説明

オタマ

【課題】本発明品は厨房や一般家庭の台所で煮物、汁物、鍋物などの調理の際に使用するオタマを提供する。
【解決手段】オタマの玉勺本体1と玉勺周囲の一箇所に上方又は内側に反り返るアミ状部2を設けたことを特徴とするオタマ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明品は厨房や一般家庭の台所で煮物、汁物、鍋物などの調理の際に使用するオタマに関するものである。
【背景技術】
【0002】
(イ)従来のオタマは調理の際、かき混ぜる、すくう、溶きほぐすなどの様々な用途に使 用されてきた。
(ロ)従来の味噌漉しアミは調味料を漉すなど、ダシを取る際にしようしてきた。
(ハ)従来、アク取りアミは、調理中の灰汁をすくい取っていた。又、汁を取らずに具材 だけを取る時(特許文献1参照)にも使用されてきた。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 特開平8−206019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(イ)オタマで調味料やダシを溶く時やダシが浮遊している鍋からスープを取り出す時、 カスが料理に飛散して品質を貶めてしまう。又、灰汁をすくう際も汁ごとすくって しまう。
(ロ)味噌漉しでは当然、汁をすくう事は出来ない。
又、調理中のなべの攪拌や、灰汁取りも容易ではない。
(ハ)アク取りアミも、汁をすくえず、調理中の鍋をかき混ぜる事も困難である。
そして、調味料やダシを溶いたならば、カスが料理に飛散し易く難しい。
本発明品は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
オタマの玉勺本体の玉勺周囲部に一ヶ所に、上方又は内側に反り返るアミ状部を設ける。
以上の構成よりなるオタマ。
【発明の効果】
【0006】
現在に至るまで、それぞれ別々の目的でしか使用することが出来なかった物が、本発明品により、一つの物で上記全てに対応できる。又、調理中に使用する道具であるため、従来は厨房やキッチンの周りに小皿などを配置し、オタマや網等の仮置き場を用意して場所を獲られていたが、本発明で殆ど必要なくなり、調理作業の効率化ができ、使用道具の減少により、洗浄排水の軽減と衛生面の強化にも繋がる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の斜視図
【図2】 本発明の玉勺部分の断面図
【図3】 本発明の柄部分の断面図
【図4】 注ぎ口の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施する形態を説明する。
(イ)オタマの玉勺本体(1)と玉勺周囲一ヶ所に、玉勺周囲部より半円状にせり上がる 、上方又は内側に反り返るアミ状部(2)を玉勺本体(1)に埋め込むように設け る。
(ロ)オタマの玉勺本体(1)の上記アミ状部以外の側面部分に注ぎ口(3)を設ける。
(ハ)握り手(4)に鍋掛け(5)と開放型の引っ掛け口(6)を設け、オタマの柄には め込む。
本発明は以上のような構造である。
【0009】
本発明を使用するときは
(イ)オタマの玉勺本体(1)の最深部分にて調味料もしくはダシ等を溶く、もしくはダ シごとスープをすくい、アミ状部分(2)から鍋、或いはドンブリ等の器類に戻す 。
(ロ)オタマの玉勺本体(1)のアミ状部分(2)を鍋の中身に対し水平になるように傾 けて、調理中の灰汁をすくう。
(ハ)オタマの玉勺本体(1)を使い、鍋の中身をかき混ぜ、すくい出して注ぎ口(3) から御椀、もしくはお皿に注ぐ。
(ニ)握り手(4)の鍋掛け(5)や引っ掛け口(6)を利用して鍋あるいは蓋に菜箸な どと一緒に装着し、小皿や小鉢などを使用する調理器具の仮置き場を少なくして、 調理の効率化と調理後の手間を減らす。
【符号の説明】
【0010】
1玉勺本体
2アミ状部
3注ぎ口
4握り手
5鍋掛け
6引っ掛け口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オタマの玉勺本体の一部分や玉勺周囲に、上方または内側に反り返るアミ状の物を設けたオタマ
【請求項2】
オタマの玉勺のアミ状部分以外の側面に注ぎ口を設けた請求項1のオタマ
【請求項3】
オタマの握り手部分に鍋掛けと引っ掛け口を設けた請求項1のオタマ

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−111453(P2013−111453A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−270645(P2011−270645)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(511301544)
【Fターム(参考)】