説明

アミノ炭水化物およびアミノ酸のO−アセチルサリチル誘導体を含む組成物

本明細書に記載の実施形態は、少なくとも1種のO−アセチルサリチル誘導体を含む組成物及び該組成物を使用した治療方法を含む。該組成物及び方法は、神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系の何れかに関連する障害及び症候群の予防及び治療に有用である。本発明の好ましい化合物としては、N−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン、N−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミンなどが挙げられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、米国特許法§119の下、2005年1月3日に出願された仮特許出願第60/640,225号の優先権を主張する。この開示の全体が、参考として本明細書に援用される。
【0002】
(発明の分野)
本出願は、神経、血管、筋骨格又は皮膚系に関連する疼痛、炎症、疾患、症状又は症候群を緩和又は改善するための局所的又は全身的な予防又は治療に使用される、O−アセチルサリチル誘導体、及び医薬的に許容される賦形剤又は溶媒を含む組成物、及び該組成物の使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
(背景)
“Topical Compositions Containing N−Acetylecysteine and Odor Masking Materials”という表題の、1996年10月16日に出願されたPCT出願番号PCT/US96/16534は、0.01%〜50%のN−アセチルシステイン又はN−アセチルシステインの誘導体、0.01%〜0.5%の臭気防止剤、及び皮膚の外観を改善するための局所担体を含む局所用組成物について記載している。
【0004】
“N−Acetyl Aldosamines, N−Acetylamino Acids and Related N−Acetyl Compounds and Their Topical Use” という表題の特許文献1、“N−Acetyl Aldosamines and Related N−Acetyl Compounds, and Their Topical Use”という表題の特許文献2、及び“N−Acetylamino Acids, Related N−Acetyl Compounds and Their Topical Use”という表題の特許文献3は、美容状態及び皮膚障害の局所的治療のための、N−アセチルアミノ酸及びN−アセチルアルドサミンを含む組成物の使用について記載し、権利主張している。
【0005】
“Compositions Comprising Phenyl−Glycine Derivatives”という表題の特許文献4は、美容状態及び皮膚障害の治療のための、フェニル−グリシン誘導体を含む組成物及び該組成物の使用について記載し、権利主張している。前述の各米国特許の開示内容は、全体が参考として本明細書に組み入れられている。
【0006】
アスピリンは、関節炎及び滑液包炎の疼痛及び炎症の一時的な軽減のために通常使用されている。経口アスピリンによって引き起こされる最も一般的な副作用は、アスピリンを繰り返し経口服用して摂取した患者の70%において消化管出血をもたらす胃刺激である。プレドニゾン等のコルチコステロイド、イブプロフェン、ナプロキセン、トルメチン及びスリンダク等の非ステロイド系抗炎症剤も、関節炎の一時的軽減のために使用される場合がある。しかし、これらの薬剤も、長期使用によって副作用を引き起こす可能性がある。ロフェコキシブ(Vioxx)及びセレコキシブ(Celebrex)は、骨関節炎、慢性関節リウマチ、並びに月経困難症、歯痛及び手術痛を含む無痛覚症の経口投与に使用される非ステロイド系抗炎症剤、鎮痛剤及び解熱剤である。これらの2種の薬剤による作用機序は、シクロオキシゲナーゼ−2の阻害を通じたプロスタグランジン合成の抑制であると考えられている。最近の研究では、ロフェコキシブ又はセレコキシブを服用した患者が、対照群に比べて心臓発作(心不全)の発症率が高いことが示されている。
【0007】
既知の組成物及び方法に関連する不利益及び問題に関する本明細書における説明は、本明細書に記載される実施形態の範囲をそれらを除く範囲に限定するものとして意図されることは決してない。実際、特定の実施形態には、示された不利益又は問題を被ることなく、1つ以上の既知の組成物、化合物又は方法が含まれる場合がある。
【特許文献1】米国特許第6,159,485号明細書
【特許文献2】米国特許第6,524,593号明細書
【特許文献3】米国特許第6,808,716号明細書
【特許文献4】米国特許第6,824,786号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0008】
(要旨)
本発明の実施形態の特徴は、少なくとも1種のO−アセチルサリチル誘導体及び医薬的に許容される賦形剤又は溶媒を含む組成物の治療上有効な量を、治療を必要とする患者に局所又は全身投与することによって、神経、血管、筋骨格又は皮膚系に関連する症状又は症候群を予防又は緩和する組成物及び方法を提供する。種々の実施形態のこれら及びその他の特徴は、以下の詳細な説明を確認することで当業者には容易に明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(詳細な説明)
本明細書に記載される実施形態の理解を助ける目的として、好ましい実施形態に言及し、特定の用語を使用して実施形態を説明する。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としたものであり、本発明の適用範囲を限定するものとして意図されていない。この開示を通じて使用される単数形には、別途文脈で明示されない限り、複数の言及が含まれる。従って、例えば、「組成物」という言及には、単一の組成物だけでなく、複数の当該組成物が含まれ、「治療薬」という言及には、1つ以上の治療薬及び/又は医薬品、及び当業界で既知のそれらの等価物等が含まれる。
【0010】
本発明者等は、O−アセチルサリチル誘導体、好ましくはO−アセチルサリチルアミノ炭水化物又はO−アセチルサリチルアミノ酸を含む組成物が、神経、血管、筋骨格又は皮膚系に関連する症状又は症候群を緩和又は改善するための局所的又は全身的な予防又は治療において有益又は治療上有効であることを発見した。好ましい化合物には、N−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン、N−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルカミン、N−(O−アセチルサリチル)−グリシンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)チロシンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−プロリン、N−(O−アセチルサリチル)−プロリンアミド、N−(O−アセチルサリチル)−プロリンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸ジエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−アルギニン、N−(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステル;N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステル;N−(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリン;N−(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−リジン、及びN−(O−アセチルサリチル)−オルニチンが含まれる。これらの化合物は、神経、血管、筋骨格又は皮膚系に関連する症状又は症候群を緩和又は改善するための局所的又は全身的な予防又は治療において有益又は治療上有効である。より具体的には、及び好ましくは、これらの化合物は、関節炎又はその他の障害によって引き起こされる関節の疼痛及び炎症を軽減するための経口投与に有益である。
【0011】
アスピリン(O−アセチルサリチル)部分が、アミド又はエステル結合としてアミノ炭水化物又はアミノ酸に化学的に結合するため、消化管出血等の経口アスピリンによって引き起こされる副作用が解消又は最小化される。
【0012】
本明細書に記載される組成物は、神経、血管、筋骨格又は皮膚系に関連する障害のための局所又は全身投与によって、治療上有効又は有益である。全身投与には、注射、輸液及び経口投与が含まれ、好ましい経路は経口投与によるものである。これらの化合物は、関節炎又はその他の障害によって引き起こされる関節の疼痛及び炎症を軽減するための経口投与に特に有益である。
【0013】
本実施形態に好ましくは含まれるO−アセチルサリチル誘導体は、アミノ及び/又はエステル結合を通じて、少なくとも1個のO−アセチルサリチル基と1個のアミノ炭水化物、アミノ酸又はペプチドから形成される、二量体又はオリゴマーである。本発明の好ましいO−アセチルサリチル誘導体には、N−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン、N−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルカミン、N−(O−アセチルサリチル)−グリシンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)チロシンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−プロリン、N−(O−アセチルサリチル)−プロリンアミド、N−(O−アセチルサリチル)−プロリンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸ジエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−アルギニン、N−(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステル;N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリン;N−(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリンエチルエステル;N−(O−アセチルサリチル)−リジン、及びN−(O−アセチルサリチル)−オルニチンが含まれる。
【0014】
本発明の実施形態のO−アセチルサリチル誘導体は、神経、血管、筋骨格又は皮膚系に関連する疼痛、炎症、障害、症状又は症候群を改善、治療、寛解、緩和又は低減する方法において使用される場合がある。
【0015】
神経系に関連する症状及び症候群には、(1)痴呆及びアルツハイマー病:記憶の進行性消失、大脳皮質の収縮及び萎縮、神経細胞における繊維のもつれ、アミロイドの老人斑、コリンアセチルトランスフェラーゼ酵素の減少、(2)手根管症候群:手のひら及び指の衰弱、疼痛、刺痛、しびれ感、灼熱感、(3)脳炎:脳の炎症、(4)頭痛:偏頭痛、神経を圧迫する血管の膨張又は血液供給を遮断する収縮、炎症、顔、首又は頭皮の筋収縮、(5)髄膜炎:髄液及び髄膜の感染、(6)神経痛:神経の疼痛、末梢神経疾患、坐骨神経痛、帯状疱疹、三叉神経痛、(7)パーキンソン病:手足の震え、筋硬直、(8)記憶喪失:記憶及び新しい記憶形成能力の喪失、並びに失調症、顔面神経麻痺、てんかん、多発性硬化症、重症筋無力症、ナルコレプシー、中風及び狂犬病等のその他の障害、が含まれるが、これらに限定されない。
【0016】
血管の状態、反応及び障害には、黒色表皮腫、肢端チアノーゼ、日射性口唇炎、日射性痒疹、皮膚炎、皮膚疾患、皮膚描記症、発汗異常症、薬疹、湿疹、紅斑、遊走性紅斑、皮膚赤色チアノーゼ症、肢端紅痛症、家族性出血、ヒスタミン反応、炎症性の丘疹及び膿疱性障害、扁平苔癬、紅斑性狼瘡、菌状息肉症、神経皮膚炎、神経ペプチド及び神経血管反応、類乾癬、凍瘡(しもやけ)、光アレルギー、光化学反応、光過敏症、バラ色ひこう疹、毛孔性紅色ひこう疹、多形日光疹、乾癬、鼻瘤、酒さ、硬化症、クモ状母斑、T細胞障害、毛細血管拡張症、蕁麻疹及びその他の血管反応が含まれるが、これらに限定されない。
【0017】
筋骨格系の異常には、(1)骨粗鬆症:骨の希薄化及び骨折を招く骨中のカルシウムの減少、(2)変形性関節症:膨張及び炎症を引き起こす関節軟骨の炎症、(3)慢性関節リウマチ:滑膜の炎症及び軟骨の破壊、心臓、肺、神経及び眼の損傷、(4)強直性せきつい炎:炎症及び不動を伴う仙腸関節及び脊髄に影響を及ぼす関節炎、(5)滑液包炎:滑液包の炎症、(6)腱炎:腱の炎症、(7)痛風:尿酸の沈着からの再発性急性関節炎、及び(8)一般的な疼痛、歯痛、手術痛、関節痛、腰痛、腱膜瘤及びヘルニア、が含まれるが、これらに限定されない。
【0018】
皮膚系の障害または異常には、角質化異常、色素沈着及び免疫;炎症;乾癬;口、膣及び肛門粘膜の障害;皮膚創傷;及び生理的機能の低下、が含まれるが、これらに限定されない。皮膚障害の症状には、にきび;そばかす;皮膚の染み;斑点;セルライト;皮膚疾患;ふけ;乾性肌;そう痒症;湿疹;魚鱗癬;角化症及び過角化症;黒子;肝斑;斑の表皮;偽鬚髯毛嚢炎;光老化及び光障害;乾癬;皮膚のしわ;伸展裂創;皮膚、爪体及び毛髪の菲薄化;しわ;異常な乾燥;口又は歯茎の疾患;粘膜、皮膚、毛髪、爪、肛門又は膣の刺激、炎症、不健康、損傷又は異常;皮膚成分の合成又は修復の欠陥;コラーゲン、グリコサミノグリカン、プロテオグリカン及びエラスチンの合成の異常又は減少、並びに皮膚におけるかかる成分のレベルの減少;皮膚、爪及び毛髪の表面の凹凸及び粗さ;皮膚、爪及び毛髪の反発性、弾力性及び反動性の喪失又は減少;皮膚、爪及び毛髪の滑らかさ及び光沢の欠如;爪及び毛髪の脆弱性及び開裂;皮膚黄変;反応性、刺激性又は末梢血管拡張性皮膚;皮膚、爪及び毛髪の濁り及び老化;皮膚漂白及び美白、及び創傷治癒、が含まれる。
【0019】
経口アスピリンに関連する副作用には、消化管出血、出血時間の延長、出血、消化性潰瘍、サリチル酸中毒、及び子供のレイエ症候群が含まれる。O−アセチルサリチルアミノ炭水化物、O−アセチルサリチルアミノ酸又は関連化合物は、アスピリン部分がアミド又はエステル結合によって化学的に結合している二量体又はオリゴマー化合物であるため、経口投与後のアスピリンによって発生する副作用は解消又は最小化される。
【0020】
実施形態のO−アセチルサリチルアミノ炭水化物、O−アセチルサリチルアミノ酸及び関連化合物は、(1)N−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物;(2)O−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物;(3)N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物;(4)N−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸;(5)N−(O−アセチルサリチル)−ペプチド;及び(6)関連する(O−アセチルサリチル)誘導体の6個のグループに分けることができる。
【0021】
(1).N−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物
アミノ炭水化物は複数のアミノ基を有することができるが、好ましい実施形態は、グルコサミン及びガラクトサミンのように、分子中に1個のアミノ酸のみを有する。N−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は、通常、アミド結合によってO−アセチルサリチロイル基とアミノ炭水化物のアミノ基の間に形成される二量体化合物である。例えば、N−(O−アセチルサリチル)−グルコサミンは、水溶液中で塩化O−アセチルサリチロイルとグルコサミンが反応することによって形成することができる二量体であってもよい。N−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は又、2〜9個の炭水化物単位を含むオリゴマーアミノ炭水化物のO−アセチルサリチロイル基とアミノ基の間に形成されるオリゴマー化合物であってもよい。N−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は又、アミド及び/又はエステル結合により1つ以上のO−アセチルサリチロイル基を含んでもよい。しかし、好ましいものは二量体化合物である。N−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は、以下の一般構造によって表わすことができる:
(CHOH)(CHNHR)R
(式中、nは好ましくは1〜9の整数であり;Rは、H、I、F、Cl、Br、CHO、CONH、COOR、1〜19個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アラルキル又はアリール基からなる群より選択され;Rは、CHCOOCCOで表わされるO−アセチルサリチルのラジカル基であり;Rは、H、CHO、CHOH、CONH及びCOORからなる群より選択され;Rは、H、1〜9個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基からなる群から独立して選択され;何れかの炭素原子と結合しているHは、I、F、Cl、Br、SH、CHO、CONH、NH、1〜9個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アラルキル又はアリール基で置換されていてもよく;OHは、H、NH、NHCOCH、2〜9個の炭素原子を有するアセトキシル又はその他のアシルオキシ基で置換されていてもよい)。
【0022】
N−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は、飽和又は不飽和、立体異性的又は非立体異性的、直鎖又は分岐鎖又は環状型として、遊離した酸、塩、部分的な塩、ラクトン、アミド又はエステル型として存在してもよい。N−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物の一般的な環状型は、アミノ炭水化物部分の5員環(フラノース型)又は6員環(ピラノース型)である。環状型の場合、構造はより複雑であるため、前記の一般構造によって容易に表されない。このような場合、N−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は、その化学名によって表わされる。
【0023】
以下は、代表的なN−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物である:N−(O−アセチルサリチル)−グリセロサミン、N−(O−アセチルサリチル)エリスロサミン、N−(O−アセチルサリチル)−スレオサミン、N−(O−アセチルサリチル)−リボサミン、N−(O−アセチルサリチル)−アラビノサミン、N−(O−アセチルサリチル)−キシロサミン、N−(O−アセチルサリチル)−リキソサミン、N−(O−アセチルサリチル)−アロサミン、N−(O−アセチルサリチル)−アルトロサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン、N−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グロサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ヨードサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−タロサミン、N−(O−アセチルサリチル)−アロヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グロヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−タロヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グリセラミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−エリスロサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−スレオサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−リボサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−アラビノサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−キシロサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−リキソサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−アロサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)アルトロサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グロサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−ヨードサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−タロサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−アロヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グロヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−タロヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)ラクトサミン、N−(O−アセチルサリチル)ムラミン酸、N−(O−アセチルサリチル)ノイラミン、N−(O−アセチルサリチル)ノイラミンラクトース、N−(O−アセチルサリチル)−ノイラミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−4−O−アセチルノイラミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−7−O−アセチルノイラミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−ジ−O−アセチルノイラミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グリセロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−エリスロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−スレオシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−リボシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−アラビノシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−キシロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−リキソシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−アロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−アルトロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルコシルアミン[N−(O−アセチルサリチル)−グルカミンと同じ]、N−(O−アセチルサリチル)−マンノシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−グロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−ヨードシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−タロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−アロヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−グロヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−タロヘプトシルアミン(前記において、接尾辞「−シルアミン」は、「−カミン」及びそれらの混合物及び組み合わせと同じ意味を表す)。
【0024】
(2)O−(Oアセチルサリチル)−アミノ炭水化物
グルコサミン等のアミノ炭水化物は、通常、1個のアミノ基及び4個のヒドロキシル基を有しており、O−アセチルサリチル基は、4個のヒドロキシル基の何れか1個に結合している。O−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は、O−アセチルサリチロイル基とアミノ炭水化物のヒドロキシル基との間に形成されたエステル結合の数によって、二量体又はオリゴマーであってもよい。例えば、1個のO−アセチルサリチロイル基が、グルコサミンの1個のヒドロキシル基に結合している場合、このように形成されたO−(O−アセチルサリチル)−グルコサミンは二量体化合物である。2個のO−アセチルサリチロイル基が、グルコサミンの2個のヒドロキシル基に結合している場合、このように形成されたジ−O−(O−アセチルサリチル)−グルコサミンは三量体化合物である。同様に、トリ−O−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン(四量体)及びテトラ−O−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン(五量体)も形成することができる。好ましいO−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は二量体であり、1個のエステル結合のみを有している。このエステル結合は、ヒドロキシル基の何れか1個で形成することができるが、好ましいものは、アミノ炭水化物のアノマー炭素である。例えば、1−O−(O−アセチルサリチル)−グルコサミンは、後者がピラノース又はフラノース型である場合に、グルコサミンの1位におけるエステル結合によって形成される。二量体化合物のO−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は、以下の一般構造によって表わすことができる:
(CHOR(CHNH)R
(式中、nは好ましくは1〜9の整数であり;Rは、H、I、F、Cl、Br、CHO、CONH、COOR、1〜19個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アラルキル又はアリール基からなる群より選択され;Rは、Hであるか、又は少なくとも1個のRがCHCOOCCOで表わされるO−アセチルサリチルのラジカル基であり:Rは、H、CHO、CHOH、CONH及びCOORからなる群より選択され;Rは、H、1〜9個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基からなる群から独立して選択され;何れかの炭素原子と結合しているHは、I、F、Cl、Br、SH、CHO、CONH、NH、1〜9個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アラルキル又はアリール基で置換されていてもよく;OHは、H、NH、NHCOCH、2〜9個の炭素原子を有するアセトキシル又はその他のアシルオキシ基で置換されていてもよい)。
【0025】
O−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は、飽和又は不飽和、立体異性的又は非立体異性的、直鎖又は分岐鎖又は環状型として、遊離した酸、塩、部分的な塩、ラクトン、アミド又はエステル型として存在してもよい。O−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物の一般的な環状型は、アミノ炭水化物部分の5員環(フラノース型)又は6員環(ピラノース型)である。環状型の場合、構造はより複雑であるため、前記の一般構造によって容易に表されない。このような場合、O−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は、その化学名によって表わす。
【0026】
以下は、代表的なO−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物である:O−(O−アセチルサリチル)−グリセロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−エリスロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−スレオサミン、O−(O−アセチルサリチル)−リボサミン、O−(O−アセチルサリチル)−アラビノサミン、O−(O−アセチルサリチル)−キシロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−リキソサミン、O−(O−アセチルサリチル)−アロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−アルトロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン、O−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン、O−(O−アセチルサリチル)−グロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−ヨードサミン、O−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−タロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−アロヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−タロヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−グリセラミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−エリスロサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−スレオサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−リボサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−アラビノサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−キシロサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−リキソサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−アロサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−アルトロサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−グロサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−ヨードサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−タロサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−アロヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−アルトロへプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−グロヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−タロヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)ラクトサミン、O−(O−アセチルサリチル)ムラミン酸、O−(O−アセチルサリチル)ノイラミン、O−(O−アセチルサリチル)ノイラミンラクトース、O−(O−アセチルサリチル)−ノイラミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−4−O−アセチルノイラミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−7−O−アセチルノイラミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−ジ−O−アセチルノイラミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−グリセロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−エリスロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−スレオシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−リボシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−アラビノシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−キシロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−リキソシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−アロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−アルトロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−グルコシルアミン[O−(O−アセチルサリチル)−グルカミンと同じ]、O−(O−アセチルサリチル)−マンノシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−グルコシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−ヨードシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−ガラクトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−タロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−アロヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−グロヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−タロヘプトシルアミン(前記において、接尾辞「−シルアミン」は、「−カミン」及びそれらの混合物及び組み合わせと同じ意味を表す)。
【0027】
(3)N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物
グルカミン等のアミノ炭水化物は、通常、1個のアミノ基及び4個のヒドロキシル基を有する。1個のO−アセチルサリチル基はアミノ基に結合してもよく、第2の基は4個のヒドロキシル基の何れか1個に結合してもよい。このように形成されたN,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は、1個のアミド結合及び1個のエステル結合によって2個のO−アセチルサリチル基と1個のアミノ炭水化物の間に形成された三量体化合物である。例えば、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコサミンは、1個のアミド結合及び1個のエステル結合によって形成された2個のO−アセチルサリチル基と1個のグルコサミンからなる三量体化合物である。1個のO−アセチルサリチル基がアミノ基に結合しており、2個のO−アセチル基がアミノ炭水化物の2個のヒドロキシル基に結合している場合、このように形成されたN,O,O−トリ(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は四量体である。同様に、N,O,O,O−テトラ(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物(五量体)、N,O,O,O,O−ペンタ(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物(六量体)、及びN,O,O,O,O,O−ヘキサ(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物(七量体)も形成することができる。好ましいN,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は、以下の一般構造によって表すことができる:
(CHOR(CHNHCOCOCOCH)R
(式中、nは好ましくは1〜9の整数であり;Rは、H、I、F、Cl、Br、CHO、CONH、COOR、1〜19個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アラルキル又はアリール基からなる群より選択され;Rは、Hであるか、又は少なくとも1個のRがCHCOOCCOで表わされるO−アセチルサリチルのラジカル基であり:Rは、H、CHO、CHOH、CONH及びCOORからなる群より選択され;Rは、H、1〜9個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基からなる群から独立して選択され;何れかの炭素原子と結合しているHは、I、F、Cl、Br、SH、CHO、CONH、NH、1〜9個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アラルキル又はアリール基で置換されていてもよい)。
【0028】
N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は、飽和又は不飽和、立体異性的又は非立体異性的、直鎖又は分岐鎖又は環状型として、遊離した酸、塩、部分的な塩、ラクトン、アミド又はエステル型として存在してもよい。N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物の一般的な環状型は、アミノ炭水化物部分の5員環(フラノース型)又は6員環(ピラノース型)である。環状型の場合、構造はより複雑であるため、前記の一般構造によって容易に表されない。このような場合、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物は、その化学名によって表わされる。
【0029】
以下は、代表的なN,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物である:N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グリセロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−エリスロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−スレオサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−リボサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アラビノサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−キシロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−リキソサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アルトロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−マンノサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ヨードサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−タロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アロヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グロヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−タロヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グリセラミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−エリスロサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−スレオサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−リボサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アラビノサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−キシロサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−リキソサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アロサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アルトロサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−マンノサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グロサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ヨードサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−タロサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アロヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アルトロへプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グロヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−タロヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)ラクトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)ムラミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)ノイラミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)ノイラミンラクトース、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ノイラミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−4−O−アセチルノイラミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−7−O−アセチルノイラミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ジ−O−アセチルノイラミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グリセロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−エリスロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−スレオシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−リボシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アラビノシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−キシロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−リキソシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アルトロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコシルアミン[N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルカミンと同じ]、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−マンノシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ヨードシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ガラクトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−タロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アロヘプトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グロヘプトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトシルアミン、及びN,O−ジ(O−アセチルサリチル)−タロヘプトシルアミン(前記において、接尾辞「−シルアミン」は、「−カミン」及びそれらの混合物及び組み合わせと同じ意味を表す)。
【0030】
(4)N−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸
N−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸は、好ましくは、アミド結合によって化学的に結合した二量体又はその他のオリゴマー化合物であり、好ましくは、少なくとも1個のO−アセチルサリチロイル基とアミノ酸のアミノ基の間に形成される。N−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸は、以下の一般構造によって表すことができる:
CHNHR(CHCOR
(式中、Rは、H、1〜14個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基であり;Rは又、OH、SH、SCH、NH、NHR、CONH、NHCONH、NHC(=NH)NH、NHC(=NR)NH、イミダゾール、ピロリジン又はその他の複素環基を担持してもよく;Rは、CHCOOCCOで表わされるO−アセチルサリチル基であり;nは0〜5の整数であり;Rは、NH、ORであり;Rは、H、1〜14個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基であり;何れかの炭素原子と結合しているHは、I、F、Cl、Br、OH、又は1〜9個の炭素原子を有するアルコキシ基で置換されていてもよい)。
【0031】
αアミノ基が複素環式ピロリジン環の一部であるため、一般に知られているアミノ酸単位の中でも、プロリンは前記の一般構造によって表わすことができない。従って、N−(O−アセチルサリチル)−プロリンは化学名のみで表される。N−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸は、N−(O−アセチルサリチル)−L−チロシンのように、D、L又はDL等の立体異性体として、又はN−(O−アセチルサリチル)−グリシンのように非立体異性体として、飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖又は環状型として、遊離した酸、塩、部分的な塩、ラクトン、アミド又はエステル型として存在してもよい。N−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸は、構造が非常に複雑で前記の一般構造で網羅しきれない場合、化学名のみで表す。
【0032】
以下は、代表的なN−(O−アセチルサリチル)アミノ酸である:N−(O−アセチルサリチル)−アラニン、N−(O−アセチルサリチル)−アルギニン、N,N’−ジ(O−アセチルサリチル)−アルギニン、N−(O−アセチルサリチル)−アスパラギン、N−(O−アセチルサリチル)−アスパラギン酸、N−(O−アセチルサリチル)−システイン、N−(O−アセチルサリチル)−グリシン、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン、N−(O−アセチルサリチル)−ヒスチジン、N,N’−ジ(O−アセチルサリチル)−ヒスチジン、N−(O−アセチルサリチル)−イソロイシン、N−(O−アセチルサリチル)−ロイシン、N−(O−アセチルサリチル)−リジン、N,N’−ジ(O−アセチルサリチル)−リジン、N−(O−アセチルサリチル)−メチオニン、N−(O−アセチルサリチル)−フェニルアラニン、N−(O−アセチルサリチル)−プロリン、N−(O−アセチルサリチル)−セリン、N−(O−アセチルサリチル)−スレオニン、N−(O−アセチルサリチル)−トリプトファン、N,N’−ジ(O−アセチルサリチル)−トリプトファン、N−(O−アセチルサリチル)−チロシン、N−(O−アセチルサリチル)−バリン、N−(O−アセチルサリチル)−β−アラニン、N−(O−アセチルサリチル)−γ−アミノブタン酸、N−(O−アセチルサリチル)−β−アミノイソブタン酸、N−(O−アセチルサリチル)−シトルリン、N−(O−アセチルサリチル)−ドーパ(3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン)、N−(O−アセチルサリチル)−ホモシステイン、N−(O−アセチルサリチル)−ホモセリン、N−(O−アセチルサリチル)−オルニチン、N,N’−ジ(O−アセチルサリチル)−オルニチン、N−(O−アセチルサリチル)−フェニルグリシン及びN−(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシン、及びそれらの混合物及び組み合わせ。
【0033】
(5)N−(O−アセチルサリチル)−ペプチド
N−(O−アセチルサリチル)−ペプチドは、好ましくは、アミド結合によって化学的に結合した三量体又はその他のオリゴマー化合物であり、O−アセチルサリチル基と、ジペプチド又はその他のオリゴペプチドのアミノ基の間に形成される。オリゴペプチドは、通常、2〜10個のアミノ酸単位を含む。しかし、好ましいN−(O−アセチルサリチル)−ペプチドは、アミド結合によって1個のO−アセチルサリチロイル基とジペプチドの間に形成された三量体化合物である。N−(O−アセチルサリチル)−ジペプチドは、以下の一般構造によって表すことができる:
CHNHRCONHCHRCOR
(式中、Rは独立して、H、1〜14個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基であり;及びOH、SH、SCH、NH、CONH、NHCONH、NHC(=NH)NH、イミダゾール、ピロリジン又はその他の複素環基を担持してもよく;Rは、CHCOOCCOで表わされるO−アセチルサリチル基であり;Rは、NH、ORであり;Rは、H、1〜14個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基であり;何れかの炭素原子と結合しているHは、I、F、Cl、Br、OH、又は1〜9個の炭素原子を有するアルコキシ基で置換されていてもよい)。
【0034】
N−(O−アセチルサリチル)−ペプチドは、N−(O−アセチルサリチル)−L−Tyr−L−Tyrのように、D、L又はDL等の立体異性体として、又はN−(O−アセチルサリチル)−Gly−Glyのように非立体異性体として存在してもよい。αアミノ基が複素環式ピロリジン環の一部であるため、一般に知られているアミノ酸単位の中でも、プロリンは前記の一般構造によって表わすことができない。従って、N−(O−アセチルサリチル)−プロリンペプチドは化学名のみで表される。N−(O−アセチルサリチル)−ペプチドは、飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖又は環状型として、遊離した酸、塩、部分的な塩、ラクトン、アミド又はエステル型として存在してもよい。前記の一般構造によって表わすことができないため、多くのN−(O−アセチルサリチル)−オリゴヌクレオチドが、それらの化学名のみで表されている。
【0035】
以下は、代表的なN−(O−アセチルサリチル)−ジペプチドである:N−(O−アセチルサリチル)−キョートルフィン(Tyr−Arg)、N−(O−アセチルサリチル)−アンセリン(β−Ala−1−N−Me−His)、N−(O−アセチルサリチル)−β−Ala−Lys、N−(O−アセチルサリチル)−Asp−Glu、N−(O−アセチルサリチル)−カルノシン(β−Ala−His)、N−(O−アセチルサリチル)−Gly−Gln、N−(O−アセチルサリチル)−γ−D−Glu−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Val、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Ile、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Met、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Ala、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Tyr、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−Leu−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−オフィジン(β−Ala−2−Me−His)、N−(O−アセチルサリチル)−Met−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−Ser−Tyr−NH、N−(O−アセチルサリチル)−Tyr−Pro−NH、及びそれらの混合物及び組み合わせ。
【0036】
以下は、代表的なN−(O−アセチルサリチル)−トリペプチドである:N−(O−アセチルサリチル)−バーシン(bursin)(Lys−His−Gly−NH)、N−(O−アセチルサリチル)−D−Phe−Phe−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−ジプロチンA(Ile−Pro−Ile)、N−(O−アセチルサリチル)−グルタチオン−(γ−Glu−Cys−Gly)、N−(O−アセチルサリチル)−pGlu−Glu−Pro−NH、N−(O−アセチルサリチル)−Lys−Trp−Lys、N−(O−アセチルサリチル)−Lys−Tyr−Lys、N−(O−アセチルサリチル)−オフタルミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−ノルオフタルミン酸(γ−Glu−Ala−Gly)、N−(O−アセチルサリチル)−ホモグルタチオン(ビス−γ−Glu−Cys−ビス−β−Ala)、N−(O−アセチルサリチル)−Met−Leu−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−Tyr−Gly−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−Pro−Leu−Gly−NH、及びそれらの混合物及び組み合わせ。
【0037】
以下は、更なる代表的なN−(O−アセチルサリチル)−オリゴペプチドである:N−(O−アセチルサリチル)−Lys−Lys−Gly−Glu、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Pro−Lys−Pro、N−(O−アセチルサリチル)−Gly−Gly−Phe−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Gly−Asp−Ser、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Gly−Glu−Ser、N−(O−アセチルサリチル)−Met−Leu−Phe−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−Val−Ala−Pro−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−Val−Gly−Ser−Glu、N−(O−アセチルサリチル)−Ala−Pro−Gly−Trp−NH、N−(O−アセチルサリチル)−Gly−Gly−Phe−Met−NH、N−(O−アセチルサリチル)−エンドルフィン1(Try−Pro−Trp−Phe−NH)、N−(O−アセチルサリチル)−エンドルフィン2(Tyr−Pro−Phe−Phe−NH)、N−(O−アセチルサリチル)−モルフィセプチン(Tyr−Pro−Phe−Pro−NH)、N−(O−アセチルサリチル)−エキソルフィンC(Tyr−Pro−Ile−Ser−Leu)、N−(O−アセチルサリチル)−ピロGlu−Glu−Asp−Ser−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−Tyr−Gly−Gly−Phe−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−Tyr−Gly−Gly−Phe−Met、N−(O−アセチルサリチル)−ピロGlu−Leu−Tyr−Glu−Asn−Lys、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Arg−Pro−Tyr−Ile−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−Val−Gly−Val−Ala−Pro−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−Tyr−Pro−Ile−Ser−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Lys−Arg−Ala−Arg−Lys−Glu、N−(O−アセチルサリチル)−ケムプチド(Leu−Arg−Arg−Ala−Ser−Leu−Gly)、N−(O−アセチルサリチル)−Tyr−Gly−Gly−Phe−Leu−Arg−Arg、N−(O−アセチルサリチル)−Met−Glu−His−Phe−Arg−Trp−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−β−カソモルフィン(Tyr−Pro−Phe−Val−Glu−Pro−Ile)、N−(O−アセチルサリチル)−Asp−Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−Met−Gln−Met−Lys−Lys−Val−Leu−Asp−Ser、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Pro−Pro−Gly−Phe−Ser−Pro−Phe−Arg、N−(O−アセチルサリチル)−Ile−Ala−Arg−Arg−His−Pro−Tyr−Phe−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−Cys−Tyr−Ile−Gln−Asn−Cys−Pro−Leu−Gly−NH、N−(O−アセチルサリチル)−Cys−Tyr−Phe−Gln−Asn−Cys−Pro−Arg−Gly−NH、N−(O−アセチルサリチル)−Cys−Tyr−Ile−Gln−Asn−Cys−Pro−Arg−Gly−NH、及びそれらの混合物及び組み合わせ。
【0038】
(6)関連する(O−アセチルサリチル)誘導体
関連する誘導体には:O−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸;N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ酸;N,O,O−トリ(O−アセチルサリチル)−アミノ酸;S−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸;N,S−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ酸;O,S−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ酸が含まれ、好ましくはヒドロキシル又はチオール基を有するアミノ酸から誘導される。その他の(O−アセチルサリチル)誘導体には:N−(O−アセチルサリチル)−アミノ−オリゴ糖;N−(O−アセチルサリチル)−オリゴ−アミノ糖;N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノオリゴ糖;及びN,O−ジ(O−アセチルサリチル)−オリゴ−アミノ糖が含まれる。アミノ−オリゴ糖及びオリゴ−アミノ糖において、O−アセチルサリチル基は、アミノ基及び/又はヒドロキシル基に結合してもよい。前記のアミノ酸の例には、セリン、ホモセリン、3−フェニルセリン、スレオニン、チロシン、4−ヒドロキシフェニルグリシン、システイン、ホモシステイン及びドーパが含まれる。
【0039】
以下は、代表的な(O−アセチルサリチル)アミノ酸誘導体である:S−(O−アセチルサリチル)−システイン、N,S−ジ(O−アセチルサリチル)−システイン、S−(O−アセチルサリチル)−ホモシステイン、N,S−ジ(O−アセチルサリチル)−ホモシステイン、O−(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシン、O−(O−アセチルサリチル)−セリン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−セリン、O−(O−アセチルサリチル)−ホモセリン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ホモセリン、O−(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリン、O−(O−アセチルサリチル)−スレオニン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−スレオニン、O−(O−アセチルサリチル)−チロシン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−チロシン、O−(O−アセチルサリチル)−ドーパ、O,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ドーパ、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ドーパ及びN,O,O−トリ(O−アセチルサリチル)−ドーパ、及びそれらの混合物及び組み合わせ。
【0040】
本実施形態のアミノ炭水化物、アミノ酸及びペプチドのO−アセチルサリチル誘導体は、アスピリンと同様の薬理学的及び治療的効果を有するが、消化管出血等の副作用は有さない。薬理学的及び治療的効果には、鎮痛、抗炎症及び解熱作用、及び心血管系の保護が含まれる。
【0041】
本発明の好ましい実施形態によれば、神経、血管、筋骨格又は皮膚系に関連する障害の局所的又は全身的治療のために、医薬的に許容される溶媒中に存在する治療上有効な量のアミノ炭水化物、アミノ酸及びペプチド、それらの遊離した酸、エステル、アミド、ラクトン及び塩型のO−アセチルサリチル誘導体からなる群より選択される少なくとも1種の化合物を含む組成物が提供される。
【0042】
一実施形態において、組成物は、グルコサミン、又はアルギニン、オルニチン若しくはリジン等の塩基性アミノ酸を含むO−アセチルサリチルアミノ炭水化物誘導体のような、O−アセチルサリチル酸(アスピリン)とO−アセチルサリチル誘導体の混合物を含む場合がる。組成物は又、アスピリンの存在にかかわらず、O−アセチルサリチル誘導体化合物の混合物を含む場合がある。好ましい実施形態において、組成物は、アスピリン又はその他のO−アセチル誘導体化合物の非存在下で、1種のO−アセチルサリチル誘導体化合物を含む場合がある。
【0043】
別の実施形態において、組成物は更に、同時に又は連続して投与することのできる美容薬剤、医薬品又はその他の薬剤を含む。これらの薬剤には、ヒドロキシ酸、ケト酸及び関連化合物;フェニルαアシルオキシアルカン酸及び誘導体;N−アセチルアルドサミン、N−アセチルアミノ酸及び関連するN−アセチル化合物;局所鎮痛剤及び麻酔剤;抗ざ瘡剤;抗菌剤;抗酵母剤;抗真菌剤;抗ウイルス剤;抗ふけ剤;抗皮膚炎剤;抗ヒスタミン剤;鎮痒薬;鎮吐剤;抗動揺病剤;抗炎症剤;抗角化性剤(antihyperkeratotic agent);制汗剤;抗乾癬剤;抗脂漏剤;ヘアコンディショナー及びヘアトリートメント剤;老化防止及び抗しわ剤;日焼け止め及び日焼け防止剤;美白剤;脱色剤;収斂剤;清浄剤;穀粒、カルス及び疣除去剤;局所血管作動薬;ビタミン;コルチコステロイド;日焼け剤;ホルモン;レチノイド;歯周病又は口腔ケア剤が含まれる。
【0044】
相互作用又は相乗効果のためのO−アセチルサリチル誘導体を含む組成物に組み入れられる美容薬剤、医薬品及びその他の薬剤には、アバカビル、アセブトロール、アセトアミノフェン、アセトアミノサロール、アセタゾールアミド、アセトヒドロキサム酸、N−アセチル−システイン、N−アセチル−グルコサミン、N−アセチル−グルタミン、N−アセチル−リジン、N−アセチル−オルニチン、N−アセチルプロリンアミド、N−アセチル−プロリン、アセチルサリチル酸、アシトレチン、アクロベート、アクリバスチン、アクチック、アシクロビル、アダパレン、アデフォビル・ディピボキシル、アデノシン、アルブテロール、アルフゾシン、アロプリノール、アロキサンチン、アルモトリプタン、アルプラゾラム、アルプレノロール、酢酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩化水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、アマンタジン、アミロリド、アミナクリン、アミノ安息香酸(PABA)、アミノカプロン酸、アミノサリチル酸、アミオダロン、アミトリプチリン、アムロジピン、アモカルジン、アモジアキン、アモロルフィン、アモキサピン、アンフェタミン、アンピシリン、アナグレライド、アナストロゾール、アントラリン、アポモルフィン、アプレピタント、アルブチン、アリピプラゾール、アスコルビン酸、アスコルビン酸パルミテート、アタザナビル、アテノロール、アトモキセチン、アトロピン、アザチオプリン、アゼライン酸、アゼラスチン、アジスロマイシン、バシトラシン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベメグリド、ベナゼプリル、ベンドロフルメチアジド、ベンゾカイン、ベンゾナテート、ベンゾフェノン、過酸化ベンゾイル、ベンズトロピン、ベプリジル、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブリモニジン、ブロモフェニラミン、ブピバカイン、ブプレノルフィン、ブプロピオン、ブリマミド、ブテナフィン、ブトコナゾール、カベルゴリン、コーヒー酸、カフェイン、カルシポトリエン、カンファー、カンデサルタンシレキセチル、カプサイチン、カルバマゼピン、カルバミドペルオキシド、セフジトレンピボキシル、セフェピム、セフポドキシムプロキセチル、セレコキシブ、セチリジン、セビメリン、キトサン、クロルジアゼポキシド、クロルヘキシジン、クロロキン、クロロチアジド、クロロキシレノール、クロルフェニラミン、クロルプロマジン、クロルプロパミド、シクロピロックス、シロスタゾール、シメチジン、シナカルセット、シプロフロキサシン、シタロプラム、クエン酸、クラドリビン、クラリスロマイシン、クレマスチン、クリンダマイシン、クリオキノール、プロピオン酸クロベタゾール、クロミフェン、クロニジン、クロピドグレル、クロトリマゾール、クロザピン、コールタール、コカイン、コデイン、クロモリン、クロタミトン、シクリジン、シクロベンザプリン、シクロセリン、シタラビン、デカルバジン、ダルフォプリスチン、ダプソン、ダプトマイシン、ダウノルビシン、デフェロキサミン、デヒドロエピアンドロステロン、デラビルジン、デシプラミン、デスロラタジン、デスモプレシン、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、デクスメデトミジン、デクスメチルフェニデート、デクスラゾキサン、デキストロアンフェタミン、ジアゼパム、ジサイクロミン、ジダノシン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルフィネ、ジルチアゼム、6,8−ジメルカプトオクタン酸(ジヒドロリポ酸)、ジフェンヒドラミン、ジフェノキシレート、ジピリダモール、ジソピラミド、ドブタミン、ドフェチリド、ドラセトロン、ドネペジル、ドーパエステル、ドパミド、ドーパミン、ドルゾラミド、ドキセピン、ドキソルビシン、ドキシサイクリン、ドキシラミン、ドキシピン、デュロキセチン、ジクロニン、エコナゾール、エフロルニチン、エレトリプタン、エムトリシタビン、エナラプリル、エフェドリン、エピネフリン、エピニン、エピルビシン、エプチフィバチド、エルゴタミン、エリスロマイシン、エスシタロプラム、エスモロール、エソメプラゾール、エスタゾラム、エストラジオール、エタクリン酸、エチニルエストラジオール、エチドカイン、エトミデート、ファンシクロビル、ファモチジン、フェロジピン、フェンタニル、フェルラ酸、フェキソフェナジン、フレカイニド、フルコナゾール、フルシトシン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、5−フルオロウラシル、フルオキセチン、フルフェナジン、フルラゼパム、フルボキサミン、ホルモテロール、フロセミド、ガラクタロラクトン、ガラクトン酸、ガラクトノラクトン、ガランタミン、ガチフロキサシン、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲミフロキサシン、グルカロラクトン、グルコン酸、グルコノラクトン、グルクロン酸、グルクロノラクトン、グリコール酸、グリセオフルビン、グアイフェネシン、グアネチジン、N−グアニルヒスタミン、ハロペリドール、ハロプロジン、ヘキシルレゾルシノール、ホマトロピン、ホモサレート、ヒドララジン、ヒドロクロロチアジド、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン 21−アセテート、ヒドロコルチゾン 17−ブチレート、ヒドロコルチゾン 17−バレレート、過酸化水素、ヒドロモルホン、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノエーテル、ヒドロキシジン、ヒヨスチアミン、ヒポキサンチン、イブプロフェン、イクタモール、イダルビシン、イマチニブ、イミプラミン、イミキモッド、インジナビル、インドメタシン、イルベサルタン、イリノテカン、イソエタリン、イソプロテレノール、イトラコナゾール、カナマイシン、ケタミン、ケタンセリン、ケトコナゾール、ケトプロフェン、ケトチフェン、コウジ酸、ラベタロール、乳酸、ラクトビオン酸、ラミブジン、ラモトリジン、ランソプラゾール、レトロゾール、ロイプロリド、レバルブテロール、レボフロキサシン、リドカイン、リネゾリド、ロベリン、ロペラミド、ロサルタン、ロキサピン、リセルグ酸ジエチルアミド、マフェニド、リンゴ酸、マルトビオン酸、マンデル酸、マプロチリン、メベンダゾール、メカミラミン、メクリジン、メクロサイクリン、メマンチン、メントール、メペリジン、メピバカイン、メルカプトプリン、メスカリン、メタネフリン、メタプロテレノール、メタラミノール、メトホルミン、メサドン、メタンフェタミン、メトトレキセート、メトキサミン、メチルドーパエステル、メチルドパミド、3,4−メチレンジオキシメタンフェタミン、乳酸メチル、ニコチン酸メチル、メチルフェニデート、サリチル酸メチル、メチアミド、メトラゾン、メトプロロール、メトロニダゾール、メキシレチン、ミコナゾール、ミダゾラム、ミドドリン、ミグラスタット、ミノサイクリン、ミノキシジル、ミルタザピン、ミトキサントロン、モエキシプリラート、モリンドン、モノベンゾン、モルヒネ、モキシフロキサシン、モキソニジン、ムピロシン、ナドロール、ナフチフィン、ナルブフィン、ナルメフェン、ナロキソン、ナプロキセン、ネファゾドン、ネルフィナビル、ネオマイシン、ネビラピン、ニカルジピン、ニコチン、ニフェジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニザチジン、ノルエピネフリン、ナイスタチン、オクトパミン、オクトレオチド、メトキシ桂皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、オフロキサシン、オランザピン、オルメサルタンメドキソミル、オロパタジン、オメプラゾール、オンダンセトロン、オキシコナゾール、オキソトレモリン、オキシベンゾン、オキシブチニン、オキシコドン、オキシメタゾリン、パジメートO、パロノセトロン、パントテン酸、パントイルラクトン、パロキセチン、ペモリン、ペンシクロビル、ペニシラミン、ペニシリン類、ペンタゾシン、ペントバルビタール、ペントスタチン、ペントキシフィリン、ペルゴリド、ペリンドプリル、ペルメトリン、フェンシクリジン、フェネルジン、フェニラミン、フェンメトラジン、フェノバルビタール、フェノール、フェノキシベンザミン、フェントラミン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、フェニトイン、フィゾスチグミン、ピロカルピン、ピモジド、ピンドロール、ピオグリタゾン、ピパマジン、ピペロニルブトキシド、ピレンゼピン、ポドフィロックス、ポドフィリン、ポビドンヨード、プラミペキソール、プラモキシン、プラゾシン、プレドニゾン、プレナルテロール、プリロカイン、プロカインアミド、プロカイン、プロカルバジン、プロマジン、プロメタジン、プロピオン酸プロメタジン、プロパフェノン、プロポキシフェン、プロプラノロール、プロピルチオウラシル、プロトリプチリン、プソイドエフェドリン、ピレトリン、ピリラミン、ピリメタミン、クエチアピン、キナプリル、キネタゾン、キニジン、キヌプリスチン、ラベプラゾール、レセルピン、レゾルシノール、レチナール、13−シスレチノイン酸、レチノイン酸、レチノール、酢酸レチニル、パルミチン酸レチニル、リバビリン、リボン酸、リボノラクトン、リファンピン、リファペンチン、リファキシミン、リルゾール、リマンタジン、リセドロン酸、リスペリドン、リトドリン、リバスチグミン、リザトリプタン、ロピニロール、ロピバカイン、サリチルアミド、サリチル酸、サルメテロール、スコポラミン、セレギリン、硫酸セレニウム、セロトニン、サーチンドール、セルトラリン、シェールタール、シブトラミン、シルデナフィル、ソタロール、ストレプトマイシン、ストリキニン、スルコナゾール、スルファベンズ、スルファベンズアミド、スルファブロモメタジン、スルファセタミド、スルファクロルピリダジン、スルファシチン、スルファジアジン、スルファジメトキシン、スルファドキシン、スルファグアノール、スルファレン、スルファメチゾール、スルファメトキサゾール、スルファニルアミド、スルファピラジン、スルファピリジン、スルファサラジン、スルファソミゾール、スルファチアゾール、スルフィソキサゾール、イオウ、タダラフィル、タムスロシン、酒石酸、タザロテン、テガセロール、テリスロマイシン、テルミサルタン、テモゾロミド、テノフォビル、ジソプロキシル、テラゾシン、テルビナフィン、テルブタリン、テルコナゾール、テルフェナジン、テトラカイン、テトラサイクリン、テトラヒドロゾリン、テオブロミン、テオフィリン、チアベンダゾール、チオクト酸(リポ酸)、チオリダジン、チオチキセン、チモール、チアガビン、チモロール、チニダゾール、チオコナゾール、チロフィバン、チザニジン、トブラマイシン、トカイニド、トラゾリン、トルブタミド、トルナフテート、トルテロジン、トラマドール、トラニルシプロミン、トラゾドン、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロンジアセテート、トリアムシノロンヘキサアセトニド、トリアムテレン、トリアゾラム、トリクロサン、トリフルプロマジン、トリメトプリム、トリミプラミン、トリペレナミン、トリプロリジン、トロメタミン、トロパ酸、チラミン、ウンデシレン酸、尿素、ウロカニン酸、ウルソジオール、ベルデナフィル、ベンラファキシン、ベラパミル、ビタミンE酢酸塩、ボリコナゾール、ワーファリン、木タール、キサンチン、ザフィルルカスト、ザレプロン、亜鉛ピリチオン、ジプラシドン、ゾルミトリプタン、ゾルピデムが含まれる。
【0045】
O−アセチルサリチル誘導体を含む組成物は、溶液、ゲル、ローション、クリーム、軟膏、シャンプー、スプレー、スティック、粉末、マスク、洗口剤又は口内洗剤、膣用ゲル又は製剤、又は皮膚、爪、毛髪、口内粘膜、膣又は肛門粘膜、口又は歯茎における使用に許容されるその他の形態として製剤化することができる。
【0046】
溶液組成物を調製するには、本実施形態の少なくとも1種のO−アセチルサリチル誘導体を、水、エタノール、プロピレングリコール、ブチレングリコール及び/又はその他の局所的に許容されるビヒクルから調製された溶液中に溶解することができる。単一のO−アセチルサリチル誘導体の濃度、又は組成物が1種以上のO−アセチルサリチル誘導体を含む場合の全O−アセチルサリチル誘導体の全濃度は、全組成物の0.01〜99.9重量%の範囲であってもよく、好ましい濃度は全組成物の約0.1〜約50重量%の範囲であり、更に好ましい濃度は、全組成物の約0.5〜約25重量%である。
【0047】
ローション、クリーム又は軟膏形態で局所用組成物を調製するには、O−アセチルサリチル誘導体を、まず水、エタノール、プロピレングリコール及び/又はその他のビヒクルに溶解し、こうして得た溶液を、所望の基剤又は医薬的に許容されるビヒクルと混合して、ローション、クリーム又は軟膏を作成する。O−アセチルサリチル誘導体の濃度は、前述の濃度と同じであってもよい。
【0048】
局所用製剤は又、ゲル又はシャンプーの形態でも製剤化することができる。通常のゲル組成物は、O−アセチルサリチル誘導体を含む溶液に、キトサン、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリクオタニウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボマー又はアンモニア処理したグリチルリジン酸塩等のゲル化剤を添加することによって製剤化することができる。ゲル化剤の好ましい濃度は、全組成物の約0.1〜約4重量%の範囲となる場合がある。シャンプーの調製においては、O−アセチルサリチル誘導体を、まず水又はプロピレングリコールに溶解し、こうして得た溶液をシャンプー基剤と混合する。ゲル又はシャンプー形態において使用されるO−アセチルサリチル誘導体の濃度は、前述の濃度と同じであってもよい。
【0049】
相加効果又は相乗効果をもたらす局所用併用組成物を調製するには、美容製剤、医薬品又はその他の薬剤を製剤に溶解又は混合することによって、該薬剤を前記の何れかの組成物に組み込むことができる。O−アセチルサリチル誘導体を送達するその他の形態の組成物は、当業者によって容易に配合、調製又は製剤化される。
【0050】
全身使用の場合は、O−アセチルサリチル誘導体を経口投与又は非経口注射のために製剤化することができる。経口製剤においては、O−アセチルサリチル誘導体を錠剤形態で製剤化するか、又はゼラチン粉末と混合するか、混合せずにゼラチンカプセルとして製剤化することができる。各錠剤又はカプセルは、約10〜約300mgのO−アセチルサリチル誘導体を含んでもよい。例えば、サイズ1及び0のリリーゼラチンカプセルは、それぞれ約100mg及び150mgのN−(O−アセチルサリチル)−L−チロシンエチルエステル粉末を含む。同様に、サイズ1及び0のリリーゼラチンカプセルは、それぞれ約130mg及び200mgのN−(O−アセチルサリチル)−D−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステル粉末を含む。非経口注射剤においては、O−アセチルサリチル誘導体を、水、プロピレングリコール及び/又はその他の医薬的に許容されるビヒクル中で、通常約1〜約10重量%にて、無菌条件下で調製することができる。
【0051】
本実施形態のO−アセチルサリチル誘導体を含む組成物は、美容状態、皮膚障害、又は神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する疾患の予防又は治療を必要とするヒト患者に局所又は全身投与することができる。
【0052】
局所投与の場合、調製に関する項に従って調製されたO−アセチルサリチル誘導体を含む組成物は、障害又は疾患に関連する損傷又は皮膚の部位に、1日に1〜3回、好ましくは2回、局所塗布することができる。局所塗布は、障害又は疾患が根絶するか、実質的に改善されるまで続けることができる。治療期間は、障害又は疾患の状態又は重症度、及び個々の患者により異なる。神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害及び疾患の例には、疼痛、そう痒症、炎症、紅斑、皮膚炎、ざ瘡、湿疹、重度の乾燥肌、魚鱗癬、カルス、角化症、過角化症、そばかす、乾癬、しわ、及び光老化皮膚が含まれる。本発明のO−アセチルサリチル誘導体を含む組成物は、神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する種々の障害の局所的な予防又は治療において有益又は有効であることが見出されている。例えば、重度の乾燥肌(魚鱗癬)を有するヒト患者に、親水性軟膏中のN−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン(5%)を1日2回、2週間塗布した。2週間の治療後、厚い鱗状の皮膚がなめらかになり、皮膚は医学的評価による判断で75%の改善を示した。
【0053】
全身投与の場合、調製に関する項に従って調製されたO−アセチルサリチル誘導体を含む組成物は、注射、輸液又は好ましい経口投与経路による経口摂取により投与することができる。神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害又は疾患の予防又は治療のために、O−アセチルサリチル誘導体を含む組成物は、1日に1〜3回、好ましくは1日に2回、経口投与することができる。経口投与は、障害又は疾患が根絶するか、実質的に改善されるまで続けることができる。
【0054】
本発明者等は、全身投与されたO−アセチルサリチル誘導体を含む組成物が、神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害又は疾患の予防又は治療において治療上有益又は有効であることを見出した。これらの障害及び疾患には、疼痛、そう痒症、炎症、紅斑、皮膚炎、痴呆、関節痛又は関節の腫れ、及び関節炎が含まれる。例えば、両膝に変形性関節症を4年間有するヒト患者は、歩行及び休息時に中等度から重度の疼痛強度の疼痛の症状を有していた。この症状は、ナプロキセン及びイブプロフェン等の非ステロイド系抗炎症剤では軽減されなかったが、1日10〜30mgの経口プレドニゾンでは完全ではないものの軽減された。患者は数年前に経口アスピリンを服用していたが、アスピリンの経口投与後に急性の消化管出血は起こらなかった。患者は、投与量100mgのN−(O−アセチルサリチル)−L−チロシンエチルエステルを経口服用した。この投与量では不快感や副作用はほとんどなく、膝の疼痛の軽減も制限された。経口投与量を1gに増やすと、経口投与から2時間半後に膝の疼痛は消失した。患者は、膝の疼痛を感じることなく、丸一日、集中的な身体活動を行った。1gのN−(O−アセチルサリチル)−L−チロシンエチルエステルの経口投与によって引き起こされる不快感及び副作用はほとんどなかった。前記の結果により、経口O−アセチルサリチルアミノ酸が、神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害及び疾患の治療において治療上有効であることが示されている。
【0055】
本明細書に記載の化合物の中で、好ましいO−アセチルサリチル誘導体には、N−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン、N−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルカミン、N−(O−アセチルサリチル)−グリシンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)チロシンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−プロリン、N−(O−アセチルサリチル)−プロリンアミド、N−(O−アセチルサリチル)−プロリンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸ジエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−アルギニン、N−(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステル;N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステル;N−(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリン;N−(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−リジン、N−(O−アセチルサリチル)−オルニチン、及びそれらの混合物及び組み合わせが含まれる。これらの代表的な化合物は、関節炎又はその他の疾患によって引き起こされる関節の疼痛及び炎症を軽減するための経口投与に有効及び有益である。
【0056】
以下の実施例は、本発明の方法及び組成物を例示するものであり、限定するものではない。通常治療において発生し、当業者に明らかな、種々の条件及びパラメータのその他の好適な修飾及び適応も、本実施形態の趣旨及び適用範囲に包含される。
【実施例】
【0057】
(実施例1)
5gのN−(O−アセチルサリチル)−D−グルコサミンを、加温した35mLのプロピレングリコールに溶解し、こうして得た溶液を親水性軟膏剤又は水中油型クリーム(60g)と混合した。こうして調製したクリーム又はローション組成物はpH4.6であり、5%のN−(O−アセチルサリチル)−D−グルコサミンを含んでいた。
【0058】
右足に痒い湿疹を有する73歳の男性患者に、前述の5% N−(O−アセチルサリチル)−D−グルコサミンクリームを局所塗布した。局所塗布から約5分後に痒みは鎮静化した。治療効果評価は、痒みの即時軽減において75%有効であると判断された。この結果により、N−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物が、神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害の局所的治療において治療上有益又は有効であることが示された。
【0059】
(実施例2)
5gのN−(O−アセチルサリチル)−グリシンエチルエステルを、体積比7対3のエタノール及びプロピレングリコールから調製した95mLの溶液に溶解した。こうして調製した溶液組成物は、pH5.3であり、5%のN−(O−アセチルサリチル)−グリシンエチルエステルを含んでおり、炎症、及び神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害の局所的治療において治療上有益又は有効なはずである。
【0060】
(実施例3)
5gのN−(O−アセチルサリチル)−グリシンエチルエステルを、加温した35mLのプロピレングリコールに溶解し、こうして得た溶液を親水性軟膏剤又は水中油型クリーム(60g)と混合した。こうして調製したクリーム又はローション組成物は、pH4.4であり、5%のN−(O−アセチルサリチル)−グリシンエチルエステルを含んでいた。
【0061】
左足に湿疹を有する73歳の男性患者に、前述の5% N−(O−アセチルサリチル)−グリシンエチルエステルクリームを局所塗布した。局所塗布から約5分後に痒みは鎮静化した。治療効果評価は、痒みの即時軽減において75%有効であると判断された。この結果により、N−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸エステルが、神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害の局所的治療において治療上有益又は有効であることが示された。
【0062】
(実施例4)
5gのN−(O−アセチルサリチル)−L−チロシンエチルエステルを、体積比7対3のエタノール及びプロピレングリコールから調製した95mLの溶液に溶解した。こうして調製した溶液組成物は、pH3.6であり、5%のN−(O−アセチルサリチル)−L−チロシンエチルエステルを含んでおり、疼痛、炎症、及び神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する疾患の局所的治療において治療上有益又は有効なはずである。
【0063】
(実施例5)
5gのN−(O−アセチルサリチル)−L−チロシンエチルエステルを、加温した35mLのプロピレングリコールに溶解し、こうして得た溶液を親水性軟膏剤又は水中油型クリーム(60g)と混合した。こうして調製したクリーム又はローション組成物は、pH3.0であり、5%のN−(O−アセチルサリチル)−L−チロシンエチルエステルを含んでいた。
【0064】
左足大腿部に痒い湿疹を有する73歳の男性患者に、前述の5% N−(O−アセチルサリチル)−L−チロシンエチルエステルクリームを局所塗布した。局所塗布から約5分後に痒みは鎮静化した。治療効果評価は、痒みの即時軽減において75%有効であると判断された。この結果により、N−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸エステルが、神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害の局所的治療において治療上有益又は有効であることが示された。
【0065】
(実施例6)
5gのN−(O−アセチルサリチル)−L−プロリンを、体積比7対3のエタノール及びプロピレングリコールから調製した95mLの溶液に溶解した。こうして調製した溶液組成物は、pH2.2であり、5%のN−(O−アセチルサリチル)−L−プロリンを含んでおり、痒み、炎症、及び神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害の局所的治療において治療上有益又は有効なはずである。
【0066】
(実施例7)
5gのN−(O−アセチルサリチル)−L−プロリンを、加温した35mLのプロピレングリコールに溶解し、こうして得た溶液を親水性軟膏剤又は水中油型クリーム(60g)と混合した。こうして調製したクリーム又はローション組成物は、pH2.5であり、5%のN−(O−アセチルサリチル)−L−プロリンを含んでいた。
【0067】
左手の裏側に痒い湿疹を有する73歳の男性患者に、前述の5% N−(O−アセチルサリチル)−L−プロリンクリームを局所塗布した。局所塗布から約5分後に痒みは鎮静化した。治療効果評価は、痒みの即時軽減において100%有効であると判断された。この結果により、N−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸が、神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害の局所的治療において治療上有益又は有効であることが示された。
【0068】
(実施例8)
5gのN−(O−アセチルサリチル)−D−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステルを、加温した35mLのプロピレングリコールに溶解し、こうして得た軟ペーストを親水性軟膏剤又は水中油型クリーム(60g)と混合した。こうして調製したクリーム又はローション組成物は、pH3.1であり、5%のN−(O−アセチルサリチル)−D−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステルを含んでおり、重度の乾燥肌、炎症、及び神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害の局所的治療において治療上有益又は有効なはずである。
【0069】
(実施例9)
厚い付着性の鱗屑を有するX染色体性魚鱗癬の重度の乾燥肌状態にある34歳の男性患者に、実施例1で調製した5% N−(O−アセチルサリチル)−D−グルコサミンクリームを、1日に2回、2週間、局所塗布した。2週間後、治療部位の付着性の鱗屑は減少し、治療した皮膚は滑らかになった。改善率は、臨床評価により75%であると判断された。
【0070】
(実施例10)
X線及びMRIによって確認された両膝の変形性関節症の病歴が4年になる83歳、体重90kgの男性患者には、関節窩の減少が見られた。歩行及び休息時の疼痛の症状、及び触診に対する圧痛は、相変わらず続いており、疼痛強度が中等度から重度に変化していた。症状は、ナプロキセン及びイブプロフェン等の非ステロイド系抗炎症剤では軽減しなかったが、1日10〜30mgの経口プレドニゾンでは完全ではないものの軽減された。
【0071】
患者は、午前に10mg及び午後に100mgという経口投与量のN−(O−アセチルサリチル)−L−チロシンエチルエステルを投与された。この投与量では不快感や副作用はほとんどなく、膝の疼痛の軽減も制限された。経口投与量を1gに増やすと、経口投与から2時間半後に膝の疼痛は鎮静化した。その後10時間にわたり、患者は、ガマの雑草を根元から切り取るために池の土手を上り下りしたり、茎を池の土手の平地に手で持ち上げるといった農業の肉体労働からなる集中的な身体活動を行った。その他の身体活動には、ガマの雑草を積んだトレーラーをゴミ捨て場まで引っ張る農業用トラクターからの度重なる上り下りが含まれる。昼間の間だけでなく夜になっても、膝の疼痛又は膝機能の障害の存在は無視できるほどであったが、次の朝までには不快感が再び現れた。患者は0.5gを経口投与したところ、その後12時間にわたり膝の不快感は不完全に軽減された。経口投与量を0.7gに増やすと、完全でないものの顕著な膝の不快感の軽減が見られた。
【0072】
本明細書に記載のO−アセチルサリチル誘導体、最も好ましくはN−(O−アセチルサリチル)−L−チロシンエチルエステルの1日の経口投与量は、体重1kg当たり約5〜約30mg、好ましくは体重1kg当たり約7〜約20mg、最も好ましくは体重1kg当たり約10〜約15mgの範囲となる。
【0073】
前記の結果により、N−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸が、疼痛、炎症、及び神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する疾患の全身的治療において治療上有益又は有効なはずであることが示されている。
【0074】
(実施例11)
5gのN−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸ジエチルエステルを、加温した35mLのプロピレングリコールに溶解し、こうして得た溶液を親水性軟膏剤又は水中油型クリーム(60g)と混合した。こうして調製したクリーム又はローション組成物は、pH5.2であり、5%のN−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸ジエチルエステルを含んでいた。
【0075】
右足に強い痒みを伴う湿疹を有する73歳の男性患者に、前述の5% N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸ジエステルクリームを局所塗布した。局所塗布から約5分後に痒みは鎮静化した。治療効果評価は、痒みの即時軽減において100%有効であると判断された。この結果により、N−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸エステルが、神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害の局所的治療において治療上有益又は有効であることが示された。
【0076】
(実施例12)
5gのN−(O−アセチルサリチル)−D−ガラクトサミンを、加温した35mLのプロピレングリコールに溶解し、こうして得た溶液を親水性軟膏剤又は水中油型クリーム(60g)と混合した。こうして調製したクリーム又はローション組成物は、pH3.9であり、5%のN−(O−アセチルサリチル)−D−ガラクトサミンを含んでいた。
【0077】
右足に痒い湿疹を有する73歳の男性患者に、前述の5% N−(O−アセチルサリチル)−D−ガラクトサミンクリームを局所塗布した。局所塗布から約5分後に痒みは鎮静化した。治療効果評価は、痒みの即時軽減において90%有効であると判断された。この結果により、N−(O−アセチルサリチル)−アミノ炭水化物が、神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害の局所的治療において治療上有益又は有効であることが示された。
【0078】
(実施例13)
5gのN−(O−アセチルサリチル)−L−プロリンメチルエステルを、加温した35mLのプロピレングリコールに溶解し、こうして得た溶液を、親水性軟膏剤又は水中油型クリーム(60g)と混合した。こうして調製したクリーム又はローション組成物は、pH4.9であり、5%のN−(O−アセチルサリチル)−L−プロリンメチルエステルを含んでいた。
【0079】
左足に痒い湿疹を有する73歳の男性患者に、前述の5% N−(O−アセチルサリチル)−L−プロリンメチルエステルクリームを局所塗布した。局所塗布から約2〜3分後に痒みは鎮静化した。治療効果評価は、痒みの即時軽減において90%有効であると判断された。この結果により、N−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸エステルが、神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系に関連する障害の局所的治療において治療上有益又は有効であることが示された。
【0080】
以上にて特定の好ましい実施形態及び実施例を参照して本発明を説明してきたが、本発明の趣旨及び適用範囲を逸脱しない範囲で、本発明の種々の変更が行われる場合があることを、当業者は理解する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種のO−アセチルサリチル誘導体及び医薬的に許容される賦形剤又はビヒクルの治療上有効な量を含む組成物であって、該O−アセチルサリチル誘導体が、それらの遊離した酸、塩、部分的な塩、ラクトン、アミド、エステル、立体異性型及び非立体異性型として、O−アセチルサリチルアミノ炭水化物、O−アセチルサリチルアミノ酸、O−アセチルサリチルペプチドからなる群より選択される組成物。
【請求項2】
前記O−アセチルサリチル誘導体が、それらの遊離した酸、塩、部分的な塩、ラクトン、アミド、エステル、立体異性型及び非立体異性型として、N−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン、N−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルカミン、N−(O−アセチルサリチル)−グリシンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)チロシンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−プロリン、N−(O−アセチルサリチル)−プロリンアミド、N−(O−アセチルサリチル)−プロリンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸ジエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−アルギニン、N−(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステル;N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステル;N−(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリン;N−(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−リジン、及びN−(O−アセチルサリチル)−オルニチンからなる群の少なくとも1種から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記O−アセチルサリチルアミノ炭水化物が以下:
(CHOH)(CHNHR)R
の式を有する、請求項1に記載の組成物であって、ここで、nは好ましくは1〜9の整数であり;Rは、H、I、F、Cl、Br、CHO、CONH、COOR、1〜19個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アラルキル又はアリール基からなる群より選択され;Rは、CHCOOCCOで表わされるO−アセチルサリチルのラジカル基であり;Rは、H、CHO、CHOH、CONH及びCOORからなる群より選択され;Rは、H、1〜9個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基からなる群から独立して選択され;何れかの炭素原子と結合しているHは、I、F、Cl、Br、SH、CHO、CONH、NH、1〜9個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アラルキル又はアリール基で置換されていてもよく;OHは、H、NH、NHCOCH、2〜9個の炭素原子を有するアセトキシル又はその他のアシルオキシ基で置換されていてもよい、組成物。
【請求項4】
前記O−アセチルサリチルアミノ炭水化物が、N−(O−アセチルサリチル)−グリセロサミン、N−(O−アセチルサリチル)エリスロサミン、N−(O−アセチルサリチル)−スレオサミン、N−(O−アセチルサリチル)−リボサミン、N−(O−アセチルサリチル)−アラビノサミン、N−(O−アセチルサリチル)−キシロサミン、N−(O−アセチルサリチル)−リキソサミン、N−(O−アセチルサリチル)−アロサミン、N−(O−アセチルサリチル)−アルトロサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン、N−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グロサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ヨードサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−タロサミン、N−(O−アセチルサリチル)−アロヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グロヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−タロヘプトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グリセラミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−エリスロサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−スレオサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−リボサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−アラビノサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−キシロサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−リキソサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−アロサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)アルトロサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グロサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−ヨードサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−タロサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−アロヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−アルトロへプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グロヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−タロヘプトサミン酸、N−(O−アセチルサリチル)ラクトサミン、N−(O−アセチルサリチル)ムラミン酸、N−(O−アセチルサリチル)ノイラミン、N−(O−アセチルサリチル)ノイラミンラクトース、N−(O−アセチルサリチル)−ノイラミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−4−O−アセチルノイラミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−7−O−アセチルノイラミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−ジ−O−アセチルノイラミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グリセロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−エリスロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−スレオシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−リボシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−アラビノシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−キシロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−リキソシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−アロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−アルトロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルコシルアミン[N−(O−アセチルサリチル)−グルカミンと同じ]、N−(O−アセチルサリチル)−マンノシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−グロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−ヨードシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−タロシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−アロヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−グロヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトシルアミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトシルアミン、及びN−(O−アセチルサリチル)−タロヘプトシルアミンからなる群の少なくとも1種から選択される、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記O−アセチルサリチルアミノ炭水化物が以下:
(CHOR(CHNH)R
の式を有する、請求項1に記載の組成物であって、ここで、nは好ましくは1〜9の整数であり;Rは、H、I、F、Cl、Br、CHO、CONH、COOR、1〜19個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アラルキル又はアリール基からなる群より選択され;Rは、Hであるか、又は少なくとも1個のRがCHCOOCCOで表わされるO−アセチルサリチルのラジカル基であり:Rは、H、CHO、CHOH、CONH及びCOORからなる群より選択され;Rは、H、1〜9個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基からなる群から独立して選択され;何れかの炭素原子と結合しているHは、I、F、Cl、Br、SH、CHO、CONH、NH、1〜9個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アラルキル又はアリール基で置換されていてもよく;OHは、H、NH、NHCOCH、2〜9個の炭素原子を有するアセトキシル又はその他のアシルオキシ基で置換されていてもよい、組成物。
【請求項6】
前記O−アセチルサリチルアミノ炭水化物が、O−(O−アセチルサリチル)−グリセロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−エリスロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−スレオサミン、O−(O−アセチルサリチル)−リボサミン、O−(O−アセチルサリチル)−アラビノサミン、O−(O−アセチルサリチル)−キシロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−リキソサミン、O−(O−アセチルサリチル)−アロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−アルトロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン、O−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン、O−(O−アセチルサリチル)−グロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−ヨードサミン、O−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−タロサミン、O−(O−アセチルサリチル)−アロヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−グロヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−タロヘプトサミン、O−(O−アセチルサリチル)−グリセラミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−エリスロサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−スレオサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−リボサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−アラビノサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−キシロサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−リキソサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−アロサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−アルトロサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−グロサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−ヨードサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−タロサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−アロヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−アルトロへプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−グロヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−タロヘプトサミン酸、O−(O−アセチルサリチル)ラクトサミン、O−(O−アセチルサリチル)ムラミン酸、O−(O−アセチルサリチル)ノイラミン、O−(O−アセチルサリチル)ノイラミンラクトース、O−(O−アセチルサリチル)−ノイラミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−4−O−アセチルノイラミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−7−O−アセチルノイラミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−ジ−O−アセチルノイラミン酸、O−(O−アセチルサリチル)−グリセロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−エリスロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−スレオシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−リボシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−アラビノシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−キシロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−リキソシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−アロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−アルトロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−グルコシルアミン[O−(O−アセチルサリチル)−グルカミンと同じ]、O−(O−アセチルサリチル)−マンノシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−グロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−ヨードシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−ガラクトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−タロシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−アロヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−グロヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトシルアミン、O−(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトシルアミン、及びO−(O−アセチルサリチル)−タロヘプトシルアミンからなる群の少なくとも1種から選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記O−アセチルサリチルアミノ炭水化物が以下:
(CHOR(CHNHCOCOCOCH)R
の式を有する、請求項1に記載の組成物であって、ここで、nは好ましくは1〜9の整数であり;Rは、H、I、F、Cl、Br、CHO、CONH、COOR、1〜19個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アラルキル又はアリール基からなる群より選択され;Rは、Hであるか、又は少なくとも1個のRがCHCOOCCOで表わされるO−アセチルサリチルのラジカル基であり:Rは、H、CHO、CHOH、CONH及びCOORからなる群より選択され;Rは、H、1〜9個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基からなる群から独立して選択され;何れかの炭素原子と結合しているHは、I、F、Cl、Br、SH、CHO、CONH、NH、1〜9個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アラルキル又はアリール基で置換されていてもよい、組成物。
【請求項8】
前記O−アセチルサリチルアミノ炭水化物が、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グリセロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−エリスロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−スレオサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−リボサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アラビノサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−キシロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−リキソサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アルトロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−マンノサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ヨードサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−タロサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アロヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グロヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−タロヘプトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グリセラミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−エリスロサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−スレオサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−リボサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アラビノサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−キシロサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−リキソサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アロサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アルトロサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−マンノサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グロサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ヨードサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−タロサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アロヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アルトロへプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グロヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−タロヘプトサミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)ラクトサミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)ムラミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)ノイラミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)ノイラミンラクトース、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ノイラミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−4−O−アセチルノイラミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−7−O−アセチルノイラミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ジ−O−アセチルノイラミン酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グリセロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−エリスロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−スレオシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−リボシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アラビノシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−キシロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−リキソシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アルトロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコシルアミン[N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルカミンと同じ]、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−マンノシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ヨードシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ガラクトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−タロシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アロヘプトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アルトロヘプトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グルコヘプトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−マンノヘプトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−グロヘプトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ヨードヘプトシルアミン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ガラクトヘプトシルアミン、及びN,O−ジ(O−アセチルサリチル)−タロヘプトシルアミンからなる群の少なくとも1種から選択される、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
前記O−アセチルサリチルアミノ酸が以下:
CHNHR(CHCOR
の式を有する、請求項1に記載の組成物であって、ここで、Rは、H、1〜14個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基であり;及びRは又、OH、SH、SCH、NH、NHR、CONH、NHCONH、NHC(=NH)NH、NHC(=NR)NH、イミダゾール、ピロリジン又はその他の複素環基を担持してもよく;Rは、CHCOOCCOで表わされるO−アセチルサリチル基であり;nは0〜5の整数であり;Rは、NH、ORであり;Rは、H、1〜14個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基であり;何れかの炭素原子と結合しているHは、I、F、Cl、Br、OH、又は1〜9個の炭素を有するアルコキシ基で置換されていてもよい、組成物。
【請求項10】
前記O−アセチルサリチルアミノ酸が、N−(O−アセチルサリチル)アミノ酸:N−(O−アセチルサリチル)−アラニン、N−(O−アセチルサリチル)−アルギニン;N,N’−ジ(O−アセチルサリチル)−アルギニン、N−(O−アセチルサリチル)−アスパラギン、N−(O−アセチルサリチル)−アスパラギン酸、N−(O−アセチルサリチル)−システイン、N−(O−アセチルサリチル)−グリシン、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン、N−(O−アセチルサリチル)−ヒスチジン;N,N’−ジ(O−アセチルサリチル)−ヒスチジン、N−(O−アセチルサリチル)−イソロイシン、N−(O−アセチルサリチル)−ロイシン、N−(O−アセチルサリチル)−リジン;N,N’−ジ(O−アセチルサリチル)−リジン、N−(O−アセチルサリチル)−メチオニン、N−(O−アセチルサリチル)−フェニルアラニン、N−(O−アセチルサリチル)−プロリン、N−(O−アセチルサリチル)−セリン、N−(O−アセチルサリチル)−スレオニン、N−(O−アセチルサリチル)−トリプトファン;N,N’−ジ(O−アセチルサリチル)−トリプトファン、N−(O−アセチルサリチル)−チロシン、N−(O−アセチルサリチル)−バリン、N−(O−アセチルサリチル)−β−アラニン、N−(O−アセチルサリチル)−γ−アミノブタン酸、N−(O−アセチルサリチル)−β−アミノイソブタン酸、N−(O−アセチルサリチル)−シトルリン、N−(O−アセチルサリチル)−ドーパ(3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン)、N−(O−アセチルサリチル)−ホモシステイン、N−(O−アセチルサリチル)−ホモセリン、N−(O−アセチルサリチル)−オルニチン;N,N’−ジ(O−アセチルサリチル)−オルニチン、N−(O−アセチルサリチル)−フェニルグリシン、及びN−(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシンからなる群の少なくとも1種から選択される、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記O−アセチルサリチルペプチドが以下:
CHNHRCONHCHRCOR
の式を有する、請求項1に記載の組成物であって、ここで、Rは独立して、H、1〜14個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基であり;かつOH、SH、SCH、NH、CONH、NHCONH、NHC(=NH)NH、イミダゾール、ピロリジン又はその他の複素環基を担持してもよく;Rは、CHCOOCCOで表わされるO−アセチルサリチル基であり;Rは、NH、ORであり;Rは、H、1〜14個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル又はアリール基であり;何れかの炭素原子と結合しているHは、I、F、Cl、Br、OH、又は1〜9個の炭素を有するアルコキシ基で置換されていてもよい、組成物。
【請求項12】
前記O−アセチルサリチルペプチドが、N−(O−アセチルサリチル)−キョートルフィン(Tyr−Arg)、N−(O−アセチルサリチル)−アンセリン(β−Ala−1−N−Me−His)、N−(O−アセチルサリチル)−β−Ala−Lys、N−(O−アセチルサリチル)−Asp−Glu、N−(O−アセチルサリチル)−カルノシン(β−Ala−His)、N−(O−アセチルサリチル)−Gly−Gln、N−(O−アセチルサリチル)−γ−D−Glu−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Val、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Ile、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Met、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Ala、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Tyr、N−(O−アセチルサリチル)−γ−Glu−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−Leu−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−オフィジン(β−Ala−2−Me−His)、N−(O−アセチルサリチル)−Met−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−Ser−Tyr−NH、及びN−(O−アセチルサリチル)−Tyr−Pro−NHからなる群の少なくとも1種から選択されるジペプチドである、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記O−アセチルサリチルペプチドが、N−(O−アセチルサリチル)−バーシン(bursin)(Lys−His−Gly−NH)、N−(O−アセチルサリチル)−D−Phe−Phe−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−ジプロチンA(Ile−Pro−Ile)、N−(O−アセチルサリチル)−グルタチオン−(γ−Glu−Cys−Gly)、N−(O−アセチルサリチル)−pGlu−Glu−Pro−NH、N−(O−アセチルサリチル)−Lys−Trp−Lys、N−(O−アセチルサリチル)−Lys−Tyr−Lys、N−(O−アセチルサリチル)−オフタルミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−ノルオフタルミン酸(γ−Glu−Ala−Gly)、N−(O−アセチルサリチル)−ホモグルタチオン(ビス−γ−Glu−Cys−ビス−β−Ala)、N−(O−アセチルサリチル)−Met−Leu−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−Tyr−Gly−Gly、及びN−(O−アセチルサリチル)−Pro−Leu−Gly−NHからなる群の少なくとも1種から選択されるトリペプチドである、請求項11に記載の組成物。
【請求項14】
前記O−アセチルサリチルペプチドが、N−(O−アセチルサリチル)−Lys−Lys−Gly−Glu、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Pro−Lys−Pro、N−(O−アセチルサリチル)−Gly−Gly−Phe−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Gly−Asp−Ser、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Gly−Glu−Ser、N−(O−アセチルサリチル)−Met−Leu−Phe−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−Val−Ala−Pro−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−Val−Gly−Ser−Glu、N−(O−アセチルサリチル)−Ala−Pro−Gly−Trp−NH、N−(O−アセチルサリチル)−Gly−Gly−Phe−Met−NH、N−(O−アセチルサリチル)−エンドルフィン1(Try−Pro−Trp−Phe−NH)、N−(O−アセチルサリチル)−エンドルフィン2(Tyr−Pro−Phe−Phe−NH)、N−(O−アセチルサリチル)−モルフィセプチン(Tyr−Pro−Phe−Pro−NH)、N−(O−アセチルサリチル)−エキソルフィンC(Tyr−Pro−Ile−Ser−Leu)、N−(O−アセチルサリチル)−ピロGlu−Glu−Asp−Ser−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−Tyr−Gly−Gly−Phe−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−Tyr−Gly−Gly−Phe−Met、N−(O−アセチルサリチル)−ピロGlu−Leu−Tyr−Glu−Asn−Lys、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Arg−Pro−Tyr−Ile−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−Val−Gly−Val−Ala−Pro−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−Tyr−Pro−Ile−Ser−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Lys−Arg−Ala−Arg−Lys−Glu、N−(O−アセチルサリチル)−ケムプチド(Leu−Arg−Arg−Ala−Ser−Leu−Gly)、N−(O−アセチルサリチル)−Tyr−Gly−Gly−Phe−Leu−Arg−Arg、N−(O−アセチルサリチル)−Met−Glu−His−Phe−Arg−Trp−Gly、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−β−カソモルフィン(Tyr−Pro−Phe−Val−Glu−Pro−Ile)、N−(O−アセチルサリチル)−Asp−Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro−Phe、N−(O−アセチルサリチル)−Met−Gln−Met−Lys−Lys−Val−Leu−Asp−Ser、N−(O−アセチルサリチル)−Arg−Pro−Pro−Gly−Phe−Ser−Pro−Phe−Arg、N−(O−アセチルサリチル)−Ile−Ala−Arg−Arg−His−Pro−Tyr−Phe−Leu、N−(O−アセチルサリチル)−Cys−Tyr−Ile−Gln−Asn−Cys−Pro−Leu−Gly−NH、N−(O−アセチルサリチル)−Cys−Tyr−Phe−Gln−Asn−Cys−Pro−Arg−Gly−NH、及びN−(O−アセチルサリチル)−Cys−Tyr−Ile−Gln−Asn−Cys−Pro−Arg−Gly−NHからなる群の少なくとも1種から選択されるオリゴペプチドである、請求項11に記載の組成物。
【請求項15】
前記O−アセチルサリチル誘導体が、O−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ酸、N,O,O−トリ(O−アセチルサリチル)−アミノ酸、S−(O−アセチルサリチル)−アミノ酸、N,S−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ酸、O、S−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノ酸からなる群の少なくとも1種から選択され、ヒドロキシル又はチオール基を有するアミノ酸から誘導され、その他の(O−アセチルサリチル)誘導体には、N−(O−アセチルサリチル)−アミノオリゴ糖、N−(O−アセチルサリチル)−オリゴアミノ糖、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−アミノオリゴ糖、及びN,O−ジ(O−アセチルサリチル)−オリゴアミノ糖が含まれる、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
前記O−アセチルサリチル誘導体が、S−(O−アセチルサリチル)−システイン、N,S−ジ(O−アセチルサリチル)−システイン、S−(O−アセチルサリチル)−ホモシステイン、N,S−ジ(O−アセチルサリチル)−ホモシステイン、O−(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシン、O−(O−アセチルサリチル)−セリン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−セリン、O−(O−アセチルサリチル)−ホモセリン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ホモセリン、O−(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリン、O−(O−アセチルサリチル)−スレオニン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−スレオニン、O−(O−アセチルサリチル)−チロシン、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−チロシン、O−(O−アセチルサリチル)−ドーパ、O,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ドーパ、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−ドーパ、及びN,O,O−トリ(O−アセチルサリチル)−ドーパからなる群の少なくとも1種から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
前記O−アセチルサリチル誘導体が、N−(O−アセチルサリチル)−L−チロシンエチルエステルである、請求項1に記載の組成物。
【請求項18】
請求項1に記載の組成物を全身又は局所投与する工程を含む、疾患又は症候群を予防又は治療する方法であって、該疾患又は症候群が、神経系、血管系、筋骨格系又は皮膚系の何れか1つに関連する方法。
【請求項19】
前記O−アセチルサリチル誘導体が、N−(O−アセチルサリチル)−グルコサミン、N−(O−アセチルサリチル)−マンノサミン、N−(O−アセチルサリチル)−ガラクトサミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルカミン、N−(O−アセチルサリチル)−グリシンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−チロシンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−プロリン、N−(O−アセチルサリチル)−プロリンアミド、N−(O−アセチルサリチル)−プロリンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸、N−(O−アセチルサリチル)−グルタミン酸ジエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−アルギニン、N−(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステル、N,O−ジ(O−アセチルサリチル)−4−ヒドロキシフェニルグリシンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリン、N−(O−アセチルサリチル)−3−フェニルセリンエチルエステル、N−(O−アセチルサリチル)−リジン、及びN−(O−アセチルサリチル)−オルニチンからなる群の少なくとも1種から選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
N−(O−アセチルサリチル)−チロシンエチルエステルが、骨粗鬆症、変形性関節症、慢性関節リウマチ、強直性せきつい炎、滑液包炎及び腱炎からなる群より選択される筋骨格系疾患の予防又は治療のために経口投与される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
ヒドロキシ酸、ケト酸、フェニルαアシルオキシアルカン酸及び誘導体;N−アセチルアルドサミン、N−アセチルアミノ酸及び関連するN−アセチル化合物;局所鎮痛剤及び麻酔剤;抗ざ瘡剤;抗菌剤;抗酵母剤;抗真菌剤;抗ウイルス剤;抗ふけ剤;抗皮膚炎剤;抗ヒスタミン剤;鎮痒薬;鎮吐剤;抗動揺病剤;抗炎症剤;抗角化性剤;制汗剤;抗乾癬剤;抗脂漏剤;ヘアコンディショナー及びヘアトリートメント剤;老化防止及び抗しわ剤;日焼け止め及び日焼け防止剤;美白剤;脱色剤;収斂剤;清浄剤;穀粒、カルス及び疣除去剤;局所血管作動薬;ビタミン;コルチコステロイド;日焼け剤;ホルモン、レチノイド、歯周病又は口腔ケア剤からなる群の少なくとも1種から選択される追加の薬剤を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項22】
前記追加薬剤が、アバカビル、アセブトロール、アセトアミノフェン、アセトアミノサロール、アセタゾールアミド、アセトヒドロキサム酸、N−アセチル−システイン、N−アセチル−グルコサミン、N−アセチル−グルタミン、N−アセチル−リジン、N−アセチル−オルニチン、N−アセチルプロリンアミド、N−アセチル−プロリン、アセチルサリチル酸、アシトレチン、アクロベート、アクリバスチン、アクチック、アシクロビル、アダパレン、アデフォビル・ディピボキシル、アデノシン、アルブテロール、アルフゾシン、アロプリノール、アロキサンチン、アルモトリプタン、アルプラゾラム、アルプレノロール、酢酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩化水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、アマンタジン、アミロリド、アミナクリン、アミノ安息香酸(PABA)、アミノカプロン酸、アミノサリチル酸、アミオダロン、アミトリプチリン、アムロジピン、アモカルジン、アモジアキン、アモロルフィン、アモキサピン、アンフェタミン、アンピシリン、アナグレライド、アナストロゾール、アントラリン、アポモルフィン、アプレピタント、アルブチン、アリピプラゾール、アスコルビン酸、アスコルビン酸パルミテート、アタザナビル、アテノロール、アトモキセチン、アトロピン、アザチオプリン、アゼライン酸、アゼラスチン、アジスロマイシン、バシトラシン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベメグリド、ベナゼプリル、ベンドロフルメチアジド、ベンゾカイン、ベンゾナテート、ベンゾフェノン、過酸化ベンゾイル、ベンズトロピン、ベプリジル、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブリモニジン、ブロモフェニラミン、ブピバカイン、ブプレノルフィン、ブプロピオン、ブリマミド、ブテナフィン、ブトコナゾール、カベルゴリン、コーヒー酸、カフェイン、カルシポトリエン、カンファー、カンデサルタンシレキセチル、カプサイチン、カルバマゼピン、カルバミドペルオキシド、セフジトレンピボキシル、セフェピム、セフポドキシムプロキセチル、セレコキシブ、セチリジン、セビメリン、キトサン、クロルジアゼポキシド、クロルヘキシジン、クロロキン、クロロチアジド、クロロキシレノール、クロルフェニラミン、クロルプロマジン、クロルプロパミド、シクロピロックス、シロスタゾール、シメチジン、シナカルセット、シプロフロキサシン、シタロプラム、クエン酸、クラドリビン、クラリスロマイシン、クレマスチン、クリンダマイシン、クリオキノール、プロピオン酸クロベタゾール、クロミフェン、クロニジン、クロピドグレル、クロトリマゾール、クロザピン、コールタール、コカイン、コデイン、クロモリン、クロタミトン、シクリジン、シクロベンザプリン、シクロセリン、シタラビン、デカルバジン、ダルフォプリスチン、ダプソン、ダプトマイシン、ダウノルビシン、デフェロキサミン、デヒドロエピアンドロステロン、デラビルジン、デシプラミン、デスロラタジン、デスモプレシン、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、デクスメデトミジン、デクスメチルフェニデート、デクスラゾキサン、デキストロアンフェタミン、ジアゼパム、ジサイクロミン、ジダノシン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルフィネ、ジルチアゼム、6,8−ジメルカプトオクタン酸(ジヒドロリポ酸)、ジフェンヒドラミン、ジフェノキシレート、ジピリダモール、ジソピラミド、ドブタミン、ドフェチリド、ドラセトロン、ドネペジル、ドーパエステル、ドパミド、ドーパミン、ドルゾラミド、ドキセピン、ドキソルビシン、ドキシサイクリン、ドキシラミン、ドキシピン、デュロキセチン、ジクロニン、エコナゾール、エフロルニチン、エレトリプタン、エムトリシタビン、エナラプリル、エフェドリン、エピネフリン、エピニン、エピルビシン、エプチフィバチド、エルゴタミン、エリスロマイシン、エスシタロプラム、エスモロール、エソメプラゾール、エスタゾラム、エストラジオール、エタクリン酸、エチニルエストラジオール、エチドカイン、エトミデート、ファンシクロビル、ファモチジン、フェロジピン、フェンタニル、フェルラ酸、フェキソフェナジン、フレカイニド、フルコナゾール、フルシトシン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、5−フルオロウラシル、フルオキセチン、フルフェナジン、フルラゼパム、フルボキサミン、ホルモテロール、フロセミド、ガラクタロラクトン、ガラクトン酸、ガラクトノラクトン、ガランタミン、ガチフロキサシン、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲミフロキサシン、グルカロラクトン、グルコン酸、グルコノラクトン、グルクロン酸、グルクロノラクトン、グリコール酸、グリセオフルビン、グアイフェネシン、グアネチジン、N−グアニルヒスタミン、ハロペリドール、ハロプロジン、ヘキシルレゾルシノール、ホマトロピン、ホモサレート、ヒドララジン、ヒドロクロロチアジド、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン 21−アセテート、ヒドロコルチゾン 17−ブチレート、ヒドロコルチゾン 17−バレレート、過酸化水素、ヒドロモルホン、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノエーテル、ヒドロキシジン、ヒヨスチアミン、ヒポキサンチン、イブプロフェン、イクタモール、イダルビシン、イマチニブ、イミプラミン、イミキモッド、インジナビル、インドメタシン、イルベサルタン、イリノテカン、イソエタリン、イソプロテレノール、イトラコナゾール、カナマイシン、ケタミン、ケタンセリン、ケトコナゾール、ケトプロフェン、ケトチフェン、コウジ酸、ラベタロール、乳酸、ラクトビオン酸、ラミブジン、ラモトリジン、ランソプラゾール、レトロゾール、ロイプロリド、レバルブテロール、レボフロキサシン、リドカイン、リネゾリド、ロベリン、ロペラミド、ロサルタン、ロキサピン、リセルグ酸ジエチルアミド、マフェニド、リンゴ酸、マルトビオン酸、マンデル酸、マプロチリン、メベンダゾール、メカミラミン、メクリジン、メクロサイクリン、メマンチン、メントール、メペリジン、メピバカイン、メルカプトプリン、メスカリン、メタネフリン、メタプロテレノール、メタラミノール、メトホルミン、メサドン、メタンフェタミン、メトトレキセート、メトキサミン、メチルドーパエステル、メチルドパミド、3,4−メチレンジオキシメタンフェタミン、乳酸メチル、ニコチン酸メチル、メチルフェニデート、サリチル酸メチル、メチアミド、メトラゾン、メトプロロール、メトロニダゾール、メキシレチン、ミコナゾール、ミダゾラム、ミドドリン、ミグラスタット、ミノサイクリン、ミノキシジル、ミルタザピン、ミトキサントロン、モエキシプリラート、モリンドン、モノベンゾン、モルヒネ、モキシフロキサシン、モキソニジン、ムピロシン、ナドロール、ナフチフィン、ナルブフィン、ナルメフェン、ナロキソン、ナプロキセン、ネファゾドン、ネルフィナビル、ネオマイシン、ネビラピン、ニカルジピン、ニコチン、ニフェジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニザチジン、ノルエピネフリン、ナイスタチン、オクトパミン、オクトレオチド、メトキシ桂皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、オフロキサシン、オランザピン、オルメサルタンメドキソミル、オロパタジン、オメプラゾール、オンダンセトロン、オキシコナゾール、オキソトレモリン、オキシベンゾン、オキシブチニン、オキシコドン、オキシメタゾリン、パジメートO、パロノセトロン、パントテン酸、パントイルラクトン、パロキセチン、ペモリン、ペンシクロビル、ペニシラミン、ペニシリン類、ペンタゾシン、ペントバルビタール、ペントスタチン、ペントキシフィリン、ペルゴリド、ペリンドプリル、ペルメトリン、フェンシクリジン、フェネルジン、フェニラミン、フェンメトラジン、フェノバルビタール、フェノール、フェノキシベンザミン、フェントラミン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、フェニトイン、フィゾスチグミン、ピロカルピン、ピモジド、ピンドロール、ピオグリタゾン、ピパマジン、ピペロニルブトキシド、ピレンゼピン、ポドフィロックス、ポドフィリン、ポビドンヨード、プラミペキソール、プラモキシン、プラゾシン、プレドニゾン、プレナルテロール、プリロカイン、プロカインアミド、プロカイン、プロカルバジン、プロマジン、プロメタジン、プロピオン酸プロメタジン、プロパフェノン、プロポキシフェン、プロプラノロール、プロピルチオウラシル、プロトリプチリン、プソイドエフェドリン、ピレトリン、ピリラミン、ピリメタミン、クエチアピン、キナプリル、キネタゾン、キニジン、キヌプリスチン、ラベプラゾール、レセルピン、レゾルシノール、レチナール、13−シスレチノイン酸、レチノイン酸、レチノール、酢酸レチニル、パルミチン酸レチニル、リバビリン、リボン酸、リボノラクトン、リファンピン、リファペンチン、リファキシミン、リルゾール、リマンタジン、リセドロン酸、リスペリドン、リトドリン、リバスチグミン、リザトリプタン、ロピニロール、ロピバカイン、サリチルアミド、サリチル酸、サルメテロール、スコポラミン、セレギリン、硫酸セレニウム、セロトニン、サーチンドール、セルトラリン、シェールタール、シブトラミン、シルデナフィル、ソタロール、ストレプトマイシン、ストリキニン、スルコナゾール、スルファベンズ、スルファベンズアミド、スルファブロモメタジン、スルファセタミド、スルファクロルピリダジン、スルファシチン、スルファジアジン、スルファジメトキシン、スルファドキシン、スルファグアノール、スルファレン、スルファメチゾール、スルファメトキサゾール、スルファニルアミド、スルファピラジン、スルファピリジン、スルファサラジン、スルファソミゾール、スルファチアゾール、スルフィソキサゾール、イオウ、タダラフィル、タムスロシン、酒石酸、タザロテン、テガセロール、テリスロマイシン、テルミサルタン、テモゾロミド、テノフォビルジソプロキシル、テラゾシン、テルビナフィン、テルブタリン、テルコナゾール、テルフェナジン、テトラカイン、テトラサイクリン、テトラヒドロゾリン、テオブロミン、テオフィリン、チアベンダゾール、チオクト酸(リポ酸)、チオリダジン、チオチキセン、チモール、チアガビン、チモロール、チニダゾール、チオコナゾール、チロフィバン、チザニジン、トブラマイシン、トカイニド、トラゾリン、トルブタミド、トルナフテート、トルテロジン、トラマドール、トラニルシプロミン、トラゾドン、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロンジアセテート、トリアムシノロンヘキサアセトニド、トリアムテレン、トリアゾラム、トリクロサン、トリフルプロマジン、トリメトプリム、トリミプラミン、トリペレナミン、トリプロリジン、トロメタミン、トロパ酸、チラミン、ウンデシレン酸、尿素、ウロカニン酸、ウルソジオール、ベルデナフィル、ベンラファキシン、ベラパミル、ビタミンE酢酸塩、ボリコナゾール、ワーファリン、木タール、キサンチン、ザフィルルカスト、ザレプロン、亜鉛ピリチオン、ジプラシドン、ゾルミトリプタン、ゾルピデムからなる群の少なくとも1種から選択される、請求項21に記載の組成物。

【公表番号】特表2008−526774(P2008−526774A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−549694(P2007−549694)
【出願日】平成18年1月3日(2006.1.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/047669
【国際公開番号】WO2006/074114
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(507222572)
【出願人】(507222594)
【Fターム(参考)】