説明

アイスブレイク話題提供システム、方法及びプログラム

【課題】遠隔相談を行う際に、アイスブレイク用の情報を収集して提供することができるアイスブレイク話題提供システムを提供する。
【解決手段】本発明によるアイスブレイク話題提供システムは、遠隔地にいるカウンセリーに対して通信ネットワークを介したカウンセリングを行う際に、アイスブレイク用の情報を提供するアイスブレイク話題提供システムであって、カウンセリーが過去に受けたカウンセリングの履歴を示す履歴情報からキーワードを抽出するキーワード抽出手段1と、キーワード抽出手段1が抽出したキーワードに基づいて、通信ネットワーク上のサーバにアクセスしてアイスブレイク用の情報を収集する収集手段2とを含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔相談を行う際に、アイスブレイク用の話題を提供するアイスブレイク話題提供システム、アイスブレイク話題提供方法及びアイスブレイク話題提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
相談者であるカウンセリーと相談を受けるカウンセラーとが、距離を隔てたところでインターネット等の通信技術を用いて相談を行なう遠隔相談がある。このような遠隔相談では、カウンセラー及びカウンセリーがテレビ電話機能や動画チャット機能を備えた端末を用いることで、対面での相談と大差ない相談をすることができる。
【0003】
また、遠隔相談では、例えば、カウンセラーが保持する端末の表示部にカウンセリーの付加情報を表示することで、カウンセリングの内容を充実させる方法が採られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、遠隔相談を行うことができる双方向対話型システムが記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、ユーザが閲覧しているコンテンツに関連するコンテンツを検索することができる検索方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−289523号公報
【特許文献2】特開2007−122513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
カウンセラーは、相談時に、カウンセリーの心理状態をほぐすため、いきなり核心の話題に入らず、世間話などから会話を始める、一般的にアイスブレイク又はアイスブレイキングと呼ばれるカウンセリング手法を用いる。
【0008】
しかし、遠隔相談を支援する一般的なシステムでは、遠隔相談を行う際に、カウンセラーが付加情報として利用できる情報は、カウンセラーが保持する端末に表示されるカウンセリーの個人情報(氏名や年齢、住所、年収、家族構成、既往症、薬歴など)や、過去の相談履歴、相談内容だけである。そのため、カウンセラーは、それらの情報からアイスブレイクの話題を推測するしかない。したがって、カウンセラーは、システムに蓄積された限られた情報しかアイスブレイクの話題にすることができない。
【0009】
また、特許文献1に記載されたシステムでは、予め記憶された文字等の視覚的情報を表示するに過ぎず、カウンセリーに関連するタイムリーな情報を収集して提供することができない。
【0010】
また、特許文献2には、アイスブレイク用の情報を収集することについては、何ら開示がない。
【0011】
そこで、本発明は、遠隔相談を行う際に、アイスブレイク用の情報を収集して提供することができるアイスブレイク話題提供システム、アイスブレイク話題提供方法及びアイスブレイク話題提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によるアイスブレイク話題提供システムは、遠隔地にいるカウンセリーに対して通信ネットワークを介したカウンセリングを行う際に、アイスブレイク用の情報を提供するアイスブレイク話題提供システムであって、カウンセリーが過去に受けたカウンセリングの履歴を示す履歴情報からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、キーワード抽出手段が抽出したキーワードに基づいて、通信ネットワーク上のサーバにアクセスしてアイスブレイク用の情報を収集する収集手段とを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明によるアイスブレイク話題提供方法は、遠隔地にいるカウンセリーに対して通信ネットワークを介したカウンセリングを行う際に、アイスブレイク用の情報を提供するアイスブレイク話題提供方法であって、カウンセリーが過去に受けたカウンセリングの履歴を示す履歴情報からキーワードを抽出し、抽出したキーワードに基づいて、通信ネットワーク上のサーバにアクセスしてアイスブレイク用の情報を収集することを特徴とする。
【0014】
本発明によるアイスブレイク話題提供プログラムは、遠隔地にいるカウンセリーに対して通信ネットワークを介したカウンセリングを行う際に、アイスブレイク用の情報を提供するアイスブレイク話題提供プログラムであって、コンピュータに、カウンセリーが過去に受けたカウンセリングの履歴を示す履歴情報からキーワードを抽出するキーワード抽出処理と、抽出したキーワードに基づいて、通信ネットワーク上のサーバにアクセスしてアイスブレイク用の情報を収集する収集処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、遠隔相談を行う際に、アイスブレイク用の情報を収集して提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明によるアイスブレイク話題提供システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】キーワード抽出手段10が実行する処理例を示すフローチャートである。
【図3】キーワード抽出手段10と各記憶部との関係を示す説明図である。
【図4】検索手段20が実行する処理例を示すフローチャートである。
【図5】検索手段20と各記憶部との関係を示す説明図である。
【図6】カウンセラー用表示装置800が情報表示制御装置30の制御に従って情報を表示する例を示す説明図である。
【図7】アイスブレイク話題提供システムの最小の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明によるアイスブレイク話題提供システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、アイスブレイク話題提供システムは、キーワード抽出手段10、検索手段20、情報表示制御手段30、個人情報記憶部100、相談履歴情報記憶部200、検索キーワード抽出ルール記憶部300、検索キーワード記憶部400、キーワード:サイト対応表記憶部500、収集情報記憶部700及びカウンセラー用表示装置800を含む。
【0018】
アイスブレイク話題提供システムは、例えば、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現される。また、図1に示すように、アイスブレイク話題提供システムは、インターネット網に接続可能である。
【0019】
なお、本実施形態では、アイスブレイク話題提供システムは、カウンセラーが遠隔地にいるカウンセリーから相談を受けることができる遠隔相談システムにおいて、カウンセリーに関する情報を収集し、カウンセラーに提供する処理を行う。例えば、アイスブレイク話題提供システムは、カウンセラーが勤務するカウンセリングセンターに設置される。また、カウンセラー及びカウンセリーは、インターネット等の通信ネットワークを介して相互に通信可能な端末をそれぞれ保持しているものとする。
【0020】
キーワード抽出手段10は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。キーワード抽出手段10は、検索キーワード抽出ルール記憶部300が記憶する抽出ルール情報に基づいて、個人情報記憶部100及び相談履歴情報記憶部200から、カウンセリーが関心を持っていると思われるキーワードジャンルとキーワードとを抽出する機能を備えている。
【0021】
また、キーワード抽出手段10は、抽出したキーワードジャンルとキーワードとを対応付けて検索キーワードを生成し、生成した検索キーワードを検索キーワード記憶部400に記憶させる機能を備えている。
【0022】
検索手段20は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。検索手段20は、検索キーワード記憶部400が記憶する検索キーワードのキーワードジャンルとキーワードとに基づいて、キーワードに対応するインターネット上のWebサイト(具体的には、Webサーバ)のアドレスを記憶するキーワード:サイト対応表記憶部500を検索する機能を備えている。例えば、検索手段20は、キーワード:サイト対応表記憶部500から、検索キーワードに含まれるキーワードと合致するキーワードに対応付けられたWebサイトのアドレスを検索して抽出する。
【0023】
検索手段20は、キーワード:サイト対応表記憶部500から検索したWebサイトのアドレスに基づいて、インターネット上のWebサイトにアクセスする機能を備えている。また、検索手段20は、インターネット上のWebサイトから情報(インターネット情報600)を受信し、受信した情報を収集情報記憶部700に記憶させる機能を備えている。
【0024】
情報表示制御手段30は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。情報表示制御手段30は、収集情報記憶部700が記憶する情報をカウンセラー用表示装置800に表示させるように制御する機能を備えている。
【0025】
個人情報記憶部100は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置等の記憶装置によって実現される。個人情報記憶部100は、カウンセリング対象であるカウンセリーの住所や氏名等の個人情報を記憶する。これらの個人情報は、例えば、予めカウンセリーからの登録情報に基づいて、システム管理者等によって登録される。
【0026】
相談履歴情報記憶部200は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置等の記憶装置によって実現される。相談履歴情報記憶部200は、カウンセラーが作成した過去の相談履歴情報を、例えば、テキスト形式で記憶する。なお、相談履歴情報記憶部200は、テキスト形式に限らず、キーワード抽出手段10がキーワードとなる単語を抽出可能であれば、CSV形式等、いかなる記録形式で記憶してもよい。これらの相談履歴情報は、例えば、カウンセリングを行うごとにカウンセラーによって登録される。
【0027】
検索キーワード抽出ルール記憶部300は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置等の記憶装置によって実現される。検索キーワード抽出ルール記憶部300は、キーワード抽出手段10がキーワードを抽出する際に参照する抽出ルール情報を記憶する。これらの抽出ルール情報は、例えば、予めシステム管理者によって作成され、登録されている。
【0028】
検索キーワード記憶部400は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置等の記憶装置によって実現される。検索キーワード記憶部400は、キーワード抽出手段10によって生成された検索キーワードを記憶する。
【0029】
キーワード:サイト対応表記憶部500は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置等の記憶装置によって実現される。キーワード:サイト対応表記憶部500は、キーワードの対応するインターネット上のWebサイトのアドレスを記憶する。これらの対応情報は、例えば、予めシステム管理者によって作成され、登録されている。
【0030】
インターネット情報600は、インターネット上に存在する情報であり、アイスブレイク話題提供システムから取得される。
【0031】
収集情報記憶部700は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置等の記憶装置によって実現される。収集情報記憶部700は、検索手段20がインターネット上のWebサイトから受信した情報を記憶する。
【0032】
カウンセラー用表示装置800は、具体的には、ディスプレイ装置等の表示装置によって実現される。カウンセラー用表示装置800は、カウンセリーの個人情報等を表示するとともに、情報表示制御手段30に従って、収集情報記憶部700に記憶されている情報を表示する機能を備えている。なお、カウンセラー用表示装置800は、複数存在してもよい。また、カウンセラー用表示装置800は、インターネット等のネットワークを介して、アイスブレイク話題提供システムと情報の送受信を行うものであってもよい。
【0033】
次に、アイスブレイク話題提供システムの動作について説明する。図2は、キーワード抽出手段10が実行する処理例を示すフローチャートである。図3は、キーワード抽出手段10と各記憶部との関係を示す説明図である。
【0034】
個人情報記憶部100は、カウンセリーの住所や職業、趣味、家族構成、年収、病歴、薬歴、既往症などの個人情報を記憶する。図3に示す例では、個人情報記憶部100は、個人情報のうち、住所、職業、趣味の部分をタグとして、北海道、農業、将棋の部分をタグに対応するデータ本体として記憶する。
【0035】
また、図3に示すように、相談履歴情報記憶部200は、相談日と、相談時に記録された相談内容を示す文章及び単語とを対応付けた相談履歴情報を記憶する。また、検索キーワード抽出ルール記憶部300は、キーワードジャンルの一覧310と、キーワードジャンルに対応するキーワード群の一覧320とを記憶する。
【0036】
遠隔相談を行うために、カウンセラー及びカウンセリーが、それぞれ手元の端末を操作して遠隔相談システムを起動すると、キーワード抽出手段10は、個人情報記憶部100が記憶するカウンセリーの個人情報を抽出する(ステップS1)。例えば、キーワード抽出手段10は、カウンセラーの操作に従って、カウンセリーを識別可能な識別情報を入力してカウンセリーを特定し、特定したカウンセリーに対応付けられた個人情報を個人情報記憶部100から抽出する。
【0037】
次に、キーワード抽出手段10は、個人情報記憶部100から抽出した個人情報のタグとデータ本体とを分離する(ステップS2)。
【0038】
次に、キーワード抽出手段10は、分離したタグが、キーワードジャンルの一覧310に含まれるキーワードジャンルと合致するか否かを判定する(ステップS3)。
【0039】
ステップS3において、合致すると判定すると、キーワード抽出手段10は、合致したタグとデータ本体とを対応付けて検索キーワードを生成し、検索キーワード記憶部400に記憶させる(ステップS4)。一方、ステップS3において、合致しないと判定すると、キーワード抽出手段10は、ステップS5に処理を移行する。
【0040】
例えば、図3に示す例では、個人情報記憶部100は、カウンセリーの個人情報として、<住所:北海道>を記憶している。これは、タグが「住所」であり、タグに対応するデータ本体が「北海道」であることを示している。そのため、キーワード抽出手段10は、検索キーワード抽出ルール記憶部300が記憶するキーワードジャンル一覧310の<住所:XX>と合致すると判定する。すなわち、キーワード抽出手段10は、タグ「住所」がキーワードジャンル「住所」と合致すると判定する。そして、キーワード抽出手段10は、タグ「住所」と、タグに対応するデータ本体「北海道」とを対応づけて検索キーワード<住所:北海道>を生成し、検索キーワード記憶部400に記憶させる。
【0041】
次に、キーワード抽出手段10は、個人情報記憶部100が記憶するカウンセリーの個人情報を全て抽出したか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5において、全て抽出していないと判定すると、キーワード抽出手段10は、ステップS1に処理を移行する。その後、キーワード抽出手段10は、ステップS5において、全て抽出したと判定するまで、ステップS1からS5の処理を繰り返す。
【0042】
一方、ステップS5において、全て抽出したと判定すると、キーワード抽出手段10は、相談履歴情報記憶部200が記憶するカウンセリーの相談履歴情報を抽出する(ステップS6)。例えば、キーワード抽出手段10は、カウンセリーを識別可能な識別情報を入力してカウンセリーを特定し、特定したカウンセリーに対応付けられた相談履歴情報を相談履歴情報記憶部200から抽出する。
【0043】
次に、キーワード抽出手段10は、相談履歴情報記憶部200から抽出した相談履歴情報から単語を分離する(ステップS7)。例えば、キーワード抽出手段10は、予め記憶している単語のリストと合致する単語を相談履歴情報から抽出することで分離する。
【0044】
次に、キーワード抽出手段10は、分離した単語が、キーワード群の一覧320に含まれるキーワードと合致するか否かを判定する(ステップS8)。
【0045】
ステップS8において、合致すると判定すると、キーワード抽出手段10は、合致する単語をデータ本体として、抽出ルール情報(キーワード群の一覧320)において対応するタグを付加し(ステップS9)、検索キーワードを生成する(ステップS10)。そして、キーワード抽出手段10は、生成した検索キーワードを検索キーワード記憶部400に記憶させる。
【0046】
例えば、図3に示す例では、相談履歴情報記憶部200は、単語として、「腰痛」及び「高血圧」を記憶している。そのため、キーワード抽出手段10は、キーワード群の一覧320から、「腰痛」又は「高血圧」が含まれる<病名:腰痛>及び<病名:高血圧>を抽出する。そして、キーワード抽出手段10は、「腰痛」又は「高血圧」をデータ本体として、対応するタグ「病名」をそれぞれ付加して検索キーワード<病名:腰痛>と<病名:高血圧>とを生成し、検索キーワード記憶部400に記憶させる。
【0047】
一方、ステップS8において、合致しないと判定すると、キーワード抽出手段10は、ステップS11に処理を移行する。
【0048】
次に、キーワード抽出手段10は、相談履歴情報記憶部200が記憶するカウンセリーの相談履歴情報を全て抽出したか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11において、全て抽出していないと判定すると、キーワード抽出手段10は、ステップS6に処理を移行する。その後、キーワード抽出手段10は、ステップS11において、全て抽出したと判定するまで、ステップS6からS11の処理を繰り返す。
【0049】
一方、ステップS11において、全て抽出したと判定すると、キーワード抽出手段10は、処理を終了する。
【0050】
なお、本実施形態では、キーワード検出手段10は、個人情報と相談履歴情報とから、それぞれキーワードを抽出したが、例えば、個人情報と相談履歴情報とで共通するキーワードに絞り込んで抽出するようにしてもよい。また、キーワード検出手段10は、例えば、複数のキーワードが抽出できた場合には、抽出数が所定数以上のものに絞り込んで抽出するようにしてもよい。また、キーワード抽出手段10は、個人情報及び相談履歴情報のうち、登録日が新しい情報から重点的にキーワードを抽出するようにしてもよい。このようにすることで、カウンセリーがより関心を持つと思われるキーワードを抽出することができる。
【0051】
次に、検索手段20の動作について説明する。図4は、検索手段20が実行する処理例を示すフローチャートである。図5は、検索手段20と各記憶部との関係を示す説明図である。図5に示すように、キーワード:サイト対応表記憶部500は、キーワードジャンルとキーワードとの対に加えて、キーワードの詳細な分類情報を記憶する。また、キーワード:サイト対応表記憶部500は、分類情報と対応付けて、関連する情報を有するWebサイトのアドレス(URL)を記憶する。
【0052】
キーワード抽出手段10の処理が終了すると、検索手段20は、検索キーワード記憶部400が記憶する検索キーワードを抽出する(ステップS12)。
【0053】
次に、検索手段20は、検索キーワード記憶部400から抽出した検索キーワード(キーワードジャンル及びキーワード)と合致するキーワードジャンルとキーワードとの対を、キーワード:サイト対応表記憶部500が記憶している否かを判定する(ステップS13)。
【0054】
ステップS13において、記憶していると判定すると、検索手段20は、合致する検索キーワード(キーワードジャンルとキーワードとの対)と対応付けて記憶されているWebサイトのアドレス(URL)をキーワード:サイト対応記憶部500から抽出する(ステップS14)。一方、記憶されていないと判定すると、検索手段20は、ステップS17に処理を移行する。
【0055】
次に、検索手段20は、抽出したアドレス(URL)に基づいて、インターネットを介して、関連する情報を有するWebサイトにアクセスする(ステップS15)。
【0056】
そして、検索手段20は、アクセスしたWebサイトから情報を受信し、受信した情報を収集情報記憶部700に記憶させる(ステップS16)。検索手段20は、例えば、アクセスしたWebサイトからウィンドウイメージを受信して、収集情報記憶部700に記憶させる。
【0057】
例えば、検索手段20が、図5に示す検索キーワード記憶部400の<住所:北海道>を検索キーワードとして抽出した場合を想定する。この場合、検索手段20が、キーワード:サイト対応表記憶部500を<住所:北海道>で検索すると、<住所:北海道/天候>、<住所:北海道/自治>及び<住所:北海道/ニュース>が検索キーワードと合致することとなる。
【0058】
図5に示す例では、キーワード:サイト対応表記憶部500が記憶する情報のうち、天候、自治及びニュースの部分は、詳細な分類情報である。そして、キーワード:サイト対応表記憶部500は、予めこれらの分類情報と関連する情報を有するWebサイトのURLとを、それぞれ対応付けて記憶している。検索手段20は、このURLに基づいて、インターネットを介して、インターネット上のWebサイトにある情報(図1に示すインターネット情報600)にアクセスする。
【0059】
検索手段20は、例えば、分類情報が天候の場合には、対応付けられたアドレス「http://www.hokkaitenki.co.jp/」に基づいてWebサイトにアクセスし、このWebサイトから北海道の天候情報を受信することができる。
【0060】
検索手段20は、検索キーワードと合致するキーワードジャンルとキーワードとの対の検索を繰り返し、合致したキーワードジャンルとキーワードとの対の各分類情報について同様の処理を行う。そして、検索手段20は、複数のインターネット上のWebサイトから情報を受信し、受信した情報を収集情報記憶部700に記憶させる。
【0061】
次に、検索手段20は、検索キーワード記憶手段400が記憶する全ての検索キーワードを抽出したか否かを判定する(ステップS17)。全ての検索キーワードを抽出していないと判定すると、検索手段20は、ステップS12に処理を移行する。その後、ステップS17において、すべての検索キーワードを抽出したと判定するまで、検索手段20は、ステップS12からS17の処理を繰り返す。
【0062】
ステップS17において、全ての検索キーワードを抽出したと判定すると、検索手段20は、処理を終了する。
【0063】
次に、情報表示制御手段30の動作について説明する。図6は、カウンセラー用表示装置800が情報表示制御装置30の制御に従って情報を表示する例を示す説明図である。
【0064】
検索手段20の処理が終了すると、情報表示制御手段30は、収集情報記憶部700から、各Webサイトから受信した情報を抽出し、カウンセラーが保持するカウンセラー用表示端末800に抽出した情報を表示するように制御する。
【0065】
図6に示す例では、情報表示制御手段30は、カウンセラー用表示端末800に、カウンセリーの画像に加えて、カウンセリーの所在地である北海道の天気情報を有するWebサイトから受信したウィンドウイメージを表示させるように制御している。また、情報表示制御手段30は、カウンセラー用表示端末800に、北海道の自治体情報と農業のニュースも表示させるように制御している。このように、情報表示制御手段30は、アイスブレイク用の話題となる情報を複数表示させるようにしてもよい。
【0066】
以上のように、本実施形態では、キーワード抽出手段10は、カウンセリーの個人情報及び相談履歴情報からキーワードを抽出する。そして、検索手段20は、抽出したキーワードと対応づけられたWebサイトのアドレスをキーワード:サイト対応表記憶部500から抽出する。そして、検索手段20は、抽出したアドレスに基づいて、Webサイトから情報を受信する。そして、情報表示制御手段30は、受信した情報をカウンセラー用表示制御装置800に表示させるように制御する。
【0067】
従って、カウンセラーは、カウンセリーとの遠隔相談を行う際に、カウンセリーの個人情報や関心事、過去の相談内容などに関連した情報をインターネット上のWebサイトから得ることができる。そのため、カウンセリーに身近な話題を持ちかけることができ、アイスブレイクの効果を高めることができる。
【0068】
例えば、図6に示す例では、カウンセラー用表示装置800が表示する情報によって、カウンセリーの住所が北海道ということが分かり、さらに、自動的に北海道の現在の天候情報を知ることができる。そのため、遠隔相談においても、「今日は寒いですね、積雪はどうですか」などと、身近な話題を持ち出すことができる。
【0069】
次に、本発明によるアイスブレイク話題提供システムの最小構成について説明する。図7は、アイスブレイク話題提供システムの最小の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、アイスブレイク話題提供システムは、最小の構成要素として、キーワード抽出手段1と、収集手段2とを含む。
【0070】
図7に示す最小構成のアイスブレイク話題提供システムでは、遠隔地にいるカウンセリーに対して通信ネットワークを介してカウンセリングを行う際に、キーワード抽出手段1は、カウンセリーが過去に受けたカウンセリングの履歴を示す履歴情報からキーワードを抽出する。そして、収集手段2は、キーワード抽出手段1が抽出したキーワードに基づいて、通信ネットワーク上のサーバにアクセスしてアイスブレイク用の情報を収集する。
【0071】
従って、最小構成のアイスブレイク話題提供システムによれば、遠隔相談において、カウンセラーは、カウンセリーに関する身近な話題を知ることができる。
【0072】
なお、本実施形態では、以下の(1)〜(5)に示すようなアイスブレイク話題提供システムの特徴的構成が示されている。
【0073】
(1)アイスブレイク話題提供システムは、遠隔地にいるカウンセリーに対して通信ネットワークを介してカウンセリングを行う際に、カウンセリーが過去に受けたカウンセリングの履歴を示す履歴情報(例えば、相談履歴情報記憶部200が記憶する相談履歴情報)からキーワードを抽出するキーワード抽出手段(例えば、キーワード抽出手段10によって実現される)と、キーワード抽出手段が抽出したキーワード(例えば、検索キーワード)に基づいて、通信ネットワーク上のサーバにアクセスしてアイスブレイク用の情報を収集する収集手段(例えば、検索手段20によって実現される)とを含むことを特徴とする。
【0074】
(2)アイスブレイク話題提供システムにおいて、キーワード抽出手段は、カウンセリーの属性を含む個人情報(例えば、個人情報記憶部100が記憶する個人情報)からキーワードを抽出するように構成されていてもよい。
【0075】
(3)アイスブレイク話題提供システムは、収集手段が収集したアイスブレイク用の情報(例えば、収集情報記憶部700が記憶するインターネット情報600)を表示装置(例えば、カウンセラー用表示装置800)に表示させるように制御する表示制御手段(例えば、表示制御手段30によって実現される)を含むように構成されていてもよい。
【0076】
(4)アイスブレイク話題提供システムにおいて、キーワード抽出手段は、予め定められた抽出ルール(例えば、キーワードジャンル一覧310やキーワード群の一覧320)に従って、キーワードを抽出するように構成されていてもよい。
【0077】
(5)アイスブレイク話題提供システムにおいて、キーワードとサーバのアドレスとを対応付けた対応情報を予め記憶する対応情報記憶手段(例えば、キーワード:サイト対応表記憶部500によって実現される)を含み、収集手段は、キーワード抽出手段が抽出したキーワードに対応するアドレスを対応情報から特定し、特定したアドレスに従って通信ネットワーク上のサーバにアクセスしてアイスブレイク用の情報を収集するように構成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、遠隔でカウンセリングを行う用途に適用可能である。
【符号の説明】
【0079】
1,10 キーワード抽出手段
2 収集手段
20 検索手段
30 情報表示制御手段
100 個人情報記憶部
200 相談履歴情報記憶部
300 検索キーワード抽出ルール記憶部
310 キーワードジャンル一覧
320 キーワード群の一覧
400 検索キーワード記憶部
500 キーワード:サイト対応表記憶部
600 インターネット情報
700 収集情報記憶部
800 カウンセラー用表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔地にいるカウンセリーに対して通信ネットワークを介したカウンセリングを行う際に、アイスブレイク用の情報を提供するアイスブレイク話題提供システムであって、
前記カウンセリーが過去に受けたカウンセリングの履歴を示す履歴情報からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
前記キーワード抽出手段が抽出したキーワードに基づいて、通信ネットワーク上のサーバにアクセスしてアイスブレイク用の情報を収集する収集手段とを
含むことを特徴とするアイスブレイク話題提供システム。
【請求項2】
キーワード抽出手段は、カウンセリーの属性を含む個人情報からキーワードを抽出する
請求項1記載のアイスブレイク話題提供システム。
【請求項3】
収集手段が収集したアイスブレイク用の情報を表示装置に表示させるように制御する表示制御手段を含む
請求項1又は請求項2記載のアイスブレイク話題提供システム。
【請求項4】
キーワード抽出手段は、予め定められた抽出ルールに従って、キーワードを抽出する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のアイスブレイク話題提供システム。
【請求項5】
キーワードとサーバのアドレスとを対応付けた対応情報を予め記憶する対応情報記憶手段を含み、
収集手段は、キーワード抽出手段が抽出したキーワードに対応するアドレスを前記対応情報から特定し、特定したアドレスに従って通信ネットワーク上のサーバにアクセスしてアイスブレイク用の情報を収集する
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のアイスブレイク話題提供システム。
【請求項6】
遠隔地にいるカウンセリーに対して通信ネットワークを介したカウンセリングを行う際に、アイスブレイク用の情報を提供するアイスブレイク話題提供方法であって、
前記カウンセリーが過去に受けたカウンセリングの履歴を示す履歴情報からキーワードを抽出し、
抽出したキーワードに基づいて、通信ネットワーク上のサーバにアクセスしてアイスブレイク用の情報を収集する
ことを特徴とするアイスブレイク話題提供方法。
【請求項7】
カウンセリーの属性を含む個人情報からキーワードを抽出する
請求項6記載のアイスブレイク話題提供方法。
【請求項8】
遠隔地にいるカウンセリーに対して通信ネットワークを介したカウンセリングを行う際に、アイスブレイク用の情報を提供するアイスブレイク話題提供プログラムであって、
コンピュータに、
前記カウンセリーが過去に受けたカウンセリングの履歴を示す履歴情報からキーワードを抽出するキーワード抽出処理と、
抽出したキーワードに基づいて、通信ネットワーク上のサーバにアクセスしてアイスブレイク用の情報を収集する収集処理とを
実行させるためのアイスブレイク話題提供プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
キーワード抽出処理で、カウンセリーの属性を含む個人情報からキーワードを抽出する処理を実行させる
請求項8記載のアイスブレイク話題提供プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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