説明

アーク溶接のガス制御方法

【課題】ティグ溶接において、本電流値及び溶接時間が変化してもアフターフロー期間を自動的に適正化することができるようにする。
【解決手段】溶接部2にシールドガス5を放流しながら少なくとも本電流Imrを含む溶接電流Iwを通電して溶接を行い、溶接終了に際して前記溶接電流Iwの通電を停止し、この通電停止後も予め定めたアフターフロ期間Tarだけ前記シールドガス5の放流を継続するアーク溶接のガス制御方法において、前記溶接電流Iwの積分値Siを算出し、この積分値Siを入力として予め定めた期間設定関数TARによって前記アフターフロー期間Tarを適正値に設定する。これにより、溶接時間が短いときは無駄なアフターフロー期間のシールドガスの放流を防止することができる。また、溶接時間が長い場合でも、電極及び溶融池の酸化を防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アーク溶接におけるシールドガスのアフターフロー期間を適正化することができるアーク溶接のガス制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ティグ溶接、プラズマアーク溶接等の非消耗電極式アーク溶接(以下、単にアーク溶接という)では、溶接中に溶接部をシールドガスによって大気から遮蔽する必要がある。この遮蔽状態が不完全であると、溶融池及び非消耗電極(以下、単に電極という)が酸化されるために、不良な溶接ビードになり、電極が損傷を受けることになる。このために、溶接電流を通電する所定期間(プリフロー期間)前からシールドガスの放流を開始し、溶接電流の通電停止後も所定期間(アフターフロー期間)だけシールドガスの放流を継続する。以下、このシーケンスについて説明する。
【0003】
図6は、ティグ溶接の典型的な溶接電流波形図である。同図(A)はシールドガスの放流/停止を制御するためのガス制御信号Gcを示し、同図(B)は溶接電流Iwを示す。以下、同図を参照して説明する。
【0004】
トーチスイッチがオンされ溶接電源にトーチスイッチ信号(図示は省略)が入力されると、同図(A)に示すように、溶接トーチ先端のノズルからのシールドガスの放流が開始される。同図(A)に示すように、プリフロー期間Tpが経過すると、同図(B)に示すように、初期電流Isが通電する。ここでトーチスイッチがオフされると、アップスロープ期間Tuの間初期電流Isから本電流Imへと溶接電流Iwが増加し、その後は本電流Imが通電する。ここで、再びトーチスイッチがオンされると、ダウンスロープ期間Tdの間、本電流Imからクレータ電流Icへと溶接電流Iwが減少し、その後はクレータ電流Icが通電する。ここで、再びトーチスイッチがオフされると、クレータ電流Icの通電が終了する。ただし、同図(A)に示すように、シールドガスの放流はその後もアフターフロー期間Taの間継続する。
【0005】
上記はクレータ有モードの場合であるが、一般的なティグ溶接電源にはこれ以外にクレータ無モード及びクレータ反復モードが搭載されている。クレータ無モードでは、初期電流Is及びクレータ電流Icがなく、本電流Imのみが通電する。また、クレータ反復モードでは、同図において、クレータ電流Icの通電時にトーチスイッチをオフにすると再び本電流Imの通電に戻る。そして、トーチスイッチをオンにすると、クレータ電流Icが通電し、これ以降はトーチスイッチのオフ/オンに連動して本電流Imとクレータ電流Icとを繰り返す。通電を終了するときは、トーチを母材から引き離して強制的にアークを消滅させることによって行う。
【0006】
溶接を行う際には、溶接作業者は、継手条件、被溶接物の材質、板厚等の溶接条件に応じて、上記の本電流Im、初期電流Is、クレータ電流Ic、アップスロープ期間Tu、ダウンスロープ期間Td、プリフロー期間Tp及びアフターフロー期間Ta(以下、パラメータという)を適正値に設定する必要がある。これら多数のパラメータを種々の溶接条件に応じて適正値に設定するのは、長年の経験と煩雑な手間が必要である。この問題に対処するために、本電流Imを設定すれば他のパラメータは本電流Imとの間で予め定めた関係に従って自動的に設定される従来技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0007】
【特許文献1】特許第3004889号公報
【特許文献2】特開2006−26663号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、本電流Imを設定すれば、、初期電流Is、クレータ電流Ic、アップスロープ期間Tu、ダウンスロープ期間Td、プリフロー期間Tp及びアフターフロー期間Ta等のパラメータは予め定めた本電流Imとの関係によって適正値に自動設定することができる。したがって、上記のアフターフロー期間Taは、電極及び溶融池が酸化しないように、本電流Imに基づいて自動設定することができる。
【0009】
しかしながら、本電流Imが決まるとアフターフロー期間Taが所定値に固定されるために、溶接時間が短いときは、電極及び溶融池が十分に冷却されて酸化するおそれがなくなった後も無駄にシールドガスを放流することになっていた。逆に、溶接時間が長いときは、電極及び溶融池が十分に冷却される前にシールドガスの放流が停止するために、電極及び溶融池が酸化するという不具合が発生していた。
【0010】
そこで、本発明では、溶接時間が短い場合でも長い場合でもアフターフロー期間Taを適正かすることができ、無駄なシールドガスの放流がなく、電極及び溶融池の酸化を防止することができるアーク溶接のガス制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決するために、第1の発明は、
溶接部にシールドガスを放流しながら少なくとも本電流を含む溶接電流を通電して溶接を行い、
溶接終了に際して前記溶接電流の通電を停止し、この通電停止後も予め定めたアフターフロ期間だけ前記シールドガスの放流を継続するアーク溶接のガス制御方法において、
前記本電流値及び前記溶接電流の通電時間を入力として予め定めた期間設定関数によって前記アフターフロー期間を設定する、
ことを特徴とするアーク溶接のガス制御方法である。
【0012】
前記期間設定関数が、前記溶接電流の積分値を入力として前記アフターフロー期間を設定する関数である、
ことを特徴とする第1の発明記載のアーク溶接のガス制御方法である。
【発明の効果】
【0013】
上記第1の発明によれば、本電流値及び通電時間を入力として予め定めた期間設定関数によってアフターフロー期間が適正値に設定される。このために、通電時間が短い溶接の場合は、アフターフロー期間が短くなり、無駄なシールドガスの放流を防止することができる。また、通電時間が長い溶接の場合は、アフターフロー期間が長くなり、電極及び溶融池の酸化を防止することができる。したがって、第1の発明では、省資源(シールドガス)と高品質とを共に実現することができる。
【0014】
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、期間設定関数の入力を溶接電流の積分値に一元化することができるので、関数の構造をシンプルにすることができる。このために、期間設定関数を予め設定する工数を削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係るアーク溶接のガス制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
【0017】
電源主回路PMは、3相200V等の商用電源(図示は省略)を入力として、後述する駆動信号Dvに従ってインバータ制御による出力制御を行い、溶接電流Iwを出力する。溶接トーチ4に装着されたタングステン等の非消耗電極1と母材2との間にアーク3が発生し、アーク3中を溶接電流Iwが通電する。アーク3を大気から遮蔽するようにアルゴンガス、ヘリウムガス等のシールドガス5が放流される。このシールドガス5の放流/停止の制御は、ガスボンベ6と上記の溶接トーチ4とをつなぐガス配管7の途中に設けられたガス電磁弁GBの開閉によって行われる。
【0018】
本電流設定回路IMRは、予め定めた本電流設定信号Imrを出力する。初期電流設定回路ISRは、予め定めた初期電流設定信号Isrを出力する。クレータ電流設定回路ICRは、予め定めたクレータ電流設定信号Icrを出力する。アップスロープ期間設定回路TURは、予め定めたアップスロープ期間設定信号Turを出力する。ダウンスロープ期間設定回路TDRは、予め定めたダウンスロープ期間設定信号Tdrを出力する。プリフロー期間設定回路TPRは、予め定めたプリフロー期間設定信号Tprを出力する。
【0019】
電流検出回路IDは、上記の溶接電流Iwを検出して、電流検出信号Idを出力する。通電時間計測回路TWは、この電流検出信号Idを入力として、溶接電流Iwが通電している時間を計測し、通電が終了した時点で通電時間計測信号Twを出力する。アフターフロー期間算出回路TARは、上記の本電流設定信号Imr及び上記の通電時間計測信号Twを入力として、予め定めた期間設定関数によってアフターフロー期間設定信号Tarを出力する。この期間設定関数については、図2で後述する。
【0020】
トーチスイッチTSは、溶接トーチ4のハンド部に設けられており、オン/オフに対応したトーチスイッチ信号Tsを出力する。シーケンス制御回路SCは、上記の本電流設定信号Imr、上記の初期電流設定信号Isr、上記のクレータ電流設定信号Icr、上記のアップスロープ期間設定信号Tur、上記のダウンスロープ期間設定信号Tdr、上記のプリフロー期間設定信号Tpr、上記のアフターフロー期間設定信号Tar及び上記のトーチスイッチ信号Tsを入力として、トーチスイッチTSのオン/オフ操作に連動したトーチスイッチ信号Tsの変化によって、図3で後述するシーケンス制御を行い、起動信号On及び電流設定信号Irを出力し、かつ、上記のガス電磁弁GBを開閉制御するためのガス制御信号Gcを出力する。
【0021】
電流誤差増幅回路EIは、上記の電流設定信号Irと上記の電流検出信号Idとの誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。駆動回路DVは、この電流誤差増幅信号Ei及び上記の起動信号Onを入力として、起動信号OnがHighレベルのときは電流誤差増幅信号Eiに基づいてパルス幅変調制御を行い、駆動信号Dvを出力する。これらの回路ブロックによって図6で上述した溶接電流Iwが通電し、シールドガスが放流される。このときに、アフターフロー期間Taは、本電流設定信号Imr及び通電時間計測信号Twを入力として予め定めた期間設定関数によって適正値に自動設定される。
【0022】
図2は、上述したアフターフロー期間算出回路TARに内蔵されている期間設定関数の一例を示す図である。同図の横軸は通電時間計測信号Tw(s)を示し、縦軸はアフターフロー期間設定信号Tar(s)を示す。関数L1は本電流設定信号Imr=*125Aのときであり、関数L2はImr=*150Aのときであり、関数L3はImr=*175Aのときである。例えば、本電流設定信号Imr=150Aであり、通電時間計測信号Tw=Tw1(s)であったときは、まず関数L2が選択され、Tw=Tw1のときのTar=Tar1が算出される。関数は、本電流の最少値から最大値の全範囲にわたり、所定の電流値間隔に設定される。また、例えば、本電流設定信号Imrの値が関数L1とL2の中間値であるときは、関数L1とL2の値から比例配分して算出する。
【0023】
図3は、上述したシーケンス制御回路SCにおけるシーケンス制御を示すタイミングチャートである。同図(A)はトーチスイッチ信号Tsを示し、同図(B)はガス制御信号Gcを示し、同図(C)は起動信号Onを示し、同図(D)は電流設定信号Irを示す。同図は上述した図6と同じ溶接電流Iwを通電する場合である。以下、同図を参照して説明する。
【0024】
時刻t1において、同図(A)に示すように、トーチスイッチ信号TsがHighレベル(オン状態)になると、同図(B)に示すように、ガス制御信号GcがHighレベルになり、ガス電磁弁GBが開状態になるためにシールドガス5の放流が開始される。時刻t2においてプリフロー期間設定信号Tprによって定まる期間が経過すると、同図(D)に示すように、電流設定信号Irは0から初期電流設定信号Isrの値に変化し、同図(C)に示すように、起動信号OnがHighレベルになるために、溶接電源の出力が開始され、初期電流が通電してアークが発生する。
【0025】
時刻t3において、同図(A)に示すように、トーチスイッチ信号TsがLowレベル(オフ状態)になると、同図(D)に示すように、アップスロープ期間設定信号Turによって定まる期間(時刻t3〜t4)中は初期電流設定信号Isrの値から本電流設定信号Imrの値まで次第に大きくなり、これに対応した溶接電流が通電する。時刻t4〜t5の期間中は、同図(A)に示すように、トーチスイッチ信号TsはLowレベルのままであるので、同図(D)に示すように、電流設定信号Irは本電流設定信号Imrの値のままであり、本電流が通電する。
【0026】
時刻t5において、同図(A)に示すように、トーチスイッチ信号TsがHighレベル(オン状態)になると、同図(D)に示すように、ダウンスロープ期間設定信号Tdrによって定まる期間(時刻t5〜t6)中の電流設定信号Irは、本電流設定信号Imrの値からクレータ電流設定信号Icrの値まで次第に小さくなり、これに対応した溶接電流が通電する。時刻t6〜t7の期間中は、同図(A)に示すように、トーチスイッチ信号TsはHighレベルのままであるので、同図(D)に示すように、電流設定信号Irはクレータ電流設定信号Icrの値のままであり、クレータ電流が通電する。
【0027】
時刻t7において、同図(A)に示すように、トーチスイッチ信号TsがLowレベル(オフ状態)になると、同図(D)に示すように、電流設定信号Irは0になり、同図(C)に示すように、起動信号OnがLowレベルになるために通電は停止する。時刻t7〜t8のアフターフロー期間設定信号Tarによって定まる期間中は、同図(B)に示すように、ガス制御信号GcはHighレベルを維持するので、ガス電磁弁GBは開状態を維持し、シールドガス5の放流が継続する。時刻t8において、同図(B)に示すように、ガス制御信号GcがLowレベルになるので、シールドガス5の放流は停止する。
【0028】
上述した実施の形態1によれば、本電流設定信号Imr及び通電時間計測信号Twを入力として予め定めた期間設定関数によってアフターフロー期間設定信号Tarの値が適正値に設定される。このために、通電時間が短い溶接の場合はアフターフロー期間が短くなり無駄なシールドガスの放流を防止することができる。また、通電時間が長い溶接の場合は、アフターフロー期間が長くなり、電極及び溶融池の酸化を防止することができる。したがって、実施の形態1では、省資源と高品質とを手間をかけることなく実現することができる。
【0029】
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2に係るアーク溶接のガス制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。同図において上述した図1と同一のブロックには同一符号を付してそれらの説明は省略する。同図においては、図1の通電時間計測回路TWを破線で示す電流積分値算出回路SIに置換し、図1のアフターフロー期間算出回路TARを破線で示す第2アフターフロー期間算出回路TAR2に置換している。以下、これらの回路について同図を参照して説明する。
【0030】
電流積分値算出回路SIは、電流検出信号Idを入力として、この電流検出信号Idを通電開始から通電終了まで積分して、電流積分値信号Siを出力する。第2アフターフロー期間算出回路TAR2は、この電流積分値信号Siを入力として予め定めた電流積分値対応期間設定関数によってアフターフロー期間設定信号Tarを出力する。
【0031】
図5は、上述した電流積分値対応期間設定関数の一例を示す図である。同図の横軸は電流積分値信号Si(A・s)を示し、縦軸はアフターフロー期間設定信号Tar(s)を示す。同図に示す関数L4によって、電流積分値信号Siの値に対応したアフターフロー期間設定信号Tarが算出される。
【0032】
同図に示す電流積分値対応期間設定関数は、電流積分値信号Siを入力とすることによって、図2で上述した期間設定関数群のときのように複数の関数を設定する必要がなく1つの関数で良いために、関数の構造がシンプルになる。実施の形態2のシーケンス制御は、上述した図3と同一である。
【0033】
上述した実施の形態2によれば、期間設定関数の入力を溶接電流の積分値にすることによって関数の構造をシンプルにすることができる。このために、期間設定関数を予め設定するのに必要な時間を削減することができる。
【0034】
上述した実施の形態では、非消耗電極アーク溶接の場合について説明したが、本発明は消耗電極アーク溶接にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態1に係るアーク溶接のガス制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。
【図2】図1のアフターフロー期間算出回路TARに内蔵されている期間設定関数を例示する図である。
【図3】図1のシーケンス制御回路SCにおけるシーケンス制御を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2に係るアーク溶接のガス制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。
【図5】図4の第2アフターフロー期間算出回路TAR2に内蔵されている電流積分値対応期間設定関数を例示する図である。
【図6】従来技術のティグ溶接における溶接電流波形及びシールドガスの放流期間を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1 非消耗電極
2 母材
3 アーク
4 溶接トーチ
5 シールドガス
6 ガスボンベ
7 ガス配管
DV 駆動回路
Dv 駆動信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
GB ガス電磁弁
Gc ガス制御信号
Ic クレータ電流
ICR クレータ電流設定回路
Icr クレータ電流設定信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
Im 本電流
IMR 本電流設定回路
Imr 本電流設定信号
Ir 電流設定信号
Is 初期電流
ISR 初期電流設定回路
Isr 初期電流設定信号
Iw 溶接電流
L1〜L4 関数
On 起動信号
PM 電源主回路
SC シーケンス制御回路
SI 電流積分値算出回路
Si 電流積分値信号
Ta アフターフロー期間
TAR アフターフロー期間算出回路
Tar アフターフロー期間設定信号
TAR2 第2アフターフロー期間算出回路
Td ダウンスロープ期間
TDR ダウンスロープ期間設定回路
Tdr ダウンスロープ期間設定信号
Tp プリフロー期間
TPR プリフロー期間設定回路
Tpr プリフロー期間設定信号
TS トーチスイッチ
Ts トーチスイッチ信号
Tu アップスロープ期間
TUR アップスロープ期間設定回路
Tur アップスロープ期間設定信号
TW 通電時間計測回路
Tw 通電時間計測信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶接部にシールドガスを放流しながら少なくとも本電流を含む溶接電流を通電して溶接を行い、
溶接終了に際して前記溶接電流の通電を停止し、この通電停止後も予め定めたアフターフロ期間だけ前記シールドガスの放流を継続するアーク溶接のガス制御方法において、
前記本電流値及び前記溶接電流の通電時間を入力として予め定めた期間設定関数によって前記アフターフロー期間を設定する、
ことを特徴とするアーク溶接のガス制御方法。
【請求項2】
前記期間設定関数が、前記溶接電流の積分値を入力として前記アフターフロー期間を設定する関数である、
ことを特徴とする請求項1記載のアーク溶接のガス制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2010−52004(P2010−52004A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−218938(P2008−218938)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(000000262)株式会社ダイヘン (990)
【Fターム(参考)】