説明

インラインローラを取り付けたスタブを有するモジュール式コンベヤアセンブリ

モジュール式コンベヤアセンブリ(10)はインラインローラを付けて用いるコンベヤベルトモジュール(12)を有し、このモジュールは第1と第2のヒンジ部材(30、32)を有する。第1のヒンジ部材(30)はコンベヤの進行方向前方に伸び、第1のヒンジピン(40)を嵌合するためコンベヤの進行方向を横断する軸(42)に沿って広がる第1の空間を定める第1の開口(38)を有する。第2のヒンジ部材(32)は第1のヒンジ部材(30)と反対方向に伸び、第2のヒンジピン(40)を嵌合するためコンベヤの進行方向を横断する軸(42)に沿って広がる第2の空間を定める第2の開口(52)を有する。スタブ(26)は第1のヒンジ部材(30)から伸びてコンベヤの進行方向を横断し、第1の空間の少なくとも一部を取り囲み、第1の空間の回りを回転するようローラ(28)をスタブに回転自在に取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はモジュール式コンベヤベルト及びチェーンに関し、より詳細にはインラインローラを有するコンベヤモジュール及びこのコンベヤモジュールを少なくとも一つ備えるモジュール式コンベヤアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
モジュール式ベルトやチェーンは、フレームによって支えられ、物を搬送すべく駆動される相互接続されたモジュールで構成される。各モジュールはベルトやチェーンがフレームに沿って駆動される際に搬送物を支える支持面を有する。隣接モジュールは、隣接モジュールからベルトの進行方向に伸びるヒンジ部材を貫通して嵌合されるヒンジピンによって相互に接続される。
【0003】
モジュール式ベルトは搬送物をコンベヤの進行方向に搬送できるが、後方のラインプレッシャを低減して搬送物を積載するには問題がある。さらに、摩擦の大きい搬送物を積載すると、ベルトが容易に損傷してしまう場合もある。この問題を解決する周知の方法の1つは、ヒンジピンがローラをヒンジ部材間で支えるように、モジュールを相互に接続しているヒンジピンに直接ローラを回転自在に取り付けることである。このローラは、ヒンジピンの軸とほぼ同軸の回転軸を中心に回転する。ローラの一部がモジュールを越えて(即ち上方及び/又は下方に)広がることが多くの場合望ましいので、必要なローラ径はヒンジピンの位置及びモジュールの高さによって決まる。このため、かかる形状が必ずしも望まれない場合であってもモジュールの上下に広がる大径のローラが多くの場合必要となってしまう。さらに、ローラをピンだけで支えると好ましくないピン摩耗を生ずる場合もある。
【0004】
後方のラインプレッシャを低減するもう一つ別の周知の解決方法は、Arscott(アースコット)に付与された米国特許第4,231,469号に開示されている。アースコットによれば、ローラはモジュール間のローラクレードルによって支持され、ヒンジピンの位置に関係なく搬送物と回転しながら接触するように、このローラはクレードルの上方に伸びている。このローラはベルトと搬送物の間の摩擦を低減する。しかし残念なことに、このローラをクレードルに組み込むことは困難であり、これを組み込むにはローラをクレードル中に差し込み、次に1つの軸又は2つの短軸をクレードル壁を貫通して形成された穴を通し、且つローラ中に滑り込ませることが必要である。さらにまた、この軸はクレードル壁に形成された穴の一つから外れないよう固定する必要もある。
【0005】
【特許文献1】米国特許第4,231,469号
【発明の開示】
【0006】
本発明は、ベルトの損傷を最小限に抑え、搬送物を積載する際の後方のラインプレッシャを低減するモジュール式コンベヤアセンブリを提供する。このモジュール式コンベヤアセンブリはインラインローラと共に使用するコンベヤベルトモジュールを有する。このモジュールは第1と第2のヒンジ部材を有する。第1のヒンジ部材はコンベヤの進行方向前方に伸び、第1のヒンジピンを嵌合するためコンベヤの進行方向を横断する軸に沿って広がる第1の空間を画定する第1の開口を有する。第2のヒンジ部材は第1のヒンジ部材と反対方向に伸び、第2のヒンジピンを嵌合するため、コンベヤの進行方向を横断する軸に沿って広がる第2の空間を画定する第2の開口を有する。スタブは第1のヒンジ部材から伸びてコンベヤの進行方向を横断し、第1の空間の少なくとも一部分を取り囲んで、第1の空間の回りを回転するようローラをスタブ上に回転自在に取り付ける。
【0007】
本発明の全般的な目的は、搬送物やアセンブリに深刻なダメージを与えることなく搬送物を積載可能なベルトモジュール及び該ベルトモジュールから構成されるモジュール式コンベヤアセンブリを提供することにある。この目的は搬送物とコンベヤアセンブリとの間の摩擦を低減するローラを支持するスタブを設けることで達成できる。
【0008】
本発明の別の目的は、ヒンジピンと独立にローラを支えることのできるベルトモジュールを提供することにある。この目的はヒンジピンの軸と関係なくローラ回転軸を定めるスタブを設けることで達成できる。
【0009】
本発明の上記及び他の目的及び効果は以下の説明より明らかとなるであろう。以下の詳細な説明では、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明する。これらの実施形態は本発明の全範囲を表すものではない。本発明が他の実施形態に利用できるのは当然である。従って、本発明の範囲を解釈するには添付の特許請求の範囲を参照すべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1に示したモジュール式コンベヤセンブリ又はベルト10は、連続するベルト10を形成すべく端と端を合わせて組み立てた複数のベルトモジュール12を備える。ヒンジピン40は隣り合うモジュール12を結合し、ベルトの進行方向に枢動可能に接続する。ヒンジピン40の少なくとも一部分を包み込むスタブ26、54は、ベルト10により搬送される搬送物と回転自在に係合するインラインローラ28を支え、ベルト10と搬送物の間の摩擦を低減する。モジュール12又はローラ28がダメージを受ければ、そのダメージを受けた部品だけを交換すればよく効果的である。モジュールの特徴を明らかにするため「前」及び「後」の文言を使用するが、本明細書に記載したモジュール12は本発明の範囲を逸脱することなく、いずれの方向又は方位にも使用できる。
【0011】
モジュール12は、射出成形など当該技術分野で周知の方法を用いて、アセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンなど当該技術分野で周知の材料で形成するのが好ましい。各モジュール12は第1の側端20及び第2の側端22で結合された前端16及び後端18で囲まれた上面24を有する本体14を備える。該上面24は搬送物がベルト10から落下するのを防止するのに効果的である。勿論、該上面24は貫通孔を設け、冷却、通風、及び/又は排出のため空気又は流動体を流すようにしても良い。モジュール本体14は両側端20、22間の距離で決まる幅、及び前端16と後端18間の距離で決まる長さを有する。
【0012】
端16、18、20、22に形成される切欠き34、36は、スタブ26、54によって支えられるローラ28を収納する隣接モジュール12間の空間を定めている。角の切欠き34がモジュール本体14の各々の角に形成され、中央切欠き36が両側端20、22の間で前端16と後端18に形成され、「煉瓦を積む」方法でモジュールを組み立てできるのが望ましい。この「煉瓦を積む」方法では、スタブ26、54の一つによって支えられるローラ28を収納するため、一組の角の切欠き34を1つの中央切欠き36と組み合わせて3つの隣接モジュール12間に1つの空間を定める。勿論、切欠きの数、寸法、位置は所望のローラの数、寸法、位置によって決まる。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、切欠きをモジュールから省いても良い。
【0013】
各々の前端のヒンジ部材30はモジュール本体14の前端16から前方に伸び、ヒンジピン40を嵌合する同軸の開口38を有する。各々の前端ヒンジ部材の開口38は、モジュール12の前端のヒンジ部材30をその先行するモジュール12の後端のヒンジ部材32と枢動可能に結合するヒンジピン40を嵌合するため、進行方向を横断するヒンジピンの中心軸42に沿って広がる空間57(図3に示す)を画定する。
【0014】
モジュール本体14の第2の側端22に最も近い側の前端のヒンジ部材30から伸びる前端のスタブ26は、少なくとも部分的にヒンジピン40を包み込み、それ故に前端のヒンジ部材の開口38によって定まる空間を包み込む。前端のスタブ26は、前端のヒンジ部材30の外側へ横断接面44から垂直方向に、一列に並んだモジュールのうち最も近い隣接モジュール12に向かって伸び、前端のヒンジピンの軸42の上方へ(即ち、モジュールの上面24の方へ)中心をずらしたローラ回転軸を中心に回転するローラ28を支える。この前端のスタブ26は、前端ヒンジ部材の開口38によって画定される空間の上方でローラ28と係合し、搬送物と接触するためローラ28の一部分がモジュールの上面24より上方に広がるようローラ回転軸58をヒンジピンの軸42の上方に上げるのに効果的である。加えて、該スタブ26はローラ28を回転することによりヒンジピン40上に生じる摩耗を低減する。
【0015】
前端のスタブ26は前端ヒンジ部材30に固定された近接端46から遠隔端48まで伸びているのが好ましい。スタブの遠隔端48と近接して形成される放射状に広がるリップ部50は、前端のスタブ26によって支えられるローラ28に係合し、ベルト10を組み立てる際にローラ28が前端のスタブ26から軸方向に滑り落ちるのを防ぐ。
【0016】
また、後端18から後方に伸びる後端のヒンジ部材32は同軸の開口52を有する。前端のヒンジ部材の開口38と同様に、各々の後端のヒンジ部材の開口52は、進行方向を横断するヒンジピンの軸42と同軸の軸方向に広がる空間を画定する。後端のヒンジピンの開口52は、モジュール12の後端のヒンジ部材32と後続のモジュール12の前端のヒンジ部材30を枢動可能に接続するヒンジピン40を嵌合する。
【0017】
モジュール本体14の第1の側端20に最も近い後端のヒンジ部材32から伸びる後端のスタブ54は、少なくとも部分的にヒンジピン40を包み込み、故に後端のヒンジ部材の開口52によって画定される空間を包み込む。後端のスタブ54は前端のスタブ26と反対方向で、かつ後端のヒンジ部材32の外側へ横断接面56から垂直方向に、一列に並んだモジュールのうち最も近い隣接モジュール12に向かって伸び、ヒンジピン40の周り、すなわち、ヒンジピンの軸42、ならびに前端及び後端のヒンジ部材の開口38、52によって画定される軸方向に広がる空間57の周りを回転するローラ28を支持する。前端のスタブ26と同様に、後端のスタブ54は、後端のヒンジ部材の開口52によって画定される空間の上方でローラ28と係合し、搬送物と接触するためローラ28の一部分がモジュールの上面24より上方に広がるようローラ回転軸58をヒンジピンの軸42の上方に持ち上げるのに効果的である。
【0018】
後端のスタブ54は後端ヒンジ部材32に固定された近接端60から遠隔端62まで伸びているのが好ましい。スタブの遠隔端62と近接して形成される放射状に広がるリップ部64は、後端のスタブ54によって支えられるローラ28と係合し、ベルト10を組み立てる際にローラ28が後端のスタブ54から軸方向に滑り落ちるのを防ぐ。
【0019】
ローラ28はベルト10によって搬送される搬送物を支持し、後方のラインプレッシャを低減して搬送物をコンベヤの進行方向に搬送するのを可能とする。ローラ28の少なくとも一部分はモジュールの上面より上方に広がり、ベルト10によって搬送される搬送物と係合する。好ましくは、ローラ28はプラスチックにより成形され、ヒンジピン40及びスタブ26、54の一方を嵌合するため該ローラ28を貫通して形成されるスルーホール66を有する。ローラ28はヒンジピン40の周りを回転し、ベルト10と搬送物の間の摩擦を最小にするとともにベルト10に積載する搬送物の後方ラインプレッシャを低減するのに効果的である。プラスチックのローラを開示したが、例えばエラストマー、金属など本発明の範囲を逸脱せずに個々の用途に適する任意の材料で形成することができる。
【0020】
ベルト10は、隣接モジュール12の各スタブ26、54にローラを差し込み、さらに一方のモジュール12の後端のヒンジ部材の各開口52を一列に並べ、かつ他方のモジュール12の前端のヒンジ部材の複数の各開口38も一列に並べるようにして、モジュール12の一つの後端のヒンジ部材32をそれに隣接するモジュール12の前端のヒンジ部材30と相互にかみ合わせて組み立てられる。次に、一列に並べられたヒンジ部材の開口38、52を通してヒンジピン40を滑り込ませ、隣接モジュール12を相互に枢動可能に結合する。
【0021】
モジュール12は、前端のヒンジピンの軸42の上方へ(即ち、モジュールの上面24の方へ)中心をずらしたローラ回転軸58を中心に回転するローラ28を支えるスタブ26、54を有しているのが望ましい。ただし、ある特定の用途では、前端のヒンジピンの軸42の上方に中心をずらして配置する(図3に示す)、前端のヒンジピンの軸42の下方に中心をずらして配置する(図4に示す)、及び/又は前端のヒンジピンの軸42と同軸とする(図5に示す)ローラ回転軸を中心に回転するローラを支持するスタブを有するモジュールを提供するのが望ましい。
【0022】
図4に示したように、本発明に係るモジュール112は、前端のヒンジピンの軸142の下方に伸びる前端のスタブ126を具備する。このスタブ126は、前端のヒンジピンの軸142の下方へ(即ちモジュールの上面124から離れる方へ)中心をずらしたローラ回転軸を中心に回転するローラ128を回転自在に支持する。このローラ128はモジュール112より下方に広がり、支持面(図示せず)と係合可能であり、モジュール112を有するベルトと支持面の間の摩擦を低減するのに効果的である。無論、このモジュール112は後端のスタブを具備しても良く、例えば上記の如く、後端のヒンジピンの軸の下方の又は同軸の回転軸を有するローラを支持する後端のスタブを具備しても良い。
【0023】
図5に示したように、本発明に係るモジュール212は、前端のヒンジピンの軸242と同軸の前端のスタブ226を具備する。このスタブ226は前端のヒンジピンの軸242と同軸のローラ回転軸を中心に回転するローラ228を回転自在に支持する。このローラ228はモジュール212より上方及び下方に広がる寸法にされ、支持面(図示せず)及び搬送物(図示せず)と係合可能である。この支持面はローラ228を回転し、搬送物の搬送速度を上げるのに効果的である。もちろん、このモジュール212は後端のスタブを具備しても良く、例えば上記の如く、後端のヒンジピンの軸の下方又は同軸の回転軸を有するローラを支持する後端のスタブを具備しても良い。
【0024】
現時点で考えられる本発明の好ましい実施形態を開示し説明したが、添付した特許請求の範囲で規定した本発明の範囲を逸脱しない範囲で様々な変更や修正が為し得ることは当業者であれば明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るモジュール式コンベヤベルトの斜視図である。
【図2】図1のモジュールの斜視図である。
【図3】図2のモジュールの側正面図である。
【図4】図1のベルトに用いるのに適した、モジュールより下方に広がるローラを有するモジュールの側正面図である。
【図5】図1のベルトに用いるのに適した、モジュールより上方及び下方に広がるローラを有するモジュールの側正面図である。
【符号の説明】
【0026】
10 ベルト
12、112、212 モジュール
14 本体
16、18、20、22 側端
24、124 上面
26、54、126、226 スタブ
28、128、228 ローラ
30 前端のヒンジ部材
32 後端のヒンジ部材
34、36 切欠き
38、52 開口
40 ヒンジピン
42、142、242 軸
44、56 横断接面
46 近接端
48、62 遠隔端
50、64 リップ部
58 ローラ回転軸
60 近接端
62 遠隔端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤの進行方向前方に伸び、第1のヒンジピンを嵌合するためコンベヤの進行方向を横断する軸に沿って伸びる第1の空間を画定する第1の開口を有する第1のヒンジ部材と、
該第1のヒンジ部材と反対方向に伸び、第2のヒンジピンを嵌合するためコンベヤの進行方向を横断する軸に沿って伸びる第2の空間を画定する第2の開口を有する第2のヒンジ部材と、
前記第1のヒンジ部材から伸びてコンベヤの進行方向を横断するスタブであって、前記第1の空間の少なくとも一部を取り囲み、該第1の空間の回りを回転するスタブと、
前記空間の回りを回転するよう前記スタブに回転自在に取り付けられたローラと、
を備える、モジュール式コンベヤアセンブリに用いるコンベヤベルトモジュール。
【請求項2】
前記ローラが前記モジュールより上方に広がる請求項1に記載のコンベヤベルトモジュール。
【請求項3】
前記ローラが前記モジュールより下方に広がる請求項1に記載のコンベヤベルトモジュール。
【請求項4】
前記コンベヤベルトモジュールが、側端で結合された前端及び後端によって画定される上面を有し、前記第1のヒンジ部材が該前端から前方に伸び、前記第2のヒンジ部材が該後端から後方に伸びる請求項1に記載のコンベヤベルトモジュール。
【請求項5】
前記ローラの一部分が前記上面より上方に該上面を貫通して広がるよう、該上面が切欠きを有する請求項4に記載のコンベヤベルトモジュール。
【請求項6】
前記スタブが前記第1のヒンジ部材から第1の横断方向に伸び、第2のスタブが前記第2のヒンジ部材から第2の横断方向に伸び、該第1の横断方向が該第2の横断方向と逆方向である請求項1に記載のコンベヤベルトモジュール。
【請求項7】
前記コンベヤベルトモジュールが、少なくとももう一つ別の第1のヒンジ部材及び別の第2のヒンジ部材を有し、該別の第1のヒンジ部材がコンベヤの進行方向前方に伸び、前記第1の開口と同軸の開口を有し、前記第1のヒンジピンを嵌合するためコンベヤの進行方向を横断する軸に沿って伸びる前記第1の空間を画定し、かつ、前記別の第2のヒンジ部材がコンベヤの進行方向前方に伸び、前記第2の開口と同軸の開口を有し、前記第2のヒンジピンを嵌合するためコンベヤの進行方向を横断する軸に沿って伸びる前記第2の空間を画定する請求項1に記載のコンベヤベルトモジュール。
【請求項8】
前記スタブが前記第1のヒンジ部材に固定される近接端及び遠隔端を有し、該遠隔端の近くの該スタブの少なくとも一部分の周りに該スタブから放射状に広がるリップ部が、該スタブから前記ローラが軸方向に滑り落ちるのを防止する請求項1に記載のコンベヤベルトモジュール。
【請求項9】
前記第1の空間が該空間に嵌合されるヒンジピンと同軸の横断軸を定め、前記ローラが該横断軸から中心をずらした回転軸を中心に回転する請求項1に記載のコンベヤベルトモジュール。
【請求項10】
前記コンベヤベルトモジュールが側端で結合される前端及び後端によって画定される上面を有し、前記第1のヒンジ部材が該前端から前方に伸び、前記第2のヒンジ部材が前記後端から後方に伸び、前記回転軸が前記上面の方に中心をずらして置かれる請求項9に記載のコンベヤベルトモジュール。
【請求項11】
前記コンベヤベルトモジュールが側端で結合される前端及び後端によって画定される上面を有し、前記第1のヒンジ部材が該前端から前方に伸び、前記第2のヒンジ部材が前記後端から後方に伸び、前記回転軸が前記上面から離れる方へ中心をずらして置かれる請求項9に記載のコンベヤベルトモジュール。
【請求項12】
コンベヤの進行方向に伸び、第1の開口を有する第1のヒンジ部材と、該第1のヒンジ部材と反対方向に伸び、第2の開口を有する第2のヒンジ部材と、前記第1のヒンジ部材から伸びてコンベヤの進行方向を横断するスタブとを有する第1のコンベヤモジュールと、
コンベヤの進行方向に伸び、第1の開口を有する第1のヒンジ部材と、該第1のヒンジ部材と反対方向に伸び、第2の開口を有する第2のヒンジ部材とを有する第2のコンベヤモジュールと、
前記第1のコンベヤモジュールの前記第1の開口及び前記第2のコンベヤモジュールの前記第2の開口を通って伸びるヒンジピンと、該ヒンジピンの少なくとも一部分を包み込む前記スタブと、
前記ヒンジピンの周りを回転するよう該スタブに回転自在に取り付けられるローラと、を備え、
前記第1のコンベヤモジュールの前記第1の開口が前記第2のコンベヤモジュールの前記第2の開口と実質的に一列に並べられ、前記第1のコンベヤモジュールの前記第1のヒンジ部材から伸びる前記スタブが、前記第2のコンベヤモジュールの前記第2のヒンジ部材の方へ伸びるモジュール式コンベヤアセンブリ。
【請求項13】
前記ローラが前記モジュールより上方に広がる請求項12に記載のモジュール式コンベヤアセンブリ。
【請求項14】
前記ローラが前記モジュールより下方に広がる請求項12に記載のモジュール式コンベヤアセンブリ。
【請求項15】
前記第1のコンベヤモジュールが、側端で結合される前端及び後端によって画定される上面を有し、前記第1のヒンジ部材が該前端から前方に伸び、前記第2のヒンジ部材が該後端から後方に伸びる請求項12に記載のモジュール式コンベヤアセンブリ。
【請求項16】
前記ローラの一部分が前記上面より上方に該上面を貫通して広がるよう、該上面が切欠きを有する請求項15に記載のモジュール式コンベヤアセンブリ。
【請求項17】
前記スタブが前記第1のヒンジ部材から第1の横断方向に伸び、第2のスタブが前記第2のヒンジ部材から第2の横断方向に伸び、該第1の横断方向が該第2の横断方向と逆方向である請求項12に記載のモジュール式コンベヤアセンブリ。
【請求項18】
前記第1のコンベヤモジュールが少なくとももう一つ別の第1のヒンジ部材及び別の第2のヒンジ部材を有し、該別の第1のヒンジ部材がコンベヤの進行方向前方に伸び、前記第1の開口と同軸の開口を有し、前記別の第2のヒンジ部材がコンベヤの進行方向前方に伸び、前記第2の開口と同軸の開口を有する請求項12に記載のモジュール式コンベヤアセンブリ。
【請求項19】
前記スタブが前記第1のヒンジ部材に固定される近接端及び遠隔端を有し、該遠隔端の近くの該スタブの少なくとも一部分の周りに該スタブから放射状に広がるリップ部が、該スタブから前記ローラが軸方向に滑り落ちるのを防止する請求項12に記載のモジュール式コンベヤアセンブリ。
【請求項20】
前記ヒンジピンが横断軸を定め、前記ローラが該横断軸から中心をずらした回転軸を中心に回転する請求項12に記載のモジュール式コンベヤアセンブリ。
【請求項21】
前記コンベヤモジュールが側端で結合される前端及び後端によって画定される上面を有し、前記第1のヒンジ部材が該前端から前方に伸び、前記第2のヒンジ部材が前記後端から後方に伸び、前記回転軸が前記上面の方に中心をずらして置かれる請求項12に記載のモジュール式コンベヤアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−513848(P2007−513848A)
【公表日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−543781(P2006−543781)
【出願日】平成16年3月2日(2004.3.2)
【国際出願番号】PCT/US2004/006155
【国際公開番号】WO2005/061350
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(506224746)レックスノード インダストリーズ, エルエルシー (14)
【氏名又は名称原語表記】Rexnord Industries, LLC
【住所又は居所原語表記】4701 West Greenfield Avenue, Milwaukee, WI 53214−1498, U.S.A.
【Fターム(参考)】