説明

アイテムデータを送信する方法、サーバおよびプログラム

【課題】通信ネットワークを介して効率的にユーザニーズにマッチしたアイテムをユーザに提示する方法を提供すること。
【解決手段】サーバ10は、ユーザの端末(端末20)からのアイテムデータの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記コーディネート履歴テーブルを参照して、前記ユーザのユーザIDデータに関連付けられたアイテムIDデータを読み出し、アイテムテーブルを参照して、読み出した前記アイテムIDデータに関連付けられたアイテム属性データを読み出して、その特徴を、概念辞書テーブル(概念辞書DB204)を参照して分析し、特徴データを生成して記憶し、記憶した前記特徴データに基づいて、前記アイテムテーブルを参照し、読み出した前記アイテムIDデータを持つアイテムに関連度の高いアイテムの抽出をし、抽出した前記アイテムのアイテムデータを前記ユーザの端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイテムデータを送信する方法、サーバおよびプログラムに関する。特に、通信ネットワークに接続された端末にアイテムデータを送信する方法、サーバおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの社会への普及に伴い、ネットワーク上で情報を閲覧したり、検索したり、あるいは商品を購入したり、といった受身のユーザのみならず、ユーザ自らが情報の発信者としてWeb上で擬似的な日記(いわゆるブログ)を公開したり、嗜好の一致する者同士でコミュニティを構成したり、といった積極的な行動をとるユーザが急速に増加している。
【0003】
特に、ブログがこの数年で急速に普及した背景には、インターネットの初心者でも簡単にホームページに文章や写真を登録して発信できるブログエディターの果たした貢献が大きいものと考えられる。
【0004】
そして、こうしたブログの社会への普及は、単に通信ネットワークに接続できる端末によって情報を閲覧していた時代には考えられなかったネットワーク上の社会(いわゆるネットワークコミュニティ)が現実の社会とは別にもうひとつ出現し、急速に発展しつつあることを示している。
【0005】
こうした状況において、ネットワーク上でユーザ自身を表すシンボルとして、「アバター」を活用するユーザが増加している。「分身」を意味するアバターは、具体的には画像データ、動画データ、音声データ等で表現されたいわゆるキャラクターであるが、現実の社会とは別に存在するネットワークコミュニティにおいて自分自身を表現し、他のユーザと対話し、共感し、議論し、同好の友人関係を広げる、といった様々な活動において、擬似的な行動主体としてその存在意義を高めている。
【0006】
具体的には、例えば、ブログを公表する際に、アバターを画面の中で活用することにより、ユーザの書き込みによる文書とは別にユーザ自身をキャラクターデータにより直感的に表現することができるので、それを見る人にあたかもネットワーク上に自分の分身が存在するかのような感覚を抱かせ、ネットワークコミュニティにおけるコミュニケーションを強力にサポートすることができる。
【0007】
実際に、このアバターの髪型、服装、アクセサリー、小物などのアイテムをコーディネートすること自体がネットワークコミュニティにおいてユーザ自身のセンスや嗜好をアピールするために重要な活動のひとつとなっている。このため、ユーザはこのようなアイテムを有償で購入したり、友人にプレゼントしたりしており、アバターのコーディネートは経済活動の対象ともなっている。
【0008】
したがって、現実社会において洋服を購入したり、アクセサリーや小物をコーディネートしたりすることと同様に、アバターのコーディネート活動はネットワーク上でユーザの嗜好を判断したり、ネットワークコミュニティにおける流行や変化を捉えたりする上で重要な分析対象ともなっている。
【0009】
こうした状況において、ユーザからの選択を受け付けたことに応じて、画面上でキャラクターに着せ替え画像を重ね合わせる際に生じる不自然なはみ出しや重なり具合の問題を、レイヤの排他ルールを導入することによって解消しようとする技術が開示されている(特許文献1)。
【0010】
特許文献1に開示された技術によれば、様々な着せ替え画像がユーザに選択された場合にも、不自然なはみ出しや、重なり具合の問題を抑制し、自然なキャラクター画像を生成して画面に表示させることができる可能性があると考えられる。
【特許文献1】特開2003−256862号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、こうした特許文献1の技術によっても、上述のアバターとしてのキャラクターのデータをコーディネートするためのユーザ環境には改善の余地が残されている。より具体的には、ユーザが自分のアバターに新たなアイテムをコーディネートする際に、そのユーザのニーズにマッチしたアイテムを効率的に見つけ出すことができない。
【0012】
そこで、本発明者らは、通信ネットワークを介して効率的にユーザニーズにマッチしたアイテムをユーザに提示する方法を提供することを目的として、鋭意研究を重ね、本発明を完成するに至った。本発明は、より具体的には以下のようなものを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、ユーザの端末(端末20)と通信ネットワーク(通信ネットワーク30)を介して接続されたサーバ(サーバ10)が前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータの一部を構成するためのアイテムデータ(アイテム画像データ、アイテム動画データ、アイテム音声データ等を含むアイテム実体データ2022)を送信する方法であって、
前記サーバは、キャラクターに関して前記ユーザが過去に選択したアイテムのアイテムIDデータ(アイテムIDデータ2012)を、コーディネート履歴テーブル(コーディネート履歴DB203)として前記ユーザのユーザIDデータ(ユーザIDデータ2011)に関連付けて記憶し、前記アイテムのアイテム属性データ(アイテム属性データ2024a、2024b)をアイテムテーブル(アイテムDB202)として前記アイテムのアイテムIDデータ(アイテムIDデータ2012)に関連付けて記憶する記憶部(記憶部200)を備えており、
前記ユーザの端末(端末20)からのアイテムデータ(アイテム実体データ2022)の送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記コーディネート履歴テーブルを参照して、前記ユーザのユーザIDデータ(ユーザIDデータ2011)に関連付けられたアイテムIDデータ(アイテムIDデータ2012)を読み出すステップと、
前記アイテムテーブル(アイテムDB202)を参照して、読み出した前記アイテムIDデータ(アイテムIDデータ2012)に関連付けられたアイテム属性データ(アイテム属性データ2024a、2024b)を読み出して、その特徴を、概念辞書テーブル(概念辞書DB204)を参照して分析し、特徴データを生成して記憶するステップと、
記憶した前記特徴データに基づいて、前記アイテムテーブル(アイテムDB202)を参照し、読み出した前記アイテムIDデータ(アイテムIDデータ2012)を持つアイテムに関連度の高いアイテムの抽出をするステップと、
抽出した前記アイテムのアイテムデータ(アイテム実体データ2022)を前記ユーザの端末に送信するステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、前記サーバは、
キャラクターに関して前記ユーザが過去に選択したアイテムのアイテムIDデータを、コーディネート履歴テーブルとして前記ユーザのユーザIDデータに関連付けて記憶し、前記アイテムのアイテム属性データをアイテムテーブルとして前記アイテムのアイテムIDデータに関連付けて記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末からのアイテムデータの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記コーディネート履歴テーブルを参照して、前記ユーザのユーザIDデータに関連付けられたアイテムIDデータを読み出し、
前記アイテムテーブルを参照して、読み出した前記アイテムIDデータに関連付けられたアイテム属性データを読み出して、その特徴を、概念辞書テーブルを参照して分析し、特徴データを生成して記憶し、
記憶した前記特徴データに基づいて、前記アイテムテーブルを参照し、読み出した前記アイテムIDを持つアイテムに関連度の高いアイテムの抽出をし、
抽出した前記アイテムのアイテムデータを前記ユーザの端末に送信することが可能である、という作用・効果を奏する。
【0015】
このことにより、前記サーバは、前記ユーザが過去に選択し、前記ユーザのコーディネート履歴テーブルに記憶されているアイテムIDを持つアイテムに関連度の高いアイテムのアイテムデータを前記ユーザの端末に送信することが可能となる。
【0016】
その結果、前記ユーザは、過去のコーディネート履歴に関連が高く、ユーザニーズにマッチしたアイテムを検索結果として閲覧することができる可能性がある。
【0017】
また、本発明は、前記記憶部は、コーディネート履歴テーブルに含まれる前記アイテムが前記ユーザの端末からの選択を受け付けた時期を示すタイムスタンプデータをさらに記憶しており、
前記サーバが、前記抽出をするステップにおいて、前記タイムスタンプデータがより新しい場合により大きなウエイトをかけて抽出をすることがさらに望ましい。
【0018】
このような構成によれば、前記記憶部は、コーディネート履歴テーブルに含まれる前記アイテムが前記ユーザの端末からの選択を受け付けた時期を示すタイムスタンプデータをさらに記憶しており、
前記サーバは、前記抽出をするステップにおいて、前記タイムスタンプデータがより新しい場合により大きなウエイトをかけて抽出をすることが可能である、という作用・効果を奏する。
【0019】
このことにより、前記サーバは、前記抽出をするステップにおいて、前記タイムスタンプデータがより新しい場合により大きなウエイトをかけて抽出をすることが可能となる。
【0020】
その結果、前記ユーザは、前記コーディネート履歴の中で、最近選択したアイテムであって、より新しいタイムスタンプでコーディネート履歴に記録されているアイテムに関連しているものをより優先的に検索し、閲覧することができる可能性がある。
【0021】
また、本発明は、前記記憶部は、前記アイテムテーブルに含まれる前記アイテムが前記ユーザの端末からの選択を受け付けた回数を示す選択回数データ(利用数2025)をさらに記憶しており、
前記サーバが、前記抽出をするステップにおいて、前記選択回数データ(利用数2025)がより大きい場合により大きなウエイトをかけて抽出をすることがさらに望ましい。
【0022】
このような構成によれば、前記記憶部は、前記アイテムテーブルに含まれる前記アイテムが前記ユーザの端末からの選択を受け付けた回数を示す選択回数データをさらに記憶しており、
前記サーバは、前記抽出をするステップにおいて、前記選択回数データがより大きい場合により大きなウエイトをかけて抽出をすることが可能である、という作用・効果を奏する。
【0023】
このことにより、前記サーバは、前記抽出をするステップにおいて、前記選択回数データがより大きい場合により大きなウエイトをかけて抽出をすることが可能となる。
【0024】
その結果、前記ユーザは、他のユーザによる選択も含めて、アイテムとしてより多く選択されているアイテムをより優先的に検索し、閲覧することができる可能性がある。
【0025】
また、本発明は、前記サーバが、前記ユーザを含むユーザ群についてコーディネート履歴テーブルを参照し、その特徴を、概念辞書テーブルを参照して分析し、特徴データを生成して記憶するステップと、
記憶した前記ユーザ群についてのコーディネート履歴テーブルの特徴データに基づいて、前記ユーザ以外のユーザのコーディネート履歴テーブルであって、前記ユーザのコーディネート履歴テーブルに最も近い特徴データを有するコーディネート履歴テーブルに含まれるアイテムを抽出することがさらに望ましい。
【0026】
このような構成によれば、前記サーバは、前記ユーザを含むユーザ群についてコーディネート履歴テーブルを参照し、その特徴を、概念辞書テーブルを参照して分析し、特徴データを生成して記憶し、
記憶した前記ユーザ群についてのコーディネート履歴テーブルの特徴データに基づいて、前記ユーザ以外のユーザのコーディネート履歴テーブルであって、前記ユーザのコーディネート履歴テーブルに最も近い特徴データを有するコーディネート履歴テーブルに含まれるアイテムを抽出することが可能である、という作用・効果を奏する。
【0027】
このことにより、前記サーバは、複数の前記ユーザのコーディネート履歴テーブルについて記憶した特徴データに基づいて、前記ユーザ以外のユーザのコーディネート履歴テーブルであって、前記ユーザのコーディネート履歴テーブルに最も近い特徴データを有するコーディネート履歴テーブルに含まれるアイテムを抽出することが可能となる。
【0028】
その結果、前記ユーザは、前記ユーザ以外のユーザであって、前記ユーザとコーディネート履歴が最も関連している、同様の嗜好を持つユーザが選択したアイテムを閲覧することができる可能性がある。
【0029】
また、本発明は、ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続され、前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータの一部を構成するためのアイテムデータを送信するサーバであって、
キャラクターに関して前記ユーザが過去に選択したアイテムのアイテムIDデータを、コーディネート履歴テーブルとして前記ユーザのユーザIDデータに関連付けて記憶し、前記アイテムのアイテム属性データをアイテムテーブルとして前記アイテムのアイテムIDデータに関連付けて記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末からのアイテムデータの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記コーディネート履歴テーブルを参照して、前記ユーザのユーザIDデータに関連付けられたアイテムIDデータを読み出す手段と、
前記アイテムテーブルを参照して、読み出した前記アイテムIDデータに関連付けられたアイテム属性データを読み出して、その特徴を、概念辞書テーブルを参照して分析し、特徴データを生成して記憶する手段と、
記憶した前記特徴データに基づいて、前記アイテムテーブルを参照し、読み出した前記アイテムIDを持つアイテムに関連度の高いアイテムの抽出をする手段と、
抽出した前記アイテムのアイテムデータを前記ユーザの端末に送信する手段と、を備えることを特徴とする。
【0030】
また、本発明は、前記記憶部は、コーディネート履歴テーブルに含まれる前記アイテムが前記ユーザの端末からの選択を受け付けた時期を示すタイムスタンプデータをさらに記憶しており、
前記抽出をする手段は、前記タイムスタンプデータがより新しい場合により大きなウエイトをかけて抽出をすることがさらに望ましい。
【0031】
また、本発明は、前記記憶部は、前記アイテムテーブルに含まれる前記アイテムが前記ユーザの端末からの選択を受け付けた回数を示す選択回数データをさらに記憶しており、
前記抽出をする手段は、前記選択回数データがより大きい場合により大きなウエイトをかけて抽出をすることがさらに望ましい。
【0032】
また、本発明は、前記ユーザを含むユーザ群についてコーディネート履歴テーブルを参照し、その特徴を、概念辞書テーブルを参照して分析し、特徴データを生成して記憶する手段と、
記憶した前記ユーザ群についてのコーディネート履歴テーブルの特徴データに基づいて、前記ユーザ以外のユーザのコーディネート履歴テーブルであって、前記ユーザのコーディネート履歴テーブルに最も近い特徴データを有するコーディネート履歴テーブルに含まれるアイテムを抽出する手段をさらに備えることがさらに望ましい。
【0033】
また本発明は、ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続されたサーバに前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータの一部を構成するためのアイテムデータを送信させるプログラムであって、
前記サーバは、キャラクターに関して前記ユーザが過去に選択したアイテムのアイテムIDデータを、コーディネート履歴テーブルとして前記ユーザのユーザIDデータに関連付けて記憶し、前記アイテムのアイテム属性データをアイテムテーブルとして前記アイテムのアイテムIDデータに関連付けて記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末からのアイテムデータの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記コーディネート履歴テーブルを参照させて、前記ユーザのユーザIDデータに関連付けられたアイテムIDデータを読み出させるステップと、
前記アイテムテーブルを参照させて、読み出した前記アイテムIDデータに関連付けられたアイテム属性データを読み出させて、その特徴を、概念辞書テーブルを参照させて分析させ、特徴データを生成させて記憶させるステップと、
記憶した前記特徴データに基づいて、前記アイテムテーブルを参照させて、読み出した前記アイテムIDを持つアイテムに関連度の高いアイテムの抽出をさせるステップと、
抽出した前記アイテムのアイテムデータを前記ユーザの端末に送信させるステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、ユーザが自分のアバターとしてのキャラクターに新たなアイテムをコーディネートする際に、本発明に係るサーバはユーザが過去に選択したアイテムの履歴であるコーディネート履歴テーブルを参照することにより、そのユーザのニーズにマッチしたアイテムを効率的に見つけ出して前記ユーザの端末に送信することができる。さらに、タイムスタンプの新しいアイテムにより高いウエイトをかけることにより、当該ユーザの嗜好の変化を反映したアイテムを選択して当該端末へ送信することが可能となる。さらに、他のユーザも含めて利用が多いものを選択することにより、流行を反映したアイテムを選択して当該端末へ送信することができる。さらに、コーディネート履歴の特徴データが類似している他のユーザの選択したアイテムを送信することにより、嗜好の似ている他のユーザの好みを反映したアイテムを当該端末へ送信することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
本発明に係る好適な実施形態の一例について、図面に基づいて以下に説明する。
[システムの全体構成]
【0036】
図1は、本発明の好適な実施形態の一例に係るコンピュータ・システム1の全体構成およびサーバ10の機能構成を表すブロック図である。サーバ10とその端末20とが通信ネットワーク30を介して接続されている。ここで、サーバ10の数には制限はなく、必要に応じて1または複数で構成してよい。また、サーバ10は、必要に応じてWebサーバ、DBサーバ、アプリケーションサーバを含んで構成してよく、1台のサーバで構成してもそれぞれ別のサーバで構成してもよい。
【0037】
サーバ10は、少なくともアバターとしてのキャラクターを管理するアバター管理装置として構成し、記憶部200は、アバターDB201、アイテムDB202、コーディネート履歴DB203、概念辞書DB204を記憶している。
【0038】
さらに、制御部100は、サーバ10全体を制御し、少なくともアイテムIDデータ読出部101、アイテム属性データ特徴分析部102、アイテムデータ抽出部103、アイテムデータ送信部104を構成する。
[アイテムデータ送信メイン処理]
【0039】
図2は、本発明の好適な実施形態の一例に係るサーバ10によるアイテムデータ送信メイン処理を示すフローチャートである。
【0040】
まず制御部100は、ユーザの端末20からのアイテムデータの送信要求を待ち受ける(ステップS11)。ここで、前記ユーザの端末20からのアイテムデータの送信要求を受け付けた場合には、制御部100は、処理をステップS12に移す。また、そうではない場合には制御部100は、このステップS11の処理を継続して実施する。
[アバターアイテム検索画面]
【0041】
ここで、図3は、上述のステップS11の前におけるユーザの端末20の表示部が表示する画面の一例を示す図である。
【0042】
図3に示すように、ユーザの端末20は、「アバターアイテム検索画面」において、画面の左側にアバターを表示し、右側に当該アバターに新たに組み合わせるアイテムを検索するための検索条件の指定欄を表示している。検索条件の指定欄については、「コーディネート履歴を参考に」、「最近の傾向を採り入れて」、「流行も参考に」、「似たものさんの選択」といった項目にチェックマークの入力が可能となっている。
【0043】
端末20は、この画面において、ユーザからのチェックマークの入力を受け付けた後、送信ボタンの押下を受け付けることによって、端末20は、通信ネットワーク30を介してこれらの検索条件を指定してアイテムデータの送信を要求するデータをサーバ10へ送信し、サーバ10は当該データを受信することになる(ステップS11)。
[アバターDB]
【0044】
ここで、図4は本発明の好適な実施形態の一例に係るアバターDB201を示す図である。
【0045】
図4に示すように、記憶部200は、ユーザIDデータ2011をキーとして、「顔」、「髪型」、「服装」、「ボトムス」、といった大分類2023aに従ってアイテムIDデータ2012を記憶している。
【0046】
例えば、ユーザIDデータ2011が「ABC12」のユーザに関しては、記憶部200は、「顔」について「D678」を、「髪型」について「B898」を、「服装」について「C1120」を、ボトムスについて「A178」を、それぞれ「ABC12」に関連付けて記憶している。
【0047】
このように、アバターDB201は、その時点のユーザによるコーディネートに基づくアイテムIDデータ2012をユーザIDデータ2011に関連付けて管理している。
【0048】
ここで、再び図2に戻ってアイテムデータ送信メイン処理についての説明を続ける。次に、制御部100(アイテムIDデータ読出部101)は、コーディネート履歴DB203を参照し、前記ユーザのユーザIDデータ2011に関連付けられたアイテムIDデータ2012を読み出す(ステップS12)。
[コーディネート履歴DB]
【0049】
ここで、図6は、本発明の好適な実施形態の一例に係るコーディネート履歴DB203を示す図である。
【0050】
図6に示すとおり、ユーザIDデータ2011をキーとして、過去に当該ユーザが選択をしたアイテムのアイテムIDデータ2012が記憶されている。
【0051】
具体的には、例えば、図6に示したコーディネート履歴DB203によれば、ユーザIDデータ2011が「ABC12」のユーザは、過去に「顔」として「D678」および「B658」を選択し、また「髪型」として「B898」、「D158」および「E773」をアイテムとして選択していること等を読み取ることができる。
【0052】
ここで、再び図2に戻ってアイテムデータ送信メイン処理についての説明を続ける。次に、制御部100(アイテム属性データ特徴分析部102)は、アイテムDB202を参照し、前記アイテムIDに関連付けられたアイテム属性データ2024a、2024bを読み出す(ステップS13)。
[アイテムDB]
【0053】
ここで、図5は、本発明の好適な実施形態の一例に係るアイテムDB202を示す図である。
【0054】
アイテムIDデータ2012をキーとして、アイテム実体データ2022、大分類2023a、小分類2023b、属性1(2024a)、属性2(2024b)、前記ユーザに選択された回数を利用数2025として記憶している。
【0055】
例えば、アイテムIDデータ2012が「C1120」であるアイテムは、アイテム実体データ2022はSuit1.GIFという画像データであり、大分類2023aは「服装」で、小分類2023bは「スーツ」であり、属性1(2024a)は「春」、属性2(2024b)は「グレー」、利用数2025は1,000回あったことを読み取ることができる。
【0056】
ここで、アイテム実体データ2022は上述の例では画像データであるが、これに限られず、MPEG、FLASH(登録商標)、3GP等の動画データであってもよいし、WAV、MP3等の音声データであってもよい。本発明においては、最終的にユーザの端末20に送信するアバターの一部を構成するデータとして取り扱うことが可能なものが全て含まれる。
【0057】
ここで、再び図2に戻ってアイテムデータ送信メイン処理についての説明を続ける。次に、制御部100(アイテム属性データ特徴分析部102)は、アイテム属性データ2024a、2024bの特徴を、概念辞書DB204を参照して分析し、特徴データを生成して記憶する(ステップS14)。
【0058】
次に、制御部100(アイテムデータ抽出部103)は、特徴データに基づいてアイテムDB202を参照し、読み出したアイテムIDデータ2012を持つアイテムに関連度の高いアイテムを抽出する(ステップS15)。
【0059】
ここで、概念辞書DB204は、例えば、単語の上位/下位関係、部分/全体関係、同義関係、類義関係などによって単語を分類して体系付けたいわゆるシソーラス辞書等で実現する。日本語の本発明に適用し得るシソーラスとしては、分類語彙表、EDR概念体系辞書などがあり、英語ではWorldNet等があり、その他の公知の概念辞書が本発明に利用できる。
【0060】
さらに、特徴データは、アイテム属性データ2024a、2024bに含まれる単語と上述の概念辞書DB204に含まれる単語との対比によって決定される当該アイテムの属性の特徴を表すデータとして構成する。
【0061】
例えば、単語「夏」がアイテム属性データ2024a、2024bに含まれていた場合には、その同義語である「サマー」、広義語である「季節」、「期間」、狭義語である「今夏」、「昨夏」、「盛夏」、「真夏」、「来夏」、「冷夏」などが特徴データを構成する単語として採用される。
【0062】
さらに、上述のステップS15において、制御部100(アイテムデータ抽出部103)は、前記ユーザのコーディネート履歴DB203に含まれるアイテムの属性の特徴データと、アイテムDB202に含まれるアイテムの属性の特徴データと、をそれぞれ生成して比較し、前記ユーザのコーディネート履歴DB203に含まれるアイテムの属性の特徴データに関連度の高いアイテムの属性の特徴データを持つアイテムを抽出するのである。
【0063】
ここで、関連度とは、例えば、比較対象となっている二つの特徴データに含まれる単語が一致した数をポイント化して表現することができる。あるいは、アイテム属性データ2024a、2024bに含まれる単語が一致した場合にはより高いポイントを付与し、その類義語や同義語が一致した場合にはそれよりは低いポイントを付与してもよい。その他、概念辞書を使用した様々な関連度判断の精度向上ならびに効率向上のための公知の技術が本発明に適用可能である。
【0064】
ここで、制御部100(アイテムデータ抽出部103)は、上述のアイテムDB202において管理されている利用数2025の回数がより多いアイテムを優先的に抽出してもよい。
【0065】
具体的には、例えば、図5の例においては、制御部100(アイテムデータ抽出部103)は、小分類2023bが同じ「スーツ」であり、アイテムIDデータ2012がそれぞれ「C1120」と「C1121」である2つのアイテムを比較して、「C1120」(利用数2025は「1,000」)の方を、「C1121」(利用数2025は「3」)よりも優先的に抽出する。
【0066】
さらに、制御部100(アイテムデータ抽出部103)は、前記ユーザを含むユーザ群についてコーディネート履歴DB203を参照し、その特徴を、概念辞書DB204を参照して分析し、特徴データを生成して記憶し、記憶した前記ユーザ群についてのコーディネート履歴DB203の特徴データに基づいて、前記ユーザ以外のユーザのコーディネート履歴DB203であって、前記ユーザのコーディネート履歴DB203に最も近い特徴データを有するコーディネート履歴DB203に含まれるアイテムを抽出してもよい。
【0067】
このことにより、前記ユーザに似た嗜好を持つユーザの選択したアイテム実体データ2022を、前記ユーザに送信することができる。
【0068】
ここで、図7は、本発明の好適な実施形態の別の一例に係るコーディネート履歴DB203を示す図である。
【0069】
図7に示すように、アイテムIDデータ2012に加えて、それぞれのアイテムがユーザによって選択された時期を示すタイムスタンプデータ2026がそれぞれ記憶されている。
【0070】
そこで、制御部100(アイテムデータ抽出部103)は、コーディネート履歴DB203にさらに含まれるタイムスタンプデータ2026に基づいて、前記タイムスタンプデータ2026がより新しい場合により大きなウエイトをかけて抽出してもよい。
【0071】
具体的には、例えば、ユーザIDデータ2011が「ABC12」のユーザの「顔」について、アイテムIDデータ2012が「B658」のアイテム(タイムスタンプデータ2026は「2006/4/20」)よりも、アイテムIDデータ2012が「D678」のアイテム(タイムスタンプデータ2026は「2006/4/30」)の方により大きなウエイトをかける。
【0072】
このことにより、前記ユーザがより最近選択したアイテムに関連度の高いアイテムのアイテム実体データ2022を優先的に前記ユーザに送信することができる。
【0073】
ここで、再び図2に戻ってアイテムデータ送信メイン処理についての説明を続ける。次に、制御部100(アイテムデータ送信部104)は、抽出したアイテムのアイテムデータを前記ユーザの端末へ送信する(ステップS16)。
[アバターアイテム検索結果画面]
【0074】
ここで、図8は、ステップS16の後ユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の一例を示す図である。
【0075】
図8に示すように、端末20の表示部(表示装置1022)は、「アバターアイテム検索結果画面」において、ユーザが指定した検索条件に基づいて抽出したアイテムのリストを大分類2023a毎に表示する。
【0076】
図8の例においては、端末20の表示部(表示装置1022)は、「顔」、「服装」、「ボトムス」に関する検索結果のリストを画像データとして表示している。
【0077】
この後、端末20は、ユーザからのクリック操作などによる選択操作を受け付けることによって、これらのアイテムをアバターに適用して当該選択操作を受け付けたアイテムを当該アバターに適用してその画像を表示する。
【0078】
次に、制御部100は、これら一連の処理を終了してよいという指示を管理者等から受け付けるまで、ステップS11からステップS17までの一連の処理を繰り返す(ステップS17)。
[サーバのハードウェア構成]
【0079】
図9は、図1で説明したサーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ10は、制御部100を構成するCPU(Central Processing Unit)1010(マルチプロセッサ構成ではCPU1012など複数のCPUが追加されてもよい)、バスライン1005、通信I/F1040、メインメモリ1050、BIOS(Basic Input Output System)1060、USBポート1090、I/Oコントローラ1070、ならびにキーボードおよびマウス1100等の入力手段や表示装置1022を備える。
【0080】
I/Oコントローラ1070には、テープドライブ1072、ハードディスク1074、光ディスクドライブ1076、半導体メモリ1078、等の記憶手段を接続することができる。
【0081】
BIOS1060は、サーバ10の起動時にCPU1010が実行するブートプログラムや、サーバ10のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0082】
記憶部200を構成するハードディスク1074は、サーバ10がサーバとして機能するための各種プログラムおよび本発明の機能を実行するプログラムを記憶しており、さらに必要に応じて各種データベースを構成可能である。
【0083】
光ディスクドライブ1076としては、例えば、DVD−ROMドライブ、CD−ROMドライブ、DVD−RAMドライブ、CD−RAMドライブを使用することができる。この場合は各ドライブに対応した光ディスク1077を使用する。光ディスク1077から光ディスクドライブ1076によりプログラムまたはデータを読み取り、I/Oコントローラ1070を介してメインメモリ1050またはハードディスク1074に提供することもできる。また、同様にテープドライブ1072に対応したテープメディア1071を主としてバックアップのために使用することもできる。
【0084】
サーバ10に提供されるプログラムは、ハードディスク1074、光ディスク1077、またはメモリーカード等の記録媒体に格納されて提供される。このプログラムは、I/Oコントローラ1070を介して、記録媒体から読み出され、または通信I/F1040を介してダウンロードされることによって、サーバ10にインストールされ実行されてもよい。
【0085】
前述のプログラムは、内部または外部の記憶媒体に格納されてもよい。ここで、記憶部200を構成する記憶媒体としては、ハードディスク1074、光ディスク1077、またはメモリーカードの他に、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体を用いることができる。また、専用通信回線やインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク1074または光ディスクライブラリー等の記憶装置を記録媒体として使用し、通信回線を介してプログラムをサーバ10に提供してもよい。
【0086】
ここで、表示装置1022は、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示したり、サーバ10による演算処理結果の画面を表示したりするものであり、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。
【0087】
ここで、入力手段は、ユーザによる入力の受付を行うものであり、キーボードおよびマウス1100等により構成してよい。
【0088】
また、通信I/F1040は、サーバ10を専用ネットワークまたは公共ネットワークを介して端末と接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである。通信I/F1040は、モデム、ケーブル・モデムおよびイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでよい。
【0089】
以上の例は、サーバ10について主に説明したが、コンピュータに、プログラムをインストールして、そのコンピュータをサーバ装置として動作させることにより上記で説明した機能を実現することもできる。したがって、本発明において一実施形態として説明したサーバにより実現される機能は、上述の方法を当該コンピュータにより実行することにより、あるいは、上述のプログラムを当該コンピュータに導入して実行することによっても実現可能である。
[端末のハードウェア構成]
【0090】
端末20も、上述のサーバ10と同様な構成を持つ。また、上述の例ではいわゆるコンピュータで実現した例について説明したが、さらに、本発明の原理が適用可能である限り、携帯電話、PDA(Personal Data Assistant)、ゲーム機等の様々な端末で実現してよい。
【0091】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の好適な実施形態の一例に係るコンピュータ・システム1の全体構成およびサーバ10の機能構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の好適な実施形態の一例に係るサーバ10によるアイテムデータ送信メイン処理を示すフローチャートである。
【図3】ステップS11の前にユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の一例を示す図である。
【図4】本発明の好適な実施形態の一例に係るアバターDBを示す図である。
【図5】本発明の好適な実施形態の一例に係るアイテムDBを示す図である。
【図6】本発明の好適な実施形態の一例に係るコーディネート履歴DBを示す図である。
【図7】本発明の好適な実施形態の別の一例に係るコーディネート履歴DBを示す図である。
【図8】ステップS16の後ユーザの端末20の表示部(表示装置1022)が表示する画面の一例を示す図である。
【図9】サーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0093】
1 コンピュータ・システム
10 サーバ
20 ユーザの端末
30 通信ネットワーク
101 アイテムIDデータ読出部
102 アイテム属性データ特徴分析部
103 アイテムデータ抽出部
104 アイテムデータ送信部
201 アバターDB
202 アイテムDB
203 コーディネート履歴DB
204 概念辞書DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続されたサーバが前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータの一部を構成するためのアイテムデータを送信する方法であって、
前記サーバは、キャラクターに関して前記ユーザが過去に選択したアイテムのアイテムIDデータを、コーディネート履歴テーブルとして前記ユーザのユーザIDデータに関連付けて記憶し、前記アイテムのアイテム属性データをアイテムテーブルとして前記アイテムのアイテムIDデータに関連付けて記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末からのアイテムデータの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記コーディネート履歴テーブルを参照して、前記ユーザのユーザIDデータに関連付けられたアイテムIDデータを読み出すステップと、
前記アイテムテーブルを参照して、読み出した前記アイテムIDデータに関連付けられたアイテム属性データを読み出して、その特徴を、概念辞書テーブルを参照して分析し、特徴データを生成して記憶するステップと、
記憶した前記特徴データに基づいて、前記アイテムテーブルを参照し、読み出した前記アイテムIDデータを持つアイテムに関連度の高いアイテムの抽出をするステップと、
抽出した前記アイテムのアイテムデータを前記ユーザの端末に送信するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記記憶部は、コーディネート履歴テーブルに含まれる前記アイテムが前記ユーザの端末からの選択を受け付けた時期を示すタイムスタンプデータをさらに記憶しており、
前記サーバが、前記抽出をするステップにおいて、前記タイムスタンプデータがより新しい場合により大きなウエイトをかけて抽出をする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記記憶部は、前記アイテムテーブルに含まれる前記アイテムが前記ユーザの端末からの選択を受け付けた回数を示す選択回数データをさらに記憶しており、
前記サーバが、前記抽出をするステップにおいて、前記選択回数データがより大きい場合により大きなウエイトをかけて抽出をする請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サーバが、前記ユーザを含むユーザ群についてコーディネート履歴テーブルを参照し、その特徴を、概念辞書テーブルを参照して分析し、特徴データを生成して記憶するステップと、
記憶した前記ユーザ群についてのコーディネート履歴テーブルの特徴データに基づいて、前記ユーザ以外のユーザのコーディネート履歴テーブルであって、前記ユーザのコーディネート履歴テーブルに最も近い特徴データを有するコーディネート履歴テーブルに含まれるアイテムを抽出する請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続され、前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータの一部を構成するためのアイテムデータを送信するサーバであって、
キャラクターに関して前記ユーザが過去に選択したアイテムのアイテムIDデータを、コーディネート履歴テーブルとして前記ユーザのユーザIDデータに関連付けて記憶し、前記アイテムのアイテム属性データをアイテムテーブルとして前記アイテムのアイテムIDデータに関連付けて記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末からのアイテムデータの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記コーディネート履歴テーブルを参照して、前記ユーザのユーザIDデータに関連付けられたアイテムIDデータを読み出す手段と、
前記アイテムテーブルを参照して、読み出した前記アイテムIDデータに関連付けられたアイテム属性データを読み出して、その特徴を、概念辞書テーブルを参照して分析し、特徴データを生成して記憶する手段と、
記憶した前記特徴データに基づいて、前記アイテムテーブルを参照し、読み出した前記アイテムIDデータを持つアイテムに関連度の高いアイテムの抽出をする手段と、
抽出した前記アイテムのアイテムデータを前記ユーザの端末に送信する手段と、を備えるサーバ。
【請求項6】
前記記憶部は、コーディネート履歴テーブルに含まれる前記アイテムが前記ユーザの端末からの選択を受け付けた時期を示すタイムスタンプデータをさらに記憶しており、
前記抽出をする手段は、前記タイムスタンプデータがより新しい場合により大きなウエイトをかけて抽出をする請求項5に記載のサーバ。
【請求項7】
前記記憶部は、前記アイテムテーブルに含まれる前記アイテムが前記ユーザの端末からの選択を受け付けた回数を示す選択回数データをさらに記憶しており、
前記抽出をする手段は、前記選択回数データがより大きい場合により大きなウエイトをかけて抽出をする請求項5又は請求項6に記載のサーバ。
【請求項8】
前記ユーザを含むユーザ群についてコーディネート履歴テーブルを参照し、その特徴を、概念辞書テーブルを参照して分析し、特徴データを生成して記憶する手段と、
記憶した前記ユーザ群についてのコーディネート履歴テーブルの特徴データに基づいて、前記ユーザ以外のユーザのコーディネート履歴テーブルであって、前記ユーザのコーディネート履歴テーブルに最も近い特徴データを有するコーディネート履歴テーブルに含まれるアイテムを抽出する手段をさらに備える請求項5から請求項7のいずれかに記載のサーバ。
【請求項9】
ユーザの端末と通信ネットワークを介して接続されたサーバに前記ユーザのユーザIDに関連付けて記憶されているキャラクターデータの一部を構成するためのアイテムデータを送信させるプログラムであって、
前記サーバは、キャラクターに関して前記ユーザが過去に選択したアイテムのアイテムIDデータを、コーディネート履歴テーブルとして前記ユーザのユーザIDデータに関連付けて記憶し、前記アイテムのアイテム属性データをアイテムテーブルとして前記アイテムのアイテムIDデータに関連付けて記憶する記憶部を備えており、
前記ユーザの端末からのアイテムデータの送信を要求するデータを受信したことに応じて、前記コーディネート履歴テーブルを参照させて、前記ユーザのユーザIDデータに関連付けられたアイテムIDデータを読み出させるステップと、
前記アイテムテーブルを参照させて、読み出した前記アイテムIDデータに関連付けられたアイテム属性データを読み出させて、その特徴を、概念辞書テーブルを参照させて分析させ、特徴データを生成させて記憶させるステップと、
記憶した前記特徴データに基づいて、前記アイテムテーブルを参照させて、読み出した前記アイテムIDデータを持つアイテムに関連度の高いアイテムの抽出をさせるステップと、
抽出した前記アイテムのアイテムデータを前記ユーザの端末に送信させるステップと、を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−328703(P2007−328703A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−161100(P2006−161100)
【出願日】平成18年6月9日(2006.6.9)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】