説明

アトラクションを撮影して録画する装置

【課題】使用者の娯楽経験のビデオ録画を作製するための装置および方法を提供する。
【解決手段】装置は、使用者の娯楽経験の連続的なクローズアップ個人録画を行い、このビデオ録画をベースユニットに送信するためのビデオカメラを有している。また、この装置は、使用者の娯楽経験が使用者にとって価値あるものになるように、ビデオ録画を受信し、処理し、そして販売するためのベースユニットを有している。前記方法は、使用者の娯楽経験の連続的なクローズアップ個人録画のための少なくとも1つのビデオカメラを備えたビデオカメラ装置を娯楽経験のために設けられた車両に装着し、娯楽経験中に前記ビデオカメラ装置で使用者のビデオ録画を記録し、使用者の娯楽経験のビデオ録画が使用者にとって価値あるものにするように、ベースユニットに送信することを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アトラクションを撮影して録画する装置および方法に係り、より詳細には、ローラコースタのような遊園地乗り物およびアトラクションに関したフィルムおよび像を録画するためのアトラクションを撮影して録画する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ローラコースタは、娯楽アトラクションの例として、起源が少なくとも1400年代までさかのぼり、より暖かい地帯で利用可能であるロシアンアイススライドの刺激を経験する方法として生じた。実際、幾つかの文化圏においては、コースタは未だ「ロシアンマウンテン」と呼ばれている。初めの車輪付きの形式が1700年代末期にヨーロッパに出現し、その後に多くの改良を伴って、米国およびカナダで1880年代中期に現代の改定された形式が到来した。
【0003】
ローラコースタ乗車中に取られる静止画像を、乗車後に乗客に与えるために使用することは当業界で公知である。かくして、遠方ビデオは、乗客を非個人的に示すのに使用されるだけだった。
【0004】
アメリカスクリームズは、コースタファンであったらしいビンセントプライスにより主催されたランドマークビデオである。このビデオは、初めは1977年に撮影された48分のテレビ特別番組の編集ビデオである。このビデオは米国における1ダースのコースタについてハイライトにしている。次世代(1999年)のアメリカグレーテストローラコースタスリルは、ゴールドヒルホームメディアからのコースタシリーズにおける1つであり、そしておそらくサラウンドサウンドを特徴付ける第1号である。サイクロンという題名が示すとおり究極的なローラコースタは、有名なコニーアイランドの「サイクロン」についてのビデオである。このビデオは、コースタの歴史、および前席視界乗車の全体像からの全様子を有している。
【0005】
ヨーロッパコースタスリル(1992年)は南ヨーロッパおよび中央ヨーロッパからの12機のローラコースタを特徴付けている。このスリルは空中の撮影場面を含めて前席および列車外の視界を示している。ディスカバリチャンネルは、「最も恐ろしいコースタのうちの幾つか」における実際の乗車ビデオを提供している。このビデオは最新式のぶれ防止カメラ設備により高い鮮明度で撮影されたものである。
【0006】
アトラクションにおける或る録画場面を有するビデオの使用は当業界で公知である。例えば、米国特許第5,655,053号明細書におけるレニーは、所定の位置における個人のデジタル信号を録画し、そして識別プロセッサを使用して個人のビデオ録画を標準の予め撮影された像と組合せている、例えば、遊園地用の名前入りビデオテープを開示している。また、スポーツメディアプロダクションは、同様な技術を使用してマラソンのような競技に参加している運動選手のための注文ビデオを提供する。これらの技術は、大多数の参加者の像を録画するカメラを固定位置で使用するが、その場合、参加者が購入するのに価値あるものにされるべきいずれの関連場面をも抽出する目的で特定の参加者を正確に識別する手段を必要とする。
【0007】
米国特許第6,618,075号明細書、すなわち、トミタ等による画像を撮影するための遊園地乗り物カメラ装置において、撮影手段が、移動物体の走行経路に沿った移動物体の最適の撮影位置に配置され、移動物体検出センサが撮影装置より移動物体の接近側に配置され、移動物体の走行速度を測定するための速度センサと、検出センサおよび速度センサの出力に基づいて撮影手段の撮影タイミングを決めるためのタイミング制御手段とが設けられている。このビデオは、固定制御位置からも撮影され、被写体が高速で通過するときの被写体の鮮明な像を得ることと関連されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第5,655,053号明細書
【特許文献2】米国特許第6,618,075号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、複雑で、高価で、面倒な識別機構を必要とすることなしに、遊園地訪問者にとって、本人の娯楽経験を連続的に、確実性をもって当該本人のみの全行程にわたるクローズアップビデオ録画を可能にする必要がある。
【0010】
従って、本発明の主目的は、遊園地訪問者にとって、本人の乗車経験のビデオ録画を可能なものにする装置および方法を提供することである。
【0011】
本発明の更なる目的は、遊園地訪問者の娯楽経験のビデオ録画を作製する独特で有力な装置および方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために、使用者の娯楽経験のビデオ録画を行なうための装置を示している。この装置は、使用者の娯楽経験の連続的なクローズアップ個人録画を行い、このビデオ録画をベースユニットに送信するためのビデオカメラ有している。また、この装置は、使用者の娯楽経験が使用者にとって価値あるものになるように、ビデオ録画を受信し、処理し、そして販売するためのベースユニットを有している。
【0013】
また、前記目的を達成するために、使用者の娯楽経験のビデオ録画を作製するための方法を示している。この方法は、使用者の娯楽経験の連続的なクローズアップ個人録画のための少なくとも1つのビデオカメラを備えたビデオカメラ装置を娯楽経験のために設けられた車両に装着することを有している。また、この方法は、娯楽経験中に前記ビデオカメラ装置で使用者のビデオ録画を記録し、前記ビデオ録画を、これを受信し、処理し、販売するためのベースユニットに送信して、使用者の娯楽経験の前記ビデオ録画が使用者にとって価値あるものにするようにすることを有している。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1a】本発明の模範的な実施の形態において、ローラコースタ列車の各車両に、乗車中に人のビデオ映画を録画するためのワイヤ付きまたはワイヤレスビデオカメラ装置が設けられている概略図である(カメラはワイヤ付きでもよい)。
【図1b】本発明の模範的な実施の形態の原理による図1aのワイヤレスビデオカメラ装置の詳細の概略ブロック図である。
【図2】図1aおよび図1bのワイヤレスビデオカメラ装置から送信されたビデオ映画が、カメラからのビデオおよびデータのためのレシーバと、ビデオおよびデータを処理し、記憶し、そして録画するコンピュータと、ビデオを示すスクリーンとを有するベースユニットで処理される概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の追加の特徴および利点は下記の図面および説明から明らかになるであろう。
【0016】
本発明の中心部は、例えば、遊園地における列車(ローラコースタ)の各車両または任意の他の乗り物装置の各車両に装着されるビデオカメラである。このビデオカメラは乗車中の人のビデオ映画を取る。乗車が終わると、乗車中の人を示すビデオ映画を購入することができる。これらのビデオ映画は、電子コンピュータネットワーク通信、例えば、インターネットによってアクセスすることができるウエブサーバに記憶され、後で購入してもよい。
【0017】
ビデオカメラは、制限されないが、任意のビデオカメラ、アナログまたはデジタルビデオ、カラーまたは白黒、またはビデオ映画を得る任意の他の技術に基づくことができる。ビデオ映画から更なる画像を取ることができ、これらの画像は、ビデオ映画に加えて、或いはビデオ映画に何ら関係なしに別々に販売することができる。
【0018】
本発明の装置は主として2つの要素、すなわち、模範的な移動性ワイヤレスビデオカメラおよびベースユニットに基づいている。
【0019】
図1aは、本発明の模範的な実施の形態においては、ローラコースタ列車130の各車両135が、乗車中の人120のビデオ映画を録画するためのワイヤレスビデオカメラ装置110を備えている概略図である。ワイヤレスビデオカメラ装置110は、電荷結合装置(CCD)、相補型金属酸化物半導体(CMOS)または任意の他の利用可能なビデオカメラ技術を使用しているビデオカメラ112と、結像レンズ装置と、メモリと、ワイヤレス送受信装置115と、すべての部品を制御する電子制御ボードと、各カメラ112を列車の各車両135に接続する機械的取付け具116とよりなる。
【0020】
乗車中、ビデオカメラ112は車両135にいる人120の映画を取る。カメラ112は列車の車両135にいる一人またはそれ以上の人を取り得る。ビデオデータは、処理され、カメラ112に埋設されたメモリ、例えば、D−RAMまたはFLASHメモリに記憶される。乗車が終了すると、ローラコースタの列車130はその出発点に待機する。制限されないが、この時間の間、カメラのメモリに記憶されたビデオ映画は、無線周波数(RF)、ワイヤレスLAN(IEEE802.11規格)、赤外線(IR)光トランシーバなどのようなワイヤレス送信技術を使用してトランスミッタを介してベースユニットコンピュータに送信される。
【0021】
図1bは本発明の模範的な実施の形態の原理による図1aのワイヤレスビデオカメラ装置の詳細の概略ブロック図である。ワイヤレスビデオカメラ装置110は、電荷結合装置(CCD)、相補型金属酸化物半導体(CMOS)または任意の他の利用可能なデオカメラ技術を使用しているビデオカメラ112と、結像レンズ装置113と、メモリ114と、ワイヤレス送受信装置115と、すべての部品を制御する電子制御ボード116とよりなる。
【0022】
全装置は、種々の構成のカメラ、例えば、ローラコースタ列車または任意の他の乗り物装置の各車両のための1つのカメラ、または1車両あたり1つより多いカメラを有してもよい。
【0023】
好適な実施の形態では、ビデオの自動編集が行なわれる。例えば、ローラコースタの予め撮影されたビデオが、ビデオの個々の遊園地乗り物部分と組み合わされる。これは、人と、遊園地から、およびローラコースタの外側から撮影画面とを含むより興味のある映画を作製するためである。
【0024】
変更例として、ビデオカメラはアナログカメラのようなリアルタイム送信装置を使用してもよい。当然、カメラには、デジタルメモリが必要とされないが、乗車中、ビデオ送信がベースユニットへリアルタイムでなされる。他の構成は、データをベースユニットに送信するために(ワイヤレスではなく)ワイヤ接続を使用するビデオカメラであることができる(図2参照)。
【0025】
図2は、図1aおよび図1bのワイヤレスビデオカメラから送信されたビデオ映画は、カメラからのビデオおよびデータのためのレシーバと、ビデオおよびデータを処理し、記憶し、そして記録するためのコンピュータ210と、ビデオを示すためのスクリーン220とを有するベースユニットで処理される。ワイヤレスカメラから送信された乗り物222を表すビデオ映画はベースユニットコンピュータ210で受信(215)されて処理され、そしてビデオスクリーン220に示される。乗り物に参加した人は、自分のビデオ映画、またはその一部の断片をスクリーン220で見ることができる。
【0026】
人が自分のビデオ映画を購入したい場合、コンピュータは、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、デジタルコンパクトディスク(CD)ライターまたはアナログビデオテープレコーダ(VTR)のような録画媒体にビデオ映画を送って、映画を収容しているDVD、CDまたはビデオテープカセットを製造する。録画媒体は今日入手可能であるか、或いは将来、開発される任意の媒体であることができる。任意に、ATMのような機械により、人は自分のビデオを選択し、代金を払ってビデオCDを得たり、或いは代金を払って購入後にビデオをかけたりすることができる。人は1つの乗り物(例えば、ローラコースタ)においてCDを購入し、次いでこのCDを持って他の乗り物(例えば、ウォータスライド)へ行き2番目の乗り物のビデオを初めのCDに加えることができる。
【0027】
セルフサービスのビデオ録画のためのブースが利用可能であることができ、このブースでは、人はカメラに向かって笑っている自分自身の(自分のグループ全体)のビデオを代金を払って取り、次いでこのビデオを乗り物においてすでに購入したビデオCDに加えることができる。
【0028】
また、映画は、これをインターネットまたは任意の他のコンピュータネットワーク手段を介して後で購入することができるウエブサーバに記憶されることができる。
【0029】
本発明の他の実施の形態においては、ビデオカメラは、列車の車両のうちの1つ、または任意の他の乗り物装置に位置決めされる移動性ベースユニットに接続されている。これらのカメラはワイヤを介して接続されるか、或いはワイヤレス(アナログまたはデジタルによる、例えば、WiFiIEEE802.11または2.4GHhzアナログワイヤレス送信)である。この構成は、乗車中、カメラからのビデオの流れの連続送信を許容し得る。移動性ベースユニットはすべてのビデオを処理し、それらを記憶する。乗車中、列車が乗車を終了し、或る位置で停止すると、移動性ベースユニットはすべての車両のビデオ映画を、図2を参照して前述したものと同様な固定ベースユニットに送信する。
【0030】
任意に、ワイヤレスカメラは、ビデオ信号をアナログフォーマットで前述のようなベースユニットまたは移動性ステーションに送信してもよい。例えば、Xoom(登録商標)デジタルからのアナログワイヤレスカメラを使用してもよい。アナログワイヤレスカメラ構成の使用が、ビデオ映画をベースユニットへ連続送信することにより具体化されてもよい。
【0031】
本発明の他の模範的な実施の形態においては、ビデオカメラは、ビデオ映画の代わりに、或いはそれに加えて、乗り物の高解像度静止画像を取ることができる。
【0032】
本発明の更に他の実施の形態においては、乗車中、音および声を取得するために、マイクロフォンが列車の車両に装着される。マイクロフォンはビデオカメラの内側、または車両における他の場所に装着されることができる。音信号は、カメラが使用している同じトランスミッタ、または車両およびベースユニットにおける独立したトランスミッタ/レシーバ装置を使用して送信されることができる。音信号は、ビデオ映画を音で質的に向上させるためにビデオ映画に組み入れられる。マイクロフォンのこの使用はこの文献に記載の任意の他の実施の形態または構成に加えて可能である。
【0033】
本発明の他の実施の形態においては、車両に加えられ、乗車中、乗客が受けた加速度(「g」力)を取得して記録するために、加速度センサが列車の車両に装着される。「g」力の記録は、ビデオ映画および乗車経験を質的に向上させるために、視覚効果により、例えば、ゲージまたはグラフィックバーにより、或いは任意の他の手段により映画に組み入れられる。
【0034】
ビデオの録画などをトリガーするために、速度センサ、光センサ、空気圧センサおよび運動検出器のような他のセンサを組み合わせることができる。このようなセンサの特徴は、この文献に記載の任意の他の構成に加えて使用されることができる。
【0035】
ウエブサイト使用のために、或いは他の目的で乗客を後で識別するために、識別付きの切符が乗客に渡されるか、或いは他の識別手段が使用される。任意に、ローラコースタの経路の前方視界のビデオを取るために、追加のカメラが初めの車両または他の車両に装着されてもよい。このビデオは、乗客が乗車中に実際に見るものを示す。このビデオは個人のビデオに組み入れられ、従って、編集されたビデオは、乗車中に乗客が得た像の表示を完全にするために前方視界場面をも含む。
【0036】
任意に、乗車デッキ上、或いは人の行列に沿ってのように、乗り物のまわりの他の場所に追加のカメラを装着してもよい。これらのカメラのビデオ断片を乗り物の編集ビデオに加えることができる。
【0037】
メモリスティックまたは同様な装置、例えば、128メガビットの記憶容量を有するソニーMSA‐128Aメモリスティック(登録商標)が遊園地の或る位置で、例えば、入口で遊園地入場者に配られ、入場者はこのメモリスティックをキーとして使用してカメラを作動することができる。このような装置は、前述の前方視界ビデオのようなビデオを記憶するために、或いは検証のために、或いはセンサからの任意の他の取得データを記憶するために、使用されることもできる。次いで、記憶されたデータはメモリキーをベースステーションユニットに接続することによってベースステーションユニットに送信されることができる。
【0038】
乗客が乗車中にカメラにより撮影されるべきでないための選択肢として、各カメラには、任意のオン/オフボタンが装着され、従って、乗客はカメラをオフに切換えることができる。他の選択肢として、カメラの機械的ハウジングは、乗客がカメラの存在からいずれの不便をも感じないようにカメラを隠すようにして設計されている。例えば、中立密度(ND)の「ダーク」グラスファイバがレンズを覆う。
【0039】
夜、またはローラコースタが暗い洞窟に入る時のような低光条件における撮影を可能にするために、LED、電球などのような照明手段が列車の車両に装着されてもよい。照明の色は、自然の像のために天然(「白色」光)であることができ、或いはビデオの作像を高めるために視覚効果を生じるように着色されることができる。カメラおよびセンサ、照明装置などのような前述のすべての装置を作動するための電力は、車両に装着されるバッテリから、或いは車両の交流電源/発電機のような任意の他の利用可能な電源から得られることができる。
【0040】
模範的な好適な実施の形態を以下に10車両式ローラコースタに装着されるデジタルビデオ装置について説明する。
【0041】
各車両にデジタルビデオカメラが機械的に固定され、すなわち、計10台のカメラが固定される。各カメラは乗り物の個々のビデオを得るために特定の車両に座っている人を取るように向けられる。人の絶叫のような音および列車の乗車ノイズを取得するために、マイクロフォンがカメラに埋設されている。例えば、ワイヤレスLAN(IEEE802.11)および64MBまで拡張された記憶容量を有するカメラアクシス2420(登録商標)を設けてもよい。
【0042】
デジタルビデオは移動画像専門家グループ(MPEG)アルゴリズムまたは任意の他の圧縮アルゴリズムを使用して圧縮されてもよい。良質の流動ビデオは、好ましくは、1500キロビット/秒(Kbps)の帯域幅を使用する。模範的な5分乗車では、圧縮ビデオは、好ましくは、約64256メガビットである。全ビデオ映画データは、例えばフラッシュメモリに記憶され、或いは変更例として、ソニーのミニDV(登録商標)カセットのようなテープカセットまたは任意の他の記憶技術に記憶される。ローラコースタがその出発点に戻ると、各カメラはメモリに記憶されたビデオ映画データをベースユニットに位置決めされているコンピュータに転送する。データを転送する手段はIEEE802.11aおよび/または802.11bまたは802.11gとして知られているワイヤレスLAN、または任意の他の将来の技術、またはワイヤレスまたはワイヤ付きの任意の他のデータ転送手段である。かくして、どのカメラもトランスミッタ/レシーバカード、例えば、D‐リンクDWL‐AG650(登録商標)を有している。
【0043】
ベースユニットにおいて、コンピュータはすべてのカメラからすべてのビデオを受信する。少数のTVスクリーン、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)15″平坦スクリーンが、乗り物に乗った人に映画を示す。自分の映画を購入したい人はそのための代金を払い、或いは遊園地における任意の別の設備により、オペレータは、CD書き込み装置、またはビデオホームシステム(VHS)カセット、または「メモリスティック」または任意の他の大衆向きの記憶手段を使用して映画のCDを作製するためにコンピュータを使用する。
【0044】
人が自分の映画を遊園地において購入しないことを決めた場合、映画を記憶するウエブサイトでインターネットを介して映画を得ることができる。このようなウエブサイトの操作は、大衆向きのインターネットショッピングサイト、例えば、アマゾン(登録商標)ウエブサイトと同様である。
【0045】
カメラはバッテリで電力供給されてもよいし、或いはロータコースタの電気から、或いは太陽電池により電力を取出してもよい。
【0046】
前述のように、本発明は娯楽の経験の永久的なビデオ/オーディオ録画を提供する。
【0047】
本発明をその或る特定な実施の形態について説明したが、当業者には、更なる変更例が思い浮かぶであろうから、この説明が限定のものとして意味されるものではなく、添付の請求項の範囲内に入るような変更例を網羅するものであることは理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の娯楽経験のビデオ録画を作製するための装置であって、
使用者の娯楽経験の連続的なクローズアップ個人録画を行い、前記ビデオ録画をベースユニットに送信するためのビデオカメラ装置と、
使用者の娯楽経験の前記ビデオ録画が使用者にとって価値あるものになるように、前記ビデオ録画を受信し、処理し、そして販売するためのベースユニットと、
を備えている、ビデオ録画を作製するための装置。
【請求項2】
ビデオカメラ装置は少なくとも1つのワイヤ付きのビデオカメラを使用している、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
少なくとも1つのワイヤ付きのビデオカメラ装置はメモリスティックを使用している、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
ビデオカメラ装置は少なくとも1つのワイヤレスビデオカメラを使用している、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
ビデオカメラ装置は
少なくとも1つのビデオカメラと、
結像レンズ装置と、
ワイヤレストランスミッタおよびレシーバと、
よりなる請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記結像レンズ装置は
レンズと、
チップ上のセンサと、
よりなる請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記センサは電荷結合装置(CCD)センサである、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記センサは相補型金属酸化物半導体(CMOS)センサである、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
電子制御ボードを更に備えている請求項1に記載の装置。
【請求項10】
メモリを更に備えている請求項1に記載の装置。
【請求項11】
ビデオカメラ装置は
少なくとも1つのビデオカメラと、
結像ピンホール装置と、
ワイヤレストランスミッタおよびレシーバと、
よりなる請求項4に記載の装置。
【請求項12】
ビデオカメラ装置およびベースユニットは共に娯楽経験のために設けられた車両に装着され、更に、リプレイボタンを備えており、使用者は、まだ前記車両内にいる間、自分の娯楽経験のビデオ録画を見るために、自分の娯楽経験の終了後に前記リプレイボタンを押すことができる、請求項4に記載の装置。
【請求項13】
使用者の娯楽経験のビデオ録画を作製するための方法であって、
使用者の娯楽経験の連続的なクローズアップ個人録画のための少なくとも1つのビデオカメラを備えたビデオカメラ装置を娯楽経験のために設けられた車両に装着し、
娯楽経験中に前記ビデオカメラ装置で使用者のビデオ録画を記録し、
前記ビデオ録画を、これを受信し、処理し、そして販売するためのベースユニットに送信し、
使用者の娯楽経験の前記ビデオ録画が使用者にとって価値あるものにするようにする、ビデオ録画を作製するための方法。
【請求項14】
ビデオの自動編集が行なわれることを更に備えている請求項13に記載の方法。
【請求項15】
編集工程は娯楽環境の予め撮影されたビデオをビデオ録画の個人の部分と組合せることよりなる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記記録工程に先立って前記車両のうちの少なくとも1つにおける少なくとも二人の使用者を録画するために装置を調整することを更に備えている請求項14に記載の方法。

【図1b】
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【図1a】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−70404(P2013−70404A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−248279(P2012−248279)
【出願日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【分割の表示】特願2006−525997(P2006−525997)の分割
【原出願日】平成16年8月24日(2004.8.24)
【出願人】(506079814)ウイテク、コミュニケーションズ、リミテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】Witech Communications Ltd.
【住所又は居所原語表記】142 Ahuza Street, P.O.Box 735, 43106 Ra’anana, Israel
【出願人】(306036934)
【氏名又は名称原語表記】Elooz, David
【住所又は居所原語表記】22/5 Harav Berlin Street,92503 Jerusalem IL
【出願人】(306036945)
【氏名又は名称原語表記】Segal, Ronen
【住所又は居所原語表記】44/3 Shaul Avigur Street, 93122 Jerusalem IL
【出願人】(306036956)
【氏名又は名称原語表記】Assia, Johnathan
【住所又は居所原語表記】3 Hagiva’a Street, 56500 Savion IL
【Fターム(参考)】