説明

エアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造

【課題】ガスの逆流が生じたときにそのガス圧によりフィルタエレメントを介して付勢部材が変形しその機能を失うのを防止することができるエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造を提供する。
【解決手段】エアクリーナ10は、被濾過ガスを吸入する吸気口12を備えた第1ケース11と、清浄ガスを流出させる送気口17を備えた第2ケース14とが連結部13,15で連結され、第1ケース11内にフィルタエレメント16が配置されている。フィルタエレメント16端部の係合部19は第2連結部15にシール材20を介して係合してフィルタエレメント16の移動が規制され、第1ケース11内面に設けられた押圧バネ28がフィルタエレメント16を下流側へ付勢する。第1ケース11の内面には、ガスの逆流時にフィルタエレメント16の上流側への移動により押圧バネ28が移動してその機能を失うのを規制する複数の規制リブ29が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のエンジンの吸気系統に配置され、エンジンの燃焼室に吸引される空気を清浄化するためのエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車のエンジンの吸気系統に配置されるエアクリーナは、そのケースに設けられた吸気口から吸入された空気をフィルタエレメントにより濾過した後、清浄な空気を送気口からエンジンの燃焼室に送ることができるように構成されている。
【0003】
この種のエアクリーナとしては、例えば特許文献1に記載の構造を有するものが知られている。すなわち、かかるエアクリーナはハウジングと、該ハウジング内側に突設された複数の弾性部材によって押圧固定されるエレメントとを有し、該エレメントをハウジング内に収納するための開口部がハウジングの壁面に設けられ、該開口部の開閉する蓋体がハウジングに対して枢着されて構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−7622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されているエアクリーナにおいては、エレメントの装着状態においてバックファイヤが発生したとき、エレメントより下流側からの高圧ガスの逆流によりエレメントが上流側へ移動して弾性部材を上流側へ変形させる。このとき、エレメントの移動量が大きくなって弾性部材が復元されないほど変形した場合には、つまり永久変形した場合には、その後弾性部材はエレメントを上流側へ付勢することができなくなる。
【0006】
その結果、ハウジングに設けられたシール用のガスケットとエレメントとの間に隙間が生じ、ガスケットに基づくシール性能が発現されなくなる。従って、ガスケットとエレメントとの間の隙間からガス漏れが発生し、エレメントにより濾過されない空気がそのままエンジンの燃焼室に送られる事態を招くおそれがあるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的とするところは、ガスの逆流が生じたときにそのガス圧によりフィルタエレメントを介して付勢部材が変形しその機能を失うのを防止することができるエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明のエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造では、エアクリーナが被濾過ガスを吸入する吸気口を備えた第1ケースと、清浄ガスを流出させる送気口を備えた第2ケースとが連結部で連結されて構成され、第1ケース内にはガスの上流側から下流側への流れ方向と交差するようにフィルタエレメントが配置されるとともに、該フィルタエレメント端部の係合部が第2ケースの連結部にシール材を介して係合することによりフィルタエレメントの上流側から下流側への移動が規制され、かつフィルタエレメントを上流側から下流側へ付勢する付勢部材を備えている。そして、第1ケースの内面には、ガスの逆流が生じたときにそのガス圧に基づくフィルタエレメントの上流側への移動によって付勢部材が上流側へ移動してその機能を失うのを規制する規制部材を備えていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明のエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造は、請求項1に係る発明において、前記規制部材は、第1ケース内面に突設されてフィルタエレメントの係合部を支持する複数の規制突起であることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明のエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造は、請求項1に係る発明において、前記規制部材は、第1ケースの側壁が内側へ凹設されフィルタエレメントの係合部を支持する複数の規制凸部であることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明のエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造は、請求項2に係る発明において、前記第1ケースにはフィルタエレメントを第1ケース内に挿入するための蓋体が開閉可能に設けられ、該蓋体の内面に少なくとも1つの規制突起が設けられ、蓋体を開けてフィルタエレメントを第1ケース内に挿入した後、蓋体を閉じるときに規制突起がフィルタエレメントを押圧してフィルタエレメントの第1ケース内へ押し入れるように構成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明のエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造は、請求項4に係る発明において、前記蓋体の内面には付勢部材が支持され、蓋体を開けてフィルタエレメントを第1ケース内に挿入した後、蓋体を閉じるときに付勢部材がフィルタエレメントを受承するようにしてフィルタエレメントの第1ケース内への挿入を補助するように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
本発明のエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造では、第1ケースの内面にはガスの逆流が生じたときにそのガス圧に基づくフィルタエレメントの上流側への移動によって付勢部材が上流側へ移動してその機能を失うのを規制する規制部材が設けられている。このため、例えばエンジンのバックファイヤによって下流側から上流側への高圧ガスの逆流が生じ、そのガス圧に基づいてフィルタエレメントが上流側へ移動したときには、フィルタエレメントが規制部材で受け止められる。従って、フィルタエレメントの上流側への移動に基づく付勢部材の過度の変形が抑えられ、付勢部材の機能が維持される。
【0014】
よって、本発明のエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造によれば、ガスの逆流が生じたときにそのガス圧によりフィルタエレメントを介して付勢部材が変形しその機能を失う事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態におけるエアクリーナを示す断面図。
【図2】エアクリーナの蓋体を開けた状態で第1ケース内へフィルタエレメントを挿入した後蓋体を閉じ始め、フィルタエレメントを規制リブで押圧しながら第1ケース内へ挿入する状態を示す断面図。
【図3】図2の状態からさらに蓋体を閉じ、フィルタエレメントを蓋体内面の押圧バネで受承しながら第1ケース内へ挿入する状態を示す断面図。
【図4】本発明の別例を示すエアクリーナの断面図。
【図5】(a)及び(b)は、本発明の規制部材の別例を示す要部断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、エアクリーナ10を構成する上流側(図1の下側)の第1ケース11の上流側端には被濾過ガス(空気)を吸入する吸気口12が設けられるとともに、下流側端は開放されている。第1ケース11の下流側端の周縁には第1連結部13が設けられ、該第1連結部13はエアクリーナ10を構成する下流側の第2ケース14の上流側端の周縁に設けられた第2連結部15に溶着等の手段により隙間のないように連結されている。第2ケース14の上流側端は開放されて前記第1ケース11の下流側端に連通され、下流側端にはフィルタエレメント16で清浄化された清浄ガスを流出させる送気口17が設けられている。
【0017】
前記第1ケース11内の下流側にはフィルタエレメント16が上流側から下流側へのガスの流れに対して交差するように配置され、その端部の外枠としての係合部19がシール材20を介して第2ケース14の第2連結部15に係合することにより、フィルタエレメント16の下流側への移動が防止されている。シール材20は、フィルタエレメント16の係合部19と第2ケース14の第2連結部15との間を密封する。
【0018】
フィルタエレメント16は、吸気口12から第1ケース11内に吸入された被濾過ガスを濾過して清浄化し、清浄ガスを第2ケース14内へ流出させるようになっている。このフィルタエレメント16は、濾紙、不織布等により形成された濾材シート21が襞状(プリーツ状)に折曲げて形成され、襞の山部(反対側から見れば谷部)22が連なるように構成されている。該フィルタエレメント16の周囲は、変形防止枠23で支持され、この変形防止枠23の端部に前記係合部19が設けられている。
【0019】
第1ケース11の周壁の一部には開口部24が設けられ、その開口部24を塞ぐように第1ケース11の一部を構成する蓋体25がヒンジ部26を中心にして回動可能に支持されている。該蓋体25の端部25aには、第1ケース11の開口部24を形成する端縁部11aとの間を密封するためのシール部材27が装着されている。なお、蓋体25の端部25aと第1ケース11の開口部24を形成する端縁部11aとの間は図示しないクランプ金具で連結されるようになっている。第1ケース11の内面及び蓋体25の内面にはフィルタエレメント16の上流側端面(変形防止枠23)を上流側から下流側へ付勢して、シール材20を第2連結部15に密封状態で当接させる付勢部材としての押圧バネ28が取着されている。
【0020】
第1ケース11及び蓋体25の内面におけるフィルタエレメント16の係合部19より若干上流側には、規制突起としての規制リブ29が突出形成され、フィルタエレメント16がエンジンのバックファイヤ等による下流側から上流側へのガス圧を受けたときにフィルタエレメント16の上流側への移動を規制するように構成されている。この規制リブ29により押圧バネ28に過度の負荷を及ぼさないようにして押圧バネ28の機能を維持するようになっている。なお、規制リブ29は、本実施形態では第1ケース11の4隅部に設けられている。該規制リブ29と係合部19との間の間隔は、押圧バネ28の弾性性能、係合部19と第2連結部15との間の密封性能等を考慮して設定される。
【0021】
図2に示すように、蓋体25の内面に突出形成された規制リブ29は、第1ケース11の開口部24からフィルタエレメント16を第1ケース11内に挿入した後、蓋体25を閉じるときにフィルタエレメント16の係合部19を押圧してフィルタエレメント16を第1ケース11内へ押し入れるように構成されている。また、図3に示すように、前記押圧バネ28は、蓋体25を開けてフィルタエレメント16を第1ケース11内に挿入した後、蓋体25を閉じるときにフィルタエレメント16の上流側部を受承してフィルタエレメント16の第1ケース11内への挿入を補助するように構成されている。
【0022】
次に、エアクリーナ10におけるフィルタエレメント16の保持構造についてその作用を説明する。
さて、図2に示すように、フィルタエレメント16を第1ケース11内に収容する場合には、蓋体25を開けた状態でフィルタエレメント16を第1ケース11の開口部24から第1ケース11内に挿入し、その先端上流部が第1ケース11の内面に設けられた押圧バネ28上に支持されるようにする。続いて、蓋体25を閉じ始めると、蓋体25内面に突出形成された規制リブ29がフィルタエレメント16の後端側係合部19の端面を押圧するため、フィルタエレメント16が第1ケース11内へ押し入れられる。
【0023】
図3に示すように、蓋体25をさらに閉じていくと、蓋体25に設けられた押圧バネ28がフィルタエレメント16の上流側部に触れ、フィルタエレメント16を受け止めながら規制リブ29によってフィルタエレメント16が第1ケース11の内奥部へと挿入される。その後、図1に示すように、蓋体25を閉じ終わると、フィルタエレメント16の先端側係合部19の端面及び後端側係合部19の端面が第1ケース11の内面に到るとともに、先端側係合部19及び後端側係合部19の下流側端面がシール材20を介して第2ケース14の第2連結部15に密接される。同時に、フィルタエレメント16の上流側端面が押圧バネ28によって上流側へ押圧されるように付勢される。従って、フィルタエレメント16が第1ケース11内に収容され、フィルタエレメント16の係合部19と第2ケース14の第2連結部15との間がシール材20で密封される。
【0024】
このようにしてフィルタエレメント16が組付けられたエアクリーナ10を使用する場合には、第1ケース11の吸気口12から被濾過ガスが第1ケース11内に吸入され、その被濾過ガスがフィルタエレメント16を通過する際に清浄化される。フィルタエレメント16で清浄化された清浄ガスは第2ケース14の送気口17からエンジンの燃焼室へ送られる。
【0025】
この場合、バックファイヤが生じると高圧ガスが逆流し、そのガス圧でフィルタエレメント16が上流側へ押圧される。このとき、図1の二点鎖線で示すように、フィルタエレメント16の係合部19は規制リブ29に係合することから、フィルタエレメント16はそれ以上上流側へは移動しない。そのため、押圧バネ28はフィルタエレメント16の変位に基づいて若干上流側へ移動しても、それによってその機能が損なわれるまで変形することはない。その後、バックファイヤが収まったときには、押圧バネ28の付勢力によりフィルタエレメント16は速やかに元の位置に戻される。従って、フィルタエレメント16による濾過機能が適正に働き、エアクリーナ10はその機能を維持することができる。
【0026】
以上のように構成された実施形態により発揮される効果について以下にまとめて説明する。
(1) 本実施形態のエアクリーナ10におけるフィルタエレメント16の保持構造では、第1ケース11内にはフィルタエレメント16が配置されるとともに、該フィルタエレメント16を上流側から下流側へ付勢する押圧バネ28が支持され、かつ該押圧バネ28が上流側へ過度に移動しないように規制する規制リブ29が設けられている。
【0027】
このため、例えばエンジンのバックファイヤによってガスの逆流が生じ、そのガス圧によってフィルタエレメント16が上流側へ移動したときにはその移動が規制リブ29で受け止められる。従って、フィルタエレメント16の上流側への移動に基づく押圧バネ28の過度の変形が抑えられ、押圧バネ28の機能が維持される。
【0028】
よって、フィルタエレメント16の保持構造によれば、ガスの逆流が生じたときに押圧バネ28が異常に変形してその機能を失う事態を効果的に防止することができ、エアクリーナ10の濾過機能を長期間に亘って良好に持続させることができる。
【0029】
(2) 前記複数の同一形状を有する規制リブ29を、第1ケース11の内面及び蓋体25の内面に突設させてフィルタエレメント16の係合部19を支持するように形成することにより、簡単な構成で押圧バネ28がその機能を失うのを防止することができる。
【0030】
(3) 第1ケース11にはフィルタエレメント16を第1ケース11内に挿入するための蓋体25を開閉可能に設け、その蓋体25の内面に規制リブ29を設けることにより、蓋体25を閉じるときにフィルタエレメント16を規制リブ29で押圧し、フィルタエレメント16を第1ケース11内へ円滑に押し入れることができる。
【0031】
(4) 前記蓋体25の内面に押圧バネ28を支持し、蓋体25を開けてフィルタエレメント16を第1ケース11内に挿入した後、蓋体25を閉じるときに押圧バネ28がフィルタエレメント16を受承するように構成されている。このため、フィルタエレメント16の第1ケース11内への挿入を補助することができる。
【0032】
なお、前記実施形態を次のように変更して実施することも可能である。
・ 図4に示すように、規制部材は、第1ケース11の側壁の一部又は全体が内側へ凹設されてフィルタエレメント16の係合部19を支持する複数の規制凸部30であってもよい。この場合、フィルタエレメント16が上流側へ移動したとき、その係合部19が規制凸部30に係合することから、押圧バネ28が過度に変形してその機能を失うのを規制することができる。
【0033】
・ 図5(a)に示すように、前記実施形態の規制リブ29を、断面直角三角形状をなす三角板状に形成することができる。この場合、規制リブ29の上流側への圧力に対する強度を向上させることができ、フィルタエレメント16が上流側へ移動してその係合部19が規制リブ29に当ったときその圧力を十分に受け止めることができる。
【0034】
・ 図5(b)に示すように、前記実施形態の規制リブ29を断面L字状に形成し、フィルタエレメント16の係合部19の屈曲片31に係合可能に構成することができる。この場合、フィルタエレメント16が上流側へ移動したとき、フィルタエレメント16の屈曲片31が規制リブ29に係合することから、フィルタエレメント16が規制リブ29から外れることなく、フィルタエレメント16による押圧バネ28の変形を効果的に防止することができる。
【0035】
・ 前記実施形態において、蓋体25の内面に押圧バネ28を複数設け、それらの複数の押圧バネ28によりフィルタエレメント16を第1ケース11内に挿入する際に安定した状態でフィルタエレメント16を挿入することができるように構成することもできる。
【0036】
・ 前記実施形態において、規制リブ29を四角柱状、円柱状、四角枠状、円弧状等の形状に形成することもできる。
・ 前記実施形態において、規制リブ29を第1ケース11の周方向に3箇所又は5箇所以上設けることができ、或いは第1ケース11の全周に設けることも可能である。
【符号の説明】
【0037】
10…エアクリーナ、11…第1ケース、12…吸気口、13…第1連結部、14…第2ケース、15…第2連結部、16…フィルタエレメント、17…送気口、19…係合部、20…シール材、25…蓋体、28…付勢部材としての押圧バネ、29…規制部材としての規制リブ、30…規制部材としての規制凸部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被濾過ガスを吸入する吸気口を備えた第1ケースと、清浄ガスを流出させる送気口を備えた第2ケースとが連結部で連結されて構成され、第1ケース内にはガスの上流側から下流側への流れ方向と交差するようにフィルタエレメントが配置されるとともに、該フィルタエレメント端部の係合部が第2ケースの連結部にシール材を介して係合することによりフィルタエレメントの上流側から下流側への移動が規制され、かつフィルタエレメントを上流側から下流側へ付勢する付勢部材を備えたエアクリーナにおいて、
前記第1ケースの内面には、ガスの逆流が生じたときにそのガス圧に基づくフィルタエレメントの上流側への移動によって付勢部材が上流側へ移動してその機能を失うのを規制する規制部材を備えていることを特徴とするエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造。
【請求項2】
前記規制部材は、第1ケース内面に突設されてフィルタエレメントの係合部を支持する複数の規制突起であることを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造。
【請求項3】
前記規制部材は、第1ケースの側壁が内側へ凹設されフィルタエレメントの係合部を支持する複数の規制凸部であることを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造。
【請求項4】
前記第1ケースにはフィルタエレメントを第1ケース内に挿入するための蓋体が開閉可能に設けられ、該蓋体の内面に少なくとも1つの規制突起が設けられ、蓋体を開けてフィルタエレメントを第1ケース内に挿入した後、蓋体を閉じるときに規制突起がフィルタエレメントを押圧してフィルタエレメントの第1ケース内へ押し入れるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造。
【請求項5】
前記蓋体の内面には付勢部材が支持され、蓋体を開けてフィルタエレメントを第1ケース内に挿入した後、蓋体を閉じるときに付勢部材がフィルタエレメントを受承するようにしてフィルタエレメントの第1ケース内への挿入を補助するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のエアクリーナにおけるフィルタエレメントの保持構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−208607(P2011−208607A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−79110(P2010−79110)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】