説明

アルファー半水化物を含有する改善された石膏含有製品

【課題】アルファー半水化物を含む顕著な水和速度特徴を有する石膏含有スラリーから作製された石膏ウォールボードを提供する。
【解決手段】2つの実質的に平行なカバーシート間に形成された凝固石膏組成物を含む、石膏ウォールボードであって、凝固石膏組成物は、水と、以下の範囲内の粒度分布:d(0.1)=約3μ〜5μ、d(0.5)=約14μ〜50μ、d(0.9)=約40μ〜100μ、および約3100cm/g〜約9000cm/gの範囲のブレーン表面積を有する粉砕化アルファー半水化物とを含む石膏含有スラリーを使用して作製される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、石膏ベースの製品を製造することにおけるアルファー半水化物の使用に関する。本発明はまた、石膏含有製品を製造するために使用されるスラリー中の水分要求量を低下する方法、およびより詳細には、石膏ウォールボードを製造するための、単独でまたはベータ半水化物と組み合わせて、アルファー半水化物を含有する石膏スラリーに関する。本発明はまた、アルファー半水化物を使用して石膏ウォールボードの乾燥強度を増加する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
石膏(硫酸カルシウム二水和物)のある特性は、工業製品および建材、特に石膏ウォールボードを製造することにおける使用についてそれを非常に一般的なものにする。石膏は、脱水(または焼成)および再水和のプロセスを介して、有用な形状へキャスト、成形またはそうでなければ形成され得る、豊富でありかつ一般的に安価な原料である。石膏ウォールボードおよび他の石膏製品が製造されるベース材料は、一般的に「スタッコ」と呼ばれる、硫酸カルシウムの半水化物形態(CaSO・1/2HO)であり、1〜1/2の水分子が除去される、硫酸カルシウムの二水和物形態(CaSO・2HO)の熱変換によって生成される。再水和後、半水化物は溶解し、石膏結晶が沈殿し、そして結晶マスが凝固し、そして固体になり、凝固した石膏材料が得られる。
【0003】
石膏には2つのカテゴリー、アルファー半水化物およびベータ半水化物が存在し、これらは、異なる焼成方法によって製造される。アルファー半水化物(または、アルファー石膏)は、圧力下で焼成される。ベータ半水化物(または、ベータ石膏)は、大気圧でケトル中において焼成することによって作製される。石膏ウォールボードを製造する際に使用されるスタッコは、もっぱらベータ半水化物形態である。アルファー半水化物は、ベータ半水化物と比較してそのより遅い水和速度(これは、より遅いライン速度を必要とするだろう)と、ウォールボード製造に一般的な密度で市販のアルファー半水化物が使用される場合に得られるより低い強度特徴とに主に起因して、石膏ウォールボードの製造において商業的に使用されていない。しかし、アルファー半水化物はいくつかの独特で有用な特性を有する容易に利用可能な原料であるので、石膏ウォールボードの製造においてアルファー半水化物またはアルファー半水化物およびベータ半水化物のブレンドを使用することが出来ることは、有利である。これらの独特で有用な特性としては、ベータ半水化物と比べて必要な流動性を生じさせるための大幅により低い水分要求、ならびに得られる凝固キャストのより高い密度、より高い強度、およびより高い表面硬度が挙げられる。
【0004】
スラリーの適切な流動性を確実にするために、石膏スラリー中においてかなりの量の水を使用することが必要である。残念ながら、この水の大部分は、最終的に加熱によって除去されなければならならず、これは、加熱処理において使用される高コストの燃料に起因して高価である。加熱工程はまた、多大な時間を必要とする。これは、アルファー半水化物をウォールボードの製造に使用することができるならば、ウォールボードを製造するために必要とされる水分要求ならびにしたがって費用および時間を大幅に減少させることを意味する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
下記のようにアルファー半水化物の粒子を製造するためにアルファー半水化物が粉砕される場合、その低水分要求を含むそれの他の望ましい特性を損なうことなく、その水和速度が大幅に改善され得ることが、今回、見出された。実際に、石膏ウォールボードの製造における使用に完全に許容される、アルファー半水化物水和速度が、ウォールボードを作製するために使用されるスラリー中において達成され得ることが判った。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1実施形態において、本発明は、2つの実質的に平行なカバーシート間の凝固石膏組成物を含む、石膏ウォールボードであって、該凝固石膏組成物が、水と粉砕化アルファー半水化物とを含む石膏含有スラリーを使用して作製される、石膏ウォールボードを構成する。前記アルファー半水化物は、以下の範囲内の粒度分布:
d(0.1)=約3μ〜5μ、
d(0.5)=約14μ〜50μ、
d(0.9)=約40μ〜100μ、
【0007】
および約3100cm/g〜約9000cm/gの範囲のブレーン表面積を有する。必要に応じて、分散剤(例えば、ナフタレンスルホン酸塩)、強度添加剤(strength additives)(例えば、トリメタリン酸塩)、促進剤、結合剤、デンプン、紙繊維、ガラス繊維、および他の公知の成分を含む、他の従来の成分もまた、スラリー中において使用される。最終石膏ウォールボード製品の密度を低下させるために、石鹸フォーム(soap foam)も添加され得る。
【0008】
別の実施形態において、本発明は、水と、以下の範囲内の粒度分布:
d(0.1)=約3μ〜5μ、
d(0.5)=約14μ〜50μ、
d(0.9)=約40μ〜100μ、
【0009】
および約3100cm/g〜約9000cm/gの範囲のブレーン表面積を有する粉砕化アルファー半水化物とを含む石膏含有スラリーを混合することによる、石膏ウォールボードを製造する方法を構成する。得られた石膏含有スラリーを第1紙カバーシート上に堆積し、そして第2紙カバーシートを該堆積されたスラリー上に配置し、石膏ウォールボードを形成する。該石膏含有スラリーが切断のために十分に硬化された後、該石膏ウォールボードを切断し、そして得られた石膏ウォールボードを乾燥する。必要に応じて、分散剤(例えば、ナフタレンスルホン酸塩)、強度添加剤(例えば、トリメタリン酸塩)、促進剤、結合剤、デンプン、紙繊維、ガラス繊維、および他の公知の成分を含む、他の従来の成分もまた、スラリー中において使用される。最終石膏ウォールボード製品の密度を低下させるために、石鹸フォームも添加され得る。
【0010】
なお別の実施形態において、本発明は、スタッコ成分の一部または全てが上述の粒度範囲内の粉砕化アルファー半水化物であるウォールボードの製造において使用されるスラリーおよび石膏ウォールボードを含む。スタッコ成分全てがアルファー半水化物ではない場合、他のスタッコ成分はベータ半水化物である。石膏ウォールボードを製作するためのこのようなスラリー中における水分要求は、乾燥スタッコの重量に基づいて約0.12〜0.4重量%のトリメタリン酸塩ならびに配合物中の乾燥スタッコの重量に基づいて約0.5〜2.5重量%の量のナフタレンスルホン酸塩分散剤をスラリー中へ導入することによって、さらに低下される。必要に応じて、促進剤、結合剤、デンプン、紙繊維、ガラス繊維、および他の公知の成分を含む、他の従来の成分もまた、スラリー中において使用される。最終石膏ウォールボード製品の密度を低下させるために、石鹸フォームも添加され得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明において、予想外なことに、特定の粒度範囲へ粉砕化されたアルファー半水化物を使用して、石膏ウォールボードが得られ得ることが見出された。任意の適切な市販の粉砕装置が、この目的のために使用され得る。粉砕化は、機械的な製粉手段、例えば、インパクトミルまたはボールミルを使用して達成され得る。
【0012】
アルファー半水化物の粒度分布(「PSD」)は、本発明の重要な特徴であり、そして以下の範囲内にあるべきである:
d(0.1)=約3μ〜5μ、
d(0.5)=約14μ〜50μ、
d(0.9)=約40μ〜100μ。
粒度範囲は、Malvern Instruments Model Mastercizer 2000または他の市販の測定機器において測定され得る。
【0013】
上記の値は、体積パーセンテージを示し、即ち:d(0.1)は、粒子の総体積の10%が約3μ〜5μに等しいかまたはそれ未満の直径を有し、一方、残りの90%が3μ〜5μを超える直径を有することを示し;d(0.5)は、粒子の総体積の50%が約14μ〜50μに等しいかまたはそれ未満の直径を有し、一方、50%が14μ〜50μを超える直径を有することを示し;そしてd(0.9)は、粒子の総体積の90%が約40μ〜100μに等しいかまたはそれ未満の直径を有し、一方、残りの10%が40μ〜100μを超える直径を有することを示す。
【0014】
好ましくは、PSDは、以下の範囲内にある:
d(0.1)=約3μ〜5μ、
d(0.5)=約14μ〜20μ、
d(0.9)=約40μ〜50μ。
【0015】
1つの好ましいアルファー半水化物は、d(0.1)=5μ、d(0.5)=50μ、d(0.9)=100μのPSDを有する。別のより好ましいアルファー半水化物は、d(0.1)=5μ、d(0.5)=20μ、d(0.9)=50μのPSDを有する。なおより好ましいアルファー半水化物は、d(0.1)=3μ、d(0.5)=14μ、d(0.9)=40μのPSDを有する。特に好ましいアルファー半水化物は、d(0.1)=3μ、d(0.5)=14.1μ、d(0.9)=45.9μのPSDを有する。
【0016】
また、粉砕化粒子のブレーン表面積は、付随的に、約3100〜9000cm/g、好ましくは約3500〜6000cm/g、そして最も好ましくは約3900cm/gである。ブレーン表面積は、イリノイ州ノリッジに所在のHumboldt Manufacturing Co.,から入手可能な機器、または他の市販の測定機器において測定され得る。
【0017】
同一のPSD分析に基づいて、商業グレードのベータ半水化物のPSDは、d(0.1)=2.1μ、d(0.5)=9.2μ、d(0.9)=49.1μである。商業グレードの粉砕化アルファー半水化物は、典型的に、以下のPSD:d(0.1)=4.4μ、d(0.5)=36.8μ、d(0.9)=169μを有し、一方、粉砕化されていないアルファー半水化物は、以下のPSD:d(0.1)=17.4μ、d(0.5)=64.5μ、d(0.9)=162.8μを有する。商業グレードの粉砕化アルファー半水化物は、典型的に、約2700cm/gのブレーン表面積を有する。これらの値は、全て、本発明の実施形態において有用な範囲の外にある。
【0018】
本発明のアルファー半水化物がベータ半水化物と組み合わせて使用される実施形態において、アルファー半水化物およびベータ半水化物は、好ましくは、スラリーへの導入前にブレンドされる。任意の適切な標準の市販のブレンド機器、または同様な装置が、この目的のために使用さ得る。実験的目的のために、例えば、微細粉砕化アルファー半水化物およびベータ半水化物が、プラスチックバックへ添加され得、次いで、これは密封されそして手で振り、ブレンドを調製する。アルファー半水化物およびベータ半水化物の特に好ましいブレンドは、50:50(w/w)である。
【0019】
水/スタッコ(w/s)比、すなわち「WSR」は、重要な経済的パラメータであり、何故ならば、過剰な水は最終的に加熱によって除去されなければならず、これは、加熱処理において使用される高コストの燃料に起因して高価であるからである。プロセス水の量、およびしたがってWSRは低く維持されることが、有利である。本発明の実施形態において、WSRは、約0.2〜約1.0の範囲にあり得る。好ましい実施形態において、WSRは、約0.4〜約0.5の範囲であり得、この範囲は、大幅により低い水分要求を実証している。さらに、本発明に従うアルファー半水化物を使用して作製された石膏スラリーは、非常に低いWSRで、例えば約0.2〜約0.3で、優れた流動性を維持することが見出された。前記スラリーを使用して作製された石膏ウォールボードもまた、優れた圧縮強度を示す。
【0020】
少なくとも約0.12〜0.4重量%のトリメタリン酸塩および約0.5重量%〜2.5重量%のナフタレンスルホン酸塩分散剤(両方とも、石膏スラリーにおいて使用される乾燥スタッコの重量に基づく)の最小の組み合わせは、本発明に従うアルファー半水化物を使用して達成される流動性の既に顕著な改善を超えて、予想外なことにそして顕著に石膏スラリーの流動性を増加させる。これは、石膏ウォールボードの作製に使用されるために十分な流動性を有する石膏スラリーを製造するために必要とされる量の水をさらに減少させる。標準配合物のそれの少なくとも約2倍である(トリメタリン酸ナトリウムの場合)、トリメタリン酸塩の前記レベルは、ナフタレンスルホン酸塩分散剤の分散剤活性を高めると考えられる。本発明の全ての実施形態において、ナフタレンスルホン酸塩分散剤および水溶性メタリン酸塩または縮合リン酸塩(および好ましくは水溶性トリメタリン酸塩)の両方の組み合わせが使用されなければならないことが、注意されるべきである。
【0021】
本発明において使用されるナフタレンスルホン酸塩分散剤としては、ポリナフタレンスルホン酸およびその塩(ポリナフタレンスルホン酸塩)ならびにナフタレンスルホン酸およびホルムアルデヒドの縮合生成物である誘導体が挙げられる。特に望ましいポリナフタレンスルホン酸塩としては、ナフタレンスルホン酸ナトリウムおよびナフタレンスルホン酸カルシウムが挙げられる。ナフタレンスルホン酸塩の平均分子量は、約3,000〜20,000の範囲内であり得、しかし、該分子量は約8,000〜10,000であることが好ましい。より高い分子量の分散剤は、より高い粘度を有し、そして配合物中においてより高い水分要求を生じさせる。有用なナフタレンスルホン酸塩としては、Henkel Corporation製のLOMAR D、オハイオ州クリーブランドに所在のGEO Specialty Chemicalsから入手可能なDILOFLO、およびマサチューセッツ州レキシントンに所在のHampshire Chemical Corp.,から入手可能なDAXADが挙げられる。ナフタレンスルホン酸塩は、例えば約40〜45重量%固体含有物の範囲内で、水溶液の形態で使用されることが好ましい。
本発明において有用なポリナフタレンスルホン酸塩は、一般構造(I)を有し:
【0022】
【化1】

式中、n>2であり、そして式中、Mは、ナトリウム、カリウム、カルシウムなどである。
【0023】
ナフタレンスルホン酸塩分散剤は、石膏複合配合物において使用される乾燥スタッコの重量に基づいて約0.5重量%〜約2.5重量%の範囲内で使用されなければならない。ナフタレンスルホン酸塩分散剤の好ましい範囲は、乾燥スタッコの重量に基づいて約0.5重量%〜約1.5重量%であり、より好ましい範囲は、乾燥スタッコの重量に基づいて約0.7重量%〜約1.5重量%であり、そして最も好ましい範囲は、乾燥スタッコの重量に基づいて約0.7重量%〜約1.2重量%である。
【0024】
任意の適切な水溶性メタリン酸塩または縮合リン酸塩が、本発明に従って使用され得る。複塩、即ち、2つの陽イオンを有するトリメタリン酸塩を含む、トリメタリン酸塩が使用されることが好ましい。特に有用なトリメタリン酸塩としては、トリメタリン酸ナトリウム、トリメタリン酸カリウム、トリメタリン酸カルシウム、トリメタリン酸ナトリウムカルシウム、トリメタリン酸リチウム、トリメタリン酸アンモニウム等、またはそれらの組み合わせが挙げられる。好ましいトリメタリン酸塩は、トリメタリン酸ナトリウムである。例えば約10〜15重量%固体含有物の範囲で、水溶液としてトリメタリン酸塩を使用することが好ましい。参照により本明細書中に組み込まれる、Yuらへ付与された米国特許第6,409,825号明細書に記載のような、他の環状または非環状縮合リン酸塩もまた使用され得る。
【0025】
トリメタリン酸ナトリウムは、石膏含有組成物中において公知の添加剤であるが、それは、一般的に、石膏スラリー中において使用される乾燥スタッコの重量に基づいて約0.05重量%〜約0.08重量%の範囲内で使用される。本発明の実施形態において、トリメタリン酸ナトリウム(または、他の水溶性メタリン酸塩または縮合リン酸塩)は、石膏複合配合物中において使用される乾燥スタッコの重量に基づいて約0.12重量%〜約0.4重量%の範囲内で存在しなければならない。トリメタリン酸ナトリウム(または、他の水溶性メタリン酸塩または縮合リン酸塩)の好ましい範囲は、石膏複合配合物中において使用される乾燥スタッコの重量に基づいて約0.12重量%〜約0.3重量%である。
【0026】
特にアルファー化デンプンを含む、デンプンが、本発明に従って調製される石膏含有スラリー中に使用され得る。好ましいアルファー化デンプンは、アルファー化トウモロコシデンプン、例えば、ミズーリ州セントルイスに所在のBungeから入手可能なアルファー化トウモロコシ粉であり、以下の典型的な分析:水分7.5%、タンパク質8.0%、油分0.5%、粗繊維0.5%、灰分0.3%を有し;0.48psiの生強度を有し;そして35.0 lb/ftのルーズ嵩密度(loose bulk density)を有する。アルファー化トウモロコシデンプンは、石膏含有スラリー中において使用される乾燥スタッコの重量に基づいて、約10重量%までの量で使用され得る。
【0027】
他の有用なデンプンとしては、ミズーリ州セントルイスに所在のBungeからHI−BONDとして入手可能な、酸修飾化トウモロコシ粉等の、酸修飾化デンプンが挙げられる。このデンプンは、以下の典型な分析を有する:水分10.0%、油分1.4%、可溶分17.0%、アルカリ性流動性(alkaline fluidity)98.0%、ルーズ嵩密度30 lb/ft、および4.3のpHを生じさせる20%スラリー。別の有用なデンプンは、最大可溶分25.0%を有する、カナダ国ケベック州モントリオールに所在のADM/Ogilvieから入手可能な、ECOSOL−45等の、アルファー化されていない小麦デンプンである。
【0028】
前記ナフタレンスルホン酸塩分散剤およびトリメタリン酸塩の組み合わせがアルファー化トウモロコシデンプン、および任意に紙繊維またはガラス繊維と組み合わせられる場合、さらに予想外な結果が、本発明で達成され得る。これら3つの成分を含有する配合物から作製された石膏ウォールボードは、増加された強度および減少された重量を有し、そしてそれらの製造における減少された水分要求量に起因してより経済的に望ましい。
【0029】
促進剤、例えば、Yuらへ付与された、参照により本明細書中に組み込まれる米国特許第6,409,825号明細書に記載されるような、湿潤石膏促進剤(wet gypsum accelerator)(WGA)が、本発明の石膏含有組成物中に使用され得る。1つの望ましい耐熱性促進剤(heat resistant accelerator)(HRA)は、粉末石膏(landplaster)(硫酸カルシウム二水和物)の乾燥粉砕から作製され得る。少量の添加剤(通常、約5重量%)、例えば、砂糖、デキストロース、ホウ酸、およびデンプンが、このHRAを作製するために使用され得る。砂糖またはデキストロースが、現在のところ好ましい。別の有用な促進剤は、参照により本明細書中に組み込まれる、米国特許第3,573,947号明細書に記載されるような、「気候安定性促進剤(climate stable accelerator)」(CSA)または「気候安定化促進剤(climate stabilized accelerator)」である。
【0030】
本発明の実施形態に従って作製された石膏ウォールボードは、カバーシーまたは表面シートを含み、これらの間に凝固された石膏コアが石膏含有スラリーから形成されている。本発明によれば、石膏含有スラリーは、上述の粒度を有する粉砕化アルファー半水化物、またはこのようなアルファー半水化物およびベータ半水化物のブレンドを含む。凝固された石膏含有コア材料は、2つの実質的に平行なカバーシート、例えばペーパーカバーシートの間に挟まれている。種々のタイプのペーパーカバーシートが当分野において公知であり、そして全てのこのようなタイプのペーパーカバーシートが、本発明において使用され得る。ガラスまたはポリマー繊維のマットを含むカバーシートもまた使用され得る。
【0031】
下記の実施例は、本発明をさらに例示する。それらは、決して本発明の範囲を限定すると解釈されるべきでない。
焼成技術は、アルファー半水化物を製造する経済的な方法を提供する。しかし、商業グレードの、プラント産生されたアルファー半水化物は、ウォールボード製造において必要とされるように容易には水和され得ない。実施例1に示される通り、標準のアルファー半水化物を所望の粒度分布(「PSD」)(図1に示される通り)へ粉砕化することによって、水和プロセスが加速される(図2および下記表1に示される通り)ことが見出された。
【実施例1】
【0032】
微細粉砕化アルファー半水化物の調製
粉砕化されてないアルファー半水化物を、1.8 lb./分に設定して60Hz速度で、カリフォルニア州ロングビーチに所在のVortec Industriesから入手可能なVortec M−1インパクトミルで粉砕化する。原料および微細粉砕化材料のPSDを図1に示す。得られる微細粉砕化アルファー半水化物を、実験室規模のツインシェルミキサーによって50:50(wt/wt)比でベータ半水化物とブレンドする。
【0033】
図1に示されるように、微細粉砕化アルファー半水化物のPSDは、ベータ半水化物のPSDと非常によく似ている。粉砕化されていないアルファー半水化物をまた、比較のために示す。
【0034】
図2に示されるように、微細粉砕化アルファー半水化物およびベータ半水化物の50:50ブレンドの水和速度は、たとえ100%アルファー半水化物サンプルも微細粉砕化されていたとしても、100%アルファー半水化物から大幅に低下する。水和速度は、Veeramasuneniらに付与された、参照により本明細書中に組み込まれる、米国特許第6,815,049号明細書の実施例2に記載の試験手順に従って測定した。
表1は、例示的なブレンドについての水和時間の改善を実証する。
【0035】
【表1】

【0036】
全ての50:50ブレンドは、1.0重量%LOMAR Dを含んだ。
表1に示されるように、98%水和までの時間(kiln)は、ブレンドが最適化されたので、約12分から8.8分へ短縮された。実際に、微細粉砕化アルファー半水化物が、焼成されていない石膏(CaSO・2HO、即ち、「粉末石膏」)を含んだ場合、水和は7.8分でなおより速かった。したがって、アルファー半水化物の微細粉砕は、遅い水和速度の問題を解決する。
【実施例2】
【0037】
アルファー/ベータブレンドの圧縮強度
図3を参照して、微細粉砕化アルファー半水化物およびベータ半水化物の50:50(w/w)ブレンドは、100%ベータ半水化物とベンチ立方体強度(bench cube strength)が一般的に等しいことが示された。図1に報告されるように、1立方フィート当たり(pcf)のポンドでの種々の密度で、水およびスタッコのみで作製された正味のスタッコ立方体(フォーム無し)を使用して、圧縮強度(psi)を測定した。粉砕化されていないアルファー半水化物およびベータ半水化物の50:50(w/w)ブレンドは、乏しい強度結果を示した。
【実施例3】
【0038】
サンプル石膏スラリー配合物
石膏スラリー配合物を下記表2に示す。表2中の全ての値は、乾燥スタッコの総重量に基づく重量パーセントとして表される。
【0039】
【表2】

【実施例4】
【0040】
水分要求に対する配合物Bの効果
表2に示されるように、配合物Bにおけるように、高レベルのトリメタリン酸塩およびデンプンを使用して石膏含有スラリーを調製した。配合物Bのようなスラリー組成物は、低WSRで素晴らしい流動性を有することが判った。図4に示されるように、水分要求は、例えば配合物Bを使用して、大幅に低く保持された。スラリーにおける流動性を測定するために、スランプ試験(slump test)を下記のように行った。
【0041】
スランプ試験。この試験を、ミキサーで石膏ボードコアスラリーを使用して行った。スラリーが凝固するのを待つことなしにスラリー直径が測定され得るように、試験を12×12インチPlexiglassプレートにおいて行った。スラリーを、可能な限りミキサーに近くから引き出した。2インチ×4インチの滑らかな壁の黄銅またはPVC円柱鋳型に、試験スラリーサンプルを素早く充填し、そして溢れ出たものは全て平らになった。次いで、円柱鋳型を真上に迅速に持ち上げ、石膏パティーを得た。石膏パティーの直径を測定した。得られた石膏パティーは、直径約5〜10インチの範囲内にある。3回の連続的な試験の結果が1/8インチ内になるまでこの試験を繰り返し、次いで、この値をスランプ直径(スランプサイズ)として記録した。全体的な試験手順は、行うために15秒以上を要するべきではない。
【実施例5】
【0042】
圧縮強度に対する配合物Aの効果
配合物A(表2)のようなスラリー組成物は、立方体試験(cube tests)において使用した場合、より優れた圧縮強度を示すことが判った。図5において示されるように、種々の立方体密度での圧縮強度は、デンプンを有さないかまたはデンプンも分散剤も有さない試験と比較して、配合物Aを使用した場合に少なくとも約10%高かった。スラリー中において低WSRを達成するためにナフタレンスルホン酸塩分散剤が常に必要とされることが、強調されるべきである。
【0043】
ASTM C−472に従って、および参照により本明細書中に組み込まれる、Veeramasuneniらへ付与された米国特許第6,815,049号明細書に従って、圧縮強度を測定した。
【実施例6】
【0044】
微細粉砕化アルファー半水化物およびベータ半水化物の50:50ブレンドで調製したウォールボードの釘抜き試験(Nail Pull Test)
サンプル石膏ウォールボードを、参照により本明細書中に組み込まれる、Yuらへ付与された米国特許第6,342,284号明細書およびYuらへ付与された第6,632,550号明細書に従って調製した。これは、これらの特許の実施例5に記載されるように、フォームの別個の生成、および他の成分のスラリーへの前記フォームの導入を含む。
【0045】
微細粉砕化アルファー半水化物およびベータ半水化物の50:50(w/w)ブレンド、ナフタレンスルホン酸塩分散剤、ならびにトリメタリン酸塩を使用して優れた性能を実証するために、ボードサンプルを0.472WSRで調製した。図6に示されるように、微細粉砕化アルファー半水化物およびベータ半水化物の50:50(w/w)ブレンド、スタッコの重量に基づいた1重量%のナフタレンスルホン酸塩分散剤、ならびにスタッコの重量に基づいた0.3重量%のトリメタリン酸塩で作製されたボードは、0.55WSRで通常の(プラント粉砕化された)アルファー半水化物およびベータ半水化物の50:50(w/w)ブランド(ならびに同一の添加剤)を使用して調製されたボードよりも遥かに優れた釘抜き値(nail pull values)を提供した。2つのセットの試験ボードを、ベータ半水化物を有する微細粉砕化アルファー半水化物ブレンドを使用して調製した。
【0046】
釘抜き耐性試験(Nail pull resistance tests)をASTM C−473に従って行った。さらに、典型的な石膏ウォールボードは約1/2インチ厚であり、そして材料の1,000平方フィート当たり約1600〜1800ポンド(即ち、lb/MSF)の重量を有する。(「MSF」は、千平方フィートについての当分野における標準的な省略であり;それは、箱、段ボール媒体(corrugated media)およびウォールボードについての面積寸法である)
【実施例7】
【0047】
100%微細粉砕化アルファー半水化物を使用して調製したスラリー
実施例1において調製した、100%微細粉砕化アルファー半水化物を、スラリー配合物において使用した場合、遥かに低い水分要求が、ベータ半水化物を使用して作製したスラリーと比較して生じることが予想される。さらに、100%微細粉砕化アルファー半水化物が、例えば上記実施例3におけるように、トリメタリン酸塩およびナフタレンスルホン酸塩分散剤を含むスラリー配合物中において使用された場合、水分要求がなおさらに減少すること、即ち、約0.2〜約0.3の範囲のWSRが予想される。図7に示されるように、本発明に従って100%粉砕化アルファー半水化物で作製されたウォールボードは、産業基準を満たすかまたはそれを超える素晴らしい釘抜き値を与えた。3セットの試験ボードを、100%粉砕化アルファー半水化物を使用して調製した。
【0048】
本発明を説明する文脈における(特に、以下の特許請求の範囲の文脈における)用語「a」、「an」、および「the」ならびに類似の指示物の使用は、本明細書中で特に示さない限りまたは文脈によって特に明確に否定されない限り、単数および複数の両方を網羅するように解釈される。本明細書中の値の範囲の詳述は、本明細書中において特に示されない限り、該範囲内に入る各別個の値を個々に参照する簡略表記法として役立つように意図されるだけであり、そして各別個の値は、それが個々に本明細書中に列挙されるかのように、本明細書中に組み込まれる。本明細書中に記載される全ての方法は、本明細書中において特に示されない限りまたは文脈によって特に明確に否定されない限り、任意の適切な順番で行われ得る。本明細書中に与えられる任意または全ての例、または例示的な言語(例えば、「例えば(such as)」)は、本明細書をより良く示すためだけに意図され、そして特に特許請求の範囲において記載されない限り本発明の範囲を限定するものではない。本明細書中における言語は、特許請求の範囲に記載されていない要素を本発明の実施に必須として示すと解釈されるべきでない。
【0049】
本発明を実施するために本発明者に公知の最良の形態を含む、本発明の好ましい実施形態が、本明細書中に記載される。示される実施形態は例示のみであり、そして本発明の範囲を限定すると見なされるべきでないことが、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、本発明の1実施形態におけるアルファー半水化物およびベータ半水化物サンプルの粒度分布を示すグラフである。
【図2】図2は、微細粉砕化アルファー半水化物およびベータ半水化物の50:50ブレンドの水和速度ならびに100%アルファー半水化物の水和速度を示すグラフである。
【図3】図3は、微細粉砕化アルファー半水化物およびベータ半水化物の50:50(w/w)ブレンドの圧縮強度ならびに100%ベータ半水化物の圧縮強度を示すグラフである。
【図4】図4は、本発明の1実施形態における石膏含有スラリー配合物(配合物B)の流動性の指標としてのスランプサイズを示す棒グラフである。
【図5】図5は、本発明の1実施形態における石膏含有スラリー配合物(配合物A)の圧縮強度を示すグラフである。
【図6】図6は、本発明の1実施形態における微細粉砕化アルファー半水化物およびベータ半水化物の50:50(w/w)ブレンドで作製したボードの釘抜き試験データを示すグラフである。
【図7】図7は、本発明の1実施形態に従う100%粉砕化アルファー半水化物で作製したウォールボードの釘抜き試験データを示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの実質的に平行なカバーシート間に形成された凝固石膏組成物を含む、石膏ウォールボードであって、前記凝固石膏組成物は、
水と、
以下の範囲内の粒度分布:
d(0.1)=約3μ〜5μ、
d(0.5)=約14μ〜50μ、
d(0.9)=約40μ〜100μ、
および約3100cm/g〜約9000cm/gの範囲のブレーン表面積を有する粉砕化アルファー半水化物とを含む石膏含有スラリーを使用して作製される、石膏ウォールボード。
【請求項2】
前記粉砕化アルファー半水化物が、以下の範囲内の粒度分布:
d(0.1)=約3μ〜5μ、
d(0.5)=約14μ〜20μ、
d(0.9)=約40μ〜50μ、
および約3500cm/g〜約6000cm/gの範囲内のブレーン表面積を有する、請求項1に記載の石膏ウォールボード。
【請求項3】
前記粉砕化アルファー半水化物が、d(0.1)=約3μ、d(0.5)=約14.1μ、d(0.9)=約45.9μの粒度分布、および約3900cm/gのブレーン表面積を有する、請求項1に記載の石膏ウォールボード。
【請求項4】
前記石膏含有スラリーが、アルファー半水化物の重量に基づいて少なくとも約0.12重量%の量で存在するトリメタリン酸ナトリウム、およびアルファー半水化物の重量に基づいて約0.5重量%〜約2.5重量%の量で存在するナフタレンスルホン酸塩分散剤をさらに含む、請求項1に記載の石膏ウォールボード。
【請求項5】
石膏含有スラリーがさらにデンプンを含む、請求項4に記載の石膏ウォールボード。
【請求項6】
前記デンプンが、アルファー半水化物の重量に基づいて約6重量%までの量で存在するアルファー化トウモロコシデンプンである、請求項5に記載の石膏ウォールボード。
【請求項7】
前記石膏含有スラリーがさらにベータ半水化物を含む、請求項1に記載の石膏ウォールボード。
【請求項8】
アルファー半水化物対ベータ半水化物の比が約50:50(w/w)である、請求項7に記載の石膏ウォールボード。
【請求項9】
前記石膏含有スラリーが、アルファー半水化物およびベータ半水化物の総重量に基づいて少なくとも約0.12重量%の量で存在するトリメタリン酸ナトリウム、ならびにアルファー半水化物およびベータ半水化物の総重量に基づいて約0.5重量%〜約2.5重量%の量で存在するナフタレンスルホン酸塩分散剤をさらに含む、請求項7に記載の石膏ウォールボード。
【請求項10】
前記石膏含有スラリーが、アルファー半水化物およびベータ半水化物の総重量に基づいて少なくとも約0.12重量%の量で存在するトリメタリン酸ナトリウム、ならびにアルファー半水化物およびベータ半水化物の総重量に基づいて約0.5重量%〜約2.5重量%の量で存在するナフタレンスルホン酸塩分散剤をさらに含む、請求項8に記載の石膏ウォールボード。
【請求項11】
前記石膏含有スラリーがさらにデンプンを含む、請求項10に記載の石膏ウォールボード。
【請求項12】
前記デンプンが、アルファー半水化物およびベータ半水化物の重量に基づいて約6重量%までの量で存在するアルファー化トウモロコシデンプンである、請求項11に記載の石膏ウォールボード。
【請求項13】
前記カバーシートが紙を含む、請求項1に記載の石膏ウォールボード。
【請求項14】
水と、
以下の範囲内の粒度分布:
d(0.1)=約3μ〜5μ、
d(0.5)=約14μ〜50μ、
d(0.9)=約40μ〜100μ、
および約3100cm/g〜約9000cm/gの範囲内のブレーン表面積を有する粉砕化アルファー半水化物とを含む、石膏含有スラリー。
【請求項15】
前記粉砕化アルファー半水化物が、以下の範囲内の粒度分布:
d(0.1)=約3μ〜5μ、
d(0.5)=約14μ〜20μ、
d(0.9)=約40μ〜50μ、
および約3500cm/g〜約6000cm/gの範囲内のブレーン表面積を有する、請求項14に記載の石膏含有スラリー。
【請求項16】
前記粉砕化アルファー半水化物が、d(0.1)=約3μ、d(0.5)=約14.1μ、d(0.9)=約45.9μの粒度分布、および約3900cm/gのブレーン表面積を有する、請求項14に記載の石膏含有スラリー。
【請求項17】
アルファー半水化物の重量に基づいて少なくとも約0.12重量%の量で存在するトリメタリン酸ナトリウム、およびアルファー半水化物の重量に基づいて約0.5重量%〜約2.5重量%の量で存在するナフタレンスルホン酸塩分散剤をさらに含む、請求項14に記載の石膏含有スラリー。
【請求項18】
さらにベータ半水化物を含む、請求項14に記載の石膏含有スラリー。
【請求項19】
石膏ウォールボードを作製する方法であって、以下の工程:
(a)水と、
以下の範囲内の粒度分布:
d(0.1)=約3μ〜5μ、
d(0.5)=約14μ〜50μ、
d(0.9)=約40μ〜100μ、
および約3100cm/g〜約9000cm/gの範囲のブレーン表面積を有する粉砕化アルファー半水化物とを含む石膏含有スラリーを混合すること;
(b)第1カバーシート上に前記石膏含有スラリーを堆積すること;
(c)前記堆積されたスラリー上に第2カバーシートを配置し、石膏ウォールボードを形成すること;
(d)前記石膏含有スラリーが切断のために十分に硬化された後、前記石膏ウォールボードを切断すること;ならびに
(e)前記石膏ウォールボードを乾燥すること、
を含む、方法。
【請求項20】
前記粉砕化アルファー半水化物が、以下の範囲内の粒度分布:
d(0.1)=約3μ〜5μ、
d(0.5)=約14μ〜20μ、
d(0.9)=約40μ〜50μ、
および約3500cm/g〜約6000cm/gの範囲内のブレーン表面積を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記粉砕化アルファー半水化物が、d(0.1)=約3μ、d(0.5)=約14.1μ、d(0.9)=約45.9μの粒度分布、および約3900cm/gのブレーン表面積を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記石膏含有スラリーが、アルファー半水化物の重量に基づいて少なくとも約0.12重量%の量で存在するトリメタリン酸ナトリウム、およびアルファー半水化物の重量に基づいて約0.5重量%〜約2.5重量%の量で存在するナフタレンスルホン酸塩分散剤をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記石膏含有スラリーがさらにベータ半水化物を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記第1カバーシートおよび前記第2カバーシートが紙製である、請求項19に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−505932(P2009−505932A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−527930(P2008−527930)
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【国際出願番号】PCT/US2006/029781
【国際公開番号】WO2007/024420
【国際公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(596172325)ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー (100)
【Fターム(参考)】