説明

あん摩マッサージ指圧の術法の表記方法

【課題】
あん摩マッサージ指圧の術法を正確に表記することができ、これにより平易かつ効果的に術法を伝達できるあん摩マッサージ指圧の術法の表記方法及び表記媒体を提供すること。
【解決手段】
本発明にかかる、あん摩マッサージ指圧の術法を表記する方法は、図譜部30を用いる。図譜部30は、左手による指圧の術法を図譜部30の上段32に記載し、右手による指圧の術法を図譜部30の下段33に記載する。上段32と下段33には、それぞれ手の指に対応した5本の譜線からなる五線譜が設けられている。そして、指が被施術者の肌に触れる基点35を、当該触れた指に対応した譜線上に記載する。また、施術の手力度の変化を、基点より連続した線36によって記載する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、あん摩マッサージ指圧の術法の表記方法、表記媒体及び伝達システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、あん摩マッサージ指圧の施術の指導は、施術順序と施術部位を表記した図面及びその注釈が記載された教科書により行なうのが一般的であった(例えば、非特許文献1参照)。例えば、この教科書では、指圧を受ける被施術者の写真や絵が表記され、施術位置が表示される。また、施術順序については、例えば、被施術者の写真や絵上に番号や矢印が付されて表示される。この方法は、あん摩技術の日本への伝来時より変えられることなく行われてきた。同様にマッサージ、指圧においても洋の東西を問わず従来の方法がとられていた。
視覚障害者に対するあん摩マッサージ指圧の施術の指導は、視覚障害者が指導者の手を触れた状態において、指導者が視覚障害者に対して口頭で指示するのが一般的である。
【0003】
【非特許文献1】「あん摩マッサージ指圧実技<基礎編>」教科書執筆小委員会著、医道の日本社
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の教科書に記載された図面では、単に施術順序や施術部位が表記されているに過ぎず、受講者は、あん摩マッサージ指圧の施術を正確に理解することは困難であった。注釈によっても的確に表現することは困難であった。特に、施術リズムや施術の手力度を再現することは極めて困難であった。
【0005】
また、視覚障害者にとっては、指導者の手を触れて、口頭で指示を受けて指導を受けるが、これを再現することは難しく、また、いわゆる自習を行なうことができず、施術技能の向上を図ることが難しかった。
【0006】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、あん摩マッサージ指圧の術法を正確に表記することができ、これにより平易かつ効果的に術法を伝達できるあん摩マッサージ指圧の術法の表記方法及び表記媒体を提供することを第1の目的とする。また、あん摩マッサージ指圧の術法を正確に伝達することができる伝達システムを提供することを第2の目的とする。さらに、あん摩マッサージ指圧を定義することができる表記方法、表記媒体及び伝達システムを提供することを第3の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる表記方法は、あん摩マッサージ指圧の術法を図譜部に対して表記する方法であって、左手による指圧の術法を前記図譜部の第1の段に記載し、右手による指圧の術法を前記図譜部の第2の段に記載し、前記第1の段と前記第2の段には、それぞれ手の指に対応した5本の譜線からなる五線譜が設けられ、指が被施術者の肌に触れる基点を、当該触れた指に対応した譜線上に記載し、施術の手力度の変化を、基点より連続した線によって記載するものである。
【0008】
ここで、前記施術の手力度の変化は、図譜部上の上下方向により強さの変化を示すことが望ましい。また、施術のリズムを周波数表示により表記するとよい。さらに、音楽表記上の強弱表現用語及び/又は感情表現用語を記載することが望ましい。さらに、また、図版部に表記された被施術者の部位に対して施術の位置及び施術の順序を連続した線により記載することが望ましい。さらに、注釈部に施術に関する注釈を文章により記載することがより効果的である。
【0009】
本発明にかかる表記媒体は、あん摩マッサージ指圧の術法を表記するため表記媒体であって、左手による指圧の術法を表記する第1の段と、右手による指圧の術法を表記する第2の段を有する図譜部を備え、前記第1の段と前記第2の段には、それぞれ手の指に対応した5本の譜線からなる五線譜が設けられ、指が被施術者の肌に触れる基点が、当該触れた指に対応した譜線上に記載され、施術の手力度の変化が、基点より連続した線によって記載されたものである。
【0010】
ここで、被施術者の部位に対して施術の位置及び施術の順序を連続した線により表記した図版部をさらに備えるとよい。施術に関する注釈が文章により記載された注釈部をさらに備えてもよい。
【0011】
本発明にかかる伝達システムは、あん摩マッサージ指圧の施術方法を伝達するための伝達システムであって、前記指圧の施術による圧力変化を測定し、測定信号を出力するセンサー部と、前記センサー部により出力された測定信号に基づき、少なくとも施術手力度及び手技リズムを含む施術方法に関する施術情報を取得する分析手段と、前記分析手段により取得された施術情報を音声データに変換する音声処理手段とを備えたものである。
【0012】
前記音声処理手段は、指圧の施術によって発生した圧力が高い場合には音量が大きく、低い場合には音量が低くなるように音声データに変換することが望ましい。また、前記音声処理手段は、指圧を行う指のそれぞれに聞き分け可能な音を割り当てることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、あん摩マッサージ指圧の術法を正確に表記することができ、これにより平易かつ効果的に術法を伝達できるあん摩マッサージ指圧の術法の表記方法及び表記媒体を提供することができる。また、あん摩マッサージ指圧の術法を正確に伝達することができる伝達システムを提供することができる。さらに、あん摩マッサージ指圧を定義することができる表記方法、表記媒体及び伝達システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明を適用可能な実施の形態を説明する。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
【0015】
図1は、本発明にかかる、あん摩マッサージ指圧の術法の表記方法を説明するための図であり、表記媒体上に表記された様子を示す。表記媒体には、教育機関、視覚障害者教育、指導者育成やセルフケア等で用いられる書籍、教科書、パンフレット等の紙媒体、コンピュータの表示画像データ等の電子媒体が含まれる。
【0016】
図1に示されるように、図版部10、注釈部20が上側に横並びで配置され、図譜部30がそれらの下側に配置される。但し、これらのレイアウトは図1の例に限定されず、図譜部30を上側に配置してもよく、様々な態様が可能である。
【0017】
図版部10には、指圧を受ける人である被施術者の部位に対する施術の位置及び施術の順序が連続した線により表記されている。具体的な表記内容については後に詳述する。
【0018】
注釈部20には、図版部10や図譜部30で表現しきれなかった、施術に関する注釈が文章により記載されている。この例では、箇条書きで施術の方法が記載されている。より具体的には、解剖学的位置、支持の仕方、注意点、施術の順序、施術の位置、手力度の程度等がテキストデータにより表記されている。
【0019】
図譜部30には、右手及び左手によるあん摩マッサージ指圧の術法が2段に亘って表記されている。具体的な表記内容については、後に詳述する。
【0020】
次に、図2を用いて、図版部10の表記内容について説明する。図に示されるように、図版部10には、被施術者の、指圧を受ける部位が絵又は写真等の図面11により示されている。この例では、被施術者のみならず、施術者の手の様子も示されており、施術者の姿勢も表わされている。図2では、被施術者の腕の内側部分のみが表記されているが、体全体であってもよい。
【0021】
被施術者の部位を示す図面11上に施術方向を示す矢印12、施術位置を示す丸印(点)13、施術順序を示す番号14が表記されている。丸印13において所定の施術が行なわれる。丸印13は、直線若しくは曲線よりなる線により連結され、この線によって施術経路が示される。このようにして、手技が被施術者のどの部分を経由して終了するかが表記される。また、番号14を参照することにより、丸印13において実行される所定の施術が何回繰り返されるのかが判る。図2の例では、6回繰り返される。
【0022】
続いて、図3を用いて、図譜部30の表記内容について説明する。図3に示されるように、図譜部30は、2段の五線譜32、33により構成されている。五線譜の上段32には、左手による指圧の術法が記載され、下段33には、右手による指圧の術法が記載される。なお、左手を下段33に、右手を上段32に記載してもよい。五線譜32、33のそれぞれにおいて、音楽の五線譜と同様に、左から右へ時間の経過が示される。
【0023】
五線譜の上段32に含まれる5つの譜線は、上から左手の小指、薬指、中指、示指、母指のそれぞれに割り当てられている。五線譜の下段33に含まれる5つの譜線は、下から右手の小指、薬指、中指、示指、母指のそれぞれに割り当てられる。そして、施術者の指が被施術者の肌に触れる点(即ち、押圧動作の始まりを示す点)を基点35とすると、当該基点35が五線譜32、33の譜線上に全音符として記載される。なお、この例では基点35として全音符を用いたが他の記号であってもよい。また、この例では、上段32にすべての線譜に跨る図形34を表記しているが、これは、左手の全ての指を用いて被施術者の手首を支持することを示している。さらに、手掌部、指顆部、前腕部、肘部、膝部、足部等により表記する場合は、基点35の記号を全音符以外の音符や記号を割り当てて、五線譜32、33上に表記するとよい。
【0024】
施術の手力度の変化は、音楽表記上のスラー記号と同様の線(以下、単に手力度線とする)36により、経時変化的に記載される。手力度線36は、基点より連続的に示される。この手力度線36は、横軸を経過時間、縦軸を施術部位に対する施術の手力度を表わす。より具体的には、手力度線36は下方に向かうにしたがって手力度が強い(即ち、圧が加わる)ことを示し、上方に向かうにしたがって手力度が弱い(即ち、圧が減ずる)ことを示す。このように手力度線を図譜上に表示することによって、施術の緩急(急激に押圧、及び抜圧動作するか、ゆっくりと押圧、および抜圧動作するか)や手力度の時間的変化の経過を的確に表現することができる。例えば、圧力を二分する場合や素早く行う場合も表現できる。
【0025】
五線譜32、33の上側には、関連表記として、周波数表示311、表記単位312、強弱表現用語・感情表現用語及び記号313、314、315が表記されている。
【0026】
周波数表示311は、施術のリズムを表記する。この例では、「1Hz」と記載されており、1秒間に1回のリズムで基点から一連の手力度線で示される押圧動作を行うことが表記されている。この表示により、メトロノーム等の音楽用器具を用いて、再現性のある施術練習を行なうことができる。
【0027】
表記単位312は、五線譜32、33がどの単位で表記されているかを示す。この例では、1セット分の表記であることを示し、図1に示す図版部10の施術位置を示す点13のうちの一つ分の施術に対する表記であることを示している。
【0028】
強弱表現用語・感情表現用語及び記号313、314、315には、音楽表記上の強弱表現や感情表現を表わす用語・記号を用いている。図3に示す例では、「mp」と記載されており、やや弱くすべきことが表記されて、また、「adagio」と記載されており、落ち着いてゆっくりと行なうべきことが表記されている。図4に、強弱表現用語・感情表現用語313、314の例を示す。この例では、音楽表記上の用語や記号を用いたが、これに限らず、独自の用語や記号を作成してもよい。このように、図譜部30に強弱表現や感情表現を記載することによって、修行者は、単に機械的に施術を反復するのではなく、情感のこめて施術を再現できるため、熟練者の施術を正確に再現できる。
【0029】
続いて、図5を用いて、本発明にかかる伝達システムについて説明する。かかる伝達システムは、熟練者によるあん摩マッサージ指圧の術法を修行者に伝達するためのシステムである。
【0030】
図5に示されるように、伝達システムは、センサー1a,1b,1c、ターミナル部2、コンピュータ3、スピーカ4、ヘッドホン5を備えている。
【0031】
センサー1a,1b,1cは、あん摩マッサージ指圧の施術による圧力変化を測定し、電気信号である測定信号を出力する。センサー1aは、手袋型センサーであり、手袋の各指先、手根部、手掌部、手背部に圧力センサが取り付けられている。測定時には、熟練者が当該手袋型センサー1aを手に装着する。
【0032】
センサー1bは、マット型センサーである。マット型センサー1bには、マット上に分散させた複数の圧力センサーが搭載されている。マット型センサー1bを被施術者の施術部位にのせ、その上から施術者が施術することによって、測定を実行する。このマット型センサー1bは、性状がフレキシブルであるので、人体にのせた場合に、ほどよく人体にフィットするような柔軟性を有している。なお、測定の際に、施術者は手袋型センサー1aは装着しない。
【0033】
センサー1cは、サポータ型センサーである。サポータ型センサー1cは、施術者の前腕や膝部に接する位置に圧力センサーが内蔵されている。施術者が当該サポータ型センサー1cを前腕や膝部に装着した状態で測定を実行する。
【0034】
センサー1a,1b,1cは、それぞれターミナル部2に有線又は無線により接続されている。また、ターミナル部2は、コンピュータ3に有線又は無線により接続されている。ターミナル部2は、センサー1a,1b,1cのいずれかを選択し、測定信号を入力する。ターミナル部2は、入力した測定信号をコンピュータ3に出力する。なお、図5の例では、ターミナル部2を設けたが、このターミナル部2は必須ではなく、センサー1a,1b,1cを直接コンピュータ3に対して接続するようにしてもよい。
【0035】
コンピュータ3は、入力された測定信号に基づき、少なくとも施術手力度及び手技リズムを含む施術方法に関する施術情報を取得する分析手段及び分析手段により取得された施術情報を音声データに変換する音声処理手段として機能する。コンピュータ3は、パーソナルコンピュータ(PC)や専用コンピュータによって構成することができる。コンピュータ3の具体的な構成については、後に詳述する。
【0036】
コンピュータ3は、スピーカ4及びヘッドホン5に有線又は無線により接続されている。コンピュータ3は、施術情報を表わす音声データをスピーカ4及びヘッドホン5に出力する。スピーカ4及びヘッドホン5は、当該音声データを入力し、音声に変換して出力する。
【0037】
図6に、コンピュータ3のハードウェア構成を示す。図に示されるように、コンピュータ3は、CPU301、RAM302、入出力装置303、通信処理回路304、プログラム記憶部305、データベース306を備えている。
【0038】
CPU301は、プログラム記憶部305に予め記憶されたOSプログラムやアプリケーションプログラムに基づき、各種の処理を実行する制御部として機能する。
【0039】
RAM302は、CPU11のワークエリアとして用いられ、例えば、プログラムの実行部分や実行時に使用されるデータ等が一時的に格納される。
【0040】
入出力装置303は、キーボードやマウス等の入力デバイス、ディスプレイ等の表示デバイス、プリンタ等である。
【0041】
通信処理回路304は、接続インターフェースや通信制御回路を備えている。この通信処理回路34によって、ターミナル部2等とデータ通信を実行することができる。
【0042】
プログラム記憶部305は、EEP−ROM、ハードディスク等の内部記憶手段やフレキシブルディスクやCD−ROM等の外部記憶手段により構成され、OSプログラムやアプリケーションプログラム等が格納される。
【0043】
データベース306は、ハードディスクや光ディスク等の記憶手段により構成されている。この例におけるデータベース(DB)306には、図6に示されるように、測定データ記憶部3061、表示データ記憶部3062、音声データ記憶部3063が含まれる。
【0044】
測定データ記憶部3061には、センサー1a,1b,1cよりターミナル部2を介して入力された測定データが格納される。
【0045】
表示データ記憶部3062には、測定データに基づいて生成された表示データが格納される。
【0046】
音声データ記憶部3063には、測定データに基づいて生成された音声データが格納される。
【0047】
続いて、図7のフローチャートを用いて、本発明にかかる伝達システムの処理の流れについて説明する。
【0048】
まず、センサー1a,1b,1cによって、施術手力度を測定する(S101)。具体的には、センサー1a,1b,1cが施術により生じる圧力変化を電気信号に変換し、測定信号としてターミナル2経由若しくは直接コンピュータ3に対して出力する。コンピュータ3の制御部(CPU)は、測定信号を入力し、測定データ記憶部3061に格納する。
【0049】
次に、コンピュータ3の制御部は、測定データ記憶部3061に格納された測定信号に基づいて、表示データの作成処理を実行し、表示データ記憶部3062に格納する(S102)。具体的には、測定信号に基づいて圧力の経時的変化及びリズムをグラフ等によって表わす表示データを生成する。さらに、測定信号を解析し、測定対象の熟練者の手力度、手技リズムを含む施術方法に関する施術情報を取得する。このとき、関連の情報として、施術に用いる部位、施術者等のデータを入出力装置303を用いて入力し、当該施術情報に含めるようにしてもよい。これらの施術情報も表示データ化する。このときに生成される表示データは、例えば、図1に示されるような表示データであってもよく、他の表示データであってもよい。生成された表示データは、入出力装置303の表示装置によって表示され、また印刷装置によって印刷される。
【0050】
次に、コンピュータ3の制御部は、測定データ記憶部3061に格納された測定信号若しくは表示データ記憶部3062に格納された表示データに基づいて音声データの作成処理を実行し、音声データ記憶部3063に格納する(S103)。音声データを作成する場合、制御部は、指圧の施術によって発生した圧力が高い場合には音量が大きく、低い場合には音量が低くなるように音声データを生成する。また、制御部は、指圧を行う指のそれぞれに聞き分け可能な音を割り当てる。聞き分け可能な音は、異なる周波数(音階)の音であってもよく、異なる楽器により発生した音であってもよい。これにより、修行者は、どの指を用いてどの程度の手力度によってどのようなリズムで施術を行なうかを把握することができる。特に、視覚障害者にとっては、音声によりかかる情報を取得できるので、本発明にかかる伝達システムは、極めて有用な伝達手段である。
【0051】
制御部は、音声データ記憶部3063に格納された音声データをスピーカ4やヘッドホン5に出力する。
【0052】
表示データ記憶部3062に格納された表示データや音声データ記憶部3063に格納された音声データは、インターネットサーバの記憶部に格納しておき、ユーザの端末からのアクセスに応じて、配信するようにしてもよい。また、当該表示データや音声データを持ち運び可能な外部記憶媒体に格納し、必要なときに、プレーヤーやPC等を用いて外部記憶媒体から読み出して再生するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明にかかるあん摩マッサージ指圧の術法の表記方法を説明するための図である。
【図2】本発明にかかる図版部を示す図である。
【図3】本発明にかかる図譜部を示す図である。
【図4】本発明にかかる図譜部において用いられる関連表記の例を示す表である。
【図5】本発明にかかる伝達システムのシステム構成図である。
【図6】本発明にかかる伝達システムのコンピュータのハードウェア構成図である。
【図7】本発明にかかる伝達システムの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0054】
1a,1b,1c センサー
2 ターミナル部
3 コンピュータ
4 スピーカ
5 ヘッドホン
10 図版部
20 注釈部
30 図譜部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
あん摩マッサージ指圧の術法を図譜部に対して表記する方法であって、
左手による指圧の術法を前記図譜部の第1の段に記載し、
右手による指圧の術法を前記図譜部の第2の段に記載し、
前記第1の段と前記第2の段には、それぞれ手の指に対応した5本の譜線からなる五線譜が設けられ、
指が被施術者の肌に触れる基点を、当該触れた指に対応した譜線上に記載し、
施術の手力度の変化を、基点より連続した線によって記載する表記方法。
【請求項2】
あん摩マッサージ指圧の術法を表記するため表記媒体であって、
左手による指圧の術法を表記する第1の段と、右手による指圧の術法を表記する第2の段を有する図譜部を備え、
前記第1の段と前記第2の段には、それぞれ手の指に対応した5本の譜線からなる五線譜が設けられ、
指が被施術者の肌に触れる基点が、当該触れた指に対応した譜線上に記載され、
施術の手力度の変化が、基点より連続した線によって記載された表記媒体。
【請求項3】
あん摩マッサージ指圧の施術方法を伝達するための伝達システムであって、
前記指圧の施術による圧力変化を測定し、測定信号を出力するセンサー部と、
前記センサー部により出力された測定信号に基づき、少なくとも施術手力度及び手技リズムを含む施術方法に関する施術情報を取得する分析手段と、
前記分析手段により取得された施術情報を音声データに変換する音声処理手段とを備えた伝達システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−82637(P2007−82637A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−273039(P2005−273039)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【出願人】(506409103)株式会社ソクラー・テクノス (1)
【Fターム(参考)】