説明

エスカレーター凹部分シート片貼付方法

【課題】従来エスカレーターの凹部底面にシートを貼付する場合、凹部底面のサイズに短冊状にカットした複数のシート片を一枚づつステップ部又はライザ部の凹部底面に順番に貼付するしか無く、そのため、シート片の貼付作業が繁雑で作業時間が長くなり、無駄な労力と時間と無駄な費用を要すという問題があった。
【解決手段】、所定の情報が形成されたシート片を、ステップ部又はライザ部の凹部底面に貼付させる前に、シート片の表面に粘着テープを接着させて、シート片の所定の情報がバラバラにならないようにし、シート片の剥離紙を粘着テープの部分より多めに剥がし、シート片を凹部分の貼付位置に合わせて、剥離紙を多めに剥がした部分のシート片を押圧材で凹部底面に向かって押圧することで、シート片の凹部底面の貼付位置が確定される。残りのシート片は剥離紙を剥がしながらシート片を押圧することで同時に貼付することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エスカレーターのステップ部又はライザ部分に形成される櫛目状の複数の凹部底面に、所定の情報を有する表示シートを切断した複数のシート片を貼付する方法と凹部分底面にシート片全部を一度でキレイに簡単に貼付する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
エスカレーターの凹部分底面にシートを貼付する場合、凹部底面に合わせてシートをそのサイズの短冊状にカットして一枚一枚貼付するしかなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
エスカレーターの凹部底面にシートを貼付する場合、エスカレーターを一旦停止させ、凹部底面のサイズに短冊状カットした複数のシート片を一枚づつエスカレーターのステップ部又はライザ部の凹部底面に順番に貼付させる必要がある。そのため、シート片の貼付作業が繁雑で作業時間が長くなり、それに伴いエスカレーターを停止させている時間が長くなってしまう。無駄な労力と時間と無駄な費用を要していた。そこで短冊状シート片全部を一度でキレイに又簡単に凹部底面に貼付が可能になり前述の欠点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、所定の情報が形成されたシート状部材を切断してなるシート片を、ステップ部又はライザ部の凹部底面に貼付させる前に、シート片の表面に粘着テープを接着させて、シート片の所定の情報がバラバラにならない様にし、シート片の剥離紙を粘着テープの部分より多めに剥がし、シート片を凹部分の貼付位置に合わせて、剥離紙を粘着テープの部分より多めに剥がした部分のシート片を押圧材で凹部底面に向かって押圧することで、シート片の凹部底面の貼付位置が確定される。残りのシート片は剥離紙を剥がしながら押圧材で凹部底面に向かって押圧することで、シート片全体を同時に凹部底面に貼付することができる。
【発明の効果】
【0005】
上述したように本発明のシート片貼付方法は、隣接するシート片の順番の入れ違い及びシート片の位置のズレが無く、同時に凹部底面に貼付することができる。また複数のシート片を歪みなく、ステップ部又はライザ部の凹部長手方向に対して斜行することなく、短時間にキレイに貼付することができる。そしてシート片を貼付する位置を気にせずに、同時に凹部底面に貼付することができる。シート片を一枚づつ貼付させていた従来の方法に比べて格段に素早く作業することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明で使用する所定の情報が形成されたシート部材の一例を示す図である。
【図2】図1のシート部材の切断によりなる凹部底面に貼付させるシート片を説明する図である。
【図3】本発明の粘着テープを接着し、その構造を説明する図である。
【図4】エスカレーターのステップ部とライザ部とが噛合う部分を拡大した図である。
【図5】本発明の押圧部材の構造を説明する図である。
【図6】本発明のシート片貼付方法のシート片を押圧部材で凹部底面に貼付させる工程を説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
【0008】
図1のように、複数のシート片25は、このシート部材20の長辺を切断してなる。このシート部材20は、図6ライザ部12の凹部底面125の幅Y2と略同じ長さYを幅とする短冊状のシート片25と、凸部121の幅Z2と略同じ長さZを幅とする第2のシート片26とが交互に並ぶように切断される。このとき、シート部材20の貼着層29に備えられる剥離紙28を残して切断される。シート部材20を切断して形成された長さZを有する第2のシート片26は、剥離紙28から剥がされる。すなわち、剥離紙28上には、図2のように、ライザ部12の凹部底面125に貼付される複数のシート片25が幅Zという隙間を空けた状態で配列されている。
【0009】
図2のように、凹部底面125に貼付される複数のシート片25は、所定の情報が形成された部材20を切断して形成される。このシート部材20は、一方主面に図中の「ABCD」のような所定の情報が形成されている。そして、シート部材20は、その所定の情報が形成される面に対して反対側の他方主面に、凹部底面125に貼付するための貼着層29が備えられている。さらにシート部材20は、貼着層29から比較的容易に剥離可能な剥離紙28が備えられている。
【0010】
図3のように、粘着テープ3を所定の情報が形成されたシート片25の表面に接着させて、シート片25の所定の情報がバラバラにならない様にし、シート片25の剥離紙28を粘着テープ3の部分より多めの長さX2を剥がし、シート片25を凹部120の貼付位置に合わせて、剥離紙28を粘着テープ3の部分より多めに剥がした部分X2のシート片25を押圧材4で凹部底面125に向かって押圧することで、シート片25の凹部底面の貼付位置が確定される。残りのシート片25は剥離紙28を剥がしながらシート片25を押圧材4で凹部底面125に向かって押圧することで、隣接するシート片25の順番の入れ違いやシート片25の位置のズレが無く、同時に凹部底面125に貼付することができる。また複数のシート片25を歪みなく、ステップ部11又はライザ部12の凹部長手方向に対して斜行することなく、短時間にキレイに貼付することができる。そしてシート片25を貼付する位置を気にせずに、同時に凹部底面125に貼付することができる。
【符号の説明】
【0011】
1 所定の情報が形成されたシート部材
11 ステップ部
110 凹部
111 凸部
115 凹部底面
12 ライザ部
120 凹部
121 凸部
125 凹部底面
20 シート部材
25,26 シート片
28 剥離紙
29 貼着層
3 粘着テープ
35 粘着層
4 押圧部材



【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着テープを所定の情報が形成されたシート片の表面に接着させて、複数のシート片をバラバラにならない様に一方向の一部分を一旦固定する。粘着テープを接着した部分より、剥離紙を余分に剥がし、シート片を凹部の位置に合わせ、剥離紙を余分に剥がした部分のシート片を押圧材で凹部底面に向かって押圧し、シート片を凹部底面に貼付させる工程を有することを特徴とするシート片貼付方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−179990(P2010−179990A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−23509(P2009−23509)
【出願日】平成21年2月4日(2009.2.4)
【出願人】(309005009)
【Fターム(参考)】