説明

アクセス制御システム、アクセス制御方法およびアクセス制御プログラム

【課題】 コンテンツへのアクセスデータの決定に先行して2次元コードを発行しても、コンテンツ利用者がその2次元コードを使って簡単にコンテンツの提供を受けることができるコンピュータシステムを提供する。
【解決手段】 コンピュータは、2次元コードに符号化するために用意された当該コンピュータへのアクセスデータをコンテンツの管理データに関係付ける。コンテンツ提供者の端末から、コンテンツへのアクセスデータを受信すると、そのデータを管理データに関係付けて記憶する。コンテンツの転送要求を受信すると、コンピュータへのアクセスデータを使って、対応するコンテンツへのアクセスデータを取得し、そのデータをコンテンツ利用者の端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2次元コードを読み取った端末からのコンテンツへのアクセスを制御するコンピュータシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
カメラ付き携帯電話では、QRコード(登録商標)のような2次元コードを読み取る機能をはじめから有したものや、読み取り用のアプリケーションを後から追加することのできるものが増えてきた。この種の携帯電話は、通常ブラウザを搭載しており、ウェブサイトのURLを入力するために2次元コードを用いることも多い。2次元コードは、バーコードと較べて多くの情報量を有し、その情報量はURLの文字列を表すのに十分である。例えばQRコードを用いると、英数字であれば、4000文字強のデータを表現することが可能である。
【0003】
特許文献1は、2次元コードを読み取ることにより広告主サーバシステムにアクセスした携帯端末に、情報を提供するシステムを開示している。利用者は、新聞や雑誌、広告、パンフレット、名刺、タグといった配布物に印刷された2次元コードを読み取って端末にURLを入力する。そのURLを用いて広告主サーバシステムにアクセスすることにより、利用者は、簡単に情報を得ることができる。
【特許文献1】特開2004−140823
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような情報提供システムでは、2次元コードへ符号化するURLを広告主が予め用意しておく必要がある。URLが用意されるまでは、2次元コードを発行することができないので、配布物に印刷することもできない。URLが決定してから配布物の作成を開始すると、その分だけ事業が遅延してしまう。
【0005】
例えば新しい商品やサービスに関するコンテンツを提供するためにその商品やサービスの名称に応じた新規のドメインを利用する場合、そのドメインを取得するまで、配布物の作成を待つ必要が生じる。コンテンツ提供開始直前になるまで、ディレクトリやファイル名が決定しないこともある。
【0006】
本発明は、このような従来の技術における課題を鑑みてなされたものであり、コンテンツへのアクセスデータの決定に先行して2次元コードを発行することのできるアクセス制御システム、アクセス制御方法およびアクセス制御プログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
その目的を達成するため、本発明は、コンテンツ提供者の端末、およびコンテンツ利用者の端末にネットワークを介して接続されたコンピュータを備えたアクセス制御システムを提供する。そのアクセス制御システムでは、アクセス制御データ格納部が、2次元コードに符号化するために用意されたコンピュータへのアクセスデータに、コンテンツの管理データを関係付けるデータを格納する。コンテンツアクセスデータ受信部は、コンテンツ提供者の端末から、コンテンツへのアクセスデータを受信する。コンテンツアクセスデータ記憶部は、受信したアクセスデータをコンテンツの管理データに関係付けて記憶する。コンテンツアクセスデータ取得部は、コンテンツ利用者の端末から、コンピュータへのアクセスデータを使ったコンテンツの転送要求を受信すると、その要求に使われたアクセスデータに関係付けられたコンテンツの管理データを検索し、検索したコンテンツの管理データに関係付けられたコンテンツへのアクセスデータを取得する。コンテンツ提供処理部は、取得したアクセスデータをコンテンツ利用者の端末に送信することにより、コンテンツ利用者の端末にコンテンツのデータを提供するための処理をする。
【0008】
このアクセス制御システムでは、コンピュータが、コンテンツ利用者の端末にコンテンツのデータを提供するための処理をする。コンテンツ利用者の端末は、コンテンツを利用する場合、コンピュータにアクセスすればよい。当該コンピュータへのアクセスデータは、コンテンツ提供者からコンテンツへのアクセスデータを受信した時点で、受信したアクセスデータと関係付けられる。コンピュータへのアクセスデータは、そのコンピュータの管理者側で独自に用意することができるため、コンテンツ提供者は、2次元コードが発行された後に、コンテンツへのアクセスデータを決定することが可能である。その結果、コンテンツへのアクセスデータの決定と、配布物の印刷等を並行して進めることができ、事業が速やかに進行する。
【0009】
このようなアクセス制御システムが、コンテンツ提供者の端末に対して、コンピュータへのアクセスデータを符号化した2次元コードのデータを発行するようにしてもよい。2次元コードのデータを発行する場合、コンピュータには、当該コンピュータへのアクセスデータを2次元コードに符号化する2次元コード符号化部と、コンテンツ提供者の端末に、符号化したデータを送信する2次元コード発行部とを備えることができる。
【0010】
またコンピュータには、コンテンツ提供者の端末に、コンピュータへのアクセスデータを送信するアクセスデータ発行部を備えるようにしてもよい。コンテンツ提供者の端末に対して、コンピュータへのアクセスデータ自体を発行する。この場合、コンテンツ提供者やそのコンテンツ提供者の依頼を受けた者が、発行されたアクセスデータを2次元コードに符号化すればよい。
【0011】
アクセス制御システムにおいて、コンテンツ提供処理部は、コンテンツへのアクセスデータの指定するアクセス先をリンク先に記述したフレームのデータをコンテンツ利用者の端末に送信することができる。
【0012】
またコンテンツ提供処理部が、コンテンツの転送要求をコンテンツへのアクセスデータの指定するアクセス先にリダイレクトするためのデータをコンテンツ利用者の端末に送信するようにしてもよい。
【0013】
さらに端末種別判定部をコンピュータに備えることもできる。端末種別判定部は、コンテンツ利用者の端末の種別を判定する。この場合、コンテンツアクセスデータ記憶部が、受信したアクセスデータを端末の種別毎にコンテンツの管理データに関係付けて記憶する。コンテンツ転送処理部は、判定された種別に対応するアクセスデータの指定するアクセス先にコンテンツの転送要求をリダイレクトするためのデータをコンテンツ利用者の端末に送信する。これにより、端末の種別によってコンテンツのデータ形式が異なっている場合でも、コンテンツを適当に提供することが可能である。
【0014】
他の観点では、本発明は、コンテンツ提供者の端末、およびコンテンツ利用者の端末にネットワークを介して接続されたコンピュータを用いてコンテンツへのアクセスを制御するためのアクセス制御方法を提供する。この方法は、上述のアクセス制御システムに対応するものである。コンピュータは、記憶装置および通信装置を備える。記憶装置は、2次元コードに符号化するためのコンピュータへのアクセスデータに、コンテンツの管理データを関係付けるデータを格納する。アクセス制御方法は、そのコンピュータにより実行可能な手順として、コンテンツ提供者の端末から、コンテンツへのアクセスデータを前記通信装置により受信する手順と、受信したアクセスデータをコンテンツの管理データに関係付けて前記記憶装置に記憶する手順と、コンテンツ利用者の端末から、コンピュータへのアクセスデータを使ったコンテンツの転送要求を前記通信装置により受信すると、その要求に使われたアクセスデータに関係付けられたコンテンツの管理データを前記記憶装置から検索し、検索したコンテンツの管理データに関係付けられた前記コンテンツへのアクセスデータを前記記憶装置から取得する手順と、取得したアクセスデータをコンテンツ利用者の端末に送信することにより、コンテンツ利用者の端末にコンテンツのデータを提供するための処理をする手順とを備える。
【0015】
さらに他の観点では、本発明は、上述のようなアクセス制御システムの機能をコンピュータに実現させたりアクセス制御方法の手順をコンピュータに実行させたりするためのアクセス制御プログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0016】
このような構成を採用することにより、コンテンツへのアクセスデータの決定に先行して2次元コードを発行しても、コンテンツ利用者がその2次元コードを使って簡単にコンテンツの提供を受けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。この実施の形態において、本発明は、食料品の販売店舗に陳列された商品の産地やその他の詳細に関するコンテンツを提供するコンピュータシステムとして具体化される。
【0018】
図1はこの実施の形態におけるコンテンツ提供システムの概略構成の一例を示す図である。そのコンテンツ提供システムでは、コンテンツ提供者のシステム101が、アクセス制御システム102とインターネットのようなネットワーク103を介して接続されている。この実施の形態において、コンテンツ提供者は、例えば商品の販売業者や生産者、販売業者等から依頼を受けた者である。コンテンツ提供者は、店舗104で販売される商品105の詳細に関するコンテンツを購買者のようなコンテンツ利用者に提供する。コンテンツ提供者のシステム101には、コンテンツ提供サーバ106やコンテンツ提供者の端末107が配置されている。コンテンツ提供サーバ106は、ネットワーク103を通じて商品の詳細に関するコンテンツを提供する。コンテンツの提供には、ウェブページを用いることができる。その場合、コンテンツ提供サーバ106はウェブサーバとして動作する。コンテンツ利用者は、携帯電話や携帯情報端末、パーソナルコンピュータのような端末108を使ってコンテンツにアクセスすることができる。端末108が2次元コードの読み取り機能を有している場合には、そのアクセスに2次元コードを利用することができる。そのために、商品105の表面やパッケージに貼付されるタグシール109には、2次元コード110が印刷されている。
【0019】
アクセス制御システム102は、アクセスセンター111に設置されている。アクセス制御システム102は、ネットワーク103を通じてコンテンツ利用者の端末108と接続されており、端末108からのコンテンツへのアクセスを管理する。端末108からのアクセスを受けるため、アクセス制御システム102はウェブサーバとしても動作する。ここでは、そのウェブサーバのドメイン名は「qrqrqr.com」で与えられており、URLは「http://qrqrqr.com/market01/...」のように与えられる。アクセスセンター111の事業者は、コンテンツ提供者から依頼を受けると、そのコンテンツ提供者向けに2次元コードを発行する。この2次元コードは、「qrqrqr.com」のようにアクセスセンター111の事業者が所有するドメインを使ったURLの文字列データを符号化したものである。そのドメインはアクセスセンター111の事業者が独自に管理しているものであるから、コンテンツ提供サーバ106のドメイン名やウェブページのURLが決定していない段階でも、その決定に先立って2次元コード110を発行することが可能である。コンテンツ提供者は、発行された2次元コード110を使ってタグシール109の印刷開始を業者に依頼することができる。コンテンツ提供者は、ウェブページに対するURLが決定した段階で、アクセスセンター111の事業者に通知する。この例では、そのURLは、「http://rin-go.net/...」である。アクセス制御システム102は、ウェブページに対するURLのデータが入力されると、2次元コードに符号化したURLに関係付けて、入力されたURLのデータを記憶する。
【0020】
コンテンツ利用者が端末108を使って2次元コード110を復号化すると、アクセスセンター111で管理されるドメイン名を含むURLを得ることができる。コンテンツ利用者は、端末108上のブラウザ(ユーザエージェント)を使って、得られたURLに対しウェブページの転送要求を送信する。端末108が携帯電話であれば、その要求は、基地局112や移動体通信網113、ネットワーク103などを通じて、アクセス制御システム102へ転送される。ウェブページの転送要求を端末108から受信すると、アクセス制御システム102は、コンテンツ提供者から通知されたURLにその要求をリダイレクトする。例えば「http://qrqrqr.com/market01/...」に対し要求があると、アクセス制御システム102は、そのURLに関係付けられた「http://rin-go.net/...」にその要求をリダイレクトする。これにより、要求されたウェブページが、コンテンツ提供サーバ106から端末108へ送信される。端末108のブラウザがフレームに対応している場合には、フレーム転送により、ウェブページを端末108へ送信するようにしてもよい。
【0021】
このようなアクセス管理をアクセス制御システム102が行うことにより、コンテンツへのアクセスデータの決定に先行して2次元コードを発行しても、コンテンツ利用者がその2次元コードを使って簡単にコンテンツの提供を受けることができる。そのため、コンテンツ提供者は、事業を円滑に進めることが可能となる。
【0022】
図2乃至図9は本実施の形態におけるコンテンツ提供システムの詳細を説明するための図である。図2はアクセス制御システムに用いるハードウェア構成の一例を示す。アクセス制御システム102には、一台または複数台の汎用コンピュータを用いることができる。この例では、一台の汎用コンピュータ201を用いている。コンピュータ201は、CPU202やバス203を備えている。CPU202はバス203を通じてROM204やRAM205と接続される。ROM204に記憶されたプログラムの指令に従ってコンピュータ201が起動すると、CPU202はRAM205上でOS206の一部または全部を動作させる。バス203には通信インターフェイス207も接続されている。通信インターフェイス207は、ネットワーク103を通じてコンピュータ201をコンテンツ提供者の端末107やコンテンツ利用者の端末108に接続する。またバス203には、記憶装置の一つとして、HDD208も接続されている。HDD208は、このコンピュータ201でアクセス制御システム102の機能を実現するためのアクセス制御プログラム209のファイルを格納している。CPU202は、そのアクセス制御プログラム209のファイルをコンピュータ201の起動時にHDD208から読み出し、RAM205上でそのプログラム209を動作させる。HDD208は、プログラム209のファイルのほか、ウェブサーバプログラム210のファイルや、URLデータファイル211、コンテンツ管理データファイル212を格納する。
【0023】
図3はURLデータファイルのデータ構成の一例を示す図である。URLデータファイル211は、2次元コードに符号化するために用意されたURLのデータを格納する。このファイル211における各レコードは、識別コードおよびURLのデータを含む。識別コードは、各URLに固有のデータであり、URLのデータを管理するために用いられる。URLのデータは、URLを表すテキストデータとして与えることができる。この例では、URLのデータとして、「http://qrqrqr.com/market01/...」という文字列のデータが示されている。
【0024】
図4はコンテンツ管理データファイルのデータ構成の一例を示す図である。コンテンツ管理データファイル212は、コンテンツへのアクセスを管理するためのデータである。この実施の形態において、コンテンツの管理データは、コンテンツ提供者のデータとして与えられる。コンテンツ提供者のデータは、コンテンツ提供者IDや、URLの識別コード、さらにはコンテンツ提供者の氏名または名称、コンテンツに対するURL、メールアドレスなどのデータをコンテンツ提供者ごとに含む。この例では、コンテンツ提供者ID、氏名または名称のデータ、識別コード、コンテンツに対するURLのデータとしてそれぞれ、「P01001」、「くるくるマーケット」、「U01234」、「http://rin-go.net/...」が示されている。コンテンツに対するURLは、コンテンツ提供者がアクセスセンター111の事業者に通知した後に追加される。
【0025】
図5はアクセス制御システムの機能的構成の一例を説明するための図である。コンピュータ201は、アクセス制御プログラム209の指令にしたがって、上述のようなファイル211および212に対して入出力を行い、アクセス制御システム102としてウェブページへのアクセスを管理する。アクセス制御システム102としてのコンピュータ201は、アドレスデータ格納部501、2次元コード符号化部502、2次元コード発行部503、アクセス制御データ格納部504、コンテンツアクセスデータ受信部505、コンテンツアクセスデータ記憶部506、コンテンツ管理データ格納部507、コンテンツアクセスデータ取得部508、端末種別判定部509、およびコンテンツ提供処理部510を備える。
【0026】
アドレスデータ格納部501は、2次元コードに符号化するために用意されたコンピュータ201へのアクセスデータを格納する。この実施の形態において、コンピュータ201へのアクセスデータはURLのデータであり、アドレスデータ格納部501として、URLデータファイル211を利用することができる。
【0027】
2次元コード符号化部502は、アドレスデータ格納部501のアクセスデータを2次元コードに符号化する。2次元コードとしてはQRコードを用いることができる。QRコードの誤り訂正レベルのような設定データをアクセスデータに関係付けてアドレスデータ格納部501に予め格納しておくようにしてもよい。その場合、アクセスデータ毎の設定データに従ってアクセスデータをQRコードに符号化することができる。
【0028】
2次元コード発行部503は、コンテンツ提供者の端末107に、符号化したデータを送信することにより、コンテンツ提供者に対して2次元コードを発行する。この発行は、コンテンツ提供者から依頼を受けると、通常直ぐに行うことができる。コンテンツ提供者は、例えばメールで、符号化したデータを受け取る。2次元コードの発行が依頼から速やかに行われることで、コンテンツ提供者は、タグシール109への2次元コード110の印刷開始を早期にすることが可能となる。
【0029】
アクセス制御データ格納部504は、コンピュータ201へのアクセスデータに、コンテンツの管理データを関係付けるデータを格納する。アクセス制御データ格納部504には、コンテンツ管理データファイル212を利用することができる。コンテンツ管理データファイル212のレコードは、コンテンツ提供者IDおよびURLの識別コードを含んでおり、コンテンツ提供者とコンピュータ201に対するURLとを関係付けている。この実施の形態では、コンテンツ提供者とURLとを関係付けることで、そのコンテンツ提供者が提供するコンテンツとURLとを関係付ける。その代わりに、個別のコンテンツとURLとを関係付けるようにしてもよい。
【0030】
コンテンツアクセスデータ受信部505は、コンテンツ提供者の端末107から、コンテンツへのアクセスデータを受信する。その受信には、通信インターフェイス207を用いることができる。コンテンツ提供者は、コンテンツ提供サーバ106の提供するコンテンツに対するURLが定まると、そのURLのデータを端末107からコンピュータ201へ送信する。
【0031】
コンテンツアクセスデータ記憶部506は、受信したアクセスデータをコンテンツの管理データに関係付けてコンテンツ管理データ格納部507に格納する。コンテンツ管理データ格納部507は、コンテンツの管理データを格納する。この実施の形態では、コンテンツ管理データファイル212をコンテンツ管理データ格納部507としても利用する。コンテンツ管理データファイル212のレコードは、コンテンツ提供者の端末107から受信したURLのデータを含んでおり、受信したURLのデータは、そのレコードのほかのデータと関係付けられている。
【0032】
コンテンツアクセスデータ取得部508は、コンテンツ利用者の端末108から、コンピュータ201へのアクセスデータを使ったコンテンツの転送要求を受信すると、その要求に使われたアクセスデータに関係付けられたコンテンツの管理データをアクセス制御データ格納部504から検索する。さらに、検索したコンテンツの管理データに関係付けられたコンテンツへのアクセスデータをコンテンツ管理データ格納部507から取得する。
【0033】
端末種別判定部509は、コンテンツ利用者の端末108の種別を判定する。端末の種別は、ブラウザの名称や機種名などのデータからCPU202が判定することができる。HTTPの場合、判定のためのデータは、リクエストヘッダのHTTP_USER_AGENTの値から取得することができる。端末108が携帯電話であれば、HTTP_USER_AGENTの値として、通信事業者の名称や機種名を表すデータを環境変数から取得することができる。端末108がパーソナルコンピュータであれば、ブラウザやOSの名称やバージョンのデータを環境変数から取得することができる。
【0034】
コンテンツ提供処理部510は、取得したアクセスデータをコンテンツ利用者の端末108に送信することにより、コンテンツ利用者の端末108にコンテンツのデータを提供するための処理をする。コンテンツ利用者の端末108にコンテンツのデータを提供するためフレーム転送を用いる場合、コンテンツ提供処理部510は、コンテンツへのアクセスデータの指定するアクセス先をリンク先に記述したフレームのデータをコンテンツ利用者の端末108に送信する。リダイレクト転送を用いる場合、コンテンツ提供処理部510は、コンテンツの転送要求をコンテンツへのアクセスデータの指定するアクセス先にリダイレクトするためのウェブページのデータをコンテンツ利用者の端末108に送信する。コンピュータ201が端末種別判定部509を備えている場合、判定結果に応じて、コンテンツ提供処理部510が転送方法を選択することができる。例えば端末108が携帯電話である場合、リダイレクト転送を選択し、端末108がパーソナルコンピュータや携帯情報端末の場合、フレーム転送を選択する。また転送方法を示す設定データをコンテンツ管理データ格納部507に予め格納しておき、その設定データに従ってコンテンツ提供者ごとに転送方法を選択するようにしてもよい。この実施の形態においては、端末の種別にかかわらずリダイレクト転送により、コンテンツ利用者の端末108にコンテンツを提供するための処理をコンテンツ提供処理部510が行う。
【0035】
またコンピュータ201が端末種別判定部509を備えている場合、端末108の種別に対応したウェブページのデータをその端末108に送信するようにしてもよい。携帯電話であれば、通信事業者が異なると、ウェブページの記述言語の仕様も異なる。このため、一部の通信事業者から提供された携帯電話では、正常にウェブページを表示できないような事態が生じる。そのような事態を避けるため、複数の記述言語の仕様で記述した同一内容のウェブページを用意しておく。CPU202は、通信事業者の名称や機種名のデータから記述言語の仕様を特定し、その仕様で記述したウェブページを選択する。これにより、端末108の種別にかかわらずウェブページを正常に表示させる。この場合、同一内容のウェブページでも、言語仕様が異なれば、それぞれのウェブページに対してURLを定める。例えば3つの異なる種別に対して、「http://rin-go.net/A1/...」、「http://rin-go.net/D1/...」、「http://rin-go.net/V1/...」のように、それぞれURLを定め、そのURLごとにコンテンツ管理データファイル212にレコードを設ける。端末108の種別を表すデータを各レコードに含めることで、種別とURLとを関係付けることができる。上述の判定により端末108の種別を表すデータを取得した場合、CPU202は、その種別を表すデータを含むレコードから、コンテンツに対するURLのデータを取得する。
【0036】
このようなコンピュータ201に端末108がアクセスすることで、コンテンツ利用者は、コンテンツ提供サーバ106により提供されるウェブページを端末108上のブラウザで閲覧することができる。例えば「http://qrqrqr.com/market01/...」に対して端末108がアクセスすると、端末108のブラウザには、「http://rin-go.net/...」にあるウェブページが表示される。アクセスセンター111の事業者が、コンテンツの審査を行ったり、システム上のセキュリティを十分に確保したりすることで、ウェブページの安全性を担保すれば、コンテンツ利用者は、「qrqrqr.com」のドメインにアクセスしている限り、安全であるという安心感を得ることができる。
【0037】
図6は商品に関する詳細を案内するウェブページの表示の一例を示す図である。この例は、店舗「くるくるマーケット」104を訪れた購買者が、携帯電話を使って、リンゴのパッケージに貼付されたタグシール109の2次元コード110を読み取った場合の例である。コンテンツ利用者の端末108としての携帯電話のディスプレイ601は、コンピュータ201を介してコンテンツ提供サーバ106から受信したウェブページ602を表示している。ウェブページ602は、そのリンゴの生産地やその他の情報を紹介するテキスト603を含んでいる。コンテンツ利用者は、この紹介を店舗104内で読んで購入するかどうかを判断したり、家で食べてから、他の人の評価や次の入荷情報を確認したりすることができる。ウェブページ602には、他の商品を紹介するリンク604を設けるようにしてもよい。
【0038】
図7はコンテンツへのアクセスを制御する処理に関しコンピュータによる実行手順の一例を説明するためのフローチャートである。ウェブページ602のようなコンテンツを利用者に提供するため、コンピュータ201のCPU202は、コンテンツ提供者の端末107から2次元コードの発行依頼のデータを受信すると(手順701)、アクセス制御プログラム209の指令に従って処理を開始する。CPU202は、その依頼データから、コンテンツ提供者の名称等のデータを取得し、そのコンテンツ提供者に対しコンテンツ提供者IDを割り当てる(手順702)。CPU202は、そのコンテンツ提供者に固有のURLデータを新たに生成し、さらにそのURLデータに対して識別コードを割り当て、そのURLデータおよび識別コードをURLデータファイル211に書き込む(手順703)。CPU202は、依頼データから取得したデータや、新たに割り当てたコンテンツ提供者IDおよびURLの識別コードを含むコンテンツ管理データをコンテンツ管理データファイル212に書き込む(手順704)。コンテンツ管理データをファイル212に書き込むと、CPU202は、手順703で生成したURLデータを2次元コードに符号化する(手順705)。符号化したデータは、通信インターフェイス207を用いてコンテンツ提供者の端末107に送信する(手順706)。このようにして依頼者に対し2次元コードが発行された後に、コンテンツ提供者は、コンテンツに対するURLを定めることができる。そのURLのデータをコンテンツ提供者の端末107から通信インターフェイス207を用いて受信すると(手順707)、CPU202は、受信データから、そのコンテンツ提供者のコンテンツ提供者IDを取得する。CPU202は、取得したコンテンツ提供者IDを含むレコードをコンテンツ管理データファイル212から検索し、その検索により抽出したレコードに、受信したコンテンツに対するURLデータを書き込む(手順708)。手順708を行った後、そのコンテンツの転送要求をコンテンツ利用者の端末108から通信インターフェイス207を用いて受信すると(手順709)、CPU202は、そのコンテンツに対するURLデータをコンテンツ管理データファイル212から読み出す(手順710)。CPU202は、受信した転送要求のURLデータを含むレコードをURLデータファイル211から検索し、検索したレコードから識別コードを読み出す。識別コードを読み出すと、その識別コードを含むレコードをコンテンツ管理データファイル212から検索し、検索したレコードから、コンテンツに対するURLデータを読み出す。CPU202は、読み出したURLを使って、要求されたコンテンツをコンテンツ利用者の端末108に転送するための処理を実行する(手順711)。CPU202は、予めHDD208に格納されたリダイレクト用ウェブページのデータに、読み出したURLのデータを書き込み、リダイレクト用のウェブページを生成する。例えばそのウェブページのヘッダタグに、「Refresh」を指定したメタタグを追記する。そのタグでは、「CONTENT」の値に、読み出したURLデータを記述する。このようにしてリダイレクト用のウェブページを生成すると、CPU202は、通信インターフェイス207を用いてそのウェブページをコンテンツ利用者の端末108に送信する。ブラウザがそのウェブページを読み込むと、端末108は、手順711のURLデータを用いてコンテンツ提供サーバ106に対しウェブページの転送要求を送信する。その要求に応答したコンテンツ提供サーバ106からウェブページのデータを受信すると、端末108のブラウザはそのウェブページを表示する。その結果、図6で示したように、端末108のディスプレイ601にウェブページ602が表示される。
【0039】
このような手順をコンピュータ201に実行させるためのアクセス制御プログラム209は、インターネットなどの電気通信回線を用いたり、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納したりすることで、関係者や第三者に提供することができる。例えばプログラムの指令を電気信号や光信号、磁気信号などで表現し、その信号を搬送波に載せて送信することで、同軸ケーブルや銅線、光ファイバのような伝送媒体でそのプログラムを提供することができる。またコンピュータ読取可能な記録媒体としては、CD−ROMやCD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RWなどの光学メディアや、フレキシブルディスクのような磁気メディア、フラッシュメモリやRAMのような半導体メモリを利用することができる。
【0040】
なお、上述した例では、アクセス制御システム102がコンテンツ提供者に対し2次元コードを発行したが、それに代えて、2次元コードに符号化するアクセスデータを発行するようにしてもよい。
【0041】
図8はコンピュータへのアクセスデータをコンテンツ提供者に対し発行するアクセス制御システムの機能的構成の一例を説明するための図である。この図において、図5と同一の構成には同一の符号を付している。この場合のコンピュータ201は、2次元コード符号化部502および2次元コード発行部503の代わりに、アクセスデータ発行部801を備えている。アクセスデータ発行部801は、コンピュータ201へのアクセスデータをコンテンツ提供者の端末107に送信することにより、コンテンツ提供者に対してアクセスデータを発行する。アドレスデータ格納部501は、発行されたアクセスデータを格納する。アクセスデータの送信先は、コンテンツ提供者の端末107とは別の端末802でもよい。この端末802は、例えばコンテンツ提供者からタグシールの印刷の依頼を受けた印刷業者の端末である。その端末802に直接アクセスデータを送信することにより、印刷業者は速やかにタグシールの印刷に着手することができる。
【0042】
上述した実施の形態は本発明の技術的範囲を制限するものではなく、既に記載したもの以外でも、本発明の範囲内で種々の変形や応用が可能である。例えば本発明のアクセス制御システムは、2次元コードの印刷されたタグシールが貼付された商品の詳細情報を提供するシステム以外にも利用することが可能である。2次元コードをチラシに印刷して配布すれば、チラシに掲載された商品に対し販売情報を提供したり、販売店舗の特価情報やキャンペーン情報、その他の案内情報を提供したりすることができる。
【0043】
図9は店舗の案内カードに2次元コードを印刷した例を示す図である。その案内カード901には、コンテンツへアクセスするためのデータを符号化した2次元コード902が印刷されている。この2次元コード902を読み取ることにより、コンテンツ利用者は店舗の案内情報を知ることができる。2次元コード902はアクセスセンター111の事業者が用意したURLデータを符号化しているので、その事業者に依頼すれば速やかに、コンテンツ提供者は、2次元コード902を得ることができる。このため、案内カード901も迅速に作成することができる。同様に2次元コードを名刺に印刷すれば、その人の紹介情報を簡単に提供することができ、名刺の作成も速やかにすることができる。新聞や雑誌等のその他の媒体に印刷した2次元コードに対して、本発明のアクセス制御システムを利用するようにしてもよい。
【0044】
また、上述のような情報を提供するシステムだけでなく、アンケート収集やメールマガジンの発行システムでも、本発明のアクセス制御システムを利用することができる。アンケート収集システムでは、アンケートフォームを有するウェブページを用意し、そのウェブページにアクセスするためのURLデータを符号化した2次元コードをアンケート用紙に印刷する。メールマガジンの発行システムでは、例えばメールマガジンの購読登録やその解除に、2次元コードを利用する。2次元コードは、用紙に印刷してもよいし、ディスプレイに表示してもよい。またアクセスデータはURLアドレスに限られるものではない。例えばメールアドレスをアクセスデータに用いてもよい。2次元コードから読み取ったメールアドレスに対して空メールを送信することにより、各種の申込みや登録をすることも可能である。さらにアクセスデータに、URLアドレスおよびメールアドレスの両方を用いてもよい。また商業目的だけでなく、公共事業をするためや、その案内のために本発明のアクセス制御システムを利用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明に係るアクセス制御システム、アクセス制御方法およびアクセス制御プログラムによれば、コンテンツへのアクセスデータの決定に先行して2次元コードを発行しても、コンテンツ利用者がその2次元コードを使って簡単にコンテンツの提供を受けることができ、商品や販売店舗の紹介、アンケートの収集など様々な用途に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態におけるコンテンツ提供システムの概略構成の一例を示す図
【図2】アクセス制御システムに用いるハードウェア構成の一例を示す図
【図3】URLデータファイルのデータ構成の一例を示す図
【図4】コンテンツ管理データファイルのデータ構成の一例を示す図
【図5】アクセス制御システムの機能的構成の一例を説明するための図
【図6】商品に関する詳細を案内するウェブページの表示の一例を示す図
【図7】コンテンツへのアクセスを制御する処理に関しコンピュータによる実行手順の一例を説明するためのフローチャート
【図8】コンピュータへのアクセスデータをコンテンツ提供者に対し発行するアクセス制御システムの機能的構成の一例を説明するための図
【図9】店舗の案内カードに2次元コードを印刷した例を示す図
【符号の説明】
【0047】
101 コンテンツ提供者のシステム
102 アクセス制御システム
103 ネットワーク
104 店舗
105 商品
106 コンテンツ提供サーバ
107 コンテンツ提供者の端末
108 コンテンツ利用者の端末
110 2次元コード
209 アクセス制御プログラム
501 アドレスデータ格納部
502 2次元コード符号化部
503 2次元コード発行部
504 アクセス制御データ格納部
505 コンテンツアクセスデータ受信部
506 コンテンツアクセスデータ記憶部
507 コンテンツ管理データ格納部
508 コンテンツアクセスデータ取得部
509 端末種別判定部
510 コンテンツ提供処理部
801 アクセスデータ発行部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ提供者の端末、およびコンテンツ利用者の端末にネットワークを介して接続されたコンピュータを備えたアクセス制御システムであって、
前記コンピュータは、
2次元コードに符号化するために用意された当該コンピュータへのアクセスデータに、コンテンツの管理データを関係付けるデータを格納するアクセス制御データ格納手段と、
コンテンツ提供者の端末から、コンテンツへのアクセスデータを受信する手段と、
受信したアクセスデータをコンテンツの管理データに関係付けて記憶するコンテンツアクセスデータ記憶手段と、
コンテンツ利用者の端末から、コンピュータへのアクセスデータを使ったコンテンツの転送要求を受信すると、その要求に使われたアクセスデータに関係付けられたコンテンツの管理データを検索し、検索したコンテンツの管理データに関係付けられたコンテンツへのアクセスデータを取得する手段と、
取得したアクセスデータをコンテンツ利用者の端末に送信することにより、コンテンツ利用者の端末にコンテンツのデータを提供するための処理をするコンテンツ提供処理手段と
を備えるアクセス制御システム。
【請求項2】
前記コンピュータが、コンピュータへのアクセスデータを2次元コードに符号化する手段と、コンテンツ提供者の端末に、符号化したデータを送信する手段とをさらに備える請求項1記載のアクセス制御システム。
【請求項3】
前記コンピュータが、コンテンツ提供者の端末に、コンピュータへのアクセスデータを送信する手段をさらに備える請求項1記載のアクセス制御システム。
【請求項4】
前記コンテンツ提供処理手段が、コンテンツへのアクセスデータの指定するアクセス先をリンク先に記述したフレームのデータをコンテンツ利用者の端末に送信する請求項1記載のアクセス制御システム。
【請求項5】
前記コンテンツ提供処理手段が、コンテンツの転送要求をコンテンツへのアクセスデータの指定するアクセス先にリダイレクトするためのデータをコンテンツ利用者の端末に送信する請求項1記載のアクセス制御システム。
【請求項6】
前記コンピュータが、コンテンツ利用者の端末の種別を判定するための手段をさらに備え、
前記コンテンツアクセスデータ記憶手段が、受信したアクセスデータを端末の種別毎にコンテンツの管理データに関係付けて記憶し、
前記コンテンツ提供処理手段が、判定された種別に対応するアクセスデータの指定するアクセス先にコンテンツの転送要求をリダイレクトするためのデータをコンテンツ利用者の端末に送信する請求項5記載のアクセス制御システム。
【請求項7】
コンテンツ提供者の端末、およびコンテンツ利用者の端末にネットワークを介して接続されたコンピュータを用いてコンテンツへのアクセスを制御するためのアクセス制御方法であって、前記コンピュータが、記憶装置および通信装置を有し、前記記憶装置が、2次元コードに符号化するためのコンピュータへのアクセスデータに、コンテンツの管理データを関係付けるデータを格納し、
前記コンピュータにより実行可能な手順として、
コンテンツ提供者の端末から、コンテンツへのアクセスデータを前記通信装置により受信する手順と、
受信したアクセスデータをコンテンツの管理データに関係付けて前記記憶装置に記憶する手順と、
コンテンツ利用者の端末から、コンピュータへのアクセスデータを使ったコンテンツの転送要求を前記通信装置により受信すると、その要求に使われたアクセスデータに関係付けられたコンテンツの管理データを前記記憶装置から検索し、検索したコンテンツの管理データに関係付けられた前記コンテンツへのアクセスデータを前記記憶装置から取得する手順と、
取得したアクセスデータをコンテンツ利用者の端末に送信することにより、コンテンツ利用者の端末にコンテンツのデータを提供するための処理をする手順と
を備えるアクセス制御方法。
【請求項8】
2次元コードに符号化するためのコンピュータへのアクセスデータに、コンテンツの管理データを関係付けるデータを格納する手段、
コンテンツ提供者の端末から、コンテンツへのアクセスデータを受信する手段、
受信したアクセスデータをコンテンツの管理データに関係付けて記憶する手段、
コンテンツ利用者の端末から、コンピュータへのアクセスデータを使ったコンテンツの転送要求を受信すると、その要求に使われたアクセスデータに関係付けられたコンテンツの管理データを検索し、検索したコンテンツの管理データに関係付けられた前記コンテンツへのアクセスデータを取得する手段、
取得したアクセスデータをコンテンツ利用者の端末に送信することにより、コンテンツ利用者の端末にコンテンツのデータを提供するための処理をする手段
としてコンピュータを機能させるためのアクセス制御プログラム。
【請求項9】
請求項8記載のアクセス制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−52724(P2007−52724A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−238834(P2005−238834)
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【出願人】(502440540)日本データーサービス株式会社 (1)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】