説明

アクセス技術の選択を制御するための方法および装置

端末において呼び出された無線アプリケーションで使用するために、複数の利用可能なアクセスネットワークのうちの少なくとも1つを、無線アプリケーション、ネットワークサービスプロバイダ、加入者、加入者の加入、およびアプリケーションコンテンツプロバイダに関連するプリファレンスにしたがって端末において選択するための方法およびシステム。選択は、ネットワークサービスプロバイダから受信されたアプリケーションポリシーによって制約され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、「Method And Apparatus Providing Access Network Aware Presence To Applications」と題した同時に出願した米国特許出願第12/705203号(代理人整理番号ALU/806373)に関連し、この米国特許出願は、その全体が引用により本明細書に援用される。
【0002】
本発明は、一般に通信ネットワーク管理の分野に関し、より具体的には、これに限らないが、無線通信ネットワークの管理に関する。
【背景技術】
【0003】
スマートフォン、ネットブック、無線アクセス可能なラップトップなどのアクセスデバイスは、WiFi(IEEE802.11)、UMTS(3GPP)、WiMax(IEEE802.16)、GPRS(3GPP)、EV−DO(3GPP2)、またはLTE(3GPP)などのさまざまな種類のアクセス技術を使用することができる可能性がある。
【0004】
アクセスデバイスによって使用される特定のアクセスネットワークおよび技術は、デバイスに記憶された決まったプリファレンスリストにしたがって、またはアクセスプロバイダによって送信されたプリファレンスリストにしたがって選択される。通常、プリファレンスは、サービスが加入者のアクセスプロバイダまたは提携プロバイダによって提供されることを保証するように意図される。アクセス技術は、主に信号強度(カバレッジ)を考慮して選択され、選択された後は、ユーザによって要求されたすべてのサービスをサポートするために使用される。
【0005】
アクセスデバイスは、(例えば、アクセスデバイスが、選択された第1のアクセス技術が良好なカバレッジを有する領域から第2のアクセス技術が良好なカバレッジを有する領域に移動するときのような)アクセスデバイスにおける接続状態の変化に基づくイベントトリガーに応答して異なるアクセス技術を選択することができる。これらの種類のトリガーは、3GPP、3GPP2、802.21、およびその他の規格によって定義されている。
【0006】
特定のアクセス技術の中で、要求元のアプリケーションのニーズに基づくサービス品質(QoS)の区別が、提供され得る。例えば、ボイスオーバーIP(VoIP)アプリケーションは、ビジネスニーズおよびアプリケーションの要件にしたがってアクセスネットワークにおいてプリファレンスを与えられ得る。
【0007】
残念なことに、ときに、アクセスデバイスによって選択された最初のアクセス技術が、後で呼び出されたアプリケーションにとって最善の選択ではないことがある。
【0008】
例えば、加入者がデュアルモード3GPP/WiFi対応デバイスでVoIPアプリケーションを呼び出すとき、たとえアクセスプロバイダが、3GPPに基づく技術の方が通話の部類のサービスのためのモビリティを処理する能力に優れているためにすべての音声呼が3GPPに基づく技術(例えば、UMTS/LTE)によってサービスを提供されるようにしたいとしても、音声呼は、WiFiネットワークによってサービスを提供される可能性がある。同様に、デバイスがパケットに基づくサービスのために特定の技術(例えば、EV−DO、LTE、WiFiなど)にアクセスしているとき、アプリケーションがその技術を使用し得る条件に対する制御はほとんどまたはまったく提供されない。これは、アプリケーションプロバイダ、コンテンツプロバイダ、およびアクセスプロバイダにとって重要な基準にしたがってアクセス技術の選択を制御する柔軟なポリシーを確立することを不可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011/0202641号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
従来技術のさまざまな欠点は、複数のアクセス技術による通信が可能な無線アクセスデバイスによるアクセス技術の選択を制御するための方法、システム、および装置の本発明によって対処される。
【0011】
一実施形態による方法は、端末において呼び出されたアプリケーションで使用するために、無線と有線の両方の複数の利用可能なアクセスネットワークのうちの少なくとも1つを、当該アプリケーションに関連するプリファレンスにしたがって選択するステップであって、プリファレンスが、ネットワークサービスプロバイダのプリファレンス、加入者のプリファレンス、加入者の加入のプリファレンス、およびアプリケーションコンテンツプロバイダのプリファレンスのうちの少なくとも1つを考慮に入れる、ステップを含む。有線アクセスは、アクセスデバイスとネットワークの間の物理的接続を維持するすべてのアクセス方法を含む。選択するステップは、ネットワークサービスプロバイダから受信されたアプリケーションポリシーによって制約され得る。選択するステップは、ユーザが端末においてアプリケーションを呼び出すこと、アプリケーションサーバがトランザクションを開始すること、またはピアがトランザクションを引き起こすことに応じて実行され得る。追加的なアクションが、ネットワークの輻輳の指示、または加入者のプリファレンス、アプリケーションコンテンツプロバイダのプリファレンス、もしくはサービスプロバイダのプリファレンスの変化などのトリガー条件に応じて実行され得る。
【0012】
一実施形態によるシステムは、アプリケーションポリシーを策定し、当該アプリケーションポリシーを複数のアクセスネットワークと通信することができる端末に転送するように適合された制御機能サーバを含むネットワークプロバイダ機器(PE)を含み、アプリケーションポリシーは、マルチアクセスネットワーク端末デバイス内で呼び出されたアプリケーションに関連する許容可能なアクセス技術の選択肢、およびそれぞれの選択肢が選択され得る条件を定義する。
【0013】
本発明の教示は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せて考察することによって容易に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】一実施形態によるシステムの高レベルの構成図である。
【図2】一実施形態による方法の流れ図である。
【図3】本明細書に記載の機能の実行に使用するのに好適なコンピュータの高レベルの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
理解を容易にするために、可能であれば、図面に共通する同一の要素を示すために同一の参照番号が使用されている。
【0016】
本発明は、主に、複数のアクセス技術によって通信することができる無線アクセスデバイスとの関連の中で説明され、無線アクセスデバイスは、呼び出された特定のアプリケーションおよびその他の要因に基づいて通信のための特定のアクセス技術を選択する。しかし、当技術分野に精通しており、本明細書の教示による知識を持つ者は、本発明が、複数の通信手段が利用可能であり、異なる通信の要件を有する異なるアプリケーションが呼び出される可能性がある任意の通信デバイスにやはり適用可能であることを理解するであろう。
【0017】
図1は、一実施形態によるシステムの高レベルの構成図を示す。具体的には、図1のシステム100は、複数のアクセスネットワーク115A、115B(集合的にアクセスネットワーク115)のそれぞれと通信している単一の端末110と、アクセスネットワーク多接続性(access network multi−connectivity)(ANMC)サーバ120と、ホーム加入者システム(HSS)および加入プロファイルリポジトリ(Subscription Profile Repository)(SPR)130と、複数(例示的に3つ)のアプリケーションサーバ140と、コアネットワーク150と、本明細書において検討されるさまざまなネットワークを形成するさまざまなネットワーク要素およびリンクを管理するための1つまたは複数のネットワークマネージャ160とを示す。
【0018】
単一の端末110が図1のシステム100に示されているが、そのようなシステムの通常の実装は、複数の端末110を含み、それぞれの端末110が、無線ネットワークアクセスプロバイダのユーザまたは加入者に関連するユーザ機器(UE)を表すことが理解されるであろう。端末110およびその他のユーザ機器は、eNodeB、ルータ、ゲートウェイ、サブネット、サーバ、マネージャなどの、無線ネットワークアクセスプロバイダに関連するプロバイダ機器(PE)とインタラクションする。使用される特定のアクセスプロバイダ機器は、使用されるアクセス技術の数および種類、アクセスプロバイダネットワークの規模、アクセスプロバイダによってサービスを提供される加入者の数、アクセスプロバイダによってサポートされるアプリケーションの数、アクセスプロバイダネットワークの地理的範囲などを含む多くの要因に応じて決まる。
【0019】
さらに、制御シグナリング、ベアラトラフィックなどに関する本明細書の検討は、明瞭にするために簡略化されていることが理解されるであろう。概して、制御信号およびベアラトラフィックは、アクセスネットワーク115のうちの片方または両方を介して端末110とANMCサーバ120の間で伝達される。概して、ANMCサーバ120は、無線サービスアクセスプロバイダに関連するサーバサイドネットワーク(図示せず)を介して、またはコアネットワーク150を介してアプリケーションサーバ140と通信する。図1において、制御信号は概して破線として表され、一方、ベアラ信号は概して実線として表される。
【0020】
端末110は、スマートフォン(例えば、iPhone、Blackberryなど)、ネットブック、ラップトップコンピュータ、自動車内のネットワークアクセスデバイスなどの、さまざまな種類のアクセス技術を使用することができる無線ネットワークアクセスデバイスを含む。概して、端末110は、アクセスネットワーク115によって提供されるような複数の種類のアクセス技術によって通信することができる任意の種類の無線デバイスを用いて実装され得る。
【0021】
アクセスネットワーク115は、WiFi、UMTS、WiMax、EV−DO、LTEなどの任意の種類のアクセスネットワーク技術を含み得る。アクセスネットワーク115のそれぞれは、少なくとも端末110とコアネットワーク150および/またはその他のネットワーク要素との間の通信、ならびにアクセスネットワーク115との通信を容易にする。
【0022】
端末110は、複数のユーザ機器(UE)アプリケーションクライアント112と、アクセスネットワーク多接続性(ANMC)制御機能クライアント(CFC)114と、ユーザ機器ベアラ処理コンポーネント(UE−BH)116とを含む。本明細書において端末内の別個のクライアントとして示される機能は、単一のクライアント内の機能的なコンポーネントとして実装されることもできることが理解されるであろう。
【0023】
UEアプリケーションクライアント112は、GPS測位アプリケーション、VoIPアプリケーション、ビデオオーバーIPアプリケーション、リモートテレビ番組表アプリケーションなどの特定のアプリケーションを呼び出すために端末110において実行されるソフトウェアを含む。概して、各アプリケーションは、そのアプリケーションのそれぞれの機能を実装するために、端末110とさまざまなサーバ、ゲートウェイ、ルータ、ネットワーク要素、その他の端末などとの間のインタラクションを必要とする。ANMC制御機能クライアント114およびベアラ処理コンポーネント(UE−BH)116は、UE内の別々のクライアントとして実装されるか、UEアプリケーションクライアント112内の機能的なエンティティとして実装されるか、またはオペレーティングシステムのカーネル内のIP層以下の層に組み込まれる可能性がある。
【0024】
ANMC制御機能クライアント(CFC)114は、ANMCサーバ120内のANMC制御機能サーバ(CFS)122から制御シグナリングを受信する。受信される制御シグナリングは、以下のもののうちの1つまたは複数を決定するために使用されるアプリケーションポリシーを含む:(1)特定のアプリケーションクライアント112および/もしくはアプリケーションサーバ140、またはUEアプリケーションクライアント112の種類をサポートするために使用される特定のアクセスネットワーク115(またはアクセスネットワーク115のグループ)、(2)UEアプリケーションクライアント112のうちの1つまたは複数に関連するQOSレベル、パーミッション、またはその他の基準、(3)サービス品質保証契約(SLA)の基準を満たすために特定の加入者に関連するサービスレベルを変更するように適合されたインタラクション、ならびに(4)端末110内のアプリケーションの動作のその他の特徴。概して、ANMC制御機能クライアント(CFC)114は、ANMCサーバ120内のCFS122で決定されたアプリケーションに固有のサービスプロバイダポリシーに準じて、端末110および/または端末110内で呼び出されたアプリケーションの動作を適合させる。
【0025】
UE−BH機能116は、アクセスネットワーク115を介して情報を受信および送信するように動作可能な端末110内のハードウェア/ソフトウェアを含む。UE−BH機能116は、端末110内の機能的な要素と、ANMCサーバ120およびアプリケーションサーバ140などの外部の機能的な要素との間で制御シグナリングおよびベアラトラフィックを搬送する。UE−BH機能116は、アプリケーションポリシーによって決定されたアプリケーションパケットの正しいアクセスネットワーク115への、および正しいアクセスネットワーク115からのマッピングを含む、アプリケーションポリシーを実行するためのベアラ処理機能を担う。
【0026】
アクセスネットワーク多接続性(ANMC)サーバ120は、端末110に関連する加入者のプリファレンス、ニーズ、端末110内で呼び出されたアプリケーション、またはその他の基準を反映する端末110に関連するアプリケーションポリシーに応じて、端末110および/または端末110内で呼び出されたアプリケーションの動作を制御するように動作可能なANMC制御機能サーバ(CFS)を含む。
【0027】
アプリケーションサーバ140−1、140−2、および140−3(集合的にアプリケーションサーバ140)のそれぞれは、端末110内のアプリケーションクライアント112によって呼び出されることができる対応するアプリケーションに関連するハードウェア/ソフトウェアを含む。アプリケーションサーバ140は、ANMCサーバ120などのプロバイダ機器(PE)とともに配置されるか、アプリケーションプロバイダまたはコンテンツプロバイダのネットワークオペレーションセンターに配置されるか、ユーザのコミュニティまたは特定のプロバイダネットワークにサービスを提供する複数のミラーサイトのそれぞれなどに配置される可能性がある。概して、アプリケーションサーバ140は、ネットワークを介してユーザとインタラクションして、それによって、アプリケーションサービス、コンテンツ配信、VoIPサービスなどを提供するために必要な機器、ソフトウェア、およびファームウェアを含む。
【0028】
各アプリケーションサーバ140は、ANMC制御機能エージェント(CFA)142と、アプリケーションインスタンス144と、アプリケーション機器ベアラ処理機能(AE−BH)146とを含むように示されている。ANMC制御機能エージェント142およびアプリケーション機器ベアラ処理機能146は、アプリケーションサーバ140内の別々のアプリケーションコンポーネントとして実装されるか、UE110にサービスを提供するアプリケーション144内の機能的なエンティティとして実装されるか、またはアプリケーションサーバのオペレーティングシステムのカーネル内のIP層以下の層に組み込まれる可能性がある。
【0029】
アプリケーション144は、特定のアプリケーションに関連するサービス(例えば、測位サービス、VoIP、ビデオなど)を配信するために端末110のアプリケーションクライアント112とインタラクションする。アプリケーション機器ベアラ処理機能(AE−BH)146は、アプリケーションのトラフィックフローに関連するパケットを、アクセスネットワーク115のうちの1つまたは複数などの適切なベアラチャネルにマッピングする。ANMC制御機能エージェント(CFA)142は、ANMCサーバ120から受信されたアプリケーションポリシーに準じてアプリケーション144およびAE−BH機能146の動作を制御する。
【0030】
ANMCサーバ120は、アプリケーションポリシーを、対応するアプリケーションポリシー配布経路(APD−T)を介して、例示的に、端末110が対応しているアクセスネットワーク115のうちの任意のアクセスネットワーク内の制御チャネルまたはベアラチャネルを介して端末110に配布する。複数の端末110がある場合、複数の端末110のそれぞれが、ANMCサーバ120から対応するアプリケーションポリシーを受信する。異なる端末110は、同じアプリケーションポリシーを持つか、または端末に関連するサービス品質保証契約、端末によって呼び出されたアプリケーション、および/または本明細書において検討されるその他の要因に応じて異なるアプリケーションポリシーを持つ可能性がある。アプリケーションポリシーは、サービス品質保証契約(SLA)、ネットワークオペレータの基準/ガイドラインなどの、アプリケーションポリシーソース125からの基準を用いて策定され得る。
【0031】
アクセス技術の選択のためのアプリケーションポリシーを定義するために使用される情報は、アクセスネットワーク115のうちの1つもしくは複数に関連するアクセスプロバイダ、加入者の情報のプリファレンス、アプリケーションインフォメーションボードプリファレンス、ネットワークの動作パラメータ(例えば、ネットワーク輻輳インジケータ、QoSインジケータなど)などのうちの1つまたは複数を含むさまざまなソースから受信される。アプリケーションポリシーを定義するために使用される情報は、さまざまな実施形態において階層的な性質を持つ。例えば、アクセスプロバイダポリシーは、加入者およびアプリケーションプロバイダによって要求されるポリシーをサービス品質保証契約、ネットワーク輻輳インジケータ、QOSインジケータなどを考慮して制約する可能性がある。
【0032】
アクセスプロバイダポリシーは、アクセスプロバイダの1つまたは複数のネットワークを管理する際のアクセスプロバイダの目標にしたがってアクセスプロバイダのネットワーク内の端末およびアプリケーションの挙動を定義する。アクセスプロバイダポリシーは、アプリケーションのためにベアラが利用できるかどうかを判定するために使用されるアプリケーションポリシーに反映される。別個のアプリケーションポリシーが、アクセスプロバイダが制御したいそれぞれのアプリケーションまたはサービスに対して提供され得る。さらに、別個のアプリケーションポリシーが、アクセスプロバイダに知られているユーザ加入情報にしたがってそれぞれのユーザに対して提供され得る。このポリシーは、ネットワークの状態の変化、またはアクセスプロバイダにとって重要なその他の基準にしたがって定期的に更新され得る。明示的にポリシーが確立されていないアプリケーションに対しては、デフォルトアプリケーションポリシーが呼び出されることができる。
【0033】
端末に送信されたアプリケーションポリシーの特徴は、アクセスプロバイダによって許可されたように、加入者によって修正されることができる。このことは、エンドユーザが、アクセスプロバイダによって許可された方法でそれらのサービスの特徴をパーソナライズすることを可能にする。
【0034】
端末に送信されたアプリケーションポリシーの特徴は、アクセスプロバイダによって許可されるように、1つまたは複数のアプリケーションによって修正されることができる。このことは、アプリケーションプロバイダが、アクセスプロバイダによって許可された方法で、エンドユーザに対するそのアプリケーションプロバイダのサービスの特徴をパーソナライズまたは最適化することを可能にする。
【0035】
アプリケーションポリシーは端末の要求、アプリケーションの要求、および/またはさまざまなソースからのその他の情報に応じて修正され得るが、そのような修正の制限は、詰まるところ、アプリケーションポリシーに含まれるアクセスプロバイダポリシーを通じてアクセスプロバイダによって制約される。つまり、アクセスプロバイダが、アプリケーションポリシーのどの特徴が端末/アプリケーションによって修正され得るか、いつそのような修正が行われ得るか、どのような条件のもとでそのような修正が行われ得るか、どの程度までそのような修正が行われ得るかなどを決定する。
【0036】
アクセスプロバイダポリシーの一例は、輻輳する時間帯の間(またはネットワーク輻輳の測定指標が閾値レベルを超えているとき)、特定のアプリケーションが3GPPに基づくアクセスを使用することを許可されないという規定である。例えば、ビデオアプリケーションが、特定の危険な時間帯の間、またはネットワークの輻輳に応じて禁止される可能性がある。このようにして、アクセスプロバイダの加入者のコミュニティに関連するQoSレベルのアクセスネットワークの施行が、少なくとも許可されたアプリケーションに関して維持されることができる。
【0037】
アクセスプロバイダポリシーの別の例は、事前に定義された状況下で、特定のアプリケーションの要求が受け付けられる一方、その他アプリケーションの要求は取り消されるという規定である。例えば、アクセスプロバイダは、アプリケーションによって要求された技術プラットフォームに関係なく、常に、VoIPサービスを特定の3GPP技術プラットフォームでサポートする(すなわち、利用可能なWiFi技術を使用するように要求するVoIPアプリケーションが、利用可能な3GPPアクセス技術を代わりに使用するように強制される)ことを望む可能性がある。このようにして、個々の加入者または加入者のアプリケーションに関連するQoSレベルが、加入者またはアプリケーションの要求に関係なく維持されることができる。
【0038】
アクセスプロバイダポリシーの別の例は、端末が複数の接続性のオプションを確立するときにアプリケーションによって使用されるべきアクセス技術の階層的な規定である。これは、アプリケーションが、新たに利用可能になったアクセスオプションに切り替えるのか、それともサービスを以前から利用可能なアクセス上に維持するのかを制御する。したがって、ストリーミングアプリケーションが、モビリティによって引き起こされたカバレッジの変化によってWiFiが利用可能になったときにWiFiに切り替えることができる一方、アクティブなVoIP呼は、3GPPアクセス上に維持されることができる。
【0039】
加入者のプリファレンスおよび加入者の加入のプリファレンスが、ANMCサーバ、またはHSS/SPR130などのその他のサービス機器(SE)に記憶され得る。加入者のプリファレンスは、端末110にも記憶され得る。
【0040】
ホーム加入者システム(HSS)および加入プロファイルリポジトリ(SPR)130は、特定のサービス/アプリケーションに関する加入者ごとの加入情報を含む。一実施形態において、この情報は、加入者に対して許可されるサービスに照らしてアプリケーションポリシーを変更するために使用される。これは、アクセスプロバイダが、サービスの改善された配信について加入者に課金することを可能にする。例えば、アクセスプロバイダは、加入者がLTEを介してビデオサービスを受けるための追加料金を支払うまで、当該サービスがWiFiによってのみ利用可能であるように規定したい可能性がある。これをサポートするための加入者ごとの許可が、HSS/SPRから取得され得る。
【0041】
アプリケーションのプリファレンスが、端末110のアプリケーションクライアント112およびアプリケーションサーバ140のうちの1つまたは複数をサポートするアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して提供/受信され得る。アプリケーションのプリファレンスは、その他の手段によって(例えば、シグナリング/制御チャネルまたはベアラチャネルを介して)伝達される可能性がある。アプリケーションは、加入者に、アクセスプロバイダから直接(いわゆる「ウォールドガーデン(walled garden)」アプリケーション)、またはサードパーティプロバイダから(いわゆる「オーバーザトップ(over−the−top)」アプリケーション)提供され得る。どちらの場合も、加入者に提供される特定のアプリケーションは、比較的低コストまたは低ビットレートのネットワークによってサポート可能な要件、比較的高コストまたは高ビットレートのネットワークの使用を必要とする要件、非対称順方向/逆方向帯域幅要件などを有する可能性がある。
【0042】
ネットワークの動作パラメータ(例えば、輻輳状態および/またはその他のインジケータ)が、例示的に、アクセスネットワークの運用、管理、および保守(Operations,Administration and Maintenance)(OAM)システム(図示せず)またはネットワーク監視機器(図示せず)からAPIまたはその他の手段を介して受信され得る。ANMCサーバ120は、利用可能なアクセスネットワークのうちの1つまたは複数からの輻輳情報および/またはその他のネットワークオペレータのパラメータ情報を集約する。この情報に基づいて、選択されるべき1つまたは複数のネットワークを決定するアプリケーションポリシーが、アクセスネットワークの状態の変化を反映するように更新されることができる。
【0043】
図1を参照すると、ANMC制御機能サーバ(CFS)122が、アプリケーションポリシーの策定に関する情報を収集し、それぞれの端末および/またはアプリケーションに関するアプリケーションポリシーを策定し、策定されたアプリケーションポリシーを、端末110内の適切なANMC制御機能クライアント(CFC)114のうちの1つまたは複数に、およびアプリケーションサーバ140内の適切なANMC制御機能アプリケーション(CFA)142に配布する。上述のように、これらのアプリケーションポリシーの配布経路は、アクセスネットワーク115、コアネットワーク150、またはその他の通信メカニズムによってサポートされる任意の制御チャネルまたはベアラチャネルによってサポートされ得る。
【0044】
アプリケーションポリシーは、アプリケーションが呼び出されるときに配布される可能性があるか、またはアプリケーションポリシーは、端末110にあらかじめロードされ、記憶される可能性がある。どちらの場合も、アプリケーションポリシーは、後でいつでも更新され得る。
【0045】
端末110のCFC114は、ポリシーを受信すること、および本発明のベアラ処理コンポーネントに選択されたアクセス技術を使用するように指示することの役割を担う。また、CFC114は、現在のアクセスオプションがアプリケーションポリシーのアクセスオプションに合致しない場合に、さらなるアクセスオプションの探索を引き起こすことができる。
【0046】
UE−BH機能116のベアラ処理コンポーネントは、2つ以上のアクセス技術が利用可能なときにパケットを正しいアクセス技術にマッピングする役割を担う。このマッピングは、以下のメカニズムのうちの1つまたは複数を用いて実現され得る:(1)アクセスネットワークに関連する気付アドレスに結びつくフローを許可するモバイルIPv4/IPv6拡張、(2)トラフィックを所望のインターフェースにマッピングするためのトラフィックフローテンプレート(Traffic Flow Template)(TFT)の使用、(3)送信元IPアドレスに関連するインターフェースにソースルーティングを許可する特定のAPIの操作の使用、(4)パケットを所望のインターフェースと関連付けるためにルーティングテーブルのデフォルトの経路の修正を許可するAPIの使用、および/または(5)その他のメカニズム。
【0047】
UEアプリケーションクライアント112およびそれらの関連するアプリケーションがただ1つのアクセスネットワークオプション(例えば、単一のIPアドレス)しかサポートすることができないとき、UE−BH機能116は、UEアプリケーションクライアント112から受信されたパケットをアクセスネットワークA(115A)またはアクセスネットワークB(115B)のうちの一方にだけマッピングする。この実施形態において、UE−BH機能116は、ANMCサーバ120で終端されるトンネルを介して送信するために、アプリケーションクライアント112から受信されたそれぞれのパケット(またはパケットのグループ)をラップする。次いで、ANMCサーバ120は、トンネルからのパケットまたはパケットのグループをアンラップ/抽出し、そのパケットまたはパケットのグループを対応するアプリケーションに転送する。
【0048】
さまざまな実施形態において、ベアラ処理制御機能が、端末において呼び出されるアプリケーション、ネットワークアダプタ、ネットワークデバイスのドライバ、および端末のオペレーティングシステムのうちの1つまたは複数に含まれ得る。
【0049】
UEアプリケーションクライアント112およびそれらの関連するアプリケーション144が複数のアクセスネットワークオプション(例えば、複数同時のIPアドレス)をサポートすることができるとき、UE−BH機能116が、アプリケーションクライアント112内に組み込まれ得る。この実施形態において、アプリケーションクライアント112は、アプリケーションに対して使用すべきアクセスネットワークを示す、制御機能クライアント(CFC)114からの指示を受信する。アクセスネットワークは、以下のメカニズムのうちの1つまたは複数を用いて特定され得る:(1)アクセスネットワークのインターフェースのIPアドレス、(2)アクセスネットワークのネットワーク識別子(例えば、SSID/PLMN ID)、(3)利用可能なネットワークを特定するMIPエージェントのアドバータイズメント、(4)ネットワーク名、および/または(5)アクセスネットワークを特定するその他のメカニズム。それに応答して、UE−BH機能116は、それにしたがってパケットをアクセスネットワークA 115Aおよび/またはアクセスネットワークB 115Bにマッピングする。この場合、ANMCサーバを介したベアラトンネルは必要とされない。
【0050】
アプリケーションサーバ140の制御機能アプリケーション(CFA)は、端末110内の制御機能クライアント(CFC)の機能と同様の機能を実行し、つまり、パケットを適切なアクセスネットワーク115にマッピングするためにアプリケーションサーバ120内の対応するベアラ処理コンポーネント(AE−BH機能146)に情報を与える。別の実施形態において、CFA機能は、アプリケーションに組み込まれる可能性がある。この場合、トンネルは必要とされず、パケットは、選択されたアクセスネットワークを介してアプリケーションと端末クライアントの間で直接送信される。
【0051】
図2は、一実施形態による方法の流れ図を示す。具体的には、図2は、端末110で使用するのに好適な方法の流れ図を示す。
【0052】
ステップ210において、アプリケーションが、無線アクセスデバイスまたは端末110によって呼び出される。アプリケーションは、例示的に、VoIPアプリケーション、ブラウザアプリケーション、GPS/マッピングアプリケーション、ビデオオーバーIPアプリケーションなどを含み得る。
【0053】
ステップ220において、アクセスネットワークを介してアクセスデバイスによって前に受信されたアプリケーションポリシーにしたがって、アプリケーションに関連する好ましいおよび/または許容可能なアクセス技術オプションについての決定が行われる。上述のように、アプリケーションポリシーは、アクセスプロバイダによって制御され、四角225を参照して、以下の基準のうちの1つまたは複数を考慮に入れる:
−アプリケーションからの特定のアクセス技術の要求、
−ネットワーク輻輳の状態、
−加入者ごとの、特定のサービス/アプリケーションへの加入、
−アクセスプロバイダがそれらのネットワークをどのように管理したいかに関するアクセスプロバイダポリシー、
−加入者の加入のプリファレンス、
−加入者のプリファレンス、および
−その他の要因。
【0054】
ステップ230において、アプリケーションポリシーの調査が1つまたは複数の追加的なアクションを実行する必要性を引き起こすかどうかについての判定がなされる。
【0055】
ステップ240において、任意の引き起こされた追加的なアクションが実行される。四角245を参照すると、そのような追加的なアクションは、追加的なアクセスネットワークを探すこと、代替的なアクセスネットワークを探すこと、アプリケーションによる使用のために追加的なアクセスネットワークを選択すること、アプリケーションによる使用のために代替的なアクセスネットワークを選択すること、1つもしくは複数のアクセスネットワークに関連するパラメータの使用を適合させること、および/またはその他のアクションを含み得る。
【0056】
概して、アプリケーションポリシーは、端末がアクセスネットワークの選択を変更すること、アクセスネットワークの使用方法を変更することなどを引き起こす可能性がある。追加的なおよび/または代替的なアクセス技術の探索は、例示的に、デバイスによって現在使用中のアクセスオプションが、呼び出されたアプリケーションのQOSのニーズを満たすのに不十分であるか、または逆に、呼び出されたアプリケーションのQOSのニーズに関して過大であるかのいずれかであるときに引き起こされる可能性がある。
【0057】
アプリケーションポリシーの規定に応じて、アクセスオプションが何も選択されない可能性があり、単一のアクセスオプションが選択される可能性があり、または複数のアクセスオプションが選択される可能性がある。一実施形態において、複数のアクセスオプションが選択される場合、アプリケーションは、アプリケーションをサポートするためにアクセスネットワークで確立された複数同時のベアラを使用する(例えば、UMTSを介したVoIPサービスを許可し、同時にWiFiを介したビデオを許可する)ことができる。
【0058】
ステップ250において、無線アクセスデバイスまたは端末110が、アプリケーションポリシーにしたがって、呼び出されたアプリケーションをサポートするアプリケーションサーバ140との新しい通信を開始するか、または既存の通信を適合させる。このように、アプリケーションポリシーは、アプリケーションのサポートに使用されるべき1つまたは複数のアクセスネットワーク、アプリケーションによってネットワークに与えられる特定の負荷、アクセスネットワークのアプリケーションの負荷が制約される可能性がある任意の期間などを定義することができる。1つまたは複数のアクセスネットワーク115の選択は、アプリケーションポリシーの基準にしたがって行われ、図1の実施形態においては、ユーザ機器ベアラ処理コンポーネント(UE−BH)116によってサポートされる。
【0059】
次いで、方法200はステップ220に進み、好ましいおよび/または許容可能なアクセスオプションに関する決定が、時間帯、ネットワーク輻輳、および/またはその他の基準に関してなど、アプリケーションポリシーに関して行われた任意の変更にしたがって行われる可能性がある。
【0060】
図3は、本明細書に記載の機能の実行に使用するのに好適なコンピュータ(コンピューティング要素)の高レベルの構成図を示す。具体的には、図3に示されるコンピュータ300は、(端末110のような)ユーザ機器、(ANMCサーバ120およびHSS/SPR130のような)プロバイダ機器、ならびに(アプリケーションサーバ140のような)アプリケーション機器の少なくとも一部を実装するのに好適な概略的なアーキテクチャーおよび機能を提供する。
【0061】
図3に示されるように、コンピューティング要素300は、プロセッサ要素302(例えば、中央演算処理装置(CPU)および/または1つもしくは複数のその他の好適なプロセッサ)、メモリ304(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)など)、ならびにさまざまな入力/出力デバイス306(例えば、ユーザ入力デバイス(キーボード、キーパッド、マウスなど)、ユーザ出力デバイス(ディスプレイ、スピーカーなど)、入力ポート、出力ポート、受信機/送信機(例えば、無線カードまたはその他の好適な種類の受信機/送信機)、およびストレージデバイス(例えば、ハードディスクドライブ、コンパクトディスクドライブ、光ディスクドライブなど)を含むさまざまな協働する要素を含む。図3は、1つまたは複数のプロセッサ302、メモリ304、およびI/Oデバイス306の機能を強化するため、または本明細書に記載のさまざまなもしくは追加的な機能のうちのいずれかを実装するために使用され得るさらなる協働する要素305も示す。さまざまな代替的な実施形態において、協働する要素305は、制御機能クライアント、制御機能サーバ、制御機能エージェント、ベアラ機能、管理機能などを含み得る。
【0062】
本明細書において示され、説明された機能は、ソフトウェアで、および/またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせで、例えば、汎用コンピュータ、1つもしくは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、および/または任意のその他のハードウェアの等価物を用いて実装され得ることに留意されたい。一実施形態において、さまざまな実施形態をサポートする方法またはメカニズムを実装するソフトウェアが、本明細書において検討された機能を実施するためにメモリ304にロードされ、1つまたは複数のプロセッサ302によって実行される。したがって、さまざまな方法および機能(関連するデータ構造を含む)は、コンピュータ可読ストレージ媒体、例えば、RAMメモリ、磁気式または光学式ドライブまたはディスケットなどに記憶され得る。
【0063】
本明細書においてソフトウェアの方法として検討されたステップの一部は、ハードウェア内で、例えば、さまざまな方法のステップを実行するためにプロセッサと協働する回路として実装され得ることが想定される。本明細書に記載の機能/要素の一部は、コンピュータプログラム製品として実装される可能性があり、コンピュータ命令が、コンピュータによって処理されるときに、本明細書に記載の方法および/または技術が呼び出されるか、またはその他の方法で提供されるようにコンピュータの動作を適合させる。発明の方法を呼び出すための命令は、有形の固定のもしくは取り外し可能な媒体に記憶される、有形のもしくは無形のブロードキャストもしくはその他の信号搬送媒体でデータストリームによって送信される、および/またはそれらの命令にしたがって動作するコンピューティングデバイス内のメモリ内に記憶される可能性がある。
【0064】
上述の発明は、アプリケーションがサービスプロバイダのネットワーク上でどのようにサポートされるかを制御するサービスプロバイダの能力を向上させながら、アプリケーションごとに端末によって使用されるアクセス方法を制御するメカニズムを提供する。さまざまな実施形態は、より帯域の限られたアクセスオプションに対するアプリケーションの影響を最小化することによって、無線サービスプロバイダが3G/4G/WiFiネットワークにおいて新しいサービスを提供することを可能にする。したがって、さまざまな実施形態を利用する無線サービスプロバイダは、アプリケーション/コンテンツプロバイダに、アクセスネットワークのサービスを要求するためのAPIへのアクセスを提供することができる。加えて、無線サービスプロバイダは、それによって、好ましいサービスに関連する改善されたアクセスオプションをエンドユーザに提供することにより、エンドユーザからのさらなる収益を生み出す。
【0065】
アクセス技術の選択を制御するための方法、装置、システムなどの、本明細書において提供された上述の教示および実施形態は、「Method And Apparatus Providing Access Network Aware Presence To Applications」と題され、その全体が引用により本明細書に援用される米国特許出願第 号(代理人整理番号ALU/806373)に開示されたネットワーク認識プレゼンスを提供するための方法、装置、システムなどの教示および実施形態とのさまざまな組み合わせに適合され得る。
【0066】
上述の内容は本発明のさまざまな実施形態を対象とするが、本発明のその他のおよびさらなる実施形態が、本発明の基本的な範囲を逸脱することなく案出され得る。したがって、本発明の適切な範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末において呼び出されたアプリケーションで使用するために、複数の利用可能なアクセスネットワークのうちの少なくとも1つを、アプリケーションに関連するプリファレンスにしたがって選択するステップであって、プリファレンスが、ネットワークサービスプロバイダのプリファレンス、加入者のプリファレンス、加入者の加入のプリファレンス、およびアプリケーションコンテンツプロバイダのプリファレンスのうちの1つまたは複数を含む、ステップを含み、
前記選択するステップが、ネットワークサービスプロバイダから受信されたアプリケーションポリシーによって制約される、方法。
【請求項2】
トリガー条件に応じて、端末において複数の追加的なアクションのうちの少なくとも1つを実行するステップであって、前記追加的なアクションが、追加的なアクセスネットワークを探すこと、代替的なアクセスネットワークを探すこと、無線アプリケーションによる使用のために追加的なアクセスネットワークまたは代替的なアクセスネットワークのうちの片方または両方を選択すること、および追加的なアクセスネットワークまたは代替的なアクセスネットワークに関連する1つまたは複数の動作パラメータを適合させることを含む、ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トリガー条件が、閾値レベルを超えるネットワーク輻輳の指示、アクセスプロバイダポリシーの変化、加入者のプリファレンスの変化、加入者の加入のプリファレンスの変化、およびアプリケーションのプリファレンスの変化のうちの1つまたは複数を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
複数のアクセスネットワークが、単一の無線アプリケーションをサポートするために選択され、方法が、
単一の無線アプリケーションに関連するパケットを複数の選択されたアクセスネットワークのそれぞれにマッピングするように端末のベアラ処理コンポーネントを適合させるステップをさらに含み、
ベアラ処理制御機能が、端末において呼び出されるアプリケーション、ネットワークアダプタ、ネットワークデバイスのドライバ、および端末のオペレーティングシステムのうちの1つまたは複数に含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
単一のアクセスネットワークが、単一の無線アプリケーションをサポートするために選択され、方法が、
単一のアクセスネットワークによってサポートされるトンネルを介して送信するためにパケットをラップするように端末のベアラ処理コンポーネントを適合させるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の利用可能なアクセスネットワークが、WiFi、GPRS、UMTS、WiMax、EV−DO、LTE、および有線に基づくアクセスネットワークのうちの少なくとも2つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
アプリケーションポリシーを策定し、アプリケーションポリシーを複数の無線アクセスネットワークと通信することができる端末に転送するように適合された制御機能サーバを含むネットワークプロバイダ機器(PE)を含み、
アプリケーションポリシーが、マルチアクセスネットワーク端末デバイス内で呼び出されたアプリケーションに関連する許容可能なアクセス技術の選択肢を定義する、システム。
【請求項8】
制御機能サーバからアプリケーションポリシーを受信し、アプリケーションポリシーと、無線アプリケーションに関連するアクセスネットワークのプリファレンスとに応じてベアラ処理コンポーネントを適合させるように適合された制御機能を有するユーザ機器(UE)をさらに含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
制御機能サーバからアプリケーションポリシーを受信し、アプリケーションポリシーと、無線アプリケーションに関連するアクセスネットワークのプリファレンスとに応じてベアラ処理コンポーネントを適合させるように適合された制御機能エージェントを含むアプリケーション機器(AE)をさらに含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
プロセッサによって実行されるときに、自身に関連する識別子を有するユーザ機器(UE)のモバイルセッションの経路を決定するための方法をプロセッサに実行させる命令を記憶するコンピュータ可読ストレージ媒体であって、方法が、
端末において呼び出された無線アプリケーションで使用するために、複数の利用可能なアクセスネットワークのうちの少なくとも1つを、無線アプリケーションに関連するプリファレンス、ネットワークサービスプロバイダのプリファレンス、加入者のプリファレンス、加入者の加入のプリファレンス、およびアプリケーションコンテンツプロバイダのプリファレンスのうちの少なくとも1つにしたがって選択するステップを含む、コンピュータ可読ストレージ媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−520082(P2013−520082A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552934(P2012−552934)
【出願日】平成23年2月9日(2011.2.9)
【国際出願番号】PCT/US2011/024119
【国際公開番号】WO2011/100269
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】