説明

インターフェース再構成モードを有する携帯用電子装置

【課題】ユーザがユーザ・インターフェースを構成することを可能にする、携帯用装置の
ためのよりトランスペアレントで直感的なユーザ・インターフェースを提供する。
【解決手段】携帯用電子装置が、タッチセンシティブ・ディスプレイの領域内に複数のア
イコン(例えば、グラフィカル・オブジェクト)を表示し、所定のユーザ・インターフェ
ース再構成プロセスを開始するために、タッチセンシティブ・ディスプレイに対する所定
のユーザ・アクションを検知し、所定のユーザ・アクションの検知に応答して、複数のア
イコンの1つ又はそれ以上のアイコンの位置を変化させる。変化させることは、1つ又は
それ以上のアイコンの位置をそれぞれの平均的位置を中心として変化させることを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示された実施形態は、ユーザ・インターフェースに関し、より特定的には、タッチセ
ンシティブ・ディスプレイを使用し、インターフェース再構成モードを含む、ユーザ・イ
ンターフェースに関する。
(関連特許)
本出願は、引用によりその全体をここに組み入れる、2005年12月30日付で出願
された「Portable Electronic Device with Inte
rface Reconfiguration Mode」という名称の米国特許仮出願
番号第60/755,368号に基づく優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯用装置がよりコンパクトになり、処理され格納される情報量が増大するに従って、
ユーザが装置と簡単に対話することを可能にするユーザ・インターフェースを設計するこ
とが重大な課題になった。ユーザ・インターフェースは、これを通して、ユーザが、コン
テンツだけでなく、装置の機能又はツールにアクセスしようとするユーザの試みを含むユ
ーザ・アクション又は動作への応答も受け取るゲートウェイであることから、これは残念
なことである。一部の携帯用電子装置(例えば、携帯電話)は、より多くのプッシュボタ
ンを付加すること、プッシュボタンの機能を搭載しすぎること、又は、ユーザがデータに
アクセスし、格納し、操作するのを可能にするために複雑なメニュー・システムを用いる
ことに頼ってきた。これらの従来のユーザ・インターフェースは、多くの場合、ユーザが
記憶しなければならない煩雑なキー・シーケンス及びメニューの階層をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
物理的プッシュボタンを含むもののような多くの従来のユーザ・インターフェースも、
柔軟性がない。このことは、携帯用装置上で実行されているアプリケーション又はユーザ
のいずれかによってユーザ・インターフェースを構成及び/又は適合することを防止する
ことがあるため、残念なことである。多数のキー・シーケンス及び/又はメニュー階層を
記憶するための時間のかかる要件と相まったとき、こうした柔軟性のなさは、多くのユー
ザにとって苛立たしいことである。
【0004】
一部の従来のユーザ・インターフェースは、ユーザによって構成することが可能であり
、これにより、少なくとも部分的なカスタマイズ化が可能になる。残念なことに、こうし
た従来のユーザ・インターフェースを修正するプロセスは、多くの場合、従来のユーザ・
インターフェース自体の使用と同じくらい面倒で複雑なものである。特に、このような従
来のユーザ・インターフェースを構成する際に必要とされる動作は、反直感的なものであ
ることが多く、ユーザ・アクションを案内する対応するインジケータは、分かりにくいこ
とが多い。これらの問題は、ユーザにとって更なる苛立ちの原因となることが多い。
【0005】
従って、ユーザがユーザ・インターフェースを構成することを可能にする、携帯用装置
のためのよりトランスペアレントで直感的なユーザ・インターフェースに対する必要性が
存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
携帯用装置についてのユーザ・インターフェースと関連した上記の欠点及び他の問題は
、ユーザが、表示されたグラフィカル・オブジェクトを直感的に再配置するのを可能にす
るインターフェース再構成モードを含む、開示された携帯用電子装置により低減される、
又は排除される。
【0007】
本発明の1つの態様は、携帯用電子装置が、タッチセンシティブ・ディスプレイの第1
の領域内に第1の複数アイコン(例えば、グラフィカル・オブジェクト)を表示し、所定
のユーザ・インターフェース再構成プロセスを開始するために、タッチセンシティブ・デ
ィスプレイに対する第1の所定のユーザ・アクションを検知し、第1の所定のユーザ・ア
クションの検知に応答して、第1の複数アイコン内の1つ又はそれ以上のアイコンの位置
を変化させる方法である。変化させることは、1つ又はそれ以上のアイコンの位置を、そ
れぞれの平均的位置を中心として変化させることを含む。
【0008】
変化させることは、1つ又はそれ以上のアイコンをアニメーション表示し、タッチセン
シティブ・ディスプレイの表面に対応する表面において1つ又はそれ以上のアイコンの浮
動をシミュレートすることを含むことができる。
【0009】
1つ又はそれ以上のアイコン内のそれぞれのアイコンの位置を変化させることは、タッ
チセンシティブ・ディスプレイと実質的に一致する平面における運動方程式に対応するこ
とができる。運動方程式は、閾値より小さい摩擦係数、それぞれのアイコンに関するゼロ
でない初期速度、ゼロでない角速度、及び/又はそれぞれのアイコンのそれぞれの平均的
位置の周りの復元力を有するので、それぞれのアイコンの位置は、実質的にそれぞれのア
イコンのそれぞれの平均的位置を中心とした領域内で振動することができる。幾つかの実
施形態においては、それぞれのアイコンは、タッチセンシティブ・ディスプレイに対して
一定の配向を維持しながら、それぞれのアイコンのそれぞれの平均的位置を中心として回
転する。
【0010】
幾つかの実施形態においては、この方法は、1つ又はそれ以上のアイコン内の第1のア
イコンに対応する第1の位置における、タッチセンシティブ・ディスプレイとの接触点の
形成を検知し、接触点がタッチセンシティブ・ディスプレイの第2の位置に移動するのを
検知するステップと、接触点の検知と、第1のアイコンがタッチセンシティブ・ディスプ
レイの第2の位置に移動するのを表示することによる接触点の移動の検知とに応答して、
第1のアイコンを第2の位置に表示するステップとをさらに含む。
【0011】
第1のアイコンの第2の位置が第2のアイコンのそれぞれの初期位置と少なくとも部分
的に重なるとき、1つ又はそれ以上のアイコン内の第2のアイコンを、それぞれの初期位
置からそれぞれの新しい位置に移動させることができる。所定のユーザ・インターフェー
ス再構成プロセスを終了するために、タッチセンシティブ・ディスプレイに対する第2の
所定のユーザ・アクションの検知に応答して、第1のアイコンを第2の位置に固定するこ
とができる。
【0012】
上述の方法は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)、1つ又はそれ以
上のプロセッサ、メモリ、及び、これらの方法を実行するための、メモリに格納された1
つ又はそれ以上のモジュール、プログラム、又は命令の組を備えた、タッチセンシティブ
・ディスプレイを有する携帯用電子装置によって実行することができる。幾つかの実施形
態においては、携帯用電子装置は、無線通信を含む複数の機能を提供する。
上述の方法を実行するための命令は、1つ又はそれ以上のプロセッサにより実行するよ
うに構成されたコンピュータ・プログラム製品内に含ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】携帯用電子装置に関する位置調整プロセスの一実施形態のフロー図である。
【図2A】1つ又はそれ以上のアイコンの位置を調整するための、タッチ入力に反応する携帯用電子装置の一実施形態の図である。
【図2B】1つ又はそれ以上のアイコンの位置を調整するための、タッチ入力に反応する携帯用電子装置の一実施形態の図である。
【図2C】1つ又はそれ以上のアイコンの位置を調整するための、タッチ入力に反応する携帯用電子装置の一実施形態の図である。
【図2D】1つ又はそれ以上のアイコンの位置を調整するための、タッチ入力に反応する携帯用電子装置の一実施形態の図である。
【図2E】1つ又はそれ以上のアイコンの位置を調整するための、タッチ入力に反応する携帯用電子装置の一実施形態の図である。
【図3A】1つ又はそれ以上のアイコンの位置を調整するための、タッチ入力に反応する携帯用電子装置の一実施形態の図である。
【図3B】1つ又はそれ以上のアイコンの位置を調整するための、タッチ入力に反応する携帯用電子装置の一実施形態の図である。
【図4】携帯用電子装置の一実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
上述された本発明の実施形態及びその付加的な実施形態をより良く理解するために、図
面全体にわたって同様の参照番号が対応する部品を指す以下の図面と併せて、下記の実施
形態の説明を参照すべきである。
ここで、添付図面内にその例を示す実施形態を詳細に参照する。以下の詳細な説明にお
いて、本発明の完全な理解を提供するために、多数の特定の細部を説明する。しかしなが
ら、これらの特定の細部なしで本発明を実施し得ることが、当業者には明らかであろう。
他の例においては、実施形態の態様を不必要に分かりにくくしないように、周知の方法、
手順、コンポーネント、及び回路を詳細には説明しなかった。
【0015】
インターフェース再構成モードの概要
グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を有する、携帯通信用装置を含む
携帯用電子装置の実施形態に注意が向けられる。携帯用装置は、インターフェース再構成
モードを含む。ユーザがインターフェース再構成モードを開始するのに応答して、携帯用
装置上に表示された1つ又はそれ以上のアイコンの位置を、それぞれの平均的位置を中心
として変化させることができる。1つ又はそれ以上のアイコンの位置を変化させることは
、1つ又はそれ以上のアイコンをアニメーション表示し、携帯用装置内のディスプレイ面
に対応する表面において1つ又はそれ以上のアイコンの浮動をシミュレートすることを含
むことができる。ディスプレイは、1つ又はそれ以上の接触点における、スタイラス或い
は1又はそれ以上の指による物理的接触に応答するタッチセンシティブ・ディスプレイと
することができる。以下の実施形態を他のタイプのディスプレイに等しく適用することが
できるが、説明に役立つ実例として、タッチセンシティブ・ディスプレイが用いられる。
【0016】
1つ又はそれ以上のアイコンの位置を変化させることは、ユーザに対して、1つ又はそ
れ以上のアイコンの位置をユーザにより再構成できることを直感的に示すことができる。
ユーザは、1つ又はそれ以上のアイコンの位置を修正し、適合させ、及び/又は再構成す
ることができる。携帯用装置がタッチセンシティブ・ディスプレイを含む実施形態におい
て、ユーザは、第1の位置において、それぞれのアイコンに最も近いタッチセンシティブ
・ディスプレイに接触することができる。タッチセンシティブ・ディスプレイと接触する
と、それぞれのアイコンは、その位置を変化させるのを中止する。ユーザは、それぞれの
アイコンを第2の位置にドラッグすることができる。タッチセンシティブ・ディスプレイ
との接触を断つと同時に、それぞれのアイコンは位置の変化を再開することができる。幾
つかの実施形態において、それぞれのアイコンを「スローする(throw)」ことがで
きるので、それぞれのアイコンの最終位置は、そのアイコンがリリースされた地点とは異
なる。この実施形態において、最終位置は、「スロー」の速度、「スロー」に関するシミ
ュレートされた運動方程式において用いられるパラメータ(例えば、摩擦係数)、及び/
又はシミュレートされた引力を有するレイアウト・グリッドの存在といった、種々の要因
によって決まり得る。幾つかの実施形態においては、ディスプレイは、2つの領域を含む
ことができる。インターフェース再構成モードの際、第1の領域内に表示された1つ又は
それ以上のアイコンの位置を変化させる一方、第2の領域内に表示された1つ又はそれ以
上のアイコンの位置を固定したままにすることができる。
【0017】
インターフェース再構成モードの際、ユーザは、付加的なアイコンの位置を修正し、適
合させ、及び/又は再構成することができる。ユーザがこのような変更を完了したとき(
少なくとも当面の間)、ユーザは、インターフェース再構成モードを終了することができ
る。このユーザ・アクションに応答して、携帯用装置は、通常の操作モードに戻ることが
でき、表示された1つ又はそれ以上のアイコンの位置を変化させるのを中止する。
【0018】
携帯用装置上の1つ又はそれ以上の適切な物理的ボタンを選択することによって、ジェ
スチャ(タッチセンシティブ・ディスプレイを横切って1つ又はそれ以上の指を接触し、
強打(swipe)し、或いは、接触して所定の期間より長く保持するなど)によって、
及び/又は、1つ又はそれ以上のソフト・ボタン(タッチセンシティブ・ディスプレイ上
に表示された1つ又はそれ以上のアイコンのような)を選択することによって、ユーザは
、インターフェース再構成プロセスを開始又は終了することができる。ここで用いられる
ジェスチャとは、タッチスクリーンの表示面に接触するオブジェクト/アペンデージ(a
ppendage)の動きである。幾つかの実施形態においては、インターフェース再構
成プロセスは、インターフェース再構成プロセスが開始された後、所定の時間で終了する
、即ち時間制限が存在する。
【0019】
携帯用装置上に表示された1つ又はそれ以上のアイコンは、グラフィカル・オブジェク
トとすることができる。幾つかの実施形態においては、1つ又はそれ以上のアイコンは、
バー、ボタン、及びテキスト・ボックスといった、ユーザにより操作することができる制
御の画面上での表示を構成する状態及び手続きの組み合わせであるウィジェットとするこ
とができる。例示的な実施形態において、1つ又はそれ以上のアイコンは、関心あるアイ
コンに最も近いタッチセンシティブ・ディスプレイに接触することによって、ユーザによ
り選択することができるアプリケーション・プログラム(電子メール、ブラウザ、アドレ
ス帳等)に対応する。
【0020】
図1は、携帯用電子装置のための位置調整プロセス100の一実施形態のフロー図であ
る。下記に説明される位置調整プロセス100は、特定の順序で行なわれるように見える
多数の操作を含むが、プロセス100は、連続的に又は並行して(例えば、並列プロセッ
サ又はマルチスレッド環境を用いて)実行することができるより多くの又はより少ない操
作を含むことができ、2つ又はそれ以上の操作の順序を変えてもよく、及び/又は、2つ
又はそれ以上の操作を組み合わせて単一の操作にしてもよいことが明らかである。
【0021】
位置調整プロセス100において、タッチセンシティブ・ディスプレイのGUI内に複
数のアイコンが表示される(110)。インターフェース再構成プロセスを開始する第1
の所定のユーザ・アクションが検知される(112)。例示的な所定のユーザ・アクショ
ンは、携帯用装置上の物理的ボタンを選択すること、タッチスクリーンの表示面上で所定
のジェスチャを行うこと、又はソフト・ボタンを選択することを含む。複数の表示された
アイコンの1つ又はそれ以上の位置が変えられる(114)。それぞれのアイコンの第1
の位置におけるタッチセンシティブ・ディスプレイとの接触点が検知される(116)。
第2の位置への接触点の移動が検知される(118)。第2の位置へのそれぞれのアイコ
ンの移動が表示され、第2の位置においてそれぞれのアイコンが表示される(120)。
【0022】
インターフェース再構成プロセスを終了させる第2の所定のユーザ・アクションが検知
された場合には(122のイエス)、1つ又はそれ以上のアイコンの位置が固定される(
124)。例示的な所定のユーザ・アクションは、携帯用装置上の物理的ボタンを選択又
は選択解除すること、タッチスクリーンの表示面上で別の所定のジェスチャを行うこと、
或いはソフト・ボタンを選択又は選択解除することを含む。固定された位置は、1つ又は
それ以上のアイコンに関するそれぞれの平均的位置に対応することができる。インターフ
ェース再構成プロセスを終了させる第2の所定のユーザ・アクションが検知されなかった
場合には(122のNo)、プロセスは、同じ又は別のアイコンに最も近い接触点が検知
されたときに継続することができる(116)。
【0023】
図2Aは、1つ又はそれ以上のアイコンの位置を調整するためのタッチ入力に応答する
携帯用電子装置200の一実施形態の図である。携帯用電子装置200は、GUI210
を有するタッチセンシティブ・ディスプレイを含む。ユーザに種々のグラフィカル・オブ
ジェクト(例えば、ウィジェット)を表示できるように、ディスプレイ面は透明である。
幾つかの実施形態において、GUI210は、多数のセクション又はウィンドウに分割さ
れる。例えば、GUI210の領域212は、ユーザが頻繁に使用する機能(例えば、ビ
デオ、天気、スケジュール、ゲーム、音楽等)を表すアイコン即ちグラフィカル・オブジ
ェクト222を保持するためのトレイ216と、ユーザがあまり頻繁に使用しない機能(
例えば、電子メール、アドレス帳、ブラウザ等)を表すアイコン即ちグラフィカル・オブ
ジェクト220を保持するためのトレイ214とを含むことができる。GUI210はま
た、携帯用電子装置200の高レベルの機能に対応するグラフィカル・オブジェクトを含
むこともできる。例えば、メニューボタン240を押すことにより、GUI210内に種
々のオブジェクト及び/又は画像を提示し、変更することができる。携帯電話を含む実施
形態においては、GUI210内に専用のグラフィカル・オブジェクトを提示し、通常の
音声データ・サービス操作(例えば、保留、クリア等)を表すことができる。
【0024】
ユーザは、スタイラス、指218(図2では縮尺通りに描かれていない)、又は1本よ
り多い指を用いて、GUI210を有するディスプレイ面に接触することによって、携帯
用通信装置200と対話することができる。例えば、ユーザは、アイコン222の1つの
位置においてディスプレイ面に接触し(直接的な接触)、これにより、そのアイコンに対
応する機能又はアプリケーション・プログラムを作動させることができる。幾つかの実施
形態においては、ユーザが、アイコンの位置で接触し、次いで、接触を断つ(例えば、軽
く叩く(tapping)ジェスチャ)とき、アイコン222が作動される。幾つかの実
施形態においては、アイコンを作動させるために用いられるディスプレイ面との接触は、
アイコン222の位置での接触でなくてもよい。代わりに、アイコン222のすぐ近くで
接触してもよい(間接的な接触)。後者の技術は、ウェブページ及び他のコンピュータ・
ユーザ・インターフェースと共に用いられる「ホット・スポット」に類似している。
【0025】
図2B−図2Dは、インターフェース再構成モード中の携帯用電子装置200を示す。
インターフェース再構成モードを開始した後、トレイ216内のアイコン222の1つ又
はそれ以上の表示が、前の静止位置から、時間変動(time−varying)位置に
修正される。前述のように、表示は、アイコン222の1つ又はそれ以上をアニメーショ
ン表示し、ディスプレイ面に対応する面上のアイコン222の1つ又はそれ以上の浮動を
シミュレートすることを含むことができる。例えば、インターフェース再構成モード中の
、アイコン222の1つ又はそれ以上の位置のアニメーション表示された変化は、エアホ
ッケー・ゲームにおけるホッケー・パックに似ている。アイコン222内のそれぞれのア
イコンの表示位置は、それぞれのアイコンの平均的位置を中心として領域224内で変化
させることができる。
【0026】
図2B−図2Dは、トレイ216内のアイコン222の1つ又はそれ以上の移動を示す
が、他の実施形態においては、トレイ214のような、GUI210の別の領域内のアイ
コン220の1つ又はそれ以上の位置を、トレイ216内の1つ又はそれ以上の位置とは
別個に、又はこれに加えて変化させることができる。
【0027】
アイコン222の1つ又はそれ以上の時間変動位置は、アイコン222の1つ又はそれ
以上の位置を修正できることを、ユーザに直感的に示す。これは、インターフェース再構
成モード中の携帯用電子装置200を示す図2C−図2Dに示されている。ユーザは、位
置226で移動しているアイコンの1つに、直接的又は間接的に接触し、GUI210を
有する表示面にわたって接触点を移動させる。この接触と運動は、携帯用電子装置200
によって検知される。その結果、この例ではゲームに対応する表示されたアイコンは、そ
れに応じて移動させられる。
【0028】
図2Dに示されるように、ユーザは、ゲーム・アイコンを位置228に移動させ、表示
面との接触を断つ。ゲーム・アイコンは、今や位置228に表示される。図2Dにおいて
、ゲーム・アイコンの表示された位置は、静止したものとして示されるが、幾つかの実施
形態においては、ユーザが表示面との接触を断つと同時に、ゲーム・アイコンの位置を変
化させることができる。幾つかの実施形態においては、インターフェース再構成モード中
、GUI210の1つ又はそれ以上のサブセクション内に表示されたアイコンのみが、位
置が変化する状態で表示される。従って、ゲーム・アイコンがトレイ222内の別の位置
にドラッグされた場合、ユーザが表示との接触を断った後、位置変化状態でゲーム・アイ
コンを表示することができる。幾つかの実施形態においては、アイコンが新しい位置に移
動されたとき、装置が、可聴チャイム及び/又は振動のような音声及び/又は触知による
フィードバックを与えることができる。
【0029】
図2Dはまた、ブラウザ・アイコンを随意的に位置230に移動させることも示す。ゲ
ーム・アイコンと少なくとも部分的に重なるために、ブラウザ・アイコンが、初期位置2
28から新しい位置230に移動された、即ち、ユーザがブラウザ・アイコンの上にゲー
ム・アイコンを配置したと携帯用電子装置200が判断したとき、ブラウザ・アイコンの
表示される位置が変えられた。
【0030】
他の実施形態においては、音楽アイコンなどの付加的なアイコンがトレイ214に付加
されたとき、1つのアイコンをトレイ214から追い出すか又は除去することができる。
例えば、トレイ214は、4つのアイコンといった有限数のアイコンを収容するように構
成することができる。付加的なアイコンがトレイ214に付加された場合、付加的なアイ
コンに最も近いアイコン、又は付加的なアイコンに少なくとも部分的に重なるアイコンを
、トレイ214から追い出す又は除去することができる。幾つかの実施形態においては、
追い出されたアイコンは、トレイ214内の位置からトレイ216内の新しい位置に浮動
するか又は素早く動き、そこでソートされたアイコン・リストに加わることができる。幾
つかの実施形態においては、追い出しプロセスが完了しなかった場合(例えば、付加的な
アイコンがトレイ214に付加されない)、追い出されたアイコンは、トレイ216内の
新しい位置に向かって進むのを中止し、トレイ214内の位置に戻ることができる。
【0031】
図2Eは、インターフェース再構成モードが終了された後、又は(時間切れにより)終
了した後の携帯用電子装置200を示す。GUI210内のアイコンは、静止した位置に
ある。ゲーム・アイコン及びブラウザ・アイコンは、トレイ214内の新しい位置に表示
されている。
【0032】
アイコン222の1つ又はそれ以上の位置変化のような、インターフェース再構成モー
ド中のアニメーション表示された効果は、GUI210を有する表示面と実質的に一致す
る面内のアイコンの1つ又はそれ以上についての対応する運動方程式に従ったものにする
ことができる。運動方程式は、閾値より小さい摩擦係数を有することができ、アイコンの
1つ又はそれ以上の浮動又は摺動のシミュレーション及び/又はアニメーション表示を可
能にする。それぞれのアイコンについての運動方程式は、ゼロでない初期速度、ゼロでな
い角速度、及び/又は、それぞれのアイコンのそれぞれの平均的位置の周りの復元力を有
することができ、それぞれのアイコンの位置は、それぞれのアイコンのそれぞれの平均的
位置をほぼ中心にして、領域224(図2D)内で振動する。
【0033】
幾つかの実施形態においては、GUI210及び携帯用電子装置200に対して一定の
配向を維持しながら、それぞれのアイコンが、該それぞれのアイコンのそれぞれの平均的
位置を中心として回転するように、インターフェース再構成モード中、それぞれのアイコ
ンの位置を変化させることができる。これは、インターフェース再構成モード中の携帯用
電子装置200を示す図3A及び図3Bに示されている。この例では、領域224におい
て一定の配向を維持するように、トレイ216内のビデオ・アイコン222の位置が変化
される。このことにより、インターフェース再構成モード中、ユーザが、それぞれのアイ
コンの機能を判断することがより容易になる。
【0034】
携帯用電子装置アーキテクチャ
ここで、携帯用電子装置アーキテクチャの実施形態に注意が向けられる。図4は、携帯
用電子装置の一実施形態のブロック図である。携帯用電子装置400は、一般に、1つ又
はそれ以上のコンピュータ可読媒体402と、処理システム404と、入力/出力(I/
O)サブシステム406と、無線周波数(RF)回路408と、音声回路410とを含む
。これらのコンポーネントは、1つ又はそれ以上の通信バス即ち信号ライン403によっ
て、結合させることができる。装置400は、これらに限られるものではないが、手持ち
式コンピュータ、タブレット・コンピュータ、携帯電話、メディア・プレイヤー、携帯情
報端末(PDA)、及びこれらの品目の2つ又はそれ以上の組み合わせを含むその他同種
類のもの等などの、何らかの携帯用電子装置とすることができる。
【0035】
図4に示されるアーキテクチャは携帯用電子装置400に関するアーキテクチャの一例
にすぎないこと、及び、装置400は示されたものよりも多い又は少ないコンポーネント
、或いは異なるコンポーネント構成を持ち得ることが明らかである。図4に示される種々
のコンポーネントは、1つ又はそれ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路
を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方の組み
合わせにおいて実装することができる。RF回路408は、無線リンク又はネットワーク
によって、1つ又はそれ以上の他の装置との間で情報を送受信するために用いられ、これ
らに限られるものではないが、アンテナ・システム、RF送受信機、1つ又はそれ以上の
増幅器、チューナ、1つ又はそれ以上のオシレータ、デジタル信号プロセッサ、CODE
Cチップセット、メモリ等を含む、この機能を実行するための周知の回路を含む。幾つか
の実施形態においては、RF回路408は、これらに限られるものではないが、時分割多
元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、global system f
or mobile communications(GSM(登録商標))、Enhanced D
ata GSM(登録商標) Environment(EDGE)、広域符号分割多元接続(W−C
DMA)、Wi−Fi(IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE8
02.11g、及び/又はIEEE802.11nのような)、Bluetooth(登録商標)、W
i−MAX、voice over Internet Protocol(VoIP)
、電子メールのためのプロトコル、インスタント・メッセージング、及び/又はショート
・メッセージ・サービス(SMS)、或いは、本文書の出願日においてまだ開発されてい
ない通信プロトコルを含む他の何らかの適切な通信プロトコルを含む、1つ又はそれ以上
の通信プロトコルを用いて、他の装置との通信を確立し、維持することができる。
【0036】
RF回路408及び音声回路410は、周辺機器インターフェース416を介して処理
システム404に結合される。インターフェース416は、周辺機器と処理システム40
4との間の通信を確立し、維持するための種々の周知のコンポーネントを含む。音声回路
410は、音声スピーカ450及びマイクロフォン452に結合され、インターフェース
416から受け取った音声信号を処理し、ユーザが他のユーザとリアルタイムで通信する
のを可能にするための周知の回路を含む。幾つかの実施形態においては、音声回路410
は、ヘッドフォン・ジャック(図示せず)を含む。RF回路408及び音声回路410が
受け取った音声データ情報(例えば、音声認識又はボイス・コマンド・アプリケーション
における)は、周辺機器インターフェース416を介して、1つ又はそれ以上のプロセッ
サ418に送られる。1つ又はそれ以上のプロセッサ418は、媒体402上に格納され
た1つ又はそれ以上のアプリケーション・プログラム430についての種々のデータ形式
を処理するように構成することができる。
【0037】
「データ」という用語は、これらに限られるものではないが、媒体402上に格納され
た1つ又はそれ以上のアプリケーション・プログラム430(例えば、ウェブブラウザ、
電子メール等)により用いることができる、テキスト、グラフィックス、ウェブページ、
JAVA(登録商標)アプレット、ウィジェット、電子メール、インスタント・メッセージ、音声、デ
ジタル画像又はビデオ、MP3等を含むことに留意されたい。幾つかの実施形態において
、装置400は、無線ネットワーク又は外部ポート436を通して、インターネットから
、ファイル、歌、デジタル画像、ビデオ、電子メール、ウィジェット、インスタント・メ
ッセージ等のような、種々のデータをアップロードし、ダウンロードすることができる。
【0038】
周辺機器インターフェース416は、装置の入出力周辺機器をプロセッサ418及びコ
ンピュータ可読媒体402に結合させる。1つ又はそれ以上のプロセッサ418は、コン
トローラ420を介して、1つ又はそれ以上のコンピュータ可読媒体402と通信する。
コンピュータ可読媒体402は、1つ又はそれ以上のプロセッサ418が用いるためのコ
ード及び/又はデータを格納することができる何らかの装置又は媒体とすることができる
。媒体402は、これらに限られるものではないが、キャッシュ、メインメモリ、及び二
次メモリを含む記憶階層を含むことができる。記憶階層は、RAM(例えば、SRAM、
DRAM、DDRAM)、ROM、FLASH、ディスクドライブ、磁気テープ、CD(
コンパクトディスク)及びDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)などの磁気及び/又は
光記憶装置のいずれかの組み合わせを用いて実装することができる。媒体402はまた、
コンピュータ命令又はデータを示す情報支持信号を伝えるための伝送媒体を含むこともで
きる(信号を変調する搬送波の有無にかかわらず)。例えば、伝送媒体は、これらに限ら
れるものではないが、インターネット(ワールド・ワイド・ウェブとも呼ばれる)、イン
トラネット、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ローカル・エリア・ネッ
トワーク(WLAN)、ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)、メトロポリタン
・エリア・ネットワーク(MAN)等を含む通信ネットワークを含むことができる。
【0039】
1つ又はそれ以上のプロセッサ418は、媒体402に格納された種々のソフトウェア
・コンポーネントを実行し、装置400に関する種々の機能を実施する。幾つかの実施形
態においては、ソフトウェア・コンポーネントは、オペレーティング・システム422、
通信モジュール(又は命令の組)424、接触/運動モジュール(又は命令の組)426
、グラフィックス・モジュール(又は命令の組)428、1つ又はそれ以上のアプリケー
ション(又は命令の組)430、タイマー・モジュール(又は命令の組)438、及び再
構成モジュール(又は命令の組)440を含む。
【0040】
オペレーティング・システム422(例えば、Darwin、RTXC、LINUX(登録商標)、
UNIX(登録商標)、OS X、WINDOWS(登録商標)、又はVxWorksのような内蔵されたオペレー
ティング・システム)は、種々のプロシージャ、命令の組、ソフトウェア・コンポーネン
ト、及び/又は一般的なシステム・タスク(例えば、メモリ管理、記憶装置制御、電力管
理等)を制御し、管理するためのドライバを含み、種々のハードウェア・コンポーネント
とソフトウェア・コンポーネントとの間の通信を容易にする。
【0041】
通信モジュール424は、1つ又はそれ以上の外部ポート436による、又はRF回路
408を介する他の装置との通信を容易にし、かつ、RF回路408及び/又は外部ポー
ト436から受け取ったデータを処理するための種々のソフトウェア・コンポーネントを
含む。外部ポート436(例えば、USB、FireWire(商標)等)は、他の装置
に直接的に、又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN等)によって間接
的に連結するように適合される。
【0042】
グラフィックス・モジュール428は、タッチセンシティブ・ディスプレイ・システム
412の表示面上にグラフィカル・オブジェクトをレンダリングし、アニメーション表示
し、表示するための、種々の周知のソフトウェア・コンポーネントを含む。「グラフィカ
ル・オブジェクト」という用語は、テキスト、ウェブページ、アイコン、デジタル画像、
アニメーション等を制限なく含む、ユーザに表示することができる何れかのオブジェクト
を含むことに留意されたい。
【0043】
1つ又はそれ以上のアプリケーション430は、ブラウザ、アドレス帳、連絡先リスト
、電子メール、インスタント・メッセージング、ワード・プロセッシング、キーボード・
エミュレーション、ウィジェット、JAVA(登録商標)対応アプリケーション、暗号化、デジタル化
権管理、音声認識、音声複製、位置決定能力(全地球測位システム(GPS)によって提
供されるもののような)、(MP3又はAACファイルのような、1つ又はそれ以上のフ
ァイルに格納された録音された音楽を再生する)音楽プレイヤー等を制限なく含む、装置
400上にインストールされた任意のアプリケーションを含むことができる。
【0044】
幾つかの実施形態においては、装置400は、iPod(Apple Compute
r, Inc.社の商標)のような、MP3プレイヤーの機能を含むことができる。従っ
て、装置400は、iPodと両立性のある36ピン・コネクタを含むことができる。幾
つかの実施形態においては、装置400は、画像形成用途に用いるために、CMOS又は
CCDイメージ・センサのような1つ又はそれ以上の随意的な光センサ(図示せず)を含
むことができる。
【0045】
図1−図3の実施形態に関して前述されたように、接触/運動モジュール426は、タ
ッチセンシティブ・ディスプレイ・システム412と関連した種々のタスクを行うための
種々のソフトウェア・コンポーネントを含む。
タイマー・モジュール438は、インターフェース再構成プロセス100(図1)と共
に用いられるソフトウェア・タイマーである。タイマー・モジュール438はまた、ハー
ドウェア内に実装することもできる。
再構成モジュール440は、アイコン効果(effect)モジュール(又は命令の組
)442を含むことができる。アイコン効果モジュール442は、インターフェース再構
成モード中のアイコンについてのアニメーションを含むことができる。幾つかの実施形態
においては、アイコン効果モジュール442は、グラフィックス・モジュール428内に
含ませてもよい。
【0046】
I/Oサブシステム406は、タッチセンシティブ・ディスプレイ・システム412と
、電力制御、スピーカ音量制御、呼び出し音の音量、キーボード入力、スクローリング、
保留、メニュー、スクリーン・ロック、通信の切断及び終了等といった種々の機能を制御
し、実行するための1つ又はそれ以上の他の物理的制御装置414(例えば、プッシュボ
タン、スイッチ、ダイヤル、LED等)に連結される。タッチセンシティブ・ディスプレ
イ412は、ユーザ入力を処理するための種々のコンポーネント(例えば、走査ハードウ
ェア)を含むタッチセンシティブ・スクリーン・コントローラ432を介して、処理シス
テム404と通信する。1つ又はそれ以上の他の入力コントローラ434は、他の入力又
は制御装置414との間で電気信号を送受信する。他の入力/制御装置414は、物理的
ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカー・ボタン等)、ダイヤル、スライダー・スイ
ッチ、スティック等を含むことができる。
【0047】
タッチセンシティブ・ディスプレイ412は、GUIにおいて、ユーザに視覚的な出力
を表示する。視覚的出力は、テキスト、グラフィックス、ビデオ、及びそれらの任意の組
み合わせを含むことができる。視覚的出力の一部又は全てが、ユーザ・インターフェース
・オブジェクトに対応することができる。タッチセンシティブ・ディスプレイ412はま
た、触覚的又は触知的な接触に基づいて、ユーザからの入力を受け入れることもできる。
タッチセンシティブ・ディスプレイ412は、ユーザ入力を受け入れるタッチ感知式面を
形成する。タッチセンシティブ・ディスプレイ412及びタッチスクリーン・コントロー
ラ432は(いずれかの関連したモジュール及び/又は媒体402内の命令の組と共に)
、タッチセンシティブ・ディスプレイ412における接触(及び接触の何らかの移動又は
解除)を検知し、検知された接触を、接触が生じるときにタッチスクリーン上に表示され
る、1つ又はそれ以上のソフト・キーのようなユーザ・インターフェース・オブジェクト
との対話に変換する。例示的な実施形態において、タッチセンシティブ・ディスプレイ4
12とユーザとの間の接触点は、ユーザの1又はそれ以上の指に対応する。タッチセンシ
ティブ・ディスプレイ412は、LCD(液晶ディスプレイ)技術、又はLPD(発光ポ
リマー・ディスプレイ)技術を用いることができるが、他の実施形態においては、他の表
示技術を用いることもできる。タッチセンシティブ・ディスプレイ412及びタッチスク
リーン・コントローラ432は、これらに限られるものではないが、容量技術、抵抗技術
、赤外線技術、表面音響波技術、及び他の近接センサ・アレイ、又はタッチセンシティブ
・ディスプレイ412との1又はそれ以上の接触点を判別するための他の要素を含む、複
数のタッチ感知技術のいずれかを用いて、接触と、何らかの接触の移動又は解除とを検知
することができる。
【0048】
タッチセンシティブ・ディスプレイは、その各々が引用によりここに組み入れられる米
国特許第6,323,846号(Westerman他)、米国特許第6,570,55
7号(Westerman他)、及び/又は米国特許第6,677,932号(West
erman)、及び/又は米国特許公開第2002/0015024 A1号において説
明されるマルチ・タッチセンシティブ・タブレットに類似したものにすることができる。
しかしながら、タッチスクリーン126は、携帯用装置からの視覚的出力を表示するのに
対し、タッチセンシティブ・タブレットは、視覚的出力を提供するものではない。タッチ
センシティブ・ディスプレイ412は、100dpi以上の解像度を有することができる
。例示的な実施形態においては、タッチセンシティブ・ディスプレイ412は、約168
dpiの解像度を有することができる。ユーザは、スタイラス、ペン、指等のいずれかの
適切なオブジェクト又はアペンデージを用いて、タッチセンシティブ・ディスプレイ41
2と接触することができる。
【0049】
幾つかの実施形態においては、タッチスクリーンに加えて、装置400は、特定の機能
を作動させる又は作動しないようにするためのタッチパッド(図示せず)を含むことがで
きる。幾つかの実施形態においては、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視
覚的出力を表示しない装置のタッチセンシティブ領域である。タッチパッドは、タッチセ
ンシティブ・ディスプレイ412とは分離したタッチタッチセンシティブ(タッチ感知式
)面であってもよく、又は、タッチセンシティブ・ディスプレイ412によって形成され
るタッチ感知式面の延長部であってもよい。
【0050】
装置400はまた、種々のハードウェア・コンポーネントに電力を供給するための電力
システム444を含む。電力システム444は、電力管理システム、1つ又はそれ以上の
電源(例えば、バッテリ、交流電流(AC))、充電システム、停電検知回路、電力変換
装置又は逆変換装置、電力状態表示器(例えば、発光ダイオード(LED))、及び、一
般に携帯用装置における電力の生成、管理、及び分配と関連した他の何らかのコンポーネ
ントを含むことができる。
幾つかの実施形態においては、周辺機器インターフェース416、1つ又はそれ以上の
プロセッサ418、及びメモリ・コントローラ420は、処理システム404のような単
一のチップ上に実装することができる。幾つかの他の実施形態においては、これらを別個
のチップ上に実装することができる。
【0051】
本発明の特定の実施形態の上記の説明は、図示及び説明目的のために提示される。これ
らは、網羅的であることを意図していず、又は、本発明を開示される精密な形態に制限す
ることを意図するものではない。寧ろ、上記の教示を考慮して、多数の修正及び変形が可
能であることを認識すべきである。実施形態は、本発明の原理及びその実際の適用例を最
良に説明するように選択され、述べられるものであり、これにより、当業者が、本発明及
び種々の実施形態を、想定される特定の用途に適するような種々の修正と併せて最良に用
いることを可能にする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチセンシティブ・ディスプレイと、
1つ又はそれ以上のプロセッサと、
メモリと、
前記メモリに格納され、前記1つ又はそれ以上のプロセッサによって実行されるように
構成され、かつ、
前記タッチセンシティブ・ディスプレイ上の第1の領域内に第1の複数のアイコンを
表示するための命令と、
所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを開始するために、前記タッチセン
シティブ・ディスプレイに対する第1の所定のユーザ・アクションを検知するための命令
と、
前記第1の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、前記第1の複数のアイコン
の多数のアイコンの位置を変化させるための命令と、
を含む1つ又はそれ以上のプログラムと、
を備え、前記変化させることは、前記多数のアイコンの各アイコンの前記位置を、該多数
のアイコンの他のアイコンのそれぞれの平均的位置とは異なるそれぞれの平均的位置を中
心として変化させることを含み、それぞれのアイコンの各々は、実質的に前記それぞれの
アイコンの前記それぞれの平均的位置を中心とした領域内で振動することを特徴とする携
帯用電子装置。
【請求項2】
前記位置を変化させるための命令は、前記多数のアイコンをアニメーション表示し、前
記タッチセンシティブ・ディスプレイの表面に対応する表面上での該多数のアイコンの浮
動をシミュレートするための命令を含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記アイコンのそれぞれのアイコンの位置を変化させることは、前記タッチセンシティ
ブ・ディスプレイと実質的に一致する面における運動方程式に対応し、前記運動方程式は
、閾値より小さい摩擦係数を有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、ゼロでない初期速度を有するこ
とを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、該それぞれのアイコンの前記そ
れぞれの平均的位置の周りに復元力を有し、該それぞれのアイコンの前記位置は、実質的
に該それぞれのアイコンの該それぞれの平均的位置を中心とした領域内で振動することを
特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、ゼロでない角速度を含むことを
特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記それぞれのアイコンは、前記タッチセンシティブ・ディスプレイに対して一定の配
向を維持しながら、該それぞれのアイコンの前記それぞれの平均的位置を中心として回転
することを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
ユーザが、前記多数のアイコン内の第1のアイコンに対応する第1の位置に前記タッチ
センシティブ・ディスプレイとの接触点を形成するのを検知するための命令、及び、前記
接触点が、該タッチセンシティブ・ディスプレイの第2の位置に移動するのを検知するた
めの命令と、
前記接触点の検知及び該接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセンシティブ・デ
ィスプレイの前記第2の位置への前記第1のアイコンの移動を表示し、該第1のアイコン
を該第2の位置に表示するための命令と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを終了するために、前記タッチセ
ンシティブ・ディスプレイに対する第2の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、
前記第1のアイコンの位置を前記第2の位置に固定するための命令をさらに含むことを特
徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1のアイコンの前記第2の位置が第2のアイコンのそれぞれの初期位置と少なく
とも部分的に重なるとき、前記多数のアイコン内の第2のアイコンを、前記それぞれの初
期位置からそれぞれの新しい位置に移動させるための命令をさらに含むことを特徴とする
、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
ユーザが、前記多数のアイコン内の第1のアイコンに対応する第1の位置に前記タッチ
センシティブ・ディスプレイとの第1の接触点を形成するのを検知するための命令、及び
、前記第1の接触点が、該タッチセンシティブ・ディスプレイ上の第2の領域内の第2の
位置に移動するのを検知するための命令と、
前記第1の接触点の検知及び該第1の接触点の移動を検知することに応答して、前記タ
ッチセンシティブ・ディスプレイの前記第2の位置への前記第1のアイコンの移動を表示
し、該第1のアイコンを該第2の位置に表示するための命令と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
ユーザが、前記タッチセンシティブ・ディスプレイ上の前記第2の領域内の第2の複数
のアイコンの第2のアイコンに対応する第3の位置に該タッチセンシティブ・ディスプレ
イとの第2の接触点を形成するのを検知するための命令、及び、前記第2の接触点が、該
タッチセンシティブ・ディスプレイ上の前記第1の領域内の第4の位置に移動するのを検
知するための命令と、
前記第2の接触点の検知及び該第2の接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセン
シティブ・ディスプレイの前記第4の位置への前記第2のアイコンの移動を表示し、該第
2のアイコンを該第4の位置に表示するための命令と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを終了するために、前記タッチセ
ンシティブ・ディスプレイに対する第2の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、
前記第1のアイコンの位置を前記第2の位置に、かつ、前記第2のアイコンの位置を前記
第4の位置に固定するための命令をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載の装
置。
【請求項14】
前記第1のアイコンの新しい位置が第3のアイコンのそれぞれの初期位置と少なくとも
部分的に重なるとき、前記第2の複数のアイコン内の第3のアイコンを、前記それぞれの
初期位置からそれぞれの新しい位置に移動させるための命令をさらに含むことを特徴とす
る、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
タッチセンシティブ・ディスプレイと、
前記タッチセンシティブ・ディスプレイ上の第1の領域内に第1の複数のアイコンを表
示するための手段と、
所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを開始するために、前記タッチセンシ
ティブ・ディスプレイに対する第1の所定のユーザ・アクションを検知するための手段と

前記第1の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、前記第1の複数のアイコンの
多数のアイコンの位置を変化させるための手段と、
を備え、前記変化させることは、前記多数アイコンの各アイコンの前記位置を、該多数の
アイコンの他のアイコンのそれぞれの平均的位置とは異なるそれぞれの平均的位置を中心
として変化させることを含み、それぞれのアイコンの各々は、実質的に前記それぞれのア
イコンの前記それぞれの平均的位置を中心とした領域内で振動することを特徴とする携帯
用電子装置。
【請求項16】
前記位置を変化させるための手段は、前記多数のアイコンをアニメーション表示し、前
記タッチセンシティブ・ディスプレイの表面に対応する表面上での該多数のアイコンの浮
動をシミュレートするための手段を含むことを特徴とする、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記アイコンのそれぞれのアイコンの位置を変化させることは、前記タッチセンシティ
ブ・ディスプレイと実質的に一致する面における運動方程式に対応し、前記運動方程式は
、閾値より小さい摩擦係数を有することを特徴とする、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、ゼロでない初期速度を有するこ
とを特徴とする、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、該それぞれのアイコンの前記そ
れぞれの平均的位置の周りに復元力を有し、該それぞれのアイコンの前記位置は、実質的
に該それぞれのアイコンの該それぞれの平均的位置を中心とした領域内で振動することを
特徴とする、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、ゼロでない角速度を含むことを
特徴とする、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記それぞれのアイコンは、前記タッチセンシティブ・ディスプレイに対して一定の配
向を維持しながら、該それぞれのアイコンの前記それぞれの平均的位置を中心として回転
することを特徴とする、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
ユーザが、前記多数のアイコン内の第1のアイコンに対応する第1の位置に前記タッチ
センシティブ・ディスプレイとの接触点を形成するのを検知するための手段、及び、前記
接触点が、該タッチセンシティブ・ディスプレイの第2の位置に移動するのを検知するた
めの手段と、
前記接触点の検知及び該接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセンシティブ・デ
ィスプレイの前記第2の位置への前記第1のアイコンの移動を表示し、該第1のアイコン
を該第2の位置に表示するための手段と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載の装置。
【請求項23】
前記所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを終了するために、前記タッチセ
ンシティブ・ディスプレイに対する第2の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、
前記第1のアイコンの位置を前記第2の位置に固定するための手段をさらに含むことを特
徴とする、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記第1のアイコンの前記第2の位置が前記第2のアイコンのそれぞれの初期位置と少
なくとも部分的に重なるとき、前記多数のアイコン内の第2のアイコンを、前記それぞれ
の初期位置からそれぞれの新しい位置に移動させるための手段をさらに含むことを特徴と
する、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
ユーザが、前記多数のアイコン内の第1のアイコンに対応する第1の位置に前記タッチ
センシティブ・ディスプレイとの第1の接触点を形成するのを検知するための手段、及び
、前記第1の接触点が、該タッチセンシティブ・ディスプレイ上の第2の領域内の第2の
位置に移動するのを検知するための手段と、
前記第1の接触点の検知及び該第1の接触点の移動を検知することに応答して、前記タ
ッチセンシティブ・ディスプレイの前記第2の位置への前記第1のアイコンの移動を表示
し、該第1のアイコンを該第2の位置に表示するための手段と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載の装置。
【請求項26】
ユーザが、前記タッチセンシティブ・ディスプレイ上の前記第2の領域内の第2の複数
のアイコンの第2のアイコンに対応する第3の位置に該タッチセンシティブ・ディスプレ
イとの第2の接触点を形成するのを検知するための手段、及び、前記第2の接触点が、該
タッチセンシティブ・ディスプレイ上の前記第1の領域内の第4の位置に移動するのを検
知するための手段と、
前記第2の接触点の検知及び該第2の接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセン
シティブ・ディスプレイの前記第4の位置への前記第2のアイコンの移動を表示し、該第
2のアイコンを該第4の位置に表示するための手段と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを終了するために、前記タッチセ
ンシティブ・ディスプレイに対する第2の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、
前記第1のアイコンの位置を前記第2の位置に、かつ、前記第2のアイコンの位置を前記
第4の位置に固定するための手段をさらに含むことを特徴とする、請求項26に記載の装
置。
【請求項28】
前記第1のアイコンの新しい位置が第3のアイコンのそれぞれの初期位置と少なくとも
部分的に重なるとき、前記第2の複数のアイコンの第3のアイコンを、前記それぞれの初
期位置からそれぞれの新しい位置に移動させるための手段をさらに含むことを特徴とする
、請求項25に記載の装置。
【請求項29】
タッチセンシティブ・ディスプレイを有する携帯用電子装置によって実行されるとき、
前記装置に、
前記タッチセンシティブ・ディスプレイの第1の領域内に第1の複数のアイコンを表示
させ、
所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを開始するために、前記タッチセンシ
ティブ・ディスプレイに対する第1の所定のユーザ・アクションを検知させ、
前記第1の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、前記第1の複数のアイコンの
多数のアイコンの位置を変化させる、
1つ又はそれ以上のプロセッサにより実行するように構成された命令を有し、前記変化さ
せることは、前記多数のアイコンの各アイコンの前記位置を、該多数のアイコンの他のア
イコンのそれぞれの平均的位置とは異なるそれぞれの平均的位置を中心として変化させる
ことを含み、それぞれのアイコンの各々は、実質的に前記それぞれのアイコンの前記それ
ぞれの平均的位置を中心とした領域内で振動することを特徴とするコンピュータ・プログ
ラム製品。
【請求項30】
前記位置を変化させることは、前記多数のアイコンをアニメーション表示し、前記タッ
チセンシティブ・ディスプレイの表面に対応する表面上での該多数のアイコンの浮動をシ
ミュレートすることを含むことを特徴とする、請求項29に記載のコンピュータ・プログ
ラム製品。
【請求項31】
前記アイコンのそれぞれのアイコンの位置を変化させることは、前記タッチセンシティ
ブ・ディスプレイと実質的に一致する面における運動方程式に対応し、前記運動方程式は
、閾値より小さい摩擦係数を有することを特徴とする、請求項29に記載のコンピュータ
・プログラム製品。
【請求項32】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、ゼロでない初期速度を有するこ
とを特徴とする、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項33】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、該それぞれのアイコンの前記そ
れぞれの平均的位置の周りに復元力を有し、該それぞれのアイコンの前記位置は、実質的
に該それぞれのアイコンの該それぞれの平均的位置を中心とした領域内で振動することを
特徴とする、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項34】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、ゼロでない角速度を含むことを
特徴とする、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項35】
前記それぞれのアイコンは、前記タッチセンシティブ・ディスプレイに対して一定の配
向を維持しながら、該それぞれのアイコンの前記それぞれの平均的位置を中心として回転
することを特徴とする、請求項34に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項36】
前記タッチセンシティブ・ディスプレイを有する前記電子装置によって実行されるとき
、前記装置に、
ユーザが、前記多数のアイコン内の第1のアイコンに対応する第1の位置に前記タッチ
センシティブ・ディスプレイとの接触点を形成するのを検知させ、前記接触点が、該タッ
チセンシティブ・ディスプレイの第2の位置に移動するのを検知させ、
前記接触点の検知及び該接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセンシティブ・デ
ィスプレイの前記第2の位置への前記第1のアイコンの移動を表示させ、該第1のアイコ
ンを該第2の位置に表示させる、
前記1つ又はそれ以上のプロセッサにより実行するように構成された命令をさらに含むこ
とを特徴とする、請求項29に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項37】
前記タッチセンシティブ・ディスプレイを有する前記電子装置によって実行されるとき
、前記装置に、
前記所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを終了するために、前記タッチセ
ンシティブ・ディスプレイに対する第2の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、
前記第1のアイコンの位置を前記第2の位置に固定させる、
前記1つ又はそれ以上のプロセッサにより実行するように構成された命令をさらに含むこ
とを特徴とする、請求項36に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項38】
前記タッチセンシティブ・ディスプレイを有する前記電子装置によって実行されるとき
、前記装置に、
前記第1のアイコンの前記第2の位置が該第2のアイコンのそれぞれの初期位置と少な
くとも部分的に重なるとき、前記多数のアイコン内の第2のアイコンを、前記それぞれの
初期位置からそれぞれの新しい位置に移動させる、
前記1つ又はそれ以上のプロセッサにより実行するように構成された命令をさらに含むこ
とを特徴とする、請求項36に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項39】
前記タッチセンシティブ・ディスプレイを有する前記電子装置によって実行されるとき
、前記装置に、
ユーザが、前記多数のアイコン内の第1のアイコンに対応する第1の位置に前記タッチ
センシティブ・ディスプレイとの第1の接触点を形成するのを検知させ、前記第1の接触
点が、該タッチセンシティブ・ディスプレイ上の第2の領域内の第2の位置に移動するの
を検知させ、
前記第1の接触点の検知及び該第1の接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセン
シティブ・ディスプレイの前記第2の位置への前記第1のアイコンの移動を表示し、該第
1のアイコンを該第2の位置に表示させる、
前記1つ又はそれ以上のプロセッサにより実行するように構成された命令をさらに含むこ
とを特徴とする、請求項29にコンピュータ・プログラム製品。
【請求項40】
前記タッチセンシティブ・ディスプレイを有する前記電子装置によって実行されるとき
、前記装置に、
ユーザが、前記タッチセンシティブ・ディスプレイ上の前記第2の領域内の第2の複数
のアイコンの第2のアイコンに対応する第3の位置に該タッチセンシティブ・ディスプレ
イとの第2の接触点を形成するのを検知させ、前記第2の接触点が、該タッチセンシティ
ブ・ディスプレイ上の前記第1の領域内の第4の位置に移動するのを検知させ、
前記第2の接触点の検知及び該第2の接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセン
シティブ・ディスプレイの前記第4の位置への前記第2のアイコンの移動を表示し、該第
2のアイコンを該第4の位置に表示させる、
前記1つ又はそれ以上のプロセッサにより実行するように構成された命令をさらに含むこ
とを特徴とする、請求項39にコンピュータ・プログラム製品。
【請求項41】
前記タッチセンシティブ・ディスプレイを有する前記電子装置によって実行されるとき
、前記装置に、
前記所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを終了するために、前記タッチセ
ンシティブ・ディスプレイに対する第2の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、
前記第1のアイコンの位置を前記第2の位置に、かつ、前記第2のアイコンの位置を第4
の位置に固定させる、
前記1つ又はそれ以上のプロセッサにより実行するように構成された命令をさらに含むこ
とを特徴とする、請求項40にコンピュータ・プログラム製品。
【請求項42】
前記タッチセンシティブ・ディスプレイを有する前記電子装置によって実行されるとき
、前記装置に、
前記第1のアイコンの前記新しい位置が前記第3のアイコンのそれぞれの初期位置と少
なくとも部分的に重なるとき、前記第2の複数のアイコン内の第3のアイコンを、前記そ
れぞれの初期位置からそれぞれの新しい位置に移動させる、
前記1つ又はそれ以上のプロセッサにより実行するように構成された命令をさらに含むこ
とを特徴とする、請求項39にコンピュータ・プログラム製品。
【請求項43】
タッチセンシティブ・ディスプレイを有する携帯用電子装置上のグラフィカル・ユーザ
・インターフェースであって、
前記タッチセンシティブ・ディスプレイ上の第1の領域内に表示される第1の複数のア
イコンを備え、
所定のユーザ・アクション再構成プロセスを開始するために、前記タッチセンシティブ
・ディスプレイに対する前記第1の所定のユーザ・アクションを検知し、
前記第1の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、前記第1の複数のアイコンの
多数のアイコンの位置を変化させ、前記変化させることは、前記多数の各アイコンの前記
位置を、該多数のアイコンの他のアイコンのそれぞれの平均的位置とは異なるそれぞれの
平均的位置を中心として変化させることを含み、それぞれのアイコンの各々は、実質的に
前記それぞれのアイコンの前記それぞれの平均的位置を中心とした領域内で振動すること
を特徴とするグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項44】
前記多数のアイコンの位置を変化させることは、該多数のアイコンをアニメーション表
示し、前記タッチセンシティブ・ディスプレイの表面に対応する表面上での該多数のアイ
コンの浮動をシミュレートすることを含むことを特徴とする、請求項43に記載のグラフ
ィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項45】
前記アイコンのそれぞれのアイコンの位置を変化させることは、前記タッチセンシティ
ブ・ディスプレイと実質的に一致する面における運動方程式に対応し、前記運動方程式は
、閾値より小さい摩擦係数を有することを特徴とする、請求項43に記載のグラフィカル
・ユーザ・インターフェース。
【請求項46】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、ゼロでない初期速度を有するこ
とを特徴とする、請求項45に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項47】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、該それぞれのアイコンの前記そ
れぞれの平均的位置の周りに復元力を有し、該それぞれのアイコンの前記位置は、実質的
に該それぞれのアイコンの該それぞれの平均的位置を中心とした領域内で振動することを
特徴とする、請求項45に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項48】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、ゼロでない角速度を含むことを
特徴とする、請求項45に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項49】
前記それぞれのアイコンは、前記タッチセンシティブ・ディスプレイに対して一定の配
向を維持しながら、該それぞれのアイコンの前記それぞれの平均的位置を中心として回転
することを特徴とする、請求項48に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項50】
ユーザが、前記多数のアイコン内の第1のアイコンに対応する第1の位置に前記タッチ
センシティブ・ディスプレイとの接触点を形成するのを検知し、前記接触点が、該タッチ
センシティブ・ディスプレイの第2の位置に移動するのを検知し、
前記接触点の検知及び該接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセンシティブ・デ
ィスプレイの前記第2の位置への前記第1のアイコンの移動を表示し、該第1のアイコン
を該第2の位置に表示する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項43に記載のグラフィカル・ユーザ・インタ
ーフェース。
【請求項51】
前記所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを終了するために、前記タッチセ
ンシティブ・ディスプレイに対する第2の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、
前記第1のアイコンの位置を前記第2の位置に固定することをさらに含むことを特徴とす
る、請求項50に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項52】
前記第1のアイコンの前記第2の位置が該第2のアイコンのそれぞれの初期位置と少な
くとも部分的に重なるとき、前記多数のアイコン内の第2のアイコンを、前記それぞれの
初期位置からそれぞれの新しい位置に移動させることをさらに含むことを特徴とする、請
求項50に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項53】
ユーザが、前記多数のアイコン内の第1のアイコンに対応する第1の位置に前記タッチ
センシティブ・ディスプレイとの第1の接触点を形成するのを検知し、前記第1の接触点
が、該タッチセンシティブ・ディスプレイ上の第2の領域内の第2の位置に移動するのを
検知し、
前記第1の接触点の検知及び該第1の接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセン
シティブ・ディスプレイの前記第2の位置への前記第1のアイコンの移動を表示し、該第
1のアイコンを該第2の位置に表示する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項43に記載のグラフィカル・ユーザ・インタ
ーフェース。
【請求項54】
ユーザが、前記タッチセンシティブ・ディスプレイ上の前記第2の領域内の第2の複数
のアイコンの第2のアイコンに対応する第3の位置に該タッチセンシティブ・ディスプレ
イとの第2の接触点を形成するのを検知し、前記第2の接触点が、該タッチセンシティブ
・ディスプレイ上の前記第1の領域内の第4の位置に移動するのを検知し、
前記第2の接触点の検知及び該第2の接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセン
シティブ・ディスプレイの前記第4の位置への前記第2のアイコンの移動を表示し、該第
2のアイコンを該第4の位置に表示する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項53に記載のグラフィカル・ユーザ・インタ
ーフェース。
【請求項55】
前記所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを終了するために、前記タッチセ
ンシティブ・ディスプレイに対する第2の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、
前記第1のアイコンの位置を前記第2の位置に、かつ、前記第2のアイコンの位置を前記
第4の位置に固定することをさらに含むことを特徴とする、請求項54に記載のグラフィ
カル・ユーザ・インターフェース。
【請求項56】
前記第1のアイコンの新しい位置が第3のアイコンのそれぞれの初期位置と少なくとも
部分的に重なるとき、前記第2の複数のアイコンの第3のアイコンを、前記それぞれの初
期位置からそれぞれの新しい位置に移動させることをさらに含むことを特徴とする、請求
項53に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェース。
【請求項57】
タッチセンシティブ・ディスプレイを有する携帯用電子装置において、
前記タッチセンシティブ・スクリーン上の第1の領域内に第1の複数のアイコンを表示
し、
所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを開始するために、前記タッチセンシ
ティブ・ディスプレイに対する第1の所定のユーザ・アクションを検知し、
前記第1の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、前記第1の複数のアイコンの
多数のアイコンの位置を変化させる、
ことを含み、前記変化させることは、前記多数のアイコンの各アイコンの前記位置を、該
多数のアイコンの他のアイコンのそれぞれの平均的位置とは異なるそれぞれの平均的位置
を中心として変化させることを含み、それぞれのアイコンの各々は、実質的に前記それぞ
れのアイコンの前記それぞれの平均的位置を中心とした領域内で振動することを特徴とす
る、コンピュータにより実施される方法。
【請求項58】
前記変化させることは、前記多数のアイコンをアニメーション表示し、前記タッチセン
シティブ・ディスプレイの表面に対応する表面上での該多数のアイコンの浮動をシミュレ
ートすることを含むことを特徴とする、請求項57に記載のコンピュータにより実施され
る方法。
【請求項59】
前記アイコンのそれぞれのアイコンの位置を変化させることは、前記タッチセンシティ
ブ・ディスプレイと実質的に一致する面における運動方程式に対応し、前記運動方程式は
、閾値より小さい摩擦係数を有することを特徴とする、請求項57に記載のコンピュータ
により実施する方法。
【請求項60】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、ゼロでない初期速度を有するこ
とを特徴とする、請求項59に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項61】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、該それぞれのアイコンの前記そ
れぞれの平均的位置の周りに復元力を有し、該それぞれのアイコンの前記位置は、実質的
に該それぞれのアイコンの該それぞれの平均的位置を中心とした領域内で振動することを
特徴とする、請求項59に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項62】
前記それぞれのアイコンについての前記運動方程式は、ゼロでない角速度を含むことを
特徴とする、請求項59に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項63】
前記それぞれのアイコンは、前記タッチセンシティブ・ディスプレイに対して一定の配
向を維持しながら、該それぞれのアイコンの前記それぞれの平均的位置を中心として回転
することを特徴とする、請求項62に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項64】
ユーザが、前記多数のアイコン内の第1のアイコンに対応する第1の位置に前記タッチ
センシティブ・ディスプレイとの第1の接触点を形成するのを検知し、前記接触点が、該
タッチセンシティブ・ディスプレイの第2の位置に移動するのを検知し、
前記接触点の検知及び該接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセンシティブ・デ
ィスプレイの前記第2の位置への前記第1のアイコンの移動を表示し、該第1のアイコン
を該第2の位置に表示する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項57に記載のコンピュータにより実施される
方法。
【請求項65】
前記所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを終了するために、前記タッチセ
ンシティブ・ディスプレイに対する第2の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、
前記第1のアイコンの位置を前記第2の位置に固定することをさらに含むことを特徴とす
る、請求項64に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項66】
前記第1のアイコンの前記第2の位置が該第2のアイコンのそれぞれの初期位置と少な
くとも部分的に重なるとき、前記多数のアイコン内の第2のアイコンを、前記それぞれの
初期位置からそれぞれの新しい位置に移動させることをさらに含むことを特徴とする、請
求項64に記載のコンピュータにより実施される方法。
【請求項67】
ユーザが、前記多数のアイコン内の第1のアイコンに対応する第1の位置に前記タッチ
センシティブ・ディスプレイとの第1の接触点を形成するのを検知し、前記第1の接触点
が、該タッチセンシティブ・ディスプレイ上の第2の領域内の第2の位置に移動するのを
検知し、
前記第1の接触点の検知及び該第1の接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセン
シティブ・ディスプレイの前記第2の位置への前記第1のアイコンの移動を表示し、該第
1のアイコンを該第2の位置に表示する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項57に記載のコンピュータにより実施される
方法。
【請求項68】
ユーザが、前記タッチセンシティブ・ディスプレイ上の前記第2の領域内の第2の複数
のアイコンの第2のアイコンに対応する第3の位置に該タッチセンシティブ・ディスプレ
イとの第2の接触点を形成するのを検知し、前記第2の接触点が、該タッチセンシティブ
・ディスプレイ上の前記第1の領域内の第4の位置に移動するのを検知し、
前記第2の接触点の検知及び該第2の接触点の移動の検知に応答して、前記タッチセン
シティブ・ディスプレイの前記第4の位置への前記第2のアイコンの移動を表示し、該第
2のアイコンを該第4の位置に表示する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項67に記載のコンピュータにより実施される
方法。
【請求項69】
前記所定のユーザ・インターフェース再構成プロセスを終了するために、前記タッチセ
ンシティブ・ディスプレイに対する第2の所定のユーザ・アクションの検知に応答して、
前記第1のアイコンの位置を前記第2の位置に、かつ、前記第2のアイコンの位置を前記
第4の位置に固定することをさらに含むことを特徴とする、請求項68に記載のコンピュ
ータにより実施される方法。
【請求項70】
前記第1のアイコンの新しい位置が第3のアイコンのそれぞれの初期位置と少なくとも
部分的に重なるとき、前記第2の複数のアイコン内の第3のアイコンを、前記それぞれの
初期位置からそれぞれの新しい位置に移動させることをさらに含むことを特徴とする、請
求項67に記載のコンピュータにより実施される方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−80521(P2013−80521A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−11209(P2013−11209)
【出願日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【分割の表示】特願2009−51921(P2009−51921)の分割
【原出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】