アイコン列の表示装置
【課題】異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列の表示に関し、特に、ユーザがよく利用するアプリケーションとレコメンドするアプリケーションとをユーザの心理的阻害を招かないよう同一の画面に表示する。
【解決手段】異なる評価尺度で得られた2つの順序付きアイコン列をそれぞれ記憶し、2つの順序付きアイコン列の一部を重ねて一列に配置する。そして、配置されたアイコン群を表示する。
【解決手段】異なる評価尺度で得られた2つの順序付きアイコン列をそれぞれ記憶し、2つの順序付きアイコン列の一部を重ねて一列に配置する。そして、配置されたアイコン群を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列の表示に関し、特に、ユーザがよく利用するアプリケーションとレコメンドするアプリケーションとをユーザの心理的阻害を招かないよう同一の画面に表示するのに好適なアイコン列の表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ウインドウマネージャによりディスプレイ上の複数のウインドウを、用途に応じた画面サイズ・位置に自動的にタイル状に表示することを可能とする表示装置あるいは表示方法(例えば、特許文献1参照。)や複数の音楽からなるコンテンツ列について、それぞれにおいて優先度の高い音楽コンテンツのみを表示し、優先度の低い音楽コンテンツを間引き表示することで、各音楽コンテンツ(ジャンル等)の相対的な順序を維持したまま表示することを可能とする表示装置あるいは表示方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
一方で、ユーザの履歴情報に基づいて、ユーザがよく利用するアプリケーションを提示したり、ユーザ以外の履歴情報をも用いて、ユーザが今まで利用したことがないアプリケーションをレコメンドする技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−116903号公報
【特許文献2】特開2007−164298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、アプリケーションのレコメンドの場合等では、アプリケーションを単体で表示しても、なかなか利用されにくいという問題がある。これに対して、広告として表示する方法等も考えられるが、広告自体を見ることの煩雑さやレコメンドの強制として捉えられることによるユーザの拒否感があった。そのため、ユーザの心理的阻害を招かないように、アイコンを視覚的判別可能、かつ、タッチ等の操作により各々から選択可能な状態で一列に並べるといった表示形態が求められる。
【0006】
一方で、上記の特許文献1に記載の技術は、こうした表示方式に関するものであるが、上記の特許文献1に記載の技術は、二次元空間であるディスプレイ画面上において、ウインドウ同士が重ならないよう配置する技術であり、アイコンを視覚的判別可能、かつ、タッチ等の操作により各々から選択可能な状態で一列に並べるという、今回の用途には適さない。
【0007】
また、上記の特許文献2に記載の技術も、こうした表示方式に関するものであるが、上記の特許文献1に記載の技術は、全体における表示位置の変更操作と、詳細表示の度合を変更するズーム操作を必要とするために、ダイヤル等の外部装置を想定している。そのため、複雑な操作を要するため、今回の用途には適さない。
【0008】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列の表示に関し、特に、ユーザがよく利用するアプリケーションとレコメンドするアプリケーションとをユーザの心理的阻害を招かないよう同一の画面に表示するのに好適なアイコン列の表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0010】
(1)本発明は、異なる評価尺度で得られた2つの順序付きアイコン列をそれぞれ記憶する記憶手段(例えば、図1の記憶部110に相当)と、前記2つの順序付きアイコン列の一部を重ねて一列に配置する合成配置制御手段(例えば、図1の合成配置制御部120に相当)と、該配置されたアイコン群を表示する表示手段(例えば、図1の表示部130に相当)と、を備えたことを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0011】
この発明によれば、記憶手段は、異なる評価尺度で得られた2つの順序付きアイコン列をそれぞれ記憶する。合成配置制御手段は、2つの順序付きアイコン列の一部を重ねて一列に配置する。表示手段は、配置されたアイコン群を表示する。したがって、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列の表示に関し、特に、ユーザがよく利用するアプリケーションとレコメンドするアプリケーションとをユーザの心理的阻害を招かないよう同一の画面に表示することができる。
【0012】
(2)本発明は、(1)のアイコン列の表示装置について、表示最大個数(View MAX)に対して、1のアイコンの大きさを他のアイコンの大きさよりも大きく表示させる表示エリア(n)が設定され、前記記憶手段(例えば、図1の記憶部110に相当)が、前記2つの順序付きアイコンのそれぞれについて、大きさの異なるアイコンを記憶し、前記合成配置制御手段(例えば、図1の合成配置制御部120に相当)が、前記設定された表示エリア(n)に対して、x(x=1、…、View MAX)番目の表示位置View(x)の異なる2つのアイコンを数1にしたがって、合成することを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0013】
この発明によれば、表示最大個数(View MAX)に対して、1のアイコンの大きさを他のアイコンの大きさよりも大きく表示させる表示エリア(n)が設定され、記憶手段が、2つの順序付きアイコンのそれぞれについて、大きさの異なるアイコン(1の順序付きアイコンF()、1の順序付きアイコン小f()、他の順序付きアイコン大R()、他の順序付きアイコンr())を記憶し、合成配置制御手段が、設定された表示エリア(n)に対して、x(x=1、…、View MAX)番目の表示位置View(x)の異なる2つのアイコンを数1にしたがって、合成する。したがって、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示することが可能となる。
【0014】
(3)本発明は、(2)のアイコン列の表示装置について、前記合成配置制御手段(例えば、図3の合成配置制御部220に相当)は、前記1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)であるとき、N<xの表示位置について、前記他のアイコン(R())をView(x)=R(View MAX−x)として単体で配置することを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0015】
ことなく表示することが可能となる。
【0016】
(4)本発明は、(2)のアイコン列の表示装置について、前記合成配置制御手段(例えば、図3の合成配置制御部220に相当)は、前記他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であるとき、x≦View MAX−Mの表示位置について、前記1のアイコン(F())をView(x)=F(x)として単体で配置することを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0017】
この発明によれば、合成配置制御手段は、他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であるとき、x≦View MAX−Mの表示位置について、1のアイコン(F())をView(x)=F(x)として単体で配置する。したがって、記憶手段に記憶されているアイコンの数が表示最大個数(View MAX)よりも少ない場合であっても、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示することが可能となる。
【0018】
(5)本発明は、(2)のアイコン列の表示装置について、前記合成配置制御手段(例えば、図3の合成配置制御部220に相当)は、前記1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)で、かつ、前記他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であり、N+M<View MAXのとき、N<x≦View MAX−Mの表示位置について、いずれのアイコンも配置しないことを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0019】
この発明によれば、合成配置制御手段は、1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)で、かつ、他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であり、N+M<View MAXのとき、N<x≦View MAX−Mの表示位置について、いずれのアイコンも配置しない。したがって、記憶手段に記憶されているアイコンの数が表示最大個数(View MAX)よりも少ない場合であっても、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示することが可能となる。
【0020】
(6)本発明は、(2)から(4)のアイコン列の表示装置について、前記表示エリア(n)を変更する変更手段(例えば、図7のエリア変更部310に相当)を備え、前記nが+1変更されたときに、前記合成配置制御手段(例えば、図7の合成配置制御部320に相当)は、前記表示位置View(n+1)のアイコンの配置をView(n+1)=f(n+1)+R(View MAX−n+1)からView(n+1)=F(n+1)+r(View MAX−n+1)に変更することを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0021】
この発明によれば、変更手段は、表示エリア(n)を変更する。そして、nが+1変更されたときに、合成配置制御手段は、表示位置View(n+1)のアイコンの配置をView(n+1)=f(n+1)+R(View MAX−n+1)からView(n+1)=F(n+1)+r(View MAX−n+1)に変更する。したがって、ユーザの操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲内で表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。
【0022】
(7)本発明は、(6)のアイコン列の表示装置について、前記nが−1変更されたときに、前記合成配置制御手段(例えば、図7の合成配置制御部320に相当)は、前記表示位置View(n−1)のアイコンの配置をView(n−1)=f(n−1)+R(View MAX−n)からView(n−1)=F(n−1)+r(View MAX−n)に変更することを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0023】
この発明によれば、nが−1変更されたときに、合成配置制御手段は、表示位置View(n−1)のアイコンの配置をView(n−1)=f(n−1)+R(View MAX−n)からView(n−1)=F(n−1)+r(View MAX−n)に変更する。したがって、ユーザの操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲内で表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。
【0024】
(8)本発明は、(2)から(4)のアイコン列の表示装置について、前記表示エリア(n)を変更する変更手段(例えば、図11のエリア変更部310に相当)を備え、n≧View MAXの場合に、nが+1変更されたときに、前記合成配置制御手段(例えば、図11の合成配置制御部420に相当)は、前記表示位置View(n+1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の正方向に移動させることを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0025】
この発明によれば、変更手段は、表示エリア(n)を変更する。そして、n≧View MAXの場合に、nが+1変更されたときに、合成配置制御手段は、表示位置View(n+1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分表示位置の正方向に移動させる。したがって、ユーザの操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲を越えて表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。ここで、表示位置の正方向とは、例えば、図12に示されるように、View MAXであるView(4)の右側に隣接したView(5)に相当する表示位置をいう。
【0026】
(9)本発明は、(8)のアイコン列の表示装置について、n>View MAXの場合に、nが−1変更されたときに、前記合成配置制御手段(例えば、図11の合成配置制御部420に相当)は、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の負方向に移動させることを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0027】
この発明によれば、n>View MAXの場合に、nが−1変更されたときに、合成配置制御手段は、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分表示位置の負方向に移動させる。したがって、ユーザの操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲を越えて表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。ここで、表示位置の負方向とは、例えば、図13に示されるように、View(2)の左側に隣接したView(1)に相当する表示位置をいう。
【0028】
(10)本発明は、(8)のアイコン列の表示装置について、n≦0の場合に、nが−1変更されたときに、前記合成配置制御手段(例えば、図11の合成配置制御部420に相当)は、前記表示位置View(n−1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の負方向に移動させることを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0029】
この発明によれば、n≦0の場合に、nが−1変更されたときに、合成配置制御手段は、表示位置View(n−1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分表示位置の負方向に移動させる。したがって、ユーザの操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲を越えて表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。ここで、表示位置の負方向とは、例えば、図14に示されるように、View(1)の左側に隣接したView(0)に相当する表示位置をいう。
【0030】
(11)本発明は、(8)のアイコン列の表示装置について、n<0の場合に、nが+1変更されたときに、前記合成配置制御手段(例えば、図11の合成配置制御部420に相当)は、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の正方向に移動させることを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0031】
この発明によれば、n<0の場合に、nが+1変更されたときに、合成配置制御手段は、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分表示位置の正方向に移動させる。したがって、ユーザの操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲を越えて表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。ここで、表示位置の正方向とは、例えば、図15に示されるように、View MAXであるView(4)の右側に隣接したView(5)に相当する表示位置をいう。
【0032】
(12)本発明は、(6)から(11)のアイコン列の表示装置について、前記変更手段が端末上に配置された物理的なカーソルキーあるいは、画面上に描写された矢印等のアイコンであることを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0033】
この発明によれば、変更手段が端末上に配置された物理的なカーソルキーあるいは、画面上に描写された矢印等のアイコンカーソルキーである。
【0034】
(13)本発明は、(6)から(11)のアイコン列の表示装置について、前記変更手段がタッチパネルのフリック操作であることを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0035】
この発明によれば、変更手段がタッチパネルのフリック操作である。
【0036】
(14)本発明は、(6)から(11)のアイコン列の表示装置について、前記変更手段は、一定時間が経過すると所定量だけnを変更することを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0037】
この発明によれば、変更手段は、一定時間が経過すると所定量だけnを変更する。
【0038】
(15)本発明は、(1)から(14)のアイコン列の表示装置について、前記合成配置制御手段が合成配置したアイコンをアニメーション表示するアニメーション表示制御手段(例えば、図16のアニメーション表示制御部510に相当)を設けたことを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0039】
この発明によれば、アニメーション表示制御手段は、合成配置制御手段が合成配置したアイコンをアニメーション表示する。したがって、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示するとともに、ユーザが興味を持てるアニメーションによる表示パターンで表示を行うことができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明によれば、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示することが可能となるという効果がある。また、ユーザからの簡易な入力操作により、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るアイコン列の表示装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るアイコン列の表示装置の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るアイコン列の表示装置の構成を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るアイコン列の表示範囲を変更する場合のユーザインターフェースとその表示例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係るアイコン列の表示装置の構成を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図14】本発明の第4の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図15】本発明の第4の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図16】本発明の第5の実施形態に係るアイコン列の表示装置の構成を示す図である。
【図17】本発明の第5の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図18】本発明の第5の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図19】本発明の第5の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図20】本発明の第5の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて、詳細に説明する。
なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0043】
<第1の実施形態>
図1および図2を用いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0044】
<アイコン列の表示装置の構成>
本実施形態に係るアイコン列の表示装置は、図1に示すように、記憶部110と、合成配置制御部120と、表示部130とから構成されている。
【0045】
記憶部110は、例えば、図2の上部に示すような異なる評価尺度で得られた2つの順序付きアイコン列をそれぞれ記憶する。合成配置制御部120は、例えば、図2の下部に示すように、2つの順序付きアイコン列の一部を重ねて一列に配置する。表示部130は、合成配置制御部120により配置されたアイコン群を表示器に表示する。
【0046】
<アイコン列の表示例>
図2を用いて、本実施形態に係るアイコン列の表示例について説明する。
本実施形態においては、1の順番付きの大きなアイコン列F(1)、F(2)、...と、それを縮小した1の順番付きアイコン列f(1)、f(2)、...、他の順番付きの大きなアイコン列R(1)、R(2)、...と、それを縮小した他の順番付きアイコン列r(1)、r(2)、...を用意する。
本実施形態においては、表示最大個数(View MAX)に対して、1の順番付きアイコンを大きく表示させる表示エリア(n)が設定されている(図2の場合は、n=3、つまり、View(1)からView(3))。
【0047】
また、記憶部110は、2つの順序付きアイコンのそれぞれについて、大きさの異なるアイコン(F()、f()、R()、r())を記憶し、合成配置制御部120が、設定された表示エリア(n)に対して、x(x=1、…、View MAX)番目の表示位置View(x)の異なる2つのアイコンを数1にしたがって、合成する。
【数1】
ただし、数1のF()+r()、あるいはf()+R()とは、2つのアイコンF()、r()あるいはf()、R()を重ねる等の合成をしてアイコンを作成することを意味する。
【0048】
したがって、本実施形態によれば、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示することが可能となる。
【0049】
<第2の実施形態>
図3から図6を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0050】
<アイコン列の表示装置の構成>
本実施形態に係るアイコン列の表示装置は、図3に示すように、記憶部110と、合成配置制御部220と、表示部130とから構成されている。なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は、省略する。また、本実施形態では、記憶部110に記憶された異なる評価尺度で得られた2つの順序付きアイコンの数が、表示最大個数(View MAX)よりも少ない場合の表示形態を例示している。
【0051】
1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)であるとき、合成配置制御部220は、N<xの表示位置について、他のアイコン(R())をView(x)=R(View MAX−x)として単体で配置する。つまり、図4に示すように、N=3であるときには、表示位置View(4)に、大きなサイズのアイコンR(1)を単体で表示する。
【0052】
また、他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であるとき、合成配置制御部220手段は、x≦View MAX−Mの表示位置について、1のアイコン(F())をView(x)=F(x)として単体で配置する。つまり、図5に示すように、M=3であるときには、表示位置View(1)に、大きなサイズのアイコンF(1)を単体で表示する。
【0053】
さらに、1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)で、かつ、他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であり、N+M<View MAXのとき、合成配置制御部220は、N<x≦View MAX−Mの表示位置について、いずれのアイコンも配置しない。つまり、図6に示すように、N=1、M=1であるときには、表示位置View(1)に、大きなサイズのアイコンF(1)を単体で表示するとともに、表示位置View(4)に、大きなサイズのアイコンR(1)を単体で表示する。また、View(2)およびView(3)には、いずれのアイコンも配置しない。
【0054】
したがって、本実施形態によれば、記憶されているアイコンの数が表示最大個数(View MAX)よりも少ない場合であっても、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示することが可能となる。
【0055】
<第3の実施形態>
図7から図10を用いて、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0056】
<アイコン列の表示装置の構成>
本実施形態に係るアイコン列の表示装置は、図7に示すように、記憶部110と、エリア変更部310と、合成配置制御部320と、表示部130とから構成されている。なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は、省略する。また、本実施形態では、表示最大個数(View MAX)の範囲内で表示形態を変更する場合を例示している。
【0057】
エリア変更部310は、例えば、ユーザの指示に基づいて、表示エリア(n)を変更する。なお、ユーザの指示手段としては、端末上に配置された物理的なカーソルキーあるいは、画面上に描写された矢印等のアイコンやタッチパネルにおけるフリック操作等でもよいがこれに限られるものではない。また、ユーザの指示に基づくのではなく、一定時間が経過すると所定量だけ表示エリア(n)が変更するようにしてもよい。なお、表示エリア(n)の変更は、図8に示すように、背景のパターンを変更して、ユーザに表示エリア(n)の移動方向を認知させるようにしてもよい。
【0058】
合成配置制御部320は、表示エリア(n)を示すnが+1変更されたときに、表示位置View(n+1)のアイコンの配置をView(n+1)=f(n+1)+R(View MAX−n+1)からView(n+1)=F(n+1)+r(View MAX−n+1)に変更する。つまり、図2に示す表示形態から、表示エリア(n)を示す3から4に変更されたときには、図9に示すように、表示位置View(4)において、もともと小さいサイズで示されていたアイコンf(4)を大きいサイズのアイコンF(4)に変更するとともに、大きいサイズで示されていたアイコンR(1)を小さいサイズのアイコンr(1)に変更して表示する。
【0059】
また、合成配置制御部320は、表示エリア(n)を示すnが−1変更されたときに、表示位置View(n−1)のアイコンの配置をView(n−1)=f(n−1)+R(View MAX−n)からView(n−1)=F(n−1)+r(View MAX−n)に変更する。つまり、図2に示す表示形態から、表示エリア(n)を示す3から2に変更されたときには、図10に示すように、表示位置View(3)において、もともと小さいサイズで示されていたアイコンr(2)を大きいサイズのアイコンR(2)に変更するとともに、大きいサイズで示されていたアイコンF(3)を小さいサイズのアイコンf(3)に変更して表示する。
【0060】
したがって、本実施形態によれば、ユーザ等の操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲内で表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。
【0061】
<第4の実施形態>
図11から図15を用いて、本発明の第4の実施形態について説明する。
【0062】
<アイコン列の表示装置の構成>
本実施形態に係るアイコン列の表示装置は、図11に示すように、記憶部110と、エリア変更部310と、合成配置制御部420と、表示部130とから構成されている。なお、第1の実施形態および第3の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は、省略する。また、本実施形態では、表示最大個数(View MAX)の範囲を超えて、表示形態を変更する場合を例示している。
【0063】
合成配置制御部420は、表示エリア(n)を示すnが、n≧View MAXの場合に、nが+1変更されたときに、表示位置View(n+1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ(ViewSize)分表示位置を正方向に移動させる。つまり、n=View MAX=4の場合に、図2に示す表示形態(図12の(A))から、+1表示エリアが変更となったときには、図12(B)に示すように、表示位置View(4)の隣に、表示位置View(5)を設け、表示位置View(5)に、例えば、アイコンF(5)を表示する。
【0064】
また、合成配置制御部420は、表示エリア(n)を示すnが、n>View MAXの場合に、nが−1変更されたときに、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分表示位置の負方向に移動させる。つまり、n=5、View MAX=4の場合に、図13(A)に示す表示形態から、−1表示エリアが変更となったときには、図13(B)に示すように、表示位置View(2)の隣に、View(1)を再度表示する。
【0065】
また、合成配置制御部420は、表示エリア(n)を示すnが、n≦0の場合に、nが−1変更されたときに、表示位置View(n−1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ(ViewSize)分表示位置を負方向に移動させる。つまり、n=0の場合に、図14(A)に示す表示形態から、nが−1変更されたときには、図14(B)に示すように、表示位置View(1)の隣に、表示位置View(0)を設け、表示位置View(0)に、例えば、アイコンR(5)表示する。
【0066】
さらに、合成配置制御部420は、表示エリア(n)を示すnが、n<0の場合に、nが+1変更されたときに、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ(ViewSize)分表示位置を正方向に移動させる。つまり、n=−1の場合に、図15(A)に示す表示形態から、nが+1変更されたときには、図15(B)に示すように、表示位置View(3)の隣に、View(4)を再度表示する。
【0067】
したがって、本実施形態によれば、ユーザ等の操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲を越えて表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。
【0068】
<第5の実施形態>
図16から図20を用いて、本発明の第5の実施形態について説明する。
【0069】
<アイコン列の表示装置の構成>
本実施形態に係るアイコン列の表示装置は、図16に示すように、記憶部110と、合成配置制御部120と、表示部130と、アニメーション表示制御部510とから構成されている。なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は、省略する。また、本実施形態では、例えば、第1の実施形態において配置されたアイコンをアニメーション表示する場合を例示している。
【0070】
アニメーション表示制御部510は、図17に示すように、合成配置制御部120が配置制御したそれぞれアイコンの形状や大きさを変更するとともに、その配置を適宜変更して、これらをアニメーション表示する。また、合成配置制御部120によるアイコンの配置表示とアニメーション表示制御部510によるアイコンのアニメーション表示とは、図示しない切替手段により切り替えが可能である。
【0071】
また、アニメーション表示制御部510は、図18および図19に示すように、合成配置制御部120が配置制御したアイコン群の背景を変化させることにより、アニメーション表示を行う。この場合も、合成配置制御部120によるアイコンの配置表示とアニメーション表示制御部510によるアイコンのアニメーション表示とは、図示しない切替手段により切り替えが可能である。
【0072】
さらに、アニメーション表示制御部510は、図20に示すように、合成配置制御部120が配置制御したアイコン群を複数表示し、ユーザ等の操作により、n≧View MAXの場合に、nが+1変更されたときに画面表示を(A)から(B)、(C)となめらかに表示変更を行う。また、逆にnが−1変更されたときに画面表示を(C)から(B)、(A)となめらかに表示変更を行う。
なお、図20は、n≧View MAXの場合を示しているが、n≦0の場合には、表示変更の向きが逆になるだけであるため、これについては、図示を省略する。
【0073】
したがって、本実施形態によれば、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示するとともに、ユーザが興味を持てるアニメーションによる表示パターンで表示を行うことができる。
【0074】
なお、アイコン列の表示装置の処理をコンピュータシステムで読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをアイコン列の表示装置に読み込ませ、実行することによって本発明のアイコン列の表示装置を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
【0075】
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されても良い。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0076】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0077】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0078】
110;記憶部
120;合成配置制御部
130;表示部
220;合成配置制御部
310;エリア変更部
320;合成配置制御部
420;合成配置制御部
510;アニメーション表示制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列の表示に関し、特に、ユーザがよく利用するアプリケーションとレコメンドするアプリケーションとをユーザの心理的阻害を招かないよう同一の画面に表示するのに好適なアイコン列の表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ウインドウマネージャによりディスプレイ上の複数のウインドウを、用途に応じた画面サイズ・位置に自動的にタイル状に表示することを可能とする表示装置あるいは表示方法(例えば、特許文献1参照。)や複数の音楽からなるコンテンツ列について、それぞれにおいて優先度の高い音楽コンテンツのみを表示し、優先度の低い音楽コンテンツを間引き表示することで、各音楽コンテンツ(ジャンル等)の相対的な順序を維持したまま表示することを可能とする表示装置あるいは表示方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
一方で、ユーザの履歴情報に基づいて、ユーザがよく利用するアプリケーションを提示したり、ユーザ以外の履歴情報をも用いて、ユーザが今まで利用したことがないアプリケーションをレコメンドする技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−116903号公報
【特許文献2】特開2007−164298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、アプリケーションのレコメンドの場合等では、アプリケーションを単体で表示しても、なかなか利用されにくいという問題がある。これに対して、広告として表示する方法等も考えられるが、広告自体を見ることの煩雑さやレコメンドの強制として捉えられることによるユーザの拒否感があった。そのため、ユーザの心理的阻害を招かないように、アイコンを視覚的判別可能、かつ、タッチ等の操作により各々から選択可能な状態で一列に並べるといった表示形態が求められる。
【0006】
一方で、上記の特許文献1に記載の技術は、こうした表示方式に関するものであるが、上記の特許文献1に記載の技術は、二次元空間であるディスプレイ画面上において、ウインドウ同士が重ならないよう配置する技術であり、アイコンを視覚的判別可能、かつ、タッチ等の操作により各々から選択可能な状態で一列に並べるという、今回の用途には適さない。
【0007】
また、上記の特許文献2に記載の技術も、こうした表示方式に関するものであるが、上記の特許文献1に記載の技術は、全体における表示位置の変更操作と、詳細表示の度合を変更するズーム操作を必要とするために、ダイヤル等の外部装置を想定している。そのため、複雑な操作を要するため、今回の用途には適さない。
【0008】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列の表示に関し、特に、ユーザがよく利用するアプリケーションとレコメンドするアプリケーションとをユーザの心理的阻害を招かないよう同一の画面に表示するのに好適なアイコン列の表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0010】
(1)本発明は、異なる評価尺度で得られた2つの順序付きアイコン列をそれぞれ記憶する記憶手段(例えば、図1の記憶部110に相当)と、前記2つの順序付きアイコン列の一部を重ねて一列に配置する合成配置制御手段(例えば、図1の合成配置制御部120に相当)と、該配置されたアイコン群を表示する表示手段(例えば、図1の表示部130に相当)と、を備えたことを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0011】
この発明によれば、記憶手段は、異なる評価尺度で得られた2つの順序付きアイコン列をそれぞれ記憶する。合成配置制御手段は、2つの順序付きアイコン列の一部を重ねて一列に配置する。表示手段は、配置されたアイコン群を表示する。したがって、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列の表示に関し、特に、ユーザがよく利用するアプリケーションとレコメンドするアプリケーションとをユーザの心理的阻害を招かないよう同一の画面に表示することができる。
【0012】
(2)本発明は、(1)のアイコン列の表示装置について、表示最大個数(View MAX)に対して、1のアイコンの大きさを他のアイコンの大きさよりも大きく表示させる表示エリア(n)が設定され、前記記憶手段(例えば、図1の記憶部110に相当)が、前記2つの順序付きアイコンのそれぞれについて、大きさの異なるアイコンを記憶し、前記合成配置制御手段(例えば、図1の合成配置制御部120に相当)が、前記設定された表示エリア(n)に対して、x(x=1、…、View MAX)番目の表示位置View(x)の異なる2つのアイコンを数1にしたがって、合成することを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0013】
この発明によれば、表示最大個数(View MAX)に対して、1のアイコンの大きさを他のアイコンの大きさよりも大きく表示させる表示エリア(n)が設定され、記憶手段が、2つの順序付きアイコンのそれぞれについて、大きさの異なるアイコン(1の順序付きアイコンF()、1の順序付きアイコン小f()、他の順序付きアイコン大R()、他の順序付きアイコンr())を記憶し、合成配置制御手段が、設定された表示エリア(n)に対して、x(x=1、…、View MAX)番目の表示位置View(x)の異なる2つのアイコンを数1にしたがって、合成する。したがって、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示することが可能となる。
【0014】
(3)本発明は、(2)のアイコン列の表示装置について、前記合成配置制御手段(例えば、図3の合成配置制御部220に相当)は、前記1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)であるとき、N<xの表示位置について、前記他のアイコン(R())をView(x)=R(View MAX−x)として単体で配置することを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0015】
ことなく表示することが可能となる。
【0016】
(4)本発明は、(2)のアイコン列の表示装置について、前記合成配置制御手段(例えば、図3の合成配置制御部220に相当)は、前記他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であるとき、x≦View MAX−Mの表示位置について、前記1のアイコン(F())をView(x)=F(x)として単体で配置することを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0017】
この発明によれば、合成配置制御手段は、他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であるとき、x≦View MAX−Mの表示位置について、1のアイコン(F())をView(x)=F(x)として単体で配置する。したがって、記憶手段に記憶されているアイコンの数が表示最大個数(View MAX)よりも少ない場合であっても、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示することが可能となる。
【0018】
(5)本発明は、(2)のアイコン列の表示装置について、前記合成配置制御手段(例えば、図3の合成配置制御部220に相当)は、前記1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)で、かつ、前記他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であり、N+M<View MAXのとき、N<x≦View MAX−Mの表示位置について、いずれのアイコンも配置しないことを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0019】
この発明によれば、合成配置制御手段は、1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)で、かつ、他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であり、N+M<View MAXのとき、N<x≦View MAX−Mの表示位置について、いずれのアイコンも配置しない。したがって、記憶手段に記憶されているアイコンの数が表示最大個数(View MAX)よりも少ない場合であっても、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示することが可能となる。
【0020】
(6)本発明は、(2)から(4)のアイコン列の表示装置について、前記表示エリア(n)を変更する変更手段(例えば、図7のエリア変更部310に相当)を備え、前記nが+1変更されたときに、前記合成配置制御手段(例えば、図7の合成配置制御部320に相当)は、前記表示位置View(n+1)のアイコンの配置をView(n+1)=f(n+1)+R(View MAX−n+1)からView(n+1)=F(n+1)+r(View MAX−n+1)に変更することを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0021】
この発明によれば、変更手段は、表示エリア(n)を変更する。そして、nが+1変更されたときに、合成配置制御手段は、表示位置View(n+1)のアイコンの配置をView(n+1)=f(n+1)+R(View MAX−n+1)からView(n+1)=F(n+1)+r(View MAX−n+1)に変更する。したがって、ユーザの操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲内で表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。
【0022】
(7)本発明は、(6)のアイコン列の表示装置について、前記nが−1変更されたときに、前記合成配置制御手段(例えば、図7の合成配置制御部320に相当)は、前記表示位置View(n−1)のアイコンの配置をView(n−1)=f(n−1)+R(View MAX−n)からView(n−1)=F(n−1)+r(View MAX−n)に変更することを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0023】
この発明によれば、nが−1変更されたときに、合成配置制御手段は、表示位置View(n−1)のアイコンの配置をView(n−1)=f(n−1)+R(View MAX−n)からView(n−1)=F(n−1)+r(View MAX−n)に変更する。したがって、ユーザの操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲内で表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。
【0024】
(8)本発明は、(2)から(4)のアイコン列の表示装置について、前記表示エリア(n)を変更する変更手段(例えば、図11のエリア変更部310に相当)を備え、n≧View MAXの場合に、nが+1変更されたときに、前記合成配置制御手段(例えば、図11の合成配置制御部420に相当)は、前記表示位置View(n+1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の正方向に移動させることを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0025】
この発明によれば、変更手段は、表示エリア(n)を変更する。そして、n≧View MAXの場合に、nが+1変更されたときに、合成配置制御手段は、表示位置View(n+1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分表示位置の正方向に移動させる。したがって、ユーザの操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲を越えて表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。ここで、表示位置の正方向とは、例えば、図12に示されるように、View MAXであるView(4)の右側に隣接したView(5)に相当する表示位置をいう。
【0026】
(9)本発明は、(8)のアイコン列の表示装置について、n>View MAXの場合に、nが−1変更されたときに、前記合成配置制御手段(例えば、図11の合成配置制御部420に相当)は、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の負方向に移動させることを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0027】
この発明によれば、n>View MAXの場合に、nが−1変更されたときに、合成配置制御手段は、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分表示位置の負方向に移動させる。したがって、ユーザの操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲を越えて表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。ここで、表示位置の負方向とは、例えば、図13に示されるように、View(2)の左側に隣接したView(1)に相当する表示位置をいう。
【0028】
(10)本発明は、(8)のアイコン列の表示装置について、n≦0の場合に、nが−1変更されたときに、前記合成配置制御手段(例えば、図11の合成配置制御部420に相当)は、前記表示位置View(n−1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の負方向に移動させることを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0029】
この発明によれば、n≦0の場合に、nが−1変更されたときに、合成配置制御手段は、表示位置View(n−1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分表示位置の負方向に移動させる。したがって、ユーザの操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲を越えて表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。ここで、表示位置の負方向とは、例えば、図14に示されるように、View(1)の左側に隣接したView(0)に相当する表示位置をいう。
【0030】
(11)本発明は、(8)のアイコン列の表示装置について、n<0の場合に、nが+1変更されたときに、前記合成配置制御手段(例えば、図11の合成配置制御部420に相当)は、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の正方向に移動させることを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0031】
この発明によれば、n<0の場合に、nが+1変更されたときに、合成配置制御手段は、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分表示位置の正方向に移動させる。したがって、ユーザの操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲を越えて表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。ここで、表示位置の正方向とは、例えば、図15に示されるように、View MAXであるView(4)の右側に隣接したView(5)に相当する表示位置をいう。
【0032】
(12)本発明は、(6)から(11)のアイコン列の表示装置について、前記変更手段が端末上に配置された物理的なカーソルキーあるいは、画面上に描写された矢印等のアイコンであることを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0033】
この発明によれば、変更手段が端末上に配置された物理的なカーソルキーあるいは、画面上に描写された矢印等のアイコンカーソルキーである。
【0034】
(13)本発明は、(6)から(11)のアイコン列の表示装置について、前記変更手段がタッチパネルのフリック操作であることを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0035】
この発明によれば、変更手段がタッチパネルのフリック操作である。
【0036】
(14)本発明は、(6)から(11)のアイコン列の表示装置について、前記変更手段は、一定時間が経過すると所定量だけnを変更することを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0037】
この発明によれば、変更手段は、一定時間が経過すると所定量だけnを変更する。
【0038】
(15)本発明は、(1)から(14)のアイコン列の表示装置について、前記合成配置制御手段が合成配置したアイコンをアニメーション表示するアニメーション表示制御手段(例えば、図16のアニメーション表示制御部510に相当)を設けたことを特徴とするアイコン列の表示装置を提案している。
【0039】
この発明によれば、アニメーション表示制御手段は、合成配置制御手段が合成配置したアイコンをアニメーション表示する。したがって、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示するとともに、ユーザが興味を持てるアニメーションによる表示パターンで表示を行うことができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明によれば、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示することが可能となるという効果がある。また、ユーザからの簡易な入力操作により、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るアイコン列の表示装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るアイコン列の表示装置の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るアイコン列の表示装置の構成を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るアイコン列の表示範囲を変更する場合のユーザインターフェースとその表示例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係るアイコン列の表示装置の構成を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図14】本発明の第4の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図15】本発明の第4の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図16】本発明の第5の実施形態に係るアイコン列の表示装置の構成を示す図である。
【図17】本発明の第5の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図18】本発明の第5の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図19】本発明の第5の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【図20】本発明の第5の実施形態に係るアイコン列の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて、詳細に説明する。
なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0043】
<第1の実施形態>
図1および図2を用いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0044】
<アイコン列の表示装置の構成>
本実施形態に係るアイコン列の表示装置は、図1に示すように、記憶部110と、合成配置制御部120と、表示部130とから構成されている。
【0045】
記憶部110は、例えば、図2の上部に示すような異なる評価尺度で得られた2つの順序付きアイコン列をそれぞれ記憶する。合成配置制御部120は、例えば、図2の下部に示すように、2つの順序付きアイコン列の一部を重ねて一列に配置する。表示部130は、合成配置制御部120により配置されたアイコン群を表示器に表示する。
【0046】
<アイコン列の表示例>
図2を用いて、本実施形態に係るアイコン列の表示例について説明する。
本実施形態においては、1の順番付きの大きなアイコン列F(1)、F(2)、...と、それを縮小した1の順番付きアイコン列f(1)、f(2)、...、他の順番付きの大きなアイコン列R(1)、R(2)、...と、それを縮小した他の順番付きアイコン列r(1)、r(2)、...を用意する。
本実施形態においては、表示最大個数(View MAX)に対して、1の順番付きアイコンを大きく表示させる表示エリア(n)が設定されている(図2の場合は、n=3、つまり、View(1)からView(3))。
【0047】
また、記憶部110は、2つの順序付きアイコンのそれぞれについて、大きさの異なるアイコン(F()、f()、R()、r())を記憶し、合成配置制御部120が、設定された表示エリア(n)に対して、x(x=1、…、View MAX)番目の表示位置View(x)の異なる2つのアイコンを数1にしたがって、合成する。
【数1】
ただし、数1のF()+r()、あるいはf()+R()とは、2つのアイコンF()、r()あるいはf()、R()を重ねる等の合成をしてアイコンを作成することを意味する。
【0048】
したがって、本実施形態によれば、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示することが可能となる。
【0049】
<第2の実施形態>
図3から図6を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0050】
<アイコン列の表示装置の構成>
本実施形態に係るアイコン列の表示装置は、図3に示すように、記憶部110と、合成配置制御部220と、表示部130とから構成されている。なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は、省略する。また、本実施形態では、記憶部110に記憶された異なる評価尺度で得られた2つの順序付きアイコンの数が、表示最大個数(View MAX)よりも少ない場合の表示形態を例示している。
【0051】
1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)であるとき、合成配置制御部220は、N<xの表示位置について、他のアイコン(R())をView(x)=R(View MAX−x)として単体で配置する。つまり、図4に示すように、N=3であるときには、表示位置View(4)に、大きなサイズのアイコンR(1)を単体で表示する。
【0052】
また、他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であるとき、合成配置制御部220手段は、x≦View MAX−Mの表示位置について、1のアイコン(F())をView(x)=F(x)として単体で配置する。つまり、図5に示すように、M=3であるときには、表示位置View(1)に、大きなサイズのアイコンF(1)を単体で表示する。
【0053】
さらに、1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)で、かつ、他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であり、N+M<View MAXのとき、合成配置制御部220は、N<x≦View MAX−Mの表示位置について、いずれのアイコンも配置しない。つまり、図6に示すように、N=1、M=1であるときには、表示位置View(1)に、大きなサイズのアイコンF(1)を単体で表示するとともに、表示位置View(4)に、大きなサイズのアイコンR(1)を単体で表示する。また、View(2)およびView(3)には、いずれのアイコンも配置しない。
【0054】
したがって、本実施形態によれば、記憶されているアイコンの数が表示最大個数(View MAX)よりも少ない場合であっても、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示することが可能となる。
【0055】
<第3の実施形態>
図7から図10を用いて、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0056】
<アイコン列の表示装置の構成>
本実施形態に係るアイコン列の表示装置は、図7に示すように、記憶部110と、エリア変更部310と、合成配置制御部320と、表示部130とから構成されている。なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は、省略する。また、本実施形態では、表示最大個数(View MAX)の範囲内で表示形態を変更する場合を例示している。
【0057】
エリア変更部310は、例えば、ユーザの指示に基づいて、表示エリア(n)を変更する。なお、ユーザの指示手段としては、端末上に配置された物理的なカーソルキーあるいは、画面上に描写された矢印等のアイコンやタッチパネルにおけるフリック操作等でもよいがこれに限られるものではない。また、ユーザの指示に基づくのではなく、一定時間が経過すると所定量だけ表示エリア(n)が変更するようにしてもよい。なお、表示エリア(n)の変更は、図8に示すように、背景のパターンを変更して、ユーザに表示エリア(n)の移動方向を認知させるようにしてもよい。
【0058】
合成配置制御部320は、表示エリア(n)を示すnが+1変更されたときに、表示位置View(n+1)のアイコンの配置をView(n+1)=f(n+1)+R(View MAX−n+1)からView(n+1)=F(n+1)+r(View MAX−n+1)に変更する。つまり、図2に示す表示形態から、表示エリア(n)を示す3から4に変更されたときには、図9に示すように、表示位置View(4)において、もともと小さいサイズで示されていたアイコンf(4)を大きいサイズのアイコンF(4)に変更するとともに、大きいサイズで示されていたアイコンR(1)を小さいサイズのアイコンr(1)に変更して表示する。
【0059】
また、合成配置制御部320は、表示エリア(n)を示すnが−1変更されたときに、表示位置View(n−1)のアイコンの配置をView(n−1)=f(n−1)+R(View MAX−n)からView(n−1)=F(n−1)+r(View MAX−n)に変更する。つまり、図2に示す表示形態から、表示エリア(n)を示す3から2に変更されたときには、図10に示すように、表示位置View(3)において、もともと小さいサイズで示されていたアイコンr(2)を大きいサイズのアイコンR(2)に変更するとともに、大きいサイズで示されていたアイコンF(3)を小さいサイズのアイコンf(3)に変更して表示する。
【0060】
したがって、本実施形態によれば、ユーザ等の操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲内で表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。
【0061】
<第4の実施形態>
図11から図15を用いて、本発明の第4の実施形態について説明する。
【0062】
<アイコン列の表示装置の構成>
本実施形態に係るアイコン列の表示装置は、図11に示すように、記憶部110と、エリア変更部310と、合成配置制御部420と、表示部130とから構成されている。なお、第1の実施形態および第3の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は、省略する。また、本実施形態では、表示最大個数(View MAX)の範囲を超えて、表示形態を変更する場合を例示している。
【0063】
合成配置制御部420は、表示エリア(n)を示すnが、n≧View MAXの場合に、nが+1変更されたときに、表示位置View(n+1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ(ViewSize)分表示位置を正方向に移動させる。つまり、n=View MAX=4の場合に、図2に示す表示形態(図12の(A))から、+1表示エリアが変更となったときには、図12(B)に示すように、表示位置View(4)の隣に、表示位置View(5)を設け、表示位置View(5)に、例えば、アイコンF(5)を表示する。
【0064】
また、合成配置制御部420は、表示エリア(n)を示すnが、n>View MAXの場合に、nが−1変更されたときに、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分表示位置の負方向に移動させる。つまり、n=5、View MAX=4の場合に、図13(A)に示す表示形態から、−1表示エリアが変更となったときには、図13(B)に示すように、表示位置View(2)の隣に、View(1)を再度表示する。
【0065】
また、合成配置制御部420は、表示エリア(n)を示すnが、n≦0の場合に、nが−1変更されたときに、表示位置View(n−1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ(ViewSize)分表示位置を負方向に移動させる。つまり、n=0の場合に、図14(A)に示す表示形態から、nが−1変更されたときには、図14(B)に示すように、表示位置View(1)の隣に、表示位置View(0)を設け、表示位置View(0)に、例えば、アイコンR(5)表示する。
【0066】
さらに、合成配置制御部420は、表示エリア(n)を示すnが、n<0の場合に、nが+1変更されたときに、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ(ViewSize)分表示位置を正方向に移動させる。つまり、n=−1の場合に、図15(A)に示す表示形態から、nが+1変更されたときには、図15(B)に示すように、表示位置View(3)の隣に、View(4)を再度表示する。
【0067】
したがって、本実施形態によれば、ユーザ等の操作により、表示最大個数(View MAX)の範囲を越えて表示変更の指示がされた場合であっても、ユーザの意図に即した選択的な閲覧が可能となる。
【0068】
<第5の実施形態>
図16から図20を用いて、本発明の第5の実施形態について説明する。
【0069】
<アイコン列の表示装置の構成>
本実施形態に係るアイコン列の表示装置は、図16に示すように、記憶部110と、合成配置制御部120と、表示部130と、アニメーション表示制御部510とから構成されている。なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は、省略する。また、本実施形態では、例えば、第1の実施形態において配置されたアイコンをアニメーション表示する場合を例示している。
【0070】
アニメーション表示制御部510は、図17に示すように、合成配置制御部120が配置制御したそれぞれアイコンの形状や大きさを変更するとともに、その配置を適宜変更して、これらをアニメーション表示する。また、合成配置制御部120によるアイコンの配置表示とアニメーション表示制御部510によるアイコンのアニメーション表示とは、図示しない切替手段により切り替えが可能である。
【0071】
また、アニメーション表示制御部510は、図18および図19に示すように、合成配置制御部120が配置制御したアイコン群の背景を変化させることにより、アニメーション表示を行う。この場合も、合成配置制御部120によるアイコンの配置表示とアニメーション表示制御部510によるアイコンのアニメーション表示とは、図示しない切替手段により切り替えが可能である。
【0072】
さらに、アニメーション表示制御部510は、図20に示すように、合成配置制御部120が配置制御したアイコン群を複数表示し、ユーザ等の操作により、n≧View MAXの場合に、nが+1変更されたときに画面表示を(A)から(B)、(C)となめらかに表示変更を行う。また、逆にnが−1変更されたときに画面表示を(C)から(B)、(A)となめらかに表示変更を行う。
なお、図20は、n≧View MAXの場合を示しているが、n≦0の場合には、表示変更の向きが逆になるだけであるため、これについては、図示を省略する。
【0073】
したがって、本実施形態によれば、異なる評価尺度で作られた二つの順序付きアイコン列を、その順位関係を崩すことなく表示するとともに、ユーザが興味を持てるアニメーションによる表示パターンで表示を行うことができる。
【0074】
なお、アイコン列の表示装置の処理をコンピュータシステムで読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをアイコン列の表示装置に読み込ませ、実行することによって本発明のアイコン列の表示装置を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
【0075】
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されても良い。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0076】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0077】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0078】
110;記憶部
120;合成配置制御部
130;表示部
220;合成配置制御部
310;エリア変更部
320;合成配置制御部
420;合成配置制御部
510;アニメーション表示制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる評価尺度で得られた2つの順序付きアイコン列をそれぞれ記憶する記憶手段と、
前記2つの順序付きアイコン列の一部を重ねて一列に配置する合成配置制御手段と、
該配置されたアイコン群を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とするアイコン列の表示装置。
【請求項2】
表示最大個数(View MAX)に対して、1のアイコンの大きさを他のアイコンの大きさよりも大きく表示させる表示エリア(n)が設定され、
前記記憶手段が、前記2つの順序付きアイコンのそれぞれについて、大きさの異なるアイコン(F()、f()、R()、r())を記憶し、
前記合成配置制御手段が、前記設定された表示エリア(n)に対して、x(x=1、…、View MAX)番目の表示位置View(x)の異なる2つのアイコンを数1にしたがって、合成することを特徴とする請求項1に記載のアイコン列の表示装置。
【数1】
【請求項3】
前記合成配置制御手段は、前記1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)であるとき、N<xの表示位置について、前記他のアイコン(R())をView(x)=R(View MAX−x)として単体で配置することを特徴とする請求項2に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項4】
前記合成配置制御手段は、前記他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であるとき、x≦View MAX−Mの表示位置について、前記1のアイコン(F())をView(x)=F(x)として単体で配置することを特徴とする請求項2に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項5】
前記合成配置制御手段は、前記1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)で、かつ、前記他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であり、N+M<View MAXのとき、N<x≦View MAX−Mの表示位置について、いずれのアイコンも配置しないことを特徴とする請求項2に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項6】
前記表示エリア(n)を変更する変更手段を備え、
前記nが+1変更されたときに、前記合成配置制御手段は、前記表示位置View(n+1)のアイコンの配置をView(n+1)=f(n+1)+R(View MAX−n+1)からView(n+1)=F(n+1)+r(View MAX−n+1)に変更することを特徴とする請求項2から請求項4に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項7】
前記nが−1変更されたときに、前記合成配置制御手段は、前記表示位置View(n−1)のアイコンの配置をView(n−1)=f(n−1)+R(View MAX−n)からView(n−1)=F(n−1)+r(View MAX−n)に変更することを特徴とする請求項6に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項8】
前記表示エリア(n)を変更する変更手段を備え、
n≧View MAXの場合に、nが+1変更されたときに、前記合成配置制御手段は、前記表示位置View(n+1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置を正方向に移動させることを特徴とする請求項2から請求項4に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項9】
n>View MAXの場合に、nが−1変更されたときに、前記合成配置制御手段は、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の負方向に移動させることを特徴とする請求項8に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項10】
n≦0の場合に、nが−1変更されたときに、前記合成配置制御手段は、前記表示位置View(n−1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の負方向に移動させることを特徴とする請求項8に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項11】
n<0の場合に、nが+1変更されたときに、前記合成配置制御手段は、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の正方向に移動させることを特徴とする請求項8に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項12】
前記変更手段が端末上に配置された物理的なカーソルキーあるいは、画面上に描写された矢印等のアイコンであることを特徴とする請求項6から請求項11に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項13】
前記変更手段がタッチパネルのフリック操作であることを特徴とする請求項6から請求項11に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項14】
前記変更手段は、一定時間が経過すると所定量だけnを変更することを特徴とする請求項6から請求項11に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項15】
前記合成配置制御手段が合成配置したアイコンをアニメーション表示するアニメーション表示制御手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項14に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項1】
異なる評価尺度で得られた2つの順序付きアイコン列をそれぞれ記憶する記憶手段と、
前記2つの順序付きアイコン列の一部を重ねて一列に配置する合成配置制御手段と、
該配置されたアイコン群を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とするアイコン列の表示装置。
【請求項2】
表示最大個数(View MAX)に対して、1のアイコンの大きさを他のアイコンの大きさよりも大きく表示させる表示エリア(n)が設定され、
前記記憶手段が、前記2つの順序付きアイコンのそれぞれについて、大きさの異なるアイコン(F()、f()、R()、r())を記憶し、
前記合成配置制御手段が、前記設定された表示エリア(n)に対して、x(x=1、…、View MAX)番目の表示位置View(x)の異なる2つのアイコンを数1にしたがって、合成することを特徴とする請求項1に記載のアイコン列の表示装置。
【数1】
【請求項3】
前記合成配置制御手段は、前記1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)であるとき、N<xの表示位置について、前記他のアイコン(R())をView(x)=R(View MAX−x)として単体で配置することを特徴とする請求項2に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項4】
前記合成配置制御手段は、前記他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であるとき、x≦View MAX−Mの表示位置について、前記1のアイコン(F())をView(x)=F(x)として単体で配置することを特徴とする請求項2に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項5】
前記合成配置制御手段は、前記1のアイコン(F())の個数がN(<View MAX)で、かつ、前記他のアイコン(R())の個数がM(<View MAX)であり、N+M<View MAXのとき、N<x≦View MAX−Mの表示位置について、いずれのアイコンも配置しないことを特徴とする請求項2に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項6】
前記表示エリア(n)を変更する変更手段を備え、
前記nが+1変更されたときに、前記合成配置制御手段は、前記表示位置View(n+1)のアイコンの配置をView(n+1)=f(n+1)+R(View MAX−n+1)からView(n+1)=F(n+1)+r(View MAX−n+1)に変更することを特徴とする請求項2から請求項4に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項7】
前記nが−1変更されたときに、前記合成配置制御手段は、前記表示位置View(n−1)のアイコンの配置をView(n−1)=f(n−1)+R(View MAX−n)からView(n−1)=F(n−1)+r(View MAX−n)に変更することを特徴とする請求項6に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項8】
前記表示エリア(n)を変更する変更手段を備え、
n≧View MAXの場合に、nが+1変更されたときに、前記合成配置制御手段は、前記表示位置View(n+1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置を正方向に移動させることを特徴とする請求項2から請求項4に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項9】
n>View MAXの場合に、nが−1変更されたときに、前記合成配置制御手段は、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の負方向に移動させることを特徴とする請求項8に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項10】
n≦0の場合に、nが−1変更されたときに、前記合成配置制御手段は、前記表示位置View(n−1)に新たなアイコンを配置し、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の負方向に移動させることを特徴とする請求項8に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項11】
n<0の場合に、nが+1変更されたときに、前記合成配置制御手段は、表示エリア全体をアイコン表示領域1コマ分前記表示位置の正方向に移動させることを特徴とする請求項8に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項12】
前記変更手段が端末上に配置された物理的なカーソルキーあるいは、画面上に描写された矢印等のアイコンであることを特徴とする請求項6から請求項11に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項13】
前記変更手段がタッチパネルのフリック操作であることを特徴とする請求項6から請求項11に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項14】
前記変更手段は、一定時間が経過すると所定量だけnを変更することを特徴とする請求項6から請求項11に記載のアイコン列の表示装置。
【請求項15】
前記合成配置制御手段が合成配置したアイコンをアニメーション表示するアニメーション表示制御手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項14に記載のアイコン列の表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2013−25685(P2013−25685A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−162119(P2011−162119)
【出願日】平成23年7月25日(2011.7.25)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月25日(2011.7.25)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】
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