説明

さまざまな操作設定で操作できる医療装置、特に患者モニタ

病院内での使用のための、構成設定管理システム(KMS)および位置特定システムを有するシステム。該構成設定管理システムと信号接続にある諸医療機器の現在の動作モードが記憶に保存されているあらかじめ定義された動作設定からKMSによって決定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療目的に使われる装置に関する。該医療装置はさまざまな操作設定で操作できる。
【背景技術】
【0002】
US5,640,953はポータブルモニタをもつ医療システムを開示している。該モニタは持ち運び可能で、さまざまな場所でさまざまな設定において動作させられる。前記さまざまな場所のそれぞれにおいてドッキングステーションが提供され、そのドッキングステーションにはその場所でモニタを動作させる際の設定が保存されている。モニタをドッキングステーションに接続すると、モニタはドッキングステーションによって与えられる設定を受け取る。ドッキングステーションとモニタの接続は無線でもよい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、要求状況に適応して心地よく使用できる医療装置および医療装置の動作のためのプロセスを提供する目的に基づいている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、請求項において請求される医療装置およびプロセスによって解決される。
【0005】
基本設定が保存されており、医療装置と信号接続している、下記でKMSと称される構成設定管理システム(configuration management system)を提供することによって、現在の要求に自動的に適応された前記医療装置を動作させることが可能になる。KMS内の記憶には信号組み合わせに割り当てられた基本設定が保存されている。信号組み合わせは一つしか信号を含んでいなくてもよい。好ましくは、信号組み合わせは、位置情報、スタッフ情報および患者情報などといったいくつかの異なる種類の信号を含む。
【0006】
結果として、医療装置の所定の動作を、対応する信号組み合わせまたは信号に基づいて関連付けられた基本設定に従うよう指定することが可能になる。よって、手動の活動が必要とされない医療装置の自動適応が可能となる。
【0007】
KMSによって事前指定される基本設定は連続的に、あるいは所定の時間間隔で医療装置の実際の使用状況に適応されることができる。使用状況はKMSに供給される信号から検出される。
【0008】
決定された医療装置の位置に応じて、KMSによる前記医療装置の自動的な構成設定または前記新たな状況への構成設定の適応を提供するようにできる。たとえば、病院内の異なる区域は送出される異なる信号によって特徴付けられる。たとえば集中治療室からたとえば看護病棟へと区域が変わると、この区域を特徴付ける信号を最初に受信したときに、この区域に割り当てられている基本設定が自動的に装置の動作のために使用される。たとえば、想定される基本設定が変わると、医療装置の表示される詳細または測定精度の変化が起こりうる。
【0009】
また、検出された修正位置情報が所定の期間にわたって残存してはじめて医療装置が該新たな位置情報に従ってその位置に割り当てられた基本設定に適応されうるようにもできる。
【0010】
ある実施形態では、受信された人物識別信号が医療装置の動作のために使用されるようにもできる。医療装置の動作のために想定される基本設定の選択は、受信される位置情報および人物識別の両方の関数としてあらかじめ決定される。人物識別は医師または看護師の存在を考慮に入れることができる。通常は、医師のほうが詳細な情報を必要とすると想定される。
【0011】
医療装置がたとえば患者モニタであれば、当該装置の近くに医師の存在が検出されると、モニタ上に示される詳細が増え、看護師の存在が検出されるとより少ない詳細が表示される。事前指定された優先順位を与えることで、検出された最高の優先度の人物識別が常に医療装置の基本設定を指定するために使われるようにできる。
【0012】
人物識別がある所定の期間にわたって不在であれば、医療装置は基本設定としてのスタンバイモードに切り替わるようにすることもできる。
【0013】
医療装置がたとえばセンサーであれば、センサーの動作モードは基本設定によってあらかじめ決定できる。
【0014】
エネルギー節約のため、たとえば測定値の表示は医療スタッフがいる諸期間に削減されうる。
【0015】
あるさらなる実施形態では、前記構成設定管理システムから受信される信号は患者情報である。よって、医療装置の基本設定は病気および患者の状態を考慮に入れることができる。よって、構成設定管理システムによって緊急事態が検出された場合には、医療システムが最大感度で動作されるような当該医療装置の動作のための基本設定が使用されうる。さらなる医療装置の制御も提供されることができる。たとえば、その同じ患者に割り当てられたさらなるセンサーおよび測定装置がKMSによって作動させられてもよい。
【0016】
使われる基本設定を患者情報および位置情報の関数として事前指定するようにしてもよい。さらに、使用される基本設定が患者情報および検出されたスタッフ識別の関数として事前決定されるようにしてもよい。
【0017】
基本設定が既知の位置情報および既知のスタッフ情報および既知の患者情報の関数として事前決定されるようにしてもよい。
【0018】
当該構成設定管理システムは医療装置内に提供されることができる。
【0019】
さらに、該KMSは医療装置からは切り離されて中央に配置されることができる。中央KMSが複数の医療装置を制御するようにしてもよい。
【0020】
KMSが書き換え可能記憶を備えるようにしてもよい。この記憶には、基本設定の個別の修正が保存されうる。よってたとえば医師によって個人的な好みに従ってそのIDと結び付けられた変形が保存されうる。医師IDが検出されると、これらの修正された基本設定が医療装置によって自動的に取得されることができる。さらに、他の側面からの個別の基本設定が保存されて対応する状況の生起に際して自動的に取得されることができる。
【0021】
KMSは異なるいくつかの周波数に合わせられた異なるいくつかの受信機ユニットを備えているようにできる。
【0022】
KMSが医療装置に統合されている場合、KMSはさまざまな受信機ユニットを通じてさまざまなネットワークからの信号を受信できる。異なるいくつかのネットワークは異なる範囲を有しうる。
【0023】
患者データは2〜3メートルの範囲にわたって、人物識別信号は10メートルまで、好ましくは5メートルまでの範囲にわたって送信するようにできる。
【0024】
ある実施形態では、位置信号およびさらなる追加的情報が30メートルの範囲にわたって転送されうる。
【0025】
さらなる有利な方策が請求項には記載されている。
【0026】
本発明は、図面に示される実施例を用いてさらに記述される。ただし、本発明はそれらの実施例に限定されるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
図1を参照すると、ある可能な全システム1の主要な構造が、中央的に配置された33構成設定管理システム17を用いて記載されている。全システム1は患者3に割り当てられているモニタ11を有している。信号接続7を介して、モニタ11は患者3に割り当てられたさらなる装置またはセンサーからの信号を受信する。
【0028】
図1は、さらなるモニタ13が割り当てられているさらなる患者5を示している。この患者5からの信号も割り当てられたモニタ13に信号接続9を通じて供給される。両モニタはKMS17と通信ネットワーク15を介した信号接続において接続されている。さらに、モニタ装置11、13は位置特定システム19と信号接続23を介して接続されている。患者3,5は信号接続21を介して位置特定システム19と接続されている。病院スタッフ27は信号接続28を介して位置特定システム19と接続されている。位置特定システム19自身はKMS17と信号接続されている。
【0029】
検出された実際の状況に依存して、モニタ11および13は、病院スタッフに要求される作業なしに自動的に所定の動作モードに調整される。動作モードは位置情報、患者情報および現在与えられている病院スタッフ情報(人物識別情報ともいう)に依存してもよく、基本設定とも呼ばれる。いくつかの信号組み合わせに割り当てられた異なる基本設定が医療装置の不揮発性記憶に保存されている。
【0030】
特に、基本設定は使用場所、現在モニタされている患者3,5の疾病パターン、病院スタッフ27のタスクおよびあてはまる場面ではスタッフ27の個人的な好み、ならびに当該患者3,5をモニタするために存在する全体としての設備構成の関数として選択される。
【0031】
たとえば、集中治療室におけるECGモニタの使用に際しては、高解像度の詳細な信号表示が必要とされる一方、看護病棟でのモニタリングのためにはそれほど詳細な情報表示は必要でない。より詳細でない情報を表示するようモニタを動作させるため、省エネモードを使用することができる。
【0032】
また、表示データを専門家が評価する場合には詳細表示が必要とされる一方、連続的なモニタリングモードのためには簡素化された要求で十分である。病院スタッフがその場におらず、よってデータを読み取る必要がない場合には、表示のスイッチを切ってもよいくらいである。当然ながら、このことは、連続的な患者モニタリングおよびあてはまる場合には危機的状況におけるアラーム発生に対しては何ら不都合な効果を及ぼさない。
【0033】
さらに、図3に示すように、第二のモニタ13が患者3のところに持ってこられる、あるいは割り当てられる場合、関連する患者信号全部の表示の適切な分割ができる。この表示の分割は、モニタ記憶内にある基本設定によって決定できる。たとえば、ECG表示は常に患者3の右に配置されたモニタ上に示され、血中酸素値は常に患者3の左に配置されたモニタ上に示されるよう決定できる。場所的な決定基準のほか、どちらのモニタが最初にその患者に割り当てられたかに従って分割を行うことも考えられる。
【0034】
そのような医療機器またはそのような医療機器をもつシステムは病院での使用のために特に好適である。医療機器、特にモニタは無線技術により他の機器と通信し、記録されたデータを送信することができる。無線通信機器は、装置をさまざまな位置でさまざまな患者についてさまざまなスタッフによって柔軟に使用することにより、患者および病院スタッフの移動性を明確に向上させることを許容する。これは実質的に使用頻度および異なるユーザー数を上昇させる。個別の用途への機器の自動適応はその使用をより一層効率的にする。ただし、自動適応はケーブル接続を介して通信する機器について提供することもできる。
【0035】
自動適応は作業時間を節約することにもなり、動作モードを設定するときのミスを回避することもできる。この単純化された使用は、そのようなシステム/機器の受容を向上させる。個々の機器の個別な用途に対する心地よい動的な適応および医療機器が使用される際の実際の全体的な構成への適応が自動的に可能である。
【0036】
患者モニタリングと同様、自動適応式の移動無線医療装置は移動診断機器または治療機器のためにも使用されうる。
【0037】
患者モニタの形でのモニタ11の例を使って、現在適用されている動作モードの自動選択、よって自動構成設定を決定するためにどの基準が使用できるかを示す。それぞれの場合における自動構成設定は、新しい患者のモニタリング開始時に、そしてモニタリングの間に動的に、次の基準に従って適用される:
・当該患者の実際の疾病データおよび状態
このデータに応じて5誘導ECGまたは12誘導ECGを生成または記録するようにしてもよい。
・治療を施す病院スタッフ;これは次のものを含む:
・一般的存在:たとえば患者モニタから約5メートルの可視範囲内に病院スタッフがいるなど
・その病院スタッフの特定のタスク
・専門家か看護師か
・個人的な好み:たとえばグラフや数値などとしてのモニタ上での表示および配置など
・当該機器の現在の使用地点:たとえば集中治療室、救急受入、看護病棟など
・同時に存在するさらなるモニタの使用

中央構成設定管理17が提供されている特別なシステムについて以下に詳細に記載する。
【0038】
以下で括弧内に与えられる数字は、図では丸で囲んで示してある。
(1)各患者3にCCC(Cableless Care Companion[無ケーブル・ケア・コンパニオン])を備える。CCC装置29は、現在の生命活動パラメータの収集および送信と並んで、患者識別のための情報を含んでいる。
【0039】
CCC29は無線インターフェース30を介して近隣の他の医療機器14および中央に配置されたモニタリングシステム33と通信する。
(2)中央モニタリングシステム33は、関連する移動機器全部のためのKMS17を含んでいる。KMS17は以下の規則セットを含んでいる:
規則A:各モニタ型の機能を病院部局の関数とする
規則B:医療データ/生命活動パラメータの表示を疾病の関数とする
規則C:医療データ/生命活動パラメータの表示を病院スタッフ(医師か看護師)タスクの関数とする
規則D:医療データ/生命活動パラメータの表示を接続されたさらなるモニタが利用可能であるかどうかの関数とする
規則E:個々のユーザー(医師など)の個人的な好み
(3)やはり中央に配置された位置特定システム19を使って、すべてのCCC、モニタ11、12、13および病院スタッフの現在位置が常時測定される。図2〜4。
(4)位置特定システム19によって、KMS17は各CCC29の位置ならびに環境中における機器11、12、13およびその人物27の位置変化を検出できる。
(5)モニタ11、13を患者と次によって接続。
a)当該病院部局に対応する基本機能を設定
b)患者を識別し、中央電子医療記録から取得されたそれぞれの疾病データに基づいて表示されるべきデータ/生命活動パラメータを決定
c)患者の近隣にあり、現在の患者データを示しているさらなるモニタを識別
(2)の規則Dに従ってディスプレイを調整
d)5c)でなされた選択に対応する連続表示を開始
(6)機能/表示の動的な適応
a)連続的位置情報((3)参照)に基づいて、KMS17は特定のモニタ11、12、13をどの病院スタッフ27が見ているかを決定して自動的に当該機器をこの人物27の好みに適応させる。
b)何人かの人物が同時に存在している場合(図4)、設定のためのオプションが提供されるか、あるいは所定の優先度リストに基づく設定がなされるかする。
c)モニタ11、12、13の近隣に病院スタッフ27がいない場合には、表示は自動的にスイッチが切られてもよい。
【0040】
これらのプロセスステップの作用は図2から図4において括弧数字で示してある。図2から図4では、患者データは電子患者記録31に保存されている。
【0041】
図1から図4は他とは異なっている。図1は例として2人の患者をもつ全システムの概観を示している。図2では、システムは1人の患者に関して示されている。図3に示された実施例では、2つのモニタ11、13が1人の患者3に割り当てられている。図4に示した実施例では、電子患者記録31は2つのモニタ11、16に対して作用するが、一方のモニタ11だけが患者3のCCCと信号接続にある。ここで、モニタ16は電子医療記録31からの情報を表示するために使用されうる。
【実施例】
【0042】
構成設定システム17が非中央的に配置されたユニット35、37内に設けられている、図5から図8に示すようなシステム全体について以下に述べる。
(1)各患者3にCCC(Cableless Care Companion)を備える。該装置は、現在の生命活動パラメータの収集および送信と並んで、患者識別についての情報および現在の医療データ全部を含んでいる。
【0043】
CCC29は無線インターフェース30を介して近隣の他の医療機器11と通信する。
(2)各無線モニタ11、特に親モニタは、KMS17を含んでいる。KMS17は以下の規則セットを含んでいる:
・機器11の機能を病院部局の関数とする
・医療データ/生命活動パラメータの表示を疾病像の関数とする
・医療データ/生命活動パラメータの表示を医師/病院スタッフ27のタスクの関数とする
・医療データ/生命活動パラメータの表示を接続されたさらなるモニタが利用可能であるかどうかの関数とする;図7
・個々のユーザー(医師/患者)の個人的な好み
(3)位置特定システム19によって、あるいは受信される位置信号によって、各KMS17は実際の位置、他の医療機器29の近隣および医療スタッフ27の近隣を自動的かつ連続的に検出できる。病院スタッフ27は対応する無線送信機を携行しており、これが信号接続28を介して前記位置特定システム19に接続されている。
【0044】
各KMS17は、位置特定システム19を介して実際の機器の位置変化を知らされる。
【0045】
各KMSは位置特定システム19を介してその現在の環境中における装置11および人物27、3の位置変化を知らされる。
(4)モニタ11、39と患者3を次によって接続。
a)当該病院部局に基づいて基本機能を設定
b)患者を識別し(位置依存性の位置識別、距離依存性の位置識別または選択リストを通じて)、中央電子医療記録から取得された、あるいは当該患者のCCCから直接取得された現在の疾病データに基づいて表示されるべきデータ/生命活動パラメータを決定
c)患者3の近隣にあり、現在の患者データを示しているさらなるモニタ39を識別し、(2)の規則Dによってディスプレイを合わせる
d)4c)での選択に基づいて連続表示を開始
(5)機能および/または表示の動的な適応
a)連続的位置情報((3)参照)に基づいて、KMS17、43は特定のモニタ11、39のところにどの病院スタッフ27がいるかを決定して自動的に当該機器をこの人物の好みに調整する。
b)何人かの人物27が同時に存在していた場合(図8)、調整のためのオプションが提供されるか、あるいは所定の優先度リストに基づく調整がなされるかする。
c)モニタ11、39の近隣に病院スタッフ27がいない場合には、表示は自動的にスイッチが切られてもよい。
【0046】
図5から図8に示された実施例は、図5ではモニタ11をもつ非中央的なユニット35が患者3に割り当てられているという点で異なっている。さまざまな動作設定が記憶10に保存されている。この記憶10から対応する動作モードが検出された動作状況に応じて取得される。
【0047】
図6に示した実施例では、患者3に割り当てられた非中央的ユニットがさらなる非中央的ユニット37と信号接続にある。非中央的ユニット35を介して、さらなる非中央的ユニット37の作動がトリガーされうる。図7に示した実施例では、非中央的ユニット35は複数の非中央ユニットと信号接続44にある。これらの非中央ユニット35、37を介して通信ネットワークが構築されうる。図8に示した実施例では、何人かの病院スタッフ27が患者3に割り当てられた非中央ユニット35と同時接続にある。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】中央位置特定システムをもつ全システムの模式図である。
【図2】モニタ装置の図である。
【図3】一人の患者に割り当てられた二台のモニタ装置をもつシステムの図である。
【図4】動作モードが病院スタッフの存在に依存する、前記患者に割り当てられたモニタ装置をもつシステムの図である。
【図5】非中央的に配置された構成設定管理システム(KMS)および位置特定システムをもつ全システムの図である。
【図6】二つの非中央ユニットをもつシステムの図である。
【図7】いくつかの非中央的に配置されたユニットをもつシステムの図である。
【図8】何人かの病院スタッフが非中央ユニットを使用する状況の図である。
【符号の説明】
【0049】
1 全システム
3 第一の患者
5 さらなる患者
7 信号接続(第一の患者とモニタ11)
9 信号接続(さらなる患者と第二のモニタ13)
10 記憶
11 第一のモニタ
13 さらなるモニタ
14 さらなる医療機器
15 通信ネットワーク
16 第二のモニタ(第一の患者)
17 構成設定管理システム(KMS)
19 位置特定システム
21 信号接続(患者と19)
23 信号接続(モニタと19)
25 信号接続(15と17)
27 病院スタッフ
29 CCC
30 無線インターフェース
31 患者記録
32 信号接続
33 中央モニタリングシステム
35 非中央ユニット
37 さらなる非中央ユニット
39 モニタ
41 動作設定
43 KMS
44 KMS間の信号接続
45 位置特定システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在の動作状況への自動適応のための構成設定管理システム(下記でKMSと称される)を割り当てられている医療装置であって、前記KMSに割り当てられている記憶中に医療装置の動作のための信号組み合わせに割り当てられている動作設定が保存され、動作モードを指定するために前記KMSが当該医療装置と信号接続にあることを特徴とする医療装置。
【請求項2】
信号の無線受信のための受信機ユニットを具備することを特徴とする、請求項1記載の医療装置。
【請求項3】
前記信号組み合わせが、少なくとも患者の位置または該患者の近傍に配置された病院スタッフもしくはさらなる装置の存在についての情報を含む環境情報を含むことを特徴とする、請求項1記載の医療装置。
【請求項4】
前記信号組み合わせが患者情報、特に実際の測定されたデータおよび/または当該患者の医療記録からの情報を含むことを特徴とする、請求項1記載の医療装置。
【請求項5】
位置特定システムが当該医療装置と信号接続にあることを特徴とする、請求項1記載の医療装置。
【請求項6】
前記KMSが当該医療装置の一部であることを特徴とする、請求項1記載の医療装置。
【請求項7】
前記KMSが当該医療装置の外部に配置されることを特徴とする、請求項1記載の医療装置。
【請求項8】
KMSが割り当てられている医療装置を動作させるためのプロセスであって、KMSに供給される信号の関数として動作モードが決定され、前記医療装置が該動作モードに従った動作のためにトリガーされることを特徴とするプロセス。
【請求項9】
信号のさまざまな種類が位置情報、人物情報および患者情報であることを特徴とする、請求項8記載のプロセス。
【請求項10】
請求項9記載のプロセスであって、患者データのモニタリングに際して、モニタの画面表示がスタッフ識別が検出されているときにのみ示され、スタッフ識別がある所定の期間の間検出されない場合には表示は休止モードにセットされることを特徴とする、請求項9記載のプロセス。
【請求項11】
モニタリングされた患者データが事前指定された閾値を超過したときに前記医療装置の活動が向上させられる、特に、より詳細な表示がされるか測定頻度が上げられるかすることを特徴とする、請求項8記載のプロセス。
【請求項12】
病院内での使用のためのシステムであって、構成設定管理システムおよび位置特定システムを有しており、該構成設定管理システムと信号接続にある諸医療装置の現在の動作モードがKMSの記憶に保存されている所定の動作設定から構成設定管理システムによって決定されることを特徴とするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−519437(P2007−519437A)
【公表日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−544654(P2006−544654)
【出願日】平成16年12月13日(2004.12.13)
【国際出願番号】PCT/IB2004/052770
【国際公開番号】WO2005/062231
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】