説明

ウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を防除する方法

【課題】 多年生イネ科雑草であるウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草に対し、機械を使用した物理的雑草防除後、除草剤を散布することにより、日本芝に対して薬害が無く、ウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を的確に防除する方法を提供すること。
【解決手段】 日本芝の芝生内にて生育しているウシクサ属およびスズメノヒエ属の雑草株、および日本芝の地上部を切除し、芝生全面に除草剤有効成分を含有する粒剤または細粒剤を散布し、ウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を防除する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、芝地内に生育している多年生イネ科雑草であるウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を物理的防除方法と化学的防除方法の併用により完全防除する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ウシクサ属雑草、例えばメルケンカルカヤ(Andropogon verginicusL.)は、第2次大戦後日本に帰化した北米原産の多年生のイネ科草本であり、近年日本国内の管理放任地および芝地において定着し、生育している。メルケンカルカヤは、春夏期に発芽または萌芽し、気温上昇とともに地上部の生育が旺盛となり、分げつし、3年ほど経過すると直径10cm程度の株状の植物群落を形成する。このメルケンカルカヤ対策としては、芝地を多肥管理することにより種子からの発芽が減少すること、野焼き等の耕種的方法が有効であることが報告されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
スズメノヒエ属雑草、例えばスズメノヒエ(Paspalam thunbergii Kunth)は、多年生イネ科草本であり、芝地や畑地などに普通に生育している。スズメノヒエは、春夏期に発芽または萌芽し、気温上昇とともに地上部の生育が旺盛となり、分げつし、3年ほど経過すると直径10cm程度の株状の植物群落を形成する。このスズメノヒエ対策としては、数種の芝地葉除草剤を散布することにより生育2年目程度の小さな株のスズメノヒエであれば防除可能であるが、生育3年以上経過した株化したスズメノヒエに対し地上部は枯死させても、地下部から茎葉が再生し、防除効果は十分出ない。
【0004】
芝地内多年生イネ科雑草の防除として、アージランを含有する除草剤によるハイキビ防除が示されているが、ハイキビは地下部の栄養繁殖茎の節から地上部が発芽するため、栄養繁殖茎に除草剤成分が転流することにより、後次のハイキビを防除することが可能となったものである。
【0005】
また、芝地の雑草防除方法として、1,2,4−トリアゾール誘導体を有効成分として含有する芝生地雑草防除剤組成物(例えば、特許文献1参照)や、イソプロチュロンを有効成分として含有する芝生用除草剤(例えば、特許文献2参照)が報告されている。しかし芝地のメルケンカルカヤやスズメノヒエ等大型株を有するウシクサ属やスズメノヒエ属雑草の有効な防除方法については、まだ報告されていない。
【非特許文献1】雑草研究Vol.50,271〜275(2005)
【特許文献1】特開平9−124417号公報
【特許文献2】特開2001−199814公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
多年生イネ科雑草のウシクサ属雑草、またはスズメノヒエ属雑草に対し、機械を使用した物理的雑草防除後、除草剤を散布することにより、日本芝に対し薬害が無く、ウシクサ属雑草、またはスズメノヒエ属雑草を的確に防除する方法を提供することを、本発明は目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記した課題を解決すべく種々の観点から鋭意検討を重ねた結果、生育したウシクサ属雑草、またはスズメノヒエ属雑草に対してはわずかな除草効果しか観察されない除草剤が、機械による地上部切除を行った後に除草剤を散布することにより、ウシクサ属雑草、またはスズメノヒエ属雑草に対し強い殺草力を示し日本芝に対する薬害も僅かであることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち本発明は、日本芝の芝生内にて生育しているウシクサ属およびスズメノヒエ属の雑草株、および日本芝の地上部を切除し、芝生全面に除草剤有効成分を含有する粒剤または細粒剤を散布し、ウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を防除する方法である。
【0009】
また本発明は、日本芝の芝生内にて生育しているウシクサ属およびスズメノヒエ属の雑草株、および日本芝の地上部を切除し、ウシクサ属雑草およびスズメノヒエ属雑草の切り株に除草剤有効成分を含有する粒剤または細粒剤を散布し、ウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を効率的に防除する方法である。
【0010】
本発明の方法では、機械による地上部切除後全面に除草剤有効成分を含有する粒剤または細粒剤を散布しても有効であるが、さらに効率よくウシクサ属雑草またはスズメノヒエ属雑草を防除するためには、ウシクサ属雑草株またはスズメノヒエ属雑草株に除草剤有効成分を含有する粒剤または細粒剤をスポット処理することにより、日本芝に対する薬害もなく成し遂げることができる。
【0011】
本発明の方法は、刈り込みストレスに弱いウシクサ属雑草株またはスズメノヒエ属雑草株と、刈り込みストレスに強い日本芝に対して、同時に機械による地上部切除というストレスをかけ、地上部を刈り込みにより防除し、株から発生する腋芽および地上部再生個体を、除草剤有効成分を含有する粒剤または細粒剤により根から吸収させることにより防除するもので、日本芝に対しては薬害を示しにくく、芝地内で完全防除困難なウシクサ属雑草株またはスズメノヒエ属雑草株、特に生育した雑草大型株を完全防除することが可能になるのである。
【0012】
本発明で使用する除草剤は光合成阻害剤と細胞壁生合成阻害剤またはタンパク質生合成阻害剤を含有する粒剤または細粒剤除草剤である。除草剤有効成分の含有量は、アトラジン、シアナジンでは粒剤または細粒剤に対して1%〜10%である。2,6−ジクロロベンゾニトリル、2,6−ジクロロチアミドでは粒剤または細粒剤に対して1%〜10%である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、物理的防除方法により日本芝およびウシクサ属雑草株またはスズメノヒエ属雑草株の地上部を切除した後、除草剤有効成分を含有する粒剤または細粒剤を、芝地内に全面散布、またはウシクサ属雑草株またはスズメノヒエ属雑草株へのスポット処理をすることにより、日本芝に対し薬害なく多年生イネ科雑草のウシクサ属雑草株またはスズメノヒエ属雑草株を的確に防除することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
物理的防除方法として使用される芝刈り機は、刈り払い機、芝刈り機、乗用芝刈り機などが挙げられ、通常芝地の刈り込みを行う機械類であれば良い。
【0015】
日本芝に登録を有し、イネ科雑草を防除する有効成分として、トリアジフラム、フルポキサム、プロピザミド、フルフェナセット、トリフルラリン、ベスロジン、プロジアミン、ペンディメタリン、アラクロール、シンメスリン、カフェンストロールなどが挙げられる。
【0016】
除草剤の有効成分として好ましいのは、モノクロロトリアジン系除草剤、ベンゾニトリル系除草剤であり、より好ましいのはアトラジン、シアナジン、ジクロベニル、クロロチアミドである。
【0017】
本発明の除草剤の製剤形態は、粒剤または細粒剤である。また、その処理方法は、全面散粒、またはウシクサ属雑草またはスズメノヒエ属雑草切り株へのスポット散布である。
【0018】
粒剤および細粒剤の担体としては、ベントナイト、珪藻土、乾式クレー、湿式クレー、タルク、ゼオライト、珪石、珪砂、炭酸カルシウム、オリビンサンド、バーミキュライト、シラスアタパルジャナイト、蝋石、酸性白土、活性白土、フライアッシュ等があり、単品又は2種類以上の組合せで使用することができる。
【0019】
粒剤および細粒剤に混合する界面活性剤としては、具体的に陰イオン系では一般的にアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸塩、リン酸エステル型、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物を使用することができる。 非イオン系ではポリオキシエチレンアルキルエーテル型、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル型、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル型、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル型を使用することができる。
【0020】
界面活性剤の添加量は、陰イオン系、非イオン系単品、或いは2種類以上の組合せで、粒剤または細粒剤に対して0.5〜10%である。
【実施例1】
【0021】
[粒剤の作製]
粉末物であるシアナジン原体5.0部、ベントナイト−Na30部、勝光山クレー62部、トリポリリン酸ナトリウム1.0部、活性剤ソルポール5060(スルホネート型/リン酸塩配合品)1.0部を仕込み、卓上型双腕ニーダー(PNV−5型:入江商会製)を約25〜51rpm/分で回転させて粉末物を十分に混合し、次に液状物の活性剤ペグノールTH−6(POEトリデシルエーテル:東邦化学(株)製)1.0部、水分量として15%の上水を加えて十分に練合し、しっとり団子状になった段階でニーダーより取り出し、ドームグランDG−L1型(不二パウダル(株)製)にてドームダイスクリーン径0.8mmをセットし、押出し造粒した。Wet状粒剤をバット上に広げて60分自然乾燥した後に、整粒して粒長を整えた粒剤を循環式恒温乾燥機にて70℃以下で3時間乾燥した。次に篩振とう機300−MM2形(筒井理化学機器(株))台上に1000ミクロン、500ミクロン、受皿篩を重ねセットし、振とうさせて、1000ミクロン以上500ミクロン以下の塊、異物、粉末物をカットして、歩留率95%のシアナジン5%粒剤を得た。
【実施例2】
【0022】
[細粒剤の作製]
180〜710ミクロン範囲内の細粒担体の単品93.0部、次に10ミクロン以下に微粉化したクロロチアミド微粉2.5部を加えてニューグラマシン混合機(SEG−350型セイシン企業(株)製)で回転羽を約200〜300rpm/分で回転させながら、活性剤のペグノールTH−8(POEラウリルエーテル:東邦化学(株)製)1.0部、プロピレングリコール3.0部を滴下又はスプレー添加して細粒表面に均一に付着吸着させた後、カープレックス0.5部を添加して細粒に流動性を与えた。この細粒剤を篩振とう機300−MM2形台上に1000ミクロン、180ミクロン,受皿篩を重ねてセットし、振とうさせて1000ミクロン以上180ミクロン以下の粒子をカットして、歩留率98%のクロロチアミド2.5%細粒剤を得た。
【実施例3】
【0023】
[吹き付け粒剤の作製]
粒子径500〜1000ミクロン範囲内のガレオナイト練り込み粒状空玉品82.5部を仕込み、ニューグラマシン混合機の回転羽を約100〜200rpm/分で回転、或いはアイリッヒインテシブミキサー混合機(RV02E型、日本アイリッヒ(株))の回転羽を約100〜150rpm/分で回転させながら、密閉型湿式粉砕機(ダイノミルKDL型シンマルエンタープライゼス(株)製)で 粒子径1〜3ミクロンに湿式粉砕したシアナジン25部、クロロチアミド12.5部の水性懸濁分散液剤20部を、スプレー吹き付けして空玉粒状品に付着吸着含浸させて、歩留率95%のシアナジン5%、クロロチアミド2.5%の吹き付け粒剤を得た。
【実施例4】
【0024】
[ポット試験における各種粒剤のメルケンカルカヤ大型株に対する除草効果およびコウライシバに対する薬害試験]
茨城県つくば市にある慣行管理されているコウライ芝地内に定着しているメルケンカルカヤ株およびコウライシバをホールカッターにより抜き取った。メルケンカルカヤおよびコウライシバの地上部をはさみで刈り取った後、プラスチック製5号鉢に移植し、周囲に川砂を充填した。ポットを作製した当日に、実施例1、2、3の方法にて調製した製剤の所定量および市販粒剤または細粒剤をメルケンカルカヤ株に散布した。生育管理は、定法に従って行った。調査は、薬剤処理20、30、40日後にメルケンカルカヤに対する防除効果、およびコウライシバに対する薬害程度を観察することにより、各種有効成分の有効性を調査した。
結果は、表−1に示す通りである。本発明のウシクサ属雑草株を防除する方法ではメルケンカルカヤを的確に防除しているが、比較剤では、メルケンカルカヤを防除できていないことがわかる。
【0025】
芝地内の雑草に対する除草効果は、以下に示す観察基準に従い行った。
0:無処理区同様除草効果は観察されない。
2:無処理区に対し20%程度の防除効果を示す。
4:無処理区に対し40%程度の防除効果を示す。
6:無処理区に対し60%程度の防除効果を示す。
8:無処理区に対し80%程度の防除効果を示す。
10:完全枯死
【0026】
日本芝に対する薬害程度の調査は、以下に示す観察基準に従い行った。
0:無処理区同様(影響なし)
2:僅かな薬害症状有り
4:薬害症状が観察されるが実用上問題ないと判断される程度
6:薬害症状が観察され実用できないと判断される程度
8:薬害症状は甚大であり実用できないと判断される程度
10:薬害症状により完全に枯死している程度
【0027】
【表1】

【実施例5】
【0028】
[地上部切除の有無によるメルケンカルカヤ大型株に対する除草効果およびノシバに対する影響の検討]
7月に栃木県佐野市にあるゴルフ場において、慣行の生育管理を行っているノシバ圃場内にメルケンカルカヤ大型株が混生している芝地にて、刈り払い機により地上部を切除し、その刈りかすを熊手を用い除去した地上部切除区および無切除区を設置し、各区1.5m×1mに区画した。実施例1、2および3に準じた方法により調製した粒剤および細粒剤を、メルケンカルカヤ大型株にスポット散布した。
調査は、薬剤処理20、40、60日後にメルケンカルカヤに対する防除効果およびノシバに対する薬害程度を観察することで行い、薬剤処理前の地上部切除の有効性を調査した。結果は、表−2に示す通りである。薬剤処理前の地上部切除がより有効であることがわかる。
【0029】
【表2】

【実施例6】
【0030】
[コウライシバに対するトリアジン系除草剤の薬害試験]
8月に栃木県佐野市にあるゴルフ場において、慣行の生育管理を行っているコウライシバ圃場内にメルケンカルカヤ大型株が混生している芝地を刈り払い機により地上部を切除し、その刈りかすを熊手を用い除去した後、各区1.5m×1mに区画した。
実施例1、2、および3に準じた方法により調製した粒剤および細粒剤を区内のメルケンカルカヤ株にスポット散布区および全面散粒区を設置した。
調査は、薬剤処理20、40、60日後にメルケンカルカヤに対する防除効果およびノシバに対する薬害程度を観察することにより行い、全面散粒の有効性を調査した。
結果は、表−3に示す通りである。本発明のウシクサ属雑草株を防除する方法では、スポット(メルケンカルカヤ切り株)散布、全面散布共に有効であることがわかる。
【0031】
【表3】

【実施例7】
【0032】
[地上部切除によるスズメノヒエ株に対する除草効果およびコウライシバに対する影響の検討]
9月に栃木県佐野市にあるゴルフ場において、慣行の生育管理を行っているコウライシバ圃場内に株化したスズメノヒエが混生している芝地にて、刈り払い機により地上部を切除し、その刈りかすを熊手を用い除去した地上部切除区および無切除区を設置し、各区1.5m×1mに区画した。実施例1、2および3に準じた方法により調製した粒剤および細粒剤を、株化したスズメノヒエにスポット散布した。
調査は、薬剤処理20、40日後にスズメノヒエに対する防除効果およびコウライシバに対する薬害程度を観察することで行い、薬剤処理前の地上部切除の有効性を調査した。
結果は、表−4に示すとおりである。本発明の株化したスズメノヒエ属雑草株を防除する方法では、スポット(スズメノヒエ切り株)散布で有効であることがわかる。
【0033】
【表4】

【産業上の利用可能性】
【0034】
日本芝に対しては薬害を発生させることなく、多年生イネ科雑草のウシクサ属またはスズメノヒエ属の大型雑草株を的確に防除する必要がある場面に極めて有効である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日本芝の芝生内にて生育しているウシクサ属およびスズメノヒエ属の雑草株、および日本芝の地上部を切除し、芝生全面に除草剤有効成分を含有する粒剤または細粒剤を散布し、ウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を防除する方法。
【請求項2】
前記した除草剤有効成分がアトラジンおよびシアナジンから選択される1種または2種である、請求項1記載のウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を防除する方法。
【請求項3】
前記した除草剤有効成分が2,6−ジクロロベンゾニトリルおよび2,6−ジクロロベンゾチアミドから選択される1種または2種である、請求項1記載のウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を防除する方法。
【請求項4】
前記した除草剤有効成分がアトラジンおよびシアナジンから選択される1種または2種と、2,6−ジクロロベンゾニトリルおよび2,6−ジクロロベンゾチアミドから選択される1種または2種を混合したものである請求項1記載のウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を防除する方法。
【請求項5】
前記したウシクサ属雑草がメルケンカルカヤであり、スズメノヒエ属雑草がスズメノヒエである請求項1〜4に記載のウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を防除する方法。
【請求項6】
日本芝の芝生内にて生育しているウシクサ属およびスズメノヒエ属の雑草株、および日本芝の地上部を切除し、ウシクサ属雑草およびスズメノヒエ属雑草の切り株に除草剤有効成分を含有する粒剤または細粒剤を散布し、ウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を効率的に防除する方法。
【請求項7】
前記した除草剤有効成分がアトラジンおよびシアナジンから選択される1種または2種である、請求項6記載のウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を効率的に防除する方法。
【請求項8】
前記した除草剤有効成分が2,6−ジクロロベンゾニトリルおよび2,6−ジクロロベンゾチアミドから選択される1種または2種である、請求項6記載のウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を効率的に防除する方法。
【請求項9】
前記した除草剤有効成分がアトラジンおよびシアナジンから選択される1種または2種と、2,6−ジクロロベンゾニトリルおよび2,6−ジクロロベンゾチアミドから選択される1種または2種を混合したものである請求項6記載のウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を効率的に防除する方法。
【請求項10】
前記したウシクサ属雑草がメルケンカルカヤであり、スズメノヒエ属雑草がスズメノヒエである請求項6〜8に記載のウシクサ属およびスズメノヒエ属の大型株を有する雑草を防除する方法。

【公開番号】特開2007−231004(P2007−231004A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−20420(P2007−20420)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(000005315)保土谷化学工業株式会社 (107)
【Fターム(参考)】