説明

ウイルス捕捉フィルターの遮断率と使用可能時間の改善

【課題】気流に乗り易い浮遊物が樹脂玉集合体を通過するために生じるウイルスや匂いの漏れを減らすウイルス捕捉フィルターを提供する。
【解決手段】作業用マスクの不織布からなる袋状濾過フィルター1を捕捉部4の前に置き呼気を濾過してから樹脂玉集合体を通過するようにする。通気遮断布2と押えクッション5で捕捉部4を固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
インフルエンザ等、空気感染を防ぐマスク。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】特開2011−11031
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特願2009−175827のウイルス捕捉フィルターでは気流に乗り易い浮遊物が樹脂玉集合体を通過するためにウイルスや匂いに漏れが生じていた。パッドではコスト的に高価になる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
特願2009−175827のウイルス捕捉フィルターのウイルス捕捉部とパッドを一体化し、作業用マスクに使用される不織布からなる袋状防塵濾過フィルターをウイルス捕捉部(樹脂玉集合体)の前に置き、吸気が濾過されてからウイルス捕捉部へ入るようにする。その形状の概略を図1に示す。通気性の無い通気遮断布とクッションでウイルス捕捉部を固定すれば、機能的にパッドに変えることができる。
【発明の効果】
【0005】
人込みでは埃が、カビ臭が漂う環境では菌糸が浮遊している。これらの浮遊物は作業用マスクの不織布で濾過し取り除くことが可能である。吸気を濾過し気流に乗り易い埃や菌糸を取り除くことができれば、これらに付着して漏れるウイルスや臭いを減らし遮断率を向上できる。同時に、樹脂玉に付着する埃や菌糸を減らし使用時間を延ばすことができる。
この改善で臭いが強い環境下でもほとんど臭いを感じないまでに遮断率を向上できた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
菌糸の中には不織布を通り抜けるほど細かいものがあるが、不織布を2重にすることで侵入を防げる。不織布に垂直になった菌糸が通過し、2度垂直に通過する確率が低いためと思われる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】ウイルス捕捉フィルターの概略図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気遮断布でウイルス捕捉部と鼻を包み、ウイルス捕捉部と鼻の両脇をクッションで押え、前面、側面、上部隙間からの呼気の侵入を阻止し、ウイルス捕捉部下面に袋状防塵濾過フィルターを設け、ウイルス捕捉部下面より出入りする呼気が、濾過された後、ウイルス捕捉部を通過する構造とするウイルス捕捉フィルター。

【図1】
image rotate