説明

アルブミンを増加させるための天然の薬学的調製物

【課題】低タンパク質血症のための一連の治療用調製物を提供する。
【解決手段】ヒト血清アルブミンを増加させる薬物、免疫を改善し、増強する薬物、B型肝炎を治療する薬物、C型肝炎を治療する薬物、後天性免疫不全症候群(AIDS)を治療する薬物、結核を治療する薬物、線維症を治療する薬物、胸水症を治療する薬物、痛みを軽減する薬物、下痢を止める薬物、咳を止める薬物、炎症を軽減する薬物、および尿を増加させる薬物からなる群より選択される少なくとも1つのメンバーを含んでいる、低タンパク血症を治療するための天然の薬学的調製物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は一般に、アルブミンを増加させて低タンパク質血症を治療することができる一連の天然の薬学的調製物に関する。この調製物は、肝炎ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、結核菌、肝線維症、腫瘍、腹膜炎、および腹水症などによって引き起こされる低タンパク質血症を治療するために用いることができ、さらにウイルス性肝炎、中毒性肝炎、およびそれらによって引き起こされる肝硬変、ならびに後天性免疫不全症候群(AIDS)、および結核を治療することができる。
【0002】
〔背景技術〕
ヒト血清アルブミンは、血液系の重要な一部であり、総血漿タンパク質の40%〜60%を占めている。ヒト血清アルブミンの血漿における半減期は約15〜19日である。ヒト血清アルブミン(HSA)の主な機能は、種々の内因性物質および外因性物質に結合して、それらを運搬すること、血液フィルターの圧力(blood fliter pressure)を維持すること、結合していない物質を除去すること、血小板の活性を阻害すること、血液の凝固を抑制すること、および動脈のフィルターの圧力を調節することである。
【0003】
血液中のアルブミンを低減させる原因は多い。この原因としては、ショック、火傷、赤血球増加症、低アルブミン血症、腎臓に由来する原因(nephrogenic)、肺感染症、腹腔内感染症、胃癌、腸癌、肝癌、ウイルス(A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス)または化学物質による肝臓の損傷、重篤な心不全、結核、後天性免疫不全症候群(AIDS)、肋膜炎、ネフローゼ症候群、ループス腎炎、糖尿病性腎疾患、脳障害、胃腸管の病変に関連した溢血、慢性膵炎、および悪性高血圧症などが挙げられる。
【0004】
ヒト血清アルブミンおよび組換えヒト成長ホルモンは、低タンパク質血症に対して有効である。いくつかの種類の天然薬物も、血液中のアルブミンを上昇させるある種の役割を担っている。このような天然薬物としては、オタネニンジン、ロクジョウ、桂皮、巴戟天の根、黄耆、黄精、枸杞子、霊芝などが挙げられる。しかし、これらの天然薬物は、真性糖尿病および慢性膵炎などに罹患した患者における、肝硬変による腹水、結核性胸水、ネフローゼ症候群を含む慢性の子宮内変化によって引き起こされる、低タンパク質血症を治癒することができない。
【0005】
〔発明の概要〕
本発明の目的は、低タンパク質血症のための一連の治療用調製物を提供することであり、さらに、低タンパク質血症の関連疾患の予防または治療におけるこれらの治療用調製物の使用を開示することである。本発明の調製物は、異なる効果を有する薬草をいくつか含んでいる。本発明の調製物は、同一の効果を有する薬草を2つ以上有している。本発明の調製物は総合的な治療における複数の対象および複数の効果を有している。
【0006】
本発明は、以下に示すように異なる効果を有する薬草からなる。
【0007】
1.ヒト血清アルブミンを増加させるために用いられる薬草の部類は、黄耆、インチンコウの全草、クララの根、ブクリョウ、オオバナオケラの茎根、亀の甲羅、山豆根、オタネニンジン、ロクジョウ、桂皮、巴戟天の根、黄精、枸杞子、および霊芝を含んでいる。
【0008】
2.免疫を改善し、増強するために用いられる薬草の部類は、オオバナオケラの茎根、牡丹皮、タンジンの根、山豆根、デンシチニンジンの根、山薬、巻柏の全草、黄精、霊芝、ドクダミの全草、インチンコウの全草、クララの根、ブクリョウ、黄耆、亀の甲羅、ヒキガエルの皮膚、フタバムグラの全草、シャクヤクの根、乾燥したレーマニアの根、調製されたレーマニアの根、サソリ、党参、ガジュツの根茎、サジオモダカの茎根、および枸杞子、またはそれらの組合せを含んでいる。
【0009】
3.B型肝炎を治療するために用いられる薬草の部類は、コミカンソウの全草、猪苓、クララの根、セリの全草、藤茶の葉、カワラタケの子実体、フタバムグラの全草、虎杖根、タンジンの根、およびケイオウソウの全草、またはそれらの組合せを含んでいる。
【0010】
4.C型肝炎を治療するために用いられる薬草の部類は、オオアザミの果実、クララの根、フタバムグラの全草、虎杖根、タンジンの根、およびケイオウソウの全草、シャクヤクの根、ガジュツの根茎、サンリョウ、またはそれらの組合せを含んでいる。
【0011】
5.後天性免疫不全症候群(AIDS)を治療するために用いられる薬草の部類は、甘草の根、黄耆、薬用のミロバランの果実、スイカズラの花、イヌホオズキの全草、ホワイトマルベリーの根皮(bark of white mulberry root)、キカラスウリの根、インチンコウの全草、カゴソウ、ツボクサの全草、ハンシレンの全草、亀の甲羅、タンジンの根、黄耆、クララの根、サソリ、チャイニーズタキルスの全草、ソウキセイの全草、メナモミの全草、柴胡、ムカデ、およびヒキガエルの皮膚、またはそれらの組合せを含んでいる。
【0012】
6.結核を治療するために用いられる薬草の部類は、黄耆、タンジンの根、山豆根、甘草の根、チャイニーズタキルスの全草、ソウキセイの全草、クララの根、ヒキガエルの皮膚、サソリ、ムカデ、およびガジュツの根茎、またはそれらの組合せを含んでいる。
【0013】
7.線維症を治療するために用いられる薬草の部類は、タンジンの根、甘草の根、クララの根、センキュウの茎根、牛黄、カワラタケの子実体、イチョウの葉、オオアザミの果実、デンシチニンジンの根、ウチワツナギ、またはそれらの組合せを含んでいる。
【0014】
8.胸水症を治療するために用いられる薬草の部類は、亀の甲羅、ヒキガエルの皮膚、タンジンの根、インチンコウの全草、またはそれらの組合せを含んでいる。
【0015】
9.痛みを軽減するために用いられる薬草の部類は、サソリ、サンリョウ、山薬、ムカデ、エゴマの実、またはそれらの組合せを含んでいる。
【0016】
10.下痢を止めるために用いられる薬草の部類は、オキナグサの根、秦皮、ヒロハヘビノボラズの根(Amur Barberry Root)、クララの根、スベリヒユの全草、またはそれらの組合せを含んでいる。
【0017】
11.咳を止めるために用いられる薬草の部類は、エゴマの実、党参、甘草の根、フタバムグラの全草、またはそれらの組合せを含んでいる。
【0018】
12.炎症を軽減するために用いられる薬草の部類は、インチンコウの全草、黄連、イヌホオズキの全草、エゴマの実、デンシチニンジンの根、またはそれらの組合せを含んでいる。
【0019】
13.尿を増加させるために用いられる薬草の部類は、オオバナオケラの茎根、チャイニーズタキルスの全草、ソウキセイの全草、またはそれらの組合せを含んでいる。
【0020】
当業者は、疾患および症状に基づいて、上述した部類の薬草を選択し、薬草を用いて調製される組成物を選択して、調製物を調製することができる。そして、当業者は、この調製を公知の調製技術によって実施する。本発明は、対応する好ましい調製物のグループおよび調製物の実施形態を開示する。本発明において選択される医学的薬草の日本語名(英語名)および学名を表1に示す。日本語名(英語名)は、薬草および動物の有効な部分に基づく「中国にて認可された薬物名」に準ずるものである。
【0021】
【表1】

【0022】

【0023】

【0024】

【0025】
本発明に含まれる天然の薬学的調合物は、薬草および動物の有効な部位の粉末、または薬草および動物の抽出物、あるいはそれらの混合物に由来する。本発明における一般的な薬効を有する薬草および動物は全て、中国薬局方に基づいている。中国薬局方の範囲外の薬草および動物の有効な部分は、本明細書に記載した日本語(英語)の名称および学名を用いて使用される。中国薬局方において、より品質の高い薬効を有する薬草は、それらの属および種から選択される。すなわち、本調製物において選択された黄耆(Milkvetch Root)は、Astragalus membranaceus (Fisch.) Bge.およびAstragalus membranaceus Bge.var. mongholicus (Bge.) Hsiaoに由来する。本発明に使用される薬効を有する薬草および動物は全て、同一の属および種に属する他の薬草および動物と置換され得る。また、同一の効果を有するものが、調製物に添加されてもよい。
【0026】
多くの種類の天然薬物が治療において同一の効果を発揮するということは周知である。ヒキガエルの毒素とヒキガエルの皮膚とは同一の効果を有しているが、ヒキガエルの毒素は、より毒性が高い。クロトンの種子は、tuberculosis bacteriumを殺傷する活性が高いが、毒性も高い。ホミカの種子は、優れた鎮痛効果を有しているが、毒性も高い。高い毒性を有しているこれらの薬草が選択されるが、本発明において最適な選択肢ではない。本発明における薬草および動物の種の数が、10〜60であるように最適化される。
【0027】
当業者は、本発明における天然薬物に基づいて、一連の調製物を設計し、配合することができる。本発明は、例としての好ましい調製物をいくつか提供するが、上述したいくつかの調製物に限定されない。以下に調製物を挙げる。
【0028】
肝炎および関連する合併症を治療するために用いることができる調製物1は、肝炎および関連する合併症:黄耆、コミカンソウの全草、スイカズラの花、ヒキガエルの皮膚、クララの根、山豆根、フタバムグラの全草、インチンコウの全草、虎杖根、巻柏の全草、シャクヤクの根、キカラスウリの根、タンジンの根、亀の甲羅、ボレイ、ドクダミの全草、山慈姑、山薬、デンシチニンジンの根、ガジュツの根茎、サンリョウ、巴戟天の根、チャイニーズタキルスの全草、調製されたレーマニアの根、サジオモダカの茎根、ブクリョウ、ムカデ、サソリ、および甘草の根を含んでいる。
【0029】
結核および肝炎を治療するために用いることができる調製物2は、ドクダミの全草、ヒキガエルの皮膚、コミカンソウの全草、ゴールデンサイプレス(Golden Cypress)、黄精、山慈姑、ハンシレンの全草、チャイニーズタキルスの全草、牡丹皮、クコの根皮(Bark of Boxthorn Root)、セイヨウトウキの根(Angelica Archangelica Root)、白牡丹の根(White Paeony Root)、タンジンの根、ガジュツの根茎、亀の甲羅、巻柏の全草、キカラスウリの根、枸杞子、エゴマの実、サンリョウ、ボレイ、ブクリョウ、オオバナオケラの茎根、サソリ、およびムカデを含んでいる。
【0030】
AIDS、結核、肝炎、日和見感染症を治療することができる調製物3は、ドクダミの全草、スイカズラの花、ヒキガエルの皮膚、クララの根、山豆根、ゴールデンサイプレス、ハンシレンの全草、コミカンソウの全草、チャイニーズタキルスの全草、牡丹皮、甘草の根、白牡丹の根、タンジンの根、ガジュツの根茎、亀の甲羅、エゴマの実、ブクリョウ、オオバナオケラの茎根、サソリ、ムカデ、デンシチニンジンの根、調製されたレーマニアの根、イヌホオズキの全草、巻柏の全草、枸杞子、黄耆、およびホワイトマルベリーの根皮を含んでいる。
【0031】
上述した好ましい調製物は、異なる兆候を治療し得る。調製物中の天然薬物の含有量は等しい。調製物の一日量は、大人において一日につき10gである(調製物の抽出物について、1日につき2グラムである。)。各天然薬物の副作用を低減するために、これらの比は本発明において等しかった。同一の効果を有するいくつかの薬草は、薬物耐性を低減するために選択された。
【0032】
本発明の薬効を有する薬草は、粉砕された後に、一般的な調製物(カプセル、タブレットおよび他の形態が挙げられる。)にされてもよい。また、調製物における天然薬草は、薬草または動物の粉末の一部から得られた抽出物と一緒に従来の方法によって混合されてもよく、次いで、混合物はカプセルに充填されるか、タブレットになるように圧縮されるか、他の形態に調製される。
【0033】
本発明における調製物は、薬草の粉末または抽出物から直接的に作製される。その有効性は、動物実験または臨床的観察を通して決定される。
【0034】
一般に、薬学的組成物は、活性成分を1つ以上のキャリアと混合することによって調製される。本発明における調製物は、化学薬品および生物学的薬品と一緒に複合物を構成することができる。本発明における調製物としては、ピル、粉末、薬効を有する抽出物、舐剤、タブレット、カプセル、咀嚼錠、シロップ、および経口用液体が挙げられる。
【0035】
本発明において関連するキャリアまたはアジュバントは、でんぷん、タルク、糖、ジアオフレーバーエージェント(Jiao flavor agent)、可溶性デンプン、デキストリン類(dextrin class)、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、植物油、ゼラチン、トウィーンなど、および他の界面活性剤である。このキャリア/アジュバントとしては、充填剤(stuffing agent)(例えばでんぷん、糖)、接着剤(例えばセルロース誘導体、アルギネート、ゼラチン、およびポリビニルピロリドン)、湿潤剤(例えばグリセロール)、崩壊剤(例えば、寒天、炭酸カルシウム、および炭酸水素ナトリウム)、吸着促進剤(例えば四級アンモニウム化合物)、界面活性剤(例えば16トリアコンタノール)、吸着用キャリア(例えばカオリン粘土および石鹸)、潤滑剤(例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、およびポリエチレングリコール)などが挙げられる。さらに、内因性のアルブミンを増強し得る他のアジュバント(調味料、甘味料、および他の物質など)を、天然薬草に加えることができる。
【0036】
本発明における調製物は、低タンパク質血症およびそれに関連した疾患の予防または治療に用いられるだろう。上述した低アルブミン血症としては、非肝臓性の免疫原性の胸水、感染症、浮腫が挙げられる。記載したような関連した疾患としては、肝炎および肝線維症、結核および胸膜炎、肺結核、AIDSおよび日和見感染症、ネフローゼ症候群または糖尿病性ネフロパシー、ループス腎炎、脳疾患、消化管の通過停滞の疾患(gastrointestinal stasis disease)、慢性膵炎、多量の失血、火傷、外傷、および悪性高血圧症などが挙げられる。
【0037】
低アルブミン血症を引き起こす多くの原因は、要するに、肝臓の免疫原性および分裂しない肝臓に由来するものであるということができる。しかし、低アルブミン血症を改善する望みは、肝臓におけるアルブミンの合成機能に関係している。肝性の低アルブミン血症の主な原因は、ウイルス(A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、およびC型肝炎ウイルス)または有毒化学物質(肝臓の機能に影響を及ぼす有機物または無機物)、および肝癌に由来する。これらの原因は、肝細胞の損傷を引き起こすことができ、次いで、肝線維症を徐々に形成させ、肝細胞におけるアルブミンの合成不全または排出不全を引き起こし、最終的に腹水症を招いてしまう。
【0038】
多くの原因(例えば、肝外臓器のウイルスまたは細菌の感染、または物理的要因(火傷、外傷、出血など))は、非肝臓性の低アルブミン血症を引き起こす。これらの原因の全ては、血清アルブミンの肝外での減少を引き起こし得る。
【0039】
本発明において予防または治療される低アルブミン血症およびこれに関連した疾患は、要するに、肝臓を病因とする低アルブミン血症、および非肝臓性の低アルブミン血症であり、例えば、肝線維症、結核、AIDS、ネフローゼ症候群、ループス腎炎、糖尿病、腎疾患、脳障害、消化管の通過停滞の疾患、慢性膵炎、多量の失血、火傷、外傷、および悪性高血圧症などである。本発明は、いくつかの実施例にて詳細に記載されている。以下の実施例は、本発明の保護範囲を限定するというよりもむしろ、当業者が本発明をより完全に理解することができるためのものである。
【0040】
〔好ましい実施形態の詳細な説明〕
<実施例1.マウスにおける血清アルブミンの含有量に対する調製物1の影響>
マウスを、正常なコントロールのグループ、高用量のグループ(5200g/kg)、中用量のグループ(2600g/kg)、および低用量のグループ(1300g/kg)の4つのグループ(n=10)に分け、調製物1を胃内に3週間投与した。各グループにおける血清アルブミンの含有量を、投与から1週間後、2週間後、3週間後にそれぞれ測定した(表2)。
【0041】
【表2】

【0042】
実験の結果は、本発明の調製物が、ある用量の範囲において、マウスにおける血清アルブミンを増加させることができたが、高用量の調製物1は活性を有しなかったことを示唆している。
【0043】
<実施例2.ラットにおける肝臓性血清アルブミンの含有量、腹水症、線維症と関連する物質に対する本発明の調製物の影響>
CClによって誘導された肝臓損傷:肝硬変のラットモデルを樹立するための方法を、参考文献から参照した。第一週目において、フェノバルビタール(35%)を含んでいる飲料水をラットに与えた。この期間は、誘導期間である。第二週目から、CClのオリーブオイルの溶液(40%)を、2mL/kgの用量で一週間に2回、ラットの皮下に注入し、最初の用量を2倍にして皮下への投与を9週間行った。次いで、腹囲および腹腔穿刺に従って腹水が存在するかどうかを判断した。
【0044】
腹水を有するラットを、体重に基づいてモデルグループおよびポジティブグループ(コルヒチン0.233mg/kg)というグループに無作為的に分けた。各グループにおけるラットに対して調製物を胃内に4週間投与した。最後の投与から1時間後に、エーテルを用いてラットを麻酔し、腹腔を切開して、腹水が存在するか否かを調べ、χテストを用いて腹水の減少の割合を校正した。血液サンプルを腹部大動脈から収集して血清を調製した。そして、以下のような指標をキットの要求事項に従って決定した:アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アルカリホスファターゼ(ALP)、全タンパク質(TP)、アルブミン(ALB)、グロビン(GLB)、ヒアルロニダーゼ(HA)、ラミニン(LN)、タイプIIIプロコラーゲン(PC III)。また、ラットの肝臓の一部を、プロリンの濃度を決定するために切除した。最後に、ラットの一部をパラホルムアルデヒド(10%)を用いて固定し、病理学検査を行った。
【0045】
結果を以下の表3、表4、表5に示す。
【0046】
【表3】

【0047】
【表4】

【0048】
【表5】

【0049】
この結果は、本発明の調製物が血清アルブミンを増加させることができ、肝線維症および炎症を治療することができることを示している。
【0050】
<実施例3.HBVのウイルス量のレベルに対する調製物1、調製物2、調製物3の効果>
HBVのウイルス量のレベルに関し、3日齢のロンイエンツクシガモ(LongYan Shelducks)に対して、次の日に頚静脈から血液を採取した。採取した血液を分離して、血清を調製し、PCRによってDHBV−DNAを測定した。次いで先天的にHBVに感染しているロンイエンツクシガモを選択して実験した。テストした薬物は、調製物1、調製物2、調製物3である。各調製物の用量は2000g/kgである。調製物を経口投与によってロンイエンツクシガモに投与した。薬剤の代わりに水を用いたネガティブコントロールのグループを準備した。ポジティブコントロールのグループに対しては、ラミブジン(3TC)を経口投与によって与えた。治療コースは21日であった。各グループには、8匹のロンイエンツクシガモが存在していた。静脈血を0日目(シクロホスファミドの投与前)、7日目(T7)、14日目(T14)、21日目(T21)に収集して、調製した血清を−70℃にて保存した。
【0051】
DHBV−DNAの検出方法:総血清中のDHBV−DNAのレベルを検出するために、上述した血清をメンブレン上にスポットし、ニックトランスレーションキットのマニュアルに従ってDHBV−DNAのプローブを32Pでラベルし、ドットブロットのDNAハイブリダイゼーションアッセイを行った。関連した結果を、オートラジオグラフィーアッセイにて示す。マイクロプレートリーダーを用いてOD490nmの吸光度を測定し、血清中のDHBV−DNAの密度を計算した。ウイルス量に対する統計的分析を表6に示す。
【0052】
【表6】

【0053】
<実施例4.ラットの腹腔内感染における血清アルブミンに愛する調製物1の影響>
マウスを、正常なコントロールのグループ、ネガティブコントロールのグループ、ポジティブコントロールのグループ(ジンセノサイド(Panaxoside))、および残りの3つのグループという6つのグループ(n=10)に分けた。この残りの3つのグループにおいて、6日間、ラットに調製物1を胃内投与によって与えた。実験スタッフが、ジエチルエーテルによる麻酔下において、マウスの腹腔を切開し、針を虫垂に刺して感染性因子を感染させ、次いで、腹部創を縫合した。手術後に投与を継続して行い、動物から血液を収集して、血清アルブミンのレベルを測定した。その結果を表7に示す。
【0054】
【表7】

【0055】
調製物1およびその抽出物は、感染性腹膜炎を有するラットにおける血清アルブミンの含有量の減少を抑制することができる。全ての結果は、調製物1が、非肝臓性の低血清アルブミンを治療するための剤として使用することができることを示唆している。
【0056】
<実施例5.調製物2および調製物3の抗結核菌アッセイ>
5.1.抗結核菌アッセイ
抗結核菌アッセイはin vivoにてテストした。H37Rv結核菌に感染したC57BL/6マウスを6つのグループに分けた(n=15)。そのうちの1つは、正常なコントロールのグループであり、別のグループは、ポジティブコントロールのグループ(INH:25mg/kg)である。他のグループにおいて、調製物をマウスの飼料に加え、動物に16週間連続的に投与した。
【0057】
実験スタッフは、第2週目、第4週目、第16週目において5匹のマウスを殺害し、肺および脾臓を得た。それらを1mLの7H9培地に配置し、粉砕して、1.5mLのEpチューブに移し変えた。7H9培地を用いて10回、2倍に希釈した。次いで、7H11の固形培地のプレート上に異なる希釈物を蒔き37℃にて4週間放置し、結核のコロニーを数えた。
【0058】
計算式:(クローンの最初の数×最終的なブロスのボリューム×希釈係数10×2×10)+(クローンのコロニーの最初の数×最終的なブロスのボリューム×希釈係数10×2×10)+(クローンのコロニーの最初の数×最終的なブロスのボリューム×希釈係数10×2×10)/3。
【0059】
病理学検査用の組織を採取し、肺の重量を量った。計算式:(クローンの最初の数×最終的なブロスのボリューム×希釈係数10×2×10)+(クローンのコロニーの最初の数×最終的なブロスのボリューム×希釈係数10×2×10)+(クローンのコロニーの最初の数×最終的なブロスのボリューム×希釈係数10×2×10)/3×最初の臓器の重量/治療における臓器の重量。
【0060】
各グループにおける、全てのマウスの、肺の細菌のCFUまたはマウスの脾臓のCFUの数を数え、lg(CFU)に基づいてデータを変換した。
【0061】
【表8】

【0062】
この結果は、調製物2および調製物3が、正常なコントロールのグループと比較して、結核菌に対する抑制効果を有しており、これらのグループ間における異なる結果が統計的に有意であることを明らかにした。肺感染症は低血清アルブミンを招く重要な因子であることが、文献にて報告されている。よって、天然薬剤の抗結核菌効果は、肺感染症によって引き起こされる低血清アルブミンを治療するための、本当の基本的な主要因である。
【0063】
5.2.抗薬物耐性結核菌アッセイ
血清薬理学的な方法をアッセイに用いた。C57BL/6マウスに、HRSE耐性菌(イソニアジド、リファンピシン、ストレプトマイシン、エタンブトール耐性菌)、HR耐性菌(イソニアジドおよびリファンピシン耐性菌)、H耐性菌(イソニアジド耐性菌)、R耐性菌(リファンピシン耐性菌)を別々に注入した。C57BL/6マウスを、5つのグループに分けた。5つのグループの2つは、ネガティブコントロールのグループ、およびポジティブコントロールのグループ(イソニアジド、25mg/kg)であり、残りの3つのグループはそれぞれ、6日間、連続的に1000、2000、および4000mg/kgの調製物を投与された。最後の投与から2時間後に、我々は、各グループにおける5匹のマウスから20μLの血清をそれぞれ収集し、それらを100μLの作業用血清(working serum)として混合した。10μLの作業用血清を取り、9×10CFUの薬物耐性菌(すなわち、H、R、HR、またはHRSE)、または標準の結核菌株を含んでいる90μLの7H9培地に加え、10%の血清を有する希釈物と名付けた。いくつかの平行なウェルを、各グループについて設けた。ポジティブコントロールのグループ(イソニアジド、25mg/kg)の場合、同じ工程に従ったが、1グループにつき、培地は90μLの7H9(9×10CFUの株を含んでいる)および10μLのブランクの7H9であった。いくつかの平行なウェルを設け、37℃にて5日間放置した後、各チューブ内のサンプルを2倍に希釈し、希釈量(dilution titer)が10であることを期待し、7H9の固形培地上に各チューブの最終的な希釈物を蒔き、4週間37℃にて放置し、コロニーの数を数えた。
【0064】
計算式:細菌コロニーの数=(細菌コロニーの数/グループ/バッチ×希釈係数1000+平行なウェルにおける細菌コロニーの数×希釈係数1000)/2。
【0065】
抑制率=実験グループにおける特定の細菌コロニーの平均値−NSグループにおける特定の細菌コロニーの平均値/NSグループにおける特定の細菌コロニーの平均値×100。
【0066】
【表9】

【0067】
この結果は、調製物2が、HRSE−耐性菌に対する抑制効果を有していること、HR耐性菌を抑制する傾向を誘導することを示している。
【0068】
5.3.結核性胸水および血清アルブミンに対する調製物1、調製物2、および調製物3の影響
BCGを用いて42日間感作した後、モルモットに、調製物を7日間投与し、2日間連続的に感作させた。次いで、モルモットにおける胸水のレベル、白血球の数、血清アルブミンの含有量を測定した。
【0069】
【表10】

【0070】
この結果は、調製物2が、胸水のレベル、白血球の数を有意に減少させることができ、血清アルブミンの含有量を有意に増加させることができることを示している。
【0071】
<実施例6.調製物3の抗HIVアッセイ>
16匹のオスのアカゲザル(体重3.5〜7kg、4〜8歳)は、広東霊長類実験センター(Guangdong Primate Experimental Center)から提供された。これらのアカゲザルは、外見的に健康であり、身体検査において表在性のリンパ節の腫脹がなかった。またサルのD型レトロウイルス(SRV)、およびサルのTリンパ球向性ウイルスI型(STLV−1)、結核菌、ならびに赤痢菌の抗体について検査され、全ての結果が陰性であった。
【0072】
SIVmac251は、アーロンダイアモンドAIDSリサーチセンター(Aaron Diamond AIDS Research Center)に在籍のマーク博士(Ph.D Marx)から気前よくプレゼントされた。SIVmac251を、12匹のサルに5MID100の用量(1mL、100%の感染を5回行う量)にて感染させた。
【0073】
次いで、動物を選抜し、無作為的にグループ分けを行った。ウイルスの感染を2008年6月19日に開始し、71日後に、2008年12月19日に投与した。ウイルスに感染した16匹のサルを、低用量(0.25g/kg)のグループ、中用量(0.5g/kg)(治療として臨床的に使用される量に等しい用量)のグループ、高用量(1g/kg)のグループ、およびネガティブコントロールのグループという4つのグループに分けた。25mLの懸濁液に調製したテスト用組成物を用いて1日あたり1回、8週間投与した。治療を停止した後、感染したサルをモニタリングした。実験グループの全ての結果は、コントロールのグループの結果と同じであった。「治療の前」とは、SIVmac251による感染から71日目をいう。「治療開始から4週目」は99日目であり、「治療開始から8週目」は127日目であった。「治療開始から12週目」(治療停止から4週目)は155日目であり、「治療開始から16週目(治療停止から8週目)」は183日目であった。
【0074】
テスト:CDおよびCDのリンパ球のサブセットの範囲について定期的に血液をテストした。CDおよびCDのリンパ球の割合はフローサイトメトリーによってテストした。CDおよびCDのリンパ球の絶対数、血漿のウイルス量、リンパ節の生検をテストした。
【0075】
【表11】

【0076】
【表12】

【0077】
表11および表12から結論を導くと、調製物は、血漿におけるウイルス量をある程度減少させることができ、治療停止後に減少の傾向を維持することができ、CDのリンパ球およびCDのリンパ球を増加させることができた。このアッセイにおける少数のサルのために、データに対する統計的分析ではなく動的分析を行った。
【0078】
SIVおよびHIVの動物に対する作用様式は完全に一致しておらず、このため、HIVに対してより良好な効果を有するいくつかの薬物は、SIVに対してはあまり良好な効果を発揮しない。例えば、AZT(ジドブジン)は、ヌクレオシド類似体の逆転者酵素阻害剤としての使用が認可された最初の薬物であり、HIVの臨床試験において非常に一般的に使用される薬物であるが、SIVによる感染を抑制することはできない。
【0079】
<実施例7.臨床例の治療>
感染性の臨床例は、2つのカテゴリーに分けることができる。一方は、他の薬物の服用を中止する間に、本発明者の調製物を用いる患者であり、他方は、他の薬物の服用を中止しない患者である。発明者によって治療された患者は大部分が疾患を長期間患っていた。これらの患者は全て、化学療法を用いて治療されており、患者のほとんどは薬剤耐性を有している。回復または改善した患者の一部は、化学的な薬物と薬草とを一緒に用いる治療の可能性を排除しなかった。
【0080】
本発明における臨床例は、調製物(乾燥した薬草、すなわち薬草の粉末および滲出液が挙げられる。)を用いて治療された。
【0081】
7.1.肝線維症および胸水の治療における調製物1
3〜18ヶ月が、調製物1の臨床的な治療サイクルであった。この症例における患者は、いくつかの病院にて治療を受けていたが、肝線維症および胸水の改善が見られなかった。治療のゴールは、線維症を逆転させること、胸水を減少させること、肝臓の機能を正常に戻すことである。本発明者は、12年間このように患者を治療している。これらの患者の治療コースは、30gの生薬に等しい量の滲出液の調製物を3〜15ヶ月間、1日に2〜3回、1日につき10g投与するというものであった。
【0082】
【表13】

【0083】
7.2.B型肝炎および関連する合併症の治療における調製物1
本発明者は、10年間、B型肝炎に罹患した患者を治療している。これらの患者のほとんどは、いくつかの薬物によって治療されているが、効き目が無かった。これらの患者の治療コースは、調製物1を3〜15ヶ月間、1日につき2〜3回、1日につき10g投与するというものであった。結果を以下に示す。
【0084】
【表14】

【0085】
7.3.結核の治療における調製物2
患者の結核の治療は1960年に開始された。持続性発熱を有するこれらの患者の大部分は感染症の病院において治癒されなかった。これらの患者は調製物2によって治療された。治療コースは、調製物2を3〜18ヶ月、1日につき2〜3回、1日につき10g投与するというものであった。結果を以下に示す。
【0086】
【表15】

【0087】
7.4.結核、肝炎、および鵞口瘡
本発明者は、1998年において、治療される前にHIVに感染し、生存しているヒトの治療を開始した。全ての患者は、防疫、臨床症状(下痢、体重減少、鵞口瘡、および同時に発生した結核など)によってAIDSであると診断されていた。治療のゴールは、下痢を消失させること、体重を元に戻すこと、結核および肝炎ウイルスを抑制すること、鵞口瘡を治癒することであった。調製物3を用いた治療を行い、コースは3〜12ヶ月であった。結果を以下に示す。
【0088】
【表16】

【0089】
<実施例8.調製物の調製>
8.1.粉末の調製
乾燥した1000gの天然薬草を入手し、100メッシュの大きさの粒子になるように粉砕し、滑らかになるまで混合物を叩き、1袋につき3g、または1カプセルにつき0.5gで詰めた。
【0090】
8.2.滲出液の調製
調製物1に従って、乾燥した1000gの天然の薬草を入手し、1000mLのHOを加え、105℃にて60分間加熱した。そして、冷却し、遠心ろ過を行い、遠心分離した残渣を2000mLのHOと一緒に混合し、再度、105℃にて60分間加熱した。次いで、冷却し、遠心ろ過を行い、遠心分離した上清の2ラウンドを混合した。混合物を5000mLに希釈し、1ボトルにつき15mLで詰めた。
【0091】
8.3.抽出物の調製
調製物1に従って、乾燥した1000gの天然薬草を入手し、6000mLの溶媒(アルコール:HO=50:50)を含んでいる加熱ケトルに加え、ろ過して、噴霧乾燥を行った。抽出物をカプセル、顆粒、タブレット、経口適用する液体に調製することができた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト血清アルブミンを増加させる薬物、免疫を改善し、増強する薬物、B型肝炎を治療する薬物、C型肝炎を治療する薬物、後天性免疫不全症候群(AIDS)を治療する薬物、結核を治療する薬物、線維症を治療する薬物、胸水症を治療する薬物、痛みを軽減する薬物、下痢を止める薬物、咳を止める薬物、炎症を軽減する薬物、および尿を増加させる薬物からなる群より選択される少なくとも1つのメンバーを含んでいる、低タンパク血症を治療するための天然の薬学的調製物。
【請求項2】
前記ヒト血清アルブミンを増加させる薬物は、黄耆、インチンコウの全草、クララの根、ブクリョウ、オオバナオケラの茎根、亀の甲羅、山豆根、オタネニンジン、ロクジョウ、桂皮、巴戟天の根、黄精、枸杞子、および霊芝からなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項3】
前記免疫を改善し、増強する薬物は、オオバナオケラの茎根、牡丹皮、タンジンの根、山豆根、デンシチニンジンの根、山薬、巻柏の全草、黄精、霊芝、ドクダミの全草、インチンコウの全草、クララの根、ブクリョウ、黄耆、亀の甲羅、ヒキガエルの皮膚、フタバムグラの全草、シャクヤクの根、乾燥したレーマニアの根、調製されたレーマニアの根、サソリ、党参、ガジュツの根茎、サジオモダカの茎根、および枸杞子からなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項4】
前記B型肝炎を治療する薬物およびC型肝炎を治療する薬物は、コミカンソウの全草、猪苓、クララの根、セリの全草、藤茶の葉、カワラタケの子実体、フタバムグラの全草、虎杖根、タンジンの根、およびケイオウソウの全草、シャクヤクの根、ガジュツの根茎、ならびにサンリョウからなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項5】
前記後天性免疫不全症候群(AIDS)を治療する薬物は、甘草の根、黄耆、薬用のミロバランの果実、スイカズラの花、イヌホオズキの全草、ホワイトマルベリーの根皮、キカラスウリの根、インチンコウの全草、カゴソウ、ツボクサの全草、ハンシレンの全草、亀の甲羅、タンジンの根、黄耆、クララの根、サソリ、チャイニーズタキルスの全草、ソウキセイの全草、メナモミの全草、柴胡、ムカデ、およびヒキガエルの皮膚からなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項6】
前記結核を治療する薬物は、黄耆、タンジンの根、山豆根、甘草の根、チャイニーズタキルスの全草、ソウキセイの全草、クララの根、ヒキガエルの皮膚、サソリ、ムカデ、およびガジュツの根茎からなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項7】
前記線維症を治療する薬物は、タンジンの根、甘草の根、クララの根、センキュウの茎根、牛黄、カワラタケの子実体、イチョウの葉、オオアザミの果実、デンシチニンジンの根、およびウチワツナギからなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項8】
前記胸水症を治療する薬物は、亀の甲羅、ヒキガエルの皮膚、タンジンの根、およびインチンコウの全草、からなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項9】
前記炎症を軽減する薬物は、インチンコウの全草、黄連、イヌホオズキの全草、エゴマの実、およびデンシチニンジンの根からなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項10】
前記尿を増加させる薬物は、オオバナオケラの茎根、チャイニーズタキルスの全草、およびソウキセイの全草からなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項11】
前記B型肝炎を治療する薬物およびC型肝炎を治療する薬物は、黄耆、コミカンソウの全草、スイカズラの花、ヒキガエルの皮膚、クララの根、山豆根、フタバムグラの全草、インチンコウの全草、虎杖根、巻柏の全草、シャクヤクの根、キカラスウリの根、タンジンの根、亀の甲羅、ボレイ、ドクダミの全草、山慈姑、山薬、デンシチニンジンの根、ガジュツの根茎、サンリョウ、巴戟天の根、チャイニーズタキルスの全草、調製されたレーマニアの根、サジオモダカの茎根、ブクリョウ、ムカデ、サソリ、および甘草の根からなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項12】
前記結核を治療する薬物は、ドクダミの全草、ヒキガエルの皮膚、コミカンソウの全草、ゴールデンサイプレス、黄精、山慈姑、ハンシレンの全草、チャイニーズタキルスの全草、牡丹皮、クコの根皮、セイヨウトウキの根、白牡丹の根、タンジンの根、ガジュツの根茎、亀の甲羅、巻柏の全草、キカラスウリの根、枸杞子、エゴマの実、サンリョウ、ボレイ、ブクリョウ、オオバナオケラの茎根、サソリ、およびムカデからなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項13】
前記後天性免疫不全症候群(AIDS)を治療する薬物は、ドクダミの全草、スイカズラの花、ヒキガエルの皮膚、クララの根、山豆根、ゴールデンサイプレス、ハンシレンの全草、コミカンソウの全草、チャイニーズタキルスの全草、牡丹皮、甘草の根、白牡丹の根、タンジンの根、ガジュツの根茎、亀の甲羅、エゴマの実、ブクリョウ、オオバナオケラの茎根、サソリ、ムカデ、デンシチニンジンの根、調製されたレーマニアの根、イヌホオズキの全草、巻柏の全草、枸杞子、黄耆、およびホワイトマルベリーの根皮からなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項14】
前記痛みを軽減する薬物は、サソリ、サンリョウ、山薬、ムカデ、およびエゴマの実からなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項15】
前記下痢を止める薬物は、オキナグサの根、秦皮、ヒロハヘビノボラズの根、クララの根、およびスベリヒユの全草からなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項16】
前記咳を止める薬物は、エゴマの実、党参、甘草の根、およびフタバムグラの全草からなる群より選択される、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項17】
粉末、抽出物、またはそれらの混合物である、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項18】
さらに、薬学的に受容可能な薬物またはアジュバントを含んでいる、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項19】
同一または同様の薬学的機能を有する生薬を2〜8種類含んでいる、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。
【請求項20】
複数のメンバーを含んでおり、該メンバーの最適な比が1であり、最適な用量が0.05〜0.5g/kg/日である、請求項1に記載の天然の薬学的調製物。

【公開番号】特開2011−37850(P2011−37850A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−177367(P2010−177367)
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(510215710)
【氏名又は名称原語表記】Zheming Jin
【住所又は居所原語表記】Building 30,No.369 Jinhuitang Road,Shanghai,201418,China
【出願人】(510215721)
【氏名又は名称原語表記】Xitian Zhang
【住所又は居所原語表記】Building 30,No.369 Jinhuitang Road,Shanghai,201418,China
【Fターム(参考)】