説明

オーディオミキサ

【課題】 フェーダの数をチャンネルの数よりも少なくしつつ、所望のチャンネルの調整を可能とする。
【解決手段】 パラメータに従って可聴周波数信号を処理するチャンネル2−1乃至2−32よりも少ない数のフェーダ8−1乃至8−16が設けられている。フェーダ8−1乃至8−16は、それぞれが複数のチャンネルに対応し、パラメータを発生する。各フェーダ8−1乃至8−16に対応して選択スイッチ12−1乃至12−32が設けられ、それぞれが対応する複数のチャンネルのうちいずれかを指示する。これら選択スイッチ12−1乃至12−32のうち操作されたものを検出部24が検出し、検出された選択スイッチに対応するフェーダが発生するパラメータを、操作された選択スイッチに対応するチャンネルに供給するようにアサイン部26が割り当てを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオミキサに関し、特に操作子の各チャンネルへの割り当てに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、オーディオミキサは、複数のチャンネルを有し、各チャンネルに入力されたオーディオ信号の周波数特性やレベル等を調整した後、ミキシングする。各チャンネルでの周波数特性やレベル等の調整は、各チャンネルに対応して設けた操作子をミキサーマンが操作して行う。そのため、チャンネルごとに操作子を設けなければならず、操作子が設けられるコンソールが大型になる。この点を改善するための技術が例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1の技術では、チャンネルの総数よりも少ない複数の操作子が設けられている。複数のレイヤーに対応して、レイヤー選択スイッチが設けられている。各レイヤーでは、各操作子にチャンネルが割り当てられているが、レイヤーごとに、各操作子には異なるチャンネルが割り当てられている。レイヤー選択スイッチによって1つのレイヤーが選択されると、選択されたレイヤーに基づいて、各操作子がチャンネルに割り当てられる。例えば48チャンネルのミキサにおいて、操作子が12個設けられている場合、第1のレイヤーにおいて、第1乃至第12の操作子にチャンネル1乃至12を割り当て、第2のレイヤーにおいて、第1乃至第12の操作子にチャンネル13乃至24を割り当て、第3のレイヤーにおいて、第1乃至第12の操作子にチャンネル25乃至36を割り当て、第4のレイヤーにおいて、第1乃至第12の操作子にチャンネル37乃至48を割り当てる。従って、レイヤーを切り換えることによって、同じ操作子によって異なるチャンネルの周波数特性やレベル等の調整を行うことができる。例えば第1の操作子は、第1のレイヤーが選択されているとき、チャンネル1を調整することができ、第2のレイヤーが選択されているとき、チャンネル13を調整することができ、第3のレイヤーが選択されているとき、チャンネル25を調整することができる。
【0004】
【特許文献1】特開2005−328372号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術によれば、操作子の数を減少させることができるが、異なるレイヤーに属するチャンネルを同時に調整することができない。例えば、第1のレイヤーに属するチャンネル1と、第2のレイヤーに属するチャンネル20とを同時に調整することができない。
【0006】
本発明は、操作子の数を減少させつつ、所望のチャンネルの調整を可能としたオーディオミキサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様のオーディオミキサは、パラメータに従って可聴周波数信号を処理する複数のチャンネルを有している。これらチャンネルよりも少ない数の操作子が設けられている。各操作子はいずれもが複数のチャンネルに対応し、前記パラメータを発生する。各操作子に対応して選択手段が設けられている。各選択手段は、対応する前記操作子が対応する複数のチャンネルのうちいずれかを指示する。これら選択手段のうち前記指示を行ったものに対応する前記操作子が発生する前記パラメータを、制御手段が、前記指示されたチャンネルに供給する。
【0008】
このように構成されたオーディオミキサでは、或る選択手段に対応する操作子が、予め定められた複数のチャンネルのうちいずれにパラメータを供給するかの指示を前記或る選択手段が与える。このようにして各操作子がパラメータを供給するチャンネルが決定される。従って、各選択手段によって適切に操作子を選択すれば、所望の複数のチャンネルのパラメータを同時に調整することが可能となる。しかも、操作子の数は、チャンネルの総数よりも少ない状態を維持している。
【0009】
各選択手段は、操作子ごとに複数設けられた選択子を有するものとできる。この場合、これら選択子は、前記各チャンネルにそれぞれ対応している。制御手段は、前記選択子のうち操作されたものに対応する前記操作子が発生する前記パラメータを、操作された前記選択子に対応する前記チャンネルに供給する。
【0010】
このように構成されたオーディオミキサでは、全チャンネルにそれぞれ対応するように選択子が設けられており、これら選択子を操作することによって、その選択子に対応する操作子が発生するパラメータが、その選択子に対応するチャンネルに供給される。従って、各操作子のチャンネルへの割り当てが素早く行える。
【0011】
更に、前記各操作子は、一列に配置されたものとすることができる。この場合、各操作子にそれぞれ対応する複数の選択子は、前記各操作子の配列方向と交差する方向に、操作子ごとに配列されている。
【0012】
このように構成すると、各操作子と、各チャンネルとの対応関係が明瞭になり、各操作子の各チャンネルへの割り当てが更に容易になる。なお、各選択子に、またはその近傍に、対応するチャンネル名を表示する表示を配置しておけば、更に各チャンネルと操作子との対応関係が明瞭になる。
【0013】
或いは、各操作子に対応する前記複数の選択子のうち割り当てようとするチャンネルに対応するものを操作することによって、前記各操作子をいずれの前記チャンネルに割り当てるかを指示する指示データが、予め設定され、この設定された指示データに従って、前記制御手段が、指示された前記チャンネルに前記各操作子を一括して割り当てる。この指示データは、内容の異なるものを複数予め設定することもできる。このように複数の指示データを設定する場合には、各指示データに対応した指示データ選択手段を複数設け、いずれかの指示データ選択手段を操作することによって、操作された指示データ選択手段に対応する指示データに基づいて、一括して各操作子を対応するチャンネルに割り当てる事が望ましい。
【0014】
このように構成すると、指示データに従って、各操作子に予め割り当てられたチャンネルが、一括して割り当てられ、割り当て作業を容易にすることも可能となる。
【0015】
制御手段は、各選択子のうちいずれが操作されたか検出する検出手段を備えたものとすることができる。この検出手段の検出結果に基づいて、操作された前記選択子に対応する前記チャンネルに、操作された選択子に対応する前記操作子を、制御手段の割り当て手段が割り当てる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、設置する必要のある操作子の数は、チャンネル総数よりも少なくした状態を維持したまま、各操作子によって所望のチャンネルの調整が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の1実施形態のオーディオミキサは、図1の機能ブロック図に示すように構成されている。このオーディオミキサは、複数、例えば32のチャンネル2−1乃至2−32を有している。これらチャンネル2−1乃至2−32は、図2に示すDSP4が、記憶手段、例えばROM6に記憶されたプログラムを実行することによって構成される。これらチャンネル2−1乃至2−32は、図示していないが、それぞれに入力されたデジタル可聴周波数信号の周波数特性やレベルの調整を行う。この調整は、各チャンネル2−1乃至2−32に供給されたパラメータによって行う。
【0018】
これらパラメータは、操作子、例えばフェーダの操作に応じてチャンネル2−1乃至2−32に与えられる。しかしフェーダは、チャンネル2−1乃至2−32の合計数32よりも少ない数、例えばフェーダ8−1乃至8−16の合計16しか設けられていない。これは、チャンネル数と同数のフェーダを設けると、フェーダを設置するコンソールが大型になるので、それを防止するためである。これらフェーダ8−1乃至8−16は、図3に一部のみ示すコンソール10上に、横一列に配置されている。
【0019】
チャンネル2−1乃至2−32よりも総数の少ないフェーダ8−1乃至8−16を、各チャンネル2−1乃至2−32のいずれにどのように割り当てるかを決定するために、選択手段、例えば選択子、例えば選択スイッチ12−1乃至12−32が設けられている。これら選択スイッチ12−1乃至12−32の総数は、チャンネル2−1乃至2−32と同数である。
【0020】
選択スイッチ12−1がチャンネル2−1に、選択スイッチ12−2がチャンネル2−2というように、各選択スイッチ12−1乃至12−32は、各チャンネル2−1乃至2−32に対応している。選択スイッチ12−1乃至12−32は、図3に示すようにフェーダ8−1乃至8−16の上方に横2列に、各フェーダ8−1乃至8−16に対応して16個ずつ配置されている。即ち、フェーダ8−1乃至8−16に近い第1列目に選択スイッチ12−1乃至12−16が配置され、フェーダ8−1乃至8−16から遠い第2列目に、選択スイッチ12−17乃至12−32が配置されている。
【0021】
これによって、例えばフェーダ8−1、選択スイッチ12−1、12−17が縦一列に、即ちフェーダ8−1乃至8−16の配列方向に直角に配置され、フェーダ8−2、選択スイッチ12−2、12−18が縦一列に配置されている。他のフェーダ8−3乃至8−16、選択スイッチ12−3乃至12−16、12−19乃至12−32も同様に配置されている。即ち、各選択スイッチ12−1乃至12−32は、各フェーダ8−1乃至8−16にそれぞれ対応するように横2列に配置されている。
【0022】
このように同じ縦の列に対応するように配列された2つの選択スイッチとフェーダ、例えば選択スイッチ12−1、12−17とフェーダ8−1とでは、選択スイッチ12−1が操作されたとき、フェーダ8−1の操作によって生成されるチャンネル用のパラメータが、チャンネル2−1に供給され、選択スイッチ12−17が操作されたとき、フェーダ8−1のチャンネル用のパラメータが、チャンネル2−1に供給される。他のフェーダ8−2乃至8−16と、選択スイッチ12−2乃至12−16、12−17乃至12−32とにおいても同様である。
【0023】
また、各選択スイッチ12−1乃至12−32に対応して、スイッチ及び表示部14−1乃至14−32がそれぞれ設けられている。これらスイッチ及び表示部14−1乃至14−32は、各選択スイッチ12−1乃至12−32のそばに配置され、ミュートスイッチ16、ソロスイッチ18、信号入力表示器20、信号歪み表示器22からなる。ミュートスイッチ16は、これが対応する選択スイッチが選択したチャンネルから出力信号をオフする際に操作されるもので、ソロスイッチ18は、これが対応する選択スイッチが選択したチャンネル以外のチャンネルの出力信号をオフする際に操作されるものである。信号入力表示器20は、これが対応する選択スイッチが選択したチャンネルに信号が入力されている際に点灯するもので、信号歪み表示器22は、これが対応する選択チャンネルが選択したチャンネルの信号が歪んでいる際に点灯するものである。
【0024】
これらスイッチ及び表示部14−1乃至14−32も、選択スイッチ12−1乃至12−32のうち操作されたものが選択するチャンネルに割り当てられる。
【0025】
これらフェーダ8−1乃至8−16及びスイッチ及び表示部14−1乃至32の割り当てを行うために、図1に示すように、各選択スイッチ12−1乃至12−32のうちいずれが操作されたか検出する検出手段、例えば検出部24が設けられている。検出部24には、各選択スイッチ12−1乃至12−32が接続されている。検出部24での検出結果が、割り当て手段、例えばアサイン部26に供給される。このアサイン部26には、各フェーダ8−1乃至8−16からのパラメータが供給され、検出部24によって操作が検出された選択スイッチに対応するフェーダのパラメータが、操作が検出された選択スイッチが選択するチャンネルに供給される。また、操作が検出された選択スイッチが選択するチャンネルに、選択スイッチに対応するスイッチ及び表示部のスイッチ操作による指示が与えられ、当該チャンネルに信号が入力されているか歪んでいるかに応じて、操作された選択スイッチに対応するスイッチ及び表示部の信号表示器20、信号歪み表示器22が点灯する。これら検出部24及びアサイン26部は、図2に示すCPU28が、ROM6に記憶されているプログラムを実行することによって、構成される。
【0026】
なお、各選択スイッチ12−1乃至12−32の表面には、対応するチャンネル名が表示されており、各フェーダ8−1乃至8−16を割り当てようとするチャンネルが容易に判明するように構成されている。
【0027】
CPU28が、図1に示す記憶手段、例えばRAM30をワーキングエリアとして使用しながら、検出部24及びアサイン部26として行う処理を、図4にフローチャートで示す。
【0028】
この処理の前提として、各選択スイッチ12−1乃至12−32並びに各スイッチ及び表示部14−1乃至14−32には、番号1乃至32が順にそれぞれ割り当てられている。この番号は、同時に各チャンネルの番号を表している。また、各フェーダ8−1乃至8−16にも、1乃至16の番号が順に割り当てられている。そして、この処理は、選択スイッチ12−1乃至12−32のうちいずれかが操作されたときに開始され、まず操作された選択スイッチの番号nが決定される(ステップS2)。このステップS2が検出部24に相当する。
【0029】
次に、番号nが1以上16以下であるか判断する(ステップS4)。即ち、操作された選択スイッチが、フェーダ8−1乃至8−16に近い第一列目に位置するか判断される。この判断の答えがイエスであると、割り当てられるフェーダを指定するポインタmの値をnとする(ステップS6)。ステップS4の判断の答えがノーの場合、ポインタmの値を、nから16を減算した値とする(ステップS8)。即ち、操作された選択スイッチは、第2列目のものであるので、その選択スイッチの番号から16を減算することによって割り当てるフェーダの番号を決定する。
【0030】
次に、ポインタmが指定するフェーダの操作情報でチャンネルnが制御されるように、DSPに指示を与える(ステップS10)。次に、操作された選択スイッチnに対応するスイッチ及び表示部nのスイッチ操作に応じて、チャンネルnが制御されるように、かつ、チャンネルnの信号状況(信号が入力されているか、歪んでいるか)をスイッチ及び表示部nの表示器20、22に表示するように、DSP4に指示が与えられる(ステップS12)。ステップS4乃至S12がアサイン部26に対応する。
【0031】
このように構成されているので、同じ横の列に存在しない選択スイッチに対応するチャンネル、例えばチャンネル2−1、2−18を、同時にフェーダ8−1、8−18によって制御することが可能となる。
【0032】
なお、図3に示すように、コンソールには、指示データ選択手段、例えばスイッチ32、34が設けられており、スイッチ32が操作されたときには、フェーダ8−1乃至8−16に、順にチャンネル12−1乃至12−16が割り当てられ、スイッチ34が操作されたときには、フェーダ8−1乃至8−16に、順にチャンネル12−16乃至12−32が割り当てられるように、CPU28がDSP4に指示を与える。従って、この実施形態のオーディオミキサでは、各選択スイッチ12−1乃至12−32の操作によって各フェーダ8−1乃至8−16に個別にチャンネルを割り当てることもできるし、スイッチ32または34の操作によって、各フェーダ8−1乃至8−16に一斉に所定のチャンネルを割り当てることもできる。
【0033】
また、スイッチ32、34を利用して、次のように各フェーダ8−1乃至8−16に所望のチャンネルを割り当てることもできる。即ち、各選択スイッチ12−1乃至12−32の操作によって各フェーダ8−1乃至8−16に所望のチャンネルを割り当てた状態をCPU28がRAM30に指示データとして記憶させておく。この指示データは、内容が異なるもの、例えば各フェーダ8−1乃至8−16に割り当てられたチャンネルが異なるものを、複数、例えば2つ準備する。そして、この2つの指示データの一方をスイッチ32に対応させ、他方をスイッチ34に対応させる。そして、スイッチ32を操作すると、スイッチ32に対応する指示データに従って、各フェーダ8−1乃至8−16にチャンネルがそれぞれ割り当てられ、スイッチ34を操作すると、スイッチ34に対応する指示データに従って、各フェーダ8−1乃至8−16にチャンネルがそれぞれ割り当てられる。
【0034】
このように構成すると、所望の状態に各フェーダ8−1乃至8−16に各チャンネルを割り当てるように予め指示データを作成しておけば、以後、各フェーダ8−1乃至8−16への割り当てを瞬時に行える。なお、指示データが1つでよい場合には、スイッチ32、34のいずれか一方にのみ対応させて指示データを記憶させておけばよいし、指示データを3つ以上予め準備する場合には、スイッチ32、34を増加させるか、或いは3接点以上の切換スイッチをスイッチ32、34に代えて設ければよい。
【0035】
上記の実施形態のオーディオミキサでは、1つのフェーダに対して2つのチャンネルのいずれかが割り当てられるように構成したが、1つのフェーダに対して更に多くのチャンネルのうちいずれかが割り当てられるように構成することもできる。例えば1つのフェーダに対して4つのチャンネルのうちいずれかを割り当てる場合、上記のオーディオミキサと同様に16のフェーダ8−1乃至8−16を設置しているとすると、チャンネル数を64とし、16個ずつ横4列に選択スイッチを配置する。この場合、4つの選択スイッチと1つのフェーダとが縦一列となるように配置する。
【0036】
上記の実施形態のオーディオミキサでは、フェーダ8−1乃至8−16を、各チャンネルに割り当てたが、フェーダに限ったものではなく、チャンネルで使用するパラメータを発生する操作子であれば、他のものを使用することもできる。また、上記の実施形態では、各選択チャンネル12−1乃至12−32に、スイッチ及び表示装置14−1乃至14−32を設けたが、設置スペースが少ないコンソールの場合には、スイッチ及び表示装置もフェーダ8−1乃至8−16と同数だけ設け、選択スイッチ12−1乃至12−32のうち操作されたものに対応するスイッチ及び表示装置を、操作された選択スイッチに対応するチャンネルに割り当てることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の1実施形態のオーディオミキサの機能ブロック図である。
【図2】図1のオーディオミキサのブロック図である。
【図3】図1のオーディオミキサのコンソールの一部を示す平面図である。
【図4】図1のオーディオミキサのCPUが行う処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
2−1乃至2−32 チャンネル
8−1乃至8−16 フェーダ(操作子)
12−1乃至12−32 選択スイッチ(選択手段)
24 検出部(制御手段)
26 アサイン部(制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パラメータに従って可聴周波数信号を処理する複数のチャンネルと、
前記各チャンネルよりも少ない数だけ設けられ、それぞれが複数の前記チャンネルに対応し、前記パラメータを発生する複数の操作子と、
前記各操作子に対応して設けられ、それぞれの前記操作子が対応する複数の前記チャンネルのうちいずれかを指示する選択手段と、
これら選択手段のうち前記指示を行ったものに対応する前記操作子が発生する前記パラメータを、前記指示されたチャンネルに供給する制御手段とを、
具備するオーディオミキサ。
【請求項2】
請求項1記載のオーディオミキサにおいて、前記各選択手段は、前記操作子ごとに複数設けられた選択子を有し、これら選択子は、前記各チャンネルに対応し、前記制御手段は、前記選択子のうち操作されたものに対応する前記操作子が発生する前記パラメータを、操作された前記選択子に対応する前記チャンネルに供給する
オーディオミキサ。
【請求項3】
請求項2記載のオーディオミキサにおいて、前記各操作子は、一列に配置され、前記各操作子にそれぞれ対応する複数の選択子は、前記各操作子の配列方向と交差する方向に、操作子ごとに配列されているオーディオミキサ。
【請求項4】
請求項2記載のオーディオミキサにおいて、前記各操作子に対応する前記複数の選択子のうち割り当てようとする前記チャンネルに対応するものを操作することによって、前記各操作子をいずれの前記チャンネルに割り当てるかを指示する指示データが、予め設定され、この設定された指示データに従って、前記制御手段が、指示された前記チャンネルに前記各操作子を一括して割り当てるオーディオミキサ。
【請求項5】
請求項2記載のオーディオミキサにおいて、前記制御手段は、
前記各選択子のうちいずれが操作されたか検出する検出手段と、
この検出手段の検出結果に基づいて、操作された前記選択子に対応する前記チャンネルに、操作された選択子に対応する前記操作子を割り当てる割り当て手段とを、
具備するオーディオミキサ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−177646(P2008−177646A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−6759(P2007−6759)
【出願日】平成19年1月16日(2007.1.16)
【出願人】(000116068)ローランド株式会社 (175)
【Fターム(参考)】