説明

エアースプレーガン

【課題】エアスプレーガン本体からの取付け取外しを容易とし、塗料流路内の頻繁な洗浄を可能とするノズルを提供する。
【解決手段】塗料ノズル5は、塗料吐出口4Aを前端に有する前のノズル金具15と、その後端部に連結手段17を介して着脱自在に連結されかつガン本体の塗料ノズル取付凹部25に螺着される後のノズル金具16とに分割される。連結手段は、前のノズル金具の外周面から突出して周方向にのびるフランジ状の鍔部43Aと、この鍔部の円弧の一部を一対の切欠き面45で切除した切欠き部43Bとを具える係止鍔43、及び後のノズル金具の前端面から前方に突出する一対の係止突部44からなる。係止突部の半径方向内面は、切欠き面と対向する対向平面46をなし、該対向平面に、ノズル軸心回りの位置ズレにより鍔部を係止する鍔部と同心な円弧状の係止溝47を形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料流路の洗浄を容易としたエアースプレーガンに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、揮発性有機化合物の排出抑制に伴い、水系塗料の利用が進みつつある。しかしながら、水系塗料は、いったん乾燥すると固まって水だけでは取れなくなる。従って、エアースプレーガンを用いて水系塗料の塗装作業を行う場合、水系塗料が乾燥して塗料吐出口が目詰まりしないように、エアースプレーガンから塗料ノズルを取り外して塗料流路を頻繁に洗浄することが必要となる。
【0003】
しかし従来のエアースプレーガンでは、図7(A)、(B)に示すように、塗料ノズルaの前端側に六角ボルト状の頭部a1を、又後端側に外ネジ部a2を形成し、この塗料ノズルaを、ガン本体bの前端部に設ける塗料ノズル取付凹部b1内に、スパナなどの専用工具を用いて螺着していた。そのため、この塗料ノズルaの取付け、取外し作業を不便なものとするとともに、頻繁な取付け、取外しにより、塗料ノズルaやガン本体bのネジ部分が早期に損傷するなどエアースプレーガンの使用寿命を短くするという問題があった。
【0004】
なお下記の特許文献1には、図8に示すように、塗料ノズルaの外周面に、複数の係止ピンcを突設するとともに、ガン本体bの塗料ノズル取付凹部b1の前端側に、前記係止ピンcが通る切欠部dと、該切欠部dを通過した係止ピンcがノズル軸心回りの位置ズレにより係合して該係止ピンcを抜け止めさせる周方向の係止溝eとからなる係止手段を形成したものが提案されている。
【0005】
しかしこの提案の構造では、塗料ノズルa及びガン本体bへの加工に手間を要し、コストの上昇を招く。又従来のエアースプレーガンにおけるガン本体bが使用できなくなるなど互換性を損ねる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−18296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は、ガン本体からの取付け取外しを容易とし、かつ塗料ノズルやガン本体のネジ部分などに損傷を招くことなく塗料流路内の洗浄を頻繁に行いういるとともに、塗料ノズル及びガン本体への加工を容易としてコストの上昇を抑えることができ、しかも互換性を高めて従来のガン本体との共通使用を可能とするエアースプレーガンを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、ガン本体と、針弁により開閉される塗料吐出口を前端に有する塗料流路が形成される塗料ノズルと、前記ガン本体の前端部に螺着されかつ前記塗料ノズルと協働して前記塗料吐出口を囲む環状の空気吐出口を前端に有する空気流路を形成する空気キャップとを具えたエアースプレーガンであって、
前記ガン本体は、このガン本体の前端部に凹設され、かつ前記塗料ノズルが取り付けられる塗料ノズル取付凹部を具え、
かつ前記塗料ノズルは、前記塗料流路をなす中心孔をノズル軸心iと同心に設けた管状をなし、しかも前記塗料吐出口を前端に有する前のノズル金具と、この前のノズル金具の後端部に連結手段を介して着脱自在に連結されかつ後端部に前記塗料ノズル取付凹部に螺着される取付けネジ部を設けた後のノズル金具とに分割されるとともに、
前記連結手段は、前記前のノズル金具の後端部かつその外周面から突出して周方向にのびるフランジ状の鍔部と、この鍔部の円弧の一部が前記ノズル軸心iを挟んだ両側で向かい合う互いに平行な一対の切欠き面で切除された切欠き部とを具える係止鍔、
及び前記後のノズル金具の前端面から前記ノズル軸心iを挟んだ両側で向かい合って前方に突出する一対の係止突部からなり、
しかも前記係止突部の半径方向内面を、前記切欠き面と対向する対向平面とし、かつ該対向平面に、前記前のノズル金具を後のノズル金具に対してノズル軸心i回りで位置ズレさせることにより前記鍔部が係止される前記鍔部と同心な係止溝を設けたことを特徴としている。
【0009】
又請求項2の発明では、前記係止溝は、前記鍔部の前後の側面に沿う前後の溝壁面と、前記鍔部の外周面に沿う円弧状の溝底面とを具えることを特徴としている。
【0010】
又請求項3の発明では、前記後のノズル金具の中心孔は、後端側に六角レンチが入る六角孔部を有し、かつ該六角孔部よりも前方側は、該六角孔部よりも大径としたことを特徴としている。
【0011】
又請求項4の発明では、前記後のノズル金具の中心孔は、前記前のノズル金具の後端部と圧接して該前のノズル金具との間をシールするゴム弾性を有するシールリングを収容する周溝を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明は叙上の如く、塗料ノズルを、塗料吐出口を前端に有する前のノズル金具と、この前のノズル金具の後端部に連結手段を介して着脱自在に連結されかつ後端部に前記塗料ノズル取付凹部に螺着される取付けネジ部を設けた後のノズル金具とに分割している。従って、前記塗料ノズルは、従来のガン本体に設けた塗料ノズル取付凹部にも螺着させうるなど互換性があり、従来のガン本体の共通使用を可能とする。
【0013】
又前記塗料ノズルは、後のノズル金具をガン本体に螺着させたままの状態で、前のノズル金具のみをワンタッチ(前のノズル金具をノズル軸心回りで例えば1/4回転させる。)で取り外すことができる。これにより、塗料流路内が露出するため、該塗料流路の内部を容易に、かつ頻繁に洗浄することができ、又洗浄状態を目視により確認することができる。しかも、最も目詰まりし易い塗料吐出口が、取り外される前のノズル金具に形成されているため、入念な洗浄が可能であり、目詰まりを防止しうる。
【0014】
又前のノズル金具のみが、取付け取外しされるため、頻繁な取付け取外しによってもガン本体側のネジ部分が損傷を受けることがなく、エアースプレーガンの使用寿命を高く維持することができる。
【0015】
又前記特許文献1に提案される如き構造の場合、塗料ノズルに、係止ピン取り付け用の小孔を形成することが必要となるが、この小孔は半径方向外側からの加工となるため、塗料ノズルへの他の加工(フライス加工)と同工程で行うことでできなくなるなど工程数の増加を招く。又チャックし難いガン本体に対しても、切欠部形成のための半径方向の加工が要求される。そのため、全体として加工に手間を要し、加工コストの上昇を招く。これに対して本発明に係わる前記連結手段の場合、チャックし易い前後のノズル金具に対し、それぞれノズル軸心方向からのフライス加工にて容易に形成することができる、加工コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のエアースプレーガンの一実施例を示す断面図である。
【図2】その主要部を拡大して示す断面図である。
【図3】その分解断面図である。
【図4】(A)、(B)は、前のノズル金具を示す断面図、及び後方からの側面図である。
【図5】(A)、(B)は、後のノズル金具を示す前方からの側面図、及び断面図である。
【図6】塗料ノズルの分解斜視図である。
【図7】(A)、(B)は、従来の塗料ノズルの取付け状態を示す断面図、及びその分解斜視図である。
【図8】他の従来技術を示す塗料ノズルの取付け状態の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1において、本実施形態のエアプレーガン1は、ガン本体2、塗料吐出口4Aを前端に有する塗料流路4が形成される塗料ノズル5、及び該塗料ノズル5と協働して前記塗料吐出口4Aを囲む環状の空気吐出口7Aを有する空気流路7が形成される空気キャップ8を具え、前記塗料吐出口4Aから吐出される塗料を、前記空気吐出口7Aからの圧縮空気によって霧化状に吹き付ける。
【0018】
本例では、前記塗料が、水系塗料である場合が示されるが、例えばエポキシ樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料などの2液混合型塗料に使用することもできる。
【0019】
前記ガン本体2としては、従来のエアースプレーガン用のガン本体を採用することができる。具体的には、本例のガン本体2は、前後にのびる胴部2Aの後端側に、把部2Bを設け、かつ前端側に、前記塗料ノズル5と空気キャップ8とを着脱自在に装着しうる前端部2Cを設けたピストル状をなす。このガン本体2には、例えば前記把部2Bの下端に設ける空気取入口21から流入する圧縮空気を、ガン本体2の内部を通って前記空気キャップ8の前記空気流路7に導く空気導入路22が形成される。なお前記把部2Bには、前記空気導入路22を引き金23の操作によって開閉する周知構造の空気弁24が介在している。
【0020】
又前記ガン本体2の前記前端部2Cには、図2、3に示すように、その前端面2Sで開口しかつ後方に向かってのびる塗ノズル取付凹部25が凹設されるとともに、前記前端部2Cの外周には、前記空気キャップ8が螺合する外ネジ部27が形成される。なお前記塗料ノズル取付凹部25の後端部には、塗料導入路26が段差を介して連なるとともに、この塗料導入路26のさらに後端部は、前記塗料流路4と同心な針弁20を軸封状態で挿通する封止キャップ28によって閉止される。又前記塗料導入路26は、前記前端部2Cに設ける塗料取入口29に連なる。
【0021】
前記塗料ノズル取付凹部25は、前端側から後端側に向かって段付き状に直径を減じて並ぶ第1径部25A、第2径部25B、第3径部25Cを具える。このうち、第3径部25Cの内周面には、塗料ノズル5を螺着する内ネジ部34Aが形成されるとともに、第2径部25Bの内周面は、後方に向かって小径となるコーン面をなし前記塗料ノズル5を同心に位置合わせする芯合わせ面34Bとして形成される。又第1径部25Aと第2径部25Bとの間には、周方向にのびる第1の円周溝35を形成している。この第1の円周溝35の後端側溝側面には、前記空気導入路22に空気調整弁36を介して導通する開口部22Aが設けられる。第2径部25Bと第3径部25Cとの間には、周方向にのびる第2の円周溝37を形成している。この第2の円周溝37は、前記空気導入路22とは空気調整弁36を介することなく直接に導通している。
【0022】
次に、前記塗料ノズル5は、ノズル軸心iと同心な中心孔Hを有する管状をなし、その中心孔Hによって前記塗料流路4を形成する。なお塗料流路4は、前記塗料導入路26に後端が連なる大径な流路本体4Bを有し、又前端には、先細コーン状の絞り部4Cを介して小径な前記塗料吐出口4Aを開口している。そして、該絞り部4Cと前記針弁20とが接離することにより、前記塗料吐出口4Aが開閉する。なお前記針弁20は、周知構造をなし、前記引き金23の引き操作によって前記空気弁24と同調して作動する。
【0023】
又塗料ノズル5は、前記塗料吐出口4Aを前端に有する前のノズル金具15と、この前のノズル金具15の後端部に連結手段17を介して着脱自在に連結されかつ後端部に前記塗料ノズル取付凹部25の内ネジ部34Aに螺着される取付けネジ部18を設けた後のノズル金具16とに分割される。
【0024】
前記前のノズル金具15は、図2、4に示すように、本例では、外周面に例えばローレットを刻設した最大径部15Aを具えるとともに、この最大径部15Aの後端側には、段差を介して順次小径となる第1〜第3の小径部15B1〜15B3を連設している。
【0025】
前記第1の小径部15B1は、前記第1径部25Aの内周面と対向し、その間に、前記空気調整弁36及び第1の円周溝35を通る圧縮空気(パターン空気)を前方に流過させる小間隙gを形成する。又前記第2の小径部15B2の後端側には、前記第2径部25Bの内周面である前記芯合わせ面34Bと同傾斜をなし、該芯合わせ面34Bと当接することによる前のノズル金具15を同心に位置合わせさせるテーパ面部が形成される。又前のノズル金具15には、前記第2の小径部15B2の後端面と前記最大径部15Aの前端面との間を前後に貫通してのびることにより、前記空気導入路22からの圧縮空気を前方に流過させる複数の導孔41が形成される。
【0026】
次に、前記後のノズル金具16は、図2、5に示すように、本例では、前端側から後端側に向かって段付き状に直径を減じて並ぶ第1径部16A、第2径部16Bを具え、前記第2径部16Bの外周に、前記取り付けネジ部18を形成している。又後のノズル金具16の中心孔Hrは、その後端側に、六角レンチが入る六角孔部19を有するとともに、この六角孔部19よりも前方側は、該六角孔部19よりも大径としている。従って、中心孔Hrの前方側から六角レンチを挿入でき、又この六角レンチを用いて後のノズル金具16を塗ノズル取付凹部25に螺着させることができる。
【0027】
又前記中心孔Hrには、その前端側に、ゴム弾性を有するシールリング33を収容する断面半円状の周溝42が形成される。このシールリング33は、前記前のノズル金具15の後端部と圧接し、該前のノズル金具15との間をシールする。
【0028】
又前記連結手段17は、前記前のノズル金具15の後端部に形成される係止鍔43と、後のノズル金具16の前端部に形成される係止突部44とから形成される。前記係止鍔43は、図4に示すように、前のノズル金具15の後端部かつその外周面から突出して周方向にのびるフランジ状の鍔部43Aと、この鍔部43Aの円弧の一部が前記ノズル軸心iを挟んだ両側で向かい合う互いに平行な一対の切欠き面45で切除された切欠き部43Bとを具える。
【0029】
又前記係止突部44は、図5に示すように、後のノズル金具16の前端面16Sから前記ノズル軸心iを挟んだ両側で向かい合って前方に突出する。この係止突部44は、その半径方向内面が、前記切欠き面45と対向する対向平面46をなし、かつ該対向平面46に、前記鍔部43Aと同心な円弧状の係止溝47を凹設している。前記係止溝47は、前記鍔部43Aの前後の側面43a、43bに沿う前後の溝壁面47a、47bと、前記鍔部43Aの外周面43cに沿う円弧状の溝底面47cとを具える。本例では、前記係止溝47の後の溝壁面47bは、後のノズル金具16の前記前端面16Sと面一をなす。
【0030】
そして、前記切欠き面45と対向平面46とが対向する位相状態において、前のノズル金具15を後方側に押し込むことにより、前のノズル金具15の後端部を前記シールリング33に押し付けて両者間をシールさせることができる。又この状態から、前のノズル金具15を後のノズル金具16に対してノズル軸心i回りで位置ズレさせる、本例では1/4回転させることにより、前記鍔部43Aが係止溝47に係止され、前後のノズル金具15、16間を、シールしたまま連結することができる。
【0031】
次に前記空気キャップ8は、前記図2、3に示すように、前記空気吐出口7Aを有するキャップ本体8Aと、このキャップ本体8Aに係止されかつ前記ガン本体2の前端部2C(前記外ネジ部27)に螺合するナットリング8Bとから構成される。
【0032】
前記キャップ本体8Aは、その後面に、前記塗料ノズル5を収容して覆う凹み部10を具える。この凹み部10の周縁部10eは、前記最大径部15Aの前端面とは、前記導孔41よりも半径方向外側の位置で当接する。これにより、前記周縁部10eの半径方向内側では、前記凹み部10と塗料ノズル5とで囲む空気流路7を形成するとともに、前記周縁部10eの半径方向外側では、ガン本体2の前端面2Sと、ナットリング8Bの内周面とキャップ本体8Aの後面とで囲むパターン空気流路11を形成している。なお前記空気流路7は、前記導孔41をへて前記空気導入路22に直接に導通している。又前記パターン空気流路11は、前記小間隙g、第1の周溝35、開口部22A、空気調整弁36をへて前記空気導入路22に導通している。
【0033】
又前記キャップ本体8Aには、空気吐出口7Aを挟んだ両側に補助孔12を設けるとともに、該補助孔12よりも半径方向外側かつ前方側に突出する一対の角部13に、パターン空気口14を内向きに形成している。前記パターン空気口14は、前記パターン空気流路11に導通し、前記空気吐出口7Aと補助孔12とは前記空気流路7に導通する。
【0034】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【符号の説明】
【0035】
1 エアースプレーガン
2 ガン本体
4 塗料流路
4A 塗料吐出口
5 塗料ノズル
7 空気流路
7A 空気吐出口
8 空気キャップ
15 前のノズル金具
16 後のノズル金具
17 連結手段
18 取付けネジ部
19 六角孔部
20 針弁
25 塗料ノズル取付凹部
33 シールリング
42 周溝
43 係止鍔
43A 鍔部
43B 切欠き部
44 係止突部
45 切欠き面
46 対向平面
47 係止溝
H 中心孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガン本体と、針弁により開閉される塗料吐出口を前端に有する塗料流路が形成される塗料ノズルと、前記ガン本体の前端部に螺着されかつ前記塗料ノズルと協働して前記塗料吐出口を囲む環状の空気吐出口を有する空気流路を形成する空気キャップとを具えたエアースプレーガンであって、
前記ガン本体は、このガン本体の前端部に凹設され、かつ前記塗料ノズルが取り付けられる塗料ノズル取付凹部を具え、
かつ前記塗料ノズルは、前記塗料流路をなす中心孔をノズル軸心iと同心に設けた管状をなし、しかも前記塗料吐出口を前端に有する前のノズル金具と、この前のノズル金具の後端部に連結手段を介して着脱自在に連結されかつ後端部に前記塗料ノズル取付凹部に螺着される取付けネジ部を設けた後のノズル金具とに分割されるとともに、
前記連結手段は、前記前のノズル金具の後端部かつその外周面から突出して周方向にのびるフランジ状の鍔部と、この鍔部の円弧の一部が前記ノズル軸心iを挟んだ両側で向かい合う互いに平行な一対の切欠き面で切除された切欠き部とを具える係止鍔、
及び前記後のノズル金具の前端面から前記ノズル軸心iを挟んだ両側で向かい合って前方に突出する一対の係止突部からなり、
しかも前記係止突部の半径方向内面を、前記切欠き面と対向する対向平面とし、かつ該対向平面に、前記前のノズル金具を後のノズル金具に対してノズル軸心i回りで位置ズレさせることにより前記鍔部が係止される前記鍔部と同心な円弧状の係止溝を設けたことを特徴とするエアースプレーガン。
【請求項2】
前記係止溝は、前記鍔部の前後の側面に沿う前後の溝壁面と、前記鍔部の外周面に沿う円弧状の溝底面とを具えることを特徴とする請求項1記載のエアースプレーガン。
【請求項3】
前記後のノズル金具の中心孔は、六角レンチが入る六角孔部を後端側に有し、かつ該六角孔部よりも前方側は、該六角孔部よりも大径としたことを特徴とする請求項1又は2記載のエアースプレーガン。
【請求項4】
前記後のノズル金具の中心孔は、前記前のノズル金具の後端部と圧接して該前のノズル金具との間をシールするゴム弾性を有するシールリングを収容する周溝を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のエアースプレーガン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−240036(P2012−240036A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116221(P2011−116221)
【出願日】平成23年5月24日(2011.5.24)
【出願人】(000155230)株式会社明治機械製作所 (23)
【Fターム(参考)】