説明

アプリケーション作成装置、アプリケーション作成システム及びアプリケーション作成方法

【課題】アプリケーションに対する設定を示す設定情報を、アプリケーションの作成者と利用者との関係により複数の作成者同士で共有する。
【解決手段】第2作成者端末20bは、作成者が指定した入力情報を受け付ける(S1)。入力情報は、アプリケーションの利用者の利用者ID、設定情報を識別する設定ID、設定情報、及び設定情報を開示する作成者を示す開示情報を含む。サーバ装置10は、第2作成者端末20bの作成者IDと入力情報とにより設定情報DB132を更新する(S2,S3)。第1作成者端末20aは、アプリケーションを作成する際、自装置を操作する作成者の作成者IDとアプリケーションの利用者の利用者IDとに対応付けて設定情報DB132に記憶された設定情報の開示が開示情報により許可されている場合に限りこの設定情報を開示し、この設定情報が示す設定をしたアプリケーションをサーバ装置10に作成させる(S9〜S14)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラムの作成を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
プログラム言語の理解能力やプログラミング能力の高低に関わらず、ユーザが手軽にアプリケーションプログラム(以下、「アプリケーション」と省略する。)を作成することができるように支援する技術が提案されている。ところで、アプリケーションを実行したコンピュータ装置は、アプリケーションに対する初期設定等の設定内容に従って動作する。このようなアプリケーションに対する設定を示す設定情報は、アプリケーションの作成段階において、作成者の手動設定により指定されるのが一般的である。
なお、コンピュータ装置の動作設定等を示す設定情報の入力を支援するための技術として、特許文献1及び特許文献2に開示された技術がある。
【0003】
特許文献1は、設定支援サーバがユーザ端末から受信した設定情報を共有可能に展開し、オペレータ端末から設定支援を受けるとともに、ユーザ端末からの設定変更などの操作ログを記録することにより、ユーザ端末において所望する環境を利用できるようにすることを開示している。特許文献2は、アプリケーション毎に共通の設定項目と特有の設定項目とを一括管理し、ユーザが一度だけ入力したデータにより複数のアプリケーションの初期設定を行えるようにすることを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−305043号公報
【特許文献2】特開平7−302192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の発明では、同一の機関(企業等)に所属しているオペレータ同士で設定情報が共有されるように決められている。その理由は、ある企業のオペレータに設定情報の入力支援が提供される場合に、複数のオペレータが同一企業に属しているときにはオペレータ間で顧客の情報を共有されることはあっても、異なる企業に属するオペレータ間で顧客の情報が共有されることは通常ないからである。特許文献2に記載の発明では、設定項目のデータを共有するユーザは同一ユーザといえ、複数ユーザでデータが共有されるものでない。
これに対し、本発明の目的は、アプリケーションに対する設定を示す設定情報を、アプリケーションの作成者と利用者との関係により複数の作成者同士で共有することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明のアプリケーション作成装置は、アプリケーションプログラムに組み込まれる候補となるプログラム要素を蓄積する蓄積部と、アプリケーションプログラムの作成者により当該アプリケーションプログラムの利用者に対応して指定された設定情報を、当該作成者を識別する作成者IDと、当該利用者を識別する利用者IDとに対応付けて記憶する設定情報記憶部と、いずれかの前記利用者に提供されるアプリケーションプログラムが第1作成者からの指示に応じて作成される場合に、当該第1作成者と異なる第2作成者の作成者IDと当該利用者の利用者IDとに対応付けて前記設定情報記憶部に記憶された設定情報を取得し、取得した設定情報が示す設定をしたアプリケーションプログラムを前記蓄積部から選択したプログラム要素を用いて作成するアプリケーション作成部とを備えることを特徴とする。
【0007】
本発明のアプリケーション作成装置において、前記設定情報記憶部は、前記設定情報の開示が許可された作成者を示す開示情報を、当該設定情報に対応付けて記憶し、前記アプリケーション作成部は、前記第2作成者の作成者IDに対応付けて前記設定情報記憶部に記憶された開示情報が示す作成者に前記第1作成者が該当する場合には、前記記憶された設定情報を取得してアプリケーションプログラムを作成し、当該開示情報が示す作成者に前記第1作成者が該当しない場合には、前記設定情報を取得しないようにしてもよい。
【0008】
本発明のアプリケーション作成装置において、前記利用者により指定された前記開示情報を取得する開示情報取得部を備え、前記設定情報記憶部は、前記開示情報取得部が取得した開示情報を、当該開示情報を指定した利用者の利用者IDと前記作成者IDとに対応付けて記憶するようにしてもよい。
本発明のアプリケーション作成装置において、前記アプリケーション作成部は、前記設定情報記憶部に記憶された一の設定情報が示す設定を前記蓄積部から選択した複数のプログラム要素に対して行ってアプリケーションプログラムを作成するようにしてもよい。
【0009】
また、本発明のアプリケーション作成システムは、アプリケーション作成装置と、アプリケーションプログラムの作成者により操作される端末装置とを備えるアプリケーション作成システムであって、前記アプリケーション作成装置は、アプリケーションプログラムに組み込まれる候補となるプログラム要素を蓄積する蓄積部と、前記端末装置により当該アプリケーションプログラムの利用者に対応して指定された設定情報を、前記作成者を識別する作成者IDと、当該利用者を識別する利用者IDとに対応付けて記憶する設定情報記憶部と、いずれかの前記利用者に提供されるアプリケーションプログラムが第1作成者からの指示に応じて作成される場合に、当該第1作成者と異なる第2作成者の作成者IDと当該利用者の利用者IDとに対応付けて前記設定情報記憶部に記憶された設定情報を取得し、取得した設定情報が示す設定をしたアプリケーションプログラムを前記蓄積部から選択したプログラム要素を用いて作成するアプリケーション作成部とを有し、前記端末装置は、前記蓄積部に蓄積されたプログラム要素から前記アプリケーション作成部に作成させるアプリケーションプログラムに組み込むプログラム要素を前記作成者の操作に応じて選択する指示と、当該アプリケーションプログラムに対する設定を示す設定情報を指定する指示とを、前記アプリケーション作成装置宛てに送信する作成指示部を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明のアプリケーション作成方法は、アプリケーションプログラムの作成者により当該アプリケーションの利用者に対応して指定された設定情報を、当該作成者を識別する作成者IDと当該利用者を識別する利用者IDとに対応付けて記憶する設定情報記憶部から、前記設定情報を取得する取得ステップであって、いずれかの前記利用者に提供されるアプリケーションプログラムが第1作成者からの指示に応じて作成される場合に、当該第1作成者と異なる第2作成者の作成者IDと当該利用者の利用者IDとに対応付けられた前記設定情報を取得する取得ステップと、アプリケーションプログラムに組み込まれる候補となるプログラム要素を蓄積する蓄積部から選択したプログラム要素を用いて、前記取得ステップにおいて取得した設定情報が示す設定をしたアプリケーションプログラムを作成するアプリケーション作成ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、アプリケーションに対する設定を示す設定情報を、アプリケーションの作成者と利用者との関係により複数の作成者同士で共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】アプリケーション作成システムの全体構成を示す図。
【図2】サーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図。
【図3】プログラム要素DBのデータ構造を示す図。
【図4】設定情報DBのデータ構造を示す図。
【図5】パラメータDBのデータ構造を示す図。
【図6】作成者端末のハードウェア構成を示すブロック図。
【図7】利用者端末のハードウェア構成を示すブロック図。
【図8】アプリケーション作成システムの機能的構成を示す機能ブロック図。
【図9】アプリケーション作成システムの処理の流れを示すシーケンスチャート。
【図10】作成者端末の画面表示の例を示す図。
【図11】作成者端末の画面表示の例を示す図。
【図12】作成者端末の画面表示の例を示す図。
【図13】作成者端末の画面表示の例を示す図。
【図14】利用者端末の画面表示の例を示す図。
【図15】利用者端末の画面表示の例を示す図。
【図16】作成者端末の画面表示の例を示す図。
【図17】アプリケーション作成システムの機能的構成を示す機能ブロック図。
【図18】アプリケーション作成システムの処理の流れを示すシーケンスチャート。
【図19】設定情報DBのデータ構造を示す図。
【図20】作成者端末の機能的構成を示す機能ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1は、アプリケーション作成システム1の全体構成を示す図である。
アプリケーション作成システム1は、サーバ装置10と、作成者端末20と、利用者端末30とを備える通信システムである。図1には、複数の作成者端末20のうち、第1作成者端末20aと、第2作成者端末20bとを示しているが、実際にはより多数存在する。また、図1には、利用者端末30のうち1つのみを図示しているが、実際にはより多数存在する。アプリケーション作成システム1を構成する各装置は、ネットワークNW経由で互いに通信可能に接続されている。ネットワークNWは、ここでは、移動体通信網、ゲートウェイ及びインターネットを含む通信網である。
【0014】
サーバ装置10は、アプリケーションを作成するためのサービスを提供するアプリケーション作成装置である。サーバ装置10は、作成者端末20からのアプリケーションの作成指示に従ってアプリケーションを作成する。作成者端末20及び利用者端末30は、ここではスマートフォンである。作成者端末20は、アプリケーションの作成者(以下、単に「作成者」と称することがある。)となるユーザにより操作される端末装置である。第1作成者端末20aでアプリケーションを作成する作成者(第1作成者)と、第2作成者端末20bでアプリケーションを作成する作成者(第2作成者)とは、それぞれ異なるユーザである。利用者端末30は、作成者端末20の作成指示に応じて作成されたアプリケーションの利用者(以下、単に「利用者」と称することがある。)により操作される端末装置である。
なお、作成者端末20及び利用者端末30はスマートフォンに限らず、例えば、携帯電話端末やタブレット型端末、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)等の他の端末装置であってもよい。また、作成者端末20及び利用者端末30は別々の端末装置とは限らず、アプリケーションの作成時には作成者端末20となり、アプリケーションの利用時には利用者端末30となることが可能である。
【0015】
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ装置10は、制御部11と、通信部12と、記憶部13とを備える。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えるマイクロプロセッサである。CPUは、ROMや記憶部13に記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、サーバ装置10の各部を制御する。通信部12は、ネットワークNWに接続するためのインタフェースである。記憶部13は、例えばハードディスク装置を備え、ソフトウェアやこのソフトウェアを実行するためのOS(Operating System)のほか、プログラム要素DB(Data base)131、設定情報DB132、及びパラメータDB133を記憶する。
【0016】
プログラム要素DB131は、アプリケーションへ組み込まれる候補となるプログラム要素を蓄積するデータベース(要素蓄積部に相当。)である。設定情報DB132は、アプリケーションに対する設定を示す設定情報を記憶するデータベース(設定情報記憶部に相当。)である。設定情報は、例えばアプリケーションの初期設定や標準設定(デフォルト設定)等の設定を示す情報であり、プログラム要素と組み合わせられてアプリケーションを構成する情報である。設定情報は、アプリケーションを実行した利用者端末30のアプリケーションに従った動作を規定するための情報でもある。パラメータDB133は、プログラム要素DB131に蓄積されたプログラム要素毎の推奨度合いを示すパラメータを記憶するデータベースである。
なお、サーバ装置10は、前掲以外のハードウェア以外にも、例えばキーボードやマウスを含み操作を受け付ける操作部等のハードウェアデバイスを備える。
【0017】
図3は、プログラム要素DB131のデータ構造を示す図である。
図3に示すように、プログラム要素DB131は、「テンプレートID」と、「要素ID」と、「プログラム要素」とで示される各情報を対応付けて記憶するデータベースである。テンプレートIDは、アプリケーションの雛形となるテンプレートを識別する識別情報である。テンプレートは、アプリケーションの用途に応じて複数種類のデータが記憶部13に記憶されている。テンプレートは、例えば、利用者を所定の場所に案内するために用いられるアプリケーションを作成するためのナビゲーションテンプレートや、パーティー等のイベントの案内に用いられるアプリケーションを作成するためのご案内テンプレート、家庭での各人への家事の役割分担を管理するために用いられるアプリケーションを作成するための家事分担テンプレートである。本実施形態のアプリケーションは、比較的少人数向けに作成されるものが想定される。よって、アプリケーションの作成者は、ある目的のためにアプリケーションを作成する際に、利用者毎にアプリケーションの仕様を異ならせることが可能である。要素IDは、プログラム要素を識別する識別情報であり、ここでは、テンプレートに予め組み込まれた各プログラム要素を識別する。プログラム要素は、アプリケーションに組み込まれる候補となるプログラム要素であり、アプリケーションに実装される機能に対応している。
【0018】
ここで、ナビゲーションテンプレートのテンプレートIDを「Temp1」とする。プログラム要素「prog101」は、要素ID「PID101」が割り当てられ、指定時刻に待ち合わせ相手の電話番号を表示し発信できる状態にする機能(以下、「機能A」又は「電話発信アシスト機能」と称する。)に対応したプログラム要素である。プログラム要素「prog102」は、要素ID「PID102」が割り当てられ、指定時刻に画面点灯が行われた場合に既に起床したことを示す電子メールを送信する機能(以下、「機能B」又は「起きたよメール機能」と称する。)に対応したプログラム要素である。プログラム要素「prog103」は、要素ID「PID103」が割り当てられ、指定時刻に画面点灯が行われない場合にメッセージを表示する機能(以下、「機能C」又は「スケジュール表示機能」と称する。)に対応したプログラム要素である。プログラム要素「prog104」は、要素ID「PID104」が割り当てられ、利用者の自宅等の出発地点から目的地点までの道案内を行う機能(以下、「機能D」又は「道案内機能」と称する。)に対応したプログラム要素である。
なお、画面点灯が行われない場合とは、利用者によって利用者端末30が利用されていない場合が想定され、具体的には、最後に利用者端末30が操作されてから所定時間経過した後や、折り畳み式の携帯電話端末であれば折り畳まれた状態である場合がありうる。
【0019】
また、ご案内テンプレートのテンプレートIDを「Temp2」とする。このご案内テンプレートにも、ナビゲーションテンプレートと同様に、各機能に対応したプログラム要素が含まれる。家事分担テンプレートのテンプレートIDを「Temp3」とし、家事分担テンプレートにも各機能に対応したプログラム要素が含まれる。テンプレートに組み込まれているプログラム要素(機能)の内容は、テンプレート毎に異なるが、同じ機能に対応したプログラム要素が複数のテンプレートに組み込まれていることがある。
更に、前掲以外のテンプレートが記憶部13に記憶されていてもよい。また、プログラム要素としても、いわゆるリマインド機能を実現するものや、特定のWebサイトへ誘導するためのハイパーリンクを表示させる機能、チェックリストを提供する機能に対応するもの等の様々な機能に対応するものが想定される。
なお、図3に括弧書きした文字列は、各情報の理解を助けるために記載されたもので、プログラム要素DB131に実際に記憶された情報を意味するものではない。
【0020】
図4は、設定情報DB132のデータ構造を示す図である。
図4に示すように、設定情報DB132は、「作成者ID」と、「利用者ID」と、「開示情報」と、「設定ID」と、「設定情報」とで示される各情報を対応付けて記憶するデータベースである。作成者IDは、作成者端末20のユーザを識別するユーザ識別情報である。ここにおいて、第1作成者端末20aのユーザたる作成者の作成者IDは「MID001」であり、第2作成者端末20bのユーザたる作成者の作成者IDは「MID002」である。利用者IDは、利用者端末30のユーザたる利用者を識別するユーザ識別情報である。作成者ID及び利用者IDは、各ユーザに互いに重複しないように付された識別番号である。作成者ID及び利用者IDは、これ以外にも、利用者端末30に割り当てられた電話番号、SIM(Subscriber Identity Module)カードから特定される端末識別情報等であってもよい。
【0021】
開示情報は、設定情報の開示が許可された作成者を示す情報である。設定IDは、設定情報の項目を識別する識別情報である。設定IDは、例えば、「住所」(自宅の住所)、「最寄駅」(自宅からの最寄駅)、「料理」(嗜好する料理のジャンル)等の項目を示すが、どのような項目が設定情報DB132に記述されていてもよい。設定情報は、設定IDが示す項目についての設定の内容を示す。
例えば、図4の第1行に対応するレコードは、作成者ID「MID002」の作成者により、利用者ID「UID101」で識別される利用者に対応して指定された住所が、「神奈川県横浜市・・・」であることを意味している。他のレコードについてもこれと同様に解釈することができる。
【0022】
上述した開示情報は「開示可否」と「開示範囲」とに細分化される。開示可否は、作成者IDが示す作成者により指定された設定情報を他の作成者に開示してよいか否かを示す情報である。開示可否が「○」である場合、他の作成者への設定情報の開示が許可され、開示可否が「×」である場合、他の作成者への設定情報の開示は一切許可されない。「開示範囲」は、設定情報の開示が許可された作成者の範囲(グループ)を示す情報である。ここにおいて、開示範囲は、利用者IDが示す利用者と作成者IDが示す作成者との関係によって規定されている。例えば、図4の第1行に対応するレコードにおいて、開示可否「○」及び開示範囲「家族」と記述されている。この記述は、利用者の家族がアプリケーションの作成者である場合に限り作成者に対して設定情報が開示され、その他の作成者には設定情報が開示されないことを意味している。
【0023】
図5は、パラメータDB133のデータ構造を示す図である。
図5に示すように、パラメータDB133は、「利用者ID」と、「要素ID」と、「パラメータ」とで示される各情報を対応付けて記憶するデータベースである。利用者ID及び要素IDは、プログラム要素DB131に記述された要素IDと同じ情報である。パラメータは、プログラム要素の推奨度合いを示すパラメータである。パラメータは、例えば、アプリケーションの利用者にとっての、プログラム要素に対応した機能の使い勝手の良さの指標となる値である。ここにおいて、パラメータの値は、利用者端末30におけるプログラム要素の利用実績で定まる。パラメータは、ここでは「1」、「2」、「3」の3段階の値のいずれかをとる。パラメータの値が小さいほど、利用者IDが示す利用者の利用者端末30においてプログラム要素が利用された回数が多かったり、利用の頻度が高かったりすることを意味する。すなわち、パラメータの値が小さいほど、利用者にとって使い勝手が良い機能に対応したプログラム要素である、という判断の指標にすることができる。反対に、パラメータの値が大きいほど、利用者IDが示す利用者の利用者端末30においてプログラム要素が利用された回数が少なかったり、利用の頻度が低かったりすることを意味する。
なお、サーバ装置10は、各利用者の利用者端末30から各プログラム要素の利用実績(例えば、利用頻度や利用回数)を取得して、取得した利用実績に応じたパラメータをユーザ毎に個別に、かつ、プログラム要素毎に個別にパラメータDB133対して設定する。また、ここでは、パラメータは3段階の数値で表されているが、2段階の数値で表されてもよいし、4段階以上の数値で表されてもよい。
【0024】
図6は、作成者端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。図6に示すように、作成者端末20は、制御部21と、音声入出力部22と、無線通信部23と、UI(User Interface)部24と、記憶部25とを備える。
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMを備えるマイクロプロセッサである。CPUは、ROMや記憶部25に記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、作成者端末20の各部を制御する。音声入出力部22は、受話音声等を収音するマイクロホンと送話音声を放音するスピーカとを備え、音声の入出力に関する機能を実現する。無線通信部23は、無線通信回路やアンテナを備え、ネットワークNWに無線通信により接続するためのインタフェースである。UI部24は、画像を表示する表示面と、表示面に重ねられたタッチパネルとを備え、GUI(Graphical User Interface)を提供する。すなわち、UI部24は、タッチパネルによりユーザからの操作を受け付ける操作部と、表示面に表示する画像により情報を報知する表示部としての双方の機能を実現する。作成者端末20において、操作部と表示部とがそれぞれ独立したハードウェアで実現されてもよい。記憶部25は、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)を備え、作成者端末20のユーザたる作成者に割り当てられた作成者ID、及びOSやブラウザを含むソフトウェアを記憶する。
【0025】
図7は、利用者端末30のハードウェア構成を示すブロック図である。図7に示すように、利用者端末30は、制御部31と、音声入出力部32と、無線通信部33と、UI部34と、記憶部35とを備える。利用者端末30のハードウェア構成は、基本的には作成者端末20と同じである。すなわち、利用者端末30の各部は、作成者端末20の同名の構成要素と同等の構成を有する。
ただし、記憶部35は、利用者端末30のユーザたる利用者に割り当てられた利用者IDを記憶する。
なお、利用者端末30は、前掲以外のハードウェア以外にも、例えばGPS(Global Positioning System)機能による測位を行う測位部等のハードウェアデバイスを備える。
続いて、アプリケーション作成システム1の機能的構成を説明する。
【0026】
図8は、アプリケーション作成システム1の機能的構成を示す機能ブロック図である。
サーバ装置10は、提示部101と、設定情報送信部102と、指示受付部103と、アプリケーション作成部104と、アプリケーション提供部105とに相当する機能を実現する。作成者端末20は、要素表示部201と、作成指示部202とに相当する機能を実現する。
提示部101は、利用者に提供されるアプリケーションが作成される場合に、この利用者に対応してパラメータDB133に記憶されたパラメータに応じた提示方法で、プログラム要素DB131に蓄積されたプログラム要素を作成者端末20に対し提示する。パラメータは、例えば、プログラム要素の配列(ソート)順やプログラム要素の提示の有無等の提示方法を規定するために、提示部101によって参照される。
【0027】
設定情報送信部102は、アプリケーションの作成時に作成者に開示される設定情報を設定情報DB132から取得し、作成者端末20宛てに送信する。ただし、設定情報送信部102は、設定情報DB132に記憶された情報及びアプリケーションの作成者と利用者との関係により、設定情報の開示を許可した場合に限って設定情報を送信する。
【0028】
作成者端末20の要素表示部201は、提示部101により提示されたプログラム要素を、提示部101で規定された提示方法に従って表示する。
作成指示部202は、要素表示部201により表示されたプログラム要素のいずれかが作成者により選択されると、選択されたプログラム要素をアプリケーションに組み込むことをサーバ装置10に対し指示する。また、作成指示部202は、設定情報送信部102により送信された設定情報を用いる場合には、アプリケーションに対してその設定情報が示す設定するようサーバ装置10に対し指示する。
【0029】
サーバ装置10の指示受付部103は、作成指示部202からのアプリケーションの作成指示を受け付ける。
アプリケーション作成部104は、指示受付部103が受け付けた指示に応じて、プログラム要素DB131に蓄積されたプログラム要素を組み込んでアプリケーションを作成する。また、アプリケーション作成部104は、指示受付部103が受け付けた指示に応じて、アプリケーションに対して設定情報が示す設定をする。
アプリケーション提供部105は、アプリケーション作成部104により作成されたアプリケーションを利用者端末30に送信して、利用者にアプリケーションを提供する。
次に、アプリケーション作成システム1の動作を説明する。
【0030】
図9は、アプリケーション作成システム1の処理の流れを示すシーケンスチャートである。以下、第1作成者端末20aが第2作成者端末20b経由で入力された設定情報を用いて動作する場合の動作を説明する。図10〜図16は、作成者端末20又は利用者端末30での画面表示を例示した図である。
第1作成者端末20aにおけるアプリケーションの作成に先立って、設定情報DB132に設定情報を記憶させるための処理が、アプリケーション作成システム1において実行される。
第2作成者端末20bの制御部21は、例えばアプリケーションの作成時において、アプリケーションの作成者により指定された入力情報を受け付ける(ステップS1)。具体的には、制御部21は、アプリケーションが提供される利用者の利用者ID、設定情報の項目を示す設定ID、設定情報、及びこの設定情報に対応する開示情報の入力を、作成者によるUI部24の操作により受け付ける。ここにおいて、制御部21は、利用者ID「UID101」、設定ID「最寄駅」及び設定情報「横浜駅」、更には、開示情報として開示可否「○」及び開示範囲「家族、友人、会社」という入力情報を受け付けたとする。
【0031】
次に、第2作成者端末20bの制御部21は、自装置の作成者IDとステップS1の処理で受け付けた入力情報とを、無線通信部23によりサーバ装置10宛てに送信する(ステップS2)。ここにおいて、制御部21は、作成者ID「MID002」と、上記入力情報とをサーバ装置10宛てに送信する。
【0032】
サーバ装置10の制御部11は、ステップS2の処理で送信されたデータを通信部12により受信すると、受信したデータに応じて設定情報DB132を更新する(ステップS3)。ここにおいて、制御部11は、受信した作成者IDと、利用者IDと、開示情報と、設定IDと、設定情報とを対応付けて設定情報DB132に記述して、設定情報DB132を更新する。これにより、図4の第2行に示すレコードのように、設定情報DB132において、作成者ID「MID002」と、利用者ID「UID101」と、開示可否「○」と、開示範囲「家族、友人、会社」と、設定ID「最寄駅」と、設定情報「横浜駅」とが対応付けられる。
【0033】
以上のような設定情報DB132の更新は、第2作成者端末20bに限らず、各作成者端末20によって行われうるものである。また、設定情報DB132の更新は、作成者端末20におけるアプリケーションの作成時に限らず、これとは別の機会に行われてもよい。このようにして、図4に示すような設定情報DB132が生成される。また、入力情報に含まれる情報はあくまで一例であり、事前にサーバ装置10が把握できる情報があれば、入力情報からその情報が省かれてもよい。
続いて、第1作成者端末20aによりアプリケーションの作成が行われる場合のアプリケーション作成システム1の動作を説明する。
【0034】
まず、第1作成者端末20aの制御部21は、アプリケーションに組み込む候補となるプログラム要素の提示要求を無線通信部23により、サーバ装置10宛てに送信する(ステップS4)。ステップS4の処理は、具体的には以下のとおりである。
第1作成者端末20aの制御部21は、作成者によるアプリケーションの作成開始を指示する操作をUI部24により受け付けると、図10(a)に示すテンプレート選択画面をUI部24に表示させる。図10(a)に示すように、テンプレート選択画面では、アプリケーションの作成に利用可能なテンプレートの名称を付したソフトボタンB1〜B3が配置されている。作成者は、自身が作成したいアプリケーションに応じて、UI部24を操作していずれかのテンプレートを選択する。また、制御部21は、どの利用者向けのアプリケーションを作成するのかを指定する操作をUI部24により受け付けて、その利用者に割り当てられた利用者IDを特定する。
なお、パラメータDB133には利用者端末30のユーザ(利用者)の利用者IDが記述されている。よって、サーバ装置10は、このパラメータDB133に記述された利用者IDのいずれかを作成者に指定させればよい。
【0035】
そして、第1作成者端末20aは、自装置の作成者IDと、使用するテンプレートのテンプレートIDと、アプリケーションを提供する利用者の利用者IDとを含むプログラム要素の提示要求を送信する。ここにおいて、第1作成者端末20aは、作成者ID「MID001」と、テンプレートID「Temp1」と、利用者ID「UID101」とを含む提示要求を送信したものとする。
【0036】
次に、サーバ装置10の制御部11は、通信部12によりプログラム要素の提示要求を受信すると、パラメータDB133を参照して、プログラム要素DB131に蓄積されたプログラム要素の提示方法を規定する(ステップS5)。ここにおいて、制御部11は、プログラム要素DB131において提示要求に含まれるテンプレートID及び利用者IDに対応付けられたすべてのプログラム要素を提示対象とする。そして、制御部11は、パラメータDB133に記述されたパラメータの値が小さい順に提示対象のプログラム要素を配列(ソート)する、という提示方法を規定する。すなわち、制御部11は、利用者に対して推奨度合いがプログラム要素の配列順を先にするような提示方法を規定する。
なお、パラメータの値が同じであるプログラム要素が複数あった場合には、制御部11は、プログラム要素DB131において先(図中上側)に要素IDが記述されたプログラム要素を上位の配列順とすればよい。ここでは、制御部11は、「機能C」(要素ID;PID103)→「機能D」(要素ID;PID104)→「機能A」(要素ID;PID101)→「機能B」(要素ID;PID102)という提示方法を規定する。
【0037】
次に、制御部11は、ステップS5の処理で規定した提示方法に従って、第1作成者端末20aに対しプログラム要素を提示する(ステップS6)。ここにおいて、制御部11は、プログラム要素に対応する機能とその機能の説明とを付した画面表示をブラウザを用いて行わせるべく、通信部12により必要なデータを作成者端末20宛てに送信する。
第1作成者端末20aの制御部21は、無線通信部23の通信により受信したデータに基づき、サーバ装置10により提示されたプログラム要素をUI部24に表示させる(ステップS7)。ここにおいて、制御部21はブラウザを実行して、図11に示すような要素表示画面をUI部24に表示させる。
【0038】
ステップS7の処理では、制御部21は、パラメータの値が小さいプログラム要素ほど、その利用の推奨度合いが高いという意味で上位に表示させる。すなわち、制御部21は、パラメータの値が小さい(すなわち、利用者にとって使い勝手が良いと判断できる)順に配列してプログラム要素を表示させる。提示対象のプログラム要素が更に多い場合には、UI部24を操作する(例えば、フリック操作)ことで配列順が下位のプログラム要素が提示される。よって、制御部21は、配列順が先のプログラム要素ほど、より少ない操作量で選択できるような方法で表示させる。
【0039】
次に、制御部21は、作成者によるUI部24の操作により、アプリケーションの作成に関する指示を受け付ける(ステップS8)。ここにおいて、制御部21は、アプリケーションに組み込むプログラム要素を選択する操作を受け付ける。制御部21は、図11において、「○」印の中に「×」を付したソフトボタンB5がUI部24の操作で指定されると、対応するプログラム要素を削除し、アプリケーションに組み込まないようにする。一方、別のプログラム要素をアプリケーションに組み込む場合、作成者により「機能の追加」と付されたソフトボタンB4が選択されると、制御部21は組み込む候補となるプログラム要素を作成者に指定させる画面(図示せず)をUI部24に表示させる。ここで、制御部21は、例えば、追加可能なプログラム要素をUI部24に一覧表示させるが、別のテンプレートに組み込まれたプログラム要素を追加可能なプログラム要素として表示させてもよい。
また、ステップS8の処理では、制御部21は、アプリケーションに対する設定を示す設定情報を指定する操作を、UI部24により受け付ける。
【0040】
図12は、アプリケーションに対する設定情報が指定されるときの第1作成者端末20aでの画面表示の例を示す図である。図12(a)は、「道案内機能」(機能D)について設定情報が指定されるときの画面表示を示す図である。
道案内機能(機能D)においては、サーバ装置10は、道案内に用いられる利用者の自宅等の出発地点を設定情報として、その指定を受け付ける。その際に、図12に示す設定情報入力画面がUI部24に表示される。設定情報入力画面では、「マップから選ぶ」と付されたソフトボタンB6と、「設定情報で選ぶ」と付されたソフトボタンB7とが配置されている。作成者は、ソフトボタンB6,B7のいずれかを選択して設定情報を指定する。
【0041】
ここで、作成者は、設定情報DB132に記憶されている設定情報を利用しないで設定情報を指定する場合、ソフトボタンB6を選択する。制御部21は、ソフトボタンB6の操作を受け付けると、図13(a)に示すような設定情報入力画面をUI部24に表示させる。ここにおいて、制御部21は、UI部24にマップを表示させて、利用者の出発地点を作成者に手動設定させる。作成者は、例えば、マップの縮尺を変更したり表示エリアを変更させるなどの操作を行って、出発地点を指定する操作を行う。
なお、「★」で表したマークM1は目的地点を表していて、設定情報の入力とは違う機会に指定されている。
【0042】
一方、作成者は、設定情報DB132に記憶されている設定情報を利用する場合、ソフトボタンB7を選択する。このとき、制御部21は、設定情報提示要求を無線通信部23によりサーバ装置10宛てに送信する(ステップS9)。設定情報提示要求には、アプリケーションの利用者の利用者IDと、第1作成者端末20aの作成者IDと、設定IDとが含まれている。
なお、必要な設定情報に対応する設定IDは、例えば、テンプレートやプログラム要素に対応して予め規定されていればよい。
【0043】
サーバ装置10の制御部11は、設定情報提示要求を通信部12により受信すると、設定情報の提示可否を判断する(ステップS10)。制御部11は、設定情報DB132において、設定情報提示要求に含まれる利用者IDと、設定IDとに対応付けられたフィールドを参照する。ここでは、サーバ装置10は、作成者ID「MID001」、利用者ID「UID101」及び設定ID「住所」を含む設定情報提示要求を受信したとする。この場合、制御部31は、設定情報DB132における図4の第1行のレコードの開示情報として、開示可否「○」及び開示範囲「家族、友人」を特定する。
なお、作成者ID「MID001」にも利用者ID「UID101」及び設定ID「住所」に対応付けられたフィールドが存在するが、設定ID「住所」のフィールドがブランクであるため、制御部31は設定情報提示要求に応じた特定の対象としない。
【0044】
そして、制御部11は、作成者IDに基づいて、第1作成者端末20aのユーザたる作成者が、アプリケーションの利用者の家族又は友人に該当すると判定した場合に限って、設定情報を開示する。このようなアプリケーションの作成者と利用者との関係は、例えば、作成者ID及び利用者IDを用いて事前に利用者によって設定されて、サーバ装置10の記憶部13に記憶されていればよい。また、この関係は、利用者端末30において電話帳登録された内容で規定される関係に従ってもよい。
【0045】
制御部11は、作成者が利用者の友人と判定して、設定情報の開示を許可すると判定すると、第1作成者端末20a宛てに通信部12により設定情報を送信する(ステップS11)。
なお、制御部31は、開示対象の設定情報が複数存在する場合には、それら複数の中からいずれかひとつを選択させる形式で設定情報を送信すればよい。
【0046】
第1作成者端末20aの制御部21は、無線通信部23により設定情報を受信すると、受信した設定情報に応じて、図13(b)に示すような設定情報入力画面をUI部24に表示させる。ここにおいて、制御部21は、図13(b)に示すようにマップをUI部24に表示させるとともに、設定情報で示される利用者の自宅を出発地点として設定しておく。図13(b)において、「★」で表したマークM1は目的地点を表していて、「☆」で表したマークM2は、設定情報により指定された出発地点を表している。この場合、作成者は、この設定情報を利用することを了承する操作のみを行えばよく、例えばマップの縮尺を変更したり表示エリアを変更させたり、マップを見て出発地点を指定したりする操作を行わなくてよい。これにより、作成者にしてみれば、設定情報を手動設定で指定する場合に比べて操作負担が減る。
一方、サーバ装置10が設定情報の開示を許可しないと判定した場合、設定情報提示要求を受信した場合であっても、設定情報を提示しない。
【0047】
制御部21は、作成者から設定情報の利用指示を受け付けると(ステップS12)、アプリケーションの作成指示を、無線通信部23によりサーバ装置10宛てに送信する(ステップS13)。この作成指示には、アプリケーションに組み込むプログラム要素を選択するための要素IDや、そのアプリケーションに対する設定を示す設定情報が含まれている。
【0048】
サーバ装置10の制御部11は、作成指示を通信部12により受信してこれを取得すると、作成指示に従ってアプリケーションを作成する(ステップS14)。ここでは、制御部11は、作成指示に含まれる要素IDに対応付けられたプログラム要素をプログラム要素DB131から取得してアプリケーションに組み込み、更に、作成指示により取得した設定情報が示す設定を行ってアプリケーションを作成する。
なお、第1作成者端末20aは、ステップS8,12の処理でアプリケーションの作成に関するすべての指示を受け付けてから、サーバ装置10宛てに作成指示や利用指示を送信する構成である必要はない。例えば、UI部24によりアプリケーションの作成に関する操作が行われたびに、第1作成者端末20aはその操作に応じた作成指示や利用指示を送信してもよい。この場合、サーバ装置10は、操作のたびにその操作後に対応する画面表示を行わせるための画面情報を、第1作成者端末20a宛てに送信すればよい。また、ステップS9の処理で送信される設定情報提示要求に設定IDが含まれていなくてもよい。この場合、サーバ装置10は、ステップS11の処理で利用者に対応して開示可能な設定情報をすべて作成者に開示し、必要な設定情報を第1作成者端末20a側で選択させてもよい。
【0049】
次に、サーバ装置10の制御部11は、アプリケーションの作成が完了すると、そのアプリケーションを利用者に提供するべく、ステップS4の処理で取得した利用者IDが示す利用者の利用者端末30宛てに、通信部12によって送信する(ステップS15)。ここでは、制御部11は、記憶部13におけるアプリケーションの格納場所を記述した電子メールを利用者端末30宛てに送信し、利用者端末30からこの格納場所を指定したアプリケーションの送信要求を受信してから、アプリケーションを送信してもよい。
なお、サーバ装置10は各利用者IDに対応付けて、利用者にアプリケーションを提供するための電子メールを記憶しているものとする。
【0050】
以上のようにアプリケーションが提供された利用者端末30においては、制御部31が無線通信部33によりアプリケーションを受信すると、そのアプリケーションを実行する。
例えば、制御部11は、アプリケーションを実行することにより、図14に示すような実行画面をUI部34に表示させる。図14(a)は、出発地点から目的地点までのルート表示を行った場合の画面表示例を表したものである。この場合、出発地点から目的地点までの最短ルートが矢印でマップ上に表される。図14(b)は、利用者端末30でのGPS測位により得た利用者の現在位置もマップ上に表示した場合の画面表示例を表したものである。この場合、利用者の現在位置(マークM3で図示)と、出発地点と、目的地点とがマップ上に表示されていて、利用者は両者の位置関係を視覚的に把握することができる。
以上が、アプリケーション作成システム1の動作の説明であるが、設定情報DB132からサーバ装置10が取得した設定情報の利用方法は、どのようなアプリケーションを作成するかによって異なるものである。
【0051】
例えば、ご案内テンプレートを用いてディナーパーティーへの案内のためのアプリケーションを作成する場合に、利用者が希望する料理を主催者側で把握したい場合がある。このとき、図15に示すようなアプリケーションの実行画面を利用者端末30のUI部34に表示させて希望する料理を選択させたいとする。このようなアプリケーションでは、利用者が指定する可能性が高いと推測される料理に対応したソフトボタンを利用者が選択しやすいことが好ましい。
【0052】
図16は、第1作成者端末20aにおいて、このアプリケーションの作成時に設定情報が指定されるときの画面表示の例を示す図である。
ここにおいて、サーバ装置10は、アプリケーションの実行画面において優先的に提示させる料理のジャンルを設定情報として作成者に指定させる。設定情報入力画面では、「設定情報で選ぶ」と付されたソフトボタンB8と、プルダウンメニューP1〜P3が配置されている。作成者はソフトボタンB8を選択するか、プルダウンメニューP1〜P3を選択して設定情報を入力する。
【0053】
ここにおいて、作成者は、設定情報DB132に記憶されている設定情報を利用しないで設定情報を入力する場合、プルダウンメニューP1〜P3を用いて手動設定により料理のジャンルを選択し、図16(b)に示すような結果を得る。一方、作成者は、設定情報DB132に記憶されている設定情報を利用する場合、ソフトボタンB8を選択する。この場合、アプリケーション作成システム1では、上記ステップS9〜S11の処理ステップが実行されて、第1作成者端末20aは設定情報を得ることができる。ここにおいて、設定情報DB132には、図4の第3行に示すように、作成者ID「MID002」、利用者ID「UID101」及び設定ID「料理」に対応付けて、設定情報「イタリアン→フレンチ→和食」と記述されている。このような設定情報を取得した第1作成者端末20aは、優先順位が高い料理をプルダウンメニューP1〜P3により自動選択して、図16(b)に示すような結果を表示する
この場合にも、設定情報の入力支援により、作成者は料理をプルダウンメニューで選ぶ必要がないから、その分の作成者の操作負担が減る。
【0054】
どのプログラム要素がアプリケーションに組み込まれる場合にも、サーバ装置10が設定情報DB132から設定情報を取得してアプリケーションに対する設定を行うことにより、アプリケーションに対する設定に関する作成者の操作負担を減らすことができる。例えば、映画鑑賞会の案内をするためのアプリケーションの作成では、サーバ装置10は、鑑賞する映画のジャンルを利用者に選択させたい場合がある。この場合、サーバ装置10は、設定ID「映画」に対応する設定情報を設定情報DB132から取得すればよい。また、飲み会を開催するためのアプリケーションの作成では、サーバ装置10は会場の最寄駅を利用者に選択させたい場合がある。この場合、サーバ装置10は、設定ID「最寄駅」に対応する設定情報を設定情報DB132から取得すればよい。
このように、作成者が何らかの設定を行う必要のあるプログラム要素がアプリケーションに組み込まれるのであれば、サーバ装置10が設定情報DB132から設定情報を取得することによって、設定情報の指定に係る作成者の操作負担を減らすことができる。
【0055】
以上説明したように、サーバ装置10は、アプリケーションの作成者によりアプリケーションの利用者に対応して設定された設定情報を、その作成者の作成者IDと、利用者を識別する利用者IDとに対応付けて記憶する設定情報DB132を有している。そして、サーバ装置10は、利用者に提供されるアプリケーションが第1作成者により作成される場合に、この第1作成者と異なる第2作成者の作成者IDとこの利用者の利用者IDとに対応付けて設定情報DB132に記憶された設定情報を取得し、取得した設定情報が示す設定をしてアプリケーションを作成する。
このように、プリケーション作成システム1では、アプリケーションに対する設定を示す設定情報を複数の作成者同士で共有できる。これにより、アプリケーションの作成者は、他の作成者によって指定された設定情報をも利用することができ、自身が過去に利用した設定情報のみを利用する場合に比べて、設定情報の指定に係る操作負担が更に減ることとなる。
【0056】
更に、設定情報DB132には開示情報が記述されていて、各設定情報の開示可否や開示範囲が規定されている。このように、設定情報DB132内のすべての設定情報がすべての作成者に開示されるわけでないから、住所等の機密性の高い情報が設定情報に含まれていても、このような設定情報が利用者が知らない第三者にまで開示されてしまうことを抑えられる。
【0057】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
上述した第1実施形態のアプリケーション作成システム1では、作成者により開示情報が指定されていたが、アプリケーションの利用者が自身に関する設定情報の開示情報を指定してもよい。アプリケーション作成システム1の各装置のハードウェア構成は基本的には上述した第1実施形態と同じである。
【0058】
図17は、アプリケーション作成システム1の機能的構成を示す機能ブロック図である。図17において、上述した第1実施形態と同等に機能する機能ブロックは同じ符号を付して表しその説明を省略する。サーバ装置10は、提示部101、設定情報送信部102、指示受付部103、アプリケーション作成部104、及びアプリケーション提供部105のほか、開示情報取得部106に相当する機能を実現する。利用者端末30は、開示情報受付部301と、開示情報送信部302とに相当する機能を実現する。
開示情報受付部301は、利用者により指定された開示情報の入力を受け付ける。
開示情報送信部302は、開示情報受付部301が受け付けた開示情報をサーバ装置10宛てに送信する。
開示情報取得部106は、設定情報DB132に記述される開示情報を取得する。ここにおいて、開示情報取得部106は、開示情報送信部302により送信された開示情報を取得して、設定情報DB132を更新する。
【0059】
図18は、アプリケーション作成システム1の処理の流れを示すシーケンスチャートである。
アプリケーション作成システム1では、上述した第1実施形態と同様にして、設定情報が指定されてアプリケーションの作成が行われる(ステップS1〜S4)。その後、上記処理ステップS5〜S14が実行されてアプリケーションが利用者端末30に提供されると(ステップS15)、利用者端末30の制御部31は、提供されたアプリケーションに対して指定された設定を示す設定情報について、開示情報の指定を利用者に促す。そして、制御部31は、開示情報の指定を利用者のUI部34の操作により受け付ける(ステップS16)。ここでは、利用者端末30は、サーバ装置10により設定ID「住所」の設定情報「神奈川県横須賀市・・・」についての開示情報の指定を要求されたものとする。
【0060】
次に、制御部31は、指定された開示情報と、この開示情報に対応する設定情報の設定IDとを、無線通信部33によりサーバ装置10宛てに送信する(ステップS17)。ここにおいて、利用者ID「UID101」の利用者により、設定ID「住所」に対応して開示可否「○」及び開示範囲「家族、友人」が指定されて、その指定結果が利用者端末30からサーバ装置10に送信されたとする。
【0061】
サーバ装置10の制御部11は、通信部12によりステップS17の処理で送信された開示情報と設定IDとを受信すると、受信した開示情報と設定IDとに応じて設定情報DB132を更新する(ステップS18)。ここにおいて、制御部11は、受信した設定IDと開示情報とを、第1作成者端末20aの作成者ID「MID001」と利用者ID「UID101」とに対応付けて記述するように、設定情報DB132を更新する。これにより、図19に太枠で囲んで示すように、設定情報DB132において、作成者ID「MID001」と、利用者ID「UID101」と、設定ID「住所」と、設定情報「神奈川県横須賀市・・・」とに対応付けて、開示情報として開示可否「○」及び開示範囲「家族、友人」が対応付けられる。
以上のような設定情報DB132の更新は、第2作成者端末20bにおけるアプリケーションの作成時に限らず、任意のタイミングで行われてもよい。
【0062】
以上説明した第2実施形態によれば、上述した第1実施形態と同等の作用効果を奏するとともに、設定情報の開示可否や開示範囲を利用者自身で指定することができる。これにより、複数の作成者同士で設定情報を共有することを可能にしつつ、利用者が希望しない作成者にまで自身に対応する設定情報が利用されることを、より確実に回避することができる。
【0063】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。本発明は、例えば、以下のような形態で実施することも可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
[変形例1]
上述した各実施形態では、開示範囲は、アプリケーションの利用者の友人や家族など、作成者と利用者との関係がグループによって規定されていたが、作成者IDを用いるなどして個人単位で指定されてもよい。
【0064】
[変形例2]
上述した第1実施形態では、作成者により開示情報が指定され、上述した第2実施形態では、利用者により開示情報が指定されていたが、サーバ装置10が開示情報を自動設定してもよい。例えば、サーバ装置10は、設定ID毎に対応する開示情報を予め記憶しており、この記憶内容に従えばよい。これにより、サーバ装置10は、住所については常に開示を不許可としたり家族のみに開示を許可して、映画や料理については更に多くの作成者に設定情報を開示したりすることで、開示情報の指定に係る作成者又は利用者の操作負担を減らすことができる。
また、設定情報の項目によっては、すべての作成者に開示して差し支えない場合もありうる。この場合、開示情報に関する構成をアプリケーション作成システム1から省くことも可能である。
【0065】
[変形例3]
上述した各実施形態において、サーバ装置10は、設定情報DB132に記憶された一の設定情報が示す設定を、プログラム要素DB131から選択した複数のプログラム要素に対して行ってアプリケーションを作成してもよい。例えば、一のアプリケーションに組み込まれた複数のプログラム要素において、設定ID「住所」の設定情報の指定が必要な場合に、第1作成者端末20aにより設定ID「住所」に対応する設定情報が一度指定されると、サーバ装置10は、設定情報DB132から取得した住所に対応する設定情報を、アプリケーション内の複数のプログラム要素で共用するようにアプリケーションを作成すればよい。
この変形例の構成によれば、アプリケーションに組み込まれた複数のプログラム要素において同一の設定情報の指定が必要な場合において、逐一設定情報を指定する必要がない分だけ、作成者の操作負担が更に減ることとなる。
【0066】
[変形例4]
アプリケーション作成システム1において、サーバ装置10は、利用者による利用実績に応じて設定したパラメータに応じて提示方法を規定していたが、他の作成者により指定されたパラメータ、プログラム要素のアルゴリズム解析の結果に応じたパラメータ、又はそれらの複数を組み合わせで決定したパラメータにより提示方法を規定してもよい。アルゴリズム解析を採用する場合、サーバ装置10は、プログラム要素のアルゴリズムの解析結果に応じて、処理内容が複雑であったり利用者の操作負担が大きかったりするものほど使い勝手が悪いと判定して、パラメータの値を大きくする。
また、アプリケーション作成システム1では、利用者毎に個別のパラメータを設定していたが、複数の利用者のパラメータの統計結果(例えば、平均値や中央値)を用いて、複数ユーザで共通のパラメータを設定してもよい。ある利用者にとって使い勝手が良い機能は、他の利用者にとっても使い勝手が良い機能であることは多いし、ある利用者にとって使い勝手が悪い機能は、他の利用者にとっても使い勝手が良い機能であることは悪いと考えられるからである。
また、本発明は、このようなパラメータの概念を有しないものであってもよい。この場合、サーバ装置10は、予め決められた提示方法で各機能を作成者に対し提示すればよい。
[変形例5]
上述した各実施形態では、サーバ装置10及び作成者端末20の協働によりアプリケーションを作成していたが、このために必要な構成要素をすべて作成者端末20が備えていてもよい。
図20は、この変形例の作成者端末20の機能的構成を示す機能ブロック図である。図20に示すように、作成者端末20は、提示部101と、指示受付部103と、アプリケーション作成部104と、アプリケーション提供部105と、要素表示部201と、作成指示部202とに相当する機能を実現する。
本変形例において、作成者端末20がプログラム要素DB131を有するが、更新データを外部サーバ(図示せず)から受信することでプログラム要素DB131を更新してもよい。また、プログラム要素DB131が外部サーバにあり、作成者端末20が外部サーバからプログラム要素をダウンロードしてアプリケーションを作成する構成であってもよい。また、設定情報DB132は、自端末の端末IDが作成者IDに記述されたフィールドだけが記述されていて、他の作成者に関するデータについては作成者端末20がその作成者の作成者端末20から通信により取得してもよい。
なお、この変形例においては、作成者端末20が本発明のアプリケーション作成装置に相当する。
【0067】
また、サーバ装置10がプログラム要素や設定情報の提示に係る構成と、提示結果を用いてアプリケーションを作成する構成との双方を有していたが、それぞれ別の装置が有していてもよい。この場合、第1のサーバ装置が、提示部101と、設定情報送信部102とを実現し、第2のサーバ装置が指示受付部103と、アプリケーション作成部104と、アプリケーション提供部105とに相当する機能を実現すればよい。
この変形例のアプリケーション作成システム1の構成であっても、パラメータDB133とプログラム要素DB131とにおける要素IDが共通しているので、上述した各実施形態と同様にしてアプリケーションを作成可能である。
この変形例においては、第1のサーバ装置及び第2のサーバ装置の協働により本発明のアプリケーション作成装置が構成される。
【0068】
[変形例6]
また、サーバ装置10、作成者端末20及び利用者端末30のそれぞれが実現する各機能は、複数のプログラムの組み合わせによって実現され、又は、複数のハードウェア資源の協働によって実現されうる。
【符号の説明】
【0069】
1…アプリケーション作成システム、10…サーバ装置、101…提示部、102…設定情報送信部、103…指示受付部、104…アプリケーション作成部、105…アプリケーション提供部、106…開示情報取得部、11…制御部、12…通信部、13…記憶部、20…作成者端末、20a…第1作成者端末、20b…第2作成者端末、201…要素表示部、202…作成指示部、21,31…制御部、22,32…音声入出力部、23,33…無線通信部、24,34…UI部、25,35…記憶部、30…利用者端末、301…開示情報受付部、302…開示情報送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションプログラムに組み込まれる候補となるプログラム要素を蓄積する蓄積部と、
アプリケーションプログラムの作成者により当該アプリケーションプログラムの利用者に対応して指定された設定情報を、当該作成者を識別する作成者IDと、当該利用者を識別する利用者IDとに対応付けて記憶する設定情報記憶部と、
いずれかの前記利用者に提供されるアプリケーションプログラムが第1作成者からの指示に応じて作成される場合に、当該第1作成者と異なる第2作成者の作成者IDと当該利用者の利用者IDとに対応付けて前記設定情報記憶部に記憶された設定情報を取得し、取得した設定情報が示す設定をしたアプリケーションプログラムを前記蓄積部から選択したプログラム要素を用いて作成するアプリケーション作成部と
を備えることを特徴とするアプリケーション作成装置。
【請求項2】
前記設定情報記憶部は、
前記設定情報の開示が許可された作成者を示す開示情報を、当該設定情報に対応付けて記憶し、
前記アプリケーション作成部は、
前記第2作成者の作成者IDに対応付けて前記設定情報記憶部に記憶された開示情報が示す作成者に前記第1作成者が該当する場合には、前記記憶された設定情報を取得してアプリケーションプログラムを作成し、当該開示情報が示す作成者に前記第1作成者が該当しない場合には、前記設定情報を取得しない
ことを特徴とする請求項1に記載のアプリケーション作成装置。
【請求項3】
前記利用者により指定された前記開示情報を取得する開示情報取得部を備え、
前記設定情報記憶部は、前記開示情報取得部が取得した開示情報を、当該開示情報を指定した利用者の利用者IDと前記作成者IDとに対応付けて記憶する
ことを特徴とする請求項2に記載のアプリケーション作成装置。
【請求項4】
前記アプリケーション作成部は、
前記設定情報記憶部に記憶された一の設定情報が示す設定を前記蓄積部から選択した複数のプログラム要素に対して行ってアプリケーションプログラムを作成する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のアプリケーション作成装置。
【請求項5】
アプリケーション作成装置と、アプリケーションプログラムの作成者により操作される端末装置とを備えるアプリケーション作成システムであって、
前記アプリケーション作成装置は、
アプリケーションプログラムに組み込まれる候補となるプログラム要素を蓄積する蓄積部と、
前記端末装置により当該アプリケーションプログラムの利用者に対応して指定された設定情報を、前記作成者を識別する作成者IDと、当該利用者を識別する利用者IDとに対応付けて記憶する設定情報記憶部と、
いずれかの前記利用者に提供されるアプリケーションプログラムが第1作成者からの指示に応じて作成される場合に、当該第1作成者と異なる第2作成者の作成者IDと当該利用者の利用者IDとに対応付けて前記設定情報記憶部に記憶された設定情報を取得し、取得した設定情報が示す設定をしたアプリケーションプログラムを前記蓄積部から選択したプログラム要素を用いて作成するアプリケーション作成部と
を有し、
前記端末装置は、
前記蓄積部に蓄積されたプログラム要素から前記アプリケーション作成部に作成させるアプリケーションプログラムに組み込むプログラム要素を前記作成者の操作に応じて選択する指示と、当該アプリケーションプログラムに対する設定を示す設定情報を指定する指示とを、前記アプリケーション作成装置宛てに送信する作成指示部
を有することを特徴とするアプリケーション作成システム。
【請求項6】
アプリケーションプログラムの作成者により当該アプリケーションの利用者に対応して指定された設定情報を、当該作成者を識別する作成者IDと当該利用者を識別する利用者IDとに対応付けて記憶する設定情報記憶部から、前記設定情報を取得する取得ステップであって、
いずれかの前記利用者に提供されるアプリケーションプログラムが第1作成者からの指示に応じて作成される場合に、当該第1作成者と異なる第2作成者の作成者IDと当該利用者の利用者IDとに対応付けられた前記設定情報を取得する取得ステップと、
アプリケーションプログラムに組み込まれる候補となるプログラム要素を蓄積する蓄積部から選択したプログラム要素を用いて、前記取得ステップにおいて取得した設定情報が示す設定をしたアプリケーションプログラムを作成するアプリケーション作成ステップと
を有することを特徴とするアプリケーション作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−37446(P2013−37446A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171293(P2011−171293)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】