説明

イオントフォレシス薬物送達パッケージング

本発明は、概して治療剤を経皮送達するためのイオントフォレシス用薬物送達システムに関し、より詳細には、有効期間を延ばし、且つ使用時の組立てを容易にするかかるシステムのパッケージングに関する。このシステムパッケージは、電源、電子機器、電極を受け入れるイオントフォレシス用皮膚装着型パッチコンポーネントと、別個の密封コンポーネントとして収容される治療剤を保持する薬物パックコンポーネントとを含む。このパッケージングされたシステムは、さらに使用時の組み立て易さをもたらす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2008年9月5日に出願された米国仮特許出願第61/094,442号明細書の通常の出願であり、同様に本願に全体として参照により援用されるものと見なされる当該出願からの優先権を主張する。
【0002】
本発明は、概して治療剤を経皮送達するためのイオントフォレシス用薬物送達システムに関し、より詳細には、有効期間を延ばし、且つ使用時の組立てを容易にするかかるシステムのパッケージングに関する。このシステムパッケージは、電源、電子機器、電極を受け入れるイオントフォレシス用皮膚装着型パッチコンポーネントと、別個の密封コンポーネントとして収容される治療剤を保持する薬物パックコンポーネントとを含む。このパッケージングされたシステムは、さらに使用時の組み立て易さをもたらす。
【背景技術】
【0003】
イオントフォレシス法は公知であり、イオン性帯電化合物を同種電荷のシステム電極部位において皮膚を通じて送達することに大規模な商業的利用が見出されている。
【0004】
内蔵型の装着可能なイオントフォレシス用システムが開発されており、これには電気回路及び電源装置が単一の皮膚装着型パッチとして一体化されている。こうしたデバイスの多くでは、薬物イオンがイオントフォレシス用デバイスに収容されている含水状態の「薬物」リザーバから体内に送達され、反対電荷の対イオンが「カウンター」リザーバから送達される。薬物/イオン溶液は多くの場合に離れたところにバルク量で保管され、使用時に対象のイオントフォレシス電極の吸収層に導入されるため、薬物イオン及び対イオンをデバイスに組み込むのに追加的なステップが必要となる。しかしながら、電極の充填はすぐに過剰になったり、又は不足したりし得るため、この態様には高い技能をもった熟練作業員が必要である。加えて、薬物溶液が電極と別個に保管されるため、2つの在庫管理が必要である。
【0005】
使用者が使用時に含水状態の薬物又はイオンリザーバを組み込む必要をなくすため、薬物溶液を電極と予めパッケージジングすることができ、又は含水状態のリザーバを電極アセンブリと接触させて保管し、使用時にその含水リザーバに乾燥薬剤層を導入することができる。残念ながら、いずれの構成によっても電極はなお湿潤環境に保管され、当該の、及び他のコンポーネントが腐食劣化を被り得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の、及び他の理由から、イオントフォレシス用経皮薬物送達パッチの活性製剤との同時パッケージングは、依然として難題となっている。イオントフォレシス用パッチは電極及び電子機器を含み、且つ薬物溶液は本質的に常に含水状態であるため、含水環境と電子機器との間に隔壁がなければ、2年間であってもよい所望の有効期間内に電子機器及び薬物溶液の双方に劣化が起こり得る。電子機器と薬物溶液との間に隔壁を提供し、ひいては有効期間の要件を満たし、しかし使用時にはなお、薬物溶液と電極とを組み合わせて組み立てられたデバイスとすることが可能なパッケージングの解決策が求められている。さらには、薬物水溶液の電極及び電子回路との同時パッケージングに関する有効期間の安定性問題に対処するのみならず、また操作者又は使用者がパッチをより容易に起動及び貼付できるようにする解決策が、一層望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、パッケージングされた状態からの組立てが容易な、予めパッケージングされた完全イオントフォレシス用薬物送達システムを提供する。本発明の予めパッケージングされた完全イオントフォレシス用薬物送達システムは、イオントフォレシスパッチ及び投与される薬剤の双方を含み、長い有効期間をもたらす。このシステムは2つの主要コンポーネント、すなわち、1つ又は複数の吸収パッドであって、その少なくとも1つが活性薬剤を含む吸収パッドを収容する薬物パックコンポーネントと、電極及び電力源を収容するイオントフォレシスパッチコンポーネントとを含む。薬物パック及びパッチは、一体に、但しシステムの保管中は別個のコンポーネントとしてパッケージングされる。これらは、いくつかの形態のうちのいずれかをとり得る位置合わせ構造を用いるビルトイン型整列手法を用いることにより、使用時に組立て状態へと容易に組み込まれる。1つの形態としては、コンポーネントを別個のパネル上に支える一体に連結された折り畳み式プラットフォーム又は支持構造が挙げられ、及び他のものでは、別個の整列取付け具又は案内要素の使用が関わる。
【0008】
一実施形態において、イオントフォレシスパッチコンポーネントと、治療用イオンを収容する、又は活性成分を収容する密封された薬物パック(「ブリスターパック」としても知られる)コンポーネントとが、特有の一装置において、保管及び使用の双方に対応するため種々の方法で折り重なるように設計された構成の、連続した支持パネル構造により担持される。このタイプの装置は、折り畳み式構成又は折り畳み式支持構造として特徴付けることができる。
【0009】
或いは、イオントフォレシスパッチと密封薬物パックとは、一パッケージ内に別個のコンポーネントとして保管され、使用前に整列取付け具又は案内要素を使用して一体に組み立てられてもよい。整列取付け具又は案内要素は別個のコンポーネントであってもよく、又はイオントフォレシスパッチ若しくは薬物パックのいずれかに最初から取り付けられているものとしてパッケージングされてもよい。
【0010】
加えて、ほとんどの薬物又は治療用イオン種は、概して薬物パック内にゲル形態で含まれるものの、イオントフォレシスパッチに乾燥状態で担持されるものがあってもよい。この装置では、治療用イオン種はシステムの組立て後にゲル又は他の溶液と組み合わされる。
【0011】
折り畳み式の実施形態は、プラットフォーム又は支持構造における複数の連続的な一体に連結されたパネルを特徴とし、ここでは経皮イオントフォレシス用パッチがあるパネル支持構造に取り付けられるとともに、成形及び密封された治療剤チャンバ又は薬物パックが隣接するパネルに取り付けられ、対応する薬物と電極部品とは整列して位置決めされ、それらの間には適当な折り畳み線がある。折り畳み式支持構成又はプラットフォームは、好ましくは板紙又はポリマー材料で作製され、これには、経皮パッチ及び薬物パックをパネルに取り付けるための剥離剤コーティング及び粘着テープが選択的に貼り付けられる。経皮パッチは、薬物浸潤吸収パッドを除いては、典型的なイオントフォレシス用パッチデバイスに必要なあらゆる接着テープ、ライナー、電極、及び回路素子を含む。
【0012】
密封薬物パックは低透湿度材料を用いて形成され、概してゲル形態の所望の薬物溶液を浸潤させた少なくとも1つの透過性吸収パッドを収容する。薬物が浸潤した1つ又は複数のパッドは、使用するときまでその有効期間にわたり密封薬物パック内に個別に入れられたまま維持される。
【0013】
折り畳み式構成は、様々なパネルを内側に折り畳むか、又は折り倒して重ね合わせることを可能にし、且つそのように誘導するためのカットアウト及び折り畳み線を含み、及び印刷を施すことのできる表面を有する表側面上のコーティングと共に、裏側表面に塗布された剥離剤コーティング(シリコーン処理されたものであってもよい)を備える。印刷可能コーティング表面は、従来のクレー材料を含み得る。経皮パッチは第1のパネルに対し、プラットフォームの剥離剤コート面又は裏側面に取り付けられる。薬物パックは隣接するパネルに対し、印刷可能な表側面又はクレーコート表側面に結合される。この折り畳み式システムは、経皮パッチパネル上の吸着パッドの形状及び位置のカットアウトをさらに含み、これによりシステムが折り畳まれたとき、パッチが薬物パックの内容物と連通し、且つそれに対して位置決めされることが可能となる。示されるとおり、パッチ及び薬物パックのパネルに対する位置決めは、システムが一体に折り畳まれて組み立てられた装置になったときに、トレイの成形されたブリスタ又は薬物チャンバがパッチ電極の対応するウェルと整列するように行われる。
【0014】
前記薬物パックコンポーネント及び前記イオントフォレシスパッチコンポーネントと関連付けられる折り畳み式支持構造が存在するこれらの実施形態の特定のものにおいて、折り畳み式支持構造は、イオントフォレシス用薬物送達システムが折り畳まれた保管状態で存在するとき、薬物パックコンポーネントとイオントフォレシスパッチコンポーネントとを物理的に分離するように構成された分離用コンポーネントをさらに含み得る。上記のとおり、このような実施形態では、支持構造は、イオントフォレシスパッチコンポーネントと関連付けられる第1のパネルと、薬物パックコンポーネントと関連付けられる第2のパネルとを含むことができ、ここでこれらの第1のパネルと第2のパネルとは折り畳み線で連結されている。この支持構造は、1つ又は複数の追加的なパネルから構成された、例えば、第2のパネルが第1のパネルに連結される側と反対側で第2のパネルと連結された分離用コンポーネントをさらに含み、ここでこれらの追加的な1つ又は複数のパネルは、システムが折り畳まれた保管状態にあるとき、イオントフォレシス用コンポーネントと薬物パックコンポーネントとを物理的に分離するように構成される。例えば図9Aを参照されたい。分離用コンポーネントは折り畳まれた保管状態にあるときに薬物パックをパッチコンポーネントと分離するのみならず、システムコンポーネントに対する保護パッケージングとしても働く。
【0015】
含水状態の、薬物が浸潤した1つ又は複数の吸収パッドを、使用前にほぼ不活性な密封ブリスタ又は薬物パックに保管することで、内容物の外界との相互作用が防止され、従って薬物溶液のいかなる劣化も、又は薬物パックに近接して収容された任意の電子機器の若しくは他のパッチコンポーネントのいかなる劣化も防止される。内容物の完全性を維持することをふまえ、保管中に薬物溶液と直接接触する材料は、好ましくは比較的不活性な材料に限定される。それらとしては、ブリスタ又は薬物パックの成形トレイ、吸収パッド及び蓋又はバリア層が挙げられる。低透湿性材料としては、ビニル、ポリエステル、ナイロンを含むポリアミド、又はポリアルキリン(polyalkyline)、例えばポリエチレン及びポリプロピレンが挙げられる。材料は、広範な布、フォイル、金属化フィルム又は透湿性をさらに一層低下させる他の材料から選択される材料により片面又は両面をさらに被覆されてもよい。トレイ及び蓋はまた、薬物溶液及び吸収パッドのコンポーネントに対して不活性であり、且つその存在下で安定している材料で形成されなければならない。
【0016】
一実施形態は、複合アルミニウム/ポリマー材料のトレイ及び蓋を含む。蓋は、使用時に容易に取り外せるようにするための易剥離性の密封層を備える。この実施形態では、吸収パッドは、好適なポリマー層のラミネーションと、薬物溶液の存在下でそれと接触していても安定なコーティングとからなる。吸収パッドは、好ましくは公知のゲル吸収性又は吸い取り率を有する不織布マトリックスである。吸収性不織布マトリックスに好適であり得る材料の例としては、綿、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びポリエステルが挙げられる。好ましくは、吸収材料はポリプロピレンである。
【0017】
代替的実施形態は、別個のコンポーネントとして、又は経皮イオントフォレシス用パッチ又は薬物パックとの組み合わせとして提供され得る整列取付け具又は案内要素を使用して、別個のコンポーネントから薬物送達デバイスシステムを組み立てる。組み立てられた装着可能なイオントフォレシスデバイス及び薬物パックの分離はいずれの場合も同様であり、イオントフォレシスパッチ及び薬物パックの構成は、折り畳み式実施形態に関連して記載されたものと同様である。
【0018】
折り畳み式パネルの実施形態の場合、使用時に、操作者は初めに密封層材料により保持されている成形薬物パックトレイの蓋を剥がし取り、システムのパネルに付着したままの、薬物が浸潤した1つ又は複数のパッドを露出させる。パッチコンポーネントは隣接するパネルに貼り付けられている。次に、操作者はパネルを互いに折り合わせ、薬物浸潤パッドをパッチ電極のウェルと密接に接触させる。パッチ電極は接着性の環状部を備え、これは吸収パッドの表面の対応する環状層部分に、それらの双方を接触させると結合する。次に、支持構成体上のシリコーン処理された、又は他の好適な剥離剤コーティングからパッチを剥がすと、ここで薬物浸潤パッドが周辺部の接着剤によってパッチの電極に永久的に付着したままとなる。最後に、パッチが患者に貼り付けられる。この基本的な概念及び方法に関する複数の実施形態又は変形例が企図される。
【0019】
別個の整列取付け具コンポーネント又は案内要素による実施形態は、薬物パック及びイオントフォレシス用パッチ支持構造の整列用開口を、整列取付け具上の案内部材又は案内要素と連続的に位置決めすることにより組み立てられる。初めに平坦な基材上の薬物パックが案内要素上に組み立てられ、他の実施形態と同じく蓋が取り外される。次に、イオントパッチが開放された薬物パックの上側に組み立てられ、ここでもまた薬物パックのゲル浸潤パッドは対応する電極と整列した状態に置かれる。その結果、ここでもまた、薬物浸潤パッドが周辺部の接着剤により電極と永久的に結合した組み合わせ構成が得られ、このアセンブリは分離して患者に貼り付けることができる。代替的実施形態では、案内要素がブリスタ若しくは薬物パックコンポーネントに組み立てられてそれを担持してパッケージングされ、その組み合わせにイオントフォレシス用パッチコンポーネントが組み立てられてもよく、又はイオントフォレシス用パッチコンポーネントが案内要素に組み立てられてパッケージングされ、その後薬物パックコンポーネントと組み合わされてもよい。
【0020】
図面では、その全体を通して同様の符号は同様の部分を表す。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1A】折り畳み式イオントフォレシス用薬物送達システムの実施形態の分解断面図である。
【図1B】図1Aに示されるデバイスの組立て図である。
【図1C】図1A及び図1Bの折り畳み式支持構造の一部分を大きく拡大した部分的断面であり、剥離剤コーティング層と印刷可能層とを示す。
【図2】図1A及び図1Bに断面として示される実施形態の上面図である。
【図3A】図4のデバイスの段階的な起動及び展開を示す断面図である。
【図3B】図4のデバイスの段階的な起動及び展開を示す断面図である。
【図3C】図4のデバイスの段階的な起動及び展開を示す断面図である。
【図3D】図4のデバイスの段階的な起動及び展開を示す断面図である。
【図4】図3A〜図3Dの実施形態の上面図であり、薬物パッケージから成形蓋が取り外されている。
【図5A】不織布吸収パッド上に薬物及び生理食塩水ゲルをパッケージングするための段階的な方法及び設計を示す断面図である。
【図5B】不織布吸収パッド上に薬物及び生理食塩水ゲルをパッケージングするための段階的な方法及び設計を示す断面図である。
【図5C】不織布吸収パッド上に薬物及び生理食塩水ゲルをパッケージングするための段階的な方法及び設計を示す断面図である。
【図5D】不織布吸収パッド上に薬物及び生理食塩水ゲルをパッケージングするための段階的な方法及び設計を示す断面図である。
【図5E】不織布吸収パッド上に薬物及び生理食塩水ゲルをパッケージングするための段階的な方法及び設計を示す断面図である。
【図6】図5A〜図5Eに断面が示される実施形態の組立て時の上面図である。
【図7A】図6の実施形態の吸収パッドの上面図である。
【図7B】図6の実施形態の吸収パッドの断面図である。
【図8A】吸収パッドの代替的実施形態の上面図である。
【図8B】吸収パッドの代替的実施形態の断面図である。
【図9A】折り畳まれてパッケージングされた(保管された)構成の本発明に係る折り畳み式イオントフォレシス用薬物送達システムの側面図である。
【図9B】図9Aのパッケージングされた構成の上面図である。
【図10】開放された平坦な構成のデバイスの代替的実施形態の上面図である。
【図11A】別個のイオントフォレシス用パッチコンポーネント及び薬物パックコンポーネント並びに案内要素を有する本発明のデバイスの代替的実施形態による分解断面図を表す。
【図11B】図11Aの分解された部品が一体に組み立てられたところを表す断面図である。
【図11C】図11A及び図11Bの組み立てられた経皮イオントフォレシス用薬物送達システムを使用するための分離を表す。
【図12】図11Bのアセンブリの上面図である。
【図13】図11A〜図11Cに示されるものに代替する別の実施形態の分解断面図であり、薬物パックは案内要素により担持されている。
【図14】図11A〜図11Cに示されるものに代替するさらに別の実施形態の分解断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、比較的長い安定した有効期間をもたらす予めパッケージングされた薬物送達システムの形態の、全ての機能を備えた内蔵型の使い易いイオントフォレシスデバイスを提供する。本システムは、薬物リザーバパックと、折り畳み式パネル支持構造の構成体と、電源、電流を制御する電子機器、及び電極を収容する経皮パッチとを含む。このデバイスは即時使用可能であり、パッチの起動及び治療部位への貼付にいくつかの単純な操作しか要求されない。いくつかの実施形態における操作は、薬物パックバリア蓋を取り外すことと、パネルを折り畳んで重ね合わせることと、剥離剤コーティングからパッチを剥がすこととからなる。他の場合には、経皮パッチ及び薬物パックを整列取付け具又は案内要素上に組み立て、次にその取付け具又は案内要素を取り外す。本発明の概念を説明するため、本デバイスのいくつかの好ましい実施形態を以下に記載するが、それらはいかなる方法によっても本発明に係る概念の範囲を限定するよう意図されるものではない。
【0023】
図1A、図1B、及び図2は、概して20による、開放された、すなわち平坦な構成にある折り畳み式デバイスの一実施形態の、それぞれ分解断面図、組立て断面図、及び上面図を示す。図9A及び図9Bは、長期保管のためパッケージングされた構成に折り畳まれたデバイスの実施形態を、それぞれ側面断面図及び上面図で示す。このデバイスは3つの主要な要素、すなわち、折り畳み式支持構造22、経皮イオントフォレシス用パッチ24、及び薬物収容パック又はブリスターパック26からなる。
【0024】
折り畳み式支持構造22は、板紙、又は同様の材料の、片側に剥離剤コーティング層28が塗布され、反対側に印刷可能コーティング30が塗布された基材を含んでもよい。図1Cは、折り畳み式支持構造22の一部分を大きく拡大して表した部分断面であり、コーテシング層28及び印刷可能コーティング30をさらに詳しく示している。剥離剤コーティング層28は、シリコーン処理したコーティングであってもよく、印刷可能コーティング30はクレーコーティングであってもよい。代替的な折り畳み式基材又は支持層は、熱成形ポリマーなどであってもよい。支持構造22は、穴あけ、刻み目付け、及び/又は折り目付けにより作成される32、33及び34によるとおりの数本の折り畳み線を含んでもよい。熱成形基材の場合、32、33及び34に一体ヒンジが熱成形されてもよい。折り畳み線の本数に応じて、支持構造は複数のパネルに分割されることができ、それらのパネルが、デバイスの各種コンポーネントを取り付け、指示に関する印刷を施し、及び/又は一方のパネル上の露出した接着剤が保管時に互いに折り畳み合わされたときにもう一方のパネルと永久的に固着しないようにするための剥離剤コートバリアを提供するための範囲を提供する。
【0025】
図示されるとおり、経皮イオントフォレシス用パッチ24は、支持構造22の第1のパネル36Aに対し基材の剥離剤コート面に接着剤により付着される。経皮イオントフォレシス用パッチ24は、接着剤がコートされた発泡層38と、密封両面テープ層40と、パッチを作動させるための電源、電子機器及び電極(図示せず)からなる電極サブアセンブリ層42と、重層テープ層44とを含む。図1Bに示されるとおり、発泡体の接着剤面及び重層テープが、支持構造の剥離剤コーティング面に付着される。
【0026】
図2に示されるとおり、発泡層38及び支持構造22の層のカットアウトにより、組立て/起動において対応するアノード及びカソード浸潤薬物パッド、好ましくはゲルパッドを受け入れるように整列する空のアノードウェル又は凹部46及び空のカソードウェル48が設けられる。アノードカットアウト46及びカソードカットアウト48は、アノード50及びカソード52を含む下層の電極を露出させる。図2に示されるとおり、第1のパネル36Aを穴あけ加工することによって半パネル剥離ライナー54が設けられる。半パネル剥離ライナー54は、パッチの起動後に支持構造の代わりとなる層(substitute layer)からパッチを剥がし取るのに役立つ。
【0027】
半パネル剥離ライナーは軟質のパッチを強化して貼付を補助するとともに、さらにはパッチが操作者の指に粘着することなく操作者がパッチを容易に取り扱うことができるようにする目的で用いられる。好ましくは、半パネル剥離ライナー54に被覆されていないパッチの半分が、最初に患者の皮膚に貼り付けられる。続いて半パネル剥離ライナーのタブ54Aを引き剥がすことにより、半パネル剥離ライナーが取り外される。最後に、パッチの残り半分が患者の皮膚に貼り付けられる。
【0028】
両面テープ56のストリップは、第1のパネル36Aにおける支持構造22の印刷可能面に取り付けられる。接着性ストリップ56は二重の機能を果たし、それが長期保管状態にある間に、図9Aに示されるとおり剥離剤コーティング面と一時的に結合することにより構造を密閉して保つ。第2の機能は、図3Cに示されるとおり各部が互いに折り重ねられ、アノードゲルパッド60及びカソードゲルパッド62が移動したとき、第1のパネル36Aが再び開くことのないように支持構造の第2のパネル36Bに永久的に結合することである。
【0029】
図9Aに示されるとおり、支持構造はまた、第3のパネル36C及び第4のパネル36Dも含む。第3のパネル36C及び第4のパネル36Dは、共になって、イオントフォレシス用薬物送達システムが折り畳まれた保管状態で存在するときに薬物パックコンポーネントとイオントフォレシスパッチコンポーネントとを物理的に分離するように構成された分離用コンポーネントを構成する。折り畳み時の支持構造22の第3のパネル36C及び第4のパネル36Dは剥離剤コートバリアを設け、それにより長期保管中に経皮パッチ24の密封テープ40が薬物パック26の成形蓋層64に接触し、それと永久的に固着することが防止される。
【0030】
図2に示されるとおり、保管に先立つ折り畳み前の状態でシステムが存在するとき、薬物パックコンポーネントは、支持構造の中央領域において、第1の側辺でイオントフォレシスパッチコンポーネントに隣接し、第1の側辺と反対側の第2の側辺で支持構造の分離用コンポーネントに隣接して存在し、保管されるシステムの構造上の分離及び外部からの保護の双方を提供する。
【0031】
両面テープの第2の部分片66が、支持構造22の印刷可能面上の第2のパネル36Bに取り付けられ、薬物収容ブリスターパック26を支持構造22と永久的に結合する。或いは、例えば、両面接着剤66の代わりに、ヒートシールコーティングを薬物収容パックの底面か、又は支持構造の印刷可能面に塗布することにより、薬物収容ブリスターパック26を支持構造22に熱融着することも可能である。
【0032】
示されるとおり、薬物パック26は、透湿性が低い成形バリア蓋、ほぼ平坦な底面層を備え、一方がアノードゲル浸潤不織布パッド60を収容し、他方がカソードゲル浸潤不織布パッド62を収容する2つの離間されたゲル用位置を含む。低透湿性のバリア成形蓋層は、64により示される。好ましくは、ほぼ平坦な底面層68は、ゲルパッドとの接触面にヒートシールコーティング(図示せず)を含むことも、又は含まないこともあるアルミニウムフォイル複合フィルムで作製される。ヒートシールコーティングが用いられる場合、それは好ましくは易剥離性コーティングである。70によるとおりのゲル浸潤パッドは、複合又はラミネート加工不織布材料で作製される。アノードゲル及びカソードゲルはパッド上に注入され、複合不織布材料中に浸透する。
【0033】
低透湿性の成形蓋層64は、製品と接触する下側面の密封層64Aと反対側のナイロン層64Bとからなる冷間成形性アルミニウム複合材料から連続的に(successfully)作製されている。或いは、例えば製品接触面64は、密封層なしにPVCからなってもよい。密封層が用いられる場合、好ましくはそれは可剥性ヒートシールコーティングである。アノードキャビティ72及びカソードキャビティ74は、Teflon(登録商標)(ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluorethylene))プラグを用いて、又は真空若しくは圧力補助と組み合わせて従来の冷間成形用具により機械的に成形されてもよい。商標Aclar(登録商標)として市販されている材料、PVDC、及び他の低透湿度バリア熱成形パッケージング材料などのシート形態又はフィルム形態の他のフッ素含有プラスチックを含む代替材料を用いる場合、材料は熱成形されてもよい。
【0034】
図7A及び図7Bは、それぞれ上面図及び側面断面図を示し、一実施形態のアノード72又はカソード74複合パッド材料の構造を説明している。示されるとおり、アノード及びカソードパッド複合材料は、好ましくは構造中の薬物含有材料の連続性を保つ不織布構造であり、可能性として最高3層までの、複数の材料層を含み得る。これらの層としては、厚いニードルパンチポリプロピレン層76と、薄い透過性のポリエチレンネット層78と、薄い密封ポリプロピレン層80とが含まれ得る。これらの層は、接着剤を必要とすることなく一体に熱融着されてもよい。3つの層の全てが、同じ外周形状を有するようにカットされる。密封層80は、完全なまま密封性を保つ周辺環状部の形状にカットされる。環状部の内側に、内部領域84が透過性となるように密封層80が完全に切り抜かれるか、又は穴が開けられる。透過性領域84は、アノード電極50及びカソード電極52の形状と一致するように付形され、従って使用時にデバイスが組み立てられたとき、その層を通じたゲルの移動及び電極の全範囲との接触が可能となる。重要なことに、密封環状部80はゲル移動を阻む隔壁を提供し、従って保管中は外表面が比較的乾燥したまま保たれ、それによりデバイスの起動時における薬物浸潤パッド70の接着剤転写が促進される。
【0035】
一実施形態において、アノード72及びカソード74複合パッドの双方とも、同様の形状である。当然ながら、電極は任意の好都合な形状であってよく、及び所与のパッチ実施形態における電極は、同じ形状であっても、又は異なる形状であってもよい。図8A及び図8Bは、複合不織布材料86のアノード及び/又はカソードのいずれにもなり得るものの代替的形状の平面図及び断面図を示す。この実施形態は付形された周辺環状部88を有し、透過性の内側範囲90を備える。図10は、異なる形状のアノード成形キャビティ104とカソード成形キャビティ106とを有する薬物パック102を備えたデバイス100を示す代替的実施形態の上面図である。同じようにして、異なる、しかし対応した形状のアノード及びカソード成形キャビティが、発泡体、支持構造22におけるアノード108及びカソード110、及び密封層114及び116に反映される。同じ形状である必要があるのは、組み立てられたデバイス中で互いに嵌まり合う対応したコンポーネントのみである。
【0036】
本発明の重要な態様には、同時パッケージングされたイオントフォレシス用デバイスの有効期間の安定性が関わる。有効期間の制限に起因して商業的な成功が限られてきたかかるデバイスの歴史に基づけば、これは最優先課題である。示されるとおり、同時パッケージング技術としては、長期保管中に湿潤した薬物ゲルを電極と直接接触した状態でパッケージングする試み、及び水分透過率が低い(バリア性が高い)材料を用いて同じパッケージ内で電源及び電子機器を隔離する試みがなされてきた。湿潤ゲルは電極とのみ直接接触した状態でパッケージングされ、使用時にケーブル又は他のコネクタにより電源及び電子機器と接続されている。指摘したとおり、これらは各々、長期安定性について課題を伴う。例えば、時間が経つと、湿潤ゲルは電極、電源、及び電子機器の金属を劣化させ、ひいてはゲルの安定性が損なわれ、低下し得る。
【0037】
本発展形態では、ゲルに浸出したり、ゲルと反応したり、又はゲルを吸収したりすることのない製品接触層を有する別個の気密密封された薬物パック又はブリスタキャビティの形態のアノードゲル及びカソードゲル用保管容器を提供することにより、安定した長期型の同時パッケージングが実現される。ゲル材料それ自体は決まった外形をとらないため、担持基材材料はゲルに形状及び構造を付与するために用いられるとともに、使用時にシステムが組み立てられるときには、長期保管容器からのゲルの移動を促進する安定した支持体を提供する。担持基材は、ゲルの構成成分の浸出、反応、又は吸収をもたらさない材料から構成されなければならない。好ましくはブリスタキャビティ及び担持基材は、ポリプロピレン及びポリエチレンなどの、安定した比較的不活性の材料から作製されなければならない。任意の好適な材料を使用することができ、ゲルの性質に基づき選択され得る。
【0038】
有効期間の安定性は、パッチコンポーネントの構成及び薬物組成の完全性の安定性によって変わり得る。パッチ有効期間は、接着品質の保持及び電気回路コンポーネントの特定の機能の維持に依存する。デバイスは、少なくとも2年間の安定有効期間を有しなければならない。
【0039】
図5A〜図5Eは、本発展形態に係る薬物収容パック又は薬物パックを形成、充填、及び密封する一方法の段階的な断面図を示す。図6は、概して120による組立て時の図5の薬物パックの上面図を示す。図5A〜図5Eの方法において、薬物収容パックは倒立して組み立てられる。組立ては、アノードゲルキャビティ形状124及びカソードゲルキャビティ形状126を特定の離間間隔及び深さで設けるように成形された低透湿度材料の蓋又はカバー膜122を提供することから始まる。次に、成形アノードキャビティ124内にアノードパッド128が置かれ、同様に、成形カソードキャビティ126内にカソードパッド130が置かれる。パッドは、図7A〜図7B及び図8A〜図8Bに示されるものと同様の構成のものであってよい。アノードパッド及びカソードパッドは、各密封層132、134がキャビティ内部に向き、対応する成形キャビティの底面と接触して置かれるように配置される。アノードパッド及びカソードパッドは、成形キャビティの底面に過不足なく嵌まるようなサイズである。このように、ここで成形キャビティは、成形蓋層122に対するパッドの位置決めを最初に提供する。
【0040】
残りのステップは、記載されるとおりの時間順序で実施される。組立ての許容開放時間は、使用されるゲルの粘度に関係するパッドの透過率によって決定される。
【0041】
時間t=tにおいて、図5Cに示されるとおり、所定量の粘稠性アノードゲル136が分注され、84によるとおりのアノードパッド128の中心透過性領域(図7A)を均一に被覆する;同様に、所定量の粘稠性カソードゲル138が分注され、カソードパッド130の透過性領域を均一に被覆する。同様に図5Cで分かるとおり、アノードゲル及びカソードゲルの双方とも、所与の量のゲルについて、それが分注されると、パッドの全高+ゲル高さが成形アノードキャビティ124又はカソードキャビティ126の深さをいくらか超えるように分注される。デバイスの組立てにおける所要時間にわたりゲルがその形状/高さを維持するように、ゲルは比較的高い粘度範囲でなければならない。時間t>t<tにおいて、平坦な底面層又は担持基材層140が加えられ(図5D)、成形カバー膜122に対してヒートシールされる。平坦な担持基材層140を加えると、それがゲルに接触してゲルを圧縮するため、図5Dにも示されるとおり、ゲルが担持基材層140の内表面を湿潤させて拡がる。
【0042】
或いは、別の実施形態では(図示せず)、平坦な底面層を成形カバー膜層と同様に成形して入れ子型構成を設けることができ、その場合、ゲル+パッド高さは、底面層及び蓋層が組み立てられると、例示される実施形態と同様の方法でゲルが担持基材層と接触するように設計することができる。
【0043】
この手順において、時間幅t=t〜t=tは、分注されたアノードゲル及びカソードゲルがそのそれぞれのパッドに浸透し、蓋層の成形キャビティの底面が湿潤し始めるまでにかかる時間として定義される。時間は一因子である。これは、担持基材層が加えられる前にゲルがそれぞれのパッドに完全に浸透し、成形カバー膜キャビティの底面又は内表面を湿潤させた場合、パッドは、完全に浸潤した後には、成形蓋の内側に選択的に粘着し得ることが分かっているためである。これは、当然ながら、システムを組み立てようとしたときに浸潤したゲルパッドが担持基材層140ではなく蓋層122に付着することになるため、望ましくない。時間幅t=t〜t=tはまた、底面層140が加えられたとき、ゲルが底面層140の内表面を湿潤させてそこに付着するように、ゲルがその高さを十分に維持する時間も定義する。
【0044】
上記の理由から、ゲルは、妥当な流速及び表面張力を提供するのに好ましい粘度範囲で配合される。例えば、100,000センチポアズのゲルでは、t〜t時間ウィンドウは約2〜4分間であり得る。これは通常の組立てを行うのに十分である。
【0045】
このプロセスでは、ゲルは初めに底面層部材140と接触し、それを湿潤させる。これにより、部材140とパッド128及び130との間のゲルの表面張力が、浸潤パッドにかかる重力を超えるため、ゲルは接着剤として働くことが可能となる。そのため、パッドにゲルが徐々に浸潤するに従い、デバイスの向きに関わらずそれらのパッドは担持基材層に貼り付き、それに向かって引き寄せられる。従って、底面層及び蓋層が密封された後、圧縮されたゲルがそれぞれ(respectfully)アノードパッド及びカソードパッドに浸潤(浸透)し、図5Eに示されるとおりの完全に浸潤した不織布アノードパッド128a及び完全に浸潤したパッド130aがもたらされる。先述のとおり、完全に浸潤したアノード及びカソードゲルパッドは底面層140に付着し続け、従って同様に図5Eに示されるとおり、パッケージ内にアノードヘッドスペース142及びカソードヘッドスペース144が生じる。表面張力が高く、且つ好ましいゲル粘度が高いため、完全に浸潤したパッドはデバイスの予想される全有効期間にわたり、図示されるとおりそのそれぞれの成形蓋キャビティに位置決めされたまま留まり、担持基材層に貼り付いていることが分かっている。
【0046】
各キャビティに加えられるゲルの量は、過剰量のゲルを最小限に抑えるため、各パッドの吸収性に対応していなければならないことは理解されるであろう。好ましくはゲルは、浸潤ゲルがパッドの密封環状部の外表面を湿潤させないような量及び粘度である。このように、起動時における浸潤したゲルパッドの、経皮パッチの対応する空のアノード及びカソードウェルへの接着剤転写及び接着剤貼付を補助するため、密封環状部146、148の外表面は比較的乾燥した状態に保たれなければならない。142及び144によるアノード及びカソードヘッドスペース領域における成形蓋キャビティの内表面は、ゲルを含まず、比較的乾燥した状態に保たれなければならない。
【0047】
このパッケージング概念を機能させるには、ゲルを好ましい粘度で配合しなければならない。好ましい範囲は8,000〜120,000センチポアズであるが、この方法を成功裏に進めることができる限り、限定されるものではない。本システムで有用なゲルは、適当量の薬物又は生理食塩水を水中に溶解し、適当な粘度の導電性ゲルをもたらすようにHPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース(hydroxpropylmethylcellulose))などのゲル化剤を添加することにより配合されてもよい。他のゲル化剤、例えば、PVP(ポリビニルピロリドン)、PEO(ポリエチレンオキシド)、又はPVA(ポリビニルアルコール)もまた使用することができる。2%w/wのHPMC粉末から配合されたゲルが、成功を収めている。
【0048】
ゲル中の活性薬剤の濃度は、対象とする薬剤並びに所望のパッチ投薬量及び意図された貼付期間に応じて幅広く異なり得る。概して、濃度は約0.2%〜10%(重量)の範囲であり得る。
【0049】
図3A〜図3Dは、好ましい一実施形態がどのように起動され、治療部位に展開されるかを、断面図で段階的に示す。図4は、ブリスタ又は薬物パック蓋64を取り外した後の図3Aの上面図を示す。図9A及び図9Bは、それぞれ、完全にパッケージングされたデバイスの側面断面図及び上面図を示す。
【0050】
図9A及び図9Bの完全にパッケージングされたデバイスから始めて、展開又は組立て方法について説明する。第一に、タブ160を引っ張り、パネル36Dの剥離剤ライナーコート面から接着性ストリップ56を剥離することにより、完全にパッケージングされたデバイスを開いて拡げる。第二に、成形カバー膜層64を底面層68から取り外し、又は剥がし取り、図3Aに示されるとおりゲルの表面張力によって底面層68に付着しているゲル浸潤アノードパッド60及びカソードパッド62を露出させる。剥離は、成形蓋部材64のタブ78(図2)により引き剥がすことによって開始される。
【0051】
次に、第1のパネル36Aを折り畳み線32で折り畳んで第2のパネル36Bに重ね、それにより、図3Cに示されるとおり、アノードゲルパッド60及びカソードゲルパッド62の密封層80の80による密封領域を、経皮パッチ24の密封テープ層40と永久的に接着接触した状態にする。また、接着性ストリップを支持構造22の印刷可能コーティング層30と接触させ、第2のパネル36Bに永久的に接着し、それによりパネル36Aが再び開くことを防止する。図3Bは、折り畳み動作の途中の図を示す。好ましくは経皮パッチの外表面を押さえ付け、密封テープ40がゲルパッド上の80による密封領域と良好に永久的な結合を形成したことを確実にする。
【0052】
最後に、半剥離ライナー54をタブ54Aにより支持構造から剥がし、半剥離ライナー54を備える完全に組み立てられた経皮パッチ170とする。パッチ接着剤の露出した半分を治療部位に貼り付けることができ、その後半剥離ライナー54をタブ54B(図9B)により経皮パッチから剥がし、パッチのその残り半分を治療部位に接着させることができる。
【0053】
図11A〜図11Cは、整列取付け具又は案内要素を含む代替的実施形態を示し、及びその実施形態の起動を説明する。図12は、図11Bの完全に組み込まれた実施形態の上面図を示し、11A〜11Cの断面図はこれからとられている。図11Aにおいて最も良く分かるとおり、パッケージングされたときに概して200であるこのデバイスは、3つの主要なコンポーネントを含む。それらは、離間された突出部付き整列用部材204、206を有する案内要素202と、薬物パック装置208と、経皮パッチアセンブリ210とである。これらの主要コンポーネントは、共通のパッケージ内に個別に保管され、デバイスの使用準備において組み立てられるように設計される。
【0054】
薬物パックは平坦な厚紙基材層212を含み、これは、組立て時に整列用部材204及び206と位置決めされる離間された整列用開口214及び216を備えて設計される。アノード及びカソード不織布ゲル浸潤パッド218及び220は、先述の図5A〜図5Eに示した実施形態の方法でそれぞれ底面層222上に担持され、薬物パック蓋224と離されている。薬物パック208は、226による両面テープ層によって厚紙基材層212と接着される。
【0055】
経皮パッチコンポーネント210は、離間された整列用開口230及び232と、先述の実施形態と同様に半剥離ライナー234とを備えた平坦な厚紙基材層228に装着される。このパッチアセンブリは、発泡層236及び両面テープ238、電極サブアセンブリ層240及び重層テープ層242に関して先述のものと構成が極めて類似したものであり得る。
【0056】
使用時に、個々のコンポーネントは、隣接するコンポーネントと自動整列するコンポーネントの特徴を用いて互いに整列され、組み立てられる。この方法では、案内要素202は、図11Aに示されるとおり離間された整列用部材204、206が上に向いた状態で平坦な表面上に配置し得る。次に、整列用部材204を薬物パックの開口214に、及び整列用部材206を開口216に位置決めすることにより、薬物ブリスターパック208を整列取付け具又は案内要素202に組み立てる。次に蓋224を薬物パック208から剥がし取り、ゲル浸潤不織布アノードパッド218及びカソードパッド220を露出させることができる。次に、再び整列用部材204及び206を整列用開口230及び232と共に用い、それによりゲル浸潤パッドを対応する電極と整列した状態にすることにより、経皮イオントフォレシスパッチ210を薬物パック208に組み立てることができる。その結果、図11Bの断面図及び図12の上面図に示される組み合わされた構成となり、ここで薬物パック装置208及び経皮パッチアセンブリ210は、案内要素202上に連続して組み立てられ、位置決めされている。
【0057】
この積み重ねられた状態では、組み合わされたパッチは、直ちに分離して患者に装着することができる。分離は、単に半剥離ライナー234を厚紙から剥がし、それによりデバイスを厚紙基材層228と分離し、図11Cに示されるとおり半剥離ライナー234を伴う完全に組み立てられた経皮パッチ250とすることにより達成することができる。このときパッチは、先述の実施形態に関連して記載したとおり、患者に直ちに貼り付けることができる状態にある。
【0058】
この実施形態の厚紙基材層は、折り畳み式の連結されたパネルではなく、別個の平坦な部材である点を除き、薬物パック208及び経皮パッチ210は先述の実施形態と同様の構成であることは理解されるであろう。平坦な厚紙基材層212、228は、案内要素202上の部材204及び206に対応する整列用開口を含み、両面が印刷可能なクレーコーティング材料などを含み得るようにシリコン又は他の剥離剤コーティングを必要としない。
【0059】
厚紙層212、228はまた、任意の好適なポリマー材料から作製されてもよい。案内要素202の整列用部材204及び206もまた、好ましくは好適なポリマー材料から熱成形又は射出成形される。
【0060】
図13は、図11A〜図11Cに示されるものに対する代替的実施形態の分解断面図であり、平坦な厚紙基材層212の代わりに整列用部材304及び306を備える案内要素302が薬物パック308に用いられている。薬物パックは、その他の点では先述の薬物パックと同様であり、蓋は324により示される。経皮パッチコンポーネント310もまた図11Aに示されるものと同様であり、離間された整列用開口330及び332と、334による半剥離層とを備えた基材328を含む。薬物パック308は両面テープ326により案内要素302と結合される。
【0061】
組立て及び起動は、図11A〜図11Cの実施形態と同様である。従って、薬物パック蓋324を取り外し、経皮パッチ310を薬物パックと整列用部材304及び306に関して開口330及び332を用いて整列させる。その後、組み立てられたパッチを図11Cのようにして剥がし取る。
【0062】
図14は、本発明のデバイスのさらに別の実施形態の分解断面図を示し、これは図11A〜図11Cに示されるものの別の代替例に相当する。この実施形態では、整列用部材404及び406を備えた整列取付け具402が、経皮パッチコンポーネント410に関連して剥離剤厚紙基材層228に代えて用いられている。この整列取付け具は、取り外し前のパッチが付着している面に塗布された上表面402A上のシリコーン剥離剤コーティングを含む。この実施形態は、先ほど上述したものと同様の方法で組み立てられ、貼り付けられる。従って、図11Cのようにして薬物パックの蓋424を取り外し、開口414及び416を部材404及び406と整列させ、完全に整列したデバイスを剥がし取る。
【0063】
さらに、使用者に貼り付けられる組み立てられたデバイス又はパッチは、約1cm×2cm程の小さいものから約15cm×20cmまで、任意の好都合なサイズであってよいことは理解されるであろう。サイズは、投与される活性薬剤及び治療病態に応じて幅広く異なり得る。
【0064】
本発明は、特許法に準拠するため、及び新規原理を適用し、且つ例示の実施形態を作製及び使用するために必要な情報を必要に応じて当業者に提供するため、本明細書において相当に詳細に記載されている。しかしながら、本発明は具体的に異なるデバイスにより実行することができ、且つ本発明それ自体の範囲から逸脱することなく様々な変更を達成することができることは理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用前に組み立てられるイオントフォレシス用薬物送達システムであって、
(a)1つ又は複数のゲルパッドを含む薬物パックコンポーネントと、
(b)イオントフォレシスパッチコンポーネントと、
(c)ここで前記イオントフォレシスパッチコンポーネントは、前記薬物パックコンポーネントの1つ又は複数のゲルパッドと、組み立てられた状態において導電関係となって整列するように構成され、及び
(d)前記コンポーネントの組み立てを補助する位置合わせ構造であって、
(1)前記薬物パックコンポーネント及び前記イオントフォレシスパッチコンポーネントと関連付けられる折り畳み式支持構造であって、前記イオントフォレシス用薬物送達システムが折り畳まれた保管状態で存在するとき、前記薬物パックコンポーネントと前記イオントフォレシスパッチコンポーネントとを物理的に分離して保護するように構成された分離用コンポーネントを備える折り畳み式支持構造と、
(2)前記薬物パックをイオントフォレシスパッチコンポーネントと個別に連続して整列させるための案内要素と、
から選択される場合の位置合わせ構造と、
を含む、イオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項2】
前記位置合わせ構造が、前記薬物パックコンポーネントと、前記イオントフォレシスパッチコンポーネントと、前記分離用コンポーネントとを関連付けるマルチパネル折り畳み式支持構造を含む、請求項1に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項3】
前記薬物パックコンポーネント及び前記イオントフォレシスパッチコンポーネントが、前記折り畳み式支持構造の別個の一体に連結されたパネル上に提供される、請求項2に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項4】
前記折り畳み式支持構造が、保管用のある折り畳まれた構成と、前記システムの組立て用の別の折り畳まれた構成とをとる、請求項2に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項5】
前記支持構造が、4枚の一体に連結された折り畳み式パネルを含む、請求項2に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項6】
前記薬物パックコンポーネント及び前記イオントフォレシスパッチコンポーネントが別個の支持構造上に提供され、ここで前記位置合わせ構造が、前記支持構造の少なくとも1つと関連付けられた案内要素を含む、請求項1に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項7】
前記支持構造が連結されている、請求項3に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項8】
前記案内要素が突出部付き整列用部材を備え、且つ前記支持構造が前記整列用部材を受け入れるための対応する開口を備える、請求項6に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項9】
前記支持構造のうちの1つが、前記システムの組立て前に前記案内要素に取り付けられる、請求項5に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項10】
前記薬物パックコンポーネントが、組立て前は水分透過率が低いカバー膜によって隔離されているアノードゲルパッドとカソードゲルパッドとを含むゲルパッドを備える、請求項1に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項11】
前記ゲルパッドが、1つ又は複数の不織布ポリマーマトリックス層を含む、請求項10に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項12】
前記ゲルパッドの少なくとも1つに関連するゲル中にある所定量の治療剤イオン種を含む、請求項10に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項13】
前記イオントフォレシスパッチ中に所定量の治療種を含む、請求項1に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項14】
前記システムの組立て前に、前記ゲルパッドがゲル材料の付着力により前記薬物パック内で基材層に固定されている、請求項10に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項15】
前記治療剤が前記ゲル中に約0.2%〜10%の濃度で存在する、請求項12に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項16】
前記イオントフォレシスパッチコンポーネントが、アノード及びカソードを含む電極と、電力源とを含む、請求項1に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項17】
前記薬物パックコンポーネントがゲルパッドを含み、前記電極が、前記システムを前記組立て状態に組み立てたときに、前記薬物パックの前記ゲルパッドを受け入れるように構成された凹部内に収容される、請求項16に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項18】
前記組立て状態において前記ゲルパッドを前記電極と結合する周辺接着剤層をさらに含む、請求項1に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項19】
水分透過率が低い前記カバー膜は、金属/ポリマー複合材及びPVCからなる群から選択される材料を含む、請求項10に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項20】
容易に組み立てられるようにパッケージングされたイオントフォレシス用薬物送達システムであって、
(a)第1の支持構造上に剥離可能に担持され、且つ組立て前は水分透過率が低い膜により隔離されたアノードゲルパッドとカソードゲルパッドとを収容する薬物パックコンポーネントと、
(b)アノード電極とカソード電極と電力源とを含むイオントフォレシスパッチコンポーネントであって、前記パッチが第2の支持構造上に剥離可能に担持される、イオントフォレシスパッチコンポーネントと、
(c)ここで前記イオントフォレシスパッチコンポーネントは、前記アノード及び前記カソードに関連する付形された凹部であって、前記アノードゲルパッド及び前記カソードゲルパッドを、それぞれ組み立てられた状態においては導電関係で受け入れるように構成された凹部を備え、
(d)ここで前記第1の支持構造及び前記第2の支持構造は、折り畳んで保管するための分離保護パネルを含む一体に連結された折り畳み式パネルと、案内要素を用いて組み立てるための別個の部材とからなる群から選択され、
(e)前記アノードゲルパッド、前記カソードゲルパッド及び前記イオントフォレシスパッチのうちの少なくとも1つに位置する所定量の治療イオン種と、
を含む、イオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項21】
前記組立て状態において前記ゲルパッドを前記電極と結合する周辺接着剤層をさらに含む、請求項20に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項22】
イオントフォレシス用薬物送達システムであって、
(a)1つ又は複数のゲルパッドを含む薬物パックコンポーネントと、
(b)イオントフォレシスパッチコンポーネントと、
(c)前記コンポーネントの組立てを補助する位置合わせ構造であって、前記薬物パックコンポーネントの各々と関連付けられるパネルを有するマルチパネル折り畳み式支持構造を含む位置合わせ構造と、
を含み、
(d)ここで前記イオントフォレシスパッチコンポーネントが前記薬物パックコンポーネントの1つ又は複数のゲルパッドと、前記位置合わせ構造が組立て状態に折り畳まれたときに導電関係となって整列するように構成され、
(e)ここで前記薬物パックコンポーネント及び前記イオントフォレシスパッチコンポーネント及び分離パネルが、折り畳まれた構造の内側にあり、パッケージングされた状態又は保管された状態に折り畳まれたときにそれらの間に間置されるパネルを有する、
イオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項23】
折り畳まれた保管構成が、剥離可能な接着剤により固定される、請求項22に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項24】
前記パッチが、皮膚用接着剤の一部分を被覆する半剥離ライナーをさらに含む、請求項16に記載のイオントフォレシス用薬物送達システム。
【請求項25】
イオントフォレシス用薬物送達システム中に組み立てられる薬物パックコンポーネントであって、
(a)担持基材と、
(b)前記基材に付着した1つ又は複数のゲルパッドと、
(c)前記1つ又は複数のゲルパッドから離間され、且つそれを封じ込める低水分透過率材料のカバー膜と、
(d)前記1つ又は複数のゲルパッドに吸収された所定量のゲル材料であって、前記パッドの少なくとも1つが所定量の治療剤を含む、ゲル材料と、
を含む、薬物パック。
【請求項26】
前記1つ又は複数のゲルパッドの各々の露出した表面上に密封環状部をさらに含む、請求項25に記載の薬物パック。
【請求項27】
前記密封環状部が、対応する電極の周辺部に一致する、請求項26に記載の薬物パック。
【請求項28】
前記ゲルパッドが、ラミネート加工不織布ポリマーマトリックスを含む、請求項25に記載の薬物パック。
【請求項29】
前記マトリックスが目打ち穴を含む、請求項28に記載の薬物パック。
【請求項30】
前記ゲルの粘度が少なくとも8,000センチポアズである、請求項25に記載の薬物パック。
【請求項31】
前記ゲル材料が、HPMC、PVP、PEO、及びPVA並びにそれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含む、請求項25に記載の薬物パック。
【請求項32】
前記ゲルの粘度が少なくとも8,000センチポアズである、請求項31に記載の薬物パック。
【請求項33】
前記ゲルがHPMCを含む、請求項31に記載の薬物パック。
【請求項34】
前記ゲルの粘度が少なくとも8,000センチポアズである、請求項33に記載の薬物パック。
【請求項35】
前記ゲルパッドが、綿、ポリプロピレン、ポリエチレン及びポリエステルからなる群から選択される1つ又は複数の材料を含む、請求項25に記載の薬物パック。
【請求項36】
前記ゲルパッドがポリプロピレンを含む、請求項35に記載の薬物パック。
【請求項37】
前記ゲルパッドがポリプロピレンを含む、請求項29に記載の薬物パック。
【請求項38】
前記ゲルパッドがラミネート加工不織布材料を含む、請求項35に記載の薬物パック。
【請求項39】
水分透過率が低い前記カバー膜が、金属/ポリマー複合材及びPVCからなる群から選択される材料を含む、請求項25に記載の薬物パック。
【請求項40】
前記カバー膜がアルミニウム/ナイロン複合材料を含む、請求項39に記載の薬物パック。
【請求項41】
薬物パックの組立て方法であって、
(a)付形された蓋部材の離間されたキャビティ内の凹部に1つ又は複数のゲルパッドを置くステップと、
(b)所定量のゲルを前記1つ又は複数のゲルパッドの各々の上に、前記ゲルの高さが対応する各キャビティの深さを超えて延在するように分注するステップと、
(c)ほぼ平坦な担持基材層を前記蓋部材に貼り付けて前記ゲルと接触させ、前記基材層を前記蓋部材と密封するステップと、
(d)前記ゲルが各パッドに吸収されたとき、前記ゲルにより各前記ゲルパッドが前記基材層に付着し、対応するキャビティから引き離されることを可能にし、それにより前記カバー膜と前記ゲルパッドとの間に間隙を提供するステップと、
を含む、方法。
【請求項42】
前記ゲルが前記パッドに浸透する前にステップ(c)が達成される、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
イオントフォレシス用薬物送達システムの保管方法であって、
薬物パックコンポーネントとイオントフォレシスパッチとを、使用前に組み立てられる共通のパッケージに別個の実体として保管するステップを含み、前記薬物パックコンポーネントと前記イオントフォレシスパッチとが、重ね合わされると組み合わさって内蔵型の装着可能な薬物送達システムを形成するように構成される、方法。
【請求項44】
薬物パックとイオントフォレシスパッチとを含む予めパッケージングされたイオントフォレシス薬物送達システムの使用方法であって、
(a)前記システムの薬物パックコンポーネント及びイオントフォレシスコンポーネントを保管パッケージから取り外し、必要なカバー膜及び剥離剤ライナーを取り外すステップと、
(b)前記薬物パックと前記イオントフォレシスとを、位置合わせ構造を使用して、それらが永久的に接着接触した状態となるような方法で組み合わせることにより前記システムを組み立てるステップであって、それにより即時使用可能な経皮イオントフォレシスパッチを形成するステップと、
(c)前記経皮イオントフォレシスパッチを患者の皮膚の所望の位置に貼り付けるステップと、
を含む、方法。
【請求項45】
ステップ(b)が案内要素の使用を含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
最初に前記パッチを皮膚に貼り付けるときにパッチ皮膚接着層の約半分が露出され、続いて半剥離ライナーが取り外されることで完全なパッチ接着が実現される、請求項44に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2012−501723(P2012−501723A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526043(P2011−526043)
【出願日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/004969
【国際公開番号】WO2010/027468
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(502237663)トラヴァンティ ファーマ インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】