説明

たばこパック、たばこパックの閉鎖機構、および関連の素材

上面と、下面と、前記上面を前記下面へと接続する複数の長手方向の面とを有しており、前記長手方向の面のうちの1つが前面である内箱(1)を備えているヒンジ式カバー付きたばこパック(10)。このパックは、パックが閉じられた状態にあるときに前記前面の全表面を覆うように構成され、前記内箱の第1の長手方向の側面にヒンジによって取り付けられたカバー(2)をさらに備えている。このパックが、前記カバーを前記内箱の第2の長手方向の側面に取り付けるリンク部材をさらに備えており、前記リンク部材が、前記カバーに対する前記内箱の相対位置を完全に開いた状態と完全に閉じた状態との間のほぼ中間である第1の状態に付勢するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たばこパックおよびたばこパックの素材に関する。
特に、本発明は、改善された閉鎖機構を有するヒンジ式カバー付きたばこパックに関する。
【背景技術】
【0002】
さまざまな厚さのボール紙で製作されたヒンジ式の蓋付きのたばこ箱が公知である。
典型的には、これらのパックは、上部から開いて箱の内部に位置するたばこへのユーザのアクセスを可能にする蓋を備えている。
【0003】
最近では、ますます多くのたばこ箱が、例えば、外枠にスライド可能に係合した内箱の使用など、新たなやり方でのたばこへのアクセスを可能にするように設計されている。
また、貴金属などのきわめて高品質の材料で製作されることが多いcirca1900というたばこケースを再現するボール紙製のたばこパックを製造することが、ますます望まれるようになってきている。
そのようなパックの製造が試みられる理由の1つは、消費者が製品の品質と、製品を販売、または、提供するためのパッケージの品質とを結び付けて考えることが多いからである。
【0004】
横開きの機構(すなわち、書籍に類似)を備えるこれら公知のパックは、いくつかの欠点を有している。
1つの欠点は、たばこパックの製造に使用されるボール紙が一般的には相当に薄く、したがって書籍、または、牡蠣の殻のような開放機構を可能にするために十分に堅固なパックを製造することが、ボール紙の厚さの増加(コストおよび製造の複雑さを大きく増加させる設計決定である)を伴わない限りきわめて難しいという事実に関する。
【0005】
したがって、公知の書籍状の箱が製造される場合、中身が低品質の製品であると消費者に認識される貧弱なパックとなる。
例えば、公知の書籍状のボール紙製パックに閉鎖の圧力を加えたとき、パックが横方向に曲がり、あるいは座屈さえ生じ、ユーザがパックを適切に閉じることができないことが一般的である。
【0006】
公知の書籍状の開放機構における別の欠点は、金属製のヒンジを使用し、したがって閉鎖の動作に対して特定の抵抗の性質を有しているたばこケースと同様の閉鎖の動作を再現できない点にある。
この閉鎖の動作の大きな相違の結果として、低品質のパックというユーザの印象が強まり、これに関連して低品質の製品というユーザの印象が強くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、書籍状の開放機構を有しているが、伝統的なたばこケースの外観だけでなく感触も再現するたばこパックについて、ニーズが存在している。
【課題を解決するための手段】
【0008】
従来技術に関する課題を克服するために、本発明は、
・上面と、下面と、前記上面を前記下面へと接続する複数の長手方向の面とを有しており、前記長手方向の面のうちの1つが前面である内箱と、
・パックが閉じられた状態にあるときに前記前面の全表面を覆うように構成され、前記内箱の第1の長手方向の側面にヒンジによって取り付けられたカバーと、
・前記カバーを前記内箱の第2の長手方向の側面に取り付けるリンク部材と
を備えるヒンジ式カバー付きたばこパックであって、
前記リンク部材が、前記カバーに対する前記内箱の相対位置を完全に開いた状態と完全に閉じた状態との間のほぼ中間である第1の状態に付勢するように構成されていることを特徴とするヒンジ式カバー付きたばこパックを提供する。
【0009】
好ましくは、前記内箱が、上面と、下面と、前面と、後面と、2つの側面と、4つの斜めの面とを有する八角形の平行六面体(octagonal parallelepiped)であり、
前記カバーが、前記内箱の前記後面に固定されるとともに、前記リンク部材を介して前記内箱の前記斜めの面のうちの1つにも固定されている。
【0010】
好ましくは、前記カバーが、閉じられたときに、基本的に上壁と、下壁と、前壁と、後壁と、2つの側壁と、3つの斜めの壁とを有する八角形の平行六面体の形状であり、
前記カバーの前記後壁が、前記内箱の前記後面に固定されるように構成されている。
【0011】
好ましくは、前記カバーおよび前記内箱が、閉じられた状態において、
・前記カバーの前記前壁が、前記内箱の前記前面に重ねられ、
・前記カバーの前記上壁が、前記内箱の前記上面を覆い、
・前記カバーの前記下壁が、前記内箱の前記下面を覆い、
・前記カバーの前記側壁が、前記内箱の前記側面を覆う
ように構成される。
【0012】
好ましくは、上述のヒンジ式カバー付きたばこパックが、
当該ヒンジ式カバー付きたばこパックを閉じられた状態に付勢するための付勢手段
をさらに備えている。
【0013】
好ましくは、先行の請求項のいずれかに記載のヒンジ式カバー付きたばこパックが、ユーザによる当該ヒンジ式カバー付きたばこパックの開放を容易にするために取っ手として動作することができるように前記4つの斜めの面のうちの1つへと固定されたタブをさらに備えている。
【0014】
さらに本発明は、上述の内箱を製造するための素材であって、
第1の前面パネルと第2の前面パネルとの間に配置された後面パネル
を備えており、
当該素材が前記内箱へと折り曲げられるときに、前記第1の前面パネルが前記第2の前面パネルの下方に固定されるように構成されている素材を提供する。
【0015】
好ましくは、前記第1の前面パネルに、前記内箱の内部へとアクセスするための第1の開口が設けられ、前記第2の前面パネルに、前記内箱の内部へとアクセスするための第2の開口が設けられ、前記第1の開口が、前記第2の開口よりも小さい寸法を有する。
【0016】
好ましくは、前記第2の開口が、前記内箱と同じ材料で作られた取り外し可能なパネルによって覆われる。
【0017】
さらに本発明は、上述のカバーを製造するための素材であって、
・折り重ねられて互いに固定されるように構成された第1の上壁パネルおよび第2の上壁パネル、
・折り重ねられて互いに固定されるように構成された第1の下壁パネルおよび第2の下壁パネル、
・互いに重なるように折り曲げられて前記カバーの前記前壁を形成するように構成された第1の前壁パネルおよび第2の前壁パネル、
・前記内箱の前記後面への取り付けに適した後面パネル、および
・前記第2の前壁へと取り付けられ、該前壁を前記内箱へと取り付けるために適しており、前記カバーに対する前記内箱の相対位置を完全に開いた状態と完全に閉じた状態との間のほぼ中間である第1の半開き状態に付勢するようにさらに構成されているリンク部材
を備える素材を提供する。
【0018】
理解されるとおり、本発明は、従来技術に比べていくつかの利点をもたらす。
例えば、本発明のリンク部材がカバーおよび内側パックの相対位置を半閉鎖の状態に付勢するため、パックが2段階の動作で閉じることになり、ユーザに高品質のパックであるとの印象がもたらされる。
【0019】
次に、本発明を添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明によるヒンジ式パックの第1実施例の正面図。
【図2】閉じられた状態で図示されている図1のヒンジ式パックの斜視図。
【図3】閉じられた状態で図示されている図1のヒンジ式パックの後面図。
【図4】開いた状態で図示されている図1のヒンジ式パックの斜視図。
【図5】第1の半開きの状態にある図1のヒンジ式パックの隠れていて見えない細部を示す上面図。
【図6】図1のヒンジ式パックの内側パックを製作するための素材の正面図。
【図7】図1のヒンジ式パックの蓋および接続手段を製作するための素材の正面図。
【図8】本発明によるヒンジ式パックの第2実施例の正面図。
【図9】閉じられた状態で図示されている図8のヒンジ式パックの斜視図。
【図10】閉じられた状態で図示されている図8のヒンジ式パックの後面図。
【図11】開いた状態で図示されている図8のヒンジ式パックの斜視図。
【図12】第1の半開きの状態にある図8のヒンジ式パックの隠れていて見えない細部を示す上面図である。
【図13】図8のヒンジ式パックの内側パックを製作するための素材の正面図。
【図14】図8のヒンジ式パックの蓋および接続手段を製作するための素材の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1が、本発明による第1実施例のヒンジ式パック10の正面図である。
図1から見て取ることができるとおり、ヒンジ式パックのカバー2が、前面11と、上面12と、上面12と同じ寸法を有する下面13とを備えている。
さらに、カバー2は、側面14および側面15、側面15と前面11との間に位置する斜めの縁18、ならびに前面11と側面14との間に位置する斜めの縁17を備えている。
ヒンジ軸Hは、ヒンジ式パック10の反対側に隠れており、見て取ることができない。
【0022】
図2は、本発明によるヒンジ式パック10の第1実施例の斜視図である。
図2のヒンジ式パック10は、閉じられた状態で図示されている。
ヒンジ式パック10は、前面11と、上面12と、側面14と、側面14と前面11との間に位置する斜めの縁17とを有するカバー2を備えている。
さらに、側面14が、内側パック1の側面22を見て取ることができる開口を備えている。
ヒンジ軸Hは、ヒンジ式パック10の反対側に隠れており、見て取ることができない。
【0023】
図3は、本発明によるヒンジ式パック10の第1実施例の後面図である。
図3のヒンジ式パック10は、閉じられた状態で図示されている。
カバー2が、後面20と、後ろ側の斜めの縁19と、側面15と斜めの縁19との間に形成される縁によって画定されるヒンジ軸Hとをさらに備えている。
さらに図3は、内側パック1の斜めの縁16を示している。
【0024】
図3に示した実施例においては、カバー2の後面20が、内側パック1の後面(図示されていない)に寸法に関して実質的に同一であるが、他の実施例においては、これらの構成要素が異なる寸法であってもよい。
カバー2の後面20が、カバー2の後壁の2つの面のうちの一方を画定しており、カバー2の後壁の他方の面(図示されていない)は、内側パック1の後面(図示されていない)に固定されている。
カバー2の一部であるリップ21も、内側パック1の斜めの縁16へと固定される。
【0025】
これらの構成要素の固定、ならびに本発明の任意の他の構成要素の固定は、糊付け、化学的結合、機械的結合、などの公知の固定方法を使用して行うことができる。
【0026】
図4が、本発明によるヒンジ式パック10の斜視図である。
図4は、ヒンジ軸Hを中心とするカバー2の一部と内側パック1との相対回転によって、カバー2が内側パック1から引き離されたときのヒンジ式パック10を示している。
カバー2は、前面内面27ならびに下面内面26および上面内面(図示されていない)を備えている。
さらに、内側パック1が、前面25と、上面24と、右前側の斜面23と、左前側の斜面72(図4には示されていない)と、ヒンジ式パック10が閉じられた状態にあるときにカバー2の側面14によって部分的に覆われる側面22とを備えている。
【0027】
開口A2が、ヒンジ式パック10の内部のたばこへのアクセスを提供するために、前面25と上面24とによって画定される表面に形成されている。
取り外し可能な金属製の包みなど、他の材料も、たばこをさらに覆うために使用することができる。
【0028】
前面25と上面24とによって画定される表面は、第2の前面パネル32および第2の上面パネル35(図6を参照)の一部であり、その下方に、前面25および上面24に見られる開口よりもわずかに小さい寸法の開口A1を備えている第1の前面パネル30および第1の上面パネル34によって画定される表面が位置している。
開口A1および開口A2の寸法の相違により、ヒンジ式パック10のカバー2が開かれたときに、第2の前面パネル30の前面71および第2の上面パネル34の上面70を視認することができ、ヒンジ式パック10が二重壁であるとの印象を生み出すことができる。
【0029】
さらに図4は、詳しくは後述されるようにカバー2および内側パック1の相対配置を第1の半開きの状態、または、完全に閉じた状態に付勢するために、カバー2および内側パック1の両方へと接続されたリンク部材28およびリンク部材29を示している。
リンク部材は、ヒンジ式パック10の残りの部分と同じ材料で製作され、後述されるように、カバー素材3の一部を形成する。
【0030】
図5が、第1の反開きの状態にある図1のヒンジ式パックの上面図を隠れていて見えない細部とともに示している。
リンク部材28の片側が、ヒンジ式パック10の前面内面27へと接続されている。
リンク部材28の反対側は、リンク部材29へと接続されている。
タブ29aが、リンク部材29へと接続され、左側の斜面72に固定されている。
タブ29aは、任意の適切な形状であってよいが、好ましくは左側の斜面72と同じ寸法である。
【0031】
次に、図4および図5を参照し、本発明の第1実施例のヒンジ式パック10の動作を説明する。
図4に示されるように、パック10が完全に開いた状態にあるとき、リンク部材28およびリンク部材29は、カバー2の前面内面27から内側パック1の左前側の斜面72へと延びている。
【0032】
その後に、カバー2および内側パック1を一体に合わせるようなやり方で圧力が加えられると、前カバーがヒンジ軸Hを中心にして回転し、カバー2が図5に示されているような第1の半開きの状態に達するまで、リンク部材28およびリンク部材29を曲げるようなやり方で圧力を作用させる。
この第1の半開きの状態において、内側パック1およびカバー2は釣り合いを保った状態にあり、カバー2を内側パック1に対して時計方向に回転させようとすると、両方のリンク部材28および29に圧力が加わり、結果としてリンク部材28および29が曲がり、ヒンジ式パック10を第1の状態に向かって付勢する一方で、カバー2を内側パック1に対して反時計方向に回転させようとすると、リンク部材28に圧力が加わり、結果としてリンク部材28が曲がり、ヒンジ式パック10を第1の半開きの状態に向かって付勢する。
しかしながら、リンク部材28を特定の点を超えて曲げるように圧力を加え続けると、タブ29aが前面の斜めの縁18の内側角へと後退することで、リンク部材28への圧力が減少する。
このリンク部材28へと加わる力の減少が、ヒンジ式パック10を閉じた状態に付勢することにつながる。
【0033】
したがって、本発明によるパックのリンク機構によれば、パックが閉じた状態に向かって付勢されるだけでなく、半開きの状態に向けても付勢される。
したがって、パックを閉じるとき、パックの閉鎖が2つの異なる段階を経て行われる。
この抵抗を伴う閉鎖の動きは、パックが優れた品質であるとの印象をユーザに与えるようにも機能する。
【0034】
図6が、本発明による内側パック素材3を示している。
見て取ることができるとおり、この内側パック素材3は、折り目(すなわち、破線)によって分けられた複数のパネルを含んでいる。
内側パック素材3は、後面パネル31と、開口A1を有する第1の前面パネル30および第1の上面パネル34と、開口A2を有する第2の前面パネル32および第2の上面パネル35とを含んでいる。
【0035】
第1の前面パネル30は、第1の上面パネル34へと接続され、第1の上面パネル34は、後面パネル31の第1の側へと接続されている。
後面パネル31の他方の側が、下面パネル33へと接続され、下面パネル33が、第2の前面パネル32の第1の側へと接続され、第2の前面パネル32の他方の側が、第2の上面パネル35へと接続されている。
下面パネル33ならびに第1および第2の上面パネル34、35は、細長い八角形として形作られている。
【0036】
矩形の斜面パネル37が、後面パネル31の各側に隣接して配置されている。
ひとたび折り曲げられると、斜面パネル37は、内側パック1の後ろ側の両方の斜めの縁を形成する。
図2および図3に示されるように、これら後ろ側の斜めの縁のうち、斜めの縁16だけが、組み立て後のヒンジ式パック10において視認され、他の後ろ側の斜めの縁は、パネル55(図7に示されている)によって覆われている。
矩形の内側横パネル40が、斜面パネル37の外側の辺に隣接して配置されている。
上側および下側のそれぞれの折り曲げタブ42および41が、各々の横パネル40の上端および下端に隣接して配置されている。
【0037】
矩形の斜面パネル36が、第2の前面パネル32の各側に隣接して配置されている。
ひとたび折り曲げられると、斜面パネル36は、内側パック1の前側の第1の斜めの縁23(図4を参照)およびタブ29aへと固定される前側の第2の斜めの縁72(図示されていない)を形成する。
【0038】
矩形の外側横パネル39および38が、斜面パネル36の外側の辺に隣接して配置されている。
外側横パネル38が、切り欠き38aを備えている。
この内側パック素材3が折り曲げられたとき、外側横パネル38および39は、内側横パネル40を覆うように配置され、内側横パネル40へと固定される。
【0039】
次に、図6を参照して、この内側パック素材3を折り曲げる方法を説明する。
第1の前面パネル30が、折り目に沿って第1の上面パネル34に対して直角に内側へと曲げられる。
次いで、第1の上面パネル34が、後面パネル31に対して折り目に沿って直角に内側へと曲げられる。
これが済むと、上側および下側の折り曲げタブ41および42が、それぞれの折り目に沿って直角に内側へと折り曲げられる。
【0040】
次いで、パネル37および40が、縁42aが縁34aに揃い、縁40aが縁34bに揃い、縁37aが縁34cに揃い、縁37bが縁33aに揃い、縁40bが縁33bに揃い、縁41aが縁33cに揃うまで、内側へと折り曲げられる。
タブ41および24は、下面パネル33および第1の上面パネル34にそれぞれ固定される。
【0041】
最後に、第2の前面パネル32が、第1の前面パネル30を覆うように内側へと折り曲げられ、外側横パネル38および39が、内側横パネル40へと固定される。
【0042】
本発明によるヒンジ式パック10において、内側パック素材3を製作するために使用されるボール紙、または、他の材料の目(grain)は、内側パック素材3の長手方向に延びている。
【0043】
図7が、本発明によるヒンジ式パック10のカバー素材4を示している。
見て取ることができるとおり、このカバー素材4は、折り目によって分けられた複数のパネルを含んでいる。
タブ64が、裏面パネル43の片側に形成されている。
ヒンジ式パック10が組み立てられるとき、裏面パネル43は、内側パック1の後ろに固定される。
したがって、裏面パネル43の向こう側が、図3に示した後面20になる。
【0044】
斜面パネル55が、裏面パネル43の他方の側に隣接して配置されている。
横パネル54が、斜面パネル55と斜面パネル54との間に隣接して配置されている。
横タブ56が、横パネル54の右および左に隣接して配置されている。
横タブ63が、横斜面パネル53の右および左に隣接して配置されている。
前面パネル44が、斜面パネル53と外側斜面パネル52との間に隣接して配置されている。
前面パネル44の右側および左側に、内側および外側の下面および上面パネル59および57がそれぞれ隣接して配置されている。
【0045】
横タブ62が、外側斜面パネル52の右側および左側に配置されている。
横タブ59が、外側斜面パネル52と内側横パネル50との間に配置された外側横パネル51の右側および左側に配置されている。
内側横パネル50は、外側横パネル51と内側斜面パネル49との間に位置しており、内側斜面パネル49は、内側横パネル50と内側前面パネル45との間に配置されている。
【0046】
内側横パネル50および内側横パネル51は、タブ60ならびに61aおよび61bが突き出している八角形の開口を備えている。
内側前面パネル45の向こう端に、リンクパネル46およびリンクパネル47ならびにタブ48が形成されている。
使用時に、リンクパネル46がリンク部材28になり、リンクパネル47がリンク部材29になり、タブ48がタブ29aになる。
【0047】
次に、図7を参照して、カバー素材4を折り曲げる方法を説明する。
【0048】
最初に、タブ61a、61b、およびタブ60は、タブ60が外側横パネル51上に平たく位置し、タブ61aが外側斜面パネル52上に平たく位置し、タブ61bが外側横パネル51上に平たく位置するようなやり方で折り返される。
これらのタブは、それぞれのパネルへと固定される。
【0049】
次いで、素材4の下半分が、タブ56が外側の上面および下面パネル57に置かれるように内側へと折り曲げられる。
次いで、内側上面パネル58が、外側上面パネル57へと折り返される。
このようにして、縁55aが縁56a、57a、および58dに一致し、縁53aが縁57dおよび58aに一致し、縁52aが縁49a、57c、および58bに一致し、縁50aが縁51aに一致し、縁59aが縁57bおよび58cに一致する。
【0050】
本発明によるパックにおいて、カバー素材4を製作するために使用されるボール紙、または、他の材料の目は、カバー素材4の長手方向に延びている。
【0051】
カバー素材4および内側パック素材3は、ひとたびそれぞれの三次元形状へと折り曲げられると、ヒンジ式パック10へと組み立てられる。
これを行うために、カバー素材4のパネル48が、図6に示されるように後面パネル31の右側に位置する斜面パネル37へと固定される。
また、裏面パネル43が後面パネル31へと固定され、タブ64が後面パネル31の左側に位置する斜面パネル37(斜めの縁16を備えている)へと固定される。
【0052】
図8が、本発明によるヒンジ式パック10’の第2実施例の正面図である。
図8から見て取ることができるとおり、ヒンジ式パック10’のカバー2’が、前面11’と、上面12’と、上面12’と同じ寸法を有する下面13’とを備えている。
また、カバー2’は、側面14’および側面15’、側面15’と前面11’との間に位置する斜めの縁’18、ならびに前面11’と側面14’との間に位置する斜めの縁17’を備えている。
ヒンジ軸H’は、ヒンジ式パック10’の反対側に隠れており、見て取ることができない。
【0053】
図9が、本発明によるヒンジ式パック10’の第2実施例の斜視図である。
図9のヒンジ式パック10’は、閉じられた状態で図示されている。
ヒンジ式パック10’は、前面11’と、上面12’と、側面14’と、側面14’と前面11’との間に位置する斜めの縁17’とを有するカバー2’を備えている。
さらに、側面14’が、内側パック1’の側面22’を見て取ることができる開口を備えている。
ヒンジ軸H’は、ヒンジ式パック10’の反対側に隠れており、見て取ることができない。
【0054】
図10が、本発明によるヒンジ式パック10’の第2実施例の後面図である。
図10のヒンジ式パック10’は、閉じられた状態で図示されている。
カバー2’が、後面20’と、後ろ側の斜めの縁19’と、側面15’と斜めの縁19’との間に形成される縁によって画定されるヒンジ軸H’とをさらに備えている。
さらに図10は、内側パック1’の斜めの縁16’も示している。
【0055】
図10に示した実施例においては、カバー2’の後面20’が、内側パック1’の後面(図示されていない)に寸法に関して実質的に同一であるが、他の実施例においては、これらの構成要素が異なる寸法であってもよい。
カバー2’の後面20’が、カバー2’の後壁の2つの面のうちの一方を画定しており、カバー2’の後壁の他方の面(図示されていない)は、内側パック1’の後面(図示されていない)に固定される。
カバー2’の一部であるリップ21’も、内側パック1’の斜めの縁16’へと取り付けられる。
【0056】
図11が、本発明によるヒンジ式パック10’の斜視図である。
図11は、ヒンジ軸H’を中心とするカバー2’の一部と内側パック1’との相対回転によって、カバー2’が内側パック1’から引き離されたときのパック10’を示している。
カバー2’は、前面内面27’ならびに下面内面26’および上面内面(図示されていない)を備えている。
内側パック1’が、前面25’と、上面24’と、右前側の斜面23’と、左前側の斜面72’(図11には示されていない)と、ヒンジ式パック10’が閉じられた状態にあるときにカバー2’の側面14’によって部分的に覆われる側面22’とをさらに備えている。
【0057】
第2実施例のヒンジ式パック10’においては、開口A1’よりもわずかに大きい寸法である開口A2’が、取り外し可能ないたずら防止タブによって覆われている。
取り外し可能な金属製の包みなど、他の材料も、たばこをさらに覆うために使用することができる。
【0058】
前面25’と上面24’とによって画定される表面は、第2の前面パネル32’および第2の上面パネル35’(図13を参照)の一部であり、その下方に、前面25’および上面24’に見られる開口(本発明の第2実施例においては、取り外し可能ないたずら防止タブによって覆われている)よりもわずかに小さい寸法の開口A1を備えている第1の前面パネル30’および第1の上面パネル34’によって画定される表面が位置している。
開口A1’および開口A2’の寸法の相違により、ヒンジ式パック10’のカバー2’が開かれ、いたずら防止タブが取り除かれたときに、第2の前面パネル30’の前面71’および第2の上面パネル34’の上面70’を視認することができ、ヒンジ式パック10’が二重壁であるとの印象を生み出すことができる。
【0059】
さらに図11は、詳しくは後述されるようにカバー2’および内側パック1’の相対配置を第1の半開きの状態、または、完全に閉じた状態に付勢するために、カバー2’および内側パック1’の両方へと接続されたリンク部材28’およびリンク部材29’を示している。
リンク部材は、ヒンジ式パック10’の残りの部分と同じ材料で製作され、後述されるように、カバー素材3’の一部を形成する。
【0060】
図12が、第1の半開きの状態にある図8のヒンジ式パック10’の上面図を隠れていて見えない細部とともに示している。
リンク部材28’の片側が、ヒンジ式パック10’の前面内面27’へと接続されている。
リンク部材28’の反対側は、リンク部材29’へと接続されている。
タブ29a’が、リンク部材29’へと接続され、左側の斜面72’に固定されている。
タブ29a’は、任意の適切な形状であってよいが、好ましくは左側の斜面72’と同じ寸法である。
【0061】
次に、図11および12を参照し、本発明の第2実施例であるヒンジ式パック10’の動作を説明する。
図11に示されるように、ヒンジ式パック10’が完全に開いた状態にあるとき、リンク部材28’およびリンク部材29’は、カバー2’の前面内面27’から内側パック1’の左前側の斜面72’へと延びている。
【0062】
その後に、カバー2’および内側パック1’を一体に合わせるようなやり方で圧力が加えられると、前カバーがヒンジ軸H’を中心にして回転し、カバー2’が図12に示されているような第1の半開きの状態に達するまで、リンク部材28’および29’にリンク部材28’および29’を曲げるようなやり方で圧力を作用させる。
この第1の半開きの状態において、内側パック1’およびカバー2’は釣り合いを保った状態にあり、カバー2’を内側パック1’に対して時計方向に回転させようとすると、両方のリンク部材28’および29’に圧力が加わり、結果としてリンク部材28’および29’が曲がり、ヒンジ式パック10’を第1の半開きの状態に向かって付勢する一方で、カバー2’をヒンジ式パック1’に対して反時計方向に回転させようとすると、リンク部材28’に圧力が加わり、結果としてリンク部材28’が曲がり、ヒンジ式パック10’を第1の半開きの状態に向かって付勢する。
しかしながら、リンク部材28’を特定の点を超えて曲げるように圧力を加え続けると、タブ29a’が前面の斜めの縁18’の内側角へと後退することで、リンク部材28’への圧力が減少する。
このリンク部材28’へと加わる力の減少が、ヒンジ式パック10’を閉じた状態に付勢することにつながる。
【0063】
したがって、本発明によるヒンジ式パックのリンク機構によれば、ヒンジ式パックが閉じた状態に向かって付勢されるだけでなく、半開きの状態に向けても付勢される。
したがって、ヒンジ式パックを閉じるとき、ヒンジ式パックの閉鎖が2つの異なる段階を経て行われる。
この抵抗を伴う閉鎖の動きは、ヒンジ式パックが優れた品質であるとの印象をユーザに与えるようにも機能する。
【0064】
図13が、本発明による内側パック素材3’を示している。
見て取ることができるとおり、この内側パック素材3’は、折り目(すなわち、破線)によって分けられた複数のパネルを含んでいる。
内側パック素材3’は、後面パネル31’と、開口A1’を有する第1の前面パネル30’および第1の上面パネル34’と、いたずら防止タブTによって覆われた開口A2’を有する第2の前面パネル32’および第2の上面パネル35’とを含んでいる。
【0065】
第1の前面パネル30’が、第1の上面パネル34’へと接続され、第1の上面パネル34’は、後面パネル31’の第1の側へと接続されている。
後面パネル31’の他方の側が、下面パネル33’へと接続され、下面パネル33’が、第2の前面パネル32’の第1の側へと接続され、第2の前面パネル32’の他方の側が、第2の上面パネル35’へと接続されている。
下面パネル33’ならびに第1および第2の上面パネル34’、35’は、細長い八角形として形作られている。
【0066】
矩形の斜面パネル37’が、後面パネル31’の各側に隣接して配置されている。
ひとたび折り曲げられると、斜面パネル37’は、内側パック1’の後ろ側の両方の斜めの縁を形成する。
図2’および図3’に示されるように、これら後ろ側の斜めの縁のうち、斜めの縁16’だけが、組み立て後のヒンジ式パック10’において視認され、他の後ろ側の斜めの縁は、パネル55’(図14に示されている)によって覆われている。
矩形の内側横パネル40’が、斜面パネル37’の外側の辺に隣接して配置されている。
上側および下側のそれぞれの折り曲げタブ42’および41’が、各々の横パネル40’の上端および下端に隣接して配置されている。
【0067】
矩形の斜面パネル36’が、第2の前面パネル32’の各側に隣接して配置されている。
ひとたび折り曲げられると、斜面パネル36’は、内側パック1’の前側の第1の斜めの縁23’(図13を参照)およびタブ29a’へと固定される前側の第2の斜めの縁72’(図示されていない)を形成する。
【0068】
矩形の外側横パネル39’および38’が、斜面パネル36’の外側の辺に隣接して配置されている。
外側横パネル38’が、切り欠き38a’を備えている。
この内側パック素材3’が折り曲げられたとき、外側横パネル38’および39’は、内側横パネル40’を覆うように配置され、内側横パネル40’へと固定される。
【0069】
次に、図13を参照して、この内側パック素材3’を折り曲げる方法を説明する。
第1の前面パネル30’が、折り目に沿って第1の上面パネル34’に対して直角に内側へと曲げられる。
次いで、第1の上面パネル34’が、後面パネル31’に対して折り目に沿って直角に内側へと曲げられる。
これが済むと、上側および下側の折り曲げタブ41’および42’が、それぞれの折り目に沿って直角に内側へと曲げられる。
【0070】
次いで、パネル37’および40’が、縁42a’が縁34a’に揃い、縁40a’が縁34b’に揃い、縁37a’が縁34c’に揃い、縁37b’が縁33a’に揃い、縁40b’が縁33b’に揃い、縁41a’が縁33c’に揃うまで、内側へと折り曲げられる。
タブ41’および24’は、好ましくは下面パネル33’および第1の上面パネル34’にそれぞれ固定される。
【0071】
最後に、第2の前面パネル32’が、第1の前面パネル30’を覆うように内側へと折り曲げられ、外側横パネル38’および39’が、内側横パネル40へと固定される。
【0072】
本発明によるヒンジ式パック10’において、内側パック素材3’を製作するために使用されるボール紙、または、他の材料の目は、内側パック素材3’の長手方向に延びている。
【0073】
図14は、本発明によるヒンジ式パック10’のカバー素材4’を示している。
見て取ることができるとおり、このカバー素材4’は、折り目によって分けられた複数のパネルを含んでいる。
タブ64’が、裏面パネル43’の片側に形成されている。
ヒンジ式パック10’が組み立てられるとき、裏面パネル43’は、内側パック1’の後ろに固定される。
したがって、裏面パネル43’の向こう側が、図3’に示した後面20’になる。
【0074】
斜面パネル55’が、裏面パネル43’の他方の側に隣接して配置されている。
横パネル54’が、斜面パネル55’と斜面パネル54’との間に隣接して配置されている。
横タブ56’が、横パネル54’の右および左に隣接して配置されている。
横タブ63’が、横斜面パネル53’の右および左に隣接して配置されている。
前面パネル44’が、斜面パネル53’と外側斜面パネル52’との間に隣接して配置されている。
前面パネル44’の右側および左側に、内側および外側の下面および上面パネル59’および57’がそれぞれ隣接して配置されている。
【0075】
横タブ62’が、外側斜面パネル52’の右側および左側に配置されている。
横タブ59’が、外側斜面パネル52’と内側横パネル50’との間に配置された外側横パネル51’の右側および左側に配置されている。
内側横パネル50’は、外側横パネル51’と内側斜面パネル49’との間に位置しており、内側斜面パネル49’は、内側横パネル50’と内側前面パネル45’との間に配置されている。
【0076】
内側横パネル50’および内側横パネル51’は、タブ60’および61a’が突き出している八角形の開口を備えている。
内側前面パネル45’の向こう端に、リンクパネル46’およびリンクパネル47’ならびにタブ48’が形成されている。
使用時に、リンクパネル46がリンク部材28’になり、リンクパネル47’がリンク部材29’になり、タブ48’がタブ29a’になる。
【0077】
次に、図14を参照して、カバー素材4’を折り曲げる方法を説明する。
【0078】
最初に、タブ61a’および60’が、どちらも外側横パネル51’上に平たく位置するようなやり方で折り返される。
これらのタブは、好ましくはパネル51’へと固定される。
【0079】
次いで、カバー素材4’の下半分が、タブ56’が外側の上面および下面パネル57’に置かれるように内側へと折り曲げられる。
次いで、内側上面パネル58’が、外側上面パネル57’へと折り返される。
このようにして、縁55a’が縁56a’、57a’、および58d’に一致し、縁53a’が縁57d’および58a’に一致し、縁52a’が縁49a’、57c’、および58b’に一致し、縁50a’が縁51a’に一致し、縁59a’が縁57b’および58c’に一致する。
【0080】
本発明によるヒンジ式パック10’において、カバー素材4’を製作するために使用されるボール紙、または、他の材料の目は、カバー素材4’の長手方向に延びている。
【0081】
カバー素材4’および内側パック素材3’は、ひとたびそれぞれの三次元形状へと折り曲げられると、ヒンジ式パック10’へと組み立てられる。
これを行うために、カバー素材4’のパネル48’が、図13に示されるように後面パネル31’の右側に位置する斜面パネル37’へと固定される。
また、裏面パネル43’が後面パネル31’へと固定され、タブ64’が後面パネル31’の左側に位置する斜面パネル37’(斜めの縁16’を備えている)へと固定される。
【0082】
本発明の第2実施例の他の特徴は、パックを閉じた状態に付勢するためにフラップFおよびカバー2’の内側の対応するフラップを使用するロック機構の存在である。
【0083】
最後に、本発明の第1実施例、第2実施例のさらなる特徴は、第1実施例および第2実施例の開口A2’を覆う図11から見て取ることができるようないたずら防止タブTの存在である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面と、下面と、前記上面を前記下面へと接続する複数の長手方向の面とを有しており、前記長手方向の面のうちの1つが前面である内箱と、
パックが閉じられた状態にあるときに前記前面の全表面を覆うように構成され、前記内箱の第1の長手方向の側面にヒンジによって取り付けられたカバーと、
前記カバーを前記内箱の第2の長手方向の側面に取り付けるリンク部材と
を備えるヒンジ式カバー付きたばこパックであって、
前記リンク部材が、前記カバーに対する前記内箱の相対位置を完全に開いた状態と完全に閉じた状態との間のほぼ中間である第1の状態に付勢するように構成されていることを特徴とするヒンジ式カバー付きたばこパック。
【請求項2】
前記内箱が、上面と、下面と、前面と、後面と、2つの側面と、4つの斜めの面とを有する八角形の平行六面体であり、
前記カバーが、前記内箱の前記後面に固定されるとともに、前記リンク部材を介して前記内箱の前記斜めの面のうちの1つにも固定されていることを特徴とする請求項1記載のヒンジ式カバー付きたばこパック。
【請求項3】
前記カバーが、閉じられたときに、基本的に上壁と、下壁と、前壁と、後壁と、2つの側壁と、3つの斜めの壁とを有する八角形の平行六面体の形状であり、
前記カバーの前記後壁が、前記内箱の前記後面に固定されるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のヒンジ式カバー付きたばこパック。
【請求項4】
前記カバーおよび前記内箱が、閉じられた状態において、
前記カバーの前記前壁が、前記内箱の前記前面に重ねられ、
前記カバーの前記上壁が、前記内箱の前記上面を覆い、
前記カバーの前記下壁が、前記内箱の前記下面を覆い、
前記カバーの前記側壁が、前記内箱の前記側面を覆う
ように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のヒンジ式カバー付きたばこパック。
【請求項5】
当該パックを閉じられた状態に付勢するための付勢手段
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のヒンジ式カバー付きたばこパック。
【請求項6】
ユーザによる当該パックの開放を容易にするために取っ手として動作することができるように前記4つの斜めの面のうちの1つへと固定されたタブ
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のヒンジ式カバー付きたばこパック。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の内箱を製造するための素材であって、
後面パネルが第1の前面パネルと第2の前面パネルとの間に配置されており、当該素材が前記内箱へと折り曲げられるときに、前記第1の前面パネルが前記第2の前面パネルの下方に固定されるように構成されていることを特徴とする素材。
【請求項8】
前記第1の前面パネルに、前記内箱の内部へとアクセスするための第1の開口が設けられ、前記第2の前面パネルに、前記内箱の内部へとアクセスするための第2の開口が設けられ、前記第1の開口が、前記第2の開口よりも小さい寸法を有していることを特徴とする請求項6記載の素材。
【請求項9】
前記第2の開口が、前記内箱と同じ材料で作られた取り外し可能なパネルによって覆われていることを特徴とする請求項7記載の素材。
【請求項10】
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のカバーを製造するための素材であって、
折り重ねられて互いに固定されるように構成された第1の上壁パネルおよび第2の上壁パネル、
折り重ねられて互いに固定されるように構成された第1の下壁パネルおよび第2の下壁パネル、
互いに重なるように折り曲げられて前記カバーの前記前壁を形成するように構成された第1の前壁パネルおよび第2の前壁パネル、
前記内箱の前記後面への取り付けに適した後面パネル、および
前記第2の前壁へと取り付けられ、該前壁を前記内箱へと取り付けるために適しており、前記カバーに対する前記内箱の相対位置を完全に開いた状態と完全に閉じた状態との間のほぼ中間である第1の状態に付勢するようにさらに構成されているリンク部材
を特徴とする素材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2012−533479(P2012−533479A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520031(P2012−520031)
【出願日】平成22年7月14日(2010.7.14)
【国際出願番号】PCT/EP2010/060169
【国際公開番号】WO2011/006943
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(510014582)ジェイティー インターナショナル エス.エイ. (2)
【氏名又は名称原語表記】JT International S.A.
【Fターム(参考)】