説明

イオン化装置を備えるシャワー器

本発明は、水道の水をイオン化させるシャワー器に関し、もっと詳しくはシャワー器内部にイオン化装置を備えることによって、水道の水のイオン化を通じて人体に有益なイオン水が生成されるようにし、かつイオン水の流量の選択的な調節が可能なイオン化装置を備えるシャワー器に関する。
本の発明のイオン化装置を備えるシャワー器は、末端に水道の水が供給されるホースの先端部が連結され、先端には供給された前記水道の水が噴射される噴射プレートを備えるシャワー器ヘッド部が結合されるシャワー器本体と;
前記シャワー器本体の内部に装着される一対の保護カバーと、前記保護カバーの内部に装着され前記水道の水が流動してイオン水が生成されるように前記ホースの先端部と連通される非鉄金属材質の流路管と、前記流路管内部に磁場が形成されるように前記流路管の長さ方向に沿って一端部が上記流路管に接し前記流路管を中心に対向されるように設置された複数個の永久磁石と、各々の前記永久磁石の他端部に接する水平部と前記水平部の両端部から折曲延長されて前記流路管の外周面に接する垂直部を有する磁気誘導フレームから構成されるイオン化装置; 及び
前記シャワー器本体の先端側外周面に形成される装着孔と、前記装着孔に回転可能に安着され外周縁にギア歯が形成されるスクロール用平歯車と、前記スクロール用平歯車のギア歯と歯合されて回転する回転円板と前記回転円板と交差されるようにダンパーが形成された流路開閉口から構成されて前記ダンパーが前記シャワー器本体の内部の流路を選択的に開閉して前記イオン化装置を通過しながら生成されるイオン水の流量を調節する流量調節部;を含んで構成されることを特徴とする。
上のような構成を有するイオン化装置を備えるシャワー器は、シャワー器を流動する水道の水をイオン化させることとともに水道の水の殺菌作用が成るようにして皮膚の美容に利益を与える効果がある。
また、イオン水の流量を選択的に調節することで使用上の便利さを提供する効果がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水道の水をイオン化(ionization)させるシャワー器に関するものであり、より詳しくはシャワー器内部にイオン化装置を具備することで水道の水のイオン化によって
人体に有益なイオン水が生成されるようにし、かつイオン水の流量の選択的な調節が可能なイオン化装置を備えるシャワー器に関する。
【背景技術】
【0002】
水は日常生活において不可欠な要素の一つであり、人間の生命を維持するために必要とする生命資源である。
【0003】
一般に、各家庭に供給される水道の水は大規模で取水し、多くの浄化過程を経て浄化処理された後、各種配管を通じて各使用先に供給される。
【0004】
この時、水道の水は配管を流動する過程で各種細菌(バクテリア又は各種微生物)に露出され、これにより水道の水は細菌が侵入した状態で供給される。
【0005】
しかし、各家庭では水道の水を飲む場合、浄水するとか沸かして飲むから各種細菌から安全であるが、シャワー器又は風呂の使用時には別途の濾過又は浄水過程を経ないですぐ使用するので、汚染した水道の水の場合には使用者の肌に直接的な接触をすることによって肌に深刻な疾患が生ずる問題がある。
【0006】
また、産業発展で各種珍しい疾患が限りなく発生しており、その例として肌疾患の一種であるアトピー皮膚炎があるが、この場合アトピーの症状を緩和させるためにいつも肌の補修を維持するようにしながら肌に浄水された水を使用することが推奨される。
【0007】
そのため、最近は皮膚の美容のためにふろ場に軟水器を設置して使用する場合もあるが、軟水器は、水を皮膚の美容に良い軟水に改善するので、皮膚の美容には役に立つことができるが、各種細菌を殺菌する効果を得ることができなく、皮膚病の場合には治療の助けにならない。
【0008】
また、軟水器をふろ場に設置するために必ず空間が確保されなければならないし、これによるふろ場の使用空間が小さくなる短所とともに装備費が高いので、費用負担は大きい問題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記のような問題点及び技術的欠点を解消するために案出されたものであり、シャワー器内部にイオン化装置を具備して上記イオン化装置を用いて水道の水のイオン化によって人体に有益な水道の水が生成されるようにすることにその目的がある。
【0010】
また、イオン水の吐出流量が選択的に調節されるようにすることにまた他の目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために本発明は、末端に水道の水が供給されるホースの先端部が連結され、先端には供給される上記水道の水が噴射される噴射プレートを具備したシャワー器ヘッド部が結合されるシャワー器本体と;上記シャワー器本体内部に装着される一対の
保護カバーと、上記保護カバーの内部に装着され、上記水道の水が流動してイオン水が生
成されるように上記ホースと連通される非鉄金属材質の流路管と、上記流路管内部に磁場が形成されるように上記流路管の長さ方向に沿って一端部が上記流路管と接し、上記流路管を中心に対向されるように設置される複数個の永久磁石と、各々の上記永久磁石の他端部と接する水平部と上記水平部の両端部から折曲延長されて上記流路管の外周面と接する垂直部を有する磁気誘導フレームから構成されるイオン化装置;及び上記シャワー器本体
の先端側外周面に形成される装着孔と、上記装着孔に回転可能に装着され、外周縁にギア歯が形成されるスクロール用平歯車(spurgear)と、上記スクロール用平歯車のギア歯と歯合されて回転する回転円板と、上記回転円板と交差されるようにダンパーが形成される流路開閉口から構成されて上記ダンパーが上記シャワー器本体内部の流路を選択的に開閉して上記イオン化装置を通過しながら生成されるイオン水の流量を調節する流量調節部;とを含んで構成されることを特徴とするイオン化装置を備えるシャワー器が提供される。
【0012】
この場合、上記永久磁石は上記流路管を中心に対向されるように配置されることが望ましい。
【0013】
この時、上記永久磁石の厚さ(D)は 3mm〜6mmであるのが望ましい。
【0014】
また、上記流路管の幅(d)は 1.5mm〜3mmであるのが望ましい。
【0015】
また、上記磁気誘導フレームの材質は鉄、ニッケル及びコバルトなる群から選択される少なくとも一つのものが望ましい。
【0016】
そして、上記流路管は断面が長方形のスロットであることが望ましい。
【0017】
一方、上記一対の保護カバー内側には上記磁気誘導フレームが上記永久磁石を囲みながら挟まれる複数個の位置固定用固定溝が形成され、両端部には上記流路管の両端が支持される支持溝が形成されることが望ましい。
【0018】
また、上記スクロール用平歯車の両端には上記スクロール用平歯車の回転中心となる回転軸が形成されており、上記装着孔の近接位置には上記スクロール用平歯車の回転軸が挟まれる挟み突起が形成されることが望ましい。
【0019】
また、上記シャワー器本体内部の流路先端側の内周面には上記回転円板が回転可能に装着されるように上記回転円板の外周縁の一部が収容されるガイド溝が形成されることが望ましい。
【0020】
そして、上記シャワー器本体の末端側内部を密閉させ、強さを補強する樹脂が充填されるが、上記イオン化装置の入口に向けてテーパーを設けた案内面を形成するのが望ましい。
【発明の効果】
【0021】
上記のような構成を有する本発明のイオン化装置を備えるシャワー器によれば、水道の水が上記シャワー器に具備されるイオン化装置を通過しながら永久磁石によって形成される磁気力によって多様な効能を有するイオン水に改善されることと共に殺菌されるようにする効果がある。
【0022】
また、流量調節部を通じてイオン化装置を流動する水道の水の流れを遅くしたり、早くしたりできるので、イオン水の噴射量調節が可能であり、また水道の水の流れを遅くしたり、早くしたりすることによってイオン化装置を通過する水道の水のイオン化程度を異なるようにすることができるので、多様なイオン水の生成が可能であるという効果がある。
また、一対の永久磁石を通じて複数個の磁場が形成されるようにして水道の水のイオン化
を極大化させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明によるイオン化装置を備えるシャワー器を示す斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1の要部断面図である。
【図4】本発明によるイオン化装置を備えるシャワー器の構成中、イオン化装置を分解した分解斜視図である。
【図5】イオン化装置がシャワー器に装着される状態を示す要部断面図であって、永久磁石によって磁気力が形成される状態を示す参考図である。
【図6】本発明による流量調節部の構成中のスクロール用平歯車と流路開閉口を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を、添付する図面に基づいて望ましい実施形態によってより詳しく説明す
る。本実施形態及び図面は、本発明の理解のためのものであり、発明の技術的範囲をここに限定するのではない。
【0025】
本発明は、イオン水を生成するイオン化装置をシャワー器内部に装着して水道の水のイオン化によって水道の水の軟水化及び各種細菌の増殖を抑制しながらイオン水の流量を使用者が選択的に調節するイオン化装置を備えるシャワー器を提供する。図1乃至図6に示すように、上記イオン化装置200を備えるシャワー器400は水道の水の供給を受けて噴射するシャワー器本体100と、上記水道の水をイオン化させるイオン化装置200と、イオン水の流量を調節する流量調節部300を含んで構成されている。
【0026】
シャワー器本体100は、水道の水の供給を受けて末端に水道の水が供給されるホースの先
端部10が連結され、先端には供給された上記水道の水が噴射される噴射プレート30を具備したシャワー器ヘッド部20が結合されている。
【0027】
上記シャワー器本体100は、円筒状に形成されており、内部にはシャワー器本体100に供給される水道の水が流動する流路110が形成されている。
【0028】
上記シャワー器本体100の末端に結合されるホースの先端部10は水道管から供給される水
道の水が上記シャワー器本体100の流路110に供給されるようにねじ結合方式で結合され、先端にねじ結合方式で結合されるシャワー器ヘッド部20は上記シャワー器本体100を通過
することによって後述するイオン化装置200によってイオン化されたイオン水をシャワー
器本体100の外部に噴射する。
【0029】
この時、上記シャワー器ヘッド部20の前面にはイオン水が所定の噴射半径を成すように多様な形態の模様を有する複数個の噴射孔30aが形成される噴射プレート30が装着される。
【0030】
上記噴射孔30aは上記イオン水がより遠くに噴射(撒水)されるように内側でシャワー器400の外方に向うほど直径が小さくなる傾斜面で形成されることが望ましい。
【0031】
次に、イオン化装置200は、上記シャワー器本体100の内部に供給されて流動する上記水道の水をイオン化させてイオン水を生成する。
【0032】
図3乃至図5を参照すると、イオン化装置200は、上記シャワー器本体100の内部に装着される一対の保護カバー210a、210bと、上記保護カバー210a、210bの内部に装着され、上記水道の水が流動してイオン水が生成されるように上記ホースの先端部10と連通される非鉄
金属材質の流路管220と、上記流路管220の内部に磁場が形成されるように上記流路管220
の長さ方向に沿って一端部が上記流路管220に接し、上記流路管220を中心に対向されるように設置される複数個の永久磁石230a、230bと、各々の上記永久磁石230a、230bの他端部に接する水平部243と上記水平部243の両端部から折曲延長されて上記流路管220の外周面
に接する垂直部245を有する磁気誘導フレーム240a、240bから構成されている。
【0033】
上記保護カバー210a、210bは後述する上記流路管220、永久磁石230a、230b及び磁気誘導
フレーム240a、240bを収容しており、円筒状である。
【0034】
また、上記保護カバー210a、210bは、分解及び組立の容易性が提供されるように一対で構成されており、上記保護カバー210a、210bの両端部には一対の保護カバー210a、210bが結合された状態で上記シャワー器本体100の流路110に装着される時、保護カバー210a、210bの位置ポジション及び流動を防止するO-リング40が結合されている。
【0035】
上記流路管220は断面が長方形のスロット状の非鉄金属材質で形成されている。
【0036】
上記流路管220が長方形のスロット状を有することは、流路管220に接する上記永久磁石230a、230bの安定的な支持とともに、永久磁石230a、230bで形成される磁場の均一化を達成することによって流路管220を流動する水道の水のイオン化が均一になるようにするため
のものである。
【0037】
また、上記流路管220は、非鉄金属材質で形成されることによって上記永久磁石230a、230bで形成される磁場の影響を受けなくて磁化されないので、永久磁石230a、230bの磁束漏
洩を防止して磁束密度を増加させる。
【0038】
上記永久磁石230a、230bは、上記流路管220の外周面に一端部が接した状態で上記流路管220の内部に磁場を形成させることによって上記流路管220を流動する水道の水の水分子を
イオン化させて微粒子化する。
【0039】
上記永久磁石230a、230bは、流路管220の内部に磁場が形成されるように上記流路管220を中心に引力によって対向されるように配置されることが望ましく、正確には上記流路管220の外周面の上下に対向されるように設置される。
【0040】
この時、上記永久磁石230a、230bは相互に引力が発生するように互いに相異なる極性で対向するように設置され、N-S又はS-N極の中のどちらか一つが選択されて使用されること
は勿論である。
【0041】
このように、設置される上記永久磁石230a、230bは、上記流路管220の長さ方向に沿って
複数個が設置され、その個数は上記流路管220の長さにより変えることができるので、限
定しない。
【0042】
一方、上記永久磁石230a、230bの厚さDは、3mm〜6mmに形成されることが望ましい。この時、上記流路管220の幅dは、1.5mm〜3mmに形成されることが望ましい。
【0043】
上記永久磁石230a、230bの厚さDが3mm未満の場合には永久磁石230a、230bの加工性が容易でなく、反面、6mmを超える場合には永久磁石230a、230bの体積が大きくなるので、相対的に上記イオン化装置200の体積が大きくなり、これによる製造費用が上昇する問題がある。
【0044】
また、上記流路管220の幅dが、1.5mm未満の場合には上記永久磁石230a、230bの極間距離
が近くなることによって磁束密度の極大化ができるが、相対的に供給される水道の水の流動が円滑にならず、反面、上記流路管220の幅dが3mmを超える場合には流路管220に供給される水道の水の流動が円滑になるが、相対的に永久磁石230a、230bの極間距離が遠くなることによって磁束密度が低下する問題がある。
【0045】
したがって、上記永久磁石230a、230bの厚さDが3mm〜6mmであり、上記流路管220の幅dが1.5mm〜3mmである時、永久磁石230a、230bの磁束密度が最極大化される。
【0046】
上記磁気誘導フレーム240a、240bは、上記流路管220の上下外周面に各々の永久磁石230a
、230bを囲んでいる状態で設置されている。
【0047】
上記磁気誘導フレーム240a、240bは、全体的に "コの字" 形状の、長方形の板の両側を折り曲げた形態を維持しており、各々の上記永久磁石230a、230bの他端部に接する一つの水平部243と上記水平部243の両端部から一体を成して折曲延長されて上記流路管220の上下
外周面に接する2個の垂直部245から構成されている。
【0048】
上記磁気誘導フレーム240a、240bは、永久磁石230a、230bで形成される磁気力線が誘導されるように強磁性体を有する鉄、ニッケル及びコバルトからなる群から選択される少なくとも一つからなる材質を選択することが望ましい。
【0049】
この場合、上記磁気誘導フレーム240a、240bは、図5に示すように、水平部243が上記永
久磁石230a、230bに接した状態であるので、永久磁石230a、230bで放射される磁気力線が誘導されて磁性を有し、上記2個の垂直部245の末端部に磁場が形成される(図5の矢印参照)。
【0050】
この時、上記垂直部245の末端部は、上記流路管220に接した永久磁石230a、230bの一端部極と相異なる極を有する。これは、上記永久磁石230a、230bで放射される磁気力線が磁性体に磁気誘導をするからである。
【0051】
これにより、上記磁気誘導フレーム240a、240bが上記永久磁石230a、230bを囲んでいる状態で上記流路管220の外周面の上下に位置すれば、各垂直部245の末端部に形成された極の相互引力作用によって流路管220の内部に磁場を形成しながら流路管220の外周面に接した状態に固定される。
【0052】
結局、上記磁気誘導フレーム240a、240bを通じて上記流路管220の内部で2個の磁場がさ
らに形成される。よって、上記磁気誘導フレーム240a、240bと上記永久磁石230a、230bの組合せで3個の磁場を有する構成が上記流路管220に複数個設置される。
【0053】
このように、上記流路管220に設置される一対の永久磁石230a、230bが計3個の磁場を形
成することによって、永久磁石230a、230bが複数個設置される場合、流路管220には磁束
密度が均一に形成されて流路管220を流動する水道の水のイオン化が極大化され、均一な
イオン化となる。
【0054】
一方、上記一対の保護カバー210a、210bの内側には上記磁気誘導フレーム240a、240bが上記永久磁石230a、230bを囲みながら挟まれる複数個の位置固定用固定溝213が形成され、
両端部には上記流路管220の両端が支持される支持溝215が形成されることが望ましい。
【0055】
上記固定溝213は、上記保護カバー210a、210bの内側に形成されて上記永久磁石230a、230bを囲んだ状態の磁気誘導フレーム240a、240bの位置を固定することによって磁気誘導フ
レーム240a、240bの揺動を防止して永久磁石230a、230bの寿命を延ばし、磁気力がいつも
指定された位置で生成されるようにする。
【0056】
この時、上記固定溝213は、固定溝213に挟まれる上記磁気誘導フレーム240a、240bの形状と対応されるように形成されることが望ましい。
【0057】
上記支持溝215は、上記保護カバー210a、210bの内部に装着される上記流路管220の両端が支持されるようにすることによって、流路管220の位置ポジションが維持されるようにす
る。
【0058】
次に、流量調節部300は、上記シャワー器本体100の先端側に具備されて上記シャワー器本体100の内部の流路110を選択的に開閉してイオン水の流量を調節し、イオン化される水道の水が上記イオン化装置200を流動する時、流速を遅くしたり、速くしたりするようにすることによってイオン化される程度を異なるようにすることができる装置である。
【0059】
図3及び図6を参照して説明すれば、流量調節部300は、上記シャワー器本体100の先端側外周面に形成される装着孔120と、上記装着孔120に回転可能に装着され、外周縁にギア歯Gが形成されるスクロール用平歯車310と、上記スクロール用平歯車310のギア歯Gと歯合されて回転する回転円板323と、上記回転円板323と交差されるようにダンパー325が形成される流路開閉口320から構成されている。上記ダンパー325が上記シャワー器本体100の内部の流路110を選択的に開閉して上記イオン化装置200を通過しながら生成されるイオン水の流量を調節する。
【0060】
上記装着孔120は、上記シャワー器本体100の外周面に形成され、上記スクロール用平歯車310の一部が収容されるように開口されている。
【0061】
上記スクロール用平歯車310は、円筒状の形状を維持しており、その外周縁に沿ってギア歯Gが形成されており、上記装着孔120に回転可能に装着される。
【0062】
この時、上記スクロール用平歯車310の両端には上記スクロール用平歯車310の回転中心になって上記装着孔120に装着された状態でスクロール用平歯車310が回転されるようにする回転軸313が形成されており、上記装着孔120の近接位置には上記スクロール用平歯車310
の上記回転軸313が挟まれるように上記シャワー器本体100の外側に突出される挟み突起130が形成されている。
【0063】
上記流路開閉口320は、上記シャワー器本体100の内部の流路110に装着される回転円板323と上記回転円板323の回転を通じてシャワー器本体100の内部の流路110を開閉するダンパー325から構成される。
【0064】
上記回転円板323は、所定の厚さを有する円形の板状で形成されており、その外周縁には上記スクロール用平歯車310のギア歯Gと歯合されるギア歯Gが形成されている。
【0065】
上記回転円板323は、上記スクロール用平歯車310のギア歯Gと歯合されることによってス
クロール用平歯車310の回転を通じて伝達を受けて回転することになる。
【0066】
上記ダンパー325は、上記回転円板323と交差されるように回転円板323の内側中心部から
両方向に対向されるように延長して形成されている。この時、上記ダンパー325の形状は
、上記シャワー器本体100の流路110の直径に対応するように形成されることが望ましい。
【0067】
これは、上記回転円板323の回転によって、上記ダンパー325が回転される時、ダンパー325を通じて上記流路110の開閉が使用者の選択によって円滑に調節されるようにするための
ものである。
【0068】
一方、上記シャワー器本体100の内部の流路110の先端側内周面には、上記回転円板323が回転可能に装着されるように上記回転円板323の外周縁の一部が収容されるガイド溝140が形成されることが望ましい。
【0069】
上記ガイド溝140は、上記流路110の内周面の上下に互いに対向するように形成されて上記回転円板323の外周縁の上下部が収容されることによって上記流路110上に配置される回転円板323を支持するとともに離脱を防止する。
【0070】
一方、上記シャワー器本体100の末端側内部には、上記イオン化装置200が上記シャワー器本体100の内部に装着される時、上記シャワー器本体100の末端側内部を密閉させながら強さを補強する樹脂50が充填される。
【0071】
この場合、上記樹脂50はホースの先端部10から供給される水道の水が上記イオン化装置200の入口に向けて円滑に流入されるように樹脂50の内側がテーパーを設けた案内面50aで形成されることが望ましい。
【0072】
もし、上記樹脂50に案内面50aが形成されていなくて平面に形成されれば、水道の水が上
記樹脂50の平面にぶつかりながら発生する渦流現象によって水圧が落ちて供給が円滑に
ならなくなり、また、長期間の使用時、シャワー器本体100の末端側部位の強度が低下す
ることによって亀裂が発生して漏水の原因になるからである。
【0073】
上記のように構成される本発明のイオン化装置200が構成されるシャワー器400の作用をより詳しく説明すれば次の通りである。
【0074】
先に、上記イオン化装置200が内部に装着された上記シャワー器本体100の末端に上記水道の水が供給される上記ホースの先端部10を連結して水道の水がシャワー器本体100に供給
されるようにする。
【0075】
上記ホースの先端部10を通じて供給された水道の水は、上記イオン化装置200の流路管220に流入し、この時、水道の水は上記流路管220の外周面に装着された上記永久磁石230a、230b及び上記磁気誘導フレーム240a、240bによって形成される磁場中を流動しながら水分
子の構造が変形されてイオン水にイオン化される。
【0076】
このように、水道の水は上記イオン化装置200を流動しながらイオン水にイオン化されて
上記シャワー器本体100の内部の流路110に吐出されて上記シャワー器ヘッド部20に流動するようになる。
【0077】
上記シャワー器ヘッド部20に流入する水道の水は、シャワー器ヘッド部20に装着される噴射プレート30に達し、上記噴射プレート30に形成される複数個の噴射孔30aを通じて上記
シャワー器本体100の外部に噴射される。
【0078】
この時、上記シャワー器400を使う利用者が上記噴射プレート30を通じて噴射されるイオ
ン水の流量を調節しようとする場合には、上記シャワー器本体100の外周面に備えるスク
ロール用平歯車310を回転させてイオン水の流量を調節すれば良い。
【0079】
この時、上記イオン水の流量調節は、上記シャワー器本体100の内部に装着される上記回
転円板323が上記スクロール用平歯車310の回転を通じて継続的に回転できることによって上記ダンパー325も一緒に回転されるので、スクロール用平歯車310の回転を通じて選択的
に行うことができる。
【0080】
この時、上記スクロール用平歯車310の回転方向は、どの一方向に選択されて回転されて
も、イオン水の流量調節が可能であり、上記シャワー器を通るイオン水の噴射を停止しようとする場合には上記スクロール用平歯車310を回転させて上記ダンパー325が上記シャワー器本体100の流路110と直交するようにしてイオン水の吐出を閉鎖すれば良い。以上で、上記イオン化装置200がシャワー器400の内部に装着された状態で使用されることを説明したが、上記イオン化装置200は水道の水を吐出する水道管の出口(図示しない)の内部に装着されて使用されることもできる。
【0081】
今まで説明したように、本発明のイオン化装置200を備えるシャワー器400は、シャワー器400の内部にイオン化装置200を具備してシャワー器400を流動する水道の水をイオン化させるとともに水道の水の殺菌作用が行われるようにして皮膚の美容に利益を与える効果がある。
【0082】
また、イオン水の流量を選択的に調節することによって使用上の便利さを提供する効果がある。
【0083】
以上、本発明を望ましい実施形態を通じて説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しなくても多様な改造や変形ができることを理解することができる。
【0084】
例えば、永久磁石230a、230bと磁気誘導フレーム240a、240bの個数及び配列方法、永久磁石230a、230bの厚さD、流路管220の幅d、磁気誘導フレーム240a、240bの材質及び形状、
流路管220の形状、スクロール用平歯車310の形状及び結合方法、回転円板323の固定方法
、ダンパー325の形状などは、本発明の技術的範囲を定める基準になることはできなく、
ひたすら特許請求範囲によってだけで定まることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0085】
10 : ホースの先端部
20 : シャワー器ヘッド部
30 : 噴射プレート
30a : 噴射孔
40 : O-リング
50 : 樹脂
50a : 案内面
100 : シャワー器本体
110 : 流路
120 : 装着孔
130 : 挟み突起
140 : ガイド溝
200 : イオン化装置
210a、210b : 保護カバー
213 : 固定溝
215 : 支持溝
220 : 流路管
230a、230b : 永久磁石
240a、240b : 磁気誘導フレーム
243 : 水平部
245 : 垂直部
300 : 流量調節部
310 : スクロール用平歯車
313 : 回転軸
320 : 流路開閉口
323 : 回転円板
325 : ダンパー
400 : シャワー器
D : 厚さ
d : 幅
G : ギア歯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
末端に水道の水が供給されるホースの先端部10が連結され、先端には供給された前記水道の水が噴射される噴射プレート30を具備したシャワー器ヘッド部20が結合されるシャワー器本体100と;
前記シャワー器本体100の内部に装着される一対の保護カバー210a、210bと、前記保護カバー210a、210bの内部に装着され、前記水道の水が流動してイオン水が生成されるように前記ホースの先端部10と連通される非鉄金属材質の流路管220と、前記流路管220内部に磁場が形成されるように前記流路管220の長さ方向に沿って一端部が前記流路管220に接し、前記流路管220を中心に対向されるように設置された複数個の永久磁石230a、230bと、各々の前記永久磁石230a、230bの他端部に接する水平部243と前記水平部243の両端部から折曲延長されて前記流路管220の外周面に接する垂直部245を有する磁気誘導フレーム240a、240bから構成されるイオン化装置200及び
前記シャワー器本体100の先端側外周面に形成される装着孔120と、前記装着孔120に回転
可能に装着され、外周縁にギア歯Gが形成されるスクロール用平歯車310と、前記スクロール用平歯車310のギア歯Gと歯合されて回転する回転円板323と、前記回転円板323と交差されるようにダンパー325が形成された流路開閉口320から構成されて前記ダンパー325が前
記シャワー器本体100の内部の流路110を選択的に開閉して上記イオン化装置200を通過しながら生成されるイオン水の流量を調節する流量調節部300とを含んで構成されることを特徴とするイオン化装置200を備えるシャワー器400。
【請求項2】
前記永久磁石230a、230bは、前記流路管220を中心に引力によって対向されるように配置
されることを特徴とする第1項に記載のイオン化装置200を備えるシャワー器400。
【請求項3】
前記永久磁石230a、230bの厚さDは、3mm〜6mmであることを特徴とする第1項又は第2
項に記載のイオン化装置200を備えるシャワー器400。
【請求項4】
前記流路管220の幅dは、1.5mm〜3mmであることを特徴とする第1項又は第2項に記載の
イオン化装置200を備えるシャワー器400。
【請求項5】
前記磁気誘導フレーム240a、240bの材質は、鉄、ニッケル及びコバルトからなる群から選択される少なくとも一つからなることを特徴とする第1項又は第2項に記載のイオン化
装置200を備えるシャワー器400。
【請求項6】
前記流路管220は、断面が長方形のスロットであることを特徴とする第1項又は第2項
に記載のイオン化装置200を備えるシャワー器400。
【請求項7】
前記一対の保護カバー210a、210b内側には、前記磁気誘導フレーム240a、240bが前記永久磁石230a、230bを囲みながら挟まれる複数個の位置固定用固定溝213が形成され、両端部
には前記流路管220の両端が支持される支持溝215が形成されていることを特徴とする第1項又は第2項に記載のイオン化装置200を備えるシャワー器400。
【請求項8】
前記スクロール用平歯車310の両端には前記スクロール用平歯車310の回転中心となる回転軸313が形成されおり、前記装着孔120の近接位置には前記スクロール用平歯車310の回転
軸313が挟まれる挟み突起130が形成されていることを特徴とする第1項又は第2項に記
載のイオン化装置200を備えるシャワー器400。
【請求項9】
前記シャワー器本体100内部の流路110の先端側内周面には上記回転円板323が回転可能に
装着されるように前記回転円板323の外周縁の一部が収容されるガイド溝140が形成されていることを特徴とする第1項又は第2項に記載のイオン化装置200を備えるシャワー器4
00。
【請求項10】
前記シャワー器本体100の末端側内部を密閉させ、強さを補強する樹脂50が充填され、前記イオン化装置200の入口に向けてテーパーを設けた案内面50aが形成されていることを特徴とする第1項又は第2項に記載のイオン化装置200を備えるシャワー器400。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−519059(P2012−519059A)
【公表日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−505835(P2012−505835)
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【国際出願番号】PCT/KR2010/004347
【国際公開番号】WO2011/115329
【国際公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(511214783)
【氏名又は名称原語表記】HER,SUNG−YEOL
【Fターム(参考)】