説明

アドレス入力システムおよびアドレス入力プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】 アドレス情報をキーボードを用いずに簡単に入力することができるアドレス入力システムを提供すること。
【解決手段】 アドレス入力システムは、印刷情報を読みとるバーコードリーダー13と、印刷情報とアドレス情報との対応表30A,30Bが記憶された記憶装置14,18と、バーコードリーダー13で読みとった印刷情報に対応するアドレス情報を前記記憶装置14,18の対応表30A,30Bから読み出して、ブラウザや電子メールソフトのアドレス入力欄等に出力する制御装置10とを備える。利用者は、印刷情報をバーコードリーダー13で読み取るだけでアドレス情報を入力でき、キーボードでアドレスを入力する必要が無くなり、簡単にアドレス情報を入力できる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットアドレスや電子メールアドレスを入力するアドレス入力システムと、これをコンピュータに実現させるためのアドレス入力プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【背景技術】近年、企業や家庭においてパソコン等の情報機器が広く利用されるようになるに伴い、インターネットやパソコン通信等の利用者も増大している。インターネットでは、企業や個人がホームページに各種情報を掲載しており、利用者はこれらのホームページの情報を読むには、ブラウザと呼ばれる情報検索表示プログラムにおいて、URL(Universal Resource Locator)と呼ばれる12〜20字程度のアルファベットで表されるアドレス情報をキーボードから入力する必要があった。
【0003】また、電子メールをやり取りする場合にも、12〜20字程度のアルファベットで表される送信先の電子メールアドレスをキーボードから入力する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年のパソコンやインターネットの急速な普及に伴い、キーボード操作に不慣れな初心者がコンピュータを操作するようになり、インターネットや電子メールを利用する際に、アドレスを入力するために多くの文字をキーボードで入力することは初心者にとって大きな負担であり、インターネットや電子メールの利用を妨げているという問題があった。
【0005】本発明の目的は、各種アドレス情報をキーボードを用いずに入力することができ、あるいはキーボードを用いたとしても簡単に入力することができるアドレス入力システムおよびアドレス入力プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、印刷された印刷情報を読みとる光学的読取装置と、前記印刷情報と所定のアドレス情報との対応表が記憶された記憶装置と、前記光学的読取装置で読みとった印刷情報に対応するアドレス情報を前記記憶装置の対応表から読み出して、ブラウザや電子メールソフトのアドレス入力欄等に出力する制御装置とを備えることを特徴とする。
【0007】このような本発明においては、予め印刷情報とアドレス情報との対応表を記憶装置に記憶しておき、ブラウザ等でアドレスを入力する際に、光学的読取装置で印刷情報を読みとると、制御装置がその読みとった情報に対応するアドレス情報を記憶装置から読み出してブラウザ等に出力する。これにより、利用者(操作者)はキーボードでアドレスを入力する必要が無くなり、アドレス情報を簡単に入力することができる。
【0008】ここで、前記対応表が記憶された記憶装置は、前記制御装置に直接接続されたもの、つまりローカルな記憶装置としてもよいが、前記記憶装置を前記制御装置に対してネットワークを介して接続し、前記制御装置を、光学的読取装置で読みとった印刷情報に対応するアドレス情報をネットワークを介して接続される前記記憶装置の対応表から読み出して出力するように構成してもよい。
【0009】対応表に記憶される印刷情報やアドレス情報は、定期的に更新、メンテナンスする必要があり、ローカルな記憶装置に対応表を記憶している場合には、各利用者がメンテナンス作業を行う必要がある。これに対し、記憶装置がインターネット、パソコン通信等のネットワーク上に設けられていれば、対応表の管理を専門の管理者に任せることができ、一般の利用者は何らメンテナンス作業を行う必要がないため、最新の情報が登録された対応表を容易に利用することができる。
【0010】また、前記対応表が記憶された記憶装置として、前記制御装置に直接接続された第1の記憶装置と、制御装置に対してネットワークを介して接続された第2の記憶装置とを設け、前記制御装置を、光学的読取装置で読みとった印刷情報が前記第1の記憶装置の対応表に登録されている場合にはその対応表から対応するアドレス情報を読み出して出力し、第1の記憶装置の対応表に登録されていない場合にはネットワークを介して接続される前記第2の記憶装置の対応表から読み出して出力するように構成してもよい。
【0011】このように構成すれば、友人の電子メールアドレスのように、個人的なアドレス情報や使用頻度の高いアドレス情報に関してはローカルな第1の記憶装置の対応表に登録し、企業等の一般的なアドレス情報に関してはネットワーク上の第2の記憶装置の対応表に登録することができる。これにより、多くの利用者が利用する一般的なアドレス情報は第2の記憶装置の対応表に登録することでメンテナンスを容易にし、利用者が簡単に利用することができるとともに、個人的に利用するアドレス情報はローカルな第1の記憶装置に登録することで、処理を迅速にでき、かつ利用者の利便性も高めることができる。
【0012】また、前記印刷情報はバーコードであり、前記光学的読取装置はバーコードリーダーであることが好ましい。印刷情報としては、田の字を基本パターンとしたコードや、正方形を升目状に区切り、白黒模様を付けたコードなどの各種コードも利用できるが、広く利用されているバーコードを用いることが好ましい。
【0013】バーコードは、商品メーカーコードおよび商品名コードを含む情報として、流通業やメーカーにおいて、商品管理などに既に用いられている。このため、印刷情報としてバーコードを用いれば、そのバーコード情報と、その商品やメーカーのアドレス情報とを対応表に登録しておくことで、商品等に付けられているバーコードをバーコードリーダーで読むことでアドレス情報を入力することができる。印刷情報として既存のバーコードを利用できるため、対応表の構築が容易に行え、特別な印刷情報を用意する必要もないため、システムの構築コストを著しく低減することができる。
【0014】なお、商品を有さないサービス業などでは、新聞、雑誌などに出す各種広告にバーコードを併記しておいてもよい。さらに、電話帳のように、企業や個人名等とバーコードとが併記されたアドレス帳を頒布してもよい。また、名刺に電子メールアドレス等を示すバーコードを併記してもよい。
【0015】また、本発明は、アドレス情報が印刷された印刷情報を読みとる光学的読取装置と、前記光学的読取装置で読みとったアドレス情報を出力する制御装置とを備えることを特徴とするものでもよい。
【0016】この際、前記印刷情報にアドレス情報以外の情報が含まれている場合には、光学的読取装置で読みとった印刷情報の内、アドレス情報のみを選択して出力するように、前記制御装置を構成すればよい。
【0017】印刷情報に直接アドレス情報が記録されていれば、対応表を用意する必要がなくなり、システムの構成を簡易にできる。この際、二次元バーコードのように、情報量の多い印刷情報を用いれば、流通などで利用する商品情報に加えてアドレス情報を追加することで、従来の商品管理のほかに、アドレス入力にも兼用することができる。
【0018】また、本発明のアドレス入力システムは、印刷された印刷情報であるバーコードの数字コードを入力する入力装置と、前記バーコードの数字コードと所定のアドレス情報との対応表が記憶された記憶装置と、前記入力装置で入力された数字コードに対応するアドレス情報を前記記憶装置の対応表から読み出して出力する制御装置とを備えることを特徴とするものでもよい。
【0019】一般のバーコードには、そのバーコードが示す13桁程度の数字コードが併記されている。したがって、前述のように、バーコードを入力する際に、バーコードリーダーで読み取る代わりに、併記された数字コードをキーボードやテンキー等の入力装置を用いて入力してもよい。
【0020】このような本発明においても、予めバーコードの情報とアドレス情報との対応表を記憶装置に記憶しておき、ブラウザ等でアドレスを入力する際に、バーコードの数字コードをキーボード等で入力すると、制御装置がその入力された情報に対応するアドレス情報を記憶装置から読み出してブラウザ等に出力する。これにより、利用者(操作者)はキーボードでアルファベットからなるアドレスを入力する必要が無くなり、容易に入力できる数字のみを入力するだけでアドレス情報を簡単に入力することができる。
【0021】さらに、本発明は、光学的読取装置によって読み取られたあるいは入力装置で入力された印刷情報を取得させる手順と、予め記憶装置に記憶された前記印刷情報と所定のアドレス情報との対応表から、前記入力された印刷情報に対応するアドレス情報を読み出して出力させる機能とを、コンピュータに実現させるためのアドレス入力プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。
【0022】バーコードリーダー等の光学的読取装置、キーボード等の入力装置や、ハードディスク、メモリ等の記憶装置は、一般的なコンピュータシステムとして既に利用されているため、前記各手順を実現させるアドレス入力プログラムをCD−ROMやFD等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供すれば、前記アドレス入力システムを安価に構築することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。図1には、本実施形態のアドレス入力システムを有するコンピュータ1が示されている。コンピュータ1は、CPU等からなり、各種プログラムを実行する制御装置10と、キーボード11、マウス12、光学的読取装置であるバーコードリーダー13等からなる入力装置と、ハードディスクやメモリからなる第1の記憶装置14と、ディスプレイ15、プリンタ16などからなる出力装置とを備えて構成されている。
【0024】また、このコンピュータ1は、モデム、ターミナルアダプタ、ルータ等からなる通信制御装置17を備えており、この通信制御装置17を介してインターネット網(ネットワーク)20に接続されている。
【0025】このインターネット網20には、各利用者のコンピュータ1がプロバイダー等を介して接続されているが、その中に、第2の記憶装置18も接続されている。この記憶装置18は、特定のインターネットプロバイダーやデータベース管理プロバイダーによって管理されている。
【0026】前記各記憶装置14,18には、第1の対応表30Aおよび第2の対応表30Bが記録されている。各対応表30A,30Bには、図2に示すように、印刷情報であるバーコード情報31と、アドレス情報32とが対応されて登録されている。なお、バーコード情報31は、通常13桁の数字コードをバーの太さで表したものであるから、前記対応表30A,30Bのバーコード情報欄には13桁の数字コードが記録されている。また、アドレス情報32は、通常、12〜20桁程度のアルファベットの文字列からなるURLや電子メールアドレスで表現されるため、アドレス情報欄には12〜20桁程度のアルファベット文字列が記録されている。
【0027】ネットワーク上に配置された第2の記憶装置18の対応表30Bには、各種商品に付けられていたバーコード情報31およびその商品あるいは商品のメーカーのホームページのアドレス情報32が登録されているほか、商品を有さないサービス業等の企業等のホームページのアドレス情報32およびそのアドレス情報32用に設定されたバーコード情報31が登録されている。さらに、企業等の電子メールのアドレス情報32およびそのアドレス情報32に設定されたバーコード情報31も登録されている。
【0028】一方、ローカルの第1の記憶装置14の対応表30Aには、利用者が登録したり、利用者が利用する頻度の高い各種ホームページや電子メールのアドレス情報32と、そのバーコード情報31とが登録されている。
【0029】ここで、前記制御装置10、バーコードリーダー13、各対応表30A,30Bが記憶された第1および第2の記憶装置14,18によって本発明のアドレス入力システムが構成されている。
【0030】このような本実施形態におけるアドレスの入力処理手順を図3のフローチャートを参照して説明する。まず、ブラウザや電子メールソフトを起動した状態で、バーコードリーダー13によって商品やカタログ、雑誌、名刺などに印刷されたバーコード情報31を読み取る(ステップ1、以下にステップをSと略す)。
【0031】次に、制御装置10は、読み取ったバーコード情報31で、第1の記憶装置14内の対応表30Aを検索する(S2)。そして、対応表30A内に該当するバーコード情報31があるか否かをチェックし(S3)、該当するバーコード情報31があれば対応するアドレス情報32をブラウザや電子メールソフト等に出力し(S4)、処理を終了する。
【0032】一方、該当するバーコード情報31が無い場合には、読み取ったバーコード情報31で、第2の記憶装置18内の対応表30Bを検索する(S5)。そして、対応表30B内に該当するバーコード情報31があるか否かをチェックし(S6)、該当するバーコード情報31があれば対応するアドレス情報32をブラウザ等に出力し(S4)、処理を終了する。
【0033】一方、第2の対応表30Bにも該当するバーコード情報31が無い場合には、該当データ無しと判断し、利用者にその旨のメッセージを表示する(S7)などして処理を終了する。
【0034】なお、このようなアドレスの入力処理は、アドレス入力プログラムにより実現され、このプログラムはコンピュータが読み取り可能なFD、CD−ROMなどの各種記録媒体に記録して各コンピュータに提供したり、パソコン通信、インターネットなどのネットワークを介して各コンピュータに提供される。
【0035】このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
■インターネットアドレスや電子メールアドレス等の各種アドレスを、印刷されたバーコード(印刷情報)をバーコードリーダー13で読み取る操作のみを行うだけで入力することができ、従来のキーボードによる入力に比べて入力操作性を著しく向上することができる。このため、キーボード操作に不慣れな初心者であっても、インターネットのホームページにアクセスしたり、電子メールの送信等を行うことができ、インターネットの利用率を向上でき、情報アクセスを簡単に行うことができる。
【0036】■また、前記実施形態では、第1の記憶装置14に第1の対応表30Aを設け、第2の記憶装置18に第2の第2の対応表30Bを設けたので、使用頻度の高いアドレスや操作者が登録したアドレスを第1の対応表30Aに登録し、一般の企業等のアドレスを第2の対応表30Bに登録することができる。このため、使用頻度の高いアドレス情報32は、ローカルの第1の記憶装置14で取得できてアドレス情報32を迅速に入力することができるとともに、利用者の用途等に応じたアドレスを設定できるため、利便性を高めることができる。
【0037】■また、第2の記憶装置18には、多くの利用者が利用する企業等の情報のみを登録しておけばよく、第2の対応表30Bの情報量を押さえることができ、データ管理も容易に行うことができる。さらに、第2の対応表30Bは、特定の管理者が管理するため、一般の利用者がメンテナンスする必要が無く、簡単に利用することができる。
【0038】■さらに、印刷情報として従来より商品管理等に利用されているバーコード情報31を用いているので、そのバーコード情報31とアドレス情報32との対応表30A,30Bを設定すれば、バーコード情報31は新たに設定する必要が無く、流通している商品のバーコードを利用して容易にアドレス情報32を入力することができる。このため、本発明のアドレス入力システムを非常に安価に構築することができる。
【0039】■また、アドレス入力システムを構成するバーコードリーダー13等の光学的読取装置や、ハードディスク、メモリ等の記憶装置14,18は、一般的なコンピュータシステムとして既に利用されているため、前記アドレス入力処理を制御装置10に実現させるアドレス入力プログラムをCD−ROMやFD等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供するだけで、前記アドレス入力システムを安価にかつ容易に実現することができる。
【0040】なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。例えば、前記実施形態では、バーコードリーダー13によってバーコードを光学的に読み取っていたが、キーボード11によってバーコードに併記されている数字コードを入力し、その入力データを対応表30A,30Bで参照してアドレス情報32を読み出して出力してもよい。
【0041】この場合には、前記実施形態の■〜■と同じ効果が得られる。また、数字コードの入力は、アルファベットからなるURLなどのアドレス情報32を入力する場合に比べて操作が容易であり、入力操作性を向上することができるとともに、バーコードリーダー13を不要にできるため、システムをより低コストにすることができ、一般的なシステムで容易に実現することができる。
【0042】また、前記実施形態では、対応表が記憶された記憶装置として、第1および第2の記憶装置14,18を設けていたが、いずれか一方の記憶装置のみを設けてもよい。
【0043】すなわち、制御装置10に接続された記憶装置14のみを設ければ、アドレス情報を迅速に入力することができる。但し、対応表30Aのメンテナンスは、ユーザがデータを登録したり、メンテナンスされた対応表をネットワークやCD−ROM、FD等を介して定期的に入手する必要がある。
【0044】また、ネットワーク上の記憶装置18のみを設ければ、一般のユーザーが対応表30Bのメンテナンス作業を行う必要を無くすことができる。但し、常にネットワークを介してバーコード情報31やアドレス情報32を送受信しなければならず、ローカルの記憶装置14を利用する場合に比べてアドレス入力までに時間がかかる。また、すべてのアドレス情報32が記憶装置18に集中するため、対応表30Bのデータサイズが増大し、データ管理作業も煩雑になる。
【0045】さらに、前記実施形態では、第1の対応表30Aを検索してから、第2の対応表30Bを検索していたが、2つの記憶装置14,18を設けた場合には、各対応表30A,30Bを同時に検索するように制御装置10を構成してもよい。
【0046】また、前記実施形態では、対応表30A,30Bを用いてバーコードリーダー13で読み取ったバーコード情報31からアドレス情報32を取得していたが、バーコード情報31等の印刷情報にアドレス情報を直接記録し、バーコードリーダー13等で印刷情報つまりはアドレス情報を直接読み取って入力してもよい。この際、バーコード情報31にはURLを記録してもよいし、インターネットにおいて数字で表されるIPアドレスを記録してもよい。
【0047】さらに、印刷情報としては、従来のバーコードに限らず、例えば2次元バーコードや、田の字を基本パターンとしたコードや、正方形を升目状に区切り、白黒模様を付けたコードなどを利用してもよい。特に、印刷情報に直接アドレス情報を記録する場合には、情報量の多い2次元バーコードや各種コードを利用すれば、商品情報とともにアドレス情報を追加することができ、そのコードを商品管理とアドレス入力とに兼用することができる。なお、この場合、制御装置10は、入力された印刷情報からアドレス情報部分と他の情報とを区別し、アドレス情報のみを出力できるようにプログラムされていればよい。
【0048】また、光学的読取装置としては、印刷情報の形式に応じて適宜設定すればよい。さらに、バーコードリーダー13としては、一般に利用されているバーコードリーダーに限らず、下面にバーコードリーダー機能が付属されたマウスを利用してもよい。
【0049】さらに、印刷情報は、商品に印刷されたものに限らず、新聞、雑誌などに出す各種広告やカタログ、パンフレット等にバーコード等の印刷情報を併記しておいてもよい。特に、商品を有さないサービス業や、自動車等の容易に取り扱えない商品や、バーコード等を印刷できない商品を製造するメーカなどでは、広告等に印刷情報を併記すればよい。さらに、電話帳のように、企業や個人名等とバーコードとが併記されたアドレス帳を頒布してもよいし、名刺に電子メールアドレス等を示すバーコードを併記してもよい。
【0050】また、本発明のアドレス入力処理は、コンピュータ(制御装置10)で実現されるプログラムであるため、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して各コンピュータに提供したり、パソコン通信、インターネットなどのネットワークを介して各コンピュータに提供して機能させてもよい。さらに、記憶装置14に記憶された対応表30Aもデータベースであるため、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して各コンピュータに提供したり、パソコン通信、インターネットなどのネットワークを介して各コンピュータに提供して記憶装置14に記憶させてもよい。
【0051】バーコードリーダー13等の光学的読取装置、キーボード11等の入力装置や、ハードディスク、メモリ等の記憶装置14,18は、一般的なコンピュータシステムとして既に利用されていることが多く、本システムを構成するには、アドレス入力プログラムや対応表データのみをCD−ROM等の記録媒体等で提供すればよく、このような記録媒体で提供するようにすれば、安価にかつ簡単にアドレス入力システムを構築することができる。
【0052】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、各種アドレス情報をキーボードを用いずに入力でき、あるいはキーボードを用いたとしても簡単に入力することができ、アドレス情報の入力操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るアドレス入力システムの構成を示すブロック図である。
【図2】前記実施形態の対応表のデータ形式を示す図である。
【図3】前記実施形態におけるアドレス入力処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンピュータ
10 制御装置
13 光学的読取装置であるバーコードリーダー
11 キーボード
14 第1の記憶装置
18 第2の記憶装置
20 インターネット網
30A 第1の対応表
30B 第2の対応表
31 バーコード情報
32 アドレス情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】 印刷された印刷情報を読みとる光学的読取装置と、前記印刷情報と所定のアドレス情報との対応表が記憶された記憶装置と、前記光学的読取装置で読みとった印刷情報に対応するアドレス情報を前記記憶装置の対応表から読み出して出力する制御装置とを備えることを特徴とするアドレス入力システム。
【請求項2】 請求項1に記載のアドレス入力システムにおいて、前記対応表が記憶された記憶装置は、前記制御装置に対してネットワークを介して接続され、前記制御装置は、光学的読取装置で読みとった印刷情報に対応するアドレス情報をネットワークを介して接続される前記記憶装置の対応表から読み出して出力することを特徴とするアドレス入力システム。
【請求項3】 請求項1に記載のアドレス入力システムにおいて、前記対応表が記憶された記憶装置として、前記制御装置に直接接続された第1の記憶装置と、制御装置に対してネットワークを介して接続された第2の記憶装置とが設けられ、前記制御装置は、光学的読取装置で読みとった印刷情報が前記第1の記憶装置の対応表に登録されている場合にはその対応表から対応するアドレス情報を読み出して出力し、第1の記憶装置の対応表に登録されていない場合にはネットワークを介して接続される前記第2の記憶装置の対応表から読み出して出力することを特徴とするアドレス入力システム。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のアドレス入力システムにおいて、前記印刷情報はバーコードであり、前記光学的読取装置はバーコードリーダーであることを特徴とするアドレス入力システム。
【請求項5】 アドレス情報が印刷された印刷情報を読みとる光学的読取装置と、前記光学的読取装置で読みとったアドレス情報を出力する制御装置とを備えることを特徴とするアドレス入力システム。
【請求項6】 請求項5に記載のアドレス入力システムにおいて、前記印刷情報にはアドレス情報以外の情報も含まれており、前記制御装置は光学的読取装置で読みとった印刷情報のうち、アドレス情報のみを選択して出力することを特徴とするアドレス入力システム。
【請求項7】 印刷されたバーコードの数字コードを入力する入力装置と、前記バーコードの数字コードと所定のアドレス情報との対応表が記憶された記憶装置と、前記入力装置で入力された数字コードに対応するアドレス情報を前記記憶装置の対応表から読み出して出力する制御装置とを備えることを特徴とするアドレス入力システム。
【請求項8】 光学的読取装置によって読み取られたあるいは入力装置で入力された印刷情報を取得させる手順と、予め記憶装置に記憶された前記印刷情報と所定のアドレス情報との対応表から、前記入力された印刷情報に対応するアドレス情報を読み出して出力させる機能とを、コンピュータに実現させるためのアドレス入力プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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