説明

エアートラップチャンバ

【課題】血液浄化装置に用いられるエアートラップチャンバにおいて、血液中の泡の発生を抑制すると共に、血液の滞留を抑制する。
【解決手段】血液浄化装置に用いられ、血液中の空気を除去するエアートラップチャンバ33であって、円筒形のストレート部71と、円筒状の上端部72と、ストレート部71と上端部72とを接続するテーパ部73とを含む本体70と、本体70のテーパ部73の側面にテーパ部73の円周の接線方向に延びるように設けられる血液流入用ポート33bと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液浄化装置に用いられるエアートラップチャンバの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
透析治療に使用する血液浄化装置は、半透膜である中空糸膜の内部に患者の血液、外面に透析液を流し、中空糸膜を通して血液中の老廃物を透析液に透析させるもので、老廃物を含んだ透析液は透析器から排出され、浄化された血液は患者に戻すように構成されている。また、血液浄化装置には血液に混じって空気が患者に戻されないように血液中の空気を除去して外部に排出するエアートラップチャンバが設けられている。エアートラップチャンバは円筒形の本体の上部に血液の流入ポートが設けられ、下部に血液が流出する血液流出ポートが設けられ、内部の下部にはフィルタが設けられている。そして、血液中から分離した空気は上端の液面調節ラインから排出されるものが用いられている(例えば、特許文1,2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3105777号明細書
【特許文献2】特開2004−329793号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された従来技術のエアートラップチャンバは、血液をエアートラップチャンバ内に導入するメインチューブ接続口が上部の蓋に垂直なノズルとして設けられ、エアートラップチャンバ内に導入した血液を貯留血液の上面に落とすようになっている。このため、血液流量が多くなってくると泡が発生したり、血球成分が破壊されたりする場合があった。また、特許文献2に記載された従来技術のエアートラップチャンバは、側面から血液をエアートラップチャンバに導入するものである。この従来技術では、血液導入ノズルの導入流路を絞ってエアートラップチャンバ内に流入する流速を上げて、エアートラップチャンバの内壁に沿って血液が導入されるようにし、血液流量が少ない場合であっても、エアートラップチャンバ内に導入された血液が血液入口ノズルから血液面に直接落下しないようにして血液に泡の発生することを防止したり血球が壊れることを防止したりするものである。
【0005】
しかし、特許文献1、特許文献2のいずれの従来技術のエアートラップチャンバも、血液入口はエアートラップチャンバ内の血液面の上側に設けられており、血液流量の大小によっては、血液が血液面に直接落下する場合があり、血液に泡が発生してしまう場合があった。これを防止するためには、エアートラップチャンバの血液面の下側に血液入口を設けることが有効であるが、この場合、血液入口と血液面との間にある血液に滞留が発生し、場合によっては血栓が発生する可能性があった。
【0006】
そこで、本発明は、血液浄化装置に用いられるエアートラップチャンバにおいて、血液中の泡の発生を抑制すると共に、血液の滞留を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のエアートラップチャンバは、血液浄化装置に用いられ、血液中の空気を除去するエアートラップチャンバであって、円筒形のストレート部と、前記ストレート部よりも直径が大きい円筒状の上端部と、前記ストレート部と前記上端部とを接続するテーパ部とを含む本体と、前記本体の前記テーパ部の側面に前記テーパ部の円周の接線方向に延びるように設けられる血液流入用ポートとを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明のエアートラップチャンバにおいて、前記テーパ部内面の前記血液流入用ポートの開口の近傍で、前記開口よりも血液の流れの下流側または、前記血液流入用ポートの前記開口の内部のテーパ部外周側の内壁に取り付けられる突起を備えることとしても好適である。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、血液浄化装置に用いられるエアートラップチャンバにおいて、血液中の泡の発生を抑制すると共に、血液の滞留を抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態におけるエアートラップチャンバを備える血液浄化装置の系統図である。
【図2】本発明の実施形態におけるエアートラップチャンバの構成を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施形態におけるエアートラップチャンバの構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態におけるエアートラップチャンバの構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態におけるエアートラップチャンバの構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施形態におけるエアートラップチャンバの構成を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する前に、図1を参照しながら本発明の実施形態であるエアートラップチャンバを備える血液浄化装置100について説明する。血液浄化装置100は、半透膜を介して血液と透析液とを接触させて血液を浄化する透析器10と、患者の血液を透析器10に流入させる動脈側血液流路20と、動脈側血液流路20に設けられ、血液中の空気を除去する動脈側エアートラップチャンバ23と、動脈側血液流路20に設けられる正逆回転可能な血液ポンプ21と、透析器10で浄化した血液を透析器10から患者に戻す静脈側血液流路30と、静脈側血液流路30に設けられ、血液中の空気を除去する静脈側エアートラップチャンバ33と、静脈側エアートラップチャンバ33に接続され、静脈側エアートラップチャンバ33で除去した空気を外部に排出する排液流路38と、静脈側エアートラップチャンバ33に接続され、透析液を静脈側血液流路30に供給する補液流路40と、補液流路40に設けられる補液ポンプ41と、動脈側血液流路20の患者側端に設けられた接続プラグ27と静脈側血液流路30の患者側端に設けられた接続プラグ37と、血液ポンプ21と補液ポンプ41の流量を変更する制御部60と、を備えている。また、透析器10には透析液を供給する透析液供給流路51と透析器10から透析液を排出する透析液排出流路52とが接続されている。透析液供給流路51には透析液ポンプ53が設けられている。
【0012】
透析器10は、内部に半透膜である中空糸膜を多数配置したもので、上方の血液入口11から透析器10に流入した血液は中空糸膜の内部を流れ、下方の血液出口12から流出していく。一方、透析器10の側面下部には透析液を中空糸膜の外面に流入させる透析液入口10aが設けられ、透析器10の側面上部には中空糸膜を介して血液中の老廃物を透析した透析後の透析液を外部に流出させる透析液出口10bが設けられている。透析液ポンプ53によって透析液供給流路51から透析液入口10aに供給された透析液は血液との透析後、透析液出口10bから透析液排出流路52に排出される。
【0013】
透析器10の血液入口11には動脈側血液流路20が接続されている。動脈側血液流路20は、患者の動脈に挿入された穿刺針に接続される接続プラグ27と、接続プラグ27と血液ポンプ21との間を接続する血液ポンプ入口流路24と、血液ポンプ21と動脈側エアートラップチャンバ23との間を接続する動脈側エアートラップチャンバ入口流路25と、動脈側エアートラップチャンバ23と透析器10の血液入口11を接続する透析器入口流路26とを含んでいる。血液ポンプ21はモータ22によって駆動されるしごき型のポンプで、血液ポンプ21内部に設けられた可撓性のチューブの外側を所定の方向にしごいて血液を流動させるものである。可撓性のチューブは血液ポンプ21の内部に設けられていてもよいし、血液ポンプ入口流路24または動脈側エアートラップチャンバ入口流路25を可撓性のチューブで構成し、その一部をしごくように構成してもよい。動脈側エアートラップチャンバ23は、円筒型の容器で上部側面に血液流入用ポートである血液入口23bが設けられ、下部に血液流出用ポートである血液出口23cが設けられ、内部の下方にはメッシュ23aが設けられている。
【0014】
透析器10の血液出口12には静脈側血液流路30が接続されている。静脈側血液流路30は、透析器10の血液出口12と静脈側エアートラップチャンバ33とを接続する静脈側エアートラップチャンバ入口流路35と、静脈側エアートラップチャンバ33から流出した血液を患者の静脈に戻す血液戻し流路36と、血液戻し流路36の先端に設けられ、患者の動脈に挿入された穿刺針に接続される接続プラグ37とを含んでいる。
【0015】
補液入口33eには補液流路40が接続されている。補液流路40は、補液ポンプ41と、透析液供給流路51の分岐点54と補液ポンプ41の入口とを接続する補液ポンプ入口流路43と、補液ポンプ41と静脈側エアートラップチャンバ33の補液入口33eを接続する補液供給流路44とを含んでいる。補液ポンプ41はモータ42によって駆動されるしごき型のポンプで、補液ポンプ41の内部に設けられた可撓性のチューブの外側を所定の方向にしごいて透析液を流動させるものである。可撓性のチューブは補液ポンプ41の内部に設けられていてもよいし、補液ポンプ入口流路43または補液供給流路44を可撓性のチューブで構成し、その一部をしごくように構成してもよい。静脈側エアートラップチャンバ33の上部の排液口33dには、排液流路38が接続されている。排液流路38の排出側端部は、図示しないトラップまで延びている。
【0016】
制御部60は内部にCPUとメモリとを含む信号処理を行うコンピュータである。血液ポンプ21のモータ22と、補液ポンプ41のモータ42と、透析液ポンプ53とは制御部60に接続され、制御部60の指令によって動作するよう構成されている。
【0017】
以上のように構成された、血液浄化装置100の透析の際の血液、透析液の流れについて説明する。患者の動脈の血液は、接続プラグ27から血液ポンプ入口流路24に入り、正方向に回転している血液ポンプ21によって動脈側エアートラップチャンバ23に送られる。動脈側エアートラップチャンバ23に流入した血液は、動脈側エアートラップチャンバ23で血液に混入している空気が除去され、動脈側エアートラップチャンバ23の下方の血液出口23cから透析器入口流路26に流出し、透析器入口流路26から透析器10の血液入口11を介して透析器10に配置された中空糸膜の一端からその内部に流入する。一方、透析液ポンプ53によって透析液供給流路51から透析液入口10aに透析液が供給される。透析液入口10aから透析器10に流入した透析液は中空糸膜の外面を満たして流れる。血液と透析液とは半透膜の中空糸膜を介して接触し、血液中の老廃物は透析液に透析される。
【0018】
透析によって老廃物が除去された血液は中空糸膜の他端から透析器10の血液出口12に流れ、透析器10から流出する。また、老廃物を含んだ透析液は透析器10の透析液出口10bから透析液排出流路52に排出される。透析器10を流出した血液は、静脈側エアートラップチャンバ入口流路35から静脈側エアートラップチャンバ33に流入する。図2に示すように、透析動作中には静脈側エアートラップチャンバ33の内部には血液面90が形成される。また、血液面90の上部には空間ができ、この空間の圧力を圧力センサ89で検出する。静脈側エアートラップチャンバ33に流入した血液は、静脈側エアートラップチャンバ33で血液に混入している空気分が除去され、静脈側エアートラップチャンバ33の下方の血液出口33cから流出し、血液戻し流路36、接続プラグ37から患者の静脈に戻される。また、静脈側エアートラップチャンバ33で除去した空気は排液流路38から外部に排出される。このようにして、血液浄化装置100は血液の透析を行う。
【0019】
次に図2、図3を参照しながら本実施形態のエアートラップチャンバについて説明する。以下の説明では、静脈側エアートラップチャンバ33を実施形態として説明する。図2に示すように、本発明の実施形態である静脈側エアートラップチャンバ33は、円筒型の容器で血液流入用ポートである血液入口33bと、血液流出用ポートである血液出口33cと補液流入ポートである補液入口33eと排液用ポートである排液口33dとを備え、その内部の下方にはメッシュ33aが設けられている。より詳細には、図2に示すように、静脈側エアートラップチャンバ33は、本体70とキャップ80とによって構成されている。本体70は、円筒形のストレート部71と、ストレート部71よりも直径が大きい円筒状の上端部72と、ストレート部71と上端部72とを接続するテーパ部73とを含んでいる。本体70のテーパ部73の側面には血液流入用ポートである血液入口33bが設けられている。血液入口33bは円筒状のノズルで、図3に示すように、テーパ部73の外面の円周の接線方向に沿って水平に設けられている。血液入口33bはテーパ部73に設けられた穴75を介して本体70の内部と連通するよう構成されている。血液入口33bはテーパ部73の外面の円周の接線方向に沿って水平に設けられているので、テーパ部73の内面から見ると、穴75は図2、図3に示すように砲弾型の形状の開口33fとなっている。そして、図2、図3に示すように、開口33fの砲弾型の先端より血液入口33bから矢印で示す血液の流れの下流方向に向かって少し離れた位置に円錐形状の突起33gが設けられている。突起33gの高さは、血液入口33bの内径寸法よりも小さくなっている。血液の透析中には、図2に示すように、静脈側エアートラップチャンバ33の内部には血液面90が形成される。血液入口33bと開口33fとはこの血液面90の下側にあって、血液中に水没する位置に取り付けられている。
【0020】
図2に示すように、キャップ80は、本体70の上端部72の外面にその下端側が嵌まり込む円筒形の胴体81と、胴体81の上端に接続される円板状の底板84とによって構成されており、キャップ80の胴体81は本体70の上端部72の外側に嵌まり込む下部胴体83と、下部胴体83よりも少し直径が小さい上部胴体82とによって構成されている。底板84は上部胴体82の上端に取り付けられている。キャップ80の上部胴体82の側面には補液流入用ポートである補液入口33eが設けられている。キャップ80の底板84の中心の外面には排液用ポートである排液口33dが設けられており、底板84の中心の内面には排液口33dと連通し、底板84の内面から本体70の長手方向に沿ってその先端87が補液入口33eと血液入口33bとの間まで延びる排液用内管86を備えている。また、底板84の上面には圧力センサ89に圧力を導く圧力検出管88が設けられている。
【0021】
図3に示すように、血液の透析中には血液は静脈側エアートラップチャンバ33の血液入口33bから開口33fを通って静脈側エアートラップチャンバ33の内部に流れ込んでくる。血液入口33b、開口33fは図2に示した血液面90よりも下の位置となっていることから、静脈側エアートラップチャンバ33の内部に流入した血液は、内部に貯留されている血液に混ざりこんでいく。この際、図3の矢印に示すように、血液入口33b、開口33fから入り込んだ血液は、突起33gによって上方向に向かう流れと、下方向に向かう流れとに分かれる。また、血液入口33bはテーパ部73の外面の円周の接線方向に沿って水平に設けられているので、静脈側エアートラップチャンバ33の内部に流入した一部の血液は旋回流となって本体70の下部のストレート部71に向かって流れ、他の一部は、突起33gからテーパ部73の内面73aに沿って上方に向う旋回流となって静脈側エアートラップチャンバ33の内部に流入する。この様に、突起33gによって血液入口33bから流入した血液が血液入口33b、開口33fと血液面90との間で旋回流となって流れることから、血液入口33b、開口33fと血液面90との間で血液が滞留せず、血栓の発生を効果的に抑制することができる。また、同時にストレート部71内部の流れも旋回流となることからストレート部71での血液の滞留、血栓の発生を抑制することができる。更に、血液入口33bと開口33fとが血液中に水没する位置に配置されているので、血液が血液面90に落下して泡を発生させることもない。このように、本実施形態の静脈側エアートラップチャンバ33は、血液中の泡の発生を抑制すると共に、血液の滞留を抑制することができるという効果を奏する。
【0022】
以上、本発明のエアートラップチャンバについて静脈側エアートラップチャンバ33を例にして説明したが、図1に示す動脈側エアートラップチャンバ23についても同様な構成としてもよい。
【0023】
以下、図4、図5を参照して本発明の他の実施形態について説明する。図1から図3を参照して説明した実施形態と同様の部分については同様の符号を用いてその説明は省略する。図4、図5に示す実施形態の静脈側エアートラップチャンバ33は、図2、図3を参照して説明した実施形態では開口33fより血液の流れの下流側のテーパ部73の内面に設けられていた突起33gが開口33fの中に設けられている点が異なっている。本実施形態では、このように開口33fの中に突起33gが設けられていることから、開口33fの流路面積が狭くなり、開口33fの中での血液の流速が早くなることにより、より大きな旋回流として静脈側エアートラップチャンバ33の中に血液を流入させることができ、血液入口33b、開口33fと血液面90との間で血液が滞留をより効果的に抑制することができるという効果を奏する。また、同時にストレート部71内部の流れも旋回流となることからストレート部71での血液の滞留、血栓の発生を抑制することができる。本実施形態も先に説明した実施形態と同様、図1に示す動脈側エアートラップチャンバ23にも適用することができる。
【0024】
図6を参照して本発明の他の実施形態について説明する。図2、図3を参照して説明した実施形態と同様の部分については同様の符号を用いてその説明は省略する。図6に示す実施形態の静脈側エアートラップチャンバ33は、図2、図3を参照して説明した実施形態において開口33fより血液の流れの下流側のテーパ部73の内面に設けられていた突起33gが設けられていないものである。
【0025】
本実施形態では静脈側エアートラップチャンバ33の血液入口33bから開口33fを通って静脈側エアートラップチャンバ33の内部に流れ込んだ血液は、テーパ部73の内面73aに沿って上方に向う旋回流となって一旦上昇した後、旋回しながら血液出口33cに向って下方のストレート部71に流れていく。このように、血液の流入する血液入口33b、開口33fから上方向に向かって直径が大きくなるテーパ部73を設けることによって、血液入口33bから流入した血液が血液入口33b、開口33fとそれよりも上方にある血液面90との間で旋回流となって流れることから、血液入口33b、開口33fと血液面90との間で血液が滞留せず、血栓の発生を効果的に抑制することができる。また、同時にストレート部71内部の流れも旋回流となることからストレート部71での血液の滞留、血栓の発生を抑制することができる。更に、血液入口33bと開口33fとが血液中に水没する位置に配置されているので、血液が血液面90に落下して泡を発生させることもない。本実施形態の静脈側エアートラップチャンバ33は、図2、図3を参照して説明した実施形態のような突起33gが設けられていないが、先に説明した実施形態と略同様の効果を奏する。
【符号の説明】
【0026】
10 透析器、10a 透析液入口、10b 透析液出口、11 血液入口、12 血液出口、20 動脈側血液流路、21 血液ポンプ、22,42 モータ、23 動脈側エアートラップチャンバ、23a,33a メッシュ、23b,33b 血液入口、23c,33c 血液出口、24 血液ポンプ入口流路、25 動脈側エアートラップチャンバ入口流路、26 透析器入口流路、27,37 接続プラグ、30 静脈側血液流路、33 静脈側エアートラップチャンバ、33d 排液口、33e 補液入口、33f 開口、33g 突起、35 静脈側エアートラップチャンバ入口流路、36 血液戻し流路、38 排液流路、40 補液流路、41 補液ポンプ、43 補液ポンプ入口流路、44 補液供給流路、51 透析液供給流路、52 透析液排出流路、53 透析液ポンプ、54 分岐点、60 制御部、70 本体、71 ストレート部、72 上端部、73 テーパ部、73a 内面、75 穴、80 キャップ、81 胴体、82 上部胴体、83 下部胴体、84 底板、86 排液用内管、87 先端、88 圧力検出管、89 圧力センサ、90 血液面、100 血液浄化装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
血液浄化装置に用いられ、血液中の空気を除去するエアートラップチャンバであって、
円筒形のストレート部と、前記ストレート部よりも直径が大きい円筒状の上端部と、前記ストレート部と前記上端部とを接続するテーパ部とを含む本体と、
前記本体の前記テーパ部の側面に前記テーパ部の円周の接線方向に延びるように設けられる血液流入用ポートと、
を備えることを特徴とするエアートラップチャンバ。
【請求項2】
請求項1に記載のエアートラップチャンバであって、
前記テーパ部内面の前記血液流入用ポートの開口の近傍で、前記開口よりも血液の流れの下流側または、前記血液流入用ポートの前記開口の内部のテーパ部外周側の内壁に取り付けられる突起を備えること、
を特徴とするエアートラップチャンバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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