。
【0087】
また、上述した実施の形態では、イルミネーションレンズ15における出射部15bの表面に加飾処理を施す構成としていたが、他の部分に加飾処理を施す構成としてもよい。例えば、イルミネーションレンズ15における受光部15aの表面に加飾処理を施すようにしてもよい。
【0088】
図13は、イルミネーションレンズ15における加飾処理が施される他の位置の詳細を示す説明図である。図13に示すように、この例では、イルミネーションレンズ15における受光部15aの表面に加飾処理が施されている。
【0089】
図14は、筐体30の外部からの光が、イルミネーションレンズ15の加飾処理部分で反射する様子の他の例を示す説明図である。筐体30の外部からイルミネーションレンズ15における出射部15bの表面部分で屈折して入射した光は、受光部15aの表面に到達すると、その一部の光が図14に示すようにして加飾処理部分で反射され、1回または複数回の反射によって出射部15bの表面部分に進行し、出射部15bの表面部分で屈折して筐体30の外部に出射していく。また、筐体30の外部からイルミネーションレンズ15における出射部15bの表面部分で屈折して入射し、受光部15aの表面に到達した光のうち、反射する光以外の他の一部の光は、イルミネーションレンズ15を透過して、パネル34の方へ進行していく。
【0090】
上記のように、イルミネーションレンズ15における受光部15aの表面に加飾処理を施す構成とした場合であっても、筐体30の外部からイルミネーションレンズ15に到達した光の一部が加飾処理部分で反射されるので、加飾処理が施されていない場合と比較して、筐体30内部を視認し難くすることができる。
【0091】
また、上記のように、イルミネーションレンズ15の受光部15aの表面に表面加飾処理を施す構成としたので、イルミネーションレンズ15から光が出射されていなくても、イルミネーションレンズ15が携帯電話機10に設置されているだけで装飾効果を向上させることができる。そして、装飾効果を有するイルミネーションレンズ15が、様々な混色状態の光を変化させながら放出することで、意外性のある装飾演出を行うことが可能となる。すなわち、単に装飾として用いられているように見えるイルミネーションレンズ15が、さらに特徴的に発光することで、意外性のある装飾演出を行うことができる。
【0092】
なお、イルミネーションレンズ15における出射部15bの表面と、イルミネーションレンズ15における受光部15aの表面との双方に、加飾処理を施す構成としてもよい。図15は、イルミネーションレンズ15における加飾処理が施される位置の他の例を示す説明図である。図15に示すように、この例では、イルミネーションレンズ15における出射部15bの表面と、受光部15aの表面との双方に加飾処理が施されている。このように構成した場合には、筐体30の外部からの光が、出射部15bの表面と、受光部15aの表面との双方で反射され、その双方の何れにおいても反射されなかった光が、イルミネーションレンズ15を透過して、パネル34の方へ進行していくことになる。上記のように構成した場合であっても、筐体30の外部からイルミネーションレンズ15に到達した光の一部を2箇所の加飾処理部分でそれぞれ反射させることができ、加飾処理が施されていない場合と比較して、筐体30内部を視認し難くすることができる。
【0093】
なお、上述した実施の形態では、赤色、緑色、および青色の3原色の色光をそれぞれ出射する3つのLEDを光源として用いる構成としていたが、他の色の色光を出射する複数のLEDを用いるようにしてもよい。例えば、上述した実施の形態のようなRGBの色光によるものではなく、CMYK(Cyan、Magenta、Yellow、Black)の色光によってマルチカラーを実現するようにしてもよい。
【0094】
また、上述した実施の形態では、光源としてLEDを用いるようにしていたが、EL(Electro Luminescence)を利用した発光体や、FED(Field Emission Display)で用いられている発光体など、他の発光体を光源として用いるようにしてもよい。
【0095】
また、上述した実施の形態では、光源がパネル34に固定設置される構成としていたが、光源を移動させるための機能を備える構成とし、光源を左右、上下、前後などに移動させるようにしてもよい。この場合、光源を移動させる光源移動制御手段を備え、例えば制御部11の制御に従って、光源移動制御手段がモータなどの駆動手段に対して駆動信号を出力することにより、光源を左右、上下、前後などに移動させるようにすればよい。このように、光源を移動させながら発光させるようにすれば、多様なイルミネーション表現を行うことができるようになる。
【0096】
なお、光源を動作させるのではなく、イルミネーションレンズ15を動作させる構成とすうようにしてもよい。この場合、イルミネーションレンズ15を動作させるレンズ動作制御手段を備え、例えば制御部11の制御に従って、レンズ動作制御手段がモータなどの駆動手段に対して駆動信号を出力することにより、イルミネーションレンズ15を左右、上下、前後などに移動させたり、イルミネーションレンズ15を回転させるようにすればよい。このように、イルミネーションレンズ15を移動させながら発光させるようにすれば、多様なイルミネーション表現を行うことができるようになる。
【0097】
また、光源とイルミネーションレンズ15との何れか一方でなく、光源とイルミネーションレンズ15とを共に動作させるようにしてもよい。
【0098】
なお、上述した実施の形態では、携帯電話機10にイルミネーション構造を搭載する構成としていたが、簡易型携帯電話端末(PHS:Personal Handyphone System)、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)、携帯型のカラオケ装置などの他の携帯型の電子機器に適用するようにしてもよい。
【0099】
また、携帯型の電子機器に限らず、例えば、イルミネーション機能を主機能とする単独のイルミネーション装置に適用するようにしてもよい。
【0100】
さらに、携帯型の電子機器でなく、イルミネーション機能を備えた玩具や、固定型の電話機などの電子機器に適用することもできる。
【0101】
また、上述した実施の形態では、折畳式の携帯電話機10を例に説明したが、折畳式でない携帯電話機に適用することができることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明によれば、携帯型の電子機器としての携帯電話機、簡易型携帯電話端末(PHS)、携帯情報端末(PDA)などに適用するのに有用である。さらに、携帯型の電子機器に限らず、例えば、イルミネーション機能を主機能とする単独のイルミネーション装置や、イルミネーション機能を備えた玩具、カラオケ装置(本体、マイクロフォンのいずれにイルミネーション機能が搭載されていてもよい)などの電子機器に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の一実施の形態における携帯電話機の外観構成の例を示す外観図である。
【図2】本発明の一実施の形態における携帯電話機の上側筐体を背面側から見た背面図である。
【図3】本発明の一実施の形態における開いた状態の携帯電話機を正面から見た正面図である。
【図4】本発明の一実施の形態における携帯電話機の構成の例を示すブロック図である。
【図5】上側筐体の内部構造の例を示す分解斜視図およびイルミネーションレンズの構成の例を示す外観斜視図である。
【図6】イルミネーションレンズに表面加飾処理が施された状態の例を示す外観斜視図である。
【図7】LEDからの入射光がイルミネーションレンズを透過して出射する様子の例を示す説明図である。
【図8】LEDからの入射光がイルミネーションレンズを透過して出射する様子の詳細の例を示す説明図である。
【図9】イルミネーションレンズにおける加飾処理が施される位置の詳細を示す説明図である。
【図10】筐体の外部からの光がイルミネーションレンズの加飾処理部分で反射する様子の例を示す説明図である。
【図11】イルミネーションレンズの外観構成の他の例を示す外観図である。
【図12】イルミネーションレンズの外観構成のさらに他の例を示す外観図である。
【図13】イルミネーションレンズにおける加飾処理が施される他の位置の詳細を示す説明図である。
【図14】筐体の外部からの光がイルミネーションレンズの加飾処理部分で反射する様子の他の例を示す説明図である。
【図15】イルミネーションレンズにおける加飾処理が施される位置の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0104】
10 携帯電話機
11 制御部
12 記憶部
13 発光部
14 LED駆動部
15 イルミネーションレンズ
15a 受光部
15b 出射部
15c 取付部
16 アンテナ
17 無線通信部
18 操作部
19 主表示部
20 補助表示部
21 カメラ
22 リンガー発生器
23 リンガー駆動部
24 スピーカ
25 マイクロフォン
30 筐体
31 上側筐体
31a リアカバー
31b フロントカバー
32 下側筐体
33 ヒンジ部
34 パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の色光を出射する発光素子を有する光源と、
前記光源からの入射光を透過させるイルミネーションレンズと、を備え、
前記イルミネーションレンズは、前記光源からの入射光を複数の異なる方向に屈折させる形状に形成され、
前記発光素子からの入射光が、前記イルミネーションレンズを透過する際に複数方向に屈折して拡散して出射される
ことを特徴とするイルミネーション構造。
【請求項2】
イルミネーションレンズは、光源からの入射光が受光される受光部と、前記入射光が出射される出射部とを備え、
前記出射部の表面には、前記イルミネーションレンズの透明度を低下させるための加飾処理が施されている
請求項1記載のイルミネーション構造。
【請求項3】
イルミネーションレンズは、光源からの入射光が受光される受光部と、前記入射光が出射される出射部とを備え、
前記受光部の表面には、前記イルミネーションレンズの透明度を低下させるための加飾処理が施されている
請求項1または請求項2記載のイルミネーション構造。
【請求項4】
加飾処理は、ダイクロイック蒸着、またはハーフミラー蒸着によって施され、
出射部の表面に入射してくる光の少なくとも一部を、前記イルミネーションレンズを透過させることなく前記加飾処理が施された部分で反射させる
請求項2または請求項3記載のイルミネーション構造。
【請求項5】
加飾処理は、透過性塗装によって施され、
前記透過性塗装によって付された塗装色によりイルミネーションレンズの透明度を低下させる
請求項2または請求項3記載のイルミネーション構造。
【請求項6】
イルミネーションレンズは、受光部の表面が非平面形状となるように形成される
請求項2から請求項5のうちいずれかに記載のイルミネーション構造。
【請求項7】
イルミネーションレンズは、受光部が多面体にカットされた形状に形成される
請求項6記載のイルミネーション構造。
【請求項8】
イルミネーションレンズは、出射部の表面が非平面形状となるように形成される
請求項2から請求項7のうちいずれかに記載のイルミネーション構造。
【請求項9】
光源は、互いに異なる色光を出射する複数の発光素子を有する
請求項1から請求項8のうちいずれかに記載のイルミネーション構造。
【請求項10】
光源が有する発光素子を移動させる発光素子移動制御手段を備えた
請求項1から請求項9のうちいずれかに記載のイルミネーション構造。
【請求項11】
イルミネーションレンズを動作させるレンズ動作制御手段を備えた
請求項1から請求項10のうちいずれかに記載のイルミネーション構造。
【請求項12】
電気部品を備える電子機器であって、
前記電子機器の筐体内部に設置され、所定の色光を出射する発光素子を有する光源と、
前記光源からの入射光を前記筐体の外部に向けて透過させるイルミネーションレンズと、を備え、
前記イルミネーションレンズは、前記光源からの入射光を複数の異なる方向に屈折させる形状に形成され、
前記発光素子からの入射光が、前記イルミネーションレンズを透過する際に複数方向に屈折して拡散して出射される
ことを特徴とする電子機器。
【請求項13】
イルミネーションレンズは、光源からの入射光が受光される受光部と、前記入射光が出射される出射部とを備え、
前記出射部の表面には、前記イルミネーションレンズの透明度を低下させるための加飾処理が施されている
請求項12記載の電子機器。
【請求項14】
イルミネーションレンズは、光源からの入射光が受光される受光部と、前記入射光が出射される出射部とを備え、
前記受光部の表面には、前記イルミネーションレンズの透明度を低下させるための加飾処理が施されている
請求項12または請求項13記載の電子機器。
【請求項15】
加飾処理は、ダイクロイック蒸着、またはハーフミラー蒸着によって施され、
出射部の表面に入射してくる光の少なくとも一部を、前記イルミネーションレンズを透過させることなく前記加飾処理が施された部分で反射させる
請求項13または請求項14記載の電子機器。
【請求項16】
加飾処理は、透過性塗装によって施され、
前記透過性塗装によって付された塗装色によりイルミネーションレンズの透明度を低下させる
請求項13または請求項14記載の電子機器。
【請求項17】
イルミネーションレンズは、受光部の表面が非平面形状となるように形成される
請求項13から請求項16のうちいずれかに記載の電子機器。
【請求項18】
イルミネーションレンズは、受光部が多面体にカットされた形状に形成される
請求項17記載の電子機器。
【請求項19】
イルミネーションレンズは、出射部の表面が非平面形状となるように形成される
請求項13から請求項18うちいずれかに記載の電子機器。
【請求項20】
光源は、赤色光を出射する赤色発光素子と、緑色光を出射する緑色発光素子と、青色光を出射する青色発光素子とを有するマルチカラー光源であり、
あらかじめ定められた発光条件が成立したときに、あらかじめ定められた色選択情報に応じて発光色を決定する発光色決定手段を備え、
前記マルチカラー光源は、前記発光色決定手段によって決定された発光色の色光を出射する
請求項12から請求項19のうちいずれかに記載の電子機器。
【請求項21】
光源が有する発光素子を移動させる発光素子移動制御手段を備えた
請求項12から請求項20のうちいずれかに記載の電子機器。
【請求項22】
イルミネーションレンズを動作させるレンズ動作制御手段を備えた
請求項12から請求項21のうちいずれかに記載の電子機器。
【請求項23】
無線通信によってデータを送受信する携帯通信機器として構成される
請求項12から請求項22のうちいずれかに記載の電子機器。
【請求項24】
無線通信によって通話を行うための通話機能を備えた携帯電話機として構成される
請求項12から請求項23のうちいずれかに記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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