説明

エレベーター式メダル送出装置におけるメダル通路の接続構造

【課題】ホッパー本体のメンテナンスや障害物の排除などを容易に行なえるようにする。
【解決手段】メダルエレベーター(E)側の第2メダル通路(P2)へ上半部が固定された既設状態にある接続金具(J)の下半部に対して、別個なレールカバープレート(35)の使用によりホッパー本体(H)側の第1メダル通路(P1)を、そのホッパータンク(3)がメダルエレベーター(E)から前方へ張り出す位置関係になる後上がり傾斜状態の仕様と、同じくタンク(3)が逆な後方へ張り出す位置関係になる前上がり傾斜状態の仕様との何れにあっても、上記第2メダル通路(P2)と直接突き合わせ連通接続できるように、着脱自在に取り付け固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技(ゲーム)機や両替機、メダル貸出し機などの各種本機に内蔵設置されて、メダルをほぼ垂直方向へ押し上げるエレベーター式又はリフト式のメダル送出装置におけるメダル通路の接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、エレベーター式メダル送出装置のメダル通路はフロントレールプレートとバックレールプレート並びにその前後相互間に介在する左右両サイドスペーサーとから、左右一対づつの固定ビスを介して、断面ほぼ長方形に組み立てられており、そのホッパー本体側(上流側)のメダル通路と下流側のメダル通路とを接続することによって、設置高さ(メダル送出高さ)を調整できるようになっている。
【0003】
そして、上記メダル送出装置は遊技(ゲーム)機などの各種本機に内蔵され、その各種本機の筐体に下流側のメダル通路が取り付け固定される通例であるため、その下流側のメダル通路からホッパー本体側(上流側)のメダル通路を取りはずして、そのホッパー本体の保守・点検・修理を初め、これから不純物や変形メダル、その他の異物の排除を行なう必要がある。
【0004】
しかし、各種本機の筐体に固定されている下流側のメダル通路に対して、ホッパー本体側(上流側)のメダル通路を下方へ引き抜くことは不可能であり、更に前後方向へ取りはずすとしても、その何れか一方だけではスペースの制約を受ける場合に、ホッパー本体側(上流側)のメダル通路を取りはずすことができなくなる。
【0005】
この点、特許文献1に開示されたメダル通路の接続構造では、そのジョイントレールの表裏反転と付け替えにより、ホッパー本体側(上流側)のメダル通路を下流側のメダル通路に対して、前後何れの方向からでも着脱操作することができるようになっている点で、本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−26092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記特許文献1に開示の公知技術では、図7、8のようなジョイントレール(50)を接続金具として、ホッパー本体(100)側の第1レール(10)と下流側の第2レール(20)との上下相互間へ介挿設置しているため、その介挿する寸法分だけ設置高さ(メダル送出高さ)が背高く変化することになり、既設されているメダル送出装置との互換性を失なう。
【0008】
又、そのジョイントレール(50)自身の構成としてもジョイントベース(52A)とジョイントカバー(52B)との一対並びに左右一対のジョイントガイド(54A)(54B)から成り、これらの2枚づつがたとえ共通部材であるとしても、必要な部品点数が増加し、これらに長孔(バカ孔)とネジ孔との相違する2種づつを加工しなければならないこととも相俟って、甚だ複雑となり、取付作業性や量産効果を最大限に発揮させることができない。
【0009】
更に、第1〜3接合ネジ(35)(36)(37)の合計3本が必要不可欠であり、しかもこれらをネジ廻しなどの工具によって、回動操作しなけれはならないため、やはり誤解のおそれなく容易に着脱作業することができず、利便性にも劣る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1ではホッパータンク内に収容のメダルを穴明き回転ディスクの駆動によって、メダル送出シュートへ1枚づつ順次送り出すホッパー本体と、
【0011】
そのホッパー本体のメダル送出シュートから送り出されたメダルを、引き続き垂直方向へ押し上げ案内するメダルエレベーターと、
【0012】
そのメダルエレベーターの上端出口部からメダルを所定方向へ投げ出すメダル投出ユニットとを備え、
【0013】
上流側のメダル送出シュートと下流側のメダルエレベーターとが、互いに合致連通する断面ほぼ長方形の第1、2メダル通路として各々区画形成されるエレベーター式のメダル送出装置において、
【0014】
上半部と下半部に左右一対づつのビス受け入れ用ネジ孔が各々開口分布された平・底面視のチャンネル溝形をなす接続金具の上半部を、上記メダルエレベーター側の第2メダル通路へ背後方向から抱き付けて、
【0015】
その上半部のネジ孔へ前方から固定ビスを螺合締結することにより、上記第2メダル通路へ接続金具を取り付け固定する一方、
【0016】
その第2メダル通路との固定状態にある接続金具の下半部へ、上記メダル送出シュート側の第1メダル通路とその第1メダル通路の別個なレールカバープレートとを前方から順次押し付けて、
【0017】
そのレールカバープレートの更に前方から上記下半部のネジ孔へ固定ビスを螺合締結することにより、その接続金具へ上記第1メダル通路を第2メダル通路と直接の突き合わせ状態となるように取り付け固定するか、
【0018】
又は同じく第2メダル通路との固定状態にある接続金具の下半部へ、上記第1メダル通路の別個なレールカバープレートとそのメダル送出シュート側の第1メダル通路とを前方から順次押し付けて、
【0019】
その第1メダル通路の更に前方から上記下半部のネジ孔へ固定ビスを螺合締結することにより、その接続金具へ上記第1メダル通路をやはり第2メダル通路と直接の突き合わせ状態となるように取り付け固定することを特徴とする。
【0020】
又、請求項2では第2メダル通路を区画形成するバックレールプレートとフロントレールプレートとの下端中央部に、メダルの係止予防用となる円弧状の凹溝を各々切り欠く一方、
【0021】
第1メダル通路のレールカバープレートを接続金具の下半部とほぼ同じ大きさとして、そのレールカバープレートの上端中央部に上記凹溝と向かい合う円弧状の凹溝を切り欠くと共に、
【0022】
同じくレールカバープレートの下端中央部から、板厚が徐々に薄くなる先細り形態のメダルカバー片を連続的に張り出したことを特徴とする。
【0023】
更に、請求項3では接続金具のフラットなバックベースを正・背面視の長方形又は正方形として、その上半部と下半部に左右一対づつのビス受け入れ用ネジ孔を開口分布させると共に、
【0024】
同じくバックベースのほぼ水平二等分線上に沿って一定長さだけ延在する左右一対の爪受け入れ長孔を切り抜く一方、
【0025】
第1メダル通路のレールカバープレートを上記接続金具におけるバックベースの下半部とほぼ同じ大きさとして、そのバックベースの下半部に開口する上記ネジ孔と合致連通し得るビス逃し2れ用バカ孔の左右一対を開口形成すると共に、
【0026】
同じくレールカバープレートの上端角隅部から上記接続金具の爪受け入れ長孔へ差し込み可能な補強片の左右一対を、ほぼ直角に切り起したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
請求項1の上記構成によれば、メダルエレベーター側(下流側)の第2メダル通路へ取り付け固定された既設接続金具の下半部に対して、別個な第1メダル通路用レールカバープレートと複数の固定ビス(図示の蝶ボルト)を使うことにより、ホッパー本体をなすメダル送出シュート側(上流側)の第1メダル通路を、そのホッパー本体のホッパータンクが図6のようなメダルエレベーターから前方へ張り出す位置関係になる後上がり傾斜状態の仕様か、又は同じくホッパータンクが図25のようなメダルエレベーターから逆な後方へ張り出す位置関係になる前上がり傾斜状態の仕様として、その選択的に便利良く取り付け固定することができ、上記固定ビス(図示の蝶ボルト)を接続金具の下半部から抜き取ることにより、その第1、2メダル通路の連通接続状態を解除することも可能である。
【0028】
その結果、遊技(ゲーム)機や両替機などの各種本機の筐体と、その内部へ設置されるメダル送出装置との大きさ(スペース)やレイアウト、作業しやすい方向性などの関係上、制約を受けることが起っても、上記ホッパー本体の保守・点検・修理を初め、そのホッパー本体から不純物や変形メダル、その他の障害物を排除する作業を、すばやく安楽に行なえる効果がある。
【0029】
そのための必要構成としても、上半部と下半部に左右一対づつのビス受け入れ用ネジ孔が開口分布された平・底面視のチャンネル溝形をなす接続金具と、その下半部のネジ孔と合致連通するビス逃し入れ用バカ孔が開口分布された第1メダル通路用レールカバープレートとを準備すれば良く、頗る簡素で足りるため、誰でも誤解のおそれなく取付作業でき、量産効果の向上にも役立つ。
【0030】
その場合、請求項2の構成を採用するならば、メダルエレベーター側(下流側)の第2メダル通路とメダル送出シュート側(上流側)の第1メダル通路とが直接に突き合わせ状態となる水平線上へ、徐々に押し上げられてくるメダルが係止してしまうおそれを、その上下方向から向かい合う円弧状の凹溝によって、逃がす如く予防することができ、メダルの送出作用を円滑に安定良く営なませ得る効果がある。
【0031】
更に、請求項3の構成を採用するならば、上記レールカバープレートの上端角隅部から切り起された左右一対の水平な補強片を、上記接続金具におけるバックベースのほぼ水平二等分線上に切り抜かれた一定長さの爪受け入れ長孔へ差し込むことにより、その第1、2メダル通路の連通接続状態を剛性に補強することができ、上記接続金具に対するレールカバープレートと延いては第1メダル通路の振れ動きやガタツキなどを防止し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係るメダル送出装置の概略全体を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1からホッパータンクとメダルエレベーターを取りはずした状態の拡大正面図である。
【図4】メダル送出シュートの第1メダル通路と、その第2フロントレールプレートとの位置関係を示す分解斜面図である。
【図5】第2フロントレールプレートを抽出して示す正面図である。
【図6】図2の部分拡大側面図である。
【図7】図3の7−7線に沿う拡大断面図である。
【図8】図3の8−8線に沿う拡大断面図である。
【図9】第1、2メダル通路の接続部分を抽出して示す正面図である。
【図10】図9の接続金具を抽出して示す斜面図である。
【図11】図9の11−11線に沿う拡大断面図である。
【図12】図9の12−12線に沿う拡大断面図である。
【図13】図9の13−13線に沿う拡大断面図である。
【図14】図1のメダルエレベーターを抽出して示す拡大正面図である。
【図15】図14の15−15線に沿う拡大断面図である。
【図16】図1の16−16線に沿う拡大断面図である。
【図17】図16の接続金具を抽出して示す斜面図である。
【図18】メダル投出ユニットを抽出して示す斜面図である。
【図19】図18の分解状態を示す斜面図である。
【図20】図6に示したメダルエレベーター側の第2メダル通路とホッパー本体側の第1メダル通路とを分解した状態の斜面図である。
【図21】図20の拡大側面図である。
【図22】図20の逆方向から見た部分拡大斜面図である。
【図23】メダルエレベーター側の第2メダル通路に対するホッパー本体側の方向性が異なる状態を示す図20に対応する分解斜面図である。
【図24】図23の拡大側面図である。
【図25】図23の組立状態を示す図6に対応する拡大側面図である。
【図26】図25から第1、2メダル通路の接続部分を抽出して示す背面図である。
【図27】レールカバープレートの補強爪を接続金具の爪受け入れ長孔へ差し込みかしめ付けた状態の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、その本発明に係るエレベーター式又はリフト式のメダル送出装置は図1〜3のように、ホッパータンク内に収容のメダル(C)を1枚づつ順次送り出し駆動するホッパー本体(H)と、そのホッパー本体(H)から送り出されたメダル(C)を、垂直方向へ押し上げ案内するメダルエレベーター(E)と、そのメダルエレベーター(E)の上端部(出口部)からメダル(C)を遊技(ゲーム)機などの各種本機の外部へ投げ出すメダル投出ユニット(U)とを備えている。
【0034】
先ず、上記メダル送出装置のホッパー本体(H)について言えば、(1)は一定な鋭角(α)(例えば約40度)の後上がり傾斜天板(2)を有する金属製の据付け台であって、その傾斜天板(2)のフラットな表面にはメダル収容用の透明な合成樹脂製ホッパータンク(3)が、係脱自在に係止されている一方、同じく傾斜天板(2)の裏面には穴明き回転ディスク用の駆動モーター(4)が固定設置されている。(5)はその駆動モーター(4)の電気制御基板である。
【0035】
駆動モーター(4)の出力軸(6)は据付け台(1)の傾斜天板(2)を貫通しており、これに表側から嵌め付け一体化されたメダル送出用の穴明き回転ディスク(R)が、上記ホッパータンク(3)の対応的な円形の開口底面に臨むこととなる。(7)は上記傾斜天板(2)から表向きに突出する複数のホッパータンク用係止ピンであり、図外の圧縮コイルバネによって裏側から常時押し上げ付勢されている。
【0036】
上記穴明き回転ディスク(R)は金属製品又は高強度な合成樹脂製品として、放射対称型に開口分布する複数(図例では合計4個)のメダル取り込み穴(8)と、その取り込み穴(8)同士の隣り合う相互間から裏向き一体的に突出する複数の円弧弯曲羽根(9)とを備えており、上記ホッパータンク(3)からメダル取り込み穴(8)へ取り込んだメダル(C)を、その円弧弯曲羽根(9)によって図3の矢印(A)で示す方向へ押し進め、上記据付け台(1)の傾斜天板(2)から連続的な後上がりの張り出し状態にあるメダル送出シュート(S)へ、1枚づつ順次送り出し作用する。そのメダル送出シュート(S)の上端部は上記ホッパータンク(3)の上面よりも一定高さ(Y)だけ背高く張り出す位置にある。
【0037】
茲に、メダル送出シュート(S)は図3〜8に拡大して示す如く、上記据付け台(1)の傾斜天板(2)へ延長状態に突き合わせ一体化されたバックレールプレート(10)と、その傾斜天板(2)とバックレールプレート(10)との双方へ表側から、各々固定ビス(11)(12)を介して取り付けられた左右一対のサイドスペーサー(13)と、その左右両サイドスペーサー(13)へ別な固定ビス(14)を介して施蓋状態に被着されたフラットな剛性の第1フロントレールプレート(15)と、同じく左右両サイドスペーサー(13)へネジ締結具(固定ビス(16a)と蝶ナット(16b))を介して施蓋状態に被着されたバネ性の第2フロントレールプレート(17)とから成り、その組立内部に断面ほぼ長方形の第1メダル通路(P1)を区画している。
【0038】
つまり、その第1メダル通路(P1)の上流側を形作るメダル送出シュート(S)の約下半部は、上記据付け台(1)の傾斜天板(2)と同じ鋭角(α)(先に例示した約40度)のフラットな後上がり傾斜状態にあり、上記第1フロントレールプレート(15)の固定ビス(14)を受け入れるネジ孔(18)がバックレールプレート(10)に、同じく固定ビス(14)の逃し入れ用バカ孔(19)がそのフロントレールプレート(15)と左右両サイドスペーサー(13)に各々開口分布されている。(20)は上記第1メダル通路(P1)の入口部へメダル(C)を誘導する一対のメダル変向ガイドピンであり、その支持座板(21)の取付位置をメダル(C)の大きさ(直径)に応じて変更できるようになっている。(22)はメダル(C)のセパレートローラーである。
【0039】
そして、上記第1メダル通路(P1)を表側から施蓋するフラットな第1フロントレールプレート(15)の下端中央部が、左右一対の割り溝(23)により区分された円弧状のメダル逆流防止片(24)として、上記穴明き回転ディスク(R)により第1メダル通路(P1)の入口部へ送り出されてきたメダル(C)を、その円弧凸曲面により弾力的に押え付け保持し得るようになっている。(25)は同じく剛性な第1フロントレールプレート(15)の上端中央部に区分されたメダルカバー片であり、メダル(C)を表側から部分的に被覆する。
【0040】
他方、上記第1メダル通路(P1)の下流側を形作るメダル送出シュート(S)の約上半部は、据付け台(1)の傾斜天板(2)から一定な鈍角(β)(例えば約130度)の円弧状に弯曲されており、この弯曲部分に上記バネ性の第2フロントレールプレート(17)が取り付けられているのである。
【0041】
その場合、上記第1フロントレールプレート(15)が第1メダル通路(P1)のバックレールプレート(10)や左右両サイドスペーサー(13)と同じく、比較的に厚肉(例えば約1.2mm〜約2.0mm)の剛性なステンレス鋼板などの金属板から成るに比して、上記第2フロントレールプレート(17)だけは極めて薄肉(例えば約0.2mm〜約0.5mm)のバネ性を有するステンレス鋼板やその他の金属板から、図4、5のような輪郭形状にプレス加工されており、上記円弧状の弯曲部分へ取り付けることができるようになっている。
【0042】
即ち、バネ性の第2フロントレールプレート(17)は上下方向(メダル送出方向)に沿って延在するほぼ長方形をなしているが、その下端部(上流側)と上端部(下流側)から各々互いに等しい一定深さだけ深く切り込まれた平行な左右一対づつの割り溝(26)を介して、上記メダル送出シュート(S)における第1メダル通路(P1)の開口幅(W)よりも狭い一定幅のセンター押圧帯(17a)と、その左右両隣り位置に一対のサイド取付帯(17b)とが並ぶ合計3列に区分されており、その左右両サイド取付帯(17b)を上記第1メダル通路(P1)の左右両サイドスペーサー(13)とバックレールプレート(10)へネジ締結具(固定ビス(16a)と蝶ナット(16b))によって、表側(上記弯曲部分の入隅側)から強制的な弯曲状態に取り付け固定した時、センター押圧帯(17a)の下端部と上端部が接触片(27)として、図7のようにメダル(C)を表側(入隅側)から弾力的に軽く押え付けるようになっている。
【0043】
更に言えば、上記第2フロントプレート(17)の左右両サイド取付帯(17b)はその下端部(上流側)と上端部(下流側)から各々互いに等しい一定深さだけ浅く付与された切欠(28)の左右一対づつにより、その左右両サイド取付帯(17b)の狭幅なインサイド部分がメダル誘導カバー片(29)として、上記第1メダル通路(P1)を表側(入隅側)から被覆すると共に、残る狭幅なアウトサイド部分が第1メダル通路(P1)のバックレールプレート(10)と左右サイドスペーサー(13)へ取り付け固定できるように区分されている。
【0044】
尚、(30)はその左右両サイド取付帯(17b)におけるアウトサイド部分の下端部と上端部に折り曲げられた一対の接地座であり、その接地作用によって左右両サイド取付帯(17b)を左右両サイドスペーサー(13)の表側(入隅側)から浮上する状態に保っている。
【0045】
何れにしても、上記鈍角(β)な円弧状の弯曲部分に限っては図4、8のように、そのメダル送出シュート(S)の第1メダル通路(P1)を組み立てる複数の固定ビス(14)と、第2フロントレールプレート(17)を取り付け固定するネジ締結具の固定ビス(16a)が、何れも裏側(上記弯曲部分の出隅側)からバックレールプレート(10)のビス逃し入れ用バカ孔(31)を通じて、左右両サイドスペーサー(13)のネジ孔(32)へ螺合締結されるようになっている。
【0046】
但し、上記メダル送出シュート(S)における第1メダル通路(P1)の上端部(出口部)に位置する固定ビス(14)の受け入れネジ孔(32)は無く、これに代るビス逃し入れ用バカ孔(33)がバックレールプレート(10)のビス逃し入れ用バカ孔(31)に加えて、左右両サイドスペーサー(13)にも合致連通状態に開口形成されている。(34)は上記ネジ締結具の固定ビス(16a)を逃し入れるために、第2フロントレールプレート(17)の左右両サイド取付帯(17b)に開口形成されたバカ孔である。
【0047】
次に、メダルエレベーター(E)は上記ホッパー本体(H)側(上流側)をなすメダル送出シュート(S)における第1メダル通路(P1)の出口部(上端部)へ、別個な接続金具(J)とレールカバープレート(35)を介して、直接の突き合わせ状態に連通接続され、上記ホッパー本体(H)側の穴明き回転ディスク(R)によって押し進め送出されてきたメダル(C)を、上記メダル送出シュート(S)の第1メダル通路(P1)から引き続き真上方向へ案内するようになっている。
【0048】
そして、メダルエレベーター(E)も図1、2や図14、15に示すように、バックレールプレート(36)とフロントレールプレート(37)並びにその相互間に介在する左右一対のサイドスペーサー(38)とから成り、これらが固定ビス(39)により組み立てられて、上記ホッパー本体(H)側(上流側)をなすメダル送出シュート(S)の第1メダル通路(P1)と対応合致し得る断面ほぼ長方形の第2メダル通路(P2)を区画形成している。
【0049】
そのメダルエレベーター(E)の第2メダル通路(P2)を組み立てる固定ビス(39)はフロントレールプレート(37)のビス逃し入れ用バカ孔(40)から、左右両サイドスペーサー(38)のビス逃し入れ用バカ孔(41)を通じて、バックレールプレート(36)のネジ孔(42)へ各々螺合締結されるようになっている。
【0050】
但し、上記メダルエレベーター(E)における第2メダル通路(P2)の上端部(出口部)と下端部(入口部)に位置する固定ビス(39)の受け入れネジ孔(42)は無く、これに代るビス逃し入れ用バカ孔(43)が上記フロントレールプレート(37)のビス逃し入れ用バカ孔(40)と左右両サイドスペーサー(38)のビス逃し入れ用バカ孔(41)に加えて、バックレールプレート(36)にも悉く合致連通する状態に開口形成されている。(44)(45)はそのバックレールプレート(36)並びにフロントレールプレート(37)の上端中央部と下端中央部に各々切り欠かれた円弧状の凹溝であり、押し上げられてくるメダル(C)が係止しないように逃がすと共に、メダル透視窓としても機能する。
【0051】
上記ホッパー本体(H)側(上流側)をなすメダル送出シュート(S)の第1メダル通路(P1)と、メダルエレベーター(E)側(下流側)の第2メダル通路(P2)との接続金具(J)は、その第1、2メダル通路(P1)(P2)へ跨がる状態に抱き付け可能な大きさとして、ステンレス鋼板やその他の金属板から図10のようなフラットなバックベース(46)と左右一対のサイドカバー片(47)とを備えた平・底面視のチャンネル溝形に曲成されたものであり、その第1、2メダル通路(P1)(P2)のバックレールプレート(10)(36)と密着する長方形又は正方形なバックベース(46)の上半部と下半部に、各々左右一対づつのビス受け入れ用ネジ孔(48a)(48b)が開口分布されているほか、そのバックベース(46)のほぼ水平二等分線上に沿って一定長さだけ延在する左右一対の爪受け入れ長孔(49)が切り抜かれてもいる。
【0052】
そして、図6〜13から明白なように接続金具(J)の上半部に開口するネジ孔(48a)へ、上記メダルエレベーター(E)側(下流側)における第2メダル通路(P2)の固定ビス(39)を螺合締結することにより、その第2メダル通路(P2)の下端部(入口部)へ接続金具(J)の上半部を取り付け固定する一方、同じく接続金具(J)の下半部に開口するネジ孔(48b)へ、別な固定ビス(好ましくは回動操作工具の不要な蝶ボルト)(50)を螺合締結することにより、その接続金具(J)の下半部を上記メダル送出シュート(S)側(上流側)における第1メダル通路(P1)の上端部(出口部)へ取り付け固定するようになっている。
【0053】
その場合、メダルエレベーター(E)側(下流側)における第2メダル通路(P2)の下端部(入口部)と、メダル送出シュート(S)側(上流側)における第1メダル通路(P1)の上端部(出口部)とは、その第1、2メダル通路(P1)(P2)の長手方向(上下方向)と直交する水平線(X−X)上で直かに突き合わされた連通接続状態にあり、しかも上記接続金具(J)の上半部にあるネジ孔(48a)と下半部にあるネジ孔(48b)とは、互換性を有するため、その接続金具(J)を上下の逆向きに使用しても、上記メダル送出シュート(S)側(上流側)の第1メダル通路(P1)とメダルエレベーター(E)側(下流側)の第2メダル通路(P2)とを、支障なく接続することができる。
【0054】
先に一言したレールカバープレート(35)は図22のように、メダルエレベーター(E)を形作る第1メダル通路(P1)のフロントレールプレート(37)と同じ板厚の金属板(好ましくはステンレス鋼板)から、上記接続金具(J)における就中バックベース(46)の下半部とほぼ同じ大きさ(面積)に形成されている。
【0055】
(51)はそのレールカバープレート(35)に開口分布された左右一対のビス(蝶ボルト)逃し入れ用バカ孔であって、上記メダル送出シュート(S)を形作る第1メダル通路(P1)のバックレールプレート(10)と左右両サイドスペーサー(13)に開口分布するビス逃し入れ用バカ孔(31)(33)のほか、上記接続金具(J)における下半部のネジ孔(48b)とも合致連通し、上記固定ビス(蝶ボルト)(50)を受け入れる。
【0056】
(52)は上記レールカバープレート(35)の上端角隅部からほぼ直角に切り起された左右一対の水平な補強爪であり、上記接続金具(J)の爪受け入れ長孔(49)へ差し込むこともできるようになっている。(53)はレールカバープレート(35)の上端中央部に切り欠かれた円弧状の凹溝であり、そのレールカバープレート(35)の上端部と上記メダルエレベーター(E)におけるフロントレールプレート(37)の下端部との突き合わされた水平線上へ、押し上げられてくるメダル(C)が係止するおそれを、上記メダルエレベーター(E)におけるフロントレールプレート(37)の向かい合う凹溝(45)と協働して予防するほか、メダル透視窓としても役立つ。
【0057】
更に、(54)は同じくレールカバープレート(35)の下端中央部に張り出すメダルカバー片であって、その張り出し下端部へ行く程板厚が徐々に薄くなる先細りテーパー形態に尖鋭化されており、メダル送出シュート(S)の第1メダル通路(P1)から押し上げられてくるメダル(C)を、表側から部分的に被覆して、メダルエレベーター(E)の第2メダル通路(P2)へ円滑に受け入れ誘導する。
【0058】
(55)は上記メダルエレベーター(E)の第2メダル通路(P2)におけるバックレールプレート(36)のネジ孔(42)へ螺合締結される長い固定ビス(39)の左右一対を利用して、そのメダルエレベーター(E)の下端部(入口部)付近へ取り付け一体化されたメダル逆流防止器であり、上記メダル送出シュート(S)側(上流側)の第1メダル通路(P1)をメダルエレベーター(E)側(下流側)の第2メダル通路(P2)から取りはずし分離した時、その垂直なメダルエレベーター(E)の第2メダル通路(P2)からメダル(C)が抜け落ちてしまうことを予防する。
【0059】
先に一言したメダル投出ユニット(U)は図17に示すような上記接続金具(J)における上半部のネジ孔(48a)と下半部のネジ孔(48b)とを少なくとも具備した別個な接続金具(56)の採用により、メダルエレベーター(E)における第2メダル通路(P2)の上端部(出口部)へやはり直接の突き合わせ状態に連通接続される第3メダル通路(P3)と、その第3メダル通路(P3)からメダル(C)を左方向又は右方向へ投げ出すレバー回動機構(57)と、その投げ出されるメダル(C)を検知し、カウントする透過型のメダル検知センサー(フォトインタラプター)(58)とから成る。
【0060】
そして、そのメダル投出ユニット(U)の第3メダル通路(P3)は図18、19のように、バックレールプレート(59)とフロントレールプレート(60)のほか、その相互間に介在する長短差のある左右両サイドスペーサー(61)(62)とその何れか片サイドスペーサー(61)の言わば上端延長状態に配置された別個なほぼ円弧状のメダル変向誘導プレート(63)とから成り、これらがやはりフロントレールプレート(60)のビス逃し入れ用バカ孔(64)から左右両サイドスペーサー(61)(62)のビス逃し入れ用バカ孔(65)を通じて、バックレールプレート(59)のネジ孔(66)へ螺合締結される複数の固定ビス(67)により、上記メダルエレベーター(E)の第2メダル通路(P2)と合致連通し得る断面ほぼ長方形に組み立てられている。
【0061】
但し、上記第3メダル通路(P3)の下端部(入口部)に位置する固定ビス(67)の受け入れネジ孔(66)は無く、これに代るビス逃し入れ用バカ孔(68)が上記フロントレールプレート(60)のビス逃し入れ用バカ孔(64)と左右両サイドスペーサー(61)(62)のビス逃し入れ用バカ孔(65)に加えて、バックレールプレート(59)にも悉く合致連通する状態に開口形成されている。
【0062】
そのため、そのフロントレールプレート(60)のビス逃し入れ用バカ孔(64)から上記接続金具(56)の上半部に開口するネジ孔(48a)へ長い固定ビス(67)を螺合締結する一方、上記メダルエレベーター(E)における第2メダル通路(P2)の上端部(出口部)に位置するフロントレールプレート(37)のビス逃し入れ用バカ孔(40)から、上記接続金具(56)の下半部に開口するネジ孔(48b)へ長い固定ビス(39)を螺合締結することにより、その接続金具(56)を介してメダルエレベーター(E)側の第2メダル通路(P2)と、メダル投出ユニット(U)側の第3メダル通路(P3)とを図1、16のように、やはり水平線(X−X)上での直接突き合わされた状態に接続することができる。
【0063】
尚、上記第2、3メダル通路(P2)(P3)の特別な接続金具(56)を用意せずに、先の第1、2メダル通路(P1)(P2)の接続金具(J)を第2、3メダル通路(P2)(P3)の接続にも互換使用できることは、言うまでもない。
【0064】
図1、2は上記構成を備えた本発明に係るエレベーター式メダル送出装置の全体概略正面図と全体概略側面図、図6は図2の要部拡大側面図であり、そのメダル送出装置におけるメダルエレベーター(E)の適当な中途高さ位置が、特別な取付金具(69)(図1、2の鎖線参照)の使用か又はメダルエレベーター(E)の第2メダル通路(P2)を組み立てる長い固定ビス(39)の兼用によって、遊技(ゲーム)機などの各種本機の筐体(M)へ取り付け固定されることになる。
【0065】
その既設の固定状態にあるメダルエレベーター(E)側(下流側)の第2メダル通路(P2)と、ホッパー本体(H)をなすメダル送出シュート(S)側(上流側)の第1メダル通路(P1)との接続金具(J)が、今メダルエレベーター(E)側の第2メダル通路(P2)へ図6や図20〜25のように背後方向から抱き付けられた上、その上半部のネジ孔(48a)へ前方から螺合締結された左右一対の固定ビス(39)によって、上記第2メダル通路(P2)へ取り付け固定されているものと仮定して言えば、図20〜22の要部分解図からも明白ように、ホッパー本体(H)の就中メダル収容用ホッパータンク(3)が上記メダルエレベーター(E)から前方へ張り出す位置関係として、そのホッパー本体(H)の据付け台(1)から後上がり傾斜状態の仕様になるメダル送出シュート(S)側の第1メダル通路(P1)と、その別個なレールカバープレート(35)とが上記固定状態にある接続金具(J)の下半部へ、前方から順次押し付けられた上、そのレールカバープレート(35)の更に前方から左右一対の固定ビス(図示の蝶ボルト)(50)が、上記下半部のネジ孔(48b)へ螺合締結されることによって、上記メダルエレベーター(E)側(下流側)の第2メダル通路(P2)へメダル送出シュート(S)側(上流側)の第1メダル通路(P1)が、直接の突き合わせ状態に連通接続されている。
【0066】
そのため、このような取付順序との逆に、先ず上記固定ビス(図示の蝶ボルト)(50)を前方へ抜き取り、引き続いて上記レールカバープレート(35)とメダル送出シュート(S)側の第1メダル通路(P1)とを順次前方へ引き出せば、その第1メダル通路(P1)を上記メダルエレベーター(E)側の第2メダル通路(P2)から取りはずすことがてきる。その結果、ホッパー本体(H)の保守・点検・修理を初め、不純物や変形メダル、その他の各種障害物を排除することもすばやく便利に行なえる。
【0067】
その場合、上記第1、2メダル通路(P1)(P2)の突き合わせ水平線(X−X)(所謂継ぎ目)上に、万一メダル(C)が跨がる状態に存在したとしても、上記第1メダル通路(P1)のレールカバープレート(35)を前方へ引き出せば、そのメダル(C)を前方へ抜き取り排除できるため、上記第1メダル通路(P1)を既設の固定状態にある第2メダル通路(P2)から支障なく取りはずせるのである。
【0068】
又、上記メダルエレベーター(E)側(下流側)の第2メダル通路(P2)へ背後方向から抱き付け固定されている接続金具(J)を、そのままの既設状態に保ち、図20、21と対応する図23、24の要部分解図から明白なように、上記ホッパー本体(H)の就中ホッパータンク(3)がメダルエレベーター(E)から逆に後方へ張り出す位置関係として、上記接続金具(J)の下半部へ先ず前方からレールカバープレート(35)を押し付け、次にホッパー本体(H)の据付け台(1)から前上がり傾斜状態の仕様になるメダル送出シュート(S)側の第1メダル通路(P1)を前方から押し付けて、最後に上記接続金具(J)の下半部に開口するネジ孔(48b)へ、前方から左右一対の固定ビス(図示の蝶ボルト)(50)を螺合締結することによって、上記メダルエレベーター(E)側(下流側)の第2メダル通路(P2)へメダル送出シュート(S)(上流側)の第1メダル通路(P1)を、図25のようにやはり直接の突き合わせ状態に連通接続することができる。
【0069】
そのため、このような取付順序との逆順序に操作すれば、既設の固定状態にあるメダルエレベーター(E)側の第2メダル通路(P2)から、メダル送出シュート(S)側の第1メダル通路(P1)を取りはずすことができ、そのホッパー本体(H)の保守・点検・修理を初め、不純物や変形メダルなどの排除も便利良く行なえるのである。
【0070】
その場合、上記第1メダル通路(P1)のレールカバープレート(35)は図20、21と図23、24との比較から明白なように、その補強爪(52)の後向きに張り出す状態として、これを接続金具(J)の対応位置する爪受け入れ長孔(49)へ、図26のように前方から差し込まれるようになっているが、その差し込まれた補強爪(52)を図27に示す如く、更にかしめ付けて抜け止め状態に固定しても良い。そうすれば、その後の取りはずし時における再取り付け上の方向ミスを防止できる効果がある。
【0071】
但し、上記レールカバープレート(35)の補強爪(52)とこれを受け入れる接続金具(J)の爪受け入れ長孔(49)は、その設置(加工)を省略してもさしつかえない。
【0072】
要するに、本発明では上半部と下半部に左右一対づつのビス受け入れ用ネジ孔(48a)(48b)が開口分布された平・底面視のチャンネル溝形をなす接続金具(J)と、好ましくは接続金具(J)の下半部とほぼ同じ大きさの第1メダル通路用レールカバープレート(35)とを使うことにより、遊技(ゲーム)機などの各種本機の筐体(M)へ取り付け固定されたメダルエレベーター(E)側(下流側)の第2メダル通路(P2)に対して、ホッパー本体(H)をなすメダル送出シュート(S)側(上流側)の第1メダル通路(P1)を、図1、2、6のようなホッパータンク(3)が前方へ張り出す位置関係になる後上がり傾斜状態の仕様と、図25のようなホッパータンク(3)が逆に後方へ張り出す位置関係になる前上がり傾斜状態の仕様との何れにも連通接続したり、その取りはずし分解したりすることができ、各種本機の筐体(M)内にあらゆる方向からの作業スペースが無くても、そのホッパー本体(H)の保守・点検・修理などの作業を安楽に便利良く行なえるようになっている。
【符号の説明】
【0073】
(1)・据付け台
(2)・傾斜天板
(3)・ホッパータンク
(4)・駆動モーター
(5)・基板
(6)・モーター出力軸
(7)・係止ピン
(8)・メダル取り込み穴
(9)・円弧弯曲羽根
(10)(36)(59)・バックレールプレート
(11)(12)(14)・固定ビス
(13)(38)(61)(62)・サイドスペーサー
(15)・第1フロントレールプレート
(16a)(39)(67)・固定ビス
(16b)・蝶ナット
(17)・第2フロントレールプレート
(17a)・センター押圧帯
(17b)・サイド取付帯
(18)(32)(42)(48a)(48b)(66)・ネジ孔
(19)(31)(33)(34)(40)(41)(43)(51)(64)(65)(68)・バカ孔
(20)・メダル変向ガイドピン
(21)・支持座板
(22)・セパレートローラー
(23)(26)・割り溝
(24)・メダル逆流防止片
(25)・メダルカバー片
(27)・接触片
(28)・切欠
(29)・メダル誘導カバー片
(30)・接地座
(35)・第1メダル通路用レールカバープレート
(37)(60)・フロントレールプレート
(44)(45)(53)・凹溝
(46)・バックベース
(47)・サイドカバー片
(49)・爪受け入れ長孔
(50)・固定ビス(蝶ボルト)
(52)・補強爪
(54)・メダルカバー片
(55)・メダル逆流防止器
(56)・接続金具
(57)・メダル投出レバー回動機構
(58)・メダル検知センサー
(63)・メダル変向誘導プレート
(69)・取付金具
(C)・メダル
(E)・メダルエレベーター
(H)・ホッパー本体
(M)・筐体
(J)・接続金具
(R)・穴明き回転ディスク
(S)・メダル送出シュート
(U)・メダル投出ユニット
(A)・メダルの押し進め方向
(Y)・一定高さ
(P1)・第1メダル通路
(P2)・第2メダル通路
(P3)・第3メダル通路
(X−X)・突き合わせ水平線
(α)・鋭角
(β)・鈍角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホッパータンク内に収容のメダルを穴明き回転ディスクの駆動によって、メダル送出シュートへ1枚づつ順次送り出すホッパー本体と、
そのホッパー本体のメダル送出シュートから送り出されたメダルを、引き続き垂直方向へ押し上げ案内するメダルエレベーターと、
そのメダルエレベーターの上端出口部からメダルを所定方向へ投げ出すメダル投出ユニットとを備え、
上流側のメダル送出シュートと下流側のメダルエレベーターとが、互いに合致連通する断面ほぼ長方形の第1、2メダル通路として各々区画形成されるエレベーター式のメダル送出装置において、
上半部と下半部に左右一対づつのビス受け入れ用ネジ孔が各々開口分布された平・底面視のチャンネル溝形をなす接続金具の上半部を、上記メダルエレベーター側の第2メダル通路へ背後方向から抱き付けて、
その上半部のネジ孔へ前方から固定ビスを螺合締結することにより、上記第2メダル通路へ接続金具を取り付け固定する一方、
その第2メダル通路との固定状態にある接続金具の下半部へ、上記メダル送出シュート側の第1メダル通路とその第1メダル通路の別個なレールカバープレートとを前方から順次押し付けて、
そのレールカバープレートの更に前方から上記下半部のネジ孔へ固定ビスを螺合締結することにより、その接続金具へ上記第1メダル通路を第2メダル通路と直接の突き合わせ状態となるように取り付け固定するか、
又は同じく第2メダル通路との固定状態にある接続金具の下半部へ、上記第1メダル通路の別個なレールカバープレートとそのメダル送出シュート側の第1メダル通路とを前方から順次押し付けて、
その第1メダル通路の更に前方から上記下半部のネジ孔へ固定ビスを螺合締結することにより、その接続金具へ上記第1メダル通路をやはり第2メダル通路と直接の突き合わせ状態となるように取り付け固定することを特徴とするエレベーター式メダル送出装置におけるメダル通路の接続構造。
【請求項2】
第2メダル通路を区画形成するバックレールプレートとフロントレールプレートとの下端中央部に、メダルの係止予防用となる円弧状の凹溝を各々切り欠く一方、
第1メダル通路のレールカバープレートを接続金具の下半部とほぼ同じ大きさとして、そのレールカバープレートの上端中央部に上記凹溝と向かい合う円弧状の凹溝を切り欠くと共に、
同じくレールカバープレートの下端中央部から、板厚が徐々に薄くなる先細り形態のメダルカバー片を連続的に張り出したことを特徴とする請求項1記載のエレベーター式メダル送出装置におけるメダル通路の接続構造。
【請求項3】
接続金具のフラットなバックベースを正・背面視の長方形又は正方形として、その上半部と下半部に左右一対づつのビス受け入れ用ネジ孔を開口分布させると共に、
同じくバックベースのほぼ水平二等分線上に沿って一定長さだけ延在する左右一対の爪受け入れ長孔を切り抜く一方、
第1メダル通路のレールカバープレートを上記接続金具におけるバックベースの下半部とほぼ同じ大きさとして、そのバックベースの下半部に開口する上記ネジ孔と合致連通し得るビス逃し入れ用バカ孔の左右一対を開口形成すると共に、
同じくレールカバープレートの上端角隅部から上記接続金具の爪受け入れ長孔へ差し込み可能な補強片の左右一対を、ほぼ直角に切り起したことを特徴とする請求項1記載のエレベーター式メダル送出装置におけるメダル通路の接続構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2012−221335(P2012−221335A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−87973(P2011−87973)
【出願日】平成23年4月12日(2011.4.12)
【出願人】(506154421)松下金属工業株式会社 (9)
【Fターム(参考)】