説明

インクジェット記録装置

【課題】 ロータリーエンコーダに偏心があったとしても、記録媒体の搬送量を正確に測定可能とする。
【解決手段】 インクジェット記録装置は、記録媒体を搬送する搬送部と、記録媒体の搬送方向に沿ったノズル列を有する記録ヘッドと、搬送された記録媒体の搬送量を検出する搬送量検出部とを備えている。搬送量検出部は、記録媒体に接触して回転することで当該記録媒体の実際の搬送量を検出するロータリーエンコーダを有している。ロータリーエンコーダの一回転あたりの許容回転角度をβとして、式(1)の関係を満たした許容回転角度βを、ロータリーエンコーダの整数回転分に加えた際の回転距離が、搬送部による一度の搬送距離の整数分の1と設定されている。
−2度≦β≦2度・・・(1)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばインクジェット記録装置には、シート状の記録媒体を搬送する搬送部と、搬送装置による記録媒体の実際の搬送量を検出するための搬送量検出部とが備えられている。搬送部は、搬送量検出部の検出結果をフィードバックすることで記録媒体の搬送量を決定し、正確な搬送を可能としている。
ここで、搬送量検出部では、搬送部に備わる搬送ローラを回転させるモータの回転量をロータリーエンコーダで検出することで実際の搬送量を検出し、以降の搬送量を決定している(例えば特許文献1参照)。しかしながら、このような搬送量検出部であると、モータの回転量を正確に検出できたとしても、搬送ローラの偏心、記録媒体の滑り、記録媒体の厚さ、搬送ローラとモータの駆動系のギアやベルト等の接続部での遊び、バックラッシュ等によってモータの回転量を搬送量に正確に反映できないおそれがあった。
このため、近年においては、記録媒体の表面にロータリーエンコーダを接触させ、記録媒体の搬送量を直接検出する搬送量検出部が開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−21933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ロータリーエンコーダで記録媒体の搬送量を直接検出する場合においても、ロータリーエンコーダ自体の偏心が検出結果に反映されてしまうのが実状である。
本発明の課題は、ロータリーエンコーダに偏心があったとしても、記録媒体の搬送量を正確に測定可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、
記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部による前記記録媒体の搬送方向に沿ったノズル列を有する記録ヘッドと、
前記搬送部により搬送された前記記録媒体の搬送量を検出する搬送量検出部とを備え、
前記搬送量検出部は、
前記記録媒体に追従して回転することで当該記録媒体の実際の搬送量を検出するロータリーエンコーダを有し、
前記ロータリーエンコーダの一回転あたりの許容回転角度をβとして、式(1)の関係を満たした許容回転角度βを、前記ロータリーエンコーダの整数回転分に加えた際の回転距離が、前記搬送部による一度の搬送距離の整数分の1と設定されていることを特徴としている。
−2度≦β≦2度・・・(1)
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記ロータリーエンコーダの真の中心から実際の回転中心までの距離をk、前記記録ヘッドによる前記搬送方向の印画解像度をdとすると、
前記許容回転角度βは式(2)の関係もさらに満たすことを特徴としている。
k・sinβ<±d/2・・・(2)
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送部は、前記記録媒体を搬送するための搬送ローラを備え、
前記ロータリーエンコーダは前記搬送ローラに追従して回転することで、前記記録媒体に追従して回転し、
前記搬送ローラの整数回転分の回転距離が、前記搬送部による一度の搬送距離の整数分の1と設定されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ロータリーエンコーダに偏心があったとしても、記録媒体の搬送量を正確に測定可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本実施形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す側面図である。
【図3】本実施形態に係るロータリーエンコーダの偏心を示す説明図である。
【図4】本実施形態に係るロータリーエンコーダの回転角度と回転距離との関係を示すグラフである。
【図5】本実施形態に係る記録ヘッドが主走査方向に往復動作する際、往動時及び復動時のそれぞれで個別の領域に画像を形成する場合を示す説明図である。
【図6】本実施形態のインクジェット記録装置の主制御構成を示すブロック図である。
【図7】本実施形態のインクジェット記録装置により2スキャンで画像を形成する場合を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0011】
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図であり、図2は側面図である。図1及び図2に示すようにインクジェット記録装置1には、シート状の記録媒体Pを搬送する搬送部2と、搬送部2により搬送された記録媒体Pに対して画像を形成する画像形成部3と、搬送部2により搬送された記録媒体Pの搬送量を検出する搬送量検出部4とが設けられている。
【0012】
画像形成部3には、棒状のキャリッジレール51が搬送部2による搬送方向に直交する方向に沿って配置されている。キャリッジレール51には、図示しないキャリッジ駆動機構によって駆動されるキャリッジ5がキャリッジレール51に沿った方向(以下、主走査方向という。)に往復移動自在に支持されている。
【0013】
キャリッジ5には、下方の記録媒体Pに対してインクを吐出する記録ヘッド6が搭載されている。記録ヘッド6は、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のインクセットやそれらとライトYMCKのセット等に対応できるように8個或いは16個搭載されている。また、キャリッジ5には、図示を省略するが、記録ヘッド6に供給する各色のインクを貯留するためのサブインクタンクが搭載されており、それぞれのサブインクタンクには、各色のインクを貯蔵するインクタンクに接続されたインク供給管がそれぞれ連結されている。サブインクタンクには、インク供給管を介してインクタンクから適宜インクが供給されるようになっている。
【0014】
記録ヘッド6は、キャリッジレール51に沿ったキャリッジ5の往復移動にあわせて主走査方向に走査しながら各色のインクを記録媒体Pに対して吐出して画像形成を行うよう構成されている。本実施形態では、その際、記録ヘッド6がその往路方向への走査及び復路方向への走査の両方でそれぞれインクを吐出し、インクジェット記録を行うよう設定されている。記録ヘッド6のノズル面61には、複数のノズル62が搬送方向に沿って配列されノズル列63をなしている。例えば図2に示すようにノズル列63一列あたりのノズル数をn、ノズル間隔をpとすると、搬送方向の最上流のノズル62から最下流のノズル62までの距離Lは、L=(n−1)・pで表される。
【0015】
インクジェット記録装置1の画像形成部3の下方には搬送部2が配置されている。搬送部2には、記録媒体Pを搬送させるための搬送ローラ21が設けられている。
また、搬送量検出部4には、記録媒体Pに直接接触して追従回転することで記録媒体Pの実際の搬送量を検出するロータリーエンコーダ41が設けられている。ここでロータリーエンコーダ41の回転板42が図3に示すように半径Rの円板であると、実際の回転中心Aが真の中心Oから距離kだけ偏心してしまうのが実状である。回転板42が単位微小角αだけ回転した距離をLsとすると、図3に示すように真の中心Oの直下方に実際の回転中心Aが配置された状態から回転した場合、以下の式(3)の関係が成立する。
Ls=(r+k)・sinα・・・(3)
【0016】
しかし図3の状態から回転角が180度前後になると以下の式(4)の関係になる。
Ls=(r−k)・sinα・・・(4)
【0017】
したがって回転板42に距離kだけの偏心がある場合にはロータリーエンコーダ41にて一定の微小角を駆動しても最大2k・sinαの振れが存在することになる。ただしこの振れは1回転毎に0に修正される。
図4はロータリーエンコーダ41の回転角度と回転距離との関係を示すグラフである。回転板42に偏心がない場合は直線Q1となり、偏心がある場合は波線Q2となる。偏心があったとしても図4に示すように1回転分の回転距離L1は常に一定となる。図3の例では回転板42が真円であり偏心した回転中心Aが点としてとらえているが、実際には回転板は楕円であったり周縁がデコボコしていたりする。また、回転中心自体も1回転内で振れる可能性はあるがいずれにしろ一回転の回転距離L1に変化はない。
【0018】
ところで、図4において1回転より角度βだけ回転した場合の誤差について考える。図4では1回転+βだけ回転してB点に停止しており、このときの理想距離との誤差Leを求める。やはりβは微小角度するとLeは最大でも式(5)の関係となる。
Le=r・sinβ−(r―k)・sinβ=k・sinβ・・・(5)
【0019】
そして、印画画質から考慮すると、送り誤差が印画解像度d(ノズルピッチではない)に至るまでは一方的に悪化する。つまり、面積階調であるため、印画位置がずれるほど他ドットとの重なり量が多くなり、そのため筋ムラの原因となるとともに濃度も薄くなる。この傾向はちょうど印画解像度dで隣のドットと重なり最悪となるが、これを超すと濃度と筋ムラが改善するため、一見画質は上がって見えてくる。なお、この症状は2ドット隣の印画データと入れ替わっているためザラツキ等の原因となる。
これらの点からインクジェット記録ヘッドでの印画においては、送り誤差と画質の関係は一般的に±d/2の範囲内に収めることが望まれている。このため、1回転からずれて送る場合の許容回転角度βは式(2)の関係を満たす。
k・sinβ<±d/2・・・(2)
【0020】
ここで、実際の回転中心Aと真の中心Oとのずれた距離kは、一般的に±5mm程度の公差である。また、720dpiの場合、印画解像度dは35μmである。これらの値を式(2)に代入すると、0.5×sinβ<±0.0017となり、これから許容角度βを求めるとおおよそ2度となる。つまり、許容角度βは以下の式(1)を満たしていることが好ましい。
−2度≦β≦2度・・・(1)
【0021】
例えば、記録ヘッド6が主走査方向に往復動作する際、往動時及び復動時のそれぞれで個別の領域に画像を形成する場合を図5に示す。図5では、記録媒体P上に往動時に形成されたドット群D1と、復動時に形成されたドット群D2とが示されている。図面上では往動時あるいは復動時の記録ヘッド6がそれぞれ搬送方向にずれた位置に配置されているが、これは記録媒体Pから見た記録ヘッド6の位置を示しており、実際には記録ヘッド6は搬送方向に対しては一定の位置に配置されている。往動から復動に切り替わる際、あるいは復動から往動に切り替わる際には、搬送部2は記録媒体Pを搬送距離Tだけ搬送する。この搬送部2における一度の搬送距離Tはn・pとなる。
この一度の搬送距離Tの整数分の1が、上述した式(1)の関係を満たした許容回転角度βを、ロータリーエンコーダ41の整数回転分に加えた際の回転距離に設定されている。例えば、許容回転角度βを0とし、一度の搬送距離T(1/1)をロータリーエンコーダ41の1回転分の回転距離L1と同じに設定した場合には、搬送部2が記録媒体Pを一度の搬送距離Tだけ搬送するとロータリーエンコーダ41も一回転だけ回転することになる。上記したようにロータリーエンコーダ41が一回転すればその際の回転距離L1に変動はないので、ロータリーエンコーダ41の偏心の影響を防止することができる。したがって、ロータリーエンコーダ41に偏心があったとしても、記録媒体Pの搬送量を正確に測定することができる。
なお、一度の搬送距離Tの1/N(Nは2以上の整数)の距離を、ロータリーエンコーダ41の整数回転分の回転距離L1に対応付けさせておけば、一度の搬送距離Tがロータリーエンコーダ41の整数回転分の回転距離L1となるので、この場合においても記録媒体Pの搬送量を正確に測定することができる。
【0022】
図6は、インクジェット記録装置1の主制御構成を示すブロック図である。この図6に示すように、インクジェット記録装置1の制御部8には、記録ヘッド6、キャリッジ5、ロータリーエンコーダ41、搬送ローラ21の駆動源211等が電気的に接続されている。
制御部8は、CPU(中央演算装置)と、メモリとを有して構成され、インクジェット記録装置1の各構成要素を制御する。メモリは、記録媒体Pに形成する画像のデータや、インクジェット記録装置1の各構成要素を制御するためのプログラムを記憶している。CPUは、メモリに格納された画像のデータやプログラムに基づいて演算を行ない、この演算結果に基づいて各構成要素に制御信号を送信する。
また、制御部8は、ロータリーエンコーダ41の検出結果から記録媒体Pの搬送量を認識し、その搬送量を基に搬送ローラ21の回転量を制御し、記録媒体Pの搬送量を制御する。
【0023】
次いで、本実施形態の作用について説明する。
制御部8は、画像記録タイミングになると、記録媒体Pが間欠で搬送させられるように搬送ローラ21の駆動源211を制御する。このとき、制御部8は、ロータリーエンコーダ41の検出結果に基づきながら、記録媒体Pを一度の搬送距離Tだけ搬送している。そして、記録媒体Pが停止した状態になると、制御部8はキャリッジ5を制御して、記録ヘッド6を記録媒体P上で走査させる。キャリッジ5の走査時においては、制御部8は、各記録ヘッド6からインクが吐出されるように記録ヘッド6を制御し、記録媒体P上に画像を記録する。
【0024】
以上のように本実施形態によれば、ロータリーエンコーダ41に偏心があったとしても、記録媒体Pの搬送量を正確に測定することができる。
【0025】
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。以下の説明において、上記実施形態と同一部分は同一符号を付してその説明を省略する。
例えば、高密度で印画する場合には図7に示すように往動時に形成したドット群D3の間に復動によってドット群D4を形成し、さらに復動時に形成したドット群D4の間に次の往動によってドット群D5を形成するという流れを2スキャン毎に繰り返すことで、高画質な画像を形成することもある。なお、ドット群D3を形成する際においては、搬送方向下流側の半分のノズル62からはインクを吐出せず、上流側半分のノズル62のみインクを吐出しているので、吐出していない部分においては白抜きの円で示している。
この場合、一度の搬送距離は往動後と復動後で異なる。例えば図7に示す例ではノズル数が8個であるため、往動後の搬送距離T1はT1=3.5・pとなり、復動後の搬送距離T2はT2=4.5・pとなる。つまり、搬送距離T1,T2は、4・p±0.5・pであるが、前項の4・pがロータリーエンコーダ41の整数回転分の回転距離に対応し、後項の±0.5・p分が式(2)の関係を満たす許容回転角度βでの回転距離Leに対応する。±0.5・p分が式(2)の関係を満たす許容回転角度βでの回転距離Le内に収まっていればよい。
この場合においても、ロータリーエンコーダ41の偏心の影響を小さくすることができ、ロータリーエンコーダ41に偏心があったとしても、記録媒体Pの搬送量を正確に測定することができる。
【0026】
〔実施例〕
以下、2スキャンでの画像形成の場合の具体的な実施例を示す。ここで、ノズル間隔pが70.5μm(360dpi)、ノズル数が2048個の記録ヘッド6を用いて720dpiの印画を行う場合について考える。ノズル間隔pの2倍の解像度になるので、往動後の搬送距離T1は1024.5×70.5μmとなり、復動後の搬送距離T2は1023.4×70.5μmとなる。つまり、搬送距離T1,T2は、1024・p±0.5・p
そして、ロータリーエンコーダ41の回転板42の一回転の回転距離L1は1024×70.5μm=72.2mmとなるので、直径23mmの回転板42を準備すればよい。この場合、1回転からずれる距離Lsは0.5×70.5μm≒35μmとなるので、回転角は35μm/72.2mmとなる。偏心による誤差Leは、k・sin(2π・35μm/72.2mm)=0.003・kとなる。式(2)により、送り誤差は±35μm/2=17.5μm以下であることが好ましいので、k=17.5μm/0.003=5.8mmとなり、直径23mmの回転板42の偏心が5.8mmまで許容されることになる。
【0027】
また、印画データの配列を変えれば、往動後の搬送距離T1を1025.5×70.5μmとし、復動後の搬送距離T2を1022.5×70.5μmとすることもできるが、この場合においても上記と同様に距離kを求めると2mm弱となる。2mm弱の許容量に収まる偏心であれば正確な搬送が可能となる。
【0028】
なお、上記実施形態では2スキャンでの画像形成を例示して説明したが、本発明の構成は3スキャン以上の画像形成の場合でも適用可能である。例えば3スキャンの場合では一度の搬送距離の端数が1/3となり、4スキャンの場合では一度の搬送距離の端数が1/4となる。
【0029】
また、上記実施形態ではロータリーエンコーダ41が記録媒体Pに接触することで追従回転する場合を例示して説明したが、ロータリーエンコーダ41が搬送ローラ21に追従して回転するようにして記録媒体Pに追従して回転させてもよい。この場合、搬送ローラ21の整数回転分の回転距離が、搬送部2による一度の搬送距離の整数分の1と設定されていれば、記録媒体Pに直接ロータリーエンコーダ41を接触させなくとも正確に搬送量を検出することが可能となる。
【符号の説明】
【0030】
1 インクジェット記録装置
2 搬送部
3 画像形成部
4 搬送量検出部
5 キャリッジ
6 記録ヘッド
8 制御部
21 搬送ローラ
41 ロータリーエンコーダ
42 回転板
61 ノズル面
62 ノズル
63 ノズル列

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部による前記記録媒体の搬送方向に沿ったノズル列を有する記録ヘッドと、
前記搬送部により搬送された前記記録媒体の搬送量を検出する搬送量検出部とを備え、
前記搬送量検出部は、
前記記録媒体に追従して回転することで当該記録媒体の実際の搬送量を検出するロータリーエンコーダを有し、
前記ロータリーエンコーダの一回転あたりの許容回転角度をβとして、式(1)の関係を満たした許容回転角度βを、前記ロータリーエンコーダの整数回転分に加えた際の回転距離が、前記搬送部による一度の搬送距離の整数分の1と設定されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
−2度≦β≦2度・・・(1)
【請求項2】
請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記ロータリーエンコーダの真の中心から実際の回転中心までの距離をk、前記記録ヘッドによる前記搬送方向の印画解像度をdとすると、
前記許容回転角度βは式(2)の関係もさらに満たすことを特徴とするインクジェット記録装置。
k・sinβ<±d/2・・・(2)
【請求項3】
請求項1又は2記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送部は、前記記録媒体を搬送するための搬送ローラを備え、
前記ロータリーエンコーダは前記搬送ローラに追従して回転することで、前記記録媒体に追従して回転し、
前記搬送ローラの整数回転分の回転距離が、前記搬送部による一度の搬送距離の整数分の1と設定されていることを特徴とするインクジェット記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−187742(P2012−187742A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−51226(P2011−51226)
【出願日】平成23年3月9日(2011.3.9)
【出願人】(305002394)コニカミノルタIJ株式会社 (317)
【Fターム(参考)】