ウェブ材料のログの最初の巻回を形成する機械的装置を備えたウェブ材料のログの形成方法及び機械
巻直し機械は巻回ユニット(1、3、5)と、ウェブ材料(N)の送り路と、各ログの巻回完了時にウェブ材料を切離す分離装置(25)と、上記巻回ユニットに向う巻芯(A)の挿入路と、上記挿入路に挿入された各巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成するのを補助する可動機械的部材(41)とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブ材料のログを製造する方法及び機械に関するものである。排他的ではないが一層特に、本発明はテッシュペーパー、例えばトイレットペーパー、キッチンタオルなどのロールを製造する方法及び機械に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブ材料、例えばキッチンタオル、トイレットペーパーなどのロールを製造する場合、巻直し(rewinding)機械が用いられる。これらの機械には、テッシュペーパーなどの一つ以上の層で形成され、直径の大きなリールから繰り出されたウェブ材料が供給される。予め決めた量のウェブ材料が巻芯に巻回されてログを形成し、ログの軸方向長さは、巻直し機械に供給されたウェブ材料の幅に等しく、この幅は、使用するために企画した小さな完成ロールの軸方向長さより数倍大きい。これらのログは、その後、所望の寸法の個々のロールに切断され、そして包装される。
【0003】
最近の巻直し機械は連続して作動し、すなわちウェブ材料が実質的に一定の速度で供給される。実質的に一定は、ログの巻回の完了時及び後続のログの巻回の開始前に、すなわち交換ステップ中に実質的に変更する必要のない速度を意図している。
【0004】
各ログの巻回の完了時に行われる交換ステップは、ウェブ材料が完成したログの巻回を完了する最後の縁部と後続のログを形成するための新しい巻芯に移さなければならない最初の縁部とを形成するために(好ましくは横断方向の孔あき線に沿って)切断されるステップである。
【0005】
新しいログの巻回を形成しはじめるように、ウェブ材料の開始すなわち最初の縁部を新しい巻芯へ移し、そして最初の縁部を新しい巻芯に接着するために、例えば、管状芯の内側に真空圧を発生させる吸引システムが用いられ、芯の表面には複数の吸引孔が設けられ、これらの吸引孔を介してウェブ材料は引き付けられ、そして芯の円筒状外表面に接着するようにされる。この方法を用いた巻直し機械は特許文献1に記載されている。
【0006】
さらに一般的には、新しい巻芯への開始縁部の固着は接着によって、すなわちウェブ材料の開始自由端部又は一層頻繁には新しい巻芯に接着剤を塗布することによって行われる。このシステムを用いた巻直し機械の例は、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9に記載されている。
【0007】
その他の巻直し機械では、静電荷を用いてウェブ材料の開始自由縁部を巻芯に引き付け、新しいログの最初の巻回を形成させている。このシステムを用いた巻直し機械の例は特許文献10に記載されている。
【0008】
幾つかの場合には、ウェブ材料を引裂くこと、切断すること又は切離すことによって作られたウェブ材料の開始自由縁部の巻回の開始は、圧搾空気の噴流を用いることで促進される。これらの噴流は、接着の線によって巻芯に固着したウェブ材料の最初の巻回の巻き操作を仕上げるのに用いられ得る。この機能のための圧搾空気ノズルの例は特許文献11に記載されている。
【0009】
これら公知の全てのシステムでは、巻直し機械に特に複雑な部材を設ける必要がある。接着剤が用いられる場合には、接着剤分与装置を設ける必要があり、この種の接着剤分与装置は高価な部材でありしかも故障し易い。さらに、接着剤は、完成品の価格に影響を及ぼししかも機械を汚し得る消耗材料であり、しばしばクリーニングや保守作業が必要とされる。
【0010】
巻芯用の最新の接着装置では、接着剤は、円筒状芯の長手方向線に沿って塗布され、この操作には巻直し機械への挿入ステップ中に巻芯の正確な角度タイミングが要求され、その結果プロセス制御の観点からコストが掛かることになる。
【0011】
また、巻芯に接着剤を用いることは、ウェブ材料の最終巻回又は一つ以上の巻回がロールの内芯に接着しているので使用できず、完成品の観点から欠点がある。接着剤の使用はまた、ログを中心芯なしで作る際に取外し可能な管状芯を用いる場合に問題となる。これは、管状芯とウェブ材料の最初の巻回との間に施された接着剤が芯を外すのを困難にさせ、そのため巻直し機械においてその後再使用する前に洗浄する必要があるためである。この目的のために、芯から残っている接着剤及びウェブ材料を除去するために巻回スピンドル又は芯を洗浄する装置も開発されてきた(特許文献12参照)。
【0012】
静電荷の使用は、ウェブ材料の最初の縁部と巻芯との間の適当な接着を得るのに十分なように巻芯及び/又はウェブ材料を帯電させるのが困難であるために現在では用いられていない。さらに、静電荷による接着は、限定された生産速度でのみ可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】US−A−6,595,458
【特許文献2】EP−A−524158
【特許文献3】EP−A−827483
【特許文献4】US−A−4,487、377
【特許文献5】US−A−5,368,252
【特許文献6】US−A−5,979,818
【特許文献7】WO−A−2004046006
【特許文献8】WO−A−20040550520
【特許文献9】EP−A−738231
【特許文献10】WO−A−2005/075328
【特許文献11】GB−A−1,435,525
【特許文献12】US−A−6,752,345
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、上記の欠点を全部又は一部解消する管状巻芯のまわりにウェブ材料のログを形成する方法を提供することにある。
【0015】
本発明の特定の実施形態の目的は、巻芯にウェブ材料の最初の巻回を形成するのに接着剤、空気噴流、静電荷、吸引又はその他の高価な手段の使用を避けることのできる方法を提供することにある。
【0016】
本発明の特定の実施形態の別の目的は、巻芯にウェブ材料の最初の巻回を形成するのに、別の特性例えば空気圧、静電気の手段或いはその他の手段(例えば接着剤の使用を伴う)と可動の機械的手段とを組み合わせて用いることのできる方法を提供することにある。
【0017】
可能な好ましい実施形態では、本発明は、ウェブ材料の最初の巻回が可動機械的部材によって巻芯のまわりに形成される、巻芯のまわりにウェブ材料を巻回する方法を提供する。実際に機械的部材は、ウェブ材料の開始自由縁部が巻芯の円筒状表面に向って引かれ或いは巻芯の円筒状表面に当接して新しいログの最初の巻回を形成または完成するように巻芯に向って引く。
【0018】
本発明の可能な実施形態によれば、本方法は、
自由通路に沿ってウェブ材料を供給するステップと、
ウェブ材料の最初のログを巻回するステップと、
最初のログの巻回操作の完了時に、ウェブ材料を切離して終了縁部及び開始縁部を形成するステップと、
管状巻芯に向ってかつ管状巻芯に対して最初の部分(最初の自由縁部に続くウェブ材料の部分)を引張って最初の巻回を完成させる機械的部材によって新しい巻芯のまわりにウェブ材料の第2のログを巻回し始めるステップと
を含んでいる。
【0019】
一度ウェブ材料の最初の巻回が芯のまわりに形成されると、ウェブ材料は巻芯にしっかりと固着され、そして新しいログの巻回操作が信頼できるに仕方で続けられ得る。
【0020】
本発明の可能な実施形態によれば、交換ステップでは、新しい芯は、ウェブ材料の切離し前に、ウェブ材料の供給通路に沿ってウェブ材料と接触され、そして芯がウェブ材料と接触した後に巻回操作の完了時にウェブ材料は芯とウェブ材料の送り(供給)方向に対して接触点の下流で切離される。
【0021】
巻芯は、変換運動(translational movement)で、好ましくは転動面に沿った転動によって挿入通路に沿って供給され得る。好ましくは、このステップにおける巻芯の送り速度は、ウェブ材料との巻芯の接触点の送り速度がウェブ材料の送り速度とほぼ同じであるようにされる。転動する芯は挿入通路に沿って供給され、そして必要ならば別の手段を用いてウェブ材料を切離した後に、芯のまわりにウェブ材料の最初の開始部分を部分的に巻回させる。この場合、機械的部材は、芯の転動のために送り方向に対して芯の背後に位置されるウェブ材料を芯に向って引張って芯のまわりのウェブ材料の最初の巻回の形成を完了するように制御される。
【0022】
有利な実施形態においては、芯は、一側を転動面に接触させ、他側をウェブ材料に接触させて、有利にはガイド部材と接触し得る好ましくは静止面に沿って転動によって送られ、ガイド部材はウェブ材料の送り速度とほぼ同じ速度で送られる。ウェブ材料の切離し後、ウェブ材料の開始部分は芯と転動面との間に、必要ならば空気噴流、吸引手段などのような付加的な手段を用いて押込まれる。
【0023】
転動面は、ウェブ材料のガイド部材と共に芯を挿入する通路を規定している。機械的部材は、ウェブ材料を切離すことで作られた開始自由縁部を越えて転動させて芯を通路に沿って送った後、機械的部材が芯の上流ですなわち芯の背後(通路における芯の送り方向に対して)で上記通路内に挿入されるように、配置されかつ制御される。機械的部材は、芯の背後に位置されるウェブ材料の部分を可動ガイド部材に向って動かして、転動面に沿って転動している芯のまわりにウェブ材料の開始部分を巻回することでウェブ材料の最初の巻回を形成すなわち完成する。
【0024】
巻直し機械に挿入した新しい巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成させる機械的部材は、芯の動きと同期してアクチュエータによって制御され得る。例えば、芯が予定の位置を通過するのを検出するセンサーを設けることができ、このセンサーはこの検出の関数として、上記機械的部材を動かすアクチュエータ部材を作動する。機械的部材は、接着剤、吸引システム、加圧空気噴流システム或いは静電荷を用いる必要性を避け或いは軽減して、巻直し機械の構造を簡単化し、材料や電力の消費源をなくす。
【0025】
さらに、更なる簡単化を図るために、本発明の好ましい実施形態によれば、機械的部材は受動部材である。受動部材は、アクチュエータによって動かされずに例えば挿入通路に沿って動く巻芯との相互作用で動く部材として構成される。これにより、アクチュエータを設けること、及びその結果機械の他の要素と同期してアクチュエータを制御することは不必要となる。
【0026】
この場合、本発明の好ましい実施形態によれば、本方法では、芯は、機械的部材とインターフェースする送り通路すなわち機械的部材が内側に突出して芯の動きによって少なくとも部分的に接触し動かされる通路に沿って送られる。芯の通過によって機械的部材の動き、例えば振動運動が生じ、巻芯の上流の挿入通路内へ機械的部材を挿入させ、芯に向ってウェブ材料を引き、ウェブ材料の最初の巻回を形成させすなわち完成させる。
【0027】
可能な実施形態では、巻芯が固定面上での転動によって挿入されると、機械的部材は、通路の外側で上記通路に位置決めされた芯の軸線に少なくともほぼ平行な軸線のまわりで回動され得る。好ましくは、機械的部材は、例えば受動部材の場合には上述のように芯と機械的部材との相互作用の結果として、通路に沿って芯の通過と同期して上記軸線のまわりで回転又は振動するようにされる。好ましくは、動きは振動運動であるが、各サイクルにおいて完全な回転を行うように新しい芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成する又は形成させるように機械的部材を構成することも可能である。
【0028】
異なった特徴によれば、本発明は、挿入した各巻芯に対するウェブ材料の固着を簡単化するウェブ材料のログを製造する巻直し機械に関する。
【0029】
本発明の特に有利な実施形態によれば、本機械は、
巻回ユニットと、
ウェブ材料の送り路と、
各ログの巻回完了時にウェブ材料を切離す分離装置と、
巻回ユニットに向う巻芯の挿入通路と、
上記挿入通路に挿入された各巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成させる可動機械的部材と
を有している。
【0030】
本発明の有利な実施形態によれば、可動機械的部材は受動部材であり、すなわち、その動き例えば回転又は振動運動が挿入通路に沿って送られる巻芯との相互作用によって制御されるように構成される。
【0031】
例えば、可能な実施形態によれば、機械的部材は、挿入通路に沿って送られる芯と共動するように構成された、芯の挿入通路にのびる突起部を備えることができる。可動機械的部材の突起部と芯との相互作用により、機械的部材は作動すなわち動き、その結果、挿入通路に挿入された芯のまわりにウェブ材料の開始縁部を過巻回して、静電荷、吸引、接着或いはその他の手段を用いる必要性なしに或いはその必要性を軽減して、ウェブ材料の最初の巻回を完成させ、芯に対するウェブ材料の固着を保証する。
【0032】
機械的部材は、例えば、折畳みアーム、典型的に好ましくは湾曲アームを備えることができ、アームは、芯が芯の挿入通路に沿って機械的部材の作動位置を越えて動く際に、芯と対向する内弧(内輪)を備えている。この振動又は回転アームは、挿入通路に沿って芯の送り方向に対して背後から芯に近接して引く。
【0033】
本発明の可能な好ましい実施形態によれば、機械は、
巻芯の転動面と、
ウェブ材料の送り通路が少なくとも部分的に接触してのびるようにかつまた転動面と共に、芯の挿入通路を形成するように構成した可動ガイド部材、例えばベルト又はローラと、
を有し、巻芯は、転動面及びウェブ材料と接触される。この場合、機械的部材は、少なくとも部分的に上記挿入通路内にのびる挿入路に沿って移動するそれぞれの芯の通路上流に配置されかつ挿入されるように制御される。
【0034】
別の特徴によれば、本発明は、巻芯のまわりにウェブ材料を巻回する方法を提供し、上記巻芯のまわりに、可動機械的部材及び上記可動機械的部材で支持されたブロー部材によって発生された少なくとも一つの気体流、特に空気流を用いてウェブ材料の最初の巻回が形成され、上記気体流によって上記芯の上記最初の巻回の巻回操作が補助される。
【0035】
なお別の特徴によれば、本発明は、巻芯のまわりにウェブ材料を巻回する方法を提供し、上記巻芯のまわりに、可動機械的部材を用いてウェブ材料の最初の巻回が形成され、ウェブ材料が巻回ローラのまわりに送られ、そしてウェブ材料のログの巻回操作の完了時に上記ローラからウェブ材料を引き離させる気体流、特に空気流が発生される。
【0036】
別の特徴によれば、本発明は、
巻回ユニットと、
ウェブ材料の送り路と、
各ログの巻回完了時にウェブ材料を切離す分離装置と、
巻回ユニットに向う巻芯の挿入路と、
を有し、
上記挿入路に挿入された各巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成させる可動機械的部材を設け、
上記機械的部材によって支持され、最初の巻回の巻回操作を助ける気体流、特に空気流を発生する少なくとも一つのブロー部材を設けたこと
を特徴とする巻芯のまわりに巻かれたウェブ材料のログを製造する巻直し機械に関する。機械的部材によって支持されたブロー部材に加えて、或いはブロー部材に代えて、本発明のさらに別の特徴によれば、ウェブ材料のログの巻回操作の完了時に巻回ローラからウェブ材料の開始自由縁部を引き離すのを助けるように上記巻回ローラの円筒状表面から出ていく気体流、特に空気流を発生する装置が設けられ得る。
【0037】
本発明による方法及び機械のさらに別の特徴及び実施形態は、本発明の限定しない幾つかの実施形態を参照して以下に説明され、そして特許請求の範囲にさらに規定される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本発明の実際の限定しない実施形態を示す添付図面及び以下の説明から本発明はより良く理解される。特に、図面において同一又は等価の部品は同じ参照番号で示される。
【図1A】本発明の第1の実施形態の交換動作順序を示す図。
【図1B】本発明の第1の実施形態の交換動作順序を示す図。
【図1C】本発明の第1の実施形態の交換動作順序を示す図。
【図1D】本発明の第1の実施形態の交換動作順序を示す図。
【図1E】本発明の第1の実施形態の交換動作順序を示す図。
【図1F】本発明の第1の実施形態の交換動作順序を示す図。
【図2A】本発明の第2の実施形態の動作順序を示す図。
【図2B】本発明の第2の実施形態の動作順序を示す図。
【図2C】本発明の第2の実施形態の動作順序を示す図。
【図2D】本発明の第2の実施形態の動作順序を示す図。
【図2E】本発明の第2の実施形態の動作順序を示す図。
【図2F】本発明の第2の実施形態の動作順序を示す図。
【図3】図2Bにおける矢印III−IIIに沿った断面図。
【図4】図2Aにおける矢印IV−IVに沿った断面図。
【図5A】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図5B】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図5C】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図5D】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図5E】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図6A】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図6B】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図6C】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図6D】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図6E】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図6F】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図7A】一つの実施形態における機械の動作順序を示す図。
【図7B】一つの実施形態における機械の動作順序を示す図。
【図7C】一つの実施形態における機械の動作順序を示す図。
【図7D】一つの実施形態における機械の動作順序を示す図。
【図7E】一つの実施形態における機械の動作順序を示す図。
【図8】機械的部材の拡大図。
【図8A】ブローノズルを備えた機械的部材の端部の拡大図。
【図9】内部に固定ブロー装置を備えた巻回ローラの長手方向断面図。
【図10】内部に回転ブロー装置を備えた巻回ローラの図9と同じ長手方向断面図。
【発明を実施するための形態】
【0039】
添付図面には、本発明の基礎を成す原理を理解するために必要である巻直し機械の部分に限定した本発明の種々の実施形態における巻直し機械の部材を示している。機械のその他の部分は、特に本明細書の背景技術の欄に記載した先行技術文献(これらの記載内容はすべて本明細書に組み込まれる)に記載されているように、当業者にそれ自体公知の仕方で構成され得る。特に、図面に示す動作順序は巻回ヘッドの部材、すなわちウェブ材料を送り、芯を挿入し、それぞれの管状芯のまわりにウェブ材料の個々のログを順次形成するのに用いられる部材を示している。
【0040】
まず図1A〜図1F、図3及び図4を参照すると、全体を1で示す巻直し機械は巻回ユニット3を有し、巻回ユニット3は、回転軸線1Aのまわりで矢印f1の方向に回転する第1巻回ローラ1と、回転軸線3Aのまわりで矢印f3の方向に回転する第2巻回ローラ3と、回転軸線5Aのまわりで矢印f5の方向に回転する第3巻回ローラ5とを備えている。番号7は振動アームを示し、振動アーム7は、ローラ1、3、5で規定された巻回クレードル内にあるログLの直径画最終寸法まで増大できるようにローラ5を動かし得る。
【0041】
ローラ1、3の間に、ニップ9が形成され、このニップ9を介してウェブ材料N(例えばティシュペーパーのようなセルロースウェブ材料)が通り、孔明け機ユニット(図示していない)を通って送られ、孔明け機ユニットは、ウェブ材料Nを個々の区分又はシートに分割する一連の横方向穴あき線を形成し、これらの区分又はシートはステップを用いた最終段階で、個々に引き離され得る。
【0042】
ウェブ材料Nは、巻回ローラ1のまわりに部分的にのびる送り路に沿って送られ、そしてこの実施形態では摺動面すなわちシューによって適当に支持されたベルト又は互いに平行な一連のベルトで形成された可動ガイド部材13に付着する。ウェブ材料Nのガイド部材13を形成するベルトは、巻回ローラ1をまわって送られ、好ましくはそれぞれの環状溝内に収容され、そして巻回ローラ1の軸線1Aにほぼ平行な軸線15Aのまわりを巻回ローラ1の周速度及びウェブ材料Nの送り速度とほぼ同じ周速度で回転するローラ15のまわって送られる。この速度は好ましくは、巻回サイクル中及び特に交換ステップ中にほぼ不変のままである。
【0043】
ローラ1とローラ15との間で、ガイド部材13を形成するベルトで規定した通路内に、固定カウンタ要素17が配置され、この固定カウンタ要素17は、ガイド部材13を形成するベルト用の摺動及びガイド溝を備え得る。
【0044】
ガイド部材13の下方分岐部の前方に、転動面19がのび、この転動面19は、図3及び図4に例として示すように、互いに平行でしかも相対的に薄い一連のセクション21で形成されている。これらの図には、転動面19を形成するセクション21が示されている。個々のセクション21はローラ3における環状溝内にのび、その都度機械内に挿入された巻回芯の実質的に連続した転動面を形成している。転動面19は、可動ガイド部材13と共に、芯の挿入用の通路23を規定し、上記挿入通路23の入口領域の高さhは通路の残りの部分の高さより僅かに低く、図示していない挿入部材によって挿入された巻芯をその都度弾性変形させるようにしている。実際に、高さhは巻芯の外径より低い。挿入通路23の残りの部分も、ガイド部材13を形成しているベルトに接触して送り路に沿って送られるウェブ材料N及び転動面19にしっかりと接触して種々の巻芯を維持するように、巻芯の外径に対して僅かに低い。
【0045】
挿入通路23の延長部に沿った中間位置には、分離装置25が設けられ、この分離装置25は、各ログの巻回完了時にウェブ材料Nを切離すのに用いられる。分離装置は図4の概略正面図に示されている。分離装置は、ガイド部材13の下方分岐部に沿ったウェブ材料Nの送り方向に対してほぼ90°を成して横方向にのびる共通軸線29のまわりで回動する多数のプレッサー(押圧装置)27によって形成されている。プレッサー27は好ましくは、弾性構造であり、突起部31における振動軸線29に対して反対側にのびるほぼL字形ブラケットの一部を成し、突起部31は、挿入通路23に沿った芯及びウェブ材料Nの送り方向(矢印F)に対して振動軸線29の上流で挿入通路23内へ突出している。参照番号33はピストン・シリンダアクチュエータを表し、このピストン・シリンダアクチュエータ33は、芯の動きに同期して分離装置25を動かししかも角度的に制御する異なる部材に変えてもよく、通常分離装置25を図1Aに示す配列に維持する。例えば、電子制御型電動機を好ましくは分離装置25の振動軸線に整列させて用いることができる。アクチュエータ33(これがピストン・シリンダアクチュエータ、電動機又は別の装置であるかどうか)の作動は、芯の通過によって、例えば特定の位置における芯の通過を検出するセンサーによって生じられる。図1Aには、この機能をもつセンサーを符号32で概略的に示している。このセンサーは光学センサー、光電池、マイクロスイッチなどであり得る。センサー32は、ウェブ材料の切離し及び/又はウェブ材料の切断又は切離し後に芯を(図面を参照して)時計回り方向へ移送するために、反時計回り(図面において)の装置の振動を制御するのに用いられ得る。このようにして、芯を直接、分離装置25の振動運動の作動部材として用いる必要性は低減又は除去される。しかし、いずれの場合も、ウェブ材料の切離しの制御は、より複雑な巻直し機械において生じるような、切離し装置を機械の他の機械的部材と同期化する必要なく、芯の挿入路の特定の部位又は領域を芯が通過する結果として得られる。
【0046】
好ましい実施形態では、単純な弾性部材(ピストン・シリンダアクチュエータ33で構成される空気圧バネのような)が用いられ得、この弾性部材は分離層25を遊び位置に拘束し、作動運動は全体として芯の通過によって制御される。弾性部材には、芯Aが分離装置25を越えて動いた(図1Dから図1Eへ通過した)後、分離装置25の戻りの動きを減衰する緩衝装置が組み込まれ得る。
【0047】
図1Aの遊び位置(状態)においては、プレッサー27の上方端部(必要ならば、柔軟な材料及び/又は摩擦係数の高い材料で被覆される)は、カウンタ要素17に対向した位置で、ガイド部材13に接触して送られるウェブ材料Nからある一定の距離、例えば数mm又は数cmに位置する。プレッサー27の上方端部上には、カウンタ要素17に対してウェブ材料の破断を助ける堅固な又は半堅固なプレートが装着され得る(図2A)。さらに、またカウンタ要素17には切断溝又はカウンタブレードが設けることができ、この場合、好ましくは歯付き輪郭をもつプレッサー27の上方端部は溝内に入り込み、ウェブ材料を破断する。この引裂きシステムは、巻回の完了時に引裂くために通常用いられる横方向孔あき線のないウェブ材料の場合に、特に有利である。
【0048】
分離装置25の下流には可動機械的部材41が設けられ、この可動機械的部材41は、挿入通路23に沿って巻回領域へ向って送られる各巻芯のまわりにおけるウェブ材料の最初の巻回を形成するまたは巻回の形成を助けるように構成されている。この可動機械的部材41は、部材の一部を制限した図3に示す形状を持っている。実際に、この可動機械的部材41は、ウェブ材料Nの送り方向に対してほぼ90°に向けられ、従って分離装置25の振動軸線29及びローラ15、1、3、5の軸線15A、1A、3A、5Aにほぼ平行な軸線45のまわりで回動する多数のブラケット43を備えている。
【0049】
各ブラケット43は突起部43Aを備え、この突起部43Aは、非動作状態すなわち遊び状態において、図1Aに示すように通路23内へ突出する。突起部43Aの他に、各ブラケット43は湾曲アーム43Bを備え、湾曲アーム43Bは図示例では、互いに角度を成した三つの直線部分で形成されているが、湾曲形状でもよく、或いは互いに角度を成したより少数のすなわち二つの直線部分、又は直線部分と曲線部分との連続したもので形成されてもよい。
【0050】
好ましくは、各ブラケット43は、図1Aに示す遊び位置に上記ブラケットを保持する部材と組み合わされる。図1A〜図1Fに示す例では、上記部材はピストン・シリンダアクチュエータ47で構成されているが、機械的バネ、芯の動きと同期して可動部材41を動かしかつ角度制御する部材、或いは単に釣合い重りのような種々の部材を用いることもできる。釣合い重りは、上記可動部材41の適当に寸法決めした部分、例えば部分43Bで構成され得る。
【0051】
上記の機械は以下図1A〜図1Fの順序を参照して例示する仕方で作動する。図1Aには、三つの巻回ローラ1、3、5で形成された巻回クレードルにおけるログLの巻回の最終ステップを示している。新しい巻芯はまだ通路23に挿入されていない。
【0052】
図1Bには後続のステップを示し、それ自体公知の形式の図示していない挿入部材によって通路23内に後続の巻芯Aが挿入されている。例えば厚紙、プラスチック或いは別の柔軟な材料から成る巻芯Aは、転動面19と、ガイド部材13に接触してローラ15のまわりに送られるウェブ材料Nとに加圧接触するように、巻芯の外径より低い高さの通路23内に押込まれる。その結果、芯Aは、ウェブ材料Nとの接触部位で角度を成して、無視できるスリップを伴ってウェブ材料Nの送り速度とほぼ同じ速度に加速する。
【0053】
芯Aは、通路23の内側にのびる挿入路に追従しながら転動面19に沿って転動する。この運動中、芯Aは、分離装置25を形成しているブラケットの突起部31に出会う(図1B)。これらの突起部31は通路23内へ突出しているので、芯Aの移動は、振動点29の(芯の送り方向に対して)上流に位置する突起部31を下方へ押しやる。これにより、分離装置25の矢印f25に沿って(図面における)反時計回り方向に振動が生じる。従って、分離装置25のプレッサー27の上方端部はウェブ材料Nに押し当たり、プレッサー27の曲がった上方端部とウェブ材料Nの反対側に位置したカウンタ部材17(必要ならば柔軟な材料及び/又は高摩擦材料で被覆される)との間に挟まれる。有利には、プレッサー27はガイド部材13を成す平行で離間したベルト間に作用し得、それでウェブ材料Nは、プレッサー27の曲がった上方突起部と好ましくは固定されるカウンタ部材17との間に挟まれる。従って反時計回り方向の振動運動25により、ウェブ材料Nは停止し、或いは送り方向に対して反対方向に僅かに動く。この結果として、ウェブ材料は、図示していない孔あけ装置によって形成された孔あき線の一本に沿って破断され、こうして、ログLにおける巻回を完了する最終自由縁部C及び新しい巻芯Aのまわりに最初に巻かれなければならない最初の自由縁部Tが形成される(図1B)。
【0054】
図1Cにはその次のステップを示し、巻芯Aはプレッサー27に向って通路23に沿って転動し、ウェブ材料Nの最初の自由端部Tに隣接した最初の部分T1は、新しい巻芯Aと分離装置25のプレッサー27との間でループを形成する。巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を巻くのを助けるために、空気の噴流、吸引、静電又はその他の手段のような当業者には知られた手段が用いられ得る。
【0055】
通路23に沿った転動による移動に続いて、巻芯Aはプレッサー27と接触し、そしてガイド部材13(挿入路に沿った巻芯の送り部材を構成している)によって付与された転動の結果として、プレッサー27に推力を作用させる。その結果、これらのプレッサーは、戻り部材33の力に打ち勝って転動面19より下方へ下げられる。これにより、芯Aは分離装置25を越えて移動でき、ウェブ材料のループT1上を転動する(図1D)。
【0056】
図1Eにはその次のステップを示し、巻芯Aは、図1Dに示す位置に対してさらに前進され、ガイド部材13に沿って供給され続けそして最初の縁部Tに隣接して続くウェブ材料の増大する長い長さ部分T1を形成し続けるウェブ材料Nによって180°にわたって包囲され、上記長さ部分T1は転動面19上に位置しているか又は戻し部材33の引張りにより分離装置25のプレッサー27の遊び位置へ戻ることにより僅かに隆起されている。
【0057】
その後図1Fに示すように、芯Aはさらに前方へ動かされ、可動機械的部材41の突起部43Aに当接し、転動面19上を転動する芯の推力の結果として、可動機械的部材41の突起部43Aは転動面19の下方へ下げられ、その結果、対抗する部材47の作用に抗して湾曲アーム43Bが上昇し、この湾曲アーム43Bは、それらの形状により、転動している芯Aの背後から、芯Aと転動面19との間の加圧点の上流に位置されるウェブ材料の縁部T1を取り込んで上昇させる。湾曲アーム43Bのこの振動運動により、新しい巻芯Aのまわりにウェブ材料の最初の巻回を閉じすなわち完成する。
【0058】
実際に、アーム43Bの遠端部は、ウェブ材料が巻回ローラ1と接触し、巻芯Aに接触する領域において、ウェブ材料Nの縁部T1を押すように形状及び寸法が決められる。転動面19に沿ってしかも巻回ローラ3と接触した芯の転動を続けることで、ニップ9を介しての芯の挿入が完了し、この芯は巻回クレードル1、3、5内に取り込まれ、新しい巻芯Aのまわりにそれ自体公知の仕方で巻回されて新しいログが引き続き形成される。
【0059】
上記の説明から、部材25、41の使用が、上部材料の切離し及び各新しい巻芯Aにおける最初の自由端部の巻回の開始の両面に関して先行技術の巻直し機械に比較して機械の構造をいかに根本的に単純化できるかが理解される。切離し及び新しい巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回の形成は両方とも巻芯と機械的部材との相互作用の結果として行われ、これによりアクチュエータを設けなくてよくなり、それぞれのモータを付勢させる必要がなくなり、また他の機械部材、特に芯挿入装置と同期化する必要がなくなる。また、戻し部材33、47の両方又は片方だけを、芯の動きと同期する運動及び制御部材のようなアクチュエータに代えることも可能である。それにも拘わらず、上述の実施形態はこれらアクチュエータ機構がないためにより有利である。
【0060】
図1A〜図1Fに示すものは、本発明で得ることのできる全ての可能な利点を示している。実際に、可動機械的部材41は、ウェブ材料又は一層特にウェブ材料の最初の自由縁部Tに隣接した最初の部分を、各機械サイクルにおいて新しい巻芯に固着するいかなる別の手段の必要性を避けることができる。芯は、接着なしのままにでき、また静電気的に帯電される必要がない。新しい巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回の巻回操作を助ける又は完全にする圧搾空気ノズルは必要とされず、それにより消費、騒音を低減でき、信頼性を高めることができ、さらには機械の価格を低減できる。
【0061】
分離装置25は、機械的部材41がない場合にも用いることができ、そして新しい巻芯にウェブ材料Nを巻回開始するために他の異なるシステムと組み合わせられ得ることが理解されなければならない。例えば、好ましくは受動型の、すなわち挿入路に挿入された新しい芯の推力の結果として振動する機械的要素で表される分離装置25は、芯を接着する又は自由縁部を接着するシステムと組み合わせられ得る。さらに、最初の巻回を巻き始めるのに静電気、吸引或いはブローシステムを用いることができるが、前に説明した理由で機械的装置41が一層有利である。
【0062】
逆に言えば、機械的部材41はまた、図1A〜図1Fに示すものに対して異なる形式の材料を切離すすなわち分離するシステムと組み合わせて用いることもできる。
【0063】
図2A〜図2Fには、本発明による巻直し機械の異なる実施形態を示している。同じ番号は図1A〜図1Fに示す実施形態のものと同じ又は同等の部品を表している。
【0064】
図2A〜図2Fに示す実施形態の例では、ガイド部材13を形成するベルトの組立体及び従って戻りローラ15はない。通路23はこの場合には、転動面19と巻回ローラ1の外部円筒状面との間に形成され、転動面19は、通路23の長手方向にのびる一連の隣接したセクション21で形成されている。この場合、通路はウェブ材料Nの可動ガイド部材を形成している。
【0065】
新しい巻芯Aのまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成又は完成する分離装置25及び可動機械的部材41は設けられ、図1A〜図1Fを参照して説明したように動作する。動作順序は、図1A〜図1Fに関しての上記の説明に基いて図2A〜図2Fの順序で観察すれば、さらに詳細に説明する必要なしに、容易に理解され得る。
【0066】
図5A〜図5Eには、本発明による巻直し機械の別の実施形態の動作順序を示している。同じ番号は、上述の実施形態のものと同じ又は同等の部品を表している。巻回ユニットの構造は図2A〜図2Fに示すものと類似している。三つの巻回ローラ1、3、5が設けられ、巻回ローラ1、3、5にはウェブ材料Nが巻かれ、そして巻回ローラ1のまわりに供給され、ウェブ材料のガイド部材を形成している。ローラ1の外側円筒状面は、転動面19と共に、巻芯Aの挿入用の通路23を形成している。新しい巻芯Aのまわりにウェブ材料Nの最初の巻回を巻く機械的部材41は、図1Aを参照して説明しかつ図3に詳細に示したものと実質的に同様に構成される。機械的部材は、プレッサー27を通すことのできる隙間を備えている。しかし、部材41、25の間の相対距離は、分離装置25の回転軸線を(図面の)左方へ動かし、そして芯の挿入領域に向って通路23をのばすことにより、図示したものより大きくすることができる。このようにして、要素25、41は衝突せず、部材41は図4における要素25に対して示したものと同じような形態にできる。
【0067】
図5A〜図5Eの実施形態は、25で示す分離装置の構成において、図2A〜図2Fの実施形態と異なっている。この場合、分離装置25は、例えば特許文献6に記載されたように構成される。分離装置は、軸線1A、3Aにほぼ平行な軸線のまわりを回転する27で示す多数のプレッサーを有し、これらのプレッサー27は、巻回ローラ1に対してウェブ材料Nを挟む用にセクション21間の自由空間を通って通路23を貫通している。プレッサー27が巻回ローラ1と関連して作用する瞬時におけるプレッサー27の周速度は、ウェブ材料の切離しを生じさせるような速度である。この目的のために、図示した例は、この速度がウェブ材料Nの送り速度より遅い状態を示しており、そのためウェブ材料の切離しは、完了ステップにおいてログLと分離装置25のプレッサー27との間で行われる(図5B)。また、ウエプ材料の送り速度より速い周速度でプレッサー27を動かすこともでき、この場合には、通路23に挿入された新しい巻芯Aとプレッサーとの間でウェブ材料は破断される。
【0068】
ウェブ材料の分離の行われる方法が異なる他に、新しい巻芯Aのまわりにウェブ材料の最初の巻回を巻く操作の開始は、図1A〜図1Fを参照して説明してきた方法と実質的に同じ方法で可動機械的部材41によって行われる。また、この場合、芯と転動面との間へのウェブ材料の差込みを制御しかつ助けるために噴流、吸引、静電荷或いはその他の公知の手段のような付加的な手段を用いることができる。最初の巻回を巻く完成ステップは特に図5D、図5Eに示される。このステップにおいて、特に、芯Aは面19のある長さに沿って転動し、歯すなわち突起部43Aは、アーム43Aを上昇させ、従ってニップ9に入り込む新しい巻芯Aと巻回ローラ1の円筒状面すなわち上記ローラに付着しているウェブ材料Nとの間にウェブ材料Nの縁部のある長さ部分T1を差込ませるように引かれる。
【0069】
図6A〜図6Fには、新しい芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成する機械的部材の動作に関して図1A〜図1Fにおけるものと同様な本発明の実施形態を示している。同じ番号は、上述の実施形態のものと同じ又は同等の部品を表している。図6A〜図6Fの実施形態は、分離装置25の構成が異なる点で、図1A〜図1Fの実施形態と異なっている。この場合、装置25は、ガイド部材13を形成しているベルトが掛けられるローラ1、15とガイド部材13との間に規定された空間内に配置した一連の圧搾空気ノズルによって構成されている。圧搾空気ノズル25は、ガイド部材13の下方分岐部の下方面に付着してすなわち接触して送られるウェブ材料Nに対して方向決めされる。さらに特に、分離装置25を形成しているノズルは、ガイド部材13を形成する平行なベルト間にある自由空間に面しており、それで図6Bに示すようにウェブ材料N上における加圧空気の噴流と相互に作用できるようにしている。
【0070】
巻直し機械の動作は図6A〜図6Fに順番に明瞭に示されている。図6Bにおいて、巻芯Aは通路23内にあり、そして固定面19を転動する。分離装置25は、この場合実質的に分離装置25のノズルのレベルにある好ましくは孔あき線に沿ってウェブ材料を破断させる圧搾空気の噴流を発生することによって作動される。空気の噴流はまた、転動によって送られ続ける巻芯Aのまわりに巻回するのを助けるように最初の縁部Tを下方へ押下げる。
【0071】
図6Cでは、巻芯は分離装置25の位置を通過し、巻芯のまわりにはウェブ材料のほぼ180°にわたるループが上記巻芯と接触して形成されている。ガイド部材13に沿って供給されるウェブ材料は、図1Aへ図1Fの実施形態で既に示したように、芯が機械的部材41に当接するまで巻芯Aの下側を漸次通り、そして突起部43Aを押して、巻芯Aの表面と巻回ローラ1の表面との間に規定された領域においてウェブ材料Nの最初の縁部T1が差し込まれるように、対抗する部材45の作用に対してアーム43Bの(図面において)時計回り方向の回転により上昇させる。
【0072】
図6Fにおいては、新しい巻芯は既に巻回クレードル1、3、5にあり、ログLの最初の部分は形成されており、一方、機械的部材41は戻し部材47の作用の結果として遊び位置に戻っている。
【0073】
本発明の更なる展開は図7A〜図10に示されている。初めに図7A〜図7E及び図8を参照すると、この別の実施形態では、巻直し機械は三つの巻回ローラ1、3、5を備えた巻回ユニットを有し、巻回ローラ5は、振動アーム7によって又は巻回ローラ5を巻回ローラ1、3から離す方向へ動かし得る別の機構によって支持されている。参照番号9は、巻回ローラ1、3の間に形成されたニップを示し、また参照番号19は、例えば櫛状構造体を規定している多数の並置セクション21で構成された転動面を示している。
【0074】
転動面19は、巻回ローラ1の円筒状面と共に巻芯Aを挿入するための通路23を形成している。巻回ローラ1のまわりにはウェブ材料Nが供給され、芯及び矢印f1、f3、f5の方向に回転する巻回ローラ1、3、5によって形成されることになるログに対して回転を与えることによりログLに巻かれる。
【0075】
参照番号25はウェブ材料の切離し部材すなわち分離装置を示し、該装置はプレッサー27を備え、そして例えば特許文献6に記載されたように構成される。切離し部材すなわち分離装置25の動作は特許文献6に詳細に記載されている。
【0076】
通路23に沿って、ニップ9の直ぐ上流の位置には、全体を41で示す機械的部材が配置され、この機械的部材41は、各単一ログLの巻回操作の完了時にウェブ材料Nを切離した後、新しい巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成する機能を備えている。
【0077】
また図8を参照すると、機械的部材41は、多数のブラケット43を備え、これらのブラケット43は、巻回ローラ1、3、5の軸線1A、3A、5Aにほぼ平行な軸線45のまわりで回動するようにされている。軸線45のまわりでの振動によって、ブラケット43は、櫛状構造体を成すセクション21間を通過し、また櫛状構造体を通って分離装置のプレッサー27が入り込み得る。
【0078】
一つの実施形態では、各ブラケット43は突起部43Aを備え、突起部43Aは、非動作時すなわち遊び状態では、図7A〜図7Dに示すように、芯Aを挿入するための通路23内に突出している。突起部43Aの他に、ブラケット43には湾曲アーム43Bが設けられ、これらの湾曲アーム43Bはそれの遠端部にノズル43Cを担持している。実際に、各ブラケットは一つのノズル43Cを担持でき、或いはノズル43Cは、ブラケット43に対して、さらに正確にはブラケット43の湾曲アーム43Bに対して幾つかの部位に固定した単一の横方向管、例えばプラスチック管、金属パイプなどに形成できる。セクション21は、芯の転動を妨げない(芯Aの送り方向における)長さの転動面19に沿ってスロットを備え得るが、転動面19の寸法は、ノズルが巻芯の通過を妨げる或いは巻芯の通過と干渉する程度にまで通路23内に突出しないように、ノズル43Cを形成しているパイプ又は導管を収容するのに十分であるようにされている。有利には湾曲アーム43Bは、ノズル43Cと整列してしかもノズル43Cに対して反対方向に作用するノズル43Dを担持している。実際の実施形態では、プラスチック管は湾曲アーム43Bの端部に固着される。管には、孔が互いにほぼ対向する二つの整列体を成してあけられ、孔の第1の整列体は、湾曲アーム43Bの端部分とほぼ同じ方向に従って方向決めされ、第2の整列体は、第1の整列体に対してほぼ180°回転されている(特に図8Aの拡大図参照)。このようにして、第2の整列体の孔から出て行く空気の噴流は、第1の整列体の孔から出て行く空気の噴流の推力を平衡させ、機械的部材41の動作が規則的となり、異常な反作用がないようにしている。
【0079】
いずれの場合も、ノズル43Cは、どのように設けられるかに関係なく、ブラケット43で及び従って根本的には機械的部材41で支持された可動ブロー部材を形成する。ノズル43Cから出て行く圧搾空気の流れは、それらのノズル43Cを担持している機械的部材43Bの作用と共に、図7A〜図7Eにおける順序を参照して以下に詳細に説明する仕方で、新しいログLの最初の形成ステップにおいて、巻芯Aのまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成するのを助けるように働く。
【0080】
本発明の一実施形態では、巻回ローラ1は円筒状壁1B(図7A及び図7B参照)を備え、円筒状壁1Bには、円筒状面の内側から外側へ向う空気の流れを生じさせる円筒状シェルを規定するように孔1Cが設けられている。図7Bに概略的に示し、そして図9及び図10を参照して更に詳細に説明するように、巻回ローラ1の内側には符号52で概略的に示すブロー装置が設けられている。このブロー装置52は、図7Bにおける位置において固定配置で位置決めされ得、或いは図10を参照して説明する構造体によって以下に説明する目的のために巻回ローラ1の内側に回転できるように装着され得る。巻回ローラ1の内側の代わりに、ブロー装置は、巻回ローラ1に設けた環状通路内に少なくとも部分的に収容された多数の湾曲ブローダクトで構成することができるが、この解決法は、これらの環状通路がログLに巻回されたウェブ材料N上に残す痕跡のために有利ではない。
【0081】
図7A〜図8に示す巻直し機械の動作については以下に簡単に説明するが、詳細については図1〜図6の上述の実施形態の説明でなされている。
【0082】
図7Aには、巻回ローラ1、3、5で形成した巻回クレードルに配置したログLの巻回サイクルの最終ステップを示している。図7Bにおいては、通路23への新しい巻芯Aの挿入が開始される。芯の挿入はそれ自体公知の仕方で行われ、ここでは詳しくは説明しない。分離装置25は、図7Aの位置に対してほぼ190〜200°に回転しており、ログLにおける巻回を完了する最終の自由縁部C及び新しい巻芯Aに巻かれる最初の縁部Tを形成するためにウェブ材料の破断、切断又は切離しを行う。
【0083】
本発明の一実施形態では、分離装置25はある速度で回転し、分離装置25が巻回ローラ1に対して押圧する際に、分離装置25の周速度はウェブ材料Nの速度及び巻回ローラ1の周速度より低い。この速度差によって、ウェブ材料は孔あき線に沿って破断し、芯AとログLとの間の中間位置において縁部T、Cを形成する。
【0084】
図7Bに示す位置においてブロー装置52によって発生した空気の噴流は、最初の自由縁部に隣接したウェブ材料Nの部分の引き離しを助け、上記引き離しは、ウェブ材料のこの部分が分離装置25によって減速されることにより助けられる。
【0085】
図7Cにはその後のステップを示し、分離装置25は転動面19の下方へ引かれ、芯Aは転動面19上を転がり続ける。転動は、芯Aが一側において固定面19と接触し、他側において巻回ロール1の回転円筒状面と接触することによって得られる。初めに、芯Aは面19に直接接触してそして引き続いて最初の縁部Tの直ぐ下流におけるウェブ材料Nの最初の部分と接触して転がり、この場合ウェブ材料のこの部分は面19上に位置し、芯はその上を転がるからである。
【0086】
図7Dにおいては、巻芯Aは機械的部材41の突起部43Aと接触し始める。通路23に沿った芯Aの転動により、芯は突起部43Aを押し、振動軸線45のまわりでブラケット43を備えた機械的部材41を振動させ、それにより、湾曲アーム43Bは上昇し始め、セクション21で形成した櫛状構造体を通って通路23に突出する。
【0087】
図7Eにはその後のステップが示され、湾曲アーム43Bはそれらの最大上昇位置にある。湾曲アームの遠端部は、巻芯Aの外面と巻回ローラ1の円筒状面との間に規定された楔型領域すなわち容積の近くでノズル43Cを担持している。ノズル43Cで発生された空気の噴流は、芯Aの背後のウェブ材料の部分T1に作用する。これらの噴流は、ローラ1の表面(又は更に正確にはローラ1の表面に付着したウェブ材料の部分)と巻芯Aの表面との間におけるウェブ材料の部分T1の結果として漸次上昇及び差込みにより、アーム43Bの(図面において)時計回り方向の振動が生じることにより、上向きに漸次に動く。機械的部材41の動きの結果として動くノズル43Cから放出される空気の噴流で発生される推力は、接着剤を使用する必要なしに、新しい芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回の形成を完了させる。このようにして、ローラ1及び新しい芯Aの対向する面に非常に近接して引張るために、湾曲アーム43Bの端部は特に薄くする必要はない。
【0088】
一度最初の巻回が形成されると、芯Aは、巻回ローラ1、3の間に規定されたニップ9を通って転動し続け、そして巻回クレードル内に挿入され、巻回ローラ5と接触して、図7Aの配列に達するまでに巻回サイクルを完了するようにしている。
【0089】
図9には巻回ローラ1及び孔1Cを備えた円筒状壁1Bの縦断面図を示している。ローラ1内にはチャンバ52が設けられ、図7Bの位置に固定されるか或いは上記位置のまわりで調整できる。チャンバ52は支持シャンク56A、56Bを通ってのびる端部ダクト54によって圧搾空気供給パイプ59に接続される。巻回ローラ1は第1軸受62Aによってシャンク56Aに支持され、シャンク56Aは固定側部パネル58Aで支持されている。反対側において、ローラ1はシャンク56Bに嵌合された第2支持体62Bで支持されている。支持体62Bは、ローラ1の端部フランジに設けた座部に収容され、ローラ1と一体に、軸方向孔57Aを備えたシャンク57が形成され、シャンク56Bの端部ダクト54の伸張部を形成している。軸すなわちシャンク57は、第2固定側部パネル58Bに軸受72によって支持されている。軸受72はフランジ付きスリーブ73内に収容され、フランジ付きスリーブ73はシール75によって、軸方向孔57A及び圧搾空気ダクト59Bとレン通する径方向孔57Bのレベルにおける軸すなわちシャンク57の部分のまわりに環状固定チャンバ77を規定している。ダクト59Bを介して圧搾空気が、ローラ1を回転させる回転軸すなわちシャンク57を通ってチャンバ52内に供給されるように構成されている。参照番号64はローラ1と整列した作動モータを概略的に示している。
【0090】
タイロッド61によりチャンバ52の位置は角度調整され得る。
【0091】
図10には、巻回ローラ1内に収容されたプロー装置52が、角度運動によって、巻回ローラ1の軸線1Aのまわりでウェブ材料Nの供給に追従するように回転する形態を示している。同じ番号は図9におけるものと同じ又は同等の部品を示している。この実施形態においては、シャンク56Aは電子制御型ギヤモータ68の出力軸にねじれ結合され、そして圧搾空気供給用の管又はダクトに接続された軸方向孔を備えている。
【0092】
この形態では、ブロー装置52の設けられるローラ1の内部部分は、モータ64で与えられた巻回ローラ1のほぼ一定速度での回転に対して別個に制御されるタイムシーケンスに従ってギヤモータ68で与えられた動きにより、巻回ローラ1の軸線1Aのまわりを回転するようにされ得る。更に、特に、装置52は、図7Bに示すウェブ材料Nのループが形成される速度と同じ速度で回転するようにされ得、それにより、適当な角度位置に対してウェブ材料のこの部分の動き、例えば、図7Bに示す位置に対してほぼ30°の角度送りに追従するようにしている。
【0093】
上記のブローシステムを用いることにより、(装置52による)巻回ローラ1からのウェブ材料の引き離しが促進され、或いは(ノズル43Cによって)送り方向に対して芯の背後における巻回ローラ1と巻芯Aとの間の空間において最初の縁部Tに隣接したウェブ材料の部分T1の挿入又は差込みが促進される。これら両手段により、機械の効率が高まることになる。この実施形態では両手段は互いに組み合わせて説明してきたが、ブロー装置52のみ又はノズルシステム43Cのみを機械に適用することも可能である。
【0094】
図面は単に、純粋に本発明の実施形態として提供した例を示すだけであり、本発明の概念の範囲から逸脱することなしに形態及び構成において変えることができることが理解される。特許請求の範囲における参照符号は、明細書の記載及び図面を参照して特許請求の範囲を容易に読むことができるようにするためのものであり、特許請求の範囲に記載した保護の範囲を限定するものではない。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブ材料のログを製造する方法及び機械に関するものである。排他的ではないが一層特に、本発明はテッシュペーパー、例えばトイレットペーパー、キッチンタオルなどのロールを製造する方法及び機械に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブ材料、例えばキッチンタオル、トイレットペーパーなどのロールを製造する場合、巻直し(rewinding)機械が用いられる。これらの機械には、テッシュペーパーなどの一つ以上の層で形成され、直径の大きなリールから繰り出されたウェブ材料が供給される。予め決めた量のウェブ材料が巻芯に巻回されてログを形成し、ログの軸方向長さは、巻直し機械に供給されたウェブ材料の幅に等しく、この幅は、使用するために企画した小さな完成ロールの軸方向長さより数倍大きい。これらのログは、その後、所望の寸法の個々のロールに切断され、そして包装される。
【0003】
最近の巻直し機械は連続して作動し、すなわちウェブ材料が実質的に一定の速度で供給される。実質的に一定は、ログの巻回の完了時及び後続のログの巻回の開始前に、すなわち交換ステップ中に実質的に変更する必要のない速度を意図している。
【0004】
各ログの巻回の完了時に行われる交換ステップは、ウェブ材料が完成したログの巻回を完了する最後の縁部と後続のログを形成するための新しい巻芯に移さなければならない最初の縁部とを形成するために(好ましくは横断方向の孔あき線に沿って)切断されるステップである。
【0005】
新しいログの巻回を形成しはじめるように、ウェブ材料の開始すなわち最初の縁部を新しい巻芯へ移し、そして最初の縁部を新しい巻芯に接着するために、例えば、管状芯の内側に真空圧を発生させる吸引システムが用いられ、芯の表面には複数の吸引孔が設けられ、これらの吸引孔を介してウェブ材料は引き付けられ、そして芯の円筒状外表面に接着するようにされる。この方法を用いた巻直し機械は特許文献1に記載されている。
【0006】
さらに一般的には、新しい巻芯への開始縁部の固着は接着によって、すなわちウェブ材料の開始自由端部又は一層頻繁には新しい巻芯に接着剤を塗布することによって行われる。このシステムを用いた巻直し機械の例は、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9に記載されている。
【0007】
その他の巻直し機械では、静電荷を用いてウェブ材料の開始自由縁部を巻芯に引き付け、新しいログの最初の巻回を形成させている。このシステムを用いた巻直し機械の例は特許文献10に記載されている。
【0008】
幾つかの場合には、ウェブ材料を引裂くこと、切断すること又は切離すことによって作られたウェブ材料の開始自由縁部の巻回の開始は、圧搾空気の噴流を用いることで促進される。これらの噴流は、接着の線によって巻芯に固着したウェブ材料の最初の巻回の巻き操作を仕上げるのに用いられ得る。この機能のための圧搾空気ノズルの例は特許文献11に記載されている。
【0009】
これら公知の全てのシステムでは、巻直し機械に特に複雑な部材を設ける必要がある。接着剤が用いられる場合には、接着剤分与装置を設ける必要があり、この種の接着剤分与装置は高価な部材でありしかも故障し易い。さらに、接着剤は、完成品の価格に影響を及ぼししかも機械を汚し得る消耗材料であり、しばしばクリーニングや保守作業が必要とされる。
【0010】
巻芯用の最新の接着装置では、接着剤は、円筒状芯の長手方向線に沿って塗布され、この操作には巻直し機械への挿入ステップ中に巻芯の正確な角度タイミングが要求され、その結果プロセス制御の観点からコストが掛かることになる。
【0011】
また、巻芯に接着剤を用いることは、ウェブ材料の最終巻回又は一つ以上の巻回がロールの内芯に接着しているので使用できず、完成品の観点から欠点がある。接着剤の使用はまた、ログを中心芯なしで作る際に取外し可能な管状芯を用いる場合に問題となる。これは、管状芯とウェブ材料の最初の巻回との間に施された接着剤が芯を外すのを困難にさせ、そのため巻直し機械においてその後再使用する前に洗浄する必要があるためである。この目的のために、芯から残っている接着剤及びウェブ材料を除去するために巻回スピンドル又は芯を洗浄する装置も開発されてきた(特許文献12参照)。
【0012】
静電荷の使用は、ウェブ材料の最初の縁部と巻芯との間の適当な接着を得るのに十分なように巻芯及び/又はウェブ材料を帯電させるのが困難であるために現在では用いられていない。さらに、静電荷による接着は、限定された生産速度でのみ可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】US−A−6,595,458
【特許文献2】EP−A−524158
【特許文献3】EP−A−827483
【特許文献4】US−A−4,487、377
【特許文献5】US−A−5,368,252
【特許文献6】US−A−5,979,818
【特許文献7】WO−A−2004046006
【特許文献8】WO−A−20040550520
【特許文献9】EP−A−738231
【特許文献10】WO−A−2005/075328
【特許文献11】GB−A−1,435,525
【特許文献12】US−A−6,752,345
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、上記の欠点を全部又は一部解消する管状巻芯のまわりにウェブ材料のログを形成する方法を提供することにある。
【0015】
本発明の特定の実施形態の目的は、巻芯にウェブ材料の最初の巻回を形成するのに接着剤、空気噴流、静電荷、吸引又はその他の高価な手段の使用を避けることのできる方法を提供することにある。
【0016】
本発明の特定の実施形態の別の目的は、巻芯にウェブ材料の最初の巻回を形成するのに、別の特性例えば空気圧、静電気の手段或いはその他の手段(例えば接着剤の使用を伴う)と可動の機械的手段とを組み合わせて用いることのできる方法を提供することにある。
【0017】
可能な好ましい実施形態では、本発明は、ウェブ材料の最初の巻回が可動機械的部材によって巻芯のまわりに形成される、巻芯のまわりにウェブ材料を巻回する方法を提供する。実際に機械的部材は、ウェブ材料の開始自由縁部が巻芯の円筒状表面に向って引かれ或いは巻芯の円筒状表面に当接して新しいログの最初の巻回を形成または完成するように巻芯に向って引く。
【0018】
本発明の可能な実施形態によれば、本方法は、
自由通路に沿ってウェブ材料を供給するステップと、
ウェブ材料の最初のログを巻回するステップと、
最初のログの巻回操作の完了時に、ウェブ材料を切離して終了縁部及び開始縁部を形成するステップと、
管状巻芯に向ってかつ管状巻芯に対して最初の部分(最初の自由縁部に続くウェブ材料の部分)を引張って最初の巻回を完成させる機械的部材によって新しい巻芯のまわりにウェブ材料の第2のログを巻回し始めるステップと
を含んでいる。
【0019】
一度ウェブ材料の最初の巻回が芯のまわりに形成されると、ウェブ材料は巻芯にしっかりと固着され、そして新しいログの巻回操作が信頼できるに仕方で続けられ得る。
【0020】
本発明の可能な実施形態によれば、交換ステップでは、新しい芯は、ウェブ材料の切離し前に、ウェブ材料の供給通路に沿ってウェブ材料と接触され、そして芯がウェブ材料と接触した後に巻回操作の完了時にウェブ材料は芯とウェブ材料の送り(供給)方向に対して接触点の下流で切離される。
【0021】
巻芯は、変換運動(translational movement)で、好ましくは転動面に沿った転動によって挿入通路に沿って供給され得る。好ましくは、このステップにおける巻芯の送り速度は、ウェブ材料との巻芯の接触点の送り速度がウェブ材料の送り速度とほぼ同じであるようにされる。転動する芯は挿入通路に沿って供給され、そして必要ならば別の手段を用いてウェブ材料を切離した後に、芯のまわりにウェブ材料の最初の開始部分を部分的に巻回させる。この場合、機械的部材は、芯の転動のために送り方向に対して芯の背後に位置されるウェブ材料を芯に向って引張って芯のまわりのウェブ材料の最初の巻回の形成を完了するように制御される。
【0022】
有利な実施形態においては、芯は、一側を転動面に接触させ、他側をウェブ材料に接触させて、有利にはガイド部材と接触し得る好ましくは静止面に沿って転動によって送られ、ガイド部材はウェブ材料の送り速度とほぼ同じ速度で送られる。ウェブ材料の切離し後、ウェブ材料の開始部分は芯と転動面との間に、必要ならば空気噴流、吸引手段などのような付加的な手段を用いて押込まれる。
【0023】
転動面は、ウェブ材料のガイド部材と共に芯を挿入する通路を規定している。機械的部材は、ウェブ材料を切離すことで作られた開始自由縁部を越えて転動させて芯を通路に沿って送った後、機械的部材が芯の上流ですなわち芯の背後(通路における芯の送り方向に対して)で上記通路内に挿入されるように、配置されかつ制御される。機械的部材は、芯の背後に位置されるウェブ材料の部分を可動ガイド部材に向って動かして、転動面に沿って転動している芯のまわりにウェブ材料の開始部分を巻回することでウェブ材料の最初の巻回を形成すなわち完成する。
【0024】
巻直し機械に挿入した新しい巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成させる機械的部材は、芯の動きと同期してアクチュエータによって制御され得る。例えば、芯が予定の位置を通過するのを検出するセンサーを設けることができ、このセンサーはこの検出の関数として、上記機械的部材を動かすアクチュエータ部材を作動する。機械的部材は、接着剤、吸引システム、加圧空気噴流システム或いは静電荷を用いる必要性を避け或いは軽減して、巻直し機械の構造を簡単化し、材料や電力の消費源をなくす。
【0025】
さらに、更なる簡単化を図るために、本発明の好ましい実施形態によれば、機械的部材は受動部材である。受動部材は、アクチュエータによって動かされずに例えば挿入通路に沿って動く巻芯との相互作用で動く部材として構成される。これにより、アクチュエータを設けること、及びその結果機械の他の要素と同期してアクチュエータを制御することは不必要となる。
【0026】
この場合、本発明の好ましい実施形態によれば、本方法では、芯は、機械的部材とインターフェースする送り通路すなわち機械的部材が内側に突出して芯の動きによって少なくとも部分的に接触し動かされる通路に沿って送られる。芯の通過によって機械的部材の動き、例えば振動運動が生じ、巻芯の上流の挿入通路内へ機械的部材を挿入させ、芯に向ってウェブ材料を引き、ウェブ材料の最初の巻回を形成させすなわち完成させる。
【0027】
可能な実施形態では、巻芯が固定面上での転動によって挿入されると、機械的部材は、通路の外側で上記通路に位置決めされた芯の軸線に少なくともほぼ平行な軸線のまわりで回動され得る。好ましくは、機械的部材は、例えば受動部材の場合には上述のように芯と機械的部材との相互作用の結果として、通路に沿って芯の通過と同期して上記軸線のまわりで回転又は振動するようにされる。好ましくは、動きは振動運動であるが、各サイクルにおいて完全な回転を行うように新しい芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成する又は形成させるように機械的部材を構成することも可能である。
【0028】
異なった特徴によれば、本発明は、挿入した各巻芯に対するウェブ材料の固着を簡単化するウェブ材料のログを製造する巻直し機械に関する。
【0029】
本発明の特に有利な実施形態によれば、本機械は、
巻回ユニットと、
ウェブ材料の送り路と、
各ログの巻回完了時にウェブ材料を切離す分離装置と、
巻回ユニットに向う巻芯の挿入通路と、
上記挿入通路に挿入された各巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成させる可動機械的部材と
を有している。
【0030】
本発明の有利な実施形態によれば、可動機械的部材は受動部材であり、すなわち、その動き例えば回転又は振動運動が挿入通路に沿って送られる巻芯との相互作用によって制御されるように構成される。
【0031】
例えば、可能な実施形態によれば、機械的部材は、挿入通路に沿って送られる芯と共動するように構成された、芯の挿入通路にのびる突起部を備えることができる。可動機械的部材の突起部と芯との相互作用により、機械的部材は作動すなわち動き、その結果、挿入通路に挿入された芯のまわりにウェブ材料の開始縁部を過巻回して、静電荷、吸引、接着或いはその他の手段を用いる必要性なしに或いはその必要性を軽減して、ウェブ材料の最初の巻回を完成させ、芯に対するウェブ材料の固着を保証する。
【0032】
機械的部材は、例えば、折畳みアーム、典型的に好ましくは湾曲アームを備えることができ、アームは、芯が芯の挿入通路に沿って機械的部材の作動位置を越えて動く際に、芯と対向する内弧(内輪)を備えている。この振動又は回転アームは、挿入通路に沿って芯の送り方向に対して背後から芯に近接して引く。
【0033】
本発明の可能な好ましい実施形態によれば、機械は、
巻芯の転動面と、
ウェブ材料の送り通路が少なくとも部分的に接触してのびるようにかつまた転動面と共に、芯の挿入通路を形成するように構成した可動ガイド部材、例えばベルト又はローラと、
を有し、巻芯は、転動面及びウェブ材料と接触される。この場合、機械的部材は、少なくとも部分的に上記挿入通路内にのびる挿入路に沿って移動するそれぞれの芯の通路上流に配置されかつ挿入されるように制御される。
【0034】
別の特徴によれば、本発明は、巻芯のまわりにウェブ材料を巻回する方法を提供し、上記巻芯のまわりに、可動機械的部材及び上記可動機械的部材で支持されたブロー部材によって発生された少なくとも一つの気体流、特に空気流を用いてウェブ材料の最初の巻回が形成され、上記気体流によって上記芯の上記最初の巻回の巻回操作が補助される。
【0035】
なお別の特徴によれば、本発明は、巻芯のまわりにウェブ材料を巻回する方法を提供し、上記巻芯のまわりに、可動機械的部材を用いてウェブ材料の最初の巻回が形成され、ウェブ材料が巻回ローラのまわりに送られ、そしてウェブ材料のログの巻回操作の完了時に上記ローラからウェブ材料を引き離させる気体流、特に空気流が発生される。
【0036】
別の特徴によれば、本発明は、
巻回ユニットと、
ウェブ材料の送り路と、
各ログの巻回完了時にウェブ材料を切離す分離装置と、
巻回ユニットに向う巻芯の挿入路と、
を有し、
上記挿入路に挿入された各巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成させる可動機械的部材を設け、
上記機械的部材によって支持され、最初の巻回の巻回操作を助ける気体流、特に空気流を発生する少なくとも一つのブロー部材を設けたこと
を特徴とする巻芯のまわりに巻かれたウェブ材料のログを製造する巻直し機械に関する。機械的部材によって支持されたブロー部材に加えて、或いはブロー部材に代えて、本発明のさらに別の特徴によれば、ウェブ材料のログの巻回操作の完了時に巻回ローラからウェブ材料の開始自由縁部を引き離すのを助けるように上記巻回ローラの円筒状表面から出ていく気体流、特に空気流を発生する装置が設けられ得る。
【0037】
本発明による方法及び機械のさらに別の特徴及び実施形態は、本発明の限定しない幾つかの実施形態を参照して以下に説明され、そして特許請求の範囲にさらに規定される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本発明の実際の限定しない実施形態を示す添付図面及び以下の説明から本発明はより良く理解される。特に、図面において同一又は等価の部品は同じ参照番号で示される。
【図1A】本発明の第1の実施形態の交換動作順序を示す図。
【図1B】本発明の第1の実施形態の交換動作順序を示す図。
【図1C】本発明の第1の実施形態の交換動作順序を示す図。
【図1D】本発明の第1の実施形態の交換動作順序を示す図。
【図1E】本発明の第1の実施形態の交換動作順序を示す図。
【図1F】本発明の第1の実施形態の交換動作順序を示す図。
【図2A】本発明の第2の実施形態の動作順序を示す図。
【図2B】本発明の第2の実施形態の動作順序を示す図。
【図2C】本発明の第2の実施形態の動作順序を示す図。
【図2D】本発明の第2の実施形態の動作順序を示す図。
【図2E】本発明の第2の実施形態の動作順序を示す図。
【図2F】本発明の第2の実施形態の動作順序を示す図。
【図3】図2Bにおける矢印III−IIIに沿った断面図。
【図4】図2Aにおける矢印IV−IVに沿った断面図。
【図5A】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図5B】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図5C】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図5D】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図5E】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図6A】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図6B】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図6C】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図6D】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図6E】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図6F】本発明の別の実施形態の動作順序を示す図。
【図7A】一つの実施形態における機械の動作順序を示す図。
【図7B】一つの実施形態における機械の動作順序を示す図。
【図7C】一つの実施形態における機械の動作順序を示す図。
【図7D】一つの実施形態における機械の動作順序を示す図。
【図7E】一つの実施形態における機械の動作順序を示す図。
【図8】機械的部材の拡大図。
【図8A】ブローノズルを備えた機械的部材の端部の拡大図。
【図9】内部に固定ブロー装置を備えた巻回ローラの長手方向断面図。
【図10】内部に回転ブロー装置を備えた巻回ローラの図9と同じ長手方向断面図。
【発明を実施するための形態】
【0039】
添付図面には、本発明の基礎を成す原理を理解するために必要である巻直し機械の部分に限定した本発明の種々の実施形態における巻直し機械の部材を示している。機械のその他の部分は、特に本明細書の背景技術の欄に記載した先行技術文献(これらの記載内容はすべて本明細書に組み込まれる)に記載されているように、当業者にそれ自体公知の仕方で構成され得る。特に、図面に示す動作順序は巻回ヘッドの部材、すなわちウェブ材料を送り、芯を挿入し、それぞれの管状芯のまわりにウェブ材料の個々のログを順次形成するのに用いられる部材を示している。
【0040】
まず図1A〜図1F、図3及び図4を参照すると、全体を1で示す巻直し機械は巻回ユニット3を有し、巻回ユニット3は、回転軸線1Aのまわりで矢印f1の方向に回転する第1巻回ローラ1と、回転軸線3Aのまわりで矢印f3の方向に回転する第2巻回ローラ3と、回転軸線5Aのまわりで矢印f5の方向に回転する第3巻回ローラ5とを備えている。番号7は振動アームを示し、振動アーム7は、ローラ1、3、5で規定された巻回クレードル内にあるログLの直径画最終寸法まで増大できるようにローラ5を動かし得る。
【0041】
ローラ1、3の間に、ニップ9が形成され、このニップ9を介してウェブ材料N(例えばティシュペーパーのようなセルロースウェブ材料)が通り、孔明け機ユニット(図示していない)を通って送られ、孔明け機ユニットは、ウェブ材料Nを個々の区分又はシートに分割する一連の横方向穴あき線を形成し、これらの区分又はシートはステップを用いた最終段階で、個々に引き離され得る。
【0042】
ウェブ材料Nは、巻回ローラ1のまわりに部分的にのびる送り路に沿って送られ、そしてこの実施形態では摺動面すなわちシューによって適当に支持されたベルト又は互いに平行な一連のベルトで形成された可動ガイド部材13に付着する。ウェブ材料Nのガイド部材13を形成するベルトは、巻回ローラ1をまわって送られ、好ましくはそれぞれの環状溝内に収容され、そして巻回ローラ1の軸線1Aにほぼ平行な軸線15Aのまわりを巻回ローラ1の周速度及びウェブ材料Nの送り速度とほぼ同じ周速度で回転するローラ15のまわって送られる。この速度は好ましくは、巻回サイクル中及び特に交換ステップ中にほぼ不変のままである。
【0043】
ローラ1とローラ15との間で、ガイド部材13を形成するベルトで規定した通路内に、固定カウンタ要素17が配置され、この固定カウンタ要素17は、ガイド部材13を形成するベルト用の摺動及びガイド溝を備え得る。
【0044】
ガイド部材13の下方分岐部の前方に、転動面19がのび、この転動面19は、図3及び図4に例として示すように、互いに平行でしかも相対的に薄い一連のセクション21で形成されている。これらの図には、転動面19を形成するセクション21が示されている。個々のセクション21はローラ3における環状溝内にのび、その都度機械内に挿入された巻回芯の実質的に連続した転動面を形成している。転動面19は、可動ガイド部材13と共に、芯の挿入用の通路23を規定し、上記挿入通路23の入口領域の高さhは通路の残りの部分の高さより僅かに低く、図示していない挿入部材によって挿入された巻芯をその都度弾性変形させるようにしている。実際に、高さhは巻芯の外径より低い。挿入通路23の残りの部分も、ガイド部材13を形成しているベルトに接触して送り路に沿って送られるウェブ材料N及び転動面19にしっかりと接触して種々の巻芯を維持するように、巻芯の外径に対して僅かに低い。
【0045】
挿入通路23の延長部に沿った中間位置には、分離装置25が設けられ、この分離装置25は、各ログの巻回完了時にウェブ材料Nを切離すのに用いられる。分離装置は図4の概略正面図に示されている。分離装置は、ガイド部材13の下方分岐部に沿ったウェブ材料Nの送り方向に対してほぼ90°を成して横方向にのびる共通軸線29のまわりで回動する多数のプレッサー(押圧装置)27によって形成されている。プレッサー27は好ましくは、弾性構造であり、突起部31における振動軸線29に対して反対側にのびるほぼL字形ブラケットの一部を成し、突起部31は、挿入通路23に沿った芯及びウェブ材料Nの送り方向(矢印F)に対して振動軸線29の上流で挿入通路23内へ突出している。参照番号33はピストン・シリンダアクチュエータを表し、このピストン・シリンダアクチュエータ33は、芯の動きに同期して分離装置25を動かししかも角度的に制御する異なる部材に変えてもよく、通常分離装置25を図1Aに示す配列に維持する。例えば、電子制御型電動機を好ましくは分離装置25の振動軸線に整列させて用いることができる。アクチュエータ33(これがピストン・シリンダアクチュエータ、電動機又は別の装置であるかどうか)の作動は、芯の通過によって、例えば特定の位置における芯の通過を検出するセンサーによって生じられる。図1Aには、この機能をもつセンサーを符号32で概略的に示している。このセンサーは光学センサー、光電池、マイクロスイッチなどであり得る。センサー32は、ウェブ材料の切離し及び/又はウェブ材料の切断又は切離し後に芯を(図面を参照して)時計回り方向へ移送するために、反時計回り(図面において)の装置の振動を制御するのに用いられ得る。このようにして、芯を直接、分離装置25の振動運動の作動部材として用いる必要性は低減又は除去される。しかし、いずれの場合も、ウェブ材料の切離しの制御は、より複雑な巻直し機械において生じるような、切離し装置を機械の他の機械的部材と同期化する必要なく、芯の挿入路の特定の部位又は領域を芯が通過する結果として得られる。
【0046】
好ましい実施形態では、単純な弾性部材(ピストン・シリンダアクチュエータ33で構成される空気圧バネのような)が用いられ得、この弾性部材は分離層25を遊び位置に拘束し、作動運動は全体として芯の通過によって制御される。弾性部材には、芯Aが分離装置25を越えて動いた(図1Dから図1Eへ通過した)後、分離装置25の戻りの動きを減衰する緩衝装置が組み込まれ得る。
【0047】
図1Aの遊び位置(状態)においては、プレッサー27の上方端部(必要ならば、柔軟な材料及び/又は摩擦係数の高い材料で被覆される)は、カウンタ要素17に対向した位置で、ガイド部材13に接触して送られるウェブ材料Nからある一定の距離、例えば数mm又は数cmに位置する。プレッサー27の上方端部上には、カウンタ要素17に対してウェブ材料の破断を助ける堅固な又は半堅固なプレートが装着され得る(図2A)。さらに、またカウンタ要素17には切断溝又はカウンタブレードが設けることができ、この場合、好ましくは歯付き輪郭をもつプレッサー27の上方端部は溝内に入り込み、ウェブ材料を破断する。この引裂きシステムは、巻回の完了時に引裂くために通常用いられる横方向孔あき線のないウェブ材料の場合に、特に有利である。
【0048】
分離装置25の下流には可動機械的部材41が設けられ、この可動機械的部材41は、挿入通路23に沿って巻回領域へ向って送られる各巻芯のまわりにおけるウェブ材料の最初の巻回を形成するまたは巻回の形成を助けるように構成されている。この可動機械的部材41は、部材の一部を制限した図3に示す形状を持っている。実際に、この可動機械的部材41は、ウェブ材料Nの送り方向に対してほぼ90°に向けられ、従って分離装置25の振動軸線29及びローラ15、1、3、5の軸線15A、1A、3A、5Aにほぼ平行な軸線45のまわりで回動する多数のブラケット43を備えている。
【0049】
各ブラケット43は突起部43Aを備え、この突起部43Aは、非動作状態すなわち遊び状態において、図1Aに示すように通路23内へ突出する。突起部43Aの他に、各ブラケット43は湾曲アーム43Bを備え、湾曲アーム43Bは図示例では、互いに角度を成した三つの直線部分で形成されているが、湾曲形状でもよく、或いは互いに角度を成したより少数のすなわち二つの直線部分、又は直線部分と曲線部分との連続したもので形成されてもよい。
【0050】
好ましくは、各ブラケット43は、図1Aに示す遊び位置に上記ブラケットを保持する部材と組み合わされる。図1A〜図1Fに示す例では、上記部材はピストン・シリンダアクチュエータ47で構成されているが、機械的バネ、芯の動きと同期して可動部材41を動かしかつ角度制御する部材、或いは単に釣合い重りのような種々の部材を用いることもできる。釣合い重りは、上記可動部材41の適当に寸法決めした部分、例えば部分43Bで構成され得る。
【0051】
上記の機械は以下図1A〜図1Fの順序を参照して例示する仕方で作動する。図1Aには、三つの巻回ローラ1、3、5で形成された巻回クレードルにおけるログLの巻回の最終ステップを示している。新しい巻芯はまだ通路23に挿入されていない。
【0052】
図1Bには後続のステップを示し、それ自体公知の形式の図示していない挿入部材によって通路23内に後続の巻芯Aが挿入されている。例えば厚紙、プラスチック或いは別の柔軟な材料から成る巻芯Aは、転動面19と、ガイド部材13に接触してローラ15のまわりに送られるウェブ材料Nとに加圧接触するように、巻芯の外径より低い高さの通路23内に押込まれる。その結果、芯Aは、ウェブ材料Nとの接触部位で角度を成して、無視できるスリップを伴ってウェブ材料Nの送り速度とほぼ同じ速度に加速する。
【0053】
芯Aは、通路23の内側にのびる挿入路に追従しながら転動面19に沿って転動する。この運動中、芯Aは、分離装置25を形成しているブラケットの突起部31に出会う(図1B)。これらの突起部31は通路23内へ突出しているので、芯Aの移動は、振動点29の(芯の送り方向に対して)上流に位置する突起部31を下方へ押しやる。これにより、分離装置25の矢印f25に沿って(図面における)反時計回り方向に振動が生じる。従って、分離装置25のプレッサー27の上方端部はウェブ材料Nに押し当たり、プレッサー27の曲がった上方端部とウェブ材料Nの反対側に位置したカウンタ部材17(必要ならば柔軟な材料及び/又は高摩擦材料で被覆される)との間に挟まれる。有利には、プレッサー27はガイド部材13を成す平行で離間したベルト間に作用し得、それでウェブ材料Nは、プレッサー27の曲がった上方突起部と好ましくは固定されるカウンタ部材17との間に挟まれる。従って反時計回り方向の振動運動25により、ウェブ材料Nは停止し、或いは送り方向に対して反対方向に僅かに動く。この結果として、ウェブ材料は、図示していない孔あけ装置によって形成された孔あき線の一本に沿って破断され、こうして、ログLにおける巻回を完了する最終自由縁部C及び新しい巻芯Aのまわりに最初に巻かれなければならない最初の自由縁部Tが形成される(図1B)。
【0054】
図1Cにはその次のステップを示し、巻芯Aはプレッサー27に向って通路23に沿って転動し、ウェブ材料Nの最初の自由端部Tに隣接した最初の部分T1は、新しい巻芯Aと分離装置25のプレッサー27との間でループを形成する。巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を巻くのを助けるために、空気の噴流、吸引、静電又はその他の手段のような当業者には知られた手段が用いられ得る。
【0055】
通路23に沿った転動による移動に続いて、巻芯Aはプレッサー27と接触し、そしてガイド部材13(挿入路に沿った巻芯の送り部材を構成している)によって付与された転動の結果として、プレッサー27に推力を作用させる。その結果、これらのプレッサーは、戻り部材33の力に打ち勝って転動面19より下方へ下げられる。これにより、芯Aは分離装置25を越えて移動でき、ウェブ材料のループT1上を転動する(図1D)。
【0056】
図1Eにはその次のステップを示し、巻芯Aは、図1Dに示す位置に対してさらに前進され、ガイド部材13に沿って供給され続けそして最初の縁部Tに隣接して続くウェブ材料の増大する長い長さ部分T1を形成し続けるウェブ材料Nによって180°にわたって包囲され、上記長さ部分T1は転動面19上に位置しているか又は戻し部材33の引張りにより分離装置25のプレッサー27の遊び位置へ戻ることにより僅かに隆起されている。
【0057】
その後図1Fに示すように、芯Aはさらに前方へ動かされ、可動機械的部材41の突起部43Aに当接し、転動面19上を転動する芯の推力の結果として、可動機械的部材41の突起部43Aは転動面19の下方へ下げられ、その結果、対抗する部材47の作用に抗して湾曲アーム43Bが上昇し、この湾曲アーム43Bは、それらの形状により、転動している芯Aの背後から、芯Aと転動面19との間の加圧点の上流に位置されるウェブ材料の縁部T1を取り込んで上昇させる。湾曲アーム43Bのこの振動運動により、新しい巻芯Aのまわりにウェブ材料の最初の巻回を閉じすなわち完成する。
【0058】
実際に、アーム43Bの遠端部は、ウェブ材料が巻回ローラ1と接触し、巻芯Aに接触する領域において、ウェブ材料Nの縁部T1を押すように形状及び寸法が決められる。転動面19に沿ってしかも巻回ローラ3と接触した芯の転動を続けることで、ニップ9を介しての芯の挿入が完了し、この芯は巻回クレードル1、3、5内に取り込まれ、新しい巻芯Aのまわりにそれ自体公知の仕方で巻回されて新しいログが引き続き形成される。
【0059】
上記の説明から、部材25、41の使用が、上部材料の切離し及び各新しい巻芯Aにおける最初の自由端部の巻回の開始の両面に関して先行技術の巻直し機械に比較して機械の構造をいかに根本的に単純化できるかが理解される。切離し及び新しい巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回の形成は両方とも巻芯と機械的部材との相互作用の結果として行われ、これによりアクチュエータを設けなくてよくなり、それぞれのモータを付勢させる必要がなくなり、また他の機械部材、特に芯挿入装置と同期化する必要がなくなる。また、戻し部材33、47の両方又は片方だけを、芯の動きと同期する運動及び制御部材のようなアクチュエータに代えることも可能である。それにも拘わらず、上述の実施形態はこれらアクチュエータ機構がないためにより有利である。
【0060】
図1A〜図1Fに示すものは、本発明で得ることのできる全ての可能な利点を示している。実際に、可動機械的部材41は、ウェブ材料又は一層特にウェブ材料の最初の自由縁部Tに隣接した最初の部分を、各機械サイクルにおいて新しい巻芯に固着するいかなる別の手段の必要性を避けることができる。芯は、接着なしのままにでき、また静電気的に帯電される必要がない。新しい巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回の巻回操作を助ける又は完全にする圧搾空気ノズルは必要とされず、それにより消費、騒音を低減でき、信頼性を高めることができ、さらには機械の価格を低減できる。
【0061】
分離装置25は、機械的部材41がない場合にも用いることができ、そして新しい巻芯にウェブ材料Nを巻回開始するために他の異なるシステムと組み合わせられ得ることが理解されなければならない。例えば、好ましくは受動型の、すなわち挿入路に挿入された新しい芯の推力の結果として振動する機械的要素で表される分離装置25は、芯を接着する又は自由縁部を接着するシステムと組み合わせられ得る。さらに、最初の巻回を巻き始めるのに静電気、吸引或いはブローシステムを用いることができるが、前に説明した理由で機械的装置41が一層有利である。
【0062】
逆に言えば、機械的部材41はまた、図1A〜図1Fに示すものに対して異なる形式の材料を切離すすなわち分離するシステムと組み合わせて用いることもできる。
【0063】
図2A〜図2Fには、本発明による巻直し機械の異なる実施形態を示している。同じ番号は図1A〜図1Fに示す実施形態のものと同じ又は同等の部品を表している。
【0064】
図2A〜図2Fに示す実施形態の例では、ガイド部材13を形成するベルトの組立体及び従って戻りローラ15はない。通路23はこの場合には、転動面19と巻回ローラ1の外部円筒状面との間に形成され、転動面19は、通路23の長手方向にのびる一連の隣接したセクション21で形成されている。この場合、通路はウェブ材料Nの可動ガイド部材を形成している。
【0065】
新しい巻芯Aのまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成又は完成する分離装置25及び可動機械的部材41は設けられ、図1A〜図1Fを参照して説明したように動作する。動作順序は、図1A〜図1Fに関しての上記の説明に基いて図2A〜図2Fの順序で観察すれば、さらに詳細に説明する必要なしに、容易に理解され得る。
【0066】
図5A〜図5Eには、本発明による巻直し機械の別の実施形態の動作順序を示している。同じ番号は、上述の実施形態のものと同じ又は同等の部品を表している。巻回ユニットの構造は図2A〜図2Fに示すものと類似している。三つの巻回ローラ1、3、5が設けられ、巻回ローラ1、3、5にはウェブ材料Nが巻かれ、そして巻回ローラ1のまわりに供給され、ウェブ材料のガイド部材を形成している。ローラ1の外側円筒状面は、転動面19と共に、巻芯Aの挿入用の通路23を形成している。新しい巻芯Aのまわりにウェブ材料Nの最初の巻回を巻く機械的部材41は、図1Aを参照して説明しかつ図3に詳細に示したものと実質的に同様に構成される。機械的部材は、プレッサー27を通すことのできる隙間を備えている。しかし、部材41、25の間の相対距離は、分離装置25の回転軸線を(図面の)左方へ動かし、そして芯の挿入領域に向って通路23をのばすことにより、図示したものより大きくすることができる。このようにして、要素25、41は衝突せず、部材41は図4における要素25に対して示したものと同じような形態にできる。
【0067】
図5A〜図5Eの実施形態は、25で示す分離装置の構成において、図2A〜図2Fの実施形態と異なっている。この場合、分離装置25は、例えば特許文献6に記載されたように構成される。分離装置は、軸線1A、3Aにほぼ平行な軸線のまわりを回転する27で示す多数のプレッサーを有し、これらのプレッサー27は、巻回ローラ1に対してウェブ材料Nを挟む用にセクション21間の自由空間を通って通路23を貫通している。プレッサー27が巻回ローラ1と関連して作用する瞬時におけるプレッサー27の周速度は、ウェブ材料の切離しを生じさせるような速度である。この目的のために、図示した例は、この速度がウェブ材料Nの送り速度より遅い状態を示しており、そのためウェブ材料の切離しは、完了ステップにおいてログLと分離装置25のプレッサー27との間で行われる(図5B)。また、ウエプ材料の送り速度より速い周速度でプレッサー27を動かすこともでき、この場合には、通路23に挿入された新しい巻芯Aとプレッサーとの間でウェブ材料は破断される。
【0068】
ウェブ材料の分離の行われる方法が異なる他に、新しい巻芯Aのまわりにウェブ材料の最初の巻回を巻く操作の開始は、図1A〜図1Fを参照して説明してきた方法と実質的に同じ方法で可動機械的部材41によって行われる。また、この場合、芯と転動面との間へのウェブ材料の差込みを制御しかつ助けるために噴流、吸引、静電荷或いはその他の公知の手段のような付加的な手段を用いることができる。最初の巻回を巻く完成ステップは特に図5D、図5Eに示される。このステップにおいて、特に、芯Aは面19のある長さに沿って転動し、歯すなわち突起部43Aは、アーム43Aを上昇させ、従ってニップ9に入り込む新しい巻芯Aと巻回ローラ1の円筒状面すなわち上記ローラに付着しているウェブ材料Nとの間にウェブ材料Nの縁部のある長さ部分T1を差込ませるように引かれる。
【0069】
図6A〜図6Fには、新しい芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成する機械的部材の動作に関して図1A〜図1Fにおけるものと同様な本発明の実施形態を示している。同じ番号は、上述の実施形態のものと同じ又は同等の部品を表している。図6A〜図6Fの実施形態は、分離装置25の構成が異なる点で、図1A〜図1Fの実施形態と異なっている。この場合、装置25は、ガイド部材13を形成しているベルトが掛けられるローラ1、15とガイド部材13との間に規定された空間内に配置した一連の圧搾空気ノズルによって構成されている。圧搾空気ノズル25は、ガイド部材13の下方分岐部の下方面に付着してすなわち接触して送られるウェブ材料Nに対して方向決めされる。さらに特に、分離装置25を形成しているノズルは、ガイド部材13を形成する平行なベルト間にある自由空間に面しており、それで図6Bに示すようにウェブ材料N上における加圧空気の噴流と相互に作用できるようにしている。
【0070】
巻直し機械の動作は図6A〜図6Fに順番に明瞭に示されている。図6Bにおいて、巻芯Aは通路23内にあり、そして固定面19を転動する。分離装置25は、この場合実質的に分離装置25のノズルのレベルにある好ましくは孔あき線に沿ってウェブ材料を破断させる圧搾空気の噴流を発生することによって作動される。空気の噴流はまた、転動によって送られ続ける巻芯Aのまわりに巻回するのを助けるように最初の縁部Tを下方へ押下げる。
【0071】
図6Cでは、巻芯は分離装置25の位置を通過し、巻芯のまわりにはウェブ材料のほぼ180°にわたるループが上記巻芯と接触して形成されている。ガイド部材13に沿って供給されるウェブ材料は、図1Aへ図1Fの実施形態で既に示したように、芯が機械的部材41に当接するまで巻芯Aの下側を漸次通り、そして突起部43Aを押して、巻芯Aの表面と巻回ローラ1の表面との間に規定された領域においてウェブ材料Nの最初の縁部T1が差し込まれるように、対抗する部材45の作用に対してアーム43Bの(図面において)時計回り方向の回転により上昇させる。
【0072】
図6Fにおいては、新しい巻芯は既に巻回クレードル1、3、5にあり、ログLの最初の部分は形成されており、一方、機械的部材41は戻し部材47の作用の結果として遊び位置に戻っている。
【0073】
本発明の更なる展開は図7A〜図10に示されている。初めに図7A〜図7E及び図8を参照すると、この別の実施形態では、巻直し機械は三つの巻回ローラ1、3、5を備えた巻回ユニットを有し、巻回ローラ5は、振動アーム7によって又は巻回ローラ5を巻回ローラ1、3から離す方向へ動かし得る別の機構によって支持されている。参照番号9は、巻回ローラ1、3の間に形成されたニップを示し、また参照番号19は、例えば櫛状構造体を規定している多数の並置セクション21で構成された転動面を示している。
【0074】
転動面19は、巻回ローラ1の円筒状面と共に巻芯Aを挿入するための通路23を形成している。巻回ローラ1のまわりにはウェブ材料Nが供給され、芯及び矢印f1、f3、f5の方向に回転する巻回ローラ1、3、5によって形成されることになるログに対して回転を与えることによりログLに巻かれる。
【0075】
参照番号25はウェブ材料の切離し部材すなわち分離装置を示し、該装置はプレッサー27を備え、そして例えば特許文献6に記載されたように構成される。切離し部材すなわち分離装置25の動作は特許文献6に詳細に記載されている。
【0076】
通路23に沿って、ニップ9の直ぐ上流の位置には、全体を41で示す機械的部材が配置され、この機械的部材41は、各単一ログLの巻回操作の完了時にウェブ材料Nを切離した後、新しい巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成する機能を備えている。
【0077】
また図8を参照すると、機械的部材41は、多数のブラケット43を備え、これらのブラケット43は、巻回ローラ1、3、5の軸線1A、3A、5Aにほぼ平行な軸線45のまわりで回動するようにされている。軸線45のまわりでの振動によって、ブラケット43は、櫛状構造体を成すセクション21間を通過し、また櫛状構造体を通って分離装置のプレッサー27が入り込み得る。
【0078】
一つの実施形態では、各ブラケット43は突起部43Aを備え、突起部43Aは、非動作時すなわち遊び状態では、図7A〜図7Dに示すように、芯Aを挿入するための通路23内に突出している。突起部43Aの他に、ブラケット43には湾曲アーム43Bが設けられ、これらの湾曲アーム43Bはそれの遠端部にノズル43Cを担持している。実際に、各ブラケットは一つのノズル43Cを担持でき、或いはノズル43Cは、ブラケット43に対して、さらに正確にはブラケット43の湾曲アーム43Bに対して幾つかの部位に固定した単一の横方向管、例えばプラスチック管、金属パイプなどに形成できる。セクション21は、芯の転動を妨げない(芯Aの送り方向における)長さの転動面19に沿ってスロットを備え得るが、転動面19の寸法は、ノズルが巻芯の通過を妨げる或いは巻芯の通過と干渉する程度にまで通路23内に突出しないように、ノズル43Cを形成しているパイプ又は導管を収容するのに十分であるようにされている。有利には湾曲アーム43Bは、ノズル43Cと整列してしかもノズル43Cに対して反対方向に作用するノズル43Dを担持している。実際の実施形態では、プラスチック管は湾曲アーム43Bの端部に固着される。管には、孔が互いにほぼ対向する二つの整列体を成してあけられ、孔の第1の整列体は、湾曲アーム43Bの端部分とほぼ同じ方向に従って方向決めされ、第2の整列体は、第1の整列体に対してほぼ180°回転されている(特に図8Aの拡大図参照)。このようにして、第2の整列体の孔から出て行く空気の噴流は、第1の整列体の孔から出て行く空気の噴流の推力を平衡させ、機械的部材41の動作が規則的となり、異常な反作用がないようにしている。
【0079】
いずれの場合も、ノズル43Cは、どのように設けられるかに関係なく、ブラケット43で及び従って根本的には機械的部材41で支持された可動ブロー部材を形成する。ノズル43Cから出て行く圧搾空気の流れは、それらのノズル43Cを担持している機械的部材43Bの作用と共に、図7A〜図7Eにおける順序を参照して以下に詳細に説明する仕方で、新しいログLの最初の形成ステップにおいて、巻芯Aのまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成するのを助けるように働く。
【0080】
本発明の一実施形態では、巻回ローラ1は円筒状壁1B(図7A及び図7B参照)を備え、円筒状壁1Bには、円筒状面の内側から外側へ向う空気の流れを生じさせる円筒状シェルを規定するように孔1Cが設けられている。図7Bに概略的に示し、そして図9及び図10を参照して更に詳細に説明するように、巻回ローラ1の内側には符号52で概略的に示すブロー装置が設けられている。このブロー装置52は、図7Bにおける位置において固定配置で位置決めされ得、或いは図10を参照して説明する構造体によって以下に説明する目的のために巻回ローラ1の内側に回転できるように装着され得る。巻回ローラ1の内側の代わりに、ブロー装置は、巻回ローラ1に設けた環状通路内に少なくとも部分的に収容された多数の湾曲ブローダクトで構成することができるが、この解決法は、これらの環状通路がログLに巻回されたウェブ材料N上に残す痕跡のために有利ではない。
【0081】
図7A〜図8に示す巻直し機械の動作については以下に簡単に説明するが、詳細については図1〜図6の上述の実施形態の説明でなされている。
【0082】
図7Aには、巻回ローラ1、3、5で形成した巻回クレードルに配置したログLの巻回サイクルの最終ステップを示している。図7Bにおいては、通路23への新しい巻芯Aの挿入が開始される。芯の挿入はそれ自体公知の仕方で行われ、ここでは詳しくは説明しない。分離装置25は、図7Aの位置に対してほぼ190〜200°に回転しており、ログLにおける巻回を完了する最終の自由縁部C及び新しい巻芯Aに巻かれる最初の縁部Tを形成するためにウェブ材料の破断、切断又は切離しを行う。
【0083】
本発明の一実施形態では、分離装置25はある速度で回転し、分離装置25が巻回ローラ1に対して押圧する際に、分離装置25の周速度はウェブ材料Nの速度及び巻回ローラ1の周速度より低い。この速度差によって、ウェブ材料は孔あき線に沿って破断し、芯AとログLとの間の中間位置において縁部T、Cを形成する。
【0084】
図7Bに示す位置においてブロー装置52によって発生した空気の噴流は、最初の自由縁部に隣接したウェブ材料Nの部分の引き離しを助け、上記引き離しは、ウェブ材料のこの部分が分離装置25によって減速されることにより助けられる。
【0085】
図7Cにはその後のステップを示し、分離装置25は転動面19の下方へ引かれ、芯Aは転動面19上を転がり続ける。転動は、芯Aが一側において固定面19と接触し、他側において巻回ロール1の回転円筒状面と接触することによって得られる。初めに、芯Aは面19に直接接触してそして引き続いて最初の縁部Tの直ぐ下流におけるウェブ材料Nの最初の部分と接触して転がり、この場合ウェブ材料のこの部分は面19上に位置し、芯はその上を転がるからである。
【0086】
図7Dにおいては、巻芯Aは機械的部材41の突起部43Aと接触し始める。通路23に沿った芯Aの転動により、芯は突起部43Aを押し、振動軸線45のまわりでブラケット43を備えた機械的部材41を振動させ、それにより、湾曲アーム43Bは上昇し始め、セクション21で形成した櫛状構造体を通って通路23に突出する。
【0087】
図7Eにはその後のステップが示され、湾曲アーム43Bはそれらの最大上昇位置にある。湾曲アームの遠端部は、巻芯Aの外面と巻回ローラ1の円筒状面との間に規定された楔型領域すなわち容積の近くでノズル43Cを担持している。ノズル43Cで発生された空気の噴流は、芯Aの背後のウェブ材料の部分T1に作用する。これらの噴流は、ローラ1の表面(又は更に正確にはローラ1の表面に付着したウェブ材料の部分)と巻芯Aの表面との間におけるウェブ材料の部分T1の結果として漸次上昇及び差込みにより、アーム43Bの(図面において)時計回り方向の振動が生じることにより、上向きに漸次に動く。機械的部材41の動きの結果として動くノズル43Cから放出される空気の噴流で発生される推力は、接着剤を使用する必要なしに、新しい芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回の形成を完了させる。このようにして、ローラ1及び新しい芯Aの対向する面に非常に近接して引張るために、湾曲アーム43Bの端部は特に薄くする必要はない。
【0088】
一度最初の巻回が形成されると、芯Aは、巻回ローラ1、3の間に規定されたニップ9を通って転動し続け、そして巻回クレードル内に挿入され、巻回ローラ5と接触して、図7Aの配列に達するまでに巻回サイクルを完了するようにしている。
【0089】
図9には巻回ローラ1及び孔1Cを備えた円筒状壁1Bの縦断面図を示している。ローラ1内にはチャンバ52が設けられ、図7Bの位置に固定されるか或いは上記位置のまわりで調整できる。チャンバ52は支持シャンク56A、56Bを通ってのびる端部ダクト54によって圧搾空気供給パイプ59に接続される。巻回ローラ1は第1軸受62Aによってシャンク56Aに支持され、シャンク56Aは固定側部パネル58Aで支持されている。反対側において、ローラ1はシャンク56Bに嵌合された第2支持体62Bで支持されている。支持体62Bは、ローラ1の端部フランジに設けた座部に収容され、ローラ1と一体に、軸方向孔57Aを備えたシャンク57が形成され、シャンク56Bの端部ダクト54の伸張部を形成している。軸すなわちシャンク57は、第2固定側部パネル58Bに軸受72によって支持されている。軸受72はフランジ付きスリーブ73内に収容され、フランジ付きスリーブ73はシール75によって、軸方向孔57A及び圧搾空気ダクト59Bとレン通する径方向孔57Bのレベルにおける軸すなわちシャンク57の部分のまわりに環状固定チャンバ77を規定している。ダクト59Bを介して圧搾空気が、ローラ1を回転させる回転軸すなわちシャンク57を通ってチャンバ52内に供給されるように構成されている。参照番号64はローラ1と整列した作動モータを概略的に示している。
【0090】
タイロッド61によりチャンバ52の位置は角度調整され得る。
【0091】
図10には、巻回ローラ1内に収容されたプロー装置52が、角度運動によって、巻回ローラ1の軸線1Aのまわりでウェブ材料Nの供給に追従するように回転する形態を示している。同じ番号は図9におけるものと同じ又は同等の部品を示している。この実施形態においては、シャンク56Aは電子制御型ギヤモータ68の出力軸にねじれ結合され、そして圧搾空気供給用の管又はダクトに接続された軸方向孔を備えている。
【0092】
この形態では、ブロー装置52の設けられるローラ1の内部部分は、モータ64で与えられた巻回ローラ1のほぼ一定速度での回転に対して別個に制御されるタイムシーケンスに従ってギヤモータ68で与えられた動きにより、巻回ローラ1の軸線1Aのまわりを回転するようにされ得る。更に、特に、装置52は、図7Bに示すウェブ材料Nのループが形成される速度と同じ速度で回転するようにされ得、それにより、適当な角度位置に対してウェブ材料のこの部分の動き、例えば、図7Bに示す位置に対してほぼ30°の角度送りに追従するようにしている。
【0093】
上記のブローシステムを用いることにより、(装置52による)巻回ローラ1からのウェブ材料の引き離しが促進され、或いは(ノズル43Cによって)送り方向に対して芯の背後における巻回ローラ1と巻芯Aとの間の空間において最初の縁部Tに隣接したウェブ材料の部分T1の挿入又は差込みが促進される。これら両手段により、機械の効率が高まることになる。この実施形態では両手段は互いに組み合わせて説明してきたが、ブロー装置52のみ又はノズルシステム43Cのみを機械に適用することも可能である。
【0094】
図面は単に、純粋に本発明の実施形態として提供した例を示すだけであり、本発明の概念の範囲から逸脱することなしに形態及び構成において変えることができることが理解される。特許請求の範囲における参照符号は、明細書の記載及び図面を参照して特許請求の範囲を容易に読むことができるようにするためのものであり、特許請求の範囲に記載した保護の範囲を限定するものではない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブ材料の最初の巻回が可動機械的部材によって巻芯のまわりに形成されることを特徴とする、巻芯のまわりにウェブ材料を巻回する方法。
【請求項2】
送り路に沿ってウェブ材料を供給するステップと、
ウェブ材料の最初のログを巻回するステップと、
最初のログの巻回操作の完了時に、ウェブ材料を切離して終了縁部及び開始縁部を形成するステップと、
上記可動機械的部材によって新しい巻芯のまわりにウェブ材料の第2のログを巻回し始めるステップと
を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
新しい芯が上記送り路に沿ってウェブ材料と接触して運ばれ、
上記ログの巻回操作の完了時に、新しい芯との接触点の下流でウェブ材料が切離されて、上記最初の縁部を形成すること
を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
上記巻芯がウェブ材料と接触して転動しながら送られ、接触点における巻芯の送り速度がウェブ材料の送り速度とほぼ同じであり、
芯の送り運動により、上記芯のまわりにウェブ材料の最初の部分を部分的に巻回させ、
上記機械的部材が、上記芯のまわりのウェブ材料の最初の巻回の形成を完了すること
を特徴とする請求項3記載の方法。
【請求項5】
上記機械的部材が、ウェブ材料と新しい芯との間の最初の接触領域の上流のウェブ材料と芯の外面との間にウェブ材料の最初の部分を動かすことを特徴とする請求項4記載の方法。
【請求項6】
上記機械的部材が上記芯の背後に動き、芯とウェブ材料の送り方向に対して上記芯の上流に位置したウェブ材料の後続の部分との間に上記ウェブ材料の最初の部分を動かすことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の方法。
【請求項7】
上記芯が、転動面と可動ガイド部材との間に規定した通路に沿ってウェブ材料と接触して上記転動面上を転動しながら送られ、上部材料が上記ガイド部材に沿ってそれと接触して案内され、
ウェブ材料が、通路に位置した上記芯との接触点の下流で切離されて、最初の自由縁部を形成し、
上記芯が芯と上記転動面との間に位置される最初の自由縁部上を転がりながら上記通路に沿って送られた後、上記機械的部材が上記芯の上流で上記通路内に挿入され、機械的部材が通路に沿ったウェブ材料の送り方向に対して芯の背後に位置したウェブ材料の部分を可動ガイド部材に向って動かし、上記芯のまわりを包むようにすること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の方法。
【請求項8】
上記機械的部材が、芯とウェブ材料との間のウェブ材料の部分を芯の背後に可動ガイド部材と接触して動かすことを特徴とする請求項7記載の方法。
【請求項9】
上記機械的部材が、上記芯の動きと同期して制御アクチュエータによって制御されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
【請求項10】
上記機械的部材が上記芯によって制御されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
【請求項11】
上記芯が、上記機械的部材と干渉する挿入路に沿って送られ、芯の通過により、機械的部材を振動させ、芯の背後の上記挿入路に機械的部材を挿入させることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項12】
上記機械的部材が、上記通路の外側でしかも上記通路内の芯の軸線にほぼ平行な軸線のまわりで回動され、そして通路に沿った上記芯の通過と同期して上記軸線のまわりで回転又は振動するようにされることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の方法。
【請求項13】
上記芯が上記機械的部材の振動を制御して、通路に突出する上記機械的部材の部分と干渉するようにしたことを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項14】
巻芯に対する転動面を設けるステップと、
可動ガイド部材を設け、上記転動面と上記可動ガイド部材とで巻芯挿入通路を形成するステップと、
上記ガイド部材と接触した送り路に沿ってウェブ材料を送るステップと、
上記転動面及び上記ウェブ材料と接触して上記通路に巻芯を挿入するステップと、
上記通路に沿って転がすことにより上記芯を送るステップと、
上記芯の下流でウェブ材料を切離して、最初の縁部及び最終の縁部を形成するステップと、
最初の縁部及び上記芯と上記転動面との間に位置し、最初の縁部に隣接したウェブ材料の部分上で上記芯を転動させるステップと、
上記可動機械的部材によって、上記芯のまわりに最初の縁部に隣接したウェブ材料の上記部分を包囲させるステップと、
を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項15】
上記可動機械的部材が、上記可動ガイド部材と接触してウェブ材料と巻芯とのの間にウェブ材料の部分を挿入することを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項16】
上記可動機械的部材で支持されたブロー部材によって発生した少なくとも一つの気体流、特に空気流を用いて上記芯のまわりに上記最初の巻回の巻回操作を補助することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項記載の方法。
【請求項17】
上記ウェブ材料が巻回ローラのまわりに供給され、ウェブ材料のログの巻回操作の完了時に、上記ローラからウェブ材料を切離すのを補助するために気体流、特に空気流が発生されることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項記載の方法。
【請求項18】
送り路に沿ってウェブ材料を供給するステップと、
ウェブ材料の最初のログを巻回するステップと、
最初のログの巻回操作の完了時に、ウェブ材料を切離して終了縁部及び開始縁部を形成するステップと、
上記機械的部材及び上記機械的部材で支持された上記ブロー部材によって新しい巻芯のまわりにウェブ材料の第2のログを巻回し始めるステップと
を含むことを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項19】
上記最初の芯のまわりに上記最初の巻回を形成するのを補助するため、上記気体流に対向する少なくとも一つの気体流、特に空気流が発生されることを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項20】
巻回ユニットと、
ウェブ材料の送り路と、
各ログの巻回完了時にウェブ材料を切離す分離装置と、
上記巻回ユニットに向う巻芯の挿入路と、
を有し、
上記挿入路に挿入された各巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成するのを補助する可動機械的部材を設けたこと、
を特徴とする巻芯のまわりに巻回されたウェブ材料のログを製造する巻直し機械。
【請求項21】
上記可動機械的部材が、挿入路に沿って供給されるそれぞれの巻芯によって制御されることを特徴とする請求項20記載の機械。
【請求項22】
上記可動機械的部材が振動軸線のまわりに支持され、振動運動が、上記可動機械的部材の突出部分に作用する芯の通過によって制御されることを特徴とする請求項21記載の機械。
【請求項23】
それぞれの芯の通過と同期して上記可動機械的部材を作動させる制御アクチュエータを有することを特徴とする請求項20記載の機械。
【請求項24】
上記可動機械的部材が振動運動することを特徴とする請求項20〜23のいずれか一項記載の機械。
【請求項25】
上記可動機械的部材が、芯の上記挿入路内にのび、上記挿入路荷沿って供給される芯と相互に作用するように配列され構成された突起部を備え、上記突起部及び上記芯の相互作用で上記可動機械的部材を作動させるようにしたことを特徴とする請求項20〜24のいずれか一項記載の機械。
【請求項26】
上記可動機械的部材が、少なくとも一つの折畳みアームを備え、上記折畳みアームが、巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成するのを補助するためにそれぞれの巻芯に向ってかつそれぞれの巻芯に対してウェブ材料を折畳み、上記アームが、挿入路に沿った巻芯の送り方向に対して背後から巻芯に近接して引くように構成したことを特徴とする請求項20〜25のいずれか一項記載の機械。
【請求項27】
上記分離装置が、完成したログと上記挿入路に挿入された新しい巻芯との間の中間位置におけるウェブ材料に作用するように、ウェブ材料の送り路に沿って設けられることを特徴とする請求項20〜26のいずれか一項記載の機械。
【請求項28】
上記分離装置が、可動機械的部材の上流の上記送り路に沿った位置においてウェブ材料に作用することを特徴とする請求項27記載の機械。
【請求項29】
巻芯に対する転動面と、
可動ガイド部材と、
を有し、
ウェブ材料の上記送り路が上記可動ガイド部材と少なくとも部分的に接触してのび、上記可動ガイド部材が上記転動面と共に芯の挿入用の通路を規定し、芯が上記転動面及びウェブ材料と接触して移送され、また
上記可動機械的部材が、上記通路内の芯の送り方向に対して芯の背後で上記通路内に挿入されるように構成され、制御されること
を特徴とする請求項20〜28のいずれか一項記載の機械。
【請求項30】
上記分離装置が、上記通路に沿った中間位置でウェブ材料に作用するように構成され、制御されることを特徴とする請求項29記載の機械。
【請求項31】
上記分離装置が、上記可動機械的部材の配置される位置の上流でウェブ材料に作用するように構成され、制御されることを特徴とする請求項30記載の機械。
【請求項32】
上記転動面が、互いに並置して配列されかつ互いに離間され、しかも上記通路に沿ってのびる多数のセクションによって少なくとも部分的に形成され、また上記可動機械的部材が、上記並置されたセクションの間を通る上記通路内に挿入されるように配置され制御される多数の折畳みアームを備えていることを特徴とする請求項29〜31のいずれか一項記載の機械。
【請求項33】
上記可動機械的部材が、上記並置されたセクションの間の上記通路内に突出する多数の突起部を備え、上記通路に沿った芯の通過により上記突起部を上記セクション間に押し、上記可動機械的部材を振動させることを特徴とする請求項32記載の機械。
【請求項34】
上記ガイド部材は、まわりに上記ウェブ材料が供給され、周囲巻回クレードルの一部を構成する巻回ローラであることを特徴とする請求項29〜33のいずれか一項記載の機械。
【請求項35】
上記可動機械的部材が湾曲しており、また上記ウェブ材料に上記可動機械的部材が作用する際に上記挿入路に挿入された新しい芯に対向する凹部を備えていることを特徴とする請求項20〜34のいずれか一項記載の機械。
【請求項36】
上記可動機械的部材で支持され、最初の巻回の巻回操作を補助する気体流、特に空気流を発生する少なくとも一つのブロー部材を設けたことを特徴とする請求項20〜35のいずれか一項記載の機械。
【請求項37】
ウェブ材料のログの巻回操作の完了時に巻回ローラからウェブ材料の最初の自由縁部を引き離すのを補助するために上記巻回ローラの円筒状面から出てくる気体流、特に空気流を発生する装置を設けたことを特徴とする請求項20〜36のいずれか一項記載の機械。
【請求項38】
上記装置が巻回ローラ内に固定されたチャンバを備え、上記巻回ローラが少なくとも一部に孔のあけられた円筒状面を備えていることを特徴とする請求項37記載の機械。
【請求項39】
上記装置が巻回ローラ内で回転するブロー部材を備え、上記巻回ローラが少なくとも一部に孔のあけられた円筒状面を備え、また上記ブロー部材がローラの回転方向と同じ方向に回転することを特徴とする請求項37記載の機械。
【請求項40】
最初の巻回の巻回操作を補助するために上記ブロー部材で発生された気体流にほぼ対抗した気体流、特に空気流を発生するように方向決めされ、上記可動機械的部材で支持された少なくとも別のブロー部材を有することを特徴とする請求項36記載の機械。
【請求項41】
最初の芯のまわりにウェブ材料の最初のログを巻回するステップと、
挿入路に第2の巻芯を挿入するステップと、
上記第2の巻芯の下流でウェブ材料を切離し、最初のログに巻かれる最終の縁部及び第2の巻芯に巻かれることになる最初の縁を形成するステップと、
最初の縁部を越えて上記挿入路に沿った送り方向に上記第2の巻芯を送るステップと、
芯の送り方向に対して、上記第2の巻芯を越えて位置したウェブ材料の部分を上記第2の巻芯に向って機械的部材によって動かすことにより上記新しい巻芯のまわりのウェブ材料の最初の巻回を完成するステップと、
を含むことを特徴とする巻芯のまわりにウェブ材料のログを巻回する方法。
【請求項42】
上記新しい巻芯が上記機械的部材と組み合わさって作用し、上記ウェブ材料を上記第2の巻芯に向って動かす動きを生じさせることを特徴とする請求項41記載の方法。
【請求項43】
巻回ユニットと、
ウェブ材料の送り路と、
各ログの巻回完了時にウェブ材料を切離す分離装置と、
上記巻回ユニットに向う挿入路と、
を有し、
上記挿入路に挿入された各巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成するのを補助する可動機械的部材を設けたこと、
を特徴とする巻芯のまわりに巻かれたウェブ材料のログを製造する巻直し機械。
【請求項1】
ウェブ材料の最初の巻回が可動機械的部材によって巻芯のまわりに形成されることを特徴とする、巻芯のまわりにウェブ材料を巻回する方法。
【請求項2】
送り路に沿ってウェブ材料を供給するステップと、
ウェブ材料の最初のログを巻回するステップと、
最初のログの巻回操作の完了時に、ウェブ材料を切離して終了縁部及び開始縁部を形成するステップと、
上記可動機械的部材によって新しい巻芯のまわりにウェブ材料の第2のログを巻回し始めるステップと
を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
新しい芯が上記送り路に沿ってウェブ材料と接触して運ばれ、
上記ログの巻回操作の完了時に、新しい芯との接触点の下流でウェブ材料が切離されて、上記最初の縁部を形成すること
を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
上記巻芯がウェブ材料と接触して転動しながら送られ、接触点における巻芯の送り速度がウェブ材料の送り速度とほぼ同じであり、
芯の送り運動により、上記芯のまわりにウェブ材料の最初の部分を部分的に巻回させ、
上記機械的部材が、上記芯のまわりのウェブ材料の最初の巻回の形成を完了すること
を特徴とする請求項3記載の方法。
【請求項5】
上記機械的部材が、ウェブ材料と新しい芯との間の最初の接触領域の上流のウェブ材料と芯の外面との間にウェブ材料の最初の部分を動かすことを特徴とする請求項4記載の方法。
【請求項6】
上記機械的部材が上記芯の背後に動き、芯とウェブ材料の送り方向に対して上記芯の上流に位置したウェブ材料の後続の部分との間に上記ウェブ材料の最初の部分を動かすことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の方法。
【請求項7】
上記芯が、転動面と可動ガイド部材との間に規定した通路に沿ってウェブ材料と接触して上記転動面上を転動しながら送られ、上部材料が上記ガイド部材に沿ってそれと接触して案内され、
ウェブ材料が、通路に位置した上記芯との接触点の下流で切離されて、最初の自由縁部を形成し、
上記芯が芯と上記転動面との間に位置される最初の自由縁部上を転がりながら上記通路に沿って送られた後、上記機械的部材が上記芯の上流で上記通路内に挿入され、機械的部材が通路に沿ったウェブ材料の送り方向に対して芯の背後に位置したウェブ材料の部分を可動ガイド部材に向って動かし、上記芯のまわりを包むようにすること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の方法。
【請求項8】
上記機械的部材が、芯とウェブ材料との間のウェブ材料の部分を芯の背後に可動ガイド部材と接触して動かすことを特徴とする請求項7記載の方法。
【請求項9】
上記機械的部材が、上記芯の動きと同期して制御アクチュエータによって制御されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
【請求項10】
上記機械的部材が上記芯によって制御されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
【請求項11】
上記芯が、上記機械的部材と干渉する挿入路に沿って送られ、芯の通過により、機械的部材を振動させ、芯の背後の上記挿入路に機械的部材を挿入させることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項12】
上記機械的部材が、上記通路の外側でしかも上記通路内の芯の軸線にほぼ平行な軸線のまわりで回動され、そして通路に沿った上記芯の通過と同期して上記軸線のまわりで回転又は振動するようにされることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の方法。
【請求項13】
上記芯が上記機械的部材の振動を制御して、通路に突出する上記機械的部材の部分と干渉するようにしたことを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項14】
巻芯に対する転動面を設けるステップと、
可動ガイド部材を設け、上記転動面と上記可動ガイド部材とで巻芯挿入通路を形成するステップと、
上記ガイド部材と接触した送り路に沿ってウェブ材料を送るステップと、
上記転動面及び上記ウェブ材料と接触して上記通路に巻芯を挿入するステップと、
上記通路に沿って転がすことにより上記芯を送るステップと、
上記芯の下流でウェブ材料を切離して、最初の縁部及び最終の縁部を形成するステップと、
最初の縁部及び上記芯と上記転動面との間に位置し、最初の縁部に隣接したウェブ材料の部分上で上記芯を転動させるステップと、
上記可動機械的部材によって、上記芯のまわりに最初の縁部に隣接したウェブ材料の上記部分を包囲させるステップと、
を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項15】
上記可動機械的部材が、上記可動ガイド部材と接触してウェブ材料と巻芯とのの間にウェブ材料の部分を挿入することを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項16】
上記可動機械的部材で支持されたブロー部材によって発生した少なくとも一つの気体流、特に空気流を用いて上記芯のまわりに上記最初の巻回の巻回操作を補助することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項記載の方法。
【請求項17】
上記ウェブ材料が巻回ローラのまわりに供給され、ウェブ材料のログの巻回操作の完了時に、上記ローラからウェブ材料を切離すのを補助するために気体流、特に空気流が発生されることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項記載の方法。
【請求項18】
送り路に沿ってウェブ材料を供給するステップと、
ウェブ材料の最初のログを巻回するステップと、
最初のログの巻回操作の完了時に、ウェブ材料を切離して終了縁部及び開始縁部を形成するステップと、
上記機械的部材及び上記機械的部材で支持された上記ブロー部材によって新しい巻芯のまわりにウェブ材料の第2のログを巻回し始めるステップと
を含むことを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項19】
上記最初の芯のまわりに上記最初の巻回を形成するのを補助するため、上記気体流に対向する少なくとも一つの気体流、特に空気流が発生されることを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項20】
巻回ユニットと、
ウェブ材料の送り路と、
各ログの巻回完了時にウェブ材料を切離す分離装置と、
上記巻回ユニットに向う巻芯の挿入路と、
を有し、
上記挿入路に挿入された各巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成するのを補助する可動機械的部材を設けたこと、
を特徴とする巻芯のまわりに巻回されたウェブ材料のログを製造する巻直し機械。
【請求項21】
上記可動機械的部材が、挿入路に沿って供給されるそれぞれの巻芯によって制御されることを特徴とする請求項20記載の機械。
【請求項22】
上記可動機械的部材が振動軸線のまわりに支持され、振動運動が、上記可動機械的部材の突出部分に作用する芯の通過によって制御されることを特徴とする請求項21記載の機械。
【請求項23】
それぞれの芯の通過と同期して上記可動機械的部材を作動させる制御アクチュエータを有することを特徴とする請求項20記載の機械。
【請求項24】
上記可動機械的部材が振動運動することを特徴とする請求項20〜23のいずれか一項記載の機械。
【請求項25】
上記可動機械的部材が、芯の上記挿入路内にのび、上記挿入路荷沿って供給される芯と相互に作用するように配列され構成された突起部を備え、上記突起部及び上記芯の相互作用で上記可動機械的部材を作動させるようにしたことを特徴とする請求項20〜24のいずれか一項記載の機械。
【請求項26】
上記可動機械的部材が、少なくとも一つの折畳みアームを備え、上記折畳みアームが、巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成するのを補助するためにそれぞれの巻芯に向ってかつそれぞれの巻芯に対してウェブ材料を折畳み、上記アームが、挿入路に沿った巻芯の送り方向に対して背後から巻芯に近接して引くように構成したことを特徴とする請求項20〜25のいずれか一項記載の機械。
【請求項27】
上記分離装置が、完成したログと上記挿入路に挿入された新しい巻芯との間の中間位置におけるウェブ材料に作用するように、ウェブ材料の送り路に沿って設けられることを特徴とする請求項20〜26のいずれか一項記載の機械。
【請求項28】
上記分離装置が、可動機械的部材の上流の上記送り路に沿った位置においてウェブ材料に作用することを特徴とする請求項27記載の機械。
【請求項29】
巻芯に対する転動面と、
可動ガイド部材と、
を有し、
ウェブ材料の上記送り路が上記可動ガイド部材と少なくとも部分的に接触してのび、上記可動ガイド部材が上記転動面と共に芯の挿入用の通路を規定し、芯が上記転動面及びウェブ材料と接触して移送され、また
上記可動機械的部材が、上記通路内の芯の送り方向に対して芯の背後で上記通路内に挿入されるように構成され、制御されること
を特徴とする請求項20〜28のいずれか一項記載の機械。
【請求項30】
上記分離装置が、上記通路に沿った中間位置でウェブ材料に作用するように構成され、制御されることを特徴とする請求項29記載の機械。
【請求項31】
上記分離装置が、上記可動機械的部材の配置される位置の上流でウェブ材料に作用するように構成され、制御されることを特徴とする請求項30記載の機械。
【請求項32】
上記転動面が、互いに並置して配列されかつ互いに離間され、しかも上記通路に沿ってのびる多数のセクションによって少なくとも部分的に形成され、また上記可動機械的部材が、上記並置されたセクションの間を通る上記通路内に挿入されるように配置され制御される多数の折畳みアームを備えていることを特徴とする請求項29〜31のいずれか一項記載の機械。
【請求項33】
上記可動機械的部材が、上記並置されたセクションの間の上記通路内に突出する多数の突起部を備え、上記通路に沿った芯の通過により上記突起部を上記セクション間に押し、上記可動機械的部材を振動させることを特徴とする請求項32記載の機械。
【請求項34】
上記ガイド部材は、まわりに上記ウェブ材料が供給され、周囲巻回クレードルの一部を構成する巻回ローラであることを特徴とする請求項29〜33のいずれか一項記載の機械。
【請求項35】
上記可動機械的部材が湾曲しており、また上記ウェブ材料に上記可動機械的部材が作用する際に上記挿入路に挿入された新しい芯に対向する凹部を備えていることを特徴とする請求項20〜34のいずれか一項記載の機械。
【請求項36】
上記可動機械的部材で支持され、最初の巻回の巻回操作を補助する気体流、特に空気流を発生する少なくとも一つのブロー部材を設けたことを特徴とする請求項20〜35のいずれか一項記載の機械。
【請求項37】
ウェブ材料のログの巻回操作の完了時に巻回ローラからウェブ材料の最初の自由縁部を引き離すのを補助するために上記巻回ローラの円筒状面から出てくる気体流、特に空気流を発生する装置を設けたことを特徴とする請求項20〜36のいずれか一項記載の機械。
【請求項38】
上記装置が巻回ローラ内に固定されたチャンバを備え、上記巻回ローラが少なくとも一部に孔のあけられた円筒状面を備えていることを特徴とする請求項37記載の機械。
【請求項39】
上記装置が巻回ローラ内で回転するブロー部材を備え、上記巻回ローラが少なくとも一部に孔のあけられた円筒状面を備え、また上記ブロー部材がローラの回転方向と同じ方向に回転することを特徴とする請求項37記載の機械。
【請求項40】
最初の巻回の巻回操作を補助するために上記ブロー部材で発生された気体流にほぼ対抗した気体流、特に空気流を発生するように方向決めされ、上記可動機械的部材で支持された少なくとも別のブロー部材を有することを特徴とする請求項36記載の機械。
【請求項41】
最初の芯のまわりにウェブ材料の最初のログを巻回するステップと、
挿入路に第2の巻芯を挿入するステップと、
上記第2の巻芯の下流でウェブ材料を切離し、最初のログに巻かれる最終の縁部及び第2の巻芯に巻かれることになる最初の縁を形成するステップと、
最初の縁部を越えて上記挿入路に沿った送り方向に上記第2の巻芯を送るステップと、
芯の送り方向に対して、上記第2の巻芯を越えて位置したウェブ材料の部分を上記第2の巻芯に向って機械的部材によって動かすことにより上記新しい巻芯のまわりのウェブ材料の最初の巻回を完成するステップと、
を含むことを特徴とする巻芯のまわりにウェブ材料のログを巻回する方法。
【請求項42】
上記新しい巻芯が上記機械的部材と組み合わさって作用し、上記ウェブ材料を上記第2の巻芯に向って動かす動きを生じさせることを特徴とする請求項41記載の方法。
【請求項43】
巻回ユニットと、
ウェブ材料の送り路と、
各ログの巻回完了時にウェブ材料を切離す分離装置と、
上記巻回ユニットに向う挿入路と、
を有し、
上記挿入路に挿入された各巻芯のまわりにウェブ材料の最初の巻回を形成するのを補助する可動機械的部材を設けたこと、
を特徴とする巻芯のまわりに巻かれたウェブ材料のログを製造する巻直し機械。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図8−8A】
【図9】
【図10】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図8−8A】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2009−539723(P2009−539723A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−513847(P2009−513847)
【出願日】平成19年6月4日(2007.6.4)
【国際出願番号】PCT/IT2007/000389
【国際公開番号】WO2007/141818
【国際公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(504004902)フアビオ・ペリニ・ソシエタ・ペル・アチオーニ (31)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月4日(2007.6.4)
【国際出願番号】PCT/IT2007/000389
【国際公開番号】WO2007/141818
【国際公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(504004902)フアビオ・ペリニ・ソシエタ・ペル・アチオーニ (31)
【Fターム(参考)】
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