説明

アクセサリー

【課題】誤作動がなく利便性の高いアクセサリーを提供する。
【解決手段】アクセサリーは、カメラと通信可能なアクセサリーであって、複数の端子を有する端子部を備え、前記複数の端子は、前記カメラに装着されているときに、前記カメラとの間で電気的に接続する複数のカメラ用端子と、前記アクセサリーの検査時に用いられる検査用端子と、を含み、前記検査用端子は、前記複数のカメラ用端子のうちの何れかの端子の隣に配置されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセサリーに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラは、閃光装置等のアクセサリーとともに使用されることがある(例えば、特許文献1参照)。アクセサリーは、カメラのアクセサリーシュー(シュー座、ホットシュー等ともよばれる)に接続されて、使用される。アクセサリーシューは、アクセサリーを制御する制御信号をアクセサリーへ出力する端子を有する。カメラは、アクセサリーシューの端子を介してアクセサリーに制御信号を送信し、アクセサリーを制御することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2010/0329302号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カメラ及びアクセサリーを備えるカメラシステムにおいては、誤作動のないことが期待される。例えばユーザーの操作に応答しないことや応答が遅いこと等があると、そのシステムの使い勝手が悪くなる。本発明は、上記の事情に鑑み成されたものであって、誤作動がなく利便性の高いアクセサリーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のアクセサリーは、カメラと通信可能なアクセサリーであって、複数の端子を有する端子部を備え、前記複数の端子は、前記カメラに装着されているときに、前記カメラとの間で電気的に接続する複数のカメラ用端子と、前記アクセサリーの検査時に用いられる検査用端子と、を含み、前記検査用端子は、前記複数のカメラ用端子のうちの何れかの端子の隣に配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、誤作動がなく利便性の高いアクセサリーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の第1実施形態のカメラシステムの外観を示す図である。
【図2】本実施形態のカメラシステムを図1とは反対側から見た図である。
【図3】本実施形態のアクセサリーシューの外観を示す図である。
【図4】本実施形態のアクセサリーシューを示す図である。
【図5】本実施形態のコネクターの外観を示す図である。
【図6】本実施形態のカメラシステムの機能構成を示すブロック図である。
【図7】本実施形態のアクセサリーの構成、及びアクセサリーとカメラとの接続関係を示す図である。
【図8】検査信号端子Ts7t〜Ts9tの配列を示す図である。
【図9】本実施形態における検査システムの構成を示すブロック図である。
【図10】検査信号端子Tp7t〜Tp9tの配列を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施形態について説明する。以下の説明において、同様の構成要素については、同じ符号を付してその説明を簡略化あるいは省略することがある。
【0009】
図1は、本実施形態のカメラシステム1の外観を示す図である。図2は、本実施形態のカメラシステム1を図1とは反対側から見た図である。
【0010】
図1及び図2に示すカメラシステム1は、カメラ10(カメラボディ100及び撮影レンズ200)及びアクセサリー400を備える。本実施形態のアクセサリー400は、発光機能を有し、被写体を照らすことができる。カメラ10は、アクセサリー400と通信して、アクセサリー400を制御することができる。カメラシステム1は、例えば、アクセサリー400によって被写体を照らしながら、カメラ10によって被写体の像を撮像することができる。
【0011】
図1に示すように、カメラ10は、カメラボディ100及び撮影レンズ(交換レンズ)200を備える。カメラボディ100は、撮影レンズ200を取り付け可能なレンズマウント11を備える。なお、撮影レンズ200は、カメラボディ100とマウントするためのレンズ側マウント(不図示)を備えている。撮影レンズ200はそのレンズ側マウントを介して、レンズマウント11に対して着脱可能である。カメラボディ100は、レンズマウント11が配置されている正面12に対して側方を向く側面のうち上部に配置された頂面(上面)13と、正面12とは反対側に配置された背面14とを有する。
【0012】
カメラボディ100は、それぞれ頂面13に配置された、レリーズ釦16、アクセサリーシュー(以下、シュー座15という)、及び電源スイッチ31を備える。カメラ10は、レリーズ釦16が押下されたことを検出して、撮像処理等の各種処理を行う。シュー座15は、アクセサリー400を取り付け可能なように、構成されている。電源スイッチ31は、カメラボディ100のオン状態とオフ状態とを切り替えるスイッチである。
【0013】
本実施形態において、図1等に示すXYZ直交座標系を設定し、構成要素の位置関係等を説明することがある。このXYZ直交座標系において、Y軸方向は、撮影レンズ200の光軸とほぼ平行な方向である。このXYZ直交座標系において、X軸方向及びZ軸方向は、それぞれY軸方向と直交し、かつ互いに直交する方向である。正面12及び背面14は、それぞれ、Y軸方向とほぼ直交している。頂面13は、Z軸方向とほぼ直交している。
【0014】
アクセサリー400は、アクセサリー本体410、コネクター420、及び発光部425を備える。発光部425は、それぞれ光を射出する射出面を備えた閃光発光部430及び照明光発光部435を備える。アクセサリー本体410は、照明光発光部435及び各種電気部品などを収容している。コネクター420は、アクセサリー本体410の下方に設けられている。コネクター420は、カメラボディ100のシュー座15に対して着脱可能である。アクセサリー400は、コネクター420がシュー座15に装着されることによって、カメラボディ100に装着されてカメラボディ100に対して固定される。閃光発光部430は、アクセサリー本体410に対してコネクター420とは反対側(上方)に設けられている。閃光発光部430は、アクセサリー400がカメラボディ100に取り付けられた状態で且つ閃光発光部430の射出面がカメラボディ100の正面12側(+Y方向側)の方向を向いている場合には、撮影レンズ200の光軸とほぼ平行な方向に閃光照明光(Xe管からの閃光発光)を発することができる。閃光発光部430はその射出面の向き(姿勢)を、アクセサリー本体410に対して変化(姿勢変化)できるように設けられている。例えば、閃光発光部430の射出面を、アクセサリー本体410の上方(+Z側)に向けて閃光照明光を発することもできる。一方、照明光発光部435は、アクセサリー400がカメラボディ100に取り付けられた状態で、カメラボディ100の正面12側(+Y側)に向けて(撮影レンズ200の光軸とほぼ平行な方向に)連続照明光(例えばLED照明光)を発することができる。
【0015】
図2に示すように、カメラボディ100は、背面14に配置された表示部102と、背面14に配置された設定スイッチ104とを備える。表示部102は、液晶表示素子や有機エレクトロルミネッセンス表示素子等の表示素子を備える。表示部102は、撮像される画像、各種設定を示す画像、アクセサリー400の状態を示す画像、撮像条件を示す画像等を表示することができる。設定スイッチ104は、カメラ10とアクセサリー400の各種設定項目を変更するためのユーザーからの入力を、受け付けることができる。各種設定項目は、ズーム倍率設定、撮影モード設定、ホワイトバランス設定、露光時間設定、表示切り替え設定のうちの少なくとも1つを含む。撮影モード設定は、例えば、オートモード設定又はマニュアルモード設定である。
【0016】
図2に示すように、アクセサリー400は、第1操作部424を備える。第1操作部424は、アクセサリー400をカメラボディ100から取り外すために、ユーザーによって操作される操作部材である。
【0017】
図3は、本実施形態のシュー座15の外観を示す図である。図4は、シュー座15を図3の上から(図3の天板部22から−Z軸方向に)、部分的に透過して見た平面図である。
【0018】
シュー座15は、底板部21、天板部22、底板部21と天板部22との間に配置された側板部23、底板部21と天板部22との間に配置された開口24、及び底板部21に配置された端子部25を備える。
【0019】
底板部21は、図1に示したカメラボディ100の頂面13に取付けられている。底板部21は、カメラボディ100の頂面13に取付けるのに用いられる取り付け孔26と、アクセサリー400を係止するのに用いられる係止孔27とを有する。底板部21は、取り付け孔26の内側に配置されるネジ等によって、カメラボディ100の頂面13に固定される。本実施形態において、+Z軸方向を「上方」ということがある。
【0020】
天板部22は、上方(Z軸方向)から見た平面形状がほぼU字形状である。天板部22は、上方(Z軸方向)から見て側板部23よりも内側に張出している。側板部23は、開口24から所定の方向(Y軸方向)に延びる一対の内壁を有する。側板部23の一対の内壁は、内壁の延在方向(Y軸方向)に直交する方向(X軸方向)にて、互いに向かい合って配置されている。
【0021】
開口24は、底板部21から天板部22へ向かう方向(Z軸方向)に対して交差する方向に向って、開いている。開口24は、側板部23の内壁の延在方向(Y軸方向)にほぼ平行な方向に向って、開いている。開口24は、コネクター420を挿入することができるように、寸法及び形状が設定されている。
【0022】
端子部25は、図4において符号Tp1からTp12で示される複数(12個)の端子を有する。端子部25の複数の端子は、それぞれ、側板部23の内壁の延在方向(Y軸方向)にほぼ平行な方向に、延びている。端子部25の複数の端子は、側板部23の内壁の延在方向に対して直交する方向(X軸方向)に並んで配設されている。端子部25の端子は、上方から見て、天板部22に一部重なる(覆われる)領域に配置されている。
【0023】
複数の端子のうちの少なくとも1つの端子は、他の端子とY軸方向の長さが異なっていてもよい。例えば、本実施形態において、符号Tp1からTp12で示される12個の端子は全て、+Y側の端部の位置が揃っている。その一方で符号Tp1からTp3で示す3つの端子の長さは、符号Tp4からTp12で示される端子よりも−Y軸方向に長い。すなわち、本実施形態において、符号Tp1からTp3で示す3つの端子は、他の端子よりも−Y側に突出している。後述するようにTp1からTp3はいわゆるグランド端子となっている。これらグランド端子を他端子よりも長い端子構成にした理由は後述する。
【0024】
アクセサリー400は、シュー座15の開口24にコネクター420を挿入して所定の方向(+Y軸方向)にスライド移動させることによって、シュー座15に取付けられる(図1参照)。
【0025】
図5は、本実施形態のコネクター420の外観を示す図である。コネクター420は、底部421と、底部421からコネクター420の外部に向って突出する可動部材(以下、係止爪422という)と、底部421に設けられた端子部423とを備える。
【0026】
底部421は、コネクター420がシュー座15に取付けられた状態で、シュー座15の底板部21と接触する。係止爪422は、所定の方向に進退(移動)できるように、設けられている。本実施形態において、係止爪422が進退する所定の方向は、係止爪422が底部421から突出する方向(Z軸方向)である。係止爪422は、底部421から突出する位置と、アクセサリー400の内部に収容される位置との間で、移動可能である。係止爪422は、底部421からコネクター420の外部へ突出する側(−Z側)に押されるように、バネ等で付勢されている。係止爪422は、コネクター420がシュー座15に取付けられる際にコネクター420がスライド移動されるにつれて、シュー座15の底板部21に押されて(力を受けて)+Z側に退避した後に、係止孔27の形成位置で係止孔27内に進出する。これにより、コネクター420は、係止爪422がシュー座15の係止孔27の内周面と係止され、スライド方向(Y軸方向)においてシュー座15に対する移動が規制される。
【0027】
コネクター420は、開口24に挿入された状態で、底板部21と天板部22との間に配置され、底板部21から天板部22に向う方向においてシュー座15に対する移動が規制される。コネクター420は、開口24に挿入された状態で、側板部23の一対の内壁の間に配置され、側板部23の一方の内壁から他方の内壁に向う方向(X軸方向)においてシュー座15に対する移動が規制される。
【0028】
第1操作部424(図2参照)は、係止爪422を所定の方向に移動させるために、ユーザーによって操作可能な操作部材である。本実施形態の第1操作部424は、アクセサリー本体410の背面側に設けられている。第1操作部424は、ユーザーの操作により受ける力を係止爪422に伝えるリンク機構を備える。係止爪422は、操作部424のリンク機構から受ける力によって、所定の方向(図5の+Z軸方向)に移動する。つまり係止爪422は、図3に示した係止孔27に係止されている状態で操作部424が操作された場合に、係止孔27の内側から退避するように+Z側に移動する。これにより、アクセサリー400は、カメラボディ100に対する位置の規制が解除され、カメラボディ100から取り外すことが可能な状態になる。
【0029】
端子部423は、符号Ts1からTs12で示される複数(12個)の端子を有する。端子部423が有する端子の数は、シュー座15の端子部25が有する端子の数と同じである。端子部423が有する複数の端子は、それぞれ、シュー座15の端子部25が有する複数の端子のいずれかと1対1で対応している。端子部423が有する複数の端子は、それぞれ、コネクター420がシュー座15に接続された状態で、シュー座15の端子部25が有する複数の端子のうちの対応関係にある端子と接触して電気的に接続される。
【0030】
図6は、本実施形態のカメラシステムの機能構成を示すブロック図である。図6に示すように、撮影レンズ200は、光学系210、光学系駆動部220、及び光学系制御部230を含む。被写体から撮影レンズ200へ入射した光は、光学系210を通ってカメラボディ100の撮像素子121の受光面へ入射する。
【0031】
光学系210は、レンズや絞り等の複数の光学部品、及び複数の光学部品を収容するレンズ鏡筒等を備える。光学系210は、カメラボディ100の外部から入射した光を結像させることができる。
【0032】
光学系駆動部220は、光学系210を駆動するアクチュエータ、光学系210における光学部品の位置を検出するエンコーダ、及び手振れ等による光学系210の移動(併進移動と回転移動の少なくとも一方)を検出するセンサーを備える。光学系駆動部220のアクチュエータは、例えば、フォーカシング制御用モータ、パワーズーム制御用モータ、絞り開口制御用モータ、手ブレ補正(Vibration Reduction;VR)制御用モータ、伸筒・縮筒制御用モータを含む。
【0033】
光学系駆動部220は、光学系制御部230からの制御指令に従って光学系駆動部220のアクチュエータを動作させることによって、フォーカシング制御、ズーミング制御、露出制御、VR制御、及び撮影レンズ200の伸縮制御を行うことができる。フォーカシング制御は、光学系210が有するレンズ等の光学部品の少なくとも1つをフォーカシング制御用モータによって光軸方向に移動して、光学系210の焦点を調整する制御である。ズーミング制御は、光学系210が有するレンズ等の光学部品の少なくとも1つをパワーズーム制御用モータによって光軸方向に移動して、撮像画角を変更する制御である。露出制御は、光学系210を構成する絞りを絞り開口制御用モータにより駆動して、絞りの開口サイズを変化させることによって、光学系210を通って撮像素子121へ入射する光の光量等を調整する制御である。VR制御は、光学系210が有するレンズ等の光学部品の少なくとも1つをVR制御用モータによって光軸と交差する方向に移動して、手ブレによる像揺れを補正する制御である。伸縮制御は、伸筒・縮筒制御用モータを駆動することによって、撮影レンズ200を光軸方向に伸筒又は縮筒させる制御である。
【0034】
光学系駆動部220は、カメラボディ100の電池収納部110に収納された電池BATから電力が供給される。光学系駆動部220は、カメラボディ100のレンズマウント11に配置された端子を介して、電池BATから電力が供給される。光学系駆動部220を構成するアクチュエータ、エンコーダ、及びセンサーは、電池BATから供給される電力によって動作する。
【0035】
光学系制御部230は、カメラボディ100のレンズマウント11に配置された端子を介して、カメラボディ100のカメラ制御部170(後述する)と通信することができる。光学系制御部230は、光学系駆動部220のエンコーダの検出結果を示す情報及びセンサーの検出結果を示す情報を、カメラ制御部170に供給することができる。光学系制御部230からカメラ制御部170に供給される情報は、撮影レンズ200の種類を示すレンズ種類情報、レンズ焦点距離情報、露出制御によって設定された絞り値、フォーカシング制御により設定された被写体焦点距離情報、消費電力情報等を含む。消費電力情報は、駆動状態に消費する消費電力を示し、レンズ種類情報や、駆動されている状態に応じて変化する情報である。
【0036】
アクセサリー400は、閃光発光部430、照明光発光部435、アクセサリー制御部440、及び不揮発性メモリー445を含む。照明光発光部435、アクセサリー制御部440、及び不揮発性メモリー445は、例えば、図1及び図2に示したアクセサリー本体410に収容されている。アクセサリー400の詳細については、後述する。
【0037】
カメラボディ100は、電池収納部110、撮像処理部120、シャッター駆動部130、表示部制御回路135、メモリー140、メモリー制御回路145、入力部150、操作検出回路155、記憶部158、及びカメラ制御部170を備える。
【0038】
電池収納部110は、一次電池や二次電池等の電池BATを収納することができる。電池BATは、電池収納部110に収納されることによって、カメラボディ100に搭載される。電池収納部110に収納された電池BATは、カメラシステム1の構成要素、例えば表示部102や撮影レンズ200、アクセサリー400等の動作に必要な電力(PWR)を供給することができる。
【0039】
撮像処理部120は、撮像素子121、撮像素子制御回路122、及び画像回路123を備える。撮像素子121は、二次元的に配列された複数の画素を備える。撮像素子121の各画素は、CCD(Charge Coupled device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサー等の受光素子を備える。撮像素子121の受光素子は、光学系210から各画素へ入射した光の光量に応じた電荷を発生する。撮像素子121は、各画素に入射した光により受光素子に発生した電荷を信号に変換する。撮像素子121は、光学系210を介して撮像素子121の受光面に形成された像(光学像)に応じたアナログの画像信号を生成する。撮像素子121は、撮像素子制御回路122と画像回路123のそれぞれに接続されている。画像回路123は、撮像素子121から出力された画像信号を増幅し、アナログの画像信号をデジタル信号に変換する。撮像素子制御回路122は、撮像素子121を制御して、像に応じた画像信号を撮像素子121に生成させることや、生成した画像信号を出力させること等ができる。
【0040】
シャッター駆動部130は、カメラボディ100に収容されているシャッターの開閉を制御する。このシャッターは、光学系210を通って撮像素子121の受光面へ入射してくる光を、シャッターが閉じた状態で遮光する。なお、カメラボディ100に露出制御用のシャッター機構が搭載されていない場合には、このシャッター駆動部130も不要である。
【0041】
表示部制御回路135は、例えば、表示部102の点灯や明るさ調整、消灯等の表示制御や、カメラ制御部170から出力される画像データを表示部102に表示させる処理を行う。
【0042】
メモリー140は、例えば、メモリーカード等のようにカメラボディ100から抜き差し可能な記憶媒体である。メモリー140は、例えば、カメラ制御部170によって生成される画像データ等を記憶する。メモリー制御回路145は、カメラ制御部170とメモリー140との間の情報の入出力を制御する。メモリー制御回路145は、例えば、カメラ制御部170によって生成された画像データ等の情報をメモリー140に記憶させる処理や、メモリー140に記憶されている画像データ等の情報を読み出してカメラ制御部170に出力する処理等を行う。
【0043】
入力部150は、ユーザーが操作することが可能な設定スイッチ104及びレリーズ釦16を備える。操作検出回路155は、入力部150に入力されたユーザーの操作を検出する。操作検出回路155は、入力部150に入力されたユーザーの操作を示す操作情報を生成し、生成した操作情報をカメラ制御部170に出力する。
【0044】
記憶部158は、不揮発性メモリー160及びバッファメモリー165を備える。不揮発性メモリー160は、カメラ制御部170を動作させるプログラムや、撮像により生成された画像データ、装置の状態を示す情報、カメラシステム1の各負荷部の消費電力を示す情報、ユーザーから入力された各種設定や撮像条件等の情報を記憶する。装置の状態を示す情報は、カメラボディ100の電池収納部110に収納された電池BATの電圧情報(電池残量)、撮影レンズ200の各アクチュエータの制御状態を示す情報等を含む。カメラシステム1の各負荷部の消費電力を示す情報は、シャッター駆動部130で消費される(動作に必要な)電力、撮影レンズ200のアクチュエータで消費される(動作に必要な)電力、アクセサリー400で消費される(動作に必要な)電力等を含む。バッファメモリー165は、カメラ制御部170の制御処理に用いられる一時的な情報の記憶部である。カメラ制御部170は、例えば、撮像素子121から出力される画像信号や、画像信号に応じて生成された画像データ等をバッファメモリー165に一時的に記憶させる。
【0045】
カメラ制御部170は、不揮発性メモリー160に記憶されたプログラムに基づいてカメラボディ100の構成要素の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の電子部品とを備える。カメラ制御部170は、例えば、操作検出回路155がカメラ制御部170に出力した操作情報に応じて、カメラボディ100への電源の投入や、光学系駆動部220を介した光学系210の駆動制御、撮像素子制御回路122を介した撮像素子121の駆動制御、表示部制御回路135を介した表示部102の表示制御、画像回路123に出力された画像信号に対する処理の制御等を行う。
【0046】
カメラ制御部170は、画像処理部171、表示制御部172、撮像制御部173、操作検出処理部174、電力制御部175、及び通信部176を含む。
【0047】
画像処理部171は、画像回路123から出力された画像信号に基づいて、画像データを生成する画像処理を行う。画像処理部171は、画像処理により生成した画像データをバッファメモリー165に記憶させる。
【0048】
表示制御部172は、画像処理部171によって生成されバッファメモリー165に記憶された画像データを一定時間間隔ごとに読み出し、読み出した画像データを表示部102に繰り返し表示させる。また、表示制御部172は、画像処理部171によって生成されバッファメモリー165に記憶された画像データを一定時間間隔ごとに読み出し、動画形式のデータ(動画データ)としてメモリー140に記録させる。また、表示制御部172は、後述する電力制御部175の判定結果に応じて、電池BATの充電残量を表示部102に表示させる。
【0049】
操作検出処理部174は、操作検出回路155が出力した操作情報に基づいて操作検出回路155が検出したユーザーの操作を判定し、判定した情報をバッファメモリー165に記憶させる。操作検出処理部174は、ユーザーからの操作に応じた各種処理の制御指令を、操作に対応する処理を実行する構成要素(機能部)に出力する。操作検出処理部174は、例えば撮像処理の実行を要求する旨の入力部150への入力を操作検出回路155が検出した場合に、操作検出回路155が操作検出処理部174に出力した操作情報に基づいて、撮像処理の実行を要求する制御指令を撮像制御部173に出力する。また、操作検出処理部174は、例えばオートフォーカス(AF)処理の実行を要求する旨の入力部150への入力を操作検出回路155が検出した場合に、操作検出回路155が操作検出処理部174に出力した操作情報に基づいて、AF処理の実行を要求する制御指令を出力する。AF処理において、光学系制御部230は、操作検出処理部174が出力した制御指令に基づいて、光学系210を介して撮像素子121で検出された画像を利用した測距結果を参照しつつ、光学系駆動部220のフォーカシング制御用モータを制御して、例えばユーザーが指定した被写体にピントが合うように、光学系210の焦点を調整する。
【0050】
撮像制御部173は、操作検出回路155が出力した制御指令に基づいて、カメラシステム1の構成要素に撮像処理を実行させるための制御信号を、カメラシステム1の構成要素に出力する。撮像制御部173は、撮像処理に関連する処理として、例えば以下のような処理を実行させる。撮像処理において、撮像制御部173は、予めユーザーから入力された撮像条件に応じて、光学系制御部230を介して光学系210のフォーカシング制御、露出制御、ズーミング制御、VR制御等の制御を行う。また、撮像制御部173は、撮像処理において、シャッター駆動部130を制御することによって、シャッターが開いている時間(露光時間)を制御し、撮像素子121の受光面に光学系210からの光を露光時間だけ照射させる。また、撮像制御部173は、必要に応じて、アクセサリー400を制御して、撮影タイミングに同期させてアクセサリー400から光を照射させる。
【0051】
電力制御部175は、電池BATから出力される電源電圧を検出した結果と判定閾値とを比較することにより、電池BATにおける電力の残量を判定する。また、電力制御部175は、カメラシステム1の各負荷部の消費電力を示す情報を収集し、カメラシステム1の各負荷部の消費電力を監視する。
【0052】
通信部176は、カメラボディ100の内部の各負荷部を制御する負荷制御部と通信可能に接続される。カメラボディ100の内部の負荷部は、例えば表示部102等であり、負荷制御部は、例えば表示部制御回路135等である。また、通信部176は、カメラシステム1のうちカメラボディ100の外部に配置される外部装置に対して、各外部装置の制御部と通信可能な状態で接続される。本実施形態の撮影レンズ200は、外部装置の1つであり、光学系制御部230が通信部176と通信可能に接続される。また、本実施形態のアクセサリー400は、外部装置の1つであり、アクセサリー制御部440が通信部176と通信可能に接続される。
【0053】
図7は、本実施形態のアクセサリー400の構成、及びアクセサリー400とカメラ10(上述したカメラボディ100及び撮影レンズ200)との接続関係を示す図である。
【0054】
まず、カメラ10について説明する。カメラ10は、負荷部30、電源スイッチ31、電源部32、及びアクセサリー電源制御部33を備える。
【0055】
負荷部30は、既述のシャッター駆動部130や表示部102等のようにカメラボディ100の負荷部と、光学系駆動部220や光学系制御部230等のようにカメラボディ100の外部の負荷部とを含む。負荷部30は、消費電力が大きい重負荷部と、重負荷部よりも相対的に消費電力が小さい軽負荷部とを含む。重負荷部は、例えば光学系駆動部220やカメラボディ100におけるシャッター駆動部130等のように、アクチュエータを有する負荷部を含む。軽負荷部は、光学系制御部230や画像処理部171、各制御回路、表示部等を含む。
【0056】
電源スイッチ31は、電池BATから負荷部30の重負荷部への電力の供給を遮断するスイッチである。
【0057】
電源部32は、電池BATから供給される電力に基づいて、電池BATの出力電圧を安定化して負荷部30の軽負荷部及びカメラ制御部170に供給する。電源部32は、電池BATの出力電圧を検出する電圧検出センサーと、電池BATの出力電圧を安定化する定電圧回路とを備える。
【0058】
アクセサリー電源制御部33は、第1端子、第2端子、及び制御端子を備える。アクセサリー電源制御部33は、制御端子に入力される制御信号に応じて、第1端子と第2端子の間を導通状態にするか否かを切り替えるスイッチである。本実施形態の説明において、スイッチが自身の端子間を導通状態にすることを「回路を閉路する」と呼び、スイッチが自身の端子間を非導通状態にすることを「回路を遮断する」と呼ぶ。
【0059】
カメラボディ100の端子部25は、アクセサリー400の端子部423と電気的に接続可能である。端子部25は、符号Tp1から符号Tp12で示される複数の端子を含む(図4参照)。本実施形態の説明において、シュー座15の端子部25の各端子を、端子の並び順を示す番号を付して、区別する場合がある。この番号は、端子の配列方向(X軸方向)の一方側(+X側)から他方側(−X側)に向って昇順する番号である。例えば、端子部25の複数の端子のうち、最も+X側に配置された端子を1番目の端子と呼び、最も−X側に配置された端子を12番目の端子と呼ぶ。
【0060】
図4及び図7に示すように、カメラボディ100の端子部25における各端子は、次のように割り付けられる。
【0061】
端子部25において、11番目の端子(以下、電源端子Tp11という)と12番目の端子(以下、電源端子Tp12という)は、それぞれ、カメラボディ100内の電池BATからの電力PWRをアクセサリー400側に供給する端子である。
【0062】
1番目の端子(以下、接地端子Tp1という)と、2番目の端子(以下、接地端子Tp2という)は、それぞれ、電源端子Tp11及び電源端子Tp12に対応する接地端子である。接地端子Tp1及び接地端子Tp2は、電位が電力PWRの基準電位になる端子である。また接地端子Tp1及び接地端子Tp2は、電力PWRを利用するカメラボディ100内の回路(負荷部30の重負荷部)用の接地端子である。
【0063】
3番目の端子(以下、基準電位端子Tp3という)と5番目の端子(以下、基準電位端子Tp5という)は、電位が基準電位SGND(シグナルグランド)になる端子である(基準電位端子、即ち、信号の授受を行うための基準となる電位となる端子である)。また、基準電位端子Tp3及び基準電位端子Tp5は、カメラボディ100内の回路(カメラ制御部170、電源部32、負荷部30の軽負荷部)用の接地端子である。
【0064】
4番目の端子(以下、同期信号端子Tp4という)は、アクセサリー400側で生成する通信用クロック信号である同期信号(クロック信号)CLKがアクセサリー400から入力される端子である。
【0065】
6番目の端子(以下、通信信号端子Tp6という)は、カメラ側データ(各種コマンドを含む)を含む通信信号DATAをアクセサリー400側に出力する端子でもあり、且つその逆に、アクセサリー400側の各種情報(アクセサリー400の固有情報や設定情報など)を含む通信信号DATAがアクセサリー400側から入力される端子でもある。
【0066】
7番目の端子(以下、起動状態検出端子Tp7という)は、シュー座15に対してコネクター420が装着された状態であり且つアクセサリー起動状態を示す(換言すれば、アクセサリー400が起動して機能できる起動状態(機能可能状態)を示す)起動検出レベル(電気的なLレベル)DETを、アクセサリー400側が提供しているか否かを検出するための端子である。
【0067】
8番目の端子(以下、発光制御信号端子Tp8という)は、アクセサリー400の閃光発光部430と照明光発光部435の少なくとも一方の発光を制御する発光制御(発光指令)信号Xをアクセサリー400に対して出力する端子である。発光制御(発光指令)信号Xは、ひらたく言えば、閃光発光部430または照明光発光部435に対して発光開始を指示する制御指令である。
【0068】
9番目の端子(以下、通信制御信号端子Tp9という)は、カメラ10からアクセサリー400に対して通信を始める際に通信制御(通信開始)信号Csをカメラ10からアクセサリー400に対して出力する端子である。この通信制御信号Csは、前述の通信信号端子Tp6を介したカメラ10とアクセサリー400との間のDATA通信の通信開始タイミングを定める信号である。
【0069】
10番目の端子(以下、オープン端子Tp10という)は、電力と信号の双方が供給されない端子であり、いわゆるオープン端子である。このオープン端子Tp10は、システムの将来的な機能拡張のために予備的に設けられている端子である。
【0070】
また、上記の端子配列において、電源端子Tp11及び電源端子Tp12は、端子部25の複数の端子の配列方向(X軸方向)において、一方側(−X側)に偏らせて配置されている。換言すると、電源端子Tp11及び電源端子Tp12は、端子部25の12個の端子配列において、一方の端部(電源端子Tp12側)に寄せて配置されている。電源端子Tp11及び電源端子Tp12は、端子部25の12個の端子配列において、一方の端部(電源端子Tp12側)から順に並べて配置されている。
接地端子Tp1及び接地端子Tp2は、端子部25の複数の端子の配列方向(X軸方向)において、他方側(+X側)に偏らせて、配置されている。換言すると、接地端子Tp1及び接地端子Tp2は、端子部25の12個の端子配列において、他方の端部(電源端子Tp11及び電源端子Tp12の配置側とは反対側の端部、即ち、接地端子Tp1側)に寄せて配置されている。接地端子Tp1及び接地端子Tp2は、端子部25の12個の端子配列において、他方の端部(電源端子Tp1側)から順に並べて配置されている。
【0071】
このように、上記の端子配列において、電源端子と接地端子とのうちの少なくとも何れか一方の端子は、端子部25の12個の端子の配列方向における一方の端に順に並べられている複数の端子を含む。なお、一方の端子に対する他方の端子は、一方の端子と同様に形成してもよい。
【0072】
電源端子は、例えば、電源端子Tp11及び電源端子Tp12を含み、端子部25の12個の端子の配列方向における一方の端に順に並べられている。この電源端子Tp11及び電源端子Tp12は、互いに電気的に接続されている。
接地端子は、例えば、接地端子Tp1及び接地端子Tp2を含み、端子部25の12個の端子の配列方向における他方の端に順に並べられている。この接地端子Tp1及び接地端子Tp2は、互いに電気的に接続されている。
【0073】
オープン端子Tp10は、端子部25の12個の端子配列において、電源端子Tp11と通信制御信号端子Tp9との間に配置されている。オープン端子Tp10をこの位置に配置することによって、信号通信系で使用する端子(Tp4、Tp6、Tp8、Tp9)やアクセサリー400の起動状態を検出する起動状態検出端子Tp7を、電源端子Tp11、Tp12から離間させることができる。
【0074】
また、上記の端子配列において、通信制御端子Tp9の、オープン端子Tp10とは反対側の隣には、発光制御信号端子Tp8が配置されている。この発光制御信号端子Tp8の、通信制御端子Tp9とは反対側の隣には起動状態検出端子Tp7が配置されている。すなわち、発光制御信号端子Tp8は、起動状態検出端子Tp7と通信制御信号端子Tp9とに挟まれるように配置されている。
【0075】
また、上記の端子配列において、起動状態検出端子Tp7の、発光制御信号端子Tp8とは反対側の隣には、通信信号端子Tp6が配置されている。すなわち、起動状態検出端子Tp7は、通信信号端子Tp6と発光制御信号端子Tp8とに挟まれるように、配置されている。
【0076】
また、上記の端子配列において、通信信号端子Tp6の、起動状態検出端子Tp7とは反対側の隣には、基準電位端子Tp5が配置されている。すなわち、通信信号端子Tp6は、基準電位端子Tp5と起動状態検出端子Tp7とに挟まれるように、配置されている。
【0077】
上記の端子配列において、基準電位端子Tp5の、通信信号端子Tp6とは反対側の隣には、同期信号端子Tp4が配置されている。この同期信号端子Tp4の、基準電位端子Tp5とは反対側の隣にはもう一つの基準電位端子Tp3が配置されている。すなわち、同期信号端子Tp4は、2つの基準電位端子(Tp3とTp5)の間に挟まれるように、配置されている。
そして基準電位端子Tp3の、同期信号端子Tp4とは反対側の隣には、接地端子Tp2が配置されている。すなわちGND関係の3つの端子(基準電位端子Tp3と2つの接地端子Tp1,Tp2)が端子配列の一方の端部近傍において偏って配置されている。
【0078】
なお、端子部25の各端子に入力される信号、各端子が出力する信号の詳細については、後述する。
【0079】
カメラ制御部170は、端子部25及び端子部423を介して、アクセサリー400と通信してアクセサリー400を制御するための制御信号を、アクセサリー400に供給する。本実施形態において、カメラ制御部170がアクセサリー400に供給する制御信号は、アクセサリー400における発光部425の発光を制御する発光制御信号X、通信信号DATA、及びカメラ10とアクセサリー400との間の通信タイミングを定める通信制御信号Csである。
【0080】
カメラ制御部170は、図6に示した不揮発性メモリー160とバッファメモリー165の少なくとも一方に記憶されている情報を読み出して、読み出した情報をアクセサリー制御部440へ送信する。カメラ制御部170は、アクセサリー制御部440から受信した情報を不揮発性メモリー160とバッファメモリー165の少なくとも一方に記憶させる。
【0081】
不揮発性メモリー160に記憶されている情報は、カメラ10の初期状態を示すカメラ初期状態情報、及びカメラの設定状態を示すカメラ設定状態情報を含む。カメラ制御部170は、カメラ初期状態情報又はカメラ設定状態情報に含まれる各種の情報のうちの少なくとも1つの情報を、アクセサリー制御部440へ送信することができる。
【0082】
次に、図7を参照してカメラ10における各構成要素の接続関係について説明する。以下の説明における電池BATは、電池収納部110に収納された状態とする。電池BATの正極は、電源線40(PWR)を介して、電源スイッチ31の一端に接続されている。電源スイッチ31の他端は、負荷部30の重負荷部の電源端子に接続されている。負荷部30の重負荷部の接地端子は、接地線41(PGND)を介して、電池収納部110に収納された電池BATの負極に接続されている。
【0083】
また、電池BATの正極は、電源線40を介して、電源部32の入力端子に接続されている。電源部32の第1出力端子は、負荷部30の軽負荷部の電源端子に接続されている。負荷部30の軽負荷部の接地端子は、接地線42(SGND)を介して、電池BATの負極に接続されている。また、電源部32の第2出力端子は、カメラ制御部170の電源端子に接続されている。第2出力端子の電位は、第1出力端子の電位と異なっている。カメラ制御部170の接地端子は、接地線42(SGND)を介して、電池BATの負極に接続されている。
【0084】
接地端子Tp1は、接地線43(GND)を介して、電池BATの負極に接続されている。接地端子Tp2は、接地端子Tp1とは並列に、接地線43を介して電池BATの負極に接続されている。基準電位端子Tp3は、接地線42を介して、電池BATの負極に接続されている。基準電位端子Tp5は、基準電位端子Tp3とは並列に、接地線42を介して電池BATの負極に接続されている。なお、本実施形態のカメラ10のグランドは、いわゆる一点グランド(一点アース)を採用している。
【0085】
同期信号端子Tp4、通信信号端子Tp6、起動状態検出端子Tp7、発光制御信号端子Tp8、及び通信制御信号端子Tp9は、それぞれ、信号線を介してカメラ制御部170に接続されている。オープン端子Tp10は、カメラ制御部170、電源線40、接地線41、接地線42、及び接地線43等の他の回路と絶縁されている。
通信信号端子Tp6に接続しているラインにはプルアップ抵抗が設けられている。このプルアップ抵抗は電源部32の出力側に電気的に接続されている。このため通信信号端子Tp6における電位(レベル)は、アクセサリー400の装着前及びアクセサリー400との通信開始前にHレベルに維持される。なお、起動状態検出端子Tp7に接続しているラインにも、上記通信信号端子Tp6と同様に、プルアップ抵抗が設けられている。
【0086】
電源端子Tp11は、アクセサリー電源制御部33の第1端子に接続されている。電源端子Tp12は、電源端子Tp11と並列に、アクセサリー電源制御部33の第1端子に接続されている。アクセサリー電源制御部33の第2端子は、電源線40を介して、電池BATの正極に接続されている。アクセサリー電源制御部33は、その制御端子にカメラ制御部170から入力される制御信号によって、電池BATから電源端子Tp11と電源端子Tp12への電力供給を遮断することができる。
【0087】
次に、図7を参照して、アクセサリー400側の構成について説明する。本実施形態のアクセサリー400は、カメラ10から供給される電力PWRによって動作する。アクセサリー400は、アクセサリー400において消費される電力を供給する電源がアクセサリー400側に搭載されていない場合に、カメラ10から供給される電力PWRによってアクセサリー400の各構成要素を機能させることができる。
【0088】
アクセサリー400は、閃光発光部430、照明光発光部435、アクセサリー制御部440、不揮発性メモリー445、第1電源部(電源部1)450−1、及び、第2電源部(電源部2)450−2を備える。本アクセサリー400は、電池を内蔵できないものとする。
【0089】
閃光発光部430は、閃光光源431及び充電部432を備える。閃光光源431は、キセノン管など周知の閃光照明光源を備える。
【0090】
充電部432は、カメラボディ100から供給された電圧を昇圧する昇圧回路部(昇圧部とも称す)と、その昇圧回路部で昇圧された電圧に基づいて閃光光源431を発光させるのに必要な電力を蓄積可能な蓄積回路部(蓄積部/コンデンサ/又はキャパシタ)とを備える。充電部432は、蓄積部(蓄積回路部)に蓄積された電力を閃光光源431に供給することによって、閃光光源431を発光させる。
【0091】
充電部432は、アクセサリー制御部440から供給される信号に従って、充電部432の蓄積部への充電を開始又は停止する。充電部432は、蓄積部を充電する充電処理中に蓄積部の電極間の電圧(充電電圧)を検出することによって、蓄積部が蓄積している充電量(蓄電量、電荷量)を検出することができる。充電部432は、検出した蓄積部の充電量を示す情報をアクセサリー制御部440に供給する。
【0092】
なお、充電部432は、周知の発光制御回路(例えば周知のIGBTのように発光の開始・停止を制御する回路)を備えており、アクセサリー制御部440から入力された信号に従って、閃光光源431を撮影タイミングに同期させて発光させること、及び閃光光源431の発光量を制御することができる。
【0093】
照明光発光部435は、照明光光源駆動部436及び照明光光源437を備える。本実施形態の照明光光源437は、連続照明光を発光可能な発光ダイオード(LED)等の固体光源を備える。照明光光源駆動部436は、照明光光源437に電流を供給することによって、照明光光源437を発光させる。もちろん照明光光源437は、照明光光源駆動部436によって間欠的に電流が供給されることにより、連続照明光ばかりでなく照明光を間欠的に発光することも可能である。照明光光源駆動部436は、アクセサリー制御部440の制御により、照明光光源437を撮影タイミングに同期させて発光させる。照明光光源駆動部436は、アクセサリー制御部440から入力された信号に従って、照明光光源437を発光させる時間(点灯時間)を制御する。
【0094】
本実施形態において、閃光発光部430が発する光を閃光と称し、閃光発光部430が閃光を発する機能を閃光発光機能と称すことがある。また、照明光発光部435が発する光を照明光と称し、照明光発光部435が照明光を発する機能を照明発光機能と称すことがある。
【0095】
第1電源部(電源部1)450−1は、カメラ10から供給された電力の電圧を安定化(定電圧制御)する定電圧回路を備える。第1電源部450−1は、定電圧回路によって電圧が安定化された電力を、第2電源部(電源部2)450−2及び照明光発光部435へ供給することができる。第1電源部450−1は、基準電位線480(SGND)に接続されている。第2電源部450−2は、第1電源部450−1から供給された電力から、アクセサリー制御部440用の電力を生成する。第2電源部450−2も、基準電位線480(SGND)に接続されている。
【0096】
不揮発性メモリー445は、アクセサリー400に電力が供給されない状態でも情報を保持しておくことができる。不揮発性メモリー445は、記憶しているデータを書き換え可能なメモリーと、記憶しているデータを書き換え不能なメモリー(例えばROM)の少なくとも一方を含む。不揮発性メモリー445は、アクセサリー制御部440を動作させるプログラムや、アクセサリー400の状態(初期状態及び、アクセサリー制御部440内のメモリーに現在設定されている様々なアクセサリーの設定状態)を示す情報、カメラ10から取得したカメラの状態(初期状態及び設定状態)を示す情報等の情報を記憶する。
【0097】
アクセサリー制御部440は、不揮発性メモリー445に記憶されたプログラムに基づいてアクセサリー400の構成要素の動作を制御するCPUと、ASIC等の電子部品とを備える。アクセサリー制御部440は、端子部423及び端子部25を介して、カメラ制御部170と通信する。アクセサリー制御部440は、不揮発性メモリー445に記憶されているアクセサリー初期状態情報又はアクセサリー設定状態情報に含まれる各種の情報のうちの少なくとも1つの情報を、カメラ制御部170へ送ることができる。また、アクセサリー制御部440は、カメラ制御部170から受信した情報を、不揮発性メモリー445に記憶させる。
【0098】
アクセサリー制御部440は、カメラ制御部170から供給された制御信号に基づいて、アクセサリー400の構成要素を制御する。アクセサリー制御部440は、カメラ制御部170から供給された発光制御信号Xに従って、閃光発光部430又は照明光発光部435を発光させる発光制御を行う。閃光発光部430を発光させる発光制御において、アクセサリー制御部440は、閃光光源431がカメラ側の撮影タイミングと同期して発光するように、充電部432を制御する。照明光発光部435を発光させる発光制御において、アクセサリー制御部440は、照明光光源437が撮影タイミングと同期して発光するように、照明光光源駆動部436を制御する。
また、アクセサリー制御部440は、後述する複数の検査信号端子にそれぞれ電気的に接続している複数のテスト用信号端子と、アクセサリー400の検査を行う検査部440tとを備える。検査部440tは、テスト用信号端子の状態、又は、外部から設定された制御状態に応じて、アクセサリー制御部440の動作状態を、通常動作モードと検査モードとの間で切り替える。テスト用信号端子の状態に応じて動作状態を切り替える場合には、アクセサリー制御部440のテスト用信号端子が、予め定められた所定時間より長く、所定の論理状態に維持されているか否かを識別することで、モード切り替えを行う。例えば、アクセサリー制御部440のテスト用信号端子(その端子のレベル)が、所定の論理状態(例えば、Hレベル)に上記所定時間(例えば1秒から数秒)以上維持されていることを識別すると、アクセサリ(アクセサリ制御部440)は検査モードに選択設定される。一方、アクセサリー制御部440のテスト用信号端子(その端子のレベル)が、上記所定時間未満しか前述の所定の論理状態を維持されていなければ、アクセサリは通常動作モードに選択設定される。
また、検査モード時には、テスト用信号端子を介して所定の信号(検査用入力信号、検査制御信号、検査結果出力信号など)が、例えば後述する検査装置900との間で入出力される。
なお、検査モード時に検査される内容として次のようなものがある。本実施形態のアクセサリー400は照明装置であるため、照明動作に関する検査が主である。例えば、照明装置400が発光指令を受けて実際に発光するか否かを検査する発光検査がある。これは後述の検査装置900から照明装置400に発光コマンドを送信し、照明装置のメインコンデンサーの減り具合に関する情報(充電残量など)を照明装置400から検査装置900が受信することで、実際に発光したか否かを検査する。またこれ以外にも、照明装置400内の充電部に異常がないか否かを、充電に要する時間をモニターすることで検査する(例えば検査装置900から充電電圧を送って充電を開始し、何秒で充電完了を示す信号を受信するかによって検査する)充電時間検査、或いは照明装置400に設けられたイルミネーターやインジケーターなどの点灯/消灯検査(検査装置900から照明装置400に点灯、消灯コマンドを送って、点灯、消灯を示す情報が照明装置から受信されるか否かを確認する検査)、或いは照明装置400から照明装置内の記憶部に記憶されている各種動作情報(発光回数などの発光履歴情報や、異常動作があった場合のエラー状態やエラー箇所を示す動作エラー情報など)を情報取得する情報取得検査などがある。
【0099】
次に、アクセサリー400の端子部423について説明する。図5及び図7において示したように、端子部423は、アクセサリー400がカメラ10に装着されている場合に、カメラ10の端子部25と電気的に接続される。端子部423は、符号Ts1から符号Ts12で示される複数(12個)の端子(カメラと電気的に接続するカメラ用端子)を含み、さらに、符号Ts7tから符号Ts9tで示される複数(3個)の検査信号端子(検査用端子)を含む。ここでは、次に説明する端子の並び順を示す番号は、端子の配列方向(X軸方向)の一方側(+X側)から他方側(−X側)に向って昇順する番号であるものとする。
【0100】
なお、これら複数の端子(カメラ用端子)Ts1〜Ts12と検査信号端子(検査用端子)Ts7t〜Ts9tは、それぞれ、カメラ10(又はアクセサリー400の状態を検査する、後述する検査装置900(図9参照))に装着される方向とほぼ平行な方向(+Y方向)に延びた線形状(ライン形状)の部分を含む(図5参照)。そして、これら複数の端子Ts1〜Ts12は、ライン形状の先端部近傍(+Y方向側)に形成された接触部、換言すればシュー座15が備える端子Tp1〜Tp12と接触する部分において、カメラ10側の対応する各端子(Tp1〜Tp12)に物理的に接触して且つ電気的接続するように形成されている。また、これら複数の検査信号端子Ts7t〜Ts9tは、ライン形状の先端部近傍(+Y方向側)に形成された接触部において、検査時に接続される装置(例えば、アクセサリー400の状態を検査する検査装置900(図9参照))側の対応する各端子(Tp7t〜Tp9t(図9、図10参照))に物理的に接触して且つ電気的接続するように形成されている。
ただし、カメラ10がアクセサリー400に対する検査を検査信号端子Ts7t〜Ts9tを介して行わない場合には、これら複数の検査信号端子Ts7t〜Ts9tに対応する端子として、検査信号端子Ts7t〜Ts9tのライン形状の先端部近傍(+Y方向側)に形成された接触部に応じた位置にシュー座15における端子を設けなくてもよい。
本実施形態に示されるカメラ10においては、これら複数の検査信号端子Ts7t〜Ts9tに対応させた端子を、カメラ10に設けられたシュー座15には設けられていないものとして説明する。これにより、検査信号端子Ts7t〜Ts9tは、カメラ10側の対応する各端子(Tp1〜Tp12)に物理的に接触しないように設けられており、上記端子を介して電気的接続が形成されることは無い。なお、検査信号端子Ts7t〜Ts9tは、カメラ10側の対応する各端子(Tp1〜Tp12)に物理的に接触するように設けた場合においては、上記端子を介して電気的接続が形成されることもある。
【0101】
また、これらの端子Ts1〜Ts12と検査信号端子Ts7t〜Ts9tは、それぞれ、先端部近傍に形成された接触部が、図中の−Z方向(カメラ側の対応する各接点に対して押し付けられる方向)に付勢される板バネ構造となっている。
【0102】
端子部423における各端子の機能は、次のように割り付けられる。先に端子部423の各端子Ts1〜Ts12について説明する。ここで、この端子部423の各端子Ts1〜Ts12は、図3、4にて既述したカメラ側の端子部25の各端子(Tp1〜Tp12)に対応して設けられているものである。そして端子部423の各端子の機能についても、上述した端子部25の各端子の機能と対応付けられるものである。このため本実施形態の説明では、上記にて端子部25に関して既述した説明との重複を避けるため、各端子の端子番号1〜12について、カメラ側の端子部25の各端子と対応する端子の端子番号を同じ番号で記載することで、各端子の機能や配置について重複する内容については、その説明を簡略化または割愛する。
【0103】
端子部423において、電源端子Ts11と電源端子Ts12はそれぞれ、カメラ10から電力PWRが供給される端子である。接地端子Ts1と接地端子Ts2は、電源端子Ts11及び電源端子Ts12に対応する接地端子であり、電位が電力PWRの基準電位(グランド)になる端子である。
【0104】
基準電位端子Ts3と基準電位端子Ts5の何れか一方の端子は、電位が信号の授受を行うための基準電位(シグナルグランド)になる端子である。また、基準電位端子Ts3及び基準電位端子Ts5のうち何れか一方の端子の電位が基準電位SGND(シグナルグランド)になった場合に、上記の何れか一方の端子は、アクセサリー400内の回路(アクセサリー制御部440、第1電源部450−1、第2電源部450−2などの負荷部30の軽負荷部)用の接地端子となる。なお、基準電位端子Ts3及び基準電位端子Ts5のうち、電位が基準電位SGND(シグナルグランド)になる何れか一方の端子の電位は、カメラボディ100に接続した場合に、カメラボディ100内の回路(カメラ制御部170、電源部32、負荷部30の軽負荷部)用の接地端子の電位に応じた電位になる。
【0105】
同期信号端子Ts4は、通信用クロック信号である同期信号(クロック信号)CLKをカメラ10に対して出力する端子である。
【0106】
通信信号端子Ts6は、既述したようなカメラ側の通信データを含む通信信号DATAがカメラ10側から入力されたり、或いはアクセサリー側の通信信号DATAをカメラ10に対して出力したりする端子である。
【0107】
起動状態提供端子Ts7は、既述の起動検出レベルDET(Lレベル/SGNDによる基準電位)をカメラ10に提供する端子である。
【0108】
発光制御信号端子Ts8は、既述の発光制御信号(発光指令信号)Xがカメラ10から入力される端子である。
【0109】
通信制御信号端子Ts9は、既述の通信制御信号(通信起動信号)Csがカメラ10から入力される端子である。
【0110】
また、電源端子Ts11と通信制御信号端子Ts9との間には、オープン端子Ts10が配置されている。
続いて、検査信号端子Ts7t〜Ts9tについて説明する。
検査信号端子Ts7t〜Ts9tは、アクセサリー400の検査を行う検査時に用いられる検査信号端子である。アクセサリー400の検査は、例えば、アクセサリー400の検査を行う検査装置900(図9参照)にアクセサリー400を接続して行われる。この検査装置900は、検査信号端子Ts7t〜Ts9tを介して検査を制御するための検査制御信号を入力したり、検査結果を出力させたりする。
【0111】
図8を参照し、端子Ts1〜Ts12と検査信号端子Ts7t〜Ts9tの配列について説明する。
図8は、検査信号端子Ts7t〜Ts9tの配列を示す図である。この図8は、端子432をZ軸方向(図1)から見た場合の平面図である。
この図8に示されるように、これら12個の端子Ts1〜Ts12についての各端子の配列については、既述した端子部25の各端子Tp1〜Tp12にそれぞれ呼応するものである。また、端子Ts1〜Ts12と検査信号端子Ts7t〜Ts9tについての各端子の配列について、基準とする端子Ts1〜Ts12についての各端子の配列を先に説明する。そして、検査信号端子Ts7t〜Ts9tについての各端子の配列を、端子Ts1〜Ts12についての各端子の配列を説明した後に説明する。
【0112】
最初に、給電及び主たる信号用の端子として割り付けられる端子Ts1〜Ts12について、各端子の配列について説明する。
電源端子Ts11及び電源端子Ts12は、端子部423の端子配列において、一方の端部側(電源端子Ts12側)に寄せて配置されている。電源端子Ts11及び電源端子Ts12は、端子部423の12個の端子Ts1〜Ts12の配列において、一方の端部側(電源端子Ts12側)から順に並べて配置されている。
接地端子Ts1及び接地端子Ts2は、端子部423の端子配列において、他方の端部(電源端子Ts11及び電源端子Ts12の配置側とは反対側の端部、即ち、接地端子Tp1側)に寄せて配置されている。接地端子Ts1及び接地端子Ts2は、端子部423の12個の端子配列において、他方の端部(電源端子Ts1側)から順に並べて配置されている。
このように、上記の端子配列において、電源端子と接地端子とのうちの少なくとも何れか一方の端子は、端子部423の12個の端子の配列方向における一方の端に順に並べられている複数の端子を含む。
【0113】
電源端子は、例えば、電源端子Ts11及び電源端子Ts12を含み、端子部423の12個の端子の配列方向における一方の端に順に並べられている。この電源端子Ts11及び電源端子Ts12は、互いに電気的に接続されている。
接地端子は、例えば、接地端子Ts1及び接地端子Ts2を含み、端子部423の12個の端子の配列方向における他方の端に順に並べられている。この接地端子Ts1及び接地端子Ts2は、互いに電気的に接続されている。
このように、電源端子及び接地端子において、それぞれの端子を互いに電気的に接続して、複数の端子を経由する回路を並列化する。アクセサリー400においては、複数の端子を経由する回路を並列化することにより、回路を冗長化させて信頼度を高めている。
【0114】
オープン端子Ts10は、端子部423の端子配列において、電源端子Ts11と、通信制御信号端子Ts9との間に配置されている。
【0115】
発光制御信号端子Ts8は、起動状態提供端子Ts7の隣の主たる信号用の端子として配置されており、且つ起動状態提供端子Ts7と通信制御信号端子Ts9との間に挟まれるように配置されている。
【0116】
通信信号端子Ts6は、起動状態提供端子Ts7の隣の主たる信号用の端子として配置されている。よって起動状態提供端子Ts7は、通信信号端子Ts6と発光制御信号端子Ts8とに挟まれるように、配置されている。
【0117】
基準電位端子Ts5は、通信信号端子Ts6の隣の主たる信号用の端子として配置されている。よって通信信号端子Ts6は、基準電位端子Ts5と起動状態提供端子Ts7とに挟まれるように配置されている。
【0118】
同期信号端子Ts4は、基準電位端子Ts5の隣の主たる信号用の端子として配置されている。また、基準電位端子Ts3は、同期信号端子Ts4の隣の主たる信号用の端子として配置されている。よって同期信号端子Ts4は、基準電位端子Ts3と基準電位端子Ts5とに挟まれるように配置されている。
基準電位端子Ts3の、同期信号端子Ts4とは反対側には接地端子Ts2が配置されている。
【0119】
次に、検査信号端子Ts7t〜Ts9tについての各端子の配列について説明する。検査信号端子Ts7t〜Ts9tは、基準とする端子Ts1〜Ts12に対して、端子Ts1〜Ts12のうちの一部の隣り合う端子の間に挟まれるように配置される。
端子部423においては、端子Ts1〜Ts12と検査信号端子Ts7t〜Ts9tとをあわせた15個の端子が、端子の配列方向(X軸方向)に並べて配置されている。
より具体的な配置の一例を示す。例えば、検査信号端子Ts9tは、端子Ts9に並べて配置され、且つ端子Ts9と端子Ts8との間に挟まれるように配置されている。検査信号端子Ts8tは、端子Ts8に並べて配置され、且つ端子Ts8と端子Ts7との間に挟まれるように配置されている。検査信号端子Ts7tは、端子Ts7に並べて配置され、且つ端子Ts7と端子Ts6との間に挟まれるように配置されている。
【0120】
このように各検査信号端子は、データ信号端子Ts6、起動状態提供端子Ts7、信号入力端子Ts8、及び、通信制御信号端子Ts9のうちの何れか2つの端子の間に配置される。なお、検査信号端子は、データ信号端子Ts6、起動状態提供端子Ts7、信号入力端子Ts8、及び、通信制御信号端子Ts9のうちの少なくとも何れか2つの端子の間に配置されるものであってもよい。
【0121】
また、このように各検査信号端子は、データ信号端子Ts6、起動状態提供端子Ts7、信号入力端子Ts8、及び、通信制御信号端子Ts9のうちの何れか2つの端子と隣り合って配置される。なお、検査信号端子は、データ信号端子Ts6、起動状態提供端子Ts7、信号入力端子Ts8、及び、通信制御信号端子Ts9のうちの少なくとも何れか2つの端子と隣り合って配置されるものであってもよい。
【0122】
また、このように各検査信号端子は、データ信号端子Ts6、起動状態提供端子Ts7、信号入力端子Ts8、及び、通信制御信号端子Ts9のうちの何れか2つの端子に挟まれて配置される。なお、検査信号端子は、データ信号端子Ts6、起動状態提供端子Ts7、信号入力端子Ts8、及び、通信制御信号端子Ts9のうちの少なくとも何れか2つの端子に挟まれて配置されるものであってもよい。
【0123】
また、このように各検査信号端子は、データ信号端子Ts6、起動状態提供端子Ts7、信号入力端子Ts8、及び、通信制御信号端子Ts9のうちの何れか2つの端子に挟まれて配置される。なお、各検査信号端子は、データ信号端子Ts6、起動状態提供端子Ts7、信号入力端子Ts8、及び、通信制御信号端子Ts9のうちの少なくとも何れか2つの端子に挟まれて配置されるものであってもよい。
【0124】
なお、検査信号端子は、上記のクロック端子Ts4、データ信号端子Ts6、起動状態提供端子Ts7、信号入力端子Ts8、及び、通信制御信号端子Ts9の各信号端子、電源端子Ts11とTs12、及び、接地端子Ts1とTs2のうちの何れかの端子の隣りに配置されるものであってもよい。
【0125】
次に、図7を参照して、アクセサリー400における各構成要素の接続関係について説明する。
【0126】
接地端子Ts1と接地端子Ts2は、図7に示す接続パターンを介して接続されている。これら接地端子Ts1と接地端子Ts2は、アクセサリー400がカメラ10に接続されると、カメラ10側の端子Tp1,Tp2を介して、カメラ10側の接地線43に接続される。この接地端子Ts1及び接地端子Ts2は、アクセサリー400側の、電力PWRを利用する回路(充電部432)用の接地端子であり、アクセサリー400側において、供給される電圧の基準電位となる端子であり、また充電電圧の基準電位となる端子である。
【0127】
電源端子Ts11は、電源線481に接続されている。電源端子Ts12は、電源端子Ts11と並列に、電源線481に接続されている。この電源線481は、2つの電源端子(電源端子Ts11及びTs12)を介してカメラ10から供給された大電流を流せるよう、回路基板上において比較的太い配線パターン(Ts11に直接接続している配線パターンの線幅と、Ts12に直接接続している配線パターンの線幅とを足し合わせた線幅以上の線幅を持つ配線パターン)にする。なお、カメラ10側のアクセサリー電源制御部33に接続している配線パターンも、アクセサリー400側と同様に、比較的太い配線パターンにする。
【0128】
基準電位端子Ts3と基準電位端子Ts5は、図7に示すように接続用ラインを介して接続されている。そしてこれら基準電位端子Ts3と基準電位端子Ts5は、基準電位線480(SGND)に並列に接続されている。この基準電位線480は、アクセサリー400がカメラ10に接続されると、基準電位端子Ts3及びTs5と、カメラ10側の端子Tp3及びTp5とを介して、カメラ10側の基準電位線(SGND)42に接続される。この基準電位端子Ts3、基準電位端子Ts5は、アクセサリー400内の各回路(不揮発性メモリー445、第1電源部450−1、第2電源部450−2、アクセサリー制御部440、照明光発光部435)において、信号の授受を行うための基準電位となる端子である。
【0129】
なお、この基準電位線480(SGND)に対しては、接地端子Ts1と接地端子Ts2も、接続ライン490を介して並列に接続されている。ただし接地端子Ts1と接地端子Ts2に接続している接続ライン(接続ライン490と接続しているライン)は、接続ライン490及び基準電位端子Ts3,Ts5に接続しているラインよりも抵抗(インピーダンス)が低いラインになっている。このため充電部432を流れた大電流はSGNDライン(基準電位端子Ts3,Ts5)には流れないようになっている。
【0130】
なお、基準電位線480を流れる電流は、接続ライン490を介して接地端子Ts1,Ts2に流れるようになっており、接地端子Ts1,Ts2はアクセサリー400内の上記各回路に供給される電圧の基準となり得る。また、本実施形態のアクセサリー400のグランドは、いわゆる一点グランド(一点アース)を採用している。
【0131】
起動状態提供端子Ts7は、基準電位線480(SGND)を介して、基準電位端子Ts3に接続されている。
【0132】
同期信号端子Ts4は、信号線を介して、アクセサリー制御部440に接続されている。通信信号端子Ts6は、信号線を介して、アクセサリー制御部440に接続されている。通信信号端子Ts6に接続している信号線にはプルアップ抵抗が設けられている。このプルアップ抵抗は電源部450の出力側に電気的に接続されている。このため通信信号端子Ts6における電位(レベル)は、カメラ10への装着前及びカメラ10との通信開始前にHレベルに維持される。
【0133】
通信制御信号端子Ts9は、信号線を介して、アクセサリー制御部440に接続されている。通信制御信号端子Ts9に接続している信号線にはプルアップ抵抗が設けられている。このプルアップ抵抗は電源部450−2の出力側に電気的に接続されている。よって通信信号端子Ts6における電位(レベル)は、カメラ10への装着前及びカメラ10との通信開始前にHレベルに維持される。
【0134】
発光制御信号端子Ts8は、信号線を介して、アクセサリー制御部440に接続されている。発光制御信号端子Ts8に接続している信号線にはプルアップ抵抗が設けられている。このプルアップ抵抗は電源部450−2の出力側に電気的に接続されている。よって通信信号端子Ts6における電位(レベル)は、カメラ10への装着前及びカメラ10との通信開始前にHレベルに維持される。
【0135】
オープン端子Ts10は、電源系統と信号系統のいずれにも接続されていない所謂オープン端子である。オープン端子Ts10は、アクセサリー制御部440、電源線481、及び基準電位線480等の回路と絶縁されている。
また、検査信号端子Ts7t〜Ts9tは、信号線を介して、アクセサリー制御部440の各テスト用信号端子にそれぞれ接続されている。検査信号端子Ts7t〜Ts9tにそれぞれ接続している信号線にはプルアップ抵抗(不図示)が設けられている。このプルアップ抵抗は電源部450−2の出力側に電気的に接続されている。検査信号端子Ts7t〜Ts9tは、各信号線にそれぞれ設けられたプルアップ抵抗により、通常動作モード時には、所定の論理レベル(Hレベル)に維持される。これにより、アクセサリー制御部440は、アクセサリー400の通常動作モードとして機能することができる。
一方、アクセサリー400の検査時には、検査のための所定の信号が、この検査信号端子Ts7t〜Ts9tを介してアクセサリー400に対して入出力される。検査信号端子Ts7t〜Ts9tに供給されるテスト信号は、それぞれ接続された信号線を介して、アクセサリー制御部440のテスト用信号端子にそれぞれ供給される。又は、アクセサリー制御部440をテストした結果は、アクセサリー制御部440のテスト用信号端子から出力され、検査信号端子Ts7t〜Ts9tからそれぞれ出力してもよい。また、検査信号端子Ts7t〜Ts9tは、アクセサリー制御部440の通常動作モードと検査モードとを切り替える制御に用いられる制御信号を供給してもよい。
【0136】
閃光発光部430の閃光光源431における主放電用の第1の電極は充電部432に接続されている。主放電用の第2の電極は電源線481に接続されている。充電部432の電源端子は、電源線481に接続されている。充電部432の接地端子は、接地端子Ts1に接続する接地線に接続されている。
【0137】
照明光光源駆動部436の電源端子は、第1電源部450−1に接続されている。照明光光源駆動部436の接地端子は、基準電位線480に接続されている。照明光光源駆動部436の制御端子は、信号線を介して、アクセサリー制御部440に接続されている。
照明光光源437は、固体光源のアノードが照明光光源駆動部436に接続され、固体光源のカソードが、基準電位線480に接続されている。
【0138】
第1電源部(電源部1)450−1の入力端子は、電源線481に接続されている。第1電源部450−1の接地端子は、基準電位線480に接続されている。第1電源部450−1の出力端子は、第2電源部(電源部2)450−2の入力端子と、照明光光源駆動部436とに接続されている。第2電源部450−2の出力端子は、アクセサリー制御部440の電源端子に接続されている。第2電源部450−2の接地端子は、基準電位線480に接続されている。
【0139】
次に、カメラ10とアクセサリー400との接続関係について説明する。端子部25が備える端子Tp1〜Tp12と、端子部423が備える端子Ts1〜Ts12との接続関係について説明する。なお、前述のとおり、カメラ10における端子部25は、アクセサリー400における端子部423が備える検査信号端子Ts7t〜Ts9tに応じた端子を備えていない。それゆえ、本実施形態におけるカメラ10とアクセサリー400との接続においては、端子部423が備える検査信号端子Ts7t〜Ts9tから、カメラ10側への接続はない。
アクセサリー400がカメラ10に装着されている状態(以下、装着状態という)において、接地端子Ts1は、カメラ10の接地端子Tp1に接続される。接地端子Ts2は、装着状態において、カメラ10の接地端子Tp2に接続される。そしてこれらアクセサリー400側の接地端子Ts1,Ts2に接続している箇所(充電部432の接地端子)は、装着状態において、接地端子Tp1及び接地端子Ts1を介した経路と、接地端子Tp2及び接地端子Ts2を介した経路との少なくとも一方の経路を介して、接地線43に接続されて電池BATの負極に接続される。そのため、接地端子Ts1、Ts2及びそれらに接続している箇所の電位は、装着状態において、電池BATの負極の電位に応じた基準電位になる。
【0140】
電源端子Ts11は、装着状態において、カメラ10の電源端子Tp11に接続される。電源端子Ts12は、装着状態において、カメラ10の電源端子Tp12に接続される。アクセサリー電源制御部33は、装着状態において、電源端子Tp11及び電源端子Ts11を介した経路と、電源端子Tp12及び電源端子Ts12を介した経路との少なくとも一方の経路を介して、電源線481に接続される。そのため、アクセサリー電源制御部33は、カメラ制御部170の制御に従って、電池BATからアクセサリー電源制御部33に供給された電力PWRを、電源線481を介してアクセサリー400内の各回路や電気部品に供給することができる。
【0141】
基準電位端子Ts3は、装着状態において、カメラ10の基準電位端子Tp3に接続される。基準電位端子Ts5は、装着状態において、カメラ10の基準電位端子Tp5に接続される。基準電位端子Ts3の電位は、装着状態において、基準電位端子Tp3の電位に応じた電位(基準電位)になる。
基準電位端子Ts5は、装着状態において、カメラ10の基準電位端子Tp5に接続される。基準電位端子Ts5の電位は、装着状態において、基準電位端子Tp5の電位に応じた電位に(基準電位)になる。
【0142】
図4に示したように、接地端子Tp1と接地端子Tp2と基準電位端子Tp3は、スライド移動方向(+Y軸方向)の寸法が他の端子よりも長い。そのため、本実施形態においてカメラ10にアクセサリー400を装着する際に、接地端子Tp1と接地端子Tp2と基準電位端子Tp3の3つの端子は、他の端子よりも先にアクセサリー400の端子部423の対応する各端子(接地端子Ts1、接地端子Ts2、基準電位端子Ts3)と接触する。
【0143】
起動状態提供端子Ts7は、アクセサリー400がカメラ10に装着された状態において、基準電位線480を介して、接地線42に接続される。そのため、カメラ制御部170は、カメラ10に接続されている状態(以下、第1状態と称す)であるときに、第1状態であることを示す起動検出レベルDET(SGNDレベル/基準電位レベル/Lowレベル/Lレベル)を、起動状態提供端子Ts7及び起動状態検出端子Tp7を介して検出することができる。また、カメラ制御部170は、アクセサリー400がカメラ10に装着されていない状態(以下、下記の第2状態と称す)であるときに、第1状態とは電気的にレベルが異なる起動検出レベルDETを検出することができる。
【0144】
同期信号端子Ts4は、装着状態において、カメラ10の同期信号端子Tp4に接続される。すなわち、アクセサリー制御部440は、装着状態において、同期信号端子Tp4及び同期信号端子Ts4を介して、カメラ制御部170に接続される。これにより、アクセサリー制御部440は、カメラ制御部170と同期通信を行うための同期信号CLKを、同期信号端子Ts4及び同期信号端子Tp4を介して、カメラ制御部170へ送信することができる。
【0145】
通信信号端子Ts6は、装着状態において、カメラ10の通信信号端子Tp6に接続される。すなわち、アクセサリー制御部440は、装着状態において、通信信号端子Tp6及び通信信号端子Ts6を介して、カメラ制御部170に接続される。そのため、カメラ制御部170とアクセサリー制御部440は、装着状態において、通信信号端子Tp6及び通信信号端子Ts6を介して、シリアルデータ通信を行うことができる。この通信信号端子Tp6及びTs6はいずれも入力/出力機能を切り替え可能であり、これら両端子間における通信は、通信方向を切り替え可能な双方向通信である。通信信号DATAとして通信されるデータは次のようなものがある。カメラ10側から出力されるデータとしては、カメラ制御部170がアクセサリー400に処理を実行させる指令(コマンド)や、カメラ10に関する情報(カメラデータ)などである。一方、アクセサリー400側から出力されるデータとしては、アクセサリー400に関する情報(アクセサリー情報)などである。本実施形態において、指令あるいは情報を示すデータを送信(又は受信)することを、単に指令あるいは情報を送信(又は受信)するということがある。なお、通信信号DATAは、カメラ制御部170が送信する場合とアクセサリー制御部440が送信する場合のいずれにおいても、アクセサリー400側から出力される同期信号CLKに同期させて送信される。
【0146】
通信制御信号端子Ts9は、装着状態において、カメラ10の通信制御信号端子Tp9に接続される。すなわち、アクセサリー制御部440は、装着状態において、通信制御信号端子Tp9及び通信制御信号端子Ts9を介して、カメラ制御部170に接続される。そのため、カメラ制御部170は、通信制御信号端子Tp9及び通信制御信号端子Ts9を介して、アクセサリー制御部440へ通信制御信号Csを供給することができる。
【0147】
発光制御信号端子Ts8は、装着状態において、カメラ10の発光制御信号端子Tp8に接続される。すなわち、アクセサリー制御部440は、装着状態において、発光制御信号端子Ts8及び発光制御信号端子Tp8を介して、カメラ制御部170に接続される。そのため、カメラ制御部170は、撮影タイミングと同期してアクセサリー400に発光(本発光)を実行させる発光制御信号Xを、発光制御信号端子Tp8及び発光制御信号端子Ts8を介して、アクセサリー制御部440へ供給することができる。アクセサリー制御部440は、発光制御信号Xに従って、発光制御を行う。
【0148】
ところで、一般的にデジタル信号により同期通信を行うカメラシステムは、アクセサリーあるいはカメラの端子部の端子間に伝送する信号にノイズが混入すると通信の品質が低下する場合がある。信号にノイズが混入するような状況において利用される場合、カメラシステムは、カメラとアクセサリーとの間で端子を介して供給される信号がノイズの影響を受けることによって、安定して動作しなくなる可能性がある。カメラシステムは、例えば安定に動作しないことによりユーザーの操作に応答しなくなったり、応答が遅くなったりして、利便性が低下する可能性がある。
【0149】
これに対して、本実施形態のアクセサリー400は、図5及び図8に示したように、端子部423の端子が、主たる信号の並び順に従って以下のように配列されている。カメラ10から電力が供給される電源端子Ts11及び電源端子Ts12は、11番目と12番目とにそれぞれ配置されている。電源端子Ts11及び電源端子Ts12に対応する接地端子Ts1及び接地端子Ts2は、1番目と2番目とにそれぞれ配置されている。カメラ10とアクセサリー400との着脱に応じて変化する起動検出レベルDETをカメラ10に出力する起動状態提供端子Ts7は、7番目に配置されている。閃光発光部430又は照明光発光部435の発光状態を制御する発光制御信号Xがカメラ10から入力される発光制御信号端子Ts8は、8番目に配置されている。アクセサリー400を制御する制御信号がカメラ10と通信する通信信号DATAとして供給される通信信号端子Tp6は、6番目に配置されている。通信信号DATAに同期する同期信号CLKをカメラ10に出力する同期信号端子Ts4は、4番目に配置されている。カメラ10アクセサリー400との通信の通信タイミングを定める通信制御信号Csがカメラ10から入力される通信制御信号端子Ts9は、9番目に配置されている。同期信号端子Ts4を挟むように、基準電位になる基準電位端子Ts3が3番目に配置され、基準電位端子Ts5が5番目に配置されている。
【0150】
このように各信号端子を配置することにより、誤作動がなく利便性の高いカメラ10及びアクセサリー400を構成することができる。
また、本実施形態によれば、上記の各信号端子について、検査信号端子を挟むようにそれぞれ配置している。これにより、各信号端子間のクロストークを低減することができ、さらに誤作動がなく利便性の高いカメラ10及びアクセサリー400を構成することができる。
なお、上記の実施形態においては、検査信号端子の端子数を3個として説明したが、必要な数量に変更してもよい。また、検査信号端子を配置する位置、並びに、上記の各信号の配置は、上記に限られるものではなく、カメラシステム1の誤作動がなく利便性が高くなるようにして、変更することができる。
【0151】
ところで、上記のカメラシステム1におけるアクセサリー400を検査する検査システム1Tがある。
検査システム1Tにより、アクセサリー400の検査を行うことにより、アクセサリー400の状態を容易に検査することができ、アクセサリー400の可用性を高めることができることから、カメラシステム1の利便性を高めることができるようになる。
以下、図9を参照し、検査システム1Tについて説明する。
図9は、本実施形態における検査システムの構成を示すブロック図である。図1から図8と同じ構成には、同じ符号を附す。
この図9に示されるように、検査システム1Tは、アクセサリー400を非検査対象とする検査装置900を備える。
検査装置900は、アクセサリー40のコネクター420が挿入された状態で配置されるシュー座15A(不図示)を備える。シュー座15Aは、前述のカメラ10が備えるシュー座15(図1から図4参照)と同様の形状を備える。ただし、シュー座15Aは、シュー座15が備える端子部25(図3、図4)に代え、端子部25Aを備える。
端子部25Aは、カメラ10の端子部25が備える端子Tp1からTp12に加え、符号Tp7tからTp9tによって示される検査信号用端子を備える。
さらに、検査装置900は、アクセサリー電源制御部33A、及び、検査装置制御部170Aを備える。
【0152】
アクセサリー電源制御部33Aは、アクセサリー400に対しての給電を遮断する遮断器(スイッチ)である。アクセサリー電源制御部33Aは、備える制御端子に入力される制御信号に応じて、上記遮断器(スイッチ)の状態を切り替える。
検査装置制御部170Aは、アクセサリー電源制御部33Aの状態の切替制御と、アクセサリー400が備える機能を制御する。検査装置制御部170Aは、カメラ10の検査装置制御部170が備える機能に加え、アクセサリー制御部440が備える440tを制御する機能を備える。
また、検査装置制御部170Aは、テスト用信号端子を備える。検査装置制御部170Aは、テスト用信号端子を介して、又は、通信による設定をアクセサリー制御部440に対して行って、アクセサリー制御部440の検査部440tを制御する。また、検査装置制御部170Aは、検査部440tを制御して、アクセサリー制御部440の動作状態を通常動作モードと検査モードとを切り替えさせる。検査装置制御部170Aは、例えば、テスト用信号端子の状態に応じて動作状態を切り替える場合には、アクセサリー制御部440のテスト用信号端子を予め定められた所定時間より長く、所定の論理状態を維持するようにする。例えば、アクセサリー制御部440のテスト用信号端子を所定の論理状態(例えば、Hレベル)に、上記の所定時間以上長く維持することにより、通常動作モードを選択できる。一方、アクセサリー制御部440のテスト用信号端子を上記の所定時間以上長く所定の論理状態を維持いないようにすることにより、検査モードを選択できる。また、検査モード時には、テスト用信号端子を介して所定の信号(検査用入力信号、検査制御信号、検査結果出力信号など)が入出力される。
【0153】
次に、検査装置900における各構成要素の接続関係について説明する。
図示されない電源の正極が、アクセサリー電源制御部33Aを介して、端子Tp11と端子Tp12に接続されている。また、端子Tp11と端子Tp12に対応する端子Tp1と端子Tp2が電源(不図示)の負極に接続され、端子Tp1と端子Tp2の電位が、検査装置900の基準電位になる。また、端子Tp3とTp5は、端子Tp1と端子Tp2と同様に電源の負極に接続される。
検査装置制御部170Aは、信号線を介して、検査装置制御部170と同様に端子Tp4、Tp6からTp9にそれぞれ接続されている。また、検査装置制御部170Aは、信号線を介して、検査信号端子Tp7tからTp9tにそれぞれ接続されている。
【0154】
次に、検査装置900とアクセサリー400との接続関係について説明する。
前述のとおり、端子部25Aは、端子部25のように、端子部25が備える端子Tp1〜Tp12を備える。端子部25Aは、端子部25のように、端子部25が備える端子Tp1〜Tp12と、端子部423が備える端子Ts1〜Ts12とがそれぞれ対応して接続される。端子部25が備える端子Tp1〜Tp12と、端子部423が備える端子Ts1〜Ts12との接続は、前述のカメラ10とアクセサリー400との接続の説明を参照する。
また、端子部25Aは、カメラ10における端子部25と異なり、アクセサリー400における端子部423が備える検査信号端子Ts7t〜Ts9tに対応する端子を備えている。このような端子を備える端子部25Aは、端子部25Aが備える検査信号端子Tp7t〜Tp9tと、端子部423が備える検査信号端子Ts7t〜Ts9tとがそれぞれ対応して接続される。
【0155】
ここでは、端子部25Aが備える検査信号端子Tp7t〜Tp9tと、端子部423が備える検査信号端子Ts7t〜Ts9tとの接続について説明する。
上記のように、端子部25Aが備える検査信号端子Tp7t〜Tp9tは、検査信号端子Ts7t〜Ts9tに対応して設けられている。検査信号端子Tp7t〜Tp9tは、、端子部423が備える検査信号端子Ts7t〜Ts9tにそれぞれ接続される。
このような接続により、検査装置900の制御部170Aと、アクセサリー400のアクセサリー制御部440とが、端子部25Aが備える検査信号端子Tp7t〜Tp9tと、端子部423が備える検査信号端子Ts7t〜Ts9tとを介して複数の信号線によって並列に接続される。このような接続により、制御部170Aとアクセサリー制御部440は、複数の信号線による通信が可能な状態に維持することができる。また、このような接続により、端子Ts1からTs12及びTp1からTp12を介しての通信状態・制御状態と独立させた通信が可能となる。
或は、上記検査信号端子のうち、特定の検査信号端子については、アクセサリー制御部440が検出した結果(状態)をアナログ信号のまま出力してもよい。制御部170Aは、アクセサリー制御部440が出力するアナログ信号を検出するように、対応する検査信号端子に接続された信号線からの信号を検出し、必要な変換処理を行う。例えば、アクセサリー制御部440が検出する状態としては、充電部220における充電状態(充電電圧)、照明光光源437の駆動電流値、照明光光源437の温度などがある。
【0156】
次に、図10を参照し、検査装置900におけるシュー座25における検査信号端子Tp7t〜Tp9tの配列について説明する。
図10は、検査信号端子Tp7t〜Tp9tの配列を示す図である。この図10は、図8と同様に端子432(端子25)をZ軸方向(図1)から見た場合の平面図である。
この図10に示されるように、これら3個の検査信号端子Tp7t〜Tp9tの配列については、既述した端子部423の検査信号端子Ts7t〜Ts9tの配列にそれぞれ呼応するものである。また、端子Tp1〜Tp12と検査信号端子Tp7t〜Tsp3tの配列は、端子部423の端子Ts1〜Ts12と検査信号端子Ts7t〜Ts9tの配列に対応するように配置される。端子Tp1〜Tp12と検査信号端子Tp7t〜Tp9tの配列の詳細は、前述の端子部423における端子Ts1〜Ts12と検査信号端子Ts7t〜Ts9tの配列を参照する。
【0157】
以上の実施形態に示したように、検査装置900は、アクセサリー400の動作状態を端子部25A及び端子部423に設けられた各検査信号端子を介して接続されることにより、検査装置900からの制御を容易にすることができ、また、アクセサリー400の動作状態を容易に且つ速やかに検出することができる。これにより、アクセサリー400の状態を示す複数の物理量を連続的に、同時に検出することができ、検出した物理量から、アクセサリー400の状態を容易に検出できる。また、アクセサリー400の状態を、アクセサリー400を分解することなく取得できることから、検査工程における検査時間を短縮することができる。更に、組み立てられた状態を維持して検査可能となることから、不具合事象などの検出を容易となる。
【0158】
なお、上記の実施形態として示した実施態様のほかの態様としてもよい。
例えば、検査装置900が、カメラ10として必要な構成(図6、図7参照)を備えたり、カメラ10が検査装置900として必要な構成(図9における端子25A、制御装置170Aにおける検査機能など)を備えたりすることにより、アクセサリー400の検査機能を備えるカメラを構成できる。このような検査機能を備えるカメラによれば、アクセサリー400を装着した状態で、アクセサリー400の機能を診断することも可能となる。
【0159】
また、基準とされる端子Tp1からTp12、端子Ts1からTs12における各検査信号端子の端子数、並びに、配置する位置を適宜変更してもよい。
また、さらに、電源端子(Ts11,Ts12、及び、Tp11、Tp12)や、接地端子(Ts1、Ts2、及び、Tp1、Tp2)に並べて検査信号端子を配置してもよい。
【0160】
また、カメラ10において、端子Tp1からTp12の端子の配列方向の幅を広げて、アクセサリー400の信号端子(Ts1からTs12)のいづれかの端子と、同端子に隣り合う検査信号端子Ts7tからTs9tのいづれかの端子の2つの端子と接触するようにしてもよい。2つの端子と接触するようにした場合、信号端子と検査信号端子のそれぞれの信号が干渉しないように、入出力条件や、信号線の処理を行うとよい。或は、2つの端子と接触するようにした場合、対応する信号端子と同じ機能を検査信号端子に与えることによりそれぞれの信号が干渉しないようにすることができることから、カメラ10にアクセサリー400が接続された状態において、通常動作モードとなるようにして、それぞれの端子を用いて通常動作モードによる処理を行うこととしてもよい。具体的には、電源端子Tp11又はTp12に接する検査信号端子を動作モードを検出する端子として割り当てることにより、電源が給電されている限り通常動作モードをアクセサリー400は選択することができる。
【0161】
以上のように、カメラ10、検査装置900及びアクセサリー400は、アクセサリー400を含むカメラシステム1の信頼性を高めることができる。これにより、カメラ10、検査装置900及びアクセサリー400は、誤動作の発生を抑制すること等ができ、カメラシステム1の利便性を高めることができる。また、カメラ10、シュー座15、コネクター420は、いずれも、上述したような端子配列になっているので、カメラシステム1の利便性を高めることができる。
【0162】
なお、電源端子Tp11と電源端子Tp12のうちの一方の端子は、省略されていてもよい。電源端子Tp11と電源端子Tp12は、一体化されていてもよい。電源端子Tp11と電源端子Tp12と同様に、接地端子Tp1と接地端子Tp2のうちの一方の端子は、省略されていてもよい。接地端子Tp1と接地端子Tp2は、一体化されていてもよい。また、電源端子Tp11と電源端子Tp12の少なくとも一方を含む電源端子と、接地端子Tp1と接地端子Tp2の少なくとも一方を含む接地端子との間に配置される端子は、符号Tp3から符号Tp10で示される端子のうちの1つでもよいし、2以上でもよく、全部でもよい。
【0163】
このように、カメラシステム1は、符号Tp3から符号Tp9で示される端子が上記のような条件で配置されていることにより、図4等に示した端子配列である場合と同様の理由により、利便性が高いシステムになる。
【0164】
なお、本実施形態において、各端子の配置を示す番号は、端子の配列方向(X軸方向)の一方側(+X側)から他方側(−X側)に向って昇順する番号であるが、他方側(−X側)から一方側(+X側)に向って昇順する番号であってもよい。この場合に、端子部25の端子配列において、1番目と2番目の端子は、それぞれ、電源端子Tp12、電源端子Tp11となり、11番目と12番目の端子は、それぞれ、接地端子Tp2、接地端子Tp1となる。また、上記したようなカメラボディ100の端子部25における複数の端子の配列に関する変形は、アクセサリー400の端子部423における複数の端子の配列に適用することができる。
【0165】
なお、本実施形態において、図1に示した撮影レンズ200は、カメラボディ100に対して着脱可能であるが、カメラボディ100に対して着脱不能であってカメラボディ100と一体になっていてもよい。撮影レンズ200の少なくとも一部は、カメラボディ100に収容可能でもよい。本実施形態においてカメラ10は、少なくともカメラボディ100を備えていればよく、撮影レンズ200を備えていなくてもよい。すなわち、撮影レンズ200は、カメラの外部装置(アクセサリー)であって、カメラシステム1の構成要素としてもよい。また、アクセサリー400は、コネクター420とシュー座15との間にケーブル等を介して電気的に接続可能であって、カメラボディ100とは別の装置、例えば三脚等に保持されていてもよい。
【0166】
なお、本実施形態において、図6に示した電池収納部110はカメラボディ100に内蔵されているが、電池収納部110は、カメラボディ100の外部の装置(アクセサリー)であってもよい。例えば、電池収納部110は、カメラボディ100に外付け可能であってもよい。また、カメラシステム1は、ACアダプター等を介してカメラボディ100の外部から供給された電力によって、カメラシステム1の構成要素を動作させることもできる。カメラシステム1は、外部からの電力を、電池収納部110に収納された電池BATから供給される電力と同様に、カメラシステム1の各構成要素に供給することができる。
【0167】
なお、本実施形態において、図6に示したメモリー140は、カメラボディ100に内蔵されていてもよいし、カメラボディ100の外部の装置(アクセサリー)であってもよい。
【0168】
このように、カメラシステム1は、例えばユーザーがアクセサリー400をカメラ10から取り外そうとした場合に、アクセサリー400の処理を終了するために必要な処理(上記終了処理)を行うので、アクセサリー400の設定や履歴が保存できて、利便性が高いシステムである。
【0169】
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではない。上記の実施形態で説明した構成要素のうち少なくとも1つの構成要素は、省略される場合がある。上記の実施形態で説明した各構成要素は、適宜、組み合わせることができる。
【0170】
なお、上述のカメラボディ100、検査装置900、及び、アクセサリー400は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、各機能部の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリーやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0171】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【符号の説明】
【0172】
1・・・カメラシステム、10・・・カメラ、15・・・シュー座(アクセサリーシュー)、25、25A・・・端子部、170・・・カメラ制御部、170A・・・制御部、400・・・アクセサリー、423・・・端子部、440、440A・・・アクセサリー制御部、900検査装置、Tp1・・・接地端子、Tp2・・・接地端子、Tp3・・・基準電位端子、Tp4・・・クロック信号(同期信号)端子、Tp5・・・基準電位端子、Tp6・・・通信信号(データ信号)端子、Tp7・・・起動状態検出端子、Tp8・・・発光制御信号端子、Tp9・・・通信制御信号端子、Tp10・・・オープン端子、Tp11・・・電源端子、Tp12・・・電源端子、Ts1・・・接地端子、Ts2・・・接地端子、Ts3・・・基準電位端子、Ts4・・・クロック信号(同期信号)端子、Ts5・・・基準電位端子、Ts6・・・通信信号(データ信号)端子、Ts7・・・起動状態提供端子、Ts8・・・発光制御信号端子、Ts9・・・通信制御信号端子、Ts10・・・オープン端子、Ts11・・・電源端子、Ts12・・・電源端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラと通信可能なアクセサリーであって、
複数の端子を有する端子部を備え、
前記複数の端子は、
前記カメラに装着されているときに、前記カメラとの間で電気的に接続する複数のカメラ用端子と、
前記アクセサリーの検査時に用いられる検査用端子と、を含み、
前記検査用端子は、
前記複数のカメラ用端子のうちの何れかの端子の隣に配置される
ことを特徴とするアクセサリー。
【請求項2】
前記複数のカメラ用端子は、
前記アクセサリーに関する情報を含むデータ信号を前記カメラに対して出力するデータ信号端子と、
前記アクセサリーが起動可能な状態であることを示す検出レベルを、前記カメラに提供する起動状態提供端子と、
前記アクセサリーが制御される制御信号が入力される信号入力端子と、
前記カメラとの間で前記データ信号を通信するタイミングを定める通信制御信号が前記カメラから入力される通信制御信号端子と、
を含み、
前記検査用端子は、
前記データ信号端子、前記起動状態提供端子、前記信号入力端子、及び、前記通信制御信号端子のうちの少なくとも何れか2つの端子の間に配置される
ことを特徴とする請求項1に記載のアクセサリー。
【請求項3】
前記検査用端子は、
前記データ信号端子、前記起動状態提供端子、前記信号入力端子、及び、前記通信制御信号端子のうちの少なくとも何れか2つの端子と隣り合って配置される
ことを特徴とする請求項2に記載のアクセサリー。
【請求項4】
前記検査用端子は、
前記データ信号端子、前記起動状態提供端子、前記信号入力端子、及び、前記通信制御信号端子のうちの少なくとも何れか2つの端子に挟まれて配置される
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のアクセサリー。
【請求項5】
前記複数のカメラ用端子は、
前記端子の配列方向に沿って、前記データ信号端子、前記起動状態提供端子、前記信号入力端子、及び、前記通信制御信号端子の順に並べて配置される
ことを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載のアクセサリー。
【請求項6】
前記検査用端子は、
前記検査時に検査用設定信号の入力端子、検査信号の入力端子、及び、検査結果の出力端子の何れかとして用いられる
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載のアクセサリー。
【請求項7】
前記検査用端子は、
前記アクセサリーの検査時に用いられる
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載のアクセサリー。
【請求項8】
前記複数のカメラ用端子は、
前記アクセサリーの状態を起動可能な状態に遷移させる信号に対応させて設けられた信号端子と、
前記カメラから電力が供給される電源端子と、
前記電源端子に対応する接地端子と、
を含み、
前記検査用端子は、
前記信号端子、前記電源端子、及び、前記接地端子のうちの何れかの端子の隣りに配置される
ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載のアクセサリー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−64840(P2013−64840A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−203042(P2011−203042)
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】