説明

インクジェット式記録装置

【課題】 印字ヘッドとインクタンクの間でインクを循環させてその循環経路内の気泡を除き、また印字ヘッドの噴射側から吸引して印字ヘッド内の気泡を除くインクジェット式記録装置において、マニホールド内に溜まった気泡が、吸引パージの際に、噴射チャンネルに引き込まれ、不噴射となるのを防止する。
【解決手段】 ポンプ22を駆動して、インクを、インクタンク21、第1のインク流路23,13、マニホールド11および第2のインク流路16,26において循環させ、その循環経路内の気泡を除く。その後、吸引パージ手段31により、印字ヘッド1の噴射側からインクを吸引する。その際、噴射チャンネルよりもチャンネル配列方向の外側に気泡溜まり部11dが形成してあることで、循環パージもしくは吸引パージによって、気泡Sがマニホールドの端部に滞留しても、噴射チャンネル内に引き込まれることはない。また、滞留した気泡は、成長すると、その上方のインク排出口部11dに向かって上昇する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式記録装置に関し、特に印字ヘッドとインクタンクとの間でインクを循環させて、その循環流路内の気泡を除く循環パージを行うインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクを入力信号に基づいて噴射し記録を行うインクジェット式記録装置として、インクタンクからインク流路を通じて印字ヘッドの複数の噴射チャンネルににインクを導き、、発熱素子、圧電素子等のアクチュエータを駆動して、インク噴射を行うものが知られている。
【0003】そのようなインクジェット式記録装置は、例えば図6に示すように、印字ヘッド101の後部に、複数の噴射チャンネルへインクを分配するためのマニホールド102が接続され、該マニホールド102のインク導入口部102aにインク流路103が接続され、インクタンク(図示しない)からインク流路103を通じてマニホールド102内にインクを供給するようになっている。なお、印字ヘッド101、マニホールド102等は、記録媒体に沿って移動するキャリッジ108に搭載されている。
【0004】ところで、インクタンク内で気泡をできるだけ除去するが、除去しきれなかった気泡104がインク流路103に流入したり、インク中の溶存空気が成長して気泡104としてインク流路103内で生成されて、インク中で浮遊したり、インク流路の壁面に付着している。このようなインクに含まれる気泡104が、印字ヘッドの噴射動作にともなうインクの流れによって噴射チャンネルに引き込まれると、噴射チャンネルを閉塞させてしまう。また、圧電素子等の変形を利用するアクチュエータでは、圧力が気泡に吸収されてしまい、インク不噴射の原因となる。
【0005】そこで、このような気泡を取り除くために、例えば特開昭56−75867号公報に記載されるように、マニホールド(上記公報ではインクリザーバ)からインクタンクへ戻るインク流路109を設けて、インクをポンプ手段によりインクタンク−インク流路103−マニホールド102−インク流路109−インクタンクからなる閉流路を循環させる間に、インクタンクにおいて気泡を放出させる、すなわち循環パージをすることが知られている。
【0006】また、上記のような循環パージの直後に、印字ヘッドの噴射チャンネル内の気泡を排出するために、インク流路109を閉塞し、吸引キャップ105で印字ヘッド101のノズル面を覆い、吸引用ポンプ106を駆動して、マニホールド102内のインクを吸引する吸引パージが行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、循環パージ、吸引パージが順次行われると、循環パージにおいて、図6に示すように、インクが、インク流路103からマニホールド102のインク溜まり部102bに対しほぼ直角に流入し、インク溜まり部102bからインク流路109へほぼ直角に流出するため、その曲がり角において、流れが滞留しやすい。また、吸引パージにおいて、インク流路109を閉塞し、吸引キャップ105をとおして全噴射チャンネルから吸引すると、インクはインク流路103からマニホールド102のインク溜まり部102bを広がって全噴射チャンネルに導入されるが、インク流路103から遠い端部において流れが遅くなる。このため、図7に示すように、インク流路109側の噴射チャンネルの配列方向端部に、気泡が滞留しやすく、かつ吸引パージによっても端部の噴射チャンネルに残留しやすく、不噴射を起こすことになる。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、インクタンクとマニホールドとの間でインクを循環させるものにおいて、マニホールド内に溜まった気泡が、吸引パージの際に、噴射チャンネルに吸い込まれるのを防止したインクジェット式記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数の噴射チャンネルを有する印字ヘッドと、インクタンクから、印字ヘッドに接続されたマニホールドにインクを供給する第1のインク流路と、前記マニホールドからインクタンクにインクを回収する第2のインク流路と、前記インクタンク、第1のインク流路、マニホールドおよび第2のインク流路においてインクを循環させその循環経路内の気泡を除くポンプと、前記印字ヘッドの噴射チャンネルの噴射側からインクを吸引する吸引パージ手段とを備えたインクジェット式記録装置において、前記印字ヘッドとマニホールドとの接続部分で、前記マニホールドのインク排出側端部の、前記噴射チャンネルよりも噴射チャンネル配列方向の外側に気泡溜まり部が形成されているものである。
【0010】請求項1の発明によれば、ポンプを駆動して、インクを、インクタンク、第1のインク流路、マニホールドおよび第2のインク流路において循環させ、その循環経路内の気泡を除く。その後、吸引パージ手段により、印字ヘッドの噴射チャンネルの噴射側からインクを吸引する。その際、マニホールドのインク排出側端部の、インク噴射用チャンネルよりも噴射チャンネル配列方向の外側に気泡溜まり部が形成されていることから、マニホールド内および供給側からの気泡がマニホールドの排出側端部に集合しても、気泡溜まり部に溜まっている気泡は、噴射チャンネルに臨んでおらず、吸引パージあるいは噴射動作にともなうインクの流れによって、噴射チャンネル内に引き込まれることはなく、噴射不良は回避される。
【0011】請求項2の発明は、請求項1のインクジェット式記録装置において、前記マニホールドが、前記気泡溜まり部の上側において、前記第2のインク流路が接続されるインク排出口部が設けられているものである。
【0012】請求項2の発明によれば、気泡溜まり部の上側に、第2のインク流路が接続されるインク排出口部が設けられているので、気泡溜まり部に溜まっている気泡が、成長すると、浮力により上昇して、インク排出口部または第2のインク流路に捕捉され、吸引パージあるいは噴射動作にともなうインクの流れによっても、噴射チャンネル内に引き込まれることはなくなる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2のインクジェット式記録装置において、前記気泡溜まり部が、前記噴射チャンネルの配列方向において少なくとも1.5mmの幅を有するものである。
【0014】請求項3の発明によれば、気泡溜まり部が、前記噴射チャンネルの配列方向において少なくとも1.5mmの幅を有するので、気泡が気泡溜まり部に確実に溜まり、吸引パージあるいは噴射動作にともなうインクの流れによっても気泡が噴射チャンネルに引き込まれることはない。
【0015】請求項4の発明は、請求項2または3のインクジェット式記録装置において、前記印字ヘッドが、下向きにインクを噴射するように支持されており、その上側に、インク排出口部が上向きに開口するマニホールドが設けられている。
【0016】請求項4の発明によれば、印字ヘッドが下向きにインクを噴射するように支持され、マニホールドのインク排出口部がマニホールドに上向きに開口するように形成されていることから、気泡溜まり部の気泡がある程度の大きさに成長すると、浮力により上方に移動する構成が容易に達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0018】図1はインクジェット式記録装置の概略構成を示す説明である。図1に示すように、複数の噴射チャンネル1a(図5)を有する印字ヘッド1を備えるヘッドユニット2がキャリッジ3に搭載されている。そして、前記印字ヘッド1およびキャリッジ3の動作は、図示しないマイクロコンピュータによって制御され、印字動作時には、印字用紙(図示せず)に対し印字を行う印字エリアにおいてキャリッジ3が往復移動すると共に、印字データに基づいて印字ヘッド1の複数のアクチュエータが選択的に駆動されて、各アクチュエータに対応する噴射チャンネル1aからインクが噴射され印字が行われる一方、印字休止時には、キャリッジ3が印字エリア外の回復エリア内に移動するようになっている。印字ヘッド1は、その下面に各アクチュエータのインク噴射口即ちノズルを開口させ、下向きにインクを噴射するようにキャリッジ3に支持されている。
【0019】前記印字ヘッド1を備えるヘッドユニット2は、印字ヘッド1上側に設けられ印字ヘッド1内の複数の噴射チャンネル1aにインクを分配するマニホールド11と、該マニホールド11のインク導入口部11aに一端部が接続され他端部が第1の接続部材12に連結された第1のヘッド側インクチューブ13と、前記マニホールド11のインク排出口部11bに一端部が第2の接続部材14を介して接続され他端部が連結部材15に連結された第2のヘッド側インクチューブ16とを備える。また、マニホールド11のインク導入口部11aとインク排出口部11bとは、印字ヘッド1の全噴射チャンネルに連通するインク溜まり部11cを通じて相互に連通されている。そして、インク導入口部11aとインク排出口部11bとは上向きに開口している。なお、インク排出口部11bと第2の接続部材14との間には、ゴミが印字ヘッド1側に移動するのを防止するために、第1のフィルタ部材17が設けられている。
【0020】また、図5に詳細に示すように、前記印字ヘッド1とマニホールド11との接続部分で、前記マニホールド11のインク排出側端部の、噴射チャンネル1aよりもチャンネル配列方向の外側に気泡溜まり部11dが形成されている。マニホールド11は、前記気泡溜まり部11dの上側において、インク排出口部11bが位置している。なお、前記気泡溜まり部11dは、そこに滞留する気泡がある程度の大きさに成長しても、吸引パージによって吸引されることがないように、前記噴射チャンネルの配列方向において少なくとも1.5mmの幅Wを有する
【0021】前記キャリッジ3には、前記連結部材15と、前記第1の接続部材12に着脱可能に連結される接続受け部材18が設けられている。なお、第1の接続部材12と接続受け部材18との間には、ゴミが印字ヘッド1側に移動するのを防止するために、第2のフィルタ部材19が設けられている。
【0022】また、前記接続受け部材18には、一端部がインクタンク21に接続され途中にインク循環用ポンプ22が設けられた第1のタンク側インクチューブ23の他端部が接続されている。ポンプ22は、公知の種々の形式のものが利用できるが、図1のものは、複数のローラをインクチューブ23に順次押し付けながら移動させるチューブポンプである。連結部材15には、一端部がインクタンク21に接続され途中に開閉バルブ25(例えば電磁式開閉バルブ)が設けられた第2のタンク側インクチューブ26の他端部が接続されている。開閉バルブ25は、循環ポンプ22が駆動されるときにのみ開くものである。前記インク循環用ポンプ22および開閉バルブ25には、マイクロコンピュータからなるパージ制御手段27が連係され、該パージ制御手段27にて、循環パージにおけるインク循環用ポンプ22および開閉バルブ25の制御が行われるようになっている。
【0023】前記インクタンク24内には、邪魔板等が設けられ、第2のインク流路およびリターン流路によって戻されたインクがその邪魔板間を蛇行して流れる際に、インクに含まれる気泡を浮力によって分離し、再び第1のインク流路を通じて流出しないように構成されている。
【0024】また、印字エリアの側方の回復エリアには、印字ヘッド1内のインクを吸引する吸引パージ装置31が設けられている。吸引パージ装置31は、印字ヘッド1のノズル面を覆う吸引キャップ32と、該吸引キャップ32に吸引パイプ33を通じて接続される吸引用ポンプ34とを備え、図示しない駆動機構で吸引キャップ34を印字ヘッド1に接近させてノズル面を覆い、インクを吸引してパージを行うものである。かかる吸引パージ装置31も、パージ制御手段27に連係され、周知のように、インクの不噴射あるいは噴射不良の場合に、印字ヘッド1内のインクを吸引して良好な噴射状態を確保するパージ動作を行うようになっている。そして、かかる吸引パージ装置33は、循環流路内の気泡を除く循環パージを行う際に、吸引キャップ34が印字ヘッド1のノズル面を覆って閉空間を形成するようになっている。
【0025】印字動作時には、開閉バルブ25が閉鎖されると共に、インク循環用ポンプ22が第1のタンク側インクチューブ23を閉塞しない状態で停止される。印字ヘッド1でのインク噴射により消費されたインクは、インクタンク21から第1のインク流路23,13をへて補給される。
【0026】インクチューブ23,13,16,26(特にインク供給側となるインクチューブ23,13)内の壁面等に付着している気泡やインクに浮遊している気泡を除くために、循環パージが行われる際には、まず、キャリッジ3が回復エリアに移動して印字休止状態とされる。それから、パージ制御手段27による制御にて、インク循環用ポンプ22が駆動されると共に開閉バルブ25が開放され、インクタンク21から、第1のインク流路を構成する第1のタンク側インクチューブ23および第1のヘッド側インクチューブ13を通じてマニホールド11のインク溜まり部11cにインクが供給され、該インク溜まり部11cから、第2のインク流路を構成する第2のヘッド側インクチューブ16および第2のタンク側インクチューブ26を通じて、インクタンク21に回収される。この流れの圧力は、インクチューブの壁面等に付着している気泡を移動させるのに十分な大きさである。これにより、循環流路内の気泡は、インクとともにインクタンク24に運ばれ、前述のようにインクタンク内でインクから分離される。なお、インクタンク21内には、邪魔板等が設けられ、回収された気泡が再びインクチューブ23を通じて流出しないように構成されている。この循環パージ際には、吸引キャップ34が前進せしめられて印字ヘッド1のノズル面を覆うようになっている。
【0027】インク循環パージが終了すると、開閉バルブ25が閉鎖されると共に、インク循環用ポンプ22が第1のタンク側インクチューブ23を閉塞しない状態で停止される。
【0028】その後、吸引用ポンプ34が駆動されることにより、印字ヘッド1内のインクが吸引キャップ32を通じて吸引される。
【0029】従来の技術の欄において説明したように、循環パージ、吸引パージが順次行われると、循環パージにおいて、インクの流れが、マニホールド102のインク溜まり部102bの端部でほぼ直角に曲がり、また、吸引パージにおいても、インク流路103から遠い端部において遅くなる。このため、インク流路109側の噴射チャンネルの配列方向端部に、気泡Sが滞留しやすい。
【0030】本実施の形態では、この滞留しやすいことを利用して、マニホールド11のインク排出側端部の、噴射チャンネル1aよりもチャンネル配列方向の外側には、気泡溜まり部11dが形成されているので、気泡Sを、図4に示すように、その気泡溜まり部11dすなわちチャンネル配列方向の外側に滞留させ、吸引パージやインク噴射にともなうインクの流れにより、印字ヘッド1の噴射チャンネル1aに引き込まれることのないようにしている。特に、気泡溜まり部11dは、前記噴射チャンネルの配列方向において少なくとも1.5mmの幅を有するようにしているので、噴射チャンネル1a内へ引き込まれるのを確実に回避するのに十分な大きさとされている。
【0031】気泡溜まり部11dにおいてある程度の大きさに成長した気泡Sは、浮力により、マニホールド11のインク排出口11bまたはそれに隣接する第2のヘッド側インクチューブ16の鉛直部分に捕捉される。この部分には、吸引パージやインク噴射にともなうインクの流れが生じないから、捕捉された気泡が噴射チャンネル1a内へ引き込まれことはない。この部分の気泡は、次の循環パージによってインクタンク21に回収される。
【0032】なお、本発明において、インクタンクとしては、大容量のメインタンクと印字ヘッドとの間にサブタンクを設けたものにおいて、そのサブタンクにインクを循環させるものにも、同様に適用することができ、また、前記実施の形態においては、循環パージの際に、印字ヘッドのノズル面をキャップにて覆って閉空間を形成するために、吸引パージを行う吸引パージ装置の吸引キャップを利用しているが、本発明はそれに限定されるものではなく、専用のキャップ手段を設けることもできるし、印字停止時におけるインクの乾燥を防止するのに用いられる保存キャップ手段を用いることもできる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0034】請求項1の発明は、ポンプを駆動して、インクを、インクタンク、第1のインク流路、マニホールドおよび第2のインク流路において循環させ、その循環経路内の気泡を除き、その後、吸引パージ手段により、印字ヘッドの噴射チャンネルの噴射側からインクを吸引する。その際、印字ヘッドとマニホールドとの接続部分で、前記マニホールドのインク排出側端部の、噴射チャンネルよりもチャンネル配列方向の外側に気泡溜まり部を形成しているので、循環パージもしくは吸引パージによって、マニホールド内およびその供給側からの気泡がマニホールドの端部に集合しても、噴射チャンネル内に引き込まれることはなく、噴射不良を回避することができる。
【0035】請求項2の発明は、気泡溜まり部の上側に、第2のインク流路が接続されるインク排出口部を設けているので、気泡溜まり部に溜まっている気泡が、成長すると、浮力により上昇して、インク排出口部または第2のインク流路に捕捉され、吸引パージあるいは噴射動作にともなうインクの流れによっても、噴射チャンネル内に引き込まれることがなくなり、その気泡による噴射不良を確実に回避することができる。
【0036】請求項3の発明は、気泡溜まり部が、噴射チャンネルの配列方向において少なくとも1.5mmの幅を有するので、気泡を気泡溜まり部に確実に溜めることができる。
【0037】請求項4の発明は、印字ヘッドが下向きにインクを噴射するように支持され、マニホールドのインク排出口部がマニホールドに上向きに開口するように形成されていることから、気泡溜まり部の気泡がある程度の大きさに成長すると、浮力により上方に移動する構成が容易に達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット式記録装置の概略構成を示す図である。
【図2】同装置の動作の説明図である。
【図3】同装置の動作の説明図である。
【図4】同装置の動作の説明図である。
【図5】同装置の一部拡大断面図である。
【図6】従来装置の動作の説明図である。
【図7】従来装置の動作の説明図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド
3 キャリッジ
11 マニホールド
11a インク導入口部
11b インク排出口部
11c インク溜まり部
11d 気泡溜まり部
13 第1のヘッド側インクチューブ
16 第2のヘッド側インクチューブ
21 インクタンク
22 インク循環用ポンプ
23 第1のタンク側インクチューブ
26 第2のタンク側インクチューブ
27 パージ制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の噴射チャンネルを有する印字ヘッドと、インクタンクから、印字ヘッドに接続されたマニホールドにインクを供給する第1のインク流路と、前記マニホールドからインクタンクにインクを回収する第2のインク流路と、前記インクタンク、第1のインク流路、マニホールドおよび第2のインク流路においてインクを循環させその循環経路内の気泡を除くポンプと、前記印字ヘッドの噴射チャンネルの噴射側からインクを吸引する吸引パージ手段とを備えたインクジェット式記録装置において、前記印字ヘッドとマニホールドとの接続部分で、前記マニホールドのインク排出側端部の、前記噴射チャンネルよりも噴射チャンネル配列方向の外側に気泡溜まり部が形成されていることを特徴とするインクジェット式記録装置。
【請求項2】 前記マニホールドは、前記気泡溜まり部の上側において、前記第2のインク流路が接続されるインク排出口部が設けられているところの請求項1記載のインクジェット式記録装置。
【請求項3】 前記気泡溜まり部は、前記噴射チャンネルの配列方向において少なくとも1.5mmの幅を有するものであるところの請求項1または2記載のインクジェット式記録装置。
【請求項4】 前記印字ヘッドは、下向きにインクを噴射するように支持されており、その上側に、インク排出口部が上向きに開口するマニホールドが設けられているところの請求項2または3記載のインクジェット式記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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