説明

エアフィルタ、エアフィルタの製造方法及びエアフィルタ製造装置

【課題】比較的簡易な方法により製造可能なエアフィルタを提供する。
【解決手段】エアフィルタ10は、濾材11の一部にシール材12が充填されたものである。エアフィルタ10において、濾材11の中央部分21は、シール材12が充填されておらず、エアが通気されるための円形の通風部分となる。一方、濾材11の外側部分22は、シール材12が充填され、シール材12によって埋設された状態となり、空気を通さない非通風部分となっている。濾材11の外側部分22のシール材12は、遠心力により、充填されたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気中の塵埃や汚染物質を除去するためのエアフィルタ、エアフィルタの製造方法、及びエアフィルタ製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、濾紙や不織布がひだ状に折り畳まれて構成された直方体の濾材パックが、四角枠形のフィルタ枠内部に収納されたエアフィルタが広く知られている。フィルタ枠は、金属製や樹脂製のものが知られており、金属製の場合、コの字に曲げられた4枚の板状部材から成ることが一般的である。そして、濾材パックは、コの字内部に充填された流動性のある接着剤によって、各板状部材に接着されるとともに、板状部材同士はビスや接続金具等によって固定される。
【0003】
フィルタ枠は、樹脂製である場合、濾材パック外周に溶融樹脂を圧入するいわゆる射出成型によって成形されること知られている。射出成型では、濾材パック内部に溶融樹脂が流れ込まないように、通常、櫛歯状の金型を一対用意して、それら金型で濾材パックが挟み込まれている。
【0004】
また、特許文献1に開示されるように、円形に切り抜かれた濾材パックが円形のフィルタ枠に入れられ、遠心力によってシール材が濾材パックとフィルタ枠の間に流し込まれて、濾材パックがフィルタ枠内部に固定される方法も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−35083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、4枚の板状部材によりフィルタ枠が構成される場合、その製造工数や部品点数が多くなり、また、濾材パックと板状部材の間や、板状部材同士の間のシール性に問題が生じることがある。一方、射出成形では、櫛歯状の金型が複雑で金型製作に多大な費用が必要になるという問題がある。
【0007】
また、特許文献1の方法では、濾材が円形であるため、濾材パックを円形に切り抜くために特殊な工具や装置が必要とされ、さらに、円形のフィルタ枠も別途用意する必要もある。
【0008】
本発明は、以上の問題点に鑑みて成されたものであり、部品点数が少なくて済み、また、簡単な製造装置や方法で製造することが可能なエアフィルタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るエアフィルタの製造方法は、シール材が溜められた受け台の上に、内部に濾材が収納される枠状型を配置する第1工程と、受け台を回転させて、その遠心力によってシール材を枠状型内部の外周側に注入し、濾材の外側部分にシール材を充填して固化させ、かつ、濾材の中央部分にシール材を充填せずに空気が通る通風部分とする第2工程と、シール材と一体になった濾材を、枠状型から離型する第3工程とを備える。
【0010】
枠状型と、濾材の間にシール材が充填される隙間がある場合、その隙間に充填されたシール材は、固化されて濾材の外周面上に積層されることになる。上記隙間には管状部材が配置されるとともに、その管状部材が隙間に充填されて固化されたシール材と一体となっても良い。この場合、その管状部材は、例えばパイプや雌ネジ等から成り、エアフィルタを他の部材に取り付けるための取付部材となる。
【0011】
枠状型は、複数の枠部材を組み立てたものであることが好ましい。この場合、上記第3工程において、枠状型を複数の枠部材に分解することにより、シール材と一体になった濾材を、枠状型から離型することが可能になる。枠状型は、四角形の各辺を構成する4つの枠部材から構成される四角枠形状であることがさらに好ましい。
【0012】
本発明に係るエアフィルタは、濾材と、濾材の外側部分に充填されるとともに、濾材の中央部分に充填されずに、中央部分を空気が通る円形の通風部分とするシール材とを備えることを特徴とする。
【0013】
外側部分には、濾材の通風方向に沿った取付孔が設けられても良い。また、濾材の外周面には、シール材が積層されており、その積層されたシール材に上記したような管状部材が設けられても良い。
【0014】
本発明に係るエアフィルタ製造装置は、シール材が溜められるすり鉢状の凹部を有する受け台と、受け台の上に配置されるとともに、上方から見ると凹部を囲うように構成され、内部に濾材が収納される枠状型と、受け台を回転させて遠心力によりシール材を枠状型内部の外周側に注入させることが可能な回転手段とを備える。
【0015】
本発明において、濾材は、例えば、シート状濾材がひだ状に折られて構成され、又は、三次元網目構造体を有するものである。また濾材は、切断の容易さから直方体であることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明では、濾材を特別な加工をせず、また、比較的簡易的な装置を用いて製造工数が少ない方法でエアフィルタを製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1の実施形態におけるエアフィルタを示す斜視図である。
【図2】第1の実施形態における金型の構造を示す分解斜視図である。
【図3】第1の実施形態におけるエアフィルタ製造装置を示す断面図であって、図2におけるIII―III線に沿う断面図である。
【図4】第2の実施形態におけるエアフィルタを示す斜視図である。
【図5】第3の実施形態におけるエアフィルタを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明について図面を参照しつつさらに詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエアフィルタを示す。図1に示すように、エアフィルタ10は、濾材パック11の一部にシール材12が充填されたものである。
【0019】
濾材パック11は、ガラス繊維等から成る濾紙や、ポリエステル等の不織布から成るシート状濾材がひだ折りされて所定の厚みを有する直方体に形成されたものであって、その厚さ方向に通風されるものである。シール材12は、後述するように、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が固化されたものである。なお、以下の説明では、濾材パック11の折目に沿う方向を横方向、横方向に直交し、ひだ山が並べられる方向を縦方向とする。また、濾材パック11の厚さ方向は、これら縦横方向に直交するものである。
【0020】
エアフィルタ10において、濾材パック11の中央部分21にはシール材12が充填されておらず、濾材パック11の中央部分21は、空気が通るための円形(具体的には、円柱形)の通風部分となる。一方、濾材パックの外側部分22、すなわち中央部分21以外の部分は、シール材12が充填され、シール材12によって埋設された状態となり、空気を通さない非通風部分となる。これにより、円形の通風部分は、濾材パック11のシール材12が充填された非通風部分(外側部分22)で包囲され、通風部分を通る空気は、例えば、濾材パック11の外周面11B、11Dから抜け出すことが防止される。また、エアフィルタ10は、外側部分22によってその形状が保持され、外力が作用されても大きく変形することが防止される。
【0021】
なお、シール材12は、濾材パック11の正面11E及び背面11Fの両方において各ひだ山間に充填され、外側部分22における正面11E、背面11Fは、シール材12により略平面となっている。また、シール材12は、ひだ山間だけではなく、濾材パック11の外周面11A〜11D上にも薄く積層された状態となっており、これにより、エアフィルタ10は、縦横の寸法が濾材パック11の縦横の寸法よりも僅かに大きくなった略直方体となっている。
【0022】
濾材パック11の外側部分22には、厚さ方向(通風方向)に沿う取付孔23が穿設される。取付孔23は、エアフィルタ10の4隅に設けられる。エアフィルタ10は、取付孔23に挿入されたネジ等の取付部材によって、例えば、ファン30に取り付けられて使用される。なお、エアフィルタ10の通風部分に接続されるファン30の通気口31は、円形であり、その径は、フィルタ10の円形の通風部分の径と略同一である。
【0023】
エアフィルタ10は、もちろんファン以外に取り付けられても良く、例えば、通気口が円形のパイプ等に接続されても良いし、通気口が円形ではないものに接続されても良い。
【0024】
図2、3は、エアフィルタ製造装置を示す図である。図3に示すように、エアフィルタ製造装置は、回転治具41上に金型40が載せられて構成されるものである。金型40は、受け台42と、受け台42の上に配置される枠状型43と、枠状型43の上方を塞ぐ蓋部44から構成される。
【0025】
受け台42は、その上面が金型の底面を構成するものである。受け台42には、上方から見ると円形を呈し、かつ、径が下方に向かって漸次小さくなるすり鉢状の凹部46が設けられる。凹部46は、液状のシール材12が溜められるためのものである。また、その凹部46を取り巻く外周部47は、上面が平面とされている。凹部46の中心には、上方に向けて突出する突出部48が設けられる。突出部48の上面は、外周部47の上面と同一平面上に配置される。突出部48が設けられたことにより、後述するように、濾材パック11が受け台42上に載せられたとき、濾材パック11の中央が自重により下方に沈み込むことが防止される。
【0026】
枠状型43は、上下が開口する矩形又は方形の四角枠形状を呈しており、受け台42の外周部47の上に載置される。枠状型43は、上方から見ると、凹部46と接しない状態で、凹部46を取り囲むように配置される。枠状型43は、四角形の各辺を構成する4つの枠部材43A〜43Dを組み立てたものである。枠部材43A〜43Dは、それぞれ矩形の板形状であって、各枠部材の幅方向が上下方向に沿うように配置される。
【0027】
各枠部材43A、43B、43C、43Dは、その長手方向における一方の端部の端面が、隣接する枠部材43B、43C、43D、43Aの他方の端部の内面に突き合わされる。そして、枠部材43Aは、隣接する枠部材43Bの他方の端部に穿設されたネジ孔43Fと、枠部材43Aの一方の端部の端面43Eに形成された不図示のネジ穴とに通されたネジ(不図示)によって、枠部材43Bに固定される。他の枠部材43B、43C、43Dの一方の端部も同様に、隣接する枠部材に固定される。さらに、各枠部材43A〜43Dは、受け台42の外周部47に穿設されたネジ孔47Aと、各枠部材43A〜43Dに設けられた不図示のネジ穴とに挿入されたネジによって、受け台42に固定される。
【0028】
蓋部44は、枠状型43の四角形状に一致した四角形板状に形成され、枠状型43の上に載せられる。蓋部44は、その外縁部に穿設されたネジ孔44Aと、枠状型43に設けられたネジ穴43Hに通されたネジにより、枠状型43に固定される。蓋部44には、蓋部44の中心を挟み込むように2つの空気孔49A、49Bが穿設される。空気孔49A、49Bは、上方から見ると、凹部46と重なる位置に配置される。金型40内部は、空気孔49A、49Bを介して、外部に連通するため、金型40内部におけるシール材12の流動性が良好となる。
【0029】
なお、受け台42、枠状型43及び蓋部44は、金属等から構成されるが、固化されたシール材12から離型可能なものであれば、如何なる材料から形成されても良い。
【0030】
次に、フィルタ製造装置を用いたエアフィルタの製造方法を説明する。本製造方法では、まず、凹部46内部に液状のシール材12が溜められるとともに、受け台42の上に枠状型43が固定され、さらには、枠状型43の内部に濾材パック11が収納される。このとき、濾材パック11は、その背面11F側が下方に向けられるとともに、各外周面11A〜11Dが、各枠部材43A〜43Dに対向する。
【0031】
濾材パック11は、縦横の寸法がそれぞれ、凹部46の直径よりも長いが、枠状型43の対向する枠部材43A、43C(又は43B、43D)の離間距離よりも短くなっている。そのため、濾材パック11は、凹部46を塞ぐように配置されて、受け台42の外周部47及び突出部48の上面に載せられるが、濾材パック11の外周面11A〜11Dと枠状型43の間には、僅かな隙間Sがある。
【0032】
次いで、枠状型43の上部に蓋部44が固定された後、受け台42が、回転治具41によって例えば700〜1500rpm程度で回転させられ、これにより、互いに固定された受け台42、枠状型43及び蓋部44は、一体となって回転させられる。この回転により、凹部46に溜められた液状のシール材12は、遠心力により凹部46の傾斜面を伝って上方に進み、枠状型43内部の外周側に注入され、濾材パック11の外側部分に充填される。
【0033】
具体的には、シール材12は、濾材パック11の背面11F側から各ひだ山間に充填されるとともに、外周面11A〜11Dと枠状型43の間の隙間Sに充填される。またシール材12は、その隙間Sを通って、外周面11B、11Dから濾材パックの正面側に回り込み、正面11E側においてひだ山間に充填される。その後、シール材12が固化されると、図1に示すように、濾材パック11の外側部分22は、シール材12に埋設された状態となる。一方、濾材パック11の中央部分21には、シール材12が充填されず、濾材パック11の厚さ方向に通気可能な円形の通風部分となる。また、隙間Sに充填されたシール材12は、外周面11A〜11D上に薄く積層される部分となる。
【0034】
シール材12が固化されると、回転治具41による回転が停止され、その後、蓋部44が枠状型43から取り外されるとともに、枠状型43が分解されて、濾材パック11とシール材12が一体となって形成されたエアフィルタ10が、金型40から離型される。枠状型43の分解は、例えば、ネジ穴47A、43Fに挿入されたネジが外された後、枠部材43A〜43Dが、受け台42や他の枠部材から1つずつ順次取り外されることにより行われる。その後、エアフィルタ10の4隅に、公知の手段により、取付孔23(図1参照)が開けられる。
【0035】
本実施形態におけるシール材12としては、特に限定されるわけではないが、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等が使用される。熱硬化性樹脂が使用される場合、例えば金型40全体が加熱されることにより、遠心力により枠状型43の内部に注入されたシール材12が固化される。また、熱可塑性樹脂が使用される場合、シール材12は、加熱された状態で遠心力により枠状型43の内部に注入された後、冷却されて固化される。
【0036】
以上のように本実施形態では、フィルタが比較的簡易的な金型で製造できるとともに、濾材パックも作製が容易な直方体で良いので、フィルタの製造コストや製造工数を低減させることができる。また、濾材パック11はシール材12によって保持され、シール材12とは別体のフィルタ枠が省略可能であるので、部品点数も少なくすることができる。
【0037】
さらに、通風部分が円形であるため、通風口が丸形であるファンや、丸形パイプで構成された配管途中に接続されても、大きな圧力損失を生じさせることなく、空気中の塵埃や汚染物質を除去することが可能になる。また、濾材パックの非通風部分(外側部分22)が比較的大きく、取付孔23等の取付手段が設けられることが可能になるため、他の機器や配管等に容易に取付可能になる。
【0038】
図4は、本発明の第2の実施形態に係るエアフィルタの構造を示す斜視図である。以下第2の実施形態について、第1の実施形態との相違点について説明する。
【0039】
第1の実施形態における取付孔23は、シール材12が充填された濾材パック11の外側部分22に開けられたが、本実施形態におけるエアフィルタ60では、濾材パック61自体には孔が開けられず、濾材パック61のさらに外側に取付孔を構成する管状部材63が埋設される。すなわち、本実施形態では、図4に示すように、濾材パック61の外周面61A〜61Dに積層されたシール材62がさらに厚くされ、その厚く積層された部分にパイプ等の管状部材63が埋設される。
【0040】
本実施形態では、エアフィルタ60が製造される際、濾材パック61の外周面61A〜61Dと枠状型43の間の隙間S(図2、3参照)がさらに大きくされるとともに、その大きくなった隙間Sの4隅に管状部材63が立てられる。このような構成によれば、シール材62が枠状型43の内部に充填・固化されるときに、シール材の内部に管状部材63が埋設されることとなる。但し管状部材63は、下端面が外周部47(図2参照)の上面に、上端面が蓋部44に密着して、これらで挟持され、その内部はシール材が充填されず取付孔となる。管状部材63は、パイプや雌ネジとなっており、第1の実施形態の取付孔と同様に、エアフィルタを、ファン等の他の装置に取り付けるための取付部材となる。
【0041】
図5は、本発明の第3の実施形態に係るエアフィルタの構造を示す斜視図である。以下第3の実施形態について、第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。第1の実施形態では、濾材は、シート状濾材が折られて形成された濾材パックであったが、本実施形態に係るエアフィルタ70では、濾材は、図5に示すように、ウレタンフォーム等の発泡体から構成された、直方体の三次元網目構造体71である。
【0042】
三次元網目構造体71には、活性炭等の無数の吸着剤が付着されており、その吸着剤により、空気中の汚染物質が除去される。なお、三次元網目構造体71は、発泡体に限定されず、例えば、有機繊維や無機繊維から構成される繊維状基材等であっても良い。本実施形態に係るエアフィルタ70は、第1の実施形態と同様に製造されるが、シール材72の三次元網目構造体71への充填は、三次元網目構造体の網目の空隙を通っても行われる。図5の構成では、第1の実施形態と同様に、三次元網目構造体71にシール材72が充填されて成る外側部分82に、取付孔73が設けられたが、第2の実施形態のように、三次元網目構造体よりも外側のシール材72のみから成る部分に、管状部材が設けられても良い。
【0043】
なお、以上の各実施形態では、枠状型43の形状は、エアフィルタが離型できる形状であれば、四角形に限らず、四角形以外の多角形や円形の形状を有する枠形であっても良い。
【符号の説明】
【0044】
10、60、70 エアフィルタ
11、61 濾材パック(濾材)
11A〜11D 外周面
12、62、72 シール材
21 中央部分
22、82 外側部分
23、73 取付孔
40 金型
41 回転治具(回転手段)
42 受け台
43 枠状型
43A〜43D 枠部材
46 凹部
63 管状部材
71 三次元網目構造体(濾材)



【特許請求の範囲】
【請求項1】
シール材が溜められた受け台の上に、内部に濾材が収納される枠状型を配置する第1工程と、
前記受け台を回転させて、その遠心力によって前記シール材を前記枠状型内部の外周側に注入し、前記濾材の外側部分に前記シール材を充填して固化させ、かつ、前記濾材の中央部分に前記シール材を充填せずに空気が通る通風部分とする第2工程と、
前記シール材と一体になった前記濾材を、前記枠状型から離型する第3工程と
を備えるエアフィルタの製造方法。
【請求項2】
前記濾材は、直方体であることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタの製造方法。
【請求項3】
前記濾材は、シート状濾材がひだ状に折られて構成され、又は、三次元網目構造体を有することを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタの製造方法。
【請求項4】
前記枠状型と、前記濾材の間には前記シール材が充填される隙間があり、その隙間に充填されたシール材は、固化されることにより前記濾材の外周面上に積層されることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタの製造方法。
【請求項5】
前記隙間には管状部材が配置されるとともに、前記管状部材は、前記隙間に充填されて固化されたシール材と一体となることを特徴とする請求項4に記載のエアフィルタの製造方法。
【請求項6】
前記枠状型は、複数の枠部材を組み立てたものであって、
前記枠状型を前記複数の枠部材に分解して、前記シール材と一体になった前記濾材を、前記枠状型から離型することを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタの製造方法。
【請求項7】
前記枠状型は、4つの前記枠部材から構成される四角枠形状であることを特徴とする請求項6に記載のエアフィルタの製造方法。
【請求項8】
濾材と、
前記濾材の外側部分に充填されるとともに、前記濾材の中央部分に充填されずに、前記中央部分を空気が通る円形の通風部分とするシール材と
を備えることを特徴とするエアフィルタ。
【請求項9】
前記濾材は、直方体であることを特徴とする請求項8に記載のエアフィルタ。
【請求項10】
前記濾材は、シート状濾材がひだ状に折られて構成され、又は、三次元網目構造体を有することを特徴とする請求項8に記載のエアフィルタ。
【請求項11】
前記外側部分に、前記濾材の通風方向に沿った取付孔が設けられることを特徴とする請求項8に記載のエアフィルタ。
【請求項12】
前記濾材の外周面には、前記シール材が積層されており、その積層されたシール材に管状部材が設けられることを特徴とする請求項8に記載のエアフィルタ。
【請求項13】
シール材が溜められるすり鉢状の凹部を有する受け台と、
前記受け台の上に配置されるとともに、上方から見ると前記凹部を囲うように構成され、内部に濾材が収納される枠状型と、
前記受け台を回転させて遠心力により前記シール材を前記枠状型内部の外周側に注入させることが可能な回転手段と
を備えるエアフィルタ製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−166156(P2012−166156A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−29748(P2011−29748)
【出願日】平成23年2月15日(2011.2.15)
【出願人】(000111085)ニッタ株式会社 (588)
【Fターム(参考)】