説明

イオン導入装置

【課題】携帯が簡便で使用が便利であるようにコンパクトでシミ、くすみ及びシワのような皮膚トラブルを改善するためのスポットケア専用のイオン導入装置を提供すること。
また、イオン導入装置と活性物質を貯蔵する第1接触部を結合して、シミ、くすみ及びシワのような皮膚トラブルを改善することができ、活性物質を直接手や他のツールを利用して塗った後、皮膚管理をしなければならない不便を改善して便宜性を提供すること。
【解決手段】携帯が簡便で使用が便利にコンパクトでシミ、くすみ及びシワのような皮膚トラブルを改善するためのスポットケア専用のイオン導入装置を提供する。イオン導入装置は内部空間を備えるハウジング、ハウジング内部に装着されて電源を供給する電池、電池から出力される電流を制御する電流制御回路、電池の2つの電極のうちのいずれか1つの電極に電気的に連結され、皮膚に接触する第1接触部、電池の2つの電極の中で他の1つの電極に電気的に連結され、ハウジングに位置する第2接触部及び電源のオン/オフのための操作部を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイオン導入装置に関し、特に、美容効果を生じると予想される化学物質(以後、活性物質と呼ぶ)の携帯が容易で、微細電流によるイオントフォレシス(iontophoresis)の原理を利用するイオン導入装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
皮膚、特に顔の皮膚管理のために保湿剤のような皮膚に有益で多様な成分を含む活性物質や化粧品などを皮膚深く吸収させるために、活性物質や化粧品などを塗布した不織布を含むマスクパック(mask pack)を一定時間皮膚に付着する方法が使用されてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の単純なマスクパックによる活性物質の単純吸収では満足する程度の皮膚吸収量と効能を得ることができなかった。
【0004】
これを改善するために、皮膚に微細電流を流して電荷を有する薬品や有効成分を電気反発力によって皮膚に浸透させる方法をマスクパックに適用した技術が開示されている。しかし、このようなマスクパックは皮膚に屈曲があるため付着性が良くないだけでなく、使用者の顔から取り外す時、使用者が苦痛を感じる問題がある。
【0005】
一方、イオントフォレシスの原理を利用した皮膚美容機器があるが、多くの機器は重くて携帯が不便で、またこのような皮膚美容機器は皮膚全体に有用な活性成分の吸収増加のために使用されるものであるため、この皮膚美容機器を多くの使用者が所望する皮膚のスポットケア(局所手当て)に適用することは難しい。
【0006】
また、従来皮膚美容機器は活性物質を直接手に付着させて皮膚に塗って使用しなければならないために不便な問題がある。
【0007】
本発明の目的とするところは、携帯が簡便で使用が便利であるようにコンパクトでシミ、くすみ及びシワのような皮膚トラブルを改善するためのスポットケア専用のイオン導入装置を提供することにある。
【0008】
また、イオン導入装置と活性物質を貯蔵している第1接触部を結合して、シミ、くすみ及びシワのような皮膚トラブルを改善することができ、活性物質を直接手や他のツールを利用して塗った後、皮膚管理をしなければならない不便を改善して便宜性を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態によるイオン導入装置は内部空間を備えるハウジング、ハウジング内部に装着されて電源を供給する電池、電池から出力される電流を制御する電流制御回路、電池の2つの電極のうちのいずれかの電極に電気的に連結されて皮膚に接触する第1接触部、電池の2つの電極の中で他の1つの電極に電気的に連結されてハウジングに位置する第2接触部及び電源のオン/オフのための操作部を含む。
【0010】
また、ハウジングの一端には活性物質が充填される貯蔵所が形成されてもよい。この時、第1接触部は貯蔵所に設けられ、貯蔵所に充填された活性物質を外部に排出する排出手段を含むことができる。
【0011】
また、貯蔵所は外部ケース及びこの外部ケース内部に装着される透明な材質の貯蔵筒からなることができる。
【0012】
また、貯蔵所は外部ケースと貯蔵筒の間に第1接触部と電気的に連結する導電層を含むことができる。
【0013】
また、貯蔵筒は外部ケース及び導電層から分離可能に形成することができる。
【0014】
また、貯蔵筒はガラス材質からなることができる。
【0015】
また、外部ケースは貯蔵筒に保管された活性物質の残留量が確認できる表示部を含むことができ、この時、表示部は外部ケースの一部をスロット形状に除去して形成できる。
【0016】
また、外部ケースは絶縁性材質からなることができる。
【0017】
また、排出手段は第1接触部を貫通しながら、貯蔵筒の活性物質を吸収して外部へ排出できるように毛細管作用を有する芯地で構成されることができる。
【0018】
また、排出手段は貯蔵筒の開口部側に装着されるエアーリースポンプからなることができる。
【0019】
また、第1接触部を保護するように貯蔵所に着脱されるキャップを形成することができる。
【0020】
また、貯蔵所の一端に設けられて排出手段及び第1接触部役割を果たすボールを含むことができる。
【0021】
また、電池はコイン形電池、シート形電池または円筒形電池からなることができる。
【0022】
また、ハウジングには電池を交換するための開閉部が形成されることができる。
【0023】
また、電流制御回路は電池から第1接触部を通って使用者の皮膚に流れる電流の強さを調節する機能を有することができる。
【0024】
また、イオン導入装置は電源のオン/オフ及び電流の強さを表示する指示部をさらに含むことができる。
【0025】
また、電流制御回路はパルス(pulse)形態の電流が使用者の皮膚に印加されるようにする機能を有することができ、この時、パルス形態の電流は1000乃至50000Hzの間の周波数を有することができる。
【0026】
また、第1接触部はステレンス鋼からなることができ、第1接触部の表面には窒化チタン(TiN)からなるコーティング膜を形成することができる。
【0027】
また、活性物質は美白作用を有する物質を含むことができ、ここで、美白作用を有する物質はアルブチン(arbutin)、ビタミンC(ascorbic acid)、MAP(リン酸アスコルビルマグネシウム)及びAA−2G(アスコルビン酸2-グルコシド)のうちのいずれか1種以上を含むことができる。
【0028】
また、活性物質はシワ改善作用を有する物質を含むことができ、シワ改善作用を有する物質はビタミンC、MAP、AA−2G、ペオニフロリン(paeoniflorin)、カイネチン(kinetin)、オーキシン(auxin)、ペプチド(peptide)及びアルファヒドロキシ酸(alpha−hydroxyacid)のうちのいずれか1種以上を含むことができる。
【0029】
また、本発明の実施形態によるイオン導入装置は内部空間を備えるハウジング、ハウジング内部に装着されて電源を供給する電池、電池から出力される電流を制御する電流制御回路、電池の2つの電極のうちのいずれか1つの電極に電気的に連結され、皮膚に接触する第1接触部、電池の2つの電極の中で他の1つの電極に電気的に連結され、ハウジングの側面に位置する第2接触部及び電源のオン/オフのための操作部を含み、第1接触部はハウジングの一端に着脱可能な構造で結合され、活性物質が充填される内部空間を有する。
【0030】
ハウジングはバー形からなることができ、第1接触部と結合する一端に突出部が形成されることもできる。
【0031】
突出部は円柱形状に形成され、突出部の円周面には雄ネジが形成されてもよい。
【0032】
第1接触部の内面には突出部の雄ネジに対応する雌ネジが形成され、第1接触部は突出部とネジ結合できる。第1接触部は一端に開口部を有し、第1接触部は開口部に設けられて回転するボール(ball)を含むことができる。
【0033】
第1接触部の内面には導電層が形成されてもよく、第1接触部は導電体で形成されることができる。
【0034】
また、第1接触部は内面に突出部の雄ネジに対応する雌ネジが形成され、突出部とネジ結合される本体部、本体部に結合して皮膚マッサージを行うヘッド部を含むことができる。
【0035】
本体部の内面には導電層が形成されてもよく、本体部は導電体で形成されることができる。そして、本体部とヘッド部は一体に形成されることができる。
【0036】
なお、第1接触部は突出部の雄ネジと同一に形成される雄ネジを有するキャップ部、キャップ部が結合される上面が開口されて内部空間を有し、内面にはキャップ部の雄ネジに対応する雌ネジが形成されてキャップ部とネジ結合するボディー部を含むことができる。
【0037】
ボディー部の下面には突起部が結合されることができる。突起部はその一端に開口部を有する円筒形に形成され、第1接触部は開口部に設けられて回転するボールを含むことができる。突起部の外周面には雄ネジが形成されることができる。突起部の雄ネジに対応する雌ネジを内面に形成し、突起部とネジ結合される保護キャップをさらに含むことができる。
【0038】
ボディー部はガラス、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、導電性プラスチックの中でいずれか1種の材質からなることができる。そして、ボディー部はガラスで形成されることができ、ボディー部の内面は導電性プラスチックで形成することができる。
【0039】
保護キャップに結合されて皮膚マッサージを行うヘッド部を含むことができる。保護キャップの内面には導電層が形成されることができ、保護キャップは導電体で形成することができる。そして、保護キャップとヘッド部は一体に形成することができる。
【0040】
また、本発明の実施形態によるイオン導入装置はハウジング内に備えられて活性物質を貯蔵する貯蔵所をさらに含み、第1接触部は貯蔵所の一端に結合され、貯蔵所内の活性物質が外部へ流出される経路を形成するボール接触部、ボール接触部を覆う構造で貯蔵所に結合され、表面で皮膚をマッサージするキャップ接触部を含む。
【0041】
ボール接触部は貯蔵所に一端が連結される連結部材、連結部材の他端に開口部を形成し、開口部に設けられて回転するボール、連結部材内で貯蔵所の一端とボールの間に備えられてボールを支持する弾性部材を含むことができる。
【0042】
貯蔵所は連結部材と連結される部分が一部突き出されて連結部材内に挿入される円柱形状の突出部を含み、突出部は開口部を有して活性物質の外部流出経路を形成することができる。
【0043】
突出部の開口部に密着されて弾性部材を支持するガイド部材をさらに含み、ガイド部材は弾性部材が密着される凹溝の底面を有し、底面には活性物質の排出口が形成されることができる。ガイド部材は円周方向にかかり部が形成され、かかり部の直径は突出部の開口部内径よりより大きく形成されることができる。
【0044】
キャップ接触部は導電体で形成され、皮膚マッサージを行う時、イオン導入機能を有することができる。
【発明の効果】
【0045】
皮膚のシミ、くすみ、シワなどが位置する部位のみを集中的にケアすることができ、コンパクトに構成されて携帯が簡便で、皮膚の安全性及び使用上の便宜性を極大化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるイオン導入装置の概略的な断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかるイオン導入装置の概略的な断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態にかかるイオン導入装置の概略的な断面図である。
【図4】本発明の第4実施形態にかかるイオン導入装置の概略的な断面図である。
【図5】本発明の第5実施形態にかかるイオン導入装置の概略的な断面図である。
【図6】本発明の第6実施形態にかかるイオン導入装置の構成を示す断面図である。
【図7】図6の第1接触部の結合関係を示す分離図である。
【図8】本発明の第7実施形態にかかる第1接触部の結合関係を示す分離図である。
【図9】本発明の第8実施形態にかかる第1接触部の結合関係を示す分離図である。
【図10】図9の線X−Xによる断面図である。
【図11】本発明の第9実施形態にかかる第1接触部の結合関係を示す分離図である。
【図12】図11の線XII−XIIによる断面図である。
【図13】本発明の第10実施形態にかかるイオン導入装置の構成を示す断面図である。
【図14】図13のキャップ接触部が分離された状態を示す分離図である。
【図15】図13のキャップ接触部が結合された状態を示す結合図である。
【図16】図13のボール接触部の構成を示す分離斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下に添付した図面を参照しながら、本発明の実施の形態について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。本発明は多様に相異なる形態で実現することができ、以下で説明する実施形態に限られない。そして、本明細書及び図面で同一符号は同一な構成要素を示す。
【0048】
図1を参照すると、本発明の第1実施形態にかかるイオン導入装置100Aはハウジング10、電池12、電流制御回路14、第1接触部16、第2接触部18、操作部20及び指示部22を含む。
【0049】
ハウジング10はイオン導入装置100Aの本体で、使用者のグリップ(grip)が容易で携帯が簡便にバー形で形成され、電池12及び電流制御回路14等を内部に装着できるように所定の空間を備える。ハウジング10の一端には電池12を交換するように開閉部121が形成される。
【0050】
ハウジング10は第1接触部16と第2接触部18が互いに電気的に絶縁されるように絶縁性材質からなることができ、その断面形状は円形、多角形など、多様に形成することができる。
【0051】
電池12は化学的エネルギーを利用して電気エネルギーで出力することができる任意の電池を使用することができる。例えば、電池12はサイズが小さくて軽いコイン形電池、シート形電池または円筒形電池からなることができる。サイズが小さくて軽いコイン形電池やシート形電池が使用されることによって、イオン導入装置の全体的なサイズ及び重量が減少してイオン導入装置の使用が非常に便利になる。
【0052】
電流制御回路14は電池12と第1連結線24を通じて電気的に連結され、電池12から出力される電流を制御する。この電流制御回路14は電池12から第1接触部16を通じて使用者の皮膚に流れる電流の強さを調節できる機能を有するように形成されることができる。
【0053】
そして、電流制御回路14はパルス(pulse)形態の電流を使用者の皮膚に印加する機能を有するように形成できる。パルス形態の電流が供給されることによって、皮膚の分極現象(polarization)による皮膚刺激が減少して、紅斑や火傷の発生を最少化することができる。例えば、パルス形態の電流は1000乃至50000Hzの間の周波数を有することができる。高い周波数の電流が印加されると、皮膚でのインピーダンスが低くなって抵抗を下げる効果を得ることができるが、薬品透過深さが浅くなる問題がある。これに反し、低い周波数の電流が印加されると、薬品透過深さは増加するが、皮膚抵抗の増加によって薬品透過量が減少する問題がある。したがって、これを考慮した最適の周波数範囲は1000乃至50000Hzである。
【0054】
そして、電流制御回路14は通電時間と非通電時間を有することができる。通電時間と非通電時間の合計に対する通電時間の比をデューティーサイクル(duty cycle)と言うが、これは皮膚に電流を切る休止期を与えて分極を解消するためである。このデューティーサイクルも電流の強さ及び薬品の種類に応じて適切に調節することができる。
【0055】
上記のような機能を有する電流制御回路14それ自体は本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に自明なことであるので、これについての詳細な説明は省略する。
【0056】
第1接触部16は第1連結線24及び第2連結線26を通じて電池12の2つの電極のうちのいずれか1つの電極に電気的に連結されながら、皮膚に直接接触する。第1接触部16は使用者がケアしようとする皮膚と直接接触する部位で、ハウジング10の一端部に装着されることができる。また、第1接触部16は部分的な皮膚との接触のために点または線接触が可能に構成されることができる。
【0057】
第1接触部16は電気伝導性と皮膚安全性に優れたステレンス鋼からなることができ、その表面に窒化チタン(TiN)からなるコーティング膜が形成されて皮膚のアレルギー反応を抑制することができる。
【0058】
第2接触部18は第1連結線24及び第3連結線28を通じて電池12の2つの電極の中で他の1つの電極に電気的に連結される。この第2接触部18は使用者イオン導入装置100Aを手で握って使用する場合、直接使用者の手と接触する部位である。
【0059】
操作部20はイオン導入装置100Aのオン/オフ及び電流制御回路14の強度調節を担当する1つのボタンで構成することができ、第4連結線30を通じて電流制御回路14と連結される。一例として、操作部20はボタンを1回押すと電源がオンになって低電流が、ボタンを2回押すと中電流、ボタンを3回押すと高電流が流れるようにし、ボタンを4回押すと電源がオフになるように構成される。
【0060】
指示部22は操作部20の信号に応じてイオン導入装置100Aの状態を表示するもので、発光ダイオード(LED)のようなランプで構成することができ、第5連結線32を通じて電流制御回路14と連結される。一例として、ランプは操作部20ボタンを1回押す場合に緑色に、2回押す場合には樺色、3回押す場合には赤色、4回押す場合には消えるように構成される。
【0061】
このような構成を有する本発明の実施形態にかかるイオン導入装置100Aは電池12、電流制御回路14、第1接触部16、使用者の身体、第2接触部18及び電池12を連結する閉(closed)電気回路を構成する。
【0062】
したがって、電池12から使用者の身体へ電流が流れ、その結果、活性物質がイオントフォレシス効果によって皮膚への吸収が促進される。
【0063】
図2は本発明の第2実施形態にかかるイオン導入装置の概略的な断面図であり、図3は本発明の第3実施形態にかかるイオン導入装置の概略的な断面図であり、図4は本発明の第4実施形態にかかるイオン導入装置の概略的な断面図であり、図5は本発明の第4実施形態にかかるイオン導入装置の概略的な断面図で、活性物質を保管する貯蔵所を含むイオン導入装置を示す。
【0064】
説明に先立ち、第1実施形態と同一な構成要素については同一図面符号を使用し、これについては説明を省略する。
【0065】
図2を参照すると、本発明の実施形態にかかるイオン導入装置100Bはハウジング10の一端に活性物質が充填される貯蔵所34を含む。この貯蔵所34は絶縁性材質からなる外部ケース341及び第2連結線26と電気的に連結されながら、外部ケース341内に密着形成される導電層342を含む。
【0066】
第1接触部36は導電層342と電気的に連結され、貯蔵所34の一端に設けられる。この第1接触部36は貯蔵所34内に充填された活性物質を外部に排出する排出手段を備える。この排出手段は、一例として、芯地361からなることができる。この芯地361の一時的貯蔵所34内の活性物質と接触し、他の一時的に皮膚と接触するように第1接触部36を貫通して外部へ突出形成される。
【0067】
芯地361は活性物質を吸収した後、所定の圧力を加えると含浸された活性物質を圧出するように不織布のような材質からなることができる。
【0068】
活性物質は美白作用を有する物質を含むことができる。例えば、美白作用を有する物質は、アルブチン(arbutin)、ビタミンC、MAP(リン酸アスコルビルマグネシウム)及びAA−2G(アスコルビン酸2-グルコシド)のうちのいずれか1種以上を含むことができる。公知のように、MAPとAA−2GはビタミンC誘導体である。
【0069】
また、活性物質はシワ改善作用を有する物質を含むことができる。例えば、シワ改善作用を有する物質は、ビタミンC、MAP(リン酸アスコルビルマグネシウム)、AA−2G(アスコルビン酸2-グルコシド)、ペオニフロリン(paeoniflorin)、カイネチン(kinetin)、オーキシン(auxin)、ペプチド(peptide)、アルファヒドロキシ酸(alpha−hydroxyacid)のうちのいずれか1種以上を含むことができる。
【0070】
この時、ペプチドは10個以下のアミノ酸を含むペプチドであるのが好ましい。その理由はアミノ酸の個数が過剰に多いペプチドはイオントフォレシス作用がある場合にも経皮吸収が低調であるためである。特に、ペプチドが2個乃至6個のアミノ酸を含むペプチドであるのが好ましいが、その理由はこの程度の個数のアミノ酸を有するペプチドの経皮吸収率が非常に良好であるためである。
【0071】
上記のように、本発明の実施形態にかかるイオン導入装置100Bは貯蔵所34を含み、排出手段を通じて直接皮膚に活性物質を排出しながら使用することができるので、手で直接活性物質を塗らなければならない問題が改善される。
【0072】
図3を参照すると、本発明の実施形態にかかるイオン導入装置100Cはハウジング10から分離可能な貯蔵所38を含む。より具体的に、貯蔵所38は絶縁性材質の外部ケース381、第2連結線26と電気的に連結され、外部ケース381内面に密着形成される導電層382及び外部ケース381と導電層382内に位置する貯蔵筒383を含む。
【0073】
貯蔵筒383は外部ケース381及び導電層382から分離可能に形成されて、貯蔵筒383内の活性物質が消耗した場合には交換することができる。
【0074】
貯蔵筒383は第1接触部36の芯地361が挿入できるように開口部が形成され、ガラスのような透明な材質からなることができる。
【0075】
また、外部ケース381及び導電層382には貯蔵筒383に保管された活性物質の残留量が確認できるように表示部が形成されることができる。一例として、表示部は外部ケース381及び導電層382に縦方向に長いスロット形状の溝を作って形成することができる。
【0076】
そして、本発明の実施形態にかかるイオン導入装置100Cは第1接触部36を保護するために貯蔵所38またはハウジング10に着脱可能なキャップ42をさらに含むことができる。
【0077】
図4を参照すると、本発明の実施形態にかかるイオン導入装置100Dは貯蔵所44から活性物質を排出するために、排出手段としてエアーリースポンプ461を備えた第1接触部46を含む。
【0078】
エアーリースポンプ461は貯蔵筒441の開口部に取り付けられ、シャフト462のプッシュ作用によって貯蔵筒441内部の活性物質を外部に排出させる。このシャフト462は貯蔵所44の導電層442と電気的に連結された第1接触部46のプッシュ作用によって往復運動する。
【0079】
そして、エアーリースポンプはピストンの往復運動による圧力変化で容器内の流体を外部に排出するデバイスで、公知のすべてのエアーリースポンプが本発明のイオン導入装置に適用できる。
【0080】
図5は本発明の第5実施形態にかかるイオン導入装置100Eを示す。本発明の第5実施形態にかかるイオン導入装置100Eは図2のイオン導入装置100Bと類似しているので、同一な部分には同一図面符号を使用し、その詳しい説明は省略する。
【0081】
図5を参照すると、イオン導入装置100Eは貯蔵所48から活性物質を排出するための排出手段としてボール50を含む。貯蔵所48は外部ケース481と、導電層342を含み、貯蔵所48内部には活性物質が充填される。外部ケース481は絶縁性材質からなる。導電層342は第2連結線26と電気的に連結される。
【0082】
貯蔵所48の一端には開口部4811が形成され、開口部4811にはボール50が設けられる。そして、貯蔵所48内部の活性物質はボール50を通って排出される。具体的に、ボール50を皮膚に接触させて擦ると、皮膚とボール50の間には皮膚表面に沿って摩擦力が作用する。この摩擦力はボール50を回転させ、ボール50が回転しながら貯蔵所48内部の活性物質が皮膚に塗布される。ここで、ボール50は貯蔵所48の導電層342と電気的に連結される。このために別途の導電性連結部材501が備えられる。連結部材501の一端は導電層342に付着され、連結部材501の他端はボール50と接触される。
【0083】
イオン導入装置100Eは貯蔵所48の一端にボール50を設けるので、別途の接触手段は不要であるために装置の構造が簡単になる。また、ボール50の球面を通じて直接皮膚に活性物質を排出させるので、接触面による皮膚刺激を最少化することができる。
【0084】
そして、本発明の実施形態にかかるイオン導入装置100Eも図3で説明したことと同様に開口部4811とボール50を保護するために貯蔵所48またはハウジング10に着脱可能なキャップ42をさらに含むことができる。
【0085】
図6と図7を参照すると、本発明の第6実施形態にかかるイオン導入装置100Fは第1接触部616はハウジング10の一端に着脱可能な構造で結合され、活性物質が充填される内部空間を有する。
【0086】
ハウジング10はバー形からなり、第1接触部616と結合する一端に突出部611が形成される。突出部611は円柱形状に形成され、突出部611の円周面には雄ネジ13が形成される。
【0087】
第1接触部616の内面には突出部611の雄ネジ13に対応する雌ネジ15が形成され、第1接触部616は突出部611とネジ結合する。したがって、使用者の必要に応じて第1接触部616をハウジング10に装着したり着脱することができる。
【0088】
第1接触部616は一端に開口部を有し、第1接触部616は開口部に設けられて回転するボール619を含む。ボール619は第1接触部616から活性物質を排出するための排出手段である。第1接触部616内部の活性物質はボール619を通じて排出される。具体的に、ボール619を皮膚に接触させて擦ると皮膚とボール619の間には皮膚表面に沿って摩擦力が作用する。この摩擦力はボール619を回転させ、ボール619が回転しながら第1接触部616内部の活性物質が皮膚に塗布される。ここで、ボール619は第1接触部616の導電層617と電気的に連結される。
【0089】
本発明の第6実施形態にかかるイオン導入装置100Fは第1接触部616の一端にボール619を設けるので、別途の接触手段は不要であるために装置の構造が簡単になる。また、ボール619の球面を通じて直接皮膚に活性物質を排出させて接触面による皮膚刺激を最少化することができる。
【0090】
第1接触部616の内面には導電層617が形成され、第1接触部616全体が導電体で形成されることができる。第1接触部616は内面に導電層617が形成される場合、第1接触部616の外面は絶縁性材質からなることができる。そして、導電層617は第2連結線26と電気的に連結される。
【0091】
図8を参照すると、本発明の第7実施形態にかかる第1接触部は本体部736、ヘッド部738を含む。
【0092】
本体部736は内面に突出部611の雄ネジ13に対応する雌ネジ737が形成され、突出部611とネジ結合される。本体部736の内面には導電層が形成され、必要に応じて本体部736全体を導電体で形成することができる。
【0093】
ヘッド部738は本体部736に結合されて皮膚マッサージを行う部分である。ヘッド部738は皮膚と接する形状を単数または複数のボールとして半球形に形成することができ、マッサージ部位に応じて多様に設計変更することができる。
【0094】
本体部736とヘッド部738は一体に形成されることができる。
【0095】
図9を参照すると、本発明の第8実施形態にかかる第1接触部はキャップ部840、ボディー部842、保護キャップ844を含み、アンプル(ampule)で構成することができる。図10は図9の線X−Xによる断面図であり、キャップ部840とボディー部842のネジ結合関係と、突起部845と保護キャップ844のネジ結合関係が分かる。
【0096】
キャップ部840は突出部611の雄ネジ13と同一に形成される雄ネジ841を有する。キャップ部840はボディー部842に結合され、ボディー部842がハウジング10の突出部611に結合時ボディー部842から分離される。
【0097】
ボディー部842はキャップ部840が結合される上面が開口されて内部空間を有し、内面にはキャップ部840の雄ネジ841に対応する雌ネジ843が形成されてキャップ部840とネジ結合する。ボディー部842はガラス、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、導電性プラスチックの中でいずれか1種の材質からなることができる。
【0098】
ボディー部842の下面には突起部845が結合される。突起部845はその一端に開口部を有する円筒形で形成され、第1接触部は開口部に設けられて回転するボール848を含む。突起部845の外周面には雄ネジ847が形成される。
【0099】
一方、ボディー部842はガラスで形成され、ボディー部842の内面は導電性プラスチックで形成することができる。このような場合、導電性プラスチックはボディー部842の内側に形成される雌ネジ843からボール848が接する開口部まで形成されることができる。
【0100】
また、ボディー部842の内面には導電層850が形成されることができる。ボディー部842内面に導電層850が形成される場合、ボディー部842の外面は絶縁性材質からなることができる。そして、導電層850は第2連結線26と電気的に連結される。
【0101】
保護キャップ844は突起部845の雄ネジ847に対応する雌ネジ849を内面に形成し、突起部845とネジ結合する。保護キャップ844は第1接触部の開口部とボール848を保護するために第1接触部に着脱可能に結合することができる。
【0102】
図11を参照すると、本発明の第9実施形態にかかる第1接触部はキャップ部840、ボディー部842、保護キャップ964を含み、アンプル(ampule)で構成することができる。図12は図11の線XII−XIIによる断面図であり、キャップ部840とボディー部842のネジ結合関係と、突起部845と保護キャップ964のネジ結合関係が分かる。
【0103】
キャップ部840とボディー部842の構成及び相互結合関係は本発明の第8実施形態と同一に適用することができる。
【0104】
一方、保護キャップ964は突起部845の雄ネジ847に対応する雌ネジ969を内面上部に形成し、突起部845とネジ結合する。保護キャップ964は第1接触部の開口部とボール848を保護するために第1接触部に着脱可能に結合できる。
【0105】
そして、保護キャップ964の下部にはヘッド部968を構成する。ヘッド部968は保護キャップ964に一体形に形成され、皮膚マッサージを行う部分である。ヘッド部968は皮膚と接する形状を単数または複数のボールとして半球形に形成することができ、マッサージ部位に応じて多様に設計変更することができる。保護キャップ964の内面には導電層が形成され、必要に応じて保護キャップ964全体を導電体で形成することができる。また、保護キャップ964とヘッド部968は一体に形成されることができる。
【0106】
上記のように保護キャップ964にヘッド部968を形成することによって活性物質の塗布と皮膚マッサージを別途に行うことができる。例えば、ボディー部842のボール848を利用して活性物質を皮膚に塗布する。次いで、ボディー部842の突起部845に保護キャップ964をネジ締結し、ヘッド部968を利用して皮膚マッサージを行うことができる。
【0107】
つまり、イオン導入装置の保護キャップ964をマッサージのヘッド部968として使用することができる。このような場合、保護キャップ964は第2接触部18とは絶縁され、第1接触部またはボール848と電気的に連結される。
【0108】
図13を参照すると、本発明の第10実施形態にかかるイオン導入装置100Gはハウジング10−1、電池12−1、電流制御回路14−1、第1接触部116、貯蔵所182、第2接触部18−1、操作部20−1及び指示部22−1を含む。
【0109】
説明に先立ち、第1実施形態と類似の構成要素については類似の図面符号を記載し、類似の機能については詳細説明を省略する。
【0110】
ハウジング10−1はイオン導入装置100Gの本体であり、その一端には電池12−1を交換するように開閉部121−1が形成される。
【0111】
第1接触部116はボール接触部16aとキャップ接触部16bを含む。
【0112】
ボール接触部16aは連結部材160、ボール162、弾性部材164を含み、ハウジング10−1の一端部に該当する貯蔵所182の一端に結合される。ボール接触部16aは貯蔵所182内の活性物質が外部に流出される経路を形成する。ボール接触部16aは導電体で形成される。本発明の実施形態ではボール接触部16aが貯蔵所182の一端に結合されることを説明したが、ボール接触部16aは使用者の必要に応じてボール接触部16aをハウジング10−1に装着したり、着脱することができる。
【0113】
連結部材160は貯蔵所182に一端が連結される。
【0114】
ボール162は連結部材160の他端に開口部を形成し、開口部に設けられて回転する。ボール162は貯蔵所182から活性物質を排出するための排出手段である。
【0115】
弾性部材164は連結部材160内で貯蔵所182の一端とボール162の間に備えられてボール162を支持する。弾性部材164は連結部材160の開口部に置かれたボール162に一定圧力を提供する。例えば、使用者がボール162を皮膚表面に押すと、ボール162は皮膚表面を押す力で弾性部材164を加圧する。この時、ボール162と連結部材160のスキ間へ活性物質が排出されて皮膚表面に塗布される。
【0116】
第1接触部116は電池12−1に電気的に連結されながら、皮膚に直接接触する部分である。第1接触部116は使用者がケア(手当て)しようとする皮膚と直接接触する部位で、ハウジング10−1の一端部に装着することができる。また、第1接触部116は部分的な皮膚との接触のために点または線接触が可能に構成される。
【0117】
第1接触部116は電気伝導性と皮膚安全性が優れたステレンス鋼からなることができ、その表面に窒化チタン(TiN)からなるコーティング膜が形成されて皮膚のアレルギー反応を抑制することができる。
【0118】
貯蔵所182は連結部材160と連結される部分が一部突き出されて連結部材160内に挿入される円柱形状の突出部184を含む。
【0119】
突出部184は開口部185を有して活性物質の外部流出経路を形成する。
【0120】
図16を参照すると、突出部184の開口部185に密着して弾性部材164を支持するガイド部材166をさらに含む。ガイド部材166は弾性部材164が密着するように凹溝の底面を有し、底面には活性物質の排出口168が形成される。ガイド部材166は円周方向にかかり部169が形成される。かかり部169の直径は突出部184の開口部185内径よりより大きく形成される。したがって、ガイド部材166は突出部184の開口部185に挿入されずにかかる。
【0121】
このような構成で、ボール162を皮膚に接触させて擦ると、皮膚とボール162の間には皮膚表面に沿って摩擦力が作用する。この摩擦力はボール162を回転させ、ボール162が回転しながら貯蔵所182内部の活性物質が皮膚に塗布される。ここで、ボール162は貯蔵所182の導電層と電気的に連結される。このために別途の導電性連結線または連結部材が備われる。連結線の一端は導電層に接続され、連結線の他端はボール162と接続することができる。
【0122】
本発明の第10実施形態にかかるイオン導入装置100Gは貯蔵所182の一端にボール接触部16aを設けるので、別途の接触手段が必要でない。したがって、イオン導入装置100Gの構造が簡単になり得る。また、ボール162の球面に沿って直接的に皮膚に活性物質を排出させるので、接触面による皮膚刺激を最少化することができる。
【0123】
そして、本発明の実施形態にかかるイオン導入装置100Gはボール接触部16aを保護するために貯蔵所182またはハウジング10−1に着脱可能なキャップ接触部16bをさらに含む。キャップ接触部16bは導電体で形成する。キャップ接触部16bが導電体で形成されることによって、皮膚マッサージを行う時、イオン導入機能を有することができる。
【0124】
キャップ接触部16bはボール接触部16aが内部に含まれるように覆う構造で貯蔵所182に結合され、表面に皮膚をマッサージする。キャップ接触部16bは図14に示したようにハウジング10−1から分離された状態で図13と図15に示したようにハウジング10−1に結合される。キャップ接触部16bがハウジング10−1に結合された状態でキャップ接触部16bの表面が皮膚に接触するようにした後、マッサージを行う。このような場合、キャップ接触部16bは第2接触部18−1とは絶縁され、ボール接触部16aと電気的に連結されることができる。
【0125】
第2接触部18−1は電池12−1に電気的に連結され、使用者がイオン導入装置100Gを手で握って使用する時、直接使用者の手と接触する部位である。
【0126】
第2接触部18−1は少なくとも一部分が透明な材質からなることができる。そして、貯蔵所182−1はガラス材質からなることができる。仮に、第2接触部18−1が不透明な材質からなる場合には、貯蔵所182に貯蔵された活性物質の残留量を確認できる表示部を第2接触部18−1の一部分に含むことができる。このような理由で、貯蔵所182に貯蔵された活性物質の残留量を確認することができる。
【0127】
貯蔵所182は第2接触部18−1と貯蔵所182の間でボール接触部16aと電気的に連結される導電層を含む。貯蔵所182は第2接触部18−1及び導電層から分離可能である。第2接触部18−1は絶縁性材質からなる。
【0128】
以下では本発明の第1実施形態にかかるイオン導入装置を利用して活性物質の皮膚吸収程度に対する実験例について説明する。
【0129】
<実験例1>
ビタミンC誘導体のAA−2G5%溶液を皮膚美白が必要なシミ、くすみなどの部位に塗布し、イオン導入装置を毎朝晩に10乃至15分ずつ2回自家施術した後、シミ、くすみなどの改善効果を実験した。30才以上59才以下の健康な成人被試験者25名を対象とし、この実験を8週間行った。使用された電圧は6Vの電圧に30%のデューティーサイクル(通電時間比率)であり、電流調節ボタンを調整して各自自分の皮膚に刺激のない強さで実験を進めた。これらを対象としたシミ改善効果を紫外線写真を撮って、次のような結果を得た。顔の一側はイオン導入装置の電源をオンにして自家施術して実験群とし、他側は電源を消して自家施術して対照群とした。
【0130】
第1に、本実験で1週間後から被試験者自分、その家族あるいは知人がシミ、くすみなどの改善効果を認知した。また、皮膚のシミを写真撮影してシミ改善の良否を判断した客観的評価でも実験群と対照群を比較した時、MASI(Melasma area and severity index)スコアが統計的に有意に差があって、美白の効能があることが証明された。(4週:p<0.05、8週:p<0.005)
【0131】
第2に、被試験者アンケートによる自家評価で、試料塗布及び自家施術期間が長くなるほど実験群で効果を認知する被試験者の数が増加した。
【0132】
第3に、人体試験期間中、皮膚副作用評価は対照群及び実験群とも深刻な皮膚副作用発生がなかった。ただし、イオン導入装置の自家施術中軽微なかゆい感じや刺激を感じることがあったが、施術完了時に直ちに無くなった。これについてはその他論文などでも報告されたことがある。
【0133】
本発明を上記に記載したように説明したが、次に記載する特許請求の範囲の概念と範囲を逸脱しない限り、多様な修正及び変形が可能であるということを本発明が属する技術分野に務める当業者であれば簡単に分かる。
【符号の説明】
【0134】
10、10−1 ハウジング
12 電池
13、847 雄ネジ
14 電流制御回路
15、737、849 雌ネジ
16、46、116、616 第1接触部
16a ボール接触部
16b キャップ接触部
18、18−1 第2接触部
20 操作部
22 指示部
24 第1連結線
26 第2連結線
28 第3連結線
30 第4連結線
32 第5連結線
34、38、182、182−1 貯蔵所
42 キャップ
50、619、848 ボール
100A、100B、100C、100E、100G イオン導入装置
121−1 開閉部
160 連結部材
166 ガイド部材
169 かかり部
184、611 突出部
185、4811 開口部
341、381 外部ケース
342、382、617 導電層
361 芯地
383 貯蔵筒
501 導電性連結部材
736、842 本体部
738、968 ヘッド部
840 キャップ部
844、964 保護キャップ
845 突起部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性物質の皮膚吸収を促進するためのイオン導入装置であって、
内部空間を備えるハウジングと、
前記ハウジング内部に装着されて電源を供給する電池と、
前記電池から出力される電流を制御する電流制御回路と、
前記電池に電気的に連結され、皮膚に接触する第1接触部と、
前記電池に電気的に連結され、前記ハウジングに位置する第2接触部と、及び
前記電源のオン/オフのための操作部を備えてなる、イオン導入装置。
【請求項2】
前記ハウジングの一端に前記活性物質が充填される貯蔵所をさらに備えてなり、
前記第1接触部が前記貯蔵所に設けられ、前記貯蔵所に充填された活性物質を外部へ排出する排出手段を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載のイオン導入装置。
【請求項3】
前記貯蔵所が外部ケース及びこの外部ケースの内部に装着される透明な材質の貯蔵筒からなることを特徴とする、請求項2に記載のイオン導入装置。
【請求項4】
前記貯蔵所が前記外部ケースと貯蔵筒の間に前記第1接触部と電気的に連結される導電層を備えてなることを特徴とする、請求項3に記載のイオン導入装置。
【請求項5】
前記貯蔵筒が前記外部ケース及び導電層から分離可能なものであることを特徴とする、請求項4に記載のイオン導入装置。
【請求項6】
前記貯蔵筒がガラス材質からなることを特徴とする、請求項5に記載のイオン導入装置。
【請求項7】
前記外部ケースが前記貯蔵筒に保管された活性物質の残留量を確認することができる表示部を備えてなることを特徴とする、請求項2に記載のイオン導入装置。
【請求項8】
前記外部ケースが絶縁性材質からなることを特徴とする、請求項7に記載のイオン導入装置。
【請求項9】
前記表示部が前記外部ケースの一部がスロット形状に除去されて形成されることを特徴とする、請求項7に記載のイオン導入装置。
【請求項10】
前記排出手段が前記第1接触部を貫通しながら、前記貯蔵筒の活性物質を吸収して外部に排出できるように毛細管作用を有する芯地からなることを特徴とする、請求項4に記載のイオン導入装置。
【請求項11】
前記排出手段が前記貯蔵筒の開口部側に装着されるエアーリースポンプからなることを特徴とする、請求項4に記載のイオン導入装置。
【請求項12】
前記第1接触部を保護するように前記貯蔵所に着脱されるキャップをさらに備えてなることを特徴とする、請求項2に記載のイオン導入装置。
【請求項13】
前記電池がコイン形電池、シート形電池または円筒形電池からなることを特徴とする、請求項2に記載のイオン導入装置。
【請求項14】
前記ハウジングには前記電池を交換するための開閉部が形成されることを特徴とする、請求項13に記載のイオン導入装置。
【請求項15】
前記電流制御回路が前記電池から前記第1接触部を通って使用者の皮膚に流れる電流の強さを調節することができる機能を有することを特徴とする、請求項2に記載のイオン導入装置。
【請求項16】
前記電源のオン/オフ及び電流の強さを表示する指示部をさらに備えてなることを特徴とする、請求項15に記載のイオン導入装置。
【請求項17】
前記電流制御回路がパルス(pulse)形態の電流が使用者の皮膚に印加されるようにする機能を有することを特徴とする、請求項2に記載のイオン導入装置。
【請求項18】
前記パルス形態の電流が1000乃至50000Hzの間の周波数を有することを特徴とする、請求項17に記載のイオン導入装置。
【請求項19】
前記第1接触部がステレンス鋼からなることを特徴とする、請求項2に記載のイオン導入装置。
【請求項20】
前記第1接触部の表面には窒化チタン(TiN)からなるコーティング膜が形成されることを特徴とする、請求項19に記載のイオン導入装置。
【請求項21】
前記ハウジングの一端に前記活性物質が充填される貯蔵所をさらに備えてなり、
前記貯蔵所が、
外部ケース及び
前記外部ケース内部に装着されて前記第1接触部と電気的に連結されるように適用された導電層を備えてなり、
前記第1接触部はボールであることを特徴とする、請求項1に記載のイオン導入装置。
【請求項22】
前記貯蔵所がその一端に開口部を有し、前記ボールが前記開口部に設けられて回転可能なものであることを特徴とする、請求項21に記載のイオン導入装置。
【請求項23】
前記活性物質が美白作用を有する物質を含むことを特徴とする、請求項1乃至22のいずれかに記載のイオン導入装置。
【請求項24】
前記美白作用を有する物質が、アルブチン、ビタミンC、MAP(リン酸アスコルビルマグネシウム)、及びAA−2G(アスコルビン酸2-グルコシド)のうちのいずれか1種以上を含むことを特徴とする、請求項23に記載のイオン導入装置。
【請求項25】
前記活性物質がシワ改善作用を有する物質を含むことを特徴とする、請求項1乃至22のいずれかに記載のイオン導入装置。
【請求項26】
前記シワ改善作用を有する物質がビタミンC、MAP(リン酸アスコルビルマグネシウム)、AA−2G(アスコルビン酸2-グルコシド)、ペオニフロリン(paeoniflorin)、カイネチン(kinetin)、オーキシン(auxin)、ペプチド(peptide)及びアルファヒドロキシ酸(alpha−hydroxyacid)のうちのいずれか1種以上を含むことを特徴とする、請求項25に記載のイオン導入装置。
【請求項27】
前記ペプチドが10個以下のアミノ酸を含むことを特徴とする、請求項26に記載のイオン導入装置。
【請求項28】
前記ペプチドが2個乃至6個のアミノ酸を含むことを特徴とする、請求項27に記載のイオン導入装置。
【請求項29】
前記第1接触部が、
前記ハウジングの一端に着脱可能な構造で結合され、活性物質が充填される内部空間を有することを特徴とする、請求項1に記載のイオン導入装置。
【請求項30】
前記ハウジングが前記第1接触部と結合される一端に突出部が形成されることを特徴とする、請求項29に記載のイオン導入装置。
【請求項31】
前記突出部が円柱形状に形成されることを特徴とする、請求項30に記載のイオン導入装置。
【請求項32】
前記突出部の円周面には雄ネジが形成されることを特徴とする、請求項31に記載のイオン導入装置。
【請求項33】
前記第1接触部の内面には前記突出部の雄ネジに対応する雌ネジが形成され、前記第1接触部が前記突出部とネジ結合されることを特徴とする、請求項32に記載のイオン導入装置。
【請求項34】
前記第1接触部が一端に開口部を有し、
前記第1接触部が前記開口部に設けられて回転するボールを備えてなることを特徴とする、請求項33に記載のイオン導入装置。
【請求項35】
前記第1接触部の内面には導電層が形成されることを特徴とする、請求項29に記載のイオン導入装置。
【請求項36】
前記第1接触部が導電体で形成されることを特徴とする、請求項29に記載のイオン導入装置。
【請求項37】
前記ハウジングがバー形からなることを特徴とする、請求項29に記載のイオン導入装置。
【請求項38】
前記第1接触部が、
内面に前記突出部の雄ネジに対応する雌ネジが形成され、前記突出部とネジ結合される本体部と、
前記本体部に結合されて皮膚マッサージを行うヘッド部を備えてなることを特徴とする、請求項32に記載のイオン導入装置。
【請求項39】
前記本体部の内面には導電層が形成されることを特徴とする、請求項38に記載のイオン導入装置。
【請求項40】
前記本体部が導電体で形成されることを特徴とする、請求項38に記載のイオン導入装置。
【請求項41】
前記本体部とヘッド部は一体に形成されることを特徴とする、請求項38に記載のイオン導入装置。
【請求項42】
前記第1接触部が、
前記突出部の雄ネジと同一に形成される雄ネジを有するキャップ部と、
前記キャップ部が結合される上面が開口されて内部空間を有し、内面には前記キャップ部の雄ネジに対応する雌ネジが形成されて前記キャップ部とネジ結合されるボディー部を備えてなることを特徴とする、請求項32に記載のイオン導入装置。
【請求項43】
前記ボディー部の下面には突起部が結合されることを特徴とする、請求項42に記載のイオン導入装置。
【請求項44】
前記突起部がその一端に開口部を有する円筒形に形成され、前記第1接触部は前記開口部に設けられて回転するボールを備えてなることを特徴とする、請求項42に記載のイオン導入装置。
【請求項45】
前記突起部の外周面には雄ネジが形成されることを特徴とする、請求項44に記載のイオン導入装置。
【請求項46】
前記突起部の雄ネジに対応する雌ネジを内面に形成し、前記突起部とネジ結合される保護キャップをさらに備えてなることを特徴とする、請求項45に記載のイオン導入装置。
【請求項47】
前記ボディー部がガラス、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、導電性プラスチックの中でいずれか1種の材質からなることを特徴とする、請求項42に記載のイオン導入装置。
【請求項48】
前記ボディー部がガラスで形成され、前記ボディー部の内面は導電性プラスチックで形成されることを特徴とする、請求項42に記載のイオン導入装置。
【請求項49】
前記保護キャップに結合されて皮膚マッサージを行うヘッド部を備えてなることを特徴とする、請求項46に記載のイオン導入装置。
【請求項50】
前記保護キャップの内面には導電層が形成されることを特徴とする、請求項49に記載のイオン導入装置。
【請求項51】
前記保護キャップは導電体で形成されることを特徴とする、請求項49に記載のイオン導入装置。
【請求項52】
前記保護キャップとヘッド部は一体に形成されることを特徴とする、請求項49に記載のイオン導入装置。
【請求項53】
前記ハウジング内に備えられて活性物質を貯蔵する貯蔵所をさらに備えてなり、
前記第1接触部が、
前記貯蔵所の一端に結合され、前記貯蔵所内の活性物質が外部に流出される経路を形成するボール接触部と、
前記ボール接触部を覆う構造で前記貯蔵所に結合され、表面に皮膚をマッサージするキャップ接触部を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載のイオン導入装置。
【請求項54】
前記ボール接触部が、
前記貯蔵所に一端が連結される連結部材と、
前記連結部材の他端に開口部を形成し、前記開口部に設けられて回転するボールと、
前記連結部材内で前記貯蔵所の一端と前記ボールの間に備えられて前記ボールを支持する弾性部材を備えてなることを特徴とする、請求項53に記載のイオン導入装置。
【請求項55】
前記貯蔵所が、
前記連結部材と連結される部分が一部突き出されて、前記連結部材内に挿入される円柱形状の突出部を備えてなり、
前記突出部は開口部を有し、前記活性物質の外部流出経路を形成することを特徴とする、請求項54に記載のイオン導入装置。
【請求項56】
前記突出部の開口部に密着して前記弾性部材を支持するガイド部材をさらに備えてなることを特徴とする、請求項55に記載のイオン導入装置。
【請求項57】
前記ガイド部材が、前記弾性部材が密着する凹溝の底面を有し、前記底面には活性物質の排出口が形成されることを特徴とする、請求項56に記載のイオン導入装置。
【請求項58】
前記ガイド部材が円周方向でかかり部が形成され、前記かかり部の直径が前記突出部の開口部内径よりより大きく形成されることを特徴とする、請求項57に記載のイオン導入装置。
【請求項59】
前記キャップ接触部が導電体で形成されることを特徴とする、請求項53に記載のイオン導入装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2010−502263(P2010−502263A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−526537(P2009−526537)
【出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【国際出願番号】PCT/KR2007/004158
【国際公開番号】WO2008/026879
【国際公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(501264013)エルジー ハウスホールド アンド ヘルス ケア エルティーディー. (7)
【Fターム(参考)】