インターネットプロトコルマルチメディアサブシステムにおける協調セッションの制御権の移転およびデバイス間移転
無線送受信機(WTRU)が、制御側のWTRUから別のWTRU、例えば被制御側のWTRUに、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)協調セッションの制御権を移転するために、協調セッションの制御権の移転を要求する方法および装置が開示される。協調セッションの制御権の移転の要求は、IMSのSCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)に送信される。WTRUが、あるWTRUから別のWTRUにIMSの協調セッションのメディアセッションフローを移転するために、デバイス間移転(IDT)を要求する方法および装置も開示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信が発展するにしたがい、無線技術はさらなる機能と能力を可能にする。1つの能力は、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)のセッションを保持する能力である。IMSは、IP基盤のマルチメディアサービスを実現するための、アーキテクチャのフレームワークである。無線送受信ユニット(WTRU)は、限定はされないが、UTRAN(UMTS (Universal Mobile Telecommunications System) Terrestrial Radio Access Network)、LTE(Long Term Evolution)、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、またはWLAN(Wireless Local Area Network)技術などの技術に基づくネットワークを含む、様々なアクセスネットワークを通じてIMSに接続することができる。WTRUは、パケット交換(PS)ドメインを通じてIMSにアクセスすることができる。ICS(IMS Centralized Services)を用いることで、WTRUは、回線交換(CS)ドメインを介して、IMSサービスにさらにアクセスすることができる。
【0003】
さらに、IMSセッションを用いることで、WTRUは、遠隔のパーティとのメディアセッションを保持することができる。これらのメディアセッションの例には、音声、映像または文字によるセッションがある。複数のWTRUが、IMSを用いて、遠隔のパーティとの1つまたは複数の協調メディアセッションに参加することもできる。
【発明の概要】
【0004】
コントローラWTRUから別のWTRUへのIMS協調セッションの制御権の移転を無線送受信ユニット(WTRU)が要求するための方法および装置が開示される。この方法および装置では、協調セッションの制御権の移転要求は、IMSのSCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)に送信される。SIP(session initiation protocol)メッセージングが、開示される方法および装置において通信のために用いられうる。また、WTRUが、IMSメディアセッションフローをあるWTRUから別のWTRUに移転するためのデバイス間移転(IDT)を要求するための方法および装置も開示される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
添付図面とともに例として与えられる以下の説明から、より深い理解を得られる。
【0006】
【図1A】1つまたは複数の開示される実施形態が実施されうる例示的な通信システムのシステム図である。
【図1B】図1Aに示される通信システムの中で用いられうる例示的な無線送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
【図1C】図1Aに示される通信システムの中で用いられうる、例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
【図2】インターネットプロトコルマルチメディアサブシステムの例を示す図である。
【図3】サードパーティの呼制御を用いた通信セッションの例を示す図である。
【図4】ファーストパーティの呼制御を用いた通信セッションの例を示す図である。
【図5】IMSセッションにおける、WTRUのための従来のシグナリングおよびベアラのアーキテクチャである。
【図6】IMS協調セッションにおける、2つのWTRUのためのシグナリングおよびベアラの経路を示す図である。
【図7】被制御側のWTRUにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す図である。
【図8】被制御側のWTRUにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての代替的な情報の流れを示す図である。
【図9】制御側のWTRUにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す図である。
【図10】制御側のWTRUにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての代替的な情報の流れを示す図である。
【図11】SCC ASにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す図である。
【図12】遠隔のパーティにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す図である。
【図13】遠隔のパーティにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す図である。
【図14】IPネットワークを介して遠隔のパーティとIMSセッション状態にあるWTRUの例を示す図である。
【図15】異なるIMS加入に属するWTRUの間での協調セッションのための、制御プレーンおよびユーザプレーンのパスを示す図である。
【図16】制御側のWTRUから被制御側のWTRUへのメディアセッションの移転についての情報の流れを示す図である。
【図17】制御側のWTRUから被制御側のWTRUへのメディアフローの移転についての情報の流れの代替的な実施形態を示す図である。
【図18】制御側のWTRUから被制御側のWTRUへのメディアセッションの移転についての情報の流れを示す図である。
【図19】制御側のWTRUから被制御側のWTRUへのメディアセッションの移転についての情報の流れを示す図である。
【図20】制御側のWTRUから被制御側のWTRUへのメディアセッションの移転についての情報の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態が実施されうる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、映像、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する複数のアクセスシステムでありうる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースを共有することによって、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にしうる。例えば、通信システム100は、符号分割多重接続(CDMA)、時分割多重接続(TDMA)、周波数分割多重接続(FDMA)、OFDMA(Orthogonal FDMA)、SC−FDMA(Single Carrier FDMA)などの1つまたは複数のチャネル接続方法を利用することができる。
【0008】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆電話交換回線網(PSTN)108、インターネット110および他のネットワーク112を含みうるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワークおよび/またはネットワーク要素を考慮することが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成される任意の種類のデバイスであってよい。例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成され、ユーザ装置(UE)、移動局、固定式または移動式の加入者ユニット、ページャ、携帯電話、PDA、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家電機器などを含みうる。
【0009】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含みうる。基地局114a、114bの各々は、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つとワイヤレスにインターフェースをとり、コアネットワーク106、インターネット110および/またはネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように構成される任意の種類のデバイスであってよい。例えば、基地局114a、114bは、BTS(base transceiver station)、Node−B、eNode−B、Home Node−B、Home eNode−B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどであってよい。基地局114a、114bは各々、単一の要素として示されるが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含みうることが理解されよう。
【0010】
基地局114aは、RAN104の一部であってよく、RAN104は、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)、例えば、BSC(base station controller)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなども含みうる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セルと呼ばれうる特定の地理的な領域(図示せず)の中で、無線信号を送信および/または受信するように構成されうる。セルはさらに、セルのセクタに分割されうる。例えば、基地局114aに関連するセルは、3個のセクタに分割されうる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3個の送受信機、すなわち、セルの各セクタに対して1個の送受信機を含みうる。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を利用することができるので、セルの各セクタに対して複数の送受信機を利用することができる。
【0011】
基地局114a、114bは、WTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数と、エアインターフェース116を介して通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、高周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であってよい。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を用いて確立されうる。
【0012】
より具体的には、上述したように、通信システム100は、複数のアクセスシステムであってよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセス方式を利用することができる。例えば、RAN104の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、UTRA(UMTS (Universal Mobile Telecommunications System) Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実行することができ、そのような無線技術は、WCDMA(wideband CDMA)を用いてエアインターフェース116を確立することができる。WCDMAは、HSPA(High-Speed Packet Access)および/またはHSPA+(Evolved HSPA)などの通信プロトコルを含みうる。HSPAは、HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)および/またはHSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)を含みうる。
【0013】
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、E−UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実行することができ、そのような無線技術は、LTEおよび/またはLTE−A(LTE-Advanced)を用いてエアインターフェース116を確立することができる。
【0014】
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(即ち、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、IS−2000(Interim Standard 2000)、IS−95(Interim Standard 95)、IS−856(Interim Standard 856)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、GERAN(GSM EDGE)などの無線技術を実行することができる。
【0015】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、Home Node−B、Home eNode−B、またはアクセスポイントであってよく、職場、自宅、自動車、キャンパスなどの局所的な領域で、無線接続を容易にするための任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実行して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実行して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラーベースのRAT(例えばWCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接の接続を有しうる。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスするのに必要ではないことがある。
【0016】
RAN104は、コアネットワーク106と通信することができ、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーションおよび/またはVoIP(voice over internet protocol)サービスを、WTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数に提供するように構成される、任意の種類のネットワークであってよい。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス、位置ベースのモバイルサービス、プリペイド発信、インターネット接続、映像配信などを提供することができ、かつ/または、ユーザ認証などの高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと、直接または間接的に通信していてもよいことが理解されよう。例えば、コアネットワーク106は、E−UTRA無線技術を利用していてもよいRAN104に接続されるだけではなく、GSM無線技術を利用する別のRAN(図示せず)とも通信していてもよい。
【0017】
コアネットワーク106はまた、WTRU102a、102b、102c、102dが、PSTN108、インターネット110および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割も果たす。PSTN108は、POTS(plain old telephone service)を提供する回線交換電話網を含みうる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートの、TCP、UDPおよびIPなどの共通の通信プロトコルを用いる、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含みうる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダにより所有および/または運用される有線もしくは無線の通信ネットワークを含みうる。例えば、ネットワーク112は、1つまたは複数のRANに接続される別のコアネットワークを含んでもよく、この別のコアネットワークは、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用しうる。
【0018】
通信システム100のWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全ては、マルチモード機能を含んでもよく、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを通じて異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含んでもよい。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を利用しうる基地局114aと通信し、IEEE802無線技術を利用しうる基地局114bと通信するように構成されうる。
【0019】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、取り外し不可能なメモリ130、取り外し可能メモリ132、電源134、GPS(global positioning system)チップセット136および他の周辺機器138を含みうる。WTRU102は、実施形態と矛盾することなく、前述の要素の任意の副次的な組み合わせを含みうることが理解されよう。
【0020】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他の種類の集積回路(IC)、ステートマシンなどであってよい。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理および/またはWTRU102が無線環境で動作できるようにするための任意の他の機能を実行することができる。プロセッサ118は、送受信機120に結合されてもよく、送受信機120は、送信/受信要素122に結合されうる。図1Bは、プロセッサ118および送受信機120を別々のコンポーネントとして示すが、プロセッサ118および送受信機120は、ともに電子パッケージまたは電子チップに統合されてもよいことが理解されよう。
【0021】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して、基地局(例えば基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成されうる。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/受信するように構成されるアンテナであってよい。別の実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UVまたは可視光の信号を送信および/または受信するように構成されるエミッタ/検出器であってよい。さらに別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送受信するように構成されうる。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成されてもよいことが理解されよう。
【0022】
また、送信/受信要素122は、単一の要素として図1Bに示されるが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含みうる。より具体的には、WTRU102はMIMO技術を利用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送信および受信するための、2つ以上の送信/受信要素122(例えば複数のアンテナ)を含みうる。
【0023】
送受信機120は、送信/受信要素122により送信されるべき信号を変調し、送信/受信要素122により受信される信号を復調するように構成されうる。上述したように、WTRU102は、マルチモード機能を有しうる。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えばUTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信できるようにするために、複数の送受信機を含みうる。
【0024】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)と結合されてもよく、またはこれらからのユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。また、プロセッサ118は、取り外し不可能なメモリ130および/または取り外し可能メモリ132のような任意の種類の適切なメモリからの情報にアクセスすることができ、そうしたメモリにデータを保存することができる。取り外し不可能なメモリ130は、RAM、ROM、ハードディスクまたは任意の他の種類のメモリ保存デバイスを含みうる。取り外し可能メモリ132は、SIM(subscriber identity module)カード、メモリスティック、SD(secure digital)メモリカードなどを含みうる。別の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU102、例えばサーバまたは自宅のコンピュータ(図示せず)に物理的に存在しないメモリからの情報にアクセスすることができ、そうしたメモリにデータを保存することができる。
【0025】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102の他のコンポーネントに電力を分配し、かつ/または他のコンポーネントへの電力を制御するように構成されうる。電源134は、WTRU102に電力を供給する任意の適切なデバイスであってよい。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含みうる。
【0026】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合されてもよく、GPSチップセット136は、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されうる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して位置情報を受信することができ、かつ/または、2つ以上の近隣の基地局から受信される信号のタイミングに基づいて、自身の位置を決定することができる。WTRU102は、実施形態と矛盾することなく、任意の適切な位置決定方法によって位置情報を得られることが理解されよう。
【0027】
プロセッサ118はさらに、他の周辺機器138と結合されてもよく、周辺機器138は、追加の特徴、機能および/または有線もしくは無線の接続を提供する、1つまたは複数のソフトウェアおよび/もしくはハードウェアモジュールを含みうる。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真または映像のための)、USB(universal serial bus)ポート、バイブレーションデバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(frequency modulated)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含みうる。
【0028】
図1Cは、一実施形態による、RAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上述したように、RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためのE−UTRA無線技術を利用することができる。RAN104はまた、コアネットワーク106と通信していてもよい。
【0029】
RAN104は、eNode−B140a、140b、140cを含みうるが、RAN104は、実施形態と矛盾することなく、任意の数のeNode−Bを含みうることが理解されよう。eNode−B140a、140b、140cは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するための、1つまたは複数の送受信機を各々含みうる。一実施形態では、eNode−B140a、140b、140cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eNode−B140aは例えば、WTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信するための、複数のアンテナを用いることができる。
【0030】
eNode−B140a、140b、140cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられてもよく、無線リソース管理についての決定、ハンドオーバーについての決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクでのユーザのスケジューリングなどを行うように構成されうる。図1Cに示されるように、eNode−B140a、140b、140cは、X2インターフェースを介して、互いに通信することができる。
【0031】
図1Cに示されるコアネットワーク106は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含みうる。前述の要素の各々は、コアネットワーク106の一部として図示されているが、これらの要素のいずれもが、コアネットワーク運用者以外のエンティティにより所有および/または運用されてもよいことが理解されよう。
【0032】
MME142は、S1インターフェースを介して、RAN104のeNode−B142a、142b、142cの各々に接続されてもよく、制御ノードとして動作することができる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラの有効化/無効化、WTRU102a、102b、102cが最初に接続されるときの具体的なサービングゲートウェイの選択などに関与する。MME142はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示せず)とを切り替えるための制御プレーン機能を提供することができる。
【0033】
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介して、RAN104のeNode−B140a、140b、140cの各々に接続されうる。サービングゲートウェイ144は一般に、WTRU102a、102b、102cへの/からのユーザデータパケットをルーティングし、および転送することができる。サービングゲートウェイ144はまた、eNode−B間でのハンドオーバー中のユーザプレーンのアンカーリング(anchoring)、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに対して利用可能である場合のページングのトリガ、WTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および保存などの他の機能を実行することもできる。
【0034】
サービングゲートウェイ144はまた、PDNゲートウェイ146に接続されてもよく、PDNゲートウェイ146は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0035】
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の固定回線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインターフェースとして動作するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよく、またはIPゲートウェイと通信してもよい。また、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダにより所有および/または運用される、他の有線または無線ネットワークを含みうる他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。
【0036】
無線通信は、IMS(IP Multimedia Subsystem)を用いることを含みうる。例えば、図1Cに示されるようなLTEでは、または任意の他のRAN/コアネットワークでは、他のネットワーク112はIMSを含みうる。IMSを用いた通信セッションは、あるWTRUから別のWTRUに移転されてもよく、または複製されてもよい。
【0037】
図2は、IMS201、IMネットワーク202、回線交換(CS)ネットワーク204、レガシーネットワーク206を含み、無線送受信ユニット(WTRU)210と通信する、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアコアネットワーク(IM CN)の一例の図である。IMS201は、パケット交換ドメインを通じて送られる、音声、映像、文字、チャットまたはこれらの組み合わせなどのIMサービスに対応するためのコアネットワーク(CN)要素を含む。図示されるように、IMS201は、HSS(Home Subscriber Server)220、アプリケーションサーバ(AS)230、CSCF(Call Session Control Function)240、BGF(Breakout Gateway Function)250、MGF(Media Gateway Function)260、およびSCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)270を含む。図2に示される論理的なエンティティおよび信号経路に加えて、IMSは、1つまたは複数の物理的なデバイスに存在しうる任意の他の構成の論理的なエンティティを含みうる。この論理的な例には示されないが、WTRUは別個の物理的なユニットであってよく、Node−BまたはeNB(enhanced Node-B)のような基地局を介して、IM CNに接続されうる。
【0038】
WTRU210は、有線および/または無線の環境において動作および/または通信するように構成される、任意の種類のデバイスであってよい。
【0039】
HSS20は、加入(subscription)に関する情報を保持および提供して、IMセッションを扱うネットワークエンティティを支援することができる。例えば、HSSは、IMSユーザの識別情報、セキュリティ情報、位置情報およびプロファイル情報を含みうる。
【0040】
AS230は、SIPアプリケーションサーバ、OSAアプリケーションサーバ、またはCAMEL IM−SSFであってよく、IMサービスの価値を向上させることができ、ホームネットワークまたはサードパーティの場所に存在しうる。ASは、ホームネットワーク、コアネットワークまたはスタンドアロンのASネットワークなどのネットワークに含まれうる。ASは、IMサービスを提供することができる。例えば、ASは、ユーザエージェント(UA)の終了、リダイレクトサーバ、UAの開始、SIPプロキシ、またはサードパーティの呼制御の機能を実行することができる。
【0041】
CSCF240は、P−CSCF(Proxy CSCF)、S−CSCF(Serving CSCF)、E−CSCF(Emergency CSCF)またはI−CSCF(Interrogating CSCF)を含みうる。例えば、P−CSCFは、IMSの中でWTRUのために第1の接続点を提供することができ、S−CSCFは、セッションの状態を処理することができ、I−CSCFは、あるネットワーク運用者の加入者に宛てられたIMS接続のための、または、そのネットワーク運用者のサービスエリア内に現在位置するローミング中の加入者に宛てられたIMS接続のための接続点を、その運用者のネットワーク内で提供することができる。
【0042】
BGF250は、IBCF(Interconnection Border Control Function)、BGCF(Breakout Gateway Control Function)またはTrGW(Transition Gateway)を含みうる。BGFの一部として説明されるが、IBCF、BGCFまたはTrGWは、別個の論理的なエンティティを各々表してもよく、1つまたは複数の物理的なエンティティに存在してもよい。
【0043】
IBCFは、SIP/SDPプロトコル層において、アプリケーション特有の機能を提供し、運用者のドメイン間での相互接続を実行することができる。例えば、IBCFは、SIPアプリケーションの間の通信、ネットワークトポロジーハイディング、移転プレーン機能の制御、SIPシグナリング情報のスクリーニング、適切なシグナリングの相互接続の選択および課金データ記録の生成を可能にしうる。
【0044】
BGCFは、SIPメッセージのようなIMSメッセージのルーティングを決定することができる。この決定は、シグナリングプロトコルで受信される情報、管理情報またはデータベースへのアクセスに基づきうる。例えば、PSTN/CSドメインの停止について、BGCFは、PSTN/CSドメインのブレイクアウトがこれから起きるネットワークを判定し、MGCFを選択することができる。
【0045】
TrGWは、メディア経路(media path)に位置していてもよく、IBCFにより制御されてよく、ネットワークアドレスおよびポートの変換と、プロトコルの変換を行うことができる。
【0046】
MGF260は、MGCF(Media Gateway Control Function)、MRFC(Multimedia Resource Function Controller)、MRFP(Multimedia Resource Function Processor)、IMS−MGW(IP Multimedia Subsystem-Media Gateway Function)またはMRB(Media Resource Broker)を含みうる。MGFの一部として説明されるが、MGCF、MRFC、MRFP、IMS MGWまたはMRBは、別個の論理的なエンティティを各々表してもよく、1つまたは複数の物理的なエンティティに位置していてもよい。
【0047】
MGCFは、IMSのメディアチャネルのために、呼状態の接続制御を制御することができ、CSCF、BGCFおよび回線交換ネットワークエンティティと通信することができ、レガシーネットワークからの着呼のルーティングを決定することができ、ISUP/TCAPとIMサブシステム呼制御プロトコルとの間でプロトコル対話を実行することができ、MGCFで受信された帯域外情報をCSCF/IMS−MGWに転送することができる。
【0048】
MRFCおよびMRFPは、メディアストリームリソースを制御することができる。MRFCおよびMRFPは、入来するメディアストリームを混合し、メディアストリーム、例えばマルチメディア通知のためのメディアストリームの送信元を明らかにすることができ、例えば音声トランスコーディングまたはメディア分析を行うことによって、メディアストリームを処理することができ、例えば会議において共有のリソースへのアクセス権を管理することなどによって、発言権の制御を行うことができる。
【0049】
IMS−MGWは、回線交換ネットワークからのベアラチャネルおよびパケットネットワークからのメディアストリーム、例えばIPネットワークのRTPストリームを停止することができる。IMS−MGWは、メディア対話、ベアラ制御およびペイロード処理、例えば、コーデック、エコーキャンセラまたは会議ブリッジをサポートすることができる。IMS−MGWは、リソース制御についてMGCFと対話することができ、エコーキャンセラのようなリソースを管理することができ、コーデックを含みうる。IMS−MGWは、UMTS/GSM移転メディアをサポートするためのリソースを含みうる。
【0050】
MRBは、複数の異種のアプリケーションによる、異種のMRFリソースのプールの共有をサポートすることができる。MRBは、例えば、特定のMRF属性に基づいて、リソースを多く消費するアプリケーションにより要求されるような呼び出しに対して、特定のMRFリソースを割り当て、または解放することができる。例えば、MRFリソースをあるアプリケーションに割り当てるときに、MRBは、1つまたは複数の呼び出しで要求されるメディアリソースの特定の特性、アプリケーションの識別情報、異なるアプリケーションにMRFリソースを割り当てるための規則、アプリケーションごとまたは加入者ごとのSLAもしくはQoSの基準、または、特定のMRFリソースの容量モデルを評価することができる。
【0051】
SCC AS 270は、通信セッションの複製、移転、追加または削除などの一連の通信セッションサービスを、例えば、加入している複数のWTRUに提供することができる。SCC ASは、アクセス移転、セッション移転または複製、アクセスドメインの選択の終了(T−ADS)、複数のメディアフローの処理を実行することができる。SCC ASは、1つまたは複数のアクセスネットワークを通じて、メディアフローを結合または分割することができる。例えば、WTRUが、セッションのセットアップ中に追加のアクセスネットワークを通じてメディアフローを追加するように要求すると、または、WTRUが、1つまたは複数のアクセスネットワークを介するメディアフローを、既存のセッションに追加または既存のセッションから削除するように要求すると、メディアフローは、セッション移転、セッション停止のために、分割または結合されうる。
【0052】
通信セッションは、図1Aに示される通信システムなどの通信システムを用いて、図1Bに示されるWTRUなどのWTRUと、遠隔のデバイスとの間で実行されうる。WTRUは、図1Cに示されるRANなどのRANを介して、または、任意の他の有線または無線のアクセスネットワークを介して、通信システムにアクセスすることができる。通信セッションは、図2に示されるIMSによって提供されるIPマルチメディア(IM)サービスなどのサービスを含みうる。
【0053】
WTRU、遠隔のデバイスまたはネットワークは、通信セッションを制御することができる。通信セッションの制御は、例えば、メディアフローの開始または停止、メディアフローの追加または除去、他のWTRUへのメディアフローの移転または複製、ビットレートの調整、または通信の停止を含みうる。例えば、WTRUは、遠隔のデバイスとの通信セッションを開始することができる。WTRUは、最初は通信セッションを制御することができる。WTRUは、遠隔のデバイスとの通信セッションの制御権を、譲渡または共有することができる。
【0054】
図3は、WTRU310と遠隔のデバイス320の間での、IMSを用いた通信セッション300の一例の図である。通信セッション300は、ネットワーク350、例えば図2に示されるIM CNを介した、WTRU310と遠隔のデバイス320との間の、メディアフロー330(メディア経路)および制御シグナリング340(制御経路)を含みうる。IM CN350は、SCC AS352、AS354、CSCF356およびMGF358を含みうる。
【0055】
通信セッション300は、WTRU310と関連するSCC AS352により担当される。例えば、SCC AS352は、メディアフロー識別子および制御デバイス識別子などの、通信セッションに関する情報を保持することができ、通信セッション300に対して呼制御を行うことができる。簡単にするために、WTRU310とSCC AS352の間の通信セッションの一部は、アクセスレグ(access leg)と呼ばれ、SCC AS352と遠隔のデバイス320との間の通信セッションの一部は、リモートレグ(remote leg)と呼ばれうる。
【0056】
IMSを用いて通信セッション300を確立するために、WTRU310は、IM CN 350を介して接続(アクセスレグ)を開始することができる。WTRU310は、MGF358を介してメディアフロー330を、CSCF356を介して制御シグナリング340を受信することができる。遠隔のデバイス320は、遠隔のネットワーク(リモートレグ)を介して、例えばインターネット360を介して、通信セッション300に参加することができる。
【0057】
図4は、WTRU410と遠隔のユニット420との間での、IMSを用いたピアツーピア通信セッション400の一例の図である。通信セッション400は、図2に示されるIM CNのようなIM CN450を含みうるネットワークを介して確立される、メディアフロー430および制御シグナリング440を含みうる。IM CN450は、CSCF452およびMGF458を含みうる。WTRU410は、IM CNを用いることなく、遠隔のデバイスから直接制御信号およびメディアフローを受信してもよい。
【0058】
IMSを用いて通信セッション400を確立するために、WTRU410は、IM CN450を介して接続(アクセスレグ)を開始することができる。アクセスレグにおいて、WTRU410は、MGF458を介してメディアフロー430を、CSCF452を介して制御シグナリング440を受信することができる。WTRU410、遠隔のデバイス420またはこれら両方は、通信セッション400のために、通信を維持して呼制御機能を実行することができる。遠隔のデバイス420は、遠隔のネットワーク(リモートレグ)を介して、例えばインターネット460を介して、通信セッション400に参加することができる。
【0059】
図5は、WTRU501と遠隔のパーティ(図示せず)との間のIMSセッションのための、従来のシグナリングおよびベアラのアーキテクチャを示す。IMSセッションを通じて、WTRU501は、遠隔のパーティとのメディアフロー510に関与することができる。WTRU501は、LTEネットワークなどのネットワークを介して通信セッションに接続されうる。図5に実線で示されるメディアフロー510は、例えば、音声セッションまたは映像セッションであってよいが、別の種類のメディアフローも考慮される。WTRU501は、図5に点線で示される、メディア制御シグナリング経路520によって、メディアフロー510の制御を維持することができ、これは、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージを用いることを含みうる。
【0060】
WTRU501のメディアフロー510を制御するための制御シグナリング520は、WTRU501とCSCF(Call Session Control Function)502bとの間に延び、CSCF502bは、IMSにおけるセッション開始プロトコル(SIP)シグナリングを処理する。CSCF502bは、プロキシサーバとして動作しうるので、制御権の要求を受け入れることができ、制御権の要求を内部に提供し、制御権の要求を変換し、または制御権の要求を転送することができる。SCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)502aは、マルチメディアセッションのサービスの連続性を実現し、IMS通信セッションを担当する(anchor)。図5に示される実施形態では、SCC AS502aは、CSCF502bおよびWTRU501とのアクセスレグを確立し、CSCF502bおよび遠隔のパーティとのリモートレグも確立する。
【0061】
図6は、遠隔のパーティ(図示せず)とのIMS協調セッションにおける、2個のWTRU、すなわちWTRU−1 601およびWTRU−2 602のための、シグナリングおよびベアラの経路を示す。WTRU−601は、遠隔のパーティとのメディア経路610を有し、WTRU−1 601は、メディア制御シグナリング経路630により、メディアセッションの制御を維持する。WTRU−2 602は、別のメディア制御シグナリング経路640により、メディア経路620の制御を維持する。
【0062】
さらに、この実施形態では、WTRU−1 601は制御側のWTRU(controller WTRU)であり、WTRU−2 602は被制御側のWTRU(controllee WTRU)であり、WTRU−1 601は、2個のWTRUの協調メディアセッションに対する制御権を有する。制御側のWTRUとして、WTRU−1 601は、協調セッションを制御し、協調セッションの一部であるWTRU間で、メディアフローを追加し、除去し、解放し、複製し、または移転することができる。制御側のWTRUは、協調セッションのメディアフローに影響するWTRUによる要求を、許可または拒否することもできる。例えば、制御側のWTRU−1 601は、映像セッションなどのメディアフローのWTRU−2 602への移転を開始することができる。しかし、制御側のWTRU−1 601は、セッション移転のためのWTRU−2 602の要求を拒否してもよい。さらに、制御側のWTRU−1 601は、WTRU−2 602に協調セッションの制御権を移転することができるが、逆に、WTRU−2に制御権を移転させるためのWTRU−2による要求を拒否することができる。
【0063】
WTRU−1 601およびWTRU−2 602は、図6においては同じ加入条件にあり、協調セッションは、SCC AS603aにより担当され、SCC AS603aは、WTRU−1 601とのアクセスレグおよびWTRU−2 602とのアクセスレグを形成する。リモートレグは、標準的なIMSセッションとして、SCC AS603aによって、CSCF603bおよび遠隔のパーティに提示される。アプリケーションサーバ(AS)603cは、リモートレグで実行される。
【0064】
本明細書で詳述される実施形態は、ある制御側のWTRUから別のWTRUに協調セッションの制御権を移転するための情報の流れを示す。この実施形態は、対象のWTRUにより開始される協調セッションの制御権の移転、制御側のWTRUにより開始される協調セッションの制御権の移転、SCC ASにより開始される協調セッションの制御権の移転、および、遠隔のパーティにより開始される協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す。本明細書で詳述される実施形態はまた、あるWTRUから別のWTRUへの、メディアセッションまたはメディアフローのデバイス間移転(IDT)についての情報の流れも説明する。この実施形態は、発信元のSCC ASにより担当されるIDTと、対象のSCC ASにより担当されるIDTとを説明する。
【0065】
本明細書で説明される実施形態の情報の流れでは、SIPメッセージングが、WTRUと、SCC ASと、CSCFと、遠隔のパーティとの間で、制御プレーンのメッセージングに利用されうる。
【0066】
図7は、被制御側のWTRUにより開始される協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す。実施形態700において、被制御側のWTRUは、制御側のWTRUから被制御側のWTRUへの協調セッションの制御権の移転を開始する。最初は、協調セッションは、WTRU−1 701とWTRU−2 702と遠隔のパーティ703との間で確立され、WTRU−1 701は制御側のWTRUとして動作し、WTRU−2 702は被制御側のWTRU710として動作する。
【0067】
協調セッションは、SCC AS704により担当される(anchor)。各WTRUは、遠隔のパーティ703とのメディアフローを有してもよく、メディアフローAは、WTRU−1 701と遠隔のパーティ703との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 702と遠隔のパーティ703との間のメディアフローである(710)。WTRU−1 701が、現在、協調セッション710の制御を維持している。さらに、IMSのセッション開始プロトコル(SIP)メッセージが、WTRU−1 701とWTRU−2 702と遠隔のパーティ703との間の協調セッションで利用され、リンケージおよびセッションの制御権を提供することができる(710)。
【0068】
WTRU−1 701およびWTRU−2 702は、図3に示されるIP−CANなどのネットワークを介して接続されうる。簡単にするために、SCC AS704のみが示される。しかし、通信経路は、図2に示されるようなIP−CANの他の要素、および/または図1に示されるようなRANを含んでもよい。また、単一のSCC AS704が示されるが、通信経路は、複数のSCC AS、CSCF、およびASを含んでもよく、例えば、WTRU−1 701およびWTRU−2 702は、異なるSCC ASと各々関連付けられてもよい。2つのメディアフローが示されるが、協調セッションは、任意の数のWTRUにまたがる、任意の数の通信セッションおよびメディアフローを含んでもよい。
【0069】
実施形態700では、被制御側のWTRU−2 702は、制御側のWTRU−1 701から自身に協調セッションの制御権を移転しようとする。WTRU−2 702は、協調セッション720の制御権を移転するために、要求をSCC AS704に送信する。この要求は、制御権が移転されるべきである協調セッションの識別情報、新たな制御側の識別情報(すなわちWTRU−2 702)、または、移転の影響を受けるメディアフローの識別情報を含みうる。WTRUの識別情報は、登録された公開ユーザ識別情報(Public User Identity)、公開のGRUU(Globally Routable Agent Uniform Resource Identifier)、MSISDN(Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number)に基づく識別情報、電子メールアドレスに基づく識別情報、またはURL(Uniform Resource Locator)もしくはURI(Uniform Resource Identifier)に基づく識別情報を含みうる。
【0070】
協調セッションの制御権の移転の要求を受信した後で、SCC AS704は、1つまたは複数のメディアフローの協調セッションの制御権の移転が許可されるかどうか判定することができる。SCC AS704は、WTRU−2 702が、協調セッションを制御し協調セッションの制御に関する機能を実行する準備ができている、またはそれらを実行できるパーティであるかどうか、判定することができる。SCC AS704は、WTRU−2 702が、協調セッションの制御を行うことが(例えばWTRU−1 701により)許可されるかどうかを判定することができる。SCC AS704はまた、WTRU−2 702が、信用できる発信元であるかどうかを判定することもできる。WTRU−1 701が信用されているデバイスまたはユーザのリストを有する場合、SCC AS704は、WTRU−2 702またはそのプロファイルが、その信用リストのデバイスまたはユーザの中にあるかどうかを判定することができる。さらに、SCC AS704は、WTRU−2が、WTRU−1 701と同じユーザプロファイルに属するかどうかを判定することができる。
【0071】
SCC AS704は、2個以上の被制御側のWTRUが協調セッションに関与する場合、制御側のWTRU、すなわちWTRU−1 701または遠隔のパーティ703に同意を要求することができ、SCC AS704は、移転の要求に関する情報によって、他の被制御側のWTRUを更新することができる。
【0072】
SCC AS704は、協調セッションの制御権の移転の要求を、WTRU−1 701送信する(730)。このメッセージは、WTRU−1 701に、WTRU−2 702への協調セッションの制御権の移転を受け入れるように要求する。この要求は、新たな制御側の識別情報(即ち、WTRU−2 702のID)、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのID、またはセッションのメディア属性を含む、セッションについての関連する情報を含みうる。制御権が移転されようとしている協調セッション、または、協調セッションの制御権の移転の影響を受けるメディアフローを識別することは、WTRUが複数の協調セッションに関与する場合には特に重要である。
【0073】
WTRU−1 701は、要求についてユーザの入力を求めることができ、または、要求の受け入れは、事前に構成された条件にしたがって引き起こされうる。WTRU−1 701は、協調セッションの制御権の移転の要求を受け入れ、SCC AS704に受け入れを示すことができる(740)。この受け入れは、新たな制御側の識別情報(即ち、WTRU−2 702のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含みうる。SCC ASは、WTRU−1 701から協調セッションの制御権を除去し、WTRU−2 702に協調セッションの制御権を与える。SCC AS704は、次いで、他の被制御側を更新することができ、新たな制御側のWTRU情報で遠隔のパーティ703を更新することができる。SCC AS704はまた、制御権の移転の受入承認を、新たな制御側のWTRU、すなわちWTRU−2 702に送信することができる(750)。制御権の移転の受入承認は、制御権が移転される協調セッションのセッション識別情報、新たな制御側の識別情報、または、制御権が移転される1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含みうる。協調セッションの制御権の移転の後で、WTRU−2 702は制御側のWTRUになり、WTRU−1 701は被制御側のWTRUになる(760)。
【0074】
図8は、被制御側のWTRUにより開始される協調セッションの制御権の移転の、代替的な実施形態800を示す。図8は、WTRU−1 801およびWTRU−2 802が遠隔のパーティ803と協調セッションの状態にあり、協調セッションがSCC AS804により担当される場合の、協調セッションの制御権の移転の情報の流れを示す。
【0075】
WTRU−1 801およびWTRU−2 802は、図3に示されるIP−CANのようなネットワークを介して接続されうる。簡単にするために、SCC AS804のみが示される。しかし、通信経路は、図2に示されるようなIP−CANの他の要素、および/または図1に示されるようなRANを含んでもよい。加えて、単一のSCC AS 804が示されるが、通信経路は、複数のSCC AS、CSCF、およびASを含んでもよい。2つのメディアフローが示されるが、協調セッションは、任意の数のWTRUにまたがる、任意の数の通信セッションおよびメディアフローを含んでもよい。
【0076】
WTRU−1 801は、制御側のWTRUとして、SCC AS804との協調セッションの制御シグナリングを用いて、協調セッションの制御を維持する(810)。一方、WTRU−1 802は被制御側のWTRUである。各WTRUは、遠隔のパーティとのメディアフローを有してもよく、メディアフローAは、WTRU−1 801と遠隔のパーティ803との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 803と遠隔のパーティ803との間のメディアフローである(820)。
【0077】
WTRU−2 802は、WTRU−1 801から自身に協調セッションの制御権を移転しようとする。既存のメディアフローは、協調セッションの制御権の移転の影響は受けないままでありうることに、留意されたい。WTRU−2 802は、協調セッションの制御権を得るために、協調セッションの制御権の移転の要求をSCC AS804に送信する(830)。この要求は、WTRU−1 801の識別情報を含みうる。この要求はまた、協調セッションの識別情報、制御側のWTRUの識別情報、または、制御権の移転により影響をうける協調セッションのメディアフローの識別情報を含みうる。
【0078】
SCC AS804はまた、移転が許可されるかどうかを判定することもでき、制御側のWTRU、すなわちWTRU−1 801からの、もしくは遠隔のパーティ803からの同意を求めることができ、または、協調セッションの制御権の移転の要求に関する情報により、他の被制御側を更新することができる。SCC AS804は、WTRU−2 802がこの協調セッションのための制御側のWTRUとして動作できることを確実にしうる。
【0079】
SCC AS804は、制御側のWTRU(WTRU−1 801)に、制御権の移転の要求を認証するように要求することができ、または、SCC AS804が、WTRU−1の代わりにその要求を認証してもよい(例えば、事前の構成によりそのことが求められる場合)。要求が認証されると、SCC AS804は、協調セッションの制御権をWTRU−2 802に移転し、WTRU−1 801から協調セッションの制御権を除去することができる(840)。
【0080】
WTRU−2 802は制御側のWTRUになり、WTRU−1 801は被制御側のWTRUになる。制御側のWTRUとして、WTRU−2 802は、SCC AS804との協調セッションの制御シグナリングを通じて、協調セッションの制御を維持する(850)。メディアフローAは、WTRU−1 801と遠隔のパーティ803との間に残ることができ、メディアフローBは、WTRU−2 802と遠隔のパーティ803との間に残ることができる(860)。それは、これらのメディアフローは、協調セッションの制御権の移転により影響を受けないままでありうるためである。SCC AS804は、新たな制御側のWTRUにより、遠隔のパーティ803または他の被制御側のWTRUを更新することができる。さらに、SCC AS804は、協調セッションの制御権が移転されたことを示す、協調セッションの制御権の移転の応答を、WTRU−2 802に送信することができる(870)。
【0081】
図9は、制御側のWTRUにより開始される、制御側のWTRUから被制御側のWTRUへの協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す。最初は、協調セッションは、WTRU−1 901とWTRU−2 902と遠隔のパーティ903との間で確立され、WTRU−1 901は制御側のWTRUとして動作し、WTRU−2 902は被制御側のWTRU910として動作する。各WTRUは、遠隔のパーティ903とのメディアフローを有し、メディアフローAは、WTRU−1 901と遠隔のパーティ903との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 902と遠隔のパーティ903との間のメディアフローである(910)。WTRU−1が、現在、協調セッションの制御を維持しており、協調セッションはSCC AS904により担当される。さらに、SIPメッセージングが協調セッションにおいて利用され、リンケージおよびセッションの制御権を提供することができる(910)。SIPシグナリングが、協調セッションの制御シグナリングと、メディアフローAの制御のために、WTRU−1 901により用いられうる(910)。さらに、SIPシグナリングが、メディアフローBを制御するために、WTRU−2 902により用いられうる(910)。
【0082】
WTRU−1 901およびWTRU−2 902は、図3に示されるIP−CANのようなネットワークを介して接続されうる。簡単にするために、SCC AS904のみが示される。しかし、通信経路は、図2に示されるようなIP−CANの他の要素、および/または図1に示されるようなRANを含んでもよい。また、単一のSCC AS904が示されるが、通信経路は、複数のSCC AS、CSCFおよびASを含んでもよく、例えば、WTRU−1 901およびWTRU−2 902は、異なるSCC ASと各々関連付けられてもよい。2つのメディアフローが示されるが、協調セッションは、任意の数のWTRUにまたがる、任意の数の通信セッションおよびメディアフローを含んでもよい。
【0083】
実施形態900では、WTRU−1 901は、WTRU−2 902に協調セッションの制御権を移転しようとする。WTRU−1 901は、協調セッションの制御権をWTRU−2 902に移転するために、要求をSCC AS904に送信する(920)。この要求は、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(即ち、WTRU−2のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。制御側のWTRUが1つの協調セッションしか有さない場合、制御権が移転されるべき協調セッションの識別情報は、この要求では提供されなくてもよいことに留意されたい。代わりに、制御権が移転されようとしている協調セッションの識別情報が、WTRU−1 901の識別情報を知っているSCC AS904により決定されうる。反対に、WTRUが2個以上の協調セッションに関与している場合は、制御権が移転されようとしている協調セッションを識別することが重要である。
【0084】
協調セッションの制御権の移転の要求を受信すると、SCC AS904は、協調セッションの制御権の移転が許可されるかどうかを判定することができる。例えば、SCC AS904は、セッションの制御権の移転先のWTRU(即ち、WTRU−2 902)に同意を要求することができる。さらに、2個以上の被制御側のWTRUが関与する場合には、SCC AS904は、協調セッションの制御権の移転の要求に関する情報によって、他の被制御側のWTRUを更新することができる。
【0085】
SCC AS 904は、協調セッションの制御権の移転の要求を、WTRU−2 902に送信する(930)。このメッセージは、WTRU−2 902に、協調セッションの制御側のWTRUになるように要求する。この要求は、協調セッションの識別情報、新たな制御側のID(WTRU−2 902のID)、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。WTRU−2 902は、要求に関するユーザの入力を求め、または、事前に構成された条件にしたがって要求の受け入れを引き起こすことができる。例えば、WTRU−2 902は、WTRU−1 901からの協調セッションの制御権の移転を、常に受け入れるように構成されうる。
【0086】
WTRU−2 902は、協調セッションの制御権の移転の受け入れを、SCC AS904に示すことができる(940)。この受け入れは、新たな制御側のID(WTRU−2 902のID)または制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。SCC AS904は、WTRU−1 901からセッションの制御権を除去し、WTRU−2 902にセッションの制御権を与えることができる。さらに、SCC AS904は、新たな制御側のWTRUのセットアップにより他の被制御側のWTRUを更新することができ、制御側のWTRUおよび被制御側のWTRUのセットアップにより遠隔のパーティを更新することができる(950)。SCC AS904はまた、新たな制御側のWTRU、即ち、WTRU−2 902に、制御権の移転の受入承認を送信することができる(960)。制御権の移転の受入承認は、協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または制御権が移転される1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。協調セッションの制御権の移転の後、WTRU−2 902は制御側のWTRUになり、WTRU−1 901は被制御側のWTRUになる(970)。
【0087】
図10は、制御側により開始される協調セッションの制御権の移転についての情報の流れの代替的な実施形態1000を示す。図10では、WTRU−1 1001およびWTRU−2 1002が、遠隔のパーティ1003と協調セッションの状態にあり、協調セッションはSCC AS1004により担当される。WTRU−1 1001は、協調セッションの制御権を、WTRU−2 1002に移転しようとする。WTRU−1 1001は制御側のWTRUなので、SCC AS1004との協調セッションの制御シグナリングを用いて、協調セッションの制御を維持する(1010)。一方、WTRU−2 1002は被制御側のWTRUである。各WTRUは遠隔のパーティとのメディアフローを有し、メディアフローAは、WTRU−1 1001と遠隔のパーティ1003との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 1002と遠隔のパーティ1003との間のメディアフローである(1010)。
【0088】
WTRU−1 1001は、協調セッションの制御権をWTRU−2 1002に移転しようとし、このとき既存のメディアフローは、協調セッションの制御権の移転による影響を受けないままでありうる。WTRU−1 1001は、協調セッションの制御権を放棄するために、協調セッションの制御権の移転の要求をSCC AS1004に送信する(1020)。この要求は、WTRU−2 1002の登録された公開ユーザ識別情報(Public User Identity)またはGRUUを含みうる。この要求はまた、協調セッションの識別情報、制御側のWTRUの識別情報、または、制御権の移転により影響を受ける協調セッションのメディアフローの識別情報も含みうる。
【0089】
SCC AS1004は、移転が許可されるかどうかを判定することができ、制御側のWTRUまたは遠隔のパーティからの同意を求めることができ、または、受信された協調セッションの制御権の移転に関する情報により、他の被制御側を更新することができる。SCC AS1004は、WTRU−2 1002が協調セッションの制御側のWTRUとして動作でき、WTRU−2 1002により用いられる識別情報が、協調セッションのためにWTRU−1 1001により用いられる識別情報とサービスプロファイルを共有することを、確実にすることができる。
【0090】
SCC AS1004は、WTRU−2 1002に、協調セッションの制御側のWTRUの役割を引き受けるように要求し(1030)、このときSCC AS1004は、協調セッションの制御権の移転の要求をWTRU−2 1002に送信し、この要求は、制御権の移転先になるWTRU、即ち、WTRU−2 1002の識別情報を含みうる。この要求は、移転の影響を受けるメディアフローの識別情報を含みうる。
【0091】
WTRU−2 1002は、協調セッションの制御側のWTRUの役割を受け入れ、受け入れをSCC AS1004に示すことができる(1040)。この受け入れは、制御権の移転先になるWTRU、即ち、WTRU−2 1002の識別情報、または、制御権が移転されるべきメディアフローの識別情報を含みうる。SCC AS1004は、WTRU−1 1001に受入承認を送信し、WTRU−2 1002が協調セッションの新たな制御側のWTRUであることを確認して(1050)、WTRU−1 1001から協調セッションの制御権を除去する。WTRU−2 1002は制御側のWTRUになり(1060)、WTRU−1 1001は被制御側のWTRUになり、このときメディアフローAは、WTRU−1 1001と遠隔のパーティ1003との間に残ることができ、メディアフローBは、WTRU−2 1002と遠隔のパーティ1003との間に残ることができる(1070)。SCC AS1004は、新たな制御側のWTRUのセットアップによって、遠隔のパーティ1003、さらには他の被制御側のWTRUを更新することができる。SCC AS1004はまた、協調セッションの制御権の移転の受入承認をWTRU−2 1002に送信することもでき、この受入承認は、セッションの識別情報、新たな制御側のWTRUの識別情報、または、制御権の移転の影響を受けるメディアフローの識別情報を含む。
【0092】
図11は、SCC ASにより開始される協調セッションの制御権の移転の情報の流れを示す。実施形態1100では、制御側のWTRU(WTRU−1 1101)は、協調セッションの制御権を被制御側のWTRU(WTRU−2 1102)に移転する。協調セッションは、SCC AS1104により担当される。この実施形態1100では、協調セッションの移転は、SCC AS 1104により開始される。
【0093】
最初は、協調セッションは、WTRU−1 1101とWTRU−2 1102と遠隔のパーティ1103との間に確立され、WTRU−1 1101は制御側のWTRUであり、WTRU−2 1102は被制御側のWTRUである(1110)。各WTRUは、遠隔のパーティ1103とのメディアフローを有し、メディアフローAは、WTRU−1 1101と遠隔のパーティ1103との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 1102と遠隔のパーティ1103との間のメディアフローである(1110)。SIPシグナリングは、メディアセッションの制御および協調セッションの制御に利用することができ、メディアフローAと協調セッションの両方を制御するためのSIPシグナリングは、WTRU−1 1101とSCC AS1104と遠隔のパーティ1103との間で送られる(1110)。さらに、メディアフローBを制御するためのSIPシグナリングは、WTRU−2 1102とSCC AS1104と遠隔のパーティ1103との間で送られる(1110)。
【0094】
実施形態1100において、SCC AS1104は、協調セッションの制御権をWTRU−1 1101からWTRU−2 1102に移転しようとする。協調の制御権の移転は、ユーザプロファイル、現在の状態(例えば、制御側のWTRU、すなわちWTRU−1 1101のSCC AS1104への接続が弱まった)によって、または、事前の構成にしたがって、SCC AS1104により開始されうる。SCC AS1104はまた、制御側のWTRU、被制御側のWTRU、または遠隔のパーティに、セッションの制御権の移転についての同意を要求することができる。さらに、他の被制御側のWTRUは、セッションの制御権の移転の要求を妨げることに関して更新されうる。
【0095】
SCC AS1104は、協調セッションの制御権をWTRU−2 1102に移転するために、要求をWTRU−1 1101に送信する(1120)。この要求は、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(即ち、WTRU−2 1102のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。制御側のWTRU、即ち、WTRU−1 1101は、要求への応答についてのユーザ入力を求めることができ、または、事前に構成された条件にしたがって、協調セッションの制御権の要求の移転の受け入れを引き起こすことができる。
【0096】
WTRU−1 1101は、この協調セッションの制御権の移転の要求を受け入れ、受け入れをSCC AS1104に示すことができる(1130)。この受け入れは、新たな制御側のID(WTRU−2 1102のID)、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。
【0097】
SCC AS1104は、協調セッションの制御権の移転の要求を、WTRU−2 1102に送信することができる(1140)。制御権の移転の要求は、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。WTRU−2 1102は、協調セッションの制御権の移転を受け入れるかどうかについてのユーザ入力を求めることができ、または、事前に構成された条件にしたがって、移転の受け入れを引き起こすことができる。WTRU−2 1102は、制御権の移転の受入承認を、SCC AS1104に送信することができる(1150)。この受入承認は、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(WTRU−2 1102のID)、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。SCC AS1104は、協調セッションの制御権をWTRU−2 1102に移転することができ、さらに、新たな制御側のWTRUのセットアップにより、遠隔のパーティ1103および他の被制御側のWTRUを更新することができる。協調セッションの制御権が移転された後で、WTRU−2 1102は制御側のWTRUになり、WTRU−1 1101は被制御側のWTRUになる(1160)。
【0098】
図12は、遠隔のパーティにより開始される協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す。図12の実施形態1200では、制御側のWTRU(WTRU−1 1201)は、協調セッションの制御権を、被制御側のWTRU(WTRU−2 1202)に移転する。協調セッションは、SCC AS1204により担当される。実施形態1200において、協調セッションの制御権の移転は、遠隔のパーティ1203により開始され、ここで、遠隔のパーティはWTRUでありうる。最初は、協調セッションは、WTRU−1 1201とWTRU−2 1202と遠隔のパーティ1203との間で確立される(1210)。各WTRUは、遠隔のパーティ1203とのメディアフローを有し、メディアフローAは、WTRU−1 1201と遠隔のパーティ1203との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 1202と遠隔のパーティ1203との間のメディアフローである(1210)。さらに、IMSのセッション開始プロトコル(SIP)メッセージングが協調セッションにおいて利用され、リンケージおよびセッションの制御権を提供することができる(1210)。
【0099】
実施形態1200では、協調セッションの制御権の移転は、ユーザ入力によって、または事前の構成にしたがって、遠隔のパーティ1203により開始されうる。遠隔のパーティ1203は、協調セッションの制御権を移転するために、SCC AS1204に要求を送信することができる(1220)。この要求は、制御命令の移転であってもよく、SIPメッセージであってもよい。この要求は、移転されるべき協調セッションのセッション識別情報、新たな制御側の識別情報(WTRU−2 1202のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。SCC AS1204は、制御側のWTRUに、または被制御側のWTRUに同意を要求することができ、協調セッションの中に複数の被制御側のWTRUがある場合は、これらの他の被制御側のWTRUは、セッションの制御権の移転の要求によって更新されうる。SCC AS1204は、協調セッションの制御権の移転の要求をWTRU−1 1201に送信することができる(1230)。この要求は、移転されるべき協調セッションのセッション識別情報、新たな制御側の識別情報(WTRU−2 1202のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。
【0100】
WTRU−1 1201は、この協調セッションの制御権の移転の要求を受け入れることができ、受け入れをSCC AS1204に示すことができる(1240)。この受け入れは、新たな制御側のID(WTRU−2 1202のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。SCC AS1204は、制御権の移転の要求をWTRU−2 1202に送信することができる(1250)。制御権の移転の要求は、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。WTRU−2 1202は、協調セッションの制御権の移転を受け入れるかどうかについてのユーザ入力を求めることができ、または、事前に構成された条件にしたがって、移転の受け入れを引き起こすことができる。WTRU−2 1202は、制御権の移転の受入承認をSCC AS1204に送信することができ、その受入承認において、協調セッションの制御権の移転の受け入れを示すことができる(1260)。この受入承認は、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(WTRU−2 1202のID)、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。協調セッションの制御権の移転に続いて、SCC AS1204は、セッションの制御権の移転が完了したということを、遠隔のWTRU1203に示すことができる(1270)。SCC AS1204はさらに、新たな制御側の情報によって、他の被制御側のWTRUを更新することができる。協調セッションの制御権の移転の後で、WTRU−2 1202は制御側のWTRUになり、WTRU−1 1201は被制御側のWTRUになる(1280)。
【0101】
図13は、遠隔のパーティにより開始される協調セッションの制御権の移転についての代替的な情報の流れを示す。実施形態1300では、制御側のWTRU(WTRU−1 1301)は、協調セッションの制御権を被制御側のWTRU(WTRU−2 1302)に移転する。協調セッションは、SCC AS1304により担当される。実施形態1300では、協調セッションの制御権の移転は、遠隔のパーティ1303により開始される。最初は、協調セッションは、WTRU−1 1301とWTRU−2 1302と遠隔のパーティ1303との間で確立され、WTRU−1 1301は制御側のWTRUとして動作し、WTRU−2 1302は被制御側のWTRUとして動作する(1310)。各WTRUは、遠隔のパーティ1303とのメディアフローを有し、メディアフローAは、WTRU−1 1301と遠隔のパーティ1303との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 1302と遠隔のパーティ1303との間のメディアフローである(1310)。WTRU−1 1301が、現在、協調セッションの制御を維持しており、SIPシグナリングが協調セッションの制御に用いられうる(1310)。さらに、SIPシグナリングは、WTRU−1 1301およびWRRU−2 1302によって、それらのメディアセッションを制御するために用いられうる(1310)。
【0102】
実施形態1300では、遠隔のパーティ1303は、協調セッションの制御権が、WTRU−1 1301からWTRU−2 1302に移転されることを望む。協調の制御権の移転は、ユーザ入力によって、または事前の構成にしたがって、遠隔のパーティ1303により開始されうる。遠隔のパーティ1303は、協調セッションの制御権をWTRU−2 1302に移転するために、WTRU−1 1301に要求を送信する(1320)。この要求は、制御権が移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(WTRU−2 1302のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。WTRU−1 1301は、この要求についてのユーザの入力を求めることができ、または、事前に構成された条件にしたがって要求の受け入れを引き起こすことができる。
【0103】
WTRU−1 1301は、協調セッションの制御権をWTRU−2 1302に移転するために、SCC AS1304に要求を送信する(1330)。この要求は、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(即ち、WTRU−2 1302のID)、または、自身の制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。協調セッションの制御権の移転の要求を受信した後で、SCC AS1304は、1つまたは複数のメディアフローの協調セッションの制御権の移転が許可されるかどうかを判定することができる。例えば、SCC AS1304は、セッションの制御権が移転するように要求されるときの移転先のWTRU(WTRU−2 1302)に同意を要求することができ、または、遠隔のパーティ1303に同意を要求することができる。さらに、2個以上の被制御側のWTRUが関与する場合は、SCC ASは、移転の要求に関する情報によって、被制御側のWTRUを更新することができる。
【0104】
SCC AS1304は、協調セッションの制御権の移転の要求メッセージをWTRU−2 1302に送信する(1340)。このメッセージは、WTRU−2 1302に、WTRU−1 1301とWTRU−2 1302と遠隔のパーティ1303との間の協調セッションのための、制御側のWTRUになることを要求する。この要求は、新たな制御側のID(WTRU−2のID)、または制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。WTRU−2 1302は、要求についてのユーザの入力を求めることができ、または、事前に構成された条件にしたがって、要求の受け入れを引き起こすことができる。
【0105】
WTRU−2 1302は、この協調セッションの制御権の移転の要求を受け入れることができ、受け入れをSCC AS1304に示す(1350)。この受け入れは、新たな制御側のID(WTRU−2 1302のID)、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。SCC AS1304は、協調セッションの制御権を、WTRU−1 1301からWTRU−2 1302に移転することができる。SCC AS1304は、他の被制御側のWTRUを更新することもでき、新たな制御側のWTRUおよび被制御側のWTRUのセットアップによって、遠隔のパーティ1303を更新することができる(1360)。SCC AS1304はまた、協調セッションの制御権の移転の受入承認を、新たな制御側のWTRU(WTRU−2 1302)に送信することができる(1370)。制御権の移転の受入承認は、協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、制御権が移転される1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。協調セッションの制御権の移転の後で、WTRU−2 1302は制御側のWTRUになり、WTRU−1 1301は被制御側のWTRUになる(1380)。
【0106】
図14は、IPネットワーク1404を介して遠隔のパーティ1403とIMSセッションの状態にあるWTRU(WTRU−1 1401)の例を示す。IMSセッションは、音声フロー1410および映像フロー1420という2つのメディアフローを有する。WTRU−1 1401は、映像メディアフロー1420をWTRU−2 1402に移転しようとする。この移転は、ユーザ入力によるものであってもよく、または、事前に構成された条件によるものであってもよい。例えば、WTRU−1 1401は、ユーザの地理的な位置によりユーザが居間にいることが示される場合、IMSセッションの映像フローを、居間において映像を表示するWTRUに移転するように、事前に構成されうる。2つのWTRUは、IMSの加入が同じであっても異なっていてもよいので、それぞれの場合において、同じSCC ASまたは異なるSCC ASによりサービスされうる。
【0107】
デバイス間移転(IDT)に続いて、WTRU−1 1401は、遠隔のパーティ1403との音声メディアフロー1410を維持し、WTRU−2 1402は、遠隔のパーティ1403との映像メディアフロー1420を維持する。2つのメディアフローは組み合わさってIMS協調セッションを形成し、WTRU−1 1401は制御側のWTRUであってよく、WTRU−2 1402は被制御側のWTRUであってよい。他のWTRUも、例えば被制御側のWTRUとして協調セッションに関与してもよく、自身に移転または追加される、または自身から削除されるメディアフローを有してもよい。協調セッションの制御権も、制御側のWTRUから別のWTRUに移転されうる。
【0108】
図15は、異なるIMSの加入(subscription)に属するWTRUの間での協調セッションについての制御プレーンおよびユーザプレーンの経路を示す。実施形態1500では、WTRU−1 1501は加入Aに属し、WTRU−2 1502は加入Bに属する。しかし、代替的な実施形態では、本明細書で説明される実施形態の趣旨から逸脱することなく、WTRU−1 1501およびWTRU−2 1502は、同じ加入に属していてもよい。さらに、WTRU−1 1501は、協調セッションの一部としてメディアセッション1510を有し、その関連するシグナリングが、図15において実線で示されている。点線は、WTRU−1 1501のメディアセッションの制御プレーンシグナリング1520を示す。さらに、点線は、WTRU−1 1501、すなわち制御側のWTRUの協調セッションの制御シグナリングも表す。
【0109】
WTRU−2 1502はまた、協調セッションの一部として、メディアセッションシグナリング1530を有し、セッションの制御シグナリング1540を通じてメディアセッションの制御を維持する。SCC AS−2 1540aはWTRU−2 1502をサーブし、要求を承認し、要求を通じてアクセス制御を実行することができ、このとき例えば、一部の要求はアクセス要件を満たしていないことを理由に拒否されうる。SCC AS−2 1504aは、標準的なIMSシグナリングを用いて、協調セッションと関連するシグナリングをSCC AS−1 1503aに中継することができる。中継の要求の前に、SCC AS−2 1504aは、情報をさらに送信すべきかどうかを判定することができるので、情報を送信することができる。
【0110】
一方、SCC AS−1 1503aは、制御側のWTRU(WTRU−1 1501)をサーブし、SCC AS−2 1504aへのシグナリングを通じて、WTRU−1 1501およびWTRU−2 1502とのアクセスレグを形成する。さらに、SCC AS−1 1503aは、協調セッションのリモートレグを担当するので、サービス要求を遠隔の端末に対して実行する。アプリケーションサーバ(AS)1503cは、リモートレグ上で実行される。
【0111】
図16は、デバイス間移転(IDT)手順による、制御側のWTRU(WTRU−1 1601)から、被制御側のWTRU(WTRU−2 1602)へのメディアセッションの移転についての情報の流れの実施形態1600を示す。WTRU−1 1601およびWTRU−2 1602は、図3に示されるIP−CANのようなネットワークを介して接続されうる。簡単にするために、SCC AS−1 1604およびSCC AS−2 1605のみが示される。しかし、通信経路は、図2に示されるようなIP−CANの他の要素および/または図1に示されるようなRANを含みうる。1つのメディアフローが示されているが、協調セッションは、任意の数のWTRUにまたがる、任意の数の通信セッションおよびメディアフローを含みうる。さらに、IDTは、1つまたは複数のメディアセッションの移転のために用いられうる。
【0112】
最初は、WTRU−1 1601は、遠隔のパーティ1603とのメディアセッションフローを有し、セッションの制御権は、WTRU−1 1601とSCC AS−1 1604と遠隔のパーティ1603との間で維持され、このときSIPシグナリングが、セッションの制御のために用いられうる(1610)。WTRU−1 1601は、メディアセッションを被制御側のWTRU(WTRU−2 1602)に移転しようとする。しかし、協調セッションの制御権は、WTRU−1 1601により保たれてもよい。この実施形態では、WTRU−1 1601およびWTRU−2 1602は、IMSの加入が異なっていても同じであってもよい。さらに、WTRU−1 1601およびWTRU−2 1602は、操作者が同じであっても異なっていてもよい。
【0113】
メディアセッションのIDTは、ユーザ入力または事前の構成によってWTRU−1 1601により開始されうる。WTRU−1 1601は、WTRU−2 1602が利用できるかどうかを確認して、移転されたメディアフローを受け入れることができ、または、要求をSCC AS−1 1604に送信することによって、メディアセッションの移転の許可を要求することができる(1620)。この要求は、情報の中でもとりわけ、遠隔のパーティの識別情報(すなわち遠隔のパーティ1603)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(すなわちWTRU−1 1601)、または、移転されるべきメディアフローの対象(すなわちWTRU−2 1602)を含みうる。さらに、この要求は、SCC ASがメディアセッションの移転を担当するものとして動作するための選好(preference)を含みうる。この実施形態1600では、SCC AS−1 1604がセッションの移転を担当する。
【0114】
SCC AS−1 1604は、要求をSCC AS−2 1605に送信することができ(1620)、SCC AS−2 1605はWTRU−2 1602をサーブする。そして、SCC AS−2 1605は、要求をWTRU−2 1602に送信することができる(1620)。WTRU−2 1602は、WTRU−2 1602が利用可能であると応答することができ、または、1つのメディアフローまたはメディアフローのサブセットの移転を受け入れることができるので、SCC AS−2 1605に、利用可能であることまたは受け入れを通知することができる(1630)。SCC AS−2 1605は、その受け入れをSCC AS−1 1604に送信することができ、SCC AS−1 1604は、次いで、その受け入れをWTRU−1 1601に送信することができる(1630)。さらに、SCC AS−2 1605は、SCC AS−1 1605が、メディアセッションの移転のIDTを担当するものとして動作することを受け入れることができる。
【0115】
WTRU−1 1601は、IDT命令をSCC AS−1 1604に送信して、WTRU−2 1602へのメディアフローの移転を要求する(1640)。この要求は、とりわけ、遠隔のパーティの識別情報(遠隔のパーティ1603)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(WTRU−1 1601)、または移転されるべきメディアフローの対象(WTRU−2 1602)を含みうる。セッションの移転を担当するものとして、SCC AS−1 1604は、SCC AS−2 1605とのアクセスレグを確立することができる(1645)。
【0116】
SCC AS−1 1604は、セッションの移転の要求をSCC AS−2 1605に送信することができる(1650)。この要求は、遠隔のパーティの識別情報(遠隔のパーティ1603)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(WTRU−1 1601)、または、移転されるべきメディアフローの対象(WTRU−2 1602)を含みうる。SCC AS−2 1605は、SCC AS−1 1604のプロキシとして動作することができ、WTRU−2 1602とのアクセスレグを確立することができる(1655)。SCC AS−2 1605が、メディアセッションの移転の要求をWTRU−2 1602に送信することができる(1660)。
【0117】
WTRU−2 1602は、SCC AS−2 1605にインビテーション(invitation)を送信することによって、遠隔のパーティ1603に、移転されたメディアセッションを確立するように依頼することができる。このインビテーションは、新たなメディアがWTRU−2 1602により確立されることを、要求することもできる。このインビテーションは、SCC AS−2 1605によりSCC AS−1 1604に送信される。SCC AS−1 1604は、遠隔のパーティ1603にインビテーションを送信して、WTRU−2 1602とのメディアセッションおよびSCC AS−1 1604とのリモートレグを確立することができる(1670)。
【0118】
遠隔のパーティ1603は、セッションの移転の受け入れをSCC AS−1 1604に通知することができる(1680)。その後、SCC AS−1 1604は、SCC AS−2 1605を介して、遠隔のパーティの受け入れをWTRU−2 1602に通知することができる(1680)。さらに、SCC AS−1 1604は、移転の完了をWTRU−1 1601に通知することができる(1690)。次いで、メディアフローは、WTRU−2 1602と遠隔のパーティ1630との間で送られる(1690)。さらに、メディアセッションの制御のためのSIPシグナリングは、WTRU−2 1602から遠隔のパーティ1603に送られる(1690)。WTRU−1 1601は制御側のWTRUのままであり、WTRU−2 1602は被制御側のWTRUのままである(1690A)。
【0119】
図17は、制御側のWTRUから被制御側のWTRUへのメディアフローの移転についての情報の流れの代替的な実施形態1700を示す。CSCF−1 1704bおよびCSCF−2 1705bがともに図17に示され、情報の流れは、CSCF−1 1704bとCSCF−2 1705bを通るシグナリング経路を示す。WTRUは、IMSの加入が異なっていてもよく、同じ操作者と関連していても異なる操作者と関連していてもよい。最初は、WTRU−1 1701が、遠隔のパーティ1703との2つのメディアフロー(メディアフローAおよびメディアフローB)のIMSセッションの状態にある(1710)。WTRU−1 1701は制御側のWTRUであり、セッションの間、制御を維持する。IMSセッションはSCC AS−1 1704aにより担当され、SCC AS−1 1704aは協調セッションの手順を調整する。WTRU−1 1701は、CSCF−1 1704bを介してSCC AS−1 1704aと通信することによって、セッションの制御を維持し、このときアクセスレグは、SCC AS−1 1704aとCSCF1704bの間で確立される。
【0120】
WTRU−1 1701は、メディアフローAおよび協調セッションの制御を保ちながら、メディアフローBをWTRU−2 1702に移転することを望む。WTRU−1 1701は、メディアフローBをWTRU−2 1702に移転するために、協調セッションの要求をCSCF−1 1704bに送信する(1720)。この要求は、セッション情報(即ち、移転されるべきメディアフロー−メディアフローB)、移転されるメディアフローの対象(即ち、WTRU−2 1702)、遠隔のパーティのID、または、移転されるべきメディアフローの発信元(即ち、WTRU−1 1701)を含みうる。CSCF1704bは、移転の要求をSCC AS−1 1704aに送信する(1720)。SCC AS−1 1704aは、移転が許可されるかどうかを判定することができ、移転の要求を認証することができる(1730)。SCC AS−1 1704aは、移転されるメディアセッションBをセットアップするために、WTRU−2 1702に要求を送信する(1740)。この要求は、遠隔のパーティの識別情報(即ち、遠隔のパーティ1703)、移転されるべきメディアフローの識別情報のようなセッション情報(即ち、メディアフローB)、移転されるべきメディアフローの発信元(即ち、WTRU−1 1701)、または、移転されるべきメディアフローの対象(即ち、WTRU−2 1702)を含みうる。CSCF−1 1704bは、CSCF−2 1705bに要求を送信する(1740)。
【0121】
この要求は、要求をWTRU−2 1702に送信するSCC AS−2 1705aを介してルーティングされる(1740)。そして、WTRU−2 1702は、メディアフローBをセットアップするための要求を受け入れることができ、SCC AS−2 1705aに応答することができる(1750)。CSCF−2 1705bは、SCC AS−2 1705aを介して、CSCF−1 1704bに対して応答を送信する(1760)。CSCF−1 1704bは、SCC AS−1 1704aに応答を転送する(1760)。SCC AS−1は、次いで、WTRU−1 1701からメディアフローBを除去することができ、リモートレグを更新し、WTRU−2 1702と遠隔のパーティ1703との間のメディアフローBをセットアップするためのアクセスレグの確立を終わらせる(1770)。IDTの後で、メディアBは、WTRU−2 1702と遠隔のパーティ1703との間で流れ、メディアフローAは、WTRU−1 1701と遠隔のパーティ1703との間で流れる(1780)。
【0122】
図18は、制御側のWTRU(WTRU−1 1801)から被制御側のWTRU(WTRU−2 1802)へのメディアセッションの移転についての情報の流れの代替的な実施形態1800を示す。この移転は、SCC AS−1 1804により担当される。この実施形態では、WTRU−1 1801およびWTRU−2 1802にそれぞれ属すCSCF−1およびCSCF−2は、簡単にするために示されない。最初は、WTRU−1 1801は、遠隔のパーティ1803とのメディアセッションフローを有し、セッションの制御は、WTRU−1 1801とSCC AS 1804と遠隔のパーティ1803との間のSIPシグナリングを介して維持される(1810)。WTRU−1 1801は、被制御側のWTRU1802にメディアセッションを移転しようとする一方、協調セッションの制御は、WTRU−1 1801により維持される。この実施形態では、WTRU−1 1801およびWTRU−2 1802は、IMSの加入が異なっていてもよい。さらに、WTRU−1 1801およびWTRU−2 1802は、操作者が異なっていてもよい。
【0123】
WTRU−1 1801は、IDT命令をSCC AS−1 1804に送信し、WTRU−2 1802へのメディアフローの移転を要求する(1820)。この要求は、情報の中でもとりわけ、遠隔のパーティの識別情報(即ち、遠隔のパーティ1803)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(即ち、WTRU−1 1801)、または、移転されるべきメディアフローの対象(即ち、WTRU−2 1802)を含みうる。
【0124】
SCC AS−1 1804は、WTRU−2 1802が、移転されたメディアセッションを受信するのに利用可能かどうかを確認することができる。SCC AS−1 1804は、SCC AS−2 1805を介して、セッションの移転の要求をWTRU−2 1802に送信することができる(1830)。この要求は、とりわけ、遠隔のパーティの識別情報(即ち、遠隔のパーティ1803)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(即ち、WTRU−1 1801)、移転されるべきメディアフローの対象(WTRU−2 1802)、または、アンカーポイントのプリファレンス(即ち、SCC AS−1 1804またはSCC AS−2 1805)を含みうる。SCC AS−2 1805は、アンカーとして、SCC AS−1 1804に同意することができ、したがって、WTRU−2 1802とのアクセスレグを確立するためのプロキシとして動作することができる。
【0125】
SCC AS−2 1805は、メディアセッションの移転の要求を、WTRU−2 1802に送信することができる(1840)。WTRU−2 1802は、SCC AS−2 1805にそのように応答することによって、WTRU−2 1802が利用可能であると応答することができ、または、メディアフローの移転を受け入れることができる(1850)。SCC AS−2 1805は、この受け入れまたは応答を、SCC AS−1 1804に送信することができる(1850)。SCC AS−1 1804は、セッションの移転を担当し、WTRU−2 1802とのアクセスレグを確立することができ、SCC AS−2 1805はアクセスレグのプロキシとして動作する(1855)。さらに、SCC AS−1 1804は、メディアセッション移転の要求の受け入れを、WTRU−1 1801に通知することができる(1850)。
【0126】
WTRU−2 1802は、SCC AS−2 1805にインビテーションを送信することによって、新たなセッションを確立するように遠隔のパーティ1803に依頼することができ、SCC AS−2 1805は、SCC AS−1 1804にインビテーションを送信することができる(1870)。SCC AS−1 1804は、遠隔のパーティ1803にインビテーションを送信することができる(1870)。SCC AS−1 1804は、リモートレグを確立するように、遠隔のパーティ1803に依頼することができる。遠隔のパーティ1803は、要求を受け入れてSCC AS−1 1804に通知することができ、SCC AS−1 1804は、SCC AS−2 1805を介してWTRU−2 1802に通知することができる(1870)。SCC AS−1 1804は、WTRU−1 1801からメディアフローを除去し、リモートレグを更新し、WTRU−2 1802とのメディアフローをセットアップするための、アクセスレグの確立を終わらせることができる。
【0127】
さらに、SCC AS−1 1804は、移転の完了をWTRU−1 1801に通知することができる(1890)。次いで、メディアフローが、WTRU−2 1802と遠隔のパーティ1803との間で送られる(1890)。さらに、メディアセッションの制御のためのSIPシグナリングが、WTRU−2 1802と遠隔のパーティ1803との間で送られる(1890)。WTRU−1 1801は制御側のWTRUのままであり、WTRU−2 1802は被制御側のWTRUのままである(1890A)。
【0128】
図19は、制御側のWTRU(WTRU−1 1901)から被制御側のWTRU(WTRU−2 1902)へのメディアセッションのIDTについての情報の流れの別の実施形態1900を示す。この移転は、SCC AS−2 1905により担当される。この実施形態では、WTRU−1 1901およびWTRU−2 1902にそれぞれ属するCSCF−1およびCSCF−2は、簡単にするために示されない。
【0129】
最初は、WTRU−1 1901は、遠隔のパーティ1903とのメディアセッションフローを有し、セッションの制御は、SIPシグナリングを介して、WTRU−1 1901とSCC AS−1 1904と遠隔のパーティ1903との間で維持される(1910)。WTRU−1 1901は、メディアセッションをWTRUに移転しようとする。WTRU−1 1901が制御側のWTRUであり、WTRU−2 1902が被制御側のWTRUであるが、制御側のWTRUおよび被制御側のWTRUの他の構成も、本実施形態の趣旨および範囲の中にあることに留意されたい。例えば、IDTは、被制御側のWTRUによって、または協調セッションの一部ではない他のWTRUによって、開始されうる。
【0130】
WTRU−1 1901は、WTRU−2 1902にメディアフローを移転するために、SCC AS−1 1904に要求を送信し、または、移転されるセッションを受け入れるために、WTRU−2 1902が利用可能かどうかを確認する(1920)。この要求は、情報のなかでもとりわけ、遠隔のパーティの識別情報(即ち、遠隔のパーティ1903)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(即ち、WTRU−1 1901)、または、移転されるべきメディアフローの対象(即ち、WTRU−2 1902)を含みうる。この要求は、事前に構成された条件により開始されてもよく、または、ユーザ入力の結果であってもよい。この要求は、SCC AS−1 1904に送信され、次いで、SCC AS−1 1904を介してWTRU−2 1902に送信される(1920)。
【0131】
SCC AS−2 1905は、IDT移転を担当するものとなるように、取り決めることができる。WTRU−2 1902は、WTRU−2 1902が利用可能であると応答し、または、メディアフローの移転を受け入れることができる。この受け入れは、SCC AS−2 1905に送信され、SCC AS−1 1904を介してWTRU−1 1901に向かう(1930)。そして、WTRU−1 1901は、IDT命令をSCC AS−1 1904に送信して、WTRU−2 1902へのメディアセッションの移転を要求することができる。SCC AS−1 1904は、セッションの移転のためのSCC AS−2 1905へのプロキシとして動作し、SCC AS−2 1905とのアクセスレグを確立することができる(1945)。この移転の要求は、SCC AS−1 1904によりSCC AS−2 1905に送信される(1950)。SCC AS−2 1905は、IDTを担当し、WTRU−2 1902とのアクセスレグを確立することができる(1955)。SCC AS−2 1905は、セッション移転の要求を、WTRU−2 1902に送信することができる(1960)。
【0132】
WTRU−2 1902は、SCC AS−2 1905にインビテーションを送信することによって、遠隔のパーティ1903に、新たなセッションを確立するように依頼することができる。新たなメディアの確立は、インビテーションの中で要求されてもよい。SCC AS−2 1905は、インビテーションを遠隔のパーティ1903に送信することができる(1980)。SCC AS−2 1905はまた、遠隔のパーティにインビテーションを送信して、遠隔のパーティとのリモートレグを確立することができる(1980)。遠隔のパーティ1903は、次いで、SCC AS−2 1905に通知することによって、移転の要求を受け入れることができ、新たな制御側の識別情報および移転される1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含んでもよい。SCC AS−2 1905は、移転が受け入れられたことを、WTRU−2 1902に通知することができる(1990)。
【0133】
SCC AS−2 1905は、WTRU−1 1901からメディアセッションを除去し、リモートレグを更新し、遠隔のパーティ1903とWTRU−2 1902との間のメディアセッションをセットアップするためのアクセスレグの確立を終了することができる。したがって、IDTは完了し、SCC AS−2 1905は、IDTの完了を示すものを、遠隔のパーティに信号で送ることができる(1990A)。さらに、IDTの完了のシグナリングは、WTRU−1 1901とSCC AS−1 1904との間、およびSCC AS−2 1905とSCC AS−1 1904との間で通信されうる(1990A)。このメディアセッションは、WTRU−2 1902と遠隔のパーティ1903との間で送られ、メディアセッションの制御も、WTRU−2 1902と遠隔のパーティ1903との間で送られる(1990A)。しかし、協調セッションの制御権は、WTRU−1 1901に残ってもよく、このときWTRU−2 1902は、被制御側のWTRUになる(1990B)。
【0134】
図20は、制御側のWTRU(WTRU−1 2001)から被制御側のWTRU(WTRU−2 2002)へのメディアセッションの移転についての情報の流れの別の実施形態2000を示す。この実施形態では、WTRU−1 2001およびWTRU−2 2002にそれぞれ属するCSCF−1およびCSCF−2は、簡単にするために示されない。最初は、WTRU−1 2001は、遠隔のパーティ2003とのメディアセッションフローを有し、セッションの制御は、WTRU−1 2001とSCC AS−1 2004と遠隔のパーティ2003との間のSIPシグナリングを介して維持される(2010)。WTRU−1 2001は、WTRU−1 2001によるセッションの制御を保ちながら、メディアセッションを被制御側のWTRU2002に移転しようとする。WTRU−1 2001およびWTRU−2 2002は、IMSの加入が異なっていてもよく、同じであってもよい。さらに、WTRU−1 2001およびWTRU−2 2002は、操作者が同じであっても異なっていてもよい。
【0135】
WTRU−1 2001は、IDT命令を送信して、WTRU−2 2002へのメディアセッションの移転を要求する(2020)。この要求は、SCC AS−1 2004に送信され、SCC AS−1 2004は、移転されるメディアセッションを受信するために、WTRU−2 2002が利用可能かどうかを確認することができる。
【0136】
SCC AS−1 2004は、セッションの移転の要求を、SCC AS−2 2005に送信することができる(2030)。この要求は、情報の中でもとりわけ、遠隔のパーティの識別情報(即ち、遠隔のパーティ2003)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(即ち、WTRU−1 2001)、移転されるべきメディアフローの対象(即ち、WTRU−2 2002)、または、アンカーポイントの選好(即ち、SCC AS−1 2004またはSCC AS−2 2005)を含みうる。SCC AS−2 2005は、SCC AS−1 2004とSCC AS−2 2005のどちらがセッションの移転を担当しうるかについて、取り決めることができる(2035)。この実施形態では、SCC AS−2 2005がセッションの移転を担当する。SCC AS−2 2005は、メディアセッションの移転の要求を、WTRU−2 2002に送信することができる(2040)。SCC AS−2 2005は、WTRU−2 2002に、WTRU−2 2002が利用可能かどうか、またはWTRU−2 2002がセッション移転の要求を受け入れることができるかどうかについて、応答するように要求することができる(2040)。
【0137】
WTRU−2 2002は、SCC AS−2 2005に応答することによって、WTRU−2 2002が利用可能であると承認することができ、または、メディアフローの移転を受け入れることができる(2050)。SCC AS−2 2005は、セッションの移転を担当することができ、WTRU−2 2002とのアクセスレグを確立することができる(2055)。SCC AS−2 2005は、その受け入れまたは承認を、SCC AS−1 2004に送信することができる(2060)。SCC AS−1 2004は、次いで、メディアセッションの移転の要求の受け入れまたは承認を、WTRU−1 2001に通知することができる(2060)。
【0138】
WTRU−2 2002は、SCC AS−2 2005にインビテーションを送信することによって、新たなセッションを確立するように、遠隔のパーティ2003に依頼することができる(2070)。新たなメディアの確立は、このインビテーションの中で要求されてもよい。SCC AS−2 2005は、このインビテーションを、遠隔のパーティ2003に送信することができる(2080)。SCC AS−2 2005は、遠隔のパーティとのリモートレグを確立するために、インビテーションを遠隔のパーティに送信することもできる(2080)。遠隔のパーティ2003は、SCC AS−2 2005に通知することによって、移転の要求を受け入れることができ、新たな制御側の識別情報および移転される1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含んでもよい。SCC AS−2 2005は、移転が受け入れられたことを、WTRU−2 2002に通知することができる(2090)。
【0139】
SCC AS−2 2005は、WTRU−1 2001からメディアフローを除去して、遠隔のパーティ2003とのリモートレグを更新して、遠隔のパーティ2003とWTRU−2 2002との間のメディアセッションをセットアップするためのアクセスレグの確立を終了することができる。さらに、SCC AS−2 2005は、移転の完了を、SCC AS−1 2004および遠隔のパーティ2003に通知することができる(2090A)。さらに、SCC AS−1 2004は、移転の完了を、WTRU−1 2001に通知することができる(2090A)。次いで、メディアフローは、WTRU−2 2002と遠隔のパーティ2003との間で送られる(2090A)。さらに、メディアフローを制御するためのシグナリングは、WTRU−2 2002から遠隔のパーティ2003に送られる(2090A)。しかし、協調セッションの制御権は、制御側のWTRU、すなわちWTRU−1 2001に残ってもよく、このときWTRU−2 2002は、被制御側のWTRUであってよい(2090B)。
【0140】
実施形態
1.IPマルチメディアサブシステム(IMS)の協調セッションの制御権の移転を開始するステップを含む、協調セッションの制御権の移転のための方法。
【0141】
2.被制御側の無線送受信ユニット(WTRU)が、制御側のWTRUから被制御側のWTRUへの協調セッションの制御権の移転を開始する、実施形態1に記載の方法。
【0142】
3.協調セッションが遠隔のパーティにより確立される、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0143】
4.あるWTRUが制御側のWTRUとして動作しており、別のWTRUが被制御側のWTRUとして動作している、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0144】
5.協調セッションがSCC AS(Service Centralization and Conitunity Application Server)で担当される、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0145】
6.各WTRUが遠隔のパーティとのメディアフローを有する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0146】
7.IMSのSIPメッセージングが協調セッションにおいて利用され、リンケージおよびセッションの制御権を提供する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0147】
8.WTRUが、IP−CANのようなネットワークを介して接続される、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0148】
9.IMSの通信経路が、複数のSCC AS、CSCF、およびASを含む、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0149】
10.WTRUが、異なるSCC ASと各々関連付けられる、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0150】
11.協調セッションが、任意の数のWTRUにまたがる、任意の数の通信セッションおよびメディアフローを含む、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0151】
12.協調セッションの制御権の移転のために、制御側のWTRU以外のWTRUによって、要求をSCC ASに送信するステップをさらに含む、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0152】
13.要求が、制御権が移転されるべきである協調セッションの識別情報、新たな制御側の識別情報、または、移転により影響を受ける1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含む、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0153】
14.WTRUの識別情報が、登録された公開ユーザ識別情報(Public User Identity)、公開のGRUU(Globally Routable Agent Uniform Resource Identifier)、MSISDN(Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number)に基づく識別情報、電子メールアドレスに基づく識別情報、または、URL(Uniform Resource Locator)もしくはURI(Uniform Resource Identifier)に基づく識別情報を含む、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0154】
15.SCC ASが、1つまたは複数のメディアフローの、協調セッションの制御権の移転が許可されるかどうかを判定する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0155】
16.SCC ASが、要求側のWTRUが、協調セッションを制御して協調セッションの制御に関する機能を実行する準備ができているかどうか、もしくはそれが可能であるかどうか、または、要求側のWTRUが協調セッションの制御を行うことを許可されているかどうかを判定する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0156】
17.SCC ASが、要求側のWTRUが信用できる送信元であるかどうかを判定する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0157】
18.要求側のWTRUが制御側のWTRUの信用リストの中にあるデバイスまたはユーザであるかどうか、または、要求側のWTRUが同じユーザプロファイルに属するかどうかを、SCC ASが判定する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0158】
19.SCC ASが、制御側のWTRUまたは遠隔のパーティからの同意を要求し、または、2個以上の被制御側のWTRUが協調セッションに関与する場合、SCC ASが、移転の要求に関する情報によって、他の被制御側のWTRUを更新する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0159】
20.SCC ASが、協調セッションの制御権の移転の要求を制御側のWTRUに送信する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0160】
21.新たな制御側のWTRUの識別情報、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのID、またはセッションのメディア属性を含む、セッションについての関連情報を要求が含む、実施形態20に記載の方法。
【0161】
22.制御側のWTRUが、要求についてのユーザの入力を求め、または、要求の受け入れが、事前に構成された条件にしたがって引き起こされる、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0162】
23.制御側のWTRUが、協調セッションの制御権の移転の受け入れをSCC ASに示す、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0163】
24.受け入れが、新たな制御側のWTRUの識別情報、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含む、実施形態23に記載の方法。
【0164】
25.協調セッションの制御権が制御側のWTRUから除去される、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0165】
26.協調セッションの制御権が要求側のWTRUに与えられる、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0166】
27.SCC ASが、新たな被制御側のWTRUの情報によって、他の被制御側のWTRUまたは遠隔のパーティを更新する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0167】
28.制御権の移転の受入承認が、新たな制御側のWTRUに送信される、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0168】
29.制御権の移転の受入承認が、制御権が移転されるべきである協調セッションのセッション識別情報、新たな制御側の識別情報、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含む、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0169】
30.制御側のWTRUが、制御側のWTRUから別のWTRUへの協調セッションの制御権の移転を開始する、実施形態1に記載の方法。
【0170】
31.上記の別のWTRUが、協調セッションにおける被制御側のWTRUである、実施形態30に記載の方法。
【0171】
32.協調セッションが遠隔のパーティにより確立される、実施形態30から31のいずれか1つに記載の方法。
【0172】
33.あるWTRUが制御側のWTRUとして動作しており、別のWTRUが被制御側のWTRUとして動作している、実施形態30から32のいずれか1つに記載の方法。
【0173】
34.協調セッションにおいてSIPメッセージングを利用して、リンケージおよびセッションの制御権を提供するステップをさらに含む、実施形態30から33のいずれか1つに記載の方法。
【0174】
35.SIPシグナリングが、協調セッション制御シグナリングおよび自身のメディアフローの制御のために、制御側のWTRUにより用いられる、実施形態30から34のいずれか1つに記載の方法。
【0175】
36.SIPシグナリングが、自身のメディアフローを制御するために、被制御側のWTRUにより用いられる、実施形態30から35のいずれか1つに記載の方法。
【0176】
37.WTRUがネットワークを介して接続される、実施形態30から36のいずれか1つに記載の方法。
【0177】
38.ネットワークが示されるIP−CANである、実施形態37に記載の方法。
【0178】
39.通信経路が、複数のSCC AS、CSCF、およびASを含む、実施形態30から38のいずれか1つに記載の方法。
【0179】
40.WTRUが、固有のSCC ASと関連付けられる、実施形態30から39のいずれか1つに記載の方法。
【0180】
41.協調セッションの制御権を移転するために、制御側のWTRUによって要求を送信するステップを含む、実施形態30から40のいずれか1つに記載の方法。
【0181】
42.要求が、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(公開ユーザ識別情報またはGRUU)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態30から41のいずれか1つに記載の方法。
【0182】
43.制御側のWTRUが1つの協調セッションのみを有する場合、制御権が移転されるべきであるその協調セッションの識別情報が要求の中で提供されない、実施形態30から42のいずれか1つに記載の方法。
【0183】
44.制御権が移転されようとしている協調セッションの識別情報が、要求側のWTRUの識別情報を知っているSCC ASにより決定される、実施形態30から43のいずれか1つに記載の方法。
【0184】
45.WTRUが2つ以上の協調セッションに関与する場合、制御権が移転されようとしている協調セッションの識別情報が、要求の中に含まれる、実施形態30から44のいずれか1つに記載の方法。
【0185】
46.協調セッションの制御権の移転が許可されるかどうかが判定される、実施形態30から45のいずれか1つに記載の方法。
【0186】
47.セッションの制御権の移転先となるWTRUに、同意を要求するステップをさらに含む、実施形態30から46のいずれか1つに記載の方法。
【0187】
48.2つ以上の被制御側のWTRUが関与する場合、被制御側のWTRUが、協調セッションの制御権の移転の要求に関する情報によって更新される、実施形態30から47のいずれか1つに記載の方法。
【0188】
49.SCC ASが、協調セッションの制御権の移転の要求を、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに送信する、実施形態30から48のいずれか1つに記載の方法。
【0189】
50.要求が、協調セッションの識別情報、新たな制御側のID、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態49に記載の方法。
【0190】
51.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、要求についてのユーザの入力を求め、または、事前に構成された条件にしたがって、要求の受け入れを引き起こす、実施形態30から50のいずれか1つに記載の方法。
【0191】
52.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、協調セッションの制御権の移転の受け入れをSCC ASに示す、実施形態30から51のいずれか1つに記載の方法。
【0192】
53.受け入れが、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態52に記載の方法。
【0193】
54.SCC ASが、制御側のWTRUからセッションの制御権を除去し、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに、セッションの制御権を与える、実施形態30から53のいずれか1つに記載の方法。
【0194】
55.SCC ASが、新たな制御側のWTRUのセットアップによって、他の被制御側のWTRUを更新し、制御側のWTRUおよび被制御側のWTRUのセットアップによって、遠隔のパーティを更新する、実施形態30から54のいずれか1つに記載の方法。
【0195】
56.SCC ASが、制御権の移転の受入承認を、新たな制御側のWTRUに送信する、実施形態30から55のいずれか1つに記載の方法。
【0196】
57.制御権の移転の受入承認が、協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、自身の制御権が移転される1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態56に記載の方法。
【0197】
58.SCC ASが、移転が許可されるかどうかを判定し、制御側のWTRUまたは遠隔のパーティからの同意を求め、または、受信された協調セッションの制御権の移転に関する情報によって、他の被制御側のWTRUを更新する、実施形態30から57のいずれか1つに記載の方法。
【0198】
59.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、協調セッションの制御側のWTRUとして動作することができること、または、そのWTRUにより用いられる識別情報が、協調セッションの制御側のWTRUにより用いられる識別情報とサービスプロファイルを共有することを、SCC ASが確実にする、実施形態30から58のいずれか1つに記載の方法。
【0199】
60.SCC ASが、協調セッションの制御権の移転を開始する、実施形態1に記載の方法。
【0200】
61.制御側のWTRUが、協調セッションの制御権を別のWTRUに移転する、実施形態1に記載の方法。
【0201】
62.上記の別のWTRUが被制御側のWTRUである、実施形態60または61に記載の方法。
【0202】
63.協調セッションがSCC ASにより担当される、実施形態60から62のいずれか1つに記載の方法。
【0203】
64.協調セッションが遠隔のパーティにより確立される、実施形態60から63のいずれか1つに記載の方法。
【0204】
65.SIPシグナリングが、メディアセッションの制御権および協調セッションの制御権のために利用される、実施形態60か64のいずれか1つに記載の方法。
【0205】
66.協調の制御権の移転が、ユーザプロファイル、現在の条件によって、または、事前の構成にしたがって、SCC ASにより開始される、実施形態60から65のいずれか1つに記載の方法。
【0206】
67.制御側のWTRU、被制御側のWTRU、または遠隔のパーティからの、セッションの制御権の移転についての同意を要求するステップをさらに含む、実施形態60から66のいずれか1つに記載の方法。
【0207】
68.セッションの制御権の移転の要求を妨げることについて他の被制御側のWTRUを更新するステップをさらに含む、実施形態60から67のいずれか1つに記載の方法。
【0208】
69.協調セッションの制御権を移転するために、SCC ASにより制御側のWTRUに要求を送信するステップをさらに含む、実施形態60から68のいずれか1つに記載の方法。
【0209】
70.要求が、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態69に記載の方法。
【0210】
71.制御側のWTRUが、要求に応答することについてのユーザ入力を求め、または、事前に構成された条件にしたがって、協調セッションの制御権の移転の要求の受け入れを引き起こす、実施形態60から70のいずれか1つに記載の方法。
【0211】
72.この協調セッションの制御権の移転の要求を制御側のWTRUによって受け入れ、受け入れをSCC ASに示すステップをさらに含む、実施形態60から71のいずれか1つに記載の方法。
【0212】
73.受け入れが、新たな制御側のID、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態72に記載の方法。
【0213】
74.SCC ASが、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに、協調セッションの制御権の移転の要求を送信する、実施形態60から73のいずれか1つに記載の方法。
【0214】
75.制御権の移転の情報が、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態74に記載の方法。
【0215】
76.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、協調セッションの制御権の移転を受け入れるかどうかについてのユーザ入力を求め、または、移転の受け入れが、事前に構成された条件にしたがって引き起こされる、実施形態60から75のいずれか1つに記載の方法。
【0216】
77.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、制御権の移転の受入承認をSCC ASに送信する、実施形態60から76のいずれか1つに記載の方法。
【0217】
78.受入承認が、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態77に記載の方法。
【0218】
79.SCC ASが、協調セッションの制御権を新たな制御側のWTRUに移転する、実施形態60から78のいずれか1つに記載の方法。
【0219】
80.SCC ASが、新たな制御側のWTRUのセットアップにより、遠隔のパーティおよび他の被制御側のWTRUを更新する、実施形態60から79のいずれか1つに記載の方法。
【0220】
81.遠隔のパーティが、制御側のWTRUから別のWTRUへの、協調セッションの制御権の移転を開始する、実施形態1に記載の方法。
【0221】
82.上記の別のWTRUが被制御側のWTRUである、実施形態81に記載の方法。
【0222】
83.協調セッションがSCC ASにより担当される、実施形態81または82に記載の方法。
【0223】
84.遠隔のパーティがWTRUである、実施形態81から83のいずれか1つに記載の方法。
【0224】
85.協調セッションが、制御側のWTRUと、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUと、遠隔のパーティとの間で確立される、実施形態81から84のいずれか1つに記載の方法。
【0225】
86.各WTRUが、遠隔のパーティとのメディアフローを有する、実施形態81から85のいずれか1つに記載の方法。
【0226】
87.IMSのSIPメッセージングが協調セッションにおいて利用され、リンケージおよびセッションの制御権を提供する、実施形態81から86のいずれか1つに記載の方法。
【0227】
88.協調セッションの制御権の移転が、ユーザ入力によって、または事前の構成にしたがって、遠隔のパーティにより開始される、実施形態81から87のいずれか1つに記載の方法。
【0228】
89.協調セッションの制御権を移転するために、遠隔のパーティによって要求をSCC ASに送信するステップをさらに含む、実施形態81から88のいずれか1つに記載の方法。
【0229】
90.制御命令の移転の要求がSIPメッセージである、実施形態81から89のいずれか1つに記載の方法。
【0230】
91.要求が、移転されるべき協調セッションのセッション識別情報、新たな制御側の識別情報、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態90または91に記載の方法。
【0231】
92.SCC ASが、制御側のWTRUに、または、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに、同意を要求し、協調セッションの中に複数の被制御側のWTRUがある場合、これらの他の被制御側が、セッションの制御権の移転の要求によって更新される、実施形態81から91のいずれか1つに記載の方法。
【0232】
93.SCC ASが、協調セッションの制御権の移転の要求を制御側のWTRUに送信する、実施形態81から92のいずれか1つに記載の方法。
【0233】
94.要求が、移転されるべき協調セッションのセッション識別情報、新たな制御側の識別情報、または、自身の制御権が移転されるべきであるメディアフローのIDを含む、実施形態93に記載の方法。
【0234】
95.制御側のWTRUが、この協調セッションの制御権の移転の要求を受け入れ、受け入れをSCC ASに示す、実施形態81から94のいずれか1つに記載の方法。
【0235】
96.受け入れが、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態95に記載の方法。
【0236】
97.SCC ASが、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに、制御権の移転の要求を送信する、実施形態81から96のいずれか1つに記載の方法。
【0237】
96.制御権の移転の情報が、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態97に記載の方法。
【0238】
97.制御権が移転されようとしているWTRUが、協調セッションの制御権の移転を受け入れるかどうかについてのユーザ入力を求め、または事前に構成された条件にしたがって移転の受け入れを引き起こす、実施形態81から96のいずれか1つに記載の方法。
【0239】
98.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、制御権の移転の受入承認をSCC ASに送信する、実施形態81から97のいずれか1つに記載の方法。
【0240】
99.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、協調セッションの制御権の移転の受け入れを、受入承認において示す、実施形態81から98のいずれか1つに記載の方法。
【0241】
100.受入承認が、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態99に記載の方法。
【0242】
101.SCC ASが、セッションの制御権の移転が完了したことを遠隔のパーティに示す、実施形態81から100のいずれか1つに記載の方法。
【0243】
102.SCC ASが、新たな制御側の情報によって、他の被制御側のWTRUを更新する、実施形態81から101のいずれか1つに記載の方法。
【0244】
103.遠隔のパーティが、制御側のWTRUから別のWTRUへの、協調セッションの制御権の移転を開始する、実施形態1に記載の方法。
【0245】
104.別のWTRUが被制御側のWTRUである、実施形態103に記載の方法。
【0246】
105.協調セッションがSCC ASにより担当される、実施形態103または104に記載の方法。
【0247】
106.遠隔のパーティがWTRUである、実施形態103から105のいずれか1つに記載の方法。
【0248】
107.協調セッションが、制御側のWTRUと、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUと、遠隔のパーティとの間で確立される、実施形態103から106のいずれか1つに記載の方法。
【0249】
108.各WTRUが、遠隔のパーティとのメディアフローを有する、実施形態103から107のいずれか1つに記載の方法。
【0250】
109.IMSのSIPメッセージングが協調セッションにおいて利用され、リンケージおよびセッションの制御権を提供する、実施形態103から108のいずれか1つに記載の方法。
【0251】
110.協調セッションの制御権の移転が、ユーザ入力によって、または事前の構成にしたがって、遠隔のパーティにより開始される、実施形態103から109のいずれか1つに記載の方法。
【0252】
111.遠隔のパーティが、協調セッションの制御権を別のWTRUに移転するために、要求を制御側のWTRUに送信する、実施形態103から110のいずれか1つに記載の方法。
【0253】
112.要求が、制御権が移転されるべきである協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態111に記載の方法。
【0254】
113.被制御側のWTRUが、要求についてのユーザの入力を求め、または、事前に構成された条件にしたがって、要求の受け入れを引き起こす、実施形態103から112のいずれか1つに記載の方法。
【0255】
114.協調セッションの制御権を別のWTRUに移転するために、制御側のWTRUによって、要求をSCC ASに送信するステップをさらに含む、実施形態103から113のいずれか1つに記載の方法。
【0256】
115.要求が、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態114に記載の方法。
【0257】
116.SCC ASが、1つまたは複数のメディアフローの協調セッションの制御権の移転が許可されるかどうか判定し、セッションの制御権がそこに移転されるように要求されるWTRUに同意を要求し、遠隔のパーティに同意を要求し、または、2個以上の被制御側のWTRUが関与する場合に、移転の要求についての情報によって被制御側のWTRUを更新する、実施形態103から115のいずれか1つに記載の方法。
【0258】
117.SCC ASが、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに、協調の制御権の移転の要求メッセージを送信する、実施形態103から116のいずれか1つに記載の方法。
【0259】
118.要求が、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態117に記載の方法。
【0260】
119.WTRUが、要求についてのユーザの入力を求め、または、事前に構成された条件にしたがって、要求の受け入れを引き起こす、実施形態103から118のいずれか1つに記載の方法。
【0261】
120.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、この協調セッションの制御権の移転の要求を受け入れ、受け入れをSCC ASに示す、実施形態103から119のいずれか1つに記載の方法。
【0262】
121.受け入れが、新たな制御側のID、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態120に記載の方法。
【0263】
122.SCC ASが、制御側のWTRUから、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに、協調セッションの制御権を移転する、実施形態103から121のいずれか1つに記載の方法。
【0264】
123.SCC ASが、新たな制御側のWTRUおよび被制御側のWTRUのセットアップによって、他の被制御側のWTRUまたは遠隔のパーティを更新する、実施形態103から122のいずれか1つに記載の方法。
【0265】
124.SCC ASが、協調セッションの制御権の移転の受入承認を、新たな制御側のWTRUに送信する、実施形態103から123のいずれか1つに記載の方法。
【0266】
125.制御権の移転の受入承認が、協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、自身の制御権が移転される1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態124に記載の方法。
【0267】
126.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップを含む、無線通信において用いる方法。
【0268】
127.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1の無線送受信ユニット(WTRU)において通信セッションを実行するステップを含む、実施形態126に記載の方法。
【0269】
128.通信セッションを実行するステップが、第1のWTRUにおいてメディアフローを受信するステップを含む、実施形態126または127に記載の方法。
【0270】
129.通信セッションを実行するステップが、遠隔のデバイスと通信するステップを含む、実施形態126から128のいずれか1つに記載の方法。
【0271】
130.ネットワーク間のデバイス間移転が、通信セッションを、第1のWTRUから第2のWTRUに移転するステップを含む、実施形態126から129のいずれか1つに記載の方法。
【0272】
131.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、メディアフローを、第1のWTRUから第2のWTRUに移転するステップを含む、実施形態126から130のいずれか1つに記載の方法。
【0273】
132.通信セッションを実行するステップが、第1のWTRUが第1のネットワークを用いるステップ含む、実施形態126から131のいずれか1つに記載の方法。
【0274】
133.通信セッションを実行するステップが、第1のWTRUが第1の加入を有するステップを含む、実施形態126から132のいずれか1つに記載の方法。
【0275】
134.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、制御信号をネットワーク要素へ送信するステップを含む、実施形態126から133のいずれか1つに記載の方法。
【0276】
135.ネットワーク要素がSCC−AS(Service Centralization and Continuity Application Server)である、実施形態126から134のいずれか1つに記載の方法。
【0277】
136.通信セッションを実行するステップが、第1のWTRUにて第1のアクセスレグを用いるステップを含む、実施形態126から135のいずれか1つに記載の方法。
【0278】
137.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、IMSを用いるステップを含む、実施形態126から136のいずれか1つに記載の方法。
【0279】
138.IMSを用いるステップが、IMSセッションを用いるステップを含む、実施形態126から137のいずれか1つに記載の方法。
【0280】
139.制御信号を送信するステップが、SIPメッセージを送信するステップを含む、実施形態126から138のいずれか1つに記載の方法。
【0281】
140.通信セッションを実行するステップが、CSCF(Call State Control Function)への接続を用いるステップを含む、実施形態126から139のいずれか1つに記載の方法。
【0282】
141.制御信号をネットワーク要素に送信するステップが、制御信号をCSCFに送信するステップを含む、実施形態126から140のいずれか1つに記載の方法。
【0283】
142.第1のWTRUが第1の加入と関連している、実施形態126から141のいずれか1つに記載の方法。
【0284】
143.第2のWTRUが第2の加入と関連している、実施形態126から142のいずれか1つに記載の方法。
【0285】
144.第1の加入および第2の加入が同一である、実施形態126から143のいずれか1つに記載の方法。
【0286】
145.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、メディアフローを第3のWTRUに移転するステップを含む、実施形態126から144のいずれか1つに記載の方法。
【0287】
146.第3のWTRUが、第1の加入または第2の加入と関連している、実施形態126から145のいずれか1つに記載の方法。
【0288】
147.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第2のWTRUにて通信セッションを実行するステップを含む、実施形態126から147のいずれか1つに記載の方法。
【0289】
148.第2のWTRUにて通信セッションを実行するステップが、第2のネットワークを用いるステップを含む、実施形態126から147のいずれか1つに記載の方法。
【0290】
149.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のネットワーク上の第1のWTRUから、第2のネットワーク上の第2のWTRUに、通信セッションを移転するステップを含む、実施形態126から148のいずれか1つに記載の方法。
【0291】
150.第1のネットワークと第2のネットワークが異なる、実施形態126から149のいずれか1つに記載の方法。
【0292】
151.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、協調セッションを確立するステップを含む、実施形態126から150のいずれか1つに記載の方法。
【0293】
152.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のWTRUにおける、通信セッションの実行を停止するステップを含む、実施形態126から151のいずれか1つに記載の方法。
【0294】
153.第1のWTRUが制御側であり、第2のWTRUが被制御側である、実施形態126から152のいずれか1つに記載の方法。
【0295】
154.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、ユーザ入力に応答して移転を開始するステップを含む、実施形態126から153のいずれか1つに記載の方法。
【0296】
155.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のWTRUにおいて移転を開始するステップを含む、実施形態126から154のいずれか1つに記載の方法。
【0297】
156.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第2のWTRUが利用可能かどうか判定するステップを含む、実施形態126から155のいずれか1つに記載の方法。
【0298】
157.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、移転の許可を要求するステップを含む、実施形態126から156のいずれか1つに記載の方法。
【0299】
158.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のWTRUにおいて、第2のWTRUの利用可能性の報告を受信するステップを含む、実施形態126から157のいずれか1つに記載の方法。
【0300】
159.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、移転の受け入れを受信するステップを含む、実施形態126から158のいずれか1つに記載の方法。
【0301】
160.移転の受け入れが、メディアフローの移転が承認されたことを示す、実施形態126から159のいずれか1つに記載の方法。
【0302】
161.移転の受け入れが、メディアフローの移転が拒否されたことを示す、実施形態126から160のいずれか1つに記載の方法。
【0303】
162.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、移転の要求を送信するステップを含む、実施形態126から161のいずれか1つに記載の方法。
【0304】
163.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第2のアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から162のいずれか1つに記載の方法。
【0305】
164.第2のアクセスレグを確立するステップが、第2のWTRUとの第2のアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から163のいずれか1つに記載の方法。
【0306】
165.第2のアクセスレグを確立するステップが、第2のネットワーク要素との第2のアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から164のいずれか1つに記載の方法。
【0307】
166.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第3のアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から165のいずれか1つに記載の方法。
【0308】
167.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、遠隔のデバイスに、協調セッションを確立するように依頼するステップを含む、実施形態126から166のいずれか1つに記載の方法。
【0309】
168.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、移転が受け入れられたことを示す通知を受信するステップを含む、実施形態126から167のいずれか1つに記載の方法。
【0310】
169.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、移転が完了したことを示す通知を受信するステップを含む、実施形態126から168のいずれか1つに記載の方法。
【0311】
170.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のネットワーク要素を用いて、通信セッションを担当するステップを含む、実施形態126から169のいずれか1つに記載の方法。
【0312】
171.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第2のネットワーク要素を用いて、通信セッションを担当するステップを含む、実施形態126から170のいずれか1つに記載の方法。
【0313】
172.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のネットワーク要素を用いて第2のアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から171のいずれか1つに記載の方法。
【0314】
173.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第2のネットワーク要素を用いて第2のアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から172のいずれか1つに記載の方法。
【0315】
174.許可を要求するステップが、セッション情報を含むメッセージを送信するステップを含む、実施形態126から173のいずれか1つに記載の方法。
【0316】
175.許可を要求するステップが、遠隔デバイスと関連する識別情報を含むメッセージを送信するステップを含む、実施形態126から174のいずれか1つに記載の方法。
【0317】
176.許可を要求するステップが、アンカーの設定を含むメッセージを送信するステップを含む、実施形態126から175のいずれか1つに記載の方法。
【0318】
177.移転要求が、対象のメディアフローの識別情報を含む、実施形態126から176のいずれか1つに記載の方法。
【0319】
178.移転の要求が、第2のWTRUの識別情報を含む、実施形態126から177のいずれか1つに記載の方法。
【0320】
179.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、通信セッションの移転の応答を受信するステップを含む、実施形態126から178のいずれか1つに記載の方法。
【0321】
180.第2のWTRUの識別情報が、IPアドレス、電子メールアドレス、または電話番号により示される、実施形態126から179のいずれか1つに記載の方法。
【0322】
181.対象のメディアフローの識別情報が、メディアの種類のインジケーション、IPアドレス、ビットレート、またはコーデックを含む、実施形態126から180のいずれか1つに記載の方法。
【0323】
182.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、インターネットプロトコル(IP)基幹アクセスネットワーク(CAN)を介してアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から181のいずれか1つに記載の方法。
【0324】
183.通信セッションを実行するステップが、ユーザプレーンの情報を受信するステップを含む、実施形態126から182のいずれか1つに記載の方法。
【0325】
184.ユーザプレーンの情報を受信するステップが、メディアデータを受信するステップを含む、実施形態126から183のいずれか1つに記載の方法。
【0326】
185.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のWTRUと第2のWTRUにおいて、実質的に同時に通信セッションを実行するステップを含む、実施形態126から184のいずれか1つに記載の方法。
【0327】
186.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、セッションを複製するステップを含む、実施形態126から185のいずれか1つに記載の方法。
【0328】
187.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のWTRUにおいて通信セッションを制御するステップを含む、実施形態126から186のいずれか1つに記載の方法。
【0329】
188.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第2のWTRUにおいて通信セッションを制御するステップを含む、実施形態126から187のいずれか1つに記載の方法。
【0330】
189.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のWTRUおよび第2のWTRUにおいて通信を制御するステップを含む、実施形態126から188のいずれか1つに記載の方法。
【0331】
190.実施形態1から189のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される、無線通信において用いる無線送受信ユニット(WTRU)。
【0332】
191.実施形態1から189のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される、無線通信において用いる基地局。
【0333】
192.実施形態1から189のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される、集積回路。
【0334】
特徴および要素が、特定の組み合わせにより上述されているが、各々の特徴または要素は、単独で用いられてもよく、または他の特徴および要素との任意の組み合わせで用いられてもよいことを、当業者は理解するだろう。加えて、本明細書で説明される方法は、コンピュータもしくはプロセッサにより実行するためにコンピュータ可読媒体に組み込まれる、コンピュータプログラム、ソフトウェアまたはファームウェアに実装されうる。コンピュータ可読媒体の例は、(有線または無線の接続により送信される)電気信号およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、限定はされないが、ROM、RAM、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部のハードディスクおよび取り外し可能ディスクのような磁気メディア、磁気光学メディア、並びに、CD−ROMディスクおよびDVDのような光メディアを含む。ソフトウェアと関連するプロセッサを用いて、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて用いるための、高周波送受信機を実装することができる。
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信が発展するにしたがい、無線技術はさらなる機能と能力を可能にする。1つの能力は、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)のセッションを保持する能力である。IMSは、IP基盤のマルチメディアサービスを実現するための、アーキテクチャのフレームワークである。無線送受信ユニット(WTRU)は、限定はされないが、UTRAN(UMTS (Universal Mobile Telecommunications System) Terrestrial Radio Access Network)、LTE(Long Term Evolution)、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、またはWLAN(Wireless Local Area Network)技術などの技術に基づくネットワークを含む、様々なアクセスネットワークを通じてIMSに接続することができる。WTRUは、パケット交換(PS)ドメインを通じてIMSにアクセスすることができる。ICS(IMS Centralized Services)を用いることで、WTRUは、回線交換(CS)ドメインを介して、IMSサービスにさらにアクセスすることができる。
【0003】
さらに、IMSセッションを用いることで、WTRUは、遠隔のパーティとのメディアセッションを保持することができる。これらのメディアセッションの例には、音声、映像または文字によるセッションがある。複数のWTRUが、IMSを用いて、遠隔のパーティとの1つまたは複数の協調メディアセッションに参加することもできる。
【発明の概要】
【0004】
コントローラWTRUから別のWTRUへのIMS協調セッションの制御権の移転を無線送受信ユニット(WTRU)が要求するための方法および装置が開示される。この方法および装置では、協調セッションの制御権の移転要求は、IMSのSCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)に送信される。SIP(session initiation protocol)メッセージングが、開示される方法および装置において通信のために用いられうる。また、WTRUが、IMSメディアセッションフローをあるWTRUから別のWTRUに移転するためのデバイス間移転(IDT)を要求するための方法および装置も開示される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
添付図面とともに例として与えられる以下の説明から、より深い理解を得られる。
【0006】
【図1A】1つまたは複数の開示される実施形態が実施されうる例示的な通信システムのシステム図である。
【図1B】図1Aに示される通信システムの中で用いられうる例示的な無線送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
【図1C】図1Aに示される通信システムの中で用いられうる、例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
【図2】インターネットプロトコルマルチメディアサブシステムの例を示す図である。
【図3】サードパーティの呼制御を用いた通信セッションの例を示す図である。
【図4】ファーストパーティの呼制御を用いた通信セッションの例を示す図である。
【図5】IMSセッションにおける、WTRUのための従来のシグナリングおよびベアラのアーキテクチャである。
【図6】IMS協調セッションにおける、2つのWTRUのためのシグナリングおよびベアラの経路を示す図である。
【図7】被制御側のWTRUにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す図である。
【図8】被制御側のWTRUにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての代替的な情報の流れを示す図である。
【図9】制御側のWTRUにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す図である。
【図10】制御側のWTRUにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての代替的な情報の流れを示す図である。
【図11】SCC ASにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す図である。
【図12】遠隔のパーティにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す図である。
【図13】遠隔のパーティにより開始される、協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す図である。
【図14】IPネットワークを介して遠隔のパーティとIMSセッション状態にあるWTRUの例を示す図である。
【図15】異なるIMS加入に属するWTRUの間での協調セッションのための、制御プレーンおよびユーザプレーンのパスを示す図である。
【図16】制御側のWTRUから被制御側のWTRUへのメディアセッションの移転についての情報の流れを示す図である。
【図17】制御側のWTRUから被制御側のWTRUへのメディアフローの移転についての情報の流れの代替的な実施形態を示す図である。
【図18】制御側のWTRUから被制御側のWTRUへのメディアセッションの移転についての情報の流れを示す図である。
【図19】制御側のWTRUから被制御側のWTRUへのメディアセッションの移転についての情報の流れを示す図である。
【図20】制御側のWTRUから被制御側のWTRUへのメディアセッションの移転についての情報の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態が実施されうる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、映像、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する複数のアクセスシステムでありうる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースを共有することによって、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にしうる。例えば、通信システム100は、符号分割多重接続(CDMA)、時分割多重接続(TDMA)、周波数分割多重接続(FDMA)、OFDMA(Orthogonal FDMA)、SC−FDMA(Single Carrier FDMA)などの1つまたは複数のチャネル接続方法を利用することができる。
【0008】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆電話交換回線網(PSTN)108、インターネット110および他のネットワーク112を含みうるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワークおよび/またはネットワーク要素を考慮することが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成される任意の種類のデバイスであってよい。例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成され、ユーザ装置(UE)、移動局、固定式または移動式の加入者ユニット、ページャ、携帯電話、PDA、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家電機器などを含みうる。
【0009】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含みうる。基地局114a、114bの各々は、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つとワイヤレスにインターフェースをとり、コアネットワーク106、インターネット110および/またはネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように構成される任意の種類のデバイスであってよい。例えば、基地局114a、114bは、BTS(base transceiver station)、Node−B、eNode−B、Home Node−B、Home eNode−B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどであってよい。基地局114a、114bは各々、単一の要素として示されるが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含みうることが理解されよう。
【0010】
基地局114aは、RAN104の一部であってよく、RAN104は、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)、例えば、BSC(base station controller)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなども含みうる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セルと呼ばれうる特定の地理的な領域(図示せず)の中で、無線信号を送信および/または受信するように構成されうる。セルはさらに、セルのセクタに分割されうる。例えば、基地局114aに関連するセルは、3個のセクタに分割されうる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3個の送受信機、すなわち、セルの各セクタに対して1個の送受信機を含みうる。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を利用することができるので、セルの各セクタに対して複数の送受信機を利用することができる。
【0011】
基地局114a、114bは、WTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数と、エアインターフェース116を介して通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、高周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であってよい。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を用いて確立されうる。
【0012】
より具体的には、上述したように、通信システム100は、複数のアクセスシステムであってよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセス方式を利用することができる。例えば、RAN104の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、UTRA(UMTS (Universal Mobile Telecommunications System) Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実行することができ、そのような無線技術は、WCDMA(wideband CDMA)を用いてエアインターフェース116を確立することができる。WCDMAは、HSPA(High-Speed Packet Access)および/またはHSPA+(Evolved HSPA)などの通信プロトコルを含みうる。HSPAは、HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)および/またはHSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)を含みうる。
【0013】
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、E−UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実行することができ、そのような無線技術は、LTEおよび/またはLTE−A(LTE-Advanced)を用いてエアインターフェース116を確立することができる。
【0014】
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(即ち、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、IS−2000(Interim Standard 2000)、IS−95(Interim Standard 95)、IS−856(Interim Standard 856)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、GERAN(GSM EDGE)などの無線技術を実行することができる。
【0015】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、Home Node−B、Home eNode−B、またはアクセスポイントであってよく、職場、自宅、自動車、キャンパスなどの局所的な領域で、無線接続を容易にするための任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実行して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実行して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラーベースのRAT(例えばWCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接の接続を有しうる。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスするのに必要ではないことがある。
【0016】
RAN104は、コアネットワーク106と通信することができ、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーションおよび/またはVoIP(voice over internet protocol)サービスを、WTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数に提供するように構成される、任意の種類のネットワークであってよい。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス、位置ベースのモバイルサービス、プリペイド発信、インターネット接続、映像配信などを提供することができ、かつ/または、ユーザ認証などの高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと、直接または間接的に通信していてもよいことが理解されよう。例えば、コアネットワーク106は、E−UTRA無線技術を利用していてもよいRAN104に接続されるだけではなく、GSM無線技術を利用する別のRAN(図示せず)とも通信していてもよい。
【0017】
コアネットワーク106はまた、WTRU102a、102b、102c、102dが、PSTN108、インターネット110および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割も果たす。PSTN108は、POTS(plain old telephone service)を提供する回線交換電話網を含みうる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートの、TCP、UDPおよびIPなどの共通の通信プロトコルを用いる、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含みうる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダにより所有および/または運用される有線もしくは無線の通信ネットワークを含みうる。例えば、ネットワーク112は、1つまたは複数のRANに接続される別のコアネットワークを含んでもよく、この別のコアネットワークは、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用しうる。
【0018】
通信システム100のWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全ては、マルチモード機能を含んでもよく、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを通じて異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含んでもよい。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を利用しうる基地局114aと通信し、IEEE802無線技術を利用しうる基地局114bと通信するように構成されうる。
【0019】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、取り外し不可能なメモリ130、取り外し可能メモリ132、電源134、GPS(global positioning system)チップセット136および他の周辺機器138を含みうる。WTRU102は、実施形態と矛盾することなく、前述の要素の任意の副次的な組み合わせを含みうることが理解されよう。
【0020】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他の種類の集積回路(IC)、ステートマシンなどであってよい。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理および/またはWTRU102が無線環境で動作できるようにするための任意の他の機能を実行することができる。プロセッサ118は、送受信機120に結合されてもよく、送受信機120は、送信/受信要素122に結合されうる。図1Bは、プロセッサ118および送受信機120を別々のコンポーネントとして示すが、プロセッサ118および送受信機120は、ともに電子パッケージまたは電子チップに統合されてもよいことが理解されよう。
【0021】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して、基地局(例えば基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成されうる。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/受信するように構成されるアンテナであってよい。別の実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UVまたは可視光の信号を送信および/または受信するように構成されるエミッタ/検出器であってよい。さらに別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送受信するように構成されうる。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成されてもよいことが理解されよう。
【0022】
また、送信/受信要素122は、単一の要素として図1Bに示されるが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含みうる。より具体的には、WTRU102はMIMO技術を利用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送信および受信するための、2つ以上の送信/受信要素122(例えば複数のアンテナ)を含みうる。
【0023】
送受信機120は、送信/受信要素122により送信されるべき信号を変調し、送信/受信要素122により受信される信号を復調するように構成されうる。上述したように、WTRU102は、マルチモード機能を有しうる。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えばUTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信できるようにするために、複数の送受信機を含みうる。
【0024】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)と結合されてもよく、またはこれらからのユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。また、プロセッサ118は、取り外し不可能なメモリ130および/または取り外し可能メモリ132のような任意の種類の適切なメモリからの情報にアクセスすることができ、そうしたメモリにデータを保存することができる。取り外し不可能なメモリ130は、RAM、ROM、ハードディスクまたは任意の他の種類のメモリ保存デバイスを含みうる。取り外し可能メモリ132は、SIM(subscriber identity module)カード、メモリスティック、SD(secure digital)メモリカードなどを含みうる。別の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU102、例えばサーバまたは自宅のコンピュータ(図示せず)に物理的に存在しないメモリからの情報にアクセスすることができ、そうしたメモリにデータを保存することができる。
【0025】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102の他のコンポーネントに電力を分配し、かつ/または他のコンポーネントへの電力を制御するように構成されうる。電源134は、WTRU102に電力を供給する任意の適切なデバイスであってよい。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含みうる。
【0026】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合されてもよく、GPSチップセット136は、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されうる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して位置情報を受信することができ、かつ/または、2つ以上の近隣の基地局から受信される信号のタイミングに基づいて、自身の位置を決定することができる。WTRU102は、実施形態と矛盾することなく、任意の適切な位置決定方法によって位置情報を得られることが理解されよう。
【0027】
プロセッサ118はさらに、他の周辺機器138と結合されてもよく、周辺機器138は、追加の特徴、機能および/または有線もしくは無線の接続を提供する、1つまたは複数のソフトウェアおよび/もしくはハードウェアモジュールを含みうる。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真または映像のための)、USB(universal serial bus)ポート、バイブレーションデバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(frequency modulated)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含みうる。
【0028】
図1Cは、一実施形態による、RAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上述したように、RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためのE−UTRA無線技術を利用することができる。RAN104はまた、コアネットワーク106と通信していてもよい。
【0029】
RAN104は、eNode−B140a、140b、140cを含みうるが、RAN104は、実施形態と矛盾することなく、任意の数のeNode−Bを含みうることが理解されよう。eNode−B140a、140b、140cは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するための、1つまたは複数の送受信機を各々含みうる。一実施形態では、eNode−B140a、140b、140cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eNode−B140aは例えば、WTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信するための、複数のアンテナを用いることができる。
【0030】
eNode−B140a、140b、140cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられてもよく、無線リソース管理についての決定、ハンドオーバーについての決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクでのユーザのスケジューリングなどを行うように構成されうる。図1Cに示されるように、eNode−B140a、140b、140cは、X2インターフェースを介して、互いに通信することができる。
【0031】
図1Cに示されるコアネットワーク106は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含みうる。前述の要素の各々は、コアネットワーク106の一部として図示されているが、これらの要素のいずれもが、コアネットワーク運用者以外のエンティティにより所有および/または運用されてもよいことが理解されよう。
【0032】
MME142は、S1インターフェースを介して、RAN104のeNode−B142a、142b、142cの各々に接続されてもよく、制御ノードとして動作することができる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラの有効化/無効化、WTRU102a、102b、102cが最初に接続されるときの具体的なサービングゲートウェイの選択などに関与する。MME142はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示せず)とを切り替えるための制御プレーン機能を提供することができる。
【0033】
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介して、RAN104のeNode−B140a、140b、140cの各々に接続されうる。サービングゲートウェイ144は一般に、WTRU102a、102b、102cへの/からのユーザデータパケットをルーティングし、および転送することができる。サービングゲートウェイ144はまた、eNode−B間でのハンドオーバー中のユーザプレーンのアンカーリング(anchoring)、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに対して利用可能である場合のページングのトリガ、WTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および保存などの他の機能を実行することもできる。
【0034】
サービングゲートウェイ144はまた、PDNゲートウェイ146に接続されてもよく、PDNゲートウェイ146は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0035】
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の固定回線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインターフェースとして動作するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよく、またはIPゲートウェイと通信してもよい。また、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダにより所有および/または運用される、他の有線または無線ネットワークを含みうる他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。
【0036】
無線通信は、IMS(IP Multimedia Subsystem)を用いることを含みうる。例えば、図1Cに示されるようなLTEでは、または任意の他のRAN/コアネットワークでは、他のネットワーク112はIMSを含みうる。IMSを用いた通信セッションは、あるWTRUから別のWTRUに移転されてもよく、または複製されてもよい。
【0037】
図2は、IMS201、IMネットワーク202、回線交換(CS)ネットワーク204、レガシーネットワーク206を含み、無線送受信ユニット(WTRU)210と通信する、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアコアネットワーク(IM CN)の一例の図である。IMS201は、パケット交換ドメインを通じて送られる、音声、映像、文字、チャットまたはこれらの組み合わせなどのIMサービスに対応するためのコアネットワーク(CN)要素を含む。図示されるように、IMS201は、HSS(Home Subscriber Server)220、アプリケーションサーバ(AS)230、CSCF(Call Session Control Function)240、BGF(Breakout Gateway Function)250、MGF(Media Gateway Function)260、およびSCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)270を含む。図2に示される論理的なエンティティおよび信号経路に加えて、IMSは、1つまたは複数の物理的なデバイスに存在しうる任意の他の構成の論理的なエンティティを含みうる。この論理的な例には示されないが、WTRUは別個の物理的なユニットであってよく、Node−BまたはeNB(enhanced Node-B)のような基地局を介して、IM CNに接続されうる。
【0038】
WTRU210は、有線および/または無線の環境において動作および/または通信するように構成される、任意の種類のデバイスであってよい。
【0039】
HSS20は、加入(subscription)に関する情報を保持および提供して、IMセッションを扱うネットワークエンティティを支援することができる。例えば、HSSは、IMSユーザの識別情報、セキュリティ情報、位置情報およびプロファイル情報を含みうる。
【0040】
AS230は、SIPアプリケーションサーバ、OSAアプリケーションサーバ、またはCAMEL IM−SSFであってよく、IMサービスの価値を向上させることができ、ホームネットワークまたはサードパーティの場所に存在しうる。ASは、ホームネットワーク、コアネットワークまたはスタンドアロンのASネットワークなどのネットワークに含まれうる。ASは、IMサービスを提供することができる。例えば、ASは、ユーザエージェント(UA)の終了、リダイレクトサーバ、UAの開始、SIPプロキシ、またはサードパーティの呼制御の機能を実行することができる。
【0041】
CSCF240は、P−CSCF(Proxy CSCF)、S−CSCF(Serving CSCF)、E−CSCF(Emergency CSCF)またはI−CSCF(Interrogating CSCF)を含みうる。例えば、P−CSCFは、IMSの中でWTRUのために第1の接続点を提供することができ、S−CSCFは、セッションの状態を処理することができ、I−CSCFは、あるネットワーク運用者の加入者に宛てられたIMS接続のための、または、そのネットワーク運用者のサービスエリア内に現在位置するローミング中の加入者に宛てられたIMS接続のための接続点を、その運用者のネットワーク内で提供することができる。
【0042】
BGF250は、IBCF(Interconnection Border Control Function)、BGCF(Breakout Gateway Control Function)またはTrGW(Transition Gateway)を含みうる。BGFの一部として説明されるが、IBCF、BGCFまたはTrGWは、別個の論理的なエンティティを各々表してもよく、1つまたは複数の物理的なエンティティに存在してもよい。
【0043】
IBCFは、SIP/SDPプロトコル層において、アプリケーション特有の機能を提供し、運用者のドメイン間での相互接続を実行することができる。例えば、IBCFは、SIPアプリケーションの間の通信、ネットワークトポロジーハイディング、移転プレーン機能の制御、SIPシグナリング情報のスクリーニング、適切なシグナリングの相互接続の選択および課金データ記録の生成を可能にしうる。
【0044】
BGCFは、SIPメッセージのようなIMSメッセージのルーティングを決定することができる。この決定は、シグナリングプロトコルで受信される情報、管理情報またはデータベースへのアクセスに基づきうる。例えば、PSTN/CSドメインの停止について、BGCFは、PSTN/CSドメインのブレイクアウトがこれから起きるネットワークを判定し、MGCFを選択することができる。
【0045】
TrGWは、メディア経路(media path)に位置していてもよく、IBCFにより制御されてよく、ネットワークアドレスおよびポートの変換と、プロトコルの変換を行うことができる。
【0046】
MGF260は、MGCF(Media Gateway Control Function)、MRFC(Multimedia Resource Function Controller)、MRFP(Multimedia Resource Function Processor)、IMS−MGW(IP Multimedia Subsystem-Media Gateway Function)またはMRB(Media Resource Broker)を含みうる。MGFの一部として説明されるが、MGCF、MRFC、MRFP、IMS MGWまたはMRBは、別個の論理的なエンティティを各々表してもよく、1つまたは複数の物理的なエンティティに位置していてもよい。
【0047】
MGCFは、IMSのメディアチャネルのために、呼状態の接続制御を制御することができ、CSCF、BGCFおよび回線交換ネットワークエンティティと通信することができ、レガシーネットワークからの着呼のルーティングを決定することができ、ISUP/TCAPとIMサブシステム呼制御プロトコルとの間でプロトコル対話を実行することができ、MGCFで受信された帯域外情報をCSCF/IMS−MGWに転送することができる。
【0048】
MRFCおよびMRFPは、メディアストリームリソースを制御することができる。MRFCおよびMRFPは、入来するメディアストリームを混合し、メディアストリーム、例えばマルチメディア通知のためのメディアストリームの送信元を明らかにすることができ、例えば音声トランスコーディングまたはメディア分析を行うことによって、メディアストリームを処理することができ、例えば会議において共有のリソースへのアクセス権を管理することなどによって、発言権の制御を行うことができる。
【0049】
IMS−MGWは、回線交換ネットワークからのベアラチャネルおよびパケットネットワークからのメディアストリーム、例えばIPネットワークのRTPストリームを停止することができる。IMS−MGWは、メディア対話、ベアラ制御およびペイロード処理、例えば、コーデック、エコーキャンセラまたは会議ブリッジをサポートすることができる。IMS−MGWは、リソース制御についてMGCFと対話することができ、エコーキャンセラのようなリソースを管理することができ、コーデックを含みうる。IMS−MGWは、UMTS/GSM移転メディアをサポートするためのリソースを含みうる。
【0050】
MRBは、複数の異種のアプリケーションによる、異種のMRFリソースのプールの共有をサポートすることができる。MRBは、例えば、特定のMRF属性に基づいて、リソースを多く消費するアプリケーションにより要求されるような呼び出しに対して、特定のMRFリソースを割り当て、または解放することができる。例えば、MRFリソースをあるアプリケーションに割り当てるときに、MRBは、1つまたは複数の呼び出しで要求されるメディアリソースの特定の特性、アプリケーションの識別情報、異なるアプリケーションにMRFリソースを割り当てるための規則、アプリケーションごとまたは加入者ごとのSLAもしくはQoSの基準、または、特定のMRFリソースの容量モデルを評価することができる。
【0051】
SCC AS 270は、通信セッションの複製、移転、追加または削除などの一連の通信セッションサービスを、例えば、加入している複数のWTRUに提供することができる。SCC ASは、アクセス移転、セッション移転または複製、アクセスドメインの選択の終了(T−ADS)、複数のメディアフローの処理を実行することができる。SCC ASは、1つまたは複数のアクセスネットワークを通じて、メディアフローを結合または分割することができる。例えば、WTRUが、セッションのセットアップ中に追加のアクセスネットワークを通じてメディアフローを追加するように要求すると、または、WTRUが、1つまたは複数のアクセスネットワークを介するメディアフローを、既存のセッションに追加または既存のセッションから削除するように要求すると、メディアフローは、セッション移転、セッション停止のために、分割または結合されうる。
【0052】
通信セッションは、図1Aに示される通信システムなどの通信システムを用いて、図1Bに示されるWTRUなどのWTRUと、遠隔のデバイスとの間で実行されうる。WTRUは、図1Cに示されるRANなどのRANを介して、または、任意の他の有線または無線のアクセスネットワークを介して、通信システムにアクセスすることができる。通信セッションは、図2に示されるIMSによって提供されるIPマルチメディア(IM)サービスなどのサービスを含みうる。
【0053】
WTRU、遠隔のデバイスまたはネットワークは、通信セッションを制御することができる。通信セッションの制御は、例えば、メディアフローの開始または停止、メディアフローの追加または除去、他のWTRUへのメディアフローの移転または複製、ビットレートの調整、または通信の停止を含みうる。例えば、WTRUは、遠隔のデバイスとの通信セッションを開始することができる。WTRUは、最初は通信セッションを制御することができる。WTRUは、遠隔のデバイスとの通信セッションの制御権を、譲渡または共有することができる。
【0054】
図3は、WTRU310と遠隔のデバイス320の間での、IMSを用いた通信セッション300の一例の図である。通信セッション300は、ネットワーク350、例えば図2に示されるIM CNを介した、WTRU310と遠隔のデバイス320との間の、メディアフロー330(メディア経路)および制御シグナリング340(制御経路)を含みうる。IM CN350は、SCC AS352、AS354、CSCF356およびMGF358を含みうる。
【0055】
通信セッション300は、WTRU310と関連するSCC AS352により担当される。例えば、SCC AS352は、メディアフロー識別子および制御デバイス識別子などの、通信セッションに関する情報を保持することができ、通信セッション300に対して呼制御を行うことができる。簡単にするために、WTRU310とSCC AS352の間の通信セッションの一部は、アクセスレグ(access leg)と呼ばれ、SCC AS352と遠隔のデバイス320との間の通信セッションの一部は、リモートレグ(remote leg)と呼ばれうる。
【0056】
IMSを用いて通信セッション300を確立するために、WTRU310は、IM CN 350を介して接続(アクセスレグ)を開始することができる。WTRU310は、MGF358を介してメディアフロー330を、CSCF356を介して制御シグナリング340を受信することができる。遠隔のデバイス320は、遠隔のネットワーク(リモートレグ)を介して、例えばインターネット360を介して、通信セッション300に参加することができる。
【0057】
図4は、WTRU410と遠隔のユニット420との間での、IMSを用いたピアツーピア通信セッション400の一例の図である。通信セッション400は、図2に示されるIM CNのようなIM CN450を含みうるネットワークを介して確立される、メディアフロー430および制御シグナリング440を含みうる。IM CN450は、CSCF452およびMGF458を含みうる。WTRU410は、IM CNを用いることなく、遠隔のデバイスから直接制御信号およびメディアフローを受信してもよい。
【0058】
IMSを用いて通信セッション400を確立するために、WTRU410は、IM CN450を介して接続(アクセスレグ)を開始することができる。アクセスレグにおいて、WTRU410は、MGF458を介してメディアフロー430を、CSCF452を介して制御シグナリング440を受信することができる。WTRU410、遠隔のデバイス420またはこれら両方は、通信セッション400のために、通信を維持して呼制御機能を実行することができる。遠隔のデバイス420は、遠隔のネットワーク(リモートレグ)を介して、例えばインターネット460を介して、通信セッション400に参加することができる。
【0059】
図5は、WTRU501と遠隔のパーティ(図示せず)との間のIMSセッションのための、従来のシグナリングおよびベアラのアーキテクチャを示す。IMSセッションを通じて、WTRU501は、遠隔のパーティとのメディアフロー510に関与することができる。WTRU501は、LTEネットワークなどのネットワークを介して通信セッションに接続されうる。図5に実線で示されるメディアフロー510は、例えば、音声セッションまたは映像セッションであってよいが、別の種類のメディアフローも考慮される。WTRU501は、図5に点線で示される、メディア制御シグナリング経路520によって、メディアフロー510の制御を維持することができ、これは、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージを用いることを含みうる。
【0060】
WTRU501のメディアフロー510を制御するための制御シグナリング520は、WTRU501とCSCF(Call Session Control Function)502bとの間に延び、CSCF502bは、IMSにおけるセッション開始プロトコル(SIP)シグナリングを処理する。CSCF502bは、プロキシサーバとして動作しうるので、制御権の要求を受け入れることができ、制御権の要求を内部に提供し、制御権の要求を変換し、または制御権の要求を転送することができる。SCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)502aは、マルチメディアセッションのサービスの連続性を実現し、IMS通信セッションを担当する(anchor)。図5に示される実施形態では、SCC AS502aは、CSCF502bおよびWTRU501とのアクセスレグを確立し、CSCF502bおよび遠隔のパーティとのリモートレグも確立する。
【0061】
図6は、遠隔のパーティ(図示せず)とのIMS協調セッションにおける、2個のWTRU、すなわちWTRU−1 601およびWTRU−2 602のための、シグナリングおよびベアラの経路を示す。WTRU−601は、遠隔のパーティとのメディア経路610を有し、WTRU−1 601は、メディア制御シグナリング経路630により、メディアセッションの制御を維持する。WTRU−2 602は、別のメディア制御シグナリング経路640により、メディア経路620の制御を維持する。
【0062】
さらに、この実施形態では、WTRU−1 601は制御側のWTRU(controller WTRU)であり、WTRU−2 602は被制御側のWTRU(controllee WTRU)であり、WTRU−1 601は、2個のWTRUの協調メディアセッションに対する制御権を有する。制御側のWTRUとして、WTRU−1 601は、協調セッションを制御し、協調セッションの一部であるWTRU間で、メディアフローを追加し、除去し、解放し、複製し、または移転することができる。制御側のWTRUは、協調セッションのメディアフローに影響するWTRUによる要求を、許可または拒否することもできる。例えば、制御側のWTRU−1 601は、映像セッションなどのメディアフローのWTRU−2 602への移転を開始することができる。しかし、制御側のWTRU−1 601は、セッション移転のためのWTRU−2 602の要求を拒否してもよい。さらに、制御側のWTRU−1 601は、WTRU−2 602に協調セッションの制御権を移転することができるが、逆に、WTRU−2に制御権を移転させるためのWTRU−2による要求を拒否することができる。
【0063】
WTRU−1 601およびWTRU−2 602は、図6においては同じ加入条件にあり、協調セッションは、SCC AS603aにより担当され、SCC AS603aは、WTRU−1 601とのアクセスレグおよびWTRU−2 602とのアクセスレグを形成する。リモートレグは、標準的なIMSセッションとして、SCC AS603aによって、CSCF603bおよび遠隔のパーティに提示される。アプリケーションサーバ(AS)603cは、リモートレグで実行される。
【0064】
本明細書で詳述される実施形態は、ある制御側のWTRUから別のWTRUに協調セッションの制御権を移転するための情報の流れを示す。この実施形態は、対象のWTRUにより開始される協調セッションの制御権の移転、制御側のWTRUにより開始される協調セッションの制御権の移転、SCC ASにより開始される協調セッションの制御権の移転、および、遠隔のパーティにより開始される協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す。本明細書で詳述される実施形態はまた、あるWTRUから別のWTRUへの、メディアセッションまたはメディアフローのデバイス間移転(IDT)についての情報の流れも説明する。この実施形態は、発信元のSCC ASにより担当されるIDTと、対象のSCC ASにより担当されるIDTとを説明する。
【0065】
本明細書で説明される実施形態の情報の流れでは、SIPメッセージングが、WTRUと、SCC ASと、CSCFと、遠隔のパーティとの間で、制御プレーンのメッセージングに利用されうる。
【0066】
図7は、被制御側のWTRUにより開始される協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す。実施形態700において、被制御側のWTRUは、制御側のWTRUから被制御側のWTRUへの協調セッションの制御権の移転を開始する。最初は、協調セッションは、WTRU−1 701とWTRU−2 702と遠隔のパーティ703との間で確立され、WTRU−1 701は制御側のWTRUとして動作し、WTRU−2 702は被制御側のWTRU710として動作する。
【0067】
協調セッションは、SCC AS704により担当される(anchor)。各WTRUは、遠隔のパーティ703とのメディアフローを有してもよく、メディアフローAは、WTRU−1 701と遠隔のパーティ703との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 702と遠隔のパーティ703との間のメディアフローである(710)。WTRU−1 701が、現在、協調セッション710の制御を維持している。さらに、IMSのセッション開始プロトコル(SIP)メッセージが、WTRU−1 701とWTRU−2 702と遠隔のパーティ703との間の協調セッションで利用され、リンケージおよびセッションの制御権を提供することができる(710)。
【0068】
WTRU−1 701およびWTRU−2 702は、図3に示されるIP−CANなどのネットワークを介して接続されうる。簡単にするために、SCC AS704のみが示される。しかし、通信経路は、図2に示されるようなIP−CANの他の要素、および/または図1に示されるようなRANを含んでもよい。また、単一のSCC AS704が示されるが、通信経路は、複数のSCC AS、CSCF、およびASを含んでもよく、例えば、WTRU−1 701およびWTRU−2 702は、異なるSCC ASと各々関連付けられてもよい。2つのメディアフローが示されるが、協調セッションは、任意の数のWTRUにまたがる、任意の数の通信セッションおよびメディアフローを含んでもよい。
【0069】
実施形態700では、被制御側のWTRU−2 702は、制御側のWTRU−1 701から自身に協調セッションの制御権を移転しようとする。WTRU−2 702は、協調セッション720の制御権を移転するために、要求をSCC AS704に送信する。この要求は、制御権が移転されるべきである協調セッションの識別情報、新たな制御側の識別情報(すなわちWTRU−2 702)、または、移転の影響を受けるメディアフローの識別情報を含みうる。WTRUの識別情報は、登録された公開ユーザ識別情報(Public User Identity)、公開のGRUU(Globally Routable Agent Uniform Resource Identifier)、MSISDN(Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number)に基づく識別情報、電子メールアドレスに基づく識別情報、またはURL(Uniform Resource Locator)もしくはURI(Uniform Resource Identifier)に基づく識別情報を含みうる。
【0070】
協調セッションの制御権の移転の要求を受信した後で、SCC AS704は、1つまたは複数のメディアフローの協調セッションの制御権の移転が許可されるかどうか判定することができる。SCC AS704は、WTRU−2 702が、協調セッションを制御し協調セッションの制御に関する機能を実行する準備ができている、またはそれらを実行できるパーティであるかどうか、判定することができる。SCC AS704は、WTRU−2 702が、協調セッションの制御を行うことが(例えばWTRU−1 701により)許可されるかどうかを判定することができる。SCC AS704はまた、WTRU−2 702が、信用できる発信元であるかどうかを判定することもできる。WTRU−1 701が信用されているデバイスまたはユーザのリストを有する場合、SCC AS704は、WTRU−2 702またはそのプロファイルが、その信用リストのデバイスまたはユーザの中にあるかどうかを判定することができる。さらに、SCC AS704は、WTRU−2が、WTRU−1 701と同じユーザプロファイルに属するかどうかを判定することができる。
【0071】
SCC AS704は、2個以上の被制御側のWTRUが協調セッションに関与する場合、制御側のWTRU、すなわちWTRU−1 701または遠隔のパーティ703に同意を要求することができ、SCC AS704は、移転の要求に関する情報によって、他の被制御側のWTRUを更新することができる。
【0072】
SCC AS704は、協調セッションの制御権の移転の要求を、WTRU−1 701送信する(730)。このメッセージは、WTRU−1 701に、WTRU−2 702への協調セッションの制御権の移転を受け入れるように要求する。この要求は、新たな制御側の識別情報(即ち、WTRU−2 702のID)、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのID、またはセッションのメディア属性を含む、セッションについての関連する情報を含みうる。制御権が移転されようとしている協調セッション、または、協調セッションの制御権の移転の影響を受けるメディアフローを識別することは、WTRUが複数の協調セッションに関与する場合には特に重要である。
【0073】
WTRU−1 701は、要求についてユーザの入力を求めることができ、または、要求の受け入れは、事前に構成された条件にしたがって引き起こされうる。WTRU−1 701は、協調セッションの制御権の移転の要求を受け入れ、SCC AS704に受け入れを示すことができる(740)。この受け入れは、新たな制御側の識別情報(即ち、WTRU−2 702のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含みうる。SCC ASは、WTRU−1 701から協調セッションの制御権を除去し、WTRU−2 702に協調セッションの制御権を与える。SCC AS704は、次いで、他の被制御側を更新することができ、新たな制御側のWTRU情報で遠隔のパーティ703を更新することができる。SCC AS704はまた、制御権の移転の受入承認を、新たな制御側のWTRU、すなわちWTRU−2 702に送信することができる(750)。制御権の移転の受入承認は、制御権が移転される協調セッションのセッション識別情報、新たな制御側の識別情報、または、制御権が移転される1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含みうる。協調セッションの制御権の移転の後で、WTRU−2 702は制御側のWTRUになり、WTRU−1 701は被制御側のWTRUになる(760)。
【0074】
図8は、被制御側のWTRUにより開始される協調セッションの制御権の移転の、代替的な実施形態800を示す。図8は、WTRU−1 801およびWTRU−2 802が遠隔のパーティ803と協調セッションの状態にあり、協調セッションがSCC AS804により担当される場合の、協調セッションの制御権の移転の情報の流れを示す。
【0075】
WTRU−1 801およびWTRU−2 802は、図3に示されるIP−CANのようなネットワークを介して接続されうる。簡単にするために、SCC AS804のみが示される。しかし、通信経路は、図2に示されるようなIP−CANの他の要素、および/または図1に示されるようなRANを含んでもよい。加えて、単一のSCC AS 804が示されるが、通信経路は、複数のSCC AS、CSCF、およびASを含んでもよい。2つのメディアフローが示されるが、協調セッションは、任意の数のWTRUにまたがる、任意の数の通信セッションおよびメディアフローを含んでもよい。
【0076】
WTRU−1 801は、制御側のWTRUとして、SCC AS804との協調セッションの制御シグナリングを用いて、協調セッションの制御を維持する(810)。一方、WTRU−1 802は被制御側のWTRUである。各WTRUは、遠隔のパーティとのメディアフローを有してもよく、メディアフローAは、WTRU−1 801と遠隔のパーティ803との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 803と遠隔のパーティ803との間のメディアフローである(820)。
【0077】
WTRU−2 802は、WTRU−1 801から自身に協調セッションの制御権を移転しようとする。既存のメディアフローは、協調セッションの制御権の移転の影響は受けないままでありうることに、留意されたい。WTRU−2 802は、協調セッションの制御権を得るために、協調セッションの制御権の移転の要求をSCC AS804に送信する(830)。この要求は、WTRU−1 801の識別情報を含みうる。この要求はまた、協調セッションの識別情報、制御側のWTRUの識別情報、または、制御権の移転により影響をうける協調セッションのメディアフローの識別情報を含みうる。
【0078】
SCC AS804はまた、移転が許可されるかどうかを判定することもでき、制御側のWTRU、すなわちWTRU−1 801からの、もしくは遠隔のパーティ803からの同意を求めることができ、または、協調セッションの制御権の移転の要求に関する情報により、他の被制御側を更新することができる。SCC AS804は、WTRU−2 802がこの協調セッションのための制御側のWTRUとして動作できることを確実にしうる。
【0079】
SCC AS804は、制御側のWTRU(WTRU−1 801)に、制御権の移転の要求を認証するように要求することができ、または、SCC AS804が、WTRU−1の代わりにその要求を認証してもよい(例えば、事前の構成によりそのことが求められる場合)。要求が認証されると、SCC AS804は、協調セッションの制御権をWTRU−2 802に移転し、WTRU−1 801から協調セッションの制御権を除去することができる(840)。
【0080】
WTRU−2 802は制御側のWTRUになり、WTRU−1 801は被制御側のWTRUになる。制御側のWTRUとして、WTRU−2 802は、SCC AS804との協調セッションの制御シグナリングを通じて、協調セッションの制御を維持する(850)。メディアフローAは、WTRU−1 801と遠隔のパーティ803との間に残ることができ、メディアフローBは、WTRU−2 802と遠隔のパーティ803との間に残ることができる(860)。それは、これらのメディアフローは、協調セッションの制御権の移転により影響を受けないままでありうるためである。SCC AS804は、新たな制御側のWTRUにより、遠隔のパーティ803または他の被制御側のWTRUを更新することができる。さらに、SCC AS804は、協調セッションの制御権が移転されたことを示す、協調セッションの制御権の移転の応答を、WTRU−2 802に送信することができる(870)。
【0081】
図9は、制御側のWTRUにより開始される、制御側のWTRUから被制御側のWTRUへの協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す。最初は、協調セッションは、WTRU−1 901とWTRU−2 902と遠隔のパーティ903との間で確立され、WTRU−1 901は制御側のWTRUとして動作し、WTRU−2 902は被制御側のWTRU910として動作する。各WTRUは、遠隔のパーティ903とのメディアフローを有し、メディアフローAは、WTRU−1 901と遠隔のパーティ903との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 902と遠隔のパーティ903との間のメディアフローである(910)。WTRU−1が、現在、協調セッションの制御を維持しており、協調セッションはSCC AS904により担当される。さらに、SIPメッセージングが協調セッションにおいて利用され、リンケージおよびセッションの制御権を提供することができる(910)。SIPシグナリングが、協調セッションの制御シグナリングと、メディアフローAの制御のために、WTRU−1 901により用いられうる(910)。さらに、SIPシグナリングが、メディアフローBを制御するために、WTRU−2 902により用いられうる(910)。
【0082】
WTRU−1 901およびWTRU−2 902は、図3に示されるIP−CANのようなネットワークを介して接続されうる。簡単にするために、SCC AS904のみが示される。しかし、通信経路は、図2に示されるようなIP−CANの他の要素、および/または図1に示されるようなRANを含んでもよい。また、単一のSCC AS904が示されるが、通信経路は、複数のSCC AS、CSCFおよびASを含んでもよく、例えば、WTRU−1 901およびWTRU−2 902は、異なるSCC ASと各々関連付けられてもよい。2つのメディアフローが示されるが、協調セッションは、任意の数のWTRUにまたがる、任意の数の通信セッションおよびメディアフローを含んでもよい。
【0083】
実施形態900では、WTRU−1 901は、WTRU−2 902に協調セッションの制御権を移転しようとする。WTRU−1 901は、協調セッションの制御権をWTRU−2 902に移転するために、要求をSCC AS904に送信する(920)。この要求は、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(即ち、WTRU−2のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。制御側のWTRUが1つの協調セッションしか有さない場合、制御権が移転されるべき協調セッションの識別情報は、この要求では提供されなくてもよいことに留意されたい。代わりに、制御権が移転されようとしている協調セッションの識別情報が、WTRU−1 901の識別情報を知っているSCC AS904により決定されうる。反対に、WTRUが2個以上の協調セッションに関与している場合は、制御権が移転されようとしている協調セッションを識別することが重要である。
【0084】
協調セッションの制御権の移転の要求を受信すると、SCC AS904は、協調セッションの制御権の移転が許可されるかどうかを判定することができる。例えば、SCC AS904は、セッションの制御権の移転先のWTRU(即ち、WTRU−2 902)に同意を要求することができる。さらに、2個以上の被制御側のWTRUが関与する場合には、SCC AS904は、協調セッションの制御権の移転の要求に関する情報によって、他の被制御側のWTRUを更新することができる。
【0085】
SCC AS 904は、協調セッションの制御権の移転の要求を、WTRU−2 902に送信する(930)。このメッセージは、WTRU−2 902に、協調セッションの制御側のWTRUになるように要求する。この要求は、協調セッションの識別情報、新たな制御側のID(WTRU−2 902のID)、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。WTRU−2 902は、要求に関するユーザの入力を求め、または、事前に構成された条件にしたがって要求の受け入れを引き起こすことができる。例えば、WTRU−2 902は、WTRU−1 901からの協調セッションの制御権の移転を、常に受け入れるように構成されうる。
【0086】
WTRU−2 902は、協調セッションの制御権の移転の受け入れを、SCC AS904に示すことができる(940)。この受け入れは、新たな制御側のID(WTRU−2 902のID)または制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。SCC AS904は、WTRU−1 901からセッションの制御権を除去し、WTRU−2 902にセッションの制御権を与えることができる。さらに、SCC AS904は、新たな制御側のWTRUのセットアップにより他の被制御側のWTRUを更新することができ、制御側のWTRUおよび被制御側のWTRUのセットアップにより遠隔のパーティを更新することができる(950)。SCC AS904はまた、新たな制御側のWTRU、即ち、WTRU−2 902に、制御権の移転の受入承認を送信することができる(960)。制御権の移転の受入承認は、協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または制御権が移転される1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。協調セッションの制御権の移転の後、WTRU−2 902は制御側のWTRUになり、WTRU−1 901は被制御側のWTRUになる(970)。
【0087】
図10は、制御側により開始される協調セッションの制御権の移転についての情報の流れの代替的な実施形態1000を示す。図10では、WTRU−1 1001およびWTRU−2 1002が、遠隔のパーティ1003と協調セッションの状態にあり、協調セッションはSCC AS1004により担当される。WTRU−1 1001は、協調セッションの制御権を、WTRU−2 1002に移転しようとする。WTRU−1 1001は制御側のWTRUなので、SCC AS1004との協調セッションの制御シグナリングを用いて、協調セッションの制御を維持する(1010)。一方、WTRU−2 1002は被制御側のWTRUである。各WTRUは遠隔のパーティとのメディアフローを有し、メディアフローAは、WTRU−1 1001と遠隔のパーティ1003との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 1002と遠隔のパーティ1003との間のメディアフローである(1010)。
【0088】
WTRU−1 1001は、協調セッションの制御権をWTRU−2 1002に移転しようとし、このとき既存のメディアフローは、協調セッションの制御権の移転による影響を受けないままでありうる。WTRU−1 1001は、協調セッションの制御権を放棄するために、協調セッションの制御権の移転の要求をSCC AS1004に送信する(1020)。この要求は、WTRU−2 1002の登録された公開ユーザ識別情報(Public User Identity)またはGRUUを含みうる。この要求はまた、協調セッションの識別情報、制御側のWTRUの識別情報、または、制御権の移転により影響を受ける協調セッションのメディアフローの識別情報も含みうる。
【0089】
SCC AS1004は、移転が許可されるかどうかを判定することができ、制御側のWTRUまたは遠隔のパーティからの同意を求めることができ、または、受信された協調セッションの制御権の移転に関する情報により、他の被制御側を更新することができる。SCC AS1004は、WTRU−2 1002が協調セッションの制御側のWTRUとして動作でき、WTRU−2 1002により用いられる識別情報が、協調セッションのためにWTRU−1 1001により用いられる識別情報とサービスプロファイルを共有することを、確実にすることができる。
【0090】
SCC AS1004は、WTRU−2 1002に、協調セッションの制御側のWTRUの役割を引き受けるように要求し(1030)、このときSCC AS1004は、協調セッションの制御権の移転の要求をWTRU−2 1002に送信し、この要求は、制御権の移転先になるWTRU、即ち、WTRU−2 1002の識別情報を含みうる。この要求は、移転の影響を受けるメディアフローの識別情報を含みうる。
【0091】
WTRU−2 1002は、協調セッションの制御側のWTRUの役割を受け入れ、受け入れをSCC AS1004に示すことができる(1040)。この受け入れは、制御権の移転先になるWTRU、即ち、WTRU−2 1002の識別情報、または、制御権が移転されるべきメディアフローの識別情報を含みうる。SCC AS1004は、WTRU−1 1001に受入承認を送信し、WTRU−2 1002が協調セッションの新たな制御側のWTRUであることを確認して(1050)、WTRU−1 1001から協調セッションの制御権を除去する。WTRU−2 1002は制御側のWTRUになり(1060)、WTRU−1 1001は被制御側のWTRUになり、このときメディアフローAは、WTRU−1 1001と遠隔のパーティ1003との間に残ることができ、メディアフローBは、WTRU−2 1002と遠隔のパーティ1003との間に残ることができる(1070)。SCC AS1004は、新たな制御側のWTRUのセットアップによって、遠隔のパーティ1003、さらには他の被制御側のWTRUを更新することができる。SCC AS1004はまた、協調セッションの制御権の移転の受入承認をWTRU−2 1002に送信することもでき、この受入承認は、セッションの識別情報、新たな制御側のWTRUの識別情報、または、制御権の移転の影響を受けるメディアフローの識別情報を含む。
【0092】
図11は、SCC ASにより開始される協調セッションの制御権の移転の情報の流れを示す。実施形態1100では、制御側のWTRU(WTRU−1 1101)は、協調セッションの制御権を被制御側のWTRU(WTRU−2 1102)に移転する。協調セッションは、SCC AS1104により担当される。この実施形態1100では、協調セッションの移転は、SCC AS 1104により開始される。
【0093】
最初は、協調セッションは、WTRU−1 1101とWTRU−2 1102と遠隔のパーティ1103との間に確立され、WTRU−1 1101は制御側のWTRUであり、WTRU−2 1102は被制御側のWTRUである(1110)。各WTRUは、遠隔のパーティ1103とのメディアフローを有し、メディアフローAは、WTRU−1 1101と遠隔のパーティ1103との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 1102と遠隔のパーティ1103との間のメディアフローである(1110)。SIPシグナリングは、メディアセッションの制御および協調セッションの制御に利用することができ、メディアフローAと協調セッションの両方を制御するためのSIPシグナリングは、WTRU−1 1101とSCC AS1104と遠隔のパーティ1103との間で送られる(1110)。さらに、メディアフローBを制御するためのSIPシグナリングは、WTRU−2 1102とSCC AS1104と遠隔のパーティ1103との間で送られる(1110)。
【0094】
実施形態1100において、SCC AS1104は、協調セッションの制御権をWTRU−1 1101からWTRU−2 1102に移転しようとする。協調の制御権の移転は、ユーザプロファイル、現在の状態(例えば、制御側のWTRU、すなわちWTRU−1 1101のSCC AS1104への接続が弱まった)によって、または、事前の構成にしたがって、SCC AS1104により開始されうる。SCC AS1104はまた、制御側のWTRU、被制御側のWTRU、または遠隔のパーティに、セッションの制御権の移転についての同意を要求することができる。さらに、他の被制御側のWTRUは、セッションの制御権の移転の要求を妨げることに関して更新されうる。
【0095】
SCC AS1104は、協調セッションの制御権をWTRU−2 1102に移転するために、要求をWTRU−1 1101に送信する(1120)。この要求は、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(即ち、WTRU−2 1102のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。制御側のWTRU、即ち、WTRU−1 1101は、要求への応答についてのユーザ入力を求めることができ、または、事前に構成された条件にしたがって、協調セッションの制御権の要求の移転の受け入れを引き起こすことができる。
【0096】
WTRU−1 1101は、この協調セッションの制御権の移転の要求を受け入れ、受け入れをSCC AS1104に示すことができる(1130)。この受け入れは、新たな制御側のID(WTRU−2 1102のID)、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。
【0097】
SCC AS1104は、協調セッションの制御権の移転の要求を、WTRU−2 1102に送信することができる(1140)。制御権の移転の要求は、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。WTRU−2 1102は、協調セッションの制御権の移転を受け入れるかどうかについてのユーザ入力を求めることができ、または、事前に構成された条件にしたがって、移転の受け入れを引き起こすことができる。WTRU−2 1102は、制御権の移転の受入承認を、SCC AS1104に送信することができる(1150)。この受入承認は、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(WTRU−2 1102のID)、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。SCC AS1104は、協調セッションの制御権をWTRU−2 1102に移転することができ、さらに、新たな制御側のWTRUのセットアップにより、遠隔のパーティ1103および他の被制御側のWTRUを更新することができる。協調セッションの制御権が移転された後で、WTRU−2 1102は制御側のWTRUになり、WTRU−1 1101は被制御側のWTRUになる(1160)。
【0098】
図12は、遠隔のパーティにより開始される協調セッションの制御権の移転についての情報の流れを示す。図12の実施形態1200では、制御側のWTRU(WTRU−1 1201)は、協調セッションの制御権を、被制御側のWTRU(WTRU−2 1202)に移転する。協調セッションは、SCC AS1204により担当される。実施形態1200において、協調セッションの制御権の移転は、遠隔のパーティ1203により開始され、ここで、遠隔のパーティはWTRUでありうる。最初は、協調セッションは、WTRU−1 1201とWTRU−2 1202と遠隔のパーティ1203との間で確立される(1210)。各WTRUは、遠隔のパーティ1203とのメディアフローを有し、メディアフローAは、WTRU−1 1201と遠隔のパーティ1203との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 1202と遠隔のパーティ1203との間のメディアフローである(1210)。さらに、IMSのセッション開始プロトコル(SIP)メッセージングが協調セッションにおいて利用され、リンケージおよびセッションの制御権を提供することができる(1210)。
【0099】
実施形態1200では、協調セッションの制御権の移転は、ユーザ入力によって、または事前の構成にしたがって、遠隔のパーティ1203により開始されうる。遠隔のパーティ1203は、協調セッションの制御権を移転するために、SCC AS1204に要求を送信することができる(1220)。この要求は、制御命令の移転であってもよく、SIPメッセージであってもよい。この要求は、移転されるべき協調セッションのセッション識別情報、新たな制御側の識別情報(WTRU−2 1202のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。SCC AS1204は、制御側のWTRUに、または被制御側のWTRUに同意を要求することができ、協調セッションの中に複数の被制御側のWTRUがある場合は、これらの他の被制御側のWTRUは、セッションの制御権の移転の要求によって更新されうる。SCC AS1204は、協調セッションの制御権の移転の要求をWTRU−1 1201に送信することができる(1230)。この要求は、移転されるべき協調セッションのセッション識別情報、新たな制御側の識別情報(WTRU−2 1202のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。
【0100】
WTRU−1 1201は、この協調セッションの制御権の移転の要求を受け入れることができ、受け入れをSCC AS1204に示すことができる(1240)。この受け入れは、新たな制御側のID(WTRU−2 1202のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。SCC AS1204は、制御権の移転の要求をWTRU−2 1202に送信することができる(1250)。制御権の移転の要求は、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。WTRU−2 1202は、協調セッションの制御権の移転を受け入れるかどうかについてのユーザ入力を求めることができ、または、事前に構成された条件にしたがって、移転の受け入れを引き起こすことができる。WTRU−2 1202は、制御権の移転の受入承認をSCC AS1204に送信することができ、その受入承認において、協調セッションの制御権の移転の受け入れを示すことができる(1260)。この受入承認は、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(WTRU−2 1202のID)、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。協調セッションの制御権の移転に続いて、SCC AS1204は、セッションの制御権の移転が完了したということを、遠隔のWTRU1203に示すことができる(1270)。SCC AS1204はさらに、新たな制御側の情報によって、他の被制御側のWTRUを更新することができる。協調セッションの制御権の移転の後で、WTRU−2 1202は制御側のWTRUになり、WTRU−1 1201は被制御側のWTRUになる(1280)。
【0101】
図13は、遠隔のパーティにより開始される協調セッションの制御権の移転についての代替的な情報の流れを示す。実施形態1300では、制御側のWTRU(WTRU−1 1301)は、協調セッションの制御権を被制御側のWTRU(WTRU−2 1302)に移転する。協調セッションは、SCC AS1304により担当される。実施形態1300では、協調セッションの制御権の移転は、遠隔のパーティ1303により開始される。最初は、協調セッションは、WTRU−1 1301とWTRU−2 1302と遠隔のパーティ1303との間で確立され、WTRU−1 1301は制御側のWTRUとして動作し、WTRU−2 1302は被制御側のWTRUとして動作する(1310)。各WTRUは、遠隔のパーティ1303とのメディアフローを有し、メディアフローAは、WTRU−1 1301と遠隔のパーティ1303との間のメディアフローであり、メディアフローBは、WTRU−2 1302と遠隔のパーティ1303との間のメディアフローである(1310)。WTRU−1 1301が、現在、協調セッションの制御を維持しており、SIPシグナリングが協調セッションの制御に用いられうる(1310)。さらに、SIPシグナリングは、WTRU−1 1301およびWRRU−2 1302によって、それらのメディアセッションを制御するために用いられうる(1310)。
【0102】
実施形態1300では、遠隔のパーティ1303は、協調セッションの制御権が、WTRU−1 1301からWTRU−2 1302に移転されることを望む。協調の制御権の移転は、ユーザ入力によって、または事前の構成にしたがって、遠隔のパーティ1303により開始されうる。遠隔のパーティ1303は、協調セッションの制御権をWTRU−2 1302に移転するために、WTRU−1 1301に要求を送信する(1320)。この要求は、制御権が移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(WTRU−2 1302のID)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。WTRU−1 1301は、この要求についてのユーザの入力を求めることができ、または、事前に構成された条件にしたがって要求の受け入れを引き起こすことができる。
【0103】
WTRU−1 1301は、協調セッションの制御権をWTRU−2 1302に移転するために、SCC AS1304に要求を送信する(1330)。この要求は、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(即ち、WTRU−2 1302のID)、または、自身の制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。協調セッションの制御権の移転の要求を受信した後で、SCC AS1304は、1つまたは複数のメディアフローの協調セッションの制御権の移転が許可されるかどうかを判定することができる。例えば、SCC AS1304は、セッションの制御権が移転するように要求されるときの移転先のWTRU(WTRU−2 1302)に同意を要求することができ、または、遠隔のパーティ1303に同意を要求することができる。さらに、2個以上の被制御側のWTRUが関与する場合は、SCC ASは、移転の要求に関する情報によって、被制御側のWTRUを更新することができる。
【0104】
SCC AS1304は、協調セッションの制御権の移転の要求メッセージをWTRU−2 1302に送信する(1340)。このメッセージは、WTRU−2 1302に、WTRU−1 1301とWTRU−2 1302と遠隔のパーティ1303との間の協調セッションのための、制御側のWTRUになることを要求する。この要求は、新たな制御側のID(WTRU−2のID)、または制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。WTRU−2 1302は、要求についてのユーザの入力を求めることができ、または、事前に構成された条件にしたがって、要求の受け入れを引き起こすことができる。
【0105】
WTRU−2 1302は、この協調セッションの制御権の移転の要求を受け入れることができ、受け入れをSCC AS1304に示す(1350)。この受け入れは、新たな制御側のID(WTRU−2 1302のID)、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。SCC AS1304は、協調セッションの制御権を、WTRU−1 1301からWTRU−2 1302に移転することができる。SCC AS1304は、他の被制御側のWTRUを更新することもでき、新たな制御側のWTRUおよび被制御側のWTRUのセットアップによって、遠隔のパーティ1303を更新することができる(1360)。SCC AS1304はまた、協調セッションの制御権の移転の受入承認を、新たな制御側のWTRU(WTRU−2 1302)に送信することができる(1370)。制御権の移転の受入承認は、協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、制御権が移転される1つまたは複数のメディアフローのIDを含みうる。協調セッションの制御権の移転の後で、WTRU−2 1302は制御側のWTRUになり、WTRU−1 1301は被制御側のWTRUになる(1380)。
【0106】
図14は、IPネットワーク1404を介して遠隔のパーティ1403とIMSセッションの状態にあるWTRU(WTRU−1 1401)の例を示す。IMSセッションは、音声フロー1410および映像フロー1420という2つのメディアフローを有する。WTRU−1 1401は、映像メディアフロー1420をWTRU−2 1402に移転しようとする。この移転は、ユーザ入力によるものであってもよく、または、事前に構成された条件によるものであってもよい。例えば、WTRU−1 1401は、ユーザの地理的な位置によりユーザが居間にいることが示される場合、IMSセッションの映像フローを、居間において映像を表示するWTRUに移転するように、事前に構成されうる。2つのWTRUは、IMSの加入が同じであっても異なっていてもよいので、それぞれの場合において、同じSCC ASまたは異なるSCC ASによりサービスされうる。
【0107】
デバイス間移転(IDT)に続いて、WTRU−1 1401は、遠隔のパーティ1403との音声メディアフロー1410を維持し、WTRU−2 1402は、遠隔のパーティ1403との映像メディアフロー1420を維持する。2つのメディアフローは組み合わさってIMS協調セッションを形成し、WTRU−1 1401は制御側のWTRUであってよく、WTRU−2 1402は被制御側のWTRUであってよい。他のWTRUも、例えば被制御側のWTRUとして協調セッションに関与してもよく、自身に移転または追加される、または自身から削除されるメディアフローを有してもよい。協調セッションの制御権も、制御側のWTRUから別のWTRUに移転されうる。
【0108】
図15は、異なるIMSの加入(subscription)に属するWTRUの間での協調セッションについての制御プレーンおよびユーザプレーンの経路を示す。実施形態1500では、WTRU−1 1501は加入Aに属し、WTRU−2 1502は加入Bに属する。しかし、代替的な実施形態では、本明細書で説明される実施形態の趣旨から逸脱することなく、WTRU−1 1501およびWTRU−2 1502は、同じ加入に属していてもよい。さらに、WTRU−1 1501は、協調セッションの一部としてメディアセッション1510を有し、その関連するシグナリングが、図15において実線で示されている。点線は、WTRU−1 1501のメディアセッションの制御プレーンシグナリング1520を示す。さらに、点線は、WTRU−1 1501、すなわち制御側のWTRUの協調セッションの制御シグナリングも表す。
【0109】
WTRU−2 1502はまた、協調セッションの一部として、メディアセッションシグナリング1530を有し、セッションの制御シグナリング1540を通じてメディアセッションの制御を維持する。SCC AS−2 1540aはWTRU−2 1502をサーブし、要求を承認し、要求を通じてアクセス制御を実行することができ、このとき例えば、一部の要求はアクセス要件を満たしていないことを理由に拒否されうる。SCC AS−2 1504aは、標準的なIMSシグナリングを用いて、協調セッションと関連するシグナリングをSCC AS−1 1503aに中継することができる。中継の要求の前に、SCC AS−2 1504aは、情報をさらに送信すべきかどうかを判定することができるので、情報を送信することができる。
【0110】
一方、SCC AS−1 1503aは、制御側のWTRU(WTRU−1 1501)をサーブし、SCC AS−2 1504aへのシグナリングを通じて、WTRU−1 1501およびWTRU−2 1502とのアクセスレグを形成する。さらに、SCC AS−1 1503aは、協調セッションのリモートレグを担当するので、サービス要求を遠隔の端末に対して実行する。アプリケーションサーバ(AS)1503cは、リモートレグ上で実行される。
【0111】
図16は、デバイス間移転(IDT)手順による、制御側のWTRU(WTRU−1 1601)から、被制御側のWTRU(WTRU−2 1602)へのメディアセッションの移転についての情報の流れの実施形態1600を示す。WTRU−1 1601およびWTRU−2 1602は、図3に示されるIP−CANのようなネットワークを介して接続されうる。簡単にするために、SCC AS−1 1604およびSCC AS−2 1605のみが示される。しかし、通信経路は、図2に示されるようなIP−CANの他の要素および/または図1に示されるようなRANを含みうる。1つのメディアフローが示されているが、協調セッションは、任意の数のWTRUにまたがる、任意の数の通信セッションおよびメディアフローを含みうる。さらに、IDTは、1つまたは複数のメディアセッションの移転のために用いられうる。
【0112】
最初は、WTRU−1 1601は、遠隔のパーティ1603とのメディアセッションフローを有し、セッションの制御権は、WTRU−1 1601とSCC AS−1 1604と遠隔のパーティ1603との間で維持され、このときSIPシグナリングが、セッションの制御のために用いられうる(1610)。WTRU−1 1601は、メディアセッションを被制御側のWTRU(WTRU−2 1602)に移転しようとする。しかし、協調セッションの制御権は、WTRU−1 1601により保たれてもよい。この実施形態では、WTRU−1 1601およびWTRU−2 1602は、IMSの加入が異なっていても同じであってもよい。さらに、WTRU−1 1601およびWTRU−2 1602は、操作者が同じであっても異なっていてもよい。
【0113】
メディアセッションのIDTは、ユーザ入力または事前の構成によってWTRU−1 1601により開始されうる。WTRU−1 1601は、WTRU−2 1602が利用できるかどうかを確認して、移転されたメディアフローを受け入れることができ、または、要求をSCC AS−1 1604に送信することによって、メディアセッションの移転の許可を要求することができる(1620)。この要求は、情報の中でもとりわけ、遠隔のパーティの識別情報(すなわち遠隔のパーティ1603)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(すなわちWTRU−1 1601)、または、移転されるべきメディアフローの対象(すなわちWTRU−2 1602)を含みうる。さらに、この要求は、SCC ASがメディアセッションの移転を担当するものとして動作するための選好(preference)を含みうる。この実施形態1600では、SCC AS−1 1604がセッションの移転を担当する。
【0114】
SCC AS−1 1604は、要求をSCC AS−2 1605に送信することができ(1620)、SCC AS−2 1605はWTRU−2 1602をサーブする。そして、SCC AS−2 1605は、要求をWTRU−2 1602に送信することができる(1620)。WTRU−2 1602は、WTRU−2 1602が利用可能であると応答することができ、または、1つのメディアフローまたはメディアフローのサブセットの移転を受け入れることができるので、SCC AS−2 1605に、利用可能であることまたは受け入れを通知することができる(1630)。SCC AS−2 1605は、その受け入れをSCC AS−1 1604に送信することができ、SCC AS−1 1604は、次いで、その受け入れをWTRU−1 1601に送信することができる(1630)。さらに、SCC AS−2 1605は、SCC AS−1 1605が、メディアセッションの移転のIDTを担当するものとして動作することを受け入れることができる。
【0115】
WTRU−1 1601は、IDT命令をSCC AS−1 1604に送信して、WTRU−2 1602へのメディアフローの移転を要求する(1640)。この要求は、とりわけ、遠隔のパーティの識別情報(遠隔のパーティ1603)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(WTRU−1 1601)、または移転されるべきメディアフローの対象(WTRU−2 1602)を含みうる。セッションの移転を担当するものとして、SCC AS−1 1604は、SCC AS−2 1605とのアクセスレグを確立することができる(1645)。
【0116】
SCC AS−1 1604は、セッションの移転の要求をSCC AS−2 1605に送信することができる(1650)。この要求は、遠隔のパーティの識別情報(遠隔のパーティ1603)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(WTRU−1 1601)、または、移転されるべきメディアフローの対象(WTRU−2 1602)を含みうる。SCC AS−2 1605は、SCC AS−1 1604のプロキシとして動作することができ、WTRU−2 1602とのアクセスレグを確立することができる(1655)。SCC AS−2 1605が、メディアセッションの移転の要求をWTRU−2 1602に送信することができる(1660)。
【0117】
WTRU−2 1602は、SCC AS−2 1605にインビテーション(invitation)を送信することによって、遠隔のパーティ1603に、移転されたメディアセッションを確立するように依頼することができる。このインビテーションは、新たなメディアがWTRU−2 1602により確立されることを、要求することもできる。このインビテーションは、SCC AS−2 1605によりSCC AS−1 1604に送信される。SCC AS−1 1604は、遠隔のパーティ1603にインビテーションを送信して、WTRU−2 1602とのメディアセッションおよびSCC AS−1 1604とのリモートレグを確立することができる(1670)。
【0118】
遠隔のパーティ1603は、セッションの移転の受け入れをSCC AS−1 1604に通知することができる(1680)。その後、SCC AS−1 1604は、SCC AS−2 1605を介して、遠隔のパーティの受け入れをWTRU−2 1602に通知することができる(1680)。さらに、SCC AS−1 1604は、移転の完了をWTRU−1 1601に通知することができる(1690)。次いで、メディアフローは、WTRU−2 1602と遠隔のパーティ1630との間で送られる(1690)。さらに、メディアセッションの制御のためのSIPシグナリングは、WTRU−2 1602から遠隔のパーティ1603に送られる(1690)。WTRU−1 1601は制御側のWTRUのままであり、WTRU−2 1602は被制御側のWTRUのままである(1690A)。
【0119】
図17は、制御側のWTRUから被制御側のWTRUへのメディアフローの移転についての情報の流れの代替的な実施形態1700を示す。CSCF−1 1704bおよびCSCF−2 1705bがともに図17に示され、情報の流れは、CSCF−1 1704bとCSCF−2 1705bを通るシグナリング経路を示す。WTRUは、IMSの加入が異なっていてもよく、同じ操作者と関連していても異なる操作者と関連していてもよい。最初は、WTRU−1 1701が、遠隔のパーティ1703との2つのメディアフロー(メディアフローAおよびメディアフローB)のIMSセッションの状態にある(1710)。WTRU−1 1701は制御側のWTRUであり、セッションの間、制御を維持する。IMSセッションはSCC AS−1 1704aにより担当され、SCC AS−1 1704aは協調セッションの手順を調整する。WTRU−1 1701は、CSCF−1 1704bを介してSCC AS−1 1704aと通信することによって、セッションの制御を維持し、このときアクセスレグは、SCC AS−1 1704aとCSCF1704bの間で確立される。
【0120】
WTRU−1 1701は、メディアフローAおよび協調セッションの制御を保ちながら、メディアフローBをWTRU−2 1702に移転することを望む。WTRU−1 1701は、メディアフローBをWTRU−2 1702に移転するために、協調セッションの要求をCSCF−1 1704bに送信する(1720)。この要求は、セッション情報(即ち、移転されるべきメディアフロー−メディアフローB)、移転されるメディアフローの対象(即ち、WTRU−2 1702)、遠隔のパーティのID、または、移転されるべきメディアフローの発信元(即ち、WTRU−1 1701)を含みうる。CSCF1704bは、移転の要求をSCC AS−1 1704aに送信する(1720)。SCC AS−1 1704aは、移転が許可されるかどうかを判定することができ、移転の要求を認証することができる(1730)。SCC AS−1 1704aは、移転されるメディアセッションBをセットアップするために、WTRU−2 1702に要求を送信する(1740)。この要求は、遠隔のパーティの識別情報(即ち、遠隔のパーティ1703)、移転されるべきメディアフローの識別情報のようなセッション情報(即ち、メディアフローB)、移転されるべきメディアフローの発信元(即ち、WTRU−1 1701)、または、移転されるべきメディアフローの対象(即ち、WTRU−2 1702)を含みうる。CSCF−1 1704bは、CSCF−2 1705bに要求を送信する(1740)。
【0121】
この要求は、要求をWTRU−2 1702に送信するSCC AS−2 1705aを介してルーティングされる(1740)。そして、WTRU−2 1702は、メディアフローBをセットアップするための要求を受け入れることができ、SCC AS−2 1705aに応答することができる(1750)。CSCF−2 1705bは、SCC AS−2 1705aを介して、CSCF−1 1704bに対して応答を送信する(1760)。CSCF−1 1704bは、SCC AS−1 1704aに応答を転送する(1760)。SCC AS−1は、次いで、WTRU−1 1701からメディアフローBを除去することができ、リモートレグを更新し、WTRU−2 1702と遠隔のパーティ1703との間のメディアフローBをセットアップするためのアクセスレグの確立を終わらせる(1770)。IDTの後で、メディアBは、WTRU−2 1702と遠隔のパーティ1703との間で流れ、メディアフローAは、WTRU−1 1701と遠隔のパーティ1703との間で流れる(1780)。
【0122】
図18は、制御側のWTRU(WTRU−1 1801)から被制御側のWTRU(WTRU−2 1802)へのメディアセッションの移転についての情報の流れの代替的な実施形態1800を示す。この移転は、SCC AS−1 1804により担当される。この実施形態では、WTRU−1 1801およびWTRU−2 1802にそれぞれ属すCSCF−1およびCSCF−2は、簡単にするために示されない。最初は、WTRU−1 1801は、遠隔のパーティ1803とのメディアセッションフローを有し、セッションの制御は、WTRU−1 1801とSCC AS 1804と遠隔のパーティ1803との間のSIPシグナリングを介して維持される(1810)。WTRU−1 1801は、被制御側のWTRU1802にメディアセッションを移転しようとする一方、協調セッションの制御は、WTRU−1 1801により維持される。この実施形態では、WTRU−1 1801およびWTRU−2 1802は、IMSの加入が異なっていてもよい。さらに、WTRU−1 1801およびWTRU−2 1802は、操作者が異なっていてもよい。
【0123】
WTRU−1 1801は、IDT命令をSCC AS−1 1804に送信し、WTRU−2 1802へのメディアフローの移転を要求する(1820)。この要求は、情報の中でもとりわけ、遠隔のパーティの識別情報(即ち、遠隔のパーティ1803)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(即ち、WTRU−1 1801)、または、移転されるべきメディアフローの対象(即ち、WTRU−2 1802)を含みうる。
【0124】
SCC AS−1 1804は、WTRU−2 1802が、移転されたメディアセッションを受信するのに利用可能かどうかを確認することができる。SCC AS−1 1804は、SCC AS−2 1805を介して、セッションの移転の要求をWTRU−2 1802に送信することができる(1830)。この要求は、とりわけ、遠隔のパーティの識別情報(即ち、遠隔のパーティ1803)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(即ち、WTRU−1 1801)、移転されるべきメディアフローの対象(WTRU−2 1802)、または、アンカーポイントのプリファレンス(即ち、SCC AS−1 1804またはSCC AS−2 1805)を含みうる。SCC AS−2 1805は、アンカーとして、SCC AS−1 1804に同意することができ、したがって、WTRU−2 1802とのアクセスレグを確立するためのプロキシとして動作することができる。
【0125】
SCC AS−2 1805は、メディアセッションの移転の要求を、WTRU−2 1802に送信することができる(1840)。WTRU−2 1802は、SCC AS−2 1805にそのように応答することによって、WTRU−2 1802が利用可能であると応答することができ、または、メディアフローの移転を受け入れることができる(1850)。SCC AS−2 1805は、この受け入れまたは応答を、SCC AS−1 1804に送信することができる(1850)。SCC AS−1 1804は、セッションの移転を担当し、WTRU−2 1802とのアクセスレグを確立することができ、SCC AS−2 1805はアクセスレグのプロキシとして動作する(1855)。さらに、SCC AS−1 1804は、メディアセッション移転の要求の受け入れを、WTRU−1 1801に通知することができる(1850)。
【0126】
WTRU−2 1802は、SCC AS−2 1805にインビテーションを送信することによって、新たなセッションを確立するように遠隔のパーティ1803に依頼することができ、SCC AS−2 1805は、SCC AS−1 1804にインビテーションを送信することができる(1870)。SCC AS−1 1804は、遠隔のパーティ1803にインビテーションを送信することができる(1870)。SCC AS−1 1804は、リモートレグを確立するように、遠隔のパーティ1803に依頼することができる。遠隔のパーティ1803は、要求を受け入れてSCC AS−1 1804に通知することができ、SCC AS−1 1804は、SCC AS−2 1805を介してWTRU−2 1802に通知することができる(1870)。SCC AS−1 1804は、WTRU−1 1801からメディアフローを除去し、リモートレグを更新し、WTRU−2 1802とのメディアフローをセットアップするための、アクセスレグの確立を終わらせることができる。
【0127】
さらに、SCC AS−1 1804は、移転の完了をWTRU−1 1801に通知することができる(1890)。次いで、メディアフローが、WTRU−2 1802と遠隔のパーティ1803との間で送られる(1890)。さらに、メディアセッションの制御のためのSIPシグナリングが、WTRU−2 1802と遠隔のパーティ1803との間で送られる(1890)。WTRU−1 1801は制御側のWTRUのままであり、WTRU−2 1802は被制御側のWTRUのままである(1890A)。
【0128】
図19は、制御側のWTRU(WTRU−1 1901)から被制御側のWTRU(WTRU−2 1902)へのメディアセッションのIDTについての情報の流れの別の実施形態1900を示す。この移転は、SCC AS−2 1905により担当される。この実施形態では、WTRU−1 1901およびWTRU−2 1902にそれぞれ属するCSCF−1およびCSCF−2は、簡単にするために示されない。
【0129】
最初は、WTRU−1 1901は、遠隔のパーティ1903とのメディアセッションフローを有し、セッションの制御は、SIPシグナリングを介して、WTRU−1 1901とSCC AS−1 1904と遠隔のパーティ1903との間で維持される(1910)。WTRU−1 1901は、メディアセッションをWTRUに移転しようとする。WTRU−1 1901が制御側のWTRUであり、WTRU−2 1902が被制御側のWTRUであるが、制御側のWTRUおよび被制御側のWTRUの他の構成も、本実施形態の趣旨および範囲の中にあることに留意されたい。例えば、IDTは、被制御側のWTRUによって、または協調セッションの一部ではない他のWTRUによって、開始されうる。
【0130】
WTRU−1 1901は、WTRU−2 1902にメディアフローを移転するために、SCC AS−1 1904に要求を送信し、または、移転されるセッションを受け入れるために、WTRU−2 1902が利用可能かどうかを確認する(1920)。この要求は、情報のなかでもとりわけ、遠隔のパーティの識別情報(即ち、遠隔のパーティ1903)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(即ち、WTRU−1 1901)、または、移転されるべきメディアフローの対象(即ち、WTRU−2 1902)を含みうる。この要求は、事前に構成された条件により開始されてもよく、または、ユーザ入力の結果であってもよい。この要求は、SCC AS−1 1904に送信され、次いで、SCC AS−1 1904を介してWTRU−2 1902に送信される(1920)。
【0131】
SCC AS−2 1905は、IDT移転を担当するものとなるように、取り決めることができる。WTRU−2 1902は、WTRU−2 1902が利用可能であると応答し、または、メディアフローの移転を受け入れることができる。この受け入れは、SCC AS−2 1905に送信され、SCC AS−1 1904を介してWTRU−1 1901に向かう(1930)。そして、WTRU−1 1901は、IDT命令をSCC AS−1 1904に送信して、WTRU−2 1902へのメディアセッションの移転を要求することができる。SCC AS−1 1904は、セッションの移転のためのSCC AS−2 1905へのプロキシとして動作し、SCC AS−2 1905とのアクセスレグを確立することができる(1945)。この移転の要求は、SCC AS−1 1904によりSCC AS−2 1905に送信される(1950)。SCC AS−2 1905は、IDTを担当し、WTRU−2 1902とのアクセスレグを確立することができる(1955)。SCC AS−2 1905は、セッション移転の要求を、WTRU−2 1902に送信することができる(1960)。
【0132】
WTRU−2 1902は、SCC AS−2 1905にインビテーションを送信することによって、遠隔のパーティ1903に、新たなセッションを確立するように依頼することができる。新たなメディアの確立は、インビテーションの中で要求されてもよい。SCC AS−2 1905は、インビテーションを遠隔のパーティ1903に送信することができる(1980)。SCC AS−2 1905はまた、遠隔のパーティにインビテーションを送信して、遠隔のパーティとのリモートレグを確立することができる(1980)。遠隔のパーティ1903は、次いで、SCC AS−2 1905に通知することによって、移転の要求を受け入れることができ、新たな制御側の識別情報および移転される1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含んでもよい。SCC AS−2 1905は、移転が受け入れられたことを、WTRU−2 1902に通知することができる(1990)。
【0133】
SCC AS−2 1905は、WTRU−1 1901からメディアセッションを除去し、リモートレグを更新し、遠隔のパーティ1903とWTRU−2 1902との間のメディアセッションをセットアップするためのアクセスレグの確立を終了することができる。したがって、IDTは完了し、SCC AS−2 1905は、IDTの完了を示すものを、遠隔のパーティに信号で送ることができる(1990A)。さらに、IDTの完了のシグナリングは、WTRU−1 1901とSCC AS−1 1904との間、およびSCC AS−2 1905とSCC AS−1 1904との間で通信されうる(1990A)。このメディアセッションは、WTRU−2 1902と遠隔のパーティ1903との間で送られ、メディアセッションの制御も、WTRU−2 1902と遠隔のパーティ1903との間で送られる(1990A)。しかし、協調セッションの制御権は、WTRU−1 1901に残ってもよく、このときWTRU−2 1902は、被制御側のWTRUになる(1990B)。
【0134】
図20は、制御側のWTRU(WTRU−1 2001)から被制御側のWTRU(WTRU−2 2002)へのメディアセッションの移転についての情報の流れの別の実施形態2000を示す。この実施形態では、WTRU−1 2001およびWTRU−2 2002にそれぞれ属するCSCF−1およびCSCF−2は、簡単にするために示されない。最初は、WTRU−1 2001は、遠隔のパーティ2003とのメディアセッションフローを有し、セッションの制御は、WTRU−1 2001とSCC AS−1 2004と遠隔のパーティ2003との間のSIPシグナリングを介して維持される(2010)。WTRU−1 2001は、WTRU−1 2001によるセッションの制御を保ちながら、メディアセッションを被制御側のWTRU2002に移転しようとする。WTRU−1 2001およびWTRU−2 2002は、IMSの加入が異なっていてもよく、同じであってもよい。さらに、WTRU−1 2001およびWTRU−2 2002は、操作者が同じであっても異なっていてもよい。
【0135】
WTRU−1 2001は、IDT命令を送信して、WTRU−2 2002へのメディアセッションの移転を要求する(2020)。この要求は、SCC AS−1 2004に送信され、SCC AS−1 2004は、移転されるメディアセッションを受信するために、WTRU−2 2002が利用可能かどうかを確認することができる。
【0136】
SCC AS−1 2004は、セッションの移転の要求を、SCC AS−2 2005に送信することができる(2030)。この要求は、情報の中でもとりわけ、遠隔のパーティの識別情報(即ち、遠隔のパーティ2003)、移転されるべきメディアフローの識別情報などのセッション情報、移転されるべきメディアフローの発信元(即ち、WTRU−1 2001)、移転されるべきメディアフローの対象(即ち、WTRU−2 2002)、または、アンカーポイントの選好(即ち、SCC AS−1 2004またはSCC AS−2 2005)を含みうる。SCC AS−2 2005は、SCC AS−1 2004とSCC AS−2 2005のどちらがセッションの移転を担当しうるかについて、取り決めることができる(2035)。この実施形態では、SCC AS−2 2005がセッションの移転を担当する。SCC AS−2 2005は、メディアセッションの移転の要求を、WTRU−2 2002に送信することができる(2040)。SCC AS−2 2005は、WTRU−2 2002に、WTRU−2 2002が利用可能かどうか、またはWTRU−2 2002がセッション移転の要求を受け入れることができるかどうかについて、応答するように要求することができる(2040)。
【0137】
WTRU−2 2002は、SCC AS−2 2005に応答することによって、WTRU−2 2002が利用可能であると承認することができ、または、メディアフローの移転を受け入れることができる(2050)。SCC AS−2 2005は、セッションの移転を担当することができ、WTRU−2 2002とのアクセスレグを確立することができる(2055)。SCC AS−2 2005は、その受け入れまたは承認を、SCC AS−1 2004に送信することができる(2060)。SCC AS−1 2004は、次いで、メディアセッションの移転の要求の受け入れまたは承認を、WTRU−1 2001に通知することができる(2060)。
【0138】
WTRU−2 2002は、SCC AS−2 2005にインビテーションを送信することによって、新たなセッションを確立するように、遠隔のパーティ2003に依頼することができる(2070)。新たなメディアの確立は、このインビテーションの中で要求されてもよい。SCC AS−2 2005は、このインビテーションを、遠隔のパーティ2003に送信することができる(2080)。SCC AS−2 2005は、遠隔のパーティとのリモートレグを確立するために、インビテーションを遠隔のパーティに送信することもできる(2080)。遠隔のパーティ2003は、SCC AS−2 2005に通知することによって、移転の要求を受け入れることができ、新たな制御側の識別情報および移転される1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含んでもよい。SCC AS−2 2005は、移転が受け入れられたことを、WTRU−2 2002に通知することができる(2090)。
【0139】
SCC AS−2 2005は、WTRU−1 2001からメディアフローを除去して、遠隔のパーティ2003とのリモートレグを更新して、遠隔のパーティ2003とWTRU−2 2002との間のメディアセッションをセットアップするためのアクセスレグの確立を終了することができる。さらに、SCC AS−2 2005は、移転の完了を、SCC AS−1 2004および遠隔のパーティ2003に通知することができる(2090A)。さらに、SCC AS−1 2004は、移転の完了を、WTRU−1 2001に通知することができる(2090A)。次いで、メディアフローは、WTRU−2 2002と遠隔のパーティ2003との間で送られる(2090A)。さらに、メディアフローを制御するためのシグナリングは、WTRU−2 2002から遠隔のパーティ2003に送られる(2090A)。しかし、協調セッションの制御権は、制御側のWTRU、すなわちWTRU−1 2001に残ってもよく、このときWTRU−2 2002は、被制御側のWTRUであってよい(2090B)。
【0140】
実施形態
1.IPマルチメディアサブシステム(IMS)の協調セッションの制御権の移転を開始するステップを含む、協調セッションの制御権の移転のための方法。
【0141】
2.被制御側の無線送受信ユニット(WTRU)が、制御側のWTRUから被制御側のWTRUへの協調セッションの制御権の移転を開始する、実施形態1に記載の方法。
【0142】
3.協調セッションが遠隔のパーティにより確立される、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0143】
4.あるWTRUが制御側のWTRUとして動作しており、別のWTRUが被制御側のWTRUとして動作している、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0144】
5.協調セッションがSCC AS(Service Centralization and Conitunity Application Server)で担当される、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0145】
6.各WTRUが遠隔のパーティとのメディアフローを有する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0146】
7.IMSのSIPメッセージングが協調セッションにおいて利用され、リンケージおよびセッションの制御権を提供する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0147】
8.WTRUが、IP−CANのようなネットワークを介して接続される、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0148】
9.IMSの通信経路が、複数のSCC AS、CSCF、およびASを含む、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0149】
10.WTRUが、異なるSCC ASと各々関連付けられる、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0150】
11.協調セッションが、任意の数のWTRUにまたがる、任意の数の通信セッションおよびメディアフローを含む、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0151】
12.協調セッションの制御権の移転のために、制御側のWTRU以外のWTRUによって、要求をSCC ASに送信するステップをさらに含む、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0152】
13.要求が、制御権が移転されるべきである協調セッションの識別情報、新たな制御側の識別情報、または、移転により影響を受ける1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含む、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0153】
14.WTRUの識別情報が、登録された公開ユーザ識別情報(Public User Identity)、公開のGRUU(Globally Routable Agent Uniform Resource Identifier)、MSISDN(Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number)に基づく識別情報、電子メールアドレスに基づく識別情報、または、URL(Uniform Resource Locator)もしくはURI(Uniform Resource Identifier)に基づく識別情報を含む、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0154】
15.SCC ASが、1つまたは複数のメディアフローの、協調セッションの制御権の移転が許可されるかどうかを判定する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0155】
16.SCC ASが、要求側のWTRUが、協調セッションを制御して協調セッションの制御に関する機能を実行する準備ができているかどうか、もしくはそれが可能であるかどうか、または、要求側のWTRUが協調セッションの制御を行うことを許可されているかどうかを判定する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0156】
17.SCC ASが、要求側のWTRUが信用できる送信元であるかどうかを判定する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0157】
18.要求側のWTRUが制御側のWTRUの信用リストの中にあるデバイスまたはユーザであるかどうか、または、要求側のWTRUが同じユーザプロファイルに属するかどうかを、SCC ASが判定する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0158】
19.SCC ASが、制御側のWTRUまたは遠隔のパーティからの同意を要求し、または、2個以上の被制御側のWTRUが協調セッションに関与する場合、SCC ASが、移転の要求に関する情報によって、他の被制御側のWTRUを更新する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0159】
20.SCC ASが、協調セッションの制御権の移転の要求を制御側のWTRUに送信する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0160】
21.新たな制御側のWTRUの識別情報、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのID、またはセッションのメディア属性を含む、セッションについての関連情報を要求が含む、実施形態20に記載の方法。
【0161】
22.制御側のWTRUが、要求についてのユーザの入力を求め、または、要求の受け入れが、事前に構成された条件にしたがって引き起こされる、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0162】
23.制御側のWTRUが、協調セッションの制御権の移転の受け入れをSCC ASに示す、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0163】
24.受け入れが、新たな制御側のWTRUの識別情報、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含む、実施形態23に記載の方法。
【0164】
25.協調セッションの制御権が制御側のWTRUから除去される、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0165】
26.協調セッションの制御権が要求側のWTRUに与えられる、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0166】
27.SCC ASが、新たな被制御側のWTRUの情報によって、他の被制御側のWTRUまたは遠隔のパーティを更新する、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0167】
28.制御権の移転の受入承認が、新たな制御側のWTRUに送信される、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0168】
29.制御権の移転の受入承認が、制御権が移転されるべきである協調セッションのセッション識別情報、新たな制御側の識別情報、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローの識別情報を含む、上記の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0169】
30.制御側のWTRUが、制御側のWTRUから別のWTRUへの協調セッションの制御権の移転を開始する、実施形態1に記載の方法。
【0170】
31.上記の別のWTRUが、協調セッションにおける被制御側のWTRUである、実施形態30に記載の方法。
【0171】
32.協調セッションが遠隔のパーティにより確立される、実施形態30から31のいずれか1つに記載の方法。
【0172】
33.あるWTRUが制御側のWTRUとして動作しており、別のWTRUが被制御側のWTRUとして動作している、実施形態30から32のいずれか1つに記載の方法。
【0173】
34.協調セッションにおいてSIPメッセージングを利用して、リンケージおよびセッションの制御権を提供するステップをさらに含む、実施形態30から33のいずれか1つに記載の方法。
【0174】
35.SIPシグナリングが、協調セッション制御シグナリングおよび自身のメディアフローの制御のために、制御側のWTRUにより用いられる、実施形態30から34のいずれか1つに記載の方法。
【0175】
36.SIPシグナリングが、自身のメディアフローを制御するために、被制御側のWTRUにより用いられる、実施形態30から35のいずれか1つに記載の方法。
【0176】
37.WTRUがネットワークを介して接続される、実施形態30から36のいずれか1つに記載の方法。
【0177】
38.ネットワークが示されるIP−CANである、実施形態37に記載の方法。
【0178】
39.通信経路が、複数のSCC AS、CSCF、およびASを含む、実施形態30から38のいずれか1つに記載の方法。
【0179】
40.WTRUが、固有のSCC ASと関連付けられる、実施形態30から39のいずれか1つに記載の方法。
【0180】
41.協調セッションの制御権を移転するために、制御側のWTRUによって要求を送信するステップを含む、実施形態30から40のいずれか1つに記載の方法。
【0181】
42.要求が、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID(公開ユーザ識別情報またはGRUU)、または、制御権が移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態30から41のいずれか1つに記載の方法。
【0182】
43.制御側のWTRUが1つの協調セッションのみを有する場合、制御権が移転されるべきであるその協調セッションの識別情報が要求の中で提供されない、実施形態30から42のいずれか1つに記載の方法。
【0183】
44.制御権が移転されようとしている協調セッションの識別情報が、要求側のWTRUの識別情報を知っているSCC ASにより決定される、実施形態30から43のいずれか1つに記載の方法。
【0184】
45.WTRUが2つ以上の協調セッションに関与する場合、制御権が移転されようとしている協調セッションの識別情報が、要求の中に含まれる、実施形態30から44のいずれか1つに記載の方法。
【0185】
46.協調セッションの制御権の移転が許可されるかどうかが判定される、実施形態30から45のいずれか1つに記載の方法。
【0186】
47.セッションの制御権の移転先となるWTRUに、同意を要求するステップをさらに含む、実施形態30から46のいずれか1つに記載の方法。
【0187】
48.2つ以上の被制御側のWTRUが関与する場合、被制御側のWTRUが、協調セッションの制御権の移転の要求に関する情報によって更新される、実施形態30から47のいずれか1つに記載の方法。
【0188】
49.SCC ASが、協調セッションの制御権の移転の要求を、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに送信する、実施形態30から48のいずれか1つに記載の方法。
【0189】
50.要求が、協調セッションの識別情報、新たな制御側のID、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態49に記載の方法。
【0190】
51.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、要求についてのユーザの入力を求め、または、事前に構成された条件にしたがって、要求の受け入れを引き起こす、実施形態30から50のいずれか1つに記載の方法。
【0191】
52.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、協調セッションの制御権の移転の受け入れをSCC ASに示す、実施形態30から51のいずれか1つに記載の方法。
【0192】
53.受け入れが、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態52に記載の方法。
【0193】
54.SCC ASが、制御側のWTRUからセッションの制御権を除去し、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに、セッションの制御権を与える、実施形態30から53のいずれか1つに記載の方法。
【0194】
55.SCC ASが、新たな制御側のWTRUのセットアップによって、他の被制御側のWTRUを更新し、制御側のWTRUおよび被制御側のWTRUのセットアップによって、遠隔のパーティを更新する、実施形態30から54のいずれか1つに記載の方法。
【0195】
56.SCC ASが、制御権の移転の受入承認を、新たな制御側のWTRUに送信する、実施形態30から55のいずれか1つに記載の方法。
【0196】
57.制御権の移転の受入承認が、協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、自身の制御権が移転される1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態56に記載の方法。
【0197】
58.SCC ASが、移転が許可されるかどうかを判定し、制御側のWTRUまたは遠隔のパーティからの同意を求め、または、受信された協調セッションの制御権の移転に関する情報によって、他の被制御側のWTRUを更新する、実施形態30から57のいずれか1つに記載の方法。
【0198】
59.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、協調セッションの制御側のWTRUとして動作することができること、または、そのWTRUにより用いられる識別情報が、協調セッションの制御側のWTRUにより用いられる識別情報とサービスプロファイルを共有することを、SCC ASが確実にする、実施形態30から58のいずれか1つに記載の方法。
【0199】
60.SCC ASが、協調セッションの制御権の移転を開始する、実施形態1に記載の方法。
【0200】
61.制御側のWTRUが、協調セッションの制御権を別のWTRUに移転する、実施形態1に記載の方法。
【0201】
62.上記の別のWTRUが被制御側のWTRUである、実施形態60または61に記載の方法。
【0202】
63.協調セッションがSCC ASにより担当される、実施形態60から62のいずれか1つに記載の方法。
【0203】
64.協調セッションが遠隔のパーティにより確立される、実施形態60から63のいずれか1つに記載の方法。
【0204】
65.SIPシグナリングが、メディアセッションの制御権および協調セッションの制御権のために利用される、実施形態60か64のいずれか1つに記載の方法。
【0205】
66.協調の制御権の移転が、ユーザプロファイル、現在の条件によって、または、事前の構成にしたがって、SCC ASにより開始される、実施形態60から65のいずれか1つに記載の方法。
【0206】
67.制御側のWTRU、被制御側のWTRU、または遠隔のパーティからの、セッションの制御権の移転についての同意を要求するステップをさらに含む、実施形態60から66のいずれか1つに記載の方法。
【0207】
68.セッションの制御権の移転の要求を妨げることについて他の被制御側のWTRUを更新するステップをさらに含む、実施形態60から67のいずれか1つに記載の方法。
【0208】
69.協調セッションの制御権を移転するために、SCC ASにより制御側のWTRUに要求を送信するステップをさらに含む、実施形態60から68のいずれか1つに記載の方法。
【0209】
70.要求が、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態69に記載の方法。
【0210】
71.制御側のWTRUが、要求に応答することについてのユーザ入力を求め、または、事前に構成された条件にしたがって、協調セッションの制御権の移転の要求の受け入れを引き起こす、実施形態60から70のいずれか1つに記載の方法。
【0211】
72.この協調セッションの制御権の移転の要求を制御側のWTRUによって受け入れ、受け入れをSCC ASに示すステップをさらに含む、実施形態60から71のいずれか1つに記載の方法。
【0212】
73.受け入れが、新たな制御側のID、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態72に記載の方法。
【0213】
74.SCC ASが、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに、協調セッションの制御権の移転の要求を送信する、実施形態60から73のいずれか1つに記載の方法。
【0214】
75.制御権の移転の情報が、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態74に記載の方法。
【0215】
76.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、協調セッションの制御権の移転を受け入れるかどうかについてのユーザ入力を求め、または、移転の受け入れが、事前に構成された条件にしたがって引き起こされる、実施形態60から75のいずれか1つに記載の方法。
【0216】
77.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、制御権の移転の受入承認をSCC ASに送信する、実施形態60から76のいずれか1つに記載の方法。
【0217】
78.受入承認が、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態77に記載の方法。
【0218】
79.SCC ASが、協調セッションの制御権を新たな制御側のWTRUに移転する、実施形態60から78のいずれか1つに記載の方法。
【0219】
80.SCC ASが、新たな制御側のWTRUのセットアップにより、遠隔のパーティおよび他の被制御側のWTRUを更新する、実施形態60から79のいずれか1つに記載の方法。
【0220】
81.遠隔のパーティが、制御側のWTRUから別のWTRUへの、協調セッションの制御権の移転を開始する、実施形態1に記載の方法。
【0221】
82.上記の別のWTRUが被制御側のWTRUである、実施形態81に記載の方法。
【0222】
83.協調セッションがSCC ASにより担当される、実施形態81または82に記載の方法。
【0223】
84.遠隔のパーティがWTRUである、実施形態81から83のいずれか1つに記載の方法。
【0224】
85.協調セッションが、制御側のWTRUと、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUと、遠隔のパーティとの間で確立される、実施形態81から84のいずれか1つに記載の方法。
【0225】
86.各WTRUが、遠隔のパーティとのメディアフローを有する、実施形態81から85のいずれか1つに記載の方法。
【0226】
87.IMSのSIPメッセージングが協調セッションにおいて利用され、リンケージおよびセッションの制御権を提供する、実施形態81から86のいずれか1つに記載の方法。
【0227】
88.協調セッションの制御権の移転が、ユーザ入力によって、または事前の構成にしたがって、遠隔のパーティにより開始される、実施形態81から87のいずれか1つに記載の方法。
【0228】
89.協調セッションの制御権を移転するために、遠隔のパーティによって要求をSCC ASに送信するステップをさらに含む、実施形態81から88のいずれか1つに記載の方法。
【0229】
90.制御命令の移転の要求がSIPメッセージである、実施形態81から89のいずれか1つに記載の方法。
【0230】
91.要求が、移転されるべき協調セッションのセッション識別情報、新たな制御側の識別情報、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態90または91に記載の方法。
【0231】
92.SCC ASが、制御側のWTRUに、または、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに、同意を要求し、協調セッションの中に複数の被制御側のWTRUがある場合、これらの他の被制御側が、セッションの制御権の移転の要求によって更新される、実施形態81から91のいずれか1つに記載の方法。
【0232】
93.SCC ASが、協調セッションの制御権の移転の要求を制御側のWTRUに送信する、実施形態81から92のいずれか1つに記載の方法。
【0233】
94.要求が、移転されるべき協調セッションのセッション識別情報、新たな制御側の識別情報、または、自身の制御権が移転されるべきであるメディアフローのIDを含む、実施形態93に記載の方法。
【0234】
95.制御側のWTRUが、この協調セッションの制御権の移転の要求を受け入れ、受け入れをSCC ASに示す、実施形態81から94のいずれか1つに記載の方法。
【0235】
96.受け入れが、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態95に記載の方法。
【0236】
97.SCC ASが、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに、制御権の移転の要求を送信する、実施形態81から96のいずれか1つに記載の方法。
【0237】
96.制御権の移転の情報が、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態97に記載の方法。
【0238】
97.制御権が移転されようとしているWTRUが、協調セッションの制御権の移転を受け入れるかどうかについてのユーザ入力を求め、または事前に構成された条件にしたがって移転の受け入れを引き起こす、実施形態81から96のいずれか1つに記載の方法。
【0239】
98.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、制御権の移転の受入承認をSCC ASに送信する、実施形態81から97のいずれか1つに記載の方法。
【0240】
99.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、協調セッションの制御権の移転の受け入れを、受入承認において示す、実施形態81から98のいずれか1つに記載の方法。
【0241】
100.受入承認が、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態99に記載の方法。
【0242】
101.SCC ASが、セッションの制御権の移転が完了したことを遠隔のパーティに示す、実施形態81から100のいずれか1つに記載の方法。
【0243】
102.SCC ASが、新たな制御側の情報によって、他の被制御側のWTRUを更新する、実施形態81から101のいずれか1つに記載の方法。
【0244】
103.遠隔のパーティが、制御側のWTRUから別のWTRUへの、協調セッションの制御権の移転を開始する、実施形態1に記載の方法。
【0245】
104.別のWTRUが被制御側のWTRUである、実施形態103に記載の方法。
【0246】
105.協調セッションがSCC ASにより担当される、実施形態103または104に記載の方法。
【0247】
106.遠隔のパーティがWTRUである、実施形態103から105のいずれか1つに記載の方法。
【0248】
107.協調セッションが、制御側のWTRUと、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUと、遠隔のパーティとの間で確立される、実施形態103から106のいずれか1つに記載の方法。
【0249】
108.各WTRUが、遠隔のパーティとのメディアフローを有する、実施形態103から107のいずれか1つに記載の方法。
【0250】
109.IMSのSIPメッセージングが協調セッションにおいて利用され、リンケージおよびセッションの制御権を提供する、実施形態103から108のいずれか1つに記載の方法。
【0251】
110.協調セッションの制御権の移転が、ユーザ入力によって、または事前の構成にしたがって、遠隔のパーティにより開始される、実施形態103から109のいずれか1つに記載の方法。
【0252】
111.遠隔のパーティが、協調セッションの制御権を別のWTRUに移転するために、要求を制御側のWTRUに送信する、実施形態103から110のいずれか1つに記載の方法。
【0253】
112.要求が、制御権が移転されるべきである協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態111に記載の方法。
【0254】
113.被制御側のWTRUが、要求についてのユーザの入力を求め、または、事前に構成された条件にしたがって、要求の受け入れを引き起こす、実施形態103から112のいずれか1つに記載の方法。
【0255】
114.協調セッションの制御権を別のWTRUに移転するために、制御側のWTRUによって、要求をSCC ASに送信するステップをさらに含む、実施形態103から113のいずれか1つに記載の方法。
【0256】
115.要求が、移転されるべき協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態114に記載の方法。
【0257】
116.SCC ASが、1つまたは複数のメディアフローの協調セッションの制御権の移転が許可されるかどうか判定し、セッションの制御権がそこに移転されるように要求されるWTRUに同意を要求し、遠隔のパーティに同意を要求し、または、2個以上の被制御側のWTRUが関与する場合に、移転の要求についての情報によって被制御側のWTRUを更新する、実施形態103から115のいずれか1つに記載の方法。
【0258】
117.SCC ASが、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに、協調の制御権の移転の要求メッセージを送信する、実施形態103から116のいずれか1つに記載の方法。
【0259】
118.要求が、新たな制御側のID、または、制御権が移転されるべきである1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態117に記載の方法。
【0260】
119.WTRUが、要求についてのユーザの入力を求め、または、事前に構成された条件にしたがって、要求の受け入れを引き起こす、実施形態103から118のいずれか1つに記載の方法。
【0261】
120.セッションの制御権が移転されようとしているWTRUが、この協調セッションの制御権の移転の要求を受け入れ、受け入れをSCC ASに示す、実施形態103から119のいずれか1つに記載の方法。
【0262】
121.受け入れが、新たな制御側のID、または、移転されるべき1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態120に記載の方法。
【0263】
122.SCC ASが、制御側のWTRUから、セッションの制御権が移転されようとしているWTRUに、協調セッションの制御権を移転する、実施形態103から121のいずれか1つに記載の方法。
【0264】
123.SCC ASが、新たな制御側のWTRUおよび被制御側のWTRUのセットアップによって、他の被制御側のWTRUまたは遠隔のパーティを更新する、実施形態103から122のいずれか1つに記載の方法。
【0265】
124.SCC ASが、協調セッションの制御権の移転の受入承認を、新たな制御側のWTRUに送信する、実施形態103から123のいずれか1つに記載の方法。
【0266】
125.制御権の移転の受入承認が、協調セッションのセッションID、新たな制御側のID、または、自身の制御権が移転される1つまたは複数のメディアフローのIDを含む、実施形態124に記載の方法。
【0267】
126.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップを含む、無線通信において用いる方法。
【0268】
127.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1の無線送受信ユニット(WTRU)において通信セッションを実行するステップを含む、実施形態126に記載の方法。
【0269】
128.通信セッションを実行するステップが、第1のWTRUにおいてメディアフローを受信するステップを含む、実施形態126または127に記載の方法。
【0270】
129.通信セッションを実行するステップが、遠隔のデバイスと通信するステップを含む、実施形態126から128のいずれか1つに記載の方法。
【0271】
130.ネットワーク間のデバイス間移転が、通信セッションを、第1のWTRUから第2のWTRUに移転するステップを含む、実施形態126から129のいずれか1つに記載の方法。
【0272】
131.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、メディアフローを、第1のWTRUから第2のWTRUに移転するステップを含む、実施形態126から130のいずれか1つに記載の方法。
【0273】
132.通信セッションを実行するステップが、第1のWTRUが第1のネットワークを用いるステップ含む、実施形態126から131のいずれか1つに記載の方法。
【0274】
133.通信セッションを実行するステップが、第1のWTRUが第1の加入を有するステップを含む、実施形態126から132のいずれか1つに記載の方法。
【0275】
134.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、制御信号をネットワーク要素へ送信するステップを含む、実施形態126から133のいずれか1つに記載の方法。
【0276】
135.ネットワーク要素がSCC−AS(Service Centralization and Continuity Application Server)である、実施形態126から134のいずれか1つに記載の方法。
【0277】
136.通信セッションを実行するステップが、第1のWTRUにて第1のアクセスレグを用いるステップを含む、実施形態126から135のいずれか1つに記載の方法。
【0278】
137.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、IMSを用いるステップを含む、実施形態126から136のいずれか1つに記載の方法。
【0279】
138.IMSを用いるステップが、IMSセッションを用いるステップを含む、実施形態126から137のいずれか1つに記載の方法。
【0280】
139.制御信号を送信するステップが、SIPメッセージを送信するステップを含む、実施形態126から138のいずれか1つに記載の方法。
【0281】
140.通信セッションを実行するステップが、CSCF(Call State Control Function)への接続を用いるステップを含む、実施形態126から139のいずれか1つに記載の方法。
【0282】
141.制御信号をネットワーク要素に送信するステップが、制御信号をCSCFに送信するステップを含む、実施形態126から140のいずれか1つに記載の方法。
【0283】
142.第1のWTRUが第1の加入と関連している、実施形態126から141のいずれか1つに記載の方法。
【0284】
143.第2のWTRUが第2の加入と関連している、実施形態126から142のいずれか1つに記載の方法。
【0285】
144.第1の加入および第2の加入が同一である、実施形態126から143のいずれか1つに記載の方法。
【0286】
145.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、メディアフローを第3のWTRUに移転するステップを含む、実施形態126から144のいずれか1つに記載の方法。
【0287】
146.第3のWTRUが、第1の加入または第2の加入と関連している、実施形態126から145のいずれか1つに記載の方法。
【0288】
147.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第2のWTRUにて通信セッションを実行するステップを含む、実施形態126から147のいずれか1つに記載の方法。
【0289】
148.第2のWTRUにて通信セッションを実行するステップが、第2のネットワークを用いるステップを含む、実施形態126から147のいずれか1つに記載の方法。
【0290】
149.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のネットワーク上の第1のWTRUから、第2のネットワーク上の第2のWTRUに、通信セッションを移転するステップを含む、実施形態126から148のいずれか1つに記載の方法。
【0291】
150.第1のネットワークと第2のネットワークが異なる、実施形態126から149のいずれか1つに記載の方法。
【0292】
151.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、協調セッションを確立するステップを含む、実施形態126から150のいずれか1つに記載の方法。
【0293】
152.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のWTRUにおける、通信セッションの実行を停止するステップを含む、実施形態126から151のいずれか1つに記載の方法。
【0294】
153.第1のWTRUが制御側であり、第2のWTRUが被制御側である、実施形態126から152のいずれか1つに記載の方法。
【0295】
154.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、ユーザ入力に応答して移転を開始するステップを含む、実施形態126から153のいずれか1つに記載の方法。
【0296】
155.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のWTRUにおいて移転を開始するステップを含む、実施形態126から154のいずれか1つに記載の方法。
【0297】
156.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第2のWTRUが利用可能かどうか判定するステップを含む、実施形態126から155のいずれか1つに記載の方法。
【0298】
157.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、移転の許可を要求するステップを含む、実施形態126から156のいずれか1つに記載の方法。
【0299】
158.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のWTRUにおいて、第2のWTRUの利用可能性の報告を受信するステップを含む、実施形態126から157のいずれか1つに記載の方法。
【0300】
159.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、移転の受け入れを受信するステップを含む、実施形態126から158のいずれか1つに記載の方法。
【0301】
160.移転の受け入れが、メディアフローの移転が承認されたことを示す、実施形態126から159のいずれか1つに記載の方法。
【0302】
161.移転の受け入れが、メディアフローの移転が拒否されたことを示す、実施形態126から160のいずれか1つに記載の方法。
【0303】
162.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、移転の要求を送信するステップを含む、実施形態126から161のいずれか1つに記載の方法。
【0304】
163.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第2のアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から162のいずれか1つに記載の方法。
【0305】
164.第2のアクセスレグを確立するステップが、第2のWTRUとの第2のアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から163のいずれか1つに記載の方法。
【0306】
165.第2のアクセスレグを確立するステップが、第2のネットワーク要素との第2のアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から164のいずれか1つに記載の方法。
【0307】
166.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第3のアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から165のいずれか1つに記載の方法。
【0308】
167.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、遠隔のデバイスに、協調セッションを確立するように依頼するステップを含む、実施形態126から166のいずれか1つに記載の方法。
【0309】
168.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、移転が受け入れられたことを示す通知を受信するステップを含む、実施形態126から167のいずれか1つに記載の方法。
【0310】
169.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、移転が完了したことを示す通知を受信するステップを含む、実施形態126から168のいずれか1つに記載の方法。
【0311】
170.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のネットワーク要素を用いて、通信セッションを担当するステップを含む、実施形態126から169のいずれか1つに記載の方法。
【0312】
171.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第2のネットワーク要素を用いて、通信セッションを担当するステップを含む、実施形態126から170のいずれか1つに記載の方法。
【0313】
172.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のネットワーク要素を用いて第2のアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から171のいずれか1つに記載の方法。
【0314】
173.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第2のネットワーク要素を用いて第2のアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から172のいずれか1つに記載の方法。
【0315】
174.許可を要求するステップが、セッション情報を含むメッセージを送信するステップを含む、実施形態126から173のいずれか1つに記載の方法。
【0316】
175.許可を要求するステップが、遠隔デバイスと関連する識別情報を含むメッセージを送信するステップを含む、実施形態126から174のいずれか1つに記載の方法。
【0317】
176.許可を要求するステップが、アンカーの設定を含むメッセージを送信するステップを含む、実施形態126から175のいずれか1つに記載の方法。
【0318】
177.移転要求が、対象のメディアフローの識別情報を含む、実施形態126から176のいずれか1つに記載の方法。
【0319】
178.移転の要求が、第2のWTRUの識別情報を含む、実施形態126から177のいずれか1つに記載の方法。
【0320】
179.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、通信セッションの移転の応答を受信するステップを含む、実施形態126から178のいずれか1つに記載の方法。
【0321】
180.第2のWTRUの識別情報が、IPアドレス、電子メールアドレス、または電話番号により示される、実施形態126から179のいずれか1つに記載の方法。
【0322】
181.対象のメディアフローの識別情報が、メディアの種類のインジケーション、IPアドレス、ビットレート、またはコーデックを含む、実施形態126から180のいずれか1つに記載の方法。
【0323】
182.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、インターネットプロトコル(IP)基幹アクセスネットワーク(CAN)を介してアクセスレグを確立するステップを含む、実施形態126から181のいずれか1つに記載の方法。
【0324】
183.通信セッションを実行するステップが、ユーザプレーンの情報を受信するステップを含む、実施形態126から182のいずれか1つに記載の方法。
【0325】
184.ユーザプレーンの情報を受信するステップが、メディアデータを受信するステップを含む、実施形態126から183のいずれか1つに記載の方法。
【0326】
185.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のWTRUと第2のWTRUにおいて、実質的に同時に通信セッションを実行するステップを含む、実施形態126から184のいずれか1つに記載の方法。
【0327】
186.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、セッションを複製するステップを含む、実施形態126から185のいずれか1つに記載の方法。
【0328】
187.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のWTRUにおいて通信セッションを制御するステップを含む、実施形態126から186のいずれか1つに記載の方法。
【0329】
188.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第2のWTRUにおいて通信セッションを制御するステップを含む、実施形態126から187のいずれか1つに記載の方法。
【0330】
189.ネットワーク間のデバイス間移転を実行するステップが、第1のWTRUおよび第2のWTRUにおいて通信を制御するステップを含む、実施形態126から188のいずれか1つに記載の方法。
【0331】
190.実施形態1から189のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される、無線通信において用いる無線送受信ユニット(WTRU)。
【0332】
191.実施形態1から189のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される、無線通信において用いる基地局。
【0333】
192.実施形態1から189のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される、集積回路。
【0334】
特徴および要素が、特定の組み合わせにより上述されているが、各々の特徴または要素は、単独で用いられてもよく、または他の特徴および要素との任意の組み合わせで用いられてもよいことを、当業者は理解するだろう。加えて、本明細書で説明される方法は、コンピュータもしくはプロセッサにより実行するためにコンピュータ可読媒体に組み込まれる、コンピュータプログラム、ソフトウェアまたはファームウェアに実装されうる。コンピュータ可読媒体の例は、(有線または無線の接続により送信される)電気信号およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、限定はされないが、ROM、RAM、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部のハードディスクおよび取り外し可能ディスクのような磁気メディア、磁気光学メディア、並びに、CD−ROMディスクおよびDVDのような光メディアを含む。ソフトウェアと関連するプロセッサを用いて、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて用いるための、高周波送受信機を実装することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
協調セッションの制御権の移転を要求する無線送受信ユニット(WTRU)であって、
制御側のWTRUから自身のWTRUへの、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)協調セッションの制御権の移転を要求するための、協調セッションの制御権の移転の要求を生成するように構成されるプロセッサと、
前記プロセッサと通信している送信機と
を含み、
前記送信機が、前記協調セッションの制御権の移転の要求を、IMSのSCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)に送信するように構成されることを特徴とするWTRU。
【請求項2】
前記プロセッサと通信している受信機をさらに含み、
前記受信機が、協調セッションの制御権が前記WTRUに移転したことを示す、協調セッションの制御権の移転の応答を受信するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記WTRUが、前記IMSの協調セッションにおいて被制御側のWTRUであることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記送信機が、前記SCC ASと通信するために、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージングを用いるようにさらに構成されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記WTRUが、遠隔のパーティとの、IMSの協調セッションのメディアフローを有することを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記協調セッションの制御権の移転の要求が、制御権が移転されるべきである前記協調セッションの識別情報、前記移転により影響を受けるメディアフローの識別情報、前記制御側のWTRUの識別情報、または、前記新たな制御側のWTRUの識別情報のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
前記協調セッションの制御権の移転が、ユーザ入力または事前に構成された条件により開始されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項8】
協調セッションの制御権の移転を要求する無線送受信ユニット(WTRU)であって、
前記WTRU、すなわち制御側のWTRUから第2のWTRUへの、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)協調セッションの制御権の移転を要求するための、協調セッションの制御権の移転の要求を生成するように構成されるプロセッサと、
前記プロセッサと通信している送信機と
を含み、
前記送信機が、前記協調セッションの制御権の移転の要求を、IMSのSCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)に送信するように構成されることを特徴とするWTRU。
【請求項9】
前記プロセッサと通信している受信機をさらに含み、
前記受信機が、協調セッションの制御権が前記WTRUから前記第2のWTRUに移転したことを示す、協調セッションの制御権の移転の応答を受信するように構成されることを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項10】
前記送信機が、前記SCC ASと通信するために、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージングを用いるようにさらに構成されることを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項11】
前記WTRUが、遠隔のパーティとのIMSの協調セッションのメディアフローを有することを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項12】
前記協調セッションの制御権の移転の要求が、制御権が移転されるべきである前記協調セッションの識別情報、前記移転の影響を受けるメディアフローの識別情報、前記制御側のWTRUの識別情報、または、前記新たな制御側のWTRUの識別情報のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項13】
前記協調セッションの制御権の移転が、ユーザ入力または事前に構成された条件により開始されることを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項14】
協調セッションのメディアフローの移転を要求する無線送受信ユニット(WTRU)であって、
前記WTRUから被制御側のWTRUへの、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)協調セッションのメディアフローの移転のための、協調セッションの要求を生成するように構成されるプロセッサと、
前記プロセッサと通信している送信機と
を含み、
前記送信機が、メディアフローの移転のための前記協調セッションの要求を、IMSのSCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)に送信するように構成されることを特徴とするWTRU。
【請求項15】
前記送信機が、前記SCC ASと通信するために、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージングを用いるようにさらに構成されることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項16】
前記WTRUが、遠隔のパーティとのメディアフローを有することを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項17】
前記WTRUが、前記IMSの協調セッションの制御側のWTRUであることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項18】
メディアフローの移転のための前記協調セッションの要求が、移転されるべきメディアフローの識別情報、移転されるべきメディアフローの発信元の識別情報、移転されるべきメディアフローの対象の識別情報、アンカーの設定、または、メディアフローのための遠隔のパーティの識別情報のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項19】
前記WTRUが、前記被制御側のWTRUとは異なるIMSの加入に属することを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項20】
メディアフローの移転のための前記協調セッションの要求が、ユーザ入力または事前に構成された条件により開始されることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項1】
協調セッションの制御権の移転を要求する無線送受信ユニット(WTRU)であって、
制御側のWTRUから自身のWTRUへの、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)協調セッションの制御権の移転を要求するための、協調セッションの制御権の移転の要求を生成するように構成されるプロセッサと、
前記プロセッサと通信している送信機と
を含み、
前記送信機が、前記協調セッションの制御権の移転の要求を、IMSのSCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)に送信するように構成されることを特徴とするWTRU。
【請求項2】
前記プロセッサと通信している受信機をさらに含み、
前記受信機が、協調セッションの制御権が前記WTRUに移転したことを示す、協調セッションの制御権の移転の応答を受信するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記WTRUが、前記IMSの協調セッションにおいて被制御側のWTRUであることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記送信機が、前記SCC ASと通信するために、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージングを用いるようにさらに構成されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記WTRUが、遠隔のパーティとの、IMSの協調セッションのメディアフローを有することを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記協調セッションの制御権の移転の要求が、制御権が移転されるべきである前記協調セッションの識別情報、前記移転により影響を受けるメディアフローの識別情報、前記制御側のWTRUの識別情報、または、前記新たな制御側のWTRUの識別情報のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
前記協調セッションの制御権の移転が、ユーザ入力または事前に構成された条件により開始されることを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項8】
協調セッションの制御権の移転を要求する無線送受信ユニット(WTRU)であって、
前記WTRU、すなわち制御側のWTRUから第2のWTRUへの、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)協調セッションの制御権の移転を要求するための、協調セッションの制御権の移転の要求を生成するように構成されるプロセッサと、
前記プロセッサと通信している送信機と
を含み、
前記送信機が、前記協調セッションの制御権の移転の要求を、IMSのSCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)に送信するように構成されることを特徴とするWTRU。
【請求項9】
前記プロセッサと通信している受信機をさらに含み、
前記受信機が、協調セッションの制御権が前記WTRUから前記第2のWTRUに移転したことを示す、協調セッションの制御権の移転の応答を受信するように構成されることを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項10】
前記送信機が、前記SCC ASと通信するために、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージングを用いるようにさらに構成されることを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項11】
前記WTRUが、遠隔のパーティとのIMSの協調セッションのメディアフローを有することを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項12】
前記協調セッションの制御権の移転の要求が、制御権が移転されるべきである前記協調セッションの識別情報、前記移転の影響を受けるメディアフローの識別情報、前記制御側のWTRUの識別情報、または、前記新たな制御側のWTRUの識別情報のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項13】
前記協調セッションの制御権の移転が、ユーザ入力または事前に構成された条件により開始されることを特徴とする請求項8に記載のWTRU。
【請求項14】
協調セッションのメディアフローの移転を要求する無線送受信ユニット(WTRU)であって、
前記WTRUから被制御側のWTRUへの、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)協調セッションのメディアフローの移転のための、協調セッションの要求を生成するように構成されるプロセッサと、
前記プロセッサと通信している送信機と
を含み、
前記送信機が、メディアフローの移転のための前記協調セッションの要求を、IMSのSCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)に送信するように構成されることを特徴とするWTRU。
【請求項15】
前記送信機が、前記SCC ASと通信するために、セッション開始プロトコル(SIP)メッセージングを用いるようにさらに構成されることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項16】
前記WTRUが、遠隔のパーティとのメディアフローを有することを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項17】
前記WTRUが、前記IMSの協調セッションの制御側のWTRUであることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項18】
メディアフローの移転のための前記協調セッションの要求が、移転されるべきメディアフローの識別情報、移転されるべきメディアフローの発信元の識別情報、移転されるべきメディアフローの対象の識別情報、アンカーの設定、または、メディアフローのための遠隔のパーティの識別情報のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項19】
前記WTRUが、前記被制御側のWTRUとは異なるIMSの加入に属することを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項20】
メディアフローの移転のための前記協調セッションの要求が、ユーザ入力または事前に構成された条件により開始されることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公表番号】特表2013−511212(P2013−511212A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538909(P2012−538909)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/056017
【国際公開番号】WO2011/059974
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/056017
【国際公開番号】WO2011/059974
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】
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