説明

インナー付き衣服

【課題】インナー付き衣服を着用するだけで臀部の弛みを引き上げてヒップアップし、着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太もも部分がシェイプアップされること。
【解決手段】インナー付き衣服1はパンツ2の内側に、脚部12A,12Bを有しストレッチサテン製のインナー本体12と、その表側の前中心12C上端から脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて脚部12A,12Bの前方まで突出している左右対称に縫付けられたストレッチサテン製の第2ヨーク部材13A,13Bとを具備するインナー4が縫付けられてなる。これによって、着用者の臀部が第2ヨーク部材13A,13Bの下部で上方へ強力に引上げられてヒップの丸みが強調される。さらに、第2ヨーク部材13A,13Bが普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ズボン(パンツ、スラックス)、スカート等の衣服の内側にガードル等のインナーを取付けて締め付けることによって、着用するだけで臀部の弛みを引き上げて、ヒップアップさせるとともに、着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太もも部分がシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができるインナー付き衣服に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特に女性の場合は、下半身の体形を補整するために下着としてガードルを着用し、その上にズボン(パンツ、スラックス)やスカート等のボトムズを着用するが、これらのガードルとズボン(パンツ、スラックス)やスカート等のボトムズを別々に着用することは煩雑である。そこで、特許文献1にかかる考案(登録実用新案)においては、ガードルをスラックスに組み合わせて一体化したヒップアップ用矯正スラックスが開示されている。さらに、特許文献2にかかる特許発明においては、着用する際のファスナー部分のつっぱりをなくしてファスナーをスムーズに開閉でき、ウエスト周りのひきつりをなくし、かつ腹部の出っ張りとヒップの矯正をすることができる矯正用ガードル付きパンツ及びスカートが開示されている。
【特許文献1】登録実用新案公報第3008616号
【特許文献2】特許公報第2670567号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に記載された技術においては、まだ臀部の弛みを引上げる効果が不足しており、十分なヒップアップ効果が期待できない。また、太もも部分を締め付ける作用がないため、普段鍛えられていない内転筋を締め付けて太もも部分をシェイプアップする効果が得られないという問題点があった。さらに、矯正用ガードルがパンツ等と一体になっているため、矯正用ガードルが不要である場合や矯正用ガードルのみを洗濯したい場合にも、取り外すことができないという問題もある。また、近年は、女性のみでなく男性にも美しいプロポーションを得たいという要求が強くなる傾向にある。
【0004】
そこで、本発明は、ズボン・パンツ(スラックス・Gパン・短パン・オーバーオールを含む)やスカート(タイトスカート・キュロットスカート・ワンピース・ジャンパースカートを含む)等の衣服の内側にガードル等のインナーを取付けて締め付けることによって、着用するだけで腹部や臀部の弛みを引き上げてヒップアップさせるとともに、着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太もも部分がシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができる男性用及び女性用のインナー付き衣服の提供を課題とするものである。
【0005】
また、本発明は、通常のガードルを含むインナーをズボン・パンツやスカート等の衣服から取外すことのできるインナー付き衣服の提供をも課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明にかかるインナー付き衣服は、脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、該インナー本体の臀部表側または裏側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第1ヨーク部材とを具備し、前記第1ヨーク部材は上端が前記インナー本体の上端に達し、下方部分が拡がって前記インナー本体表側または裏側の前記脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられてなるインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられているものである。
【0007】
請求項2の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1の構成において、前記第1ヨーク部材は前記下方部分の内側の端が前記インナー本体の股部分を巻いて前記脚部の前部付け根部分にまで達しているものである。
【0008】
請求項3の発明にかかるインナー付き衣服は、脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、該インナー本体の臀部表側または裏側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第1ヨーク部材と、前記インナー本体と前記第1ヨーク部材との間に挟み込まれ、上端と下端とを前記インナー本体に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材とを具備し、前記第1ヨーク部材及び前記引張り部材は上端が前記インナー本体の上端に達し、下方部分が拡がって前記インナー本体表側または裏側の前記脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられてなるインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられているものである。
【0009】
請求項4の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項3の構成において、前記第1ヨーク部材のみまたは前記第1ヨーク部材及び前記引張り部材は前記下方部分の内側の端が前記インナー本体の股部分を巻いて前記脚部の前部付け根部分にまで達しているものである。
【0010】
請求項5の発明にかかるインナー付き衣服は、脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、該インナー本体の表側または裏側の前中心上端から前記脚部の付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第2ヨーク部材とを具備するインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられているものである。
【0011】
請求項6の発明にかかるインナー付き衣服は、脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、該インナー本体の表側または裏側の前中心から左右に離れた上端から前記脚部の付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第2ヨーク部材とを具備するインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられているものである。
【0012】
請求項7の発明にかかるインナー付き衣服は、脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、該インナー本体の表側または裏側の前中心中間部分から前記脚部の付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第2ヨーク部材とを具備するインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられているものである。
【0013】
請求項8の発明にかかるインナー付き衣服は、脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、該インナー本体の表側または裏側の前中心中間部分から左右に離れた位置から前記脚部の付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第2ヨーク部材とを具備するインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられているものである。
【0014】
請求項9の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項5乃至請求項8のいずれか1つの構成において、前記インナー本体と前記第2ヨーク部材との間に挟み込まれ、両端を前記インナー本体に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材とを具備するものである。
【0015】
請求項10の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項5乃至請求項9のいずれか1つの構成において、前記インナー本体の臀部表側または裏側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第1ヨーク部材を具備し、前記第1ヨーク部材は上端が前記インナー本体の上端に達し、下方部分が拡がって前記インナー本体表側または裏側の前記脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられているものである。
【0016】
請求項11の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項10の構成において、前記第1ヨーク部材は前記下方部分の内側の端が前記インナー本体の股部分を巻いて前記脚部の前部付け根部分にまで達しているものである。
【0017】
請求項12の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項10または請求項11の構成において、前記第2ヨーク部材は前記脚部の付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出しているものである。
【0018】
請求項13の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項10乃至請求項12のいずれか1つの構成において、さらに前記第2ヨーク部材と前記第1ヨーク部材との間に挟み込まれ、両端を前記第2ヨーク部材に縫付けられた伸縮性生地からなり、上端が前記インナー本体の上端に達し、下方部分が拡がって前記インナー本体表側または裏側の前記脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられている1対の引張り部材を具備するものである。
【0019】
請求項14の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項13の構成において、前記インナー本体の表側または裏側に、両端を前記インナー本体に縫付けられた伸縮性生地からなり上端が前記インナー本体の上端に達し下方部分が拡がって前記インナー本体表側または裏側の前記脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられている1対の引張り部材、前記第1ヨーク部材、前記第1ヨーク部材と前記第2ヨーク部材との間に挟み込まれ両端を前記第1ヨーク部材に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材、前記第2ヨーク部材の順に縫付けられているものである。
【0020】
請求項15の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項10乃至請求項14のいずれか1つの構成において、前記第1ヨーク部材及び前記第1ヨーク部材に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材は前記下方部分の内側の端が前記インナー本体の股部分を巻いて前記脚部の前部付け根部分にまで達しているものである。
【0021】
請求項16の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項3,請求項4,請求項9,請求項13乃至請求項15のいずれか1つの構成において、前記引張り部材の中間部分には1対以上の枝部分が設けられており、前記枝部分は前記インナー本体、前記第2ヨーク部材、または前記第1ヨーク部材の表側または裏側に縫付けられているものである。
【0022】
請求項17の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項16のいずれか1つの構成において、前記インナーは前記第1ヨーク部材及び/または前記第2ヨーク部材の前記脚部の付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出している部分が丸みを帯びた形状を有しているものである。
【0023】
請求項18の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項17のいずれか1つの構成において、前記インナーは前記第1ヨーク部材及び/または前記第2ヨーク部材及び/または前記引張り部材の前記脚部の付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出している部分が前記脚部の裾部分まで達しているものである。
【0024】
請求項19の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項18のいずれか1つの構成において、前記インナーは前記衣服の内側のウエスト周りの後半分のみに縫付けられているものである。
【0025】
請求項20の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項18のいずれか1つの構成において、前記インナーは前記衣服の分離部分の左右を除いたウエスト周り全周の約4分の3に縫付けられているものである。
【0026】
請求項21の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項18のいずれか1つの構成において、前記インナーは前中心または脇部または後中心に前記衣服の前中心または脇部または後中心の分離部分に設けられた開閉具の長さ以上の分離部分を有し、前記インナーは前記衣服の内側のウエスト周り全周及び前記衣服の開閉具の縫代部分に縫付けられているものである。
【0027】
請求項22の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項21のいずれか1つの構成において、前記衣服の前中心または脇部または後中心の分離部分に設けられた開閉具の位置に対応する前記インナー本体の前中心または脇部または後中心には開閉具が前記インナーを開閉自在に設けられているものである。
【0028】
請求項23の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項22のいずれか1つの構成において、前記伸縮性生地はサテンネット(ストレッチサテン)、パワーネット、ストレッチレースのいずれかであるものである。
【0029】
請求項24の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項23のいずれか1つの構成において、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0030】
請求項25の発明にかかるインナー付き衣服は、通常のガードル型のインナーが衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0031】
請求項26の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側にZナップの凸側または凹側が複数個取付けられ、前記インナーの上端に前記Zナップの凹側または凸側が複数個取付けられて、前記衣服のウエストベルトの裏側の前記Zナップの凸側または凹側が前記インナーの上端の前記Zナップの凹側または凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0032】
請求項27の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側にZナップの凸側または凹側が複数個取付けられるとともに複数のループ或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、前記インナーの上端にZナップの凹側または凸側が複数個取付けられるとともに前記インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホック或いは複数のループが取付けられて、前記衣服のウエストベルトの裏側の前記Zナップの凸側または凹側が前記インナーの上端の前記Zナップの凹側または凸側と嵌合させられ或いは取外されるとともに前記ループに前記ボタンまたは前記雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0033】
請求項28の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側にランジェリーフックアイテープの雌側または雄側が取付けられ、前記インナーの表側に前記ランジェリーフックアイテープの雄側または雌側が取付けられて、前記ランジェリーフックアイテープの雌フックに前記ランジェリーフックアイテープの雄フックが係合させられ或いは取外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0034】
請求項29の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側に複数の糸ループ或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、前記インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックまたは複数の糸ループが取付けられて、前記糸ループに前記ボタンまたは前記雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0035】
請求項30の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側に複数のルーパー或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、前記インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホック或いは複数のルーパーが取付けられて、前記ルーパーに前記ボタンまたは前記雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0036】
請求項31の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側に複数の表地バイアスループまたは裏地バイアスループ或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、前記インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホック或いは複数の表地バイアスループまたは裏地バイアスループが取付けられて、前記表地バイアスループまたは裏地バイアスループに前記ボタンまたは前記雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0037】
請求項32の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側に複数のチイまたは複数のボタンが取付けられ、前記インナーの表側に複数のボタンまたは複数のチイが取付けられて、前記チイに前記ボタンが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0038】
請求項33の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側に複数のボタンホールが設けられた布テープまたはゴムテープ或いは複数のボタンが取付けられ、前記インナーの表側に複数のボタン或いは複数のボタンホールが設けられた布テープまたはゴムテープが取付けられて、前記ボタンホールに前記ボタンが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0039】
請求項34の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側に複数の雄型または雌型スプリングホックが取付けられ、前記インナーの表側に複数の雌型または雄型スプリングホックが取付けられて、前記雄型スプリングホックと前記雌型スプリングホックが嵌合させられ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0040】
請求項35の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側に複数の凸側または凹側のドット釦或いは複数の凸側または凹側のドット釦が付いたドット・スナップテープが取付けられ、前記インナーの表側に複数の凹側または凸側のドット釦或いは複数の凹側または凸側のドット釦が付いたドット・スナップテープが取付けられて、前記凸側または凹側のドット釦に前記凹側または凸側のドット釦が嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0041】
請求項36の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側に一または二以上のオープンファスナーの雄側または雌側が取付けられ、前記インナーの表側に一または二以上の前記オープンファスナーの雌側または雄側が取付けられて、前記オープンファスナーの雄側と雌側とが全て接続され或いは全て外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0042】
請求項37の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側に間隔を空けて複数のホールの付いたレース生地或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、前記インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホック或いは間隔を空けて複数のホールの付いたレース生地が取付けられて、前記レース生地のホールに前記ボタンまたは前記雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0043】
請求項38の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項25のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側に複数の接着布(マジックテープ(登録商標))の硬い側または軟らかい側が取付けられ、前記インナーの表側に複数の接着布の軟らかい側または硬い側が取付けられて、前記接着布の硬い側と軟らかい側とが接着され或いは剥がされることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0044】
請求項39の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項24乃至請求項38のいずれか1つの構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側にキセを設けて前記衣服のウエストベルトの裏側に取付けられた着脱具の一方が前記キセの下に隠れるようにした前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0045】
請求項40の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項39の構成において、前記衣服のウエストベルトの裏側に設けられた前記キセを貫通して複数のボタンホールが設けられ、または前記キセの内側の布のみに複数の隠し穴かがりが設けられ、前記インナーの表側に複数のボタンが取付けられて、前記ボタンホールまたは前記隠し穴かがりに前記ボタンが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0046】
請求項41の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項40のいずれか1つの構成において、前記インナー本体はガードル本体であり、前記インナーはガードルであり、前記インナー付き衣服は女性用のガードル付き衣服であるものである。
【発明の効果】
【0047】
請求項1の発明にかかるインナー付き衣服は、脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、インナー本体の臀部表側または裏側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第1ヨーク部材とを具備し、第1ヨーク部材は上端がインナー本体の上端に達し、下方部分が拡がってインナー本体表側または裏側の脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられてなるインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられている。
【0048】
ここで、「衣服」としては、スラックス・Gパン・短パン・オーバーオール等のズボン・パンツ類や、タイトスカート・キュロットスカート・ワンピース・ジャンパースカート・プリーツスカート・フレアスカート等のスカート類、等がある。
【0049】
また、「伸縮性生地」としては、例えば、パワーネット、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレース、等がある。インナー本体と1対の第1ヨーク部材とは、同じ種類の伸縮性生地からなるものでも良く、異なる種類の伸縮性生地からなるものでも良い。さらに、第1ヨーク部材は、引張り力を掛けない状態でインナー本体に縫付けても良く、引張り力を掛けながらインナー本体に縫付けても良い。
【0050】
第1ヨーク部材はインナー本体表側または裏側の脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられており、上端がインナー本体の上端に達しているので、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服の着用者の臀部を上方へ引上げる働きをする。また、構造が簡単であるため、製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。
【0051】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてヒップアップさせるとともに、製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。
【0052】
請求項2の発明にかかるインナー付き衣服は、第1ヨーク部材は下方部分の内側の端がインナー本体の股部分を巻いて脚部の前部付け根部分にまで達している。これによって、着用者の臀部を上方へ引上げる働きのみならず、普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服を着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0053】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてヒップアップさせるとともに、着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太もも部分がシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができ、製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。
【0054】
請求項3の発明にかかるインナー付き衣服は、脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、インナー本体の臀部表側または裏側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第1ヨーク部材と、インナー本体と第1ヨーク部材との間に挟み込まれ、上端と下端とをインナー本体に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材とを具備し、第1ヨーク部材及び引張り部材は上端がインナー本体の上端に達し、下方部分が拡がってインナー本体表側または裏側の脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられてなるインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられている。
【0055】
ここで、インナー本体と1対の第1ヨーク部材と1対の引張り部材とは、全て同じ種類の伸縮性生地からなるものでも良く、それぞれ異なる種類の伸縮性生地からなるものでも良く、これらのうち2つが同じ種類の伸縮性生地からなるものでも良い。また、引張り部材は引張り力を掛けながらインナー本体に縫付けられ、第1ヨーク部材は、引張り部材の上から縫付ける場合は通常は引張り力を掛けない状態でインナー本体に縫付けられるが、引張り力を掛けながらインナー本体に縫付けても良い。
【0056】
第1ヨーク部材はインナー本体表側または裏側の脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられており、上端がインナー本体の上端に達しているので、かかるインナーを内側のウエスト周りに縫付けた衣服の着用者の臀部を上方へ引上げる働きをする。また、引張り部材は上端と下端のみが縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。
【0057】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0058】
請求項4の発明にかかるインナー付き衣服は、第1ヨーク部材のみまたは第1ヨーク部材及び引張り部材が、下方部分の内側の端がインナー本体の股部分を巻いて脚部の前部付け根部分にまで達している。これによって、かかるインナーを内側のウエスト周りに縫付けた衣服の着用者の臀部を上方へより強力に引上げる効果のみならず、第1ヨーク部材のみまたは第1ヨーク部材及び引張り部材が普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0059】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせるとともに、着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太もも部分がシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができるインナー付き衣服となる。
【0060】
請求項5の発明にかかるインナー付き衣服は、脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、その表側または裏側の前中心上端から脚部の付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第2ヨーク部材とを具備するインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられている。
【0061】
ここで、インナー本体と1対の第2ヨーク部材とは、同じ種類の伸縮性生地からなるものでも良く、異なる種類の伸縮性生地からなるものでも良い。また、第2ヨーク部材は、引張り力を掛けない状態でインナー本体に縫付けても良く、引張り力を掛けながらインナー本体に縫付けても良い。
【0062】
これによって、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服の着用者の腹部が第2ヨーク部材の上部で締め付けられて引き締められるとともに、臀部が第2ヨーク部材の下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調される。また、構造が簡単であるため製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。
【0063】
このようにして、着用するだけで腹部の弛みを引き締め、臀部の弛みを引き上げてヒップアップさせるとともに、製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。
【0064】
請求項6の発明にかかるインナー付き衣服は、脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、その表側または裏側の前中心から左右に離れた上端から脚部の付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第2ヨーク部材とを具備するインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられている。
【0065】
これによって、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服の着用者の臀部が第2ヨーク部材の下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調される。また、構造が簡単であるため製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。
【0066】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてヒップアップさせるとともに、製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。
【0067】
請求項7の発明にかかるインナー付き衣服は、脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、その表側または裏側の前中心中間部分から脚部の付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第2ヨーク部材とを具備するインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられている。
【0068】
これによって、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服の着用者の下腹部が第2ヨーク部材の上部で締め付けられて引き締められるとともに、臀部が第2ヨーク部材の下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調される。また、構造が簡単であるため製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。
【0069】
このようにして、着用するだけで下腹部の弛みを引き締め、臀部の弛みを引き上げてヒップアップさせるとともに、製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。
【0070】
請求項8の発明にかかるインナー付き衣服は、脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、その表側または裏側の前中心中間部分から左右に離れた位置から脚部の付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第2ヨーク部材とを具備するインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられている。
【0071】
これによって、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服の着用者の臀部が第2ヨーク部材の下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調される。また、構造が簡単であるため製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。
【0072】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてヒップアップさせるとともに、製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。
【0073】
請求項9の発明にかかるインナー付き衣服は、インナー本体と第2ヨーク部材との間に挟み込まれ、両端をインナー本体に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材とを具備する。
【0074】
ここで、インナー本体と1対の第2ヨーク部材と1対の引張り部材とは、全て同じ種類の伸縮性生地からなるものでも良く、それぞれ異なる種類の伸縮性生地からなるものでも良く、これらのうち2つが同じ種類の伸縮性生地からなるものでも良い。また、引張り部材は引張り力を掛けながらインナー本体に縫付けられ、第2ヨーク部材は、引張り部材の上から縫付ける場合は通常は引張り力を掛けない状態でインナー本体に縫付けられるが、引張り力を掛けながらインナー本体に縫付けても良い。
【0075】
これによって、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服の着用者の臀部が第2ヨーク部材の下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調される。また、引張り部材は上端と下端のみが縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。
【0076】
このようにして、着用するだけで十分に臀部の弛みを引き締めてヒップの丸みが強調されるとともにより強力にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0077】
請求項10の発明にかかるインナー付き衣服は、さらに、インナー本体の臀部表側または裏側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第1ヨーク部材を具備し、第1ヨーク部材は上端がインナー本体の上端に達し、下方部分が拡がってインナー本体表側または裏側の脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられている。
【0078】
ここで、インナー本体と1対の第1ヨーク部材と1対の第2ヨーク部材と1対の引張り部材とは、全て同じ種類の伸縮性生地からなるものでも良く、それぞれ異なる種類の伸縮性生地からなるものでも良く、これらのうち2つまたは3つが同じ種類の伸縮性生地からなるものでも良い。また、第1ヨーク部材は、引張り力を掛けない状態でインナー本体に縫付けても良く、引張り力を掛けながらインナー本体に縫付けても良い。
【0079】
これによって、請求項5乃至請求項9のいずれか1つに記載の効果に加えて、第1ヨーク部材はインナー本体表側または裏側の脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられており、上端がインナー本体の上端に達しているので、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服の着用者の臀部を上方へ引上げる働きをし、ヒップアップの効果が一層強化される。
【0080】
このようにして、着用するだけで十分に臀部の弛みを引き締めてヒップの丸みが強調されるとともにより一層強力にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0081】
請求項11の発明にかかるインナー付き衣服は、第1ヨーク部材が下方部分の内側の端がインナー本体の股部分を巻いて脚部の前部付け根部分にまで達している。これによって、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服の着用者の臀部を上方へより強力に引上げる効果のみならず、第1ヨーク部材が普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0082】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせるとともに、着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太もも部分がシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができるインナー付き衣服となる。
【0083】
請求項12の発明にかかるインナー付き衣服は、第2ヨーク部材が脚部の付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出している。これによって、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服の着用者の臀部を上方へより強力に引上げる効果のみならず、第2ヨーク部材が普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0084】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせるとともに、着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太もも部分がシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができるインナー付き衣服となる。
【0085】
請求項13の発明にかかるインナー付き衣服は、さらに第2ヨーク部材と第1ヨーク部材との間に挟み込まれ、両端を第2ヨーク部材に縫付けられた伸縮性生地からなり、上端がインナー本体の上端に達し、下方部分が拡がってインナー本体表側または裏側の脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられている1対の引張り部材を具備する。
【0086】
ここで、インナー本体と1対の第1ヨーク部材と1対の引張り部材と1対の第2ヨーク部材と1対の引張り部材とは、全て同じ種類の伸縮性生地からなるものでも良く、それぞれ異なる種類の伸縮性生地からなるものでも良く、これらのうち2つまたは3つまたは4つが同じ種類の伸縮性生地からなるものでも良い。また、引張り部材は引張り力を掛けながら第2ヨーク部材に縫付けられ、第1ヨーク部材は、引張り部材の上から縫付ける場合は通常は引張り力を掛けない状態でインナー本体に縫付けられるが、引張り力を掛けながらインナー本体に縫付けても良い。
【0087】
これによって、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服の着用者の臀部が第1ヨーク部材及び第2ヨーク部材の下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調されるとともに、引張り部材は上端と下端のみが縫付けられているので、ヒップアップの効果がより一層強化される。
【0088】
このようにして、着用するだけで十分に臀部の弛みを引き締めてヒップの丸みが強調されるとともに、より一層強力にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0089】
請求項14の発明にかかるインナー付き衣服は、インナー本体の表側または裏側に、両端をインナー本体に縫付けられた伸縮性生地からなり上端がインナー本体の上端に達し下方部分が拡がってインナー本体表側または裏側の脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられている1対の引張り部材、第1ヨーク部材、第1ヨーク部材と第2ヨーク部材との間に挟み込まれ両端を第1ヨーク部材に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材、第2ヨーク部材の順に縫付けられている。
【0090】
すなわち、インナーについて、請求項13の発明にかかる構成と縫付ける順序が逆になっているものである。したがって、同様の効果が得られ、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服の着用者の臀部が第1ヨーク材及び第2ヨーク部材の下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調されるとともに、引張り部材は上端と下端のみが縫付けられているので、ヒップアップの効果がより一層強化される。
【0091】
このようにして、着用するだけで十分に臀部の弛みを引き締めてヒップの丸みが強調されるとともに、より一層強力にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0092】
請求項15の発明にかかるインナー付き衣服は、第1ヨーク部材のみまたは第1ヨーク部材及び第1ヨーク部材に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材が下方部分の内側の端がインナー本体の股部分を巻いて脚部の前部付け根部分にまで達している。これによって、かかるインナーが内側のウエスト周りに縫付けられた衣服の着用者の臀部を上方へより強力に引上げる効果のみならず、第1ヨーク部材のみまたは第1ヨーク部材及び第1ヨーク部材に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材が普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0093】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせるとともに、着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太もも部分がシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができるインナー付き衣服となる。
【0094】
請求項16の発明にかかるインナー付き衣服は、インナーに引張り部材が縫付けられた構成において、引張り部材の中間部分には1対以上の枝部分が設けられており、枝部分はインナー本体、第2ヨーク部材、または第1ヨーク部材の表側または裏側に縫付けられている。これによって、上端と下端しか縫付けられていなかった引張り部材が中間部分においても補助的に縫付けられることになり、インナー本体と第1ヨーク部材または第2ヨーク部材との間、或いは第1ヨーク部材と第2ヨーク部材との間において捩れてしまう事態が防止され、特にインナー付き衣服を洗濯する場合に捩れてしまう事態を防止することができる。
【0095】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせるとともに、引張り部材が捩れてしまう事態を防止することができるインナー付き衣服となる。
【0096】
請求項17の発明にかかるインナー付き衣服は、インナーが第1ヨーク部材及び/または第2ヨーク部材の脚部の付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出している部分が丸みを帯びた形状を有している。
【0097】
これによって、請求項1乃至請求項16に記載の効果に加えて、太もも部分の前方まで突出している部分を縫付ける際に、ミシン縫いでも手縫いでも(特にミシン縫いの際に)丸みを帯びた形状の縁に沿って途中で止まる必要がなく一気に縫付けることができるため、縫製が容易になり製造工程が短縮される。
【0098】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせるとともに、着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太もも部分がシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができるとともに、製造工程を短縮することができるインナー付き衣服となる。
【0099】
請求項18の発明にかかるインナー付き衣服は、インナーが第1ヨーク部材及び/または第2ヨーク部材及び/または引張り部材の脚部の付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出している部分が脚部の裾部分まで達している。
【0100】
これによって、請求項1乃至請求項17に記載の効果に加えて、太もも内側がより下方まで第1ヨーク部材及び/または第2ヨーク部材及び/または引張り部材によって締め付けられるため、太もも内側の内転筋を締め付ける効果がより増大して、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果がより強力になる。
【0101】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせるとともに、着用して歩行するだけでより強力に内転筋が鍛えられて太もも部分がシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができるインナー付き衣服となる。
【0102】
請求項19の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項16のいずれか1つの構成において、インナーが衣服の内側のウエスト周りの後半分のみに縫付けられているものである。これによって、衣服の前中心や脇部にファスナー等の分離部分が設けられている場合でも、インナーには分離部分を設ける必要がなく、しかも着用することによって、同等の作用効果を得ることができる。
【0103】
このようにして、インナーの衣服への取付けがより簡単で、衣服の前中心や脇部にファスナー等の分離部分が設けられている場合でもインナーには分離部分を設ける必要がなく、着用するだけで同等のヒップアップ等の効果を得ることができるインナー付き衣服となる。
【0104】
請求項20の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項16のいずれか1つの構成において、インナーは衣服の分離部分の左右を除いたウエスト周り全周の約4分の3に縫付けられているものである。これによって、衣服の前中心や脇部や後中心等にファスナー等の分離部分が設けられている場合でも、インナーには分離部分を設ける必要がなく、しかも着用することによって、同等の作用効果を得ることができる。
【0105】
このようにして、インナーの衣服への取付けがより簡単で、衣服の前中心や脇部や後中心等にファスナー等の開閉具が取付けられた分離部分が設けられている場合でもインナーには分離部分を設ける必要がなく、着用するだけで同等のヒップアップ等の効果を得ることができるインナー付き衣服となる。
【0106】
請求項21の発明にかかるインナー付き衣服は、請求項1乃至請求項16のいずれか1つの構成において、インナーは前中心または脇部または後中心に衣服の前中心または脇部または後中心の分離部分に設けられた開閉具の長さ以上の分離部分を有し、インナーは衣服の内側のウエスト周り全周及び衣服の開閉具の縫代部分に縫付けられている。
【0107】
ここで、開閉具としては、ファスナー、複数のボタンとボタンホール、複数の1対ずつのドット釦、1対の接着布(マジックテープ(登録商標))、等を用いることができる。これによって、全体が伸縮性生地からなるインナーが縫付けられたインナー付き衣服の着用がより容易になり、しかも着用することによって同等の作用効果を得ることができる。
【0108】
このようにして、インナー付き衣服の着用がより容易で、着用するだけで同等のヒップアップ等の効果を得ることができるインナー付き衣服となる。
【0109】
請求項22の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服の前中心または脇部または後中心の分離部分に設けられた開閉具の位置に対応するインナー本体の前中心または脇部または後中心には開閉具がインナーを開閉自在に設けられているものである。ここで、開閉具としては、ファスナー、複数のボタンとボタンホール、複数の1対ずつのドット釦、1対の接着布(マジックテープ(登録商標))、等を用いることができる。
【0110】
本発明のインナー付き衣服に用いられるインナーは、全ての部分が伸縮性生地からなるため引き締め効果は大きいが、その分インナーを縫付けたインナー付き衣服の着用に時間が掛かる場合があった。そこで、インナー付き衣服における衣服のファスナー等の開閉具が設けられている分離部分の位置に合わせて、インナー本体の前中心または脇部または後中心にファスナー等の開閉具を開閉自在に設けることによって、インナー付き衣服の着用時にはインナー付き衣服の開閉具を開くとともにインナーの開閉具を開いて着用し、その後インナーの開閉具を閉めることによって、引き締め効果を保持しつつ容易に着用することができる。
【0111】
このようにして、インナー付き衣服の着用がより容易で、着用するだけで同等のヒップアップ等の効果を得ることができるインナー付き衣服となる。
【0112】
請求項23の発明にかかるインナー付き衣服は、伸縮性生地がサテンネット(ストレッチサテン)、パワーネット、ストレッチレースのいずれかである。即ち、インナーを構成するインナー本体がサテンネット(ストレッチサテン)、パワーネット、ストレッチレースのいずれかであり、第1ヨーク部材がサテンネット(ストレッチサテン)、パワーネット、ストレッチレースのいずれかであり、第2ヨーク部材がサテンネット(ストレッチサテン)、パワーネット、ストレッチレースのいずれかであり、2種類の引張り部材がサテンネット(ストレッチサテン)、パワーネット、ストレッチレースのいずれかである。
【0113】
サテンネット(ストレッチサテン)、パワーネット、ストレッチレースは、いずれも伸縮性を有し、入手も容易であるため、インナー付き衣服用のインナーの各部材を構成するのに適している。したがって、上記の如く、各部材について全ての組み合わせが可能であるが、特に引張り部材のように強力な引張り力が必要な部材には、最も伸縮性の強いサテンネット(ストレッチサテン)を用いるのがより好ましい。
【0114】
このようにして、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0115】
請求項24の発明にかかるインナー付き衣服は、インナーが衣服の裏側に着脱可能であるものである。これによって、インナーが不要である場合やインナーのみを洗濯したい場合には、自由に取り外すことができ、使い勝手の良いインナー付き衣服となる。
【0116】
請求項25の発明にかかるインナー付き衣服は、通常のガードル型のインナーが衣服の裏側に着脱可能であるものである。通常のガードルも下半身を締め付けて体形を補整する効果を有するが、上述したように、ガードルとズボン(パンツ、スラックス)やスカート等の衣服を別々に着用することは煩雑である。しかし、ガードルをこれらの衣服の裏側に縫付けてしまったのでは、ガードルが不要である場合やガードルのみを洗濯したい場合にも、取り外すことができないという問題がある。
【0117】
そこで、着脱具を用いてガードルを衣服の裏側に着脱可能とすることによって、ガードルが不要である場合やガードルのみを洗濯したい場合には、自由に取り外すことができ、使い勝手の良いインナー付き衣服となる。
【0118】
請求項26の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側にZナップの凸側または凹側が複数個取付けられ、インナーの上端にZナップの凹側または凸側が複数個取付けられて、衣服のウエストベルトの裏側のZナップの凸側または凹側がインナーの上端のZナップの凹側または凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0119】
本発明にかかるインナー付き衣服においては、着脱具としてZナップを用いているが、Zナップは極く小型の樹脂製の着脱具で嵌合させた状態でも平坦なので、衣服のウエストベルトの厚さに埋もれてしまって肌を点状に圧迫することがなく、金属製の部品の冷感も与えない。したがって、肌に直接触れることがあったとしても、着用者は全く気にならず、長時間着用しても肌に跡が付くこともない。
【0120】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0121】
請求項27の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側にZナップの凸側または凹側が複数個取付けられるとともに、複数のループ或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、インナーの上端にZナップの凹側または凸側が複数個取付けられるとともにインナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホック或いは複数のループが取付けられて、衣服のウエストベルトの裏側のZナップの凸側または凹側がインナーの上端のZナップの凹側または凸側と嵌合させられ或いは取外されるとともにループにボタンまたは雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0122】
上記の如く、Zナップは使い勝手の良い着脱具であるが、激しい動きや大きな引張り力が掛かった場合には、外れてしまうことがある。そこで、補助的に複数のループと複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックによって取付けておくことによって、Zナップが万一外れてしまった場合にも、インナーが落ちるのを防ぐことができる。
【0123】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0124】
請求項28の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側にランジェリーフックアイテープの雌側または雄側が取付けられ、インナーの表側にランジェリーフックアイテープの雄側または雌側が取付けられて、ランジェリーフックアイテープの雌フックにランジェリーフックアイテープの雄フックが係合させられ或いは取外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0125】
本発明にかかるインナー付き衣服におけるランジェリーフックアイテープは、布製のテープに複数の金属製の雄フックまたは雌フックが一定間隔で取付けられたものである。したがって、雄フックを雌フックに係合させた状態で肌に触れると、金属特有の冷感と圧迫感を受けることになるが、本発明においてはランジェリーフックアイテープの一方がインナーの表側に取付けられているため、雄フックまたは雌フックが直接肌に触れることがなく、肌が部分的に圧迫されることもない。
【0126】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0127】
請求項29の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側に複数の糸ループ或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックまたは複数の糸ループが取付けられて、糸ループにボタンまたは雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0128】
本発明にかかるインナー付き衣服においては、複数の糸ループ或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックがインナーの表側に取付けられているため、ボタンまたは雄型スプリングホックが直接肌に触れることがなく、肌が部分的に圧迫されることもない。
【0129】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0130】
請求項30の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側に複数のルーパー或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホック或いは複数のルーパーが取付けられて、ルーパーにボタンまたは雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0131】
本発明にかかるインナー付き衣服においては、複数のルーパー或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックがインナーの表側に取付けられているため、ボタンまたは雄型スプリングホックが直接肌に触れることがなく、肌が部分的に圧迫されることもない。
【0132】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0133】
請求項31の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側に複数の表地バイアスループまたは裏地バイアスループ或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホック或いは複数の表地バイアスループまたは裏地バイアスループが取付けられて、表地バイアスループまたは裏地バイアスループにボタンまたは雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0134】
本発明にかかるインナー付き衣服は、複数の表地バイアスループまたは裏地バイアスループ或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックがインナーの表側に取付けられているため、ボタンまたは雄型スプリングホックが直接肌に触れることがなく、肌が部分的に圧迫されることもない。
【0135】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0136】
請求項32の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側に複数のチイまたは複数のボタンが取付けられ、インナーの表側に複数のボタンまたは複数のチイが取付けられて、チイにボタンが嵌められ或いは外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0137】
本発明にかかるインナー付き衣服においては、複数のチイまたは複数のボタンがインナーの表側に取付けられているため、ボタンが直接肌に触れることがなく、肌が部分的に圧迫されることもない。
【0138】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0139】
請求項33の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側に複数のボタンホールが設けられた布テープまたはゴムテープ或いは複数のボタンが取付けられ、インナーの表側に複数のボタン或いは複数のボタンホールが設けられた布テープまたはゴムテープが取付けられて、ボタンホールにボタンが嵌められ或いは外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0140】
本発明にかかるインナー付き衣服においては、複数のボタンホールが設けられた布テープまたはゴムテープ或いは複数のボタンがインナーの表側に取付けられているため、ボタンが直接肌に触れることがなく、肌が部分的に圧迫されることもない。
【0141】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0142】
請求項34の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側に複数の雄型または雌型スプリングホックが取付けられ、インナーの表側に複数の雌型または雄型スプリングホックが取付けられて、雄型スプリングホックと雌型スプリングホックが嵌合させられ或いは外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0143】
本発明にかかるインナー付き衣服においては、複数の雌型または雄型スプリングホックがインナーの表側に取付けられているため、雌型または雄型スプリングホックが直接肌に触れることがなく、肌が部分的に圧迫されることもない。
【0144】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0145】
請求項35の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側に複数の凸側または凹側のドット釦或いは複数の凸側または凹側のドット釦が付いたドット・スナップテープが取付けられ、インナーの表側に複数の凹側または凸側のドット釦或いは複数の凹側または凸側のドット釦が付いたドット・スナップテープが取付けられて、凸側または凹側のドット釦に凹側または凸側のドット釦が嵌められ或いは外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0146】
本発明にかかるインナー付き衣服は、複数の凸側または凹側のドット釦或いは複数の凸側または凹側のドット釦が付いたドット・スナップテープがインナーの表側に取付けられているため、凸側または凹側のドット釦が直接肌に触れることがなく、肌が部分的に圧迫されることもない。
【0147】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0148】
請求項36の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側に一または二以上のオープンファスナーの雄側または雌側が取付けられ、インナーの表側に一または二以上のオープンファスナーの雌側または雄側が取付けられて、オープンファスナーの雄側と雌側とが全て接続され或いは全て外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0149】
本発明にかかるインナー付き衣服におけるオープンファスナーとしては、複数の短めのオープンファスナーを取付けても良いし、インナーの表側の後ろ中心から左右に前まで伸びる2個のオープンファスナーとしても良いし、インナーの表側を一周する1個の長いオープンファスナーを取付けても良い。このように、オープンファスナーの雄側または雌側がインナーの表側に取付けられているため、オープンファスナーの雄側または雌側が直接肌に触れることがなく、肌が部分的に圧迫されることもない。
【0150】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0151】
請求項37の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側に間隔を空けて複数のホールの付いたレース生地或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホック或いは間隔を空けて複数のホールの付いたレース生地が取付けられて、レース生地のホールにボタンまたは雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0152】
本発明にかかるインナー付き衣服は、複数のホールの付いたレース生地或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックがインナーの表側に取付けられているため、ボタンまたは雄型スプリングホックが直接肌に触れることがなく、肌が部分的に圧迫されることもない。
【0153】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0154】
請求項38の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側に複数の接着布(マジックテープ(登録商標))の硬い側または軟らかい側が取付けられ、インナーの表側に複数の接着布の軟らかい側または硬い側が取付けられて、接着布の硬い側と軟らかい側とが接着され或いは剥がされることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0155】
本発明にかかるインナー付き衣服は、複数の接着布の軟らかい側または硬い側がインナーの表側に取付けられているため、接着布の軟らかい側または硬い側が直接肌に触れることがなく、肌が部分的に圧迫されることもない。
【0156】
このようにして、インナーが衣服の裏側に着脱可能であって、着脱具が肌を刺激することがなく、快適に長時間着用することができ、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせることができるインナー付き衣服となる。
【0157】
請求項39の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側にキセを設けて衣服のウエストベルトの裏側に取付けられた着脱具の一方がキセの下に隠れるようにしたインナーが衣服の裏側に着脱可能であるものである。
【0158】
これによって、インナーを装着しないときには普通の衣服(紳士用ズボン、婦人用パンツ、スカート等)に見え、インナーを装着したときには、着脱具が隠れて見栄えが良くなる。さらに、キセ分の布地2枚が間に挟まることによって、着脱具の肌への当りもより一層少なくなり、快適に長時間着用できるインナー付き衣服となる。
【0159】
請求項40の発明にかかるインナー付き衣服は、衣服のウエストベルトの裏側に設けられたキセを貫通して複数のボタンホールが設けられ、またはキセの内側の布のみに複数の隠し穴かがりが設けられ、インナーの表側に複数のボタンが取付けられて、ボタンホールまたは隠し穴かがりにボタンが嵌められ或いは外されることによって、インナーが衣服の裏側に着脱可能である。
【0160】
これによって、ボタンホール用の布テープ、ゴムテープを縫付けなくても、直接キセを貫通させて複数のボタンホールを設けることができる。さらに、キセの内側の布のみに複数の隠し穴かがりを設けることによって、ボタンホール(穴かがり)を隠すことができる。
【0161】
このようにして、インナーを装着しないときには普通の衣服(紳士用ズボン、婦人用パンツ、スカート等)に見え、インナーを装着したときには、ボタンが隠れて見栄えが良くなる。さらに、キセ分の布地2枚が間に挟まることによって、ボタンの肌への当りもより一層少なくなり、快適に長時間着用できるインナー付き衣服となる。
【0162】
請求項41の発明にかかるインナー付き衣服は、インナー本体がガードル本体であり、インナー付き衣服が女性用のガードル付き衣服である。インナー付き衣服としては、まだまだ女性用の需要が圧倒的に多い。そこで、ガードル本体を中心として、請求項1乃至請求項40の発明にかかるインナー付き衣服を女性用のガードル付き衣服とすることによって、世の中の多くの女性の要求に答えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0163】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0164】
実施の形態1
まず、本発明の実施の形態1について、図1乃至図5を参照して説明する。
【0165】
図1(a)は本発明の実施の形態1にかかるインナー付き衣服の全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)はインナー取付け部分の構成を示す斜視図である。図2(a)は本発明の実施の形態1の第1変形例にかかるインナー付き衣服の全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。図3は本発明の実施の形態1の第2変形例にかかるインナー付き衣服のインナー取付け部分の構成を示す斜視図である。図4(a)は本発明の実施の形態1の第3変形例にかかるインナー付き衣服の全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。図5(a)は本発明の実施の形態1にかかるインナー付き衣服におけるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0166】
図1(a),(b)に示されるように、本実施の形態1にかかるインナー付き衣服1は、衣服としてのパンツ2のウエストベルト2A裏側に、伸縮性生地からなるガードル型のインナー4が縫付けられているものである。そして、図1(c)に示されるように、インナー4はパンツ2の前中心のファスナー3部分において、ファスナー3の長さ以上の分離部分を有し、インナー4がパンツ2のウエスト周り全周及びファスナー3の縫代部分に縫付けられている。
【0167】
また、図2(a),(b)に示されるように、本実施の形態1の第1変形例にかかるインナー付き衣服5は、衣服としてのタイトスカート6のウエストベルト6A裏側に、伸縮性生地からなるガードル型のインナー4が縫付けられているものである。そして、インナー4はタイトスカート6の後中心のファスナー7部分において、ファスナー7の長さ以上の分離部分を有し、インナー4がタイトスカート6のウエスト周り全周及びファスナー7の縫代部分に縫付けられている。
【0168】
また、図3に示されるように、本実施の形態1の第2変形例にかかるインナー付き衣服8は、衣服としてのパンツ2のウエストベルト2A裏側の後半分だけに、伸縮性生地からなるガードル型のインナー4が縫付けられているものである。これによって、パンツ2の前中心にファスナー3が設けられている場合でも、インナー4には分離部分を設ける必要がなく、しかもインナー4のパンツ2への取付けがより簡単になる。
【0169】
また、図4(a),(b)に示されるように、本実施の形態1の第3変形例にかかるインナー付き衣服9は、衣服としてのワンピース10のウエスト周り裏側全周に、伸縮性生地からなるガードル型のインナー4が縫付けられているものである。ここで、図4(b)に示されるように、ワンピース10の背中側のファスナー11が長いため、ワンピース10は足から佩いて着用することができ、インナー4がウエスト周り裏側全周に縫付けられていても、着用の妨げになることはない。これによって、インナー4には分離部分を設ける必要がない。
【0170】
次に、本実施の形態1にかかるガードル型のインナー4の詳細な構造について、図5を参照して説明する。図5(a)に示されるように、本実施の形態1にかかるガードル型のインナー4は、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなるガードル型のインナー本体12と、インナー本体12の表側の前中心12C上端から脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなる1対の第2ヨーク部材13A,13Bとを具備し、第2ヨーク部材13A,13Bは脚部12A,12Bの前方まで突出している。ここで、1対の第2ヨーク部材13A,13Bは、引張り力を掛けながらインナー本体12の表側に縫付けられている。
【0171】
これによって、図5(a)に示されるように、かかるインナー4をウエスト周りの裏側に縫付けた衣服の着用者の腹部が第2ヨーク部材13A,13Bの上部で締め付けられて引き締められるとともに、図5(b)に示されるように、臀部が第2ヨーク部材13A,13Bの下部で上方へ強力に引上げられてヒップの丸みが強調される。また、構造が簡単であるため製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。
【0172】
さらに、第2ヨーク部材13A,13Bがインナー本体12の表側に縫付けられているため、インナー付き衣服を内側から見た場合にインナー本体12の内側には何も縫付けられておらず見栄えが良く、また着用感も一段と向上する。さらに、第2ヨーク部材13A,13Bが普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0173】
このようにして、本実施の形態1にかかるガードル型のインナー4をウエスト裏側に縫付けたインナー付き衣服1,5,8,9は、着用するだけで十分に臀部及び腹部の弛みを引き締めて強力にヒップアップさせることができ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができ、着用感も一段と向上し、製造が容易で安価となる。なお、インナー付き衣服1,5においては、インナー4の前中心12C,後中心12Dにそれぞれファスナー3,7よりも長い分離部分を設けて、当該分離部分をファスナー3,7の裏側の縫代部分に縫付ける必要がある。
【0174】
本実施の形態1においては、インナー4を構成する伸縮性生地としてサテンネット(ストレッチサテン)を使用した場合について説明したが、パワーネット、ストレッチレースを始めとして他の伸縮性生地を用いても良い。また、インナー本体12と第2ヨーク部材13A,13Bとを異なる種類の伸縮性生地から作製しても良い。
【0175】
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2にかかるインナー付き衣服について、図6を参照して説明する。図6(a)は本発明の実施の形態2にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0176】
図6(b)に示されるように、本実施の形態2にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー15は、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのパワーネットからなるガードル型のインナー本体12と、インナー本体12の臀部表側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第1ヨーク部材16A,16Bとを具備し、第1ヨーク部材16A,16Bは上端がインナー本体12の上端に達しており、下方部分が拡がってインナー本体12の表側の脚部12A,12Bの後部付け根部分を覆うように縫付けられている。
【0177】
さらに、図6(a)に示されるように、第1ヨーク部材16A,16Bの下方部分の内側の端がインナー本体12の股部分を巻いて脚部12A,12Bの前部付け根部分にまで達している。ここで、1対の第1ヨーク部材16A,16Bは引張り力を掛けながらインナー本体12の表側に縫付けられている。
【0178】
このように、第1ヨーク部材16A,16Bはインナー本体12の表側の脚部12A,12Bの後部付け根部分を覆うように縫付けられており、上端がインナー本体12の上端に達しているので、かかるインナー15をウエスト裏側に縫付けた衣服の着用者の臀部を上方へ引上げる働きをする。また、構造が簡単であるため、製造が容易で安価なインナー付き衣服となる。さらに、第1ヨーク部材16A,16Bがインナー本体12の表側に縫付けられているため、インナー付き衣服を内側から見た場合にインナー本体12の内側には何も縫付けられておらず見栄えが良く、また着用感も一段と向上する。
【0179】
さらに、第1ヨーク部材16A,16Bの下方部分の内側端がインナー本体12の股部分を巻いて脚部12A,12Bの前部付け根部分にまで達しているため、普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げ、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0180】
このようにして、本実施の形態2にかかるインナー15をウエスト裏側に縫付けたインナー付き衣服は、着用するだけで十分に臀部の弛みを引き締めてヒップアップさせ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができ、着用感も一段と向上し、製造が容易で安価となる。
【0181】
本実施の形態2にかかるインナー15も、実施の形態1にかかるインナー4と同様に、衣服としてのパンツ2、タイトスカート6、ワンピース10を始めとして、種々の衣服のウエスト裏側に縫付けることができる。このうち、パンツ2にインナー15の後半分だけ縫付ける場合、ワンピース10に縫付ける場合には、分離部分を設ける必要はないが、パンツ2またはタイトスカート6にインナー15の全周を縫付ける場合には、インナー15の前中心12C,後中心12Dにそれぞれファスナー3,7よりも長い分離部分を設けて、当該分離部分をファスナー3,7の裏側の縫代部分に縫付ける必要がある。
【0182】
本実施の形態2においては、インナー15を構成する伸縮性生地としてパワーネットを使用した場合について説明したが、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとして他の伸縮性生地を用いても良い。また、インナー本体12と第1ヨーク部材16A,16Bとを異なる種類の伸縮性生地から作製しても良い。
【0183】
実施の形態3
次に、本発明の実施の形態3にかかるインナー付き衣服について、図7を参照して説明する。図7(a)は本発明の実施の形態3にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0184】
図7(a)に示されるように、本実施の形態3にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー20は、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体12と、インナー本体12の表側の前中心12C上端から脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第2ヨーク部材13A,13Bとを具備し、第2ヨーク部材13A,13Bは脚部12A,12Bの前方まで大きく突出している。
【0185】
さらに、図7(b)に示されるように、インナー本体12の臀部表側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第1ヨーク部材16A,16Bをも具備し、第1ヨーク部材16A,16Bは上端がインナー本体12の上端に達しており、下方部分が拡がってインナー本体12の表側の脚部12A,12Bの後部付け根部分を覆うように縫付けられ、下方部分の内側の端がインナー本体12の股部分を巻いて脚部12A,12Bの前部付け根部分にまで達している。
【0186】
これによって、図7(a)に示されるように、かかるインナー20がウエスト裏側に縫付けられた衣服の着用者の腹部が第2ヨーク部材13A,13Bの上部で締め付けられて引き締められるとともに、図7(b)に示されるように、臀部が第2ヨーク部材13A,13Bの下部で上方へ強力に引上げられてヒップの丸みが強調される。また、第1ヨーク部材16A,16Bはインナー本体12の表側の脚部12A,12Bの後部付け根部分を覆うように縫付けられており、上端がインナー本体12の上端に達しているので、着用者の臀部を上方へ引上げる働きをする。
【0187】
さらに、第1ヨーク部材16A,16Bの下方部分の内側端及び第2ヨーク部材13A,13Bがインナー本体12の股部分を巻いて脚部12A,12Bの前部付け根部分にまで大きく突出しているため、普段鍛えられていない太もも内側の内転筋が締め付けられるとともに引上げられ、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0188】
また、第1ヨーク部材16A,16B及び第2ヨーク部材13A,13Bはインナー本体12の表側に縫付けられているため、インナー付き衣服を内側から見た場合にインナー本体12の内側には何も縫付けられておらず見栄えが良く、着用感も一段と向上する。
【0189】
このようにして、本実施の形態3にかかるインナー20が縫付けられたインナー付き衣服は、着用するだけで十分に臀部の弛みを引き締めてヒップアップさせ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができ、着用感も一段と向上する。
【0190】
本実施の形態3にかかるインナー20も、実施の形態1にかかるインナー4と同様に、衣服としてのパンツ2、タイトスカート6、ワンピース10を始めとして、種々の衣服のウエスト裏側に縫付けることができる。このうち、パンツ2にインナー20の後半分だけ縫付ける場合、ワンピース10に縫付ける場合には、分離部分を設ける必要はないが、パンツ2またはタイトスカート6にインナー20の全周を縫付ける場合には、インナー20の前中心12C,後中心12Dにそれぞれファスナー3,7よりも長い分離部分を設けて、当該分離部分をファスナー3,7の裏側の縫代部分に縫付ける必要がある。
【0191】
本実施の形態3においては、インナー20を構成する伸縮性生地としてパワーネットを使用した場合について説明したが、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとして他の伸縮性生地を用いても良い。また、インナー本体12と第1ヨーク部材16A,16Bと第2ヨーク部材13A,13Bとを異なる種類の伸縮性生地から作製しても良い。
【0192】
実施の形態4
次に、本発明の実施の形態4にかかるインナー付き衣服について、図8を参照して説明する。図8(a)は本発明の実施の形態4にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0193】
図8(a)に示されるように、本実施の形態4にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー22は、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体12と、その表側の前中心12Cの上端から脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第2ヨーク部材13A,13Bと、インナー本体12の表側と第2ヨーク部材13A,13Bとの間に挟み込まれ、両端をインナー本体12に縫付けられた伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなり、中間部分に各2対の枝部分24を有する1対の引張り部材23A,23Bとを具備する。
【0194】
ここで、1対の引張り部材23A,23Bは引張り力を掛けながらインナー本体12の表側に上端、下端、及び枝部分24が縫付けられ、1対の第2ヨーク部材13A,13Bは引張り力を掛けない状態で、引張り部材23A,23Bの上からインナー本体12の表側に縫付けられる。
【0195】
これによって、かかるインナー22をウエスト裏側に縫付けられた衣服の着用者の腹部が第2ヨーク部材13A,13B及び引張り部材23A,23Bの上部で締め付けられて引き締められるとともに、図8(b)に示されるように、着用者の臀部が第2ヨーク部材13A,13Bの下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調され、また引張り部材23A,23Bは上端と下端及び枝部分24のみがインナー本体12に縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。また、枝部分24がインナー本体12に縫付けられているので、引張り部材23A,23Bが捩れることがない。
【0196】
さらに、第2ヨーク部材13A,13B及び引張り部材23A,23Bが脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて脚部12A,12Bの前方まで大きく突出していることによって、第2ヨーク部材13A,13B及び引張り部材23A,23Bが普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0197】
また、第2ヨーク部材13A,13B及び引張り部材23A,23Bはインナー本体12の表側に縫付けられているため、インナー付き衣服を内側から見た場合にインナー本体12の内側には何も縫付けられておらず見栄えが良く、着用感も一段と向上する。
【0198】
このようにして、本実施の形態4にかかるインナー22が縫付けられたインナー付き衣服は、着用するだけで十分に腹部の弛みを引き締めるとともに十分に臀部の弛みを引き締めてヒップアップさせ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができ、着用感も一段と向上する。
【0199】
本実施の形態4にかかるインナー22も、実施の形態1にかかるインナー4と同様に、衣服としてのパンツ2、タイトスカート6、ワンピース10を始めとして、種々の衣服のウエスト裏側に縫付けることができる。このうち、パンツ2にインナー22の後半分だけ縫付ける場合、ワンピース10に縫付ける場合には、分離部分を設ける必要はないが、パンツ2またはタイトスカート6にインナー22の全周を縫付ける場合には、インナー22の前中心12C,後中心12Dにそれぞれファスナー3,7よりも長い分離部分を設けて、当該分離部分をファスナー3,7の裏側の縫代部分に縫付ける必要がある。
【0200】
本実施の形態4においては、インナー本体12及び第2ヨーク部材13A,13Bをパワーネットで構成し、引張り部材23A,23Bをサテンネット(ストレッチサテン)で構成した場合について説明したが、引張り部材23A,23Bをパワーネットや他の伸縮性生地で構成しても良いし、インナー本体12及び第2ヨーク部材13A,13Bを構成する伸縮性生地として、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとする他の伸縮性生地を用いることもできる。
【0201】
実施の形態5
次に、本発明の実施の形態5にかかるインナー付き衣服について、図9を参照して説明する。図9(a)は本発明の実施の形態5にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0202】
図9(b)に示されるように、本実施の形態5にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー25は、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体12と、その臀部表側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第1ヨーク部材16A,16Bと、インナー本体12の表側と第1ヨーク部材16A,16Bとの間に挟み込まれ、上端と下端とをインナー本体12に縫付けられた伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなり、中間部分に各2対の枝部分27を有する1対の引張り部材26A,26Bを具備する。
【0203】
そして、第1ヨーク部材16A,16B及び引張り部材26A,26Bは上端がインナー本体12の上端に達し、下方部分が拡がってインナー本体12表側の脚部12A,12Bの後部付け根部分を覆うように縫付けられている。ここで、1対の引張り部材26A,26Bは引張り力を掛けながらインナー本体12の表側に上端、下端、及び枝部分27が縫付けられ、1対の第1ヨーク部材16A,16Bは引張り力を掛けない状態で、引張り部材26A,26Bの上からインナー本体12の表側に縫付けられる。
【0204】
また、図9(a)に示されるように、インナー本体12の前中心12Cを中心とする表側には、パワーネットからなる略菱形の腹当て部材28が縫付けられている。これによって、着用者の腹部が引き締められる。
【0205】
第1ヨーク部材16A,16Bはインナー本体12表側の脚部12A,12Bの後部付け根部分を覆うように縫付けられており、上端がインナー本体12の上端に達しているので、かかるインナー25がウエスト裏側に縫付けられた衣服の着用者の臀部を上方へ引上げる働きをする。また、引張り部材26A,26Bは上端と下端及び枝部分27のみがインナー本体12に縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。さらに、枝部分27がインナー本体12に縫付けられているので、引張り部材26A,26Bが捩れることがない。
【0206】
さらに、第1ヨーク部材16A,16B及び引張り部材26A,26Bは下方部分の内側の端がインナー本体12の股部分を巻いて脚部12A,12Bの前部付け根部分にまで達し、脚部12A,12Bの前部表側に大きく突出している。これによって、第1ヨーク部材16A,16B及び引張り部材26A,26Bが普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0207】
また、第1ヨーク部材16A,16B及び引張り部材26A,26Bはインナー本体12の表側に縫付けられているため、インナー付き衣服を内側から見た場合にインナー本体12の内側には何も縫付けられておらず見栄えが良く、着用感も一段と向上する。
【0208】
このようにして、本実施の形態5にかかるインナー25が縫付けられたインナー付き衣服は、着用するだけで十分に腹部の弛みを引き締めるとともに十分に臀部の弛みを引き締めてヒップアップさせ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができ、着用感も一段と向上する。
【0209】
本実施の形態5にかかるインナー25も、実施の形態1にかかるインナー4と同様に、衣服としてのパンツ2、タイトスカート6、ワンピース10を始めとして、種々の衣服のウエスト裏側に縫付けることができる。このうち、パンツ2にインナー25の後半分だけ縫付ける場合、ワンピース10に縫付ける場合には、分離部分を設ける必要はないが、パンツ2またはタイトスカート6にインナー25の全周を縫付ける場合には、インナー25の前中心12C,後中心12Dにそれぞれファスナー3,7よりも長い分離部分を設けて、当該分離部分をファスナー3,7の裏側の縫代部分に縫付ける必要がある。
【0210】
本実施の形態5においては、インナー本体12及び第1ヨーク部材16A,16Bをパワーネットで構成し、引張り部材26A,26Bをサテンネット(ストレッチサテン)で構成した場合について説明したが、引張り部材26A,26Bをパワーネットや他の伸縮性生地で構成しても良いし、インナー本体12及び第1ヨーク部材16A,16Bを構成する伸縮性生地として、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとする他の伸縮性生地を用いることもできる。
【0211】
実施の形態6
次に、本発明の実施の形態6にかかるインナー付き衣服について、図10を参照して説明する。図10(a)は本発明の実施の形態6にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0212】
図10(a)に示されるように、本実施の形態6にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー30は、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体12と、その表側の前中心12Cの上端から脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第2ヨーク部材13A,13Bと、インナー本体12の表側と第2ヨーク部材13A,13Bとの間に挟み込まれ、両端をインナー本体12の表側に縫付けられた伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなり、中間部分に各2対の枝部分24を有する1対の引張り部材23A,23Bを具備している。
【0213】
ここで、1対の引張り部材23A,23Bは引張り力を掛けながらインナー本体12の表側に上端、下端、及び枝部分24が縫付けられ、1対の第2ヨーク部材13A,13Bは引張り力を掛けない状態で、引張り部材23A,23Bの上からインナー本体12の表側に縫付けられる。
【0214】
これによって、かかるインナー30がウエスト裏側に縫付けられた衣服の着用者の腹部が第2ヨーク部材13A,13B及び引張り部材23A,23Bの上部で締め付けられて引き締められるとともに、図10(b)に示されるように、着用者の臀部が第2ヨーク部材13A,13Bの下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調され、また引張り部材23A,23Bは上端と下端及び枝部分24のみがインナー本体12の表側に縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。また、枝部分24がインナー本体12に縫付けられているので、引張り部材23A,23Bが捩れることがない。
【0215】
さらに、図10(b)に示されるように、インナー本体12の臀部表側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第1ヨーク部材16A,16Bと、インナー本体12の表側と第1ヨーク部材16A,16Bとの間に挟み込まれ、上端と下端とをインナー本体12に縫付けられた伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなり、中間部分に各2対の枝部分27を有する1対の引張り部材26A,26Bを具備し、第1ヨーク部材16A,16B及び引張り部材26A,26Bは上端がインナー本体12の上端に達し、下方部分が拡がってインナー本体12表側の脚部12A,12Bの後部付け根部分を覆うように縫付けられている。
【0216】
ここで、1対の引張り部材26A,26Bは引張り力を掛けながらインナー本体12の表側に上端、下端、及び枝部分27が縫付けられ、1対の第1ヨーク部材16A,16Bは引張り力を掛けない状態で、引張り部材26A,26Bの上からインナー本体12の表側に縫付けられる。
【0217】
これによって、第1ヨーク部材16A,16Bは、かかるインナー30がウエスト裏側に縫付けられた衣服の着用者の臀部を上方へ引上げる働きをし、引張り部材26A,26Bは上端と下端及び枝部分27のみがインナー本体2に縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。また、枝部分27がインナー本体12に縫付けられているので、引張り部材26A,26Bが捩れることがない。
【0218】
さらに、第1ヨーク部材16A,16B、第2ヨーク部材13A,13B、引張り部材23A,23B及び引張り部材26A,26Bは下方部分の内側の端がインナー本体12の股部分を巻いて脚部12A,12Bの前部付け根部分にまで達し、脚部12A,12Bの前部表側に大きく突出している。これによって、第1ヨーク部材16A,16B、第2ヨーク部材13A,13B、引張り部材23A,23B及び引張り部材26A,26Bが普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0219】
また、第1ヨーク部材16A,16B、第2ヨーク部材13A,13B、引張り部材23A,23B及び引張り部材26A,26Bはインナー本体12の表側に縫付けられているため、インナー付き衣服を内側から見た場合にインナー本体12の内側には何も縫付けられておらず見栄えが良く、着用感も一段と向上する。
【0220】
このようにして、本実施の形態6にかかるインナー30が縫付けられたインナー付き衣服は、着用するだけで十分に腹部の弛みを引き締めるとともに十分に臀部の弛みを引き締めてヒップアップさせ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができ、着用感も一段と向上する。
【0221】
本実施の形態6にかかるインナー30も、実施の形態1にかかるインナー4と同様に、衣服としてのパンツ2、タイトスカート6、ワンピース10を始めとして、種々の衣服のウエスト裏側に縫付けることができる。このうち、パンツ2にインナー30の後半分だけ縫付ける場合、ワンピース10に縫付ける場合には、分離部分を設ける必要はないが、パンツ2またはタイトスカート6にインナー30の全周を縫付ける場合には、インナー30の前中心12C,後中心12Dにそれぞれファスナー3,7よりも長い分離部分を設けて、当該分離部分をファスナー3,7の裏側の縫代部分に縫付ける必要がある。
【0222】
本実施の形態6においては、インナー本体12、第1ヨーク部材16A,16B及び第2ヨーク部材13A,13Bをパワーネットで構成し、引張り部材23A,23B及び引張り部材26A,26Bをサテンネット(ストレッチサテン)で構成した場合について説明したが、引張り部材23A,23B及び引張り部材26A,26Bをパワーネットや他の伸縮性生地で構成しても良いし、インナー本体12、第1ヨーク部材16A,16B及び第2ヨーク部材13A,13Bを構成する伸縮性生地として、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとする他の伸縮性生地を用いることもできる。
【0223】
実施の形態7
次に、本発明の実施の形態7にかかるインナー付き衣服について、図11及び図12を参照して説明する。図11(a)は本発明の実施の形態7にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。図12(a)は本発明の実施の形態7の変形例にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0224】
図11(a)に示されるように、本実施の形態7にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー32は、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体12と、その表側の前中心2Cの中間部分から離れた位置から脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の短めの第2ヨーク部材33A,33Bと、インナー本体12の表側と第2ヨーク部材33A,33Bとの間に挟み込まれ、両端をインナー本体12に縫付けられた伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなり、中間部分に各1対の枝部分35を有する1対の引張り部材34A,34Bを具備する。
【0225】
ここで、1対の引張り部材34A,34Bは引張り力を掛けながらインナー本体12の表側に上端、下端、及び枝部分35が縫付けられ、1対の第2ヨーク部材33A,33Bは引張り力を掛けない状態で、引張り部材34A,34Bの上からインナー本体12の表側に縫付けられる。
【0226】
これによって、図11(b)に示されるように、かかるインナー32がウエスト裏側に縫付けられた衣服の着用者の臀部が第2ヨーク部材33A,33Bの下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調され、また引張り部材34A,34Bは上端と下端及び枝部分35のみがインナー本体12に縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。さらに、枝部分35がインナー本体12に縫付けられているので、引張り部材34A,34Bが捩れることがない。
【0227】
また、図11(a)に示されるように、インナー本体12の前中心12Cを中心とする表側には、パワーネットからなる略菱形の腹当て部材36が縫付けられている。これによって、着用者の腹部が引き締められる。
【0228】
さらに、第2ヨーク部材33A,33B及び引張り部材34A,34Bが脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて脚部12A,12Bの前方まで大きく突出していることによって、第2ヨーク部材33A,33B及び引張り部材34A,34Bが普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0229】
また、第2ヨーク部材33A,33B、引張り部材34A,34B及び腹当て部材36はインナー本体12の表側に縫付けられているため、インナー付き衣服を内側から見た場合にインナー本体12の内側には何も縫付けられておらず見栄えが良く、着用感も一段と向上する。
【0230】
このようにして、本実施の形態7にかかるインナー32が縫付けられたインナー付き衣服は、着用するだけで十分に腹部の弛みを引き締めるとともに十分に臀部の弛みを引き締めてヒップアップさせ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができ、着用感も一段と向上する。
【0231】
次に、本実施の形態7の変形例にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーについて、図12を参照して説明する。
【0232】
図12(b)に示されるように、本実施の形態7の変形例にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー38は、構造的には上記のインナー32に、さらにインナー本体12の臀部表側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第1ヨーク部材16A,16Bと、インナー本体12の表側と第1ヨーク部材16A,16Bとの間に挟み込まれ、上端と下端とをインナー本体12に縫付けられた伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなり、中間部分に各2対の枝部分27を有する1対の引張り部材26A,26Bとを追加したものである。
【0233】
そして、第1ヨーク部材16A,16B及び引張り部材26A,26Bは上端がインナー本体12の上端に達し、下方部分が拡がってインナー本体12表側の脚部12A,12Bの後部付け根部分を覆うように縫付けられている。ここで、1対の引張り部材26A,26Bは引張り力を掛けながらインナー本体12の表側に上端、下端、及び枝部分27が縫付けられ、1対の第1ヨーク部材16A,16Bは引張り力を掛けない状態で、引張り部材26A,26Bの上からインナー本体12の表側に縫付けられる。
【0234】
これによって、本実施の形態7の変形例にかかるインナー38を縫付けたインナー付き衣服は、上記のインナー32を縫付けたインナー付き衣服が有する作用効果に加えて、第1ヨーク部材16A,16Bが着用者の臀部を上方へ引上げる働きをし、引張り部材26A,26Bが上端と下端及び枝部分27のみがインナー本体12に縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。
【0235】
本実施の形態7にかかるインナー32,38も、実施の形態1にかかるインナー4と同様に、衣服としてのパンツ2、タイトスカート6、ワンピース10を始めとして、種々の衣服のウエスト裏側に縫付けることができる。このうち、パンツ2にインナー32,38の後半分だけ縫付ける場合、ワンピース10に縫付ける場合には、分離部分を設ける必要はないが、パンツ2またはタイトスカート6にインナー32,38の全周を縫付ける場合には、インナー32,38の前中心12C,後中心12Dにそれぞれファスナー3,7よりも長い分離部分を設けて、当該分離部分をファスナー3,7の裏側の縫代部分に縫付ける必要がある。
【0236】
本実施の形態7においては、インナー本体12、第1ヨーク部材16A,16B、第2ヨーク部材33A,33B及び腹当て部材36をパワーネットで構成し、引張り部材34A,34B及び引張り部材26A,26Bをサテンネット(ストレッチサテン)で構成した場合について説明したが、引張り部材34A,34B及び引張り部材26A,26Bをパワーネットや他の伸縮性生地で構成しても良いし、インナー本体12、第1ヨーク部材16A,16B、第2ヨーク部材33A,33B及び腹当て部材36を構成する伸縮性生地として、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとする他の伸縮性生地を用いることもできる。
【0237】
実施の形態8
次に、本発明の実施の形態8にかかるインナー付き衣服について、図13を参照して説明する。図13(a)は本発明の実施の形態8にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0238】
図13(a)に示されるように、本実施の形態8にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー40は、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体12と、その表側の前中心12Cの中間部分から脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第2ヨーク部材41A,41Bと、インナー本体12の表側と第2ヨーク部材41A,41Bとの間に挟み込まれ、両端をインナー本体12に縫付けられた伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなり、中間部分に各2対の枝部分24を有する1対の引張り部材23A,23Bとを具備する。
【0239】
ここで、1対の引張り部材23A,23Bは引張り力を掛けながらインナー本体12の表側に上端、下端、及び枝部分24が縫付けられ、1対の第2ヨーク部材41A,41Bは引張り力を掛けない状態で、引張り部材23A,23Bの上からインナー本体12の表側に縫付けられる。
【0240】
これによって、かかるインナー40がウエスト裏側に縫付けられた衣服の着用者の下腹部が第2ヨーク部材41A,41Bの上部で締め付けられて引き締められるとともに、図13(b)に示されるように、着用者の臀部が第2ヨーク部材41A,41Bの下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調され、また引張り部材23A,23Bは上端と下端及び枝部分24のみがインナー本体12に縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。また、枝部分24がインナー本体12に縫付けられているので、引張り部材23A,23Bが捩れることがない。
【0241】
さらに、第2ヨーク部材41A,41B及び引張り部材23A,23Bが脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて脚部12A,12Bの前方まで大きく突出していることによって、第2ヨーク部材41A,41B及び引張り部材23A,23Bが普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0242】
また、第2ヨーク部材41A,41B及び引張り部材23A,23Bはインナー本体12の表側に縫付けられているため、インナー付き衣服を内側から見た場合にインナー本体12の内側には何も縫付けられておらず見栄えが良く、着用感も一段と向上する。
【0243】
このようにして、本実施の形態8にかかるインナー40が縫付けられたインナー付き衣服は、着用するだけで十分に腹部の弛みを引き締めるとともに十分に臀部の弛みを引き締めてヒップアップさせ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができ、着用感も一段と向上する。
【0244】
本実施の形態8にかかるインナー40も、実施の形態1にかかるインナー4と同様に、衣服としてのパンツ2、タイトスカート6、ワンピース10を始めとして、種々の衣服のウエスト裏側に縫付けることができる。このうち、パンツ2にインナー40の後半分だけ縫付ける場合、ワンピース10に縫付ける場合には、分離部分を設ける必要はないが、パンツ2またはタイトスカート6にインナー40の全周を縫付ける場合には、インナー40の前中心12C,後中心12Dにそれぞれファスナー3,7よりも長い分離部分を設けて、当該分離部分をファスナー3,7の裏側の縫代部分に縫付ける必要がある。
【0245】
本実施の形態8においては、インナー本体12及び第2ヨーク部材41A,41Bをパワーネットで構成し、引張り部材23A,23Bをサテンネット(ストレッチサテン)で構成した場合について説明したが、引張り部材23A,23Bをパワーネットや他の伸縮性生地で構成しても良いし、インナー本体12及び第2ヨーク部材41A,41Bを構成する伸縮性生地として、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとする他の伸縮性生地を用いることもできる。
【0246】
実施の形態9
次に、本発明の実施の形態9にかかるインナー付き衣服について、図14を参照して説明する。図14(a)は本発明の実施の形態9にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0247】
図14(a)に示されるように、本実施の形態9にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー42は、上記実施の形態1〜実施の形態8と異なり、各部材がインナー本体12の裏側に縫付けられてなる。
【0248】
即ち、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体12と、その裏側の前中心12Cの上端から脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第2ヨーク部材13A,13Bと、インナー本体12の裏側と第2ヨーク部材13A,13Bとの間に挟み込まれ、両端をインナー本体12に縫付けられた伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなり、中間部分に各2対の枝部分24を有する1対の引張り部材23A,23Bを具備する。
【0249】
ここで、1対の引張り部材23A,23Bは引張り力を掛けながらインナー本体12の裏側に上端、下端、及び枝部分24が縫付けられ、1対の第2ヨーク部材13A,13Bは引張り力を掛けない状態で、引張り部材23A,23Bの上からインナー本体12の裏側に縫付けられる。
【0250】
これによって、かかるインナー42がウエスト裏側に縫付けられた衣服の着用者の腹部が第2ヨーク部材13A,13Bの上部で締め付けられて引き締められるとともに、図14(b)に示されるように、着用者の臀部が第2ヨーク部材13A,13Bの下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調され、また引張り部材23A,23Bは上端と下端及び枝部分24のみがインナー本体12に縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。また、枝部分24がインナー本体12に縫付けられているので、引張り部材23A,23Bが捩れることがない。
【0251】
さらに、第2ヨーク部材13A,13B及び引張り部材23A,23Bが脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて脚部12A,12Bの前方まで大きく突出していることによって、第2ヨーク部材13A,13B及び引張り部材23A,23Bが普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0252】
このようにして、本実施の形態9にかかるインナー42が縫付けられたインナー付き衣服は、着用するだけで十分に腹部の弛みを引き締めるとともに十分に臀部の弛みを引き締めてヒップアップさせ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができる。
【0253】
本実施の形態9にかかるインナー42も、実施の形態1にかかるインナー4と同様に、衣服としてのパンツ2、タイトスカート6、ワンピース10を始めとして、種々の衣服のウエスト裏側に縫付けることができる。このうち、パンツ2にインナー42の後半分だけ縫付ける場合、ワンピース10に縫付ける場合には、分離部分を設ける必要はないが、パンツ2またはタイトスカート6にインナー42の全周を縫付ける場合には、インナー42の前中心12C,後中心12Dにそれぞれファスナー3,7よりも長い分離部分を設けて、当該分離部分をファスナー3,7の裏側の縫代部分に縫付ける必要がある。
【0254】
本実施の形態9においては、インナー本体12及び第2ヨーク部材13A,13Bをパワーネットで構成し、引張り部材23A,23Bをサテンネット(ストレッチサテン)で構成した場合について説明したが、引張り部材23A,23Bをパワーネットや他の伸縮性生地で構成しても良いし、インナー本体12及び第2ヨーク部材13A,13Bを構成する伸縮性生地として、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとする他の伸縮性生地を用いることもできる。
【0255】
実施の形態10
次に、本発明の実施の形態10にかかるインナー付き衣服について、図15を参照して説明する。図15(a)は本発明の実施の形態10にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0256】
図15(b)に示されるように、本実施の形態10にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー45は、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体12と、その臀部裏側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第1ヨーク部材16A,16Bと、インナー本体12の裏側と第1ヨーク部材16A,16Bとの間に挟み込まれ、上端と下端とをインナー本体12に縫付けられた伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなり、中間部分に各2対の枝部分27を有する1対の引張り部材26A,26Bを具備し、第1ヨーク部材16A,16B及び引張り部材26A,26Bは上端がインナー本体12の上端に達し、下方部分が拡がってインナー本体12裏側の脚部12A,12Bの後部付け根部分を覆うように縫付けられている。
【0257】
ここで、1対の引張り部材26A,26Bは引張り力を掛けながらインナー本体12の裏側に上端、下端、及び枝部分27が縫付けられ、1対の第1ヨーク部材16A,16Bは引張り力を掛けない状態で、引張り部材26A,26Bの上からインナー本体12の裏側に縫付けられる。
【0258】
第1ヨーク部材16A,16Bはインナー本体12裏側の脚部12A,12Bの後部付け根部分を覆うように縫付けられており、上端がインナー本体12の上端に達しているので、かかるインナー45がウエスト裏側に縫付けられた衣服の着用者の臀部を上方へ引上げる働きをする。また、引張り部材26A,26Bは上端と下端及び枝部分27のみがインナー本体12に縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。また、枝部分27がインナー本体12に縫付けられているので、引張り部材26A,26Bが捩れることがない。
【0259】
さらに、図15(a)に示されるように、第1ヨーク部材16A,16B及び引張り部材26A,26Bは下方部分の内側の端がインナー本体12の股部分を巻いて脚部12A,12Bの前部付け根部分にまで達し、脚部12A,12Bの前部裏側に大きく突出している。これによって、第1ヨーク部材16A,16B及び引張り部材26A,26Bが普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0260】
このようにして、本実施の形態10にかかるインナー45が縫付けられたインナー付き衣服は、着用するだけで十分に腹部の弛みを引き締めるとともに十分に臀部の弛みを引き締めてヒップアップさせ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができる。
【0261】
本実施の形態10にかかるインナー45も、実施の形態1にかかるインナー4と同様に、衣服としてのパンツ2、タイトスカート6、ワンピース10を始めとして、種々の衣服のウエスト裏側に縫付けることができる。このうち、パンツ2にインナー45の後半分だけ縫付ける場合、ワンピース10に縫付ける場合には、分離部分を設ける必要はないが、パンツ2またはタイトスカート6にインナー45の全周を縫付ける場合には、インナー45の前中心12C,後中心12Dにそれぞれファスナー3,7よりも長い分離部分を設けて、当該分離部分をファスナー3,7の裏側の縫代部分に縫付ける必要がある。
【0262】
本実施の形態10においては、インナー本体12及び第1ヨーク部材16A,16Bをパワーネットで構成し、引張り部材26A,26Bをサテンネット(ストレッチサテン)で構成した場合について説明したが、引張り部材26A,26Bをパワーネットや他の伸縮性生地で構成しても良いし、インナー本体12及び第1ヨーク部材16A,16Bを構成する伸縮性生地として、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとする他の伸縮性生地を用いることもできる。
【0263】
実施の形態11
次に、本発明の実施の形態11にかかるインナー付き衣服について、図16を参照して説明する。図16(a)は本発明の実施の形態11にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0264】
図16(a)に示されるように、本実施の形態11にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー47は、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体12と、その裏側の前中心12Cの上端から脚部12A,12Bの付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第2ヨーク部材13A,13Bと、インナー本体12の裏側と第2ヨーク部材13A,13Bとの間に挟み込まれ、両端をインナー本体12に縫付けられた伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなり、中間部分に各2対の枝部分24を有する1対の引張り部材23A,23Bを具備する。
【0265】
ここで、1対の引張り部材23A,23Bは引張り力を掛けながらインナー本体12の裏側に上端、下端、及び枝部分24が縫付けられ、1対の第2ヨーク部材13A,13Bは引張り力を掛けない状態で、引張り部材23A,23Bの上からインナー本体12の裏側に縫付けられる。
【0266】
これによって、かかるインナー47がウエスト裏側に縫付けられた衣服の着用者の腹部が第2ヨーク部材13A,13Bの上部で締め付けられて引き締められるとともに、図16(b)に示されるように、着用者の臀部が第2ヨーク部材13A,13Bの下部で上方へ引上げられてヒップの丸みが強調され、また引張り部材23A,23Bは上端と下端及び枝部分24のみがインナー本体12の裏側に縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。また、枝部分24がインナー本体12に縫付けられているので、引張り部材23A,23Bが捩れることがない。
【0267】
さらに、図16(b)に示されるように、インナー本体12の臀部裏側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地としてのパワーネットからなる1対の第1ヨーク部材16A,16Bと、インナー本体12の裏側と第1ヨーク部材16A,16Bとの間に挟み込まれ、上端と下端とをインナー本体12に縫付けられた伸縮性生地としてのサテンネット(ストレッチサテン)からなり、中間部分に各2対の枝部分27を有する1対の引張り部材26A,26Bを具備し、第1ヨーク部材16A,16B及び引張り部材26A,26Bは上端がインナー本体12の上端に達し、下方部分が拡がってインナー本体12裏側の脚部12A,12Bの後部付け根部分を覆うように縫付けられている。
【0268】
ここで、1対の引張り部材26A,26Bは引張り力を掛けながらインナー本体12の裏側に上端、下端、及び枝部分27が縫付けられ、1対の第1ヨーク部材16A,16Bは引張り力を掛けない状態で、引張り部材26A,26Bの上からインナー本体12の裏側に縫付けられる。
【0269】
これによって、第1ヨーク部材16A,16Bは、かかるインナー47がウエスト裏側に縫付けられた衣服の着用者の臀部を上方へ引上げる働きをし、引張り部材26A,26Bは上端と下端及び枝部分27のみがインナー本体12に縫付けられているので、ヒップアップの効果が一層強化される。また、枝部分27がインナー本体12に縫付けられているので、引張り部材26A,26Bが捩れることがない。
【0270】
さらに、第1ヨーク部材16A,16B、第2ヨーク部材13A,13B、引張り部材23A,23B及び引張り部材26A,26Bは下方部分の内側の端がインナー本体12の股部分を巻いて脚部12A,12Bの前部付け根部分にまで達し、脚部12A,12Bの前部裏側に大きく突出している。これによって、第1ヨーク部材16A,16B、第2ヨーク部材13A,13B、引張り部材23A,23B及び引張り部材26A,26Bが普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0271】
このようにして、本実施の形態11にかかるインナー47が縫付けられたインナー付き衣服は、着用するだけで十分に腹部の弛みを引き締めるとともに十分に臀部の弛みを引き締めてヒップアップさせ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができる。
【0272】
本実施の形態11にかかるインナー47も、実施の形態1にかかるインナー4と同様に、衣服としてのパンツ2、タイトスカート6、ワンピース10を始めとして、種々の衣服のウエスト裏側に縫付けることができる。このうち、パンツ2にインナー47の後半分だけ縫付ける場合、ワンピース10に縫付ける場合には、分離部分を設ける必要はないが、パンツ2またはタイトスカート6にインナー47の全周を縫付ける場合には、インナー47の前中心12C,後中心12Dにそれぞれファスナー3,7よりも長い分離部分を設けて、当該分離部分をファスナー3,7の裏側の縫代部分に縫付ける必要がある。
【0273】
本実施の形態11においては、インナー本体12、第1ヨーク部材16A,16B及び第2ヨーク部材13A,13Bをパワーネットで構成し、引張り部材23A,23B及び引張り部材26A,26Bをサテンネット(ストレッチサテン)で構成した場合について説明したが、引張り部材23A,23B及び引張り部材26A,26Bをパワーネットや他の伸縮性生地で構成しても良いし、インナー本体12、第1ヨーク部材16A,16B及び第2ヨーク部材13A,13Bを構成する伸縮性生地として、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを始めとする他の伸縮性生地を用いることもできる。
【0274】
実施の形態12
次に、本発明の実施の形態12にかかるインナー付き衣服について、図17を参照して説明する。図17(a)は本発明の実施の形態12にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0275】
図17(a),(b)に示されるように、本実施の形態16にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー50は、全体の構造については、図10に示される実施の形態6にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー30とほぼ同様である。即ち、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体12の表側に、第2ヨーク部材13A,13B、引張り部材23A,23B、第1ヨーク部材16A,16B、引張り部材26A,26Bが縫付けられている。異なるのは、図17(a)に示されるように、インナー本体12の前中心12Cが途中まで分かれており、開閉具としてのファスナー51によって開閉自在になっていることである。
【0276】
即ち、インナー50は、全ての部分が伸縮性生地からなるため引き締め効果は大きいが、その分インナー50を縫付けたインナー付き衣服の着用に時間が掛かる場合があった。そこで、インナー本体12の前中心12Cにファスナー51を開閉自在に設けることによって、インナー付き衣服の着用時にはインナー付き衣服の前中心の開閉具としてのファスナーを開くとともにインナー50のファスナー51を開いて着用し、その後ファスナー51を閉めることによって、引き締め効果を保持しつつ容易に着用することができる。
【0277】
なお、ファスナー51を開閉自在に設ける位置は前中心2Cに限られるものではなく、インナー付き衣服の開閉具としてのファスナーが設けられている位置に合わせて、脇部または後中心にも設けられる。
【0278】
実施の形態13
次に、本発明の実施の形態13にかかるインナー付き衣服について、図18を参照して説明する。図18(a)は本発明の実施の形態13にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【0279】
図18(a),(b)に示されるように、本実施の形態13にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー52は、全体の構造については、図16に示される実施の形態11にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー47とほぼ同様である。即ち、脚部12A,12Bを有し伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体12の裏側に、第2ヨーク部材13A,13B、引張り部材23A,23B、第1ヨーク部材16A,16B、引張り部材26A,26Bが縫付けられている。異なるのは、図18(a)に示されるように、インナー本体12の前中心12Cが途中まで分かれており、開閉具としてのファスナー51によって開閉自在になっていることである。
【0280】
即ち、インナー付き衣服に用いられるインナー52は、全ての部分が伸縮性生地からなるため引き締め効果は大きいが、その分インナー52を縫付けたインナー付き衣服の着用に時間が掛かる場合があった。そこで、インナー本体12の前中心12Cにファスナー51を開閉自在に設けることによって、インナー付き衣服の着用時にはインナー付き衣服の前中心の開閉具としてのファスナーを開くとともにファスナー51を開いて着用し、その後ファスナー51を閉めることによって、引き締め効果を保持しつつ容易に着用することができる。
【0281】
なお、ファスナー51を開閉自在に設ける位置は前中心2Cに限られるものではなく、インナー付き衣服の開閉具としてのファスナーが設けられている位置に合わせて、脇部または後中心にも設けられる。
【0282】
その他の実施の形態1〜5,実施の形態7〜10,実施の形態12にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーについても、同様にファスナー51を開閉自在に設けることができる。また、インナーの一部を開閉自在にしてインナー付き衣服の着用を容易にする開閉具としては、インナーの分離部分に設けられるファスナーに限定されるものではなく、分離部分に複数のボタンとボタンホール、複数の1対ずつのドット釦、1対の接着布(マジックテープ(登録商標))、等を設けても良い。
【0283】
実施の形態14
次に、本発明の実施の形態14にかかるインナー付き衣服について、図19を参照して説明する。図19(a)は本発明の実施の形態14にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)はインナーを構成する各部材を示す図である。
【0284】
図19(a),(b)に示されるように、本実施の形態14にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー85は、伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体86に、伸縮性生地としてのストレッチレースからなる1対の第2ヨーク部材87A,87Bが縫付けられている。インナー本体86は脚部86A,86Bを有しており、第2ヨーク部材87A,87Bは、これらの脚部86A,86Bの付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出している。
【0285】
より正確に説明すると、図19(c)に示されるように、本実施の形態14にかかるインナー85は、インナー本体86を構成するパワーネットからなる部材89A,89B,90A,90B,91A,91Bと、ストレッチレースからなる第2ヨーク部材87A,87Bと、枝部分93を有する伸縮性生地としてのパワーネットからなる引張り部材92A,92Bとを、重ねて縫い合わせることによって製作されている。
【0286】
即ち、装飾性を有するストレッチレースからなる第2ヨーク部材87A,87Bの縁が隠れるようにするために、まずパワーネットからなる部材91A,91Bと第2ヨーク部材87A,87Bとを、間にそれぞれ引張り部材92A,92Bを挟んで、引張り部材92A,92Bは各2対の枝部分93及び先端部分のみを縫付けるようにして、縫い合わせる。
【0287】
次に、パワーネットからなる部材89A,89B,90A,90Bを、それぞれ第2ヨーク部材87A,87Bの上辺の縁及び下辺の縁に1cm程度被せて、縫い合わせる。そして、前中心86C及び後中心86Dを縫い合わせて、最後にウエスト周りの始末及び脚部86A,86Bの裾部分の始末をすることによって、図19(a),(b)に示されるように、本実施の形態14にかかるインナー85が完成する。
【0288】
これによって、ストレッチレースからなる第2ヨーク部材87A,87Bの縁が、パワーネットからなる部材89A,89B,90A,90Bによって覆われるため、インナー85の装飾性がより向上する。
【0289】
ここで、図19(a)に示されるように、インナー85においては、第2ヨーク部材87A,87Bの脚部86A,86Bの付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出している部分88A,88Bが丸みを帯びた形状を有している。これによって、太もも部分の前方まで突出している部分88A,88Bを縫付ける際に、特にミシン縫いの場合に丸みを帯びた形状88A,88Bの縁に沿って途中で止まる必要がなく一気に縫付けることができるため、縫製が容易になり製造工程が短縮される。
【0290】
このようにして、本実施の形態14にかかるインナー85が内側に縫付けられたインナー付き衣服は、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせるとともに、着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太もも部分がシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができ、さらに製造工程を短縮することができるとともに装飾性がより向上するという作用効果が得られる。
【0291】
なお、上記実施の形態1〜実施の形態13にかかるインナー4,15,20,22,25,30,32,38,40,42,45,47,50,52においても、本実施の形態14にかかるインナー85と同様に股下前部の突出部分の形状を丸みを帯びた形状とすることによって、縫製が容易になり製造工程を短縮できるという作用効果が得られる。
【0292】
また、本実施の形態14にかかるインナー85においては、装飾性を有するストレッチレースからなる第2ヨーク部材87A,87Bの見栄えを良くするために、インナー本体86を六つに分離した部材89A,89B,90A,90B,91A,91Bから構成しているが、上記実施の形態1〜実施の形態13にかかるインナーと同様に、一体のインナー本体に第1ヨーク部材及び/または第2ヨーク部材及び/または引張り部材を取付けて構成しても良い。
【0293】
実施の形態15
次に、本発明の実施の形態15にかかるインナー付き衣服について、図20を参照して説明する。図20(a)は本発明の実施の形態15にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)はインナーを構成する各部材を示す図である。
【0294】
図20(a),(b)に示されるように、本実施の形態15にかかるインナー付き衣服に用いられるインナー95は、伸縮性生地としてのパワーネットからなるインナー本体96に、伸縮性生地としてのストレッチレースからなる1対の第2ヨーク部材97A,97Bが縫付けられている。インナー本体96は脚部96A,96Bを有しており、第2ヨーク部材97A,97Bは、これらの脚部96A,96Bの付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出している。
【0295】
より正確に説明すると、図20(c)に示されるように、本実施の形態15にかかるインナー95は、インナー本体96を構成するパワーネットからなる部材99A,99B,100A,100B,101A,101Bと、ストレッチレースからなる第2ヨーク部材97A,97Bと、枝部分93を有する伸縮性生地としてのパワーネットからなる引張り部材92A,92Bとを、重ねて縫い合わせることによって製作されている。
【0296】
即ち、装飾性を有するストレッチレースからなる第2ヨーク部材97A,97Bの縁が隠れるようにするために、まずパワーネットからなる部材101A,101Bと第2ヨーク部材97A,97Bとを、間にそれぞれ引張り部材92A,92Bを挟んで、引張り部材92A,92Bは各2対の枝部分93のみを縫付けるようにして、縫い合わせる。
【0297】
次に、パワーネットからなる部材99A,99B,100A,100Bを、それぞれ第2ヨーク部材97A,97Bの上辺の縁及び下辺の縁に1cm程度被せて、縫い合わせる。そして、前中心96C及び後中心96Dを縫い合わせて、最後にウエスト周りの始末及び脚部96A,96Bの裾部分の始末をすることによって、図20(a),(b)に示されるように、本実施の形態15にかかるインナー95が完成する。
【0298】
これによって、ストレッチレースからなる第2ヨーク部材97A,97Bの縁が、パワーネットからなる部材99A,99B,100A,100Bによって覆われるため、インナー95の装飾性がより向上する。
【0299】
ここで、図20(a)に示されるように、インナー95においては、第2ヨーク部材97A,97Bの脚部96A,96Bの付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出している部分98A,98Bが、丸みを帯びた形状を有しているとともに、脚部96A,96Bの裾部分96Aa,96Baまで達している。これによって、太もも内側がより下方まで第2ヨーク部材97A,97Bによって締め付けられるため、太もも内側の内転筋を締め付ける効果がより増大して、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果がより強力になる。
【0300】
さらに、太もも部分の前方まで突出している部分98A,98Bを縫付ける際に、特にミシン縫いの場合に丸みを帯びた形状98A,98Bの縁に沿って途中で止まる必要がなく一気に縫付けることができるため、縫製が容易になり製造工程が短縮される。
【0301】
このようにして、本実施の形態15にかかるインナー95が内側に縫付けられたインナー付き衣服は、着用するだけで臀部の弛みを引き上げてより一層効果的にヒップアップさせるとともに、着用して歩行するだけでより強力に内転筋が鍛えられて太もも部分がシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができ、さらに製造工程を短縮することができるとともに装飾性がより向上するという作用効果が得られる。
【0302】
なお、本実施の形態15にかかるインナー95においては、装飾性を有するストレッチレースからなる第2ヨーク部材97A,97Bの見栄えを良くするために、インナー本体96を六つに分離した部材99A,99B,100A,100B,101A,101Bから構成しているが、上記実施の形態1〜実施の形態13にかかるインナーと同様に、一体のインナー本体に第1ヨーク部材及び/または第2ヨーク部材及び/または引張り部材を取付けて構成しても良い。
【0303】
実施の形態16
次に、本発明の実施の形態16にかかるインナー付き衣服について、図21を参照して説明する。以下に説明する各実施の形態は、インナー付き衣服においてインナーを衣服に着脱可能としたものである。図21(a)は本発明の実施の形態16にかかるインナー付き衣服においてインナーを衣服の裏側に着脱自在に接続するZナップの構造を示す説明図、(b)はインナーを衣服の裏側に装着した状態を示す斜視図である。
【0304】
図21(b)に示されるように、本実施の形態16にかかるインナー付き衣服55においては、インナー4がZナップ57によって衣服としてのパンツ2の裏側(内側)に着脱可能に取付けられる。図21(a)に示されるように、Zナップ57は合成樹脂製の凸側57Aと凹側57Bとからなり、凸側57Aの膨らんだ先端部57aを凹側57Bの下面の穴(図示せず)から押し込むことによって、凸側57Aの膨らんだ先端部57aが凹側57Bの側面の貫通穴57bに嵌まり込んで接続されるものである。
【0305】
Zナップ57の凸側57Aは、インナー4の上端部56に取り付けられ、Zナップ57の凹側57Bは布地テープ54に取り付けられて、布地テープ54は、図21(b)に示されるように、パンツ2のウエストベルト部2Aの裏側に縫付けられる。
【0306】
そして、パンツ2のファスナー3を全開にしてインナー4をパンツ2の中に入れ、Zナップ57の凸側57Aを対応するZナップ57の凹側57Bに嵌め込んで、パンツ2の裏側にインナー4が装着される。この状態で、着用する人がインナー付き衣服55をはいて、インナー4によって引き締められたウエストサイズに合うように、2つの鉤部を有する鉤構成体58と2つの受部を有する受構成体59からなる掛止金具によって、インナー付き衣服55のウエストサイズを調節する。
【0307】
このようにインナー付き衣服55を着用することによって、インナー4で着用者の腹部の弛みが引き締められるとともに臀部の弛みが引き締められてヒップアップされる効果がある。さらに、インナー4が普段鍛えられていない太もも内側の内転筋を締め付けるとともに引上げるため、着用して歩くだけで内転筋が鍛えられてシェイプアップされ、太ももをスリムにする効果をも具備する。
【0308】
さらに、Zナップ57によってインナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0309】
ここで、本実施の形態16のインナー付き衣服55においては、着脱具としてZナップ57を用いているが、Zナップ57は極めて小型の樹脂製の着脱具で嵌合させた状態でも平坦なので、パンツ2のウエストベルト部2Aの厚さに埋もれてしまって肌を点状に圧迫することがなく、金属製の部品の冷感も与えない。したがって、肌に直接触れることがあったとしても、着用者は全く気にならず、長時間着用しても肌に跡が付くこともない。このようにして、パンツ2の裏側に着脱可能であって、Zナップ57が肌を刺激することもなく、快適に長時間着用することができる。
【0310】
実施の形態17
次に、本発明の実施の形態17にかかるインナー付き衣服について、図22を参照して説明する。図22は本発明の実施の形態17にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【0311】
図22に示されるように、本実施の形態17にかかるインナー付き衣服においては、衣服としてのパンツ2のウエストベルトの裏側2a下端に、Zナップ57の凹側57Bとループ61が交互にそれぞれ複数個取付けられており、インナー4の表側4aの上端にはZナップ57の凸側57Aとボタン64が交互にそれぞれ複数個取付けられている。上述の如く、Zナップ57は使い勝手の良い着脱具であるが、インナー付き衣服に激しい動きや大きな引張り力が掛かった場合には、外れてしまうことがある。そこで、補助的に複数のループ61と複数のボタン64で取付けておくことによって、Zナップ57が万一外れてしまった場合にも、インナー4が落ちるのを防ぐことができる。
【0312】
ここで、複数のボタン64はインナー4の表側4aに取付けられているため、直接肌に触れることがなく、長時間着用しても肌に跡が付くこともない。このようにして、本実施の形態17にかかるインナー付き衣服は、インナー4がパンツ2の裏側に着脱可能であって、Zナップ57及びボタン64が肌を刺激することもなく、快適に長時間着用することができる。また、インナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0313】
なお、複数のループ61と複数のボタン64は、Zナップ57と必ずしも交互に取付けられなくても良く、Zナップ57を複数個連続して取付け、複数のループ61と複数のボタン64を連続して取付けても良いし、複数のループ61と複数のボタン64は補助的な役割をするものであるため、Zナップ57よりもずっと少ない数としても良い。
【0314】
実施の形態18
次に、本発明の実施の形態18にかかるインナー付き衣服について、図23を参照して説明する。図23は本発明の実施の形態18にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【0315】
図23に示されるように、本実施の形態18にかかるインナー付き衣服においては、パンツ2のウエストベルト2Aの裏側2aにインナー4を着脱するための着脱具として、ランジェリーフックアイテープが用いられている。即ち、パンツ2のウエストベルト2Aの裏側2aには、一定間隔で複数の雌フック60aが取付けられたランジェリーフックアイテープの雌側60Aが縫付けられており、インナー4の表側4aには、前記複数の雌フック60aと同一間隔で複数の雄フック60bが取付けられたランジェリーフックアイテープの雄側60Bが縫付けられている。
【0316】
そして、インナー4をパンツ2の裏側に装着する際には、複数の雄フック60bをそれぞれ対応する位置の複数の雌フック60aに係合させることによって、簡単に素早く装着することができる。ここで、ランジェリーフックアイテープの雄側60Bはインナー4の表側4aに縫付けられているので、複数の雄フック60bを複数の雌フック60aに係合させてインナー付き衣服を佩いても、雄フック60bまたは雌フック60aが肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、インナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0317】
なお、本実施の形態18とは逆に、パンツ2のウエストベルト2Aの裏側2aにランジェリーフックアイテープの雄側60Bを縫付け、インナー4の表側4aにランジェリーフックアイテープの雌側60Aを縫付けても同様な作用効果が得られる。
【0318】
実施の形態19
次に、本発明の実施の形態19にかかるインナー付き衣服について、図24を参照して説明する。図24(a)は本発明の実施の形態19にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図、(b)は変形例を示す図、(c)は別の変形例を示す図である。
【0319】
図24(a)に示されるように、本実施の形態19にかかるインナーの表側4aには間隔をおいて複数のボタン64が取付けられている。一方、パンツのウエストベルトの裏側2aには、複数のボタン64と対応する位置に複数の糸ループ61Aが取付けられている。そして、本実施の形態19にかかるインナー付き衣服において、インナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、ボタン64をそれぞれ対応する位置の糸ループ61Aに嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0320】
ここで、複数のボタン64はインナー4の表側4aに取付けられているので、複数のボタン64を複数の糸ループ61Aに嵌めてインナー付き衣服を佩いても、ボタン64が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、インナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0321】
次に、本実施の形態19の変形例について、図24(b)を参照して説明する。図24(b)に示されるように、図24(a)との相違点はウエストベルトの裏側2aに糸ループ61Aの代わりにルーパー62が取付けられている点のみである。したがって、インナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、ボタン64をそれぞれ対応する位置のルーパー62に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0322】
次に、本実施の形態19の別の変形例について、図24(c)を参照して説明する。図24(c)に示されるように、図24(a)との相違点はウエストベルトの裏側2aに糸ループ61Aの代わりに表地バイアスループまたは裏地バイアスループ63が取付けられている点のみである。したがって、インナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、ボタン64をそれぞれ対応する位置の表地バイアスループまたは裏地バイアスループ63に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0323】
なお、本実施の形態19とは逆に、パンツ2のウエストベルトの裏側2aにボタン64を取付け、インナー4の表側4aに糸ループ61A,ルーパー62,表地バイアスループまたは裏地バイアスループ63を(ボタン64を嵌めたときにボタン64が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。
【0324】
実施の形態20
次に、本発明の実施の形態20にかかるインナー付き衣服について、図25を参照して説明する。図25(a)は本発明の実施の形態20にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図、(b)は変形例を示す図、(c)は別の変形例を示す図である。
【0325】
図25(a)に示されるように、本実施の形態20にかかるインナー4の表側4aには間隔をおいて複数の雄型スプリングホック65が取付けられている。一方、衣服としてのパンツ2のウエストベルトの裏側2aには、複数の雄型スプリングホック65と対応する位置に複数の糸ループ61Aが取付けられている。そして、本実施の形態20にかかるインナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、雄型スプリングホック65をそれぞれ対応する位置の糸ループ61Aに嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0326】
ここで、複数の雄型スプリングホック65はインナー4の表側4aに取付けられているので、複数の雄型スプリングホック65を複数の糸ループ61Aに嵌めてインナー付き衣服を佩いても、雄型スプリングホック65が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、インナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0327】
次に、本実施の形態20の変形例について、図25(b)を参照して説明する。図25(b)に示されるように、図25(a)との相違点はウエストベルトの裏側2aに糸ループ61Aの代わりにルーパー62が取付けられている点のみである。したがって、インナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、雄型スプリングホック65をそれぞれ対応する位置のルーパー62に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0328】
次に、本実施の形態20の別の変形例について、図25(c)を参照して説明する。図25(c)に示されるように、図25(a)との相違点はウエストベルトの裏側2aに糸ループ61Aの代わりに表地バイアスループまたは裏地バイアスループ63が取付けられている点のみである。したがって、インナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、雄型スプリングホック65をそれぞれ対応する位置の表地バイアスループまたは裏地バイアスループ63に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0329】
なお、本実施の形態20とは逆に、パンツ2のウエストベルトの裏側2aに雄型スプリングホック65を取付け、インナー4の表側4aに糸ループ61A,ルーパー62,表地バイアスループまたは裏地バイアスループ63を(雄型スプリングホック65を嵌めたときに雄型スプリングホック65が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。
【0330】
実施の形態21
次に、本発明の実施の形態21にかかるインナー付き衣服について、図26を参照して説明する。図26は本発明の実施の形態21にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【0331】
図26に示されるように、本実施の形態21にかかるインナー4の表側4aには間隔をおいて複数のボタン64が取付けられている。一方、パンツ2のウエストベルトの裏側2aには、複数のボタン64と対応する位置に複数のチイ66が取付けられている。ここで、チイ66とは、細長い布地を図のように折り畳んだループと同じ役割をするものである。そして、本実施の形態21にかかるインナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、ボタン64をそれぞれ対応する位置のチイ66に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0332】
ここで、複数のボタン64はインナー4の表側4aに取付けられているので、複数のボタン64を複数のチイ66に嵌めてインナー付き衣服を佩いても、ボタン64が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、インナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0333】
なお、本実施の形態21とは逆に、パンツ2のウエストベルトの裏側2aにボタン64を取付け、インナー4の表側4aにチイ66を(ボタン64を嵌めたときにボタン64が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。
【0334】
実施の形態22
次に、本発明の実施の形態22にかかるインナー付き衣服について、図27を参照して説明する。図27は本発明の実施の形態22にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【0335】
図27に示されるように、本実施の形態22にかかるインナー4の表側4aには間隔をおいて複数のボタン64が取付けられている。一方、パンツ2のウエストベルトの裏側2aには、複数のボタン64と対応する位置に複数のボタンホール67が設けられた布テープ68が縫付けられている。そして、本実施の形態22にかかるインナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、ボタン64をそれぞれ対応する位置のボタンホール67に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0336】
ここで、複数のボタン64はインナー4の表側4aに取付けられているので、複数のボタン64を複数のボタンホール67に嵌めてインナー付き衣服を佩いても、ボタン64が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、インナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0337】
なお、本実施の形態22とは逆に、パンツ2のウエストベルトの裏側2aにボタン64を取付け、インナー4の表側4aに複数のボタンホール67が設けられた布テープ68を(ボタン64を嵌めたときにボタン64が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。また、布テープ68でなくゴムテープに複数のボタンホール67が設けられたものを、パンツ2のウエストベルトの裏側2a或いはインナー4の表側4aに縫付けても良い。
【0338】
実施の形態23
次に、本発明の実施の形態23にかかるインナー付き衣服について、図28を参照して説明する。図28は本発明の実施の形態23にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【0339】
図28に示されるように、本実施の形態23にかかるインナー4の表側4aには間隔をおいて複数の雄型スプリングホック65が取付けられている。一方、パンツ2のウエストベルトの裏側2aには、複数の雄型スプリングホック65と対応する位置に複数の雌型スプリングホック69が取付けられている。そして、本実施の形態23にかかるインナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、雄型スプリングホック65をそれぞれ対応する位置の雌型スプリングホック69に係合させれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0340】
ここで、複数の雄型スプリングホック65はインナー4の表側4aに取付けられているので、複数の雄型スプリングホック65を複数の雌型スプリングホック69に係合させてインナー付き衣服を佩いても、雄型スプリングホック65或いは雌型スプリングホック69が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、インナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0341】
なお、本実施の形態23とは逆に、パンツ2のウエストベルトの裏側2aに雄型スプリングホック65を取付け、インナー4の表側4aに雌型スプリングホック69を(雄型スプリングホック65を嵌めたときに雄型スプリングホック65及び雌型スプリングホック69が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。また、図28においては、形状の異なる2種類の雌型スプリングホック69を混合して用いているが、どちらか1種類に統一しても良い。
【0342】
実施の形態24
次に、本発明の実施の形態24にかかるインナー付き衣服について、図29を参照して説明する。図29は本発明の実施の形態24にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【0343】
図29に示されるように、本実施の形態24にかかるインナー4の表側4aには、一定間隔をおいて複数の凸側ドット釦71が取付けられたドット・スナップテープ72が縫付けられている。一方、パンツ2のウエストベルトの裏側2aには、同じ一定間隔をおいて複数の凹側ドット釦70が取付けられたドット・スナップテープ72が縫付けられている。そして、本実施の形態24にかかるインナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、凸側ドット釦71をそれぞれ対応する位置の凹側ドット釦70に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0344】
ここで、複数の凸側ドット釦71が取付けられたドット・スナップテープ72はインナー4の表側4aに取付けられているので、複数の凸側ドット釦71を複数の凹側ドット釦70に嵌めてインナー付き衣服を佩いても、凸側ドット釦71も凹側ドット釦70も肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、インナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0345】
なお、本実施の形態24とは逆に、パンツ2のウエストベルトの裏側2aに複数の凸側ドット釦71が取付けられたドット・スナップテープ72を取付け、インナー4の表側4aに複数の凹側ドット釦70が取付けられたドット・スナップテープ72を取付けても同様な作用効果が得られる。さらに、ドット・スナップテープ72を用いずに、複数の凹側ドット釦70と複数の凸側ドット釦71を直接それぞれ間隔をおいて、パンツ2のウエストベルトの裏側2aまたはインナー4の表側4aに取付けても良い。
【0346】
実施の形態25
次に、本発明の実施の形態25にかかるインナー付き衣服について、図30を参照して説明する。図30は本発明の実施の形態25にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【0347】
図30に示されるように、本実施の形態25にかかるインナー4の表側4aには、複数のオープンファスナーの雌側74が取付けられている。一方、パンツ2のウエストベルトの裏側2aには、相対する位置に複数のオープンファスナーの雄側73が取付けられている。そして、本実施の形態25にかかるインナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、相対する位置のオープンファスナーの雄側73と雌側74を合わせてファスナーを閉じれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0348】
ここで、複数のオープンファスナーの雌側74はインナー4の表側4aに取付けられているので、複数のオープンファスナーの雄側73と雌側74を合わせてファスナーを閉じインナー付き衣服を佩いても、オープンファスナーの雄側73も雌側74も肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、インナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0349】
なお、本実施の形態25においては、短めのオープンファスナーの雄側73と雌側74を複数取付けているが、インナー4の後中心2Dから前中心2Cの手前まで左右に2個のオープンファスナーを取付けても良いし、インナー4の前中心2Cを避けてその他の部分に1個のオープンファスナーを取付けても良い。
【0350】
また、本実施の形態25とは逆に、パンツ2のウエストベルトの裏側2aにオープンファスナーの雌側74を取付け、インナー4の表側4aにオープンファスナーの雄側73を(オープンファスナーの雄側73をオープンファスナーの雌側74と合わせて閉じたときにオープンファスナーの雄側73及び雌側74が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。
【0351】
実施の形態26
次に、本発明の実施の形態26にかかるインナー付き衣服について、図31を参照して説明する。図31(a)は本発明の実施の形態26にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図、(b)は変形例を示す図である。
【0352】
図31(a)に示されるように、本実施の形態26にかかるインナー4の表側4aには、複数のボタン64が取付けられている。一方、パンツ2のウエストベルトの裏側2aには、一定の間隔をおいて複数のホール75の付いた図示されないレース生地が縫付けられている。そして、本実施の形態26にかかるインナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、相対する位置のレース生地のホール75にボタン64を嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0353】
ここで、複数のボタン64はインナー4の表側4aに取付けられているので、複数のボタン64をそれぞれレース生地のホール75に嵌めてインナー付き衣服を佩いても、ボタン64が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、インナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0354】
次に、本実施の形態26の変形例について、図31(b)を参照して説明する。図31(b)に示されるように、図31(a)との相違点はインナー4の表側4aにボタン64の代わりに雄型スプリングホック65が取付けられている点のみである。したがって、インナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、雄型スプリングホック65をそれぞれ対応する位置のホール75に嵌めれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0355】
ここで、複数の雄型スプリングホック65はインナー4の表側4aに取付けられているので、複数の雄型スプリングホック65を複数のホール75に嵌めてインナー付き衣服を佩いても、雄型スプリングホック65が肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。
【0356】
なお、本実施の形態26とは逆に、パンツ2のウエストベルトの裏側2aにボタン64或いは雄型スプリングホック65を取付け、インナー4の表側4aに複数のホール75の付いたレース生地を(ボタン64或いは雄型スプリングホック65をホール75に嵌めたときにボタン64或いは雄型スプリングホック65が肌に当らない位置にくるように)取付けても同様な作用効果が得られる。
【0357】
実施の形態27
次に、本発明の実施の形態27にかかるインナー付き衣服について、図32を参照して説明する。図32は本発明の実施の形態27にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【0358】
図32に示されるように、本実施の形態27にかかるインナー4の表側4aには、接着布(マジックテープ(登録商標))の軟らかい側76bが取付けられている。一方、パンツ2のウエストベルトの裏側2aには、接着布の硬い側76aが取付けられている。本実施の形態27にかかるインナー4をパンツ2のウエストベルトの裏側2aに装着する際には、相対する位置の接着布の硬い側76aと接着布の軟らかい側76bを接着させれば良いので、簡単に素早く装着することができる。
【0359】
ここで、接着布の軟らかい側76bはインナー4の表側4aに取付けられているので、接着布の軟らかい側76bをそれぞれ接着布の硬い側76aと接着させインナー付き衣服を佩いても、接着布の硬い側76a及び接着布の軟らかい側76bが肌に直接当ることはなく、肌を圧迫することもない。したがって、快適に長時間着用することができる。また、インナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0360】
なお、本実施の形態27とは逆に、パンツ2のウエストベルトの裏側2aに接着布の軟らかい側76bを取付け、インナー4の表側4aに接着布の硬い側76aを取付けても同様な作用効果が得られる。
【0361】
実施の形態28
次に、本発明の実施の形態28にかかるインナー付き衣服について、図33を参照して説明する。図33は本発明の実施の形態28にかかるインナー付き衣服において、インナーが取付けられる衣服としてのパンツの裏側を示す説明図である。
【0362】
図33に示されるように、本実施の形態28にかかるインナーが取付けられる衣服としてのパンツ2のウエストベルト2Aの裏側2aには、約2cmのキセ77が設けられており、これによって、上記実施の形態16から実施の形態27までで説明したパンツ2のウエストベルト2Aの裏側2aに取付けられる着脱具の一方であるZナップの凹側57B,ルーパー62,ボタンホール67付き布テープ68,接着布の硬い側76a等がキセ77の下に隠される。実施の形態16から実施の形態27までで説明したその他の着脱具の一方についても、全て同様に隠される。
【0363】
このように、パンツ2のウエストベルト2Aの裏側2aにキセ77を設けて着脱具の一方を隠すことによって、インナー4を装着しないときには普通の衣服(紳士用ズボン、婦人用パンツ、スカート等)に見え、インナー4を装着したときには、着脱具が隠れて見栄えが良くなる。さらに、キセ77分の布地2枚77a,77bが間に挟まることによって、着脱具の肌への当りもより一層少なくなり、快適に長時間着用できるインナー付き衣服55となる。また、インナー4をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー4を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー4のみを洗濯することも可能となる。
【0364】
また、キセ77を貫通して複数のボタンホール79を設けることができ、このようにキセ77を利用することによって、ボタンホール67用の布テープ68を縫付けなくても、直接複数のボタンホール79を設けることができる。さらに、キセ77の内側の布77aのみに複数の隠し穴かがり80を設けることによって、ボタンホール(穴かがり)80を隠すことができる。そして、インナーの表側に複数のボタンが取付けられて、ボタンホール79または隠し穴かがり80にボタンが嵌められ或いは外されることによって、パンツ2のウエストベルト裏側2aに着脱可能となる。
【0365】
このようにして、隠し穴かがり80についてはインナーを装着しないときには普通の衣服(紳士用ズボン、婦人用パンツ、スカート等)に見え、インナーを装着したときには、ボタンが隠れて見栄えが良くなる。さらに、キセ77分の布地2枚77a,77bが間に挟まることによって、ボタンの肌への当りもより一層少なくなり、快適に長時間着用することができる。なお、キセ77の長さはパンツ2のウエストベルト裏側2aに取付けられる着脱具の大きさ(布テープ68の幅やドット釦の大きさ等)によって変化させる。
【0366】
実施の形態29
次に、本発明の実施の形態29にかかるインナー付き衣服について、図34を参照して説明する。図34は本発明の実施の形態29にかかるインナー付き衣服のインナー取付け部分の構成を示す斜視図である。
【0367】
図34に示されるように、本実施の形態29にかかるインナー付き衣服81は、衣服としてのパンツ2のウエスト部分裏側に、上記実施の形態15にかかるインナー52を、パンツ2の前中心に設けられたファスナー3の左右を除いて、全周の約4分の3だけ縫付けてなるものである。このように、衣服としてのパンツ2の前中心に設けられたファスナー3の位置に合わせて前中心に開閉具としてのファスナー51が設けられたインナー52を縫付けることによって、インナー付き衣服81の着用時にはインナー付き衣服81のファスナー3を開くとともにインナー52のファスナー51を開いて着用し、その後インナー52のファスナー51を閉めることによって、引き締め効果を保持しつつ容易に着用することができる。
【0368】
このようにして、本実施の形態29にかかるインナー付き衣服81は、着用がより容易であり、着用するだけで十分に腹部の弛みを引き締めるとともに十分に臀部の弛みを引き締めてヒップアップさせ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができる。
【0369】
なお、インナーの一部を開閉自在にしてインナー付き衣服の着用を容易にする開閉具としては、インナーの分離部分に設けられるファスナーに限定されるものではなく、分離部分に複数のボタンとボタンホール、複数の1対ずつのドット釦、1対の接着布(マジックテープ(登録商標))、等を設けても良い。
【0370】
実施の形態30
次に、本発明の実施の形態30にかかるインナー付き衣服について、図35を参照して説明する。図35(a)は本発明の実施の形態30にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服の裏側に着脱可能に取付ける方法を示す説明図、(b)はインナーを衣服の裏側に装着した状態を示す斜視図である。
【0371】
図35(a),(b)に示されるように、本実施の形態30にかかるインナー付き衣服82においては、上記実施の形態17と同様に複数個のZナップ57及び複数のループ61及びボタン64の組み合わせによって、上記実施の形態15にかかるインナー52を、衣服としてのパンツ2のウエスト部裏側2aに着脱可能に取付けている。
【0372】
本実施の形態30にかかるインナー付き衣服82が上記実施の形態17と異なるのは、図35(b)に示されるように、ウエストベルトの裏側2a下端に、複数個のZナップ57の凹側が一定間隔でほぼ全周に亘って取付けられ、インナー52の表側52aの上端にはZナップ57の凸側57Aが同一間隔でほぼ全周に亘って取付けられ、パンツ2の後中心の左右のウエストベルト裏側2a下端にループ61がZナップ57の凹側の間に4個だけ取付けられており、インナー52の後中心の左右の表側52a上端にボタン64がZナップ57の凸側57Aの間に4個だけ取付けられている点である。
【0373】
即ち、上記実施の形態17においても説明したように、複数のループ61及びボタン64の組み合わせは、インナー付き衣服82の着用中に万が一Zナップ57が外れてしまっても、インナー52が落下するのを防止するための補助的役割をするものであるため、Zナップ57よりもずっと少ない数で良いからである。また、その方が着脱がより速くできて便利でもある。
【0374】
また、このように、衣服としてのパンツ2の前中心に設けられたファスナー3の位置に合わせて前中心に開閉具としてのファスナー51が設けられたインナー52を取付けることによって、インナー付き衣服82の着用時にはインナー付き衣服82のファスナー3を開くとともにインナー52のファスナー51を開いて着用し、その後インナー52のファスナー51を閉めることによって、引き締め効果を保持しつつ容易に着用することができる。
【0375】
このようにして、本実施の形態30にかかるインナー付き衣服82は、着用がより容易であり、着用するだけで十分に腹部の弛みを引き締めるとともに十分に臀部の弛みを引き締めてヒップアップさせ、さらに着用して歩行するだけで内転筋が鍛えられて太ももがシェイプアップされて美しいプロポーションを得ることができる。
【0376】
さらに、複数のボタン64はインナー52の表側52aに取付けられているため、直接肌に触れることがなく、長時間着用しても肌に跡が付くこともない。このようにして、本実施の形態30にかかるインナー付き衣服82は、インナー52がパンツ2の裏側に着脱可能であって、Zナップ57及びボタン64が肌を刺激することもなく、快適に長時間着用することができる。また、インナー52をパンツ2から着脱自在としたことによって、インナー52を取外してパンツ2単独でも着用することができるとともに、インナー52のみを洗濯することも可能となる。
【0377】
なお、インナーの一部を開閉自在にしてインナー付き衣服の着用を容易にする開閉具としては、インナーの分離部分に設けられるファスナーに限定されるものではなく、分離部分に複数のボタンとボタンホール、複数の1対ずつのドット釦、1対の接着布(マジックテープ(登録商標))、等を設けても良い。
【0378】
上記実施の形態16〜実施の形態30においては、インナー付き衣服の衣服としてパンツ2についてのみ説明したが、衣服としては他にもタイトスカート6、ワンピース10を始めとして、スラックス・Gパン・短パン・オーバーオール等のズボン・パンツ類や、キュロットスカート・ジャンパースカート・プリーツスカート・フレアスカート等のスカート類等に適用することができる。
【0379】
また、上記実施の形態16〜実施の形態28においては、インナー付き衣服のインナーとしてインナー4を用いた場合のみについて説明したが、実施の形態2〜実施の形態15において説明した他のインナー15,20,22,25,30,32,38,40,42,45,47,50,52等をも用いることができる。
【0380】
さらに、上記実施の形態1〜実施の形態15においては、インナー付き衣服の衣服としてパンツ2、タイトスカート6、ワンピース10についてのみ説明したが、衣服としては他にもスラックス・Gパン・短パン・オーバーオール等のズボン・パンツ類や、キュロットスカート・ジャンパースカート・プリーツスカート・フレアスカート等のスカート類等に適用することができる。
【0381】
また、上記実施の形態1〜実施の形態15においては、インナーを構成する第1ヨーク部材、第2ヨーク部材、2種類の引張り部材がいずれもインナー本体の脚部の付け根前方まで大きく突出している場合についてのみ説明したが、第1ヨーク部材、第2ヨーク部材、引張り部材がインナー本体の脚部の付け根を巻くだけでも良く、付け根前方まで突出していない場合にも、ほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0382】
さらに、上記各実施の形態においては、インナーを構成する伸縮性生地としてパワーネット、サテンネット(ストレッチサテン)、ストレッチレースを使用した場合について説明したが、これに限られるものではなく、他の伸縮性生地を用いても良い。
【0383】
インナー付き衣服のその他の部分の構造、形状、数量、材質、大きさ(幅・長さ・厚さ等)、接続関係等についても、上記各実施の形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0384】
【図1】図1(a)は本発明の実施の形態1にかかるインナー付き衣服の全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)はインナー取付け部分の構成を示す斜視図である。
【図2】図2(a)は本発明の実施の形態1の第1変形例にかかるインナー付き衣服の全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態1の第2変形例にかかるインナー付き衣服のインナー取付け部分の構成を示す斜視図である。
【図4】図4(a)は本発明の実施の形態1の第3変形例にかかるインナー付き衣服の全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図5】図5(a)は本発明の実施の形態1にかかるインナー付き衣服におけるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図6】図6(a)は本発明の実施の形態2にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図7】図7(a)は本発明の実施の形態3にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図8】図8(a)は本発明の実施の形態4にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図9】図9(a)は本発明の実施の形態5にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図10】図10(a)は本発明の実施の形態6にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図11】図11(a)は本発明の実施の形態7にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図12】図12(a)は本発明の実施の形態7の変形例にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図13】図13(a)は本発明の実施の形態8にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図14】図14(a)は本発明の実施の形態9にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図15】図15(a)は本発明の実施の形態10にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図16】図16(a)は本発明の実施の形態11にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図17】図17(a)は本発明の実施の形態12にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図18】図18(a)は本発明の実施の形態13にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図である。
【図19】図19(a)は本発明の実施の形態14にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)はインナーを構成する各部材を示す図である。
【図20】図20(a)は本発明の実施の形態15にかかるインナー付き衣服に用いられるインナーの全体構成を示す正面図、(b)は背面図、(c)はインナーを構成する各部材を示す図である。
【図21】図21(a)は本発明の実施の形態16にかかるインナー付き衣服においてインナーを衣服の裏側に着脱自在に接続するZナップの構造を示す説明図、(b)はインナーを衣服の裏側に装着した状態を示す斜視図である。
【図22】図22は本発明の実施の形態17にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【図23】図23は本発明の実施の形態18にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【図24】図24(a)は本発明の実施の形態19にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図、(b)は変形例を示す図、(c)は別の変形例を示す図である。
【図25】図25(a)は本発明の実施の形態20にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図、(b)は変形例を示す図、(c)は別の変形例を示す図である。
【図26】図26は本発明の実施の形態21にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【図27】図27は本発明の実施の形態22にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【図28】図28は本発明の実施の形態23にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【図29】図29は本発明の実施の形態24にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【図30】図30は本発明の実施の形態25にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【図31】図31(a)は本発明の実施の形態26にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図、(b)は変形例を示す図である。
【図32】図32は本発明の実施の形態27にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服としてのパンツの裏側に装着する方法を示す説明図である。
【図33】図33は本発明の実施の形態28にかかるインナー付き衣服において、インナーが取付けられる衣服としてのパンツの裏側を示す説明図である。
【図34】図34は本発明の実施の形態29にかかるインナー付き衣服のインナー取付け部分の構成を示す斜視図である。
【図35】図35(a)は本発明の実施の形態30にかかるインナー付き衣服において、インナーを衣服の裏側に着脱可能に取付ける方法を示す説明図、(b)はインナーを衣服の裏側に装着した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0385】
1,5,8,9,55,81,82 インナー付き衣服
2 衣服(パンツ)
2a 衣服のウエストベルトの裏側
4,15,20,22,25,30,32,38,40,42,45,47,50,52,85,95 インナー
4a,52a インナーの表側
6 衣服(スカート)
10 衣服(ワンピース)
12,86,96 インナー本体
12A,12B,86A,86B,96A,96B 脚部
12C,86C,96C 前中心
12D,86D,96D 後中心
13A,13B,33A,33B,41A,41B,87A,87B,97A,97B 第2ヨーク部材
16A,16B 第1ヨーク部材
23A,23B,26A,26B,34A,34B,92A,92B 引張り部材
24,27,35,93 枝部分
51 ファスナー
60A ランジェリーフックアイテープの雌側
60a 雌フック
60B ランジェリーフックアイテープの雄側
60b 雄フック
61 ループ
61A 糸ループ
62 ルーパー
63 表地バイアスループまたは裏地バイアスループ
64 ボタン
65 雄型スプリングホック
66 チイ
67,79 ボタンホール
68 布テープ
69 雌型スプリングホック
70 凹側ドット釦
71 凸側ドット釦
72 ドット・スナップテープ
73 オープンファスナーの雄側
74 オープンファスナーの雌側
75 レースのホール
76a 接着布の硬い側
76b 接着布の軟らかい側
77 キセ
77a キセの内側の布
78 身頃
80 隠し穴かがり


【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、該インナー本体の臀部表側または裏側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第1ヨーク部材とを具備し、前記第1ヨーク部材は上端が前記インナー本体の上端に達し、下方部分が拡がって前記インナー本体表側または裏側の前記脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられてなるインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられていることを特徴とするインナー付き衣服。
【請求項2】
前記第1ヨーク部材は前記下方部分の内側の端が前記インナー本体の股部分を巻いて前記脚部の前部付け根部分にまで達していることを特徴とする請求項1に記載のインナー付き衣服。
【請求項3】
脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、該インナー本体の臀部表側または裏側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第1ヨーク部材と、前記インナー本体と前記第1ヨーク部材との間に挟み込まれ、上端と下端とを前記インナー本体に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材とを具備し、前記第1ヨーク部材及び前記引張り部材は上端が前記インナー本体の上端に達し、下方部分が拡がって前記インナー本体表側または裏側の前記脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられてなるインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられていることを特徴とするインナー付き衣服。
【請求項4】
前記第1ヨーク部材のみまたは前記第1ヨーク部材及び前記引張り部材は前記下方部分の内側の端が前記インナー本体の股部分を巻いて前記脚部の前部付け根部分にまで達していることを特徴とする請求項3に記載のインナー付き衣服。
【請求項5】
脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、該インナー本体の表側または裏側の前中心上端から前記脚部の付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第2ヨーク部材とを具備するインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられていることを特徴とするインナー付き衣服。
【請求項6】
脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、該インナー本体の表側または裏側の前中心から左右に離れた上端から前記脚部の付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第2ヨーク部材とを具備するインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられていることを特徴とするインナー付き衣服。
【請求項7】
脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、該インナー本体の表側または裏側の前中心中間部分から前記脚部の付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第2ヨーク部材とを具備するインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられていることを特徴とするインナー付き衣服。
【請求項8】
脚部を有し伸縮性生地からなるインナー本体と、該インナー本体の表側または裏側の前中心中間部分から左右に離れた位置から前記脚部の付け根部分を巻いて左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第2ヨーク部材とを具備するインナーが、衣服の内側のウエスト周りに縫付けられていることを特徴とするインナー付き衣服。
【請求項9】
前記インナー本体と前記第2ヨーク部材との間に挟み込まれ、両端を前記インナー本体に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材とを具備することを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項10】
前記インナー本体の臀部表側または裏側に左右対称に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の第1ヨーク部材を具備し、前記第1ヨーク部材は上端が前記インナー本体の上端に達し、下方部分が拡がって前記インナー本体表側または裏側の前記脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられていることを特徴とする請求項5乃至請求項9のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項11】
前記第1ヨーク部材は前記下方部分の内側の端が前記インナー本体の股部分を巻いて前記脚部の前部付け根部分にまで達していることを特徴とする請求項10に記載のインナー付き衣服。
【請求項12】
前記第2ヨーク部材は前記脚部の付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出していることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のインナー付き衣服。
【請求項13】
さらに前記第2ヨーク部材と前記第1ヨーク部材との間に挟み込まれ、両端を前記第2ヨーク部材に縫付けられた伸縮性生地からなり、上端が前記インナー本体の上端に達し、下方部分が拡がって前記インナー本体表側または裏側の前記脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられている1対の引張り部材を具備することを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項14】
前記インナー本体の表側または裏側に、両端を前記インナー本体に縫付けられた伸縮性生地からなり上端が前記インナー本体の上端に達し下方部分が拡がって前記インナー本体表側または裏側の前記脚部の後部付け根部分を覆うように縫付けられている1対の引張り部材、前記第1ヨーク部材、前記第1ヨーク部材と前記第2ヨーク部材との間に挟み込まれ両端を前記第1ヨーク部材に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材、前記第2ヨーク部材の順に縫付けられていることを特徴とする請求項13に記載のインナー付き衣服。
【請求項15】
前記第1ヨーク部材及び前記第1ヨーク部材に縫付けられた伸縮性生地からなる1対の引張り部材は前記下方部分の内側の端が前記インナー本体の股部分を巻いて前記脚部の前部付け根部分にまで達していることを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項16】
前記引張り部材の中間部分には1対以上の枝部分が設けられており、前記枝部分は前記インナー本体、前記第2ヨーク部材、または前記第1ヨーク部材の表側または裏側に縫付けられていることを特徴とする請求項3,請求項4,請求項9,請求項13乃至請求項15のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項17】
前記インナーは前記第1ヨーク部材及び/または前記第2ヨーク部材の前記脚部の付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出している部分が丸みを帯びた形状を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項18】
前記インナーは前記第1ヨーク部材及び/または前記第2ヨーク部材及び/または前記引張り部材の前記脚部の付け根部分を巻いて太もも部分の前方まで突出している部分が前記脚部の裾部分まで達していることを特徴とする請求項1乃至請求項17のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項19】
前記インナーは前記衣服の内側のウエスト周りの後半分のみに縫付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項20】
前記インナーは前記衣服の分離部分の左右を除いたウエスト周り全周の約4分の3に縫付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項21】
前記インナーは前中心または脇部または後中心に前記衣服の前中心または脇部または後中心の分離部分に設けられた開閉具の長さ以上の分離部分を有し、前記インナーは前記衣服の内側のウエスト周り全周及び前記衣服の開閉具の縫代部分に縫付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項22】
前記衣服の前中心または脇部または後中心の分離部分に設けられた開閉具の位置に対応する前記インナー本体の前中心または脇部または後中心には開閉具が前記インナーを開閉自在に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項21のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項23】
前記伸縮性生地はサテンネット(ストレッチサテン)、パワーネット、ストレッチレースのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至請求項22のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項24】
前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項23のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項25】
通常のガードル型のインナーが衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とするインナー付き衣服。
【請求項26】
前記衣服のウエストベルトの裏側にZナップの凸側または凹側が複数個取付けられ、前記インナーの上端に前記Zナップの凹側または凸側が複数個取付けられて、前記衣服のウエストベルトの裏側の前記Zナップの凸側または凹側が前記インナーの上端の前記Zナップの凹側または凸側と嵌合させられ或いは取外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項27】
前記衣服のウエストベルトの裏側にZナップの凸側または凹側が複数個取付けられるとともに複数のループ或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、前記インナーの上端にZナップの凹側または凸側が複数個取付けられるとともに前記インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホック或いは複数のループが取付けられて、前記衣服のウエストベルトの裏側の前記Zナップの凸側または凹側が前記インナーの上端の前記Zナップの凹側または凸側と嵌合させられ或いは取外されるとともに前記ループに前記ボタンまたは前記雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項28】
前記衣服のウエストベルトの裏側にランジェリーフックアイテープの雌側または雄側が取付けられ、前記インナーの表側に前記ランジェリーフックアイテープの雄側または雌側が取付けられて、前記ランジェリーフックアイテープの雌フックに前記ランジェリーフックアイテープの雄フックが係合させられ或いは取外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項29】
前記衣服のウエストベルトの裏側に複数の糸ループ或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、前記インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックまたは複数の糸ループが取付けられて、前記糸ループに前記ボタンまたは前記雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項30】
前記衣服のウエストベルトの裏側に複数のルーパー或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、前記インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホック或いは複数のルーパーが取付けられて、前記ルーパーに前記ボタンまたは前記雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項31】
前記衣服のウエストベルトの裏側に複数の表地バイアスループまたは裏地バイアスループ或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、前記インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホック或いは複数の表地バイアスループまたは裏地バイアスループが取付けられて、前記表地バイアスループまたは裏地バイアスループに前記ボタンまたは前記雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項32】
前記衣服のウエストベルトの裏側に複数のチイまたは複数のボタンが取付けられ、前記インナーの表側に複数のボタンまたは複数のチイが取付けられて、前記チイに前記ボタンが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項33】
前記衣服のウエストベルトの裏側に複数のボタンホールが設けられた布テープまたはゴムテープ或いは複数のボタンが取付けられ、前記インナーの表側に複数のボタン或いは複数のボタンホールが設けられた布テープまたはゴムテープが取付けられて、前記ボタンホールに前記ボタンが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項34】
前記衣服のウエストベルトの裏側に複数の雄型または雌型スプリングホックが取付けられ、前記インナーの表側に複数の雌型または雄型スプリングホックが取付けられて、前記雄型スプリングホックと前記雌型スプリングホックが嵌合させられ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項35】
前記衣服のウエストベルトの裏側に複数の凸側または凹側のドット釦或いは複数の凸側または凹側のドット釦が付いたドット・スナップテープが取付けられ、前記インナーの表側に複数の凹側または凸側のドット釦或いは複数の凹側または凸側のドット釦が付いたドット・スナップテープが取付けられて、前記凸側または凹側のドット釦に前記凹側または凸側のドット釦が嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項36】
前記衣服のウエストベルトの裏側に一または二以上のオープンファスナーの雄側または雌側が取付けられ、前記インナーの表側に一または二以上の前記オープンファスナーの雌側または雄側が取付けられて、前記オープンファスナーの雄側と雌側とが全て接続され或いは全て外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項37】
前記衣服のウエストベルトの裏側に間隔を空けて複数のホールの付いたレース生地或いは複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホックが取付けられ、前記インナーの表側に複数のボタンまたは複数の雄型スプリングホック或いは間隔を空けて複数のホールの付いたレース生地が取付けられて、前記レース生地のホールに前記ボタンまたは前記雄型スプリングホックが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項38】
前記衣服のウエストベルトの裏側に複数の接着布(マジックテープ(登録商標))の硬い側または軟らかい側が取付けられ、前記インナーの表側に複数の接着布の軟らかい側または硬い側が取付けられて、前記接着布の硬い側と軟らかい側とが接着され或いは剥がされることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項25のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項39】
前記衣服のウエストベルトの裏側にキセを設けて前記衣服のウエストベルトの裏側に取付けられた着脱具の一方が前記キセの下に隠れるようにした前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項24乃至請求項38のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。
【請求項40】
前記衣服のウエストベルトの裏側に設けられた前記キセを貫通して複数のボタンホールが設けられ、または前記キセの内側の布のみに複数の隠し穴かがりが設けられ、前記インナーの表側に複数のボタンが取付けられて、前記ボタンホールまたは前記隠し穴かがりに前記ボタンが嵌められ或いは外されることによって、前記インナーが前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項39に記載のインナー付き衣服。
【請求項41】
前記インナー本体はガードル本体であり、前記インナーはガードルであり、前記インナー付き衣服は女性用のガードル付き衣服であることを特徴とする請求項1乃至請求項40のいずれか1つに記載のインナー付き衣服。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2006−291440(P2006−291440A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−65571(P2006−65571)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【出願人】(591169836)
【Fターム(参考)】