説明

アダプタ装置及びこれが接続される接続装置

【目的】 本発明の目的は、電子部品の熱膨張又は熱収縮を吸収することができるアダプタ装置及びこれが接続される接続装置を提供する。
【構成】 アダプタ装置Aは、熱陰極蛍光ランプ10(即ち、電子部品)の端部に被せられる絶縁キャップ100(即ち、絶縁手段)と、絶縁キャップ100に各々取り付けられ且つ熱陰極蛍光ランプ10の二本のリード端子12に各々接続される二個の接続端子200(即ち、接続部材)とを備える。接続端子200は、リード端子12に電気的且つ機械的に接続される第1の接続部210と、熱陰極蛍光ランプ10の長さ方向に第1の接続部210と間隔を空けて位置する第2の接続部220と、第1の接続部210と第2の接続部220との間に設けられる弾性変形部230とを有する。絶縁キャップ100は、第1の接続部210間に配置される平板部120を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱陰極蛍光ランプ等の電子部品のリード端子と接続装置とを接続するアダプタ装置及びこれが接続される接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、熱陰極蛍光ランプや冷陰極蛍光ランプ等のランプ部品のリード端子を保護するものとしては、当該ランプのランプ本体の端部及び同端部から突出するリード端子に被せられる導電性のキャップがある。
【0003】
このキャップは、ランプ本体の端部に被せられる筒体と、リード端子に導電性の接着剤や半田により電気的且つ機械的に接続される接続部とを有しており、筒体が接続装置のコンタクトに挟持されることにより、リード端子と接続装置のコンタクトとが電気的に接続されるようになっている(特許文献1及び2参照)。
【0004】
即ち、コンタクトにリード端子を直接挟持させる代わりに、キャップの筒体を挟持させることにより、前記挟持による負荷がランプ部品のリード端子及びその根元部分に掛からないようにしている。
【0005】
【特許文献1】実開昭64−488514号公報
【特許文献2】特開2006−351529号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ランプ部品は、カーナビ等のディスプレイのバックライトとして使用される。即ち、ランプ部品は、夏の炎天下等の高温環境下で使用されることがある。このような高温環境下にランプ部品が置かれると、当該ランプ部品が熱膨張する場合がある。
【0007】
前記ランプ本体の端部にキャップが被せられ、当該キャップの筒体が接続装置のコンタクトに挟持されている状態で、ランプ部品が熱膨張すると、ランプ部品のランプ本体の端部及びリード端子がキャップ内部に押し付けられ、これによりランプ本体の端部及びリード端子に負荷が掛かる。このため、当該ランプ部品に不具合が生じる可能性がある。
【0008】
しかも、熱膨張によりランプ部品がキャップに押し付けられると、当該キャップがランプ部品の長さ方向に移動する。すると、キャップの筒体が前記コンタクトの間で摺動し、当該筒体が磨耗する。このため、キャップとコンタクトとの接触が不安定になる可能性がある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、ランプ部品等の電子部品の熱膨張又は熱収縮を吸収することができるアダプタ装置及びこれが接続される接続装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明のアダプタ装置は、 少なくとも二本のリード端子を有する電子部品と少なくとも二個のコンタクトを有する同部品の接続装置とを各々接続する少なくとも二個の接続部材と、この接続部材の間を絶縁する絶縁手段とを備えており、前記接続部材は、前記リード端子に電気的且つ機械的に接続される第1の接続部と、電子部品の長さ方向に第1の接続部と間隔を空けて位置しており且つ前記コンタクトに電気的且つ機械的に接続可能な第2の接続部と、第1、第2の接続部の間に設けられており且つ電子部品の長さ方向の熱膨張又は熱収縮に応じて弾性変形可能な弾性変形部とを各々有しており、前記絶縁手段は少なくとも前記接続部材の第1の接続部の間に配置される第1の絶縁部を有している。
【0011】
前記アダプタ装置による場合、前記接続部材の第1の接続部がリード端子に、第2の接続部がコンタクトに各々電気的且つ機械的に接続された状態で、電子部品が前記熱膨張又は熱収縮したとしても、弾性変形部が弾性変形することにより、当該熱膨張又は熱収縮を吸収することができる。このため、電子部品が前記熱膨張又は熱収縮することにより、当該電子部品が前記接続部材に押し付けられたり当該接続部材から引き剥がされたりするのを抑止することができるので、前記熱膨張又は熱収縮の際に、当該電子部品の本体部及びそのリード端子に掛かる負荷を低減することができる。しかも、前記弾性変形部が弾性変形する際に、前記絶縁手段の第1の絶縁部により、前記第1の接続部同士が変位して互いに接触するのを防止することができる。
【0012】
前記絶縁手段は弾性変形部の間に配置される第2の絶縁部を更に有していることが好ましい。この場合、前記弾性変形部が弾性変形する際に、前記第2の絶縁部により、前記弾性変形部同士が変位して互いに接触するのを防止することができる。
【0013】
前記第2の接続部が電子部品の本体部に沿って配置可能となっていることが好ましい。この場合、前記第2の接続部の間には前記本体部が介在しているので、前記弾性変形部が弾性変形する際に、前記第2の接続部同士が変位して互いに接触するのを抑止することができる。
【0014】
前記絶縁手段は前記第2の接続部と前記本体部との間に配置される第3の絶縁部を更に有していることが好ましい。この場合、前記弾性変形部が弾性変形する際に、前記第3の絶縁部により、前記第2の接続部同士が変位して互いに接触するのを防止することができる。
【0015】
前記第3の絶縁部は前記本体部に被せられる筒体とすることができる。この場合、前記第2の絶縁部は前記第3の絶縁部の端部に連続する部位であって、電子部品のリード端子が各々通される少なくとも二つの貫通孔が設けられており、前記第1の絶縁部は前記第2の絶縁部の端部に連続する板状体であって、前記第1の接続部及びリード端子の間に介在するようになっていることが好ましい。
【0016】
この場合、電子部品のリード端子を前記貫通孔に各々挿入し、本体部を前記第3の絶縁部に挿入するだけで、前記絶縁手段を電子部品に簡単に取り付けることができる。しかも、前記絶縁手段を電子部品に取り付けた状態で、第1の絶縁部は、前記接続部材の第1の接続部をリード端子に各々接続する際の作業台として機能する。従って、第1の接続部のリード端子への接続が簡単になる。更に、貫通孔は、前記熱膨張又は熱収縮の際に、リード端子をガイドするガイド手段として機能する。このため、リード端子及び第1の接続部が所定外の方向への移動を防止することができる。
【0017】
前記第2の接続部が前記第3の絶縁部に固着されるようになっていることが好ましい。この場合、前述のように前記絶縁手段を電子部品に取り付けた状態で、前記第2の接続部を前記第3の絶縁部に固着することにより、第1の絶縁部上で前記第1の接続部をリード端子に各々接続することができる。従って、第1の接続部のリード端子への接続が更に簡単になる。しかも、前記第2の接続部が前記第3の絶縁部に固着されていることから、上記熱膨張又は熱収縮の際に、前記第3の絶縁部が前記本体部に沿って移動すると共に、前記第2の絶縁部の貫通孔が前記リード端子に沿って各々移動する。即ち、第2、第3の絶縁部がガイドとして機能するので、前記弾性変形部の電子部品の長さ方向と異なる方向に弾性変形するのを防止することができる。
【0018】
前記第1の絶縁部には前記第1の接続部を電子部品の長さ方向に沿って各々ガイドする少なくとも二つのガイド部が設けられていることが好ましい。この場合、上記熱膨張又は熱収縮の際に、前記第1の接続部が前記ガイド部によりガイドされつつ前記長さ方向に沿って移動するので、前記弾性変形部が前記長さ方向と異なる方向に弾性変形するのを防止することができる。
【0019】
前記第1の接続部は略L字状の板体であって、リード端子が挿入される接続孔が設けられていることが好ましい。この場合、電子部品のリード端子を前記第2の絶縁部の貫通孔に各々挿入し且つ前記接続孔に各々挿入した状態で、前記リード端子を各々前記第1の接続部に半田や溶接等で接続することができるので、従って、第1の接続部のリード端子への接続が更に簡単になる。
【0020】
前記第3の絶縁部が略円筒体である場合、前記第2の接続部が前記第3の絶縁部の外周面に各々固着される円弧状体であって、前記第3の絶縁部と共に前記コンタクトに回転可能に挟持されるようになっていることが好ましい。この場合、アダプタ装置の第3の絶縁部が略円筒状であり且つ第2の接続部が第3の絶縁部の外周面に各々固着される円弧状であるため、アダプタ装置が回転した状態のまま、前記第3の絶縁部及び第2の接続部を前記コンタクトに挟持させ、前記第2の接続部と前記コンタクトとを各々接触させることが可能になる。このため、前述の回転状態であっても、前記第2の接続部と前記コンタクトとの電気的な接続を確保することが可能になる。しかも、前記回転状態で前記アダプタ装置を介してリード端子とコンタクトとが各々接続されるため、前記回転状態でリード端子とコンタクトと各々を直接接続した場合のように、当該リード端子及びその本体部との接合部分に負荷が掛かるのを防止することができる。従って、電子部品の一方側のリード端子と他方側のリード端子とが略平行でない電子部品であっても、一方側のリード端子に接続されたアダプタ装置が回転した状態で、当該アダプタ装置の第3の絶縁部及び第2の接続部を前記コンタクトに挟持させることにより、リード端子等に負荷を掛けることなく、その電気接続を図ることが可能になる。
【0021】
前記絶縁手段は所定量以上の前記回転を規制する回転規制手段を更に有することが好ましい。この場合、前記回転規制手段によりアダプタ装置の所定量以上の回転が規制されるので、所定量以上回転することにより、前記第2の接続部と前記コンタクトとの電気的な接続が外れるのを防止することができる。
【0022】
本発明の第1の接続装置は、上記アダプタ装置の接続部材の第2の接続部に各々電気的且つ機械的に接続される少なくとも二個のコンタクトを備えている。
【0023】
或いは、本発明の第2の接続装置は、上記アダプタ装置の接続部材の第2の接続部及び前記絶縁手段の第3の絶縁部を挟持する少なくとも二個のコンタクトを備えている。
【0024】
この第2の接続装置が基板実装タイプである場合、前記コンタクトは基板に係止される係止部を有していることが好ましい。この場合、前記コンタクトの係止部を基板に係止するだけで、簡単に基板に取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態に係るアダプタ装置を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係るアダプタ装置の熱陰極蛍光ランプに接続された状態を示す図であって、(a)が概略的斜視図、(b)が概略的側面図、(c)が概略的平面図、図2は同アダプタ装置の絶縁キャップを示す図であって、(a)が正面上方から見た概略的斜視図、(b)が背面上方から見た概略的斜視図、(c)が概略的正面図、(d)が概略的背面図、図3は同アダプタ装置の接続端子を示す図であって、(a)が正面上方から見た概略的斜視図、(b)が背面上方から見た概略的斜視図、図4は同アダプタ装置に接続される熱陰極蛍光ランプの概略的斜視図である。
【0026】
図1乃至図3に示すアダプタ装置Aは、熱陰極蛍光ランプ10(即ち、電子部品)の端部に被せられる絶縁キャップ100(即ち、絶縁手段)と、この絶縁キャップ100に各々取り付けられ且つ熱陰極蛍光ランプ10の二本のリード端子12に各々接続される二個の接続端子200(即ち、接続部材)とを備えている。以下、詳しく説明する。
【0027】
熱陰極蛍光ランプ10は、図4に示すように、ランプ本体部11と、このランプ本体部11の長さ方向の両端面から各々突出する二本のリード端子12とを有する周知のものである。
【0028】
絶縁キャップ100は、図1及び図2に示すように、絶縁性を有する樹脂を射出成型することにより作成されたものであって、ランプ本体部11の端部が挿入可能な底部を有する円筒状のキャップ部110と、このキャップ部110の底部の中央部に略直角に一体的に設けられた平板部120と、キャップ部110の底部の平板部120の両側に当該底部及び平板部120と一体的に設けられた略角柱状の一対の突起部130とを有している。
【0029】
キャップ部110の上端部及び下端部には、平板部120の上端部及び下端部に各々連続する平板状の一対の突脈111が当該キャップの全長さ方向に渡って設けられている。この突脈111の中間部には矩形状の突起111a(即ち、回転規制手段)が各々設けられている。
【0030】
キャップ部110は一対の突脈111により二つの領域に区切られる。各領域の開放側の端部の外周縁部には略半円弧状の第1のフランジ部112が設けられている。また、各領域の閉塞側の端部の外周縁部には二つの1/4円弧状の第2のフランジ部113が上下に配設されている。各領域の第1、第2のフランジ部112、113の間の略半円弧状の凹部が接続端子200の第2の接続部220が嵌まり込む嵌合部となっている。このように嵌合部に第2の接続部220が嵌合した状態で、キャップ部110が熱陰極蛍光ランプ10のランプ本体部11の端部に被せられることにより、当該キャップ部110が第2の接続部220とランプ本体部11との間に介在する。即ち、キャップ部110が特許請求の範囲の第3の絶縁部に相当している。
【0031】
二つの第2のフランジ部113の間には接続端子200の弾性変形部230を前記嵌合部から導出する凹状の導出部114が設けられている。また、第1のフランジ部112の両端部と一対の突脈111との間には一対の第1の係止凹部115が各々設けられている。二つの第2のフランジ部113の端部と一対の突脈111との間には一対の第2の係止凹部116が各々設けられている。各第1、第2の係止凹部115、116は接続端子200の第2の接続部220の第1、第2の係止凸部221、222を係止するようになっている。
【0032】
平板部120の先端部の厚み方向の両側面には一対のガイド溝121(即ち、ガイド部)が設けられている。このガイド溝121は熱陰極蛍光ランプ10の長さ方向に向いており且つその先端が開放されている。ガイド溝121には接続端子200の第1の接続部210が前記長さ方向に移動自在に挿入される。熱陰極蛍光ランプ10が熱膨張又は熱収縮すると、接続端子200の第1の接続部210がガイド溝121に沿って移動する。このため、第1の接続部210が熱陰極蛍光ランプ10の長さ方向以外の方向に移動するのが抑止される。
【0033】
このように平板部120の先端部の両側面に二個の接続端子200の第1の接続部210が配置される。即ち、平板部120の先端部が特許請求の範囲の第1の絶縁部に相当している。
【0034】
各突起部130は略角柱状の突起である。この突起部130には、当該突起部130及びキャップ部110の底部を絶縁キャップ100の長さ方向に貫通する貫通孔131が設けられている。
【0035】
この貫通孔131は熱陰極蛍光ランプ10のリード端子12が挿入可能な孔である。貫通孔131の内面は、平板部120の先端部側に向けて漸次低減するテーパ形状となっている。このため、各リード端子12の先端の向きが同一方向に向いていない場合(即ち、各リード端子12が略平行でない場合)であっても、貫通孔131に容易に挿入することができる。また、貫通孔131は、熱陰極蛍光ランプ10が熱膨張又は熱収縮する際に、リード端子12を熱陰極蛍光ランプ10の長さ方向に沿ってガイドするガイド手段として機能する。これにより、リード端子12が熱陰極蛍光ランプ10の長さ方向以外の方向に移動するのが防止される。
【0036】
また、突起部130は、キャップ部110の嵌合部に第2の接続部220が嵌合し、平板部120のガイド溝121に第1の接続部210が挿入された状態で、弾性変形部230が隙間を有して対向配置される。即ち、一対の突起部130及び平板部120の基端部が特許請求の範囲の第2の絶縁部に相当している。
【0037】
各接続端子200は、図1及び図3に示すように、導電性を有する金属板をプレス成型することにより作成されたものであって、熱陰極蛍光ランプ10のリード端子12に電気的且つ機械的に接続される第1の接続部210と、熱陰極蛍光ランプ10の長さ方向に第1の接続部210と間隔を空けて位置する第2の接続部220と、第1の接続部210と第2の接続部220との間に設けられており且つ前記長さ方向の熱膨張又は熱収縮に応じて弾性変形可能な弾性変形部230とを有している。
【0038】
第1の接続部210は、平面視略L字状の板体であって、第1の板部と、この第1の板部に対して略直角に折り曲げられた第2の板部と、第1、第2の板部の連結部分に設けられた接続孔211とを有している。
【0039】
前記第1の板部は絶縁キャップ100のガイド溝121に移動自在に挿入される。接続孔211は、前記第1の板部がガイド溝121に挿入された状態で、熱陰極蛍光ランプ10の長さ方向に貫通孔131と略一直線状に並ぶ。即ち、前記第1の板部がガイド溝121に挿入された状態で、熱陰極蛍光ランプ10のリード端子12が貫通孔131及び接続孔211に挿入可能になる。
【0040】
弾性変形部230は、側面視略S字状の板体である変形部本体と、この変形部本体の一端部と第1の接続部210の第2の板部との間を連結する第1の連結部と、前記変形部本体の他端部と第2の接続部220の先端部の中央とを連結し且つ絶縁キャップ100の導出部114に嵌合する第2の連結部とを有する。
【0041】
前記変形部本体は、前記第1の連結部と前記第2の連結部とが互いに離れる方向又は近づく方向(即ち、熱陰極蛍光ランプ10の長さ方向)に弾性変形するようになっている。具体的には、リード端子12が絶縁キャップ100の貫通孔131に沿って移動し、第1の接続部210が同絶縁キャップ100のガイド溝121に沿って移動することにより、弾性変形部230の変形部本体が熱陰極蛍光ランプ10の長さ方向に弾性変形し、伸縮するようになっている。
【0042】
第2の接続部220は、略半円弧状の板体であって、その後端部の両端部に各々設けられた一対の第1の係止凸部221と、先端部の両端部に各々設けられた一対の第2の係止凸部222とを有している。第2の接続部220はキャップ部110の嵌合部に嵌合する。第1の係止凸部221はキャップ部110の第1の係止凹部115に係止される。第2の係止凸部221はキャップ部110の第2の係止凹部116に係止される。
【0043】
このような構成のアダプタ装置Aは次のように組み立てられる。まず、一方の接続端子200の一対の第1の係止凸部221をキャップ部110の上記領域の一対の第1の係止凹部115に、同接続端子200の一対の第2の係止凸部221を同領域の第2の係止凹部116に各々係止させる。すると、接続端子200の第2の接続部220が前記領域の嵌合部に嵌合する。これにより接続端子200の第2の接続部220が前記領域に取り付けられる。これと共に、接続端子200の弾性変形部230の第2の連結部が前記領域の導出部114に嵌まり込む。
【0044】
このとき、接続端子200の第1の接続部210が絶縁キャップ100の平板部120の一方のガイド溝121に嵌まり込む。すると、接続端子200の弾性変形部230が絶縁キャップ100の一方の突起部130に対向配置される。このようにして絶縁キャップ100に接続端子200が取り付けられる。他方の接続端子200についても同様に取り付ける。
【0045】
このように組み立てられたアダプタ装置Aは熱陰極蛍光ランプ10に次のように接続される。まず、熱陰極蛍光ランプ10の二本のリード端子12を絶縁キャップ100のキャップ部110を通じて二つの貫通孔131に各々挿入する。すると、当該リード端子12が二個の接続端子200の接続孔211に各々挿入される。これと共に、熱陰極蛍光ランプ10のランプ本体部11の端部がキャップ部110に挿入される。このようにして絶縁キャップ100のキャップ部110がランプ本体部11の端部に被せられる。
【0046】
その後、二本のリード端子12を二個の接続端子200の第1の接続部210に半田又は溶接により電気的且つ機械的に接続する。このようにしてアダプタ装置Aが熱陰極蛍光ランプ10に接続される。
【0047】
以下、アダプタ装置Aが接続される接続装置について図面を参照しつつ説明する。図5は本発明の実施の形態に係る接続装置の基板実装状態を示す図であって、(a)が概略的斜視図、(b)が概略的側面図、(c)が概略的平面図、(d)が概略的正面図、(e)が概略的背面図、図6は同装置のボディを示す図であって、(a)が背面上方から見た概略的斜視図、(b)が正面上方から見た概略的斜視図、(c)が概略的背面図、(d)が概略的正面図、(e)が概略的平面図、(f)が概略的底面図、(g)が概略的側面図、図7は同装置のコンタクトを示す図であって、(a)が正面上方から見た概略的斜視図、(b)が背面上方から見た概略的斜視図、図8は同装置の図5の概略的B−B断面図であって、(a)が両側の二本のリード端子が略平行であるときのアダプタの装置装着状態を示す図、(b)が両側の二本のリード端子が略平行でないときのアダプタの装置装着状態を示す図、図9は同装置のアダプタ装置が接続された状態を示す模式的側面図であって、(a)が初期状態を示す図、(b)が熱陰極蛍光ランプが熱膨張し弾性変形部が伸びた状態を示す図、(c)が、熱陰極蛍光ランプが熱収縮し弾性変形部が縮んだ状態を示す図である。
【0048】
図5に示す接続装置Sは、基板20に実装されるボディ300と、このボディ300に取り付けられ且つ基板20に接続される二個のコンタクト400とを備えている。以下、詳しく説明する。
【0049】
ボディ300は、図5及び図6に示すように、絶縁性を有する樹脂を射出成型することにより作成された略長方形の箱体であって、略長方形の底板部310と、この底板部310の長さ方向の一端部上に設けられた前板部320と、底板部310の長さ方向の他端部上に設けられた後板部330と、底板部310の幅方向の両端部上に各々設けられた一対の側板部340と、底板部310上の前板部320の後方に配設された第1の支持板350と、底板部310上の中間部のやや後方に配設された第2の支持板360と、底板部310上の後板部330の前方に当該後板部330と一体的に設けられた第3の支持板370と、第2の支持部360と第3の支持板370との間に設けられた支持部380と、この支持部380の両側に設けられた一対のコンタクト収容部390とを有している。
【0050】
前板部320は略U字状の収容凹部321が設けられている。第1、第2、第3の支持板350、360、370にも収容凹部321と同形状の収容凹部351、361、371が設けられている。収容凹部321、351、361、371はアダプタ装置Aを収容するための凹部である。収容凹部321、351、361上には絶縁キャップ100の平板部120が載置される。収容凹部371には絶縁キャップ100の突脈111が載置される。
【0051】
後板部330には熱陰極蛍光ランプ10のランプ本体部11を収容するランプ収容凹部331が設けられている。このランプ収容凹部331の幅寸法はランプ本体部11の直径よりも若干大きく且つ収容凹部321、351、361、371の幅寸法よりも小さくなっている。またランプ収容凹部331の深さ寸法は収容凹部321、351、361、371の深さ寸法よりも小さくなっている。
【0052】
支持部380は、図6(e)及び図8に示すように、略角柱状の台座であって、当該支持部380及び底板部310を貫通する矩形状の孔部381を有している。この孔部381は、その幅寸法が絶縁キャップ100の突起111aの幅寸法よりも大きく、当該突起111aが遊びを有して挿入可能になっている。これにより、接続装置S及び熱陰極蛍光ランプ30の周方向への回転を規制し、二個のコンタクト400の折曲部421と二個の接続端子200の第2の接続部220との電気的な接続が外れるのを防止している。
【0053】
各コンタクト収容部390は、図6(e)及び図6(f)に示すように、ボディ300を高さ方向に貫通する収容孔部391と、この収容孔部391に連通するように設けられたスリット392とを各々有する。
【0054】
スリット392は、底板部310の下面に開口しており且つその幅寸法がコンタクト400の圧入板410の幅寸法よりも若干小さくなっている。即ち、コンタクト400の圧入板410が下方からスリット392に圧入され、コンタクト400の接触部420が収容孔部391に収容されるようになっている。
【0055】
各側板部340の上端部のコンタクト収容部390の外側部位には、当該コンタクト収容部390に収容されたコンタクト400が外側に変位したときに当該コンタクト400との干渉を避けるための切欠き部341が設けられている。
【0056】
底板部310の下面には基板20の図示しない凹部に嵌まり込む凸部311が設けられている。
【0057】
各コンタクト400は、図7及び図8に示すように、導電性を有する金属板をプレス成型することにより作成されたものであって、圧入板410と、この圧入板410の上端部から延びた接触部420と、圧入板410の下端部から延びた接続部430とを各々有している。
【0058】
圧入板410の両端部には、外側に凸の一対の係止片411が設けられている。この一対の係止片411を踏めた圧入板410の幅寸法がボディ300のコンタクト収容部390のスリット392の幅寸法よりも若干大きくなっている。これにより、圧入板410がスリット392に圧入される。
【0059】
接続部430は、下向き略U字状の部位であって、基板20の長孔状の係止孔21に係止可能な一対の係止アーム431を有している。この係止アーム431は基板20の図示しない電極パターンに接続される。
【0060】
接触部420は、その先端部に略L字状に折り曲げられた折曲部421を有している。
【0061】
二つの接触部420がボディ300の一対の収容孔部391に各々収容されると、二つの折曲部421の角部間の距離がアダプタ装置Aの絶縁キャップ100のキャップ部110の二つの嵌合部の外径を合わせた距離よりも小さくなる。このため、アダプタ装置Aのキャップ部110の二つの嵌合部及び二個の接続端子200の第2の接続部220を二つの折曲部421の間から挿入すると、当該折曲部421によりキャップ部110の二つの嵌合部及び二個の接続端子200の第2の接続部220がボディ300の収容凹部321、351、361、371との間で弾性的に挟持される。このとき、二つの折曲部421が二個の接続端子200の第2の接続部220に各々接触する。
【0062】
以下、このような構成の接続装置Sの組み立て手順及び基板20への実装手順について説明する。まず、二個のコンタクト400をボディ300の一対のコンタクト収容部390の収容孔部391に各々下方から挿入する。そして、コンタクト400の圧入板410をコンタクト収容部390のスリット392に各々圧入する。これにより、コンタクト400の接触部420が収容孔部391に各々収容される。
【0063】
このように二個のコンタクト400が取り付けられたボディ300の凸部311を基板20の図示しない凹部に嵌合させる。これと共に、二個のコンタクト400の接続部430を基板20の係止孔21に挿入する。すると、接続部430の一対の係止アーム431の爪部が基板20の係止孔21の下面の両縁部に各々係止される。その後、係止アーム431を基板20の上記電極パターンに半田付け等で接続する。このようにして接続装置Sが基板20上に実装される。
【0064】
以下、上述のように基板20に実装された接続装置Sに、上述の如く熱陰極蛍光ランプ10に接続されたアダプタ装置Aを接続する手順について説明する。
【0065】
まず、アダプタ装置Aの絶縁キャップ100の二つの嵌合部及び二個の接続端子200の第2の接続部220を二個のコンタクト400の折曲部421の間から挿入する。すると、コンタクト400の折曲部421が前記嵌合部及び第2の接続部220に各々押圧され、当該コンタクト400の接触部420が各々外側に弾性変形する。
【0066】
前記嵌合部及び第2の接続部220が折曲部421を各々乗り越えると、絶縁キャップ100の平板部120が、収容凹部321、351、361上に、突脈111が収容凹部371に載置される。このとき、突脈111の突起111aが支持部380の孔部381に挿入される。これと共に、接触部420が自身のバネ力により復帰し、折曲部421が互いに近づく方向に変位する。これにより、二つの折曲部421がボディ300の収容凹部321、351、361、371との間で前記嵌合部及び第2の接続部220を挟持する。このとき、折曲部421が第2の接続部220に各々接触する。このようにして二個の接続端子200の第2の接続部220が二個のコンタクト400に各々機械的且つ電気的に接続される。
【0067】
この状態で、図9(b)に示すように、熱陰極蛍光ランプ10がその長さ方向に熱膨張すると、熱陰極蛍光ランプ10の二本のリード端子12が絶縁キャップ100の貫通孔131内を図示左側に移動し、これに伴って二個の接続端子200の第1の接続部210が同絶縁キャップ100の二つのガイド溝121に沿って各々図示左側に移動する。このとき、二個の接続端子200の弾性変形部230の変形部本体が、第1の連結部と第2の連結部とが互いに離れる方向に各々弾性変形する(即ち、伸びる)。この弾性変形部230の弾性変形により熱陰極蛍光ランプ10の熱膨張が吸収される。
【0068】
一方、図9(c)に示すように、熱陰極蛍光ランプ10がその長さ方向に熱収縮すると、熱陰極蛍光ランプ10の二本のリード端子12が絶縁キャップ100の貫通孔131内を図示右側に移動し、これに伴って二個の接続端子200の第1の接続部210が二つのガイド溝121に沿って各々図示右側に移動する。このとき、二個の接続端子200の弾性変形部230の変形部本体が、第1の連結部と第2の連結部とが互いに近づく方向に各々弾性変形する(即ち、縮む)。この弾性変形部230の弾性変形により熱陰極蛍光ランプ10の熱収縮が吸収される。
【0069】
アダプタ装置A及び熱陰極蛍光ランプ10を接続装置Sから取り外すときには、アダプタ装置A及び熱陰極蛍光ランプ10を上方に持ち上げる。すると、アダプタ装置Aの絶縁キャップ100の二つの嵌合部及び二個の接続端子200の第2の接続部220により二個のコンタクト400の折曲部421が各々押圧される。これにより、同コンタクト400の接触部420が各々外側に弾性変形する。
【0070】
前記嵌合部及び第2の接続部220が折曲部421を各々乗り越えると、アダプタ装置Aが接続装置Sから取り外される。
【0071】
このようにアダプタ装置Aを用いて熱陰極蛍光ランプ10と接続装置Sとを電気的且つ機械的に接続する場合、二個の接続端子200の第1の接続部210が熱陰極蛍光ランプ10の二本のリード端子12に電気的且つ機械的に各々接続され、同接続端子200の第2の接続部220が接続装置Sの二個のコンタクト400に挟持された状態で、熱陰極蛍光ランプ10が熱膨張又は熱収縮したとしても、接続端子200の弾性変形部230が前記熱膨張又は熱収縮に伴って各々伸縮し、当該熱膨張又は熱収縮を吸収するようになっている。このため、従来例の如く、熱陰極蛍光ランプ10のランプ本体部11の端部及びリード端子12が、熱膨張又は熱収縮により、接続装置Sに取り付けられたアダプタ装置Aに押し付けられたり引き剥がされたりするのを防止することができるので、熱膨張又は熱収縮の際に、熱陰極蛍光ランプ10に掛かる負荷を低減することができる。
【0072】
しかも、絶縁キャップ100により二個の接続端子200及び熱陰極蛍光ランプ10の二本のリード端子12が各々絶縁される。このため、接続端子200の弾性変形部230の弾性変形の際等に、一方の接続端子200が他方の接続端子200又はリード端子12に接触したり、他方の接続端子200が一方の接続端子200又はリード端子12に接触したりするのを防止することができる。
【0073】
更に、アダプタ装置Aのキャップ部110の両側の嵌合部及び当該嵌合部に固着される二つの第2の接続部220が各々略半円弧状であって、二個のコンタクト400の折曲部421とボディ300の収容凹部321、351、361、371との間で周方向に書定量回転可能に挟持されるようになっている。このため、熱陰極蛍光ランプ30の一方側の二本のリード端子12と他方側の二本のリード端子12とが略平行でない場合(即ち、一方側の二本のリード端子12が他方側の二本のリード端子12に比べて傾いている場合)であっても、図8(b)に示すように、一方側のリード端子12に接続されたアダプタ装置Aが回転した状態で、そのまま前記嵌合部及び第2の接続部220を二個のコンタクト400の折曲部421とボディ300の収容凹部321、351、361、371との間で挟持させ、二個の第2の接続部220を二個の折曲部421に各々接触させることができる。従って、前述の回転状態であっても、二個の接続端子200の第2の接続部220と二個のコンタクト400の折曲部421との電気的な接続を確保することができ且つ一方側の二本のリード端子12が二個のコンタクト400に直接接続される場合のように、当該リード端子12及びそのランプ本体部11との接合部分に負荷が掛かるのを防止することができる。
【0074】
なお、アダプタ装置Aについては、少なくとも二本のリード端子を有する電子部品と少なくとも二個のコンタクトを有する同部品の接続装置とを各々接続する少なくとも二個の接続部材と、この接続部材の間を絶縁する絶縁手段とを備えており、前記接続部材は、前記リード端子に電気的且つ機械的に接続される第1の接続部と、電子部品の長さ方向に第1の接続部と間隔を空けて位置しており且つ前記コンタクトに電気的且つ機械的に接続可能な第2の接続部と、第1、第2の接続部の間に設けられており且つ電子部品の長さ方向の熱膨張又は熱収縮に応じて弾性変形可能な弾性変形部とを各々有しており、前記絶縁手段は少なくとも前記接続部材の第1の接続部の間に配置される第1の絶縁部を有している限り任意に設計変更することが可能である。
【0075】
二つの接続端子200間を絶縁する絶縁手段としては、絶縁キャップ100を用いるとしたが、二つの接続端子200の第1の接続部210間に少なくとも配置され、当該第1の接続部210を絶縁し得る第1の絶縁部を有するものである限りどのようなものを用いても構わない。
【0076】
従って、前記絶縁手段が、前記第1の絶縁部に加えて、弾性変形部230間に配置される第2の絶縁部を更に有する構成とすることもできる。この場合、前記第1、第2の絶縁部は互いに別体とすることも可能である。前記絶縁手段は、前記第1、第2の絶縁部に加えて、第2の接続部220間に配置される第3の絶縁部を更に有する構成とすることもできる。この場合も、前記第1、第2、第3の絶縁部は互いに別体とすることも可能であるし、各絶縁部のみをその他の絶縁部から別体とすることも可能である。例えば、第3の絶縁部を第1、第2の絶縁部から別体とすることができる。
【0077】
上記実施例において、第1の絶縁部は平板部120の先端部に相当するとしたが、これに限定されることはない。同様に、第2の絶縁部として一対の突起部130及び平板部120の基端部、第3の絶縁部としてキャップ部110が相当するとしたが、これに限定されることはない。
【0078】
突起111aについては、孔部381に遊びを有して挿入されることにより、所定量以上のアダプタ装置Aの回転を規制する回転規制手段として機能するとしたが、同様の機能を奏する限り任意に設計変更することが可能である。例えば、支持部380に突起が設けられている場合には、前記回転規制手段として、キャップ部110の外周面に周方向に設けられた長溝又は長孔等とすることも可能である。なお、突起111aは少なくとも一つあれば良い。
【0079】
ガイド溝121については、以下の第1の接続部をガイド可能なその他のガイド手段に設計変更することが可能である。例えば、平板部120上に一対の突脈111を設け、以下の第1の接続部をガイドするガイドレール等である。
【0080】
第1の接続部210については、前記リード端子に電気的且つ機械的に接続され得るものである限り任意に設計することが可能である。例えば、前記第1の接続部は棒状体や直線状の板体等とすることができる。なお、第1の接続部をリード端子に電気的且つ機械的に接続する手法としては、半田や溶接の他に、圧着等を用いることができるが、これに限定されるものではない。
【0081】
第2の接続部220については、略半円弧状の板体であるとしたが、コンタクトに電気的且つ機械的に接続可能なものである限り任意に設計することが可能である。例えば、前記第2の接続部も棒状体や直線状の板体等とすることができる。なお、第2の接続部は電子部品の本体部に沿って配置されなくても良い。
【0082】
また、前記第2の接続部は、キャップ部110の嵌合部に嵌合することにより固着されるとしたが、その他の手法により第3の絶縁部に固着するように設計変更することができる。例えば、第2の接続部に孔又は凸部を設ける一方、第3の絶縁部に前記孔又は凸部に嵌合する凸部又は孔を設けることができる。また、第2接続部自体を第3の絶縁部に設けた孔部又は凹部に嵌合させることも可能である。その他、第2の接続部を第3の絶縁部に接着等により固着することも可能である。なお、第2の接続部が第3の絶縁部に固着されない形態とすることも可能である。
【0083】
弾性変形部230については、電子部品の熱膨張又は熱収縮に応じて変形可能なものである限り任意に設計することが可能である。例えば、弾性変形部は側面視略U字状やV字状、断面視略U字状やV字状に折り曲げられた板バネ形状又はコイルスプリング形状とすることができる。
【0084】
接続装置Sについては、前記接続部材の第2の接続部に各々電気的且つ機械的に接続される少なくとも二個のコンタクトを備えている限り任意に設計することが可能である。
【0085】
コンタクト400については、上端部を二股状にし、前記第2の接続部のみを挟持する形状とすることも可能である。二個のコンタクトにより、第2の接続部及び第3の絶縁部を挟持する構成とする場合、上記実施例に限定されるものではなく同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更可能である。
【0086】
ボディ300については省略することが可能である。
【0087】
なお、本発明は、上記実施例においては、熱陰極蛍光ランプ10に接続されるものであるとして説明したが、これに限定されるものではなく、本体部と、この本体部に設けられるリード端子とを有し熱膨張又は熱収縮可能なその他の電子部品に適応可能であることは言うまでもない。従って、リード端子は3本以上である場合には、前記接続部材は3個以上、前記コンタクトも3個以上用いることができることは当然である。なお、各構成部の形状は上記実施例に限定されず、同様の機能を実現し得る限り任意に設計することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の実施の形態に係るアダプタ装置の熱陰極蛍光ランプに接続された状態を示す図であって、(a)が概略的斜視図、(b)が概略的側面図、(c)が概略的平面図である。
【図2】同アダプタ装置の絶縁キャップを示す図であって、(a)が正面上方から見た概略的斜視図、(b)が背面上方から見た概略的斜視図、(c)が概略的正面図、(d)が概略的背面図である。
【図3】同アダプタ装置の接続端子を示す図であって、(a)が正面上方から見た概略的斜視図、(b)が背面上方から見た概略的斜視図である。
【図4】同アダプタ装置に接続される熱陰極蛍光ランプの概略的斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る接続装置の基板実装状態を示す図であって、(a)が概略的斜視図、(b)が概略的側面図、(c)が概略的平面図、(d)が概略的正面図、(e)が概略的背面図である。
【図6】同装置のボディを示す図であって、(a)が背面上方から見た概略的斜視図、(b)が正面上方から見た概略的斜視図、(c)が概略的背面図、(d)が概略的正面図、(e)が概略的平面図、(f)が概略的底面図、(g)が概略的側面図である。
【図7】同装置のコンタクトを示す図であって、(a)が正面上方から見た概略的斜視図、(b)が背面上方から見た概略的斜視図である。
【図8】同装置の図5の概略的B−B断面図であって、(a)が両側の二本のリード端子が略平行であるときのアダプタの装置装着状態を示す図、(b)が両側の二本のリード端子が略平行でないときのアダプタの装置装着状態を示す図である。
【図9】同装置のアダプタ装置が接続された状態を示す模式的側面図であって、(a)が初期状態を示す図、(b)が熱陰極蛍光ランプが熱膨張し弾性変形部が伸びた状態を示す図、(c)が、熱陰極蛍光ランプが熱収縮し弾性変形部が縮んだ状態を示す図である。
【符号の説明】
【0089】
10 熱陰極蛍光ランプ
11 ランプ本体部(本体部)
12 リード端子
20 基板
A アダプタ装置
100 絶縁キャップ(絶縁手段)
110 キャップ部(第3の絶縁部)
111a 突起(回転規制手段)
120 平板部(第1の絶縁部及び第2の絶縁部の一部)
130 突起部(第2の絶縁部の残りの部分)
131 貫通孔
200 接続端子(接続部材)
210 第1の接続部
211 接続孔
220 第2の接続部
230 弾性変形部
S 接続装置
300 ボディ
400 コンタクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも二本のリード端子を有する電子部品と少なくとも二個のコンタクトを有する同部品の接続装置とを各々接続する少なくとも二個の接続部材と、
この接続部材の間を絶縁する絶縁手段とを備えており、
前記接続部材は、前記リード端子に電気的且つ機械的に接続される第1の接続部と、
電子部品の長さ方向に第1の接続部と間隔を空けて位置しており且つ前記コンタクトに電気的且つ機械的に接続可能な第2の接続部と、
第1、第2の接続部の間に設けられており且つ電子部品の長さ方向の熱膨張又は熱収縮に応じて弾性変形可能な弾性変形部とを各々有しており、
前記絶縁手段は少なくとも前記接続部材の第1の接続部の間に配置される第1の絶縁部を有していることを特徴とするアダプタ装置。
【請求項2】
請求項1記載のアダプタ装置において、
前記絶縁手段は弾性変形部の間に配置される第2の絶縁部を更に有していることを特徴とするアダプタ装置。
【請求項3】
請求項2記載のアダプタ装置において、
前記第2の接続部が電子部品の本体部に沿って配置可能になっていることを特徴とするアダプタ装置。
【請求項4】
請求項3記載のアダプタ装置において、
前記絶縁手段は前記第2の接続部と前記本体部との間に配置される第3の絶縁部を更に有することを特徴とするアダプタ装置。
【請求項5】
請求項4記載のアダプタ装置において、
前記第3の絶縁部は前記本体部に被せられる筒体であり、
前記第2の絶縁部は前記第3の絶縁部の端部に連続する部位であって、電子部品のリード端子が各々通される少なくとも二つの貫通孔が設けられており、
前記第1の絶縁部は前記第2の絶縁部の端部に連続する板状体であって、前記第1の接続部及びリード端子の間に介在することを特徴とするアダプタ装置。
【請求項6】
請求項5記載のアダプタ装置において、
前記第2の接続部が前記第3の絶縁部に固着されるようになっていることを特徴とするアダプタ装置。
【請求項7】
請求項5記載のアダプタ装置において、
前記第1の絶縁部には前記第1の接続部を電子部品の長さ方向に沿って各々ガイドする少なくとも二つのガイド部が設けられていることを特徴とするアダプタ装置。
【請求項8】
請求項5記載のアダプタ装置において、
前記第1の接続部は略L字状の板体であって、リード端子が挿入される接続孔が設けられていることを特徴とするアダプタ装置。
【請求項9】
請求項6記載のアダプタ装置において、
前記第3の絶縁部が略円筒体であり、
前記第2の接続部が前記第3の絶縁部の外周面に各々固着される円弧状体であって、前記第3の絶縁部と共に前記コンタクトに回転可能に挟持されるようになっていることを特徴とするアダプタ装置。
【請求項10】
請求項9記載のアダプタ装置において、
前記絶縁手段は所定量以上の前記回転を規制する回転規制手段を更に有することを特徴とする接続装置。
【請求項11】
請求項1乃至10記載のアダプタ装置の接続部材の第2の接続部に各々電気的且つ機械的に接続される少なくとも二個のコンタクトを備える接続装置。
【請求項12】
請求項5乃至10記載のアダプタ装置の接続部材の第2の接続部及び前記絶縁手段の第3の絶縁部を挟持する少なくとも二個のコンタクトを備える接続装置。
【請求項13】
基板に実装可能な請求項11又は12記載の接続装置において、
前記コンタクトは基板に接続される接続部を有していることを特徴とする接続装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−187896(P2009−187896A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−29263(P2008−29263)
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【出願人】(000194918)ホシデン株式会社 (527)
【Fターム(参考)】