説明

インプラントフィクスチャー用収納容器

【課題】使用するチタン材を最小限に止め、インプラントフィクスチャーを確実且つ簡便に位置固定するインプラントフィクスチャー用収納容器を提供する。
【解決手段】インプラントフィクスチャー用収納容器を、筒状を成す内側面上部から軸方向と平行に所定の長さの案内溝1aが1本以上設けられた上面が開口する容器状のガラス等の収納体本体1と、インプラントフィクスチャーXの先端部が当接される底部2aとフィクスチャーXの外側面近傍に位置するように底部2aから立設される3本以上のガイド部2bとから成り1本以上のガイド部2bの外側面に案内溝1aに挿入係止される挿入係止部2baが形成されていて収納体本体1内に挿入保持されるチタン製等のインプラントフィクスチャー保持部材2と、フィクスチャーXの係合穴Xa及び/又は上面Xbに当接してフィクスチャーXの口腔内側を押える押え部3aを有し収納体本体1の上面を密封する樹脂製のキャップ3とで構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科用インプラント治療において用いられる歯科用インプラントフィクスチャーを収納するインプラントフィクスチャー用収納容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、歯科補綴治療の一つとして、欠如歯部の顎骨内に生体親和性に優れたチタン又はチタン合金製の歯科用インプラントフィクスチャーを埋入し骨との直接的な結合(オッセオインテグレーション)を介して天然歯根の代用とする歯科用インプラント治療が普及してきている。そして、この歯科用インプラント治療において用いられる歯科用インプラントフィクスチャーとしては、歯科用補綴物を固定するアバットメントと別体で構成されるものと、アバットメントと一体で構成されるものとがある。
【0003】
これらの歯科用インプラントフィクスチャーは顎骨に埋入されることから衛生的であることが強く求められており、そのため歯科用インプラントフィクスチャーを使用時まで収納しておくインプラントフィクスチャー用収納容器は滅菌状態を維持できる高い密閉性が強く求められている。
【0004】
滅菌状態を維持できる高い密閉性を持つインプラントフィクスチャー用収納容器としては、歯科用インプラントフィクスチャーに不純物を付着し難くするために収納体本体を歯科用インプラントフィクスチャーと同質のチタン材で作製したものがある(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、このインプラントフィクスチャー用収納容器は、収納体本体をチタン材で作製していることから、インプラントフィクスチャー用収納容器が使い捨てとされている実情を考慮するとチタン資源の無駄となるという問題があった。
【0005】
この問題に対して、収納体本体を樹脂製とすると共に、歯科用インプラントフィクスチャーの口腔内側端部に予めフィクスチャーマウントを係合させて、このフィクスチャーマウントで歯科用インプラントフィクスチャーを吊り下げることによって、歯科用インプラントフィクスチャーを収納するインプラントフィクスチャー用収納容器がある(例えば、特許文献2,3,4参照。)。これらのインプラントフィクスチャー用収納容器では、フィクスチャーマウントにより歯科用インプラントフィクスチャーが吊り下げられていて、その外面が収納体本体内面と当接しないために収納体本体をチタン製とする必要もなく且つ搬送中にも歯科用インプラントフィクスチャーが損傷し難いという利点があるものの、歯科用インプラントフィクスチャーを吊り下げるために多くの部品を必要とすると共に、歯科用インプラントフィクスチャー埋入後にフィクスチャーマウントを取り外さなければならないために手間がかかるという問題があった。
【0006】
このような問題に対して、フィクスチャーマウントを使用する代わりに収納体本体内にホルダ部を設けて、このホルダ部で歯科用インプラントフィクスチャーの口腔内側端部を把持することによって、歯科用インプラントフィクスチャーを収納するインプラントフィクスチャー用収納容器がある(例えば、特許文献5,6参照。)。これらのインプラントフィクスチャー用収納容器では、ホルダ部により歯科用インプラントフィクスチャーの口腔内側端部が把持されていて、その外面が収納体本体内面と当接しないために収納体本体をチタン製とする必要もなく且つ搬送中にも歯科用インプラントフィクスチャーが損傷し難いだけでなく、フィクスチャーマウントを使用していないことから歯科用インプラントフィクスチャーを直接工具によって取り出すことができるという利点があるものの、ホルダ部が歯科用インプラントフィクスチャーの口腔内側端部を把持しているために歯科用インプラントフィクスチャーをホルダ部から取り外す際に歯科用インプラントフィクスチャーの外面等がホルダ部に擦れて損傷する危険性があるという問題点があった。また、これらのインプラントフィクスチャー用収納容器では、ホルダ部で歯科用インプラントフィクスチャーの口腔内側端部を把持するためには歯科用インプラントフィクスチャーの口腔内側端部に設けられているカラー部の外径が埋入部分の外径よりも大きくなければならず、埋入部分とカラー部の外径とが同一であるような歯科用インプラントフィクスチャーを収納することができないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−284145号公報
【特許文献2】特表2000−512194号公報
【特許文献3】特表2004−526530号公報
【特許文献4】特開2008−125982号公報
【特許文献5】特開2004−243127号公報
【特許文献6】特表2004−510541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記の問題に鑑み、歯科用インプラントフィクスチャーを収納するインプラントフィクスチャー用収納容器において、使用するチタン材を最小限に止めてチタン資源を無駄にすることがなく、種々の歯科用インプラントフィクスチャーを確実且つ簡便に位置固定することができると共に、搬送時や取り出し時においても収納された歯科用インプラントフィクスチャーを損傷させることがないインプラントフィクスチャー用収納容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは前記課題を解決するべく鋭意研究の結果、インプラントフィクスチャー用収納容器を筒状を成す内側面上部から軸方向と平行に所定の長さの案内溝が少なくとも1本以上設けられている上面が開口している容器状のガラス又は樹脂製の収納体本体と、歯科用インプラントフィクスチャーの先端部が当接される底部と歯科用インプラントフィクスチャーの外側面近傍に位置するように底部から立設されている少なくとも3本以上のガイド部とから構成されており、1本以上の該ガイド部の外側面に前記収納体本体の案内溝に挿入係止される挿入係止部が形成されていて該収納体本体内に挿入保持されるチタン又はチタン合金製のインプラントフィクスチャー保持部材と、インプラントフィクスチャー保持部材の底部に先端部が当接されている歯科用インプラントフィクスチャーの口腔内側に形成されている顎骨埋入用の工具との係合穴に挿入されて当接するか及び/又は口腔内側の上面に当接することによって歯科用インプラントフィクスチャーの口腔内側を押える押え部を有し、収納体本体の上面を密封する樹脂製のキャップと、から構成させると、このインプラントフィクスチャー用収納容器では、使用しなければならないチタン材が歯科用インプラントフィクスチャーの顎堤に埋入される部分と直接接触する底部及び接触する可能性があるガイド部から構成されているインプラントフィクスチャー保持部材のみとなるので、チタン資源の無駄を防止することができ、またキャップの押え部とインプラントフィクスチャー保持部材の底部とで歯科用インプラントフィクスチャーを把持するように固定しているので、種々の歯科用インプラントフィクスチャーを確実且つ簡便に位置固定でき、更にガイド部が歯科用インプラントフィクスチャーの外側面近傍に位置するように設けられているので、搬送時においても位置固定された歯科用インプラントフィクスチャーが収納体本体内で大きく動いて損傷することがなく、また開封後に直接顎骨埋入用の工具により位置固定された歯科用インプラントフィクスチャーを収納体本体内の他の部分と触れることなく簡便に取り出すことができることを究明して本発明を完成したのである。
【0010】
即ち本発明は、筒状を成す内側面上部から軸方向と平行に所定の長さの案内溝が少なくとも1本以上設けられている上面が開口している容器状のガラス又は樹脂製の収納体本体と、歯科用インプラントフィクスチャーの先端部が当接される底部と歯科用インプラントフィクスチャーの外側面近傍に位置するように底部から立設されている少なくとも3本以上のガイド部とから構成されており、1本以上の該ガイド部の外側面に前記収納体本体の案内溝に挿入係止される挿入係止部が形成されていて該収納体本体内に挿入保持されるチタン又はチタン合金製のインプラントフィクスチャー保持部材と、インプラントフィクスチャー保持部材の底部に先端部が当接されている歯科用インプラントフィクスチャーの口腔内側に形成されている顎骨埋入用の工具との係合穴に挿入されて当接するか及び/又は口腔内側の上面に当接することによって歯科用インプラントフィクスチャーの口腔内側を押える押え部を有し、収納体本体の上面を密封する樹脂製のキャップと、から成ることを特徴とするインプラントフィクスチャー用収納容器である。
【0011】
また、キャップの押え部がチタン又はチタン合金製であると、埋入した際に口腔内側の上面が顎骨と直接接触する歯科用インプラントフィクスチャーを収納する場合においてもその歯科用インプラントフィクスチャーに不純物が付着し難くなるので好ましいのである。
【発明の効果】
【0012】
このような本発明に係るインプラントフィクスチャー用収納容器は、使用しなければならないチタン材が、歯科用インプラントフィクスチャーの顎堤に埋入される部分と直接接触する底部と接触する可能性があるガイド部とから構成されているインプラントフィクスチャー保持部材のみとなるので、チタン材の使用を最小限に止めることができてチタン資源の無駄を防止することができるのである。また、歯科用インプラントフィクスチャーをその外側面やフィクスチャーマウントによって固定するのではなく、キャップの押え部とインプラントフィクスチャー保持部材の底部とで歯科用インプラントフィクスチャーを把持するように固定しているので、種々の歯科用インプラントフィクスチャーを確実且つ簡便に位置固定できるのである。更に、ガイド部が歯科用インプラントフィクスチャーの外側面近傍に位置するように設けられているので、搬送時においても位置固定された歯科用インプラントフィクスチャーが収納体本体内で大きく動いて損傷することがなく、また開封後に直接顎骨埋入用の工具により位置固定された歯科用インプラントフィクスチャーを収納体本体内の他の部分と触れることなく簡便に取り出すことができるのである。
【0013】
また、キャップの押え部がチタン又はチタン合金製であると、埋入した際に口腔内側の上面が顎骨と直接接触する歯科用インプラントフィクスチャーを収納する場合においてもその歯科用インプラントフィクスチャーに不純物が付着し難くなるので好ましいのである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】歯科用インプラントフィクスチャーが収納されている本発明に係るインプラントフィクスチャー用収納容器の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1を分解した状態を示す斜視説明図である。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】収納体本体内にインプラントフィクスチャー保持部材が挿入保持された状態を示す平面図である。
【図5】歯科用インプラントフィクスチャーが収納される本発明に係るインプラントフィクスチャー用収納容器の他の実施例を分解した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面中、Xは口腔内側に顎骨埋入用の工具との係合穴Xaが形成されている歯科用インプラントフィクスチャーであり、後述する本発明に係るインプラントフィクスチャー用収納容器から開封後に顎骨埋入用の工具を使用して取り出される。このような歯科用インプラントフィクスチャーXとしては、歯科用補綴物を固定するアバットメントと別体で構成されるものと、アバットメントと一体で構成されるものとがある。
【0016】
本発明に係るインプラントフィクスチャー用収納容器は、上記歯科用インプラントフィクスチャーXを収納するものであり、図2に示すように基体となる収納体本体1と収納体本体1内に挿入保持されるインプラントフィクスチャー保持部材2と収納体本体1の上面を密封するキャップ3とから構成されている。
【0017】
収納体本体1は、上面が開口している有底容器状を成しており、歯科用インプラントフィクスチャーXと直接接触することがないためガラス又は樹脂で作製されている。また、この収納体本体1の内側面は、筒状を成しており、インプラントフィクスチャー保持部材2を収納体本体1内に取り付けるべく、その上部から軸方向と平行に案内溝1aが少なくとも1本以上設けられている。案内溝1aの長さは、後述するインプラントフィクスチャー保持部材2のガイド部2bの挿入係止部2baの長さに合わせて設けられる。尚、本実施形態では、収納体本体1の上面にキャップ3のキャップ嵌合部3cが嵌合することにより密封しているため、収納体本体1の上面開口部の内径が他の部分より大きく設けられている(図2,図3参照)。
【0018】
インプラントフィクスチャー保持部材2は、底部2aと底部2aから立設する少なくとも3本以上のガイド部2bとから構成されている。このインプラントフィクスチャー保持部材2は、底部2aが歯科用インプラントフィクスチャーXの先端側を位置固定する役目をなし、ガイド部2bが歯科用インプラントフィクスチャーXの外側面近傍に位置して搬送時に歯科用インプラントフィクスチャーXの損傷を防止すると共に開封後に歯科用インプラントフィクスチャーXを収納体本体1内の他の部分と触れることなく顎骨埋入用の工具で簡便に取り出せるようにする役目をなすことから、チタン又はチタン合金から作製されている(図3参照)。また、インプラントフィクスチャー保持部材2を収納体本体1内に差込保持するべく、収納体本体1の案内溝1aに挿入係止される挿入係止部2baが1本以上のガイド部2bの収納体本体1側の外側面から突出するように形成されている(図4参照)。
【0019】
キャップ3には、図3に示すように歯科用インプラントフィクスチャーXの顎骨埋入用の工具との係合穴Xaに挿入されて当接するか、図示しないが口腔内側の上面Xbに当接するか、又は図示しないが歯科用インプラントフィクスチャーXの口腔内側に設けられている顎骨埋入用の工具との係合穴Xaに挿入されて当接すると共に口腔内側の上面Xbに当接するように押え部3bが設けられている。このように押え部3aを設けることにより歯科用インプラントフィクスチャーXの口腔内側が位置固定される。このキャップ3は、押え部3aが歯科用インプラントフィクスチャーXと直接接触するものの、その接触部分が歯科用インプラントフィクスチャーXの顎堤に埋入される部分ではなく、顎骨埋入用の工具との係合穴Xa及び/又は口腔内側の上面Xbであることから樹脂で作製されていればよいが、歯科用インプラントフィクスチャーXの口腔内側の上面Xbが顎骨と直接接触する可能性がある場合には、不純物の付着を防止するべく少なくとも押え部3aがチタン又はチタン合金で作製されることが好ましい。尚、本実施形態では、フランジ部3aaとフランジ部3aaの中央部から立設するピン部3abとから成る画鋲状の押え部3aと、上面の内面側中央部から立設する押え部支持部3baを有するキャップ本体部3bと、上面の中央部に押え部3aのピン部3abが嵌入する貫通穴3caを有し且つキャップ本体部3bの内側面と嵌着するキャップ嵌着部3cとから構成され、押え部3aのフランジ部3aaをキャップ本体部3bの押え部支持部3baとキャップ嵌着部3cの上面とで把持する構造のキャップ3を示しているが、図示の例に限らず、例えばキャップ3を樹脂で作製する場合にはこれらを一体に作製してもよい。
【0020】
本実施形態では、キャップ嵌着部3cがキャップ本体部3bに嵌着した際にキャップ嵌合部3cの下部がキャップ本体部3bから突出した突出部3cbを有しており、この突出部3cbが収納体本体1の上面開口部に嵌合することによって、キャップ3が収納体本体1の上面を密封している(図2,図3参照)。また、この際に突出部3cbが収納体本体1に取り付けられたインプラントフィクスチャー保持部材2の各ガイド部2bの先端と当接するため、インプラントフィクスチャー保持部材2が収納体本体1内で縦方向に揺れ動くこともない。更に、図5に示すようにインプラントフィクスチャー保持部材2の各ガイド部2bの先端部の一面を切欠きすると共にキャップ嵌合部3cの突出部3cbの内縁に円周方向に傾斜面を有する凸部3cbaを各ガイド部2bの切欠きした箇所の端部で係止するように複数設けると、キャップ3を嵌合した状態で回転させることにより収納体本体1の上面から簡単に取り外すことができる。尚、キャップ3の収納体本体1の上面への密封は、図示の例に限らず例えば螺合等にしてもよい。
【0021】
このような本発明に係るインプラントフィクスチャー用収納容器は、基体である収納体本体1と収納体本体1の上部を密封するキャップ3とで歯科用インプラントフィクスチャーXを高い密閉性で収納するので、歯科用インプラントフィクスチャーXは歯科用インプラント治療を行う直前まで滅菌状態を維持することができる。また、このインプラントフィクスチャー用収納容器では、使用しなければならないチタン材が歯科用インプラントフィクスチャーXの顎堤に埋入される部分と直接接触する底部2aと接触する可能性があるガイド部2bとから構成されていて収納体本体1内に挿入保持されるインプラントフィクスチャー保持部材2のみとなるので、チタン材の使用を最小限に止めることができてチタン資源の無駄を防止することができる。更に、このインプラントフィクスチャー用収納容器では、歯科用インプラントフィクスチャーXをその外側面やフィクスチャーマウントによって固定するのではなく、キャップ3の押え部3aとインプラントフィクスチャー保持部材2の底部2aとで歯科用インプラントフィクスチャーXを把持するように固定しているので、種々の歯科用インプラントフィクスチャーXを確実且つ簡便に位置固定できる。更に、このインプラントフィクスチャー用収納容器では、ガイド部2bが歯科用インプラントフィクスチャーXの外側面近傍に位置するように設けられているので、搬送時に大きな衝撃が加わった場合であっても位置固定された歯科用インプラントフィクスチャーXが大きく動いて損傷することがなく、また開封後に直接顎骨埋入用の工具により位置固定された歯科用インプラントフィクスチャーXを収納体本体1内の他の部分と触れることなく簡便に取り出すことができて歯科用インプラントフィクスチャーXがインプラントフィクスチャー用収納容器1と擦れて損傷することがない。
【0022】
また、キャップ3の押え部3aがチタン又はチタン合金製であると、埋入した際に口腔内側の上面が顎骨と直接接触する歯科用インプラントフィクスチャーXを収納する場合においてもその歯科用インプラントフィクスチャーXに不純物が付着し難くなるので好ましいのである。
【符号の説明】
【0023】
X 歯科用インプラントフィクスチャー
Xa 係合穴
Xb 上面
1 収納体本体
1a 案内溝
2 インプラントフィクスチャー保持部材
2a 底部
2b ガイド部
2ba 挿入係止部
3 キャップ
3a 押え部
3aa フランジ部
3ab ピン部
3b キャップ本体部
3ba 押え部支持部
3c キャップ嵌着部
3ca 貫通穴
3cb 突出部
3cab 凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状を成す内側面上部から軸方向と平行に所定の長さの案内溝(1a)が少なくとも1本以上設けられている上面が開口している容器状のガラス又は樹脂製の収納体本体(1)と、
歯科用インプラントフィクスチャー(X)の先端部が当接される底部(2a)と該歯科用インプラントフィクスチャー(X)の外側面近傍に位置するように該底部(2a)から立設されている少なくとも3本以上のガイド部(2b)とから構成されており、1本以上の該ガイド部(2b)の外側面に前記収納体本体(1)の案内溝(1a)に挿入係止される挿入係止部(2ba)が形成されていて該収納体本体(1)内に挿入保持されるチタン又はチタン合金製のインプラントフィクスチャー保持部材(2)と、
該インプラントフィクスチャー保持部材(2)の底部(2a)に先端部が当接されている前記歯科用インプラントフィクスチャー(X)の口腔内側に形成されている顎骨埋入用の工具との係合穴(Xa)に挿入されて当接するか及び/又は口腔内側の上面(Xb)に当接することによって該歯科用インプラントフィクスチャー(X)の口腔内側を押える押え部(3a)を有し、前記収納体本体(1)の上面を密封する樹脂製のキャップ(3)と、
から成ることを特徴とするインプラントフィクスチャー用収納容器。
【請求項2】
キャップ(3)の押え部(3a)がチタン又はチタン合金製である請求項1に記載のインプラントフィクスチャー用収納容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−218039(P2011−218039A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−92294(P2010−92294)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【出願人】(000181217)株式会社ジーシー (279)
【Fターム(参考)】