説明

オーディオアプリケーションの競合の管理方法及び管理器

オーディオアプリケーションの競合の管理方法及び管理器を提供する。当該管理方法は、オーディオアプリケーションの状態情報を取得し(S101)、複数のオーディオアプリケーションの間に競合がある場合に、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定し(S102)、処理ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの状態を調整する(S103)ことを含む。当該技術案は、オーディオアプリケーションに競合がある場合に、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの状態を自動的に調整することにより、競合による視聴効果の混雑を回避する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオアプリケーションの競合の管理方法及び管理器に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチメディア情報技術の発展につれて、統合アプリケーションシステムには、ユーザによる各種のニーズを満足するように、一般的に複数の発声手段と複数のオーディオアプリケーションが含まれる。自動車に応用される車載システムには、例として、一般的に周波数変調(FM)ラジオ、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)の音声ナビゲーション、車載電話等の複数のオーディオアプリケーションが含まれ、且つ各オーディオアプリケーションが互いに異なる発声手段に対応する。
【0003】
各オーディオアプリケーションが互いに独立し、且つその対応する発声手段も異なっているため、オーディオアプリケーション同士の競合が発生する場合はよくある。例えば、FMラジオを聴取する過程、又はGPS音声ナビゲーションを行う過程において、車載電話が着信コールを受信した場合に、運転者が運転しているため、FMラジオとGPS音声ナビゲーション等、実行中のオーディオアプリケーションを直に調整することができないため、車載電話の使用中の通話品質に影響することになる。車載システムにオーディオアプリケーションがより多く統合されている場合に、このような競合の発生頻度がより高くなるため、複数の発声手段が同時に動作し、視聴効果が混雑してしまう。従来の技術は、一般的に各オーディオアプリケーションを個別に管理し、互いに異なる発声手段に対するオーディオアプリケーションの競合を処理できないため、競合の状況に基づいて競合の発生した各オーディオアプリケーションを自動的に調整することができない。
【0004】
オーディオアプリケーションの管理方法は、より多くの詳細説明について、出願番号が200810099301.9の中国発明特許出願を参照することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、競合が発生した時に各オーディオアプリケーションを自動的に調整する、オーディオアプリケーションの競合の管理方法及び管理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するために、本発明はオーディオアプリケーションの競合の管理方法を提供する。当該方法は、オーディオアプリケーションの状態情報を取得し、複数のオーディオアプリケーションの間に競合がある場合に、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定し、前記処理ポリシーに基づいて前記各オーディオアプリケーションの状態を調整することを含む。
【0007】
選択的に、前記オーディオアプリケーションの状態情報を取得することには、処理中のオーディオアプリケーションの状態と新規追加のオーディオアプリケーションの状態とを取得することを含む。
【0008】
選択的に、前記新規追加のオーディオアプリケーションと、処理中のオーディオアプリケーションとは、互いに異なる発声手段にそれぞれ対応する。
【0009】
選択的に、前記調停ポリシーに基づいて前記オーディオアプリケーションの放送要求に対応する放送ポリシーを特定することには、調停ポリシーに基づいて前記状態情報の対応するオーディオアプリケーションのシーンを特定し、前記オーディオアプリケーションのシーンに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定することを含む。
【0010】
選択的に、前記調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定することには、前記調停ポリシーにおける各オーディオアプリケーションの優先度に基づいて前記各オーディオアプリケーションをソートし、前記ソート結果に基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定することを含む。
【0011】
選択的に、前記処理ポリシーを特定することには、対応する発声手段のボリュームの大きさ、又はミュートを特定することを含む。
【0012】
選択的に、前記調停ポリシーは、ポリシーファイルに記録される。
【0013】
選択的に、前記ポリシーファイルはXMLフォーマットである。
【0014】
前記の課題を解決するために、本発明はオーディオアプリケーションの競合の管理器が提供する。当該管理器は、オーディオアプリケーションの状態情報を取得するオーディオアプリケーション検出器と、複数のオーディオアプリケーションの間に競合がある場合に、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定するポリシー調停器と、前記ポリシーに基づいてその特定された処理ポリシーを調停し、前記各オーディオアプリケーションの状態を調整するオーディオアプリケーション制御器とを備える。
【0015】
選択的に、前記オーディオアプリケーション検出器は、処理中のオーディオアプリケーションの状態を記録する状態情報記憶手段と、新規追加されたオーディオアプリケーションの状態を受信する状態情報受信手段とを備える。
【0016】
選択的に、前記新規追加されたオーディオアプリケーションと処理中のオーディオアプリケーションとは、互いに異なる発声手段にそれぞれ対応する。
【0017】
選択的に、前記ポリシー調停器は、調停ポリシーに基づいて前記状態情報の対応するオーディオアプリケーションのシーンを特定するシーン判断手段と、前記オーディオアプリケーションのシーンに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定する処理ポリシー特定手段とを備える。
【0018】
選択的に、前記ポリシー調停器は、前記調停ポリシーにおける各オーディオアプリケーションの優先度に基づいて前記各オーディオアプリケーションをソートするオーディオアプリケーションソート手段と、前記ソート結果に基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定する処理ポリシー特定手段とを備える。
【0019】
選択的に、前記オーディオアプリケーション制御器は、各オーディオアプリケーションの対応する発声手段のボリュームの大きさ又はミュートを特定する発声手段制御器を備える。
【0020】
選択的に、前記調停ポリシーはポリシーファイルに記録される。
【0021】
選択的に、前記ポリシーファイルはXMLフォーマットである。
【0022】
選択的に、前記オーディオアプリケーション検出器とオーディオアプリケーション制御器とは発声アプリケーション管理器に統合される。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、従来の技術と比べて以下の利点を有する。即ち、前記の技術案において、各オーディオアプリケーションの状態情報を検出し、競合が発生した場合に、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの状態を自動的に調整することにより、複数の発声手段の同時動作による視聴効果の混雑が回避される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施例に係るオーディオアプリケーションの競合の管理方法の流れの模式図である。
【図2】本発明の実施例に係るオーディオアプリケーションの競合の管理方法の調停ポリシーを示す模式図である。
【図3】本発明の実施例に係るオーディオアプリケーションの競合の管理方法の他の調停ポリシーを示す模式図である。
【図4】本発明の実施例に係るオーディオアプリケーションの競合の管理器の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本出願は、2009年12月31日に中国特許局に提出された、出願番号が200910247974.9であって、発明名称が「オーディオ応用競合の管理方法及び管理器」である中国特許出願を基礎出願として主張する。その内容の全ては本出願に組み込まれるように引用される。
【0026】
本発明の前記の目的、特徴及び利点を明らかにするために、以下に図面を用いて本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。
【0027】
以下の説明には、本発明を十分に理解するために、具体的な細部を記述する。しかしながら、本発明は、ここで説明されるものと異なる、複数のその他の形態で実施することができる。当業者は、本発明の要旨を違反しないことを前提として、類似の普及を行うことができる。したがって、本発明は以下に開示する具体的な実施形態に限定されない。
【0028】
従来の技術における統合システムにおいては、一般的にその中のオーディオアプリケーションが個別に管理されている。各オーディオアプリケーションの間に競合が発生すれば、複数の発声手段が同時に動作し、視聴効果が混雑してしまう。
【0029】
本発明の技術案は、各オーディオアプリケーションの状態情報を検出し、競合を発生した場合に、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定し、前記処理ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションに相応の調整を自動的に行うことにより、オーディオアプリケーションの競合による視聴効果への影響を回避する。
【0030】
図1は本発明の実施例に係るオーディオアプリケーションの競合の管理方法の流れを示す模式図である。図1に示すように、オーディオアプリケーションの状態情報を取得するステップS101、複数のオーディオアプリケーションの間に競合が発生した場合に、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定するステップS102及び前記処理ポリシーに基づいて前記各オーディオアプリケーションの状態を調整するステップS103が含まれている。
【0031】
ステップS101における前記状態情報は、システムにおける各オーディオアプリケーションの状態、例えばオン/オフ、ボリュームの大/小等を含む。前記オーディオアプリケーションの状態情報を取得することには、処理中のオーディオアプリケーションの状態、即ち応用中のオーディオアプリケーションを取得することを含む。例えば、具体的な実施例として、FMラジオの放送中、GPS音声ナビゲーションの使用中がある。更に、新規追加のオーディオアプリケーション、即ちシステムにおいて新たに起動されるオーディオアプリケーションを取得することを含む。例えば、具体的な実施例として、車載電話の着信がある。前記新規追加のオーディオアプリケーションと処理中のオーディオアプリケーションは互いに異なる発声手段にそれぞれ対応する。例えば前記FMラジオがラジオスピーカーに対応し、GPS音声ナビゲーションがGPSシステムの発声器に対応し、車載電話が車載電話のレシーバに対応する。
【0032】
本実施例において、前記三種のオーディオアプリケーション(FMラジオ、GPS音声ナビゲーションと車載電話)が同時に動作するため、競合が発生し、互いに干渉し、視聴効果が混雑にしてしまう。ステップS102において、前記調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定することには、調停ポリシーに基づいて前記状態情報の対応するオーディオアプリケーションのシーンを特定し、前記オーディオアプリケーションのシーンに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定することを含む。本実施例において、前記ポリシーがポリシーファイルに記録されており、具体的にXMLフォーマットのファイルである。実際の必要に応じて、新たに取り付けられるオーディオアプリケーションを追加する、新たなシーンを追加する、シーンの対応する処理ポリシーを変更する等のように、前記XMLファイルを変更することができる。
【0033】
図2は本実施例の調停ポリシーを示す模式図である。図2に示すように、前記調停ポリシーは各オーディオアプリケーションの状態情報を含む。図2において、具体的には第1のオーディオアプリケーションと、第2のオーディオアプリケーションと、第3のオーディオアプリケーションとを備え、本実施例では具体的にFMラジオ、GPS音声ナビゲーションと車載電話に対応する。図2における調停ポリシーに含まれる状態情報は、On/Off、即ち対応するオーディオアプリケーションが使用中であるか、或いは待機状態であるかを含む。その他の実施例において、処理中のオーディオアプリケーションについてそのボリュームの大きさを更に含むことができる。図2における調停ポリシーは、各オーディオアプリケーション情報の対応するシーン、具体的に第1のシーン、第2のシーン、第3のシーンと第4のシーンを更に含む。図2における調停ポリシーはシーン毎に対応する処理ポリシーを含み、各オーディオアプリケーションに対応する発声手段のボリュームの大きさ又はミュート、即ち図2におけるUp/Down/Museを特定することを含む。ここで、Upはボリュームを大きくすること、Downはボリュームを小さくすること、Museはミュートをそれぞれ示す。前述したオーディオアプリケーション情報を例として、処理中のオーディオアプリケーションは第1のオーディオアプリケーションと第2のオーディオアプリケーション、即ち前記FMラジオとGPS音声ナビゲーションを含み、第3のシーンに対応する。新規追加されたオーディオアプリケーションは第3のオーディオアプリケーション、即ち前記車載電話を含む。新規追加されたオーディオアプリケーションが処理中のオーディオアプリケーションと結合することにより、現在のシステムオーディオアプリケーション情報が第4のシーンに対応する。その後、前記第4のシーンに基づいて、対応する処理ポリシーを特定し、各オーディオアプリケーションのボリュームの大きさを調節し、又はミュートさせる。本実施例において、具体的に、FMラジオはミュートであり、GPS音声ナビゲーションはミュートであり、車載電話は正常の動作状態である。
【0034】
図1を参照し、本発明の別の実施例において、ステップS102に記載の、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定することには、前記調停ポリシーにおける各オーディオアプリケーションの優先度に基づいて前記各オーディオアプリケーションをソートし、前記ソート結果に基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定することを含む。前記ポリシーは、ポリシーファイルに記録されており、具体的にXMLフォーマットのファイルである。実際の必要に応じて、新たに取り付けられるオーディオアプリケーションを追加する、新たなシーンを追加する、シーンの対応する処理ポリシーを変更する等のように、前記XMLファイルを変更することができる。
【0035】
図3は前記実施例に対応する別の調停ポリシーを示す模式図である。図3に示すように、前記調停ポリシーは、各オーディオアプリケーションの対応する優先度、及び各優先度のソート結果に対応する処理ポリシーを含む。本実施例において、第1のオーディオアプリケーションから第3のオーディオアプリケーションまでの優先度は、それぞれ2、5、10である。即ち、FMラジオの優先度は最低、GPS音声ナビゲーションの優先度は中間、車載電話の優先度は最高である。各オーディオアプリケーションの状態情報に基づいてその対応する優先度をルックアップした後に、前記優先度に基づいて各オーディオアプリケーションをソートする。本実施例において、三種のオーディオアプリケーションは何れもオン状態であり、優先度の高い順に従うソート結果が第3のオーディオアプリケーション>第2のオーディオアプリケーション>第1のオーディオアプリケーションとなる。その後、前記ソート結果に基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定する。本実施例において、具体的に、FMラジオはミュート、GPS音声ナビゲーションはミュート、車載電話は正常の動作状態である。
【0036】
図1を参照し、前記処理ポリシーに基づいて前記各オーディオアプリケーションの状態を調整するステップS103を実行する。本実施例において、具体的に、前記FMラジオの対応するラジオをミュートさせ、前記GPS音声ナビゲーションの対応するGPSシステムをミュートさせ、前記車載電話を正常の動作状態に保持することにより、車載電話の通話中に別の二つのオーディオアプリケーションによる干渉を受けないことが確保される。
【0037】
説明すべきなのは、前記車載電話の通話が終了した後に、車載電話が再び待機状態に回復し、対応するオーディオアプリケーションの状態情報が変更され、図1におけるステップS101からステップS103までの処理を再び実行し、現在のオーディオアプリケーションの状態情報に基づいて、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの状態を調整する。具体的には、前記FMラジオとGPS音声ナビゲーションに対してミュート状態を解除して、継続的に正常動作させる。
【0038】
図4は本発明の実施例に係るオーディオアプリケーションの競合の管理器200の構成を示す模式図である。当該管理器200は、オーディオアプリケーション検出器201と、ポリシー調停器202と、オーディオアプリケーション制御器203とを備える。
【0039】
前記オーディオアプリケーション検出器201は、オーディオアプリケーションの状態情報を取得するものである。当該状態情報は、本実施例において第1のオーディオアプリケーション204、第2のオーディオアプリケーション205、第3のオーディオアプリケーション206の状態情報であり、具体的にそれぞれFMラジオ、GPS音声ナビゲーションと車載電話の状態情報である。前記各オーディオアプリケーションの発声手段はそれぞれ異なる。前記オーディオアプリケーション検出器201は、処理中のオーディオアプリケーションの状態、本実施例において具体的には前記FMラジオとGPS音声ナビゲーションの状態情報を記録するための状態情報記憶手段と、新規追加のオーディオアプリケーションの状態、本実施例において具体的には車載電話の着信を受信するための状態情報受信手段とを備える。
【0040】
前記ポリシー調停器202は、複数のオーディオアプリケーションの間に競合がある場合に、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定する。本実施例において、前記車載電話とFMラジオやGPS音声ナビゲーションとの間に競合が発生し、当該競合情報が前記オーディオアプリケーション検出器201からのものである。本実施例において、前記ポリシー調停器202は、調停ポリシーに基づいて前記状態情報の対応するオーディオアプリケーションのシーンを特定するシーン判断手段と、前記オーディオアプリケーションのシーンに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定する処理ポリシー特定手段とを備える。ここで、前記の調停ポリシーは、ポリシーファイル207に記録される。本実施例のポリシーファイル207は、具体的にXMLフォーマットのファイルであり、その中に記録されている調停ポリシーの内容が図2に示された通りである。ここでは詳しく説明しない。本実施例において対応するシーンは図2における第4のシーンであり、対応する処理ポリシーとしては、FMラジオがミュートであり、GPS音声ナビゲーションがミュートであり、車載電話が正常の動作状態である。
【0041】
本発明の別の実施例において、前記ポリシー調停器202は、前記調停ポリシーにおける各オーディオアプリケーションの優先度に基づいて前記各オーディオアプリケーションをソートするオーディオアプリケーションソート手段と、前記ソート結果に基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定する処理ポリシー特定手段とを備える。前記調停ポリシーはXMLフォーマットのポリシーファイル207に記録される。前記ポリシーファイル207における内容は、図3に示された通りであり、ここでは詳しく説明しない。本実施例において、対応するソート結果は図3中の第3のオーディオアプリケーション>第2のオーディオアプリケーション>第1のオーディオアプリケーションであり、対応する処理ポリシーとしては、FMラジオがミュートであり、GPS音声ナビゲーションがミュートであり、車載電話が正常の動作状態である。
【0042】
前記オーディオアプリケーション制御器203は、前記処理ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの対応する発声手段のボリュームの大きさ、又はミュートを特定する発声手段制御器を備える。本実施例において、具体的には、前記FMラジオをミュートとなるように制御し、前記GPSシステムをミュートとなるように制御し、前記車載電話を正常に動作するように制御する。
【0043】
本実施例において、前記オーディオアプリケーション検出器201とオーディオアプリケーション制御器203とが同一の発声アプリケーション管理器210に統合され、統合性が向上されている。
【0044】
本実施例において、前記オーディオアプリケーションの競合の管理器200は、ソフトウェアにより実現されるものであるが、その他の具体的な実施例においてハードウェア回路、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せによる埋め込むシステムにより実現され、各オーディオアプリケーションが競合を発生する時に自動的に調整を行うことができる。
【0045】
前記技術案は、オーディオアプリケーションに競合がある時に、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの具体的な処理ポリシーを特定し、前記処理ポリシーに基づいて競合の発生した各オーディオアプリケーションの状態に対して調整を行うことにより、競合による視聴効果の混雑を回避する。
【0046】
本発明は、以上のように好適な実施例により開示されたが、それに限定されない。全ての当業者は、本発明の精神と範囲から逸脱しない範囲で、前記のような方法及び技術的内容を用いて本発明の技術案に対して可能な変更と補正を行うことができる。従って、本発明の技術案の内容から逸脱しない内容であれば、本発明の技術による上記の実施例に対する実質的な簡単な補正、同等の変化及び改善が何れも本発明の技術案の保護範囲に属する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオアプリケーションの状態情報を取得し、
複数のオーディオアプリケーションの間に競合がある場合に、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定し、
前記処理ポリシーに基づいて前記各オーディオアプリケーションの状態を調整する、
ことを含む、ことを特徴とするオーディオアプリケーションの競合の管理方法。
【請求項2】
前記オーディオアプリケーションの状態情報を取得することには、処理中のオーディオアプリケーションの状態と新規追加のオーディオアプリケーションの状態とを取得することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理方法。
【請求項3】
前記新規追加のオーディオアプリケーションと、処理中のオーディオアプリケーションとは、互いに異なる発声手段にそれぞれ対応する、ことを特徴とする請求項2に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理方法。
【請求項4】
前記調停ポリシーに基づいて前記オーディオアプリケーションの放送要求に対応する放送ポリシーを特定することには、
調停ポリシーに基づいて前記状態情報の対応するオーディオアプリケーションのシーンを特定し、
前記オーディオアプリケーションのシーンに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定する、ことを含むことを特徴とする請求項1に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理方法。
【請求項5】
前記調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定することには、
前記調停ポリシーにおける各オーディオアプリケーションの優先度に基づいて前記各オーディオアプリケーションをソートし、
前記ソート結果に基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定する、ことを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理方法。
【請求項6】
前記処理ポリシーを特定することには、対応する発声手段のボリュームの大きさ、又はミュートを特定することを含むことを特徴とする請求項1に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理方法。
【請求項7】
前記調停ポリシーは、ポリシーファイルに記録される、ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理方法。
【請求項8】
前記ポリシーファイルはXMLフォーマットであることを特徴とする請求項7に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理方法。
【請求項9】
オーディオアプリケーションの状態情報を取得するオーディオアプリケーション検出器と、
複数のオーディオアプリケーションの間に競合がある場合に、調停ポリシーに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定するポリシー調停器と、
前記ポリシーに基づいてその特定された処理ポリシーを調停し、前記各オーディオアプリケーションの状態を調整するオーディオアプリケーション制御器と、を備えることを特徴とするオーディオアプリケーションの競合の管理器。
【請求項10】
前記オーディオアプリケーション検出器は、
処理中のオーディオアプリケーションの状態を記録する状態情報記憶手段と、
新規追加されたオーディオアプリケーションの状態を受信する状態情報受信手段と、を備えることを特徴とする請求項9に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理器。
【請求項11】
前記新規追加されたオーディオアプリケーションと処理中のオーディオアプリケーションとは、互いに異なる発声手段にそれぞれ対応する、ことを特徴とする請求項10に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理器。
【請求項12】
前記ポリシー調停器は、
調停ポリシーに基づいて前記状態情報の対応するオーディオアプリケーションのシーンを特定するシーン判断手段と、
前記オーディオアプリケーションのシーンに基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定する処理ポリシー特定手段と、を備えることを特徴とする請求項9に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理器。
【請求項13】
前記ポリシー調停器は、
前記調停ポリシーにおける各オーディオアプリケーションの優先度に基づいて前記各オーディオアプリケーションをソートするオーディオアプリケーションソート手段と、
前記ソート結果に基づいて各オーディオアプリケーションの処理ポリシーを特定する処理ポリシー特定手段と、を備えることを特徴とする請求項9に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理器。
【請求項14】
前記オーディオアプリケーション制御器は、各オーディオアプリケーションの対応する発声手段のボリュームの大きさ又はミュートを特定する発声手段制御器を備える、ことを特徴とする請求項9に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理器。
【請求項15】
前記調停ポリシーはポリシーファイルに記録される、ことを特徴とする請求項9に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理器。
【請求項16】
前記ポリシーファイルはXMLフォーマットであることを特徴とする請求項15に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理器。
【請求項17】
前記オーディオアプリケーション検出器とオーディオアプリケーション制御器とは発声アプリケーション管理器に統合されることを特徴とする請求項9に記載のオーディオアプリケーションの競合の管理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−516814(P2013−516814A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546337(P2012−546337)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【国際出願番号】PCT/CN2010/080291
【国際公開番号】WO2011/079758
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(512041355)上海博泰悦▲しん▼電子設備制造有限公司 (6)
【氏名又は名称原語表記】Shanghai PATEO Electronic Equipment Manufacturing Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】2nd Floor D,1800 West Zhong Shan Rd.,Xuhui District,Shanghai 200235,P.R.China
【出願人】(512042525)上海博泰悦▲しん▼網絡技術服務有限公司 (4)
【氏名又は名称原語表記】Shanghai PATEO Internet Technology Service Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】2nd Floor D,1800 West Zhong Shan Rd.,Xuhui District,Shanghai 200235,P.R.China
【Fターム(参考)】