説明

まな板

【課題】従来のまな板は、長い期間麺切り作業を繰り返し行うと、包丁の刃先にてまな板表面を損傷し窪みが生じて、麺の切れ残りができることがある。また、麺をまな板より指先で直接取り上げるため力加減によっては麺が変形して食感を損ねる。さらに麺に付着した余分な打ち粉が足下に落ち不衛生である。
【解決手段】まな板1表面の上下に2本の細くてかたい材質の木材2を包丁の刃先が接する箇所に、まな板表面と同じ高さに埋め込むことにより、まな板表面に損傷を与えることを防ぐ効果がある。また、まな板の手元側に溝4をつけ、切りそろえた麺の束を手前に引き寄せて溝に指を通して麺を取り上げるため余分な指の圧力が伝わらずに掴み上げることができる。さらに切断した麺をまな板の端部に持って行かず、手元側に引き寄せるため作業が迅速に行え、その際、麺に付着した余分な打ち粉は溝に溜まり足下に落ちず、清潔に麺切り作業が行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はまな板に関するものであり、特に麺切りまな板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の木製のまな板は、比較的柔らかな素材の木材を使用しているため、長い期間麺切り作業を行うと包丁の刃先でまな板表面に窪みが生じ麺切り作業が困難になり、そのたびに表面を研磨するか新たに購入していた。切断途中で適度な本数の麺の束をまな板の端部まで引き寄せて取り上げていた。まな板の手前端に引き寄せて取り上げると作業は早いが足下に打ち粉がこぼれ落ちる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のまな板は、長い期間麺切り作業を繰り返し行うと、包丁の刃先にてまな板表面を損傷し窪みが生じて、麺の切れ残りができることがある。
【0004】
切りそろえた麺をまな板の上から取り上げるために指で掴み上げるが指先の掴み加減により、麺が変形し、食感を損ねたり、その個所から切れる場合がある。
【0005】
麺を掴み手前に引き寄せて取り上げると、まな板の手前より麺に付着した打ち粉が足下に落ち不衛生である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
まな板表面の上下に堅い材質の木材を埋め込む。
【0007】
又、堅い材質の木材はまな板の左右方向に細長い形状である。
【0008】
更に、まな板表面の手前側に溝を設ける。
【発明の効果】
【0009】
(1)請求項1により、上下に設けた堅い材質の木材が包丁刃先の前側と後側に接してまな板本体の表面を保護し、まな板の損傷および窪みを防ぐ。
(2)請求項2により、堅い材質の木材を最小限度の使用で、まな板表面の損傷および窪みを防ぐことを効率よく得ることができる。
(3)請求項3により、まな板表面の手前側に設けた溝に指を通して麺を取り上げることにより麺の変形を防ぎ、迅速な作業効果が得られる、さらに麺に付着した打ち粉は溝に落ち、まな板手前より打ち粉が足下にこぼれ落ちない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1は、本発明のまな板1であり、堅い材質の保護材木2をまな板の上下に埋め込んだ状態を示している。4は麺を取り上げ用の溝であり、打ち粉たまりの溝も兼ねている
【実施例1】
【0011】
1は、本発明のまな板で、2は、包丁の刃先でまな板表面の損傷を防止する堅い材質の保護材木であり、細長い形状の角材である。上下に設けられた保護材の間隔は包丁の刃の長さより短い間隔である。4は、麺の束を取り上げる溝で打ち粉受けの溝も兼ねている。更に、溝4は保護材木2より外側に設けられている。
本発明のまな板1を用いて麺を切ると、麺を切断したとき包丁の先端部と根元部の刃先がまな板1の上下に埋め込まれた細長い形状の堅い材質の保護材木2に当たるので、包丁の刃先がまな板1の表面で止まる。よって、包丁の刃先にてまな板1の表面を傷つけることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】まな板本体を示す斜視図
【図2】まな板本体の分解図。
【符号の説明】
【0013】
1 まな板本体
2 保護材木
3 保護材木を埋め込む溝
4 麺取り上げ溝兼打ち粉たまり溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
まな板表面の上下に堅い材質の木材を埋め込んだことを特徴とするまな板。
【請求項2】
堅い材質の木材はまな板の左右方向に細長い形状であることを特徴とする請求項1に記載のまな板。
【請求項3】
まな板表面の手前側に溝を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のまな板。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−261853(P2009−261853A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−133643(P2008−133643)
【出願日】平成20年4月21日(2008.4.21)
【特許番号】特許第4258677号(P4258677)
【特許公報発行日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(302035902)
【Fターム(参考)】