説明

インフルエンザワクチンの真皮送達を向上する分子

本発明は、免疫原性組成物を、皮内区画および表皮区画を含めた皮膚の真皮区画へ標的化して送達するように設計された真皮ワクチン製剤に関する。本発明の真皮ワクチン製剤は、抗原性物質または免疫原性物質と、皮内区画または表皮区画内の免疫細胞に対する抗原性物質もしくは免疫原性物質の提示および/または利用能を増強させ、その結果免疫応答を高める少なくとも1つの分子、例えば化学薬品とを含む。本発明の真皮ワクチン製剤では、抗原性物質または免疫原性物質が、皮内区画または表皮区画へ、そこに内在する免疫細胞に対する提示および/または利用能が高められて送達されるので、有効性が増強している。真皮ワクチン製剤の増強した有効性により、従来から使用されているよりも低い抗原性物質または免疫原性物質の用量で、かつ追加免疫を行う必要なしに、単一の皮内または表皮用量のあとに治療上有効な免疫応答がもたらされる。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗原性物質または免疫原性物質および分子を含み、前記分子は免疫応答を高めることを特徴とする、対象の皮膚の皮内区画に投与するための皮内ワクチン製剤。
【請求項2】
抗原性物質または免疫原性物質、ゲル化剤および粘膜接着性分子を含み、免疫応答が高められることを特徴とする、対象の皮膚の皮内区画に投与するための皮内ワクチン製剤。
【請求項3】
抗原性物質または免疫原性物質、ゲル化剤および生物学的接着性分子を含み、免疫応答が高められることを特徴とする、対象の皮膚の皮内区画に投与するための皮内ワクチン製剤。
【請求項4】
前記製剤はリポソームでもミセルでもないことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項5】
前記ゲル化剤はプルロニックF127であり、前記粘膜接着剤はカルボキシメチルセルロースであることを特徴とする、請求項2に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項6】
前記ゲル化剤はプルロニックF127であり、前記生物学的接着剤はカルボキシメチルセルロースであることを特徴とする、請求項3に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項7】
抗原性物質または免疫原性物質およびゲル化剤を含むことを特徴とする皮内ワクチン製剤。
【請求項8】
前記ゲル化剤は、前記製剤の温度が第1の温度および第2の温度からなる温度範囲にわたって上昇されると液体からゲルへ、熱的に誘導される物理的転移を受けるポリマーであることを特徴とする、請求項7に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項9】
前記物理的転移はリポソームまたはミセルを含まないことを特徴とする、請求項8に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項10】
前記第1の温度は1℃と20℃の間であり、前記第2の温度は25℃と37℃の間であることを特徴とする、請求項8に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項11】
液体からゲルへの前記物理的転移は生理学的温度で起こることを特徴とする、請求項8に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項12】
前記生理学的温度は40℃未満であることを特徴とする、請求項11に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項13】
前記ポリマーはポリオキシアルキレンブロックコポリマーであることを特徴とする、請求項8に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項14】
前記ポリオキシアルキレンブロックコポリマーは少なくとも1つのブロックの第1のポリオキシアルキレンおよび少なくとも1つのブロックの第2のポリオキシアルキレンを含むことを特徴とする、請求項13に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項15】
前記第1のポリオキシルアキレンはポリオキシエチレンであり、前記第2のポリオキシアルキレンはポリオキシプロピレンであることを特徴とする、請求項14に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項16】
前記ポリマーは、プルロニックF127、プルロニックF68、プルロニックF108、プルロニックF87、プルロニックL81、プルロニックL92、プルロニックL101、プルロニックL121、プルロニックL122、プルロニックL141、プルリニックL180、およびプルロニックL185からなる群から選択されることを特徴とする、請求項8に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項17】
前記抗原性物質または免疫原性物質は動物、植物、細菌、原虫、寄生虫、ウイルスまたはこれらの組み合わせからの抗原であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項18】
前記抗原性物質または免疫原性物質は腫瘍特異的抗原であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項19】
前記製剤は少なくとも2つの抗原性物質または免疫原性物質を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項20】
抗原性物質または免疫原性物質および粘膜接着剤を含むことを特徴とする、対象の皮膚の皮内区画に投与するための皮内ワクチン製剤。
【請求項21】
抗原性物質または免疫原性物質および生物学的接着剤を含むことを特徴とする、対象の皮膚の皮内区画に投与するための皮内ワクチン製剤。
【請求項22】
前記粘膜接着剤は、ポリカルボフィル、カロボポール、カルボマー、キトサン、レクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、ペクチン、アカシア、およびポビドンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項20に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項23】
前記生物学的接着剤は、ポリカルボフィル、カロボポール、カルボマー、キトサン、レクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、ペクチン、アカシア、およびポビドンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項21に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項24】
少なくとも1つの添加剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項25】
前記添加剤は、アジュバント、賦形剤、安定化剤、浸透増強剤、粘膜接着性分子、および生物学的接着性分子からなる群から選択されることを特徴とする、請求項24に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項26】
前記アジュバントは、モノホスホリルリピドA(MPL);CpGモチーフを含むオリゴヌクレオチド、DDA、サイトカイン、サポニン、熱ショックタンパク質、MF−59、ミョウバン塩、およびカルシウムホスフェートからなる群から選択されるアジュバントであることを特徴とする、請求項25に記載の皮内ワクチン製剤。
【請求項27】
抗原性物質または免疫原性物質および分子を含み、前記分子は免疫応答を高めることを特徴とする、対象の皮膚の真皮区画に投与するための真皮ワクチン製剤。
【請求項28】
抗原性物質または免疫原性物質、ゲル化剤および粘膜接着性分子を含み、免疫応答が高められることを特徴とする、対象の皮膚の真皮区画に投与するための真皮ワクチン製剤。
【請求項29】
抗原性物質または免疫原性物質、ゲル化剤および生物学的接着性分子を含み、免疫応答が高められることを特徴とする、対象の皮膚の真皮区画に投与するための真皮ワクチン製剤。
【請求項30】
前記製剤はリポソームでもミセルでもないことを特徴とする、請求項27から29のいずれかに記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項31】
前記ゲル化剤はプルロニックF127であり、前記粘膜接着剤はカルボキシメチルセルロースであることを特徴とする、請求項29に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項32】
前記ゲル化剤はプルロニックF127であり、前記生物学的接着剤はカルボキシメチルセルロースであることを特徴とする、請求項29に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項33】
抗原性物質または免疫原性物質およびゲル化剤を含むことを特徴とする真皮ワクチン製剤。
【請求項34】
前記ゲル化剤は、前記製剤の温度が第1の温度および第2の温度からなる温度範囲にわたって上昇すると液体からゲルへの熱的に誘導される物理的転移を受けるポリマーであることを特徴とする、請求項33に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項35】
前記物理的転移はリポソームまたはミセルを含まないことを特徴とする、請求項34に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項36】
前記第1の温度は1℃と20℃の間であり、前記第2の温度は25℃と37℃の間であることを特徴とする、請求項34に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項37】
前記液体からゲルへの物理的転移は生理学的温度で起こることを特徴とする、請求項34に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項38】
前記生理学的温度は40℃未満であることを特徴とする、請求項34に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項39】
前記ポリマーはポリオキシアルキレンブロックコポリマーであることを特徴とする、請求項34に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項40】
前記ポリオキシアルキレンブロックコポリマーは少なくとも1つのブロックの第1のポリオキシアルキレンおよび少なくとも1つのブロックの第2のポリオキシアルキレンを含むことを特徴とする、請求項39に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項41】
前記第1のポリオキシルアキレンはポリオキシエチレンであり、前記第2のポリオキシアルキレンはポリオキシプロピレンであることを特徴とする、請求項39に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項42】
前記ポリマーは、プルロニックF127、プルロニックF68、プルロニックF108、プルロニックF87、プルロニックL81、プルロニックL92、プルロニックL101、プルロニックL121、プルロニックL122、プルロニックL141、プルリニックL180、およびプルロニックL185からなる群から選択されることを特徴とする、請求項34に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項43】
前記抗原性物質または免疫原性物質は動物、植物、細菌、原虫、寄生虫、ウイルスまたはそれらの組合せからの抗原であることを特徴とする、請求項27から29のいずれかに記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項44】
前記抗原性物質または免疫原性物質は腫瘍特異的抗原であることを特徴とする、請求項27から29のいずれかに記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項45】
前記製剤は少なくとも2つの抗原性物質または免疫原性物質を含むことを特徴とする、請求項27から29のいずれかに記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項46】
抗原性物質または免疫原性物質および粘膜接着剤を含むことを特徴とする、対象の皮膚の真皮区画に投与するための真皮ワクチン製剤。
【請求項47】
抗原性物質または免疫原性物質および生物学的接着剤を含むことを特徴とする、対象の皮膚の真皮区画に投与するための真皮ワクチン製剤。
【請求項48】
前記粘膜接着剤は、ポリカルボフィル、カロボポール、カルボマー、キトサン、レクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、ペクチン、アカシア、およびポビドンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項46に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項49】
前記生物学的接着剤は、ポリカルボフィル、カロボポール、カルボマー、キトサン、レクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、ペクチン、アカシア、およびポビドンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項47に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項50】
少なくとも1つの添加剤をさらに含むことを特徴とする、請求項27から29のいずれかに記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項51】
前記添加剤は、アジュバント、賦形剤、安定化剤、浸透増強剤、粘膜接着性分子、および生物学的接着性分子からなる群から選択されることを特徴とする、請求項50に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項52】
前記アジュバントは、モノホスホリルリピドA(MPL);CpGモチーフを含むオリゴヌクレオチド、DDA、サイトカイン、サポニン、熱ショックタンパク質、MF−59、ミョウバン塩、およびカルシウムホスフェートからなる群から選択されるアジュバントであることを特徴とする、請求項51に記載の真皮ワクチン製剤。
【請求項53】
抗原性物質または免疫原性物質および分子を含み、前記分子は免疫応答を高めることを特徴とする、対象の皮膚の表皮区画に投与するための表皮ワクチン製剤。
【請求項54】
抗原性物質または免疫原性物質、ゲル化剤および粘膜接着性分子を含み、免疫応答が高められることを特徴とする、対象の皮膚の表皮区画に投与するための表皮ワクチン製剤。
【請求項55】
抗原性物質または免疫原性物質、ゲル化剤および生物学的接着性分子を含み、免疫応答が高められることを特徴とする、対象の皮膚の表皮区画に投与するための表皮ワクチン製剤。
【請求項56】
前記製剤はリポソームでもミセルでもないことを特徴とする、請求項27から29のいずれかに記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項57】
前記ゲル化剤はプルロニックF127であり、前記粘膜接着剤はカルボキシメチルセルロースであることを特徴とする、請求項54に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項58】
前記ゲル化剤はプルロニックF127であり、前記生物学的接着剤はカルボキシメチルセルロースであることを特徴とする、請求項54に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項59】
抗原性物質または免疫原性物質およびゲル化剤を含むことを特徴とする表皮ワクチン製剤。
【請求項60】
前記ゲル化剤は、前記製剤の温度が第1の温度および第2の温度からなる温度範囲にわたって上昇すると液体からゲルへの熱的に誘導される物理的転移を受けるポリマーであることを特徴とする、請求項59に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項61】
前記物理的転移はリポソームまたはミセルを含まないことを特徴とする、請求項60に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項62】
前記第1の温度は1℃と20℃の間であり、前記第2の温度は25℃と37℃の間であることを特徴とする、請求項60に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項63】
前記液体からゲルへの物理的転移は生理学的温度で起こることを特徴とする、請求項60に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項64】
前記生理学的温度は40℃未満であることを特徴とする、請求項60に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項65】
前記ポリマーはポリオキシアルキレンブロックコポリマーであることを特徴とする、請求項60に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項66】
前記ポリオキシアルキレンブロックコポリマーは少なくとも1つのブロックの第1のポリオキシアルキレンおよび少なくとも1つのブロックの第2のポリオキシアルキレンを含むことを特徴とする、請求項65に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項67】
前記第1のポリオキシルアキレンはポリオキシエチレンであり、前記第2のポリオキシアルキレンはポリオキシプロピレンであることを特徴とする、請求項66に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項68】
前記ポリマーは、プルロニックF127、プルロニックF68、プルロニックF108、プルロニックF87、プルロニックL81、プルロニックL92、プルロニックL101、プルロニックL121、プルロニックL122、プルロニックL141、プルリニックL180、およびプルロニックL185からなる群から選択されることを特徴とする、請求項60に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項69】
前記抗原性物質または免疫原性物質は動物、植物、細菌、原虫、寄生虫、ウイルスまたはそれらの組合せからの抗原であることを特徴とする、請求項53から55のいずれかに記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項70】
前記抗原性物質または免疫原性物質は腫瘍特異的抗原であることを特徴とする、請求項53から55のいずれかに記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項71】
前記製剤は少なくとも2つの抗原性物質または免疫原性物質を含むことを特徴とする、請求項53から55のいずれかに記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項72】
抗原性物質または免疫原性物質および粘膜接着剤を含むことを特徴とする、対象の皮膚の真皮区画に投与するための表皮ワクチン製剤。
【請求項73】
抗原性物質または免疫原性物質および生物学的接着剤を含むことを特徴とする、対象の皮膚の真皮区画に投与するための表皮ワクチン製剤。
【請求項74】
前記粘膜接着剤は、ポリカルボフィル、カロボポール、カルボマー、キトサン、レクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、ペクチン、アカシア、およびポビドンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項72に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項75】
前記生物学的接着剤は、ポリカルボフィル、カロボポール、カルボマー、キトサン、レクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、ペクチン、アカシア、およびポビドンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項73に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項76】
少なくとも1つの添加剤をさらに含むことを特徴とする、請求項53から55のいずれかに記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項77】
前記添加剤は、アジュバント、賦形剤、安定化剤、浸透増強剤、粘膜接着性分子、および生物学的接着性分子からなる群から選択されることを特徴とする、請求項76に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項78】
前記アジュバントは、モノホスホリルリピドA(MPL);CpGモチーフを含むオリゴヌクレオチド、DDA、サイトカイン、サポニン、熱ショックタンパク質、MF−59、ミョウバン塩、およびカルシウムホスフェートからなる群から選択されるアジュバントであることを特徴とする、請求項77に記載の表皮ワクチン製剤。
【請求項79】
ワクチン製剤を対象の皮膚の皮内区画に投与する方法であって、前記方法が抗原性物質または免疫原性物質および分子を含む前記ワクチン製剤を前記皮内区画に投与することを含み、前記分子は免疫細胞による前記薬剤の提示を強化することを特徴とする方法。
【請求項80】
ワクチン製剤を対象の皮膚の皮内区画に投与する方法であって、前記製剤は抗原性物質または免疫原性物質および分子を含み、前記方法は、前記製剤が1〜2mmの深さで前記皮内区画内に堆積されるように、前記皮内区画に貫入するのに十分な長さを有し、かつ前記皮内区画内の深さに放出口を有する小さいゲージの針によって前記製剤を前記皮内区画内に送達することを含み、前記分子は前記皮内区画内の免疫細胞による前記薬剤の提示を強化することを特徴とする方法。
【請求項81】
前記針を皮膚内に挿入した際に前記放出口が約500μmから2mmの深さにあることを特徴とする、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記針を皮膚内に挿入した際に前記放出口が約750μmから1.5mmの深さにあることを特徴とする、請求項80に記載の方法。
【請求項83】
前記針は約300μmから2mmの長さであることを特徴とする、請求項80に記載の方法。
【請求項84】
前記針は約500μmから1mmの長さであることを特徴とする、請求項80に記載の方法。
【請求項85】
ワクチン製剤を対象の皮膚の皮内区画に投与する方法であって、前記方法が抗原性物質または免疫原性物質およびゲル化剤を含む前記ワクチン製剤を前記皮内区画に投与することを含むことを特徴とする方法。
【請求項86】
ワクチン製剤を対象の皮膚の皮内区画に投与する方法であって、前記方法が抗原性物質または免疫原性物質および粘膜接着剤を含む前記ワクチン製剤を前記皮内区画に投与することを含むことを特徴とする方法。
【請求項87】
ワクチン製剤を対象の皮膚の皮内区画に投与する方法であって、前記方法が抗原性物質または免疫原性物質および分子を含む前記ワクチン製剤を前記皮内区画に投与することを含み、前記分子は免疫細胞による前記薬剤の提示を強化することを特徴とする方法。
【請求項88】
ワクチン製剤を対象の皮膚の皮内区画に投与する方法であって、前記方法が抗原性物質または免疫原性物質およびゲル化剤を含む前記ワクチン製剤を前記皮内区画に投与することを含むことを特徴とする方法。
【請求項89】
ワクチン製剤を対象の皮膚の皮内区画に投与する方法であって、前記方法が抗原性物質または免疫原性物質および粘膜接着剤を含む前記ワクチン製剤を前記皮内区画に投与することを含むことを特徴とする方法。
【請求項90】
抗原性物質および分子を含むワクチン製剤の皮内送達方法であって、前記分子は前記抗原性物質に対する免疫応答を増強させ、前記ワクチン製剤は1〜2mmの深さで堆積されることを特徴とする方法。
【請求項91】
抗原性物質および分子を含むワクチン製剤の表皮送達方法であって、前記分子は前記抗原性物質に対する免疫応答を増強させ、前記ワクチン製剤は約0から250ミクロンの深さで堆積されることを特徴とする方法。
【請求項92】
前記皮内区画に貫入するのに十分な長さを有し、前記皮内区画内の深さに放出口を有する小さいゲージの針によって前記製剤を送達することをさらに含み、前記製剤は1〜2mmの深さで前記皮内区画内に堆積されることを特徴とする、請求項85から89のいずれかに記載の方法。
【請求項93】
ワクチン製剤を対象の皮膚の表皮区画に投与する方法であって、前記製剤は抗原性物質または免疫原性物質および分子を含み、前記方法は、ミクロ擦過器装置を用いて前記製剤を前記表皮区画に送達することを含み、前記ミクロ擦過器装置は皮膚の角質層に貫入するのに十分な長さの微小突起を含むことを特徴とする方法。
【請求項94】
前記生物学的接着剤は、ポリカルボフィル、カロボポール、カルボマー、キトサン、レクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、ペクチン、アカシア、およびポビドンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項21に記載の皮内ワクチン製剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2007−525463(P2007−525463A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−514347(P2006−514347)
【出願日】平成16年5月12日(2004.5.12)
【国際出願番号】PCT/US2004/014755
【国際公開番号】WO2005/016239
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(595117091)ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー (539)
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417−1880, UNITED STATES OF AMERICA
【Fターム(参考)】