説明

アンテナ装置

【課題】容易に広帯域化が図れるアンテナ装置を提供する。
【解決手段】両端が短絡された所定間隔の平行線路を有する折り返しダイポールアンテナの2つの素子10a,10b夫々の素子先端部100を垂直方向と水平方向に折り曲げたアンテナ装置であり、これを構成する素子10a,10bのうち、隣接する3素子101〜103から構成されるコの字形状の平行となる両端2素子101,103の1つを導体面104とすることにより設けられたスロット105と、高周波電源40に接続された給電端子20と、グランド50に接続された接地端子30と、給電端子20もしくは接地端子30の対向側に位置する素子106と給電端子20もしくは接地端子30との間に設けられたリアクタンス素子60とを備える。リアクタンス素子60による新たな共振経路を形成することができ、容易により広帯域化が図れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話等の携帯無線端末に用いられるアンテナ装置に関し、1.5GHz帯を含む複数の周波数帯での使用に好適なアンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話等の携帯無線機端末においては、各種アプリケーションの増大による高機能化が要求されている。また、将来的にサービスされるLTE(Long Term Evolution、携帯電話の通信規格)システムの高性能化を図るために周波数帯の増加が見込まれ、それに伴い無線端末用アンテナの更なる多周波帯化が求められる。特に1.5GHz帯においては、日本国内におけるLTE運用の有力な周波数として検討されており、1.5GHz帯を含む複数の周波数帯に対応したアンテナの開発が急務となっている。
【0003】
今までに提案されている複数の周波数帯に対応したアンテナとして、例えば特許文献1や特許文献2に記載されたものがある。特許文献1には、ラジエータを、接地プレートからある距離離すとともに、接地プレートに略平行に配置し、その端ゾーンの一方で、接地プレートに導電接続するようにし、第1(より低い)共振周波数において、ラジエータと接地プレートの接続点で最小電圧が生じ、ラジエータの自由端の領域で第1最大電圧が生じ、他より高い共振周波数で、最小電圧と第2最大電圧が、それぞれラジエータの前述した端で生じ、ラジエータの自由端の領域がラジエータの他端に容量結合され、ラジエータは2つの周波数範囲での使用が可能となるアンテナ構成が記載されている。また、特許文献2には、折り返し形状のアンテナに上下平板素子を追加して広帯域化を図ったアンテナ装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−009539号公報
【特許文献2】国際公開第2009/031229号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたアンテナ構成は、アンテナ方式がモノポールアンテナであるため、広帯域化の効果が乏しいという課題がある。また、特許文献2に記載されたアンテナ装置は、広帯域な周波数特性を確保できるアンテナ構成ではあるものの、マルチバンド化した場合における広帯域化が困難であるという課題がある。
【0006】
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、容易に広帯域化が図れるアンテナ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のアンテナ装置は、両端が短絡された所定間隔の平行線路を有する折り返しダイポールアンテナの、2つの素子先端部を垂直方向と水平方向に折り曲げたアンテナ装置であって、前記アンテナ装置を構成する素子のうち、隣接する3素子から構成されるコの字形状の平行となる両端2素子の少なくとも1つを導体面とすることにより設けられたスロットと、前記アンテナ装置を構成する素子のうち、隣接する3素子から構成されるコの字形状の中央素子の少なくとも1つに設けられた導体面と、高周波電源に接続された給電端子と、グランドに接続された接地端子と、前記給電端子もしくは前記接地端子の対向側に位置する素子と前記給電端子もしくは前記接地端子との間に設けられたリアクタンス素子と、を備えた。
【0008】
上記構成によれば、高周波電源に接続された給電端子もしくはグランドに接続された接地端子の対向側に位置する素子と給電端子もしくは接地端子との間に設けたリアクタンス素子によって新たな共振経路が形成されるので、同様のアンテナ構成でリアクタンス素子を有しないアンテナ装置と比べて、容易により広帯域化が図れる。しかも、リアクタンス素子を金属片で実現できるので、安価に広帯域化を実現できる。
【0009】
上記構成において、前記給電端子から前記接地端子への導体長が第1周波数の2分の1波長の長さを有し、前記給電端子もしくは前記接地端子から前記導体面の周囲を経由したコの字形状の中央素子の先端までの導体長が第2周波数の4分の1波長の長さを有し、前記給電端子もしくは前記接地端子から前記導体面の最短距離を経由したコの字形状の中央素子の先端までの導体長が第3周波数の4分の1波長の長さを有し、前記給電端子もしくは前記接地端子から前記リアクタンス素子を経由したコの字形状の中央素子の先端までの導体長が第4周波数の4分の1波長の長さを有する。
【0010】
上記構成によれば、第1周波数から第3周波数のそれぞれにおいて共振するとともに、リアクタンス素子を設けたことで第4周波数においても共振するので、同様のアンテナ構成でリアクタンス素子を有しないアンテナ装置と比べて、より広帯域化が図れる。
【0011】
上記構成において、前記リアクタンス素子として、前記対向側に位置する素子より容量結合素子を設け、前記容量結合素子は前記接地端子に平行に面し、前記容量結合素子と前記接地端子とが容量的に結合する。
【0012】
上記構成によれば、リアクタンス素子としての容量結合素子を接地端子の対向側に位置する素子に設け、接地端子と容量的に結合させるようにしたので、第4周波数においても共振する共振経路を形成でき、同様のアンテナ構成でリアクタンス素子を有しないアンテナ装置と比べて、より広帯域化が図れる。
【0013】
上記構成において、前記リアクタンス素子として、前記対向側に位置する素子より容量結合素子を設け、前記容量結合素子は前記給電端子に平行に面し、前記容量結合素子と前記給電端子とが容量的に結合する。
【0014】
上記構成によれば、リアクタンス素子としての容量結合素子を給電端子の対向側に位置する素子に設け、給電端子と容量的に結合させるようにしたので、第4周波数においても共振する共振経路を形成でき、同様のアンテナ構成でリアクタンス素子を有しないアンテナ装置と比べて、より広帯域化が図れる。
【0015】
上記構成において、前記リアクタンス素子として、前記接地端子より容量結合素子を設け、前記容量結合素子は前記対向側に位置する素子に平行に面し、前記容量結合素子と前記対向側に位置する素子とが容量的に結合する。
【0016】
上記構成によれば、リアクタンス素子としての容量結合素子を接地端子に設け、接地端子の対向側に位置する素子と容量的に結合させるようにしたので、第4周波数においても共振する共振経路を形成でき、同様のアンテナ構成でリアクタンス素子を有しないアンテナ装置と比べて、より広帯域化が図れる。
【0017】
上記構成において、前記リアクタンス素子として、前記給電端子より容量結合素子を設け、前記容量結合素子は前記対向側に位置する素子に平行に面し、前記容量結合素子と前記対向側に位置する素子とが容量的に結合する。
【0018】
上記構成によれば、リアクタンス素子としての容量結合素子を給電端子に設け、給電端子の対向側に位置する素子と容量的に結合させるようにしたので、第4周波数においても共振する共振経路を形成でき、同様のアンテナ構成でリアクタンス素子を有しないアンテナ装置と比べて、より広帯域化が図れる。
【0019】
上記構成において、前記対向側に位置する素子と前記容量結合素子との間にリアクタンス成分を有するチップ部品を設けた。
【0020】
上記構成によれば、給電端子もしくは接地端子の対向側に位置する素子と容量結合素子との間にリアクタンス成分を有するチップ部品を設けたので、共振周波数の調整が可能となる。
【0021】
上記構成において、前記対向側に位置する素子と前記容量結合素子との間において、前記容量結合素子に所定の周波数以外の任意の周波数を遮断する遮断回路を設けた。
【0022】
上記構成によれば、給電端子もしくは接地端子の対向側に位置する素子と容量結合素子との間において、容量結合素子に所定の周波数以外の任意の周波数を遮断する遮断回路を設けたので、任意の周波数の所定の周波数への干渉を抑制することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、高周波電源に接続された給電端子もしくはグランドに接続された接地端子の対向側に位置する素子と給電端子もしくは接地端子との間にリアクタンス素子を設けたので、新たな共振経路を形成でき、同様のアンテナ構成でリアクタンス素子を有しないアンテナ装置と比べて、容易により広帯域化が図れる。しかも、リアクタンス素子は金属片で実現できるので、コストアップを最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図
【図2】図1のアンテナ装置による広帯域化のVSWR特性を示す図
【図3】図1のアンテナ装置における共振モードを示す図
【図4】本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図
【図7】本発明の実施の形態5に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図
【図8】本発明の実施の形態6に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図
【図9】本発明の実施の形態7に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図である。同図において、本実施の形態のアンテナ装置1は、両端が短絡された所定間隔の平行線路を有する折り返しダイポールアンテナの2つの素子10a,10bそれぞれの素子先端部100を垂直方向と水平方向に折り曲げたものである。そして、このアンテナ装置1は、これを構成する素子10aのうち、隣接する3素子101,102,103から構成されるコの字形状の平行となる両端2素子101,103の1つを導体面104とすることにより設けられたスロット105と、同じく素子10bのうち、隣接する3素子101,102,103から構成されるコの字形状の平行となる両端2素子101,103の1つを導体面104とすることにより設けられたスロット105と、前述した2つの導体面104と、高周波電源40に接続された平板状の給電端子20と、グランド50に接続された平板状の接地端子30と、接地端子30の対向側に位置する素子106と接地端子30との間に設けられたリアクタンス素子60とを備えている。
【0027】
このアンテナ装置1は、給電端子20から接地端子30への導体長が第1周波数f1の2分の1波長の長さを有する。また、給電端子20もしくは接地端子30から導体面104の周囲を経由したコの字形状の中央素子102の先端までの導体長が第2周波数f2の4分の1波長の長さを有する。また、給電端子20もしくは接地端子30から導体面104の最短距離を経由したコの字形状の中央素子102の先端までの導体長が第3周波数f3の4分の1波長の長さを有する。また、給電端子20もしくは接地端子30からリアクタンス素子60を経由したコの字形状の中央素子102の先端までの導体長が第4周波数f4の4分の1波長の長さを有する。
【0028】
リアクタンス素子60は、略Lの字形状に形成した金属片を用いた容量結合素子であり、その一端が接地端子30の対向側に位置する素子106に接続され、他端側が接地端子30に平行に面するように対向配置されていて、接地端子30と接地端子30の対向側に位置する素子106とを容量結合している。このようにしてリアクタンス素子60を設けることで、「接地端子30」→「リアクタンス素子60」→「素子106」の新たな電流経路が発生し、アンテナの電気長が長くなる。すなわち、広帯域化が図れる。また、電気長が長くなるもののアンテナの物理的な形状には変化がないことから、実質的にアンテナの小型化が図れる。
【0029】
このように、本実施の形態のアンテナ装置1は上述した各導体長を採るので、f1〜f4の4つの共振モードが得られる。しかも、f4の共振モードはリアクタンス素子60を設けたことで得られるものであり、このようなリアクタンス素子60を有しないアンテナ装置よりも、より広帯域化を図ることができる。
【0030】
ここで、図2は、本実施の形態のアンテナ装置1による広帯域化のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)特性を示す図であり、f1〜f4のそれぞれの周波数においてVSWR値が最低になっている。
【0031】
また、図3は、上記4つの共振モードを示す図であり、(a)はf1共振モード、(b)はf2共振モード、(c)はf3共振モード、(d)はf4共振モードである。これらの図において破線矢印は高周波電流の流れる経路を示している。
【0032】
このように本実施の形態のアンテナ装置1によれば、グランド50に接続された接地端子30の対向側に位置する素子106と接地端子30との間にリアクタンス素子60を設けたので、新たな共振経路を形成することができ、同様のアンテナ構成でリアクタンス素子60を有しないアンテナ装置と比べて、容易により広帯域化が図れる。しかも、リアクタンス素子60は金属片で実現できるので、コストアップを最小限に抑えることができる。
【0033】
なお、本実施の形態では、導体面104を素子101から中央素子102に亘って連続して設けたが、素子101と中央素子102のそれぞれに設けるようにしてもよい。すなわち、一体的に設けるのではなく、部分的に設けるようにしても構わない。
【0034】
また、本実施の形態では、導体面104を素子101側に設けたが、素子103側に設けてもよいし、素子101と素子103の双方に設けてもよい。但し、素子101と素子103の双方に設ける場合、互いの導体面104が接触しなように、スロット105を必ず確保する。
【0035】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図である。同図において、本実施の形態のアンテナ装置2は、リアクタンス素子60を、給電端子20の対向側に位置する素子106と給電端子20との間に設けたものであり、その他の構成は前述した実施の形態1のアンテナ装置1と同様である。上述したようにリアクタンス素子60は、略Lの字形状に形成した金属片を用いた容量結合素子である。このリアクタンス素子60の一端が給電端子20の対向側に位置する素子106に接続され、他端側が給電端子20に平行に面するように対向配置されて、給電端子20と給電端子20の対向側に位置する素子106とを容量結合させる。この実施の形態のアンテナ装置2においても実施の形態1のアンテナ装置1と同様に広帯域化が図れる。
【0036】
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図である。同図において、本実施の形態のアンテナ装置3は、平板状のリアクタンス素子61を接地端子30側に設けたものであり、その他の構成は前述した実施の形態1のアンテナ装置1と同様である。リアクタンス素子61は、その一端側が接地端子30に接続され、他端側が接地端子30の対向側に位置する素子106に平行に面するように対向配置されて、接地端子30と接地端子30の対向側に位置する素子106とを容量結合させる。この実施の形態のアンテナ装置3においても実施の形態1のアンテナ装置1と同様に広帯域化が図れる。
【0037】
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図である。同図において、本実施の形態のアンテナ装置4は、平板状のリアクタンス素子61を給電端子20側に設けたものであり、その他の構成は前述した実施の形態2のアンテナ装置2と同様である。リアクタンス素子61は、その一端側が給電端子20に接続され、他端側が給電端子20の対向側に位置する素子106に平行に面するように対向配置されて、給電端子20と給電端子20の対向側に位置する素子106とを容量結合させる。この実施の形態のアンテナ装置4においても実施の形態1のアンテナ装置1と同様に広帯域化が図れる。
【0038】
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図である。同図において、本実施の形態のアンテナ装置5は、平板状のリアクタンス素子61を前述した実施の形態1のアンテナ装置1と同様に接地端子30側に設けたものであるが、リアクタンス素子61の他に、接地端子30の対向側に位置する素子106とリアクタンス素子61との間にリアクタンス成分を有するチップ部品70を更に設けたものである。このリアクタンス成分を有するチップ部品70を設けることで、共振周波数の調整が可能となる。
【0039】
(実施の形態6)
図8は、本発明の実施の形態6に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図である。同図において、本実施の形態のアンテナ装置6は、前述した実施の形態5のアンテナ装置5と同様に接地端子30側にリアクタンス素子61を設けたものであるが、リアクタンス素子61の他に、接地端子30の対向側に位置する素子106とリアクタンス素子61との間に、f4の周波数以外のf1〜f3の周波数を遮断するフィルタ回路等から構成される遮断回路80を更に設けたものである。この遮断回路80を設けることで、f1〜f3の周波数のf4の周波数への干渉を抑制することができる。
【0040】
(実施の形態7)
図9は、本発明の実施の形態7に係るアンテナ装置の概略構成を示す斜視図である。同図において、本実施の形態のアンテナ装置7は、前述した実施の形態5のアンテナ装置5が有するチップ部品70と実施の形態6のアンテナ装置6が有する遮断回路80の双方を有し、これらが接地端子30の対向側に位置する素子106とリアクタンス素子61との間に設けられたものである。チップ部品70を有することで共振周波数の調整が可能であり、また遮断回路80を有することでf1〜f3の周波数のf4の周波数への干渉を抑制することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、容易に広帯域化かつ小型化が図れるといった効果を有し、将来的にサービスされるLTEシステムの携帯電話等への適用が可能である。
【符号の説明】
【0042】
1〜7 アンテナ装置
10a,10b,101,102,103 素子
20 給電端子
30 接地端子
40 高周波電源
50 グランド
60,61 リアクタンス素子
70 チップ部品
80 遮断回路
100 素子先端部
104 導体面
105 スロット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端が短絡された所定間隔の平行線路を有する折り返しダイポールアンテナの、2つの素子先端部を垂直方向と水平方向に折り曲げたアンテナ装置であって、
前記アンテナ装置を構成する素子のうち、隣接する3素子から構成されるコの字形状の平行となる両端2素子の少なくとも1つを導体面とすることにより設けられたスロットと、
前記アンテナ装置を構成する素子のうち、隣接する3素子から構成されるコの字形状の中央素子の少なくとも1つに設けられた導体面と、
高周波電源に接続された給電端子と、
グランドに接続された接地端子と、
前記給電端子もしくは前記接地端子の対向側に位置する素子と前記給電端子もしくは前記接地端子との間に設けられたリアクタンス素子と、
を備えたアンテナ装置。
【請求項2】
前記給電端子から前記接地端子への導体長が第1周波数の2分の1波長の長さを有し、
前記給電端子もしくは前記接地端子から前記導体面の周囲を経由したコの字形状の中央素子の先端までの導体長が第2周波数の4分の1波長の長さを有し、
前記給電端子もしくは前記接地端子から前記導体面の最短距離を経由したコの字形状の中央素子の先端までの導体長が第3周波数の4分の1波長の長さを有し、
前記給電端子もしくは前記接地端子から前記リアクタンス素子を経由したコの字形状の中央素子の先端までの導体長が第4周波数の4分の1波長の長さを有する請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記リアクタンス素子として、前記対向側に位置する素子より容量結合素子を設け、前記容量結合素子は前記接地端子に平行に面し、前記容量結合素子と前記接地端子とが容量的に結合する請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
前記リアクタンス素子として、前記対向側に位置する素子より容量結合素子を設け、前記容量結合素子は前記給電端子に平行に面し、前記容量結合素子と前記給電端子とが容量的に結合する請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
前記リアクタンス素子として、前記接地端子より容量結合素子を設け、前記容量結合素子は前記対向側に位置する素子に平行に面し、前記容量結合素子と前記対向側に位置する素子とが容量的に結合する請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
【請求項6】
前記リアクタンス素子として、前記給電端子より容量結合素子を設け、前記容量結合素子は前記対向側に位置する素子に平行に面し、前記容量結合素子と前記対向側に位置する素子とが容量的に結合する請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
【請求項7】
前記対向側に位置する素子と前記容量結合素子との間にリアクタンス成分を有するチップ部品を設けた請求項3又は請求項4に記載のアンテナ装置。
【請求項8】
前記対向側に位置する素子と前記容量結合素子との間において、前記容量結合素子に所定の周波数以外の任意の周波数を遮断する遮断回路を設けた請求項3、請求項4及び請求項7のいずれか一項に記載のアンテナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−109809(P2012−109809A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−257195(P2010−257195)
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)