説明

アーティキュレート式車両

【課題】ホイールローダ等のアーティキュレート式車両に関し、組み立てが容易且つ低コストでありながら、良好にステアリング用油圧シリンダの軸支部に給脂することができるようにする。
【解決手段】前部車両と後部車両とに分割されるとともに、前部車両と後部車両とが連結部で連結されたアーティキュレート式車両において、前部車両が、架台となるフロントフレームに組み付けられた作業装置を備えるとともに、連結部が、前部車両を後部車両に対して連結ピン回りに左右に屈曲させるステアリング用油圧シリンダを備える。そして、ステアリング用油圧シリンダ32のロッドエンド部32aが、グリスアップ用手段57の取り付けられた軸支ピン56cによりフロントフレーム13Rの内側に軸支され、また、フロントフレーム13Rのグリスアップ用手段57に接近した位置に開口部61が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばホイールローダ等のアーティキュレート式車両において、ステアリング用油圧シリンダの軸支部に給脂する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図7に示すように、ミニホイールローダ100は、前部車両110と後部車両120とに分割されるとともに、前部車両110と後部車両120とが連結部130で連結されたアーティキュレート式の車両である。
前部車両110は、架台となるフロントフレーム111と、前輪112と、作業装置140とを備えている。作業装置140は、左右一対のリフトアーム141と、リフトアーム141を上下動させる左右一対のリフトアーム用油圧シリンダ(リフトシリンダ)142L,142R(図8参照)と、リフトアーム141の先端部に取り付けられる作業機(ここでは一例としてバケット)143と、バケット143を上下傾動(チルト動作)させるバケット用油圧シリンダ(チルトシリンダ)144と、バケット143とチルトシリンダ144との間に介装されるチルトレバー145及びリンク146とを有している。
【0003】
後部車両120は、架台となるリヤフレーム121と、後輪122と、キャブ123と、エンジン124とを備えている。
連結部130は、フロントフレーム111とリヤフレーム121とを連結する連結ピン(図示略)と、前部車両120を後部車両130に対して連結ピン(連結軸)回りに左右に屈曲させるためのステアリング用油圧シリンダ(ステアリングシリンダ)132とを備えている。
【0004】
なお、こうしたミニホイールローダ100に関しては、特許文献1に開示されている。
ステアリングシリンダ132は、詳しくは、図8に示すように、その前端部が軸支ピン,ピン固定プレート,ブッシュ及びブラケットを有してなる軸支部133を介してフロントフレーム111のサイドフレーム113の内側に連結されているが、この軸支部133にグリスをさして、軸支ピンの回動の円滑化を図る必要がある。
【0005】
そのため、この軸支部133にフィッティング134を設け、フィッティング134にホース(リモートホース)135を接続するとともに、このリモートホース135を作業員が給脂作業しやすい箇所まで延長し、延長したリモートホース135の先端部にグリスニップル(図示略)を取り付けている。
【特許文献1】特開2006−132092号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このようにリモートホース135があるために、部品点数が多く、車両の組み立てに時間がかかるという課題がある。また、リモートホース135周辺には複数の部材(例えばリフトラインホース171〜174やオグジュアリホース175,176やコントロールバルブ180等)が配設されているために、リモートホース135が他の部材と干渉して摺れやすく、リモートホース135の耐久性を高めたりリモートホース135を高頻度で交換したりする必要があり、部品点数の多さと相まってコストがかかるという課題がある。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みて案出されたもので、組み立てが容易且つ低コストでありながら、良好にステアリング用油圧シリンダの軸支部に給脂することができるようにした、アーティキュレート式車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明のアーティキュレート式車両は、前部車両と後部車両とに分割されるとともに、該前部車両と該後部車両とが連結部で連結されたアーティキュレート式車両であって、該前部車両は、架台となるフロントフレームと、該フロントフレームに組み付けられた作業装置とを備え、該連結部は、連結ピンと、該前部車両を該後部車両に対して該連結ピン回りに左右に屈曲させるステアリング用油圧シリンダとを備え、該ステアリング用油圧シリンダのロッドエンド部は、グリスアップ用手段が取り付けられた軸支ピンにより該フロントフレームの内側に軸支されるとともに、該フロントフレームには、該グリスアップ用手段に接近した位置に、該グリスアップ用手段に直にアクセスするための開口部が形成されていることを特徴としている。
【0009】
請求項2記載の本発明のアーティキュレート式車両は、請求項1記載のアーティキュレート式車両において、該作業装置は、先端に作業機が取り付けられたリフトアームと、該リフトアームを上下動させる左右一対のリフトアーム用油圧シリンダと、該左右一対のリフトアーム用油圧シリンダの各ポートを接続する硬性の配管とを備え、該硬性の配管は、該開口部を貫通していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の本発明のアーティキュレート式車両によれば、フロントフレームにはグリスアップ用手段に接近した位置に開口部が形成されているので、この開口部を利用してグリスアップ用手段に直にアクセスし、ステアリング用油圧シリンダのロッドエンド部を軸支する軸支ピン即ち軸支部に良好に給脂することができる。また、従来技術で説明したようなリモートホースをなくすことができ、ゆえに、部品点数を抑えコストを低減することができるとともに、車両の組み立てが容易になるという利点がある。
【0011】
請求項2記載の本発明のアーティキュレート式車両によれば、開口部が、左右一対のリフトアーム用油圧シリンダの各ポートを接続する配管用の窓としても機能するので、フロントフレームに形成される開口を集約し、開口が個別に離隔して形成される場合に比べて、フロントフレームの強度の向上を図ることができる。
また、左右一対のリフトアーム用油圧シリンダの各ポートを接続する配管を硬性の配管としたので、上述した従来技術に比べて、配管の磨耗に対する耐久性を向上させることができるとともに、配管口金部の取り付け向きに注意を払いさえすれば配管経路における干渉防止への気遣いを軽減できることから車両の組み立てがより容易になるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[一実施形態]
本発明の一実施形態について説明する。図1〜図6は本発明の一実施形態に係るアーティキュレート式車両を示す図であって、図1はそのステアリングシリンダの先端部周辺を示す模式的な斜視図、図2はそのステアリングシリンダの軸支部を示す模式的な断面図、図3はそのフロントフレーム部分を示す模式的な側面図、図4はそのフロントフレーム部分を示す模式的な斜視図、図5はそのコントロールバルブユニットを示す模式的な斜視図、図6はその車両の全体像を示す模式的な側面図である。
【0013】
<構成>
図6に示すように、ミニホイールローダ1は、前部車両10と後部車両20とに分割されるとともに、前部車両10と後部車両20とが連結部30で連結されたアーティキュレート式車両である。
前部車両10は、架台となるフロントフレーム11と、前輪12と、作業装置40とを備えている。作業装置40は、左右一対のリフトアーム41と、リフトアーム41を上下動させる左右一対のリフトアーム用油圧シリンダ(リフトシリンダ)42L,42R(以下、特に左右を区別しない場合には単に符号「42」を付す)と、リフトアーム41の先端部(前端部)に取り付けられるバケット(作業機)43と、バケット43を上下傾動させるバケット用油圧シリンダ(チルトシリンダ)44と、バケット43とチルトシリンダ44との間に介装されるチルトレバー45及びリンク46とを有して構成されている。なお、左右一対のリフトアーム41は、それらの中間部において、左右方向(車幅方向)に延在するクロスメンバ42Mによって一体化するように結合されている。
【0014】
後部車両20は、架台となるリヤフレーム21と、後輪22と、キャブ23と、エンジン24とを備えている。
連結部30は、鉛直方向に延在し、フロントフレーム11とリヤフレーム21とを連結する連結ピン(図示略)と、連結ピン近傍に配設され、鉛直方向に延在する鉛直ピン31と、前部車両20を後部車両30に対して連結ピン(連結軸)回りに左右に屈曲させるステアリング用油圧シリンダ(ステアリングシリンダ)32とを備えている。ステアリングシリンダ32は、キャブ23に設けられたステアリングホイール25をオペレータが操作することで、伸張もしくは収縮するようになっている。
【0015】
フロントフレーム11は、図4に示すように、一定の間隔を有して平行になるように配設された左右一対のサイドフレーム13L,13Rと、サイドフレーム13L,13Rの左右外方に間隔を有して配設された左右一対の第一サポートプレート14L,14Rと、左右方向に延在し、サイドフレーム13L,13Rの上部間に支架された第二サポートプレート15と、サイドフレーム13L,13R間の後方側下部から後方に延設された上下一対の連結プレート16U,16Dと、サイドフレーム13L,13Rの前方側下部間に支架された左右一対の前輪取付用フレーム17L,17Rとを有して構成されている。
【0016】
ここで、図4及び図6に示すように、リフトアーム41はそれぞれ、その基端部(後端部)が、サイドフレーム13L,13R及び第一サポートプレート14L,14Rの上部に設けられた軸支部51を介して上下揺動自在に軸支されている。
また、リフトシリンダ42L,42Rはそれぞれ、その基端部(後端部)が、サイドフレーム13R,13L及び第一サポートプレート14R,14Lの中間部に設けられた軸支部52を介して上下揺動自在に軸支されているとともに、その先端部(前端部)が、各リフトアーム41の中間部に設けられた軸支部53を介して軸支されている。
【0017】
また、チルトシリンダ44は、図4に示すように、その基端部(後端部)が、第二サポートフレーム15の中間部に設けられた軸支部54を介して上下揺動自在に軸支されているとともに、図6に示すように、その先端部(前端部)が、チルトレバー45の上端部に軸支されている。このチルトレバー45の中間部はクロスメンバ42Mにブラケット55を介して揺動自在に結合しているとともに、チルトレバー45の下端部はリンク46の後端部に結合しており、また、リンク46の前端部はバケット43に結合している。
【0018】
ステアリングシリンダ32は、図3に示すように、その基端部(後端部)が、鉛直ピン31に軸支されているとともに、図1に示すように、その先端部(前端部)であるロッドエンド部32aが、右側サイドフレーム13Rの内側に設けられた軸支部56を介して軸支されている。
軸支部56は、図2に示すように、右側サイドフレーム13Rの内側に溶接され、ロッドエンド部32aを上下方向から挟持する上下一対のブラケット56a,56bと、ロッドエンド部32aに形成されたピン穴32bに挿入され、上下方向に延在する軸支ピン56cと、ピン穴32b及び軸支ピン56c間に嵌入されるブッシュ56dと、軸支ピン56cをブラケット56aに固定するピン固定プレート56eとを有して構成されている。軸支ピン56cには溝56fが形成されており、ピン固定プレート56eはこの溝56fに嵌合してボルト56gで止められている。また、軸支ピン56cの上部には、グリスニップル(グリスアップ用手段)57が取り付けられている。
【0019】
そして、右側サイドフレーム13Rにおいて、図1に示すように、このグリスニップル57に接近した位置(構造上可能な限り接近した位置)に開口部61が形成されている。また、左側サイドフレーム13Lにおいても、図4に示すように、この開口部61と対向する位置に開口部62が形成されている。そして、これらの開口部61,62を貫通するように、左右一対のリフトシリンダ42L,42Rの各ポート42RP,42RP(図3参照)を接続するヘッド側配管71及びロッド側配管72がそれぞれ配設されている。
【0020】
詳しくは、各リフトシリンダ42はそれぞれ、図1及び図5に示すコントロールバルブ81によって、供給される作動油の流量及び流通方向を制御されている。なお、図1及び図5中に示すコントロールバルブユニット80は、リフトシリンダ42用のコントロールバルブ81に加え、チルトシリンダ44用のコントロールバルブ82及びオグジュアリ用のコントロールバルブ(図示略)が集約してユニット化されたものである。
【0021】
そして、各リフトシリンダ42は、図3に右側のリフトシリンダ42Rを代表して示すように、ヘッド側油室に連通するヘッド側シリンダポート42RPとロッド側油室に連通するロッド側シリンダポート42RPとを有しているとともに、コントロールバルブ81も、図5に示すように、リフトシリンダ42のヘッド側シリンダポート42RPに連通するためのヘッド側バルブポート81Pと、リフトシリンダ42のロッド側シリンダポート42RPに連通するためのロッド側バルブポート81Pとを有している。
【0022】
また、各リフトシリンダ42は、互いに同じように作動油が供給されるように、図1〜図5に示すように、両ヘッド側シリンダポート42RP間をヘッド側配管(第一接続部材)71で接続されるとともに、両ロッド側シリンダポート42RP間をロッド側配管(第二接続部材)72で接続されている。
ヘッド側配管71及びロッド側配管72はそれぞれ、サイドフレーム13L,13Rの左右外方に位置する軟性のホース部71a,72aと、サイドフレーム13L,13Rの内側に位置する硬性のパイプ部(硬性の配管)71b,72bと、サイドフレーム13L,13Rの左右外方に位置し、ホース部71a,72aとパイプ部71b,72bとを連結する第一のカップリング部71c,72cと、各パイプ部71b,72bの中間部に配設された第二のカップリング部71d,72dとを有している。
【0023】
そして、図5に示すように、ヘッド側の第二のカップリング部71dとヘッド側バルブポート81Pとがヘッド側配管83によって接続されるとともに、ロッド側の第二のカップリング部72dとロッド側バルブポート81Pとがロッド側配管84によって接続されている。
コントロールバルブ81は、オペレータの操作に応じたリフトシリンダ42の伸縮動作を達成すべく、その内部に挿入されたスプールの位置を切り換え、リフトシリンダ42の何れか一方の油室(例えば、ヘッド側油室)に向かって油圧ポンプ(図示略)から作動油を供給するとともに、他方の油室(例えば、ロッド側油室)から作動油を作動油タンク(図示略)に向かって排出する制御を行なうようになっている。
【0024】
<作用・効果>
本発明の一実施形態にかかるアーティキュレート式車両は上述のように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
右側サイドフレーム13Rのグリスニップル57に接近した位置に開口部61が形成されているので、この開口部61がアクセス窓として機能し、ステアリングシリンダ32のグリスニップル57に直にアクセスして軸支ピン56c即ち軸支部56に良好に給脂することができる。また、従来技術で説明したようなリモートホース135をなくすことができ、ゆえに、部品点数を抑えコストを低減することができるとともに、車両の組み立てが容易になるという利点がある。
【0025】
また、この開口部61が、左右のリフトシリンダ42L,42Rの各ポート42RP,42RPを接続する配管71,72を貫通させるための窓としても機能するので、右側サイドフレーム13Rに形成される開口を集約し、開口が個別に離隔して形成される場合に比べて、右側サイドフレーム13Rの強度の向上を図ることができる。
また、左右のリフトシリンダ42L,42Rの各ポート42RP,42RPを接続する配管71,72のうちの、サイドフレーム13L,13R内側に位置する部分を硬性のパイプ部71b,72bにしたので、配管71,72の磨耗に対する耐久性を向上させることができるとともに、配管口金部である第一のカップリング部71c,72cの取り付け向きに注意を払いさえすれば配管経路における干渉防止への気遣いを軽減できることから車両の組み立てがより容易になるという利点がある(なお、図8に示す従来技術では、このような配管171,172のサイドフレーム113内側に位置する部分は、軟性のホースで構成されている)。
【0026】
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上記実施形態では、ミニホイールローダ1にステアリングシリンダ32が1つのみ備えられる場合について説明したが、ステアリングシリンダ32は2つ備えられていても良い。この場合、ステアリングシリンダ32は、連結ピン回りに左右に屈折するように、フロントフレーム11とリヤフレーム21との間に配設され、且つ、両ステアリングシリンダ32の先端部が軸支部を介して左右のサイドフレーム13R,13Lに軸支されるようにする。そして、左右のサイドフレーム13R,13Lの軸支部に接近した位置に、軸支部に直にアクセス可能な開口部がそれぞれ形成されるようにすると良い。
【0027】
また、上記実施形態では、ミニホイールローダ1について説明したが、小型でないホイールローダに適用されても勿論良いし、ステアリングシリンダ32を備えた他のアーティキュレート式車両に適用されても勿論良い。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態に係るアーティキュレート式車両のステアリングシリンダの先端部周辺を示す模式的な斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るアーティキュレート式車両のステアリングシリンダの軸支部を示す模式的な断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るアーティキュレート式車両のフロントフレーム部分を示す模式的な側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るアーティキュレート式車両のフロントフレーム部分を示す模式的な斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るアーティキュレート式車両のコントロールバルブユニットを示す模式的な斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るアーティキュレート式車両の全体像を示す模式的な側面図である。
【図7】本発明の従来技術に係るアーティキュレート式車両の全体像を示す模式的な側面図である。
【図8】本発明の従来技術に係るアーティキュレート式車両のフロントフレーム部分を示す模式的な側面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 ミニホイールローダ(アーティキュレート式車両)
10 前部車両
11 フロントフレーム
12 前輪
13R,13L サイドフレーム
14R,14L 第一サポートプレート
15 第二サポートプレート
16U,16D 連結プレート
17R,17L 前輪取付用フレーム
20 後部車両
21 リヤフレーム
22 後輪
23 キャブ
24 エンジン
30 連結部
31 鉛直ピン
32 ステアリング用油圧シリンダ(ステアリングシリンダ)
32a ロッドエンド部
40 作業装置
41 リフトアーム
42L,42R リフトアーム用油圧シリンダ(リフトシリンダ)
43 バケット(作業機)
44 バケット用油圧シリンダ(チルトシリンダ)
45 チルトレバー
46 リンク
51〜54 軸支部
55 ブラケット
56 軸支部
56a,56b ブラケット
56c 軸支ピン
56d ブッシュ
56e ピン固定プレート
56f 溝
56g ボルト
57 グリスニップル(グリスアップ用手段)
61,62 開口部
71 ヘッド側配管
72 ロッド側配管
71a,72a ホース部
71b,72b パイプ部
71c,72c 第一のカップリング部
71d,72d 第二のカップリング部
80 コントロールバルブユニット
81,82 コントロールバルブ
83 ヘッド側配管
84 ロッド側配管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部車両と後部車両とに分割されるとともに、該前部車両と該後部車両とが連結部で連結されたアーティキュレート式車両であって、
該前部車両は、架台となるフロントフレームと、該フロントフレームに組み付けられた作業装置とを備え、
該連結部は、連結ピンと、該前部車両を該後部車両に対して該連結ピン回りに左右に屈曲させるステアリング用油圧シリンダとを備え、
該ステアリング用油圧シリンダのロッドエンド部は、グリスアップ用手段が取り付けられた軸支ピンにより該フロントフレームの内側に軸支されるとともに、
該フロントフレームには、該グリスアップ用手段に接近した位置に、該グリスアップ用手段に直にアクセスするための開口部が形成されている
ことを特徴とする、アーティキュレート式車両。
【請求項2】
該作業装置は、先端に作業機が取り付けられたリフトアームと、該リフトアームを上下動させる左右一対のリフトアーム用油圧シリンダと、該左右一対のリフトアーム用油圧シリンダの各ポートを接続する硬性の配管とを備え、
該硬性の配管は、該開口部を貫通している
ことを特徴とする、請求項1記載のアーティキュレート式車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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